JPH026303Y2 - - Google Patents
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- JPH026303Y2 JPH026303Y2 JP1985001279U JP127985U JPH026303Y2 JP H026303 Y2 JPH026303 Y2 JP H026303Y2 JP 1985001279 U JP1985001279 U JP 1985001279U JP 127985 U JP127985 U JP 127985U JP H026303 Y2 JPH026303 Y2 JP H026303Y2
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- Japan
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- circumferential surface
- sealing
- grooves
- side circumferential
- shaft
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- 238000007789 sealing Methods 0.000 claims description 45
- 239000007788 liquid Substances 0.000 claims description 7
- 230000002093 peripheral effect Effects 0.000 claims description 4
- 230000013011 mating Effects 0.000 claims description 3
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 5
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- 229920001343 polytetrafluoroethylene Polymers 0.000 description 1
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- Sealing With Elastic Sealing Lips (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
(産業上の利用分野)
本考案は、軸封技術に係る密封装置の改良に関
するものである。
するものである。
(従来の技術)
従来から、軸封装置の一種として、弗素樹脂製
シール部材と金属製の保持環とを有し、略径方向
に延びるシール部材基端を保持環に支持させると
ともに、その先端側リツプ部分を相手方摺動部材
に密接摺動させる密封装置が知られている。この
種の密封装置を各種機器の密封部に装着する場
合、たとえば保持環を機器ハウジングの軸孔内周
に嵌着すると、シール部材の内周側リツプ部分
は、相手方摺動部材たる軸に外挿されて軸方向に
向けて弾性的に屈曲変形せしめられ、該リツプ部
分の内周面と軸周面とが、直接、密接摺動して機
器軸孔内に充填された潤滑油等の被密封液を密封
するようになる。ある種の密封装置は、前記内周
側リツプ部分の内周面にネジ溝を形成してなる。
このネジ溝は、軸の回転に伴なうネジポンプ作用
によつて密接摺動部に浸入する液を押し戻すよう
にシール作用をなす。
シール部材と金属製の保持環とを有し、略径方向
に延びるシール部材基端を保持環に支持させると
ともに、その先端側リツプ部分を相手方摺動部材
に密接摺動させる密封装置が知られている。この
種の密封装置を各種機器の密封部に装着する場
合、たとえば保持環を機器ハウジングの軸孔内周
に嵌着すると、シール部材の内周側リツプ部分
は、相手方摺動部材たる軸に外挿されて軸方向に
向けて弾性的に屈曲変形せしめられ、該リツプ部
分の内周面と軸周面とが、直接、密接摺動して機
器軸孔内に充填された潤滑油等の被密封液を密封
するようになる。ある種の密封装置は、前記内周
側リツプ部分の内周面にネジ溝を形成してなる。
このネジ溝は、軸の回転に伴なうネジポンプ作用
によつて密接摺動部に浸入する液を押し戻すよう
にシール作用をなす。
(考案が解決しようとする問題点)
上記ネジ溝を備える密封装置において、そのシ
ール能力はネジ溝の断面積の増加に伴つて大きく
なるが、一方、あまりネジ溝の断面積を大きくす
ると、軸停止時に、該ネジ溝を伝わつて液漏れが
生じるという問題があり、またネジ溝を有するか
否かにかかわらず、この弗素樹脂製のシール部材
を備えた密封装置には、通常のゴム材に比べて材
料のヤング率が大きく、硬いため、軸偏心に対し
てリツプが充分に追随することができず、液漏れ
を発生することがあつた。
ール能力はネジ溝の断面積の増加に伴つて大きく
なるが、一方、あまりネジ溝の断面積を大きくす
ると、軸停止時に、該ネジ溝を伝わつて液漏れが
生じるという問題があり、またネジ溝を有するか
否かにかかわらず、この弗素樹脂製のシール部材
を備えた密封装置には、通常のゴム材に比べて材
料のヤング率が大きく、硬いため、軸偏心に対し
てリツプが充分に追随することができず、液漏れ
を発生することがあつた。
本考案は、上記従来技術の問題点を解消するた
め以下の構成を有するものである。
め以下の構成を有するものである。
(問題点を解決するための手段)
すなわち、本考案の密封装置は、弗素樹脂製シ
ール部材の密封側周面に複数の溝を設けるととも
に、非密封側周面に前記密封側周面の溝と千鳥状
を成す複数の溝を形成することとした。
ール部材の密封側周面に複数の溝を設けるととも
に、非密封側周面に前記密封側周面の溝と千鳥状
を成す複数の溝を形成することとした。
(作用)
上記構成を備える本考案の密封装置は、シール
部材の先端部分の密封側周面に形成された複数の
溝の塞止め効果により、運転中はもとより休止中
も良好な密封作用を成す一方、シール部材の先端
部分の密封側周面に複数の溝を設けるとともに、
非密封側周面に前記密封側周面の溝と千鳥状を成
す複数の溝を設けているため、可撓性に優れ軸偏
心に対してリツプが充分に追随することができ
る。
部材の先端部分の密封側周面に形成された複数の
溝の塞止め効果により、運転中はもとより休止中
も良好な密封作用を成す一方、シール部材の先端
部分の密封側周面に複数の溝を設けるとともに、
非密封側周面に前記密封側周面の溝と千鳥状を成
す複数の溝を設けているため、可撓性に優れ軸偏
心に対してリツプが充分に追随することができ
る。
(実施例)
以下、本考案密封装置の一実施例を図面にした
がつて説明する。
がつて説明する。
第1図において、それぞれ断面略L字形に形成
された金属製の環状保持環1,2の径方向部3,
4の間に、弗素樹脂(たとえばPTFE)製シール
部材5の基端外周部6が挾持されている。このシ
ール部材5は、第2図に示すように、軸孔7を備
えた円盤形に形成され、軸aに圧入されたとき、
内周リツプ部8が弾性的に軸方向へ向けて屈曲変
形せしめられ、その内周面が軸a周面に対する密
封側周面9となるものである。
された金属製の環状保持環1,2の径方向部3,
4の間に、弗素樹脂(たとえばPTFE)製シール
部材5の基端外周部6が挾持されている。このシ
ール部材5は、第2図に示すように、軸孔7を備
えた円盤形に形成され、軸aに圧入されたとき、
内周リツプ部8が弾性的に軸方向へ向けて屈曲変
形せしめられ、その内周面が軸a周面に対する密
封側周面9となるものである。
シール部材5の先端部分の先端から屈曲部10
にかけて、密封側周面9に複数の溝11を設ける
とともに、非密封側周面13に前記密封側周面9
の溝11と千鳥状を成す溝12が複数個形成され
ている。
にかけて、密封側周面9に複数の溝11を設ける
とともに、非密封側周面13に前記密封側周面9
の溝11と千鳥状を成す溝12が複数個形成され
ている。
上記密封装置は、シール部材5の先端を向けた
図上上方に潤滑油等の非密封液bを封入し、該液
bの大気側cへの漏洩を阻止せんとするもので、
内周リツプ部8の軸a周面に対する圧接力による
溝11の塞止め作用でシール効果を奏するもので
ある。
図上上方に潤滑油等の非密封液bを封入し、該液
bの大気側cへの漏洩を阻止せんとするもので、
内周リツプ部8の軸a周面に対する圧接力による
溝11の塞止め作用でシール効果を奏するもので
ある。
尚、上記実施例は溝11及び溝12が環状無端
の平行溝を示したが、ねじ溝であつても良い。
の平行溝を示したが、ねじ溝であつても良い。
しかし、ねじ溝の場合は、ねじの方向性と軸の
回転方向を考慮しなければならない。
回転方向を考慮しなければならない。
密封側周面9及び非密封側周面13の溝11,
12は、例えば第3図に示す如く、突起14,1
5が形成された上型16と下型17の間で加圧成
形することにより容易に形成される。本考案の他
の実施例としては、第4図に示す如く、密封側周
面9に複数の溝11を設けるとともに、非密封側
周面13に前記密封側周面の溝11と千鳥状を成
す複数の溝12が形成された弗素樹脂製シール部
材5を、ゴム状弾性材製の主リツプ18の先端部
分にのみ接着したものである。
12は、例えば第3図に示す如く、突起14,1
5が形成された上型16と下型17の間で加圧成
形することにより容易に形成される。本考案の他
の実施例としては、第4図に示す如く、密封側周
面9に複数の溝11を設けるとともに、非密封側
周面13に前記密封側周面の溝11と千鳥状を成
す複数の溝12が形成された弗素樹脂製シール部
材5を、ゴム状弾性材製の主リツプ18の先端部
分にのみ接着したものである。
(本考案の効果)
本考案に係る密封装置は、シール部材先端部分
の弗素樹脂製シール部材の密封側周面に複数の溝
が設けられるとともに、非密封側周面に前記密封
側周面の溝と千鳥状を成す複数の溝が設けられて
いるため、可撓性に優れ、軸偏心に対して極めて
優れた追随性を発揮する。従つて、従来弗素樹脂
製シールを使用することが不可能であつた軸偏心
が大なる機械へ、抵摺動抵抗及び長寿命の弗素樹
脂製シールを適用することができ、その実用的効
果は極めて大である。
の弗素樹脂製シール部材の密封側周面に複数の溝
が設けられるとともに、非密封側周面に前記密封
側周面の溝と千鳥状を成す複数の溝が設けられて
いるため、可撓性に優れ、軸偏心に対して極めて
優れた追随性を発揮する。従つて、従来弗素樹脂
製シールを使用することが不可能であつた軸偏心
が大なる機械へ、抵摺動抵抗及び長寿命の弗素樹
脂製シールを適用することができ、その実用的効
果は極めて大である。
又、本考案は、密封側周面が柔軟に摺動面に密
接するため、密封周面に設けられた溝の塞止め効
果が十分に発揮され、極めて優れた密封性能を発
揮する。
接するため、密封周面に設けられた溝の塞止め効
果が十分に発揮され、極めて優れた密封性能を発
揮する。
第1図は本考案の一実施例である密封装置の半
断面図、第2図は弗素樹脂製シール部材の半断面
図、第3図は弗素樹脂製シール部材の溝加工状態
図、第4図は本考案の他の実施例である密封装置
の半断面図を示すものである。 1……環状保持環、2……環状保持環、3……
径方向部、4……径方向部、5……弗素樹脂製シ
ール部材、6……基端外周部、7……軸孔、8…
…内周リツプ部、9……密封側周面、10……屈
曲部、11……溝、12……溝、13……非密封
側周面、14……突起、15……突起、16……
上型、17……下型、18……主リツプ、a……
軸、b……非密封液、c……大気側。
断面図、第2図は弗素樹脂製シール部材の半断面
図、第3図は弗素樹脂製シール部材の溝加工状態
図、第4図は本考案の他の実施例である密封装置
の半断面図を示すものである。 1……環状保持環、2……環状保持環、3……
径方向部、4……径方向部、5……弗素樹脂製シ
ール部材、6……基端外周部、7……軸孔、8…
…内周リツプ部、9……密封側周面、10……屈
曲部、11……溝、12……溝、13……非密封
側周面、14……突起、15……突起、16……
上型、17……下型、18……主リツプ、a……
軸、b……非密封液、c……大気側。
Claims (1)
- 基端外周部6を環状保持環1,2に支持された
シール部材の先端部分を軸方向液側へ屈曲させ、
該先端部分の周面を軸等相手側摺動部材に密接摺
動させる密封装置において、前記シール部材先端
部分の弗素樹脂製シール部材5の密封側周面9に
複数の溝11を設けるとともに、非密封側周面1
3に前記密封側周面9の溝11と千鳥状を成す複
数の溝12を設けたことを特徴とする密封装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1985001279U JPH026303Y2 (ja) | 1985-01-09 | 1985-01-09 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1985001279U JPH026303Y2 (ja) | 1985-01-09 | 1985-01-09 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS61117962U JPS61117962U (ja) | 1986-07-25 |
JPH026303Y2 true JPH026303Y2 (ja) | 1990-02-15 |
Family
ID=30473881
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1985001279U Expired JPH026303Y2 (ja) | 1985-01-09 | 1985-01-09 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH026303Y2 (ja) |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE10117881A1 (de) * | 2001-04-10 | 2002-11-21 | Freudenberg Carl Kg | Radialwellendichtung |
US6988733B2 (en) * | 2003-02-13 | 2006-01-24 | Federal-Mogul World Wide, Inc. | Bonded PTFE radial shaft seal |
US7419165B2 (en) * | 2004-08-18 | 2008-09-02 | Federal-Mogul World Wide, Inc. | Seal assembly and method of manufacturing the same |
JP4877460B2 (ja) | 2005-06-14 | 2012-02-15 | Nok株式会社 | リップタイプシール |
Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS4947560U (ja) * | 1972-08-04 | 1974-04-25 | ||
US3917286A (en) * | 1973-09-14 | 1975-11-04 | Caterpillar Tractor Co | Lip seal assembly for crankshafts |
JPS5198461A (ja) * | 1975-01-27 | 1976-08-30 | ||
JPS5845624A (ja) * | 1981-09-10 | 1983-03-16 | Sony Corp | 磁気記録媒体 |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6030520Y2 (ja) * | 1980-02-25 | 1985-09-12 | 臼井国際産業株式会社 | 回転軸体用シ−ル |
JPS56144859U (ja) * | 1980-03-31 | 1981-10-31 |
-
1985
- 1985-01-09 JP JP1985001279U patent/JPH026303Y2/ja not_active Expired
Patent Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS4947560U (ja) * | 1972-08-04 | 1974-04-25 | ||
US3917286A (en) * | 1973-09-14 | 1975-11-04 | Caterpillar Tractor Co | Lip seal assembly for crankshafts |
JPS5198461A (ja) * | 1975-01-27 | 1976-08-30 | ||
JPS5845624A (ja) * | 1981-09-10 | 1983-03-16 | Sony Corp | 磁気記録媒体 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS61117962U (ja) | 1986-07-25 |
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