JPH069820B2 - ポリフェニレンエーテル及びポリアミドを含む樹脂組成物の製造方法 - Google Patents
ポリフェニレンエーテル及びポリアミドを含む樹脂組成物の製造方法Info
- Publication number
- JPH069820B2 JPH069820B2 JP63293663A JP29366388A JPH069820B2 JP H069820 B2 JPH069820 B2 JP H069820B2 JP 63293663 A JP63293663 A JP 63293663A JP 29366388 A JP29366388 A JP 29366388A JP H069820 B2 JPH069820 B2 JP H069820B2
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- Japan
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- supply port
- material supply
- polyphenylene ether
- polyamide
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- Processing And Handling Of Plastics And Other Materials For Molding In General (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は樹脂組成物、特にポリフェニレンエーテル及び
パリアミドを含む樹脂組成物の製造方法に関する。
パリアミドを含む樹脂組成物の製造方法に関する。
従来の技術及び発明が解決しようとする課題 ポリフェニレンエーテルとポリアミドとを相溶化してな
る樹脂組成物は優れた耐衝撃性、耐熱性、耐溶剤性を有
することが知られ、広範囲の用途が開かれている。近
年、特に自動車用の外板用に適した材料としても注目を
集めている。
る樹脂組成物は優れた耐衝撃性、耐熱性、耐溶剤性を有
することが知られ、広範囲の用途が開かれている。近
年、特に自動車用の外板用に適した材料としても注目を
集めている。
ポリフェニレンエーテルとポリアミドとの相溶化を図る
技術は、従来より数多く提案されている。それらは、例
えば無水マレイン酸、アマニ油等の特定の官能基を有す
る化合物の添加あるいはポリマーの末端基の変性等によ
るものである。
技術は、従来より数多く提案されている。それらは、例
えば無水マレイン酸、アマニ油等の特定の官能基を有す
る化合物の添加あるいはポリマーの末端基の変性等によ
るものである。
しかしながら、該樹脂組成物の製造は従来通りの押出機
(第1図,第2図参照)を用いて行なわれている。すな
わち、単一の原料供給口(A1、A2)よりすべての組
成成分が一度に導入される。このため、溶融混練時に発
生するガス状物質の除去(脱気)が十分になされずかつ
組成成分の微分散を達成することが困難であった。第2
図に示す如く、脱気ベント(B1)を備えた押出機もあ
るが、この脱気ベントは組成成分に少量含まれた水分
(水蒸気)の脱気を図る程度のものにすぎず、溶融混練
時に発生するガス状物質の除去のためには全く不十分で
ある。
(第1図,第2図参照)を用いて行なわれている。すな
わち、単一の原料供給口(A1、A2)よりすべての組
成成分が一度に導入される。このため、溶融混練時に発
生するガス状物質の除去(脱気)が十分になされずかつ
組成成分の微分散を達成することが困難であった。第2
図に示す如く、脱気ベント(B1)を備えた押出機もあ
るが、この脱気ベントは組成成分に少量含まれた水分
(水蒸気)の脱気を図る程度のものにすぎず、溶融混練
時に発生するガス状物質の除去のためには全く不十分で
ある。
このため、従来の方法によっては、シルバーストリーク
等の発生のない優れた外観を有しかつ物性、特に自動車
の外板用材料として要求される優れた流動性及び低温に
おける耐衝撃性を有するポリフェニレンエーテル及びポ
リアミドを含む樹脂組成物を製造することは困難であっ
た。
等の発生のない優れた外観を有しかつ物性、特に自動車
の外板用材料として要求される優れた流動性及び低温に
おける耐衝撃性を有するポリフェニレンエーテル及びポ
リアミドを含む樹脂組成物を製造することは困難であっ
た。
したがって、本発明の目的は自動車の外板用材料として
も好適な、特に優れた外観、流動性及び低温における耐
衝撃性を有するポリフェニレンエーテル及びポリアミド
を含む樹脂組成物を製造する方法を提供することであ
る。
も好適な、特に優れた外観、流動性及び低温における耐
衝撃性を有するポリフェニレンエーテル及びポリアミド
を含む樹脂組成物を製造する方法を提供することであ
る。
課題を解決するための手段 本発明は、溶融混練時にガス状物質を多量に発生する組
成成分(第1成分)とその他の組成成分(第2成分)と
をそれぞれ別個の原料供給口から導入し、そして第2成
分を導入する前に第1成分の溶融混練によって発生する
ガス状物質を強制的に脱気してやることとすれば該ガス
状物質は第2成分に阻害されることなしに効率よく脱気
されかつ組成成分相互の微分散が達成されることを見出
したことに基づくものである。
成成分(第1成分)とその他の組成成分(第2成分)と
をそれぞれ別個の原料供給口から導入し、そして第2成
分を導入する前に第1成分の溶融混練によって発生する
ガス状物質を強制的に脱気してやることとすれば該ガス
状物質は第2成分に阻害されることなしに効率よく脱気
されかつ組成成分相互の微分散が達成されることを見出
したことに基づくものである。
すなわち、本発明は押出機を用いてポリフェニレンエー
テル、ポリアミド及び相溶化剤を含む樹脂組成物を製造
する方法において、前記押出機が、原料の流れ方向に対
して、上流側に設けられた第1原料供給口、下流側に設
けられた第2原料供給口、及び前記第1及び第2原料供
給口の間に設けられたバキュームベントを有し、該バキ
ュームベントによって減圧で脱気しながら前記第1原料
供給口からポリフェニレンエーテル及び相溶化剤を含む
組成成分を導入しそして第2原料供給口からポリアミド
を導入することを特徴とする方法である。
テル、ポリアミド及び相溶化剤を含む樹脂組成物を製造
する方法において、前記押出機が、原料の流れ方向に対
して、上流側に設けられた第1原料供給口、下流側に設
けられた第2原料供給口、及び前記第1及び第2原料供
給口の間に設けられたバキュームベントを有し、該バキ
ュームベントによって減圧で脱気しながら前記第1原料
供給口からポリフェニレンエーテル及び相溶化剤を含む
組成成分を導入しそして第2原料供給口からポリアミド
を導入することを特徴とする方法である。
本発明で使用する押出機(第3図参照)には、原料の流
れ方向に対して第1原料供給口(A3)、バキュームベ
ント(B2)及び第2原料供給口(A4)がこの順序で
設けられている。第1原料供給口(A3)からはポリフ
ェニレンエーテル、相溶化剤、ゴム状重合体、及び所望
により、スチレン系重合体が導入され、そして第2原料
供給口からはポリアミドのみが導入される。従って、ポ
リフェニレンエーテル及び相溶化剤がポリアミドと混合
される前に、効果的に反応又は混合されることになる。
さらに、同時に導入されたゴム状重合体、スチレン系重
合体をポリフェニレンエーテル中に均一に微分散させる
ことができる。
れ方向に対して第1原料供給口(A3)、バキュームベ
ント(B2)及び第2原料供給口(A4)がこの順序で
設けられている。第1原料供給口(A3)からはポリフ
ェニレンエーテル、相溶化剤、ゴム状重合体、及び所望
により、スチレン系重合体が導入され、そして第2原料
供給口からはポリアミドのみが導入される。従って、ポ
リフェニレンエーテル及び相溶化剤がポリアミドと混合
される前に、効果的に反応又は混合されることになる。
さらに、同時に導入されたゴム状重合体、スチレン系重
合体をポリフェニレンエーテル中に均一に微分散させる
ことができる。
第1原料供給口(A3)と第2原料供給口(A4)との
間の温度は270〜370℃の範囲に保持されることが好まし
い。温度が270℃より低いとき、ポリフェニレンエーテ
ルと相溶化剤との反対及びガス状物質の脱気が不十分で
ありかつゴム状重合体等の組成成分を均一に微分散させ
ることが困難になり、温度が370℃より高いとき混合成
分の熱分解が起こり好ましくない。
間の温度は270〜370℃の範囲に保持されることが好まし
い。温度が270℃より低いとき、ポリフェニレンエーテ
ルと相溶化剤との反対及びガス状物質の脱気が不十分で
ありかつゴム状重合体等の組成成分を均一に微分散させ
ることが困難になり、温度が370℃より高いとき混合成
分の熱分解が起こり好ましくない。
第1原料供給口(A3)と第2原料供給口(A4)との
間に設けられたバキュームベント(B2)により、混合
時に前記温度で発生する気体状物質を減圧下に強制的に
除去する。バキュームベントの減圧度は好ましくは50cm
Hg以上、より好ましくは約60cmHg以上(絶対圧として約
16cmHg以下)である。これにより成形品の外観を損ねる
シルバーストリークの発生を防止することができると共
に諸物性の改良に好ましい影響をおよぼす。
間に設けられたバキュームベント(B2)により、混合
時に前記温度で発生する気体状物質を減圧下に強制的に
除去する。バキュームベントの減圧度は好ましくは50cm
Hg以上、より好ましくは約60cmHg以上(絶対圧として約
16cmHg以下)である。これにより成形品の外観を損ねる
シルバーストリークの発生を防止することができると共
に諸物性の改良に好ましい影響をおよぼす。
バキュームベント(B2)と第1原料供給口(A3)及
び第2原料供給口(A4)との距離(1及び2)は
特に臨界的ではない。しかし、バキュームベントと原料
供給口があまり接近しているとき、原料供給口から導入
された粉体の原料成分がバキュームベントに吸い込まれ
ることがあり得るので、これを防止する装置、例えばメ
ルトシールするためのスクリューデザイン等が必要とさ
れる。従って、バキュームベントは、第1原料供給口か
ら導入れた原料成分が完全に溶融する部分よりも、原料
成分の流れ方向に対して下流側でありかつ第2原料供給
口から導入された原料成分を吸い込まない程度に第2原
料供給口よりも上流側に設けられることが好ましい。
び第2原料供給口(A4)との距離(1及び2)は
特に臨界的ではない。しかし、バキュームベントと原料
供給口があまり接近しているとき、原料供給口から導入
された粉体の原料成分がバキュームベントに吸い込まれ
ることがあり得るので、これを防止する装置、例えばメ
ルトシールするためのスクリューデザイン等が必要とさ
れる。従って、バキュームベントは、第1原料供給口か
ら導入れた原料成分が完全に溶融する部分よりも、原料
成分の流れ方向に対して下流側でありかつ第2原料供給
口から導入された原料成分を吸い込まない程度に第2原
料供給口よりも上流側に設けられることが好ましい。
なお、第1原料供給口とバキュームベントとの間に、さ
らにベント孔を設けて原料の脱気、特に原料に含まれた
水分の除去を計ることもできる。
らにベント孔を設けて原料の脱気、特に原料に含まれた
水分の除去を計ることもできる。
第2原料供給口(A4)からポリアミドが単独で導入さ
れ、第1原料供給口(A3)からの原料成分と均一に混
合されながらダイ(C3)へ向って流れ最終的なポリフ
ェニレンエーテル及びポリアミドを含む樹脂組成物が得
られる。
れ、第1原料供給口(A3)からの原料成分と均一に混
合されながらダイ(C3)へ向って流れ最終的なポリフ
ェニレンエーテル及びポリアミドを含む樹脂組成物が得
られる。
このとき、第2原料供給口(A4)とダイ(C3)との
間の温度は220〜320℃の範囲に保持されることが好まし
い。温度が220℃より低い時組成成分相互の反応が不十
分であり十分な相溶性が得られない。一方、温度が320
℃より高い時組成成分の熱分解が起こり好ましくない。
間の温度は220〜320℃の範囲に保持されることが好まし
い。温度が220℃より低い時組成成分相互の反応が不十
分であり十分な相溶性が得られない。一方、温度が320
℃より高い時組成成分の熱分解が起こり好ましくない。
本発明で用いられるポリフェニレンエーテルの好ましい
具体例としては、例えばポリ(2,6−ジメチル−1,4−フ
ェニレン)エーテル、ポリ(2,6−ジエチル−1,4−フェ
ニレン)エーテル、ポリ(2−メチル−6−エチル−1,
4−フェニレン)エーテル、ポリ(2−メチル−6−プ
ロピル−1,4−フェニレン)エーテル、ポリ(2,6−ジプ
ロピル−1,4−フェニレン)エーテル、ポリ(2−エチ
ル−6−プロピル−1,4−フェニレン)エーテル、など
が挙げられる。
具体例としては、例えばポリ(2,6−ジメチル−1,4−フ
ェニレン)エーテル、ポリ(2,6−ジエチル−1,4−フェ
ニレン)エーテル、ポリ(2−メチル−6−エチル−1,
4−フェニレン)エーテル、ポリ(2−メチル−6−プ
ロピル−1,4−フェニレン)エーテル、ポリ(2,6−ジプ
ロピル−1,4−フェニレン)エーテル、ポリ(2−エチ
ル−6−プロピル−1,4−フェニレン)エーテル、など
が挙げられる。
本発明で用いられるポリアミドの好ましい具体例として
は、例えばポリカプロアミド(ナイロン6)、ポリヘキ
サメチレンアジパミド(ナイロン66)、ポリヘキサメチ
レンセバカミド(ナイロン610)、ポリウンデカンアミ
ド(ナイロン11)、ポリドデカンアミド(ナイロン1
2)、そしてこれらポリアミドの共重合体及び混合物を
挙げることができる。
は、例えばポリカプロアミド(ナイロン6)、ポリヘキ
サメチレンアジパミド(ナイロン66)、ポリヘキサメチ
レンセバカミド(ナイロン610)、ポリウンデカンアミ
ド(ナイロン11)、ポリドデカンアミド(ナイロン1
2)、そしてこれらポリアミドの共重合体及び混合物を
挙げることができる。
本発明で用いられる相溶化剤は特に制限的ではなく、従
来技術によって使用されているあらゆる相溶化剤を使用
することができる。それらには、例えばクエン酸、無水
マレイン酸、アマニ油、液状ポリブタジエン等の特定の
官能基を有する化合物がある。
来技術によって使用されているあらゆる相溶化剤を使用
することができる。それらには、例えばクエン酸、無水
マレイン酸、アマニ油、液状ポリブタジエン等の特定の
官能基を有する化合物がある。
本発明の方法を適用して製造される樹脂組成物は、好ま
しくはゴム状重合体を含む。本発明で用いられるゴム状
重合体の具体例としては、例えば天然ゴム、ブタジエン
重合体、ブタジエン−スチレン共重合体及びその水添物
(ランダム共重合体、ブロック共重合体、グラフト共重
合体などすべて含まれる。)、イソプレン重合体、クロ
ロブタジエン重合体、ブタジエン−アクリロニトリル共
重合体、イソブチレン重合体、イソブチレン−ブタジエ
ン共重合体、イソブチレン−イソプレン共重合体、アク
リル酸エステル重合体、エチレン−プロピレン共重合
体、エチレン−プロピレン−ジエン共重合体、チオコー
ルゴム、多硫化ゴム、ポリウレンタンゴム、ポリエーテ
ルゴム(たとえば、ポリプロピレンオキシドなど)、エ
ピクロロヒドリンゴム等を挙げることができる。
しくはゴム状重合体を含む。本発明で用いられるゴム状
重合体の具体例としては、例えば天然ゴム、ブタジエン
重合体、ブタジエン−スチレン共重合体及びその水添物
(ランダム共重合体、ブロック共重合体、グラフト共重
合体などすべて含まれる。)、イソプレン重合体、クロ
ロブタジエン重合体、ブタジエン−アクリロニトリル共
重合体、イソブチレン重合体、イソブチレン−ブタジエ
ン共重合体、イソブチレン−イソプレン共重合体、アク
リル酸エステル重合体、エチレン−プロピレン共重合
体、エチレン−プロピレン−ジエン共重合体、チオコー
ルゴム、多硫化ゴム、ポリウレンタンゴム、ポリエーテ
ルゴム(たとえば、ポリプロピレンオキシドなど)、エ
ピクロロヒドリンゴム等を挙げることができる。
また本発明の方法が適用される樹脂組成物は、場合によ
りスチレン系重合体を含むことができる。本発明で用い
られるスチレン系重合体としては、例えばスチレンもし
くはその誘導体の単独重合体並びに例えばポリブタジエ
ン、ポリイソプレン、ブチルゴム、EPDM、エチレン
−プロピレン共重合体、天然ゴム、エピクロロヒドリン
のごとき、天然または合成エラストマー物質を混合ある
いはこれらで変性されたスチレン系重合体、更には、ス
チレン含有共重合体、例えば、スチレン−アクリロニト
リル共重合体(SAN)、スチレン−無水マレイン酸共
重合体、スチレン−アクリロニトリル−ブタジエン共重
合体(ABS)を挙げることができる。本発明のめに好
ましいスチレン系重合体はホモポリスチレンおよびゴム
強化ポリスチレン等を挙げることができる。
りスチレン系重合体を含むことができる。本発明で用い
られるスチレン系重合体としては、例えばスチレンもし
くはその誘導体の単独重合体並びに例えばポリブタジエ
ン、ポリイソプレン、ブチルゴム、EPDM、エチレン
−プロピレン共重合体、天然ゴム、エピクロロヒドリン
のごとき、天然または合成エラストマー物質を混合ある
いはこれらで変性されたスチレン系重合体、更には、ス
チレン含有共重合体、例えば、スチレン−アクリロニト
リル共重合体(SAN)、スチレン−無水マレイン酸共
重合体、スチレン−アクリロニトリル−ブタジエン共重
合体(ABS)を挙げることができる。本発明のめに好
ましいスチレン系重合体はホモポリスチレンおよびゴム
強化ポリスチレン等を挙げることができる。
本発明の方法を適用して製造される樹脂組成物は、前記
各成分を次の量で含むことが好ましい。
各成分を次の量で含むことが好ましい。
ポリフェニレンエーテル 10〜70重量部 ポリアミド 30〜70 〃 ゴム状重合体 1〜30 〃 相溶化剤 0.01〜10 〃 スチレン系重合体 0〜30 〃 以下実施例により本発明をより具体的に説明する。
実施例1〜4 第1原料供給口からバキュームベントまでの距離
(1)960mm、バキュームベントから第2原料供給口
までの距離(2)340mm、及び第2原料供給口からダ
イまでの距離1100mmを有し、スクリュー径53mm、スクリ
ュー長さ2340mm(L/D=44)の2軸押出機を用いて、
下記の条件下で表1に示す組成成分の溶融混練押出しを
行いペレットを得た。このときポリアミドは第2原料供
給口から導入し、それ以外の成分は第1原料供給口から
導入した。
(1)960mm、バキュームベントから第2原料供給口
までの距離(2)340mm、及び第2原料供給口からダ
イまでの距離1100mmを有し、スクリュー径53mm、スクリ
ュー長さ2340mm(L/D=44)の2軸押出機を用いて、
下記の条件下で表1に示す組成成分の溶融混練押出しを
行いペレットを得た。このときポリアミドは第2原料供
給口から導入し、それ以外の成分は第1原料供給口から
導入した。
バキュームベント減圧度: 60cmHg バレル設定温度: 第1原料供給口から 第2原料供給口までの間 360℃ 第2原料供給口からダイまでの間280℃ スクリュー回転数: 330rpm 押出し速度: 80kg/時間 得られたペレットを120℃で4時間乾燥した後、280℃で
射出成形により試験片を作成した。
射出成形により試験片を作成した。
このようにして得られたペレット及び試験片を用いて、
樹脂組成物の性質の試験を行った。試験の結果は表1に
示す通りである。
樹脂組成物の性質の試験を行った。試験の結果は表1に
示す通りである。
比較例1 ポリアミドを含む全組成成分を第1原料供給口から導入
した以外は実施例1〜4と同様にしてペレット及び試験
片を作成し、樹脂組成物の性質の試験を行った。
した以外は実施例1〜4と同様にしてペレット及び試験
片を作成し、樹脂組成物の性質の試験を行った。
試験の結果は表1に示す通りである。
実施例4と比較例1との比較において、実施例4では各
性質、特に−40℃高速衝撃テストの結果が飛躍的に向上
していると共に外観においても改良の度合は顕著であ
る。
性質、特に−40℃高速衝撃テストの結果が飛躍的に向上
していると共に外観においても改良の度合は顕著であ
る。
実施例5及び比較例2 実施例4で得られたペレットを120℃で4時間乾燥し
た。このペレットを射出成形機のバレル中、330℃で20
分間滞留させた後、射出成形によって150×150×3mmの
角板を作成した。
た。このペレットを射出成形機のバレル中、330℃で20
分間滞留させた後、射出成形によって150×150×3mmの
角板を作成した。
一方、バキュームベントが設けられていない2軸押出機
を用いた以外は上記と同様にして同じ大きさの角板を作
成し、二つの角板の外観の比較を目視によって行った。
を用いた以外は上記と同様にして同じ大きさの角板を作
成し、二つの角板の外観の比較を目視によって行った。
結果は表2に示す通りである。
第1図及び第2図は従来の押出機を示す略図、第3図は
本発明の方法に用いられる押出機を示す略図である。 A1,A2…原料供給口 B1…脱気ベント A3…第1原料供給口 A4…第2原料供給口 B2…バキュームベント C1,C2,C3…ダイ l1…第1原料供給口からバキュームベントまでの距離 l2…バキュームベントから第2原料供給口までの距離
本発明の方法に用いられる押出機を示す略図である。 A1,A2…原料供給口 B1…脱気ベント A3…第1原料供給口 A4…第2原料供給口 B2…バキュームベント C1,C2,C3…ダイ l1…第1原料供給口からバキュームベントまでの距離 l2…バキュームベントから第2原料供給口までの距離
Claims (8)
- 【請求項1】押出機を用いてポリフェニレンエーテル、
ポリアミド及び相溶化剤を含む樹脂組成物を製造する方
法において、前記押出機が、原料の流れ方向に対して、
上流側に設けられた第1原料供給口、下流側に設けられ
た第2原料供給口、及び前記第1及び第2原料供給口の
間に設けられたバキュームベントを有し、該バキューム
ベントによって減圧で脱気しながら前記第1原料供給口
からポリフェニレンエーテル及び相溶化剤を含む組成成
分を導入しそして第2原料供給口からポリアミドを導入
することを特徴とする方法。 - 【請求項2】第1原料供給口から第2原料供給口までの
温度及び第2原料供給口からダイまでの温度がそれぞれ
270〜370℃及び220〜320℃に保持される請求項第1項の
方法。 - 【請求項3】バキュームベントの減圧度が50cmHg以上で
ある請求項第1項又は第2項の方法。 - 【請求項4】前記バキュームベントが、原料の流れ方向
に対して、第1原料供給口から導入された原料成分が完
全に溶融する部分よりも下流側でかつ第2原料供給口か
ら導入された原料成分を吸い込まない程度に第2原料供
給口より上流側に設けられている請求項第1項乃至第3
項のいずれか1項の方法。 - 【請求項5】第1原料供給口からポリフェニレンエーテ
ル、相溶化剤及びゴム状重合体を含む組成成分を導入す
る請求項第1項乃至第4項のいずれか1項の方法。 - 【請求項6】第1原料供給口からポリフェニレンエーテ
ル10〜70重量部、相溶化剤0.01〜10重量部、及びゴム状
重合体1〜30重量部を含む組成成分を導入し、第2原料
供給口からポリアミド30〜70重量部を導入する請求項第
1項乃至第4項のいずれか1項の方法。 - 【請求項7】前記ポリフェニレンエーテルがポリ(2,
6−ジメチル−1,4−フェニレン)エーテルであり、
前記相溶化剤がクエン酸であり、前記ゴム状重合体がス
チレン−ブタジエン共重合体(SBS)、水素化された
スチレン−ブタジエン共重合体(SEBS)及びスチレ
ン−エチレン−プロピレン共重合体(SEP)から選ば
れる少なくとも1つの共重合体であり、そして前記ポリ
アミドがナイロン6又はナイロン66である請求項第6項
の方法。 - 【請求項8】第1原料供給口から導入される前記組成成
分が30重量部以下のポリスチレン及び/又はゴム強化ポ
リスチレンをも含む請求項第6項又は第7項の方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63293663A JPH069820B2 (ja) | 1988-11-22 | 1988-11-22 | ポリフェニレンエーテル及びポリアミドを含む樹脂組成物の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63293663A JPH069820B2 (ja) | 1988-11-22 | 1988-11-22 | ポリフェニレンエーテル及びポリアミドを含む樹脂組成物の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH02175106A JPH02175106A (ja) | 1990-07-06 |
JPH069820B2 true JPH069820B2 (ja) | 1994-02-09 |
Family
ID=17797640
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP63293663A Expired - Lifetime JPH069820B2 (ja) | 1988-11-22 | 1988-11-22 | ポリフェニレンエーテル及びポリアミドを含む樹脂組成物の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH069820B2 (ja) |
Families Citing this family (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4092444B2 (ja) * | 1997-12-04 | 2008-05-28 | ミサワホーム株式会社 | 成形品製造方法および成形品製造用混練装置 |
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