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JPH07118622A - ホットメルト接着剤組成物 - Google Patents

ホットメルト接着剤組成物

Info

Publication number
JPH07118622A
JPH07118622A JP5268678A JP26867893A JPH07118622A JP H07118622 A JPH07118622 A JP H07118622A JP 5268678 A JP5268678 A JP 5268678A JP 26867893 A JP26867893 A JP 26867893A JP H07118622 A JPH07118622 A JP H07118622A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
polyester polyol
urethane prepolymer
adhesive composition
melt adhesive
molecular weight
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP5268678A
Other languages
English (en)
Inventor
Shigeru Nomura
茂 野村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sekisui Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Chemical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sekisui Chemical Co Ltd filed Critical Sekisui Chemical Co Ltd
Priority to JP5268678A priority Critical patent/JPH07118622A/ja
Publication of JPH07118622A publication Critical patent/JPH07118622A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08GMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED OTHERWISE THAN BY REACTIONS ONLY INVOLVING UNSATURATED CARBON-TO-CARBON BONDS
    • C08G18/00Polymeric products of isocyanates or isothiocyanates
    • C08G18/06Polymeric products of isocyanates or isothiocyanates with compounds having active hydrogen
    • C08G18/08Processes
    • C08G18/10Prepolymer processes involving reaction of isocyanates or isothiocyanates with compounds having active hydrogen in a first reaction step
    • C08G18/12Prepolymer processes involving reaction of isocyanates or isothiocyanates with compounds having active hydrogen in a first reaction step using two or more compounds having active hydrogen in the first polymerisation step
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08GMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED OTHERWISE THAN BY REACTIONS ONLY INVOLVING UNSATURATED CARBON-TO-CARBON BONDS
    • C08G2170/00Compositions for adhesives
    • C08G2170/20Compositions for hot melt adhesives
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08GMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED OTHERWISE THAN BY REACTIONS ONLY INVOLVING UNSATURATED CARBON-TO-CARBON BONDS
    • C08G2250/00Compositions for preparing crystalline polymers

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Medicinal Chemistry (AREA)
  • Polymers & Plastics (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Polyurethanes Or Polyureas (AREA)
  • Adhesives Or Adhesive Processes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 低い温度で熱溶融でき溶融物は低粘度で塗布
作業性が良く、塗布貼り合わせ後は速やかに固化して良
好な初期強度発現性や初期接着力を示し、且つ、湿気硬
化後は優れた最終接着力や耐熱クリープ性を発揮する湿
気硬化型ホットメルト接着剤。 【構成】 数平均分子量が3000〜10000である
結晶性ポリエステルポリオール(A)50重量%以上と
ポリイソシアネート化合物とを反応させて得られる活性
NCO基含有ウレタンプレポリマーと、数平均分子量が
1000〜3000である結晶性ポリエステルポリオー
ル(B)10重量%以上とポリイソシアネート化合物と
を反応させて得られる活性NCO基含有ウレタンプレポ
リマーを含有してなるか、又は、(A)50重量%以上
と、(B)10重量%以上からなる混合ポリエステルポ
リオールとポリイソシアネート化合物とを反応させて得
られる活性NCO基含有ウレタンプレポリマーを含有し
てなる接着剤組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、湿気硬化型ホットメル
ト接着剤組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、湿気硬化型ホットメルト接着剤
は、比較的低分子量のウレタンプレポリマーを主成分と
し、加熱により熱溶融しロール等で一方の被着体に塗布
したのち他方の被着体と貼り合わせて、被着体中または
空気中の湿気と反応させて強固な接着力を得ようとする
ものである。
【0003】湿気硬化型ホットメルト接着剤に要求され
る性能としては、なるべく低い温度で熱溶融でき溶融物
は低粘度であること、塗布貼り合わせ後は速やかに固化
して良好な初期強度発現性や初期接着力を示すこと、湿
気反応後は優れた最終接着力や耐熱クリープ性を発揮す
ること等が挙げられる。
【0004】しかし、低い温度で熱溶融でき溶融物は低
粘度であることと、塗布貼り合わせ後は、速やかに固化
して良好な初期強度発現性や初期接着力を発揮すること
とは相反する性質であり、これらを同時に満足する湿気
硬化型ホットメルト接着剤を得るのは困難であった。
【0005】例えば、湿気硬化型ホットメルト接着剤の
1例として、融点が30〜60℃で分子量が800〜8
000のポリエステルジオール70〜98重量部と融点
が65〜150℃で分子量が600〜8000のポリエ
ステルジオール2〜30重量部をポリイソシアネートと
反応させて得られるウレタンプレポリマーからなるもの
が提案されている(特開平3−152112号公報)
が、この湿気硬化型ホットメルト接着剤は、融点が65
〜150℃で分子量が600〜8000のポリエステル
ジオールを併用しているので、初期接着力は良好である
が、熱溶融温度が100℃以上必要であり、例えば、軟
質塩化ビニル樹脂のような耐熱性の低い熱可塑性樹脂の
シートを被着体とする場合、被着体の変形や破壊が生じ
て好適に使用できないという問題点がある。
【0006】又、別の湿気硬化型ホットメルト接着剤の
例として、ポリオール成分として結晶性の高いポリエス
テルポリオールと非結晶性ポリオールを併用し、ポリイ
ソシアネートと反応させて得られるウレタンプレポリマ
ーからなるものが提案されている(特開平3−2859
82号公報,特開平4−8787号公報)が、これらは
いずれも非結晶性ポリオール成分を使用しているので、
初期強度発現性や初期接着力が悪く、実用性に乏しいと
いう問題点がある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記従来の
問題点を解決するため、低い温度で熱溶融でき耐熱性の
低い被着体にも好適に使用できると共に、溶融物は低粘
度で塗布作業性が良く、塗布貼り合わせ後は速やかに固
化して良好な初期強度発現性や初期接着力を示し、且
つ、湿気硬化後は優れた最終接着力や耐熱クリープ性を
発揮する湿気硬化型ホットメルト接着剤組成物を提供す
ることを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
るために、請求項1に記載の発明にかかる湿気硬化型ホ
ットメルト接着剤組成物は、数平均分子量が3000〜
10000である結晶性ポリエステルポリオール50重
量%以上とポリイソシアネート化合物とを反応させて得
られる活性NCO基含有ウレタンプレポリマーと、数平
均分子量が1000〜3000である結晶性ポリエステ
ルポリオール10重量%以上とポリイソシアネート化合
物とを反応させて得られる活性NCO基含有ウレタンプ
レポリマーを含有してなることを必須とし、そのことに
より上記目的が達成される。
【0009】又、請求項2に記載の発明にかかる湿気硬
化型ホットメルト接着剤組成物は、数平均分子量が30
00〜10000である結晶性ポリエステルポリオール
50重量%以上と、数平均分子量が1000〜3000
である結晶性ポリエステルポリオール10重量%以上か
らなる混合ポリエステルポリオールとポリイソシアネー
ト化合物とを反応させて得られる活性NCO基含有ウレ
タンプレポリマーを含有してなることを必須とし、その
ことにより上記の目的が達成される。
【0010】尚、ここで言う結晶性ポリエステルポリオ
ールとは、示差熱分析法で測定した時、20℃以上の融
点を示すポリエステルポリオールを言う。
【0011】本発明の湿気硬化型ホットメルト接着剤組
成物を構成する活性NCO基含有ウレタンプレポリマー
(以下、「ウレタンプレポリマー」と記す)は、請求項
1に記載の如く、数平均分子量が3000〜10000
である結晶性ポリエステルポリオール(以下、「ポリエ
ステルポリオールA」と記す)50重量%以上とポリイ
ソシアネート化合物とを反応させて得られるウレタンプ
レポリマー(以下、「ウレタンプレポリマーA」と記
す)と、数平均分子量が1000〜3000である結晶
性ポリエステルポリオール(以下、「ポリエステルポリ
オールB」と記す)10重量%以上とポリイソシアネー
ト化合物とを反応させて得られるウレタンプレポリマー
(以下、「ウレタンプレポリマーB」と記す)を混合し
て得ても良いし、又、請求項2に記載の如く、ポリエス
テルポリオールA50重量%以上とポリエステルポリオ
ールB10重量%以上とを事前に混合した混合ポリエス
テルポリオールを用い、ポリイソシアネート化合物と反
応させて得ても良い。
【0012】本発明において使用されるポリエステルポ
リオールAの数平均分子量は3000〜10000であ
り、ポリエステルポリオールBの数平均分子量は、10
00〜3000である。
【0013】ポリエステルポリオールAの数平均分子量
が10000を超えると、得られるホットメルト接着剤
組成物の溶融粘度が高くなり塗布作業性が低下するし、
ポリエステルポリオールBの数平均分子量が1000未
満であると、得られるホットメルト接着剤組成物中の活
性NCO基濃度が高くなり、塗工後、発泡が起こって充
分な接着強度が発現しない。
【0014】本発明において使用されるポリエステルポ
リオールA及びBの種類は、特に限定されるものではな
いが、結晶性を高くするためには、炭素数が偶数の1種
類のジカルボン酸と炭素数が偶数の1種類のジオールと
を反応させて得られるポリエステルポリオールが好適で
ある。
【0015】上記炭素数が偶数のジカルボン酸の例とし
ては、琥珀酸、アジピン酸、セバシン酸等が挙げられ、
上記炭素数が偶数のジオールの例としては、エチレング
リコール、1,4−ブタンジオール、1,6−ヘキサン
ジオール、1,8−オクタンジオール等が挙げられる。
【0016】上記ジカルボン酸とジオールの組合せを変
えることにより、種々のポリエステルポリオールA及び
Bを得ることが出来る。
【0017】得られるポリエステルポリオールAの数平
均分子量とジカルボン酸とジオールの好ましい組合せの
例としては、数平均分子量が3000〜4000の時
は、アジピン酸、セバシン酸等と1,6−ヘキサンジオ
ール、1,8−オクタンジオール等の組合せが挙げら
れ、数平均分子量が4000〜6000の時は、アジピ
ン酸、セバシン酸等と1,4−ブタンジオール、1,6
−ヘキサンジオール等の組合せが挙げられ、数平均分子
量が6000〜10000の時は、琥珀酸、アジピン酸
等とエチレングリコール、1,4−ブタンジオール等の
組合せが挙げられる。ポリエステルポリオールBについ
ては、特にこのような数平均分子量とジカルボン酸とジ
オールの組合せにおける制限はない。
【0018】本発明において使用されるポリイソシアネ
ート化合物は、分子内に2個以上のイソシアネート基を
有している。上記ポリイソシアネート化合物の種類は、
特に限定されるものではないが、2官能の有機ポリイソ
シアネート化合物が好ましく、例えば、トリレンジイソ
シアネート(TDI)、4,4’−ジフェニルメタンジ
イソシアネート(MDI)、イソホロンジイソシアネー
ト、ヘキサメチレンジイソシアネート、キシリデンジイ
ソシアネート、水添化キシリデンジイソシアネート等が
好適に用いられる。本発明においては、これらのポリイ
ソシアネート化合物として、いわゆる粗製の工業用グレ
ード(例えば、クルードTDI、クルードMDI等)を
使用することは何ら差し支えない。
【0019】ウレタンプレポリマーを作成する時の前記
ポリエステルポリオールと上記ポリイソシアネート化合
物との当量比は、ポリエステルポリオール1当量に対し
てポリイソシアネート化合物1.2〜2.8当量が好ま
しく、なかでもポリイソシアネート化合物1.5〜2.
5当量がより好ましい。
【0020】ポリエステルポリオール1当量に対するポ
リイソシアネート化合物の当量比が1.2当量未満であ
ると、得られるウレタンプレポリマーの分子量が高くな
るのでホットメルト接着剤組成物の塗工温度が90℃を
超え、軟質塩化ビニル樹脂シートのような耐熱性の低い
被着体の場合は損傷を起こし適用できなくなる。逆に、
ポリイソシアネート化合物の当量比が2.8当量を超え
ると、得られるウレタンプレポリマー中に未反応のポリ
イソシアネート化合物が過剰に残存して安全衛生上好ま
しくない。
【0021】本発明においては、上記により得られるウ
レタンプレポリマー中の未反応イソシアネート基の含有
量は全接着剤成分に対して2.0〜8.0重量%の範囲
にあることが好ましい。
【0022】全接着剤成分に対する未反応イソシアネー
ト基の含有量が2.0重量%未満であると、得られるホ
ットメルト接着剤組成物の耐熱クリープ性が不充分とな
り、逆に、8.0重量%を超えると、得られるホットメ
ルト接着剤組成物の塗工物に発泡が起こり充分な接着強
度が得られない。
【0023】前記ポリエステルポリオールと上記ポリイ
ソシアネート化合物とを反応させてウレタンプレポリマ
ーを得る方法は、特に限定されるものではなく、公知の
方法で良い。例えば、上述した如くポリエステルポリオ
ールに対するポリイソシアネート化合物の当量比を過剰
にした状態で、乾燥空気還流下、60〜160℃の温度
で1〜20時間反応させることにより所望のウレタンプ
レポリマーを得る事が出来る。
【0024】本発明の湿気硬化型ホットメルト接着剤組
成物を構成するウレタンプレポリマーは、請求項1に記
載の如く、ポリエステルポリオールA50重量%以上と
ポリエステルポリオールB10重量%以上とをそれぞれ
単独で前記ポリイソシアネート化合物と反応させてウレ
タンプレポリマーA及びBを作成し、この2種類のウレ
タンプレポリマーを混合して得られる混合ウレタンプレ
ポリマーであるか、又は、請求項2に記載の如く、50
重量%以上のポリエステルポリオールAと10重量%以
上のポリエステルポリオールBとを混合した混合ポリエ
ステルポリオールを前記ポリイソシアネート化合物と反
応させて得られるウレタンプレポリマーであることが必
要である。
【0025】請求項1及び請求項2において、ポリエス
テルポリオールAが50重量%未満であると、得られる
ホットメルト接着剤組成物の溶融温度や塗工温度が高く
なるので、軟質塩化ビニル樹脂シートのような耐熱性の
低い被着体には適用できなくなる。
【0026】又、請求項1及び請求項2において、ポリ
エステルポリオールBが10重量%未満であると、得ら
れるホットメルト接着剤組成物の耐熱クリープ性が不充
分となる。
【0027】本発明のホットメルト接着剤組成物には、
必要に応じ、活性NCO基と反応しない粘着付与樹脂、
軟化剤、安定剤等の添加剤を配合してもよい。
【0028】このようにして得られた本発明の湿気硬化
型ホットメルト接着剤組成物は、加熱装置を備えたロー
ル、ナイフコーター、ハンドガン等の公知の塗布機で加
熱溶融後、一方の被着体に塗布され、直ちに他方の被着
体と貼り合わせることにより接着作業を完了することが
出来る。
【0029】
【作用】本発明により得られる湿気硬化型ホットメルト
接着剤組成物は、結晶の融解温度が60℃程度以下と比
較的低い2種類の結晶性ポリエステルポリオールから得
られるウレタンプレポリマーを主成分としているので、
90℃以下の温度で溶融塗布でき、軟質塩化ビニル樹脂
シートのような耐熱性の低い被着体にも好適に使用でき
る。
【0030】又、数平均分子量が3000〜10000
と比較的大きい結晶性ポリエステルポリオールから得ら
れるウレタンプレポリマーを含むので結晶化速度が速
く、溶融塗布後の固化速度も速くなるので初期強度発現
性や初期接着力に優れ、更に、数平均分子量が1000
〜3000と比較的小さい結晶性ポリエステルポリオー
ルから得られるウレタンプレポリマーを含むので湿気硬
化後のウレタン結合の含有量が高くなり、優れた最終接
着力や耐熱クリープ性を発揮する。
【0031】
【実施例】本発明をさらに詳しく説明するため、以下に
実施例をあげる。なお、実施例中の「部」は「重量部」
を意味する。
【0032】(実施例1)
【0033】(a)湿気硬化型ホットメルト接着剤組成
物の調整 表1の実施例1に示されるように、アジピン酸と1,6
−ヘキサンジオールとを反応させて得られた数平均分子
量5000、水酸基価23.6のポリエステルポリオー
ルA1000部に対し、4,4−ジフェニルメタンジイ
ソシアネート(MDI)120.0部を加え、窒素還流
下で110℃−3時間加熱反応を行ってウレタンプレポ
リマーAを合成した。次いで、アジピン酸と1,6−ヘ
キサンジオールとを反応させて得られた数平均分子量2
000、水酸基価56.8のポリエステルポリオールB
600部に対し、MDI167.2部を加え、ウレタン
プレポリマーAの場合と同様にしてウレタンプレポリマ
ーBを合成し、2種類のウレタンプレポリマーA及びB
を得た。得られたウレタンプレポリマーA700部と得
られたウレタンプレポリマーB300部とを混合して湿
気硬化型ホットメルト接着剤組成物を得た。
【0034】(b)評価用試料の作成 得られた湿気硬化型ホットメルト接着剤組成物を、90
℃に加熱した塗工ロールを用いて、塗工厚みが30μm
になるように軟質塩化ビニル樹脂シートの片面に塗工
し、直ちに中質繊維板(MDF)の片面と貼りあわせ
て、巾25mmの評価用試料を作成した。
【0035】(c)評価 得られた湿気硬化型ホットメルト接着剤組成物及び評価
用試料を用いて、下記項目の評価を行った結果は表3に
示すとおりであった。
【0036】結晶融解温度:示差熱分析装置を用い
て、乾燥窒素雰囲気下で、ホットメルト接着剤組成物を
0℃から150℃まで5℃/分の速度で昇温し、最大の
吸熱を示す温度を以て結晶融解温度(℃)とした。
【0037】溶融粘度:B型回転粘度計を用いて、乾
燥窒素雰囲気下で、ホットメルト接着剤組成物の粘度を
90℃から120℃まで10℃毎に測定し、各温度にお
ける溶融粘度(mPa)を得た。
【0038】塗工温度:ホットメルト接着剤組成物の
ロール塗工時にロールの加熱温度を85℃から130℃
まで5℃毎に設定して、軟質塩化ビニル樹脂シートに塗
工を行い、軟質塩化ビニル樹脂シートの表面に悪影響を
及ぼすことなく塗工の出来た最低温度を以て塗工温度
(℃)とした。尚、塗工温度の合格基準は90℃以下で
ある。
【0039】活性化温度:得られたホットメルト接着
剤組成物を塗工厚みが30μmになるように塗工した軟
質塩化ビニル樹脂シートを、65℃から100℃まで5
℃毎に温度設定された加熱オーブン中に2分間放置後、
MDFと貼り合わせ、後述する常態接着力を発現する最
低温度を以て活性化温度(℃)とした。尚、活性化温度
の合格基準は70℃以下である。
【0040】初期強度発現時間:前記評価用試料の作
成で得られた試料を用い、貼り合わせ後15秒毎に巾2
5mmの軟質塩化ビニル樹脂シートの一端に100gの
荷重を180度角剥離方向に懸け、20℃−65%RH
の雰囲気下に24時間以上放置して、剥離しなくなる迄
の貼り合わせ後の最短時間を以て初期強度発現時間
(分)とした。尚、初期強度発現時間の合格基準は2分
以内である。
【0041】常態接着力:前記評価用試料の作成で得
られた試料を20℃−65%RHの雰囲気下に24時間
放置した後、オートグラフを用い引張り速度50mm/
分で180度角剥離強度(kg/25mm)を測定し
た。尚、常態接着力の合格基準は3.5kg/25mm
以上である。
【0042】耐熱クリープ:前記評価用試料の作成で
得られた試料を20℃−65%RHの雰囲気下に24時
間放置した後、巾25mmの軟質塩化ビニル樹脂シート
の一端に400gの荷重を180度角剥離方向に懸け、
60℃に放置して24時間後の剥離距離(mm)を測定
した。尚、耐熱クリープの合格基準は5mm以下であ
る。
【0043】(実施例2〜3、比較例1)
【0044】表1に示されるような組成のジカルボン酸
とジオールの組合せでそれぞれポリエステルポリオール
A及びBを作成し、実施例1と同様にしてMDIと反応
させ、それぞれウレタンプレポリマーA及びBを合成し
た。次いで、表1に示されるような配合部数でそれぞれ
ウレタンプレポリマーA及びBを混合し、3種類の湿気
硬化型ホットメルト接着剤組成物を得た。
【0045】
【表1】
【0046】得られた3種類の湿気硬化型ホットメルト
接着剤組成物の各種性能を実施例1と同様にして評価し
た結果は表3に示すとおりであった。
【0047】(実施例4)
【0048】表2の実施例4に示されるように、アジピ
ン酸と1,6−ヘキサンジオールとを反応させて得られ
た数平均分子量5000、水酸基価23.6のポリエス
テルポリオールA700部と、アジピン酸と1,6−ヘ
キサンジオールとを反応させて得られた数平均分子量2
000、水酸基価56.8のポリエステルポリオールB
300部とを混合して得た混合ポリエステルポリオール
1000部に対し、MDI166.2部を加え、窒素還
流下で110℃−3時間加熱反応を行ってウレタンプレ
ポリマーを合成し、湿気硬化型ホットメルト接着剤組成
物を得た。
【0049】得られた湿気硬化型ホットメルト接着剤組
成物の各種性能を実施例1と同様にして評価した結果は
表3に示すとおりであった。
【0050】(実施例5〜9、比較例2)
【0051】表2に示されるような組成のジカルボン酸
とジオールの組合せで得たポリエステルポリオールA及
びBを混合して6種類の混合ポリエステルポリオールを
作成し、各混合ポリエステルポリオールを実施例4と同
様にしてポリイソシアネート化合物と反応させ6種類の
ウレタンプレポリマーを合成し、6種類の湿気硬化型ホ
ットメルト接着剤組成物を得た。
【0052】得られた6種類の湿気硬化型ホットメルト
接着剤組成物の各種性能を実施例1と同様にして評価し
た結果は表3に示すとおりであった。
【0053】(比較例3〜4)表2に示されるような組
成のジカルボン酸とジオールの組合せで得た2種類のポ
リエステルポリオールを実施例4と同様にしてポリイソ
シアネート化合物と反応させ2種類のウレタンプレポリ
マーを合成し、2種類の湿気硬化型ホットメルト接着剤
組成物を得た。
【0054】得られた2種類の湿気硬化型ホットメルト
接着剤組成物の各種性能を実施例1と同様にして評価し
た結果は表3に示すとおりであった。
【0055】
【表2】
【0056】
【表3】
【0057】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によるホット
メルト接着剤組成物は、90℃以下で熱溶融できるので
軟質塩化ビニル樹脂シートのような耐熱性の低い被着体
にも問題なく適用できると共に、優れた初期強度発現
性、初期接着力、最終接着力及び耐熱クリープ性等を有
するものである。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 数平均分子量が3000〜10000で
    ある結晶性ポリエステルポリオール50重量%以上とポ
    リイソシアネート化合物とを反応させて得られる活性N
    CO基含有ウレタンプレポリマーと、数平均分子量が1
    000〜3000である結晶性ポリエステルポリオール
    10重量%以上とポリイソシアネート化合物とを反応さ
    せて得られる活性NCO基含有ウレタンプレポリマーを
    含有してなることを特徴とするホットメルト接着剤組成
    物。
  2. 【請求項2】 数平均分子量が3000〜10000で
    ある結晶性ポリエステルポリオール50重量%以上と、
    数平均分子量が1000〜3000である結晶性ポリエ
    ステルポリオール10重量%以上からなる混合ポリエス
    テルポリオールとポリイソシアネート化合物とを反応さ
    せて得られる活性NCO基含有ウレタンプレポリマーを
    含有してなることを特徴とするホットメルト接着剤組成
    物。
JP5268678A 1993-10-27 1993-10-27 ホットメルト接着剤組成物 Pending JPH07118622A (ja)

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