JPH0743549Y2 - 密封装置 - Google Patents
密封装置Info
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- JPH0743549Y2 JPH0743549Y2 JP1989138218U JP13821889U JPH0743549Y2 JP H0743549 Y2 JPH0743549 Y2 JP H0743549Y2 JP 1989138218 U JP1989138218 U JP 1989138218U JP 13821889 U JP13821889 U JP 13821889U JP H0743549 Y2 JPH0743549 Y2 JP H0743549Y2
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Links
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Landscapes
- Sealing With Elastic Sealing Lips (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、たとえばオイルシール等の密封装置に関し、
特に組立てタイプの密封装置に関する。
特に組立てタイプの密封装置に関する。
(従来の技術) 従来のこの種の密封装置としては、たとえば第6図およ
び第7図に示すようなものがある。これらの装置はリッ
プを用いた耐圧用のオイルシールで、互いに同心的に相
対回転自在に組付けられる外側部材としてのハウジング
101と、内側部材としての回転軸102との間をシールする
ものである。そして、その装置構成は第1シール部材と
してのシール本体103と、このシール本体103の密封対象
流体0側に配置される第2のシール部材としてのダスト
シール104とを組合わせて構成されている。
び第7図に示すようなものがある。これらの装置はリッ
プを用いた耐圧用のオイルシールで、互いに同心的に相
対回転自在に組付けられる外側部材としてのハウジング
101と、内側部材としての回転軸102との間をシールする
ものである。そして、その装置構成は第1シール部材と
してのシール本体103と、このシール本体103の密封対象
流体0側に配置される第2のシール部材としてのダスト
シール104とを組合わせて構成されている。
第6図に示すものは、シール本体103とダストシール104
とが別体のタイプで、ダストシール104の外径側端部が
ハウジング101内周に係止されるスナップリング105に係
合している。
とが別体のタイプで、ダストシール104の外径側端部が
ハウジング101内周に係止されるスナップリング105に係
合している。
一方、第7図に示すものは、シール本体103とダストシ
ール104とを一体化したもので、ダストシール104の外径
端部を反密封対象流体側に折曲して筒状の嵌合部106を
形成し、この嵌合部106をシール本体103の外周はめ合い
部107の密封対象流体側端部108外周に嵌着することによ
り一体化していた。
ール104とを一体化したもので、ダストシール104の外径
端部を反密封対象流体側に折曲して筒状の嵌合部106を
形成し、この嵌合部106をシール本体103の外周はめ合い
部107の密封対象流体側端部108外周に嵌着することによ
り一体化していた。
(課題が解決しようとする課題) しかしながら上記した従来技術の場合には、まず第6図
の別体タイプのものではハウジング101内周にスナップ
リング105を係止するための係止溝109を設ける必要があ
り構造が複雑となる。また、組込みに当たっては、シー
ル本体103を組付け、スナップリング105を嵌込み、さら
にダストシール104を嵌合するというように組込みに手
間がかかるという問題があった。
の別体タイプのものではハウジング101内周にスナップ
リング105を係止するための係止溝109を設ける必要があ
り構造が複雑となる。また、組込みに当たっては、シー
ル本体103を組付け、スナップリング105を嵌込み、さら
にダストシール104を嵌合するというように組込みに手
間がかかるという問題があった。
一方、第7図の一体化タイプのものでは、予じめシール
本体103にダストシール104を組付けて一体化した状態で
ハウジング101内周に嵌合するだけでよく、別体タイプ
のものよりも有利であるが、密封対象流体0の圧力によ
ってダストシール104が、嵌合部106の折曲部を中心とし
て軸方向反密封対象流体側に折れ曲りやすく、シール本
体103の外周はめ合い部107の密封対象流体側端部108が
圧縮されて破損するおそれがあった。このようにシール
本体103の外周はめ合い部107の密封対象流体側端部108
が破損すると、ダストシール104がシール本体103に押し
付けられてメインリップ110と干渉し、密封性が損なわ
れてしまう。また、破損してちぎれたゴム等がダスト
(異物)となって、メインリップ110の摺動部に入り込
み、やはり密封性低下の原因となるという問題があっ
た。
本体103にダストシール104を組付けて一体化した状態で
ハウジング101内周に嵌合するだけでよく、別体タイプ
のものよりも有利であるが、密封対象流体0の圧力によ
ってダストシール104が、嵌合部106の折曲部を中心とし
て軸方向反密封対象流体側に折れ曲りやすく、シール本
体103の外周はめ合い部107の密封対象流体側端部108が
圧縮されて破損するおそれがあった。このようにシール
本体103の外周はめ合い部107の密封対象流体側端部108
が破損すると、ダストシール104がシール本体103に押し
付けられてメインリップ110と干渉し、密封性が損なわ
れてしまう。また、破損してちぎれたゴム等がダスト
(異物)となって、メインリップ110の摺動部に入り込
み、やはり密封性低下の原因となるという問題があっ
た。
本考案は上記した従来技術の課題を解決するためになさ
れたもので、その目的とするところは、第1シール部材
と第2シール部材を一体化したタイプで、密封対象流体
の圧力が作用する第2シール部材の圧力による変形を可
及的に防止することにより、第1シール部材との干渉や
破損の発生を防止し得る密封装置を提供することにあ
る。
れたもので、その目的とするところは、第1シール部材
と第2シール部材を一体化したタイプで、密封対象流体
の圧力が作用する第2シール部材の圧力による変形を可
及的に防止することにより、第1シール部材との干渉や
破損の発生を防止し得る密封装置を提供することにあ
る。
(課題を解決するための手段) 上記目的を達成するために、本考案にあっては、互いに
同心的に相対移動自在に組付けられる内側部材と外側部
材間をシールするもので、環状の第1シール部材と、該
第1シール部材の密封対象流体側に配置される環状の第
2シール部材とから成り、第1シール部材は、外側部材
内周に流体密に固定される外周はめ合い部と、内側部材
外周に摺動自在に密封接触する第1シール部とを有し、
第2シール部材は、第1シール部材の外周はめ合い部の
密封対象流体側端部外周に嵌着される筒状の嵌合部と、
この筒状の嵌合部の密封対象流体側端部から延びた内向
きフランジと、この内向きフランジ内周に内側部材外周
に摺動自在に密封接触する第2シール部と、を有する密
封装置において、前記第1シール部材は、円筒部及びこ
の円筒部の反密封対象流体側から内周に延びる径方向部
を備えた金属環と、この金属環の円筒部の内外周に内周
ゴム部と外周ゴム部とを備え、さらに、この円筒部には
内周ゴム部と外周ゴム部とを一体的に連結するための連
結路が設けられ、前記第1シール部材に前記第2シール
部材を嵌着することで、第1シール部材の金属環と第2
シール部材の内向きフランジとが当接して成ることを特
徴とする。
同心的に相対移動自在に組付けられる内側部材と外側部
材間をシールするもので、環状の第1シール部材と、該
第1シール部材の密封対象流体側に配置される環状の第
2シール部材とから成り、第1シール部材は、外側部材
内周に流体密に固定される外周はめ合い部と、内側部材
外周に摺動自在に密封接触する第1シール部とを有し、
第2シール部材は、第1シール部材の外周はめ合い部の
密封対象流体側端部外周に嵌着される筒状の嵌合部と、
この筒状の嵌合部の密封対象流体側端部から延びた内向
きフランジと、この内向きフランジ内周に内側部材外周
に摺動自在に密封接触する第2シール部と、を有する密
封装置において、前記第1シール部材は、円筒部及びこ
の円筒部の反密封対象流体側から内周に延びる径方向部
を備えた金属環と、この金属環の円筒部の内外周に内周
ゴム部と外周ゴム部とを備え、さらに、この円筒部には
内周ゴム部と外周ゴム部とを一体的に連結するための連
結路が設けられ、前記第1シール部材に前記第2シール
部材を嵌着することで、第1シール部材の金属環と第2
シール部材の内向きフランジとが当接して成ることを特
徴とする。
(作用) 上記構成の密封装置にあっては、第2シール部材に密封
対象流体の圧力が作用しても、その内向きフランジが第
1シール部材の外周はめ合い部に設けられる金属環によ
り支持され、第2シール部材の反密封対象流体側への変
形が阻止される。したがって、第2シール部材が第1シ
ール部材と干渉せず、また第1シール部材のゴム状弾性
体が破損することも防止できる。
対象流体の圧力が作用しても、その内向きフランジが第
1シール部材の外周はめ合い部に設けられる金属環によ
り支持され、第2シール部材の反密封対象流体側への変
形が阻止される。したがって、第2シール部材が第1シ
ール部材と干渉せず、また第1シール部材のゴム状弾性
体が破損することも防止できる。
さらに、金属環に設けた連結路を通じて、金属環の内外
周のゴム状弾性体が連結されているので、シール本体の
成形時に金属環をインサート成形した際に、連結路を通
じてゴム状弾性体材料が金属環の内外に充分行きわた
り、成形性がよくなる。
周のゴム状弾性体が連結されているので、シール本体の
成形時に金属環をインサート成形した際に、連結路を通
じてゴム状弾性体材料が金属環の内外に充分行きわた
り、成形性がよくなる。
(実施例) 以下に本考案を図示の実施例に基づいて説明する。本考
案の一実施例に係る密封装置を示す第1図乃至第5図に
おいて、1は密封装置全体を示しており、概略第1シー
ル部材としてのシール本体2と、このシール本体2の密
封対象流体0側に配置される第2シール部材としてのダ
ストシール3とによって構成されている。このシール本
体2とダストシール3は一体的に組立てられるもので、
互いに同心的に相対移動自在のハウジング4と軸5との
間をシールするものである。
案の一実施例に係る密封装置を示す第1図乃至第5図に
おいて、1は密封装置全体を示しており、概略第1シー
ル部材としてのシール本体2と、このシール本体2の密
封対象流体0側に配置される第2シール部材としてのダ
ストシール3とによって構成されている。このシール本
体2とダストシール3は一体的に組立てられるもので、
互いに同心的に相対移動自在のハウジング4と軸5との
間をシールするものである。
シール本体2は、密封対象流体0側に開いた断面U字状
の環状部材で、外側の一方の脚部がハウジング4内周に
嵌合される外周はめ合い部6を構成し、内側の他方の脚
部が軸5に接触するメインリップ7となっている。そし
て、外周はめ合い部6は円筒部8a及びこの円筒部8aの反
密封対象流体側から内周に延びる径方向部としての内向
きフランジ14を備えた断面略L字状の金属環8と、金属
環8の内外周に焼付けられる内周ゴム部9と外周ゴム部
10とから構成されている。この金属環8は外周はめ合い
部6の両端面まで延びており、本実施例においては、反
密封対象流体側には内向きフランジ14が位置し、密封対
象流体側には先端部20が位置している。
の環状部材で、外側の一方の脚部がハウジング4内周に
嵌合される外周はめ合い部6を構成し、内側の他方の脚
部が軸5に接触するメインリップ7となっている。そし
て、外周はめ合い部6は円筒部8a及びこの円筒部8aの反
密封対象流体側から内周に延びる径方向部としての内向
きフランジ14を備えた断面略L字状の金属環8と、金属
環8の内外周に焼付けられる内周ゴム部9と外周ゴム部
10とから構成されている。この金属環8は外周はめ合い
部6の両端面まで延びており、本実施例においては、反
密封対象流体側には内向きフランジ14が位置し、密封対
象流体側には先端部20が位置している。
外周ゴム部10は金属環8を全周的に被覆しており、その
密封対象流体側端部に、ダストシール3の嵌合部として
の係止環部11が嵌合する段部12が全周的に設けられてい
る。
密封対象流体側端部に、ダストシール3の嵌合部として
の係止環部11が嵌合する段部12が全周的に設けられてい
る。
一方、上記メインリップ7は金属環8の反密封対象流体
側端部に形成された内向きフランジ14の内端から軸方向
密封対象流体0側に向って半径方向内方に徐々に傾斜し
ながら延びており、このメインリップ7の付け根部15は
金属環の内周ゴム部9と連続的に一体成形されている。
そしてリップ先端7aが軸5外周に摺動自在に密封接触し
て第1シール部を構成している。また、リップ先端7aに
はメインリップ7に緊迫力を付与するためのスプリング
16が必要に応じて装着されている。
側端部に形成された内向きフランジ14の内端から軸方向
密封対象流体0側に向って半径方向内方に徐々に傾斜し
ながら延びており、このメインリップ7の付け根部15は
金属環の内周ゴム部9と連続的に一体成形されている。
そしてリップ先端7aが軸5外周に摺動自在に密封接触し
て第1シール部を構成している。また、リップ先端7aに
はメインリップ7に緊迫力を付与するためのスプリング
16が必要に応じて装着されている。
さらに、この実施例ではメインリップ7と軸5との間に
メインリップ7を保持するためのバックアップリング17
が介装されている。このバックアップリング17は低摩擦
で耐摩耗性に優れた樹脂製部材で、その内周が軸5に摺
動自在に接触し、その外周がメインリップ7の傾斜に倣
ったテーパー形状となっている。
メインリップ7を保持するためのバックアップリング17
が介装されている。このバックアップリング17は低摩擦
で耐摩耗性に優れた樹脂製部材で、その内周が軸5に摺
動自在に接触し、その外周がメインリップ7の傾斜に倣
ったテーパー形状となっている。
また、ダストシール3は係止環部11と、この係止環部11
の密封対象流体側端部から延びた内向きフランジ18aと
からなる金属環18と、この金属環18の内径端に一体的に
焼付けられるダストリップ19とから構成される。この係
止環部11がシール本体2の外周ゴム部10の段部12に流体
密に嵌着固定されている。また、ダストリップ19が軸5
に摺動自在に密封接触して第2シール部を構成してい
る。
の密封対象流体側端部から延びた内向きフランジ18aと
からなる金属環18と、この金属環18の内径端に一体的に
焼付けられるダストリップ19とから構成される。この係
止環部11がシール本体2の外周ゴム部10の段部12に流体
密に嵌着固定されている。また、ダストリップ19が軸5
に摺動自在に密封接触して第2シール部を構成してい
る。
ここで、上記シール本体2の金属環8の密封対象流体側
端部は、外周はめ合い部6の先端まで延びてダストシー
ル3を組付けた際に金属環8の先端部20がダストシール
3の金属環18の内向きフランジ18aの反密封対象流体側
端面に当接してダストシール3を支持するようになって
いる。そして、シール本体2の金属環8には、先端部20
がダストシール3の金属環18に当接した状態で外周ゴム
部10と内周ゴム部9とを連結する連結路としての切欠き
21が設けられている。切欠き21は、この実施例では複数
円周方向に等配されている。
端部は、外周はめ合い部6の先端まで延びてダストシー
ル3を組付けた際に金属環8の先端部20がダストシール
3の金属環18の内向きフランジ18aの反密封対象流体側
端面に当接してダストシール3を支持するようになって
いる。そして、シール本体2の金属環8には、先端部20
がダストシール3の金属環18に当接した状態で外周ゴム
部10と内周ゴム部9とを連結する連結路としての切欠き
21が設けられている。切欠き21は、この実施例では複数
円周方向に等配されている。
切欠き21はシール本体2成形時にゴム材料を金属環8の
内周側と外周側に流すための通路となるもので、必ずし
も切欠き21に限られず、第4図に示すような孔22であっ
てもよい。そして切欠き21や孔22の形状,数等は任意で
ある。
内周側と外周側に流すための通路となるもので、必ずし
も切欠き21に限られず、第4図に示すような孔22であっ
てもよい。そして切欠き21や孔22の形状,数等は任意で
ある。
成形加工は、金属環8を加硫成形型内に挿入してゴム生
地23と共に一体成形するもので、第5図に示すように金
属環8とゴム生地23とを重ねて配置する。この圧縮成形
時に、金属環8外周に流動化したゴム生地23が回りやす
くするために、上記切欠き21や孔22等の内外周の連結路
を形成するものである。
地23と共に一体成形するもので、第5図に示すように金
属環8とゴム生地23とを重ねて配置する。この圧縮成形
時に、金属環8外周に流動化したゴム生地23が回りやす
くするために、上記切欠き21や孔22等の内外周の連結路
を形成するものである。
上記構成の密封装置にあっては、シール本体2とダスト
シール3とを一体的に組み立ててハウジング4内に装着
する。この組立ては、ダストシール3の外径端に設けた
係止環部11をシール本体2の外周はめ合い部6に設けた
段部12に嵌合することにより行なう。このように一体化
することにより、装置構成がコンパクトになり、またハ
ウジング4に別体タイプの場合のように止め輪用の溝等
を設ける必要は無いのでハウジング4の構造も簡素な構
造でよい。
シール3とを一体的に組み立ててハウジング4内に装着
する。この組立ては、ダストシール3の外径端に設けた
係止環部11をシール本体2の外周はめ合い部6に設けた
段部12に嵌合することにより行なう。このように一体化
することにより、装置構成がコンパクトになり、またハ
ウジング4に別体タイプの場合のように止め輪用の溝等
を設ける必要は無いのでハウジング4の構造も簡素な構
造でよい。
また、ダストシール3に密封対象流体0の圧力が作用す
ると、ダストシール3の外径端部を中心として図中時計
回り方向に回転させようとするモーメントが作用する
が、ダストシール3の金属環18の内向きフランジ18aの
反密封対象流体側端面に、シール本体2の金属環8の先
端部20が当接しているので、金属環8によってダストシ
ール3の変形が阻止される。したがって、高圧下におい
てもダストシール3がシール本体2側に変形してメイン
リップ7と干渉するおそれはない。
ると、ダストシール3の外径端部を中心として図中時計
回り方向に回転させようとするモーメントが作用する
が、ダストシール3の金属環18の内向きフランジ18aの
反密封対象流体側端面に、シール本体2の金属環8の先
端部20が当接しているので、金属環8によってダストシ
ール3の変形が阻止される。したがって、高圧下におい
てもダストシール3がシール本体2側に変形してメイン
リップ7と干渉するおそれはない。
尚、上記実施例ではリップタイプの組合せシールについ
て説明したが、必ずしもリップタイプのシールに限定さ
れるものではなく、要するに2つのシール部材が外径端
部で嵌合して一体的に組付けられるような装置について
広く適用することができる。
て説明したが、必ずしもリップタイプのシールに限定さ
れるものではなく、要するに2つのシール部材が外径端
部で嵌合して一体的に組付けられるような装置について
広く適用することができる。
(考案の効果) 本考案は以上の構成および作用を有するもので、一体化
によって装置全体がコンパクトになり、相手装着部の構
造が簡素化できると共に、第1シール部材の外周はめ合
い部の金属環を第2シール部材の内向きフランジに当接
させて保持するようにしたので、高圧が作用しても第2
シール部材の第1シール部材側への変形を可及的に抑え
ることができ、第2シール部材と第1シール部材間の干
渉や破損を防止することができる。したがって長期にわ
たって良好なシール性能を維持することができ、長寿命
化を図ることができる。
によって装置全体がコンパクトになり、相手装着部の構
造が簡素化できると共に、第1シール部材の外周はめ合
い部の金属環を第2シール部材の内向きフランジに当接
させて保持するようにしたので、高圧が作用しても第2
シール部材の第1シール部材側への変形を可及的に抑え
ることができ、第2シール部材と第1シール部材間の干
渉や破損を防止することができる。したがって長期にわ
たって良好なシール性能を維持することができ、長寿命
化を図ることができる。
また、金属環内外周のゴム状弾性体を連結する連結路を
設けているので、第1シール部材成形時にこの連結路を
通じてゴム状弾性体材料を金属環内外周にスムーズに回
り込ませることができ、成形が容易になる。
設けているので、第1シール部材成形時にこの連結路を
通じてゴム状弾性体材料を金属環内外周にスムーズに回
り込ませることができ、成形が容易になる。
第1図は本考案の一実施例に係る密封装置の要部縦断面
図、第2図は第1図の装置の使用状態の要部縦断面図、
第3図は第1図の装置の金属環先端部の部分斜視図、第
4図は第3図の他の態様を示す部分斜視図、第5図は第
1図の装置の第1シール部材としてのシール本体成形時
のゴム生地と金属環との配置状態の一例を示す概略断面
図、第6図及び第7図は従来の組合せタイプの密封装置
の要部縦断面図である。 符号の説明 1……密封装置 2……シール本体(第1シール部材) 3……ダストシール(第2シール部材) 4……ハウジング(外側部材) 5……軸(内側部材)、6……外周はめ合い部 7……メインリップ、8……金属環、8a……円筒部(内
周に延びる径方向部) 9……内周ゴム部、10……外周ゴム部 11……係止環部(嵌合部) 12……段部 14……内向きフランジ 15……付け根部、16……スプリング 17……バックアップリング 18……金属環、18a……内向きフランジ 19……ダストリップ(第2シール部) 20……先端部、21……切欠き(連結路) 22……孔(連結路)、23……ゴム生地
図、第2図は第1図の装置の使用状態の要部縦断面図、
第3図は第1図の装置の金属環先端部の部分斜視図、第
4図は第3図の他の態様を示す部分斜視図、第5図は第
1図の装置の第1シール部材としてのシール本体成形時
のゴム生地と金属環との配置状態の一例を示す概略断面
図、第6図及び第7図は従来の組合せタイプの密封装置
の要部縦断面図である。 符号の説明 1……密封装置 2……シール本体(第1シール部材) 3……ダストシール(第2シール部材) 4……ハウジング(外側部材) 5……軸(内側部材)、6……外周はめ合い部 7……メインリップ、8……金属環、8a……円筒部(内
周に延びる径方向部) 9……内周ゴム部、10……外周ゴム部 11……係止環部(嵌合部) 12……段部 14……内向きフランジ 15……付け根部、16……スプリング 17……バックアップリング 18……金属環、18a……内向きフランジ 19……ダストリップ(第2シール部) 20……先端部、21……切欠き(連結路) 22……孔(連結路)、23……ゴム生地
Claims (1)
- 【請求項1】互いに同心的に相対移動自在に組付けられ
る内側部材と外側部材間をシールするもので、環状の第
1シール部材と、該環状の第1シール部材の密封対象流
体側に配置される環状の第2シール部材とから成り、 第1シール部材は、外側部材内周に流体密に固定される
外周はめ合い部と、内側部材外周に摺動自在に密封接触
する第1シール部とを有し、 第2シール部材は、第1シール部材の外周はめ合い部の
密封対象流体側端部外周に嵌着される筒状の嵌合部と、
この筒状の嵌合部の密封対象流体側端部から延びた内向
きフランジと、この内向きフランジ内周に内側部材外周
に摺動自在に密封接触する第2シール部と、を有する密
封装置において、 前記第1シール部材は、円筒部及びこの円筒部の反密封
対象流体側から内周に延びる径方向部を備えた金属環
と、この金属環の円筒部の内外周に内周ゴム部と外周ゴ
ム部とを備え、さらに、この円筒部には内周ゴム部と外
周ゴム部とを一体的に連結するための連結路が設けら
れ、 前記第1シール部材に前記第2シール部材を嵌着するこ
とで、第1シール部材の金属環と第2シール部材の内向
きフランジとが当接して成ることを特徴とする密封装
置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1989138218U JPH0743549Y2 (ja) | 1989-11-29 | 1989-11-29 | 密封装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1989138218U JPH0743549Y2 (ja) | 1989-11-29 | 1989-11-29 | 密封装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0377863U JPH0377863U (ja) | 1991-08-06 |
JPH0743549Y2 true JPH0743549Y2 (ja) | 1995-10-09 |
Family
ID=31685331
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1989138218U Expired - Lifetime JPH0743549Y2 (ja) | 1989-11-29 | 1989-11-29 | 密封装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0743549Y2 (ja) |
Families Citing this family (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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JP2007182956A (ja) * | 2006-01-10 | 2007-07-19 | Nok Corp | オイルシール |
JP2007182957A (ja) * | 2006-01-10 | 2007-07-19 | Nok Corp | 密封装置 |
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-
1989
- 1989-11-29 JP JP1989138218U patent/JPH0743549Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0377863U (ja) | 1991-08-06 |
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