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JPH07122712B2 - カラー液晶表示装置 - Google Patents

カラー液晶表示装置

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Publication number
JPH07122712B2
JPH07122712B2 JP19438593A JP19438593A JPH07122712B2 JP H07122712 B2 JPH07122712 B2 JP H07122712B2 JP 19438593 A JP19438593 A JP 19438593A JP 19438593 A JP19438593 A JP 19438593A JP H07122712 B2 JPH07122712 B2 JP H07122712B2
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JP
Japan
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color
liquid crystal
electrode
signal
electrodes
Prior art date
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Expired - Lifetime
Application number
JP19438593A
Other languages
English (en)
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JPH06342156A (ja
Inventor
浩 浜田
敏明 高松
直史 木村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sharp Corp
Original Assignee
Sharp Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sharp Corp filed Critical Sharp Corp
Priority to JP19438593A priority Critical patent/JPH07122712B2/ja
Publication of JPH06342156A publication Critical patent/JPH06342156A/ja
Publication of JPH07122712B2 publication Critical patent/JPH07122712B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、カラー液晶表示装置の
絵素と着色手段のカラー配列と電気的制御とに関する。
【0002】
【従来技術】カラー液晶表示装置について説明する。カ
ラー液晶表示装置は、ドットマトリクス状に配列された
多数の絵素と、各絵素に対応して配置された着色手段と
を有する。各絵素をそれに対応する色に応じた映像信号
を印加して制御することにより、カラーCRTと同じ原
理により加色混合され、中間色を含む任意のカラー映像
を表示することができる。液晶についての詳細は、佐々
木編「液晶エレクトロニクスの基礎と応用」(オーム
社、1979年)などを参照されたい。
【0003】液晶表示装置の動作モードには、ツイステ
ッド・ネマティック(TN)、ゲスト・ホスト(G
H)、相転移など多くのモードがあり、いずれにも本発
明は適用可能であるが、特にTNおよびGHが好ましい
結果を与える。GHでは黒色の色素を用い、いわゆるブ
ラック・シャッターとして動作させる。
【0004】通常、着色手段の色としては、加法三原色
が選ばれる。着色手段には、干渉フィルター、無機ある
いは有機の、染料あるいは顔料からなるカラーフィルタ
ーが用いられる。着色手段は、液晶表示装置を構成する
基板の外面に設けても、内面に設けてもよい。後者の場
合には、信号電極、走査電極、絵素電極または共通電極
の上に設けても、下に設けてもよい。
【0005】カラー液晶表示装置では、入射光のスペク
トル中で、三原色の一色のスペクトル領域しか利用され
ず、残りの成分は着色手段によって吸収される。さら
に、偏光板を使用する液晶動作モードの場合には、利用
できる光量はさらに半減するので、照明手段を設けない
反射型モードでは非常に暗いものになる。このため、照
明手段としては、白熱電球、蛍光灯、EL装置などの光
源を設けたり、周囲光を液晶表示装置の背面に導くため
の手段が講じられる。ポータブル機器への応用を図る場
合には、電源容量の制約が厳しいので光源の発光効率の
向上が重要なポイントとなる。
【0006】映像信号を忠実に再現するには、走査ライ
ンの数が多数必要になる。例えばカラーテレビ用液晶パ
ネルを考える。テレビジョン放送のNTSC方式では、
輝度信号(Y信号)の帯域は4MHzであるのに対し、
色相信号であるI信号及びQ信号の帯域はそれぞれ1.
5MHz、0.5MHzである。0.5MHzの正弦波
は1有効水平走査期間中(53μsec)に26.5サ
イクルの波を含むので、水平分解能は明暗それぞれ1本
と数えると53本に相当する。シヤノンの定理によれば
元の信号の最高周波数の2倍の周波数でサンプリングを
行えば、元の信号に含まれている情報の取りこぼしは生
じないはずであるが、そのようにしてサンプリングされ
た信号をそのまま再生した場合に得られる画像は、エイ
リアシングの影響で視覚的には元の信号に忠実であると
は言いがたい。視覚的に満足できるのは、最高周波数の
3倍以上の周波数でサンプリングした場合である。した
がって、0.5MHzの映像信号を再生するのには、同
一水平ライン上の同色の絵素数が80以上であれば元の
信号の持っている情報をほぼ忠実に再現できることにな
る。
【0007】多数の絵素を設けた液晶表示装置において
は、個々の絵素を個別に制御するために、通常次の三方
法のいずれかが用いられる。
【0008】(1) 単純マトリクス 図6Aに図式的に示すように、対向する2枚の基板のそ
れぞれにストライプ状の電極群を設け、それらが直行す
るように貼り合わせ、液晶表示装置を構成する。一方の
基板に設けた行電極(走査電極)SL、SLには、順
次、行選択信号が印加される。他方の基板に設けた列電
極(信号電極)DL、DLには、行選択信号と同期して
画像信号が印加される。行電極SLと列電極DLの重複
領域(斜線で示す)が絵素となり、両電極に挟まれた液
晶は、両者の電位差に応答する。
【0009】この方法では、液晶は、実効値に応答する
ため、クロストーク、ダイナミック・レンジの点から走
査ライン数はあまり大きくできない。
【0010】このような制限を克服するために、多重マ
トリクスが考案されている。これは、単純マトリクスの
信号電極を変形することにより、走査電極数を増やさな
いで、走査電極方向の絵素数を増す方法である。(佐々
木編「液晶エレクトロニクスの基礎と応用」(オーム
社、1979年)参照)現在、二重マトリクスおよび四
重マトリクスの液晶表示装置が、商品化されたり、試作
されたりしている。図6Bに図式的に示す二重マトリク
スでは、走査電極SLの数は従来と同じに保つ一方、信
号電極DLの数を二倍にし、絵素(斜線で示す)の数を
二倍にするもので、隣接した二行分の絵素が同時に走査
される。
【0011】多重マトリクスでは、信号電極の形状が複
雑で配線幅の狭い部分ができるので、配線抵抗が高くな
りやすい。透明導電膜だけでは配線抵抗が十分低くでき
ない場合には、金属配線が併用される。金属配線を用い
ると、有効な絵素面積が減少し、画面が暗くなる。ま
た、多重度を上げた場合には、配線部分の面積が相対的
に大きくなり、有効絵素面積は減少する。
【0012】また、絵素の数が多い場合に有効な次の二
方式が開発されている。
【0013】(2) 非線形素子の付加 各絵素にアクティブ素子としてバリスター、Back−
To−Backダイオード、MIM(Metal/In
sulator/Metal)素子などの非線形素子を
付加し、クロストークを抑制する方法である。図6Cに
図式的に示すように、各絵素に対応する絵素電極PEを
設け、それぞれ非線形素子NLを介して信号電極DLに
接続する。対向する基板に、走査電極SL、SLを信号
電極DLに直行する方向に設ける。絵素は、斜線で示す
ように、絵素電極PEと走査電極SLとの重なった部分
にある。
【0014】(3) スイッチング素子の付加 各絵素にアクティブ素子としてスイッチング・トランジ
スターを付加し、個別に駆動する方法である。図6Dに
図式的に示すように、各絵素に対応する絵素電極PEを
設け、スイッチング素子SWを介して信号電極DLに接
続する。走査電極SL、SLを信号電極DLに直交する
方向に設け、スイッチング素子 SWのゲートに接続す
る。一方、対向する基板に、共通電極CEを設ける。絵
素は、斜線で示すように、絵素電極PEと共通電極CE
との重なった部分にある。液晶自体も容量性の負荷であ
るが、必要に応じて、蓄積コンデンサーが付加される。
選択期間中に駆動電圧が印加され、コンデンサーに充電
され、それが非選択期間中にも保持される。液晶自体も
容量性の負荷であり、その自定数が駆動の繰り返し周期
に比べて十分大きい場合には、蓄積コンデンサーは省略
することができる。
【0015】スイッチング・トランジスターとしては薄
膜トランジスターまたはシリコン・ウエファ上に形成さ
れたMOS−FETなどが用いられる。
【0016】以上の説明では、具体的に示さなかった
が、カラー液晶表示装置においては、各絵素に対応し
て、カラー・フィルターが配置される。
【0017】本発明は上記の何れの方法にも適用され
る。
【0018】次に、本発明の対象であるカラー配列につ
いて説明する。液晶を用いたカラー液晶表示装置は、す
でに例えば特開昭49−57726号公報と特開昭49
−74438号公報などに開示されている。前者では三
原色のストライプ状カラー・フィルターを用いたXYマ
トリクス表示装置が、また、後者では絵素電極毎に薄膜
トランジスター(TFT)を設けたマトリクス表示装置
が開示されている。これらの例では、三原色のストライ
プ状またはモザイク状のカラー・フィルターを用いると
記載されているだけで、カラー配列における三原色の配
列法については具体的には言及されていない。また、従
来のTFTマトリクス表示基板では、絵素の縦の列と横
の列に接続されている信号電極および走査電極は直線で
あり、すべての絵素電極は、対応する信号電極と走査電
極との交点の同じ側に配列されていた。
【0019】従来のカラー配列(図7参照)は、ストラ
イプ状およびモザイク状に大別される。前者のストライ
プ状カラー配列は、短冊状絵素を並列して並べたもの
で、縦ストライプ(図7A)と、横ストライプ(図7
B)とがある。後者のモザイク状カラー配列は、正方形
または長方形の絵素が碁盤の目状に並べられたもので、
9絵素階段状(図7C)、縦6絵素型(図7D)、横6
絵素型(図7E)、4絵素型(図7F)などがあり、さ
らにそれらの変形が考えられる。図7において、記号
R、G、Bは、それぞれ、加法三原色である赤、緑、青
を示し、また、かっこ{は、三色(R、G、B)の配置
のパターンの基本周期を示す。なお、6絵素型と4絵素
型とは、本発明者等が提案したものである。(特願昭5
8−242548号等)映像信号を忠実に再現するのに
十分な数の絵素が設けられているのであれば、絵素のカ
ラー配列は再生画像の品位には影響を与えないが、絵素
数が十分大きくない場合には、再生画像の品位は、カラ
ー配列によってかなり影響を受ける。ストライプ状カラ
ー配列の場合、縦ストライプでは駆動信号の色切り替え
が不要であり、横ストライプではアナログ・ライン・メ
モリーの前で走査線毎に色切り替えを行うだけで良いと
いう長所があるものの、一方、ストライプと直角方向の
空間分解能は3絵素と悪く、モアレ縞を生じやすいとい
う欠点を有する。また、視覚の特性上、ホワイトバラン
スが満たされている状態では、青の明度が低く非常に暗
く見えるので、青の線が黒い縞模様となって見え、画質
が損なわれる。一方、モザイク状カラー配列の場合、9
絵素階段型では、同色の絵素が斜めに階段状に連なる
が、その連なりの方向と直角方向の空間分解能は、3/
√2となり、前述の欠点は若干軽減されるものの、信号
電極毎、走査電極毎に映像信号の色切り替えが必要にな
る。
【0020】このような欠点を解決するために、本件発
明者等は、上記の出願において、6絵素型および4絵素
型のカラー配列を提案した。6絵素型では、青の線はジ
グザグになり、縞模様は目立ちにくくなる。4絵素型で
は、緑の絵素が市松模様に並び、空間分解能は縦横とも
に1絵素、最悪の斜め方向でも√2絵素となり、異方性
はかなり小さくなる。青の絵素は飛び飛びに配置される
ので、暗い線が生じることもない。視覚は、輝度(明る
さ)に対する空間分解能は高いが色相に対する空間分解
能はそれほど高くないという特性を有し、輝度に対する
寄与は、赤緑青の中の緑が最も大きいので、緑の絵素が
輝度信号(Y信号)を忠実に再生していれば、赤および
青の絵素については、空間分解能は緑の半分しかなくて
も、それによる画質の低下は感じられない。
【0021】しかし、モザイク状カラー配列において、
分解能と再生画質との改善がなされたものの、絵素の駆
動回路は複雑である。すなわち、以下に説明するよう
に、同一信号電極により駆動される絵素の色は2色また
は3色なので、映像信号の色切り替えが必要である。
【0022】図8A、Bは、従来のモザイク状絵素配列
の薄膜トランジスター(TFT)パネルで液晶を駆動す
る場合の結線図である。すべての絵素電極は、対応する
信号電極と走査電極との交点の同じ側に配置されてい
る。図示しないモザイク状にて配列した絵素電極にTF
T1、1、…のドレイン電極および必要に応じて設ける
蓄積コンデンサーを接続する。なお、図において、コン
デンサー2、2、…は、液晶の容量を表す等価回路であ
り、矢印の先は、共通電極に共通に接続されている。各
走査電極(ゲート・ライン)3は、横に並んだTFT
1、1、…のゲートに接続されている。また、各信号電
極(データ・ライン)4は、縦に並んだTFT1、1、
…のソース電極に接続されている。シフト・レジスター
からなるゲート・ドライバー5は、走査パルス(水平同
期信号H)により、走査電極3、3、…を順次周期的に
走査し、選択された走査電極3に接続されているTFT
1、1、…をこれに同期して信号電極に印加された映像
信号が、TFT1、1、…を通じて図示しない絵素電極
およびコンデンサー2、2、…に印加され、液晶を駆動
する。コンデンサー2、2、…は、TFT1、1、…が
オフ状態の期間中も液晶に印加すべき電圧を保持する。
液晶の時定数が走査周期に比べて十分大きければ、蓄積
コンデンサーは特に設けなくても良い。
【0023】従来のモザイク状カラー配列においては、
同一の信号電極4に二色又は三色の絵素を接続し、各色
に対応して信号(R、G、B)を信号電極4に加え、一
方、走査電極3、3、…を周期的に走査することによ
り、各絵素は、対応する信号のみを選択する。このた
め、信号(R、G、B)を周期的に切り替える回路が必
要になる。そこで、図7Aでは、R、G、Bの各映像信
号をそれぞれアナログ・ライン・メモリ6に入力し、こ
れによりサンプリングされた各色の映像信号を各信号電
極4毎に設けられた色切り替え回路7に入力し、カラー
配列に対応した信号を選択する。ここで、アナログ・ラ
イン・メモリ6は、色映像信号R、G、または、Bをサ
ンプリングし、走査電極に同期して信号を出力する。図
7Bでは、映像信号をアナログ・ライン・メモリ6に送
り込む。特開昭59−9636号公報に開示されたカラ
ー液晶表示装置には、いわゆるデルタ配列が開示されて
いる。すなわち、赤、緑、青の順に配置されるカラーフ
ィルターの列が0.5周期ずらして隣接して配置され
る。(同公報図2イ、ロ参照)これにより、画像の分解
能は向上した。しかし、かかるデルタ配列の液晶表示装
置の駆動回路は、さらに、簡単にできることが望まし
い。
【0024】本発明の目的は、簡単な駆動回路で駆動す
ることが可能でかつ高品位の再生画像が得られる絵素電
極の配列パターンを提供することにある。
【0025】
【発明が解決しようとする課題】以上のように、従来の
カラー液晶表示装置においては、画像の解像度が悪く、
表示品位も良くなかった。また、駆動回路も複雑である
などの問題があった。
【0026】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明者らは、
デルタ配列を採用することによりこの目的を達成できる
ことを見出した。
【0027】本発明は、赤、緑、青の色の対応した絵素
が、周期的に直線配列されてなるカラー液晶表示装置に
おいて、上記絵素は、奇数ラインでは赤、緑、青の三色
を一周期とした一定の順序で繰り返し配列され、偶数ラ
インでは上記奇数ラインの配列に対して1.5絵素ピッ
チだけずらせて配列され、走査電極または信号電極は、
振幅が上記絵素ピッチの1/2となるように蛇行して形
成されるとともに、同一信号線の蛇行凸部の外側におい
て左右交互に同色の絵素と接続されてなることを特徴と
している。
【0028】
【作用】本発明は、上述した課題を解決する手段のよう
に、絵素の配列をデルタ配列にすることにより、画像の
解像度を向上させ、表示品位を良好にしている。また、
電極の駆動回路も簡単になっているため、配線抵抗の影
響も著しく軽減することも可能となっている。
【0029】
【実施例】以下、図面に従って本発明を詳細に説明す
る。
【0030】本発明においては、カラー配列としてデル
タ配列を採用する。このデルタ配列は、空間分解能の方
向依存性が最も小さいことが知られている。すなわち、
デルタ配列を採用することにより、高品位の再生画像の
実現が可能になる。カラー・フィルターのカラー配列
と、これに対応する絵素の配列を、デルタ配列にする。
デルタ配列においては、赤、緑、青の三色が周期的に直
線的に配列され、そして、隣接する直線的配列は、互い
に平行方向に半周期ずれている。図1Aと図1Bは、そ
れぞれ、絵素の形状が矩形と六角形の場合である。各色
の重心は、二等辺三角形に配置される。三角形の高さと
底辺との比を√3/2とすると各絵素の重心の位置は正
三角形になる。同色の絵素だけを取り出してみれば、六
方対称状に配列している。また、同色の絵素の列は、こ
の直線的配列に垂直な方向には、一行おきに配列し、そ
して、この垂直方向の同色の絵素の列は、横方向には、
1.5ピッチ(半周期)の間隔を有し、かつ、一絵素分
だけ縦方向にずれている。
【0031】本実施例においては、絵素の駆動回路を簡
単にするため、例えば、図1Cに示すように、振幅が絵
素ピッチの1/2となるように信号電極をクランク状又
は曲線状に蛇行させ、かつ、同一走査電極によって駆動
される絵素(図1Cにおいては、B)を左右交互に配列
する。すなわち、同一信号電極により映像信号が供給さ
れる絵素の重心の位置が一行毎に1.5絵素ピッチ(半
周期)だけ左右交互に絵素を配列させる。このような構
成によれば、同一信号電極には同色の映像信号のみを印
加すればよいので、アナログ・ライン・メモリの色映像
信号の切り替えが不要になり、駆動回路が非常に簡単に
なるという特徴を合わせ持つ。
【0032】なお、デルタ配列は、本発明とは別の技術
分野に属するカラーCRTに初期に採用されていたが、
その理由はできる限り大口径の電子銃を細いネックに配
置するために必然的にそうなったのであって、本発明は
別の技術的要求から採用されたものである。今日では、
性能のよい電子銃が得られるので、家庭用カラーTVに
用いられることは稀である。
【0033】次に、スイッチング素子を付加したカラー
液晶表示装置の実施例を説明する。図2Aは、スイッチ
ング素子である薄膜トランジスタ(TFT)の一例を模
式的に描いた平面図であり、図2Bは、そのA−A線で
の断面図である。TFTはガラスなどの透明な絶縁性基
板10の上に走査電極11、ゲート絶縁膜12、半導体
膜13、信号電極14、およびドレイン電極15が順次
パターン化され積層されて構成されている。ドレイン電
極15には絵素電極16及び必要に応じて設けられた図
示しない蓄積コンデンサーが接続される。薄膜形成法と
しては、真空蒸着法、スパッタリング法、CVD法、プ
ラズマCVD法、減圧CVD法などが用いられシャドウ
マスクやフォトリソグラフィーの技術によってパターン
化される。このTFTが形成された基板で液晶を駆動す
るためにさらに、光シールド及び配向膜を設ける。半導
体膜13としてn型半導体を用いた場合、走査電極11
に正の電圧を印加すると、半導体膜13のゲート絶縁膜
12側の界面に電子の蓄積層が形成され、信号電極(ソ
ース電極)14とドレイン電極15との間の抵抗が変調
される。
【0034】本発明の一つの特徴は、信号電極を左右に
蛇行させ、かつ同一の信号電極によって駆動される絵素
を蛇行と同期させて左右交互に振り分けて一走査ライン
毎に絵素配列を1.5絵素ピッチずらせデルタ配列を実
現することである。このような構成によって同一の信号
電極によって駆動される絵素の色は同一になり切り替え
が不要になる。図3A、Bにその結線パターンの一例を
示す。Aは絵素の形状が矩形の例、Bは六角形の例であ
る。なお、図においては、簡単のために半導体膜13及
び信号電極14と走査電極11との交差部の絶縁膜12
は省略した。
【0035】本発明の趣旨は各絵素の重心の位置がデル
タ配列状であることであり、絵素の形状は、矩形と六角
形とに限定されるものではない。また、図3A、Bに示
したパターンは、走査電極だけを分岐させてトランジス
ターを構成する場合のパターンの一例であるが、走査電
極だけあるいは信号電極と走査電極の双方を分岐させて
トランジスターを構成することも可能である。また、こ
れらは走査電極を先に設け信号電極及びドレイン電極を
後から設ける場合の例であるが逆の順序で設けることも
できる。
【0036】本発明においては、同一の信号電極で同一
の色の絵素を駆動するが、絵素のデルタ配列において、
アナログ・ライン・メモリのサンプリング・タイミング
を固定したままであれば、再生される画像は1走査電極
毎に左右に1.5絵素ずれるので、分解能が低下する。
この不具合は、サンプリングのタイミングを奇数ライン
と偶数ラインとで1.5P(P=有効水平走査時間/水
平絵素数)に相当する時間だけずらせることによって解
決される。サンプリングのタイミングをずらせるには、
選択される走査電極が奇数番目であるか偶数番目である
かに応じて、そのどちらか一方の場合にのみ信号電極を
駆動する信号を1.5Pだけ遅延させることによって達
成される。
【0037】図4に、本発明による液晶表示パネルの駆
動回路の例を示す。シフト・レジスターからなるゲート
・ドライバー20は、水平同期信号Hにより順次走査電
極11、11、…を走査し、選択された走査電極11に
つながれているトランジスター2、2、…をオン状態に
する。ゲート・パルスの時間幅は、必ずしも1H(水平
走査時間)である必要はなく、各走査電極に印加される
パルスが互いにオーバーラップしていてもよい。ゲート
・パルスの幅を1Hよりも大きくすることについては、
本件発明者等によって出願済みである。その趣旨は、本
来のタイミングに先立って走査電極11をオンし、液晶
及び蓄積コンデンサーを予備充電することにある。実施
例に用いると、同一信号電極14上には常に同じ色の映
像信号が印加されており、しかも通常の映像信号では隣
接走査線間の信号の相関は高いので、予備充電の効果は
大きく、色間のクロストークは生じにくくなる。
【0038】信号電極を駆動するアナログ・ライン・メ
モリ21は、シフト・レジスター22とサンプル・ホー
ルド回路23、23、…とからなる。シフト・レジスタ
ー22はスタート・パルスSTを周期1/2Pのクロッ
ク・パルスCkにより順次転送することにより、サンプ
リング・パルスを発生する。サンプル・ホールド回路2
3、23、…は、このサンプリング・パルスを受けて色
映像信号R、G、Bをサンプリングし、ゲート信号Hに
同期して信号電極14、14、…を駆動する。本実施例
による絵素の配列では、同一の信号電極14で駆動され
る絵素は全て同色なので、サンプル・ホールド回路2
3、23、…に入力する映像信号の色切り替えは不要で
ある。
【0039】スタート・パルス遅延回路24は、奇数走
査線と偶数走査線のサンプリング・タイミングをずらせ
る。図4の例では、走査電極が偶数番目の時、サンプリ
ング・タイミングを3クロックパルス=1.5Pだけ遅
延させる。このようなサンプリング法では、周期=1/
2Pのクロックパルスが必要になるが、クロック周期が
短くなるのを嫌う場合には、1P又は1.5Pの周期の
クロックパルスで代用することができる。前者では、奇
数ラインと偶数ラインとの間に1/2絵素の位置ずれを
生じる。後者では、Gの映像信号は本来のタイミングで
サンプリングし、R及びBについては両者が連続してい
る中央の位置に対応するタイミングで同時にサンプリン
グするとよい。このようにしても、次の理由により画質
の低下はほとんど感じられない。視覚は、輝度(明る
さ)に対する空間分解能は高いが、色相に対する空間分
解能はそれほど高くない。輝度に対する寄与は、R、
G、Bの中でGが最も大きいので、Gは忠実に再現され
ていれば、R及びBに1/2絵素の位置ずれが生じても
視覚上殆ど影響を及ぼさない。
【0040】次に、図示しないが、周知の方法で、ガラ
スなどの透明な基板上に透明導電膜及びカラー・フィル
ターが設けられた共通電極側の基板を作成する。カラー
・フィルターとしては、干渉フィルター、無機あるいは
有機の、染料あるいは顔料が用いられる。カラー・フィ
ルターは、フォトリソグラフィーあるいは印刷法によ
り、上記の絵素電極のデルタ配列に対応するように、三
原色がデルタ配列されたものである。この上に、ITO
からなる透明導電膜をイオンプレーティングなどの方法
により設ける。その上に、液晶を配向させるための配向
層を設ける。
【0041】デルタ配列の絵素電極を設けた基板と共通
電極を設けた基板と、スペーサーを介して貼り合わせ、
両基板の間隙に液晶を注入し、カラー液晶パネルを完成
する。なお、液晶の動作モードがTNの場合には、液晶
パネルの両側面に偏光板を設ける。
【0042】このようにして完成したカラー液晶表示パ
ネルにより画像再生を行ったところ、モアレ縞が生じに
くく、良好な解像度と表示品位を示した。
【0043】以上の説明は、信号電極を蛇行させ同一の
信号電極で駆動させる絵素を左右交互に配列した場合で
あるが、他方、走査電極を蛇行させ同一の走査電極を上
下交互に絵素を配列した場合にも同様の効果が生じるの
はいうまでもない。なお、この場合には、表面弾性波
(SAW)素子などの遅延素子又は、アナログ・ライン
・メモリにより、1ないし2本前の走査線上の映像信号
を保持しておく必要がある。
【0044】図5は、非線形素子を付加したカラー液晶
表示装置の実施例を、示した図である。
【0045】図5において、デルタ配列の絵素電極4
1、41、…は、それぞれ、非線形素子42、42、…
を介して、信号電極43、43、…に接続される。各信
号電極43は、振幅が絵素ピッチの1/2となるように
蛇行させ、かつ、1行毎に1.5絵素ピッチ(半周期)
で左右交互に配置されている同色の絵素電極41、4
1、…に接続される。走査電極44、44、…は、対向
する基板に、横に平行に絵素電極41、41、…の横の
配列に対応して設けられる。
【0046】通常単純マトリクス方式及び非線形素子付
加方式では、絵素は、電圧平均化法(前述書参照)によ
り駆動される。電圧平均化法で中間調を出すには、信号
電極に印加される選択パルスの幅を階調に応じて変調す
る。(テレビジョン学会誌31、940(1977)参
照)。本発明をこの場合に適用するには、例えば、図4
のアナログ・ライン・メモリ21のサンプル・ホールド
回路23と信号電極14との間にパルス幅変調回路を設
ける。この回路は、サンプル・ホールド回路23でサン
プル・ホールドされた映像信号に応じて、信号電極に印
加される選択パルスの幅を変調するものである。
【0047】また、アナログ・ライン・メモリ21の代
わりにデジタル・ライン・メモリが用いられる場合もあ
る。この場合には、映像信号は、ADコンバーターによ
りデジタル信号に変換され、デジタル・ライン・メモリ
に順次蓄えられる。次に、デジタル・ライン・メモリに
蓄えられていたデジタル映像信号によって、信号電極に
印加される選択パルスの幅が制御される。この場合、A
D変換のビット数に応じてパルス幅の異なる一連のパル
スを発生させておき、映像信号のレベルに対応したパル
ス幅のパルスをマルチプレクサーにより選択するという
方法が用いられる。
【0048】アナログ・ライン・メモリとデジタル・ラ
イン・メモリのいずれを用いる場合でも、従来の構成で
は色切換が必要であるが、本発明によれば、スイッチン
グ素子を付加した場合と同様に、色切換は不要となる。
【0049】
【発明の効果】本発明のカラー液晶表示装置によれば、
画像の解像度が向上し表示品位が良好になるとともに、
電極の駆動回路を簡単にすることができる。
【0050】また、信号線の長さを短くすることができ
るので、配線抵抗の影響を著しく軽減することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)、(B)は本発明に用いられるデルタ配
列の例を示す図であり、(C)は電極とデルタ配列との
関係を示す図である。
【図2】(A)はTFTの模式平面図であり、(B)は
(A)のA−A線での断面図である。
【図3】(A)、(B)はTFTの模式平面図である。
【図4】TFTを付加したカラー液晶表示装置の実施例
によるカラー配列の絵素電極の駆動回路図である。
【図5】単純マトリクスに非線形素子を付加した実施例
を図式的に示す図である。
【図6】(A)は単純マトリクス表示の方式を図式的に
示す図である。(B)は二重マトリクス表示の方式を図
式的に示す図である。(C)は非線形素子を付加した場
合を図式的に示す図である。(D)はスイッチング素子
を付加した場合を図式的に示す図である。
【図7】(A)は従来のカラー配列(縦ストライプ型)
を示す図である。(B)は従来のカラー配列(横ストラ
イプ型)を示す図である。(C)は従来のカラー配列
(9絵素階調型)を示す図である。(D)は従来のカラ
ー配列(縦6絵素型)を示す図である。(E)は従来の
カラー配列(横6絵素型)を示す図である。(F)は従
来のカラー配列(4絵素型)を示す図である。
【図8】(A)、(B)は、それぞれ従来のモザイク状
絵素配列の薄膜トランジスタ(TFT)パネルで液晶を
駆動する場合の結線図である。
【符号の説明】
1 薄膜トランジスタ 2 コンデンサ 3 走査電極 4 信号電極 5 ゲート・ドライバ 6 アナログ・ライン・メモリ 7 色切替回路 11 走査電極 12 ゲート絶縁膜 13 半導体膜 14 信号電極 15 ドレイン電極 16 絵素電極 21 アナログ・ライン・メモリ 22 シフト・レジスター 23 サンプル・ホールド回路 24 スタート・パルス遅延回路 41 絵素電極 42 非線形素子 43 信号電極 44 走査電極

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 赤、緑、青の色に対応した絵素が、周期
    的に直線配列されてなるカラー液晶表示装置において、 上記絵素は、奇数ラインでは赤、緑、青の三色を一周期
    とした一定の順序で繰り返し配列され、偶数ラインで
    は、上記奇数ラインの配列に対して1.5絵素ピッチだ
    けずらせて配列され、 走査電極または信号電極は、振幅が上記絵素ピッチの1
    /2となるように蛇行して形成されるとともに、同一信
    号線の蛇行凸部の外側において左右交互に同色の絵素と
    接続されてなることを特徴とするカラー液晶表示装置。
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