[go: up one dir, main page]

JPH088332Y2 - 薄板用タッピンねじ - Google Patents

薄板用タッピンねじ

Info

Publication number
JPH088332Y2
JPH088332Y2 JP3919091U JP3919091U JPH088332Y2 JP H088332 Y2 JPH088332 Y2 JP H088332Y2 JP 3919091 U JP3919091 U JP 3919091U JP 3919091 U JP3919091 U JP 3919091U JP H088332 Y2 JPH088332 Y2 JP H088332Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
screw
leg
thread
work
tapping screw
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP3919091U
Other languages
English (en)
Other versions
JPH04109215U (ja
Inventor
裕行 阪本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nitto Seiko Co Ltd
Original Assignee
Nitto Seiko Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nitto Seiko Co Ltd filed Critical Nitto Seiko Co Ltd
Priority to JP3919091U priority Critical patent/JPH088332Y2/ja
Publication of JPH04109215U publication Critical patent/JPH04109215U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JPH088332Y2 publication Critical patent/JPH088332Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Connection Of Plates (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、あらかじめ形成された
穴にねじ山を形成しながらねじ込まれるタッピンねじに
おいて、特に、板状の比較的薄いワークに部品を固定す
る薄板用タッピンねじに関する。
【0002】
【従来の技術】従来からこのような比較的薄い板状のワ
ークに部品を固定する場合、このワークが軸方向へ逃げ
たり、割れが生じないようにしてしかも図5に示すワー
クの雌ねじを破壊する直前の最大ねじ締めトルクTMを
できるだけ高くするため、通常のねじよりねじ山角度を
小さくするとともねじ山を形成するフランク面の角度が
非対称なねじが使用されている。また、ねじ山とワーク
との接触部分をできるだけ多くするためにねじ山のピッ
チを細かくしたタッピンねじが使用されている。更に、
このようにワークとねじ山との接触面積を多くするため
にねじの頭部座面に接近した部分に二条のねじ山を形成
しているものもある。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うに脚部の全てのねじ山が非対称で谷部の間隔が同一の
ものにおいては、ねじ込み中にワークに雌ねじを連続し
て形成するため、ワークの割れは生じにくいが、その反
面ねじの軸方向及び半径方向への摩擦抵抗が少なく、最
大ねじ締めトルク(雌ねじを破壊する直前のトルク)の
向上と十分な緩み止め作用が得られない。また、ねじ山
のピッチを細かくしたものも同様である。更に、座面に
接近した脚部に二条のねじ山を形成したものの場合は、
ねじ込み作業の途中から二条目のねじ山をワークに形成
するため、ワークに形成された最初の雌ねじが壊れ易
く、ワークへの部品の固定が不十分になる等の諸々の課
題が生じている。
【0004】本考案はこのような課題を解決するととも
に適正なねじ込み作用が得られしかも最大ねじ締めトル
クの向上と確実な緩み止め効果を発揮する薄板用タッピ
ンねじを提供することを目的として考案されたものであ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】本考案はこのような目的
を達成するものであって、頭部2の座面に脚部3を有
し、この脚部3に圧力側フランク面21と脚部3の軸線
を横断する面とがなす角度より緩い角度の遊び側フラン
ク面22とから構成される非対称なねじ山20を形成し
たタッピンねじ1において、座面に接近した脚部3の非
対称な複数のねじ山20の遊び側フランク面22におい
て少なくともねじ山20の基部側を傾斜の緩い角度で形
成し、前記基部における谷部23の間隔を脚部3先端側
の谷部24の間隔よリ狭くした薄板用タッピンねじであ
る。
【0006】
【作用】このようにタッピンねじ1の頭部座面に接近し
た部分の複数のねじ山20に非対称でしかも遊び側フラ
ンク面22において少なくともねじ山20の基部側を傾
斜の緩い角度で形成して谷部23の間隔を狭くしている
ので、ワーク30の雌ねじが圧力側フランク面21によ
り谷部23に引き込まれることになり、前記遊び側フラ
ンク面22に挟まれ、最大ねじ締めトルクが向上すると
ともにねじの緩みが阻止される。
【0007】
【実施例】以下、本考案の実施例を図面に基づき説明す
る。図1において3は薄板用タッピンねじ1の頭部2の
座面に形成された脚部であり、この脚部3はストレート
部10とこれに連続して先端が先細の円錐部11とから
構成されている。このストレート部10と円錐部11に
はねじ山20が形成してあり、このねじ山20は先端に
達するにしたがって高さが低くなっている。また、この
ねじ山20は先端から圧力側フランク面21が脚部3を
横断する面に対して傾斜角αのきつい斜面で、遊び側フ
ランク面22がこれより緩い傾斜角βの斜面となる非対
称なねじ山20となっている。更に図2に示すように、
前記脚部3の頭部2の座面に接近した位置の2〜3の複
数のねじ山20は頭部座面側の所謂、圧力側フランク面
21は軸線を横断する面に対して傾斜角αのきつい斜面
に形成してあり、一方、この斜面の反対側の遊び側フラ
ンク面22にはねじ山先端側を傾斜角βで、また基部側
を傾斜角γの緩い斜面からなる複合角の斜面が形成され
ている。これら角度は夫々α<β<γの関係になってお
り、更にこれらねじ山20の間の谷部23の間隔は前記
傾斜角γの斜面により脚部先端側の谷部24の間隔より
比較的狭くなっている。
【0008】また、図3は他の実施例を示す脚部の断面
図であり、頭部座面に接近した脚部3の複数のねじ山2
0には軸線を横断する面に対して、圧力側フランク面2
1が前記実施例と同様に傾斜角αの角度で形成してあ
り、一方、このフランク面21の反対側の遊び側フラン
ク面22にはねじ山先端側の僅かの部分を傾斜角βの角
度で、また前記実施例より長い基部側を傾斜角γの緩い
角度からなる複合角の斜面が形成されている。
【0009】このため、部品31を固定するタッピンね
じ1の脚部3の先端があらかじめ設定されたワーク30
の穴に押し付けられてねじ込み作業が開始されると、ワ
ーク30の穴に雌ねじが形成されながらねじはねじ込ま
れる。この時、穴の雌ねじは脚部先端側のねじ山20に
よりねじ込みトルクTSで通常の形状に形成されるが、
頭部座面に接近した位置に形成されている複合角のねじ
山20がねじ込まれると、ワーク30はこれに沿い変形
されることになり、図1に示すように、ねじ山20は圧
力側フランク面21により、頭部側へ引き込まれること
になり、遊び側フランク面22との間に挟まるようにな
る。一方、このようにしてねじ山20とねじ山20との
間に挟まれたワーク30は狭い谷部23に入り、図4に
示すように、最大ねじ締めトルクTMが大幅に向上す
る。このようにしてねじ締め作業が完了すると、完全な
ねじの緩み止め作用が得られる。
【0010】尚、これら実施例では、遊び側フランク面
を全て複合角で形成しているが、何もこれに限定される
ものではなく、ねじ山先端から基部にかけて緩い直線状
の斜面であってもよい。
【0011】
【考案の効果】以上説明した実施例から明らかなよう
に、本考案はタッピンねじ1の頭部座面に接近した位置
に傾斜のきつい圧力側フランク面21を有し、一方、こ
の圧力側フランク面21の反対側に少なくともねじ山2
0の基部側を傾斜の緩い角度で形成した遊び側フランク
面22を形成し、前記基部における谷部23の間隔を脚
部3先端側の谷部24の間隔よリ狭くしたものであるの
で、ねじ込み初期は比較的ワークにねじをねじ込み易
く、しかも頭部座面にワークが近づいてくると、遊び側
フランク面を有する部分がねじ込まれるから、このねじ
山とワークとの間で摩擦力が増大し、最大ねじ締めトル
クが向上するとともに締付け完了後のねじの緩み止め作
用が確実に得られる。また、ワークに途中からねじ山を
形成するものではないので、ワークの雌ねじがつぶれた
りすることがなくなる等の特有の効果が得られる。
【0012】
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の締付け状態を示す正面図である。
【図2】本考案の一実施例を示す要部拡大断面正面図で
ある。
【図3】本考案の他の実施例を示す要部断面正面図であ
る。
【図4】本考案によるねじ締め特性を示すものである。
【図5】従来のねじのねじ締め特性を示すものである。
【符号の説明】
1 タッピンねじ 2 頭部 3 脚部 10 ストレート部 11 円錐部 20 ねじ山 21 圧力側フランク面 22 遊び側フランク面 23、24 谷部 30 ワーク 31 部品

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 頭部(2)の座面に脚部(3)を有し、
    この脚部(3)に圧力側フランク面(21)とこの面と
    脚部(3)を横断する面とがなす角度より緩い角度の遊
    び側フランク面(22)とから構成される非対称なねじ
    山(20)を形成したタッピンねじ(1)において、前
    記座面に接近した脚部(3)の非対称な複数のねじ山
    (20)の遊び側フランク面(22)において、少なく
    ともねじ山(20)の基部側を傾斜の緩い角度で形成
    し、前記基部における谷部(23)の間隔を脚部(3)
    の先端側の谷部(24)の間隔より狭くしたことを特徴
    とする薄板用タッピンねじ。
JP3919091U 1991-03-07 1991-03-07 薄板用タッピンねじ Expired - Lifetime JPH088332Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3919091U JPH088332Y2 (ja) 1991-03-07 1991-03-07 薄板用タッピンねじ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3919091U JPH088332Y2 (ja) 1991-03-07 1991-03-07 薄板用タッピンねじ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH04109215U JPH04109215U (ja) 1992-09-22
JPH088332Y2 true JPH088332Y2 (ja) 1996-03-06

Family

ID=31920550

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP3919091U Expired - Lifetime JPH088332Y2 (ja) 1991-03-07 1991-03-07 薄板用タッピンねじ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH088332Y2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6440883B1 (ja) * 2018-04-20 2018-12-19 株式会社トープラ タッピンねじ

Also Published As

Publication number Publication date
JPH04109215U (ja) 1992-09-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US3982575A (en) Thread forming self-locking screw
JP4225546B2 (ja) タッピンねじ
JP2003172330A (ja) ボルト及びナット
JP2002106539A (ja) ねじ部材
JP3050789B2 (ja) タッピンねじ
JPH081340U (ja) タッピンねじ
JPH088332Y2 (ja) 薄板用タッピンねじ
JP3290362B2 (ja) 軟質金属材用タッピンねじ
KR20210037238A (ko) 풀림 방지 기능을 갖는 볼트
JP2664546B2 (ja) 戻り止めねじ
JPH1162933A (ja) ね じ
JPH024247Y2 (ja)
JP3338649B2 (ja) タッピンねじ
JP2571805Y2 (ja) タッピンねじ
EP0166223A2 (en) Double locknut assembly
JP2000002218A (ja) 木ねじ
JPH0110493Y2 (ja)
JPH0125771Y2 (ja)
JPH0752969Y2 (ja) タッピングネジ
JPS6146247Y2 (ja)
JPS6224811Y2 (ja)
JPS5923858Y2 (ja) タツピンねじ
JP4553324B1 (ja) 多条ねじ
JPS6255005B2 (ja)
JPS6347512A (ja) タツピンネジ

Legal Events

Date Code Title Description
EXPY Cancellation because of completion of term