[go: up one dir, main page]

JP2002363764A - 塗装下地処理剤、表面処理方法、金属材、加工方法、及び金属製品 - Google Patents

塗装下地処理剤、表面処理方法、金属材、加工方法、及び金属製品

Info

Publication number
JP2002363764A
JP2002363764A JP2001173714A JP2001173714A JP2002363764A JP 2002363764 A JP2002363764 A JP 2002363764A JP 2001173714 A JP2001173714 A JP 2001173714A JP 2001173714 A JP2001173714 A JP 2001173714A JP 2002363764 A JP2002363764 A JP 2002363764A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
coating
phosphate
coating base
metal material
metal
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2001173714A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4509425B2 (ja
Inventor
Kenjun Ko
建順 黄
Osamu Furuyama
治 古山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nihon Parkerizing Co Ltd
Original Assignee
Nihon Parkerizing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nihon Parkerizing Co Ltd filed Critical Nihon Parkerizing Co Ltd
Priority to JP2001173714A priority Critical patent/JP4509425B2/ja
Publication of JP2002363764A publication Critical patent/JP2002363764A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4509425B2 publication Critical patent/JP4509425B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Paints Or Removers (AREA)
  • Chemical Treatment Of Metals (AREA)
  • Application Of Or Painting With Fluid Materials (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来のリン酸塩化成処理のような反応・水洗
型の処理方法とは異なり、かつ、クロムなど有害成分を
含まない処理液を用いて、金属表面に塗布・乾燥し、塗
装下地に使用した場合に、塗装後の耐食性および塗膜密
着性に優れた技術を提供することである。 【解決手段】 リン酸塩と、無機系バインダとを含有す
る塗装下地処理剤。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業発明の属する技術分野】本発明は、塗装下地処理
剤、表面処理方法、金属材、加工方法、及び金属製品に
関する。特に、各種の金属材、例えば鉄系、アルミニウ
ム系、又はマグネシウム系などの群の中から選ばれる1
種又は2種以上の金属から構成される金属材(金属板や
金属構成体(例えば、自動車車体や家庭電機製品))に
対して用いられる電着塗装、溶剤塗装、粉体塗装などの
塗装の下地処理剤、そしてこの下地処理剤を用いた表面
処理方法、更には表面処理された金属材や加工方法並び
に金属製品(例えば、自動車車体や家庭電機製品)に関
する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】今日、鉄鋼、家電、建
材、自動車などの各分野において、各種の金属材の塗装
後の耐食性及び塗膜密着性を向上させる塗装下地処理と
して、リン酸塩化成処理やクロメート処理が広く用いら
れている。
【0003】しかし、リン酸塩化成処理は、処理前に、
脱脂工程、水洗工程、表面調整工程が必要であり、か
つ、処理後に、水洗、乾燥などの工程が必要であり、そ
の工程数は多く、しかも煩瑣である。
【0004】従って、工程の短縮、コストの低減が強く
求められている。
【0005】更には、リン酸塩化成処理には、処理液の
管理が必要であるばかりでなく、スラッジ処理、排水処
理や数種の素材の混在処理方法を如何にするかが課題と
されている。
【0006】一方、クロメート処理は、排水処理設備が
必要と言ったように公害対策に伴う環境関連的な問題
と、生産技術的な問題とを大きく抱えている。
【0007】又、従来では、金属材を所望の形状にプレ
ス加工した後に塗装すると言うポストコート処理の手法
が採用されている場合が多い。
【0008】しかしながら、近年では、塗装を施した金
属材を所望の形状にプレス加工すると言うプレコート処
理の手法が採用され始めている。特に、家電製品につい
ては、このような傾向が強い。
【0009】すなわち、着色皮膜を設けたプレコート金
属板が使用される場合が多くなって来ている。この金属
板は、下地処理を施した金属板やメッキ金属板に有機塗
料を被覆したもので、美観を有しながら、加工性を有
し、耐食性が良好であると言う特性を有している。例え
ば、特開平8−168723号公報には、皮膜の構造を
規定することによって、加工性、耐汚染性、硬度に優れ
たプレコート鋼板を得る技術が開示されている。一方、
特開平3−100180号公報には、特定のクロメート
処理液を用いることで、端面耐食性を改善したプレコー
ト鋼板が開示されている。
【0010】これらのプレコート鋼板は、クロメート処
理、有機皮膜の複合効果によって耐食性と共に、加工
性、塗膜密着性を有し、加工後の塗装を省略して、生産
性や品質改良を目的としており、現在では汎用的に使用
されている。
【0011】しかしながら、クロメート処理及びクロム
系防錆顔料を含む有機皮膜から溶出する可能性のある6
価クロムの毒性問題から、最近ではノンクロム防錆処
理、ノンクロム有機皮膜に対する要望が高まっている。
そして、このような観点から各種の提案がなされて来
た。例えば、特開昭53−9238号公報には、クロメ
ート処理に代わる非クロム系防錆処理方法として、チオ
尿素とタンニンまたはタンニン酸を含有する水溶液によ
る処理技術が開示されている。しかし、この提案の技術
では、本防錆処理方法を用いてプレコート金属板を作製
した場合、加工形状の厳しい家電や自動車用途などの製
品に適用すると、加工部での塗膜密着性が大きく劣る問
題点がある。又、特開昭59−116381号公報に
は、タンニン酸とシランカップリング剤を含有する水溶
液で表面処理することにより、耐白錆性及び塗料密着性
を向上させる技術が開示されているが、この方法でも、
プレコート金属板に要求される加工密着性を確保できな
い。
【0012】従って、本発明が解決しようとする課題
は、上記従来技術が抱える問題点を解決することであ
る。
【0013】特に、従来のリン酸塩化成処理のような反
応・水洗型の処理方法とは異なり、かつ、クロムなど有
害成分を含まない処理液を用いて、金属表面に塗布・乾
燥し、塗装下地に使用した場合に、塗装後の耐食性およ
び塗膜密着性に優れた技術を提供することである。
【0014】更には、ポストコート処理では無く、プレ
コート処理であっても、塗膜の密着性や耐食性に優れた
膜を形成でき、よって製品の生産性の上でも優れた特長
を奏することが出来る技術を提供することである。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上記従来技
術の抱える問題点を解決すべく鋭意検討を重ねた結果、
金属材料用塗装下地処理剤として、リン酸塩と特定の金
属化合物とを組み合わせて使用することにより、金属材
の塗装後の耐食性や塗膜密着性を飛躍的に向上させ、上
述の課題を解決できることを見出したのである。
【0016】このような知見に基づいて本発明が達成さ
れたのである。
【0017】すなわち、前記の課題は、リン酸塩と、無
機系バインダとを含有することを特徴とする塗装下地処
理剤によって解決される。
【0018】又、リン酸塩と、無機系バインダと、アル
カリ成分とを含有することを特徴とする塗装下地処理剤
によって解決される。
【0019】又、リン酸塩と、無機系バインダと、アル
カリ成分と、水とを含有することを特徴とする塗装下地
処理剤によって解決される。
【0020】本発明において、リン酸塩としては各種の
リン酸塩が使用される。
【0021】しかしながら、中でも、2価もしくは3価
のZn,Fe,Mn,Ni,Co,Ca,Mg及びAl
の群の中から選ばれる金属の少なくとも一種を含有する
リン酸塩が用いられるのが好ましい。すなわち、これら
の特定のリン酸塩を用いた場合、本発明の奏する特長が
極めて大きく奏される。
【0022】尚、これらのリン酸塩は、通常、2水塩、
4水塩等の水和物として存在するが、本発明の効果にお
いては水和水の数に限定は無い。以下に、無水塩の形で
具体例を挙げる。 Zn3(PO4)2 Zn2Fe(PO4) 2 Zn2Ni(PO4) 2 Ni3 (PO4) 2 Zn2Mn(PO4) 2 Mn3(PO4) 2 Mn2Fe(PO) 2 Ca3(PO4) 2 Zn2Ca(PO4) 2 FePO AlPO Co(PO) Mg2(PO) 2 又、金属材表面に形成させるリン酸塩皮膜構造について
は、耐食性、塗装下地皮膜としての塗膜密着性を考慮す
ると、金属表面を均一、緻密に被覆することが好まし
い。従って、リン酸塩皮膜結晶の粒径は小さい方が好ま
しい。かつ、処理液中で安定に分散させる為にも、本発
明で用いられるリン酸塩は、その算術平均粒子径が5μ
m以下の微粒子であることが望ましい。下限値について
は、格別な規定は無いが、例えば0.001μmであ
る。
【0023】本発明において、無機系バインダとしては
各種の無機系バインダが使用される。
【0024】しかしながら、中でも、珪素化合物、アル
ミニウム化合物、カルシウム化合物、ジルコニウム化合
物、及びチタン化合物の群の中から選ばれる少なくとも
一種のものであることが好ましい。すなわち、これらの
特定の無機系バインダを用いた場合、本発明の奏する特
長が極めて大きく奏される。
【0025】このような無機系バインダの具体例とし
て、珪素化合物では、珪酸ソーダ、珪酸カリウム、珪酸
リチウムなどのアルカリ珪酸塩の他、コロイダルシリカ
などの高分子シリカが挙げられる。アルミニウム化合物
では、炭酸アルミニウム、水分散性アルミナコロイド等
が挙げられる。カルシウム化合物では、炭酸カルシウム
等が挙げられる。ジルコニウム化合物では、水分散性ジ
ルコニウムコロイドや、炭酸ジルコニウムアンモニウ
ム、ジルコンフッ化水素酸、ジルコンフッ化アンモニウ
ム、ジルコンフッ化カリウム、ジルコンフッ化ナトリウ
ム等が挙げられる。チタン化合物では、水分散性チタン
コロイドや硫酸チタン、オキシ硫酸チタン、チタンフッ
化水素酸、チタンフッ化アンモニウム等の水溶性無機チ
タン化合物や、チタンのアルコキシド等が挙げられる。
【0026】本発明は、リン酸塩と金属化合物(無機系
バインダ)とを含有する薬剤を塗布・乾燥することが特
徴でもある。
【0027】ところで、リン酸塩は、塗装前処理剤とし
て古くから使用されているが、絶縁性、防錆効果、界面
pH緩衝作用などを持つことが確認されており、これら
の点で金属材に対して塗装後の耐食性を発現させると推
定される。又、結晶質であることから、金属材表面に微
細な凹凸をつくり、表面積を大きくする為、塗装密着性
が向上すると考えられる。このように付加価値の高いリ
ン酸塩皮膜は、従来、亜鉛イオン、リン酸イオン、促進
剤などが含まれる薬剤に金属材を反応させ、リン酸亜鉛
皮膜を析出させ、水洗して過剰のイオンを除き、リン酸
塩処理鋼板として製造してきた。しかしながら、本発明
では、無機バインダを使用することにより、塗布後乾燥
するだけで、リン酸塩皮膜を金属材表面に設けるように
したのである。
【0028】又、本発明では、リン酸塩と無機系バイン
ダとの反応により、一部リン酸塩錯塩を形成させる。こ
のリン酸塩錯塩としては、トリポリリン酸二水素アルミ
ニウム、リン酸カルシウム、リン酸チタン、リン酸ジル
コニウムなどが挙げられる。これによって、処理膜が乾
燥する時、リン酸塩錯塩により緻密な膜が形成されるよ
うになる。その結果、膜の緻密さ、バインダの強い耐ア
ルカリ性、耐酸性及びリン酸塩添加剤の界面pHの緩和効
果と防錆効果等の点で、塗装後の耐食性ならびに塗膜密
着性に優れるものと推定される。
【0029】本発明では、リン酸塩微粒子の一部或いは
全部をアルカリ成分により処理液に溶解させる。処理液
を金属表面に塗布・乾燥した後、リン酸塩はバインダの
中に均一に分散・固定させられる。バインダとしては、
緻密な膜が付けられ、かつ、塗膜下腐食に対して、耐ア
ルカリ性に優れるものを用いるのが好ましい。従って、
樹脂のような有機バインダでは、塗膜と下地金属との間
の強いアルカリ性の雰囲気中で吸水―膨潤して溶解し、
ブリスターが発生し易くなると考えられ、無機系バイン
ダとしたのである。しかも、無機バインダは、一般的
に、鋼板などに対しても腐食性が無く、しかも上塗り塗
装に対して悪影響を与え難い。
【0030】本発明において、アルカリ成分としては各
種のアルカリが使用される。
【0031】しかしながら、中でも、アルカリ金属化合
物、アンモニア化合物、及びアミン化合物の群の中から
選ばれるアルカリ成分であることが好ましい。すなわ
ち、これらの特定のアルカリ成分を用いた場合、本発明
の奏する特長が極めて大きく奏される。
【0032】このようなアルカリ成分の具体例として、
例えば水酸化アンモニウム(アンモニウム水)、水酸化
ナトリウム、水酸化カリウム、珪酸ソーダ、珪酸カリウ
ム、並びにエチレンジアミンやトリエチレンテトラミン
等のポリアミン等が挙げられる。中でも、好ましいもの
として、モルホリンなどのオキサジン、ピペリジン、及
びコリンが挙げられる。又、処理膜の乾燥によって膜中
から発揮しやすいオキサジン、ピペリジンの他、水酸化
アンモニウムやトリエタノールアミンなどの低分子量ア
ミンも好ましいものである。
【0033】上記リン酸塩(固形分)量は、塗装下地処
理剤の全固形分量に対して5〜95wt%であることが
好ましい。すなわち、このような範囲の量とすることに
よって、本発明の奏する特長が極めて大きく奏される。
中でも、15wt%以上、特に30wt%以上の場合は
一層好ましい。又、70wt%以下、特に50wt%以
下の場合は一層好ましい。すなわち、含有量が、5重量
%未満では、防錆添加剤として使用しているリン酸塩が
少ない為、塗装後の耐食性が不十分となる傾向がある。
逆に、95重量%を越えて多く含有した場合、皮膜中の
リン酸塩量が過剰でバインダ効果が不十分となる為、密
着性が低下する傾向がある。
【0034】上記無機系バインダ(固形分)量は、リン
酸塩(固形分)100重量部に対して5〜1900重量
部であることが好ましい。すなわち、このような範囲の
量とすることによって、本発明の奏する特長が極めて大
きく奏される。中でも、50重量部以上、特に75重量
部以上の場合は一層好ましい。又、500重量部以下、
特に250重量部以下の場合は一層好ましい。
【0035】上記アルカリ成分量は、リン酸塩(固形
分)100重量部に対して0.01〜100重量部であ
ることが好ましい。すなわち、このような範囲の量とす
ることによって、本発明の奏する特長が極めて大きく奏
される。中でも、1重量部以上の場合は一層好ましい。
又、75重量部以下の場合は一層好ましい。
【0036】そして、前記の課題は、上記塗装下地処理
剤を金属材表面に塗布・乾燥し、前記金属材表面に厚さ
0.01 〜 5g/mの塗装下地皮膜を形成すること
を特徴とする金属材の表面処理方法によっても解決され
る。
【0037】又、前記の課題は、上記の塗装下地処理剤
が塗布され、表面に厚さ0.01〜 5g/mの塗装
下地皮膜が設けられてなることを特徴とする金属材によ
っても解決される。
【0038】皮膜の厚さが0.01g/m未満では、
皮膜量が少ない為、耐食性が不十分となる傾向がある。
逆に、 5g/mを越えて厚く被覆した場合は、造膜
性が悪くなる。更には、加工後の密着性が不十分であっ
たり、コスト面で不利になる。尚、より好ましい範囲は
0.0 5g/m以上である。又、3g/m以下で
ある。
【0039】本発明の表面処理方法では、脱脂工程−水
洗工程−塗布工程−乾燥工程を採るのが一般的である。
従って、従来のリン酸塩化成処理に比べて大幅に処理工
程が短縮でき、コスト低減、省スペース化、更には排
水、スラッジなし、環境に優しい等のように多岐に渡る
メリットが期待できる。
【0040】本発明の表面処理方法では、処理膜の乾燥
温度は室温〜200℃、好ましくは60〜150℃であ
る。尚、乾燥の手法は、常温乾燥、風乾であっても良
い。
【0041】本発明の対象となる金属材は、冷延鋼板、
熱延鋼板、溶融亜鉛メッキ鋼板、電気亜鉛メッキ鋼板、
溶融合金化亜鉛メッキ鋼板、アルミニウムメッキ鋼板、
アルミ−亜鉛合金化メッキ鋼板、ステンレス鋼板、アル
ミニウム板、銅板、チタン板、マグネシウム板など一般
に公知の金属材やメッキ板に適用できる。更には、復数
種の素材の混在処理にも対応できる。これらの金属板
は、処理前に湯洗、アルカリ脱脂などの通常の処理を行
っても構わない。
【0042】本発明の塗装下地処理剤は従来の塗布方
法、例えばロールコート、カーテンフローコート、エア
ースプレー、エアーレススプレー、浸漬、バーコート、
刷毛塗りなどで行うことができる。
【0043】そして、上記のようにして本発明の塗装下
地処理剤が塗布され、表面に厚さ0.01 〜 5g/m
の塗装下地皮膜が設けられてなる金属材を、所望の形
状に加工することを特徴とする加工方法によっても、前
記の課題は解決される。
【0044】又、本発明の塗装下地処理剤が塗布され、
表面に厚さ0.01 〜 5g/mの塗装下地皮膜が設
けられてなる金属材が、所望の形状に加工されてなるこ
とを特徴とする金属製品によっても解決される。
【0045】尚、本発明の塗装下地処理が行われた後、
電着塗装、溶剤塗装、粉体塗装などの塗装が行われる。
【0046】
【発明の実施の形態】本発明になる塗装下地処理剤は、
リン酸塩と、無機系バインダとを含有する。又、リン酸
塩と、無機系バインダと、アルカリ成分とを含有する。
又、リン酸塩と、無機系バインダと、アルカリ成分と、
水とを含有する。
【0047】リン酸塩としては各種のリン酸塩が使用さ
れる。しかしながら、中でも、2価もしくは3価のZ
n,Fe,Mn,Ni,Co,Ca,Mg及びAlの群
の中から選ばれる金属の少なくとも一種を含有するリン
酸塩が用いられるのが好ましい。例えば、Zn3(PO4)
2 ,Zn2Fe(PO4) 2 ,Zn2Ni(PO4) 2 ,Ni3 (PO4)
2 ,Zn 2Mn(PO4) 2 , Mn3(PO4) 2 ,Mn2Fe(PO)
2 ,Ca3(PO4) 2 , FePO ,AlPO ,Co(P
O),Zn2Ca(PO4) 2 , Mg2(PO) 2等がある。
尚、これらのリン酸塩は、通常、2水塩、4水塩等の水
和物として存在するが、本発明の効果においては水和水
の数に限定は無いので、無水塩の形で具体例を挙げた。
又、金属材表面に形成させるリン酸塩皮膜構造について
は、耐食性、塗装下地皮膜としての塗膜密着性を考慮す
ると、金属表面を均一、緻密に被覆することが好ましい
ことから、又、処理液中で安定に分散させる為にも、リ
ン酸塩は、その算術平均粒子径が5μm以下の微粒子を
用いた。
【0048】無機系バインダとしては各種の無機系バイ
ンダが使用される。しかしながら、中でも、珪素化合
物、、アルミニウム化合物、カルシウム化合物、ジルコ
ニウム化合物、及びチタン化合物の群の中から選ばれる
少なくとも一種のものであることが好ましい。このよう
な無機系バインダの具体例として、珪素化合物では、珪
酸ソーダ、珪酸カリウム、珪酸リチウムなどのアルカリ
珪酸塩の他、コロイダルシリカなどの高分子シリカが挙
げられる。アルミニウム化合物では、炭酸アルミニウ
ム、水分散性アルミナコロイド等が挙げられる。カルシ
ウム化合物では、炭酸カルシウム等が挙げられる。ジル
コニウム化合物では、水分散性ジルコニウムコロイド
や、炭酸ジルコニウムアンモニウム、ジルコンフッ化水
素酸、ジルコンフッ化アンモニウム、ジルコンフッ化カ
リウム、ジルコンフッ化ナトリウム等が挙げられる。チ
タン化合物では、水分散性チタンコロイドや硫酸チタ
ン、オキシ硫酸チタン、チタンフッ化水素酸、チタンフ
ッ化アンモニウム等の水溶性無機チタン化合物や、チタ
ンのアルコキシド等が挙げられる。
【0049】本発明では、リン酸塩微粒子の一部或いは
全部をアルカリ成分により処理液に溶解させる。処理液
を金属表面に塗布・乾燥した後、リン酸塩はバインダの
中に均一的に分散・固定させられる。バインダとして
は、緻密な膜が付けられ、かつ、塗膜下腐食に対して、
耐アルカリ性に優れるものを用いる。従って、樹脂のよ
うな有機バインダでは無く、無機系バインダを用いた。
【0050】アルカリ成分としては各種のアルカリが使
用される。しかしながら、中でも、アルカリ金属化合
物、アンモニア化合物、及びアミン化合物の群の中から
選ばれるアルカリ成分である。このようなアルカリ成分
の具体例として、例えば水酸化アンモニウム(アンモニ
ウム水)、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、珪酸ソ
ーダ、珪酸カリウム、並びにエチレンジアミンやトリエ
チレンテトラミン等のポリアミン等が挙げられる。中で
も、好ましいものとして、モルホリンなどのオキサジ
ン、ピペリジン、及びコリンが挙げられる。又、処理膜
の乾燥によって膜中から発揮しやすいオキサジン、ピペ
リジンの他、水酸化アンモニウムやトリエタノールアミ
ンなどの低分子量アミンも好ましい。
【0051】リン酸塩(固形分)量は、塗装下地処理剤
の全固形分量に対して5〜95wt%である。中でも、
15wt%以上、特に30wt%以上である。又、70
wt%以下、特に50wt%以下である。無機系バイン
ダ(固形分)量は、リン酸塩(固形分)100重量部に
対して5〜1900重量部である。中でも、50重量部
以上、特に75重量部以上である。又、500重量部以
下、特に250重量部以下である。アルカリ成分の量
は、リン酸塩(固形分)100重量部に対して0.01
〜100重量部である。中でも、1重量部以上である。
又、75重量部以下である。
【0052】本発明になる表面処理方法は、上記塗装下
地処理剤を金属材表面に塗布・乾燥し、前記金属材表面
に厚さ0.01 〜 5g/m(特に、0.0 5g/
以上。又、3g/m以下)の塗装下地皮膜を形成
する方法である。そして、上記塗装下地処理が行われた
後、電着塗装、溶剤塗装、粉体塗装などの塗装が行われ
る。
【0053】塗布方法は、例えばロールコート、カーテ
ンフローコート、エアースプレー、エアーレススプレ
ー、浸漬、バーコート、刷毛塗り等が採用される。乾燥
には、常温乾燥、風乾などが採用される。乾燥温度は、
室温〜200℃、特に60〜150℃である。
【0054】本発明になる金属材は、上記塗装下地処理
剤が塗布され、表面に厚さ0.01〜 5g/m(特
に、0.0 5g/m以上。又、3g/m以下)の
塗装下地皮膜が設けられてなる金属材である。そして、
上記塗装下地皮膜の上に電着塗装、溶剤塗装、粉体塗装
などによる塗膜が設けられたものである。
【0055】金属材としては、冷延鋼板、熱延鋼板、溶
融亜鉛メッキ鋼板、電気亜鉛メッキ鋼板、溶融合金化亜
鉛メッキ鋼板、アルミニウムメッキ鋼板、アルミ−亜鉛
合金化メッキ鋼板、ステンレス鋼板、アルミニウム板、
銅板、チタン板、マグネシウム板など一般に公知の金属
材やメッキ板がある。これらの金属板は、処理前に湯
洗、アルカリ脱脂などの通常の処理を行っても構わな
い。
【0056】本発明になる加工方法は、本発明の塗装下
地処理剤が塗布され、表面に厚さ0.01 〜 5g/m
の塗装下地皮膜が設けられてなる金属材を、所望の形
状に加工する加工方法である。更には、上記塗装下地処
理が行われた後、電着塗装、溶剤塗装、粉体塗装などの
塗装が行われて塗膜が設けられてなる金属材を、所望の
形状に加工する加工方法である。
【0057】本発明になる金属製品は、本発明の塗装下
地処理剤が塗布され、表面に厚さ0.01 〜 5g/m
の塗装下地皮膜が設けられてなる金属材が、所望の形
状に加工されたものである。更には、上記塗装下地処理
が行われた後、電着塗装、溶剤塗装、粉体塗装などの塗
装が行われて塗膜が設けられてなる金属材が、所望の形
状に加工されたものである。
【0058】尚、金属材を所望の形状に加工した後、本
発明の表面処理を行い、そして塗装を行うようにしても
良い。或いは、金属材に本発明の表面処理を行い、この
後所望の形状に加工し、そして塗装を行うようにしても
良い。
【0059】以下、具体的な実施例を挙げて本発明を説
明する。尚、本発明はこれらの実施例によって何ら制約
を受けるものではない。
【0060】
【実施例】[試験板の作製] 1 供試材 冷間圧延鋼板(SPCC−SD) 寸法 70mm×150mm×0.8mm 合金メッキ鋼板(GA) 寸法 70mm×150mm×0.8mm メッキ付着量片面当たり45g/m(両面メッキ) アルミニウム板(Al) 寸法 70mm×150mm×0.8mm 亜鉛メッキ鋼板(GI) 寸法 200mm×300mm×0.8mm 亜鉛付着量片面当たり60g/m(両面メッキ) 2 前処理 供試材をアルカリ脱脂剤のパルクリーンN364S(日
本パ−カライジング社製)を用いて、濃度20g/L、
温度60℃の水溶液中に10秒間浸漬し、純水で水洗し
た後、乾燥した。 3 表面処理 [実施例1〜16、比較例1〜4]SPCC材、GA
材、又はAl材に対して、カチオン電着塗装の下地処理
膜として、表−1に示す組成の塗装下地処理剤を用いて
バーコート法により所定の膜厚となるよう塗布し、10
0℃の乾燥炉で3分間かけて乾燥した。
【0061】又、GI材に対して、一般塗装の下地処理
膜として、表−1に示す組成の塗装下地処理剤を用いて
ロールコート法により所定の膜厚となるよう塗布し、熱
風乾燥炉で到達板温度が80℃となるように乾燥した。
【0062】表−1 [比較例5(リン酸亜鉛処理)]SPCC材を使用し、
表面調整剤としてプレパレンZN(日本パーカライジン
グ社製)1 g/Lを、常温で20秒スプレー塗布し、そ
の後リン酸亜鉛処理薬剤としてパルボンドL3080
(日本パーカライジング社製)48g/Lに、42℃で
120秒間浸漬処理し、リン酸亜鉛処理を行った。この
後、水洗し、乾燥した。
【0063】[比較例6(塗布クロメート処理)]GI
材を使用し、塗布クロメート薬剤としてジンクロム13
00AN(日本パ−カライジング社製)を用いて、ロー
ルコート法により、付着量が40mg/m となるよう
塗布し、熱風乾燥炉で到達板温度が80℃となるように
乾燥した。 4 上塗塗装 下記条件でカチオン電着塗装を行った(SPCC材、G
A材、及びAl材)。
【0064】塗料:GT−10V(関西ペイント社製カ
チオン電着塗料) 塗装方法:クーロン制御/30秒スロースタート 焼き付け:175℃、25分 膜厚:20μm 下記条件で一般塗装を行った(GI材)。 塗料:アミラック#1000(関西ペイント社製) 塗装法:バーコート法 焼き付け:140℃、20分 膜厚:25μm 5 評価 [皮膜重量]皮膜重量は蛍光X線分析装置 (FXA)を
用いてリンの付着量を測定し、処理剤中の配合量から換
算して求めた。
【0065】[塗装後の耐食性][SDT]SPCC
材、GA材、及びAl材の電着塗装板について、塗装面
に対角線状にカッターナイフでカットを入れ、55℃に
加温した5%塩化ナトリウム水溶液中に塗板を浸漬し
た。これを240時間後に引き上げ、水洗、乾燥後、カ
ット部についてテープ剥離試験を行い、両側最大剥離幅
を測定した。
【0066】評価基準は以下の通りである。
【0067】 ○:6mm未満 △:6mm以上10mm未満 ×:10mm以上[SST]GI材の塗装板について、
JIS−Z2371に規定された塩水噴霧試験を120
時間実施した。耐白錆性を目視にて測定し、評価した。
【0068】評価基準は以下の通りである。
【0069】 ◎:白錆発生率5%未満 ○:白錆発生率5%以上、10%未満 △:白錆発生率10%以上、50%未満 ×:白錆発生率50%以上 [塗膜密着性] [一次密着性]SPCC材、GA材、Al材、及びGI
材の塗装板を、塗装面に1mm角の碁盤目をカッターナ
イフで入れ、塗装面が凸となるようにエリクセン試験機
で5mm押し出した後、テープ剥離試験を行った。碁盤
目の入れ方、エリクセンの押し出し方法、テープ剥離の
方法については、JIS−K5400.8.2、及びJ
IS−K5400.8.5記載の方法に準じて実施し
た。評価は塗膜剥離個数にて行った。
【0070】評価基準を以下に示す。
【0071】 ◎:剥離無し ○:剥離個数1個以上、10個未満 △:剥離個数11個以上、50個未満 ×:剥離個数51個以上 [二次密着性]SPCC材、GA材、及びAl材の電着
塗装板を40℃に加温した純水中に浸漬した。これを2
40時間後に引き上げ、乾燥後、一次密着性と同様なテ
ストを行い評価した。GI材の塗装板を沸騰水中に2時
間浸漬した後、一次密着性と同様なテストを行い評価し
た。
【0072】上記の結果を表−2に示す。
【0073】表−2 表−2の結果から明らかな通り、本発明の塗装下地処理
剤を用いた実施例は、良好な塗装密着性、耐食性が得ら
れている。
【0074】
【発明の効果】従来のリン酸塩化成処理のような反応・
水洗型の処理方法と異なり、かつ、環境上有毒であるク
ロムを含まない処理液を用いて塗布・乾燥することによ
り、緻密なリン酸塩皮膜を簡単に形成でき、塗装下地に
使用した場合には、塗装後の耐食性ならびに塗膜密着性
に優れたものが得られる。そして、従来のリン酸塩化成
処理と比べて大幅に処理工程が短縮でき、コスト低減、
省スペース化、又、排水、スラッジなし、環境に優しい
特長を奏する。更には、各種の多用な金属材にも適用で
きる。
フロントページの続き Fターム(参考) 4D075 BB24Z BB92Z CA13 CA33 DA06 DA23 DB02 DB04 DB05 DB07 DC01 DC10 DC12 DC18 EA06 EA41 EB01 EB02 EB05 EB56 EC01 EC54 4J038 AA011 HA211 HA281 HA291 HA416 HA441 HA451 PC02 4K026 AA01 AA02 AA09 AA11 AA22 BA03 BB06 BB08 CA16 CA18 CA23 CA27 CA28 CA33 CA41 DA02 DA16 EB11

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 リン酸塩と、 無機系バインダとを含有することを特徴とする塗装下地
    処理剤。
  2. 【請求項2】 リン酸塩と、 無機系バインダと、 アルカリ成分とを含有することを特徴とする塗装下地処
    理剤。
  3. 【請求項3】 リン酸塩と、 無機系バインダと、 アルカリ成分と、 水 とを含有することを特徴とする塗装下地処理剤。
  4. 【請求項4】 リン酸塩が、2価もしくは3価のZn,
    Fe,Mn,Ni,Co,Ca,Mg及びAlの群の中
    から選ばれる金属の少なくとも一種を含有するリン酸塩
    であることを特徴とする請求項1〜請求項3いずれかの
    塗装下地処理剤。
  5. 【請求項5】 無機系バインダが、珪素化合物、アルミ
    ニウム化合物、カルシウム化合物、ジルコニウム化合
    物、及びチタン化合物の群の中から選ばれる少なくとも
    一種であることを特徴とする請求項1〜請求項3いずれ
    かの塗装下地処理剤。
  6. 【請求項6】 アルカリ成分が、アルカリ金属化合物、
    アンモニア化合物、及びアミン化合物の群の中から選ば
    れる少なくとも一種であることを特徴とする請求項2〜
    請求項5いずれかの塗装下地処理剤。
  7. 【請求項7】 リン酸塩(固形分)量は、塗装下地処理
    剤の全固形分量に対して5〜95wt%であることを特
    徴とする請求項1〜請求項6いずれかの塗装下地処理
    剤。
  8. 【請求項8】 無機系バインダ(固形分)量は、リン酸
    塩(固形分)100重量部に対して5〜1900重量部
    であることを特徴とする請求項1〜請求項6いずれかの
    塗装下地処理剤。
  9. 【請求項9】 アルカリ成分の量は、リン酸塩(固形
    分)100重量部に対して0.01〜100重量部であ
    ることを特徴とする請求項2〜請求項8いずれかの塗装
    下地処理剤。
  10. 【請求項10】 請求項1〜請求項9いずれかの塗装下
    地処理剤を金属材表面に塗布・乾燥し、前記金属材表面
    に厚さ0.01 〜 5g/mの塗装下地皮膜を形成す
    ることを特徴とする金属材の表面処理方法。
  11. 【請求項11】 請求項1〜請求項9いずれかの塗装下
    地処理剤が塗布され、表面に厚さ0.01 〜 5g/m
    の塗装下地皮膜が設けられてなることを特徴とする金
    属材。
  12. 【請求項12】 請求項1〜請求項9いずれかの塗装下
    地処理剤が塗布され、表面に厚さ0.01 〜 5g/m
    の塗装下地皮膜が設けられてなる金属材を、所望の形
    状に加工することを特徴とする加工方法。
  13. 【請求項13】 請求項1〜請求項9いずれかの塗装下
    地処理剤が塗布され、表面に厚さ0.01 〜 5g/m
    の塗装下地皮膜が設けられてなる金属材が、所望の形
    状に加工されてなることを特徴とする金属製品。
JP2001173714A 2001-06-08 2001-06-08 塗装下地処理剤、表面処理方法、金属材、加工方法、及び金属製品 Expired - Fee Related JP4509425B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001173714A JP4509425B2 (ja) 2001-06-08 2001-06-08 塗装下地処理剤、表面処理方法、金属材、加工方法、及び金属製品

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001173714A JP4509425B2 (ja) 2001-06-08 2001-06-08 塗装下地処理剤、表面処理方法、金属材、加工方法、及び金属製品

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2002363764A true JP2002363764A (ja) 2002-12-18
JP4509425B2 JP4509425B2 (ja) 2010-07-21

Family

ID=19015124

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001173714A Expired - Fee Related JP4509425B2 (ja) 2001-06-08 2001-06-08 塗装下地処理剤、表面処理方法、金属材、加工方法、及び金属製品

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4509425B2 (ja)

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004285378A (ja) * 2003-03-20 2004-10-14 Nippon Steel Corp 耐錆性に優れたラミネート容器用鋼板
JP2006161152A (ja) * 2004-11-11 2006-06-22 Nippon Steel Corp 金属部材、表面被覆処理剤、及び、表面被覆処理方法
JP2006218629A (ja) * 2005-02-08 2006-08-24 Nok Corp フッ素ゴム−金属積層ガスケット素材
JP2007327001A (ja) * 2006-06-09 2007-12-20 Yamada Fumitaka 無機塗料組成物
JP2007327000A (ja) * 2006-06-09 2007-12-20 Koji Yamada 無機塗料組成物
JP2008050693A (ja) * 2006-07-25 2008-03-06 Nippon Light Metal Co Ltd アルミニウム塗装材
JP2008208393A (ja) * 2007-02-23 2008-09-11 Jfe Steel Kk 耐食性および連続高速プレス成形後の表面外観に優れる表面処理亜鉛系めっき鋼板およびその製造方法
JP2010053404A (ja) * 2008-08-28 2010-03-11 Nippon Steel Corp プレコート金属板の切断端面の補修液及びそれを用いた補修方法
CN105379594A (zh) * 2015-11-24 2016-03-09 玖龙浆纸(乐山)有限公司 一种育果袋纸及其制备方法
CN109518176A (zh) * 2018-12-14 2019-03-26 上海大学 碱性磷化液、制备方法及磷化处理工艺

Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS52146447A (en) * 1976-05-31 1977-12-06 Matsushita Electric Works Ltd Method for coating silicate inorganic coating compounds
JPH0671807A (ja) * 1992-08-26 1994-03-15 Kawasaki Steel Corp 耐食性に優れたプレコート鋼板
JPH06100803A (ja) * 1992-09-17 1994-04-12 Chugoku Marine Paints Ltd 一次防錆塗料組成物
JPH10225659A (ja) * 1997-02-13 1998-08-25 Nippon Paint Co Ltd 無機塗膜形成方法
JPH1180589A (ja) * 1997-09-12 1999-03-26 Nippon Fueroo Kk 下塗り用組成物、および同組成物を用いる下塗り方法
JP2000086974A (ja) * 1998-09-16 2000-03-28 Osaka Organic Chem Ind Ltd 防藻塗料およびそれからなる塗装品
JP2001064548A (ja) * 1999-08-27 2001-03-13 Kikusui Chemical Industries Co Ltd 耐火被覆層の形成方法

Patent Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS52146447A (en) * 1976-05-31 1977-12-06 Matsushita Electric Works Ltd Method for coating silicate inorganic coating compounds
JPH0671807A (ja) * 1992-08-26 1994-03-15 Kawasaki Steel Corp 耐食性に優れたプレコート鋼板
JPH06100803A (ja) * 1992-09-17 1994-04-12 Chugoku Marine Paints Ltd 一次防錆塗料組成物
JPH10225659A (ja) * 1997-02-13 1998-08-25 Nippon Paint Co Ltd 無機塗膜形成方法
JPH1180589A (ja) * 1997-09-12 1999-03-26 Nippon Fueroo Kk 下塗り用組成物、および同組成物を用いる下塗り方法
JP2000086974A (ja) * 1998-09-16 2000-03-28 Osaka Organic Chem Ind Ltd 防藻塗料およびそれからなる塗装品
JP2001064548A (ja) * 1999-08-27 2001-03-13 Kikusui Chemical Industries Co Ltd 耐火被覆層の形成方法

Cited By (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004285378A (ja) * 2003-03-20 2004-10-14 Nippon Steel Corp 耐錆性に優れたラミネート容器用鋼板
JP2006161152A (ja) * 2004-11-11 2006-06-22 Nippon Steel Corp 金属部材、表面被覆処理剤、及び、表面被覆処理方法
JP2006218629A (ja) * 2005-02-08 2006-08-24 Nok Corp フッ素ゴム−金属積層ガスケット素材
JP2007327001A (ja) * 2006-06-09 2007-12-20 Yamada Fumitaka 無機塗料組成物
JP2007327000A (ja) * 2006-06-09 2007-12-20 Koji Yamada 無機塗料組成物
JP2008050693A (ja) * 2006-07-25 2008-03-06 Nippon Light Metal Co Ltd アルミニウム塗装材
JP2008208393A (ja) * 2007-02-23 2008-09-11 Jfe Steel Kk 耐食性および連続高速プレス成形後の表面外観に優れる表面処理亜鉛系めっき鋼板およびその製造方法
JP2010053404A (ja) * 2008-08-28 2010-03-11 Nippon Steel Corp プレコート金属板の切断端面の補修液及びそれを用いた補修方法
CN105379594A (zh) * 2015-11-24 2016-03-09 玖龙浆纸(乐山)有限公司 一种育果袋纸及其制备方法
CN105379594B (zh) * 2015-11-24 2019-03-12 玖龙纸业(乐山)有限公司 一种育果袋纸及其制备方法
CN109518176A (zh) * 2018-12-14 2019-03-26 上海大学 碱性磷化液、制备方法及磷化处理工艺

Also Published As

Publication number Publication date
JP4509425B2 (ja) 2010-07-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3883831B2 (ja) 耐白錆性に優れた表面処理鋼板及びその製造方法
CN102991023B (zh) 抗蚀性、导电性及被膜外观优良的表面处理钢板
JP5241075B2 (ja) 金属材料表面処理用のノンクロメート水系表面処理剤
JP5446057B2 (ja) 化成処理用亜鉛系めっき鋼板およびその製造方法、並びに化成処理鋼板
JP4145016B2 (ja) 亜鉛系メッキ鋼板用防錆処理剤および亜鉛系メッキ鋼板
JP2001335964A (ja) 耐食性に優れた有機被覆鋼板
JP4509425B2 (ja) 塗装下地処理剤、表面処理方法、金属材、加工方法、及び金属製品
JP4300607B2 (ja) 耐食性に優れた表面処理鋼板の製造方法
CN100494495C (zh) 金属材料表面用处理剂、以该处理剂处理的镀铝·锌系合金的钢板
JP3911160B2 (ja) 耐食性、塗装性に優れたリン酸塩処理亜鉛系メッキ鋼板
JPH0148870B2 (ja)
JP2001011645A (ja) 耐食性に優れた有機被覆鋼板およびその製造方法
JP3381647B2 (ja) 耐食性に優れた有機被覆鋼板
JP2000129460A (ja) 有機被覆亜鉛系メッキ鋼板
JP3923419B2 (ja) 非クロム系化成処理鋼板のノンクロム処理
JPWO2002061175A1 (ja) 金属材料用表面処理剤および表面処理方法
JPH0751620A (ja) 耐食性に優れかつ無害性のプレコート鋼板
JP2001131762A (ja) 自動車車体用亜鉛系メッキ鋼板
JP3962123B2 (ja) 有機系表面処理金属板および有機系金属表面処理液
JP3451980B2 (ja) 耐食性に優れた表面処理鋼板
JP3903900B2 (ja) 耐食性、塗料密着性及び加工性に優れた非クロム系リン酸亜鉛処理鋼板
JPH07331160A (ja) 亜鉛および/又はアルミニウム含有金属めっき鋼板用表面処理組成物、処理液および処理方法
JP4344219B2 (ja) 電着塗装後耐食性に優れた無機有機複合処理亜鉛系めっき鋼板
JP2001011656A (ja) 耐食性に優れた有機被覆鋼板およびその製造方法
JP4143019B2 (ja) 無機有機複合処理亜鉛系めっき鋼板

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070808

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20080131

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100310

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100413

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20100428

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20100428

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130514

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130514

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees