JPH07118349A - 含フッ素エラストマー - Google Patents
含フッ素エラストマーInfo
- Publication number
- JPH07118349A JPH07118349A JP5257929A JP25792993A JPH07118349A JP H07118349 A JPH07118349 A JP H07118349A JP 5257929 A JP5257929 A JP 5257929A JP 25792993 A JP25792993 A JP 25792993A JP H07118349 A JPH07118349 A JP H07118349A
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- JP
- Japan
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- weight
- molecular weight
- fluorine
- parts
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Abstract
(57)【要約】
【構成】 (イ)(a) ビニリデンフルオライド単位と
(b) ヘキサフルオロプロピレン単位の重量比が40:6
0ないし80:20であり、(ロ)極限粘度数〔η〕が
60〜100ml/gであり、(ハ)分子量分布が2つ
以上のピークから形成される多ピーク型であり、(ニ)
重量平均分子量(Mw)と数平均分子量(Mn)との比
Mw/Mnが20〜25である含フッ素エラストマー
に、(ホ)該含フッ素エラストマー100重量%に対
し、0.6〜2.0重量%のヨウ素が分子量分布の低分
子量側ピークに由来する重合体のポリマー鎖末端に結合
していることを特徴とする含フッ素エラストマーであ
る。 【効果】 従来の含フッ素エラストマーと物性が同等
で、かつ、押出成形性に優れているので、自動車の燃料
ホース、フィラーホース、インタンクホースなどの材料
として好適である。
(b) ヘキサフルオロプロピレン単位の重量比が40:6
0ないし80:20であり、(ロ)極限粘度数〔η〕が
60〜100ml/gであり、(ハ)分子量分布が2つ
以上のピークから形成される多ピーク型であり、(ニ)
重量平均分子量(Mw)と数平均分子量(Mn)との比
Mw/Mnが20〜25である含フッ素エラストマー
に、(ホ)該含フッ素エラストマー100重量%に対
し、0.6〜2.0重量%のヨウ素が分子量分布の低分
子量側ピークに由来する重合体のポリマー鎖末端に結合
していることを特徴とする含フッ素エラストマーであ
る。 【効果】 従来の含フッ素エラストマーと物性が同等
で、かつ、押出成形性に優れているので、自動車の燃料
ホース、フィラーホース、インタンクホースなどの材料
として好適である。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、新規な含フッ素エラス
トマーに関するものである。さらに詳しくいえば、従来
公知の含フッ素エラストマーと同等の優れた耐熱性、耐
溶剤性、耐薬品性を有しながら、引張強さが高く、耐圧
縮永久ひずみ性に優れ、ガソリン透過性も小さく、溶剤
に低分子量成分が抽出されにくく、さらに押出成形性も
優れる含フッ素エラストマーに関するものである。した
がって、本発明の含フッ素エラストマーは、例えば自動
車の燃料ホース、フィラーホース、インタンクホースな
どの材料として好適である。
トマーに関するものである。さらに詳しくいえば、従来
公知の含フッ素エラストマーと同等の優れた耐熱性、耐
溶剤性、耐薬品性を有しながら、引張強さが高く、耐圧
縮永久ひずみ性に優れ、ガソリン透過性も小さく、溶剤
に低分子量成分が抽出されにくく、さらに押出成形性も
優れる含フッ素エラストマーに関するものである。した
がって、本発明の含フッ素エラストマーは、例えば自動
車の燃料ホース、フィラーホース、インタンクホースな
どの材料として好適である。
【0002】
【従来の技術】含フッ素エラストマーは、他の汎用エラ
ストマーと比較すると耐熱性、耐溶剤性、耐薬品性が極
めて優れるため、各種の工業分野、例えば一般機械工
業、公害関連部門、自動車、船舶、航空機、油圧機器な
どにおいて、Oリング、ガスケット、オイルシール、ダ
イヤフラム、バルブ、ホース、ロール、シート材などに
用いられている。
ストマーと比較すると耐熱性、耐溶剤性、耐薬品性が極
めて優れるため、各種の工業分野、例えば一般機械工
業、公害関連部門、自動車、船舶、航空機、油圧機器な
どにおいて、Oリング、ガスケット、オイルシール、ダ
イヤフラム、バルブ、ホース、ロール、シート材などに
用いられている。
【0003】しかしながら、一般に含フッ素エラストマ
ーは加工が困難であるという欠点を有しており、この問
題を解決するために種々の提案がなされてきた。例え
ば、低分子量重合体と高分子量重合体を含有する分子量
分布の広いビニリデンフルオライド系共重合体を、連鎖
移動剤を周期的に添加する連続乳化重合法によって製造
する方法(特公昭51−24554号公報)、バイモダ
ル分子量分布のビニリデンフルオライド系共重合体を、
カスケード式の2槽連続乳化重合法によって製造する方
法(特公昭51−25279号公報)などが開示されて
いるが、このような連続製造法によって得られた含フッ
素エラストマーは、分子量分布が著しく広くなりすぎ、
押出成形によってホース等を成形する場合には、ダイス
ウェルが大きいうえ、分子量が極めて低い重合体も含有
しているので、引張強さなどの加硫物の物性においても
満足できるものではない。
ーは加工が困難であるという欠点を有しており、この問
題を解決するために種々の提案がなされてきた。例え
ば、低分子量重合体と高分子量重合体を含有する分子量
分布の広いビニリデンフルオライド系共重合体を、連鎖
移動剤を周期的に添加する連続乳化重合法によって製造
する方法(特公昭51−24554号公報)、バイモダ
ル分子量分布のビニリデンフルオライド系共重合体を、
カスケード式の2槽連続乳化重合法によって製造する方
法(特公昭51−25279号公報)などが開示されて
いるが、このような連続製造法によって得られた含フッ
素エラストマーは、分子量分布が著しく広くなりすぎ、
押出成形によってホース等を成形する場合には、ダイス
ウェルが大きいうえ、分子量が極めて低い重合体も含有
しているので、引張強さなどの加硫物の物性においても
満足できるものではない。
【0004】そこで、押出成形における問題点を解決す
るため、特定の多ピークの分子量分布を持つ含フッ素エ
ラストマーが提案されている(特開平4−209643
号公報、特開平4−258614号公報)。さらに特定
の多ピークの分子量分布を持ち、結合ヨウ素を含有する
含フッ素エラストマーをポリオール加硫及び/又はポリ
アミン加硫とパーオキシド加硫を併用して加硫し、機械
強度、圧縮永久ひずみの改良、溶剤抽出性の低減を図る
検討が行われている(特開平2−160810号公
報)。
るため、特定の多ピークの分子量分布を持つ含フッ素エ
ラストマーが提案されている(特開平4−209643
号公報、特開平4−258614号公報)。さらに特定
の多ピークの分子量分布を持ち、結合ヨウ素を含有する
含フッ素エラストマーをポリオール加硫及び/又はポリ
アミン加硫とパーオキシド加硫を併用して加硫し、機械
強度、圧縮永久ひずみの改良、溶剤抽出性の低減を図る
検討が行われている(特開平2−160810号公
報)。
【0005】しかしながら、いずれの場合においても押
出成形と加硫物の物性の両方を、十分に満足できるもの
がないのが現状である。本発明者らは、先に含フッ素エ
ラストマー(特開平2−160810号公報)を提案し
た。この発明に基ずいて、加工性、特に、押出加工性を
改良した。
出成形と加硫物の物性の両方を、十分に満足できるもの
がないのが現状である。本発明者らは、先に含フッ素エ
ラストマー(特開平2−160810号公報)を提案し
た。この発明に基ずいて、加工性、特に、押出加工性を
改良した。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、従来
公知の含フッ素エラストマーと同等の優れた耐熱性、耐
溶剤性、耐薬品性を有しながら、引張強さが高く、耐圧
縮永久ひずみ性に優れ、ガソリン透過性も小さく、溶剤
に低分子量成分が抽出されにくく、さらに押出成形性も
優れる含フッ素エラストマーに関するものである。
公知の含フッ素エラストマーと同等の優れた耐熱性、耐
溶剤性、耐薬品性を有しながら、引張強さが高く、耐圧
縮永久ひずみ性に優れ、ガソリン透過性も小さく、溶剤
に低分子量成分が抽出されにくく、さらに押出成形性も
優れる含フッ素エラストマーに関するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明は、
(イ)(a) ビニリデンフルオライド単位(以下、VdF
単位と略する)と(b) ヘキサフルオロプロピレン単位
(以下、HFP単位と略する)の重量比が40:60な
いし80:20であり、(ロ)極限粘度数〔η〕が60
〜100ml/gであり、(ハ)分子量分布が2つ以上
のピークから形成される多ピーク型であり、(ニ)重量
平均分子量(Mw)と数平均分子量(Mn)との比Mw
/Mnが20〜25である含フッ素エラストマーに、
(ホ)該含フッ素エラストマー100重量%に対し、
0.6〜2.0重量%のヨウ素が分子量分布の低分子量
側ピークに由来する重合体のポリマー鎖末端に結合して
いることを特徴とする含フッ素エラストマー。
(イ)(a) ビニリデンフルオライド単位(以下、VdF
単位と略する)と(b) ヘキサフルオロプロピレン単位
(以下、HFP単位と略する)の重量比が40:60な
いし80:20であり、(ロ)極限粘度数〔η〕が60
〜100ml/gであり、(ハ)分子量分布が2つ以上
のピークから形成される多ピーク型であり、(ニ)重量
平均分子量(Mw)と数平均分子量(Mn)との比Mw
/Mnが20〜25である含フッ素エラストマーに、
(ホ)該含フッ素エラストマー100重量%に対し、
0.6〜2.0重量%のヨウ素が分子量分布の低分子量
側ピークに由来する重合体のポリマー鎖末端に結合して
いることを特徴とする含フッ素エラストマー。
【0008】以下、本発明を詳細に説明する。本発明の
含フッ素エラストマーは、(a) VdF単位と(b) HFP
単位の重量比が40:60ないし80:20であること
が必要である。VdF単位がこれより少ないと重合速度
が極めて遅くなり、これより多いと得られるポリマーは
樹脂状となりエラストマー弾性が低下する。
含フッ素エラストマーは、(a) VdF単位と(b) HFP
単位の重量比が40:60ないし80:20であること
が必要である。VdF単位がこれより少ないと重合速度
が極めて遅くなり、これより多いと得られるポリマーは
樹脂状となりエラストマー弾性が低下する。
【0009】更に、必要に応じて、(c) テトラフルオロ
エチレン単位(以下、TFE単位と略する)をモノマー
単位(a) 、(b) 及び(c) の全重量に対して、35重量%
を越えない範囲内で有効である。さらに好ましい範囲
は、(a) VdF単位と(b) HFP単位及びモノマー単位
(a) 、(b) 及び(c) の全重量に対して10〜30重量%
の(c) TFE単位から成り、かつ(a) VdF単位と(b)
HFP単位の重量比が42:58ないし65:35であ
る。
エチレン単位(以下、TFE単位と略する)をモノマー
単位(a) 、(b) 及び(c) の全重量に対して、35重量%
を越えない範囲内で有効である。さらに好ましい範囲
は、(a) VdF単位と(b) HFP単位及びモノマー単位
(a) 、(b) 及び(c) の全重量に対して10〜30重量%
の(c) TFE単位から成り、かつ(a) VdF単位と(b)
HFP単位の重量比が42:58ないし65:35であ
る。
【0010】本発明の含フッ素エラストマーにおいて
は、分子量の指標となる極限粘度数〔η〕が60〜10
0ml/gであることが必要である。この〔η〕が60
ml/g未満ではロール混練時の粘着性が大きくなり、
100ml/gを超えると流動性が低下し、良好な押出
成形が得られにくい。特に好ましい極限粘度数〔η〕は
70〜90ml/gである。
は、分子量の指標となる極限粘度数〔η〕が60〜10
0ml/gであることが必要である。この〔η〕が60
ml/g未満ではロール混練時の粘着性が大きくなり、
100ml/gを超えると流動性が低下し、良好な押出
成形が得られにくい。特に好ましい極限粘度数〔η〕は
70〜90ml/gである。
【0011】本発明の含フッ素エラストマーにおいて
は、分子量分布が2つ以上のピークから形成される多ピ
ーク型であることが必要である。分子量分布が単一ピー
ク型の場合、低分子量重合体と高分子量重合体との量比
をコントロールすることが極めて困難であるため、本発
明の目的である良好な押出成形性が得られにくい。ま
た、本発明の含フッ素エラストマーの分子量分布は、大
半が5万以下の分子量から成る低分子量ピークと、5万
以上の分子量から成る高分子量ピークから構成されてい
る。低分子量サイドの重合体は流動性を改善するのに必
要であり、高分子量サイドの重合体は含フッ素エラスト
マー配合物のグリーン強度を維持するために必要であ
る。
は、分子量分布が2つ以上のピークから形成される多ピ
ーク型であることが必要である。分子量分布が単一ピー
ク型の場合、低分子量重合体と高分子量重合体との量比
をコントロールすることが極めて困難であるため、本発
明の目的である良好な押出成形性が得られにくい。ま
た、本発明の含フッ素エラストマーの分子量分布は、大
半が5万以下の分子量から成る低分子量ピークと、5万
以上の分子量から成る高分子量ピークから構成されてい
る。低分子量サイドの重合体は流動性を改善するのに必
要であり、高分子量サイドの重合体は含フッ素エラスト
マー配合物のグリーン強度を維持するために必要であ
る。
【0012】さらに、本発明においては、併用加硫を行
うために、低分子量サイドの重合体のポリマー鎖末端に
0.6〜2.0重量%のヨウ素を結合していることが必
要である。該結合ヨウ素はパーオキシド加硫時に容易に
遊離してポリマー鎖末端にラジカルを形成させ、このラ
ジカルが架橋点となる。一方、高分子量サイドの重合体
のポリマー鎖末端に関して何ら規定はなく、ポリオール
加硫及び/又はポリアミン加硫が行われる。
うために、低分子量サイドの重合体のポリマー鎖末端に
0.6〜2.0重量%のヨウ素を結合していることが必
要である。該結合ヨウ素はパーオキシド加硫時に容易に
遊離してポリマー鎖末端にラジカルを形成させ、このラ
ジカルが架橋点となる。一方、高分子量サイドの重合体
のポリマー鎖末端に関して何ら規定はなく、ポリオール
加硫及び/又はポリアミン加硫が行われる。
【0013】このように、高分子量サイドの重合体はポ
リオール加硫及び/又はポリアミン加硫によって架橋さ
れ、同時に低分子量サイドの重合体はパーオキシド加硫
によって架橋されるため、均一な架橋反応が進行し、引
張強さが高く、耐圧縮永久ひずみ性に優れ、ガソリン透
過性が小さく、溶剤に低分子量成分が抽出されにくい成
形体が得られる。
リオール加硫及び/又はポリアミン加硫によって架橋さ
れ、同時に低分子量サイドの重合体はパーオキシド加硫
によって架橋されるため、均一な架橋反応が進行し、引
張強さが高く、耐圧縮永久ひずみ性に優れ、ガソリン透
過性が小さく、溶剤に低分子量成分が抽出されにくい成
形体が得られる。
【0014】ポリマー鎖末端へ架橋点となりうるヨウ素
を導入する方法としては、連鎖移動剤としてヨウ素化合
物を用いる方法(特公昭63−41928号公報、特開
昭60−221409号公報など)が有効である。低分
子量サイドの重合体のポリマー鎖末端に結合したヨウ素
が含フッ素エラストマー100重量%に対して0.6〜
2.0重量%の範囲にあるのは、0.6重量%未満では
併用加硫による性能向上が不十分であり、2.0重量%
を超えても実質的にヨウ素を多くする効果がないためで
ある。特に好ましいヨウ素の範囲は、0.8〜1.6重
量%である。
を導入する方法としては、連鎖移動剤としてヨウ素化合
物を用いる方法(特公昭63−41928号公報、特開
昭60−221409号公報など)が有効である。低分
子量サイドの重合体のポリマー鎖末端に結合したヨウ素
が含フッ素エラストマー100重量%に対して0.6〜
2.0重量%の範囲にあるのは、0.6重量%未満では
併用加硫による性能向上が不十分であり、2.0重量%
を超えても実質的にヨウ素を多くする効果がないためで
ある。特に好ましいヨウ素の範囲は、0.8〜1.6重
量%である。
【0015】本発明の含フッ素エラストマーにおいて
は、重量平均分子量(Mw)と数平均分子量(Mn)と
の比Mw/Mnが20〜25であることが必要である。
このMw/Mnが20未満では分子量分布の広がりが小
さく、押出速度や押出肌などの押出成形性が劣るし、2
5を超えると超高分子量重合体と極低分子量重合体が増
加するので、押出成形時のダイスウェルが悪くなる。特
に好ましいMw/Mnは21〜23の範囲である。
は、重量平均分子量(Mw)と数平均分子量(Mn)と
の比Mw/Mnが20〜25であることが必要である。
このMw/Mnが20未満では分子量分布の広がりが小
さく、押出速度や押出肌などの押出成形性が劣るし、2
5を超えると超高分子量重合体と極低分子量重合体が増
加するので、押出成形時のダイスウェルが悪くなる。特
に好ましいMw/Mnは21〜23の範囲である。
【0016】本発明の含フッ素エラストマーは、例えば
それぞれ別個に製造された高分子量重合体と低分子量重
合体とをブレンドすることによっても製造することがで
きるし、乳化重合法、懸濁重合法、溶液重合法により重
合中に連鎖移動剤であるジヨードメタンや1,4−ジヨ
ードパーフルオロブタンなどのヨウ素化合物を追添する
ことによっても製造できる。
それぞれ別個に製造された高分子量重合体と低分子量重
合体とをブレンドすることによっても製造することがで
きるし、乳化重合法、懸濁重合法、溶液重合法により重
合中に連鎖移動剤であるジヨードメタンや1,4−ジヨ
ードパーフルオロブタンなどのヨウ素化合物を追添する
ことによっても製造できる。
【0017】次に、本発明の含フッ素エラストマーを製
造する方法を懸濁重合法を例にして説明する。まず、所
定の混合モノマー(仕込モノマー)を水媒体中に分散さ
せ、圧力を好ましくは5〜30kg/cm2 ・Gの範囲
にし、さらに懸濁安定剤、不活性有機溶媒に溶解した油
溶性触媒を添加し、機械的にかきまぜながら温度を好ま
しくは50〜80℃に保ち重合を開始する。重合の進行
により圧力が低下するので、好ましくは5〜30kg/
cm2 ・Gの範囲で一定となるように新たな混合モノマ
ー(追添モノマー)を追添して重合を進める。生成する
含フッ素エラストマー中のモノマー単位の組成は、仕込
モノマー組成と追添モノマー組成との関係によって決定
される。なお、仕込モノマー組成及び追添モノマー組成
はガスクロマトグラフにより、含フッ素エラストマー中
のモノマー単位の組成は、該エラストマーをアセトン溶
解後、19F−NMRのよって測定する。また、重合の途
中で、前記ヨウ素化合物剤を添加することにより、分子
量分布の調整並びにポリマー鎖末端への結合ヨウ素導入
を行う。
造する方法を懸濁重合法を例にして説明する。まず、所
定の混合モノマー(仕込モノマー)を水媒体中に分散さ
せ、圧力を好ましくは5〜30kg/cm2 ・Gの範囲
にし、さらに懸濁安定剤、不活性有機溶媒に溶解した油
溶性触媒を添加し、機械的にかきまぜながら温度を好ま
しくは50〜80℃に保ち重合を開始する。重合の進行
により圧力が低下するので、好ましくは5〜30kg/
cm2 ・Gの範囲で一定となるように新たな混合モノマ
ー(追添モノマー)を追添して重合を進める。生成する
含フッ素エラストマー中のモノマー単位の組成は、仕込
モノマー組成と追添モノマー組成との関係によって決定
される。なお、仕込モノマー組成及び追添モノマー組成
はガスクロマトグラフにより、含フッ素エラストマー中
のモノマー単位の組成は、該エラストマーをアセトン溶
解後、19F−NMRのよって測定する。また、重合の途
中で、前記ヨウ素化合物剤を添加することにより、分子
量分布の調整並びにポリマー鎖末端への結合ヨウ素導入
を行う。
【0018】この懸濁重合法において用いられる懸濁安
定剤としてはメチルセルロースが好ましい。油溶性触媒
としては、ジイソプロピルパーオキシジカーボネート
(以下、IPPと略する)などのジアルキルパーオキシ
ジカーボネートが高温の分解温度を有しているので好ま
しい。不活性有機溶媒としては、1,1,2−トリクロ
ロ−1,2,2−トリフルオロエタン、1,1−ジクロ
ロ−1−フルオロエタン(以下、R−141bと略す
る)、1,3−ジクロロ−1,1,2,2,3−ペンタ
フルオロプロパン(以下、R−225cbと略する)が
挙げられ、オゾン層破壊係数が小さいR−141b、R
−225cbがより好ましい。
定剤としてはメチルセルロースが好ましい。油溶性触媒
としては、ジイソプロピルパーオキシジカーボネート
(以下、IPPと略する)などのジアルキルパーオキシ
ジカーボネートが高温の分解温度を有しているので好ま
しい。不活性有機溶媒としては、1,1,2−トリクロ
ロ−1,2,2−トリフルオロエタン、1,1−ジクロ
ロ−1−フルオロエタン(以下、R−141bと略す
る)、1,3−ジクロロ−1,1,2,2,3−ペンタ
フルオロプロパン(以下、R−225cbと略する)が
挙げられ、オゾン層破壊係数が小さいR−141b、R
−225cbがより好ましい。
【0019】本発明の含フッ素エラストマーはポリオー
ル加硫、ポリアミン加硫、パーオキシド加硫が可能であ
るが、本願の目的を達成するためには併用加硫が望まし
い。ポリオール加硫とパーオキシド加硫を併用した加硫
方法としては、含フッ素エラストマーに、(d)ポリヒ
ドロキシ芳香族化合物、(e)加硫促進剤、(f)二価
の金属水酸化物及び/又は二価の金属酸化物、(g)有
機過酸化物、(h)多官能性不飽和化合物、及び必要に
応じて他の配合剤を混練、押出成形後、加熱して加硫す
る方法挙げられる。
ル加硫、ポリアミン加硫、パーオキシド加硫が可能であ
るが、本願の目的を達成するためには併用加硫が望まし
い。ポリオール加硫とパーオキシド加硫を併用した加硫
方法としては、含フッ素エラストマーに、(d)ポリヒ
ドロキシ芳香族化合物、(e)加硫促進剤、(f)二価
の金属水酸化物及び/又は二価の金属酸化物、(g)有
機過酸化物、(h)多官能性不飽和化合物、及び必要に
応じて他の配合剤を混練、押出成形後、加熱して加硫す
る方法挙げられる。
【0020】(d)成分のポリヒドロキシ芳香族化合物
としては、例えば、ビスフェノールAF、ビスフェノー
ルA、ビスフェノールS、ジヒドロキシベンゾフェノ
ン、ヒドロキノン、4,4’−チオジフェノール及びそ
れらの金属塩などが挙げられ、特に好ましいのはビスフ
ェノールAFである。配合割合は、含フッ素エラストマ
ー100重量部に対して、通常0.1〜10重量部、好
ましくは0.6〜5重量部である。(d)成分がこの範
囲にあるのは、0.1重量部未満では加硫成形体が得ら
れず、10重量部を超えるとエラストマー弾性が無くな
るためである。また、これらのポリヒドロキシ芳香族化
合物は1種用いても良いし、2種以上を組み合わせて用
いても良い。
としては、例えば、ビスフェノールAF、ビスフェノー
ルA、ビスフェノールS、ジヒドロキシベンゾフェノ
ン、ヒドロキノン、4,4’−チオジフェノール及びそ
れらの金属塩などが挙げられ、特に好ましいのはビスフ
ェノールAFである。配合割合は、含フッ素エラストマ
ー100重量部に対して、通常0.1〜10重量部、好
ましくは0.6〜5重量部である。(d)成分がこの範
囲にあるのは、0.1重量部未満では加硫成形体が得ら
れず、10重量部を超えるとエラストマー弾性が無くな
るためである。また、これらのポリヒドロキシ芳香族化
合物は1種用いても良いし、2種以上を組み合わせて用
いても良い。
【0021】(e)成分の加硫促進剤としては、ホスホ
ニウム塩、アンモニウム塩、イミニウム塩、スルホニウ
ム塩、アミノホスフィン誘導体などが用いられ、例え
ば、ベンジルトリフェニルホスホニウムクロリド(以
下、BTPPCと略する)、メチルトリフェニルホスホ
ニウムメチルメタンホスホネート、テトラブチルアンモ
ニウムフルオリド、テトラブチルアンモニウムブロミ
ド、8−ベンジル−1,8−ジアザバイシクロ(5,
4,0)−ウンデセノニウムクロリド、ビス(ベンジル
ジフェニルホスフィン)イミニウムクロリドなどが挙げ
られ、特にBTPPC、8−ベンジル−1,8−ジアザ
バイシクロ(5,4,0)−ウンデセノニウムクロリ
ド、ビス(ベンジルジフェニルホスフィン)イミニウム
クロリドが好ましい。配合割合は、含フッ素エラストマ
ー100重量部に対して、通常0.05〜2重量部、好
ましくは0.1〜1重量部である。(e)成分がこの範
囲にあるのは、0.05重量部未満では加硫速度が極端
に遅くなり、2重量部を超えると耐圧縮永久ひずみ性が
大幅に悪化するためである。また、これらの加硫促進剤
は1種用いても良いし、2種以上を組み合わせて用いて
も良い。
ニウム塩、アンモニウム塩、イミニウム塩、スルホニウ
ム塩、アミノホスフィン誘導体などが用いられ、例え
ば、ベンジルトリフェニルホスホニウムクロリド(以
下、BTPPCと略する)、メチルトリフェニルホスホ
ニウムメチルメタンホスホネート、テトラブチルアンモ
ニウムフルオリド、テトラブチルアンモニウムブロミ
ド、8−ベンジル−1,8−ジアザバイシクロ(5,
4,0)−ウンデセノニウムクロリド、ビス(ベンジル
ジフェニルホスフィン)イミニウムクロリドなどが挙げ
られ、特にBTPPC、8−ベンジル−1,8−ジアザ
バイシクロ(5,4,0)−ウンデセノニウムクロリ
ド、ビス(ベンジルジフェニルホスフィン)イミニウム
クロリドが好ましい。配合割合は、含フッ素エラストマ
ー100重量部に対して、通常0.05〜2重量部、好
ましくは0.1〜1重量部である。(e)成分がこの範
囲にあるのは、0.05重量部未満では加硫速度が極端
に遅くなり、2重量部を超えると耐圧縮永久ひずみ性が
大幅に悪化するためである。また、これらの加硫促進剤
は1種用いても良いし、2種以上を組み合わせて用いて
も良い。
【0022】(f)成分の二価の金属水酸化物及び/又
は二価の金属酸化物としては、例えばマグネシウム、カ
ルシウム、亜鉛、鉛などの酸化物や水酸化物が用いら
れ、特にマグネシウム、カルシウムの酸化物や水酸化物
が好ましい。配合割合は、含フッ素エラストマー100
重量部に対して、通常1〜30重量部、好ましくは2〜
20重量部である。(f)成分がこの範囲にあるのは、
1重量部以下では加硫が十分に進まず、30重量部を超
えると耐圧縮永久ひずみ性が悪化するためである。ま
た、これらは1種用いても良いし、2種以上を組み合わ
せて用いても良い。
は二価の金属酸化物としては、例えばマグネシウム、カ
ルシウム、亜鉛、鉛などの酸化物や水酸化物が用いら
れ、特にマグネシウム、カルシウムの酸化物や水酸化物
が好ましい。配合割合は、含フッ素エラストマー100
重量部に対して、通常1〜30重量部、好ましくは2〜
20重量部である。(f)成分がこの範囲にあるのは、
1重量部以下では加硫が十分に進まず、30重量部を超
えると耐圧縮永久ひずみ性が悪化するためである。ま
た、これらは1種用いても良いし、2種以上を組み合わ
せて用いても良い。
【0023】(g)成分の有機過酸化物としては、加硫
条件下でパーオキサイドラジカルを発生する有機過酸化
物が用いられ、例えば1,1−ビス(tert−ブチルパー
オキシ)−3,5,5−トリメチルシクロヘキサン、
1,1−ビス(tert−ブチルパーオキシ)シクロヘキサ
ン、2,2−ビス(tert−ブチルパーオキシ)オクタ
ン、n−ブチル4,4−ビス(tert−ブチルパーオキ
シ)バレラート、2,2−ビス(tert−ブチルパーオキ
シ)ブタン、2,5−ジメチルヘキサン−2,5−ジヒ
ドロキシパーオキシド、ジ−tert−ブチルパーオキシ
ド、tert−ブチルクミルパーオキシド、ジクミルパーオ
キシド、α,α' −ビス(tert−ブチルパーオキシ−m
−イソプロピル)ベンゼン、2,5−ジメチル−2,5
−ジ(tert−ブチルパーオキシ)ヘキサン、2,5−ジ
メチル−2,5−ジ(tert−ブチルパーオキシ)ヘキシ
ン−3、ベンゾイルパーオキシド、tert−ブチルパーオ
キシベンゼン、2,5−ジメチル−2,5−ジ(ベンゾ
イルパーオキシ)ヘキサン、tert−ブチルパーオキシマ
レイン酸、tert−ブチル−オキシイソプロピルカーボネ
イトなどが挙げられ、特に好ましい(g)成分は、2,
5−ジメチル−2,5−ジ(tert−ブチルパーオキシ)
ヘキサン、ジクミルパーオキシド、α,α' −ビス(te
rt−ブチルパーオキシ−m−イソプロピル)ベンゼンで
あり、特に好ましいのは、2,5−ジメチル−2,5−
ジ(tert−ブチルパーオキシ)ヘキサン、ジクミルパー
オキシド、α,α’−ビス(tert−ブチルパーオキシ−
m−イソプロピル)ベンゼンである。配合割合は、含フ
ッ素エラストマー100重量部に対して、通常0.05
〜5重量部であり、好ましい範囲は0.1〜3重量部で
ある。(g)成分がこの範囲にあるのは0.05未満で
は十分な加硫速度が得られずに金型離型性が悪くなり、
5重量部を超えると耐圧縮永久ひずみ性が大幅に悪化す
るためである。また、有機過酸化物は1種用いても良い
し、2種以上を組み合わせて用いても良い。
条件下でパーオキサイドラジカルを発生する有機過酸化
物が用いられ、例えば1,1−ビス(tert−ブチルパー
オキシ)−3,5,5−トリメチルシクロヘキサン、
1,1−ビス(tert−ブチルパーオキシ)シクロヘキサ
ン、2,2−ビス(tert−ブチルパーオキシ)オクタ
ン、n−ブチル4,4−ビス(tert−ブチルパーオキ
シ)バレラート、2,2−ビス(tert−ブチルパーオキ
シ)ブタン、2,5−ジメチルヘキサン−2,5−ジヒ
ドロキシパーオキシド、ジ−tert−ブチルパーオキシ
ド、tert−ブチルクミルパーオキシド、ジクミルパーオ
キシド、α,α' −ビス(tert−ブチルパーオキシ−m
−イソプロピル)ベンゼン、2,5−ジメチル−2,5
−ジ(tert−ブチルパーオキシ)ヘキサン、2,5−ジ
メチル−2,5−ジ(tert−ブチルパーオキシ)ヘキシ
ン−3、ベンゾイルパーオキシド、tert−ブチルパーオ
キシベンゼン、2,5−ジメチル−2,5−ジ(ベンゾ
イルパーオキシ)ヘキサン、tert−ブチルパーオキシマ
レイン酸、tert−ブチル−オキシイソプロピルカーボネ
イトなどが挙げられ、特に好ましい(g)成分は、2,
5−ジメチル−2,5−ジ(tert−ブチルパーオキシ)
ヘキサン、ジクミルパーオキシド、α,α' −ビス(te
rt−ブチルパーオキシ−m−イソプロピル)ベンゼンで
あり、特に好ましいのは、2,5−ジメチル−2,5−
ジ(tert−ブチルパーオキシ)ヘキサン、ジクミルパー
オキシド、α,α’−ビス(tert−ブチルパーオキシ−
m−イソプロピル)ベンゼンである。配合割合は、含フ
ッ素エラストマー100重量部に対して、通常0.05
〜5重量部であり、好ましい範囲は0.1〜3重量部で
ある。(g)成分がこの範囲にあるのは0.05未満で
は十分な加硫速度が得られずに金型離型性が悪くなり、
5重量部を超えると耐圧縮永久ひずみ性が大幅に悪化す
るためである。また、有機過酸化物は1種用いても良い
し、2種以上を組み合わせて用いても良い。
【0024】(h)成分の多官能性不飽和化合物は、例
えばトリアリルシアヌレート、トリメタリルイソシアヌ
レート、トリアリルイソシアヌレート、トリアクリルホ
ルマール、トリアリルトリメリテート、N,N' −m−
フェニレンビスマレイミド、ジアリルフタレート、テト
ラアリルテレフタールアミド、トリス(ジアリルアミ
ン)−s−トリアジン、亜燐酸トリアリル、N,N−ジ
アリルアクリルアミドなどが挙げられ、特に好ましいの
はトリアリルイソシアヌレートである。配合割合は、含
フッ素エラストマー100重量部に対して、通常0.1
〜10重量部である。(h)成分がこの範囲にあるのは
0.1重量部未満では十分な架橋密度が得られず、10
重量部を超えると成形時に(h)成分がエラストマー表
面にブリードし成形不良の原因になるためである。
(h)成分の特に好ましい範囲は0.2〜6重量部であ
る。また、多官能性不飽和化合物は1種用いても良い
し、2種以上を組み合わせて用いても良い。
えばトリアリルシアヌレート、トリメタリルイソシアヌ
レート、トリアリルイソシアヌレート、トリアクリルホ
ルマール、トリアリルトリメリテート、N,N' −m−
フェニレンビスマレイミド、ジアリルフタレート、テト
ラアリルテレフタールアミド、トリス(ジアリルアミ
ン)−s−トリアジン、亜燐酸トリアリル、N,N−ジ
アリルアクリルアミドなどが挙げられ、特に好ましいの
はトリアリルイソシアヌレートである。配合割合は、含
フッ素エラストマー100重量部に対して、通常0.1
〜10重量部である。(h)成分がこの範囲にあるのは
0.1重量部未満では十分な架橋密度が得られず、10
重量部を超えると成形時に(h)成分がエラストマー表
面にブリードし成形不良の原因になるためである。
(h)成分の特に好ましい範囲は0.2〜6重量部であ
る。また、多官能性不飽和化合物は1種用いても良い
し、2種以上を組み合わせて用いても良い。
【0025】さらに、本発明の含フッ素エラストマー加
硫組成物においては、必要に応じ、他の成分、例えばカ
ーボンブラック、オースチンブラック、グラファイト、
シリカ、クレー、ケイソウ土、タルク、ウォラストナイ
ト、炭酸カルシウム、珪酸カルシウム、フッ化カルシウ
ム、硫酸バリウムなどの充填剤、スルホン化合物、燐酸
エステル、脂肪アミン、高級脂肪酸エステル、脂肪酸カ
ルシウム、脂肪酸アマイド、低分子量ポリエチレン、シ
リコーンオイル、シリコーングリース、ステアリン酸、
ステアリン酸ナトリウム、ステアリン酸カルシウム、ス
テアリン酸マグネシウウム、ステアリン酸アルミニウ
ム、ステアリン酸亜鉛などの加工助剤、チタンホワイ
ト、ベンガラなど着色剤等を配合することができる。充
填剤の配合割合は、含フッ素エラストマー100重量部
に対して0.1〜100重量部の範囲が好ましく、特に
好ましい範囲は1〜60重量部である。充填剤の配合割
合がこの範囲にあるのは、0.1重量部未満では配合す
る効果がなく、100重量部を超えるとエラストマー弾
性が無くなるためである。加工助剤の配合割合は、通常
含フッ素エラストマー100重量部に対して10部以下
が好ましく、特に好ましいのは5部以下である。加工助
剤の配合割合がこの範囲を超えると耐熱性に悪影響を及
ぼす。着色剤の配合割合は、含フッ素エラストマー10
0重量部に対して50重量部以下が好ましく、特に好ま
しい範囲は30重量部以下である。着色剤の配合割合が
この範囲にあるのは、50重量部を超えると耐圧縮永久
ひずみ性が悪化するためである。
硫組成物においては、必要に応じ、他の成分、例えばカ
ーボンブラック、オースチンブラック、グラファイト、
シリカ、クレー、ケイソウ土、タルク、ウォラストナイ
ト、炭酸カルシウム、珪酸カルシウム、フッ化カルシウ
ム、硫酸バリウムなどの充填剤、スルホン化合物、燐酸
エステル、脂肪アミン、高級脂肪酸エステル、脂肪酸カ
ルシウム、脂肪酸アマイド、低分子量ポリエチレン、シ
リコーンオイル、シリコーングリース、ステアリン酸、
ステアリン酸ナトリウム、ステアリン酸カルシウム、ス
テアリン酸マグネシウウム、ステアリン酸アルミニウ
ム、ステアリン酸亜鉛などの加工助剤、チタンホワイ
ト、ベンガラなど着色剤等を配合することができる。充
填剤の配合割合は、含フッ素エラストマー100重量部
に対して0.1〜100重量部の範囲が好ましく、特に
好ましい範囲は1〜60重量部である。充填剤の配合割
合がこの範囲にあるのは、0.1重量部未満では配合す
る効果がなく、100重量部を超えるとエラストマー弾
性が無くなるためである。加工助剤の配合割合は、通常
含フッ素エラストマー100重量部に対して10部以下
が好ましく、特に好ましいのは5部以下である。加工助
剤の配合割合がこの範囲を超えると耐熱性に悪影響を及
ぼす。着色剤の配合割合は、含フッ素エラストマー10
0重量部に対して50重量部以下が好ましく、特に好ま
しい範囲は30重量部以下である。着色剤の配合割合が
この範囲にあるのは、50重量部を超えると耐圧縮永久
ひずみ性が悪化するためである。
【0026】また、ポリアミン加硫とパーオキシド加硫
を併用した加硫を行う場合は、前記(d)ポリヒドロキ
シ芳香族化合物、(e)加硫促進剤の代わりに、(h)
ポリアミン化合物、例えばヘキサメチレンジアミン、ヘ
キサメチレンジアミンカルバメート、エチレンジアミン
カルバメート、N,N−ジシンナミリデン−1,6−ヘ
キサメチレンジアミン、4,4’−ビス(アミノシクロ
ヘキシル)メタンカルバメートなどが好ましく用いられ
る。配合割合は、含フッ素エラストマー100重量部に
対して、通常0.1〜10重量部、好ましくは0.5〜
5重量部である。(h)成分がこの範囲にあるのは、
0.1重量部未満では加硫成形体が得られず、10重量
部を超えるとエラストマー弾性が無くなるためである。
また、これらのポリアミン化合物は1種用いても良い
し、2種以上を組み合わせて用いても良い。
を併用した加硫を行う場合は、前記(d)ポリヒドロキ
シ芳香族化合物、(e)加硫促進剤の代わりに、(h)
ポリアミン化合物、例えばヘキサメチレンジアミン、ヘ
キサメチレンジアミンカルバメート、エチレンジアミン
カルバメート、N,N−ジシンナミリデン−1,6−ヘ
キサメチレンジアミン、4,4’−ビス(アミノシクロ
ヘキシル)メタンカルバメートなどが好ましく用いられ
る。配合割合は、含フッ素エラストマー100重量部に
対して、通常0.1〜10重量部、好ましくは0.5〜
5重量部である。(h)成分がこの範囲にあるのは、
0.1重量部未満では加硫成形体が得られず、10重量
部を超えるとエラストマー弾性が無くなるためである。
また、これらのポリアミン化合物は1種用いても良い
し、2種以上を組み合わせて用いても良い。
【0027】本発明の含フッ素エラストマーの成形方法
としては、例えば、開放型練りロール又は密閉式練りロ
ール(バンバリーミキサー、加圧式ニーダー等)で混練
後、帯状に長く切り出して、押出成形機にかけることに
よりチューブや異型の棒状物を得ることができる。ま
た、射出成形、プレス成形、カレンダー成形などにより
成形加工することも可能である。次いで、必要に応じ二
次加硫を行うことにより、所望の加硫物が得られる。
としては、例えば、開放型練りロール又は密閉式練りロ
ール(バンバリーミキサー、加圧式ニーダー等)で混練
後、帯状に長く切り出して、押出成形機にかけることに
よりチューブや異型の棒状物を得ることができる。ま
た、射出成形、プレス成形、カレンダー成形などにより
成形加工することも可能である。次いで、必要に応じ二
次加硫を行うことにより、所望の加硫物が得られる。
【0028】
【実施例】含フッ素エラストマーの特性は、次に示す方
法により求めた。 (1)極限粘度〔η〕は、メチルエチルケトンの0.1
g/100mlの濃度溶液を毛細管粘度計を用いて35
℃で測定する。 (2)分子量分布は、液体クロマトグラフ〔HLC−8
020(東ソー株式会社製)〕、カラム〔KF−80M
(2本)+KF−800P(プレカラム)〕(昭和電工
株式会社製)、インテグレーター〔AS−8010(東
ソー株式会社製)〕、の装置を用いて、展開溶媒とし
て、テトラヒドロフラン、濃度0.1重量%温度35℃
で測定した。分子量検量線用標準ポリマーは、単分散ポ
リスチレン各種〔Mw/Mn〜1.2(max)〕(東
洋曹達株式会社製)を用いた。上記の分子量分布測定条
件によりMn、Mwを測定する。 (3)加硫物の硬さは、[JIS−A]に準じて、10
0%引張応力、引張強さ、伸びはJIS−K6301に
準じて測定した。 (4)圧縮永久ひずみは、温度150℃、70時間の条
件でJIS−K6301に準じて測定した。 (5)押出試験は、ブラベンダー社製エクストルーダー
10DW(D=19.1mm、L/D=10)を使用
し、チューブダイ(外径9mm、内径8mm)のダイス
を用い、スクリュー温度80℃、ヘッド温度100℃、
スクリュー回転数50rpmの条件下で行った。押出肌
は、目視で表面肌のきめ細かさをみて5段階(優れてい
る順に5から1まで)で示した。押出速度は、単位時間
当たりの吐出量より算出した。
法により求めた。 (1)極限粘度〔η〕は、メチルエチルケトンの0.1
g/100mlの濃度溶液を毛細管粘度計を用いて35
℃で測定する。 (2)分子量分布は、液体クロマトグラフ〔HLC−8
020(東ソー株式会社製)〕、カラム〔KF−80M
(2本)+KF−800P(プレカラム)〕(昭和電工
株式会社製)、インテグレーター〔AS−8010(東
ソー株式会社製)〕、の装置を用いて、展開溶媒とし
て、テトラヒドロフラン、濃度0.1重量%温度35℃
で測定した。分子量検量線用標準ポリマーは、単分散ポ
リスチレン各種〔Mw/Mn〜1.2(max)〕(東
洋曹達株式会社製)を用いた。上記の分子量分布測定条
件によりMn、Mwを測定する。 (3)加硫物の硬さは、[JIS−A]に準じて、10
0%引張応力、引張強さ、伸びはJIS−K6301に
準じて測定した。 (4)圧縮永久ひずみは、温度150℃、70時間の条
件でJIS−K6301に準じて測定した。 (5)押出試験は、ブラベンダー社製エクストルーダー
10DW(D=19.1mm、L/D=10)を使用
し、チューブダイ(外径9mm、内径8mm)のダイス
を用い、スクリュー温度80℃、ヘッド温度100℃、
スクリュー回転数50rpmの条件下で行った。押出肌
は、目視で表面肌のきめ細かさをみて5段階(優れてい
る順に5から1まで)で示した。押出速度は、単位時間
当たりの吐出量より算出した。
【0029】
【実施例1】電磁誘導式かきまぜ機を備えた内容積約5
0lのオートクレーブを窒素ガスで十分に掃気し、減圧
−窒素充填を3回繰り返して、窒素置換したのち、減圧
状態で脱酸素した純水23.7kgと懸濁安定剤として
のメチルセルロース(粘度50cp)17.7gを仕込
み、476rpmでかきまぜながら、温度50℃に保っ
た。次いでVdF単位12.7重量%、HFP単位7
9.7重量%及びTFE7.6重量%から成る混合モノ
マーを17kg/cm2 ・Gとなるまで仕込む。
0lのオートクレーブを窒素ガスで十分に掃気し、減圧
−窒素充填を3回繰り返して、窒素置換したのち、減圧
状態で脱酸素した純水23.7kgと懸濁安定剤として
のメチルセルロース(粘度50cp)17.7gを仕込
み、476rpmでかきまぜながら、温度50℃に保っ
た。次いでVdF単位12.7重量%、HFP単位7
9.7重量%及びTFE7.6重量%から成る混合モノ
マーを17kg/cm2 ・Gとなるまで仕込む。
【0030】次に、触媒としてIPP78. 3gを含有
したR−141b溶液475gを仕込み重合を開始させ
る。重合により圧力が16.5kg/cm2 ・Gまで低
下したらVdF単位44.1重量%、HFP単位28.
2重量%及びTFE27.7重量%から成る混合モノマ
ーを追添し、再び圧力を17kg/cm2 ・Gに戻す。
このような操作を繰り返し重合反応を行う。
したR−141b溶液475gを仕込み重合を開始させ
る。重合により圧力が16.5kg/cm2 ・Gまで低
下したらVdF単位44.1重量%、HFP単位28.
2重量%及びTFE27.7重量%から成る混合モノマ
ーを追添し、再び圧力を17kg/cm2 ・Gに戻す。
このような操作を繰り返し重合反応を行う。
【0031】重合開始後、5時間経過した時点で、ジヨ
ードメタン533gを添加し、同様に圧力16.5〜1
7kg/cm2 ・Gで重合反応をさらに続け、全体で1
2.5時間重合反応を行う。重合反応終了後、残存する
混合モノマーを掃気し、得られた懸濁液を遠心分離機で
脱水し、十分水洗したのち、100℃で真空乾燥して含
フッ素エラストマー31.9kgが得られる。該含フッ
素エラストマーは、〔η〕が89ml/g、VdF単位
43.5重量%、HFP単位27.8重量%及びTFE
単位27.3重量%であり、ヨウ素を1.4重量%含ん
でいる。分子量分布は2つのピークから形成され、Mw
/Mnが23.0である。
ードメタン533gを添加し、同様に圧力16.5〜1
7kg/cm2 ・Gで重合反応をさらに続け、全体で1
2.5時間重合反応を行う。重合反応終了後、残存する
混合モノマーを掃気し、得られた懸濁液を遠心分離機で
脱水し、十分水洗したのち、100℃で真空乾燥して含
フッ素エラストマー31.9kgが得られる。該含フッ
素エラストマーは、〔η〕が89ml/g、VdF単位
43.5重量%、HFP単位27.8重量%及びTFE
単位27.3重量%であり、ヨウ素を1.4重量%含ん
でいる。分子量分布は2つのピークから形成され、Mw
/Mnが23.0である。
【0032】該含フッ素エラストマー100重量部を開
放型練りロールに巻付け、東海カーボン株式会社製品S
RFカーボンブラック「シーストS」13重量部、近江
化学工業株式会社製品水酸化カルシウム「カルビット」
6重量部、協和化学工業株式会社製品高活性酸化マグネ
シウム「キョーワマグ150」3重量部、ビスフェノー
ルAF1.25重量部、BTPPC0.7重量部を練り
込む。次ぎに、日本油脂株式会社製品有機過酸化物「パ
ーヘキサ25B−40(2,5−ジメチル−2,5−ジ
(tert−ブチルパーオキシ)ヘキサンを40重量%含
有)」0.7重量部日本化成株式会社製品トリアリルイ
ソシアヌレート「TAIC」0.6重量部を練り込み、
そのまま一夜放置して熟成させる。
放型練りロールに巻付け、東海カーボン株式会社製品S
RFカーボンブラック「シーストS」13重量部、近江
化学工業株式会社製品水酸化カルシウム「カルビット」
6重量部、協和化学工業株式会社製品高活性酸化マグネ
シウム「キョーワマグ150」3重量部、ビスフェノー
ルAF1.25重量部、BTPPC0.7重量部を練り
込む。次ぎに、日本油脂株式会社製品有機過酸化物「パ
ーヘキサ25B−40(2,5−ジメチル−2,5−ジ
(tert−ブチルパーオキシ)ヘキサンを40重量%含
有)」0.7重量部日本化成株式会社製品トリアリルイ
ソシアヌレート「TAIC」0.6重量部を練り込み、
そのまま一夜放置して熟成させる。
【0033】その後、再練りを行ってから押出試験、並
びに金型に入れ、温度160℃でプレス加硫を45分間
行い厚さ2mmのシートと圧縮永久ひずみ測定用試験片
を成形し、各種試験を行う。このようにして得られる配
合物の押出特性、加硫成形物の物性を表1に示す。
びに金型に入れ、温度160℃でプレス加硫を45分間
行い厚さ2mmのシートと圧縮永久ひずみ測定用試験片
を成形し、各種試験を行う。このようにして得られる配
合物の押出特性、加硫成形物の物性を表1に示す。
【0034】
【実施例2】「パーヘキサ25B−40」の代わりに日
本油脂株式会社製品有機過酸化物「パークミルD−40
(ジクミルパーオキシドを40重量%含有)」にする以
外は実施例1と同様にして各種試験を行う。結果を表1
に示す。
本油脂株式会社製品有機過酸化物「パークミルD−40
(ジクミルパーオキシドを40重量%含有)」にする以
外は実施例1と同様にして各種試験を行う。結果を表1
に示す。
【0035】
【比較例1】実施例1の含フッ素エラストマーの代わり
に、VdF単位42.2重量%、HFP単位30.7重
量%及びTFE単位26.2重量%から成り、ヨウ素含
有量が0.9重量%、〔η〕が124ml/g、分子量
分布が2つのピークから形成され、Mw/Mnが18.
8の含フッ素エラストマーを使用する以外は実施例1と
同様にして各種試験を行う。結果を表1に示す。
に、VdF単位42.2重量%、HFP単位30.7重
量%及びTFE単位26.2重量%から成り、ヨウ素含
有量が0.9重量%、〔η〕が124ml/g、分子量
分布が2つのピークから形成され、Mw/Mnが18.
8の含フッ素エラストマーを使用する以外は実施例1と
同様にして各種試験を行う。結果を表1に示す。
【0036】
【比較例2】実施例1の含フッ素エラストマーの代わり
に、VdF単位43.7重量%、HFP単位29.2重
量%及びTFE単位26.6重量%から成り、ヨウ素含
有量が0.5重量%、〔η〕が81ml/g、分子量分
布が2つのピークから形成され、Mw/Mnが22.7
の含フッ素エラストマーを使用する以外は実施例1と同
様にして各種試験を行う。結果を表1に示す。
に、VdF単位43.7重量%、HFP単位29.2重
量%及びTFE単位26.6重量%から成り、ヨウ素含
有量が0.5重量%、〔η〕が81ml/g、分子量分
布が2つのピークから形成され、Mw/Mnが22.7
の含フッ素エラストマーを使用する以外は実施例1と同
様にして各種試験を行う。結果を表1に示す。
【0037】
【表1】
【0038】
【発明の効果】本発明の含フッ素エラストマーは、引張
強さが高く、耐圧縮永久ひずみ性に優れ、かつ押出成形
性(押出速度を速くしても、本発明の含フッ素エラスト
マーよりなるものは、押出肌の状態が優れている)も優
れており、自動車の燃料ホース、フィラーホース、イン
タンクホースなどの材料として好適であり、工業的価値
は極めて大きい。
強さが高く、耐圧縮永久ひずみ性に優れ、かつ押出成形
性(押出速度を速くしても、本発明の含フッ素エラスト
マーよりなるものは、押出肌の状態が優れている)も優
れており、自動車の燃料ホース、フィラーホース、イン
タンクホースなどの材料として好適であり、工業的価値
は極めて大きい。
フロントページの続き (72)発明者 斉藤 廣 神奈川県川崎市川崎区夜光1丁目3番1号 旭化成工業株式会社内 (72)発明者 林 憲一 宮崎県延岡市旭町6丁目4100番地 旭化成 工業株式会社内
Claims (1)
- 【請求項1】 (イ)(a) ビニリデンフルオライド単位
と(b) ヘキサフルオロプロピレン単位の重量比が40:
60ないし80:20であり、(ロ)極限粘度数〔η〕
が60〜100ml/gであり、(ハ)分子量分布が2
つ以上のピークから形成される多ピーク型であり、
(ニ)重量平均分子量(Mw)と数平均分子量(Mn)
との比Mw/Mnが20〜25である含フッ素エラスト
マーに、(ホ)該含フッ素エラストマー100重量%に
対し、0.6〜2.0重量%のヨウ素が分子量分布の低
分子量側ピークに由来する重合体のポリマー鎖末端に結
合していることを特徴とする含フッ素エラストマー。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5257929A JPH07118349A (ja) | 1993-10-15 | 1993-10-15 | 含フッ素エラストマー |
PCT/JP1995/000712 WO1996032428A1 (fr) | 1993-10-15 | 1995-04-12 | Fuoroelastomere |
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5257929A JPH07118349A (ja) | 1993-10-15 | 1993-10-15 | 含フッ素エラストマー |
PCT/JP1995/000712 WO1996032428A1 (fr) | 1993-10-15 | 1995-04-12 | Fuoroelastomere |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07118349A true JPH07118349A (ja) | 1995-05-09 |
Family
ID=17313162
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5257929A Pending JPH07118349A (ja) | 1993-10-15 | 1993-10-15 | 含フッ素エラストマー |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07118349A (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH10231323A (ja) * | 1997-02-18 | 1998-09-02 | Shin Etsu Chem Co Ltd | フッ化ビニリデン系樹脂の製造方法 |
WO2002055567A3 (fr) * | 2001-01-10 | 2003-10-16 | Solvay | Procede de preparation de polymeres halogenes en deux etapes et polymeres halogenes plurimodales |
EP1408268A1 (en) | 2002-09-30 | 2004-04-14 | Tokai Rubber Industries, Ltd. | Automotive in-tank fuel hose |
WO2011114865A1 (ja) | 2010-03-18 | 2011-09-22 | 東海ゴム工業株式会社 | 自動車燃料用インタンクチューブおよびその製法 |
CN103724511A (zh) * | 2013-12-30 | 2014-04-16 | 山东华夏神舟新材料有限公司 | 一种油封用氟橡胶的制备方法 |
CN103739766A (zh) * | 2013-12-30 | 2014-04-23 | 山东华夏神舟新材料有限公司 | 具有良好加工性能和高拉伸强度的挤出用氟橡胶的生产方法 |
-
1993
- 1993-10-15 JP JP5257929A patent/JPH07118349A/ja active Pending
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US8555931B2 (en) | 2010-03-18 | 2013-10-15 | Tokai Rubber Industries, Ltd. | In-tank tube for automotive fuel and method of producing the tube |
CN103724511A (zh) * | 2013-12-30 | 2014-04-16 | 山东华夏神舟新材料有限公司 | 一种油封用氟橡胶的制备方法 |
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