JPH06337571A - 帯電装置 - Google Patents
帯電装置Info
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- JPH06337571A JPH06337571A JP12927093A JP12927093A JPH06337571A JP H06337571 A JPH06337571 A JP H06337571A JP 12927093 A JP12927093 A JP 12927093A JP 12927093 A JP12927093 A JP 12927093A JP H06337571 A JPH06337571 A JP H06337571A
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- roller
- charging
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Abstract
(57)【要約】
【構成】導電性材料から成るブラシローラを内蔵し、且
つ該ブラシローラによって回転可能に保持された可撓性
材料から成る円筒状の導電性ローラ13を用い、これに
電圧を印加して被帯電体と物理的に接触させて被帯電体
を帯電させる主帯電装置2に、被帯電体表面に当接する
導電性弾性体11から成るプレ帯電装置1を前記主帯電
装置2の上流側に設置して成る帯電装置であって、被帯
電体の帯電の開始電圧の2倍以上の電圧を印加して、被
帯電体を主帯電に先立って予め帯電させる。 【効果】主帯電に用いる導電性ローラ表面に局部的に高
電圧の部分が生じている場合にも、最終的に被帯電体は
帯電ムラを生じることなく均一且つ一様に帯電すること
ができ、これにより良好な画像形成を行うことが可能に
なる。
つ該ブラシローラによって回転可能に保持された可撓性
材料から成る円筒状の導電性ローラ13を用い、これに
電圧を印加して被帯電体と物理的に接触させて被帯電体
を帯電させる主帯電装置2に、被帯電体表面に当接する
導電性弾性体11から成るプレ帯電装置1を前記主帯電
装置2の上流側に設置して成る帯電装置であって、被帯
電体の帯電の開始電圧の2倍以上の電圧を印加して、被
帯電体を主帯電に先立って予め帯電させる。 【効果】主帯電に用いる導電性ローラ表面に局部的に高
電圧の部分が生じている場合にも、最終的に被帯電体は
帯電ムラを生じることなく均一且つ一様に帯電すること
ができ、これにより良好な画像形成を行うことが可能に
なる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、帯電装置に関するもの
で、より詳細には感光体の帯電ムラの発生が有効に防止
された帯電装置に関する。
で、より詳細には感光体の帯電ムラの発生が有効に防止
された帯電装置に関する。
【0002】
【従来の技術】電子写真装置において静電潜像の形成に
は、感光体表面を一様に帯電し、帯電後の感光体を直像
露光するシステムが採用されている。感光体等の被帯電
体の帯電には従来コロナワイヤーが広く用いられていた
が、コロナ帯電にはコロナ発生のための高電圧発生装置
が必要でありコストが高くつくこと、及びコロナ放電に
際してオゾン等の有害成分が発生するという問題があっ
た。またコロナ放電を用いない、ブラシ帯電、導電性ロ
ーラを使用する方式等は、前者ではブラシと感光体との
接触が点接触となるため帯電されない部分が発生すし、
帯電が不均一になるという欠点であり、後者では感光体
表面に凹凸があったり、ゴミ、紙粉、トナー等が付着し
ているとやはり均一に帯電を行うことができず、またロ
ーラに高い圧力を印加すると感光体の摩耗が著しくなる
と言う欠点を有していた。
は、感光体表面を一様に帯電し、帯電後の感光体を直像
露光するシステムが採用されている。感光体等の被帯電
体の帯電には従来コロナワイヤーが広く用いられていた
が、コロナ帯電にはコロナ発生のための高電圧発生装置
が必要でありコストが高くつくこと、及びコロナ放電に
際してオゾン等の有害成分が発生するという問題があっ
た。またコロナ放電を用いない、ブラシ帯電、導電性ロ
ーラを使用する方式等は、前者ではブラシと感光体との
接触が点接触となるため帯電されない部分が発生すし、
帯電が不均一になるという欠点であり、後者では感光体
表面に凹凸があったり、ゴミ、紙粉、トナー等が付着し
ているとやはり均一に帯電を行うことができず、またロ
ーラに高い圧力を印加すると感光体の摩耗が著しくなる
と言う欠点を有していた。
【0003】帯電装置におけるこのような問題を解決す
るために、本出願人により導電性ブラシローラを内蔵
し、該ブラシローラによって回転可能に保持された円筒
状の導電性可撓性層から成る接触帯電用ローラを使用
し、前記ブラシローラに直流バイアス電圧を印加して導
電性可撓性層をブラシローラの押圧により感光体表面に
接触させて感光体表面の帯電を行う帯電装置が提案され
ている(特願平5−45549号)。
るために、本出願人により導電性ブラシローラを内蔵
し、該ブラシローラによって回転可能に保持された円筒
状の導電性可撓性層から成る接触帯電用ローラを使用
し、前記ブラシローラに直流バイアス電圧を印加して導
電性可撓性層をブラシローラの押圧により感光体表面に
接触させて感光体表面の帯電を行う帯電装置が提案され
ている(特願平5−45549号)。
【0004】この帯電装置は、高い圧力を与えずに被帯
電体に接触するため、被帯電体の損耗を有効に防止でき
ると共に、導電性シートが可撓性で変形自在であるので
被帯電体表面に凹凸があっても全表面と一様に接触する
ことができ、被帯電体を均一且つ一様に帯電させること
ができる点において、非常に有利な帯電装置である。
電体に接触するため、被帯電体の損耗を有効に防止でき
ると共に、導電性シートが可撓性で変形自在であるので
被帯電体表面に凹凸があっても全表面と一様に接触する
ことができ、被帯電体を均一且つ一様に帯電させること
ができる点において、非常に有利な帯電装置である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながらこの帯電
装置においては、可撓性層に導電性を付与するために、
可撓性樹脂中にカーボン等の導電性粉末を分散させてい
る。このため、分散の程度によっては点状に導電性の高
い部分が生じることがある。一方導電性可撓性層によっ
て与えられる電圧は微小な放電によるものであるため、
導電性可撓性層に点状に存在する導電性の高い部分のみ
が高電位になるため、被帯電体に帯電ムラが生じてしま
うという問題を生じることがあった。特に可撓性層の表
面抵抗が低い場合にはこうした帯電ムラが生じ易かっ
た。従って本発明の目的は、上記帯電装置における欠点
である帯電ムラを有効に防止した帯電装置を提供するに
ある。
装置においては、可撓性層に導電性を付与するために、
可撓性樹脂中にカーボン等の導電性粉末を分散させてい
る。このため、分散の程度によっては点状に導電性の高
い部分が生じることがある。一方導電性可撓性層によっ
て与えられる電圧は微小な放電によるものであるため、
導電性可撓性層に点状に存在する導電性の高い部分のみ
が高電位になるため、被帯電体に帯電ムラが生じてしま
うという問題を生じることがあった。特に可撓性層の表
面抵抗が低い場合にはこうした帯電ムラが生じ易かっ
た。従って本発明の目的は、上記帯電装置における欠点
である帯電ムラを有効に防止した帯電装置を提供するに
ある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、導電性
材料から成るブラシローラを内蔵し、且つ該ブラシロー
ラによって回転可能に保持された可撓性材料から成る円
筒状の導電性ローラを用い、これに電圧を印加して被帯
電体と物理的に接触させて被帯電体を帯電させる帯電装
置において、前記導電性ローラの上流側に、被帯電体の
帯電開始電圧の2倍以上の電圧を印加した導電性弾性体
を被帯電体表面に当接するように設置することを特徴と
する帯電装置が提供される。
材料から成るブラシローラを内蔵し、且つ該ブラシロー
ラによって回転可能に保持された可撓性材料から成る円
筒状の導電性ローラを用い、これに電圧を印加して被帯
電体と物理的に接触させて被帯電体を帯電させる帯電装
置において、前記導電性ローラの上流側に、被帯電体の
帯電開始電圧の2倍以上の電圧を印加した導電性弾性体
を被帯電体表面に当接するように設置することを特徴と
する帯電装置が提供される。
【0007】
【作用】前述した通り、導電性ローラを用いた接触帯電
機構は、導電性ブラシにより印加される小さな圧力によ
って被帯電体と導電性ローラを接触させる、微小な放電
による帯電であるため、導電性ローラの導電性材料が存
在する部分に対応する被帯電体表面に点状の高電位部分
が発生し、帯電ムラが生じてしまう。本発明において
は、このような導電性ローラを用いて感光体等の被帯電
体の帯電を行う主帯電の前に、予め被帯電体を帯電して
おくプレ帯電を行うことにより、主帯電に用いる導電性
ローラ表面に局部的に高電圧の部分が生じている場合に
も、最終的に被帯電体は帯電ムラを生じることなく均一
且つ一様に帯電することができ、これにより良好な画像
形成を行うことが可能となるのである。
機構は、導電性ブラシにより印加される小さな圧力によ
って被帯電体と導電性ローラを接触させる、微小な放電
による帯電であるため、導電性ローラの導電性材料が存
在する部分に対応する被帯電体表面に点状の高電位部分
が発生し、帯電ムラが生じてしまう。本発明において
は、このような導電性ローラを用いて感光体等の被帯電
体の帯電を行う主帯電の前に、予め被帯電体を帯電して
おくプレ帯電を行うことにより、主帯電に用いる導電性
ローラ表面に局部的に高電圧の部分が生じている場合に
も、最終的に被帯電体は帯電ムラを生じることなく均一
且つ一様に帯電することができ、これにより良好な画像
形成を行うことが可能となるのである。
【0008】
【発明の好適態様】本発明の帯電装置の一例を電子写真
複写装置に応用した例を示す図1においてプレ帯電装置
1及び主帯電装置2から成る本発明の帯電装置3は、電
子写真感光層(被帯電体)4を備えた回転ドラム5の周
囲に、矢印で示すドラム5の回転方向に上流側からプレ
帯電装置1、次いで主帯電装置2が位置するように配置
されている。更に帯電装置3の下流側に画像露光機構
6、現像機構7、トナー転写機構8、クリーニング機構
9及び露光除電機構10が順次配置されている。
複写装置に応用した例を示す図1においてプレ帯電装置
1及び主帯電装置2から成る本発明の帯電装置3は、電
子写真感光層(被帯電体)4を備えた回転ドラム5の周
囲に、矢印で示すドラム5の回転方向に上流側からプレ
帯電装置1、次いで主帯電装置2が位置するように配置
されている。更に帯電装置3の下流側に画像露光機構
6、現像機構7、トナー転写機構8、クリーニング機構
9及び露光除電機構10が順次配置されている。
【0009】プレ帯電装置1においては、シート形状の
導電性弾性体11に直流電源12a及び交流電圧12b
がスイッチを介して接続され、また導電性弾性体11の
一辺は一定の圧力で感光体ドラム5に当接するように配
置されており、直流電源12a(又は交流電源12b)
から導電性弾性体11と感光体4の間に直流(交流)バ
イアス電圧が印加されると感光体表面のプレ帯電が行わ
れる。プレ帯電が行われた感光体4は、その回転に従っ
て次いで主帯電装置2によって帯電される。
導電性弾性体11に直流電源12a及び交流電圧12b
がスイッチを介して接続され、また導電性弾性体11の
一辺は一定の圧力で感光体ドラム5に当接するように配
置されており、直流電源12a(又は交流電源12b)
から導電性弾性体11と感光体4の間に直流(交流)バ
イアス電圧が印加されると感光体表面のプレ帯電が行わ
れる。プレ帯電が行われた感光体4は、その回転に従っ
て次いで主帯電装置2によって帯電される。
【0010】主帯電装置2の一例を説明するための図2
において、主帯電装置2の帯電部材13は概略的に言っ
て、その断面図(a)から明らかなように可撓性の中空
導電性ローラ14と、この可撓性ローラ14内に同軸に
しかも相互に回転可能に設けられたブラシローラ15と
から成っている。また断面図(b)からブラシローラ1
5は、駆動軸16とこの軸に植毛されたブラシ17とか
ら成っている。中空導電性ローラ14は、両端に剛性の
あるエンド18を有しており、このエンド18は大径部
19と大径部からテーパ状に絞られた小径部20とを備
えており、小径部20には駆動ギヤ21が固着されてい
る。またエンド18の中心には、これを貫通する穴22
が設けられており、この穴22をブラシローラの駆動軸
16が貫通して、エンド18の外方に延びている。この
エンド18とブラシ駆動軸16との間には、両者の相対
的回転を可能にする軸受23が設けられている。可撓性
中空ローラ14はエンド18の大径部19の外周で支持
されており、その端部は締結部材24によりエンド18
の小径部8に固定されている。
において、主帯電装置2の帯電部材13は概略的に言っ
て、その断面図(a)から明らかなように可撓性の中空
導電性ローラ14と、この可撓性ローラ14内に同軸に
しかも相互に回転可能に設けられたブラシローラ15と
から成っている。また断面図(b)からブラシローラ1
5は、駆動軸16とこの軸に植毛されたブラシ17とか
ら成っている。中空導電性ローラ14は、両端に剛性の
あるエンド18を有しており、このエンド18は大径部
19と大径部からテーパ状に絞られた小径部20とを備
えており、小径部20には駆動ギヤ21が固着されてい
る。またエンド18の中心には、これを貫通する穴22
が設けられており、この穴22をブラシローラの駆動軸
16が貫通して、エンド18の外方に延びている。この
エンド18とブラシ駆動軸16との間には、両者の相対
的回転を可能にする軸受23が設けられている。可撓性
中空ローラ14はエンド18の大径部19の外周で支持
されており、その端部は締結部材24によりエンド18
の小径部8に固定されている。
【0011】可撓性中空ローラ14の内面はその内部に
収容されたブラシ17と当接して、ブラシ17により支
持される状態になっている。エンド18の大径部19は
その周囲の可撓性ローラを介して被帯電体(図示せず)
への当接部分25となるが、これら当接部分25,25
間で可撓性中空ローラ14はブラシで支持されて当接部
分25,25の外径よりも若干径が増大した状態となっ
ている。更に可撓性中空ローラ14を正しく位置決めす
るために、ブラシ17の端部26とエンド18の内側端
部27との間には、押しスプリング28,28が設けら
れ、可撓性導電性中空ローラ14に軸方向への若干のテ
ンションを付与している。この主帯電装置2は、スプリ
ング等の手段で感光体ドラム4に一定の圧力で当接され
る。また可撓性中空導電性ローラ14は感光体ドラム4
と同期した速度で駆動され、一方ブラシローラ15はそ
の駆動軸16を介して中空導電性ローラ14とは異なっ
た速度で駆動させる。また駆動軸16は機枠や駆動系か
ら電気的に絶縁された状態にあり、集電子(図示せ
ず)、配線29、スイッチ30を介して直流電源12a
または交流電源12bに接続されている。
収容されたブラシ17と当接して、ブラシ17により支
持される状態になっている。エンド18の大径部19は
その周囲の可撓性ローラを介して被帯電体(図示せず)
への当接部分25となるが、これら当接部分25,25
間で可撓性中空ローラ14はブラシで支持されて当接部
分25,25の外径よりも若干径が増大した状態となっ
ている。更に可撓性中空ローラ14を正しく位置決めす
るために、ブラシ17の端部26とエンド18の内側端
部27との間には、押しスプリング28,28が設けら
れ、可撓性導電性中空ローラ14に軸方向への若干のテ
ンションを付与している。この主帯電装置2は、スプリ
ング等の手段で感光体ドラム4に一定の圧力で当接され
る。また可撓性中空導電性ローラ14は感光体ドラム4
と同期した速度で駆動され、一方ブラシローラ15はそ
の駆動軸16を介して中空導電性ローラ14とは異なっ
た速度で駆動させる。また駆動軸16は機枠や駆動系か
ら電気的に絶縁された状態にあり、集電子(図示せ
ず)、配線29、スイッチ30を介して直流電源12a
または交流電源12bに接続されている。
【0012】本発明の主帯電装置2は、感光層4の帯電
が感光層4を摩耗することなく一様に行われるので、画
像露光により高いコントラストでしかも乱れのない静電
潜像を形成することができる。しかも主帯電に先立って
プレ帯電装置1により感光層4が一定電圧に帯電されて
いるため、可撓性中空ローラ14に点状の高電圧部分が
生じていたとしても、一様且つ均一な帯電を行うことが
できるのである。
が感光層4を摩耗することなく一様に行われるので、画
像露光により高いコントラストでしかも乱れのない静電
潜像を形成することができる。しかも主帯電に先立って
プレ帯電装置1により感光層4が一定電圧に帯電されて
いるため、可撓性中空ローラ14に点状の高電圧部分が
生じていたとしても、一様且つ均一な帯電を行うことが
できるのである。
【0013】(プレ帯電装置)プレ帯電装置に用いられ
る導電性弾性体としては、各種導電剤を配合した樹脂乃
至ゴムが使用される。樹脂としては、ポリエステル系エ
ラストマー、ポリアミド系エラストマー、ポリウレタン
系エラストマー、軟質塩化ビニル樹脂、スチレン−ブタ
ジエン、スチレン・ブロック共重合体エラストマー、ア
クリル系エラストマー等の各種熱可撓性エラストマーが
好適に使用されが、他にナイロン6、ナイロン6,6、
ナイロン6−ナイロン6,6共重合体、ナイロン6,6
−ナイロン6,10共重合体やメトキシメチル化ナイロ
ン等のアルコキシメチル化ナイロンの如きポリアミド、
コポリアミド或いはそれらの変性体も使用される。勿
論、使用する樹脂は上に例示したものに限定されず、例
えばシリコーン樹脂、ポリビニルブチラール等のアセタ
ール樹脂、ポリ酢酸ビニル、エチレン酢酸ビニル共重合
体、アイオノマー等も使用できる。ゴムとしては、天然
ゴム、ブタジエンステレオラバー、スチレン・ブタジエ
ンゴム、ニトリル−ブタジエンゴム、エチレン−プロピ
レン共重合体ゴム、エチレン−プロピレン−非共役ジエ
ン共重合体ゴム、クロロプレンゴム、ブチルゴム、シリ
コーンゴム、ウレタンゴム、アクリルゴム等を挙げるこ
とができる。
る導電性弾性体としては、各種導電剤を配合した樹脂乃
至ゴムが使用される。樹脂としては、ポリエステル系エ
ラストマー、ポリアミド系エラストマー、ポリウレタン
系エラストマー、軟質塩化ビニル樹脂、スチレン−ブタ
ジエン、スチレン・ブロック共重合体エラストマー、ア
クリル系エラストマー等の各種熱可撓性エラストマーが
好適に使用されが、他にナイロン6、ナイロン6,6、
ナイロン6−ナイロン6,6共重合体、ナイロン6,6
−ナイロン6,10共重合体やメトキシメチル化ナイロ
ン等のアルコキシメチル化ナイロンの如きポリアミド、
コポリアミド或いはそれらの変性体も使用される。勿
論、使用する樹脂は上に例示したものに限定されず、例
えばシリコーン樹脂、ポリビニルブチラール等のアセタ
ール樹脂、ポリ酢酸ビニル、エチレン酢酸ビニル共重合
体、アイオノマー等も使用できる。ゴムとしては、天然
ゴム、ブタジエンステレオラバー、スチレン・ブタジエ
ンゴム、ニトリル−ブタジエンゴム、エチレン−プロピ
レン共重合体ゴム、エチレン−プロピレン−非共役ジエ
ン共重合体ゴム、クロロプレンゴム、ブチルゴム、シリ
コーンゴム、ウレタンゴム、アクリルゴム等を挙げるこ
とができる。
【0014】導電剤としては、導電性カーボンブラック
や、銀、金、銅、黄銅、ニッケル、アルミニウム、ステ
ンレススチール等の金属粉や酸化スズ系導電剤等の粉末
導電剤を用いることができ、他に非イオン系、陰イオン
系、陽イオン系、両性系等の有機導電剤や有機スズ系導
電剤を用いることもできる。導電性の樹脂乃至ゴムは、
一般的にいってその電気抵抗(固有抵抗)が102乃至
108Ωcm、特に102乃至106Ωcmの範囲にあるのが
好ましい。導電剤は、導電剤の種類によっても相違する
が、樹脂乃至ゴム100重量部に、1乃至60重量部、
特に5乃至50重量部の量の範囲で配合し、上記抵抗値
が得られるようにする。
や、銀、金、銅、黄銅、ニッケル、アルミニウム、ステ
ンレススチール等の金属粉や酸化スズ系導電剤等の粉末
導電剤を用いることができ、他に非イオン系、陰イオン
系、陽イオン系、両性系等の有機導電剤や有機スズ系導
電剤を用いることもできる。導電性の樹脂乃至ゴムは、
一般的にいってその電気抵抗(固有抵抗)が102乃至
108Ωcm、特に102乃至106Ωcmの範囲にあるのが
好ましい。導電剤は、導電剤の種類によっても相違する
が、樹脂乃至ゴム100重量部に、1乃至60重量部、
特に5乃至50重量部の量の範囲で配合し、上記抵抗値
が得られるようにする。
【0015】導電性弾性体は、単層の素材から成ってい
てもよいし、また積層或いは複層の素材から成っていて
もよい。導電性弾性体の被帯電体と接触する先端部を、
高抵抗の層で形成すると、感光層の表面に導電性のキズ
或いは突起等が存在しても、放電等のリークを防止する
のに有効である。この高抵抗層の固有抵抗は108乃至
1013Ωcm、特に109乃至1012Ωcmの範囲にあるの
がよく、その厚みは5乃至60μmの範囲にあるのがよ
い。電気抵抗の調節は、樹脂或いはゴムに配合する導電
剤の配合量を調節することにより容易に行うことができ
る。高抵抗層として、フッ素の樹脂乃至ゴム、例えばポ
リフッ化ビニリデン(PVDF)、ポリテトラフルオロ
エチレン(PTFE)、テトラフルオロエチレン−ヘキ
サフルオロプロピレン、共重合体(PTFE・HF
P)、パーフルオロアルコキシ系フッ素樹脂等を使用す
ると、これらの樹脂が不活性でしかも摩擦係数が小さい
ため、感光体の寿命や可撓性導電性シートの寿命の点で
大きなメリットがある。金属箔を使用する場合には高抵
抗層の被覆乃至積層が特に推奨される。高抵抗層の形成
はコーティングや同時積層押出等により行われる。
てもよいし、また積層或いは複層の素材から成っていて
もよい。導電性弾性体の被帯電体と接触する先端部を、
高抵抗の層で形成すると、感光層の表面に導電性のキズ
或いは突起等が存在しても、放電等のリークを防止する
のに有効である。この高抵抗層の固有抵抗は108乃至
1013Ωcm、特に109乃至1012Ωcmの範囲にあるの
がよく、その厚みは5乃至60μmの範囲にあるのがよ
い。電気抵抗の調節は、樹脂或いはゴムに配合する導電
剤の配合量を調節することにより容易に行うことができ
る。高抵抗層として、フッ素の樹脂乃至ゴム、例えばポ
リフッ化ビニリデン(PVDF)、ポリテトラフルオロ
エチレン(PTFE)、テトラフルオロエチレン−ヘキ
サフルオロプロピレン、共重合体(PTFE・HF
P)、パーフルオロアルコキシ系フッ素樹脂等を使用す
ると、これらの樹脂が不活性でしかも摩擦係数が小さい
ため、感光体の寿命や可撓性導電性シートの寿命の点で
大きなメリットがある。金属箔を使用する場合には高抵
抗層の被覆乃至積層が特に推奨される。高抵抗層の形成
はコーティングや同時積層押出等により行われる。
【0016】導電性弾性体の形状は、被帯電体の表面に
圧接される先端部を有し、被帯電体に損傷を与えない限
り種々の形状を採用できるが、特にシート状であること
が好ましい。シートの厚みは一般に0.05乃至2mm、
特に0.1乃至1mmの範囲にあることが、被帯電体の刷
傷を防止する点及び帯電性能の点から好ましい。前述し
た通りプレ帯電においては、導電性弾性体の印加電圧を
被帯電体の帯電開始電圧の2倍以上、特に2.5乃至3
倍とすることが好ましい。2倍以下では、主帯電におい
て生じる局部的な電位差を十分に解消することが困難と
なる。上限については、使用する感光体の種類や膜圧に
よっても相違するが、3倍を超える場合においては、常
温下では問題がないにしても使用する環境の湿度が高く
なってきた場合、例えば70%を超えるような場合に
は、放電現象によって感光体に電荷のリークが生じ、感
光体を痛める場合がある。また導電性弾性体と被帯電体
との接触圧が、線圧として一般に1乃至10g/cmの範
囲にあるのが好ましい。
圧接される先端部を有し、被帯電体に損傷を与えない限
り種々の形状を採用できるが、特にシート状であること
が好ましい。シートの厚みは一般に0.05乃至2mm、
特に0.1乃至1mmの範囲にあることが、被帯電体の刷
傷を防止する点及び帯電性能の点から好ましい。前述し
た通りプレ帯電においては、導電性弾性体の印加電圧を
被帯電体の帯電開始電圧の2倍以上、特に2.5乃至3
倍とすることが好ましい。2倍以下では、主帯電におい
て生じる局部的な電位差を十分に解消することが困難と
なる。上限については、使用する感光体の種類や膜圧に
よっても相違するが、3倍を超える場合においては、常
温下では問題がないにしても使用する環境の湿度が高く
なってきた場合、例えば70%を超えるような場合に
は、放電現象によって感光体に電荷のリークが生じ、感
光体を痛める場合がある。また導電性弾性体と被帯電体
との接触圧が、線圧として一般に1乃至10g/cmの範
囲にあるのが好ましい。
【0017】(主帯電装置)主帯電装置における、中空
導電性ローラは、可撓性の導電性シートを用いることが
できる。可撓性の導電性シートとは、これ自体が導電性
であり、且つ可撓性を有するという条件を満たす限り任
意の材料が使用される。例えば、前述した導電性の樹脂
乃至ゴム、或いは箔のような金属或いは金属と樹脂乃至
ゴムとの積層体から成ることができる。またシート内に
分散される導電剤は任意のものを使用することができる
が、例えば前述した導電剤を使用することができる。導
電性粒子は、導電性の樹脂乃至ゴム中にチェーンストラ
クチュアを形成しているほうがより高い導電性が得られ
るが、この場合には、ムラ帯電、すなわち点状の高電位
部の発生を生じる傾向があるので、導電性粒子は樹脂乃
至ゴム中に一様且つ微細に分散させることが好ましい。
このためには導電剤配合樹脂乃至ゴムを十分に混練する
ことが重要であるが、例えば樹脂乃至ゴムの少なくとも
一部として酸変性樹脂乃至ゴム、すなわちアクリル酸、
メタクリル酸、無水マレイン酸等のエチレン系不飽和カ
ルボン酸を共重合させた樹脂乃至ゴムを使用するのも有
効である。
導電性ローラは、可撓性の導電性シートを用いることが
できる。可撓性の導電性シートとは、これ自体が導電性
であり、且つ可撓性を有するという条件を満たす限り任
意の材料が使用される。例えば、前述した導電性の樹脂
乃至ゴム、或いは箔のような金属或いは金属と樹脂乃至
ゴムとの積層体から成ることができる。またシート内に
分散される導電剤は任意のものを使用することができる
が、例えば前述した導電剤を使用することができる。導
電性粒子は、導電性の樹脂乃至ゴム中にチェーンストラ
クチュアを形成しているほうがより高い導電性が得られ
るが、この場合には、ムラ帯電、すなわち点状の高電位
部の発生を生じる傾向があるので、導電性粒子は樹脂乃
至ゴム中に一様且つ微細に分散させることが好ましい。
このためには導電剤配合樹脂乃至ゴムを十分に混練する
ことが重要であるが、例えば樹脂乃至ゴムの少なくとも
一部として酸変性樹脂乃至ゴム、すなわちアクリル酸、
メタクリル酸、無水マレイン酸等のエチレン系不飽和カ
ルボン酸を共重合させた樹脂乃至ゴムを使用するのも有
効である。
【0018】本発明に用いる導電性樹脂乃至ゴムのシー
トは、これらの柔軟性によっても変化するが、一般に5
0乃至400μm、特に100乃至300μmの厚みを
有することが好ましい。また、その表面は可及的に平滑
であることが好ましく、JIS B0601による平均
粗さは5μm以下、特に1μm以下であることが望まし
い。シームレスチューブ或いはシームレスベルトへの成
形は、リングダイを用いた押出成形で行うこともできる
し、また離型剤を塗布したマンドレル乃至円筒型への樹
脂乃至ゴム粉末の流動浸漬法や、またラテックス、エマ
ルジョン、サスペンジョン或いは溶液の浸漬塗布造膜法
によっても行うことができる。また可撓性の導電性シー
トとしてシームレスの金属箔を用いることもできる。金
属箔としては、ニッケル、アルミニウム、銅、黄銅或い
はスズ等が挙げられ、これらは電鋳法或いは押出により
得られる。金属箔の厚みは20乃至80μm、特に30
乃至50μmの範囲にあることが望ましい。
トは、これらの柔軟性によっても変化するが、一般に5
0乃至400μm、特に100乃至300μmの厚みを
有することが好ましい。また、その表面は可及的に平滑
であることが好ましく、JIS B0601による平均
粗さは5μm以下、特に1μm以下であることが望まし
い。シームレスチューブ或いはシームレスベルトへの成
形は、リングダイを用いた押出成形で行うこともできる
し、また離型剤を塗布したマンドレル乃至円筒型への樹
脂乃至ゴム粉末の流動浸漬法や、またラテックス、エマ
ルジョン、サスペンジョン或いは溶液の浸漬塗布造膜法
によっても行うことができる。また可撓性の導電性シー
トとしてシームレスの金属箔を用いることもできる。金
属箔としては、ニッケル、アルミニウム、銅、黄銅或い
はスズ等が挙げられ、これらは電鋳法或いは押出により
得られる。金属箔の厚みは20乃至80μm、特に30
乃至50μmの範囲にあることが望ましい。
【0019】導電性ローラを形成する可撓性の導電性シ
ートは、単層の素材、また積層或いは複層の素材から成
ることができ、可撓性導電性シートの被帯電体と接触す
る面を、高抵抗の層で形成すると、感光層の表面に導電
性のキズ或いは突起等が存在しても、放電等のリークを
防止するのに有効である。この高抵抗層の固有抵抗は1
08乃至1013Ωcm、特に109乃至1012Ωcmの範囲に
あるのがよく、その厚みは40乃至60μmの範囲にあ
るのがよく、その他高抵抗層に用い得る樹脂等はプレ帯
電装置の導電性弾性体と同様のものを用いることができ
る。
ートは、単層の素材、また積層或いは複層の素材から成
ることができ、可撓性導電性シートの被帯電体と接触す
る面を、高抵抗の層で形成すると、感光層の表面に導電
性のキズ或いは突起等が存在しても、放電等のリークを
防止するのに有効である。この高抵抗層の固有抵抗は1
08乃至1013Ωcm、特に109乃至1012Ωcmの範囲に
あるのがよく、その厚みは40乃至60μmの範囲にあ
るのがよく、その他高抵抗層に用い得る樹脂等はプレ帯
電装置の導電性弾性体と同様のものを用いることができ
る。
【0020】ブラシとしては、導電性ブラシまたは絶縁
性ブラシの何れも使用できる。導電性ブラシは導電性の
有機乃至無機繊維が使用され、体積抵抗率は102乃至
108Ωcm、特に103乃至106Ωcmの範囲にあるもの
が好ましい。繊維の太さは2乃至10デニール(d)、
特に3乃至6d、繊維長(毛足の長さ)は2乃至7mm、
特に3乃至5mmにあるのがよく、また埴毛密度は100
00乃至200000本/平方インチ、特に30000
乃至100000本/平方インチの範囲にあるのが、ス
ムーズで一様な押圧力を与えるために好ましい。またブ
ラシの先端を丸めておくことが、可撓性導電性シートの
摩耗を抑制する上で好適である。
性ブラシの何れも使用できる。導電性ブラシは導電性の
有機乃至無機繊維が使用され、体積抵抗率は102乃至
108Ωcm、特に103乃至106Ωcmの範囲にあるもの
が好ましい。繊維の太さは2乃至10デニール(d)、
特に3乃至6d、繊維長(毛足の長さ)は2乃至7mm、
特に3乃至5mmにあるのがよく、また埴毛密度は100
00乃至200000本/平方インチ、特に30000
乃至100000本/平方インチの範囲にあるのが、ス
ムーズで一様な押圧力を与えるために好ましい。またブ
ラシの先端を丸めておくことが、可撓性導電性シートの
摩耗を抑制する上で好適である。
【0021】有機の導電性繊維としては、導電剤粒子を
分散させた合成乃至再生繊維が使用され、例えばナイロ
ン6、ナイロン6,6等のポリアミド繊維、ポリエチレ
ンテレフタレート等のポリエステル繊維、アクリル繊
維、ポリビニルアルコール繊維、ポリ塩化ビニル繊維、
レーヨン、アセテート等が挙げられる。繊維に導電性を
付与するには、導電剤の配合による方法に限定されず、
繊維表面をメタライズする方法によってもよい。尚、導
電剤としては前述したものが使用される。導電性無機繊
維としては、カーボン繊維が好適に使用されるが、ステ
ンレススチールや黄銅等の金属繊維も使用される。電気
絶縁性ブラシとしては、導電剤が含有されていない点を
除けば、上記の有機繊維が使用される。繊度、繊維長及
び埴毛密度は前述した範囲あることができる。
分散させた合成乃至再生繊維が使用され、例えばナイロ
ン6、ナイロン6,6等のポリアミド繊維、ポリエチレ
ンテレフタレート等のポリエステル繊維、アクリル繊
維、ポリビニルアルコール繊維、ポリ塩化ビニル繊維、
レーヨン、アセテート等が挙げられる。繊維に導電性を
付与するには、導電剤の配合による方法に限定されず、
繊維表面をメタライズする方法によってもよい。尚、導
電剤としては前述したものが使用される。導電性無機繊
維としては、カーボン繊維が好適に使用されるが、ステ
ンレススチールや黄銅等の金属繊維も使用される。電気
絶縁性ブラシとしては、導電剤が含有されていない点を
除けば、上記の有機繊維が使用される。繊度、繊維長及
び埴毛密度は前述した範囲あることができる。
【0022】主帯電装置においては、可撓性の導電性ロ
ーラを、被帯電体の移動速度と同期した速度で駆動乃至
従動させると共に、ブラシを導電性ローラとは異なった
速度で駆動させる。ブラシの駆動は、導電性ローラの駆
動方向と同方向でもよいし、反対方向であってもよい。
同方向の場合、一般にローラの移動速度の1.1乃至5
倍、特に1.5乃至3倍の範囲にあるのがよく、反対方
向の場合、ローラの移動速度の1.1乃至3倍、特に
1.5乃至2倍の範囲にあるのが、可撓性導電性シート
と被帯電体表面との接触を一様且つ密実に行う点で望ま
しい。主帯電装置においては、導電性ローラに印加する
帯電電圧は、被帯電体の帯電開始電圧値の1.5乃至
3.5倍、特に2乃至3倍に設定するのがよい。
ーラを、被帯電体の移動速度と同期した速度で駆動乃至
従動させると共に、ブラシを導電性ローラとは異なった
速度で駆動させる。ブラシの駆動は、導電性ローラの駆
動方向と同方向でもよいし、反対方向であってもよい。
同方向の場合、一般にローラの移動速度の1.1乃至5
倍、特に1.5乃至3倍の範囲にあるのがよく、反対方
向の場合、ローラの移動速度の1.1乃至3倍、特に
1.5乃至2倍の範囲にあるのが、可撓性導電性シート
と被帯電体表面との接触を一様且つ密実に行う点で望ま
しい。主帯電装置においては、導電性ローラに印加する
帯電電圧は、被帯電体の帯電開始電圧値の1.5乃至
3.5倍、特に2乃至3倍に設定するのがよい。
【0023】プレ帯電及び主帯電の何れも直流電圧を用
いるのみで、均一でムラのない帯電を行い得るが、一層
ムラのない帯電を行うために、前述した直流電圧に更に
交流電圧を重畳した電圧を印加することもできる。この
ような交流としては、周波数が300乃至1500H
z、特に400乃至1000Hzで、ピーク間電圧が上
記直流電圧の2.5乃至4倍、特に2.8乃至3.5倍
の交流電圧を使用することができる。
いるのみで、均一でムラのない帯電を行い得るが、一層
ムラのない帯電を行うために、前述した直流電圧に更に
交流電圧を重畳した電圧を印加することもできる。この
ような交流としては、周波数が300乃至1500H
z、特に400乃至1000Hzで、ピーク間電圧が上
記直流電圧の2.5乃至4倍、特に2.8乃至3.5倍
の交流電圧を使用することができる。
【0024】本発明の帯電方法は、複写機、ファクシミ
リ、レーザープリンター等の各種電子写真法を用いる感
光体の帯電に有用であり、ここで感光体としては単層乃
至積層構造の各種感光体、例えばa−Si感光体、セレ
ン感光体、単層又は多層の有機感光体が挙げられる。こ
れらのうちでも有機感光体に対して本発明の給電方法を
適用すると、オゾンやNOx の発生がほとんどないた
め、感光体を構成する電荷発生顔料、電荷輸送物質、結
着剤、誘電体等の劣化がなく、その寿命を延長化するこ
とが可能となる。
リ、レーザープリンター等の各種電子写真法を用いる感
光体の帯電に有用であり、ここで感光体としては単層乃
至積層構造の各種感光体、例えばa−Si感光体、セレ
ン感光体、単層又は多層の有機感光体が挙げられる。こ
れらのうちでも有機感光体に対して本発明の給電方法を
適用すると、オゾンやNOx の発生がほとんどないた
め、感光体を構成する電荷発生顔料、電荷輸送物質、結
着剤、誘電体等の劣化がなく、その寿命を延長化するこ
とが可能となる。
【0025】
【実施例】図1に模式的に示した装置と同様の構成から
成る装置を用いて、プレ帯電装置への印加電圧を変化さ
せてプレ帯電の効果を確認する実験を行った。尚、実験
装置の各条件は下記の通りである。プレ帯電装置として
は、ポリウレタン樹脂中にカーボンブラックを含有させ
て成る、電気抵抗が103 Ωcmで厚さが1mmの導電性弾
性体を、感光体への接触圧を3g/cmに設定して使用し
た。このプレ帯電装置を感光体として市販のセレン感光
体に接触した時の帯電開始電圧は600Vであった。主
帯電装置としては、表面抵抗が102 Ωcmのものを使用
し、1500vの直流電圧を帯電電圧として印加し、感
光体表面が800vに印加されるようにした。尚、感光
体の大きさは直径78mmで、その周速は310mm/sec
とした。帯電の均一性を確認する実験としては、上記条
件で感光体を一様に帯電させた後画像露光を行うことな
く、市販の2成分系現像剤で現像し、これを紙に転写し
て、そのときの画像のムラを確認することで行った。結
果を表1に示す。
成る装置を用いて、プレ帯電装置への印加電圧を変化さ
せてプレ帯電の効果を確認する実験を行った。尚、実験
装置の各条件は下記の通りである。プレ帯電装置として
は、ポリウレタン樹脂中にカーボンブラックを含有させ
て成る、電気抵抗が103 Ωcmで厚さが1mmの導電性弾
性体を、感光体への接触圧を3g/cmに設定して使用し
た。このプレ帯電装置を感光体として市販のセレン感光
体に接触した時の帯電開始電圧は600Vであった。主
帯電装置としては、表面抵抗が102 Ωcmのものを使用
し、1500vの直流電圧を帯電電圧として印加し、感
光体表面が800vに印加されるようにした。尚、感光
体の大きさは直径78mmで、その周速は310mm/sec
とした。帯電の均一性を確認する実験としては、上記条
件で感光体を一様に帯電させた後画像露光を行うことな
く、市販の2成分系現像剤で現像し、これを紙に転写し
て、そのときの画像のムラを確認することで行った。結
果を表1に示す。
【0026】
【表1】
【0027】
【発明の効果】本発明によれば、導電性材料から成るブ
ラシローラを内蔵し、且つ該ブラシローラによって回転
可能に保持された可撓性材料から成る円筒状の導電性ロ
ーラを用い、これに電圧を印加して被帯電体と物理的に
接触させて被帯電体を帯電させる主帯電装置に、被帯電
体表面に当接する導電性弾性体から成るプレ帯電装置を
組合せ、このプレ帯電装置を前記主帯電装置の上流側に
設置して、被帯電体の帯電の開始電圧の2倍以上の電圧
を印加して、被帯電体を主帯電に先立って予め帯電させ
ておくことにより、主帯電のみを行った場合に生じる点
状高電位部分の発生を有効に防止でき、均一且つ一様な
ムラのない帯電を行うことが可能となり、画像品質の向
上を図ることできた。
ラシローラを内蔵し、且つ該ブラシローラによって回転
可能に保持された可撓性材料から成る円筒状の導電性ロ
ーラを用い、これに電圧を印加して被帯電体と物理的に
接触させて被帯電体を帯電させる主帯電装置に、被帯電
体表面に当接する導電性弾性体から成るプレ帯電装置を
組合せ、このプレ帯電装置を前記主帯電装置の上流側に
設置して、被帯電体の帯電の開始電圧の2倍以上の電圧
を印加して、被帯電体を主帯電に先立って予め帯電させ
ておくことにより、主帯電のみを行った場合に生じる点
状高電位部分の発生を有効に防止でき、均一且つ一様な
ムラのない帯電を行うことが可能となり、画像品質の向
上を図ることできた。
【図1】本発明の帯電装置の一例を電子写真複写装置に
応用した例を示す図である。
応用した例を示す図である。
【図2】本発明に用いる主帯電装置の一例を示す図であ
る。
る。
1 プレ帯電装置 2 主帯電装置 3 帯電装置 4 被帯電体 6 画像露光機構 7 現像機構 8 トナー転写機構 9 クリーニング機構 10 露光除電機構 11 導電性弾性体 12 電源 13 主帯電装置の帯電部材 14 可撓性ローラ 15 ブラシローラ 16 駆動軸
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 後藤 英治 大阪市中央区玉造1丁目2番28号 三田工 業株式会社内
Claims (1)
- 【請求項1】 導電性材料から成るブラシローラを内蔵
し、且つ該ブラシローラによって回転可能に保持された
可撓性材料から成る円筒状の導電性ローラを用い、これ
に電圧を印加して被帯電体と物理的に接触させて被帯電
体を帯電させる帯電装置において、 前記導電性ローラの上流側に、被帯電体の帯電の開始電
圧の2倍以上の電圧を印加した導電性弾性体を被帯電体
表面に当接するように設置することを特徴とする帯電装
置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12927093A JPH06337571A (ja) | 1993-05-31 | 1993-05-31 | 帯電装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12927093A JPH06337571A (ja) | 1993-05-31 | 1993-05-31 | 帯電装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06337571A true JPH06337571A (ja) | 1994-12-06 |
Family
ID=15005437
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP12927093A Pending JPH06337571A (ja) | 1993-05-31 | 1993-05-31 | 帯電装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06337571A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010134153A (ja) * | 2008-12-04 | 2010-06-17 | Ricoh Co Ltd | 画像形成装置 |
-
1993
- 1993-05-31 JP JP12927093A patent/JPH06337571A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010134153A (ja) * | 2008-12-04 | 2010-06-17 | Ricoh Co Ltd | 画像形成装置 |
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