JPH08216314A - 金属被覆用の熱収縮複層チューブ並びにシート及びそれらを使用した金属被覆方法 - Google Patents
金属被覆用の熱収縮複層チューブ並びにシート及びそれらを使用した金属被覆方法Info
- Publication number
- JPH08216314A JPH08216314A JP7056421A JP5642195A JPH08216314A JP H08216314 A JPH08216314 A JP H08216314A JP 7056421 A JP7056421 A JP 7056421A JP 5642195 A JP5642195 A JP 5642195A JP H08216314 A JPH08216314 A JP H08216314A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 パイプ等の金属製品の表面に、簡易に、確実
な樹脂被覆を形成することのできる熱収縮複層チューブ
やシートの提供と、金属被覆方法を提供しようとするも
のである。 【構成】 外面が熱収縮性樹脂であって、その内面を、
外面の熱収縮性樹脂よりも融点が低い熱可塑性樹脂を用
いて金属被覆用の複層チューブやシートをつくり、且つ
それらを用いて熱収縮作用を利用して金属製品の表面に
樹脂皮膜を簡易、且つ確実強固に接着せしめるものであ
る。
な樹脂被覆を形成することのできる熱収縮複層チューブ
やシートの提供と、金属被覆方法を提供しようとするも
のである。 【構成】 外面が熱収縮性樹脂であって、その内面を、
外面の熱収縮性樹脂よりも融点が低い熱可塑性樹脂を用
いて金属被覆用の複層チューブやシートをつくり、且つ
それらを用いて熱収縮作用を利用して金属製品の表面に
樹脂皮膜を簡易、且つ確実強固に接着せしめるものであ
る。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、金属パイプ、金属棒等
の金属製品の外表面に、強固な樹脂皮膜を形成するため
に用いられる熱収縮複層チューブ並びにシート及びこれ
らの複層チューブや複層シートを使用した金属被覆方法
に関するものである。
の金属製品の外表面に、強固な樹脂皮膜を形成するため
に用いられる熱収縮複層チューブ並びにシート及びこれ
らの複層チューブや複層シートを使用した金属被覆方法
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】パイプ等の金属製品の表面に樹脂皮膜を
形成する方法としては、塗料を用いる方法が一般的であ
るが、簡易な方法として熱収縮チューブを用いる方法が
知られている。熱収縮チューブは、塩化ビニール、ポリ
エチレン等のチューブに直径方向の延伸加工を施し、製
品にかぶせてから加熱すると、直径方向に収縮して製品
に密着する。但し、これらのチューブはほとんどが単層
であるため、金属製品の表面に接しているだけであっ
て、接着はしていない。熱接着させるためには更に温度
を上昇させる必要がある。しかしながら温度を上げると
樹脂全体が溶融して気泡が発生する場合もあり、これは
粉体塗装法と同様になる。また、樹脂全体を溶融させて
しまうと、樹脂フィルムが本来から有している配向性を
失うため、皮膜強度の点でも好ましくないという問題点
があった。
形成する方法としては、塗料を用いる方法が一般的であ
るが、簡易な方法として熱収縮チューブを用いる方法が
知られている。熱収縮チューブは、塩化ビニール、ポリ
エチレン等のチューブに直径方向の延伸加工を施し、製
品にかぶせてから加熱すると、直径方向に収縮して製品
に密着する。但し、これらのチューブはほとんどが単層
であるため、金属製品の表面に接しているだけであっ
て、接着はしていない。熱接着させるためには更に温度
を上昇させる必要がある。しかしながら温度を上げると
樹脂全体が溶融して気泡が発生する場合もあり、これは
粉体塗装法と同様になる。また、樹脂全体を溶融させて
しまうと、樹脂フィルムが本来から有している配向性を
失うため、皮膜強度の点でも好ましくないという問題点
があった。
【0003】
【発明が解決しようとする問題点】上記のように、従来
技術では金属面と被覆樹脂とが強固に接着していないた
め被覆の一部でも破損すると、全体に水がしみこんだ
り、簡単に剥がれてしまったりして耐久性が期待できな
い。又、耐久性を向上するためには、金属面と樹脂との
間に接着剤を塗布する必要があるが、作業工程での塗布
は困難である。この様な実情のため、簡易に熱収縮シー
トを用いた方法であって、なお且つ強固な接着が得られ
る金属被覆方法が求められている。
技術では金属面と被覆樹脂とが強固に接着していないた
め被覆の一部でも破損すると、全体に水がしみこんだ
り、簡単に剥がれてしまったりして耐久性が期待できな
い。又、耐久性を向上するためには、金属面と樹脂との
間に接着剤を塗布する必要があるが、作業工程での塗布
は困難である。この様な実情のため、簡易に熱収縮シー
トを用いた方法であって、なお且つ強固な接着が得られ
る金属被覆方法が求められている。
【0004】
【問題点を解決するための手段】本発明は、前記問題点
を解決するため、外面の樹脂としては比較的融点の高い
熱収縮性樹脂、内面の樹脂としては外面の樹脂と同種の
もの、若しくは外面の樹脂と強固に接着する熱可塑性樹
脂であって、その融点が外面の樹脂の融点よりも摂氏2
0度ないし60度低いものを用いて複層のチューブやシ
ートを製造する。
を解決するため、外面の樹脂としては比較的融点の高い
熱収縮性樹脂、内面の樹脂としては外面の樹脂と同種の
もの、若しくは外面の樹脂と強固に接着する熱可塑性樹
脂であって、その融点が外面の樹脂の融点よりも摂氏2
0度ないし60度低いものを用いて複層のチューブやシ
ートを製造する。
【0005】チューブの製造には、二層同時押出しのチ
ューブラー成形機を用いるのが最も安価に製造できる。
シートの製造には、前記チューブラー成形機にて出来上
がったチューブを開いてもよく、又、二層Tダイ法によ
って製造した複層シートをステンター延伸機を用いて延
伸する方法でも製造することができる。
ューブラー成形機を用いるのが最も安価に製造できる。
シートの製造には、前記チューブラー成形機にて出来上
がったチューブを開いてもよく、又、二層Tダイ法によ
って製造した複層シートをステンター延伸機を用いて延
伸する方法でも製造することができる。
【0006】本発明品の熱収縮複層チューブを用いて金
属製品の表面を被覆する第一の方法は、先ず、チューブ
状の本発明品の中に、パイプ状、或は棒状の金属製品を
通し、そのまま加熱装置に入れて、内面の樹脂の融点以
上で、外面の樹脂の収縮温度にまで加熱すると、チュー
ブは収縮を起こして金属面に密着するとともに、溶融し
た内面の樹脂が昇温した金属面に押しつけられるため、
金属と樹脂との完全な熱接着が行なわれる。加熱温度と
しては、内面の樹脂の融点を超えればよく、外面の樹脂
の融点を超えてはならない。その後は放冷、または強制
冷却をすれば、完壁に樹脂被覆された製品が得られる。
属製品の表面を被覆する第一の方法は、先ず、チューブ
状の本発明品の中に、パイプ状、或は棒状の金属製品を
通し、そのまま加熱装置に入れて、内面の樹脂の融点以
上で、外面の樹脂の収縮温度にまで加熱すると、チュー
ブは収縮を起こして金属面に密着するとともに、溶融し
た内面の樹脂が昇温した金属面に押しつけられるため、
金属と樹脂との完全な熱接着が行なわれる。加熱温度と
しては、内面の樹脂の融点を超えればよく、外面の樹脂
の融点を超えてはならない。その後は放冷、または強制
冷却をすれば、完壁に樹脂被覆された製品が得られる。
【0007】第二の方法は、長尺のものに被覆する場合
でチューブ状の本発明品の中に通すのが困難なときに用
いる方法である。シート状の本発明品を収縮方向が長さ
方向と直角になるようにして巻きつけて、継目をヒート
シールしたのち第一の方法と同様に加熱装置に入れる。
継目をヒートシールするとき、本複層シートの内面と内
面とをあわせて加圧・加熱すると、先に内面の熱可塑性
樹脂が溶融して排除され、続いて外面の樹脂同士が溶着
する、そのため加熱装置の内部で内面の樹脂が溶融して
も継目が離れることはない。
でチューブ状の本発明品の中に通すのが困難なときに用
いる方法である。シート状の本発明品を収縮方向が長さ
方向と直角になるようにして巻きつけて、継目をヒート
シールしたのち第一の方法と同様に加熱装置に入れる。
継目をヒートシールするとき、本複層シートの内面と内
面とをあわせて加圧・加熱すると、先に内面の熱可塑性
樹脂が溶融して排除され、続いて外面の樹脂同士が溶着
する、そのため加熱装置の内部で内面の樹脂が溶融して
も継目が離れることはない。
【0008】前記いずれの場合にも、本発明品をかぶせ
る前に金属製品を予め50〜60℃程度にまで加熱して
おけば、熱収縮工程での所要時間を短縮する事ができ
る。また、外面の樹脂融点と内面の樹脂融点との温度差
については、加熱工程での温度管理の難易を考えれば、
なるべく差が大きい方が望ましいが、一方チューブラー
法でチューブを製造する場合には、差が大きすぎると製
造がむつかしくなるため、温度差は20℃乃至60℃が
適当である。
る前に金属製品を予め50〜60℃程度にまで加熱して
おけば、熱収縮工程での所要時間を短縮する事ができ
る。また、外面の樹脂融点と内面の樹脂融点との温度差
については、加熱工程での温度管理の難易を考えれば、
なるべく差が大きい方が望ましいが、一方チューブラー
法でチューブを製造する場合には、差が大きすぎると製
造がむつかしくなるため、温度差は20℃乃至60℃が
適当である。
【0009】
【作用】本発明になる複層チューブ、及びシートは、外
面に熱収縮性を有する樹脂を用いると同時に、内面に比
較的融点の低い熱可塑性樹脂を用いているため、金属製
品にかぶせて外面の樹脂の熱収縮温度にまで加熱する
と、外面の樹脂が収縮して複層チューブ、またはシート
が金属製品に密着すると共に、金属面に対して圧着する
作用をなす。これと前後して内面に用いられている樹脂
が融点に達すると、内面の樹脂は溶融して金属表面に圧
着される。この状態で次の冷却工程に入ると、内面の樹
脂は金属面に接着して固化し、外面の樹脂も一体化して
強固な被覆が得られる。この様に外面の樹脂の収縮と、
内面の樹脂の溶融とを一定の温度範囲で同時に作用させ
る。尚、材温を上昇せしめる過程で、外面の樹脂の収縮
作用と、内面の樹脂の溶融とは、いずれが前後しても差
しつかえはない。
面に熱収縮性を有する樹脂を用いると同時に、内面に比
較的融点の低い熱可塑性樹脂を用いているため、金属製
品にかぶせて外面の樹脂の熱収縮温度にまで加熱する
と、外面の樹脂が収縮して複層チューブ、またはシート
が金属製品に密着すると共に、金属面に対して圧着する
作用をなす。これと前後して内面に用いられている樹脂
が融点に達すると、内面の樹脂は溶融して金属表面に圧
着される。この状態で次の冷却工程に入ると、内面の樹
脂は金属面に接着して固化し、外面の樹脂も一体化して
強固な被覆が得られる。この様に外面の樹脂の収縮と、
内面の樹脂の溶融とを一定の温度範囲で同時に作用させ
る。尚、材温を上昇せしめる過程で、外面の樹脂の収縮
作用と、内面の樹脂の溶融とは、いずれが前後しても差
しつかえはない。
【0010】
【実施例】第1実施例では、外面の樹脂2として、昭和
電工株式会社製ポリプロピレン樹脂ショウアロマーFG
110A、融点140℃を用い、内面の樹脂3として昭
和電工株式会社製アドテックスET182、融点98℃
を用い、これらを二層同時押出しチューブラー成形機を
用いて、外面の樹脂の厚さ100μ、内面の樹脂の厚さ
30μで、仕上がり外径85mmの熱収縮性複層チュー
ブ1aを製造した。
電工株式会社製ポリプロピレン樹脂ショウアロマーFG
110A、融点140℃を用い、内面の樹脂3として昭
和電工株式会社製アドテックスET182、融点98℃
を用い、これらを二層同時押出しチューブラー成形機を
用いて、外面の樹脂の厚さ100μ、内面の樹脂の厚さ
30μで、仕上がり外径85mmの熱収縮性複層チュー
ブ1aを製造した。
【0011】次に、金属製品4として、一辺60mm、
肉厚3mm、長さ2mのアルミ製の角パイプの外側に、
前記により製造した熱収縮性複層チューブ1aをかぶせ
て加熱炉に入れ、温度110℃にまで上昇させたとこ
ろ、チューブは収縮してアルミ製角パイプに密着した。
この時内面のアドテックスET182は、その融点98
℃を超えていたので、アルミ表面に十分接着する温度で
あった。その後製品を取り出し、放冷した結果、表面が
ポリプロピレン樹脂の樹脂層で強固に被覆されたアルミ
角パイプが得られた。樹脂層とアルミ表面とは強力な接
着をしているため、ナイフで剥がすのも困難であった。
肉厚3mm、長さ2mのアルミ製の角パイプの外側に、
前記により製造した熱収縮性複層チューブ1aをかぶせ
て加熱炉に入れ、温度110℃にまで上昇させたとこ
ろ、チューブは収縮してアルミ製角パイプに密着した。
この時内面のアドテックスET182は、その融点98
℃を超えていたので、アルミ表面に十分接着する温度で
あった。その後製品を取り出し、放冷した結果、表面が
ポリプロピレン樹脂の樹脂層で強固に被覆されたアルミ
角パイプが得られた。樹脂層とアルミ表面とは強力な接
着をしているため、ナイフで剥がすのも困難であった。
【0012】実施例2としては、外面の樹脂2として信
越化学工業株式会社製塩化ビニール樹脂TK−800
H、融点130℃を用い、内面の樹脂3として昭和電工
株式会社製アドテックスET182、融点98℃を用
い、これらを二層同時押出しチューブラー成形機を用い
て外面の樹脂の厚さ150μ、内面の樹脂の厚さ50μ
で、仕上がり外径120mmの熱収縮性複層チューブを
製造した。
越化学工業株式会社製塩化ビニール樹脂TK−800
H、融点130℃を用い、内面の樹脂3として昭和電工
株式会社製アドテックスET182、融点98℃を用
い、これらを二層同時押出しチューブラー成形機を用い
て外面の樹脂の厚さ150μ、内面の樹脂の厚さ50μ
で、仕上がり外径120mmの熱収縮性複層チューブを
製造した。
【0013】次に、直径100mm、肉厚5mmの鋼鉄
製パイプを予め50℃程度にまで加熱し、その外側に、
前記により製造した熱収縮性チューブ1aをかぶせて加
熱炉に入れ、温度105℃にまで上昇させたところ、チ
ューブは収縮して鋼鉄製パイプに密着した。この時、内
面の樹脂ET182は、その融点98℃を超えていたの
で、鋼鉄表面に十分接着する温度であった。その後製品
を取り出し、放冷した結果、表面が塩化ビニール樹脂の
樹脂層で強固に被覆された鋼鉄パイプが得られた。樹脂
層と鋼鉄表面とは強力な接着をしているため、ナイフで
剥がすのも困難であった。
製パイプを予め50℃程度にまで加熱し、その外側に、
前記により製造した熱収縮性チューブ1aをかぶせて加
熱炉に入れ、温度105℃にまで上昇させたところ、チ
ューブは収縮して鋼鉄製パイプに密着した。この時、内
面の樹脂ET182は、その融点98℃を超えていたの
で、鋼鉄表面に十分接着する温度であった。その後製品
を取り出し、放冷した結果、表面が塩化ビニール樹脂の
樹脂層で強固に被覆された鋼鉄パイプが得られた。樹脂
層と鋼鉄表面とは強力な接着をしているため、ナイフで
剥がすのも困難であった。
【0014】実施例3としては、外面の樹脂2として昭
和電工株式会社製ポリエチレン樹脂ショウレックスF5
010、融点135℃を用い、内面の樹脂3として昭和
電工株式会社製アドテックスET184M、融点83℃
を用い、これらを二層同時押出しチューブラー機を用い
て外面の樹脂の厚さ200μ、内面の樹脂の厚さ50
μ、折り径800mm、両開きで製造し、巾800mm
の熱収縮性複層シート1bを得た。
和電工株式会社製ポリエチレン樹脂ショウレックスF5
010、融点135℃を用い、内面の樹脂3として昭和
電工株式会社製アドテックスET184M、融点83℃
を用い、これらを二層同時押出しチューブラー機を用い
て外面の樹脂の厚さ200μ、内面の樹脂の厚さ50
μ、折り径800mm、両開きで製造し、巾800mm
の熱収縮性複層シート1bを得た。
【0015】次に、直径60mm、肉厚1mm、長さ3
mのアルミパイプの外側に、前記により製造した熱収縮
性シート1bを、縦方向にかぶせてから側面をヒートシ
ール加工して筒状とし、これを加熱炉に入れて温度95
℃にまで上昇させたところ、シートは収縮してアルミパ
イプに密着した。この時、内面のアドテックスET18
4Mは、その融点83℃を超えていたので、アルミ表面
に十分接着する温度であった。その後製品を取り出し、
放冷した結果、表面にポリエチレン樹脂の樹脂層で強固
に被覆されたアルミパイプが得られた。樹脂層とアルミ
表面とは強力な接着をしているため、ナイフで剥がすの
も困難であった。
mのアルミパイプの外側に、前記により製造した熱収縮
性シート1bを、縦方向にかぶせてから側面をヒートシ
ール加工して筒状とし、これを加熱炉に入れて温度95
℃にまで上昇させたところ、シートは収縮してアルミパ
イプに密着した。この時、内面のアドテックスET18
4Mは、その融点83℃を超えていたので、アルミ表面
に十分接着する温度であった。その後製品を取り出し、
放冷した結果、表面にポリエチレン樹脂の樹脂層で強固
に被覆されたアルミパイプが得られた。樹脂層とアルミ
表面とは強力な接着をしているため、ナイフで剥がすの
も困難であった。
【0016】
【発明の効果】本発明の複層チューブ、複層シートを用
いると、金属製品の表面に樹脂被覆を行なう工程は、該
複層チューブ、複層シートを金属製品にかぶせて一定温
度まで加熱後、冷却するという工程だけで完了するた
め、加工装置も単純であり、安価な設備で製造できる。
いると、金属製品の表面に樹脂被覆を行なう工程は、該
複層チューブ、複層シートを金属製品にかぶせて一定温
度まで加熱後、冷却するという工程だけで完了するた
め、加工装置も単純であり、安価な設備で製造できる。
【0017】本発明になる複層チューブ、及び複層シー
トは、内面に接着性の熱可塑性樹脂を配してあるため、
金属製品の表面に改めて接着剤を用いなくても、簡易確
実に強固な接着を得ることができる。そしてこの強固な
接着は、樹脂被覆の物理的強度はもちろん、耐水性、耐
蝕性を飛躍的に向上させる効果がある。
トは、内面に接着性の熱可塑性樹脂を配してあるため、
金属製品の表面に改めて接着剤を用いなくても、簡易確
実に強固な接着を得ることができる。そしてこの強固な
接着は、樹脂被覆の物理的強度はもちろん、耐水性、耐
蝕性を飛躍的に向上させる効果がある。
【図1】本発明の熱収縮複層チューブの一部斜視図であ
る。
る。
【図2】本発明の熱収縮複層シートの一部斜視図であ
る。
る。
【図3】熱収縮複層チューブが被覆された金属パイプの
一部斜視図である。
一部斜視図である。
1a 熱収縮性複層チューブ 1b 熱収縮性複層シート 2 外面の樹脂層 3 内面の樹脂層 4 金属製品
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 // B29K 105:02 B29L 7:00 23:00
Claims (4)
- 【請求項1】 外面が熱収縮性樹脂であって、その内面
を外面の熱収縮性樹脂よりも融点の低い接着力を有する
熱可塑性樹脂で構成してなる金属被覆用の熱収縮複層チ
ューブ。 - 【請求項2】 外面が熱収縮性樹脂であって、その内面
を外面の熱収縮性樹脂よりも融点の低い接着力を有する
熱可塑性樹脂で構成してなる金属被覆用の熱収縮複層シ
ート。 - 【請求項3】 請求項1の複層チューブを金属製品にか
ぶせ、外面の熱収縮性樹脂チューブの収縮温度以上、融
点以下にまで加熱して外面の樹脂を収縮せしめると同時
に、内面の樹脂と金属製品とを熱接着させる金属被覆方
法。 - 【請求項4】 請求項2の複層シートで金属製品の外表
面を覆い、シートの継目をヒートシール加工した後、外
面の熱収縮性樹脂の収縮温度以上、融点以下にまで加熱
して外面の樹脂を収縮せしめると同時に、内面の樹脂と
金属製品とを熱接着させる金属被覆方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7056421A JPH08216314A (ja) | 1995-02-08 | 1995-02-08 | 金属被覆用の熱収縮複層チューブ並びにシート及びそれらを使用した金属被覆方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7056421A JPH08216314A (ja) | 1995-02-08 | 1995-02-08 | 金属被覆用の熱収縮複層チューブ並びにシート及びそれらを使用した金属被覆方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08216314A true JPH08216314A (ja) | 1996-08-27 |
Family
ID=13026645
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7056421A Pending JPH08216314A (ja) | 1995-02-08 | 1995-02-08 | 金属被覆用の熱収縮複層チューブ並びにシート及びそれらを使用した金属被覆方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08216314A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001195056A (ja) * | 2000-01-06 | 2001-07-19 | Kawai Musical Instr Mfg Co Ltd | 鍵 盤 |
JP2008213198A (ja) * | 2007-03-01 | 2008-09-18 | Sekisui Jushi Co Ltd | 樹脂被覆長尺体 |
CN102709007A (zh) * | 2012-07-12 | 2012-10-03 | 深圳市博赛新材料有限公司 | 热固型复合热收缩套管及其制作方法 |
-
1995
- 1995-02-08 JP JP7056421A patent/JPH08216314A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001195056A (ja) * | 2000-01-06 | 2001-07-19 | Kawai Musical Instr Mfg Co Ltd | 鍵 盤 |
JP2008213198A (ja) * | 2007-03-01 | 2008-09-18 | Sekisui Jushi Co Ltd | 樹脂被覆長尺体 |
CN102709007A (zh) * | 2012-07-12 | 2012-10-03 | 深圳市博赛新材料有限公司 | 热固型复合热收缩套管及其制作方法 |
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