JPH071528A - 金型のマニホールド断熱構造 - Google Patents
金型のマニホールド断熱構造Info
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- JPH071528A JPH071528A JP14597193A JP14597193A JPH071528A JP H071528 A JPH071528 A JP H071528A JP 14597193 A JP14597193 A JP 14597193A JP 14597193 A JP14597193 A JP 14597193A JP H071528 A JPH071528 A JP H071528A
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- B29—WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
- B29C—SHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
- B29C45/00—Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor
- B29C45/17—Component parts, details or accessories; Auxiliary operations
- B29C45/26—Moulds
- B29C45/27—Sprue channels ; Runner channels or runner nozzles
- B29C45/2737—Heating or cooling means therefor
- B29C45/2738—Heating or cooling means therefor specially adapted for manifolds
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- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B29—WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
- B29C—SHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
- B29C33/00—Moulds or cores; Details thereof or accessories therefor
- B29C33/02—Moulds or cores; Details thereof or accessories therefor with incorporated heating or cooling means
- B29C2033/023—Thermal insulation of moulds or mould parts
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- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B29—WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
- B29C—SHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
- B29C45/00—Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor
- B29C45/17—Component parts, details or accessories; Auxiliary operations
- B29C45/72—Heating or cooling
- B29C45/73—Heating or cooling of the mould
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- Engineering & Computer Science (AREA)
- Manufacturing & Machinery (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 固定型と可動型の寸法誤差の発生を、従来の
エア断熱よりもさらに効果的に防止するための、マニホ
ールドの断熱構造を提供する。 【構成】 ホットランナHのマニホールドMと固定型1
を構成する型板12との間の空隙S1に、両者の間を遮
るように鏡面板Dを配置した。
エア断熱よりもさらに効果的に防止するための、マニホ
ールドの断熱構造を提供する。 【構成】 ホットランナHのマニホールドMと固定型1
を構成する型板12との間の空隙S1に、両者の間を遮
るように鏡面板Dを配置した。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ホットランナシステム
を用いた射出成形用の金型における、当該ホットランナ
のマニホールドの断熱構造に関するものである。
を用いた射出成形用の金型における、当該ホットランナ
のマニホールドの断熱構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術と発明が解決しようとする課題】ホットラ
ンナシステムを用いた多数個取りの射出成形用の金型に
おいては複数の型板からなる固定型および可動型のうち
固定型に、複数個のホットランナと、各ホットランナに
溶融樹脂を供給する、加熱されたマニホールドが組み込
まれている。一方、可動型にはそのような熱源がないた
め、固定および可動の両型内に冷却水溝を形成して冷却
水を流す等して温度調節しているにも拘らず、固定型の
方に熱がこもって、可動型よりも大きく熱膨張する傾向
がある。
ンナシステムを用いた多数個取りの射出成形用の金型に
おいては複数の型板からなる固定型および可動型のうち
固定型に、複数個のホットランナと、各ホットランナに
溶融樹脂を供給する、加熱されたマニホールドが組み込
まれている。一方、可動型にはそのような熱源がないた
め、固定および可動の両型内に冷却水溝を形成して冷却
水を流す等して温度調節しているにも拘らず、固定型の
方に熱がこもって、可動型よりも大きく熱膨張する傾向
がある。
【0003】多数個取りで大きい金型ほど金型中心より
の距離が離れ、同じ温度差の時には、金型中心より距離
が離れるほど、熱膨張による固定型と可動型の寸法誤差
が大きくなる。そして、両金型の彫刻面では、その喰い
きり面等で、固定型と可動型の寸法差によって隙間が生
じて、成形品にバリの不良が発生したり、あるいは型締
めの際に両金型が接触する、いわゆるカジリを生じたり
するという問題がある。
の距離が離れ、同じ温度差の時には、金型中心より距離
が離れるほど、熱膨張による固定型と可動型の寸法誤差
が大きくなる。そして、両金型の彫刻面では、その喰い
きり面等で、固定型と可動型の寸法差によって隙間が生
じて、成形品にバリの不良が発生したり、あるいは型締
めの際に両金型が接触する、いわゆるカジリを生じたり
するという問題がある。
【0004】そこで通常は、マニホールドから発生する
熱の影響を低減するために、当該マニホールドとその周
囲の型板との間に断熱のための空隙を設ける、いわゆる
エア断熱が行われている。ところが射出成形用の金型は
長期間連続使用されるものであるため、エア断熱だけで
は十分な断熱効果は得られず、熱膨張による固定型と可
動型の寸法誤差の発生と、それに伴う各種の不良を完全
に防止できないという問題がある。
熱の影響を低減するために、当該マニホールドとその周
囲の型板との間に断熱のための空隙を設ける、いわゆる
エア断熱が行われている。ところが射出成形用の金型は
長期間連続使用されるものであるため、エア断熱だけで
は十分な断熱効果は得られず、熱膨張による固定型と可
動型の寸法誤差の発生と、それに伴う各種の不良を完全
に防止できないという問題がある。
【0005】本発明は以上の事情に鑑みてなされたもの
であって、固定型と可動型の寸法誤差の発生をより効果
的に防止するための、マニホールドの断熱構造を提供す
ることを目的としている。
であって、固定型と可動型の寸法誤差の発生をより効果
的に防止するための、マニホールドの断熱構造を提供す
ることを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の、本発明の金型のマニホールド断熱構造は、複数の型
板からなる固定型および可動型のうち固定型を構成する
型板間に、ホットランナのマニホールドを、その周囲の
型板との間に断熱のための空隙を設けた状態で設置する
とともに、このマニホールドの周囲の空隙のうち少なく
とも、成形品の形状に対応する彫刻面が形成された固定
型表面に近い側の型板とマニホールドとの間の空隙内
に、両者の間を遮るように鏡面板を配置したことを特徴
とする。
の、本発明の金型のマニホールド断熱構造は、複数の型
板からなる固定型および可動型のうち固定型を構成する
型板間に、ホットランナのマニホールドを、その周囲の
型板との間に断熱のための空隙を設けた状態で設置する
とともに、このマニホールドの周囲の空隙のうち少なく
とも、成形品の形状に対応する彫刻面が形成された固定
型表面に近い側の型板とマニホールドとの間の空隙内
に、両者の間を遮るように鏡面板を配置したことを特徴
とする。
【0007】また本発明においては、マニホールドの周
囲の空隙が、射出成形機に装着した際の上下両方向で、
固定型外へ開放されているのが好ましい。
囲の空隙が、射出成形機に装着した際の上下両方向で、
固定型外へ開放されているのが好ましい。
【0008】
【作用】上記構成からなる本発明の金型のマニホールド
断熱構造によれば、マニホールドの周囲の空隙のうち少
なくとも、成形品の形状に対応する彫刻面が形成された
固定型表面に近い側の型板とマニホールドとの間の空隙
内に設けた鏡面板によって、加熱状態のマニホールドか
ら発生した輻射熱が反射されて、上記型板の熱吸収がカ
ットされる。このため固定型の、彫刻面が形成された表
面付近が大きく熱膨張するのが防止されるので、熱膨張
による固定型と可動型の寸法誤差の発生を、より効果的
に防止することができる。
断熱構造によれば、マニホールドの周囲の空隙のうち少
なくとも、成形品の形状に対応する彫刻面が形成された
固定型表面に近い側の型板とマニホールドとの間の空隙
内に設けた鏡面板によって、加熱状態のマニホールドか
ら発生した輻射熱が反射されて、上記型板の熱吸収がカ
ットされる。このため固定型の、彫刻面が形成された表
面付近が大きく熱膨張するのが防止されるので、熱膨張
による固定型と可動型の寸法誤差の発生を、より効果的
に防止することができる。
【0009】またマニホールドの周囲の空隙が、射出成
形機に装着した際の上下両方向で固定型外へ開放されて
いる場合には、マニホールドの熱によって、空隙内に上
昇気流が発生して、外部から冷たい空気が供給されるの
で、空隙内に熱がこもるのが防止され、熱膨張による固
定型と可動型の寸法誤差の発生を、さらに効果的に防止
することができる。
形機に装着した際の上下両方向で固定型外へ開放されて
いる場合には、マニホールドの熱によって、空隙内に上
昇気流が発生して、外部から冷たい空気が供給されるの
で、空隙内に熱がこもるのが防止され、熱膨張による固
定型と可動型の寸法誤差の発生を、さらに効果的に防止
することができる。
【0010】
【実施例】以下に本発明を、その一実施例を示す図面を
参照しつつ説明する。図1は、本発明の金型のマニホー
ルド断熱構造を採用した、固定型1と可動型2とからな
る実施例の金型の要部を拡大した断面図であり、図3は
この金型の外観を示す斜視図である。
参照しつつ説明する。図1は、本発明の金型のマニホー
ルド断熱構造を採用した、固定型1と可動型2とからな
る実施例の金型の要部を拡大した断面図であり、図3は
この金型の外観を示す斜視図である。
【0011】これらの図にみるように固定型1は、第1
〜第3の3枚の型板11〜13と、これらの型板のうち
第2および第3の型板12,13の間に、マニホールド
Mを断熱する空隙S1,S2を形成すべく介装されたス
ペーサ14とで構成されており、可動型2は、複数の型
板21〜23等で構成されている。第1の型板11は、
可動型2に対向する面に、成形品の表面の形状に対応す
る複数個の彫刻面11aを備えている。そして、固定型
1と可動型2を型締めすると、図1に示すように、上記
彫刻面11aと、成形品の裏面の形状に対応する可動型
2の型板21の彫刻面(図示せず)とによって、成形品
の形状に対応するキャビティCが構成されるようになっ
ている。
〜第3の3枚の型板11〜13と、これらの型板のうち
第2および第3の型板12,13の間に、マニホールド
Mを断熱する空隙S1,S2を形成すべく介装されたス
ペーサ14とで構成されており、可動型2は、複数の型
板21〜23等で構成されている。第1の型板11は、
可動型2に対向する面に、成形品の表面の形状に対応す
る複数個の彫刻面11aを備えている。そして、固定型
1と可動型2を型締めすると、図1に示すように、上記
彫刻面11aと、成形品の裏面の形状に対応する可動型
2の型板21の彫刻面(図示せず)とによって、成形品
の形状に対応するキャビティCが構成されるようになっ
ている。
【0012】第2の型板12は、上記第1の型板11の
各彫刻面11aの、ゲートGに対応する位置に複数個の
ホットランナHを有し、第1の型板11の背後に密着し
て配置されている。またこの第2の型板12の背面に
は、後述するスプルーブッシュ13aから供給される溶
融樹脂を、各ホットランナHに分配するためのマニホー
ルドMが、空隙S1を介して取り付けられている。
各彫刻面11aの、ゲートGに対応する位置に複数個の
ホットランナHを有し、第1の型板11の背後に密着し
て配置されている。またこの第2の型板12の背面に
は、後述するスプルーブッシュ13aから供給される溶
融樹脂を、各ホットランナHに分配するためのマニホー
ルドMが、空隙S1を介して取り付けられている。
【0013】マニホールドMは、その内部に、前面側で
ホットランナHと接続され、背面側で後述するスプルー
ブッシュ13aと接続された溶融樹脂の流路M1を有す
る金属製のブロックからなり、内部に埋め込まれたヒー
タ(図示せず)によって、流路M1を流れる溶融樹脂を
加熱して、溶融状態を維持したままでホットランナHに
供給する働きをする。
ホットランナHと接続され、背面側で後述するスプルー
ブッシュ13aと接続された溶融樹脂の流路M1を有す
る金属製のブロックからなり、内部に埋め込まれたヒー
タ(図示せず)によって、流路M1を流れる溶融樹脂を
加熱して、溶融状態を維持したままでホットランナHに
供給する働きをする。
【0014】ホットランナHとして、図の実施例の場
合、マニホールドMから供給された溶融樹脂をゲートG
を通してキャビティC内に注入するためのノズルH1
と、溶融樹脂の溶融状態を維持するためのヒータH2
と、第3の型板13内に設置されたシリンダH3によっ
て前後してノズルH1を開閉するバルブH4とを備え
た、いわゆるバルブゲートタイプのものが採用されてい
るが、本発明においては、他のタイプのホットランナも
任意に採用することができる。
合、マニホールドMから供給された溶融樹脂をゲートG
を通してキャビティC内に注入するためのノズルH1
と、溶融樹脂の溶融状態を維持するためのヒータH2
と、第3の型板13内に設置されたシリンダH3によっ
て前後してノズルH1を開閉するバルブH4とを備え
た、いわゆるバルブゲートタイプのものが採用されてい
るが、本発明においては、他のタイプのホットランナも
任意に採用することができる。
【0015】第3の型板13は、その中心部に、射出成
形機のノズル(図示せず)が当接されるスプルーブッシ
ュ13aを備えており、前記スペーサ14を介して、マ
ニホールドMとの間に空隙S2が形成されるように、第
2の型板12の背後に配置されている。マニホールドM
と第2の型板12との間の空隙S1内には、図2(a) に
も拡大して示したように鏡面板Dが、支持部材31,3
2と、ねじ33とによって、当該空隙S1の幅方向の中
立位置に配置されている。
形機のノズル(図示せず)が当接されるスプルーブッシ
ュ13aを備えており、前記スペーサ14を介して、マ
ニホールドMとの間に空隙S2が形成されるように、第
2の型板12の背後に配置されている。マニホールドM
と第2の型板12との間の空隙S1内には、図2(a) に
も拡大して示したように鏡面板Dが、支持部材31,3
2と、ねじ33とによって、当該空隙S1の幅方向の中
立位置に配置されている。
【0016】このため、加熱状態のマニホールドMから
発生した輻射熱が鏡面板Dによって反射されるので、第
2の型板12の熱吸収がカットされる。したがって、固
定および可動の両型内に形成した冷却水溝(図示せず)
内に冷却水を流して温度調節するだけで、上記第2の型
板12と接する、彫刻面11aが形成された第1の型板
11が大きく熱膨張するのを防止できるので、熱膨張に
よる固定型1と可動型2の寸法誤差と、それに伴う各種
不良の発生を、従来より効果的に防止することが可能と
なる。
発生した輻射熱が鏡面板Dによって反射されるので、第
2の型板12の熱吸収がカットされる。したがって、固
定および可動の両型内に形成した冷却水溝(図示せず)
内に冷却水を流して温度調節するだけで、上記第2の型
板12と接する、彫刻面11aが形成された第1の型板
11が大きく熱膨張するのを防止できるので、熱膨張に
よる固定型1と可動型2の寸法誤差と、それに伴う各種
不良の発生を、従来より効果的に防止することが可能と
なる。
【0017】上記鏡面板Dとしては、少なくともマニホ
ールドM側の表面が鏡面に仕上げられたアルミ板やアル
ミフォイル、あるいは石綿布の片面にアルミ層を設けた
アルミクロス等が好適に採用される。また支持部材3
1,32は、マニホールドMからの熱伝導を防止すべ
く、断熱材で形成される。なお鏡面板Dは、空隙S1の
中立位置でなく、この空隙S1に臨むマニホールドMお
よび/または第2の型板12の表面に密着させて配置し
てもよい。この場合は、図2(b) に示すようにマニホー
ルドMおよび第2の型板12の両方の表面に、鏡面板D
を密着、配置するのがより効果的である。
ールドM側の表面が鏡面に仕上げられたアルミ板やアル
ミフォイル、あるいは石綿布の片面にアルミ層を設けた
アルミクロス等が好適に採用される。また支持部材3
1,32は、マニホールドMからの熱伝導を防止すべ
く、断熱材で形成される。なお鏡面板Dは、空隙S1の
中立位置でなく、この空隙S1に臨むマニホールドMお
よび/または第2の型板12の表面に密着させて配置し
てもよい。この場合は、図2(b) に示すようにマニホー
ルドMおよび第2の型板12の両方の表面に、鏡面板D
を密着、配置するのがより効果的である。
【0018】空隙S1,S2は、図3に示すように、射
出成形機に装着した際の上下両方向に設けられた開口S
3,S4によって、固定型1外へ開放されている。この
ためマニホールドMを加熱すると、その熱によって、図
1中に一点鎖線の矢印で示すように、空隙S1,S2内
に上昇気流が発生して、外部から冷たい空気が常時供給
されるので、当該空隙S1,S2内に熱がこもるのが防
止され、熱膨張による固定型1と可動型2の寸法誤差の
発生を、さらに効果的に防止できるという利点がある。
なお、開口S3,S4のいずれかの近傍に送風ファンを
配置して、空隙S1,S2内の空気を強制換気するよう
にしてもよい。
出成形機に装着した際の上下両方向に設けられた開口S
3,S4によって、固定型1外へ開放されている。この
ためマニホールドMを加熱すると、その熱によって、図
1中に一点鎖線の矢印で示すように、空隙S1,S2内
に上昇気流が発生して、外部から冷たい空気が常時供給
されるので、当該空隙S1,S2内に熱がこもるのが防
止され、熱膨張による固定型1と可動型2の寸法誤差の
発生を、さらに効果的に防止できるという利点がある。
なお、開口S3,S4のいずれかの近傍に送風ファンを
配置して、空隙S1,S2内の空気を強制換気するよう
にしてもよい。
【0019】なお本発明の金型のマニホールド断熱構造
は、上記図の実施例に限定されるものではない。たとえ
ば鏡面板Dは、マニホールドMと第2の型板12との間
の空隙S1内だけでなく、マニホールドMと第3の型板
13との間の空隙S2や、マニホールドMとスペーサ1
4との間の空隙内にも配置することができる。その他、
本発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の設計変更を施
すことができる。 〈実験例〉各種材料を鏡面板Dとして用いた際の、輻射
熱の反射効果を比較すべく、図1の実施例で使用したマ
ニホールドM上に、図4(a) に示すように、アルミ板、
アルミフォイル、およびアルミクロスのいずれかの鏡面
板Dを接着し、その上に断熱材Iを挟んで、同じ材料か
らなる鏡面板Dを接着した鋼ブロックF(型板のモデ
ル)を載せた。アルミフォイルは、鏡面側を外側にして
2枚重ねにしたものを1枚の鏡面板Dとして使用し、ア
ルミクロスは、アルミ層が形成された側と反対側の表面
を、マニホールドMおよび鋼ブロックFに接着した。
は、上記図の実施例に限定されるものではない。たとえ
ば鏡面板Dは、マニホールドMと第2の型板12との間
の空隙S1内だけでなく、マニホールドMと第3の型板
13との間の空隙S2や、マニホールドMとスペーサ1
4との間の空隙内にも配置することができる。その他、
本発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の設計変更を施
すことができる。 〈実験例〉各種材料を鏡面板Dとして用いた際の、輻射
熱の反射効果を比較すべく、図1の実施例で使用したマ
ニホールドM上に、図4(a) に示すように、アルミ板、
アルミフォイル、およびアルミクロスのいずれかの鏡面
板Dを接着し、その上に断熱材Iを挟んで、同じ材料か
らなる鏡面板Dを接着した鋼ブロックF(型板のモデ
ル)を載せた。アルミフォイルは、鏡面側を外側にして
2枚重ねにしたものを1枚の鏡面板Dとして使用し、ア
ルミクロスは、アルミ層が形成された側と反対側の表面
を、マニホールドMおよび鋼ブロックFに接着した。
【0020】そして、鋼ブロックFを載せて5分後およ
び10分後の、マニホールドMおよび鋼ブロックFの温
度を測定した。結果を、マニホールドMおよび鋼ブロッ
クFに鏡面板Dを接着しなかった場合の結果と併せて、
下記表1に示す。なお表1中のΔd1 は、鋼ブロックF
を載せて5分後における、鏡面板Dを接着したサンプル
と、鏡面板Dを接着しなかったサンプルとの鋼ブロック
の温度差を示し、Δd 2 は、鋼ブロックFを載せて10
分後における、各鏡面板Dを接着したサンプルと、鏡面
板Dを接着しなかったサンプルとの鋼ブロックの温度差
を示している。
び10分後の、マニホールドMおよび鋼ブロックFの温
度を測定した。結果を、マニホールドMおよび鋼ブロッ
クFに鏡面板Dを接着しなかった場合の結果と併せて、
下記表1に示す。なお表1中のΔd1 は、鋼ブロックF
を載せて5分後における、鏡面板Dを接着したサンプル
と、鏡面板Dを接着しなかったサンプルとの鋼ブロック
の温度差を示し、Δd 2 は、鋼ブロックFを載せて10
分後における、各鏡面板Dを接着したサンプルと、鏡面
板Dを接着しなかったサンプルとの鋼ブロックの温度差
を示している。
【0021】
【表1】
【0022】上記表1の結果より、アルミ板、アルミフ
ォイル、およびアルミクロスはいずれも鏡面板Dとし
て、マニホールドMからの輻射熱を反射する機能を有し
ていることか確認された。また上記表1の結果からは、
アルミクロスが、他の2者よりもΔd1 ,Δd2が大き
いという結果が得られた。しかし、このΔd1 ,Δd2
の結果から、アルミクロスを使用した場合の熱吸収カッ
ト率を求めたところ約35〜40%となり、アルミクロ
スの計算上の熱吸収カット率が約70%(Kcal/H)であ
ることを考えると、アルミクロスは熱吸収カット効果に
ロスがあることが予測された。
ォイル、およびアルミクロスはいずれも鏡面板Dとし
て、マニホールドMからの輻射熱を反射する機能を有し
ていることか確認された。また上記表1の結果からは、
アルミクロスが、他の2者よりもΔd1 ,Δd2が大き
いという結果が得られた。しかし、このΔd1 ,Δd2
の結果から、アルミクロスを使用した場合の熱吸収カッ
ト率を求めたところ約35〜40%となり、アルミクロ
スの計算上の熱吸収カット率が約70%(Kcal/H)であ
ることを考えると、アルミクロスは熱吸収カット効果に
ロスがあることが予測された。
【0023】そこで、鏡面板Dの厚みの影響を排除すべ
く、図4(b) に示すように、マニホールドMおよび鋼ブ
ロックFの表面に接着した鏡面板D(アルミフォイルま
たはアルミクロス)に断熱材Iの大きさの穴をあけて、
断熱材IがマニホールドMおよび鋼ブロックFと直接接
触するようにして、同様の試験を行った。結果を表2に
示す。
く、図4(b) に示すように、マニホールドMおよび鋼ブ
ロックFの表面に接着した鏡面板D(アルミフォイルま
たはアルミクロス)に断熱材Iの大きさの穴をあけて、
断熱材IがマニホールドMおよび鋼ブロックFと直接接
触するようにして、同様の試験を行った。結果を表2に
示す。
【0024】
【表2】
【0025】上記表2の結果より、アルミフォイルの場
合は殆ど変化がみられなかったが、アルミクロスはΔd
1 ,Δd2 が大幅に低下し、このことからアルミクロス
は、クロスの部分で熱を吸収しているものと考えられ
た。したがって長期間の使用を考慮すると、とくにマニ
ホールドMおよび鋼ブロックFの表面に直接接着する鏡
面板Dとしては、このような吸熱部分のないアルミフォ
イルおよびアルミ板が望ましいことが予測された。
合は殆ど変化がみられなかったが、アルミクロスはΔd
1 ,Δd2 が大幅に低下し、このことからアルミクロス
は、クロスの部分で熱を吸収しているものと考えられ
た。したがって長期間の使用を考慮すると、とくにマニ
ホールドMおよび鋼ブロックFの表面に直接接着する鏡
面板Dとしては、このような吸熱部分のないアルミフォ
イルおよびアルミ板が望ましいことが予測された。
【0026】
【発明の効果】以上、詳述したように本発明の金型のマ
ニホールド断熱構造によれば、マニホールドの周囲の空
隙内の所定位置に配置した鏡面板によって、加熱状態の
マニホールドから発生する輻射熱を反射して、型板の熱
吸収をカットすることができる。したがって本発明によ
れば、固定型と可動型の寸法誤差の発生をより効果的に
防止することができる。
ニホールド断熱構造によれば、マニホールドの周囲の空
隙内の所定位置に配置した鏡面板によって、加熱状態の
マニホールドから発生する輻射熱を反射して、型板の熱
吸収をカットすることができる。したがって本発明によ
れば、固定型と可動型の寸法誤差の発生をより効果的に
防止することができる。
【0027】またマニホールドの周囲の空隙を固定型外
へ開放されている場合には、マニホールドの熱によって
生じる上昇気流により、空隙内に熱がこもるのが防止さ
れるので、熱膨張による固定型と可動型の寸法誤差の発
生を、さらに効果的に防止することができる。
へ開放されている場合には、マニホールドの熱によって
生じる上昇気流により、空隙内に熱がこもるのが防止さ
れるので、熱膨張による固定型と可動型の寸法誤差の発
生を、さらに効果的に防止することができる。
【図1】本発明の金型のマニホールド断熱構造を採用し
た、固定型と可動型とからなる金型の要部を拡大した断
面図である。
た、固定型と可動型とからなる金型の要部を拡大した断
面図である。
【図2】同図(a) は図1の金型における、本発明の断熱
構造の部分をさらに拡大した断面図、同図(b) は本発明
の断熱構造の変形例を示す断面図である。
構造の部分をさらに拡大した断面図、同図(b) は本発明
の断熱構造の変形例を示す断面図である。
【図3】図1の金型の外観を示す斜視図である。
【図4】同図(a)(b)は、実験例において、本発明の断熱
構造で使用する鏡面板の効果を確認するために使用した
実験装置の断面図である。
構造で使用する鏡面板の効果を確認するために使用した
実験装置の断面図である。
1 固定型 11,12,13 型板 2 可動型 21,22,23 型板 D 鏡面板 H ホットランナ M マニホールド S1 空隙 S2 空隙 S3,S4 開口
Claims (2)
- 【請求項1】複数の型板からなる固定型および可動型の
うち固定型を構成する型板間に、ホットランナのマニホ
ールドを、その周囲の型板との間に断熱のための空隙を
設けた状態で設置するとともに、このマニホールドの周
囲の空隙のうち少なくとも、成形品の形状に対応する彫
刻面が形成された固定型表面に近い側の型板とマニホー
ルドとの間の空隙内に、両者の間を遮るように鏡面板を
配置したことを特徴とする金型のマニホールド断熱構
造。 - 【請求項2】マニホールドの周囲の空隙が、射出成形機
に装着した際の上下両方向で、固定型外へ開放されてい
る請求項1記載の金型のマニホールド断熱構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14597193A JPH071528A (ja) | 1993-06-17 | 1993-06-17 | 金型のマニホールド断熱構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14597193A JPH071528A (ja) | 1993-06-17 | 1993-06-17 | 金型のマニホールド断熱構造 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH071528A true JPH071528A (ja) | 1995-01-06 |
Family
ID=15397230
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP14597193A Pending JPH071528A (ja) | 1993-06-17 | 1993-06-17 | 金型のマニホールド断熱構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH071528A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6124657A (en) * | 1998-02-27 | 2000-09-26 | Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. | Motor having a hydrodynamic bearing and cooling device using the motor |
US6236129B1 (en) | 1998-09-01 | 2001-05-22 | Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. | Motor with hydrodynamic bearing and heat sink device employing this motor |
US6765326B1 (en) | 1998-02-27 | 2004-07-20 | Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. | Cooling device motor having a hydrodynamic bearing with a unitary shaft thrust supporter |
KR100860139B1 (ko) * | 2007-02-28 | 2008-09-25 | 김혁중 | 사출성형기용 핫런너 밸브장치 |
FR2982789A1 (fr) * | 2011-11-22 | 2013-05-24 | Sidel Participations | Dispositif d'isolation thermique pour moule, moule equipe d'un tel dispositif et installation comprenant au moins un tel moule. |
-
1993
- 1993-06-17 JP JP14597193A patent/JPH071528A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6124657A (en) * | 1998-02-27 | 2000-09-26 | Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. | Motor having a hydrodynamic bearing and cooling device using the motor |
US6765326B1 (en) | 1998-02-27 | 2004-07-20 | Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. | Cooling device motor having a hydrodynamic bearing with a unitary shaft thrust supporter |
US6236129B1 (en) | 1998-09-01 | 2001-05-22 | Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. | Motor with hydrodynamic bearing and heat sink device employing this motor |
KR100860139B1 (ko) * | 2007-02-28 | 2008-09-25 | 김혁중 | 사출성형기용 핫런너 밸브장치 |
FR2982789A1 (fr) * | 2011-11-22 | 2013-05-24 | Sidel Participations | Dispositif d'isolation thermique pour moule, moule equipe d'un tel dispositif et installation comprenant au moins un tel moule. |
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