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JPH08295545A - フライアッシュ含有セメント組成物用空気連行剤 - Google Patents

フライアッシュ含有セメント組成物用空気連行剤

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JPH08295545A
JPH08295545A JP7124388A JP12438895A JPH08295545A JP H08295545 A JPH08295545 A JP H08295545A JP 7124388 A JP7124388 A JP 7124388A JP 12438895 A JP12438895 A JP 12438895A JP H08295545 A JPH08295545 A JP H08295545A
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JP
Japan
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fly ash
air
amount
cement composition
entraining agent
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JP7124388A
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JP3624008B2 (ja
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Kazuaki Ukita
和明 浮田
Mitsuhiro Ishii
光裕 石井
Hironobu Murai
浩展 村井
Katsu Matsui
克 松居
Naoki Kobayashi
小林  直樹
Junichi Yamada
順一 山田
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TECHNO RISOOSU KK
Lion Corp
Shikoku Electric Power Co Inc
Sumitomo Osaka Cement Co Ltd
Original Assignee
TECHNO RISOOSU KK
Lion Corp
Shikoku Electric Power Co Inc
Sumitomo Osaka Cement Co Ltd
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Publication date
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    • C04B2103/30Water reducers, plasticisers, air-entrainers, flow improvers
    • C04B2103/304Air-entrainers
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    • C04B2103/40Surface-active agents, dispersants
    • C04B2103/402Surface-active agents, dispersants anionic

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  • Structural Engineering (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Oil, Petroleum & Natural Gas (AREA)
  • Curing Cements, Concrete, And Artificial Stone (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【構成】 脂肪酸塩系アニオン界面活性剤の少なくとも
1種:99〜1重量部と、下記の化1の一般式(1)で
示される長鎖アミンのエチレンオキシド付加体の少なく
とも1種:1〜99重量部とからなるフライアッシュ含
有セメント組成物用空気連行剤。 【効果】 フライアッシュに残留する未燃カーボン量に
よって、連行される空気量が影響されることがないの
で、所望の空気量を含有するフライアッシュ含有セメン
ト組成物を安定的に連続して製造することができる。本
発明の空気連行剤が添加されて製造されたフライアッシ
ュ含有セメント組成物は、輸送・荷おろし・打ち込み・
締め固めの各段階において、連行空気の減少がなく、硬
化後も微細気泡が充分に残存し、強度発現性・凍結融解
抵抗性等の耐久性とも充分である。 【化1】 (R2 :炭素数8〜22のアルキル基またはアルケニル
基 m,n:それぞれ1以上の整数で、m+n=2〜50)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、フライアッシュ含有セ
メント組成物用空気連行剤に関するものである。ここで
フライアッシュ含有セメント組成物とは、水硬性結合材
料としてフライアッシュを含有したセメントを用い、水
および骨材とともに混練されたモルタル、コンクリート
等の水硬性材料を意味する。
【0002】
【従来の技術】フライアッシュ含有セメント組成物は、
ポゾラン反応(フライアッシュ中のケイ酸が水酸化カ
ルシウムと反応する)による強固な結晶を生成するた
め、一般のポルトランドセメントに比べて硬化体の長期
強度が勝ること、セメントの主成分である酸化カルシ
ウムが絶対的に少なくなるため、水和反応による発熱が
減少し、乾燥収縮が少なくなること、フライアッシュ
粒子が真球状であるため、フレッシュコンクリートの流
動性が増加し、ワーカビリティが向上するという利点が
あり、さらには低価格ということもあり、ダム等のマス
コンクリートをはじめ、建築用材料として多く利用され
ている。
【0003】また近年、世界的規模で環境・資源保護が
叫ばれているなかで、火力発電の際に副生されるフライ
アッシュの処理問題が深刻になりつつある。現在のとこ
ろ埋め立てによる廃棄処理が主流であるが、一方ではそ
の有効利用として、セメントに一部フライアッシュを添
加し、フライアッシュセメントとして使用することが有
望視されている。
【0004】一般に、コンクリート中に通常約3〜6%
の空気を混入させることを目的として空気連行剤(AE
剤)が使用されている。AE剤の主成分は界面活性剤で
あり、コンクリート中に独立した微細な気泡を導入す
る。これにより、未硬化のコンクリートでは空気泡のボ
ールベアリング効果により、流動性が向上し、ワーカビ
リティが改善される。また、硬化後は毛細間隙中の水が
凝結する際の膨張圧を緩和するので、硬化体の凍結融解
作用に対する抵抗性を著しく向上させる。
【0005】しかしながら、フライアッシュセメントを
用いたコンクリート(フライアッシュコンクリート)で
は、混入空気量の調節が困難になるという問題がある。
例えば、通常のAE剤添加量では、一般のコンクリート
に比べて、連行される空気量は著しく少なくなったり、
経時でその空気量が減少するということが挙げられる。
その原因は、フライアッシュ中に含まれる未燃カーボン
がAE剤を吸着することによると言われているが、火力
発電所のNOx規制の強化によりフライアッシュ中の未
燃カーボン量は増加する傾向にあるため、これらのフラ
イアッシュをセメント混和材として利用するためには、
より優れたAE剤の開発が不可欠であった。
【0006】また品質管理の面からも、フライアッシュ
が生成する操業条件によってフライアッシュ中の未燃カ
ーボン量が変動するため、連行空気量を許容範囲内に納
めるためには、予め未燃カーボン量をメチレンブルー吸
着量試験等によって把握しておきAE剤の添加量を定め
なくてはならず、作業が非常に煩雑で現実的に問題があ
った。
【0007】しかし従来は、フライアッシュ含有セメン
ト組成物に空気を連行するために、普通ポルトランドセ
メント含有セメント組成物に使用するAE剤と同じもの
が用いられてきた。このようなAE剤としては、ポリオ
キシエチレンアルキルエーテル硫酸エステルまたはその
塩、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル硫酸
エステルまたはその塩、ポリオキシエチレンアルキルエ
ーテルリン酸エステルまたはその塩、ポリオキシエチレ
ンアルキルフェニルエーテルリン酸エステルまたはその
塩、アルキルベンゼンスルホン酸またはその塩、樹脂酸
またはその塩等のアニオン系界面活性剤、またポリオキ
シエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアル
キルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンソルビタン
オレエート等の非イオン界面活性剤が知られている。し
かしながら、これらAE剤をフライアッシュ含有セメン
ト組成物に使用すると、上述のように添加量の増加や空
気量の減少が起こるといった問題点があった。
【0008】またアニオン界面活性剤と非イオン界面活
性剤の併用系として、特開昭61−6020号公報にお
いて、樹脂酸塩とアミン誘導体を使用し、空気連行性と
空気量安定性を改善した空気連行剤が提案されている
が、フライアッシュ含有セメント組成物に適用した場合
その効果が著しく減少してしまう。
【0009】一方上記問題点を解決する目的で、近年フ
ライアッシュ含有セメント組成物用空気連行剤として、
特開昭58ー55353号公報(ポリオキシエチレンソ
ルビタンオレエート)、特開昭59ー174555号公
報(ポリオキシエチレンソルビトールの脂肪酸エステ
ル)、特開平1ー157442号公報(ポリオキシエチ
レン多価アルコールの脂肪酸エステルまたはポリエチレ
ングリコールの脂肪酸エステルと脂肪酸塩の併用)、特
開平2ー6356号公報(芳香環を有する特殊エーテル
サルフェート系アニオン界面活性剤と多価アルコールを
出発原料とするエステル系非イオン界面活性剤の併
用)、特開平2ー180739公報(脂肪酸石鹸系のア
ニオン界面活性剤と多価アルコールを出発原料とするエ
ステル系非イオン界面活性剤の併用)が考案されてい
る。しかしこれらAE剤は、フライアッシュの品質(未
燃カーボン量等)の変動に対して、安定かつ充分な空気
連行性と空気量保持性が不足している。そのため、フラ
イアッシュへの吸着性を抑制し良質な空気泡を連行さ
せ、凍結融解抵抗性が高く品質の良いフライアッシュ含
有セメント組成物を安定に製造する空気連行剤が強く求
められていた。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、凍結
融解抵抗性が高く品質の良いフライアッシュ含有セメン
ト組成物を安定に製造するために、フライアッシュ中の
未燃カーボンに対する空気連行剤の吸着性を抑制し、未
燃カーボン量の変動に左右されることなく充分な空気連
行性を持つと同時に、経時や運搬・打ち込み・締め固め
などの工程における連行空気量の低下を防止するフライ
アッシュ含有セメント組成物用空気連行剤を提供するこ
とにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明者らは前記問題点
を解決すべく鋭意研究を進めた結果、ある種のアニオン
界面活性剤とアミン誘導体とからなる組成物が、フライ
アッシュ含有セメント組成物に対して優れた空気連行効
果を発揮するとともに、所定の連行空気量を安定に保持
するために有効な組成物であることを見いだし、本発明
に至った。即ち、本発明はフライアッシュ含有セメント
組成物用空気連行剤は、以下の(A)および(B)成分
からなることを特徴とする。 (A)下記の一般式(1)で示されるアニオン界面活性
剤の少なくとも1種:99〜1重量部と、
【0012】
【化3】R1−COOM …(1) (R1 :炭素数8〜30のアルキル基またはアルケニル
基 M:アルカリ金属、アルカリ土類金属またはアルカノー
ルアミン) (B)下記の化4の一般式(2)で示されるアミン誘導
体の少なくとも1種:1〜99重量部
【0013】
【化4】 (R2 :炭素数8〜22のアルキル基またはアルケニル
基 m,n:それぞれ1以上の整数で、m+n=2〜50)
【0014】
【発明の実施態様】本発明の(A)成分は、下記化5の
一般式(1)で表わされるアニオン界面活性剤である。
【0015】
【化5】R1−COOM …(1) (R1 :炭素数8〜30のアルキル基またはアルケニル
基 M:アルカリ金属、アルカリ土類金属またはアルカノー
ルアミン)
【0016】上記一般式(1)で示されるアニオン界面
活性剤は、炭素数8〜30のアルキル基、アルケニル基
とカルボキシル基を有する直鎖状または分枝鎖状の脂肪
酸を中和して得られるものである。ここでいう脂肪酸と
しては、カプリル酸、カプリン酸、ラウリン酸、ステア
リン酸、オレイン酸、リノール酸、ミリスチン酸、パル
ミチン酸、ヤシ油脂肪酸、トール油脂肪酸、菜種脂肪酸
など天然油脂の分解脂肪酸、合成脂肪酸であるイソステ
アリン酸などを挙げることができるが、特に好ましいも
のとしてオレイン酸、ラウリン酸、ステアリン酸、リノ
ール酸、ヤシ油脂肪酸、トール油脂肪酸などを挙げるこ
とができる。
【0017】これら脂肪酸を水酸化ナトリウム、水酸化
カリウム、モノエタノールアミン、ジエタノールアミ
ン、トリエタノールアミン等の水溶液で中和することに
より、本発明の一般式(1)で示されるアニオン界面活
性剤が得られる。本発明の(B)成分は、下記化6の一
般式(2)で表わされるアミンの酸化エチレン付加物で
ある。
【0018】
【化6】 (R2 :炭素数8〜22のアルキル基またはアルケニル
基 m,n:それぞれ1以上の整数で、m+n=2〜50)
【0019】上記一般式(2)で示されるアミン誘導体
は、アルキル基、アルケニル基を有する1級アミン、例
えばオレイルアミン、ステアリルアミン、ラウリルアミ
ン、ヤシアルキルアミン、牛脂アルキルアミン、大豆ア
ルキルアミン等に、常法により酸化エチレンを付加する
ことにより得られる。アミンに対する酸化エチレン付加
モル数(m+n)は2〜50モルが適当であるが、好ま
しくは5〜30モルである。
【0020】こうして得られた前記一般式(1)と一般
式(2)の化合物とを、(1)の化合物を99〜1重量
部、好ましくは90〜10重量部、(2)の化合物を1
〜99重量部、好ましくは10〜90重量部の混合比率
で配合することによって所望の効果を所持する空気連行
剤が得られる。なお、本発明の前記一般式(1)および
(2)で示される化合物を単独で使用しても、空気連行
剤としての使用量が多くなり、また良質な空気泡が連行
されないため、目的とする効果を発揮しない。
【0021】また本発明の空気連行剤の必要使用量は、
各種セメントに対するフライアッシュの配合割合やフラ
イアッシュ中の未燃カーボン量にほとんど影響されず、
導入空気量が約3%〜7%の範囲において一般的な添加
量としては空気連行剤有効分として、セメント、フライ
アッシュを合計した全結合材量に対して0.0001〜
0.1重量%、好ましくは0.0005〜0.05重量
%の範囲である。
【0022】本発明におけるフライアッシュは、JIS
A6201に規定されるフライアッシュ、およびそれら
の規格に適合しないフライアッシュについても指す。特
に未燃カーボン量は上記JISでは5%以下であるが、
本発明は未燃カーボン量が5%を超えても十分に効果を
発揮する点で非常に優れている。特に本発明の空気連行
剤は、フライアッシュを0.1〜95重量%、好ましく
は1〜60重量%含むフライアッシュセメントを用いた
セメント組成物用として好適であり、また、未然カーボ
ンを0.01〜20重量%、好適には0.1〜15重量
%含むフライアッシュを用いたセメント組成物用の空気
連行剤として用いられたときに、その作用効果をいかん
なく発揮する。
【0023】本発明におけるセメントは、セメントとし
て公知であるものであればいずれでもよく、例えばポル
トランドセメントや早強・超早強・中庸熱・ジェットセ
メント、高炉セメント、シリカセメント、アルミナセメ
ント等である。本発明において、空気連行剤を添加する
方法は、通常一般の空気連行剤の場合と同様であり、フ
ライアッシュ含有セメント組成物混練時に添加するか、
予め混練水に希釈して添加するか、フライアッシュ含有
セメント組成物を練り混ぜた後に添加し、再度均一に混
練しても良い。また本発明の前記一般式(1)及び一般
式(2)で表される化合物の2成分を所定の割合で別々
に添加してもよい。
【0024】また本発明の空気連行剤は、従来からコン
クリートの性能や性質を改善するために使用されている
混和材料、例えば高性能減水剤、AE減水剤、高性能A
E減水剤、流動化剤、硬化促進剤、硬化遅延剤、防水
剤、防錆剤、収縮低減剤、膨張剤(材)、増粘剤等の各
種混和材料と併用して使用することもできる。
【0025】
【発明の効果】本発明の空気連行剤によれば、フライア
ッシュに残留する未燃カーボン量によって、連行される
空気量が影響されることがないので、所望の空気量を含
有するフライアッシュ含有セメント組成物を安定的に連
続して製造することができる。また、本発明の空気連行
剤が添加されて製造されたフライアッシュ含有セメント
組成物は、輸送・荷おろし・打ち込み・締め固めの各段
階において、連行空気の減少がなく、硬化後も微細気泡
が充分に残存し、強度発現性・凍結融解抵抗性等の耐久
性とも充分である。
【0026】
【実施例】以下、本発明によるフライアッシュ含有セメ
ント組成物用空気連行剤について、実施例および比較例
にて説明する。 (1)使用フライアッシュ 使用したフライアッシュは、表1に示すような未燃カー
ボン量の異なる2種のもの(および)である。
【0027】
【表1】 表1:使用フライアッシュの特性 強熱減量(%) MB吸着量(mg/g) 比重 フライアッシュ 1.3 0.28 2.12 フライアッシュ 8.4 0.85 2.17
【0028】(2)空気連行剤の配合例 本発明の空気連行剤における一般式(1)および(2)
の化合物の成分比率(重量基準)を表2に示す。また比
較例として用いた化合物の成分比率も併せて表2に示
す。
【0029】
【表2】 表2:空気連行剤の配合成分および混合比 連行剤 配合した化合物 混合比 記 号 化合物(1) 化合物(2) (1)/(2) A オレイン酸ナトリウム R1EO 5 2/1 B オレイン酸ナトリウム R1EO 5 1/2 C オレイン酸ナトリウム R1EO10 3/1 D オレイン酸ナトリウム R1EO10 2/1 E オレイン酸ナトリウム R1EO15 3/1 F オレイン酸ナトリウム R1EO15 1/1 G ステアリン酸ナトリウム R2EO15 1/1 H トール油脂肪酸ナトリウム R3EO10 2/1 I ラウリン酸ナトリウム R4EO10 3/1 J ガムロジンカリウム塩 R1EO15 1/1 K オレイン酸ナトリウム NP10 1/1 L オレイン酸ナトリウム − − M − R1EO10 − N ヴィンソル(山宗化学(株)製) R1EO 5:オレイルアミンの酸化エチレン5モル付加品 R1EO10:オレイルアミンの酸化エチレン10モル付加品 R1EO15:オレイルアミンの酸化エチレン15モル付加品 R2EO15:牛脂アルキルアミンの酸化エチレン15モル付加品 R3EO10:大豆アルキルアミンの酸化エチレン10モル付加品 R4EO10:ヤシアルキルアミンの酸化エチレン10モル付加品 NP10:ノニルフェノールの酸化エチレン10モル付加品
【0030】(3)使用材料 使用した材料を表3に示す。
【0031】
【表3】 表3:使用材料 セメント(C):小野田セメント製普通ポルトランドセメント 比重3.16 細骨材(S): 富士川産川砂 比重2.60 FM2.71 粗骨材(G): 木更津産砕石 比重2.65 FM6.54 水(W): 水道水
【0032】(4)試験方法 コンクリートの製造および評価は以下の規定に準じて実
施した。 コンクリートの混練:JIS−A1138 スランプ :JIS−A1101 空気量 :JIS−A1128 気泡間隔係数 :ASTM−C457 圧縮強度 :JIS−A1132及び1108
【0033】(5)コンクリートの製造 コンクリートは、200リットルの強制ミキサーを用
い、練り上がりコンクリートの目標空気量を5%、目標
スランプを8cmとし、表1、表2および表3で示した
材料を使用し、各フライアッシュ種に対して表4に示す
調合を用い製造した。空気連行剤は、連行空気量が5%
になるように添加量を調節し、予め混練水に溶解して添
加し、コンクリート製造に供した。得られたコンクリー
トについて、空気量、スランプ、練り上がり後30分、
60分後の空気量、スランプ、また材令7日、28日の
圧縮強度、硬化した供試体の気泡間隔係数を測定した。
【0034】
【表4】 表4:コンクリートの調合床材 W/FC S/a 調合(kg/m3 FA種 (%) (%) FC W S G 58.3 44 300 175 763 1014 61.0 45 300 183 771 985 FC:フライアッシュ+セメント(フライアッシュ配合率20%) S/a=[細骨材の容積/(細骨材の容積+粗骨材の容積)]×100(%)
【0035】実施例1〜11 表2に示した空気連行剤A〜Nを用い実施例1〜11、
比較例1〜6について得られたコンクリートについて評
価した結果を表5にまとめる。
【0036】
【表5】 表5:評価結果 FA スランプ(cm) 空気量(%) 気泡間 圧縮強度 空気連行剤 種 直後 30分 60分 直後 30分 60分 隔係数 (kgf/cm2) 種類 使用量* 類 後 後 後 後 (μm) 7日 28日 実施例 No. 1 A 0.0016 8.0 7.3 5.8 4.8 4.5 4.3 188 130 217 2 B 0.0014 7.7 6.8 5.7 5.2 4.9 4.5 185 128 222 3 C 0.0014 8.2 7.1 6.1 5.0 4.6 4.3 190 131 215 4 C 0.0015 8.1 7.0 5.9 4.8 4.5 4.2 173 125 219 5 D 0.0012 8.4 7.3 6.4 5.0 4.8 4.6 175 131 211 6 D 0.0013 8.2 7.2 6.0 5.2 4.9 4.6 179 126 221 7 E 0.0015 8.0 7.0 5.7 4.9 4.6 4.3 180 137 220 8 F 0.0016 8.2 7.0 5.6 5.1 4.6 4.4 181 125 217 9 G 0.0018 8.0 6.8 5.5 5.0 4.4 4.1 172 128 213 10 H 0.0017 7.9 6.7 5.5 5.1 4.4 4.0 196 133 226 11 I 0.0018 8.2 7.1 6.0 5.0 4.5 4.1 201 134 214 比較例 No. 1 J 0.0042 8.1 4.8 3.8 4.8 3.3 2.3 490 120 188 2 K 0.0045 8.2 4.7 3.5 5.3 3.6 2.5 523 130 190 3 L 0.0089 8.3 4.7 3.3 5.0 3.4 2.4 578 115 178 4 M 0.0121 7.9 4.5 3.1 5.1 3.5 2.3 601 110 181 5 N 0.0036 8.0 5.0 3.2 4.7 3.5 2.7 488 123 191 6 N 0.0060 8.2 5.2 3.4 5.2 3.0 2.6 555 118 185 *:使用量は、FC(フライアッシュ+セメント)に対する空気連行剤有効成 分の重量%
【0037】表5の実施例から判るように、本発明の組
成物は、約5%の空気を連行させるための使用量が少な
く、空気連行性に優れているばかりか、60分までの空
気量保持性も良好である。また凍結融解抵抗性の指標と
なる気泡間隔係数についても、比較例の500μm〜6
00μmに比べ、本発明品は200μm以下と小さく、
充分な凍結融解抵抗性を備えていると示唆される。加え
てスランプ保持性、圧縮強度についても本発明品は優れ
た効果を示している。また、異なるフライアッシュの種
類,を同一空気連行剤で評価した場合(実施例5、
6及び比較例5、6)、本発明品は、特にフライアッシ
ュに残留する未燃カーボン量によって連行される空気量
が影響されることがなく、安定した効果を発揮すること
がわかる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 浮田 和明 香川県高松市丸の内2番5号 テクノ・リ ソース株式会社内 (72)発明者 石井 光裕 香川県高松市丸の内2番5号 テクノ・リ ソース株式会社内 (72)発明者 村井 浩展 香川県高松市丸の内2番5号 テクノ・リ ソース株式会社内 (72)発明者 松居 克 東京都墨田区本所1丁目3番7号 ライオ ン株式会社内 (72)発明者 小林 直樹 東京都墨田区本所1丁目3番7号 ライオ ン株式会社内 (72)発明者 山田 順一 東京都墨田区本所1丁目3番7号 ライオ ン株式会社内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (A)下記の一般式(1)で示されるア
    ニオン界面活性剤の少なくとも1種:99〜1重量部
    と、 【化1】R1−COOM …(1) (R1 :炭素数8〜30のアルキル基またはアルケニル
    基 M:アルカリ金属、アルカリ土類金属またはアルカノー
    ルアミン) (B)下記の化2の一般式(2)で示されるアミン誘導
    体の少なくとも1種:1〜99重量部 【化2】 (R2 :炭素数8〜22のアルキル基またはアルケニル
    基 m,n:それぞれ1以上の整数で、m+n=2〜50)
    とからなることを特徴とするフライアッシュ含有セメン
    ト組成物用空気連行剤。
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