[go: up one dir, main page]

JPH07300683A - 低温焼付性に優れたクロメート処理方法 - Google Patents

低温焼付性に優れたクロメート処理方法

Info

Publication number
JPH07300683A
JPH07300683A JP11196794A JP11196794A JPH07300683A JP H07300683 A JPH07300683 A JP H07300683A JP 11196794 A JP11196794 A JP 11196794A JP 11196794 A JP11196794 A JP 11196794A JP H07300683 A JPH07300683 A JP H07300683A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
chromate
weight ratio
chromium
amount
total
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP11196794A
Other languages
English (en)
Inventor
Noriaki Yoshitake
教晃 吉武
Yoshiyuki Murasawa
善之 村沢
Ryoji Morita
良治 森田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nihon Parkerizing Co Ltd
Original Assignee
Nihon Parkerizing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nihon Parkerizing Co Ltd filed Critical Nihon Parkerizing Co Ltd
Priority to JP11196794A priority Critical patent/JPH07300683A/ja
Publication of JPH07300683A publication Critical patent/JPH07300683A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
  • Chemical Treatment Of Metals (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 アルミニウム及び亜鉛系めっき鋼板に殆ど着
色がなく、耐スティッキング、耐食性、塗膜密着性、耐
指紋付着性の優れた機能を付与する表面処理方法の提
供。 【構成】 (a)3価クロムイオンと6価クロムイオン
の重量比(Cr3+/Cr6+重量比)が1〜4で、かつ全
クロム量に対するりん酸イオン量の重量比(PO4 3-
全Cr重量比)が2〜4であるクロメート液と、(b)
アクリル系重合体エマルションとを含有し、かつ(a)
と(b)の混合比が全クロム量に対してアクリル系重合
体エマルションの固形分重量比(エマルション固形分/
全Cr重量比)で5〜40であるクロメート含有水系樹
脂組成物を、亜鉛系及びアルミニウム系めっき鋼板上に
塗布し、乾燥させ、全皮膜量が0.5〜3.5g/
2、皮膜中のクロム付着量が50〜200mg/m2
クロメート含有樹脂皮膜を形成させる低温焼付性に優れ
たクロメート処理方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は亜鉛系及びアルミニウム
系めっき鋼板表面を被覆させるクロメート含有水系樹脂
被覆処理方法に関するものである。本発明で得られるク
ロメート含有有機樹脂被覆鋼板は、外観上殆ど着色しな
くて、かつ、該被覆鋼板間相互でスティッキングするこ
となく、優れた耐食性、塗膜密着性及び耐指紋付着性な
どの機能を有する。
【0002】
【従来技術】従来、亜鉛系及びアルミニウム系めっき鋼
板の耐食性向上を目的に6価クロムと3価クロムを含む
塗布型クロメート処理が、処理液成分の維持管理が容易
で、かつ、多様なめっき種、ラインスピードの変化に追
従できる等の利点があることから、かなり採用されて来
ている。また、塗膜密着性や耐指紋付着性等を向上する
目的で、特開昭58−224175号などに開示されて
いる反応型クロメート処理後に有機樹脂による被覆処理
を行う方法や、特開昭63−145785号などに開示
されているクロメート含有水系樹脂を被覆する方法が行
われている。これらの被覆方法の中で、近年の製造ライ
ンの高速化に追従でき、かつ、各種機能を付与させる方
法としてはクロメート含有水系樹脂被覆が有望である。
【0003】近年、55%Al−Znめっき鋼板に代表
される無塗装で使用されるめっき鋼板の場合は成形加工
を施された後も優れた耐食性を保持し、かつ、外観を損
なうことなく表面を被覆する方法が望まれてきている。
また、前記めっき鋼板を家電分野に適用させるためには
高度な耐アルカリ性が要求される。このような背景の中
で、特開昭63−145785号に開示されたクロメー
ト含有水系樹脂液で55%Al−Znめっき鋼板を被覆
した後、180℃以上の高温焼付けしないと前記要求性
能を満足できないことが判った。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は既存の高速ラ
インで低温焼付けしても、めっき外観を損なうことな
く、加工後耐食性、耐アルカリ性を向上させ、かつ、ス
ティッキングを起こさせないクロメート処理方法を提供
することを目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、前記従来
の問題点について鋭意検討した結果、3価クロムイオン
と6価クロムイオン比及び全クロム量に対するりん酸イ
オン量の重量比が特定されたクロム液と、アクリル系重
合体エマルションとを全クロム量に対して特定混合比で
含有する組成物を、亜鉛系及びアルミニウム系めっき鋼
板上に塗布し、全皮膜量及びクロム付着量を特定するこ
とによって、100℃以下の低温で焼付けされたクロメ
ート含有樹脂皮膜でも、有機被覆鋼板間で相互にスティ
ッキングすることなく、耐食性、耐アルカリ性、塗膜密
着性、耐指紋付着性などの機能を付与する被覆方法であ
ることを見いだして本発明を完成するに至った。
【0006】即ち、本発明は(a)3価クロムイオンと
6価クロムイオンの重量比(Cr3+/Cr6+重量比)が
1〜4で、かつ全クロム量に対するりん酸イオン量の重
量比(PO4 3-/全Cr重量比)が2〜4であるクロメ
ート液と、(b)アクリル系重合体エマルションとを含
有し、かつ(a)と(b)の混合比が全クロム量に対し
てアクリル系重合体エマルションの固形分重量比(エマ
ルション固形分/全Cr重量比)で5〜40であるクロ
メート含有水系樹脂組成物を、亜鉛系及びアルミニウム
系めっき鋼板上に塗布し、乾燥させ、全皮膜量が0.5
〜3.5g/m2、皮膜中のクロム付着量が50〜20
0mg/m2のクロメート含有樹脂皮膜を形成させるこ
とを特徴とする低温焼付性に優れたクロメート処理方法
を提供する。
【0007】以下、本発明を具体的に詳細に説明する。
本発明の対象とする亜鉛系及びアルミニウム系めっき鋼
板は、溶融アルミめっき鋼板、溶融亜鉛めっき鋼板、溶
融5%、55%等のAl−Znめっき鋼板、合金化溶融
亜鉛めっき鋼板、電気亜鉛めっき鋼板等が主対象で、合
金元素として例えば、クロム、ケイ素、コバルト、ジル
コニウム、錫、チタン、鉄、鉛、ニッケル、マグネシウ
ム、マンガン、モリブデン、リン等の少なくとも1種が
添加されためっき鋼板にも適用可能である。
【0008】本発明において使用するクロメート含有水
系樹脂組成物の構成成分の(a)クロメート液は3価ク
ロムイオンと6価クロムイオンの重量比(Cr3+/Cr
6+重量比)(以下クロム比と略す)が1〜4で、かつ、
全クロムに対するりん酸イオン量の重量比(PO4 3-
全Cr重量比)が2〜4であることが必要である。クロ
ム比が1未満では黄色い皮膜外観となりめっき外観を損
ない、4を超えるとクロメート液に沈殿を生じたり、耐
スティッキング性、耐アルカリ性が低下し好ましくな
い。
【0009】また全クロムに対するりん酸イオン量の重
量比が2未満では黄色い皮膜外観になりやすいだけでな
く、クロメート液に沈殿を生じやすくなる。4を超える
とやや緑色の皮膜外観を呈するようになり好ましくな
い。本発明のクロメート液には無水クロム酸とオルトり
ん酸を用い、クロム比の調整にはエタノール、メタノー
ル、サッカロース、澱粉などの還元剤を用いるのが望ま
しい。
【0010】本発明において使用するクロメート含有水
系樹脂組成物の構成成分の(b)アクリル系重合体エマ
ルションは公知のアクリル系樹脂エマルションを用い
る。例えば、特願平4−314039号に記載されてい
るポリオキシエチレン−ポリオキシプロピレンブロック
ポリマー系などのノニオン性乳化剤を用いて乳化重合し
て得たアクリル系重合体エマルションがクロメートとの
混和安定性の面で望ましい。
【0011】本発明において(b)アクリル系重合体エ
マルションは全クロム量に対してエマルションの固形分
重量比(エマルション固形分/全Cr重量比)で5〜4
0であることが必要である。5未満では耐食性、塗膜密
着性が低下し、40を超えると耐スティッキング性、耐
アルカリ性、塗膜密着性が低下するので好ましくない
【0012】本発明の(a)クロメート液には必要に応
じて、さらに金属イオンとしてコバルトイオン、ニッケ
ルイオン、ジルコニウムイオン、マンガンイオン、亜鉛
イオンから選ばれる少なくとも1種の金属イオンを含有
することができる。これら金属イオンは皮膜形成時にク
ロム酸と結合して水に難溶なクロム酸金属塩を形成し、
耐アルカリ性を一層向上させる。前記金属イオンの供給
としては炭酸塩、水酸化物、酸化物、又はりん酸塩で供
給することが望ましく、硫酸塩、塩化物、硝酸塩などは
クロム酸との難溶性塩の形成を阻害するので、好ましく
ない。
【0013】本発明の(a)クロメート液には必要に応
じてフッ素イオンをめっき表面と皮膜の密着性向上のた
め含有することができる。フッ素イオンとしてはフッ化
水素酸、ジルコニウムフッ化水素酸、珪フッ化水素酸、
チタンフッ化水素酸、ホウフッ化水素酸等の形で供給で
きる。
【0014】本発明のクロメート含有水系樹脂組成物に
は潤滑性向上のため、さらに特願平4−314039号
に示したポリエチレンワックス水系ディスバージョンを
含有することができる。
【0015】本発明において、前記めっき鋼板上にクロ
メート含有水系樹脂組成物を全被膜量として0.5〜
3.5g/m2、皮膜中のクロム付着量が50〜200
mg/m2となるように塗布し乾燥するのが好適であ
る。全皮膜量が0.5g/m2未満では耐指紋性、耐食
性、塗膜密着性が低下し、3.5g/m2を超えると耐
スティッキング性が低下する。皮膜中のクロム付着量が
50mg/m2未満では耐食性が劣り、200mg/m2
を超えると黄色い皮膜外観となり、めっき外観を損な
う。
【0016】また塗布方法はロールコーター法、スプレ
ー塗布、浸漬エアーナイフ絞りなどが適用できる。な
お、乾燥は水分が飛散すれば十分であるが、より好まし
い到達板温としては70℃以上である。
【0017】
【作用】クロメート含有水系樹脂組成物は180℃以上
の高温で乾燥(焼付け)しないと、めっき外観を損なう
ことなく、耐スティッキング性、耐アルカリ性、加工後
の耐食性などの性能をバランスよく満足させることは難
しい。本発明はクロメート含有水系樹脂組成物のクロム
比、りん酸イオン量を制御することにより着色のない外
観とし、かつ、アクリル系重合体エマルションとクロム
の配合比を制御することにより、6価クロムイオン及び
3価クロムイオンとアクリル重合体とのクロスリンクを
形成しやすくなることを見いだし、その結果、耐アルカ
リ性、耐スティッキング性、塗膜密着性などの性能が向
上することが判り、本発明を完成するに至った。
【0018】
【実施例】以下に、本発明の効果をさらに具体的に説明
するために、各種めっき素材に本発明を適用した場合の
実施例を挙げ、比較例と共に示す。各素材に要望されて
いる性能項目が異なるために、各々のめっき鋼板で所定
の評価試験を実施した。
【0019】〔供試材の作製方法〕 A.電気亜鉛めっき鋼板の場合 電気亜鉛めっき鋼板(めっき付着量:20/20g/m
2、塗油板)をアルカリ脱脂し、水洗乾燥後、表1に示
した実施例1〜4、比較例1〜5のクロメート含有水系
樹脂組成物を塗布し、乾燥した鋼板を供試材とした。こ
れらの供試材について、耐スティッキング性、耐指紋付
着性、折り曲げ部耐食性及び耐アルカリ性a(クロム固
定率)の評価試験を実施した。
【0020】B.溶融55%Al−Zn合金めっき鋼板
の場合 溶融55%Al−Zn合金めっき鋼板(めっき付着量:
60/60g/m2、無塗油板)に表2に示した実施例
5〜8、比較例6〜9のクロメート含有水系樹脂組成物
を塗布し、乾燥した鋼板を供試材とした。これらの供試
材について、耐スティッキング性、折り曲げ部耐食性、
黄色性及び耐アルカリ性b(耐黒変性)の評価試験を実
施した。
【0021】C.合金化溶融亜鉛めっき鋼板の場合 合金化溶融亜鉛めっき鋼板(めっき付着量:90/90
g/m2、塗油板)をアルカリ脱脂し、水洗、乾燥後、
表3に示した実施例9〜12、比較例10〜12のクロ
メート含有水系樹脂組成物を塗布し、乾燥した鋼板を供
試材とした。これらの供試材について、耐スティッキン
グ性、耐アルカリ性a(クロム固定率)、塗布液安定
性、平面部耐食性及び塗膜密着性の評価試験を実施し
た。
【0022】D.溶融アルミニウムめっき鋼板の場合 溶融アルミニウムめっき鋼板(めっき付着量:60/6
0g/m2、無塗油板)に表4に示した実施例13〜1
6、比較例13〜15のクロメート含有水系樹脂組成物
を塗布し、乾燥した鋼板を供試材とした。これらの供試
材について、耐スティッキング性、黄色性、耐アルカリ
性b及び塗膜密着性の評価試験を実施した。
【0023】2.評価試験方法 耐スティッキング性 供試材を70×150mmのサイズに切り出し、バリを
両面とり、対象面を互いに重ね合わせ、トルクレンチで
70kgf・cmの荷重をかけて、50℃雰囲気に24
時間曝し、下記評価基準で評価した。 ○:対象面間相互の固着なし △:対象面間相互でやや固着 ×:対象面間相互で強固に固着
【0024】耐指紋付着性 供試材表面を指で強く押し付け、指紋の痕跡状態を下記
評価基準で目視評価した。 ○:指紋の痕跡が見えない △:指紋の痕跡がやや見える ×:指紋の痕跡がはっきり見える
【0025】折り曲げ部耐食性 供試材を板4枚の間隔になるように折り曲げ(4T折り
曲げ)を行い、JIS−Z−2371に準じた塩水噴霧
試験を200時間行い、折り曲げ部を下記評価基準で目
視評価した。 ◎:白錆なし ○:白錆発生面積率10%未満 △:白錆発生面積率10〜30%未満 ×:白錆発生面積率30%以上
【0026】耐アルカリ性a(クロム固定率) 供試材をアルカリ脱脂剤CL−N364S(日本パーカ
ライジング製)を2%濃度で、60℃、2分間スプレー
を行い、水洗し乾燥を行った。この脱脂前後の蛍光X線
によるクロム付着量測定結果からクロム固定率(クロム
固定率(%)=脱脂後のクロム付着量÷脱脂前の付着量
×100)を算出し、下記評価基準で評価した。 ○:クロム固定率95%以上 △:クロム固定率80%〜95%未満 ×:クロム固定率80%未満
【0027】黄色性 色差計で供試材のb値を測定し、表面処理を施されてい
ない鋼板との差(Δb:数値が大きくなると黄色味が強
い)を下記評価基準で評価した。 ○:黄色性(Δb)3未満 △:黄色性(Δb)3〜6未満 ×:黄色性(Δb)6以上
【0028】耐アルカリ性b(耐黒変性) 50℃でCa(OH)2飽和溶液に供試材を浸漬し、色
差計による浸漬前後の明度差(ΔL)が15以上になっ
た日数を測定し、下記評価基準で評価した。 ◎:30日以上 ○:20〜30日未満 △:10〜20日未満 ×:10日未満
【0029】塗布液安定性 表3に示した塗布液(クロメート含有水系樹脂組成物)
を40℃雰囲気中に曝し、ゲル化あるいは沈殿を生じた
日数を調査し、下記評価基準で評価した。 ○:2週間以上 △:1〜2週間未満 ×:2週間未満
【0030】平面部耐食性 供試材を塩水噴霧試験200時間実施し、下記評価基準
で目視評価した。 ◎:白錆なし ○:白錆発生面積率10%未満 △:白錆発生面積率10〜30%未満 ×:白錆発生面積率30%以上
【0031】塗膜密着性 供試材をメラミンアルキッド塗料(大日本塗料製デリコ
ン700白)を塗膜厚が20〜25μmになるよう焼付
け乾燥した。この塗装板を沸騰水に2時間浸漬した後
に、塗膜密着性試験として1mm角の碁盤目を100個
刻み、エリクセン試験機で5mm押し出した後、テープ
剥離を行い塗膜の残存する目数を測定し、下記評価基準
で評価した。 ◎:塗膜残存目数100 ○:塗膜残存目数95以上100未満 △:塗膜残存目数90〜95未満 ×:塗膜残存目数90未満
【0032】3.評価試験結果 表1に電気亜鉛めっき鋼板の場合、表2に溶融55%A
l−Zn合金めっき鋼板の場合、表3に合金化溶融亜鉛
めっき鋼板の場合、表4に溶融アルミニウム系めっき鋼
板の場合の実施例と比較例の評価試験結果を示した。こ
れらの実施例及び比較例に使用したアクリルエマルショ
ンは、特開昭63−145785号公報に記載のもので
ある。
【0033】実施例の1〜16の供試板作製条件は、本
発明の範囲であるクロメート液のクロム比が1〜4、全
クロム量に対するりん酸イオン量の重量比が2〜4、全
クロム量に対するアクリル系重合体エマルションの固形
分重量比が5〜40、塗布乾燥後の全皮膜量が0.5〜
3.5g/m2、皮膜中のクロム付着量が50〜200
mg/m2であって、優れた性能を示した。比較例の1
〜15の供試板作製条件は、本発明に該当しない例で性
能が劣る。実施例の6及び7はさらに金属イオンとして
亜鉛イオン、コバルトイオンを含有させた例であるが、
特に耐アルカリ性に優れていた。実施例の10及び11
は、さらにフッ素イオンを含有する例であるが、特に塗
膜密着性に優れていた。実施例4は、さらにポリエチレ
ンワックスを含有する例であるが、特に折り曲げ部の耐
食性が優れていた。
【0034】
【発明の効果】本発明によるクロメート含有水系樹脂組
成物を、亜鉛系及びアルミニウム系めっき鋼板の表面に
塗布し、低温焼付け乾燥することによって、めっき外観
を損なうことなく、耐ティッキング性、耐アルカリ性、
加工後の耐食性などの性能をバランスよく満足させるこ
とができる。このように、本発明の亜鉛系アルミニウム
系めっき鋼板の表面を処理する方法によって、省工程、
省エネルギーで高速生産性に優れた高性能の表面処理鋼
板が得られる。
【0035】
【表1】
【0036】
【表2】
【0037】
【表3】
【0038】
【表4】

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (a)3価クロムイオンと6価クロムイ
    オンの重量比(Cr3+/Cr6+重量比)が1〜4で、か
    つ全クロム量に対するりん酸イオン量の重量比(PO4
    3-/全Cr重量比)が2〜4であるクロメート液と、
    (b)アクリル系重合体エマルションとを含有し、かつ
    (a)と(b)の混合比が全クロム量に対してアクリル
    系重合体エマルションの固形分重量比(エマルション固
    形分/全Cr重量比)で5〜40であるクロメート含有
    水系樹脂組成物を、亜鉛系及びアルミニウム系めっき鋼
    板上に塗布し、乾燥させ、全皮膜量が0.5〜3.5g
    /m2、皮膜中のクロム付着量が50〜200mg/m2
    のクロメート含有樹脂皮膜を形成させることを特徴とす
    る低温焼付性に優れたクロメート処理方法。
  2. 【請求項2】 前記クロメート液がさらに金属イオンと
    してコバルトイオン、ニッケルイオン、ジルコニウムイ
    オン、マンガンイオン、亜鉛イオンから選ばれる少なく
    とも1種の金属イオンを含有する請求項1に記載の低温
    焼付性に優れたクロメート処理方法。
  3. 【請求項3】 前記クロメート液がさらにフッ素イオン
    を含有する請求項1又は2に記載の低温焼付性に優れた
    クロメート処理方法。
  4. 【請求項4】 前記クロメート含有水系樹脂組成物がさ
    らにポリエチレンワックス水系ディスパージョンを含有
    する請求項1、2又は3に記載の低温焼付性に優れたク
    ロメート処理方法。
JP11196794A 1994-04-27 1994-04-27 低温焼付性に優れたクロメート処理方法 Pending JPH07300683A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11196794A JPH07300683A (ja) 1994-04-27 1994-04-27 低温焼付性に優れたクロメート処理方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11196794A JPH07300683A (ja) 1994-04-27 1994-04-27 低温焼付性に優れたクロメート処理方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH07300683A true JPH07300683A (ja) 1995-11-14

Family

ID=14574634

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11196794A Pending JPH07300683A (ja) 1994-04-27 1994-04-27 低温焼付性に優れたクロメート処理方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH07300683A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1996036748A1 (fr) * 1995-05-18 1996-11-21 Nippon Steel Corporation Toles metalliques traitees par resine-chromate et reduites par lessivage du chrome
US6294262B1 (en) * 1998-04-03 2001-09-25 Nippon Paint Co., Ltd. Composition and process for anticorrosive treatment of non-ferrous metal
JP2008519907A (ja) * 2004-11-10 2008-06-12 アトテック・ドイチュラント・ゲーエムベーハー 金属表面の耐腐食性を改善するための方法および改善された耐腐食性を有する金属ピース

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1996036748A1 (fr) * 1995-05-18 1996-11-21 Nippon Steel Corporation Toles metalliques traitees par resine-chromate et reduites par lessivage du chrome
US6294262B1 (en) * 1998-04-03 2001-09-25 Nippon Paint Co., Ltd. Composition and process for anticorrosive treatment of non-ferrous metal
JP2008519907A (ja) * 2004-11-10 2008-06-12 アトテック・ドイチュラント・ゲーエムベーハー 金属表面の耐腐食性を改善するための方法および改善された耐腐食性を有する金属ピース

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6514357B1 (en) Composition for metal surface treatment and surface treated metallic material
US4407899A (en) Surface treated steel sheets for paint coating
JP5075321B2 (ja) 金属表面の水系処理薬剤
JP5230428B2 (ja) 優れた耐食性・塗料密着性を有するSn系めっき鋼板用水系処理液および表面処理鋼板の製造方法
JP4113309B2 (ja) 耐食性に優れた金属材料用表面処理剤および金属材料の表面処理方法
JPH04107274A (ja) 亜鉛系メッキ鋼板のクロメート処理方法
JPH0753911B2 (ja) 亜鉛系めっき鋼板のクロメート処理方法
JP2002363764A (ja) 塗装下地処理剤、表面処理方法、金属材、加工方法、及び金属製品
JP3923419B2 (ja) 非クロム系化成処理鋼板のノンクロム処理
JP3595723B2 (ja) 水性金属材料表面処理剤
JPH11343582A (ja) クロメート防錆処理剤
JPH07300683A (ja) 低温焼付性に優れたクロメート処理方法
JP3278475B2 (ja) 3価クロム化合物ゾル組成物、およびその製造方法
JP2000265281A (ja) 耐食性、潤滑性、塗料密着性に優れたリン酸塩複合被覆鋼板
JPS63270480A (ja) メツキ鋼板の有機複合クロメ−ト処理方法
JP3069027B2 (ja) 耐クロム溶出性、耐食性及び塗装性能に優れた白色クロメート処理方法
JP3829947B2 (ja) 金属表面処理用組成物
JP2003293156A (ja) 耐食性、塗料密着性及び塗装後耐食性に優れたリン酸塩処理鋼板及びその製造方法
JPH07331160A (ja) 亜鉛および/又はアルミニウム含有金属めっき鋼板用表面処理組成物、処理液および処理方法
JP3156586B2 (ja) 耐白錆性と耐傷付き性に優れた亜鉛系めっき鋼板の製造方法
JP2623351B2 (ja) 耐食性クロムキレート被膜付きめっき鋼板の製造方法
JPH09241857A (ja) クロムフリー金属表面処理用組成物
JP2959705B2 (ja) 亜鉛系めっき鋼板のリン酸塩処理方法
JPH09241856A (ja) クロムフリー金属表面処理用組成物
JP2925211B2 (ja) 亜鉛系めつき鋼板のクロメート処理方法