JPH08143433A - 毛髪のパーマネント加工剤 - Google Patents
毛髪のパーマネント加工剤Info
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- JPH08143433A JPH08143433A JP7225941A JP22594195A JPH08143433A JP H08143433 A JPH08143433 A JP H08143433A JP 7225941 A JP7225941 A JP 7225941A JP 22594195 A JP22594195 A JP 22594195A JP H08143433 A JPH08143433 A JP H08143433A
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- hair
- agent
- processing agent
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-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61Q—SPECIFIC USE OF COSMETICS OR SIMILAR TOILETRY PREPARATIONS
- A61Q5/00—Preparations for care of the hair
- A61Q5/04—Preparations for permanent waving or straightening the hair
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61K—PREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
- A61K8/00—Cosmetics or similar toiletry preparations
- A61K8/18—Cosmetics or similar toiletry preparations characterised by the composition
- A61K8/30—Cosmetics or similar toiletry preparations characterised by the composition containing organic compounds
- A61K8/64—Proteins; Peptides; Derivatives or degradation products thereof
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- Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
- Health & Medical Sciences (AREA)
- Animal Behavior & Ethology (AREA)
- General Health & Medical Sciences (AREA)
- Public Health (AREA)
- Veterinary Medicine (AREA)
- Birds (AREA)
- Epidemiology (AREA)
- Cosmetics (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 毛髪上に厄介な付着物や堆積物を生じさせる
ことなく、穏やかに均一に毛髪を加工することができる
毛髪のパーマネント加工剤を提供する。 【解決手段】 ケラチン還元性物質を基本とする毛髪の
パーマネント加工剤において、ケラチン還元性物質とし
てN−グリシルーLーシステインおよび/あるいはL−
システイニルグリシンを含有させる。
ことなく、穏やかに均一に毛髪を加工することができる
毛髪のパーマネント加工剤を提供する。 【解決手段】 ケラチン還元性物質を基本とする毛髪の
パーマネント加工剤において、ケラチン還元性物質とし
てN−グリシルーLーシステインおよび/あるいはL−
システイニルグリシンを含有させる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はシステインとグリシ
ンの縮合生成物を基本とする毛髪のパーマネント加工剤
に関する。
ンの縮合生成物を基本とする毛髪のパーマネント加工剤
に関する。
【0002】
【従来の技術】傷んだ毛髪、特に漂白した毛髪あるいは
染色した毛髪をパーマネント加工する場合、穏やかに加
工するために、主として弱酸性ないしは中性に調整され
た加工剤が使用されている。そしてこの30年の間チオ
グリコール酸エステルがこの目的に一番適する還元剤で
あることが実証されてきた。
染色した毛髪をパーマネント加工する場合、穏やかに加
工するために、主として弱酸性ないしは中性に調整され
た加工剤が使用されている。そしてこの30年の間チオ
グリコール酸エステルがこの目的に一番適する還元剤で
あることが実証されてきた。
【0003】しかし弱酸性加工剤ないしは中性加工剤に
よる毛髪の加工処理には、穏やかな加工という利点があ
る反面欠点もある。すなわち弱酸性加工剤ないしは中性
加工剤は、チオグリコレートをベースとする中アルカリ
性加工剤に比べて、ウエーブ加工性が劣る。従って毛髪
を充分に加工するためには、熱を加えたり、作用時間を
延長したり、さらには相当に細いカーラーを使用したり
する必要がある。また損傷のない、正常な、自然状態の
毛髪に対してこのような加工剤を使用することは、熱を
加えた上にさらに作用時間を30分以上引き伸ばす必要
があるために、無意味に思われる。従って弱酸性ないし
は中性に調整された加工剤は、従来、損傷して加工され
易くなった毛髪に限って使用されてきた。
よる毛髪の加工処理には、穏やかな加工という利点があ
る反面欠点もある。すなわち弱酸性加工剤ないしは中性
加工剤は、チオグリコレートをベースとする中アルカリ
性加工剤に比べて、ウエーブ加工性が劣る。従って毛髪
を充分に加工するためには、熱を加えたり、作用時間を
延長したり、さらには相当に細いカーラーを使用したり
する必要がある。また損傷のない、正常な、自然状態の
毛髪に対してこのような加工剤を使用することは、熱を
加えた上にさらに作用時間を30分以上引き伸ばす必要
があるために、無意味に思われる。従って弱酸性ないし
は中性に調整された加工剤は、従来、損傷して加工され
易くなった毛髪に限って使用されてきた。
【0004】その他に酸性毛髪加工剤の重要な欠点とし
て、チオグリコール酸エステルの感覚過敏作用あるいは
目および皮膚に対する障害作用が挙げられる。
て、チオグリコール酸エステルの感覚過敏作用あるいは
目および皮膚に対する障害作用が挙げられる。
【0005】そして従来から数多くの研究がなされてい
るにもかかわらず、酸性毛髪加工剤の感覚過敏作用を決
定的に軽減するには至っていないのが実状である。
るにもかかわらず、酸性毛髪加工剤の感覚過敏作用を決
定的に軽減するには至っていないのが実状である。
【0006】また二者択一案として、ケラチン還元性物
質としてシステインあるいはその塩を含有する中アルカ
リ性(pH=7.1ないし9)毛髪加工剤が提案されて
いる。
質としてシステインあるいはその塩を含有する中アルカ
リ性(pH=7.1ないし9)毛髪加工剤が提案されて
いる。
【0007】しかしこの毛髪加工剤にも欠点がある。す
なわちシステインは加工性がきわめて低く、しかも安定
性が劣っている。システイン含有毛髪加工剤を毛髪に付
与した場合、システインは空気中の酸素によって速やか
に酸化されて、水に不溶のシスチンを形成し、厄介なこ
とに除去し難い白色付着物の形態で毛髪上に堆積する
(いわゆる「白色効果」)。
なわちシステインは加工性がきわめて低く、しかも安定
性が劣っている。システイン含有毛髪加工剤を毛髪に付
与した場合、システインは空気中の酸素によって速やか
に酸化されて、水に不溶のシスチンを形成し、厄介なこ
とに除去し難い白色付着物の形態で毛髪上に堆積する
(いわゆる「白色効果」)。
【0008】この「白色作用」を阻止するために、すで
に多数の研究が成されている。たとえばこの問題を解決
するために、システイをベースとする毛髪加工剤に、共
還元剤あるいはシステインの易酸化性を低下させる化合
物を添加するという方法が提案されている。しかしこの
処理によっても、「白色効果」の問題を満足のいく状態
に解決するには至っていない。また今までに提案されて
いる毛髪加工剤のほとんどが加工性に劣るか、あるいは
アレルギーの問題を持っている。
に多数の研究が成されている。たとえばこの問題を解決
するために、システイをベースとする毛髪加工剤に、共
還元剤あるいはシステインの易酸化性を低下させる化合
物を添加するという方法が提案されている。しかしこの
処理によっても、「白色効果」の問題を満足のいく状態
に解決するには至っていない。また今までに提案されて
いる毛髪加工剤のほとんどが加工性に劣るか、あるいは
アレルギーの問題を持っている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、pH値が約
6.5ないし約9.0の範囲にあり、穏やかに均一に加
工することができ、可能な限りアレルギー作用のない、
さらに毛髪上に厄介な付着物ないしは堆積物を生じさせ
ないような毛髪のパーマネント加工剤を提供することを
課題として出発した。
6.5ないし約9.0の範囲にあり、穏やかに均一に加
工することができ、可能な限りアレルギー作用のない、
さらに毛髪上に厄介な付着物ないしは堆積物を生じさせ
ないような毛髪のパーマネント加工剤を提供することを
課題として出発した。
【0010】
【課題を解決するための手段】そしてここに驚くべきこ
とに下記一般式で表されるN−グリシル−L−システイ
ン(I)および/あるいはL−システイニル−グリシン
(II)を基本とするパーマネント加工剤を用いることに
よって、損傷した毛髪だけでなく損傷のない毛髪も同様
に均一に加工することができること、しかもその場合に
今まで毛髪の加工に使用されてきた毛髪ケラチン還元性
エステル化合物の場合に多々認められた皮膚に対するア
レルギー作用がないこと、またシステイン含有パーマネ
ント加工剤の場合に認められた厄介な付着物が毛髪上に
生じないことが見い出された。
とに下記一般式で表されるN−グリシル−L−システイ
ン(I)および/あるいはL−システイニル−グリシン
(II)を基本とするパーマネント加工剤を用いることに
よって、損傷した毛髪だけでなく損傷のない毛髪も同様
に均一に加工することができること、しかもその場合に
今まで毛髪の加工に使用されてきた毛髪ケラチン還元性
エステル化合物の場合に多々認められた皮膚に対するア
レルギー作用がないこと、またシステイン含有パーマネ
ント加工剤の場合に認められた厄介な付着物が毛髪上に
生じないことが見い出された。
【0011】
【化1】
【0012】すなわち本発明は、毛髪ケラチン還元性物
質を基本とする毛髪のパーマネント加工剤において、ケ
ラチン還元性物質としてN−グリシル−L−システイン
および/あるいはL−システイニルグシシンを含有する
加工剤を対象とする。
質を基本とする毛髪のパーマネント加工剤において、ケ
ラチン還元性物質としてN−グリシル−L−システイン
および/あるいはL−システイニルグシシンを含有する
加工剤を対象とする。
【0013】N−グリシル−L−システインあるいはL
−システイニルグリシンは他のケラチン還元性物質、た
とえばチオグリコール酸、チオ乳酸、3−ヒドロキシ−
2−メルカプトプロピオン酸、システアミンおよびシス
テアミン誘導体、あるいはシステインおよびシステイン
誘導体と一緒に使用することも可能であるが、N−グリ
シル−L−システインおよび/あるいはL−システイニ
ルグリシンは単独ケラチン還元性物質として(すなわち
他のケラチン還元性物質を加えずに)使用することが特
に望ましい。
−システイニルグリシンは他のケラチン還元性物質、た
とえばチオグリコール酸、チオ乳酸、3−ヒドロキシ−
2−メルカプトプロピオン酸、システアミンおよびシス
テアミン誘導体、あるいはシステインおよびシステイン
誘導体と一緒に使用することも可能であるが、N−グリ
シル−L−システインおよび/あるいはL−システイニ
ルグリシンは単独ケラチン還元性物質として(すなわち
他のケラチン還元性物質を加えずに)使用することが特
に望ましい。
【0014】N−グリシル−L−システインおよび/あ
るいはL−システイニルグシシンは、本発明による使用
できる状態の毛髪のパーマネント加工剤中に8ないし3
0重量パーセント、望ましくは10ないし25重量パー
セント用いられる。
るいはL−システイニルグシシンは、本発明による使用
できる状態の毛髪のパーマネント加工剤中に8ないし3
0重量パーセント、望ましくは10ないし25重量パー
セント用いられる。
【0015】本発明で使用できる状態のパーマネント加
工剤は、6.5ないし9.0、望ましくは6.8ないし
8.5のpH値を有する。
工剤は、6.5ないし9.0、望ましくは6.8ないし
8.5のpH値を有する。
【0016】本発明による加工剤は水溶液あるいはエマ
ルジョンの形態で、あるいはまた水性を基本とする粘稠
物の形態で、特にゲル、クリームあるいはペーストの形
態で提供することができる。
ルジョンの形態で、あるいはまた水性を基本とする粘稠
物の形態で、特にゲル、クリームあるいはペーストの形
態で提供することができる。
【0017】自明のことであるが、本発明による加工剤
はこのような加工剤において一般に使用されている公知
の添加剤、たとえばカオリン、ベントナイト、脂肪酸、
高級脂肪族アルコール、澱粉、ポリアクリル酸およびポ
リアクリル酸誘導体、セルロース誘導体、アルギネー
ト、ワセリンあるいはパラフィンオイルのような増粘
剤;たとえば脂肪族アルコールスルフェート(硫酸エス
テル)、脂肪族アルコールエーテルスルフェート、スル
ホン酸アルキル、アルキルベンゼンスルフェート、第四
級アンモニウム塩、アルキルベタイン、オキシエチル化
アルキルフェノール、脂肪酸アルカノールアミド、ある
いはオキシエチル化脂肪酸エステルのようなアニオン
性、カチオン性、両性あるいは非イオン性界面活性剤か
ら成る湿潤剤ないしは乳化剤;たとえばポリエチレング
リコールエステルのような乳白剤;たとえばエタノー
ル、プロパノール、イソプロパノールあるいはグリセリ
ンのようなアルコール;さらには溶剤;安定剤:緩衝物
質;香油;染料;並びにたとえばカチオン性重合物、ラ
ノリン誘導体、コレステリン、パントテン酸あるいはベ
タインのようなヘヤーコンディショナーないしは毛髪保
護剤を含有することができる。上に挙げた成分はそれぞ
れの目的において一般に使用されている量使用される。
たとえば本発明による加工剤中に湿潤剤ないしは乳化剤
は0.2ないし30重量パーセント、増粘剤は0.5な
いし20重量パーセント含有される。
はこのような加工剤において一般に使用されている公知
の添加剤、たとえばカオリン、ベントナイト、脂肪酸、
高級脂肪族アルコール、澱粉、ポリアクリル酸およびポ
リアクリル酸誘導体、セルロース誘導体、アルギネー
ト、ワセリンあるいはパラフィンオイルのような増粘
剤;たとえば脂肪族アルコールスルフェート(硫酸エス
テル)、脂肪族アルコールエーテルスルフェート、スル
ホン酸アルキル、アルキルベンゼンスルフェート、第四
級アンモニウム塩、アルキルベタイン、オキシエチル化
アルキルフェノール、脂肪酸アルカノールアミド、ある
いはオキシエチル化脂肪酸エステルのようなアニオン
性、カチオン性、両性あるいは非イオン性界面活性剤か
ら成る湿潤剤ないしは乳化剤;たとえばポリエチレング
リコールエステルのような乳白剤;たとえばエタノー
ル、プロパノール、イソプロパノールあるいはグリセリ
ンのようなアルコール;さらには溶剤;安定剤:緩衝物
質;香油;染料;並びにたとえばカチオン性重合物、ラ
ノリン誘導体、コレステリン、パントテン酸あるいはベ
タインのようなヘヤーコンディショナーないしは毛髪保
護剤を含有することができる。上に挙げた成分はそれぞ
れの目的において一般に使用されている量使用される。
たとえば本発明による加工剤中に湿潤剤ないしは乳化剤
は0.2ないし30重量パーセント、増粘剤は0.5な
いし20重量パーセント含有される。
【0018】本発明による加工剤はこの他に、たとえば
ジプロピレングリコールモノメチルエーテル、2−ピロ
リドンあるいはイミダゾリジン−2−オンのような、い
わゆる膨潤剤および浸透剤を2ないし30重量パーセン
ト、さらに毛髪の縮み過ぎを防止するために、たとえば
ジチオジグリコール酸、ジチオジ乳酸あるいはこれらの
塩のようなジチオ化合物を含有することができる。
ジプロピレングリコールモノメチルエーテル、2−ピロ
リドンあるいはイミダゾリジン−2−オンのような、い
わゆる膨潤剤および浸透剤を2ないし30重量パーセン
ト、さらに毛髪の縮み過ぎを防止するために、たとえば
ジチオジグリコール酸、ジチオジ乳酸あるいはこれらの
塩のようなジチオ化合物を含有することができる。
【0019】加工剤は、pH値を調整することによっ
て、さらに必要に応じて補足的に熱を加えることによっ
て、あらゆる性状の毛髪に適合し得る。そしてこの加工
剤を使用することによって、毛髪を毛根部分から毛先ま
で均一に、弾性よく、パーマネント加工することができ
る。
て、さらに必要に応じて補足的に熱を加えることによっ
て、あらゆる性状の毛髪に適合し得る。そしてこの加工
剤を使用することによって、毛髪を毛根部分から毛先ま
で均一に、弾性よく、パーマネント加工することができ
る。
【0020】毛髪のパーマネント加工は一般的な方法に
従って行われる。すなわち毛髪を所望の形に整える前に
および/あるいは 整えた後に加工剤で処理し、水で
洗い、その後酸化後処理し、水で洗い、必要に応じてコ
ールドパーマ(ウォーターウエーブ)処理し、乾燥させ
る。
従って行われる。すなわち毛髪を所望の形に整える前に
および/あるいは 整えた後に加工剤で処理し、水で
洗い、その後酸化後処理し、水で洗い、必要に応じてコ
ールドパーマ(ウォーターウエーブ)処理し、乾燥させ
る。
【0021】毛髪のパーマネント加工において、毛髪は
まずシャンプーで洗浄され、続いて水ですすがれる。水
分をタオルで拭き取った後、毛髪は束に分けられ、それ
ぞれを直径5ないし30mm、望ましくは5ないし15
mmのカーラーに巻き上げられる。ついで上記の本発明
による毛髪加工剤を毛髪加工に対して充分な量、望まし
くは60ないし120グラム用いて処理される。
まずシャンプーで洗浄され、続いて水ですすがれる。水
分をタオルで拭き取った後、毛髪は束に分けられ、それ
ぞれを直径5ないし30mm、望ましくは5ないし15
mmのカーラーに巻き上げられる。ついで上記の本発明
による毛髪加工剤を毛髪加工に対して充分な量、望まし
くは60ないし120グラム用いて処理される。
【0022】毛髪のパーマネント加工に対して充分な作
用時間の後、毛髪は水で洗われ、ついで酸化後処理
(「固定処理」)される。加工剤の作用時間は毛髪の性
状、加工剤のpH値および加工性能、並びに適用温度に
応じて5ないし30分間(加熱する場合は5ないし20
分間、加熱しない場合は10ないし30分間)の範囲で
選択される。後処理剤は毛髪の実質量に応じて、望まし
くは80ないし100グラム、使用される。
用時間の後、毛髪は水で洗われ、ついで酸化後処理
(「固定処理」)される。加工剤の作用時間は毛髪の性
状、加工剤のpH値および加工性能、並びに適用温度に
応じて5ないし30分間(加熱する場合は5ないし20
分間、加熱しない場合は10ないし30分間)の範囲で
選択される。後処理剤は毛髪の実質量に応じて、望まし
くは80ないし100グラム、使用される。
【0023】酸化後処理に対しては、このような処理に
対して従来使用されている後処理剤を適宜使用すること
ができる。このような後処理剤に対して使用することの
できる酸化剤として、たとえば臭素酸カリウム、臭素酸
ナトリウム、過ほう酸ナトリウム、過酸化尿素および過
酸化水素を上げることができる。酸化剤の濃度は適用時
間(通常5ないし15分間)および適用温度によって異
なる。通常酸化剤は、使用できる状態の水性後処理剤中
に、0.5ないし10重量パーセント含有される。酸化
後処理に使用する薬剤は、自明のことであるが、酸化剤
の他に、たとえば湿潤剤、カチオン性重合物のような保
護剤、弱酸、緩衝物質あるいは過酸化安定剤などを含有
することができ、水溶液、エマルジョン、水性粘稠液、
特にクリーム、ゲルあるいはペーストの形態で提供され
る。
対して従来使用されている後処理剤を適宜使用すること
ができる。このような後処理剤に対して使用することの
できる酸化剤として、たとえば臭素酸カリウム、臭素酸
ナトリウム、過ほう酸ナトリウム、過酸化尿素および過
酸化水素を上げることができる。酸化剤の濃度は適用時
間(通常5ないし15分間)および適用温度によって異
なる。通常酸化剤は、使用できる状態の水性後処理剤中
に、0.5ないし10重量パーセント含有される。酸化
後処理に使用する薬剤は、自明のことであるが、酸化剤
の他に、たとえば湿潤剤、カチオン性重合物のような保
護剤、弱酸、緩衝物質あるいは過酸化安定剤などを含有
することができ、水溶液、エマルジョン、水性粘稠液、
特にクリーム、ゲルあるいはペーストの形態で提供され
る。
【0024】次いでカーラーがはずされる。必要な場合
には、カーラーのはずされた毛髪に対して再度酸化後処
理が行われる。その後毛髪は水で洗われ、必要に応じて
コールドパーマ(ウォーターウエーブ)処理され、最後
に乾燥される。
には、カーラーのはずされた毛髪に対して再度酸化後処
理が行われる。その後毛髪は水で洗われ、必要に応じて
コールドパーマ(ウォーターウエーブ)処理され、最後
に乾燥される。
【0025】
【発明の実施の形態】 毛髪加工剤に対する実施例実施例1 :染色毛髪に対するパーマネント加工剤 N−グリシル−L−システイン 16.0g ビニルピロリドンとジメチルアミノエチルメタアクリ 3.0g レートの共重合物のジエチルスルフェートによる四 級化物(20%水溶液、米国ニューヨーク、GAF 社のGAFQUAT 755) 炭酸水素アンモニウム 2.6g ジエチレングリコールモノエチルエーテル 1.5g 1、3−ブタンジオール 1.5g 1、2−プロパンジオール 1.0g ココベタイン 1.0g エチレンオキサイド4モルによりオキシエチル化され 1.0g たラウリルアルコール アンモニア(25%水溶液) 0.8g ビニルピロリドンとスチレンの混合重合物(米国ニュ 0.3g ーヨーク、GAF社のANTARA ) 香油 0.3g 水 71.0g 100.0g このパーマネント加工剤のpH値は8.0である。 度重なる染色によって相当に傷んでいる毛髪を洗浄し、
タオルで水分を拭き取り、束に分け、直径8mmのカー
ラーに巻き上げる。次いで上記の毛髪加工剤を巻き上げ
た毛髪に均一に付与する。室温において15分間作用さ
せた後、カーラーに卷いたまま毛髪を水で洗い、タオル
で水分を拭き取り、軽く乾燥させる。次いでカーラーに
卷いたまま毛髪を、過酸化水素の3%水溶液80グラム
を用いて、酸化後処理する。5分間の作用時間を置いた
後、カーラーをはずす。そのままさらに5分間置いた
後、毛髪を水で洗い、タオルで水分を拭き取り、髪型を
整え、乾燥させる。上記の結果、毛髪は均一に、耐久的
に、伸縮加工され、しかもその場合に毛髪上に白色付着
物は残っていない。
タオルで水分を拭き取り、束に分け、直径8mmのカー
ラーに巻き上げる。次いで上記の毛髪加工剤を巻き上げ
た毛髪に均一に付与する。室温において15分間作用さ
せた後、カーラーに卷いたまま毛髪を水で洗い、タオル
で水分を拭き取り、軽く乾燥させる。次いでカーラーに
卷いたまま毛髪を、過酸化水素の3%水溶液80グラム
を用いて、酸化後処理する。5分間の作用時間を置いた
後、カーラーをはずす。そのままさらに5分間置いた
後、毛髪を水で洗い、タオルで水分を拭き取り、髪型を
整え、乾燥させる。上記の結果、毛髪は均一に、耐久的
に、伸縮加工され、しかもその場合に毛髪上に白色付着
物は残っていない。
【0026】実施例2 :正常な毛髪に対するパーマネント加工剤 N−グリシル−L−システイン 21.4g 炭酸水素アンモニウム 5.0g 尿素 3.0g 1、2−プロピレングリコール 3.0g アンモニア(25%水溶液) 1.2g グリセリン−ポリエチレングリコールリシノレート 1.0g (ドイツ、ルドビッヒスハーヘンのBASF社の REMOPHOR EL) 香油 0.6g ポリ(ジアリルジメチルアンモニウムクロライド) 0.5g ビニルピロリドンとスチレンの混合重合物(米国ニ 0.2g ューヨークGAF社のANTARA 430) 水 64.1g 100.0g このパーマネント加工剤のpH値は8.5である。 損傷のない、正常な毛髪を洗浄し、タオルで水分を拭き
取り、直径6mmのカーラーに巻き上げる。次いで毛髪
を上記の毛髪加工剤で均一に湿らせる。20分間の作用
時間を置いた後、毛髪を水で洗い、次いで過酸化水素の
2.5%水溶液を用いて酸化後処理する。カーラーをは
ずし、毛髪をもう一度水で洗い、ウォーターウエーブ処
理し、最後に乾燥させる。この処理によって毛髪は、全
長にわたって、均一に、良好に伸縮加工され、しかも白
色の残留物は認められない。
取り、直径6mmのカーラーに巻き上げる。次いで毛髪
を上記の毛髪加工剤で均一に湿らせる。20分間の作用
時間を置いた後、毛髪を水で洗い、次いで過酸化水素の
2.5%水溶液を用いて酸化後処理する。カーラーをは
ずし、毛髪をもう一度水で洗い、ウォーターウエーブ処
理し、最後に乾燥させる。この処理によって毛髪は、全
長にわたって、均一に、良好に伸縮加工され、しかも白
色の残留物は認められない。
【0027】実施例3 :金色に染色された毛髪に対するパーマネント加工剤 L−システイニルグリシン 12.0g モノエタノールアミン 2.5g ビニルピロリドンとジメチルアミノエチルメタアクリ 2.0g レートの共重合物のジエチルスルフェートによる四 級化物(20%水溶液;米国ニューヨーク、GAF 社のGAFQUAT 755) ポリ(ジアリルジメチルアンモニウムクロライド) 2.0g エチレンオキサイド45モルでオキシエチル化された 0.8g 還元ヒマシ油(ドイツ、ルドビッヒスハーヘンのB ASF社のCREMOPHOR RH410〕 香油 0.5g ココアミドプロピルベタイン 0.3g ビニルピロリドンとスチレンの混合重合物(米国ニュ 0.3g ーヨーク、GAF社ののANTARA 430) 水 79.6g 100.0g この加工剤のpH値は8.8である。 実施例1に記載の方法に従って毛髪を処理する。ただし
この場合加工剤の作用時間は12分間であり、酸化後処
理には一般に使用されている臭素酸塩含有固定剤が使用
される。この処理によって毛髪は均一に伸縮加工され、
良好な弾力性を示す。システインパーマネント加工に見
られるような白色の付着物は認められない。
この場合加工剤の作用時間は12分間であり、酸化後処
理には一般に使用されている臭素酸塩含有固定剤が使用
される。この処理によって毛髪は均一に伸縮加工され、
良好な弾力性を示す。システインパーマネント加工に見
られるような白色の付着物は認められない。
【0028】本出願において示されているパーセント数
は、特に指示のない限り、すべて重量パーセント数であ
る。
は、特に指示のない限り、すべて重量パーセント数であ
る。
Claims (7)
- 【請求項1】 ケラチン還元性物質を基本とする毛髪の
パーマネント加工剤において、ケラチン還元性物質とし
てN−グリシル−L−システインおよび/あるいはL−
システイニルグリシンを含有することを特徴とする加工
剤。 - 【請求項2】 N−グリシル−L−システインおよび/
またはL−システイニルグリシンを単独ケラチン還元性
物質として含有することを特徴とする、請求項1に記載
の加工剤。 - 【請求項3】 使用できる状態の加工剤に中にN−グリ
シル−L−システインおよび/またはL−システイニル
グリシンが8ないし30重量パーセント含有されている
ことを特徴とする、請求項1または2に記載の加工剤。 - 【請求項4】 使用できる状態の加工剤のpH値が6.
5ないし9.0であることを特徴とする、請求項1ない
し3いずれか1項に記載の加工剤。 - 【請求項5】 毛髪を所望の形態に整える前に、および
/または、整えた後に、毛髪を加工剤で処理し、水で洗
い、次いで酸化後処理し、水で洗い、必要に応じてウォ
ーターウエーブ処理し、その後乾燥させるという毛髪の
パーマネント加工方法において、加工剤として請求項1
ない4いずれか1項に記載の加工剤を使用することを特
徴とする方法。 - 【請求項6】 加工剤を5ないし30分間作用させるこ
とを特徴とする、請求項5に記載の方法。 - 【請求項7】 加工剤を60ないし120グラム使用す
ることを特徴とする、請求項5または6に記載の方法。
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