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JPH0734368B2 - 非水電解質二次電池 - Google Patents

非水電解質二次電池

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Publication number
JPH0734368B2
JPH0734368B2 JP2068801A JP6880190A JPH0734368B2 JP H0734368 B2 JPH0734368 B2 JP H0734368B2 JP 2068801 A JP2068801 A JP 2068801A JP 6880190 A JP6880190 A JP 6880190A JP H0734368 B2 JPH0734368 B2 JP H0734368B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cycle
active material
battery
positive electrode
limn
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP2068801A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH03219571A (ja
Inventor
▲吉▼徳 豊口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority to JP2068801A priority Critical patent/JPH0734368B2/ja
Publication of JPH03219571A publication Critical patent/JPH03219571A/ja
Publication of JPH0734368B2 publication Critical patent/JPH0734368B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

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    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/10Energy storage using batteries

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  • Battery Electrode And Active Subsutance (AREA)
  • Secondary Cells (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、非水電解質二次電池の改良、特に正極活物質
の改良に関わり、電池のサイクル特性の向上を目指すも
のである。
従来の技術 リチウムまたはリチウム化合物を負極とする非水電解質
二次電池は高電圧で高エネルギー密度となることが期待
され、多くの研究が行なわれている。
特に、これら電池の正極活物質としてMnO2やTiS2がよく
検討されている。最近、タックレイらによりLiMn2O4
正極活物質となることが報告された(マテリアル リサ
ーチ ブレチン1983年18巻461−472ページ)。LiMn2O4
はスピネル構造をした立方晶の結晶構造であり、電池の
正極活物質として用いた場合、電池の放電電圧は4ボル
ト程度の高い電圧となり、正極活物質として有望と考え
られている。
しかし、この正極活物質はサイクル特性に問題があっ
た、つまり充電放電を繰り返すと放電容量の低下が顕著
であった。
LiMn2O4正極活物質では、4.5ボルトまで充電し2ボルト
まで放電すると第2図に示すように4ボルト付近と2.8
ボルト付近の2段の放電曲線となる。横軸には、この時
の正極活物質の組成を示した。正極活物質中へのLiの出
入りにより充電、放電が行なわれる(小槻らの報告(第
29回電池討論会予稿集135ページ)。正極活物質の組成
をLiXMn2O4で示すとXの値の変化により充電、放電が起
こる。
これまで、2.8ボルト付近の2段目の放電に着目し、充
電電圧を3.8ボルトまでに制限し、放電を2ボルトまで
行うこと、つまりXが約1から1.85まで変化させる充放
電により良好なサイクル特性が得られている。
しかしこれでは、高エネルギー密度を達成できない。高
エネルギー密度を達成するには、4.5ボルトまで充電し
3ボルトまで放電する1段目の放電、つまりXが1以下
好ましくは0.7以下になるまで充電し、Xが1になるま
であるいは、1.85になるまで放電する方が有利である。
しかし、Xが0.7以下になるまで充電する1段目の充放
電の部分を用いるとサイクル特性は悪く約50サイクル程
度で放電容量は半分に低下した。また、Xが0.7を越え
る程度に充電した場合では、充電が不十分な状態であ
り、十分な放電容量は得にくい。
発明が解決しようとする課題 本発明は、LiMn2O4を正極活物質とする非水電解質二次
電池のサイクル特性の向上を目的とし、正極活物質の改
良を行なうものである。
課題を解決するための手段 リチウムまたはリチウム化合物を負極とし、リチウム塩
を含む非水電解質を用いる非水電解質二次電池であっ
て、正極に、一般式LiXMYMn(2-Y)O4で表わされ、式中M
はCo、Cr、Feのうちの少なくとも一種であり、かつ式中
Xが0.85≦X≦1.15であり、式中Yが0.02≦Y≦0.3で
ある正極活物質を用い、かつ充電により正極活物質より
リチウムが抜けた充電状態での正極活物質の組成が、Li
XMYMn(2-Y)O4(X≦0.7)になることを特徴とするもの
である。
作用 LiMn2O4はスピネル構造をした立方晶の結晶構造であ
り、充電により結晶よりLiが抜き取られ、放電によりLi
が結晶中に入る。充電、放電のサイクルを繰り返した後
のLiMn2O4をX線回折で調べると結晶性が低下している
ことがわかった。
さらに、LiXMn2O4としてXの値を変えて活物質を科学的
に合成し特性を検討すると、Xの値により放電容量やサ
イクル特性が変化することがわかった。このことは、活
物質そのものの結晶の安定性がサイクル特性に関与する
ことを示している。
そこで、LiXMn2O4中のMnを一部CoやCrやFeに置換した活
物質を検討した結果、LiXMn2O4に較べ結晶格子定数が小
さくなった。これらを用いて、二次電池の正極活物質と
しての特性を調べると、サイクル特性の良好な、それに
よりサイクル後の放電容量の大きい二次電池用正極物質
となることがわかった。
その理由としてLXiMn2O4中のMnをCoやFeやCrで置換する
と、スピネル構造の格子定数が小さくなり、これにより
結晶の安定性が増し、サイクル特性が向上したと思われ
る。
実施例 以下に実施例を述べる。
<実施例> LiMn2O4のMnをCoに置換した活物質として、LiMn2O4とLi
CoO2の固溶体を検討した。
LiMn2O4の製法 Li2CO3が3モルに対しMn3O4を4モルの割合でよく混合
したのち、混合物を大気中で900℃で10時間加熱し、LiM
n2O4を作った。
LiCoO2の製法 Li2CO3が1モルに対しCoCO3を2モルの割合でよく混合
したのち、同様に混合物を大気中で900℃で10時間加熱
し、LiCoO2を作った。
LiCoO2を固溶したLiMn2O4の製法 LiCoO2が10モルに対しLiMn2O4を45モルの比でよく混合
したのち、混合物を大気中で900℃で40時間加熱して作
った。
電池の製造 正極活物質としてのLiCoO2を固溶したLiMn2O4の7重量
部に対し、導電剤としてのアセチレンブラック2重量
部、結着剤としてのポリ4弗化エチレン樹脂1重量部を
混合して正極合剤とした。この正極合剤0.1グラムを直
径17.5mmに1トン/cm2でプレス成型して正極とした。
製造した電池の断面図を第3図に示す。成型した正極1
をケース2内に置き、この正極1の上にセパレータ3と
しての多孔性ポリプロピレンフィルムを置いた。負極と
して直径17.5mm厚さ0.3mmのリチウム板4を、ポリプロ
ピレン製ガスケット6を取り付けた封口板5に圧着し
た。非水電解質として、1モル/lの過塩素酸リチウムを
溶解した、体積比で1対1のプロピレンカーボネートと
ジメトキシエタンの混合液を用い、これをセパレータ上
および負極上に加えた。その後電池を封口した。この電
池をAとする。
同様に、従来例としてのLiMn2O4を正極活物質として用
いた電池をBとする。さらに従来例としてLiCoO2を正極
活物質として用いた電池をCとする。これら電池を、2m
Aの定電流で4.5ボルトまで充電し、3ボルトまで放電し
て充放電を繰り返した。
この条件では、第2図の正極活物質中のLiの組成を示す
Xは0.7以下の0.3になるまで充電し、Xが1になるまで
放電したことになる。
第1図は、これら電池の各サイクルでの放電容量をプロ
ットしたものである。これより本発明のLiCoO2を固溶し
たLiMn2O4正極では上記条件の充放電サイクルを繰り返
しても劣化は小さいことがわかる。また第4図には、代
表的な放電特性としてまだ劣化の少ない第10サイクル目
での各電池の放電曲線を示す。これより本発明のLiCoO2
を固溶したLiMn2O4は、LiMn2O4と同じ電位で放電してお
り、LiCoO2とは異なっていることがわかる。X線回折で
本実施例のLiCoO2を固溶したLiMn2O4を調べると、回折
パターンはLiMn2O4と同じであった。
しかし、そのピークの位置はLiMn2O4に較べ高角側にシ
フトしており各回折ピークより求めた格子定数は、LiMn
2O4の8.24Åに較べ8.21Åと小さくなっていた。結果か
らの作用の推定になるが、格子定数が小さくなることに
より、結晶が安定になり上記条件の充放電でもサイクル
特性が向上したものと考えられる。
一般にスピネルは、LiMn2O4のようにAB2O4の組成を持
つ。ここでAは、酸素の4面体に囲まれた金属元素、B
は、酸素の8面体に囲まれた金属元素である。しかし、
LiCoO2はこの組成を持たない。したがって本実施例で述
べた固溶体は以下に述べるような組成を持っていると思
われる。
10LiCoO2+45LiMn2O4 =Li55Co10Mn90O200 すなわち、Li1.1Co0.2Mn1.8O4となり、CoやMn合わせて
2.0分は酸素の8面体に囲まれ、Liの1.0分は通常のスピ
ネルと同様の位置に入り、残り0.1分はスピネル中の空
いている酸素4面体のなかに入ると考えられる。このよ
うに、本発明のLiCoO2を固溶したLiMn2O4は、通常のス
ピネルとは異なった組成物である。
<実施例2> 本実施例では、LiCoO2とLiMn2O4の比率を変えて、種々
のLiCoO2を固溶したLiMn2O4を作り、正極活物質として
の特性を検討した。
実施例1で述べたのと同様に加熱して製造し、電池を試
作してその特性を調べた。正極活物質のサイクル特性を
表わす指数として、第10サイクル目の放電容量から第50
サイクル目の放電容量を引き、それを第10サイクル目の
放電容量で除した値を用いることにした。すなわち、サ
イクル劣化率でありこの値 が小さいほど良いことになる。第5図は、固溶体を作成
する時のLiCoO2とLiMn2O4の比率に対して、その活物質
のサイクル特性をプロットしたものである。LiCoO2が増
えるにしたがってサイクル特性が向上した。しかし、向
上の度合は、LiCoO2とLiMn2O4の比率が10対45付近から
鈍化している。さらにLiCoO2分が増えた比率が50対25で
は、むしろサイクル特性が低下していく。
これより、LiCoO2とLiMn2O4の比率が2対49から30対35
が良く、特に5対47.5から26対37が望ましいことがわか
る。
つまり固溶体の組成で表わすと、Li1.01Co0.02Mn0.98O4
からLi1.15Co0.3Mn0.7O4が良く、特にLi1.025Co0.05Mn
0.98O4からLi1.13Co0.26Mn0.74O4が望ましい。
本実施例で用いた活物質をX線回折で調べると、LiCoO2
とLiMn2O4の比率が30対35までの固溶体はLiMn2O4と同じ
回折パターンを示し、LiCoO2の固溶している比率が大に
なるにつれて、立方晶の格子定数が小さくなることがわ
かった。これ以上の比率では回折パターンに他のピーク
が現れ、立方晶の結晶のみとは言い難くなる。
<実施例3> 実施例1、2ではLiCoO2を固溶したLiMn2O4を製造する
のにLiCoO2とLiMn2O4を反応させた。この方法では、LiC
oO2とLiMn2O4の反応性が遅く時間を要した。本実施例で
は、LiCoO2とLiMn2O4を別々に製造するのではなく所定
量のLi2CO3とMn3O4とCoCO3をよく混合した後、900℃で1
0時間加熱し反応させた。
実施例1で述べたのと同じ組成の固溶体を製造するの
に、Li2CO3を27.5モル、Mn3O4を30モル、CoCO3を10モル
の比率で混合した後、900℃で10時間加熱した。生成物
のX線回折や、同様の電池試験を行なっても同じ結果が
得られた。
<実施例4> 実施例1、2では、スピネル型結晶構造を持つLiMn2O4
にLiCoO2を固溶させることにより、LiMn2O4の結晶構造
をもったまま、電池のサイクル特性を向上できることが
わかった。この時、Coは、Mnを置換した形で入り、さら
にLiに関しては酸素4に対し1以上と増大していると考
えられる。
実施例3では、LiXCoYMn(2-Y)O4を作るのに、Li化合
物、Co化合物、Mn化合物を所定量混合し、加熱すること
により合成できることがわかった。
そこで、LiXCoYMn(2-Y)O4に対しXを固定してYの値を
変えたもの、Yを固定してXの値を変えたものを作り、
正極活物質のサイクル特性を調べた。
X=1.0、1.01、1.025、1.05、1.10、1.15、1.20に対し
て、それぞれY=0、0.01、0.02、0.05、0.1、0.2、0.
3、0.4となるように、Li2CO3、CoCO3、Mn3O4を秤量し実
施例3と同様にして固溶体を作り、実施例1の様に電池
を試作し、サイクル試験を行なった。
サイクル特性として実施例2のようにサイクル劣化率を
とり、各々のX、Yに対応する活物質のサイクル劣化率
を第1表に示した。これより正極活物質のサイクル特性
の向上には、製造した活物質のXのLiの量、YのCoの量
の両方の値を限定することが効果的であることがわかっ
た。しかし、LiもCoも多すぎると効果がなくなることも
わかった。
実施例1から実施例4の結果をまとめるとLiXCoYMn
(2-Y)O4のYであるCo量が0.02以上0.3以下に対して、Li
量としてのXが1以上1.15以下でサイクル特性の良好
な、したがってサイクル後の放電容量の大きい非水電解
質二次電池が得られる。
<実施例5> つぎにLiXCoYMn(2-Y)O4のXが1より小さい場合につい
て検討した。
LiMn2O4の製法 実施例1と同様に行なった。
LiXMn2O4の製法 Li2CO3とMn3O4を所定のLi原子分がXモル、Mn原子分が
2モルの割合でよく混合したのち、混合物を大気中で90
0℃で10時間加熱し作った。
ここでは、X=0.95、0.90、0.85、0.80のものを作り正
極活物質とした。
LiXCoYMn(2-Y)O4の製法 Li2CO3とMn3O4とCoCO3を用いてLi原子分がXモル、Co原
子分がYモル、Mn原子分が2−Yモルの割合でよく混合
したのち、混合物を大気中で900℃で10時間加熱し作っ
た。X=0.95、0.90、0.85、0.80の各々に対してY=0.
01、0.02、0.05、0.1、0.2、0.3、0.4のものを作り正極
活物質とした。
電池の製造と充電放電試験 実施例1と同様に行なった。
この条件でも第2図の正極活物質中のLiの組成を示すX
は0.7以下の0.3になるまで充電し、Xが1まで放電した
ことになる。
第6図は、これら電池の第1サイクルでの放電容量をLi
XMn2O4のXに対してプロットしたものである。これよ
り、Xが小さいほど放電容量が増加することがわかる。
正極活物質のサイクル特性を表わす指数として、第10サ
イクル目の放電容量から第50サイクル目の放電容量を引
き、それを第10サイクル目の放電容量で除した値を用い
ることにした。すなわち、サイクル劣化率でありこの値
が小さいほど良いことになる。第7図は、LiXMn2O4のX
に対してこのサイクルによる劣化率をプロットしたもの
である。Xが小さいほど劣化率が増大した。
そこで、正極活物質としてLiXMn2O4のMnの一部をCoで置
換したLiXCoYMn(2-Y)O4を用いて、先に述べたのと同様
にして電池を構成し、充放電試験を行なった。
第2表には、LiXCoYMn(2-Y)O4の各X、Yの時の第50サ
イクル目での放電容量(単位はmAH)を示した。また、
第3表には、それぞれの活物質のサイクル劣化率を示し
た。
第8図には、本発明の一例であるLi0.9Co0.1Mn0.9O4
用いた電池Dと従来例であるLiMn2O4を用いた電池Bの
第50サイクル目での放電曲線を示した。本実施例の電池
が優れていることがわかる。
以上より、LiXCoYMn(2-Y)O4のYが0.02以上、0.3以下で
サイクル特性が向上し、その上Xが1未満で0.85以上の
場合には、LiXMn2O4に比べ放電容量も大きい。
X線回折で本発明のLiXCoYMn(2-Y)O4を調べると、回折
パターンはLiMn2O4と同じであった。しかし、そのピー
クの位置はLiMn2O4に較べ高角側にシフトしており各回
折ピークより求めた格子定数は、LiMn2O4の8.24Åに較
べ、例えばLi0.9Co0.1Mn0.9O4では8.21Åと小さくなっ
ていた。格子定数が小さくなることにより、結晶が安定
になりサイクル特性が向上したものと考えられる。
実施例5より 式LiXCoYMn(2-Y)O4で表わされ、0.85≦X≦1、0.02≦
Y≦0.3である物質を正極活物質とすることにより、非
水電解質二次電池の容量増加とともにサイクル特性を向
上させることができる。
以上の実施例1から5を総合すると、式LiXCoYMn(2-Y)O
4で表わされ、0.85≦X≦1.15、0.02≦Y≦0.3である物
質を正極活物質とすることにより、非水電解質二次電池
の容量増加とともにサイクル特性を向上させることがで
きる。
次に、LiMn2O4中のMnを一部CrやFeに置換した活物質を
検討した。これらの放電容量は第1サイクル目のみ少し
低下するがサイクル特性の良好な二次電池用正極活物質
となり、5サイクル目以降は放電容量も大となることが
わかった。
その理由としてLiXMn2O4中のMnをFeやCrで置換すると、
Coの場合と同様にスピネル構造の格子定数が小さくなる
が、この場合もこれにより結晶の安定性が増し、サイク
ル特性が向上したと思われる。さらに、合成した活物質
の段階におけるMnの一部をFeやCrで置換したLiMn4OのX
より大になるにしたがってサイクル特性がらに向上する
ことがわかった。
<実施例6> LiMYMn(2-Y)O4(M=Cr、Fe)の製法 Li2CO3とMn3O4とCr2O3または、Fe2O3を用いてLi原子分
が1モル、Cr原子分またはFe原子分がYモル、Mn原子分
が2−Yモルの割合でよく混合したのち、混合物を大気
中で900℃で10時間加熱し作った。Crまたは、Feとして
Y=0.01、0.02、0.05、0.1、0.2、0.3、0.4のものを作
り正極活物質とした。電池の製造および充放電試験は実
施例1と同様に行なった。
この条件でも、第2図の正極活物質中のLiの組成を示す
Xは0.7以下の0.3になるまで充電し、Xが1になるまで
放電したことになる。
第9図には、本発明の一例であるLiFe0.2Mn1.8O4を用い
た電池Eと従来例であるLiMn2O4を用いた電池Bの第100
サイクル目での充電放電曲線を示した。
放電に対応する充電曲線を見ると4ボルト以上の充電電
圧が必要であることがわかる。また、本発明の方が充電
電気量、放電電気量とも大であった。
大10図には、これら電池の各サイクルでの放電容量をプ
ロットした。実施例の場合にサイクル特性が良好になる
ことがわかる。
第101サイクル目の充電終了後正極活物質の化学分析を
行った結果、従来例のXは0.84であるにもかかわらず、
本発明のもののXは0.56であった。すなわち、従来例で
顕著にみられるサイクルによる劣化は、正極活物質が結
晶性の崩壊などにより充電できなくなる、すなわち活物
質中よりLiが抜けにくくなるためであることがわかっ
た。
第11図には、LiFeYMn(2-Y)O4の各Yの時の第50サイクル
目での放電容量(単位はmAH)を示した。第12図には、
それぞれの活物質のサイクル劣化率を示した。Y=0の
従来例に較べ本発明の電池の方が優れていることがわか
る。以上より、Yが0.02以上でサイクルにより劣化率は
小さくなることがわかる。Yが0.3を越えるとサイクル
による劣化率は増加する。これは、結晶内に歪が発生す
るためと思われる。これにより第11図に示したように放
電容量が小さくなった。これより、Yの値は、0.02以上
0.3以下が好ましい。さらに、LiMn2O4のMnの一部をCrで
置換した LiCrYMn(2-Y)O4を用いて、述べたのと同様にして電池を
構成し、充放電試験を行なった。第13図には、LiCrYMn
(2-Y)O4の各Yの活物質を用いた電池のサイクルによる
劣化率を示した。LiCrYMn(2-Y)O4を活物質とする場合に
も、LiFeYMn(2-Y)O4を用いたときと同様にYは0.02以上
0.3以下が良好であった。
<実施例7> 製造した活物質の段階におけるLiXMYMn(2-Y)O4のXの値
とサイクル特性の関係を検討した。
LiXMYMn(2-Y)O4(M=Cr、Fe)の製法 Li2CO3とMn3O4とCr2O3または、Fe2O3を用いてLi原子分
がXモル、Cr原子分またはFe原子分がYモル、Mn原子分
が2−Yモルの割合でよく混合したのち、混合物を大気
中で900℃で10時間加熱し作った。Crまたは、Feとして
Y=0、0.01、0.02、0.05、0.1、0.2、0.3、0.4に対し
てX=1.0、1.01、1.025、1.05、1.10、1.15、1.20とし
た。
電池構成、試験方法は、実施例1と同様に行った。サイ
クル特性として実施例6のようにサイクル劣化率をと
り、MとしてFeを用いた場合の各々のX、Yに対応する
活物質のサイクル劣化率を第4表に示した。
これより正極活物質のサイクル特性の向上には、製造し
た活物質のXのLiの量、YのFeの量の両方の値を限定す
ることが効果的であることがわかった。しかし、LiもFe
も多すぎると実施例1に示したと同様にサイクル特性の
低下が起こった。Fe量が0.02以上0.3以下に対して、Li
量として、1以上1.15以下が良いと考える。
また同様に、MとしてCrを用いた場合にもFeと同じ様な
結果が得られ、Cr量が0.02以上0.3以下に対して、Li量
として、1以上1.15以下が良好であった。
以上の実施例6と7よりリチウムまたはリチウム化合物
を負極とし、リチウム塩を含む非水電解質とする非水電
解質二次電池において正極に、式LiXMYMn(2-Y)O4で表わ
され、MはCr、Feのうちの少なくとも一種であり、かつ
1≦X≦1.15であり0.02≦Y≦0.3である正極活物質を
用い、充電により正極活物質よりリチウムが抜け、充電
状態での正極活物質の組成が、LiXMYMn(2-Y)O4(但しX
≦0.7)になるようにすることによりサイクル特性の良
好なリチウム二次電池を得ることができる。
さらに、実施例5と同じようにLiXMYMn(2-Y)O4(M=F
e、Cr)でXが1より小さい場合を検討した。
<実施例8> LiXMYMn(2-Y)O4(M=Cr、Fe)の製法 Li2CO3とMn3O4とCr2O3または、Fe2O3を用いてLi原子分
がXモル、Cr原子分またはFe原子分がYモル、Mn原子分
が2−Yモルの割合でよく混合したのち、混合物を大気
中で900℃で10時間加熱し作った。
Crまたは、FeとしてY=0、0.01、0.02、0.05、0.1、
0.2、0.3、0.4に対してX=0.95、0.90、0.85、0.80の
ものを作り正極活物質とした。電池の製造および充放電
試験は実施例1と同様に行なった。
この条件でも、第2図の正極活物質中のLiの組成を示す
Xは0.7以下である0.3になるまで充電し、Xが1になる
まで放電したことになる。充電の終了時点でのXが0.7
を上回るときには、放電容量は小さく実用的でない。
第14図には、本発明の一例であるLi0.9Fe0.2Mn1.8O4
用いた電池FとLi0.9Cr0.2Mn1.8O4を用いた電池Gと比
較例であるLiが少なくFeやCrを含まないLi0.9Mn2O4を用
いた電池Hと従来例であるLiMn2O4を用いた電池Bの第5
0サイクル目での充電放電曲線を示した。放電に対応す
る充電曲線を見ると4ボルト以上の充電電圧が必要であ
ることがわかる。また、本発明の電池の方が充電電気
量、放電電気量ともに大であった。
第15図には、これらF、H、Bの電池の各サイクルでの
放電容量をプロットした。実施例の活物質を用いた場合
にサイクル特性が良好になることがわかる。
第101サイクル目の充電終了後正極活物質の化学分析を
行った結果、従来例のBのもののXは0.84であるにもか
かわらず本発明のAのXは0.58であった。従来例に顕著
に見られるサイクルによる劣化は、正極活物質が結晶性
の崩壊などにより充電できなくなる、すなわち活物質中
よりLiが抜けにくくなるためであることがわかった。
第16図には、Li0.9FeYMn(2-Y)O4の各Yの時の第50サイ
クル目での放電容量(単位はmAH)をした。Y=0の従
来例に較べ本発明の電池の方が放電容量が大きく優れて
いることがわかる。
正極活物質のサイクル特性を表わす指数として、第10サ
イクル目の放電容量から第50サイクル目の放電容量を引
き、それを第10サイクル目の放電容量で除した値を用い
ることにした。すなわち、サイクル劣化率でありこの値
が小さいほど良いことになる。
第17図には、それぞれの活物質のサイクル劣化率を示し
た。Y=0の従来例に較べ本発明の電池の方が優れてい
ることがわかる。
同様にLi0.9CrYMn(2-Y)O4の各Yの時の活物質のサイク
ル劣化率を、第18図に示した。
X線回折で本実施例のLi0.9FeYMn(2-Y)O4やLi0.9CrYMn
(2-Y)O4を調べると、回折パターンはLiMn2O4と同じであ
った。しかし、そのピークの位置はLiMn2O4に較べ高角
側にシフトしており各回折ピークより求めた格子定数
は、LiMn2O4に較べ小さくなっていた。格子定数が小さ
くなることにより、結晶が安定になりサイクル特性が向
上したものと考えられる。
以上より、Yが0.02以上でサイクル劣化率は小さくなる
ことがわかる。Yが0.3を越えるとサイクル劣化率が増
加する。これは、結晶内に歪が発生するためと思う。こ
れにより第16図に示したように放電容量が小さくなっ
た。これにより、Yの値は、0.02以上0.3以下が好まし
い。
つぎに、正極活物質としてLiXFeYMn(2-Y)O4のX及びY
を変えて合成し、さきに述べたのと同様にして電池を構
成し、充放電試験をを行なった。第5表にはLiXFeYMn
(2-Y)O4の各X、Yの時の第50サイクル目での放電容量
(単位はmAH)を示した。また第6表には、それぞれの
活物質のサイクル劣化率を示した。
以上より、LiXFeYMn(2-Y)O4または、LiXCrYMn(2-Y)O4
Yが0.02以上、0.3以下でサイクル特性が向上し、その
上Xが1未満で0.85以上の場合には、従来例のLiMn2O4
や比較例のLiXMn2O4に比べ放電容量も大きい。さらに、
LiXCrYMn(2-Y)O4についても検討した。
その結果、LiXFeYMn(2-Y)O4と同様の傾向の結果が得ら
れ、Yが0.02以上、0.3以下でサイクル特性が向上し、
その上Xが1未満で0.85以上の場合には、従来例のLiMn
2O4や比較例のLiXMn2O4に比べ放電容量も大きい。
第5表でFeを含んだ場合でもX=1に比べXが1未満で
放電容量が大きくなるのは、第6図に示したようにXが
1以下で第1サイクルでの放電容量が増大し、さらにFe
を含むことによりサイクル特性が向上した結果と考えら
れる。
以上、Xが0.7以下となる4.5ボルトまで充電し、Xが1
となるまで放電した結果を示した。しかし、本発明は放
電をXが1までに限定したものではなく、Xを0.7以下
になるまで充電し、Xが1以上1.8になるまで放電する
場合にも有効である。なぜならば、Xが1と1.8の間の
充放電は従来例の組成でも良好なサイクル特性を示し、
本実施例の正極活物質においても良好なサイクル特性を
示したからである。
実施例8より、リチウムまたはリチウム化合物を負極と
し、リチウム塩を含む非水電解質とする非水電解質二次
電池において正極に、一般式 LiXMn(2-Y)O4で表わされ、MはCr、Feのうちの少なくと
も一種であり、かつ0.85≦X≦1であり0.02≦Y≦0.3
である正極活物質を用いることによりサイクル特性の良
好な非水電解質二次電池を得ることができる。
実施例6から8を総合すると、リチウムまたはリチウム
化合物を負極とし、リチウム塩を含む非水電解質を用い
る非水電解質二次電池において正極に、一般式LiXMYMn
(2-Y)O4で表わされ、MはCr、Feうちの少なくとも一種
であり、かつ0.85≦X≦1.5であり0.02≦Y≦0.3である
正極活物質を用いることによりサイクル特性の良好な非
水電解質二次電池を得ることができる。
さらに、実施例1から8を総合すると、リチウムまたは
リチウム化合物を負極とし、リチウム塩を含む非水電解
質を用いる非水電解質二次電池において、正極に、一般
式LiXMYMn(2-Y)O4で表わされ、MはCo、Cr、Feの少なく
とも一種であり、かつ0.85≦X≦1.5であり0.02≦Y≦
0.3である正極活物質を用いることによりサイクル特性
の良好な非水電解質二次電池を得ることができる。
これまでは、放電を3ボルトまでで止めた実施例を示し
た。しかし、本発明の活物質では放電を深くして、第2
図に示したような2ボルトまでの放電、すなわち1段目
の放電だけでなく2段目の放電を行なってもサイクル特
性は良好であった。
<実施例9> 実施例1から8までに述べたのと同様な活物質を用い同
様な電池の製造を行なった。
電池の充放電試験 これら電池を、2mAの定電流で4.5ボルトまで充電し、2
ボルトまで放電する充放電を繰り返した。この条件で
は、第2図の正極活物質中のLiの組成を示すXは0.7以
下である0.3程度になるまで充電し、Xが1.8になるまで
放電したことになる。実施例1から8で示した本発明の
活物質は2ボルトまで放電する場合においても良好な特
性を示した。
第19図には、本発明の一例であるLiCo0.2Mn1.8O4を用い
た電池Iの第1サイクル目の放電曲線(I−1)と第50
サイクル目の放電曲線(I−50)、および従来例である
LiMn2O4を用いた電池Bの第1サイクル目の放電曲線
(B−1)と第50サイクル目での放電曲線(B−50)を
示した。本実施例のほうがサイクルによる劣化が少な
い。電池Bの第1サイクル目と第50サイクル目での放電
曲線を比較すると放電での3ボルト以下2ボルト以上の
2段目の部分の放電時間は少し短くなって劣化が幾分起
こっている。しかしながら、4.5ボルト以下3ボルト以
上の1段目の部分の放電時間は相当短くなり、劣化が大
である。本発明の電池Iでは、放電曲線の2段目の部分
はほとんど劣化が大である。本発明の電池Iでは、放電
曲線の2段目の部分はほとんど劣化していない。さらに
1段目も劣化が少ないことがわかる。
この結果は、従来例に顕著に見られるサイクルによる劣
化は、第1段目の部分で顕著に起こることを示してい
る。したがって、実施例1から8で示した本発明の活物
質が2ボルトまで放電する場合においても良好な特性を
示し理由は1段目の劣化が少なかったからであることが
わかる。
<実施例10> 実施例から1から8と同じ活物質を用い、電解質のみを
変えて同じように電池をつくった。溶質として各々1モ
ル/lのLiClO4、LiAsF6、LiPF6、LiBF4などのリチウム塩
を用い、溶媒にはプロピレンカーボネート、プロピレン
カーボネートとエチレンカーボネートの体積比1:1の混
合溶媒を用い、これら溶質、溶媒を組み合わせて電解質
とした。
電池の試験は、実施例1と同じである。結果は実施例1
から8とほぼ同じであり、本発明の活物質は良好なサイ
クル特性を示した。
この結果は、リチウム塩を含む非水電解質の種類によら
ず、本発明の活物質は良好な特性を示すことを示してい
る。
<実施例11> 実施例1から8と同じ活物質を用い、負極のみを変えて
同じように電池をつくった。負極としてLi−Al合金、Li
をインターカレートしたWO2を用いた。電池の試験は、
実施例1および実施例9と同じである。結果は実施例1
および実施例9とほぼ同じであり、本発明の活物質は良
好なサイクル特性を示した。
<実施例12> 実施例1から8と同じ活物質を用い、同じように電池を
つくった。実施例1と充電電気量のみを変えて同じ条件
で充放電した。充電電気量を変えることにより充電終了
時にはLiXMYMn(2-Y)O4で示されるXの量が変わる。そこ
で、充電電気量と放電電気量の関係を、充電終了時のX
と、活物質1g当りの放電量に換算して調べた。第20図に
は、本発明の一例である LiCoO0.2Mn1.8O4を用いた電池の第1サイクル目の充電
電気量と放電電気量の関係を、上記にしたがってプロッ
トした。これより、充電状態での正極活物質の組成でX
が、0.7以下になると十分な放電容量となることがわか
る。
この充電状態での正極活物質の組成でXが、0.7以下に
なると十分な放電容量となることは、従来例を含めて同
じ結果であった。
発明の効果 以上実施例1から実施例12に述べた結果を総合すると、
リチウムまたはリチウム化合物を負極とし、リチウム塩
を含む非水電解質を用いる非水電解質二次電池におい
て、正極に、一般式LiXMYMn(2-Y)O4で表わされ、MはC
o、Cr、Feのうちの少なくとも一種であり、かつ0.85≦
X≦1.15であり、0.02≦Y≦0.3である正極活物質を用
い、充電により正極活物質よりリチウムが抜けた充電状
態での正極活物質の組成をLiXMYMn(2-Y)O4(但しX≦0.
7)とすることにより、サイクル特性が良好で、かつサ
イクル経過後も十分な放電容量が得られる非水電解質二
次電池が実現でき、その産業上の意義は大きい。
【図面の簡単な説明】
第1図は電池のサイクル特性図、第2図はLiMn2O4を用
いた電池の4.5ボルトまで充電し2ボルトまで放電した
ときの一般的な放電曲線図、第3図は試験に用いた電池
の縦断面図、第4図は電池の放電特性図、第5図はLiCo
O2とLiMn2O4の比率に対するサイクル劣化率を示す特性
図、第6図はLiXMn2O4のXに対する第1サイクルでの放
電容量特性図、第7図はLiXMn2O4のXに対するサイクル
劣化率特性図、第8図は本発明の一例であるLi0.9Co0.1
Mn0.9O4を用いた電池Dと従来例であるLiMn2O4を用いた
電池Bの第50サイクル目での放電曲線図、第9図は本発
明の一例であるLiFe0.2Mn1.8O4を用いた電池Eと従来例
であるLiMn2O4を用いた電池Bの第100サイクル目での放
電曲線図、第10図は電池の各サイクルでの放電容量特性
図、第11図は本発明のLiFeYMn(2-Y)O4の各Yの時の第50
サイクル目での放電容量特性図、第12図は本発明の活物
質である LiFeYMn(2-Y)O4の各Yの時のサイクル劣化率特性図、第
13図は本発明の活物質であるLiCrYMn(2-Y)O4の各Yの活
物質を用いた電池のサイクルによる劣化率特性図、第14
図は、本発明の一例である Li0.9Fe0.2Mn1.8O4を用いた電池FとLi0.9Cr0.2Mn1.8O4
を用いた電池Gと比較例であるLiが少なくFeやCrを含ま
ないLi0.9Mn2O4を用いた電池Hと従来例であるLiMn2O4
を用いた電池Bの第50サイクル目での充電放電曲線の比
較図、第15図は電池の各サイクルでの放電、第16図は本
発明のLi0.9FeYMn(2-Y)O4の各Yの時のサイクルによる
劣化率特性図、第17図はLi0.9FeYMn(2-Y)O4の各Yの時
のサイクル劣化率特性図、第18図はLi0.9CrYMn(2-Y)O4
の各Yの時サイクル劣化率特性図、第19図は本発明の電
池Iと従来例の電池Bの第1サイクル目と第50サイクル
目の充放電曲線図、第20図は充電時の活物質の組成と放
電容量の関係図である。 A……本発明の一実施例の電池、B……従来例、C,D,E,
F,G,H,I……本発明の異なる実施例の電池、1……正
極、2……ケース、3……セパレータ、4……リチウム
板、5……封口板、6……ガスケット。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】リチウムまたはリチウム化合物からなる負
    極と、リチウム塩を含む非水電解質と、一般式 LiXMYMn(2-Y)O4 で表わされ、式中MはCo、Cr、Feのうちの少なくとも一
    種であり、かつ式中Xが0.85≦X≦1.15であり、式中Y
    が0.02≦Y≦0.3である活物質を正極として用い、かつ
    充電状態では、式中XがX≦0.7であることを特徴とす
    る非水電解質二次電池。
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