[go: up one dir, main page]

JPH08119132A - 電動パワーステアリング装置 - Google Patents

電動パワーステアリング装置

Info

Publication number
JPH08119132A
JPH08119132A JP25509994A JP25509994A JPH08119132A JP H08119132 A JPH08119132 A JP H08119132A JP 25509994 A JP25509994 A JP 25509994A JP 25509994 A JP25509994 A JP 25509994A JP H08119132 A JPH08119132 A JP H08119132A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
phase
motor
duty
current value
torque
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP25509994A
Other languages
English (en)
Inventor
Hideki Touzu
秀起 東頭
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Koyo Seiko Co Ltd
Original Assignee
Koyo Seiko Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Koyo Seiko Co Ltd filed Critical Koyo Seiko Co Ltd
Priority to JP25509994A priority Critical patent/JPH08119132A/ja
Publication of JPH08119132A publication Critical patent/JPH08119132A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Steering Control In Accordance With Driving Conditions (AREA)
  • Power Steering Mechanism (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 温度変化や経時変化による3相交流モータの
ゼロ点のオフセットはもちろん、スイッチング素子やモ
ータコイルなどのばらつきによるゼロ点のオフセットも
補正できるようにする。 【構成】 トルクセンサ7による検出トルクに応じた目
標電流値に基づき、3相交流モータ12をPWM駆動し
て、操舵補助を行う。電流検出装置42により、モータ12
の各相の電流値をそれぞれ検出し、デューティ補正手段
49により、目標電流値の不感帯内で検出トルクが0近傍
の所定範囲内にある場合に各相をデューティ50%で駆
動したときに各相に流れる電流値の検出結果に基づいて
各相のデューティを補正する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、3相交流モータをP
WM駆動することにより操舵補助を行う電動パワーステ
アリング装置に関する。
【0002】
【従来の技術】この種のパワーステアリング装置におい
ては、3相交流モータの各相の電流をフィードバック制
御しているが、その各相のゼロ点のオフセット(ずれ)
がモータのトルクリップルに大きく影響し、トルクリッ
プルによりハンドル軸の振動が生じる。
【0003】そこで、初期診断時にPWM出力をオフに
してゼロ点のオフセット量を求め、これに基づいて各相
の電流値を補正するものが提案されている(特開平3−
186477号公報参照)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の装置では、
電流検出素子や経時変化の補正はできるが、PWMスイ
ッチング素子、モータコイルのばらつきなどは補正でき
ない。
【0005】この発明の目的は、上記の問題を解決し、
温度変化や経時変化によるゼロ点のオフセットはもちろ
ん、スイッチング素子やモータコイルなどのばらつきに
よるゼロ点のオフセットも補正できる電動パワーステア
リング装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明による電動パワ
ーステアリング装置は、トルクセンサによる検出トルク
に応じた目標電流値に基づき、3相交流モータをPWM
駆動して、操舵補助を行う電動パワーステアリング装置
において、上記モータの各相の電流値をそれぞれ検出す
る電流検出手段、ならびに目標電流値の不感帯内で検出
トルクが0近傍の所定範囲内にある場合に各相をデュー
ティ50%で駆動したときに各相に流れる電流値の検出
結果に基づいて各相のデューティを補正するデューティ
補正手段を備えていることを特徴とするものである。
【0007】
【作用】モータの各相のゼロ点のオフセットに対して随
時デューティの補正を行っているため、温度変化や経時
変化によるゼロ点のばらつきで発生するトルクリップル
および振動を抑制することができる。
【0008】さらに、3相ともに、デューティ50%で
駆動した状態、すなわちPWMオンの状態でデューティ
の補正を行うため、スイッチング素子やモータコイルな
どのばらつきによるゼロ点のオフセットも補正すること
ができる。
【0009】
【実施例】以下、図面を参照して、この発明の実施例に
ついて説明する。
【0010】図1は自動車の電動パワーステアリング装
置の機械的部分の1例を示し、図2はその主要部の詳細
を示している。なお、図1および図2の説明において、
図面の左右を左右とする。
【0011】自動車の車体に左右方向に長いハウジング
(1) が固定されており、このハウジング(1) 内に左右方
向にのびるラック軸(2) が回転はしないが左右方向(軸
方向)に移動しうるように支持されている。ハウジング
(1) の左端寄りの部分に形成されたギヤボックス(3) 内
に、トーションバー(図示略)によって連結された入力
軸(4) と出力軸(5) が回転自在に支持されている。出力
軸(5) にはラック軸(2) のラック(図示略)とかみ合う
ピニオン(6) が一体に形成され、入力軸(4) は図示しな
いハンドル(ステアリングホイール)に連結されてい
る。ギヤボックス(3) には、入力軸(4) と出力軸(5) の
間のトーションバーのねじれを検出することによってハ
ンドルからの操舵トルクを検出するトルクセンサ(7) が
設けられている。ハウジング(1) から突出したラック軸
(2) の左右両端部に、ボール継手(8)(9)を介してタイロ
ッド(10)(11)が連結されている。
【0012】ハウジング(1) の中間部内に、3相交流モ
ータであるブラシレスモータ(12)により回転させられる
筒状の外側回転軸(13)が軸受(14)(15)を介して軸方向に
は移動しないように回転支持されている。モータ(12)
は、ハウジング(1) 内に固定されたステータ(16)と外側
回転軸(13)の外周部に直接設けられたロータ(17)とから
構成されている。
【0013】ラック軸(2) の周囲のハウジング(1) の適
当な位置にロータリエンコーダなどを使用した回転位置
センサ(35)が取付けられており、このセンサ(35)の入力
軸に固定された歯車(36)と外側回転軸(13)の右端部外周
に固定された歯車(37)とがかみ合わされている。そし
て、外側回転軸(13)の回転が歯車(37)(36)により増速さ
れてセンサ(35)に伝えられ、センサ(35)によって外側回
転軸(13)すなわちロータ(17)の回転位置(ロータ角)が
検出される。
【0014】外側回転軸(13)の内側に、筒状の内側回転
軸(18)がスプライン(19)などを介して軸方向に移動しう
るが相互に回転はしないように取付けられ、内側回転軸
(18)の内側に、ブシュ(20)を介してラック軸(2) が相互
に回転および軸方向の移動ができるように通されてい
る。
【0015】内側回転軸(18)の一部は、これが外側回転
軸(13)に対して移動しても常に外側回転軸(13)より左側
に突出しているようになっており、この部分が、次のよ
うに、第1ねじ結合手段を構成する第1ボールねじ(21)
を介してハウジング(1) に連結されている。すなわち、
内側回転軸(18)の外周面にねじ部(22)が形成され、この
ねじ部(22)が、ハウジング(1) に固定されたボールナッ
ト(23)に多数の循環ボール(24)を介してねじはめられて
いる。
【0016】ラック軸(2) が、次のように、第2ねじ結
合手段を構成する第2ボールねじ(25)を介して内側回転
軸(18)の左端部に連結されている。すなわち、ラック軸
(2)の外周面にねじ部(26)が形成され、このねじ部(26)
が、内側回転軸(18)の左端部に固定されたボールナット
(27)に多数の循環ボール(28)を介してねじはめられてい
る。
【0017】この実施例では、2つのボールねじ(21)(2
5)のねじの向きは逆であり、第2ボールねじ(25)のねじ
のリードが第1ボールねじ(21)のそれより大きくなって
いる。
【0018】運転者がハンドルを回転させると、その回
転が入力軸(4) 、トーションバーおよび出力軸(5) を介
してピニオン(6) に伝えられ、ピニオン(6) の回転によ
りラック軸(2) が左右に移動させられて、車輪が操舵さ
れる。このとき、トルクセンサ(7) により検出された操
舵トルクの方向および大きさに基づいてモータ(12)が駆
動され、これによってラック軸(2) がピニオン(6) によ
るのと同じ方向に移動させられる。
【0019】たとえば、ハンドル操作によりラック軸
(2) を左側に移動させる場合、モータ(12)のロータ(17)
は図面の右側から見て右方向(時計方向)に回転させら
れる。これにより、外側回転軸(13)と内側回転軸(18)も
同じ方向に同じ量だけ回転させられる。内側回転軸(18)
が上記の方向に回転すると、第1ボールねじ(21)の作用
により内側回転軸(18)がハウジング(1) に対して左側に
移動するとともに、第2ボールねじ(25)の作用によりラ
ック軸(2) が内側回転軸(18)に対して左側に移動する。
その結果、ラック軸(2) がハウジング(1) に対して左側
に移動し、その移動量は、ハウジング(1) に対する内側
回転軸(18)の移動量と内側回転軸(18)に対するラック軸
(2) の移動量の和に等しい。ハウジング(1) に対する内
側回転軸(18)の移動量は、内側回転軸(18)の回転量およ
び第1ボールねじ(21)のねじのリードに比例し、内側回
転軸(18)に対するラック軸(2) の移動量は、内側回転軸
(18)の回転量および第2ボールねじ(25)のねじのリード
に比例する。したがって、ハウジング(1) に対するラッ
ク軸(2) の移動量は、2つのボールねじ(21)(25)のねじ
のリードの和および内側回転軸(18)の回転量に比例す
る。
【0020】ハンドル操作によりラック軸(2) を右側に
移動させる場合も、同様である。
【0021】2つのボールねじ(21)(25)のねじの向きを
同じにすると、ハウジング(1) に対する内側回転軸(18)
の移動方向と内側回転軸(18)に対するラック軸(2) の移
動方向が逆になり、したがって、ハウジング(1) に対す
るラック軸(2) の移動方向は内側回転軸(18)の回転方向
と2つのボールねじ(21)(25)のねじのリードの大小関係
によって決まり、移動量はこれらのねじのリードの差お
よび内側回転軸(18)の回転量に比例する。
【0022】このように、モータ(12)による内側回転軸
(18)の単位回転量当たりのラック軸(2) のハウジング
(1) に対する移動量すなわち減速比は2つのボールねじ
(21)(25)のねじのリードによって決まるので、これらを
適当に決めることによって減速比を任意に設定すること
ができる。
【0023】モータ(12)による内側回転軸(18)の回転が
伝達ロスの非常に小さいボールねじ(21)(25)によってラ
ック軸(2) に伝達されるので、全体の伝達ロスが非常に
小さく、したがって、モータ(12)の容量を小さくするこ
とが可能である。
【0024】たとえば、従来のようにウォームとラック
・ピニオンでモータの回転をラック軸に伝達する場合、
全体の伝達効率は約0.6であり、上記実施例のように
2つのボールねじでモータの回転をラック軸に伝達する
場合、全体の伝達効率は約0.9である。したがって、
上記実施例のようにすれば、従来の約2/3の容量のモ
ータで同じ駆動力が得られることになる。
【0025】ブラシレスモータ(12)は、モータ特性が低
回転、高トルクであるため、減速比が小さくてよく、減
速機構が簡単になり、ブラシレスモータ(12)とボールね
じ(21)(25)を用いた減速機構を組合わせることにより、
低回転、高トルクのモータ特性を十分に生かすことがで
き、モータ慣性を小さくすることによるハンドル戻りな
どの性能が大幅に向上する。また、ブラシレスモータ(1
2)を用いているため、回転位置センサが必要になるが、
回転位置センサ(35)がラック軸(2) の周囲に設けられて
いるため、取付けの自由度が高い。
【0026】上記のモータ(12)は、図3に示すように、
パワーステアリング装置のモータ制御装置(40)によって
制御される。
【0027】図3において、モータ制御装置(40)は、モ
ータ駆動回路(41)、電流検出手段としての電流検出装置
(42)およびPWM制御装置(43)を備えている。
【0028】モータ駆動回路(41)は、モータ(12)のU、
V、W各相について2個ずつ、合計6個のパワースイッ
チング素子たとえばFET(41u1)(41u2)(41v1)(41v2)(4
1w1)(41w2)を備えている。各FET(41u1)〜(41w2)は、
後述するように、PWM制御装置(43)によって開閉制御
され、これにより、モータ(12)の各相に流れる電流値が
制御される。
【0029】電流検出装置(42)は、モータ(12)の各相に
流れる電流値をそれぞれ検出する3個の電流検出器(42
u)(42v)(42w) を備えている。電流検出器(42u) 〜(42w)
は、たとえば、ホールCTなどから構成されている。
そして、各電流検出器(42u) 〜(42w) の出力がそれぞれ
増幅器(44u)(44v)(44w) を通してPWM制御装置(43)に
入力する。
【0030】PWM制御装置(43)は、トルクセンサ(7)
および電流検出装置(42)の出力に基づいてモータ駆動回
路(41)の各FET(41u1)〜(41w2)を制御し、これにより
モータ(12)をPWM制御するものである。PWM制御装
置(43)はたとえばマイクロコンピュータにより構成され
るが、その構成を機能的に表現すると、図3のようにな
る。すなわち、PWM制御装置(43)は、トルクセンサ
(7) の出力に基づいてモータ(12)の目標電流値を演算す
る目標電流値演算手段(45)、この目標電流値および回転
位置センサ(35)の出力に基づいて3相分相処理を行う3
相分相処理手段(46)、これによる3相分相出力と電流検
出装置(42)の出力に基づいて各相のPI演算を行うPI
演算手段(47)、ならびに各相のPI演算結果に基づいて
各相のFET(41u1)〜(41w2)をPWM駆動するPWM駆
動手段(48)を有する。なお、これらの機能は、従来のパ
ワーステアリング装置において公知のものである。PW
M制御装置(43)は、また、ゼロ点における各相のデュー
ティを補正するデューティ補正手段(49)を備えている。
【0031】次に、図4のフローチャートを参照して、
モータ制御装置(40)の動作の1例について説明する。
【0032】まず、車両のイグニッションキーがオンに
なると、所定の初期設定(ステップ1)および初期診断
(ステップ2)が行われ、フェイルセーフ用リレーがオ
ンになって(ステップ3)、モータ(12)が電源に接続さ
れる。そして、デューティ補正手段(49)による初期のデ
ューティ補正処理が行われる(ステップ4)。この処理
の詳細が、図5のフローチャートに示されている。図5
において、まず、3相のデューティがそれぞれ50%に
なるようにモータ駆動回路(41)に対してPWM出力が行
われる(ステップ41)。次に、各電流検出器(42u) 〜(4
2w) の出力より各相の電流値が検出され(ステップ4
2)、全相の電流値が0かどうかが調べられる(ステッ
プ43)。そして、1つでも電流値が0でない相があれ
ば、ステップ44に進み、他の2相と電流の方向が逆であ
る相のオフセット値をあらかじめ定められた所定量変化
させられ、ステップ42に戻る。なお、各相のオフセット
値は、デューティ50%に対するものであり、ステップ
1の初期設定において0に設定されている。3相交流モ
ータにおいて、3相ともデューティが50%であれば、
全相が同電圧となり、各相に電流は流れないはずである
が、実際は、各相のゼロ点にオフセットがあるため、各
相に電流が流れる。この電流は、電圧の高い相から低い
相に流れ、3相のうちのいずれか1相の電流の方向が残
りの2相の電流の方向と逆になる。そして、ステップ43
および44において、各相に電流が流れなくなるまで、他
の2相と電流の方向が逆になっている1相のオフセット
値を変化させていく。ステップ43において全相の電流値
が0になれば、ステップ45に進んで、各相のオフセット
値が記憶され、ステップ4の処理が終了する。このと
き、3つの相のオフセット値が0を中心としたものにな
るように、すなわち3つの相のデューティが50%を中
心としたものになるように、オフセット値を補正して、
これを初期のオフセット値として記憶する。これによ
り、全相の全流値が0になるときの各相のオフセット値
が、初期のオフセット値として記憶される。図4におい
て、ステップ4の処理が終了したならば、回転位置セン
サ(35)からのロータ角の入力(ステップ5)、各電流検
出器(42u) 〜(42w) からの電流値の入力(ステップ6)
およびトルクセンサ(7) からの操舵トルクの入力(ステ
ップ7)が行われ、デューティ補正手段(49)による作動
中のデューティ補正処理が行われる(ステップ8)。こ
の処理の詳細が、図6のフローチャートに示されてい
る。図6において、まず、操舵トルクが図7の不感帯A
中のゼロ領域Bにあるかどうかが調べられ(ステップ8
1)、ゼロ領域Bになければ、処理が終了する。図7は
操舵トルク(入力値)と目標電流値(出力値)の関係を
示している。図7から明らかなように、このモータ制御
装置(40)では、操舵トルクに一定の不感帯Aを設け、操
舵トルクがこの不感帯Aにあるときには目標電流値が0
になるようにしている。また、後述する各相のデューテ
ィ50%に対するオフセット値の更新を行うかどうかを
判断するために、不感帯A内に一定のゼロ領域Bを設定
し、操舵トルクがこのゼロ領域Bにないときには、オフ
セット値の更新を行わずに処理を終了するようになって
いる。ステップ81においてトルクがゼロ領域Bにあれ
ば、ステップ82に進み、車速センサ(図示略)により車
速が検出されて、車速が0であるかどうかが調べられ、
0でなければ、処理を終了する。ステップ82において車
速が0であれば、ステップ83に進んで、3相のデューテ
ィがそれぞれ50%にそれぞれのオフセット値を加えた
ものになるようにモータ駆動回路(41)に対してPWM出
力が行われる。なお、最初は、先にステップ4において
記憶された初期のオフセット値が用いられ、2回目以降
は、後にステップ87において更新される新しいオフセッ
ト値が用いられる。次に、各電流検出器(42u) 〜(42w)
の出力より各相の電流値が検出され(ステップ84)、全
相の電流値が0かどうかが調べられる(ステップ85)。
そして、1つでも電流値が0でない相があれば、ステッ
プ86に進み、前述のステップ44の場合と同様に、他の2
相と電流の方向が逆である相のオフセット値が所定量変
化させられ、ステップ84に戻る。ステップ85において全
相の電流値が0になれば、ステップ87に進んで、各相の
オフセット値が更新されて記憶され、ステップ8の処理
が終了する。このときも、3つの相のオフセット値が0
を中心としたものになるように、すなわち3つの相のデ
ューティが50%を中心としたものになるように、オフ
セット値を補正して、これをオフセット値として更新す
る。これにより、全相の全流値が0になるときの各相の
オフセット値が、新しいオフセット値として記憶され
る。図4において、ステップ8の処理が終了したなら
ば、目標電流値の演算(ステップ9)、目標電流値の3
相分相処理(ステップ10)、各相のPI演算(ステップ
11)および各相のPWM出力(ステップ12)が行われ
る。ステップ9においては、目標電流値演算手段(45)に
より、図7に示すような関係に基づいて、目標電流値が
求められる。ステップ10においては、3相分相処理手段
(46)により、ステップ9で求められた目標電流値に対し
て、ロータ角に応じた各相の電流値が求められる。ステ
ップ11においては、PI演算手段(47)により、各相につ
いて、P(比例)およびI(積分)の演算が行われ、各
相の制御出力が求められる。ステップ12においては、P
WM駆動手段(48)により、各相の上記制御出力と各相の
デューティ補正手段(49)の出力つまり各相のオフセット
値との加算値に応じたパルス幅(デューティ)の出力す
なわちPWM制御信号の出力が行われる。そして、イグ
ニッションキーがオフになっているかどうかが調べられ
(ステップ13)、オフでなければ、ステップ5に戻っ
て、上記の動作が繰返される。ステップ13においてイグ
ニッションキーがオフになれば、処理が終了する。
【0033】
【発明の効果】この発明の電動パワーステアリング装置
によれば、上述のように、モータの各相のゼロ点のオフ
セットに対して随時デューティの補正を行っているた
め、温度変化や経時変化によるゼロ点のばらつきで発生
するトルクリップルおよび振動を抑制することができ、
さらに、3相ともにPWMオンの状態でデューティの補
正を行うため、スイッチング素子やモータコイルなどの
ばらつきによるゼロ点のオフセットも補正することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例を示す電動パワーステアリン
グ装置の機械的部分の一部切欠き背面図である。
【図2】図1の主要部を拡大して示す一部切欠き背面図
である。
【図3】電動パワーステアリング装置のモータ制御装置
の構成の1例を示すブロック図である。
【図4】電動パワーステアリング装置のモータ制御装置
の処理の1例を示すフローチャートである。
【図5】図4のフローチャート中の初期のデューティ補
正処理の1例を示すフローチャートである。
【図6】図4のフローチャート中の作動中のデューティ
補正処理の1例を示すフローチャートである。
【図7】操舵トルクとモータの目標電流値との関係を表
わすグラフである。
【符号の説明】
(7) トルクセンサ (12) ブラシレスモータ(3相交流モー
タ) (40) モータ制御装置 (41) モータ駆動回路 (42) 電流検出装置(電流検出手段) (43) PWM制御装置 (45) 目標電流値演算手段 (46) 3相分相処理手段 (47) PI演算手段 (48) PWM駆動手段 (49) デューティ補正手段

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】トルクセンサによる検出トルクに応じた目
    標電流値に基づき、3相交流モータをPWM駆動して、
    操舵補助を行う電動パワーステアリング装置において、 上記モータの各相の電流値をそれぞれ検出する電流検出
    手段、ならびに目標電流値の不感帯内で検出トルクが0
    近傍の所定範囲内にある場合に各相をデューティ50%
    で駆動したときに各相に流れる電流値の検出結果に基づ
    いて各相のデューティを補正するデューティ補正手段を
    備えていることを特徴とする電動パワーステアリング装
    置。
JP25509994A 1994-10-20 1994-10-20 電動パワーステアリング装置 Withdrawn JPH08119132A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP25509994A JPH08119132A (ja) 1994-10-20 1994-10-20 電動パワーステアリング装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP25509994A JPH08119132A (ja) 1994-10-20 1994-10-20 電動パワーステアリング装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH08119132A true JPH08119132A (ja) 1996-05-14

Family

ID=17274103

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP25509994A Withdrawn JPH08119132A (ja) 1994-10-20 1994-10-20 電動パワーステアリング装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH08119132A (ja)

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1999000287A1 (fr) * 1997-06-30 1999-01-07 Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha Dispositif de commande pour automobiles
WO2001080416A1 (fr) 2000-04-18 2001-10-25 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Controleur de moteur
WO2005108187A1 (ja) * 2004-05-11 2005-11-17 Jtekt Corporation 電動パワーステアリング装置
US6972537B2 (en) 2003-08-18 2005-12-06 Koyo Seiko Co., Ltd. Electric power steering apparatus
JP2006027294A (ja) * 2004-07-12 2006-02-02 Nsk Ltd パワーステアリング制御装置、方法、およびプログラム
US7040450B2 (en) 2003-10-22 2006-05-09 Koyo Seiko Co., Ltd. Power-assisted steering system
JP2008174211A (ja) * 2006-12-22 2008-07-31 Nissan Motor Co Ltd 車両用操舵制御装置
JP2012210943A (ja) * 2012-07-25 2012-11-01 Nsk Ltd 電動パワーステアリング装置の制御装置
WO2016063368A1 (ja) * 2014-10-22 2016-04-28 三菱電機株式会社 電動パワーステアリング装置
US11811344B2 (en) 2020-12-23 2023-11-07 Caterpillar Inc. System and method of overcoming a dead-band in a switched reluctance motor

Cited By (18)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6212447B1 (en) 1997-06-30 2001-04-03 Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha Control device for automobiles
WO1999000287A1 (fr) * 1997-06-30 1999-01-07 Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha Dispositif de commande pour automobiles
US7772797B2 (en) 2000-04-18 2010-08-10 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Motor controller
WO2001080416A1 (fr) 2000-04-18 2001-10-25 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Controleur de moteur
EP1283594A4 (en) * 2000-04-18 2007-08-15 Toyota Motor Co Ltd ENGINE CONTROL
US6972537B2 (en) 2003-08-18 2005-12-06 Koyo Seiko Co., Ltd. Electric power steering apparatus
US7040450B2 (en) 2003-10-22 2006-05-09 Koyo Seiko Co., Ltd. Power-assisted steering system
WO2005108187A1 (ja) * 2004-05-11 2005-11-17 Jtekt Corporation 電動パワーステアリング装置
US7604088B2 (en) 2004-05-11 2009-10-20 Jtekt Corporation Electric power steering system
JP2006027294A (ja) * 2004-07-12 2006-02-02 Nsk Ltd パワーステアリング制御装置、方法、およびプログラム
JP2008174211A (ja) * 2006-12-22 2008-07-31 Nissan Motor Co Ltd 車両用操舵制御装置
JP2012210943A (ja) * 2012-07-25 2012-11-01 Nsk Ltd 電動パワーステアリング装置の制御装置
WO2016063368A1 (ja) * 2014-10-22 2016-04-28 三菱電機株式会社 電動パワーステアリング装置
JPWO2016063368A1 (ja) * 2014-10-22 2017-04-27 三菱電機株式会社 電動パワーステアリング装置
CN107074269A (zh) * 2014-10-22 2017-08-18 三菱电机株式会社 电动助力转向装置
CN107074269B (zh) * 2014-10-22 2020-08-04 三菱电机株式会社 电动助力转向装置
US11173952B2 (en) 2014-10-22 2021-11-16 Mitsubishi Electric Corporation Electric power steering device
US11811344B2 (en) 2020-12-23 2023-11-07 Caterpillar Inc. System and method of overcoming a dead-band in a switched reluctance motor

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2638583B2 (ja) 電流コマンドに対する二次元補間法を用いた電気アシスト・ステアリング・システムの制御方法及び装置
US7974752B2 (en) Steering assistance device for vehicle
US10272941B2 (en) Vehicle steering device
JP5971512B2 (ja) 車両用操舵装置
JPH07309249A (ja) 電気アシスト・ステアリング・システムの制御方法及び装置
JP3652189B2 (ja) 電動パワーステアリング装置
JP7256451B2 (ja) モータ制御装置
JPH08119132A (ja) 電動パワーステアリング装置
US7483796B2 (en) Method and apparatus for determining faults in an electric assist steering system
JP3881180B2 (ja) 車両用の伝達比可変操舵制御装置
JP5011785B2 (ja) 電動パワーステアリング装置
JP4020012B2 (ja) 車両用操舵装置
JP3915595B2 (ja) レゾルバを用いた回転角度検出装置およびこの装置を用いた制御装置
JP3643941B2 (ja) 電動パワーステアリング装置
JP2003327137A (ja) 電気式動力舵取装置
JP6326171B1 (ja) 操舵制御装置、電動パワーステアリング装置
JP2017218018A (ja) 車両用操舵装置
JP4020013B2 (ja) 車両用操舵装置
JP3865529B2 (ja) 電動パワーステアリング装置
JP4254671B2 (ja) 車両用操舵装置
JP2017154632A (ja) 電動パワーステアリング装置、プログラム
JPH08119124A (ja) 電動パワーステアリング装置
JPH10278816A (ja) 電動パワーステアリング装置
JP3770297B2 (ja) 電動パワーステアリング装置
JP4304580B2 (ja) 車両用操舵装置

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20020115