JP2560100B2 - シールアセンブリ - Google Patents
シールアセンブリInfo
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- JP2560100B2 JP2560100B2 JP63319689A JP31968988A JP2560100B2 JP 2560100 B2 JP2560100 B2 JP 2560100B2 JP 63319689 A JP63319689 A JP 63319689A JP 31968988 A JP31968988 A JP 31968988A JP 2560100 B2 JP2560100 B2 JP 2560100B2
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- JP
- Japan
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- seal
- spindle housing
- shaft
- lip
- radial
- Prior art date
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- Sealing With Elastic Sealing Lips (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 3−1発明の目的 本発明は、シールアセンブリに関するものである。特
に固定ハウジングと回転可能でかつ軸方向に取外し可能
な軸との間の,2つの相対的に取外し可能な,あるいは相
対的に回転可能な部材間に設けられる軸受とともに使用
するか,あるいは単独に使用するシールに関するもので
ある。
に固定ハウジングと回転可能でかつ軸方向に取外し可能
な軸との間の,2つの相対的に取外し可能な,あるいは相
対的に回転可能な部材間に設けられる軸受とともに使用
するか,あるいは単独に使用するシールに関するもので
ある。
ダイヤフラム型シールは、今までモータにおける回転
軸とスピンドルハウジング間のような回転シールに用い
られてきた。一般的に最も効果的なシール方法は、軸が
ぶれた時に生じる軸方向のずれや偏心などにかかわら
ず、シールリングの接触面の全円周にわたって一定の圧
力を保つことである。したがって、シールすべき表面に
接触するシール面に薄い環状帯部を形成するようシール
リングを構成することが望ましい。この薄い接触帯部に
より最適のシール条件が得られるとともに、シール面の
特定部分に軸方向の作用力が作用した場合に生じるよう
な汚濁やシール面の過剰な摩耗を防止することができ
る。この薄い接触帯部はまた、シール面が不完全であっ
たり、シールリングやシール面の外方に作用する遠心力
を生じる軸の高速回転にかかわらず、優れたシール能力
があることが認められている。さらに、シール面に作用
する力や大気圧の変化あるいは軸の運動や突然の温度変
化によって生じる圧力の変化にかかわりなく、シールリ
ップが、シールされるべき表面と封止係合の状態にあ
り、シールリップをシールされるべき表面から分離しよ
うとするいかなる力によってもその係合から解除されな
いことは重要なことである。
軸とスピンドルハウジング間のような回転シールに用い
られてきた。一般的に最も効果的なシール方法は、軸が
ぶれた時に生じる軸方向のずれや偏心などにかかわら
ず、シールリングの接触面の全円周にわたって一定の圧
力を保つことである。したがって、シールすべき表面に
接触するシール面に薄い環状帯部を形成するようシール
リングを構成することが望ましい。この薄い接触帯部に
より最適のシール条件が得られるとともに、シール面の
特定部分に軸方向の作用力が作用した場合に生じるよう
な汚濁やシール面の過剰な摩耗を防止することができ
る。この薄い接触帯部はまた、シール面が不完全であっ
たり、シールリングやシール面の外方に作用する遠心力
を生じる軸の高速回転にかかわらず、優れたシール能力
があることが認められている。さらに、シール面に作用
する力や大気圧の変化あるいは軸の運動や突然の温度変
化によって生じる圧力の変化にかかわりなく、シールリ
ップが、シールされるべき表面と封止係合の状態にあ
り、シールリップをシールされるべき表面から分離しよ
うとするいかなる力によってもその係合から解除されな
いことは重要なことである。
本発明の目的は、まずシールの改良にあり、このシー
ルは自動車用のスピンドルハウジングと車軸間に使用す
る面シールである。本発明によるシールはまた、他の用
途および環境下でも使用可能である。
ルは自動車用のスピンドルハウジングと車軸間に使用す
る面シールである。本発明によるシールはまた、他の用
途および環境下でも使用可能である。
本発明の他の目的は、新規かつ改良した車軸用グリー
ス又はオイルシールを提供することにあり、特に車軸に
対し不純物がシールを介してハウジング内に進入するこ
とを防ぐとともに潤滑油をシール内に保持することによ
り軸受の損傷を防ぎ、またシールの摩耗を減じ寿命を伸
ばすことができ、さらに作用力を広い面積に分布し、発
熱や摩耗を減じるように軸受を車軸とハウジングの間に
設けることにある。
ス又はオイルシールを提供することにあり、特に車軸に
対し不純物がシールを介してハウジング内に進入するこ
とを防ぐとともに潤滑油をシール内に保持することによ
り軸受の損傷を防ぎ、またシールの摩耗を減じ寿命を伸
ばすことができ、さらに作用力を広い面積に分布し、発
熱や摩耗を減じるように軸受を車軸とハウジングの間に
設けることにある。
本発明の他の目的は、摩耗,ずれおよび終端部の遊び
に対し自己補正でき、かつ別個のスプリング部材の必要
性を排除した柔軟性のある環状の壁を有するダイヤフラ
ムの特性を有する、車軸とスピンドルハウジング間に使
用可能なシールアセンブリを提供することにある。
に対し自己補正でき、かつ別個のスプリング部材の必要
性を排除した柔軟性のある環状の壁を有するダイヤフラ
ムの特性を有する、車軸とスピンドルハウジング間に使
用可能なシールアセンブリを提供することにある。
本発明の他の目的は、高速回転時の発熱や摩耗を最小
限に抑えるとともに最適のシール性能と負荷特性を有す
る車軸とスピンドルハウジングの間に使用可能なシール
アセンブリを提供することにある。
限に抑えるとともに最適のシール性能と負荷特性を有す
る車軸とスピンドルハウジングの間に使用可能なシール
アセンブリを提供することにある。
3−2発明の構成 本発明による回転面シールの実施態様は、例えば固定
スピンドルハウジングのような外部部材と、例えば車軸
のような内部部材間に設けることができる。車軸はスピ
ンドルハウジングに関して回転可能であり、軸方向に取
外し可能であり、さらにスピンドルハウジングには半径
方向に伸びる壁部(ラジアルウォール)がある。シール
アセンブリは、エラストマ材から成る環状ダイヤフラム
を有し、この環状ダイヤフラムは、車軸の周りに設けら
れる内部座部と、ダイヤフラムの外周から軸方向にテー
パーがつけられてハウジングのラジアルウォールと接触
し、シール面を構成するようにされたシールリップとを
有し、さらに当該ダイヤフラムは円環形状(トロイダ
ル)の中間壁部を有し、これによりハウジングのラジア
ルウォールとの薄い環状接触帯にシールリップが柔軟に
接触するようにし、シールリップが摩耗に対し自己補正
ができるようにするとともに不純物がスピンドルハウジ
ングと車軸間の空間に進入しないようにしている。
スピンドルハウジングのような外部部材と、例えば車軸
のような内部部材間に設けることができる。車軸はスピ
ンドルハウジングに関して回転可能であり、軸方向に取
外し可能であり、さらにスピンドルハウジングには半径
方向に伸びる壁部(ラジアルウォール)がある。シール
アセンブリは、エラストマ材から成る環状ダイヤフラム
を有し、この環状ダイヤフラムは、車軸の周りに設けら
れる内部座部と、ダイヤフラムの外周から軸方向にテー
パーがつけられてハウジングのラジアルウォールと接触
し、シール面を構成するようにされたシールリップとを
有し、さらに当該ダイヤフラムは円環形状(トロイダ
ル)の中間壁部を有し、これによりハウジングのラジア
ルウォールとの薄い環状接触帯にシールリップが柔軟に
接触するようにし、シールリップが摩耗に対し自己補正
ができるようにするとともに不純物がスピンドルハウジ
ングと車軸間の空間に進入しないようにしている。
実施態様において、車軸は直線軸芯に関して回転可能
であるが、スピンドルハウジングは相対的に固定されて
いる。これとは逆に、車軸を固定してスピンドルハウジ
ングを回転させることもできる。望ましくは、シールは
車軸上に、車軸およびその軸芯と同心となるように設け
るとともに、シールリップとスピンドルハウジングのラ
ジアルウォールが構成する薄い環状面部は、車軸および
その軸芯と同心になることが望ましい。さらに必要に応
じて、スピンドルハウジングは車軸と同心をなす部分を
含めることができる。また、薄い環状面部を構成するた
めに、シールリップが接触するラジアルウォールは、半
径方向面部または対面部とみなすこともできる。
であるが、スピンドルハウジングは相対的に固定されて
いる。これとは逆に、車軸を固定してスピンドルハウジ
ングを回転させることもできる。望ましくは、シールは
車軸上に、車軸およびその軸芯と同心となるように設け
るとともに、シールリップとスピンドルハウジングのラ
ジアルウォールが構成する薄い環状面部は、車軸および
その軸芯と同心になることが望ましい。さらに必要に応
じて、スピンドルハウジングは車軸と同心をなす部分を
含めることができる。また、薄い環状面部を構成するた
めに、シールリップが接触するラジアルウォールは、半
径方向面部または対面部とみなすこともできる。
簡略にいえば、複数の部材であり、相対的に運動が可
能で、例えば、相対的に回転可能であるか軸方向に移動
可能である複数の部材に関する本発明に基づく実施態様
のシールについて、部材は本体部すなわち接触部と、シ
ール部と、中間部を有する。本体部は、複数の部材のう
ちの一つ、例えば車軸のような部材に対応した位置にシ
ール部を有する。以下に示す説明のために、本発明の好
適な実施例に図解されているように、第1の本体部分の
内部のシールリングの形を呈し、シーリング部分は、軸
方向の面またはスピンドルハウジングの反対の面と係合
しているシールリップの形を呈している。本体部は、本
発明の実施態様における相対的な位置関係によりシール
リングあるいは内部シールリングと呼ぶこともできる。
シール部は、スピンドルハウジングの半径方向面部ある
いは対面部などのような2次部分に対してシール機能を
提供する。以下の説明のために、このシール部はシール
リップと呼ぶ。中間部は、しばしばダイヤフラム部の円
環形壁部と呼ばれるが、本体部とシール部を結合させ、
またある意味では、本体部と2次部分の軸方向および半
径方向の相対的運動を吸収できるようなシール力をシー
ルに与えている。
能で、例えば、相対的に回転可能であるか軸方向に移動
可能である複数の部材に関する本発明に基づく実施態様
のシールについて、部材は本体部すなわち接触部と、シ
ール部と、中間部を有する。本体部は、複数の部材のう
ちの一つ、例えば車軸のような部材に対応した位置にシ
ール部を有する。以下に示す説明のために、本発明の好
適な実施例に図解されているように、第1の本体部分の
内部のシールリングの形を呈し、シーリング部分は、軸
方向の面またはスピンドルハウジングの反対の面と係合
しているシールリップの形を呈している。本体部は、本
発明の実施態様における相対的な位置関係によりシール
リングあるいは内部シールリングと呼ぶこともできる。
シール部は、スピンドルハウジングの半径方向面部ある
いは対面部などのような2次部分に対してシール機能を
提供する。以下の説明のために、このシール部はシール
リップと呼ぶ。中間部は、しばしばダイヤフラム部の円
環形壁部と呼ばれるが、本体部とシール部を結合させ、
またある意味では、本体部と2次部分の軸方向および半
径方向の相対的運動を吸収できるようなシール力をシー
ルに与えている。
円環形壁部と外部シール部の影響下では、シールリッ
プは、例えば、スピンドルハウジングのラジアルウォー
ル部との薄い環状面部を形成する。接触ラインと比べ
て、このような薄い環状面部は、比較的に広い表面積に
わたって作用力を分布させることができ、この分布によ
って、シール部のより速い回転が可能になり、さらに当
該シールを用いた装置では摩擦熱の上昇が抑えられ、こ
れは他のシールでは摩擦や摩耗の増大につながるもので
ある。
プは、例えば、スピンドルハウジングのラジアルウォー
ル部との薄い環状面部を形成する。接触ラインと比べ
て、このような薄い環状面部は、比較的に広い表面積に
わたって作用力を分布させることができ、この分布によ
って、シール部のより速い回転が可能になり、さらに当
該シールを用いた装置では摩擦熱の上昇が抑えられ、こ
れは他のシールでは摩擦や摩耗の増大につながるもので
ある。
シール部は一つ以上の比較的に堅牢な部分を有し、こ
れによりシール部の各部を補強するかあるいはシールの
半径方向および軸方向の安定度を保たせるようにしてい
る。これらの部分は、シールの他の部分から独立させる
こともできるし、またそれらの一以上の部分とすること
もでき、さらに金属,プラスチックまたは比較的堅い材
料から構成することができる。さらに、実施態様におい
て、このように比較的堅い部分のうちの一つが内部シー
ルリングに接合されているか、内部に収容され、例えば
車軸へのシールの取付を容易にし、さらに他の実施態様
においては、第2の比較的堅い部分が外部シール部とに
接合するかあるいは内部に収容して、方向性を有する支
点又はてこの支点として働かせ、円環形壁部の回転運動
によって生じる力をシールリップに向って働くようにさ
せ、これによりスピンドルハウジングの半径方向面部に
対しシールができるようにしている。
れによりシール部の各部を補強するかあるいはシールの
半径方向および軸方向の安定度を保たせるようにしてい
る。これらの部分は、シールの他の部分から独立させる
こともできるし、またそれらの一以上の部分とすること
もでき、さらに金属,プラスチックまたは比較的堅い材
料から構成することができる。さらに、実施態様におい
て、このように比較的堅い部分のうちの一つが内部シー
ルリングに接合されているか、内部に収容され、例えば
車軸へのシールの取付を容易にし、さらに他の実施態様
においては、第2の比較的堅い部分が外部シール部とに
接合するかあるいは内部に収容して、方向性を有する支
点又はてこの支点として働かせ、円環形壁部の回転運動
によって生じる力をシールリップに向って働くようにさ
せ、これによりスピンドルハウジングの半径方向面部に
対しシールができるようにしている。
スラスト軸受をラジアルウォール部の内面および車軸
周りのシール部を有するスピンドルハウジングの内径部
に設けることができるが、このスラスト軸受はスピンド
ルハウジングおよびシール部に対し自由に回転可能であ
る。
周りのシール部を有するスピンドルハウジングの内径部
に設けることができるが、このスラスト軸受はスピンド
ルハウジングおよびシール部に対し自由に回転可能であ
る。
本発明の他の目的,利点および特徴は、以下の説明な
らびに添付図面によって容易に理解することができるだ
ろう。
らびに添付図面によって容易に理解することができるだ
ろう。
3−3実施例 第1図と第2図に示す実施態様では、シールアセンブ
リ(8)は、相対的に運動し、かつ内部と外部とに配置
された部材(14)(16)間に設けられたシール(10)と
スラスト軸受(12)とから成る。シールアセンブリ
(8)は外部の固定したスピンドルハウジング(14)と
車輛の内部の軸(16)との間に取り付けられている。軸
(16)は、外端部において、半径方向面部(17),軸方
向に伸びる肩部(18)および拡大端部(20)から構成し
ている。従来からスピンドルハウジング(14)は、軸
(16)と空間を置いて対向するように設けられた内径部
(22)と半径方向面部または対面部とも呼ばれ、軸(1
6)の半径方向面部(17)と対向する、半径方向面部(2
4)と、スピンドルハウジング(14)の外端部から外方
に伸びる円形フランジ(26)とから構成している。
リ(8)は、相対的に運動し、かつ内部と外部とに配置
された部材(14)(16)間に設けられたシール(10)と
スラスト軸受(12)とから成る。シールアセンブリ
(8)は外部の固定したスピンドルハウジング(14)と
車輛の内部の軸(16)との間に取り付けられている。軸
(16)は、外端部において、半径方向面部(17),軸方
向に伸びる肩部(18)および拡大端部(20)から構成し
ている。従来からスピンドルハウジング(14)は、軸
(16)と空間を置いて対向するように設けられた内径部
(22)と半径方向面部または対面部とも呼ばれ、軸(1
6)の半径方向面部(17)と対向する、半径方向面部(2
4)と、スピンドルハウジング(14)の外端部から外方
に伸びる円形フランジ(26)とから構成している。
望ましくは、軸(16)は直線回転軸を有し、さらにス
ピンドルハウジングの内径部(22)は、この内径部と軸
が同心または本質的に同心になるように軸に対し配置す
る。ある意味においては、スピンドルハウジング(14)
は少なくとも軸に対し部分的に同心とすることもでき
る。精確な同心性は、本発明の適切な使用や運転に対し
て必ずしも制限となるものではなく、実際には通常、同
心性は本発明の使用や運転に対し必要とされない。
ピンドルハウジングの内径部(22)は、この内径部と軸
が同心または本質的に同心になるように軸に対し配置す
る。ある意味においては、スピンドルハウジング(14)
は少なくとも軸に対し部分的に同心とすることもでき
る。精確な同心性は、本発明の適切な使用や運転に対し
て必ずしも制限となるものではなく、実際には通常、同
心性は本発明の使用や運転に対し必要とされない。
上記設定において、シール(10)はスピンドルハウジ
ング(14)と軸(16)の間に設けられ、ゴミ,水または
他の不純物がスピンドルハウジング(14)と軸(16)間
の空間に進入しないようにするとともに、グリースなど
の潤滑油がこの空間から漏洩しないようにしている。有
効なシールを得るために、軸がスピンドルハウジング
(14)に対して回転したり、あるいは回転しない場合の
いずれにおいても、自由な端部の遊び,軸のずれ,およ
び軸方向のわずかな偏向に対してシールは補正すること
ができる。さらに、接面シールは、以下の方法で軸方向
の面または反対の面(24)との封止された係合状態を維
持するために圧力の減少効果により打ち勝っている。
ング(14)と軸(16)の間に設けられ、ゴミ,水または
他の不純物がスピンドルハウジング(14)と軸(16)間
の空間に進入しないようにするとともに、グリースなど
の潤滑油がこの空間から漏洩しないようにしている。有
効なシールを得るために、軸がスピンドルハウジング
(14)に対して回転したり、あるいは回転しない場合の
いずれにおいても、自由な端部の遊び,軸のずれ,およ
び軸方向のわずかな偏向に対してシールは補正すること
ができる。さらに、接面シールは、以下の方法で軸方向
の面または反対の面(24)との封止された係合状態を維
持するために圧力の減少効果により打ち勝っている。
シール(10)の全体構造および構成は、第6図と第7
図からよく理解することができるが、シール(10)はエ
ラストマまたはゴムあるいはゴムのような材料から成
り、かつ内部座部(32)を有するダイヤフラム(30)
と,全体的に円環形に成る面部(33)と,外部同心シー
ル部(34)とから成る、内部座部(32)は、リング(3
6)に接合されており、このリング(36)はダイヤフラ
ムよりも比較的に堅く、第1図および第2図に示すよう
に軸(16)に設けられたとき内部座部(32)が堅いリン
グ(36)と軸(16)の間で圧縮を受けられるようにして
いる。外部バッキングリング(38)もまた堅牢な部材で
あり、これは内部座部(32)に対し同心を成すように外
側に配置されるとともに、シール部(34)に永久的に接
合され、シール部の完全性を保持するよう機能するとと
もに、環状面部(33)の回転運動によって生じる力をシ
ール部(34)を介して第1図および第2図に示すスピン
ドルハウジング(14)に対面するシール部(34)の端部
にあるテーパ付シールリップ(40)に作用するようにさ
せる支点として働く。換言すれば、環状面部(33)は、
軸(16)とスピンドルハウジング(14)の間に軸方向の
運転が生じた時、別個のスプリングを使用せずにシール
リップ(40)をスピンドルハウジング(14)に対し軸方
向に負荷をかけることができる。
図からよく理解することができるが、シール(10)はエ
ラストマまたはゴムあるいはゴムのような材料から成
り、かつ内部座部(32)を有するダイヤフラム(30)
と,全体的に円環形に成る面部(33)と,外部同心シー
ル部(34)とから成る、内部座部(32)は、リング(3
6)に接合されており、このリング(36)はダイヤフラ
ムよりも比較的に堅く、第1図および第2図に示すよう
に軸(16)に設けられたとき内部座部(32)が堅いリン
グ(36)と軸(16)の間で圧縮を受けられるようにして
いる。外部バッキングリング(38)もまた堅牢な部材で
あり、これは内部座部(32)に対し同心を成すように外
側に配置されるとともに、シール部(34)に永久的に接
合され、シール部の完全性を保持するよう機能するとと
もに、環状面部(33)の回転運動によって生じる力をシ
ール部(34)を介して第1図および第2図に示すスピン
ドルハウジング(14)に対面するシール部(34)の端部
にあるテーパ付シールリップ(40)に作用するようにさ
せる支点として働く。換言すれば、環状面部(33)は、
軸(16)とスピンドルハウジング(14)の間に軸方向の
運転が生じた時、別個のスプリングを使用せずにシール
リップ(40)をスピンドルハウジング(14)に対し軸方
向に負荷をかけることができる。
必要な弾性は、ダイヤフラムのフレキシブルな環状面
部(33)にあり、このため軸(16)とスピンドルハウジ
ング(14)間の軸方向運動にかかわらず、シールリップ
(40)を常にスピンドルハウジング(14)の半径方向面
部(24)と接触を柔軟に保つよう片持ち梁のように働
く。第5図には、環状面部(33)の自由な状態あるいは
弛緩した状態を示すが、この環状面部(33)は、第3図
に示す状態になったとき、第5図に示す状態に戻るよう
な反力を蓄積するような形状に形成される。環状面部
(33)に蓄積され、反力とダイヤフラムの回転運動との
組合わせ、および外部バッキングリング(38)によって
生じる制限または拘束によって、圧力がシールリップ
(40)上の軸方向に生じる。
部(33)にあり、このため軸(16)とスピンドルハウジ
ング(14)間の軸方向運動にかかわらず、シールリップ
(40)を常にスピンドルハウジング(14)の半径方向面
部(24)と接触を柔軟に保つよう片持ち梁のように働
く。第5図には、環状面部(33)の自由な状態あるいは
弛緩した状態を示すが、この環状面部(33)は、第3図
に示す状態になったとき、第5図に示す状態に戻るよう
な反力を蓄積するような形状に形成される。環状面部
(33)に蓄積され、反力とダイヤフラムの回転運動との
組合わせ、および外部バッキングリング(38)によって
生じる制限または拘束によって、圧力がシールリップ
(40)上の軸方向に生じる。
シール(10)から成る部材の構造および構成をより詳
細に参照するとともに、第3図から第5図を参照する
と、内部座部(32)がダイヤフラム(30)の全体的にU
字形状をなす内部端部(42)の片側もしくは脚部を限定
し、この反対側の脚部が環状面部(33)の軸方向に伸び
る外端連続部を限定し、さらに内部端部(42)の閉塞部
(43)が内部座部(32)と内部脚部(44)を接合するこ
とが望ましい。堅牢なリング(36)は全体的にL形断面
を成し、またU形断面部の開口端内に挿入される軸方向
に伸びるフランジ(46)とこのフランジ(46)の一端か
ら内方かつ半径方向に伸びるフランジ(47)を含んだ堅
牢金属材料から構成することが望ましい。前記リング
(36)は機械的に所定位置に保持され、かつ、フランジ
(46)に一連の貫通孔(48)を設け、さらにダイヤフラ
ムの成形加工時にダイヤフラムのエラストマ材が前記貫
通孔(48)を通過するようにして内部座部(32)と一体
化することが望ましい。上記した方法による機械的結合
により、科学的結合の必要性を排除するとともに、成形
加工中に内部座部(32)と内部脚部(44)と一体化させ
ることができる。
細に参照するとともに、第3図から第5図を参照する
と、内部座部(32)がダイヤフラム(30)の全体的にU
字形状をなす内部端部(42)の片側もしくは脚部を限定
し、この反対側の脚部が環状面部(33)の軸方向に伸び
る外端連続部を限定し、さらに内部端部(42)の閉塞部
(43)が内部座部(32)と内部脚部(44)を接合するこ
とが望ましい。堅牢なリング(36)は全体的にL形断面
を成し、またU形断面部の開口端内に挿入される軸方向
に伸びるフランジ(46)とこのフランジ(46)の一端か
ら内方かつ半径方向に伸びるフランジ(47)を含んだ堅
牢金属材料から構成することが望ましい。前記リング
(36)は機械的に所定位置に保持され、かつ、フランジ
(46)に一連の貫通孔(48)を設け、さらにダイヤフラ
ムの成形加工時にダイヤフラムのエラストマ材が前記貫
通孔(48)を通過するようにして内部座部(32)と一体
化することが望ましい。上記した方法による機械的結合
により、科学的結合の必要性を排除するとともに、成形
加工中に内部座部(32)と内部脚部(44)と一体化させ
ることができる。
上記した方法による内部座部(32)とリング(36)の
構造によって、軸の半径方向面部(17)に接する内方に
伸びるフランジ(47)を有する軸にダイヤフラムの取付
けが大幅に容易になる。軸またはリングの接合面に特別
な表面が必要でなく、またシールを軸(16)に取付ける
のにも特別な器具を必要としない。シール(10)はリン
グ(36)とフランジ(47)が肩部(18)と半径方向面部
(17)に接合するまで軸(16)上を押すだけでよい。シ
ール(10)が充分に軸(16)に接触したときには、内部
座部(32)はリング(36)と軸(16)の間で圧縮され
る。
構造によって、軸の半径方向面部(17)に接する内方に
伸びるフランジ(47)を有する軸にダイヤフラムの取付
けが大幅に容易になる。軸またはリングの接合面に特別
な表面が必要でなく、またシールを軸(16)に取付ける
のにも特別な器具を必要としない。シール(10)はリン
グ(36)とフランジ(47)が肩部(18)と半径方向面部
(17)に接合するまで軸(16)上を押すだけでよい。シ
ール(10)が充分に軸(16)に接触したときには、内部
座部(32)はリング(36)と軸(16)の間で圧縮され
る。
環状面部(33)は、スピンドルハウジング(14)と軸
(16)間の相対運動に応じて曲がるので、回転運動を受
ける。特に、環状面部(33)は全体的に環状または凹凸
形状をなしこの凸面部はスピンドルハウジング(14)と
対面している。さらに、環状面部は内部脚部(44)から
伸び、全体的に円形または弓形を形成し、軸方向に伸び
る外部脚部(52)まで一定の厚さを有する。環状面部
(33)の外部脚部(52)は、シール部(34)の端部と一
体結合されており、上記した軸(16)の軸方向の動きに
応じてシールの内面(56)に沿って自由に動くことがで
きる。さらにまた、シールリップ(40)に必要な偏向作
用を与えるために、ダイヤフラム(30)は緩和状態にお
いて、第5図に示す内面部が伸びた位置にくるように成
形される。したがって、内部座部(32)が図5に示され
ている位置から図4に示されている位置に半径方向の壁
体に向かって軸方向に移動すると、環状面部(33)の他
端または脚(52)はシール体(34)の近傍に移動し、環
状面部(33)のたわみを増大させるので、環状面部(3
3)と他端(52)は連続してシールリップ(40)を半径
方向の壁に向かって変移させる。内部座部(32)は移動
し続けるにしたがって、内部座部(32)が図3に示され
ている位置に向かって移動し続けて、内部の脚または端
部(44)の変位作用により支援されるので、この変位作
用または力は維持されるのである。
(16)間の相対運動に応じて曲がるので、回転運動を受
ける。特に、環状面部(33)は全体的に環状または凹凸
形状をなしこの凸面部はスピンドルハウジング(14)と
対面している。さらに、環状面部は内部脚部(44)から
伸び、全体的に円形または弓形を形成し、軸方向に伸び
る外部脚部(52)まで一定の厚さを有する。環状面部
(33)の外部脚部(52)は、シール部(34)の端部と一
体結合されており、上記した軸(16)の軸方向の動きに
応じてシールの内面(56)に沿って自由に動くことがで
きる。さらにまた、シールリップ(40)に必要な偏向作
用を与えるために、ダイヤフラム(30)は緩和状態にお
いて、第5図に示す内面部が伸びた位置にくるように成
形される。したがって、内部座部(32)が図5に示され
ている位置から図4に示されている位置に半径方向の壁
体に向かって軸方向に移動すると、環状面部(33)の他
端または脚(52)はシール体(34)の近傍に移動し、環
状面部(33)のたわみを増大させるので、環状面部(3
3)と他端(52)は連続してシールリップ(40)を半径
方向の壁に向かって変移させる。内部座部(32)は移動
し続けるにしたがって、内部座部(32)が図3に示され
ている位置に向かって移動し続けて、内部の脚または端
部(44)の変位作用により支援されるので、この変位作
用または力は維持されるのである。
シール部(34)は固体形状をなし、全体的には矩形固
体ブロックをなし、また半径方向厚さは残りの他の部分
よりも厚くして、シールリップ(40)に対して比較的に
柔軟性を下げるようにするのが望ましい。外部バッキン
グリング(38)は全体的に断面L形に成り、さらにブロ
ックの外周面(62)中に成形された軸方向に伸びるフラ
ンジ(61)とブロックの半径方向に伸びる外端面中に成
形されたフランジ(63)によってシール部(34)中に成
形される。外部バッキングリング(38)は十分な角度を
もった部材であり、シール部の弾性または直径の均一性
を保持するとともに、環状面部(33)の動きによって生
じる力をシールリップ(40)の面上に作用させるような
方向性を有する支持部材として働く。シール部(34)は
外部バッキングリング(38)の対向部においてヒンジ部
(66)に収束し、さらにシールリップ(40)を終端とす
るテーパー部分(68)に連らなる。このヒンジ部(66)
は、共通する円周方向交差線(73)に沿って交差する2
つの傾斜面(70)(72)によって限定されることが望ま
しい。ヒンジ作用は、傾斜面(70)(72)の交差線(7
3)において生じるが、これはヒンジ裏側の断面厚さを
減しることにより行うが、望ましくは交差線(73)から
僅かにずらして外周溝または半径部(74)を形成して行
う。外周面(76)は半径方向かつ外方向に傾斜し、半径
方向かつ外方に伸びる面部(77)と交差し、さらに図示
のようにシールリップ(40)で収束している。交差線
(73)と溝(74)の位置関係により、シールリップ(4
0)がスピンドルハウジングの半径方向面部(24)によ
って限定されるシール面に押しつけられるとき、シール
リップ(40)が交差線(73)に関して半径方向かつ外方
向に変形できるようにしている。この外方向への変形は
また、発条が力を直線方向または軸方向に向けると同様
な方法で、シールリップ(40)に対し軸方向の負荷を加
える第2の手段として働く。シールリップ(40)に隣接
する面部(77)は、半径方向において鋭角で傾斜してお
り、これによりシールリップ(40)が前述のように外方
に変形したときに薄い接触帯部を限定するとともに、シ
ール力がスピンドルハウジング(14)の半径方向面部
(24)において広い面積にわたって及ぶようにしてい
る。このように、力を広い範囲にわたって及ぶことによ
り、シールリップ(40)は、面部(77)における発熱お
よび摩耗を最小限にとどめながら高速回転ができ、さら
にダイヤフラムの軸方向偏向作用によって、シールリッ
プ(40)の全円周面において半径方向面部(24)とのシ
ール接触性能を高めている。内部座部(32)が軸方向に
半径方向面部に向って移動した時にシールリップ(40)
に作用する偏向力または圧力は、交差線(73)に関する
シールリップの外方変形によって吸収することができ
る。
体ブロックをなし、また半径方向厚さは残りの他の部分
よりも厚くして、シールリップ(40)に対して比較的に
柔軟性を下げるようにするのが望ましい。外部バッキン
グリング(38)は全体的に断面L形に成り、さらにブロ
ックの外周面(62)中に成形された軸方向に伸びるフラ
ンジ(61)とブロックの半径方向に伸びる外端面中に成
形されたフランジ(63)によってシール部(34)中に成
形される。外部バッキングリング(38)は十分な角度を
もった部材であり、シール部の弾性または直径の均一性
を保持するとともに、環状面部(33)の動きによって生
じる力をシールリップ(40)の面上に作用させるような
方向性を有する支持部材として働く。シール部(34)は
外部バッキングリング(38)の対向部においてヒンジ部
(66)に収束し、さらにシールリップ(40)を終端とす
るテーパー部分(68)に連らなる。このヒンジ部(66)
は、共通する円周方向交差線(73)に沿って交差する2
つの傾斜面(70)(72)によって限定されることが望ま
しい。ヒンジ作用は、傾斜面(70)(72)の交差線(7
3)において生じるが、これはヒンジ裏側の断面厚さを
減しることにより行うが、望ましくは交差線(73)から
僅かにずらして外周溝または半径部(74)を形成して行
う。外周面(76)は半径方向かつ外方向に傾斜し、半径
方向かつ外方に伸びる面部(77)と交差し、さらに図示
のようにシールリップ(40)で収束している。交差線
(73)と溝(74)の位置関係により、シールリップ(4
0)がスピンドルハウジングの半径方向面部(24)によ
って限定されるシール面に押しつけられるとき、シール
リップ(40)が交差線(73)に関して半径方向かつ外方
向に変形できるようにしている。この外方向への変形は
また、発条が力を直線方向または軸方向に向けると同様
な方法で、シールリップ(40)に対し軸方向の負荷を加
える第2の手段として働く。シールリップ(40)に隣接
する面部(77)は、半径方向において鋭角で傾斜してお
り、これによりシールリップ(40)が前述のように外方
に変形したときに薄い接触帯部を限定するとともに、シ
ール力がスピンドルハウジング(14)の半径方向面部
(24)において広い面積にわたって及ぶようにしてい
る。このように、力を広い範囲にわたって及ぶことによ
り、シールリップ(40)は、面部(77)における発熱お
よび摩耗を最小限にとどめながら高速回転ができ、さら
にダイヤフラムの軸方向偏向作用によって、シールリッ
プ(40)の全円周面において半径方向面部(24)とのシ
ール接触性能を高めている。内部座部(32)が軸方向に
半径方向面部に向って移動した時にシールリップ(40)
に作用する偏向力または圧力は、交差線(73)に関する
シールリップの外方変形によって吸収することができ
る。
第8図と第9図に詳しく表示するように、スラスト軸
受(12)の望ましい形状は全体的に環状形状であり、ま
たスピンドルハウジング(14)の内径部に設けられると
ともに、軸(16)に対してはシール部として働き、スピ
ンドルハウジング(14)に対してはジャーナルとして働
く。スラスト軸受(12)はシール保持リングから成り、
これは半径方向内方に向う端部フランジ(81)とこの反
対側にある端部フランジ(82)とを有する。環状シール
(83)は、半径方向内端にシールリップ(84)とシール
の外周において、シールを軸(16)の表面に対し半径方
向内方に圧縮するように働くエンドレスコイルスプリン
グとを有する。支持部(86)は、低い動摩擦係数を有す
る内部潤滑ナイロン合成材のような硬度の高い堅牢なプ
ラスチック材で構成する。支持部(86)は、フランジ
(47)と半径方向(17)の形状を補足し合う断面形状を
有し、これにより、軸(16)の端部が支持部(86)に向
って移動したとき、2つの面部(87)(88)で支持する
とともに、支持部(86)をスピンドルハウジング(14)
の半径方向面部(24)に押しつけ、さらに軸(16)とス
ピンドルハウジング(14)が直接摩擦接触しないように
している。このために、支持部(86)は、半径方向に伸
びる面部(87)と、面部(87)との間に段部(89)を有
する肩部(88)と、軸(16)がスラスト軸受(12)内に
設けられたとき軸(16)の芯合せ用の案内として働くよ
う面取りされた内部半径方向端部(90)とを有する外面
部を設ける。軸(16)を所定の位置にセンタリングし、
案内することにより、シール(83)が損傷から保護され
るとともに、スプリング(85)がシール(83)からずれ
ないようにしている。支持部(86)の内面部(94)は、
リング(80)の外方に伸びるフランジ(82)をぴったり
と挿入させるために小さな突出部(93)を有する円形溝
部(93)を設け、これにより支持部(86)がリング(8
0)を係合できるようにし、さらに軸受部の残りの部分
に関して自由に動くことができるようにしている。軸受
として働くと同時に、スピンドルハウジングに固定され
ている軸受部のシール部に対し支持部(86)が自由に回
転でき、このために軸の端部によって生じる摩擦力は面
部(87)(88)および内面部(94)に直接作用すること
になる。スピンドルハウジングに対して自由に回転でき
るため、支持部(86)は軸とともに回転するが、軸の回
転速度よりも遅く回転する。
受(12)の望ましい形状は全体的に環状形状であり、ま
たスピンドルハウジング(14)の内径部に設けられると
ともに、軸(16)に対してはシール部として働き、スピ
ンドルハウジング(14)に対してはジャーナルとして働
く。スラスト軸受(12)はシール保持リングから成り、
これは半径方向内方に向う端部フランジ(81)とこの反
対側にある端部フランジ(82)とを有する。環状シール
(83)は、半径方向内端にシールリップ(84)とシール
の外周において、シールを軸(16)の表面に対し半径方
向内方に圧縮するように働くエンドレスコイルスプリン
グとを有する。支持部(86)は、低い動摩擦係数を有す
る内部潤滑ナイロン合成材のような硬度の高い堅牢なプ
ラスチック材で構成する。支持部(86)は、フランジ
(47)と半径方向(17)の形状を補足し合う断面形状を
有し、これにより、軸(16)の端部が支持部(86)に向
って移動したとき、2つの面部(87)(88)で支持する
とともに、支持部(86)をスピンドルハウジング(14)
の半径方向面部(24)に押しつけ、さらに軸(16)とス
ピンドルハウジング(14)が直接摩擦接触しないように
している。このために、支持部(86)は、半径方向に伸
びる面部(87)と、面部(87)との間に段部(89)を有
する肩部(88)と、軸(16)がスラスト軸受(12)内に
設けられたとき軸(16)の芯合せ用の案内として働くよ
う面取りされた内部半径方向端部(90)とを有する外面
部を設ける。軸(16)を所定の位置にセンタリングし、
案内することにより、シール(83)が損傷から保護され
るとともに、スプリング(85)がシール(83)からずれ
ないようにしている。支持部(86)の内面部(94)は、
リング(80)の外方に伸びるフランジ(82)をぴったり
と挿入させるために小さな突出部(93)を有する円形溝
部(93)を設け、これにより支持部(86)がリング(8
0)を係合できるようにし、さらに軸受部の残りの部分
に関して自由に動くことができるようにしている。軸受
として働くと同時に、スピンドルハウジングに固定され
ている軸受部のシール部に対し支持部(86)が自由に回
転でき、このために軸の端部によって生じる摩擦力は面
部(87)(88)および内面部(94)に直接作用すること
になる。スピンドルハウジングに対して自由に回転でき
るため、支持部(86)は軸とともに回転するが、軸の回
転速度よりも遅く回転する。
上述したように、スラスト軸受(12)は、スピンドル
ハウジングの内径部(22)中に圧入されているが、望ま
しくは支持部(86)の外面部に押しつける平面な金属バ
ーを使用して、保持リング(80)を内径部の内面にぴっ
たり係合するように均一に力を加える。この方法によ
り、スラスト軸受(12)をシール(83)に直接係合させ
ることなく取り付けることができる。さらに、前述のよ
うに、支持部(86)はシール(83)を支持しているスプ
リング(85)を効果的に取り囲み保護しているととも
に、内径部への取付けの際に生じるずれを防止してい
る。
ハウジングの内径部(22)中に圧入されているが、望ま
しくは支持部(86)の外面部に押しつける平面な金属バ
ーを使用して、保持リング(80)を内径部の内面にぴっ
たり係合するように均一に力を加える。この方法によ
り、スラスト軸受(12)をシール(83)に直接係合させ
ることなく取り付けることができる。さらに、前述のよ
うに、支持部(86)はシール(83)を支持しているスプ
リング(85)を効果的に取り囲み保護しているととも
に、内径部への取付けの際に生じるずれを防止してい
る。
第10図から第12図に示す実施態様においては、第1図
から第9図に示すシール部と同様に部材に番号が付けら
れている。したがって、別の形式のシールアセンブリ
(8′)は、シール(100)と,部材(14′)および(1
6′)の間に設けられてスラスト軸受(12′)とから成
り、この部材(14′)はまた外部固定スピンドルハウジ
ングであり、さらに部材(16′)は半径方向面部(1
7′),肩部(18′)および拡大端部(20′)を有する
内部駆動軸である。スピンドルハウジング(14′)は内
径部(22′),半径方向面部(24′)および円形フラン
ジ(26′)を有する。
から第9図に示すシール部と同様に部材に番号が付けら
れている。したがって、別の形式のシールアセンブリ
(8′)は、シール(100)と,部材(14′)および(1
6′)の間に設けられてスラスト軸受(12′)とから成
り、この部材(14′)はまた外部固定スピンドルハウジ
ングであり、さらに部材(16′)は半径方向面部(1
7′),肩部(18′)および拡大端部(20′)を有する
内部駆動軸である。スピンドルハウジング(14′)は内
径部(22′),半径方向面部(24′)および円形フラン
ジ(26′)を有する。
シール(100)はまた、内部座部(32′),全体的に
環状を成す面部(33′)およびシール部(104)を有す
るエラストマ材を使用したダイヤフラム(102)から構
成する。内部座部(32′)は、第1図および第2図に示
すシール(10)と同様な方法によりリング(36′)に固
定され、さらに環状面部(33′)は、スピンドルハウジ
ン(14′)と軸(16′)の軸方向の移動にかかわらず、
シール(104)をスピンドルハウジング(14′)の半径
方向面部に常に柔軟に係合させるために、シール(10)
の環状面部(33)と同様な方法で構成し配置する。
環状を成す面部(33′)およびシール部(104)を有す
るエラストマ材を使用したダイヤフラム(102)から構
成する。内部座部(32′)は、第1図および第2図に示
すシール(10)と同様な方法によりリング(36′)に固
定され、さらに環状面部(33′)は、スピンドルハウジ
ン(14′)と軸(16′)の軸方向の移動にかかわらず、
シール(104)をスピンドルハウジング(14′)の半径
方向面部に常に柔軟に係合させるために、シール(10)
の環状面部(33)と同様な方法で構成し配置する。
第10図から第12図に示す発明の重要な特徴は、本質的
に均一の断面厚さを有するようにしたシール(104)の
構造にあるが、ただしシール(104)の接続端部(110)
の反対側にある自由端においてシールリップ(108)で
終端となるテーパーが付いた面部(106)を除く。図示
のように、面部(106)は、シールの内部円周面から徐
々に小角度で外部円周面に交差するまで傾斜している。
接続端部(110)は、環状面部(33′)の外端または外
部脚部(52′)と一体形成され、さらに接続端部(11
0)における厚さは外部脚部(52′)の厚さ分だけ厚く
なっており、環状面部(33′)の厚さより厚くなってお
り、これにより環状面部(33′)よりも柔軟性を減じて
いる。上述したシールは、環状面部(33′)への動きに
よって生じる力を、第1図から第7図に示すようなバッ
キングリング(38)のような部材を必要とせずに、シー
ルリップ(108)の面部に向けさせる支点として働かせ
る。
に均一の断面厚さを有するようにしたシール(104)の
構造にあるが、ただしシール(104)の接続端部(110)
の反対側にある自由端においてシールリップ(108)で
終端となるテーパーが付いた面部(106)を除く。図示
のように、面部(106)は、シールの内部円周面から徐
々に小角度で外部円周面に交差するまで傾斜している。
接続端部(110)は、環状面部(33′)の外端または外
部脚部(52′)と一体形成され、さらに接続端部(11
0)における厚さは外部脚部(52′)の厚さ分だけ厚く
なっており、環状面部(33′)の厚さより厚くなってお
り、これにより環状面部(33′)よりも柔軟性を減じて
いる。上述したシールは、環状面部(33′)への動きに
よって生じる力を、第1図から第7図に示すようなバッ
キングリング(38)のような部材を必要とせずに、シー
ルリップ(108)の面部に向けさせる支点として働かせ
る。
シールリップ(108)に必要な偏向作用を与えるため
に、ダイヤフラム(102)はその緩和状態において、第1
1図に示すように内面部が伸びた位置にあり、かつシー
ル(104)がその接続端(110)から反対側の面部(10
6)への半径方向外方に向う方向から僅かに外れた状態
で成形する。第12図に示すように、内部座部(32′)の
半径方向面部(24′)への軸方向への動きにより、環状
面部(33′)はシール(104)の内周面(112)に沿って
半径方向面部(24′)から離れる外部方向に曲げられ
る。これとは逆に、内部座部(32′)は半径方向面部
(24′)から遠ざかり第11図に示す位置に軸方向に動く
ので、環状面部(33′)と外部脚部(52′)はシールリ
ップ(108)を半径方向面部(24′)に柔軟に押し続け
る。
に、ダイヤフラム(102)はその緩和状態において、第1
1図に示すように内面部が伸びた位置にあり、かつシー
ル(104)がその接続端(110)から反対側の面部(10
6)への半径方向外方に向う方向から僅かに外れた状態
で成形する。第12図に示すように、内部座部(32′)の
半径方向面部(24′)への軸方向への動きにより、環状
面部(33′)はシール(104)の内周面(112)に沿って
半径方向面部(24′)から離れる外部方向に曲げられ
る。これとは逆に、内部座部(32′)は半径方向面部
(24′)から遠ざかり第11図に示す位置に軸方向に動く
ので、環状面部(33′)と外部脚部(52′)はシールリ
ップ(108)を半径方向面部(24′)に柔軟に押し続け
る。
相対的に運動する部材において高速回転を必要とする
用途においては、第1図から第7図に関して説明したよ
うに、例えば外部バッキングリング(38)のような堅牢
なバッキングリングがない場合には、半径方向面部(2
4′)との均一な接触を保つようシールリップへの所要
負荷を保持すると同時に摩擦による摩耗や熱の上昇を減
じる。さらにまた、シールは、部材(14′)(16′)間
に軸方向の外れや不整合および端部の遊びに対しても、
環状面部(33′)の動きに自由に追従するとともに、半
径方向面部(24′)に対しシールリップを薄い環状面部
で接触させ続ける。
用途においては、第1図から第7図に関して説明したよ
うに、例えば外部バッキングリング(38)のような堅牢
なバッキングリングがない場合には、半径方向面部(2
4′)との均一な接触を保つようシールリップへの所要
負荷を保持すると同時に摩擦による摩耗や熱の上昇を減
じる。さらにまた、シールは、部材(14′)(16′)間
に軸方向の外れや不整合および端部の遊びに対しても、
環状面部(33′)の動きに自由に追従するとともに、半
径方向面部(24′)に対しシールリップを薄い環状面部
で接触させ続ける。
シール(10)および(100)の設計および構造は、い
ずれのシールを軸(16)あるいは(16′)に取り付ける
際に特別な器具を必要とせず、また軸やスピンドルハウ
ジングの表面に特別に改良を加える必要がないことを特
徴とする。さらにまた、軸(16)または(16′)の表面
に押し付けられた内部座部(32)または(32′)は上述
したように、リング(36)、または(36′)がしっかり
と接触するまでシール(10)または(100)を軸(16)
または(16′)に押しつけるだけでよい。この点につい
て、内部座部(32)または(32′)およびリング(36)
または(36′)は、軸および軸の拡大部の特定形状に応
じて変えることができることは明白である。同様に、ダ
イヤフラム(30)または(102)の寸法は、様々な取付
条件およびシールすべき部材間の寸法の変化に合わせて
適正に変えることもできる。また同様に望ましい形状の
シールおよび軸受アセンブリに関し記述した材料は説明
の目的のために用いたもので、これに限定するものでは
ない。しかし、重要なことは、ダイヤフラム(30)また
は(102)の構成は、圧力と速度を制限した場合によく
働くということと、低い圧縮力を用いているということ
である。
ずれのシールを軸(16)あるいは(16′)に取り付ける
際に特別な器具を必要とせず、また軸やスピンドルハウ
ジングの表面に特別に改良を加える必要がないことを特
徴とする。さらにまた、軸(16)または(16′)の表面
に押し付けられた内部座部(32)または(32′)は上述
したように、リング(36)、または(36′)がしっかり
と接触するまでシール(10)または(100)を軸(16)
または(16′)に押しつけるだけでよい。この点につい
て、内部座部(32)または(32′)およびリング(36)
または(36′)は、軸および軸の拡大部の特定形状に応
じて変えることができることは明白である。同様に、ダ
イヤフラム(30)または(102)の寸法は、様々な取付
条件およびシールすべき部材間の寸法の変化に合わせて
適正に変えることもできる。また同様に望ましい形状の
シールおよび軸受アセンブリに関し記述した材料は説明
の目的のために用いたもので、これに限定するものでは
ない。しかし、重要なことは、ダイヤフラム(30)また
は(102)の構成は、圧力と速度を制限した場合によく
働くということと、低い圧縮力を用いているということ
である。
以上、シールおよびスラスト軸受に関する望ましい実
施態様を説明したが、特許請求の範囲に記述した本発明
の精神および範囲を逸脱することなく、構造および配
置、さらに材料の組成に関し様々な改良および変更を行
うことができることは理解されるだろう。
施態様を説明したが、特許請求の範囲に記述した本発明
の精神および範囲を逸脱することなく、構造および配
置、さらに材料の組成に関し様々な改良および変更を行
うことができることは理解されるだろう。
図面は本発明の実施例を示し、 第1図は車輛の車軸とスピンドルハウジング間に設けら
れた本発明に基づくシールアセンブリの実施態様の断面
図、 第2図は第1図と同様な断面図で、車軸がスピンドルハ
ウジングに対して軸方向に移動した時の部材間の相対的
運動を示している。 第3図,第4図および第5図はシールの断面図で、第1
図と第2図に示した車軸とハウジング間の相対的軸方向
移動に対応したダイヤフラムの回転運動を示している。 第6図は本発明によるシールの実施態様の斜視図、 第7図は、第6図中の線7−7に関する断面図、 第8図はスラスト軸受の実施態様の平面図、 第9図は第8図中の線9−9に関する断面図、 第10図はシールに関する別の実施態様の断面図、 第11図はモータのスピンドルハウジングと車軸間に設け
られた第10図に示したシールの実施態様に関する断面
図、 第12図は第10図と第11図に示した実施態様の断面図で、
軸がスピンドルハウジングに対して軸方向に移動した時
の部材間の相対的運動を示す。
れた本発明に基づくシールアセンブリの実施態様の断面
図、 第2図は第1図と同様な断面図で、車軸がスピンドルハ
ウジングに対して軸方向に移動した時の部材間の相対的
運動を示している。 第3図,第4図および第5図はシールの断面図で、第1
図と第2図に示した車軸とハウジング間の相対的軸方向
移動に対応したダイヤフラムの回転運動を示している。 第6図は本発明によるシールの実施態様の斜視図、 第7図は、第6図中の線7−7に関する断面図、 第8図はスラスト軸受の実施態様の平面図、 第9図は第8図中の線9−9に関する断面図、 第10図はシールに関する別の実施態様の断面図、 第11図はモータのスピンドルハウジングと車軸間に設け
られた第10図に示したシールの実施態様に関する断面
図、 第12図は第10図と第11図に示した実施態様の断面図で、
軸がスピンドルハウジングに対して軸方向に移動した時
の部材間の相対的運動を示す。
Claims (1)
- 【請求項1】内部部材に関してシールされる外部部材に
半径方向に延在した外周面が設けられ、内部と外部の隔
置された相対的に移動可能な部材の間に取り付けるよう
にされたシールアセンブリであって、該シールアセンブ
リが、前記内部部材の回りに配置され、該内部部材とシ
ールと係合する座部分を有する環状のダイヤフラムと、
シール体から軸方向にテーパーをなして前記半径方向に
延在した外周表面とシール係合するシールリップの形を
呈している自由端を有する外周に延在したシール体と、
内部と外部の相対的に移動可能な部材の間の相対的な移
動にかかわらず前記外部部材の半径方向に延在した周面
に対して軸方向に前記シールリップを弾性的に押し動か
すために前記座部分と前記シールリップとの間に延在し
た円環形状の壁部または弾性変形材による弾性手段とか
ら成ることを特徴とするシールアセンブリ。
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
US07/282,683 US4968044A (en) | 1987-12-14 | 1988-12-08 | Rotary facial seal and bearing assembly |
US282683 | 1988-12-12 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH02159480A JPH02159480A (ja) | 1990-06-19 |
JP2560100B2 true JP2560100B2 (ja) | 1996-12-04 |
Family
ID=23082664
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP63319689A Expired - Fee Related JP2560100B2 (ja) | 1988-12-08 | 1988-12-20 | シールアセンブリ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2560100B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN108223807B (zh) * | 2017-12-25 | 2019-12-03 | 江苏大学 | 回转接头用油压驱动自适应形状记忆补偿密封圈 |
Family Cites Families (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6016060U (ja) * | 1983-07-14 | 1985-02-02 | キ−パ−株式会社 | シ−ルリング |
JPS62122959U (ja) * | 1986-01-28 | 1987-08-04 | ||
JPS6349055U (ja) * | 1986-09-17 | 1988-04-02 |
-
1988
- 1988-12-20 JP JP63319689A patent/JP2560100B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH02159480A (ja) | 1990-06-19 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |