JPH0712762Y2 - 密封装置 - Google Patents
密封装置Info
- Publication number
- JPH0712762Y2 JPH0712762Y2 JP1989080830U JP8083089U JPH0712762Y2 JP H0712762 Y2 JPH0712762 Y2 JP H0712762Y2 JP 1989080830 U JP1989080830 U JP 1989080830U JP 8083089 U JP8083089 U JP 8083089U JP H0712762 Y2 JPH0712762 Y2 JP H0712762Y2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- slinger
- rubber ring
- shaft
- engaging
- sealing device
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- Sealing With Elastic Sealing Lips (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、密封装置、特に、組立て作業及び位置合せの
作業が容易になる密封装置に関する。
作業が容易になる密封装置に関する。
(従来の技術) 従来のこの種の密封装置としては、たとえば第3図乃至
第5図に示すようなものがある。
第5図に示すようなものがある。
第4図に示す第1の従来例は、いわゆるばね付き外周ゴ
ム型のオイルシール100であり、外周側がハウジング101
に嵌着固定され、内周側に軸103に密封接触するシール
リップ102を備えている。
ム型のオイルシール100であり、外周側がハウジング101
に嵌着固定され、内周側に軸103に密封接触するシール
リップ102を備えている。
また、第5図に示す第2の従来例は、いわゆるユニタイ
ズシール104であ、ハウジング101に嵌着固定されるシー
ル本体105と、軸103の外周に嵌合されるスリーブ106と
から成り、このスリーブ106外周にシール本体105内周に
設けたシールリップ107が摺動自在に密封接触するよう
になっている。また、スリーブ106の大気側端部には半
径方向外側に向って延びる外向きフランジ108が設けら
れ、一方シール本体105にはこの外向きフランジ108と対
向するように配置される内向きフランジ109が、設けら
れており、一体的に組付けられている。
ズシール104であ、ハウジング101に嵌着固定されるシー
ル本体105と、軸103の外周に嵌合されるスリーブ106と
から成り、このスリーブ106外周にシール本体105内周に
設けたシールリップ107が摺動自在に密封接触するよう
になっている。また、スリーブ106の大気側端部には半
径方向外側に向って延びる外向きフランジ108が設けら
れ、一方シール本体105にはこの外向きフランジ108と対
向するように配置される内向きフランジ109が、設けら
れており、一体的に組付けられている。
また、第6図に示す第3の従来例はいわゆる端面シール
110であり、ハウジング101内周に嵌着されるラバーリン
グ111と、軸103に固定されるスリンガー112の端面同士
を軸方向に対向配置させ、ラバーリング111にスリンガ
ー112の端面に密封接触するシールリップ113が設けられ
ている。
110であり、ハウジング101内周に嵌着されるラバーリン
グ111と、軸103に固定されるスリンガー112の端面同士
を軸方向に対向配置させ、ラバーリング111にスリンガ
ー112の端面に密封接触するシールリップ113が設けられ
ている。
(考案が解決しようとする課題) しかしながら上記した従来技術の場合には、次のような
問題があった。
問題があった。
まず第1のオイルシール100にあっては、シールリップ1
02が摺動接触する相手軸103の材質や表面粗さの影響を
受けシール性が低下する可能性がある。
02が摺動接触する相手軸103の材質や表面粗さの影響を
受けシール性が低下する可能性がある。
一方、第2のユニタイズシールにあっては、主となるシ
ールリップ107が軸103に対して直接接触しないので、相
手軸103によるシール性低下の問題は無いものの、軸103
の偏心等により主シールリップ107とスリーブ106とのシ
ール面圧が不均一となりシール不良や偏摩耗を来す可能
性がある。
ールリップ107が軸103に対して直接接触しないので、相
手軸103によるシール性低下の問題は無いものの、軸103
の偏心等により主シールリップ107とスリーブ106とのシ
ール面圧が不均一となりシール不良や偏摩耗を来す可能
性がある。
また、スリーブ106とリップ107の接触部が多く、高トル
クになり発熱しやすいので、高回転には不向きである。
クになり発熱しやすいので、高回転には不向きである。
さらに、第3の従来例にあっては主たるシールリップ11
3がスリンガー112の端面に対して接触しているので、相
手軸の影響は受けず、また軸103が偏心した場合でもシ
ール面圧の不均一は生じないが、シール面圧がラバーリ
ング111とスリンガー112との軸方向の取付位置によって
変化するので、シール性能に影響する位置決めに精度を
要する。
3がスリンガー112の端面に対して接触しているので、相
手軸の影響は受けず、また軸103が偏心した場合でもシ
ール面圧の不均一は生じないが、シール面圧がラバーリ
ング111とスリンガー112との軸方向の取付位置によって
変化するので、シール性能に影響する位置決めに精度を
要する。
また、スリンガー112とラバーリング111とが別体構成と
なっているので、装着作業を1つづつ行なわなければな
らず作業性が悪いという問題があった。
なっているので、装着作業を1つづつ行なわなければな
らず作業性が悪いという問題があった。
本考案は上記した従来技術の課題を解決するためになさ
れたもので、その目的とするところは、相手軸の影響を
受けない端面シールタイプであって、組立て作業および
位置合せ作業を容易にでき、しかも摺動部分を極小に抑
えることができる密封装置を提供することにある。
れたもので、その目的とするところは、相手軸の影響を
受けない端面シールタイプであって、組立て作業および
位置合せ作業を容易にでき、しかも摺動部分を極小に抑
えることができる密封装置を提供することにある。
(課題を解決するための手段) 上記目的を達成するために、本考案にあっては、軸に固
定され軸と共に回転するもので、軸方向に延びる側面部
と半径方向に延びる端面部とを有するスリンガー部と、
ハウジング内周に固定されスリンガー部の端面部に接触
するシールリップを設けたラバーリングとを備え、前記
ラバーリング内周とスリンガー部の側面部に互いに凹凸
係合可能な係合部を設けると共に、前記スリンガー部の
軸方向大気側端部に正規の組付け位置にてラバーリング
の大気側端面と同一平面となる位置決め用端面を設け、
前記係合部を正規の組付位置にて非接触状態に保持して
成ることを特徴とする。
定され軸と共に回転するもので、軸方向に延びる側面部
と半径方向に延びる端面部とを有するスリンガー部と、
ハウジング内周に固定されスリンガー部の端面部に接触
するシールリップを設けたラバーリングとを備え、前記
ラバーリング内周とスリンガー部の側面部に互いに凹凸
係合可能な係合部を設けると共に、前記スリンガー部の
軸方向大気側端部に正規の組付け位置にてラバーリング
の大気側端面と同一平面となる位置決め用端面を設け、
前記係合部を正規の組付位置にて非接触状態に保持して
成ることを特徴とする。
(作用) 上記構成の密封装置は、ラバーリングとスリンガー部と
が係合部にて一体化された状態で組立てられハウジング
と軸間への装着前に分離しない。したがって、装着の際
に、別々に保管してあるスリンガー部とラバーリングと
を個々に組み付ける必要がない。
が係合部にて一体化された状態で組立てられハウジング
と軸間への装着前に分離しない。したがって、装着の際
に、別々に保管してあるスリンガー部とラバーリングと
を個々に組み付ける必要がない。
また、ハウジングと軸間に装着する場合には、ラバーリ
ングの大気側端面とスリンガー部の位置決め用端面とを
同一平面状態にして装着するだけで、ラバーリングとス
リンガー部との相対位置の位置決めが自動的になされ、
シールリップとスリンガー部との接触面圧が適正な大き
なに設定される。
ングの大気側端面とスリンガー部の位置決め用端面とを
同一平面状態にして装着するだけで、ラバーリングとス
リンガー部との相対位置の位置決めが自動的になされ、
シールリップとスリンガー部との接触面圧が適正な大き
なに設定される。
さらに、正規の位置に位置決めされた状態にて、ラバー
リングとスリンガー部との係合部が非接触状態となり、
回転時の回転トルクは増大しない。
リングとスリンガー部との係合部が非接触状態となり、
回転時の回転トルクは増大しない。
(実施例) 以下に、本考案を図示の実施例に基づいて説明する。第
1図に本考案の密封装置の全体を1で示す。密封装置1
は軸2に固定され、軸2とともに回転するスリンガー部
3を有する。スリンガー部3は、全体として円環状の形
状をしており、半径方向に延びる端面部4と軸方向に延
びる側面部5とを有する。スリンガー部3が軸2に固定
されるが、軸2とスリンガー部3との間をシールするた
めに、たとえば端面部4と側面部5の折曲点の密封流体
側に図示しないリップを設けてもよい。またスリンガー
部3の側面部5と軸2との間にはゴムを介することなく
側面部5と軸2とが直接接触している。またスリンガー
部3の端面部4の大気側には数条のネジ溝を設け、スリ
ンガー部3の回転時に後述するラバーリング8のシール
リップ13とのポンプ作用によって油等を半径方向外方に
送り出すように構成してもよい。
1図に本考案の密封装置の全体を1で示す。密封装置1
は軸2に固定され、軸2とともに回転するスリンガー部
3を有する。スリンガー部3は、全体として円環状の形
状をしており、半径方向に延びる端面部4と軸方向に延
びる側面部5とを有する。スリンガー部3が軸2に固定
されるが、軸2とスリンガー部3との間をシールするた
めに、たとえば端面部4と側面部5の折曲点の密封流体
側に図示しないリップを設けてもよい。またスリンガー
部3の側面部5と軸2との間にはゴムを介することなく
側面部5と軸2とが直接接触している。またスリンガー
部3の端面部4の大気側には数条のネジ溝を設け、スリ
ンガー部3の回転時に後述するラバーリング8のシール
リップ13とのポンプ作用によって油等を半径方向外方に
送り出すように構成してもよい。
スリンガー部3の大気側の端部にはかしめ部10が設けら
れており、半径方向外側に折り曲げられている。そし
て、かしめ部10の大気側端面が位置決め用端面11となっ
ており、ラバーリング8の大気側の端部12とは正規の組
付位置にて同一平面になるようになっている。
れており、半径方向外側に折り曲げられている。そし
て、かしめ部10の大気側端面が位置決め用端面11となっ
ており、ラバーリング8の大気側の端部12とは正規の組
付位置にて同一平面になるようになっている。
一方、スリンガー部3の外側には、ラバーリング8が同
心的に配置されている。ラバーリング8は、ハウジング
13aに嵌着され、内部に金属製の補強環14を有する。ラ
バーリング8には、スリンガー部3の端面部に摺接して
油漏れをシールするシールリップ13が形成されている。
心的に配置されている。ラバーリング8は、ハウジング
13aに嵌着され、内部に金属製の補強環14を有する。ラ
バーリング8には、スリンガー部3の端面部に摺接して
油漏れをシールするシールリップ13が形成されている。
このラバーリング8の内周とスリンガー部3の側面部5
には互いに凹凸係合可能な係合部20が設けられている。
すなわち、ラバーリング8内周には半径方向内方に向っ
て全周的に突出する環状突部81が形成されており、この
環状突部81の内周面に全周的に延びる係合凹部21が設け
られている。一方、スリンガー部3の側面部5には、上
記係合凹部21と互いに係合可能な係合凸部22が設けられ
ている。ここで係合凹部21は全周的に連続して設ける必
要があるが、係合凸部22は必ずしも全周的に設ける必要
はなく、部分的に設けるようにしてもよい。そして、係
合凹部21と係合凸部22とは、ラバーリング8とスリンガ
ー部3とが正規の組付位置にて非接触状態に保持される
ようになっている。
には互いに凹凸係合可能な係合部20が設けられている。
すなわち、ラバーリング8内周には半径方向内方に向っ
て全周的に突出する環状突部81が形成されており、この
環状突部81の内周面に全周的に延びる係合凹部21が設け
られている。一方、スリンガー部3の側面部5には、上
記係合凹部21と互いに係合可能な係合凸部22が設けられ
ている。ここで係合凹部21は全周的に連続して設ける必
要があるが、係合凸部22は必ずしも全周的に設ける必要
はなく、部分的に設けるようにしてもよい。そして、係
合凹部21と係合凸部22とは、ラバーリング8とスリンガ
ー部3とが正規の組付位置にて非接触状態に保持される
ようになっている。
すなわち、係合凹部21の断面形状は係合凸部22の断面形
状よりも一回り大きく、ラバーリング8とスリンガー部
3との相対位置が正規の組付位置で、隙間23が生じるよ
うになっている。ラバーリング8とスリンガー部3との
相対位置は、軸方向および軸に対して直交する半径方向
の位置を決めることにより定まる。このうち半径方向の
相対位置はハウジング13aと軸2間に装着することによ
り自動的に定まるものであり、係合凹部21の内径を係合
凸部22の外径よりも大きくして非接触に設定しておけば
よい。
状よりも一回り大きく、ラバーリング8とスリンガー部
3との相対位置が正規の組付位置で、隙間23が生じるよ
うになっている。ラバーリング8とスリンガー部3との
相対位置は、軸方向および軸に対して直交する半径方向
の位置を決めることにより定まる。このうち半径方向の
相対位置はハウジング13aと軸2間に装着することによ
り自動的に定まるものであり、係合凹部21の内径を係合
凸部22の外径よりも大きくして非接触に設定しておけば
よい。
一方、軸方向の相対位置は、前述しようにラバーリング
リング8の大気側端部12とスリンガー部3の位置決め用
端面10とを同一平面上に位置させることにより定めるも
ので、この状態で係合凸部22が係合凹部21内周に干渉し
ないように寸法関係が設定される。
リング8の大気側端部12とスリンガー部3の位置決め用
端面10とを同一平面上に位置させることにより定めるも
ので、この状態で係合凸部22が係合凹部21内周に干渉し
ないように寸法関係が設定される。
このように構成された密封装置1において、軸2が回転
することにより、スリンガー部3が回転し、シールリッ
プ13によって油等をシールする。また、ラバーリング8
内周の環状突部81とスリンガー部3との間に、わずかな
隙間23を介して係合される係合部20が設けられているの
で、この隙間23によって大気側からのダストの浸入をシ
ールすることもできる。そして、係合凸部22と係合凹部
21とは非接触であり、摺動部分はシールリップ13とスリ
ンガー部3との接触部だけなので、回転摺動時の摩擦抵
抗の増大を抑えることができる。
することにより、スリンガー部3が回転し、シールリッ
プ13によって油等をシールする。また、ラバーリング8
内周の環状突部81とスリンガー部3との間に、わずかな
隙間23を介して係合される係合部20が設けられているの
で、この隙間23によって大気側からのダストの浸入をシ
ールすることもできる。そして、係合凸部22と係合凹部
21とは非接触であり、摺動部分はシールリップ13とスリ
ンガー部3との接触部だけなので、回転摺動時の摩擦抵
抗の増大を抑えることができる。
また、スリンガー部3と軸2の間にはゴムが介在せずス
リンガー部3の側面部5と軸2が直接接しているため放
熱性が良い。
リンガー部3の側面部5と軸2が直接接しているため放
熱性が良い。
この密封装置1を組立てる場合には、ラバーリング8の
シールリップ13を有する側から、スリンガー部3の側面
部5を挿入し、側面部5に設けた係合凸部22をラバーリ
ング8に設けた係合凹部21に係合させ、その後側面部5
の端縁をかしめることにより一体的に組立てる。すなわ
ち、ラバーリング8内周に側面部5を挿入していくと、
係合凸部22がゴム状弾性を有するラバーリング8の環状
突部81に当接するが、さらに押し込むことによって環状
突部81の当接部位が弾性変形して係合凸部22が係合凹部
21まで到達し、一体的に組立てられる。
シールリップ13を有する側から、スリンガー部3の側面
部5を挿入し、側面部5に設けた係合凸部22をラバーリ
ング8に設けた係合凹部21に係合させ、その後側面部5
の端縁をかしめることにより一体的に組立てる。すなわ
ち、ラバーリング8内周に側面部5を挿入していくと、
係合凸部22がゴム状弾性を有するラバーリング8の環状
突部81に当接するが、さらに押し込むことによって環状
突部81の当接部位が弾性変形して係合凸部22が係合凹部
21まで到達し、一体的に組立てられる。
ここで、スリンガー部3端縁のかしめ部10は、一体的に
組付けた後に成形してもよく、また、予じめ成形してお
いて、環状突部81の弾性変形を利用してかしめ部10が乗
り越えるような構成としてもよい。
組付けた後に成形してもよく、また、予じめ成形してお
いて、環状突部81の弾性変形を利用してかしめ部10が乗
り越えるような構成としてもよい。
つぎにこのように組立てた密封装置1をハウジング13a
と軸2間に装着する作業について説明すると、組立体を
治具等を用いてハウジング13aの穴部17内に押し込む。
その際、スリンガー部3の端面11と、ラバーリング8の
大気側の端部12とは同一平面になっており、治具等によ
り同一平面の状態を維持しながら穴部17に押し込む。こ
のように組立体を押し込むと、ラバーリング8とスリン
ガー部3との間の相対位置が正確に維持され、ラバーリ
ング8とスリンガー部3の相対位置がずれることがな
い。したがって、ラバーリング8のシールリップ13とス
リンガー部3端面とのシール面圧が適正圧に維持され、
面圧不足によるシール不良や面圧の過大による回転トル
クを大きくするようなことがない。なお、スリンガー部
3と軸2との間のシールはスリーブ用シールリップ等に
よって行なわれる。
と軸2間に装着する作業について説明すると、組立体を
治具等を用いてハウジング13aの穴部17内に押し込む。
その際、スリンガー部3の端面11と、ラバーリング8の
大気側の端部12とは同一平面になっており、治具等によ
り同一平面の状態を維持しながら穴部17に押し込む。こ
のように組立体を押し込むと、ラバーリング8とスリン
ガー部3との間の相対位置が正確に維持され、ラバーリ
ング8とスリンガー部3の相対位置がずれることがな
い。したがって、ラバーリング8のシールリップ13とス
リンガー部3端面とのシール面圧が適正圧に維持され、
面圧不足によるシール不良や面圧の過大による回転トル
クを大きくするようなことがない。なお、スリンガー部
3と軸2との間のシールはスリーブ用シールリップ等に
よって行なわれる。
第2図には本考案の他の実施例が示されている。この例
ではスリンガー部3のかしめ部10を半径方向内方に向け
て折曲したもので、軸2の端面2aに係合して密封装置1
全体の位置決めを図り得るようになっている。その他の
構成および作用については上記実施例と同一であるので
同一の構成部分については同一の符号を付し、その説明
を省略する。
ではスリンガー部3のかしめ部10を半径方向内方に向け
て折曲したもので、軸2の端面2aに係合して密封装置1
全体の位置決めを図り得るようになっている。その他の
構成および作用については上記実施例と同一であるので
同一の構成部分については同一の符号を付し、その説明
を省略する。
尚、位置決め用端面11を形成するかしめ部10は、上記各
実施例では内向きあるいは外向きの一方のみを示した
が、部分的に内向きと外向きの両方のかしめ部を形成す
るようにしてもよい。
実施例では内向きあるいは外向きの一方のみを示した
が、部分的に内向きと外向きの両方のかしめ部を形成す
るようにしてもよい。
(考案の効果) 本考案は以上の構成および作用を有するもので、スリン
ガー部とラバーリングに互いに凹凸係合可能な係合部を
設けて一体的に組付けるようにしたので、装置をハウジ
ングと軸間に装着する際に一体的に装着すればよいので
組付け作業性が向上する。
ガー部とラバーリングに互いに凹凸係合可能な係合部を
設けて一体的に組付けるようにしたので、装置をハウジ
ングと軸間に装着する際に一体的に装着すればよいので
組付け作業性が向上する。
また、スリンガー部に正規の組付け位置にてラバーリン
グの大気側端面と同一平面となるような位置決め用端面
を設けたので、スリンガー部とラバーリングとの相対位
置の位置決め作業を容易に行なうことができ、端面部に
接触するシールリップのシール面圧を容易に適正な大き
さに設定することができる。
グの大気側端面と同一平面となるような位置決め用端面
を設けたので、スリンガー部とラバーリングとの相対位
置の位置決め作業を容易に行なうことができ、端面部に
接触するシールリップのシール面圧を容易に適正な大き
さに設定することができる。
さらに、正規の組付装置状態にて、係合部を非接触状態
に保持するようにしたので、回転トルクの増大等も可及
的に小さく抑えることができる。
に保持するようにしたので、回転トルクの増大等も可及
的に小さく抑えることができる。
第1図は本考案の密封装置の一実施例を示す縦断面図、
第2図は本考案の他の実施例に係る密封装置の縦断面
図、第3図乃至第5図は従来技術の密封装置を示す縦断
面図である。 符号の説明 1…密封装置、2…軸 3…スリンガー部、4…端面部 5…側面部、8…ラバーリング 10…かしめ部、12…端部 13…シールリップ、13a…ハウジング 14…補強環、17…穴部 20…係合部、21…係合凹部 22…係合凸部、23…隙間 81…環状突部
第2図は本考案の他の実施例に係る密封装置の縦断面
図、第3図乃至第5図は従来技術の密封装置を示す縦断
面図である。 符号の説明 1…密封装置、2…軸 3…スリンガー部、4…端面部 5…側面部、8…ラバーリング 10…かしめ部、12…端部 13…シールリップ、13a…ハウジング 14…補強環、17…穴部 20…係合部、21…係合凹部 22…係合凸部、23…隙間 81…環状突部
Claims (1)
- 【請求項1】軸に固定され軸と共に回転するもので、軸
方向に延びる側面部と半径方向に延びる端面部とを有す
るスリンガー部と、 ハウジング内周に固定されスリンガー部の端面部に接触
するシールリップを設けたラバーリングとを備え、 前記ラバーリング内周とスリンガー部の側面部に互いに
凹凸係合可能な係合部を設けると共に、前記スリンガー
部の軸方向大気側端部に正規の組付け位置にてラバーリ
ングの大気側端面と同一平面となる位置決め用端面を設
け、前記係合部を正規の組付位置にて非接触状態に保持
して成ることを特徴とする密封装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1989080830U JPH0712762Y2 (ja) | 1989-07-11 | 1989-07-11 | 密封装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1989080830U JPH0712762Y2 (ja) | 1989-07-11 | 1989-07-11 | 密封装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0320762U JPH0320762U (ja) | 1991-02-28 |
JPH0712762Y2 true JPH0712762Y2 (ja) | 1995-03-29 |
Family
ID=31626227
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1989080830U Expired - Fee Related JPH0712762Y2 (ja) | 1989-07-11 | 1989-07-11 | 密封装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0712762Y2 (ja) |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101257899B1 (ko) * | 2006-07-07 | 2013-04-24 | 이글 고오교 가부시키가이샤 | 축밀봉장치 |
JP2008128396A (ja) * | 2006-11-22 | 2008-06-05 | Jtekt Corp | 密封装置 |
JP2009041708A (ja) * | 2007-08-10 | 2009-02-26 | Nok Corp | 密封装置 |
JP7029893B2 (ja) * | 2017-07-07 | 2022-03-04 | Nok株式会社 | 密封装置 |
-
1989
- 1989-07-11 JP JP1989080830U patent/JPH0712762Y2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0320762U (ja) | 1991-02-28 |
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