JPH0642958A - 光学式変位測定装置 - Google Patents
光学式変位測定装置Info
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- JPH0642958A JPH0642958A JP20088292A JP20088292A JPH0642958A JP H0642958 A JPH0642958 A JP H0642958A JP 20088292 A JP20088292 A JP 20088292A JP 20088292 A JP20088292 A JP 20088292A JP H0642958 A JPH0642958 A JP H0642958A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】異常発生時点で遅滞なくその時点の測定値を保
持する光学式変位測定装置を提供する。 【構成】発光素子11は物体の表面に投光スポットを形
成し、位置検出素子14は受光スポットの位置に対応し
て出力レベルの比率が決まる一対の位置信号I1,I2
を出力する。誤差増幅器29は加算器26で位置信号I
1 ,I2 を加算して求めた受光光量と規定の基準値との
差を求める。この差を積分する積分器23の出力に基づ
いて発光素子11の発光光量をフィードバック制御す
る。減算器25は位置信号I1 ,I2 の差を求め、この
差を変位に比例する値として出力する。サンプル・ホー
ルド回路30は、論理回路33を通してホールド信号が
入力されると、その時点の減算器25の出力値を保持す
る。論理回路33は、誤差増幅器29の出力に基づいて
異常の発生を検出する。
持する光学式変位測定装置を提供する。 【構成】発光素子11は物体の表面に投光スポットを形
成し、位置検出素子14は受光スポットの位置に対応し
て出力レベルの比率が決まる一対の位置信号I1,I2
を出力する。誤差増幅器29は加算器26で位置信号I
1 ,I2 を加算して求めた受光光量と規定の基準値との
差を求める。この差を積分する積分器23の出力に基づ
いて発光素子11の発光光量をフィードバック制御す
る。減算器25は位置信号I1 ,I2 の差を求め、この
差を変位に比例する値として出力する。サンプル・ホー
ルド回路30は、論理回路33を通してホールド信号が
入力されると、その時点の減算器25の出力値を保持す
る。論理回路33は、誤差増幅器29の出力に基づいて
異常の発生を検出する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、物体までの距離を三角
測量法を用いて非接触で計測する光学式変位測定装置に
関するものである。
測量法を用いて非接触で計測する光学式変位測定装置に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、FA(ファクトリーオートメ
ーション)等の分野においてロボットの視覚センサなど
に用いるために、三角測量法に基づいて光学的に距離を
測定する変位測定装置が提供されている。この種の変位
測定装置は、光学的に距離を測定するから物体までの距
離を非接触で測定できるという利点がある。また、図7
に示すように、物体までの距離に関する情報を検出する
センサヘッド10と、センサヘッド10で求めた情報に
基づいて物体までの距離を演算したり物体までの距離に
応じた各種判定を行うためのコントローラ20とは別体
に設けられて接続線を介して接続されている。このよう
にセンサヘッド10とコントローラ20とを分離した構
成とすれば、センサヘッド10が小型化され、ロボット
等に組み込み易くなる。
ーション)等の分野においてロボットの視覚センサなど
に用いるために、三角測量法に基づいて光学的に距離を
測定する変位測定装置が提供されている。この種の変位
測定装置は、光学的に距離を測定するから物体までの距
離を非接触で測定できるという利点がある。また、図7
に示すように、物体までの距離に関する情報を検出する
センサヘッド10と、センサヘッド10で求めた情報に
基づいて物体までの距離を演算したり物体までの距離に
応じた各種判定を行うためのコントローラ20とは別体
に設けられて接続線を介して接続されている。このよう
にセンサヘッド10とコントローラ20とを分離した構
成とすれば、センサヘッド10が小型化され、ロボット
等に組み込み易くなる。
【0003】センサヘッド10は、物体に光ビームを照
射して点状の光パターンである投光スポットを物体の表
面に形成する投光手段1と、投光手段1から照射された
光ビームの物体の表面での反射光を検出する受光手段2
とを備える。受光手段2では、入射光を受光光学系13
(図10参照)に通して収束させることによって、PS
Dよりなる位置検出素子14の受光面に投光スポットの
像としての受光スポットを形成し、受光スポットの位置
に対応した一対の位置信号I1 ,I2 を出力する。すな
わち、位置検出素子14は、受光スポットの位置に応じ
て大きさの比率が決まる電流信号である一対の位置信号
I1 ,I2 を発生するのであって、両位置信号I1 ,I
2 の関係に基づいて受光スポットの位置を検出すれば、
物体までの距離を三角測量法に基づいて求めることがで
きるのである。また、両位置信号I1 ,I2 の合計は、
位置検出素子14で検出している受光光量に対応する。
射して点状の光パターンである投光スポットを物体の表
面に形成する投光手段1と、投光手段1から照射された
光ビームの物体の表面での反射光を検出する受光手段2
とを備える。受光手段2では、入射光を受光光学系13
(図10参照)に通して収束させることによって、PS
Dよりなる位置検出素子14の受光面に投光スポットの
像としての受光スポットを形成し、受光スポットの位置
に対応した一対の位置信号I1 ,I2 を出力する。すな
わち、位置検出素子14は、受光スポットの位置に応じ
て大きさの比率が決まる電流信号である一対の位置信号
I1 ,I2 を発生するのであって、両位置信号I1 ,I
2 の関係に基づいて受光スポットの位置を検出すれば、
物体までの距離を三角測量法に基づいて求めることがで
きるのである。また、両位置信号I1 ,I2 の合計は、
位置検出素子14で検出している受光光量に対応する。
【0004】さらに具体的に説明する。投光手段1は、
レーザダイオードよりなる発光素子11を備え光ビーム
を形成する。発光素子11はレーザダイオード駆動回路
12により駆動されるのであって、レーザダイオード駆
動回路12には、コントローラ20に設けた原発振器2
1から発生するクロック信号をパルス変調(パルス振幅
変調)する変調器22の出力が制御信号として入力され
る。変調器22は、後述する積分器23から出力される
直流信号の信号レベルに対応して発光素子11への供給
エネルギが変化するように変調器22の出力の振幅を変
化させる。このようにして、発光素子11はクロック信
号に同期して光を間欠的に出力する。
レーザダイオードよりなる発光素子11を備え光ビーム
を形成する。発光素子11はレーザダイオード駆動回路
12により駆動されるのであって、レーザダイオード駆
動回路12には、コントローラ20に設けた原発振器2
1から発生するクロック信号をパルス変調(パルス振幅
変調)する変調器22の出力が制御信号として入力され
る。変調器22は、後述する積分器23から出力される
直流信号の信号レベルに対応して発光素子11への供給
エネルギが変化するように変調器22の出力の振幅を変
化させる。このようにして、発光素子11はクロック信
号に同期して光を間欠的に出力する。
【0005】一方、位置検出素子14から出力される一
対の位置信号I1 ,I2 は、それぞれ増幅器15a,1
5bに入力され、位置信号I1 ,I2 が電流信号から電
圧信号V1 ,V2 に変換されるとともに増幅された後に
コントローラ20に出力される。コントローラ20は、
位置信号I1 ,I2 に対応した電圧信号V1 ,V2 が入
力される信号処理部24a,24bを備えている。信号
処理部24a,24bでは、電圧信号V1 ,V2 を増幅
した後に所定周波数以下の雑音成分を除去し、さらに原
発振器21からのクロック信号に同期して電圧信号
V1 ,V2 を検波する。信号処理部24a,24bでの
電圧信号V1 ,V2 の増幅率は外部から調節可能になっ
ている。
対の位置信号I1 ,I2 は、それぞれ増幅器15a,1
5bに入力され、位置信号I1 ,I2 が電流信号から電
圧信号V1 ,V2 に変換されるとともに増幅された後に
コントローラ20に出力される。コントローラ20は、
位置信号I1 ,I2 に対応した電圧信号V1 ,V2 が入
力される信号処理部24a,24bを備えている。信号
処理部24a,24bでは、電圧信号V1 ,V2 を増幅
した後に所定周波数以下の雑音成分を除去し、さらに原
発振器21からのクロック信号に同期して電圧信号
V1 ,V2 を検波する。信号処理部24a,24bでの
電圧信号V1 ,V2 の増幅率は外部から調節可能になっ
ている。
【0006】信号処理部24a,24bからの出力信号
V11,V12は、電圧信号V1 ,V2に比例し、両出力は
減算手段である減算器25により減算されて減算値(V
11−V12)が求められるとともに、加算器26により加
算されて加算値(V11+V12)が求められる。減算器2
5の出力は、位置検出素子14で受光した光量が不足し
たり過剰になると、その時点での減算器25の出力値を
保持するサンプル・ホールド手段であるサンプル・ホー
ルド回路30を通してDC演算部27に入力される。D
C演算部27では、所定周波数以上の成分を除去すると
ともに、後述する傾き(比例定数)、測定距離のオフセ
ット値を外部から設定し、またリニアリティを補正して
測定値を補正し、補正された減算値を変位出力とする。
具体的には、傾きの調節には入力レベルに対する減衰率
を調節し、オフセット値の調節には入力レベルに加算す
るレベルを調節する。
V11,V12は、電圧信号V1 ,V2に比例し、両出力は
減算手段である減算器25により減算されて減算値(V
11−V12)が求められるとともに、加算器26により加
算されて加算値(V11+V12)が求められる。減算器2
5の出力は、位置検出素子14で受光した光量が不足し
たり過剰になると、その時点での減算器25の出力値を
保持するサンプル・ホールド手段であるサンプル・ホー
ルド回路30を通してDC演算部27に入力される。D
C演算部27では、所定周波数以上の成分を除去すると
ともに、後述する傾き(比例定数)、測定距離のオフセ
ット値を外部から設定し、またリニアリティを補正して
測定値を補正し、補正された減算値を変位出力とする。
具体的には、傾きの調節には入力レベルに対する減衰率
を調節し、オフセット値の調節には入力レベルに加算す
るレベルを調節する。
【0007】一方、加算器26の出力は誤差増幅器29
に入力され、基準値発生部28より出力される基準値と
の差が求められる。加算器26からの出力値は基準値か
ら減算され、その差が積分器23で平均化され、変調器
22に入力されるのである。したがって、発光素子11
からの光出力は、位置検出素子14での受光光量に対応
してフィードバック制御される。フィードバック系が安
定して動作しているときには、加算器26の出力が基準
値発生部28で設定した基準値に一致するように発光素
子11の発光光量が調節され、位置検出素子14の受光
光量は略一定量に保たれる。したがって、加算器26か
ら出力される加算値(V11+V12)は、回路のダイナミ
ックレンジや応答性能を無視した理想系では一定であっ
て、減算器25から出力される減算値(V11−V12)
は、(V11−V12)/(V11+V12)に比例することに
なる。このように、加算器26、基準値発生部28、誤
差増幅器29、積分器23、変調器22によって、受光
光量を一定に保つようにフィードバック制御を行う光量
制御手段が構成される。また、積分器23は、誤差増幅
器29の出力を反転して積分するように構成されてい
る。
に入力され、基準値発生部28より出力される基準値と
の差が求められる。加算器26からの出力値は基準値か
ら減算され、その差が積分器23で平均化され、変調器
22に入力されるのである。したがって、発光素子11
からの光出力は、位置検出素子14での受光光量に対応
してフィードバック制御される。フィードバック系が安
定して動作しているときには、加算器26の出力が基準
値発生部28で設定した基準値に一致するように発光素
子11の発光光量が調節され、位置検出素子14の受光
光量は略一定量に保たれる。したがって、加算器26か
ら出力される加算値(V11+V12)は、回路のダイナミ
ックレンジや応答性能を無視した理想系では一定であっ
て、減算器25から出力される減算値(V11−V12)
は、(V11−V12)/(V11+V12)に比例することに
なる。このように、加算器26、基準値発生部28、誤
差増幅器29、積分器23、変調器22によって、受光
光量を一定に保つようにフィードバック制御を行う光量
制御手段が構成される。また、積分器23は、誤差増幅
器29の出力を反転して積分するように構成されてい
る。
【0008】次に、上記構成における距離測定の原理を
説明する。図8に示すように、受光スポットが位置検出
素子14の受光面の中央に形成されているときの投光手
段1の光軸方向における受光光学系13の中心から物体
3までの距離をrとし、物体3までの距離がΔrだけ大
きくなったとする。このとき、受光スポットの位置は図
10の左方にΔxだけ移動する。位置検出素子14の受
光面の有効長を2Lとすれば、位置信号I1 ,I2 は次
の関係になる。
説明する。図8に示すように、受光スポットが位置検出
素子14の受光面の中央に形成されているときの投光手
段1の光軸方向における受光光学系13の中心から物体
3までの距離をrとし、物体3までの距離がΔrだけ大
きくなったとする。このとき、受光スポットの位置は図
10の左方にΔxだけ移動する。位置検出素子14の受
光面の有効長を2Lとすれば、位置信号I1 ,I2 は次
の関係になる。
【0009】 I1 /I2 =(L−Δx)/(L+Δx) … 式を変形すると、次式が得られる。 (I1 −I2 )/(I1 +I2 )=Δx/L … 位置検出素子14の受光面の有効長2Lは一定であるか
ら、位置信号I1 ,I2に対応した増幅器15a,15
bの出力に基づいて、(I1 −I2 )/(I1 +I2 )
に相当する値を求めれば、受光スポットの位置を知るこ
とができるのである。すなわち、(V11−V12)/(V
11+V12)を求めれば、位置検出素子14での受光スポ
ットの変位Δxを求めることができる。ここに、上述の
ように、減算器25の出力は(V11−V12)であるが、
フィードバック制御によって(V11+V12)が一定値に
保たれているから、減算器25の出力に除算を施さなく
ても減算器25からは式の左辺に比例した出力が得ら
れていることになる。したがって、DC演算部27にお
いて減算器25の出力に対する比例定数(傾き)を設定
すれば、受光スポットの変位Δxを求めることができ
る。
ら、位置信号I1 ,I2に対応した増幅器15a,15
bの出力に基づいて、(I1 −I2 )/(I1 +I2 )
に相当する値を求めれば、受光スポットの位置を知るこ
とができるのである。すなわち、(V11−V12)/(V
11+V12)を求めれば、位置検出素子14での受光スポ
ットの変位Δxを求めることができる。ここに、上述の
ように、減算器25の出力は(V11−V12)であるが、
フィードバック制御によって(V11+V12)が一定値に
保たれているから、減算器25の出力に除算を施さなく
ても減算器25からは式の左辺に比例した出力が得ら
れていることになる。したがって、DC演算部27にお
いて減算器25の出力に対する比例定数(傾き)を設定
すれば、受光スポットの変位Δxを求めることができ
る。
【0010】また、受光光学系13の中心と位置検出素
子14との距離をf、投光手段1の光軸上で距離rの位
置の点と位置検出素子14の中心とを結ぶ直線が投光手
段1の光軸となす角度をθとすれば、次の関係が得られ
る。 (r/cos θ+Δr/cos θ) :f/cos θ=(Δr/sin θ):Δx ∴ Δr=r・Δx/{(f/sin θ)−Δx} =b・Δx/(a−Δx) … ただし、a=f/sin θ、b=rである。すなわち、
式によれば、Δxを求めれば変位した距離Δrを求める
ことができるのであって、式と式とに基づいて変位
した距離Δrを求めることができることがわかる。ただ
し、DC演算部27では、式に対応する演算を行って
変位Δxを求め、式による距離Δrの演算はDC演算
部27よりも後段で演算される。
子14との距離をf、投光手段1の光軸上で距離rの位
置の点と位置検出素子14の中心とを結ぶ直線が投光手
段1の光軸となす角度をθとすれば、次の関係が得られ
る。 (r/cos θ+Δr/cos θ) :f/cos θ=(Δr/sin θ):Δx ∴ Δr=r・Δx/{(f/sin θ)−Δx} =b・Δx/(a−Δx) … ただし、a=f/sin θ、b=rである。すなわち、
式によれば、Δxを求めれば変位した距離Δrを求める
ことができるのであって、式と式とに基づいて変位
した距離Δrを求めることができることがわかる。ただ
し、DC演算部27では、式に対応する演算を行って
変位Δxを求め、式による距離Δrの演算はDC演算
部27よりも後段で演算される。
【0011】ところで、フィードバック系が安定に動作
しているときには、加算器26の出力値(V11+V12)
は略一定であるから、減算器25の出力値(V11−
V12)は、(V11−V12)/(V11+V12)に比例する
と考えてよいが、物体の反射率が高く受光光量が過剰に
なって回路が飽和したり、物体の反射率が低く受光光量
が不足して十分な発光光量が得られなくなると、加算器
26の出力値が一定値に保たれなくなって、変位を正し
く測定できなくなる。そこで、受光光量が過剰になった
り発光光量が不足するような状態になると、その時点で
の測定値を保持し、また場合によっては異常が生じたこ
とを外部に報知することが必要になる。
しているときには、加算器26の出力値(V11+V12)
は略一定であるから、減算器25の出力値(V11−
V12)は、(V11−V12)/(V11+V12)に比例する
と考えてよいが、物体の反射率が高く受光光量が過剰に
なって回路が飽和したり、物体の反射率が低く受光光量
が不足して十分な発光光量が得られなくなると、加算器
26の出力値が一定値に保たれなくなって、変位を正し
く測定できなくなる。そこで、受光光量が過剰になった
り発光光量が不足するような状態になると、その時点で
の測定値を保持し、また場合によっては異常が生じたこ
とを外部に報知することが必要になる。
【0012】この目的を達成するために、サンプル・ホ
ールド回路30を設けているのであって、正常状態から
異常状態への移行時点は、積分器23の出力に基づいて
検出するようになっている。すなわち、積分器23の出
力はサンプル・ホールド用比較器31に入力され、積分
器23の出力値が2個の閾値発生部32a,32bによ
り設定された上限および下限の閾値の間の許容範囲内で
あれば、サンプル・ホールド回路30を動作させず、許
容範囲外であれば論理回路33を通してホールド信号を
発生することによって、サンプル・ホールド回路30に
減算器25の出力値を保持させるようになっている。サ
ンプル・ホールド用比較器31、閾値発生部32a,3
2b、論理回路33によりホールド信号発生手段を構成
しているのである。図8に示すように、サンプル・ホー
ルド用比較器31は2個のコンパレータCP1 ,CP2
を備え、両コンパレータCP1 ,CP2 には積分器23
の出力が抵抗R5 およびコンデンサC5 により平滑化し
て入力される。閾値発生部32a,32bは抵抗R1 〜
R4 により構成される。また、論理回路33なるナンド
回路NAは、両コンパレータCP1 ,CP2 の出力値の
論理積の否定を出力する。サンプル・ホールド回路30
は、アナログスイッチAS1 〜AS3 、抵抗R6 を介し
て充電されるコンデンサC6 の端子電圧を出力する演算
増幅器OPよりなるボルテージフォロワを備える。
ールド回路30を設けているのであって、正常状態から
異常状態への移行時点は、積分器23の出力に基づいて
検出するようになっている。すなわち、積分器23の出
力はサンプル・ホールド用比較器31に入力され、積分
器23の出力値が2個の閾値発生部32a,32bによ
り設定された上限および下限の閾値の間の許容範囲内で
あれば、サンプル・ホールド回路30を動作させず、許
容範囲外であれば論理回路33を通してホールド信号を
発生することによって、サンプル・ホールド回路30に
減算器25の出力値を保持させるようになっている。サ
ンプル・ホールド用比較器31、閾値発生部32a,3
2b、論理回路33によりホールド信号発生手段を構成
しているのである。図8に示すように、サンプル・ホー
ルド用比較器31は2個のコンパレータCP1 ,CP2
を備え、両コンパレータCP1 ,CP2 には積分器23
の出力が抵抗R5 およびコンデンサC5 により平滑化し
て入力される。閾値発生部32a,32bは抵抗R1 〜
R4 により構成される。また、論理回路33なるナンド
回路NAは、両コンパレータCP1 ,CP2 の出力値の
論理積の否定を出力する。サンプル・ホールド回路30
は、アナログスイッチAS1 〜AS3 、抵抗R6 を介し
て充電されるコンデンサC6 の端子電圧を出力する演算
増幅器OPよりなるボルテージフォロワを備える。
【0013】したがって、積分器23の出力値が閾値発
生部32a,32bにより設定された許容範囲内であれ
ばコンパレータCP1 ,CP2 の出力がともにHレベル
となってナンド回路NAの出力はLレベルに保たれ、許
容範囲外になると両コンパレータCP1 ,CP2 の出力
の一方がLレベルとなってナンド回路NAの出力がHレ
ベルになる。その結果、積分器23の出力値が許容範囲
外になると、ナンド回路NAの出力を否定回路NTによ
り反転したLレベルの制御信号が、減算器25の出力端
に接続されているアナログスイッチAS1 ,AS2 をオ
フにする。また、ナンド回路NAの出力によって、ボル
テージフォロワの出力に挿入されているアナログスイッ
チAS3 がオンになる。すなわち、許容範囲外になる直
前の値がコンデンサC6 に保持され、この値が出力値と
して用いられるのである。
生部32a,32bにより設定された許容範囲内であれ
ばコンパレータCP1 ,CP2 の出力がともにHレベル
となってナンド回路NAの出力はLレベルに保たれ、許
容範囲外になると両コンパレータCP1 ,CP2 の出力
の一方がLレベルとなってナンド回路NAの出力がHレ
ベルになる。その結果、積分器23の出力値が許容範囲
外になると、ナンド回路NAの出力を否定回路NTによ
り反転したLレベルの制御信号が、減算器25の出力端
に接続されているアナログスイッチAS1 ,AS2 をオ
フにする。また、ナンド回路NAの出力によって、ボル
テージフォロワの出力に挿入されているアナログスイッ
チAS3 がオンになる。すなわち、許容範囲外になる直
前の値がコンデンサC6 に保持され、この値が出力値と
して用いられるのである。
【0014】上記構成では、物体の有無(図9(a)参
照)に応じて図9(c)のように積分器23の出力が変
化する。すなわち、物体が存在すれば加算器26の出力
値は基準値発生部28から発生する基準値に近いから積
分器23の出力Vbが小さくなり、物体が存在しなけれ
ば積分器23の出力Vbが大きくなる。したがって、変
調器22の出力Vcは図9(b)のように変化する。閾
値発生部32a,32bで図9(c)のように上限およ
び下限の閾値H1 ,H2 を設定しているものとすれば、
積分器23の出力Vbが両閾値H1 ,H2 の間の許容範
囲内のときは、図9(d)のようにナンド回路NAの出
力はHレベルであって、サンプル・ホールド回路30の
アナログスイッチAS1 ,AS2 がオンになり、減算器
25の出力値がそのまま出力される。一方、積分器23
の出力Vbが許容範囲外のときには、ナンド回路NAの
出力はLレベルになってホールド信号が発生し、サンプ
ル・ホールド回路30に減算器25の出力値が保持され
る。
照)に応じて図9(c)のように積分器23の出力が変
化する。すなわち、物体が存在すれば加算器26の出力
値は基準値発生部28から発生する基準値に近いから積
分器23の出力Vbが小さくなり、物体が存在しなけれ
ば積分器23の出力Vbが大きくなる。したがって、変
調器22の出力Vcは図9(b)のように変化する。閾
値発生部32a,32bで図9(c)のように上限およ
び下限の閾値H1 ,H2 を設定しているものとすれば、
積分器23の出力Vbが両閾値H1 ,H2 の間の許容範
囲内のときは、図9(d)のようにナンド回路NAの出
力はHレベルであって、サンプル・ホールド回路30の
アナログスイッチAS1 ,AS2 がオンになり、減算器
25の出力値がそのまま出力される。一方、積分器23
の出力Vbが許容範囲外のときには、ナンド回路NAの
出力はLレベルになってホールド信号が発生し、サンプ
ル・ホールド回路30に減算器25の出力値が保持され
る。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記構成で
は、積分器23の出力を閾値発生部32a,32bで設
定した閾値H1 ,H2 と比較しているから、図9(a)
(d)を比較すればわかるように、物体の有無が変化し
てから、ホールド信号が発生するまでの時間に時間遅れ
T1 ,T2 が生じる。その結果、サンプル・ホールド回
路30のコンデンサC6 の端子電圧は、図9(e)に示
すように、物体の有無が変化した時点の端子電圧に対し
て変動する場合がある。すなわち、受光光量が過剰にな
ったり発光光量が不足するなどの異常が生じた時点での
減算器25の正しい出力値を保持することができないと
いう問題がある。
は、積分器23の出力を閾値発生部32a,32bで設
定した閾値H1 ,H2 と比較しているから、図9(a)
(d)を比較すればわかるように、物体の有無が変化し
てから、ホールド信号が発生するまでの時間に時間遅れ
T1 ,T2 が生じる。その結果、サンプル・ホールド回
路30のコンデンサC6 の端子電圧は、図9(e)に示
すように、物体の有無が変化した時点の端子電圧に対し
て変動する場合がある。すなわち、受光光量が過剰にな
ったり発光光量が不足するなどの異常が生じた時点での
減算器25の正しい出力値を保持することができないと
いう問題がある。
【0016】本発明は上記問題点の解決を目的とするも
のであり、異常発生時点で時間遅れがほとんど生じない
ように測定値を保持できるようにして、保持した測定値
の誤差を小さくした光学式変位測定装置を提供すること
にある。
のであり、異常発生時点で時間遅れがほとんど生じない
ように測定値を保持できるようにして、保持した測定値
の誤差を小さくした光学式変位測定装置を提供すること
にある。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明では、上記目的を
達成するために、点状の光パターンである投光スポット
を物体の表面に照射する投光手段と、投光手段から照射
された光の物体表面での反射光を受光光学系に通して収
束させ投光スポットの像として形成された受光スポット
の位置に対応して出力レベルの比率が決まる一対の位置
信号を出力する受光手段と、各位置信号の出力レベルの
差を演算する減算手段と、受光手段での受光光量と既定
の基準値との差を求める誤差増幅器および誤差増幅器の
出力を平均化する積分器を備えていて積分器の出力値に
基づいて受光光量が略一定に保たれるように投光手段の
発光光量をフィードバック制御する光量制御手段と、外
部からホールド信号が入力された時点の減算手段の出力
値を保持するサンプル・ホールド手段と、誤差増幅器の
出力値が既定の許容範囲外であるとホールド信号を発生
するホールド信号発生手段とを具備しているのである。
達成するために、点状の光パターンである投光スポット
を物体の表面に照射する投光手段と、投光手段から照射
された光の物体表面での反射光を受光光学系に通して収
束させ投光スポットの像として形成された受光スポット
の位置に対応して出力レベルの比率が決まる一対の位置
信号を出力する受光手段と、各位置信号の出力レベルの
差を演算する減算手段と、受光手段での受光光量と既定
の基準値との差を求める誤差増幅器および誤差増幅器の
出力を平均化する積分器を備えていて積分器の出力値に
基づいて受光光量が略一定に保たれるように投光手段の
発光光量をフィードバック制御する光量制御手段と、外
部からホールド信号が入力された時点の減算手段の出力
値を保持するサンプル・ホールド手段と、誤差増幅器の
出力値が既定の許容範囲外であるとホールド信号を発生
するホールド信号発生手段とを具備しているのである。
【0018】
【作用】上記構成では、積分器の前段に設けた誤差増幅
器の出力値について許容範囲との大小比較を行ってホー
ルド信号の発生の要否を決定するから、積分器のような
遅延要素が介在せず、しかも受光光量の過剰や発光光量
の不足は積分器の出力と同様に検出することができるの
であって、異常が生じた時に遅滞なくホールド信号を発
生することができ、異常が発生した時点での減算手段の
出力値に対する誤差の少ない値をサンプル・ホールド手
段に保持することができるのである。
器の出力値について許容範囲との大小比較を行ってホー
ルド信号の発生の要否を決定するから、積分器のような
遅延要素が介在せず、しかも受光光量の過剰や発光光量
の不足は積分器の出力と同様に検出することができるの
であって、異常が生じた時に遅滞なくホールド信号を発
生することができ、異常が発生した時点での減算手段の
出力値に対する誤差の少ない値をサンプル・ホールド手
段に保持することができるのである。
【0019】
(実施例1)本実施例では、図1および図2に示すよう
に、図7および図8に示した従来構成と基本的な構成は
同様であって、論理回路33において、誤差増幅器29
の出力に基づいてホールド信号の発生の要否を決定でき
るようにしている点が相違している。すなわち、誤差増
幅器29の出力値を下限を決める既定の閾値と比較し
て、誤差増幅器29の出力値が下限を決めた許容範囲外
であると論理回路33を通してホールド信号を発生させ
る異常判断部34を備えている。また、サンプル・ホー
ルド用比較器31は、積分器23の出力値が閾値発生部
32から発生する閾値よりも小さくなったときにのみ出
力値をLレベルに設定するように、1個のコンパレータ
CP1 のみで構成されている。すなわち、積分器23の
出力値に基づいて受光光量の飽和のみを検出するのであ
る。図2には、3個のコンパレータが示されているが、
コンパレータCP1 のみが利用され、他のコンパレータ
は動作に関与しない。従来構成と同じ符号を付した他の
構成は従来構成と同様である。
に、図7および図8に示した従来構成と基本的な構成は
同様であって、論理回路33において、誤差増幅器29
の出力に基づいてホールド信号の発生の要否を決定でき
るようにしている点が相違している。すなわち、誤差増
幅器29の出力値を下限を決める既定の閾値と比較し
て、誤差増幅器29の出力値が下限を決めた許容範囲外
であると論理回路33を通してホールド信号を発生させ
る異常判断部34を備えている。また、サンプル・ホー
ルド用比較器31は、積分器23の出力値が閾値発生部
32から発生する閾値よりも小さくなったときにのみ出
力値をLレベルに設定するように、1個のコンパレータ
CP1 のみで構成されている。すなわち、積分器23の
出力値に基づいて受光光量の飽和のみを検出するのであ
る。図2には、3個のコンパレータが示されているが、
コンパレータCP1 のみが利用され、他のコンパレータ
は動作に関与しない。従来構成と同じ符号を付した他の
構成は従来構成と同様である。
【0020】異常判断部34は、誤差増幅器23の出力
端にアノードを接続したツェナーダイオードZD1 と、
一端が電源に接続され他端がツェナーダイオードZDの
カソードに接続された抵抗R7 とを備え、ツェナーダイ
オードZD1 と抵抗R7 との接続点の電位が、誤差増幅
器23の出力レベルに対してツェナー電圧だけ引き上げ
られている。また、ツェナーダイオドZD1 と抵抗R7
との接続点は抵抗R8を介してコンデンサC8 に接続さ
れる。一方、電源の両端間には抵抗R9 とコンデンサC
9 との直列回路が接続され、抵抗R9 とコンデンサC9
との接続点はダイオードD1 を介してコンデンサC8 に
接続される。また、コンデンサC8 にはダイオードD2
が並列接続されている。
端にアノードを接続したツェナーダイオードZD1 と、
一端が電源に接続され他端がツェナーダイオードZDの
カソードに接続された抵抗R7 とを備え、ツェナーダイ
オードZD1 と抵抗R7 との接続点の電位が、誤差増幅
器23の出力レベルに対してツェナー電圧だけ引き上げ
られている。また、ツェナーダイオドZD1 と抵抗R7
との接続点は抵抗R8を介してコンデンサC8 に接続さ
れる。一方、電源の両端間には抵抗R9 とコンデンサC
9 との直列回路が接続され、抵抗R9 とコンデンサC9
との接続点はダイオードD1 を介してコンデンサC8 に
接続される。また、コンデンサC8 にはダイオードD2
が並列接続されている。
【0021】ところで、図3(a)に示すように、物体
が存在していてフィードバック系が安定している状態で
は、図3(b)に示すように変調器22の出力Vcの出
力値は比較的小さく、このとき図3(c)のように誤差
増幅器23の出力Vaは若干のリップル成分を含んでグ
ランドレベル(0V)付近で変動している。したがっ
て、安定状態では、ツェナーダイオードZDと抵抗R7
との接続点の電位はツェナー電圧にほぼ等しくなる。こ
の状態で、ツェナーダイオードZDと抵抗R7 との接続
点から抵抗R8 を介してコンデンサC8 に流れる充電電
流と、抵抗R9 とコンデンサC9 との接続点からダイオ
ードD1 を介してコンデンサC8 に流れる充電電流とが
平衡して、コンデンサC9 の端子電圧はほぼ一定電圧に
保たれている。
が存在していてフィードバック系が安定している状態で
は、図3(b)に示すように変調器22の出力Vcの出
力値は比較的小さく、このとき図3(c)のように誤差
増幅器23の出力Vaは若干のリップル成分を含んでグ
ランドレベル(0V)付近で変動している。したがっ
て、安定状態では、ツェナーダイオードZDと抵抗R7
との接続点の電位はツェナー電圧にほぼ等しくなる。こ
の状態で、ツェナーダイオードZDと抵抗R7 との接続
点から抵抗R8 を介してコンデンサC8 に流れる充電電
流と、抵抗R9 とコンデンサC9 との接続点からダイオ
ードD1 を介してコンデンサC8 に流れる充電電流とが
平衡して、コンデンサC9 の端子電圧はほぼ一定電圧に
保たれている。
【0022】一方、物体が存在しなくなれば受光光量が
減少するから、図3(b)に示すように、積分器23の
出力に基づいて発光光量を増加させようとする。このと
き、誤差増幅器29の出力は図3(c)にように急激に
減少するのであって、ツェナーダイオードZDと抵抗R
7 との接続点の電位が低下する結果(Va≪0)、コン
デンサC9 と抵抗R9 との接続点の電位のほうが高くな
って、コンデンサC9からコンデンサC8 に対して充電
電流が流れることになる。すなわち、コンデンサC9 の
電位が急速に低下し、平衡状態になるまでコンデンサC
9 の端子電圧が低下する。この時定数は、コンデンサC
8 とコンデンサC9 との合成容量と抵抗R8 とにより決
定されるのであって、積分器23の時定数に比較して十
分に小さく設定することができ、短時間で平衡状態に到
達する。たとえば、積分器23の入出力の遅延時間を数
ミリ秒とすれば、異常判断部34での遅延時間は10分
の1以下に設定することが可能である。
減少するから、図3(b)に示すように、積分器23の
出力に基づいて発光光量を増加させようとする。このと
き、誤差増幅器29の出力は図3(c)にように急激に
減少するのであって、ツェナーダイオードZDと抵抗R
7 との接続点の電位が低下する結果(Va≪0)、コン
デンサC9 と抵抗R9 との接続点の電位のほうが高くな
って、コンデンサC9からコンデンサC8 に対して充電
電流が流れることになる。すなわち、コンデンサC9 の
電位が急速に低下し、平衡状態になるまでコンデンサC
9 の端子電圧が低下する。この時定数は、コンデンサC
8 とコンデンサC9 との合成容量と抵抗R8 とにより決
定されるのであって、積分器23の時定数に比較して十
分に小さく設定することができ、短時間で平衡状態に到
達する。たとえば、積分器23の入出力の遅延時間を数
ミリ秒とすれば、異常判断部34での遅延時間は10分
の1以下に設定することが可能である。
【0023】コンデンサC9 の端子電圧は、抵抗R10〜
R13とコンデンサC10とにより決定される閾値H3 と、
コンパレータCP3 によって比較され、コンデンサC9
の端子電圧が閾値H3 よりも下がるとコンパレータCP
3 の出力はHレベルになる。コンパレータCP3 の出力
は否定回路NT1 により反転されて、論理回路33であ
るナンド回路NA1 に入力される。ナンド回路NA
1 は、コンパレータCP1とコンパレータCP3 との出
力値の論理積の否定を出力するのであって、両コンパレ
ータCP1 ,CP3 の少なくとも一方の出力がLレベル
であると、出力をHレベルにしてホールド信号を発生す
る。
R13とコンデンサC10とにより決定される閾値H3 と、
コンパレータCP3 によって比較され、コンデンサC9
の端子電圧が閾値H3 よりも下がるとコンパレータCP
3 の出力はHレベルになる。コンパレータCP3 の出力
は否定回路NT1 により反転されて、論理回路33であ
るナンド回路NA1 に入力される。ナンド回路NA
1 は、コンパレータCP1とコンパレータCP3 との出
力値の論理積の否定を出力するのであって、両コンパレ
ータCP1 ,CP3 の少なくとも一方の出力がLレベル
であると、出力をHレベルにしてホールド信号を発生す
る。
【0024】したがって、受光光量が不足したときに
は、図3(d)のように、短時間T1でホールド信号が
発生し、図3(e)のように、サンプル・ホールド回路
30のコンデンサC6 の電位を正常時の電位とほぼ等し
く保つことができるのである。また、物体が存在してい
て受光光量が正常な状態に復帰すれば、短時間T2 で元
の状態に復帰する。
は、図3(d)のように、短時間T1でホールド信号が
発生し、図3(e)のように、サンプル・ホールド回路
30のコンデンサC6 の電位を正常時の電位とほぼ等し
く保つことができるのである。また、物体が存在してい
て受光光量が正常な状態に復帰すれば、短時間T2 で元
の状態に復帰する。
【0025】(実施例2)本実施例では、図4および図
5に示すように、図7および図8に示した従来構成に異
常判断部34を付加した構成を有し、実施例1ではサン
プル・ホールド用比較器31の閾値発生部32を1個に
していたが、本実施例では従来構成と同様に閾値発生部
32a,32bを2個設けている。また、論理回路33
では、サンプル・ホールド用比較器31の出力と異常判
断部34の出力とを組み合わせてホールド信号を発生す
る。すなわち、論理回路33は、図5に示すように、ア
ンド回路ANとナンド回路NA2 とからなり、コンパレ
ータCP1 とコンパレータCP3 との論理積をアンド回
路ANで求め、このアンド回路ANの出力とコンパレー
タCP2 の出力との論理積の否定をナンド回路NA2 か
ら出力するように構成されている。要するに、コンパレ
ータCP1 ,CP2 の一方の出力がLレベルになるか否
定回路NT1 の出力がLレベルになるとホールド信号が
発生するのであって、アンド回路ANとナンド回路NA
1 とによって、負論理のオア回路を構成していることに
なる。
5に示すように、図7および図8に示した従来構成に異
常判断部34を付加した構成を有し、実施例1ではサン
プル・ホールド用比較器31の閾値発生部32を1個に
していたが、本実施例では従来構成と同様に閾値発生部
32a,32bを2個設けている。また、論理回路33
では、サンプル・ホールド用比較器31の出力と異常判
断部34の出力とを組み合わせてホールド信号を発生す
る。すなわち、論理回路33は、図5に示すように、ア
ンド回路ANとナンド回路NA2 とからなり、コンパレ
ータCP1 とコンパレータCP3 との論理積をアンド回
路ANで求め、このアンド回路ANの出力とコンパレー
タCP2 の出力との論理積の否定をナンド回路NA2 か
ら出力するように構成されている。要するに、コンパレ
ータCP1 ,CP2 の一方の出力がLレベルになるか否
定回路NT1 の出力がLレベルになるとホールド信号が
発生するのであって、アンド回路ANとナンド回路NA
1 とによって、負論理のオア回路を構成していることに
なる。
【0026】上記構成では、物体からの反射光がフィー
ドバック系の基準値に満たない状態で(発光光量が不足
している状態)で物体は存在しているというような状
態、たとえば、物体の反射率が小さい場合などの誤動作
を防止することができる。物体の反射率が小さい場合に
は、物体が徐々に移動していたり、状態の変化が緩やか
であると、図6(a)に示すように、誤差増幅器29の
出力VaがコンパレータCP3 に対して設定された閾値
H3 より小さくならない場合がある。このような状態で
あっても、積分器23の出力は、図6(b)のように変
化して閾値H2 を越えるから、積分器23の出力に基づ
いた判定を加味することによって、誤動作を防止するこ
とができる。他の構成は実施例1と同様である。
ドバック系の基準値に満たない状態で(発光光量が不足
している状態)で物体は存在しているというような状
態、たとえば、物体の反射率が小さい場合などの誤動作
を防止することができる。物体の反射率が小さい場合に
は、物体が徐々に移動していたり、状態の変化が緩やか
であると、図6(a)に示すように、誤差増幅器29の
出力VaがコンパレータCP3 に対して設定された閾値
H3 より小さくならない場合がある。このような状態で
あっても、積分器23の出力は、図6(b)のように変
化して閾値H2 を越えるから、積分器23の出力に基づ
いた判定を加味することによって、誤動作を防止するこ
とができる。他の構成は実施例1と同様である。
【0027】
【発明の効果】本発明は上述のように、外部からホール
ド信号が入力された時点の減算手段の出力値を保持する
サンプル・ホールド手段と、誤差増幅器の出力値が既定
の許容範囲外であるとホールド信号を発生するホールド
信号発生手段とを具備しているので、積分器の前段に設
けた誤差増幅器の出力値について許容範囲との大小比較
を行ってホールド信号の発生の要否を決定するのであ
り、積分器のような遅延要素が介在せず、しかも受光光
量の過剰や発光光量の不足は積分器の出力と同様に検出
することができるのであって、異常が生じた時に遅滞な
くホールド信号を発生することができ、異常が発生した
時点での減算手段の出力値に対する誤差の少ない値をサ
ンプル・ホールド手段に保持することができるという利
点がある。
ド信号が入力された時点の減算手段の出力値を保持する
サンプル・ホールド手段と、誤差増幅器の出力値が既定
の許容範囲外であるとホールド信号を発生するホールド
信号発生手段とを具備しているので、積分器の前段に設
けた誤差増幅器の出力値について許容範囲との大小比較
を行ってホールド信号の発生の要否を決定するのであ
り、積分器のような遅延要素が介在せず、しかも受光光
量の過剰や発光光量の不足は積分器の出力と同様に検出
することができるのであって、異常が生じた時に遅滞な
くホールド信号を発生することができ、異常が発生した
時点での減算手段の出力値に対する誤差の少ない値をサ
ンプル・ホールド手段に保持することができるという利
点がある。
【図1】実施例1を示すブロック回路図である。
【図2】実施例1を示す要部の回路図である。
【図3】実施例1の動作説明図である。
【図4】実施例2を示すブロック回路図である。
【図5】実施例2を示す要部の回路図である。
【図6】実施例2の動作説明図である。
【図7】従来例を示すブロック回路図である。
【図8】従来例を示す要部の回路図である。
【図9】従来例の動作説明図である。
【図10】本発明に係る光学式変位測定装置の動作原理
を示す説明図である。
を示す説明図である。
1 投光手段 2 受光手段 11 発光素子 13 受光光学系 14 位置検出素子 22 変調器 23 積分器 25 減算器 26 加算器 28 基準値発生部 29 誤差増幅器 30 サンプル・ホールド回路 31 サンプル・ホールド用比較器 32 閾値発生部 33 論理回路 34 異常判断部
Claims (1)
- 【請求項1】 点状の光パターンである投光スポットを
物体の表面に照射する投光手段と、投光手段から照射さ
れた光の物体表面での反射光を受光光学系に通して収束
させ投光スポットの像として形成された受光スポットの
位置に対応して出力レベルの比率が決まる一対の位置信
号を出力する受光手段と、各位置信号の出力レベルの差
を演算する減算手段と、受光手段での受光光量と既定の
基準値との差を求める誤差増幅器および誤差増幅器の出
力を平均化する積分器を備えていて積分器の出力値に基
づいて受光光量が略一定に保たれるように投光手段の発
光光量をフィードバック制御する光量制御手段と、外部
からホールド信号が入力された時点の減算手段の出力値
を保持するサンプル・ホールド手段と、誤差増幅器の出
力値が既定の許容範囲外であるとホールド信号を発生す
るホールド信号発生手段とを具備して成ることを特徴と
する光学式変位測定装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20088292A JPH0642958A (ja) | 1992-07-28 | 1992-07-28 | 光学式変位測定装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20088292A JPH0642958A (ja) | 1992-07-28 | 1992-07-28 | 光学式変位測定装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0642958A true JPH0642958A (ja) | 1994-02-18 |
Family
ID=16431814
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP20088292A Withdrawn JPH0642958A (ja) | 1992-07-28 | 1992-07-28 | 光学式変位測定装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0642958A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7531038B2 (en) | 2001-05-01 | 2009-05-12 | Ricoh Company, Ltd. | Crystal growth method |
JP2009162659A (ja) * | 2008-01-08 | 2009-07-23 | Hexagon Metrology Kk | 3次元形状測定器 |
US8797552B2 (en) | 2009-07-03 | 2014-08-05 | Leica Geosystems Ag | Apparatus for generating three-dimensional image of object |
-
1992
- 1992-07-28 JP JP20088292A patent/JPH0642958A/ja not_active Withdrawn
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7531038B2 (en) | 2001-05-01 | 2009-05-12 | Ricoh Company, Ltd. | Crystal growth method |
JP2009162659A (ja) * | 2008-01-08 | 2009-07-23 | Hexagon Metrology Kk | 3次元形状測定器 |
US8797552B2 (en) | 2009-07-03 | 2014-08-05 | Leica Geosystems Ag | Apparatus for generating three-dimensional image of object |
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Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 19991005 |