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JPH0782285B2 - 複写防止方法及び複写防止媒体 - Google Patents

複写防止方法及び複写防止媒体

Info

Publication number
JPH0782285B2
JPH0782285B2 JP60158927A JP15892785A JPH0782285B2 JP H0782285 B2 JPH0782285 B2 JP H0782285B2 JP 60158927 A JP60158927 A JP 60158927A JP 15892785 A JP15892785 A JP 15892785A JP H0782285 B2 JPH0782285 B2 JP H0782285B2
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JP
Japan
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copy
medium
hologram
optically transparent
display
Prior art date
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Expired - Lifetime
Application number
JP60158927A
Other languages
English (en)
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JPS6218586A (ja
Inventor
敏 武内
耕太郎 檀上
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Dai Nippon Printing Co Ltd
Original Assignee
Dai Nippon Printing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Dai Nippon Printing Co Ltd filed Critical Dai Nippon Printing Co Ltd
Priority to JP60158927A priority Critical patent/JPH0782285B2/ja
Publication of JPS6218586A publication Critical patent/JPS6218586A/ja
Publication of JPH0782285B2 publication Critical patent/JPH0782285B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

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    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03GELECTROGRAPHY; ELECTROPHOTOGRAPHY; MAGNETOGRAPHY
    • G03G21/00Arrangements not provided for by groups G03G13/00 - G03G19/00, e.g. cleaning, elimination of residual charge
    • G03G21/04Preventing copies being made of an original
    • G03G21/043Preventing copies being made of an original by using an original which is not reproducible or only reproducible with a different appearence, e.g. originals with a photochromic layer or a colour background

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  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Printing Methods (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、不都合な複写を防止するための複写防止方法
に関するものである。
〔従来の技術〕 近年、複写機の複写性能が目覚ましく向上してきたため
に、被複写体の原本と比較して殆ど相違を識別しがたい
高品質の複写物を迅速且つ容易に得ることが可能となっ
た。これに伴い重要書類、金券等の被複写体を複写し、
その複写物を悪用する等の新たな社会問題が増加してき
ている。このため不都合な複写を防止する方法として、
従来、特開昭53−142237号による紙基材上に警告マー
ク、例えば「VOID」の文字等をファインスクリーンを用
いて設け、該マークが通常では目視不能とするために上
記スクリーンより大きい背景トーンスクリーンを該マー
クの上方より紙基材の全面に形成してなる複写防止用印
刷原紙を用い、該原紙上に情報の表示部を設けてなる被
複写体を複写した場合、複写物に上記表示部に相応する
複写画像の他に警告マーク「VOID」を複写画像として現
すことにより複写防止を図る方法が公知であり、また通
常は下方に存在する表示部を目視することが不可能であ
り、紫外線を照射した際には該表示部を目視できる機能
を有するブラックシールを特定情報である表示部の上に
貼付し、該表示部の複写を不能にすることにより複写防
止を図る方法が知られている。
〔発明が解決しようとする問題点〕
しかしながら上記複写防止方法において、前者の方法で
は予め警告マーク等の複写防止処理を施してなる紙基材
を印刷用原紙として形成し、しかる後に該原紙に重要書
類、金券等の情報を印刷、印字等により施しているた
め、複写時に極秘の特定情報を含めた全ての情報が複写
再生されてしまい、また複写防止を必要とする特定情報
の表示部を警告マーク上に適宜選択して位置させること
が困難であるため複写時に上記表示部を欠落させること
が不可能であり、更に情報の表示部量が多い場合には複
写時に出現する警告マークが識別しにくくなる等の欠点
を有するため有効な複写防止方法としては不充分であ
る。また後者の方法では特定情報の表示部上にブラック
シールを貼付するだけで簡単に複写防止を図ることが可
能であるが、シール貼付後、原本の特定情報を再度確認
するためには紫外線照射装置等を使用しなければ目視不
能であるという不便さを有するものである。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明者等は上記課題に鑑み鋭意研究した結果、通常は
被複写体上にある特定情報の表示部を目視することが可
能であり、複写を行った場合は被複写体原本と複写物と
の相違を明確に識別することができ、また被複写体の表
示部の任意の位置に容易に複写防止処理を施すことがで
きる複写防止方法を見出し、本発明を完成するに至っ
た。
即ち、本発明は、(1)情報を表示してなる表示部を有
する被複写体において複写を防止しようとする部分の表
示部上に、凹凸面形成体又は非均質密度体からなる通常
は下方の表示部を目視可能であるホログラム又は回折格
子からなる光学的透明変換媒体を設け、被複写体を複写
した際に、被複写体の表示部の光学的透明変換媒体を設
けた部分に対応する複写物の表示部の部分を欠落させ又
は白化や黒化させ又は歪ませることを特徴とするもので
ある、(2)光学的透明変換媒体が反射層として透明薄
膜層を有するホログラム又は回折格子である上記(1)
記載の複写防止方法、(3)基材上に情報を表示してな
る表示部を形成した被複写体の、該表示部上の全面又は
一部に光学的透明変換媒体が設けられた複写防止媒体で
あって、上記光学的透明変換媒体が下方の被複写体の表
示部を目視可能な透明性を有し、且つ凹凸面形成体又は
非均質密度体からなるホログラム又は回折格子で構成さ
れており、被複写体を複写した際に、被複写体の表示部
の光学的透明変換媒体を設けた部分に対応する複写物の
表示部の部分を欠落させ又は白化や黒化させ又は歪ませ
ることを特徴とする複写防止媒体、(4)光学的透明変
換媒体が反射層として透明薄膜層を有するホログラム又
は回折格子である上記(3)記載の複写防止媒体、を要
旨とするものである。
〔実施例〕
以下、本発明の実施例を図面に基づき説明する。
本発明において被複写体は、紙、合成樹脂等からなる基
材2と、該基材2に形成された一般の情報を表示してな
る表示部3及び複写再生に対して不都合である特定の情
報を表示してなる表示部4とからなるものである。本発
明の複写防止方法は、上記構成からなる被複写体の少な
くとも特定情報の表示部4の全面又は一部を含む部分に
光学的透明変換媒体5を形成してなる被複写体1(複写
防止媒体)を用いるものであり、上記複写防止媒体の表
示部上に設けられた光学的透明変換媒体5は、通常は該
媒体5下方に存在する表示部4を目視することが可能で
あり、更に複写防止媒体を複写機の原稿台上に載置する
等して複写した場合に、複写時の照明光が光学的透明変
換媒体によって不正反射して複写物の光学的透明変換媒
体の部分に対応する部分が欠落、白化、黒化、又は歪ま
せ可能に形成されている。上記の不正反射とは反射光の
光量と反射位置が正常な光の反射と相違するものを言
い、不正反射は光散乱機能、正反射機能、照射光
の一部を反射(散乱)させ一部を透過させる機能を備え
た光学的透明変換媒体により得られる。以下、上記〜
の機能と該機能による複写物の状態との関係について
説明する。
第1図に示すように光学的透明変換媒体5は光散乱
面を有し、光源部6からの照明光7を媒体5の光散乱面
において反射したとき散乱光8が生じ、その散乱光の一
部が受光部9に入射するような機能を有するものであ
る。一般に、通常の白黒複写機において複写物の複写画
像は陽画−陽画の関係において受光部で受光される光量
が多い程白色画像となり、逆に光量が少ない程黒色画像
となる。従って、上記媒体5の光散乱面の形成されてい
る部分の複写画像は白ベタ画像となり白化され、該媒体
5の光散乱面と対応した位置にある表示部4の複写画像
の全部又は一部が欠落する。
第2図に示すように光学的透明変換媒体5は正反射
面を有し、光源部6からの照明光7を媒体5の正反射面
において正反射(入射角と同じ角度で反射するもの)さ
せ、その正反射光10が受光部9に入射しないような機能
を有するものである。一般に複写機の構造において、受
光部は原稿台面に対して略垂直下方の位置に設置されて
いるため正反射した光は受光部に入射しない。従って、
上記媒体5の正反射面が形成されている部分の複写画像
は黒ベタの画像となり黒化され、該媒体5の正反射面と
対応した位置にある表示部4の複写画像は欠落する。
第3図に示すように光学的透明変換媒体5は光源部
6からの照明光7を媒体5の表面部において一部反射
(散乱)させ、一部を媒体5の内部に透過させる機能を
有するものである。媒体内部に透過した光は、表示部4
に到達し、該表示部4で反射した光が再び媒体内部を透
過して媒体外部に散乱する。従って、上記過程において
散乱光8が受光部9に入射する量が多い場合は、複写画
像が白ベタの画像が得られ、表示部4に相応する複写画
像が欠落するか、若しくは表示部4に相応する複写画像
が歪んだ画像として得られる。逆に、受光部9に入射す
る光量が少ない場合は、複写画像が黒ベタの画像が得ら
れ、表示部に相応する複写画像が欠落するか、若しくは
表示部に相応する複写画像が歪んだ画像として得られ
る。
上記〜の機能を有する光学的透明変換媒体5として
は、凹凸面形成体、非均質密度体が挙げられる。尚、平
面積層体も上記〜の光学的透明変換媒体としての効
果が得られるが、凹凸面形成体及び非均質密度体が上記
効果がより優れている。例えば、平面積層体の場合に
は、被複写体を複写する際に複写機の濃度調整を行う
と、被複写体の画像が不完全であっても均一に再生され
る虞れがある。これは平面積層体の場合、全体に均一な
層であるため、上記〜に記載した光学的透明変換媒
体としての効果も均一に発現するためである。これに対
し、凹凸面形成体及び非均質密度体の場合には、その構
造から照明光の反射光に位相変化や振幅変化が発生し、
平面積層体のような全体に均一な散乱や反射が起こり得
ない。従って、凹凸面形成体及び非均質密度体を光学的
透明変換媒体として用いることで、複写機の画像濃度を
調節しても、表示部は均一に複写されないため、平面積
層体のような濃度調整等によって表示部が再現されてし
まう虞れは全くない。
上記凹凸面形成体は、照明光を散乱させる凹凸面(光散
乱面)を有するものであり、該凹凸面は媒体において表
面に位置していても、内部に位置していてもよい。ま
た、該凹凸面は媒体の全面のみならず一部に形成されて
いてもよい。さらに、上記形成体は一層から形成されて
いても、或いは多層の構成からなるものによって形成さ
れてもよい。第5図は凹凸面11が内部に位置している場
合の凹凸面形成体層12からなる媒体5を示す。
上記凹凸面形成体としてはホログラム、回折格子、が用
いられ、ホログラムとしてはフレネルホログラム、フラ
ウンフォファーホログラム、レンズレスフーリエ変換ホ
ログラム、イメージホログラム、レインボーホログラ
ム、カラーホログラム、コンピューターホログラム、ホ
ログラムディスプレイ、マルチプレックスホログラム等
が、回折格子としてはホログラフィック回折格子、回折
装飾体等が、それぞれ挙げられる。
上記凹凸面形成体を得る方法としては、フォトレジス
ト、サーモプラスチック等を用いて凹凸面を形成する方
法、部分蒸着により凹凸面を形成する方法、成型、熱エ
ンボス、盛り上げ印刷、彫刻等により凹凸面を形成する
方法、活版、オフセット、グラビア、スクリーン、フレ
キソ、彫刻凹版、浮出し等の印刷コーティング方式によ
り凹凸面を形成する方法、機械加工・化学的加工による
凹凸面形成方法等が挙げられる。凹凸面形成体がホログ
ラムである場合、該ホログラムは、従来既知の方法によ
って得ることができる。例えば、ホログラムがレリーフ
ホログラムである場合、干渉縞が凹凸の形で記録された
ホログラム原版をプレス型として用い、このホログラム
原版上にホログラム形成用樹脂シートを置き、加熱ロー
ルなどの手段によって両者を加熱圧接し、ホログラム形
成用樹脂シート表面にホログラム原版の凹凸模様を複製
する方法によってホログラム形成層を得ることができ
る。
上記凹凸面形成体の材質としては、ポリ塩化ビニル、熱
可塑性ポリエステル、ポリ(メタ)アクリレート、ポリ
酢酸ビニル、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチ
レン、ポリ塩化ビニリデン、ポリアクリロニトリル、ポ
リカーボネート、セルロース系樹脂、ポリウレタン等の
熱可塑性樹脂;フェノール樹脂、尿素樹脂、メラミン樹
脂、エポキシ樹脂、アルキッド樹脂、不飽和ポリエステ
ル、ポリエステル(メタ)アクリレート、ウレタン(メ
タ)アクリレート、エポキシ(メタ)アクリレート、ポ
リエーテル(メタ)アクリレート、ポリオール(メタ)
アクリレート、メラミン(メタ)アクリレート、トリア
ジン系アクリレート等の熱硬化性樹脂を硬化させたも
の;或いは、上記熱可塑性樹脂と熱硬化性樹脂の混合
物、共重合体等が使用可能である。
更に上記材質として、ラジカル重合性不飽和基を有する
熱成形性物質が使用可能であり、これには次の2種類の
ものがある。
(1) ガラス転移点が0〜250℃のポリマー中にラジ
カル重合性不飽和基を有するもの。さらに具体的には、
ポリマーとしては以下の化合物1)〜8)を重合もしく
は共重合させたものに対し後述する方法(イ)〜(ニ)
によりラジカル重合性不飽和基を導入したものを用いる
ことができる。
1)水酸基を有する単量体:N−メチロールアクリルアミ
ド、2−ヒドロキシエチルアクリレート、2−ヒドロキ
シエチルメタクリレート、2−ヒドロキシプロピルアク
リレート、2−ヒドロキシプロピルメタアクリレート、
2−ヒドロキシブチルアクリレート、2−ヒドロキシブ
チルメタクリレート、2−ヒドロキシ−3−フェノキシ
プロピルメタクリレート、2−ヒドロキシ−3−フェノ
キシプロピルアクリレートなど。
2)カルボキシル基を有する単量体:アクリル酸、メタ
クリル酸、アクリロイルオキシエチルモノサクシネート
など。
3)エポキシ基を有する単量体:グリシジルメタクリレ
ートなど。
4)アジリジニル基を有する単量体:2−アジリジニルエ
チルメタクリレート、2−アジリジニルプロピオン酸ア
リルなど。
5)アミノ基を有する単量体:アクリルアミド、メタク
リルアミド、ダイアセトンアクリルアミド、ジメチルア
ミノエチルメタクリレート、ジエチルアミノエチルメタ
クリレートなど。
6)スルフォン基を有する単量体:2−アクリルアミド−
2−メチルプロパンスルフォン酸など。
7)イソシアネート基を有する単量体:2,4−トルエンジ
イソシアネートと2−ヒドロキシエチルアクリレートの
1モル対1モル付加物などのジイソシアネートと活性水
素を有するラジカル重合単量体の付加物など。
8)さらに、上記の共重合体のガラス転移点を調節した
り、硬化膜の物性を調節したりするために、上記の化合
物と、この化合物と共重合可能な以下のような単量体と
共重合させることもできる。このような共重合可能な単
量体としては、例えば、メチルメタクリレート、メチル
アクリレート、エチルアクリレート、エチルメタクリレ
ート、プロピルアクリレート、プロピルメタクリレー
ト、ブチルアクリレート、ブチルメタクリレート、イソ
ブチルアクリレート、イソブチルメタクリレート、t−
ブチルアクリレート、t−ブチルメタクリレート、イソ
アミルアクリレート、イソアミルメタクリレート、シク
ロヘキシルアクリレート、シクロヘキシルメタクリレー
ト、2−エチルヘキシルアクリレート、2−エチルヘキ
シルメタクリレートなどが挙げられる。
次に上述のようにして得られた重合体を以下に述べる方
法(イ)〜(ニ)により反応させ、ラジカル重合性不飽
和基を導入することによって、ホログラム形成樹脂を得
ることができる。
(イ)水酸基を有する単量体の重合体または共重合体の
場合にはアクリル酸、メタクリル酸などのカルボキシル
基を有する単量体などを縮合反応させる。
(ロ)カルボキシル基、スルフォン基を有する単量体の
重合体または共重合体の場合には前述の水酸基を有する
単量体を縮合反応させる。
(ハ)エポキシ基、イソシアネート基あるいはアジリジ
ニル基を有する単量体の重合体または共重合体の場合に
は前述の水酸基を有する単量体もしくはカルボキシル基
を有する単量体を付加反応させる。
(ニ)水酸基あるいはカルボキシル基を有する単量体の
重合体または共重合体の場合にはエポキシ基を有する単
量体あるいはアジリジニル基を有する単量体あるいはジ
イソシアネート化合物と水酸基含有アクリル酸エステル
単量体の1対1モルの付加物を付加反応させる。
上記の反応を行うには、微量のハイドロキノンなどの重
合禁止剤を加え乾燥空気を送りながら行うことが好まし
い。
(2) 融点が0〜250℃でありラジカル重合性不飽和
基を有する化合物。具体的にはステアリルアクリレー
ト、ステアリルメタクリレート、トリアクリルイソシア
ヌレート、シクロヘキサンジオールジアクリレート、シ
クロヘキサンジオールジメタクリレート、スピログリコ
ールジアクリレート、スピログリコールジメタクリレー
トなどが挙げられる。
また、上記(1)、(2)を混合して用いることもで
き、さらに、それらに対してラジカル重合性不飽和単量
体を加えることもできる。このラジカル重合性不飽和単
量体は、電離放射線照射の際、架橋密度を向上させ耐熱
性を向上させるものであって、前述の単量体の他にエチ
レングリコールジアクリレート、エチレングリコールジ
メタクリレート、ポリエチレングリコールジアクリレー
ト、ポリエチレングリコールジメタクリレート、ヘキサ
ンジオールジアクリレート、ヘキサンジオールジメタク
リレート、トリメチロールプロパントリアクリレート、
トリメチロールプロパントリメタクリレート、トリメチ
ロールプロパンジアクリレート、トリメチロールプロパ
ンジメタクリレート、ペンタエリスリトールテトラアク
リレート、ペンタエリスリトールテトラメタクリレー
ト、ペンタエリスリトールトリアクリレート、ペンタエ
リスリトールトリメタクリレート、ジペンタエリスリト
ールヘキサアクリレート、ジペンタエリスリトールヘキ
サメタクリレート、エチレングリコールジグリシジンエ
ーテルジアクリレート、エチレングリコールジグリシジ
ルエーテルジメタクリレート、ポリエチレングリコール
ジグリシジルエーテルジアクリレート、ポリエチレング
リコールジグリシジルエーテルジメタクリレート、プロ
ピルレングリコールジグリシジルエーテルジアクリレー
ト、プロピレングリコールジグリシジルエーテルジメタ
クリレート、ポリプロピレングリコールジグリシジルエ
ーテルジアクリレート、ポリプロピレングリコールジグ
リシジルエーテルジメタクリレート、ソルビト−ルテト
ラグリシジルエーテルテトラアクリレート、ソルビトー
ルテトラグリシジルエーテルテトラメタクリレートなど
を用いることができ、前記した共重合体混合物の固型分
100重量部に対して、0.1〜100重量部で用いることが好
ましい。また、上記のものは電子線により充分に硬化可
能であるが、紫外線照射で硬化させる場合には、増感剤
としてベンゾキノン、ベンゾイン、ベンゾインメチルエ
ーテルなどのベンゾインエーテル類、ハロゲン化アセト
フェノン類、ビアチル類などの紫外線照射によりラジカ
ルを発生するものも用いることができる。
上記した如き凹凸面形成体において、凹凸面上に光の反
射効果を高めるために透明薄膜層を設けてもよい。該薄
膜層は凹凸面と反対側の平面上に設けてもよい。透明薄
膜層を設ける場合、該層として次のものが用いられる。
(1)凹凸面形成体層よりも屈折率の大きい透明連続薄
膜 これには、可視領域で透明なものと、赤外又は紫外領域
で透明なものとがあり、前者は第1表に、後者は第2表
にそれぞれ示す。表中、nは屈折率を示す(以下、
(2)〜(5)においても同様)。
(2)凹凸面形成体層よりも屈折率の大きい透明強誘電
体 第3表に示す。
(3)凹凸面形成体層よりも屈折率の小さい透明連続薄
膜 第4表に示す。
(4) 厚さ200Å以下の反射性金属薄膜 反射性金属薄膜は複素屈折率を有し、該複素屈折率:n*
はn*=n−iKで表される。nは屈折率、Kは吸収係数
を示す。
上記反射性金属薄膜の材質を第5表に示し、同表に併せ
て上記のn及びKを示す。
その他の材質として、Sn、In、Te、Ti、Fe、Co、Zn、G
e、Pb、Cd、Bi、Se、Ga、Rb等が使用可能である。また
上記に挙げた金属の酸化物、窒化物等も使用可能であ
り、更に金属、その酸化物、窒化物等は単独で用いられ
る他に、それぞれを2種以上組合わせて用いることがで
きる。
(5) 凹凸面形成体層と屈折率の異なる樹脂 凹凸面形成体層に対して屈折率が大きいものでも小さい
ものでもよい。これらの例を第6表に示す。
上記の他、一般的な合成樹脂が使用可能であるが、特に
凹凸面形成体層との屈折率差の大きい樹脂が好ましい。
(6) 上記(1)〜(5)の材質を適宜組合わせてな
る積層体 上記(1)〜(5)の材質の組合わせは任意であり、ま
た層構成における各層の上下位置関係も任意に選択され
る。
上記した(1)〜(6)の薄膜層のうち、(4)の薄膜
層の厚みは200Å以下であるが、(1)〜(3)及び
(5)、(6)の薄膜層の厚みは薄膜を形成する材料の
透明領域であればよく、一般的には10〜10000Åが好ま
しく、より好ましくは100〜5000Åである。
上記した(1)〜(6)の薄膜層を凹凸面形成体の凹凸
面に設けることにより、該薄膜層の上面及び下面におけ
る反射率が増大し、凹凸面による不正反射効果が大きく
なる。この効果は、上記薄膜層と凹凸面形成体層との屈
折率差に依存し、該屈折率差が0.3以上であることが好
ましく、より好ましくは0.5以上である。
上記薄膜層を凹凸面形成体に形成する方法として、薄膜
層が上記(1)〜(4)の材質である場合は、真空蒸着
法、スパッタリング法、反応性スパッタリング法、イオ
ンプレーティング法、電気メッキ法等の一般的薄膜形成
手段を用いることができ、また薄膜層が上記(5)の材
質である場合は、一般的なコーティング方法等を用いる
ことができる。薄膜層が上記(6)の材質(積層体)で
ある場合は上記した各手段、方法等を適宜組合わせて用
いられる。
尚、上記(5)の材質の場合、透明材料である限り薄膜
でなくともよく、薄膜以上の厚みを有する樹脂層を凹凸
面形成体層に設けてもよい。
凹凸面形成体がホログラムのみから構成される場合、空
気とホログラム形成樹脂との屈折率差により反射型ホロ
グラムとして構成することが可能である。
また、上記凹凸面形成体における凹凸面上に保護層を設
けてもよく、また上記透明薄膜層を設けてなる凹凸面形
成体においても該薄膜層上に保護層を設けてもよい。
上記平面積層体としては、接着剤層、透明薄膜層、透明
樹脂層を順次形成してなるものが挙げられ、この場合、
透明薄膜層と接着剤層との界面(正反射面)で光の正反
射が起こる。上記薄膜層は接着剤層の全面のみならず一
部に形成されていてもよい。上記接着剤層の材質として
は感熱接着剤、感圧接着剤等が、透明薄膜層の材質とし
ては上記凹凸面形成体において設けられる透明薄膜層の
材質と同様の材質が、透明樹脂層の材質としては上記凹
凸面形成体の材質と同様の材質が、それぞれ挙げられ
る。
上記非均質密度体とは、層の中に密度の異なる部分、即
ち光の屈折率が異なる部分を含む平面体をいい、密度の
異なる部分は層中に均一に分散していても或いは偏って
いてもよい。非均質密度体としては、銀塩感光材料、フ
ォトポリマー、フォトクロミック材料、カルコゲナイド
類、光誘電材料、電気光学材料等が挙げられる。
上記銀塩感光材料は、詳しくは、銀塩感光材料にホログ
ラムを撮影した後に漂白を行って形成される体積ホログ
ラム等があり、これは露光、現像、定着、漂白の一連の
処理により銀塩感光材料における感光層の屈折率を変化
させたものである。上記フォトポリマーとしてはPMMA、
フォトポリマーフィルム(Dupont社製)等が、フォトク
ロミック材料としてはスピロピラン類、NaドープCaF2
NiドープCaTiO3、NaドープKCl等が、カルコゲナイド類
としてはTeAsGe結晶等が挙げられる。また、光誘電材料
としてはPLZT(Pb−La−Zr−Ti)、Bi4Ti3O12等が、電
気光学材料としてはLiNbO3:BaTiO3等が挙げられる。上
記電気光学材料は、強い光の照射により強誘電体結晶内
部で励起された電子が格子欠陥等にトラップされ空間電
荷電界を生じることにより屈折率変化をもたらすもので
ある。
上記〜の機能を有する光学的透明変換媒体5を特定
情報の表示部4を有する被複写体1上に設けるには、被
複写体1の複写防止を必要とする部分にコーティング、
ラミネート加工等により直接形成して設けても、或いは
媒体転写箔を形成しておき、これを転写方式にて設けて
も、さらには媒体ラベルを形成しておき、これを粘着方
式にて設けてもよい。
上記媒体転写箔の一構成例は第5図に示される。同図に
示される媒体転写箔13はベースフィルム14上に、剥離層
15、凹凸面形成体層12、透明薄膜層16、接着剤層17の順
に積層して構成される。ベースフィルム14の材質として
は、ポリエチレンテレフタレート、ポリイミド、ポリメ
タクリル酸メチル、ポリスチレン、ポリビニルブチラー
ル、ポリカーボネート等の重合体フィルム、合成紙、鉄
等の金属フィルム、それらの積層体等が用いられる。剥
離層15はベースフィルム14と凹凸面形成体層12との間に
剥離性を与えるための役割を果たし、その材質としては
アクリル系樹脂、セルロース系樹脂、ビニル系樹脂、ポ
リエステル系樹脂、ウレタン系樹脂、オレフィン系樹
脂、アミド系樹脂、エポキシ系樹脂等が例示され、また
その膜厚は0.1〜10μmが好ましい。接着剤層17の材質
としては、アクリル系樹脂、ビニル系樹脂、ポリエステ
ル系樹脂、ウレタン系樹脂、アミド系樹脂、エポキシ系
樹脂、ゴム系樹脂、アイオノマー樹脂等の従来感熱性を
有する接着剤として既知のものが広く使用でき、またそ
の膜厚は1〜100μmが好ましい。
上記の如く構成される媒体転写箔13を複写防止を必要と
する表示部4を含む位置に接着剤層から被複写体1に重
ね合わせ、加熱、加圧してベースフィルム14を剥がすこ
とにより媒体転写箔13が被複写体1に転写される(第5
図)。このような構成は、例えば第4図に示されるよう
な、小切手として構成された基材2と小切手所持者の認
証印として印字表示された表示部4と、該表示部4を含
む基材1上に設けられた光学的透明変換媒体5とからな
る被複写体1は本発明複写防止方法に用いられる被複写
体の実施例に適用される。小切手からなる上記被複写体
1を複写した場合、その複写物18は第6図に示されるよ
うに媒体5の設けられた一部分の複写画像が白ベタの画
像19として得られ、媒体5の設けられていない部分の複
写画像は通常の複写画像20として得られる。従って、媒
体5と対応した位置にある表示部4、即ち小切手所持者
の認証印の複写画像が欠落するため、特定情報である上
記認証印は読み取り不能となる。
上記媒体ラベルの一構成例は第7図に示される。同図に
示される媒体ラベル21は基材シート22上に、凹凸面形成
体層12、透明薄膜層16、粘着剤層23、剥離紙24、の順に
積層して構成される。基材シート22は凹凸面形成体層12
を保護すると共に全体の機械的強度を上げる働きをして
おり、その材質としては、ポリエチレンテレフタレー
ト、ポリ塩化ビニル、ポリエステル系樹脂、アクリル系
樹脂、エポキシ系樹脂、アミド系樹脂、ウレタン系樹
脂、ポリカーボネート、ポリスチレン等が用いられ、ま
たその膜厚は10〜500μmであることが好ましい。
粘着剤層23の材質としてはアクリル系、ゴム系等の一般
的な粘着剤が広く用いられる。この粘着剤は弾性体に粘
着付与剤を添加してなり、弾性体として、ポリイソプレ
ンゴム、ポリイソブチルゴム、SBR、ブタジエン・アク
リロニトリルゴム等のゴム系、アクリル酸エステル系、
ポリビニルエーテル系等が挙げられ、粘着付与剤とてポ
リテルペン樹脂、ガムロジン、ロジンエステル及びロジ
ン誘導体、油溶性フェノール樹脂、クマロンインデン樹
脂、石油系炭化水素等が挙げられる。粘着付与剤の他
に、軟化剤、充填剤、老化防止剤等を加えてもよい。粘
着剤層23の膜厚は0.1〜50μmであることが好ましい。
剥離紙24としては、シリコン系樹脂、ワックス、パラフ
ィン類等を紙又はフィルム等の基材に塗工したものが用
いられる。
上記の如く構成される媒体ラベル21は、剥離紙24を剥が
して複写防止を必要とする表示部4を含む被複写体1上
に粘着剤層23を介して貼付することにより設けることが
できる。
光学的透明変換媒体5は平滑面に設ける場合に限定され
ず、文字等を凸状にエンボス形成した表示部4上に設け
る場合のように、凹凸面に設けてもよい。
本発明において用いられる被複写体1を構成する基材1
の材質としては、和紙、クラフト紙、クルパック紙、ク
レープ紙、段ボール用紙、上質紙、OCR用紙、MICR用
紙、フォーム用紙、コート紙、アート紙、合成紙等の
紙;紙クロス紙、布クロス紙、皮革等の表紙材;ポリ塩
化ビニル、熱可塑性ポリエステル、ポリメタクリレー
ト、ポリ酢酸ビニル、ポリアクリレート、ポリエチレ
ン、ポリプロピレン、ポリスチレン、ポリ塩化ビニリデ
ン、ポリアクリロニトリル、ポリカーボネート、ポリア
ミド、ポリウレタン、ポリイミド、セルロース系樹脂、
合成ゴム系樹脂、天然ゴム系樹脂、フェノール樹脂、尿
素樹脂、メラミン樹脂、エポキシ樹脂、アルキッド樹
脂、不飽和ポリエステル樹脂、及びそれらの適当な組合
わせによる混合樹脂や共重合体樹脂等のプラスチック;
合成ゴム、天然ゴム等のゴム;銅、鉄、アルミニウム、
スズ、鉛、及びそれらの適当な組合わせによる合金;
綿、スフ、化繊、ガラス繊維、不織布等の繊維;木その
他の木質系材料;ガラス;上記種々の材質の適当な組合
わせによる複合材料等が用いられる。
特定情報を表示してなる表示部4は視覚に訴えることの
できるもの全般を指し、複写防止を必要とする特定の意
味を有する情報からなるものである。このような表示部
としては例えば、文字、数字、記号、図形、模様、地紋
等の画像;バーコード、OCR、MICR、ビットテーダ等の
機器読取情報;指紋、顔写真、サイン等の個人識別情
報;登録商標等の識別標識;社名印、登録印等の認証表
示等が挙げられる。また表示部は、任意色相のベタ印刷
により設けた連続印刷層であってもよい。
表示部4の表示手段としては、1)印刷、2)銀塩写
真、青写真、ジアゾ写真、重クロム酸ゼラチン写真、フ
ォトレジスト、フォトクロミー、電子写真、サーモマグ
ネチックレコーディング、サーモプラスチックレコーデ
ィング、3)ハードコピー手段による表示、例えば、放
電記録、電解記録、静電記録、通電記録等の電気感応記
録;カーボン、ノンカーボンをもちいた感圧記録;物理
的又は化学的な感熱記録、4)レーザー記録、ホログラ
フィ、磁気記録、彫刻、エンボシング、スカシ製紙方法
表示、手書き表示、液晶等ディスプレイ表示等が挙げら
れる。
上記基材2と表示部4から構成される具体的な被複写体
1としては、例えば、カートン、容器、バッグ類、カセ
ットケース、カセットハーフ、フロッピーケース、包装
紙等のパッケージ;株券、小切手、手形、証券、証書、
通帳類、乗車券、車馬券、印紙、切手、鑑賞券等の金券
類;登録書類、戸籍謄本、抄本等の重要書類;キャッシ
ュカート、クレジットカード、メンバーズカード、グリ
ーティングカード、ハガキ、名刺、ICカード等のカード
類;その他、帳票類、封筒、タグ、シオリ、カレンダ
ー、ポスター、パンフレット、パスポート、POP用品、
コースター、ディスプレイ、ネームプレート、キーボー
ド、化粧品、装身具(時計、ライター)、文具類、建
材、ラジオ、テレビ、スピーカー、電卓、自動車のメー
ターパネル、エンブレム、キー、衣類、履物、装置類OA
機器等が挙げられる。
本発明は白黒複写機による複写に対する複写防止に限定
されず、カラー複写機による複写に対しても適用可能で
あり、透明性複写防止媒体を備えた被複写体をカラー複
写機により複写する場合、被複写体に3種類の異なる波
長の照明光が順次照射されるが、該照明光のうち特定波
長の照明光に対して媒体の機能が生じ、媒体に対応する
位置にある表示部の複写画像が欠落するか、若しくは該
複写画像が不鮮明な画像となる複写物が得られ、複写物
として異なった色調を有するものにする等、白黒複写機
と同様、若しくは高度の内容で複写防止を行うことが可
能である。
尚、本発明は複写機による複写に対しての複写防止に限
らず、カメラの撮影等による複写に対しても複写防止を
図ることが可能である。
次ぎに、具体的実施例を挙げて本発明を更に詳細に説明
する。
実施例1 厚さが200μmのポタエチレンテレフタレートフィルム
上にアクリル樹脂とメラミン樹脂との混合樹脂(混合重
量比4:1)を厚さが3μmとなるように塗布して、凹凸
面形成体層(屈折率n=1.4)を形成し、凹凸面はホロ
グラム原板を重ね合わせて熱プレス法により特定パター
ン状に形成し、次に凹凸面にTiO2を真空蒸着にて蒸着し
て厚さが1200Åの薄膜を形成した。次に薄膜上にアクリ
ル酸エステルを主剤とする粘着剤をロールコートにてコ
ーティングし、厚さが20μmの粘着剤層を形成し、片面
離型処理を施した離型紙をその粘着剤層に重ね合わせる
ようにラミネート加工して光学的透明変換媒体の媒体ラ
ベルを得た。
上記媒体ラベルの離型紙を剥離して重要書類の重要情報
である表示部の全面を含む位置に媒体ラベルを貼付し、
重要書類を目視したところ、上記媒体の下方に存在する
上記表示部を目視することができた。
次に、上記重要書類を複写機により複写したところ、複
写物は媒体を設けた位置に対応する部分の複写画像が特
定パターン状の白ベタ画像となったものが得られ、上記
表示部は複写されていなかった。
〔発明の効果〕
本発明の複写防止方法を実施して複写を必要とする表示
部を有する被複写体を複写した場合、該被複写体の全面
又は一部に設け光学的透明変換媒体の機能により、被複
写体を照らす照明光の全部又は一部が不正反射され、そ
の結果、上記表示部の複写画像が欠落し、又は白ベタ画
像となる白化や黒ベタ画像となる黒化が行われることに
より表示部の情報を読み取り不能とするか、若しくは上
記表示部の複写画像が歪んだ画像となることにより表示
部の情報を判別困難とする。また被複写体原本と複写物
との相違が明瞭となる。
従って本発明によれば、不都合な複写を有効に防止する
ことができ、証書、金券等を複写不能とするか、若しく
はその複写物の悪用を防止することが可能となる。
また本発明によれば、被複写体の任意の箇所に選択的に
媒体を位置させて設けることが可能であるため、特に秘
密を要する情報に対して的確に複写防止を図ることがで
きる。また、証書等の既製の被複写体に後から捺印、サ
イン等が施された場合においても、その後に捺印又はサ
イン上に媒体を設けることができるため、後から形成さ
れた情報表示に対しても有効且つ的確に複写防止を図る
ことができる。
更に本発明は、光学的透明変換媒体が、凹凸面形成体又
は非均質密度体からなるホログラム又は回折格子からな
り、通常は該媒体の下方の表示部を目視可能であるた
め、可視光のもとで光学的透明変換媒体自体を見た場合
に、ホログラム又は回折格子特有の意匠を発現させるこ
とができる。例えば光学的透明変換媒体にホログラムを
用いた場合は、文字や絵柄等の任意の画像の干渉縞から
なるホログラムを記録して、被複写物に設けた光学的透
明変換媒体を見た場合に上記の画像を再生することがで
きる。又、光学的透明変換媒体が回折格子の場合には、
回折格子特有の干渉光を発現させることができる。この
ように、本発明では、光学的透明変換媒体に、ホログラ
ム又は回折格子特有の意匠を与えることができるととも
に、上記意匠はその下方の被複写物の表示部を見ること
を何ら妨げないといった効果が得られる。
又、本発明はホログラム又は回折格子からなる光学的透
明変換媒体を用いたことにより、該光学的透明変換媒体
を通して表示部に照射された光は、下記の如き特有の作
用を受ける。ホログラム又は回折格子に光が照射される
と、入射した白色光が、短波長の光は回折角が小さくな
り、長波長の光は回折角が大きくなって、スペクトル分
光される。更にホログラムでは上記の分光に加え、ホロ
グラムの干渉縞の有する回折性によって干渉による回折
像が発生する。従って、本発明において光学的透明変換
媒体に複写光が照射された場合、ホログラムによる回折
像が発生したり、回折格子による干渉色(干渉縞)等が
発生して、これらの回折像が複写物に記録され複写が防
止される。又、ホログラム又は回折格子への入射光の入
射角が変わっても回折光は発生する。そのため、たとえ
複写光の照射角度を変えても回折像が常に発生し、表示
部の正常な反射光が得られず、表示部を複写することは
できない。即ち、本発明では、光学的透明変換媒体がそ
の非均質密度構造や表面凹凸等により複写光の反射を妨
害するのに加えて、ホログラム又は回折格子による回折
像に発生させて表示部の複写を妨害するため、単に複写
物の反射光の反射角を変えることで複写を防止する方法
等と比較して、より確実に複写を防止できる。従って、
本発明は、白黒複写機による複写防止効果が得られるの
みならず、カラー複写機による複写や、写真撮影による
複写等でも良好な複写防止効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
図面は本発明による複写防止の一実施例を示し、第1図
〜第3図は本発明において使用される光学的透明変換媒
体の機能の違いによる複写時の照明光の異なる反射状態
を示す略図、第4図は媒体を転写により被複写体に設け
た実施例を示す斜視図、第5図は第4図のV−V線縦断
面図、第6図は第4図の被複写体の複写物を示す斜視
図、第7図は媒体ラベルの縦断面図である。 1……被複写体、2……表示部 5……光学的透明変換媒体 7……照明光

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】情報を表示してなる表示部を有する被複写
    体において複写を防止しようとする部分の表示部上に、
    凹凸面形成体又は非均質密度体からなる通常は下方の表
    示部を目視可能であるホログラム又は回折格子からなる
    光学的透明変換媒体を設け、被複写体を複写した際に、
    被複写体の表示部の光学的透明変換媒体を設けた部分に
    対応する複写物の表示部の部分を欠落させ又は白化や黒
    化させ又は歪ませることを特徴とする複写防止方法。
  2. 【請求項2】光学的透明変換媒体が反射層として透明薄
    膜層を有するホログラム又は回折格子である特許請求の
    範囲第1項記載の複写防止方法。
  3. 【請求項3】基材上に情報を表示してなる表示部を形成
    した被複写体の、該表示部上の全面又は一部に光学的透
    明変換媒体が設けられた複写防止媒体であって、上記光
    学的透明変換媒体が下方の被複写体の表示部を目視可能
    な透明性を有し、且つ凹凸面形成体又は非均質密度体か
    らなるホログラム又は回折格子で構成されており、被複
    写体を複写した際に、被複写体の表示部の光学的透明変
    換媒体を設けた部分に対応する複写物の表示部の部分を
    欠落させ又は白化や黒化させ又は歪ませることを特徴と
    する複写防止媒体。
  4. 【請求項4】光学的透明変換媒体が反射層として透明薄
    膜層を有するホログラム又は回折格子である特許請求の
    範囲第3項記載の複写防止媒体。
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