[go: up one dir, main page]

JPH08240965A - 接触帯電用帯電ローラ - Google Patents

接触帯電用帯電ローラ

Info

Publication number
JPH08240965A
JPH08240965A JP4445295A JP4445295A JPH08240965A JP H08240965 A JPH08240965 A JP H08240965A JP 4445295 A JP4445295 A JP 4445295A JP 4445295 A JP4445295 A JP 4445295A JP H08240965 A JPH08240965 A JP H08240965A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
layer
charging
sheet
resistance
mid
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP4445295A
Other languages
English (en)
Inventor
Atsushi Hiromoto
淳 博本
Hironaga Iida
浩永 飯田
Eiji Goto
英治 後藤
Masahiro Shirai
昌宏 白井
Masanori Matsuda
政準 松田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kyocera Mita Industrial Co Ltd
Original Assignee
Mita Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mita Industrial Co Ltd filed Critical Mita Industrial Co Ltd
Priority to JP4445295A priority Critical patent/JPH08240965A/ja
Publication of JPH08240965A publication Critical patent/JPH08240965A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Electrostatic Charge, Transfer And Separation In Electrography (AREA)
  • Rolls And Other Rotary Bodies (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【構成】 この帯電ローラは、導電性軸を内蔵し且つ該
軸と導通する様に設けられた無端状の可撓性シートから
成り、該可撓性シートは、107 Ω以下の体積抵抗値を
有する低電気抵抗の内層、107 〜1010Ωの体積抵抗
値を有する高電気抵抗の中間層及び105 〜106 Ωの
体積抵抗値を有する中間層よりも低電気抵抗の表面層と
から構成されていることを特徴とする。 【効果】 高抵抗の中間層の上に低抵抗層が形成されて
いるため、低抵抗層が被帯電体に直接接触し、被帯電体
への放電が均一に行われ、濃度ムラがなく、画像全体と
して均一な濃度の画像を得ることができる。また中間層
として高抵抗層が設けられているため、感光体表面にピ
ンホール等の欠陥が生じていた場合にも、電源の出力低
下を生じることなく、感光体表面の帯電を均一且つ安定
に、しかも感光体の寿命を低下させることなく行うこと
ができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、感光体等の被帯電体の
帯電を、コロナ放電によらず行うことが可能な接触帯電
用の帯電ローラに関する。
【0002】
【従来の技術】電子写真方法による画像形成方法におい
ては、感光体表面を一様に帯電し、画像露光を行って感
光体表面に原稿画像に対応する静電潜像を形成し、この
静電潜像を現像し転写することによって画像形成が行わ
れる。このような画像形成方法において、一般に感光体
表面の帯電(主帯電)は、コロナ帯電によって行われて
いたが、この方法ではオゾンの発生という環境汚染の問
題を免れない。最近になって、オゾンの発生を回避する
ために、導電性ゴムロラを帯電ローラとして使用し、バ
イアス電圧を印加しながら導電性ゴムローラを感光体表
面に摩擦接触させることにより、感光体表面の主帯電を
行う方法が提案されている(特開昭63−149669号及び特
開平1−267667号)。
【0003】しかしながら、上記のような導電性ゴムロ
ーラを用いての帯電では、導電性ゴムローラと感光体と
の間にゴミ、紙粉等の異物が挟まると、帯電の均一性が
損なわれるという問題があり、安定して帯電を行うこと
が困難であった。また画像形成に際して、感光体表面の
クリーニング不良があり、その表面にトナーが残存して
いると、この残存トナーを感光体表面に固着してしまう
という問題があり、感光体の耐久性を低下させるという
問題も発生する。さらには、均一な帯電を行うために
は、直流バイアス電圧の印加のみでは不十分であり、併
せて交流バイアス電圧を印加する必要があった。
【0004】このような問題が解決された帯電装置とし
て、例えば特開平6−11952号公報には、導電性ブ
ラシローラを内蔵する可撓性の導電性シートから成る帯
電ローラが開示されている。この帯電ローラによれば、
導電性ブラシローラにより可撓性の導電性シートが押圧
されて感光体表面に密着するので、交流のバイアス電圧
を印加することなく低電圧の直流バイアス電圧の印加の
みで均一に摩擦帯電を行うことができるという点で極め
て優れている。しかし、この帯電ローラにおいては、感
光体表面にピンホール等の欠陥が存在していた場合、ピ
ンホール部分に導電性シートが接触するため、該部分に
大電流が流入し、電源の出力や帯電不良を生じ、感光体
の欠陥部分に対応して画像に明瞭な白筋等が発生すると
いう問題を避け得ない。
【0005】また特開平6−202443号公報には、
ブラシローラを内蔵する無端状の可撓性シートから成
り、該可撓性シートを表面側の高抵抗層と内面側(ブラ
シローラ側)の低抵抗層とから構成したものが開示され
ている。この帯電ローラは、特開平6−11952号公
報に開示されている帯電ローラの利点をそのまま有して
おり、しかも、感光体表面にピンホール等の欠陥が存在
していた場合にも、該欠陥部分への大電流の流入がな
く、この結果、電源の出力低下や帯電不良が防止され、
これらに起因する白筋の発生を有効に防止できるという
点で満足し得るものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】然しながら、特開平6
−202443号公報に開示されている帯電ローラは、
均一帯電性の点で必ずしも満足し得るものではなく、例
えば感光体の帯電を行って画像形成を行うと、形成され
る画像には濃度ムラが認められる。また、感光体の中央
部分に相当する部分の画像は、周辺部分の画像よりも低
濃度となっているという問題も認められた。従って、上
記の帯電ローラは、さらなる改善が求められている。
【0007】従って本発明の目的は、均一帯電性が極め
て良好であり、濃度ムラのない良好な画像を形成するこ
とが可能であり、しかも感光体表面にピンホール等の欠
陥が存在していた場合にも、該欠陥に起因する白筋等の
発生も有効に防止することができる接触帯電用の帯電ロ
ーラを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、導電性
軸を内蔵し且つ該軸と導通する様に設けられた無端状の
可撓性シートから成る接触帯電用の帯電ローラにおい
て、前記可撓性シートは、低電気抵抗の内層、高電気抵
抗の中間層及び中間層よりも低電気抵抗の表面層とから
構成されていることを特徴とする帯電ローラが提供され
る。
【0009】本発明において、前記可撓性シートの表面
抵抗率は、106 〜107 Ω/□の範囲にあるのがよ
い。また前記内層は、107 Ω以下の体積抵抗値を有
し、前記中間層は、107 〜1010Ω以下の体積抵抗値
を有し、且つ前記表面層は、105 〜106 Ωの体積抵
抗値を有するものであるのがよい。
【0010】
【作用】本発明の帯電ローラは、感光体等の被帯電体に
接触してこれを帯電せしめる可撓性シートを、低電気抵
抗の内層、高電気抵抗の中間層及び中間層よりも低電気
抵抗の表面層との三層から構成されていることが顕著な
特徴である。即ち、この可撓性シートの内層は、最も電
気抵抗の低い層であり、低抵抗の電流路を形成する。従
って、一定の電圧が該層を介して安定に供給され、可撓
性シートからの一定且つ均一な放電を確保する。また中
間層は、最も高電気抵抗の層であり、可撓性シートから
被帯電体への放電を緩和する。即ち、感光体等の被帯電
体にピンホール等の欠陥が存在していた場合にも、該層
が電流を制限するため、欠陥部分に可撓性シートが接触
しても、この欠陥部分に大電流が流入するのが有効に防
止され、電源の出力低下や帯電不良等のトラブルを生じ
ることがなく、これらに起因する画像中の白筋の発生等
を有効に防止できるのである。さらに前記表面層の電気
抵抗層は、上記中間層よりも低電気抵抗の層である。本
発明においては、高抵抗の中間層の上にこのような低抵
抗層が形成されているため、被帯電体に直接接触するの
は、この低抵抗層である。従って、被帯電体との間に良
好な電流路が確保され、被帯電体への放電が均一に行わ
れ、この結果として、濃度ムラがなく、画像全体として
均一な濃度の画像を得ることができる。
【0011】前述した特開平6−202443号公報に
開示されている帯電ローラでは、被帯電体に接触する可
撓性シートの表面が高電気抵抗層であるため、被帯電体
との間に良好な電流路が形成されず、この結果として被
帯電体への放電が不均一となり、帯電ムラによる画像不
良を生じやすいものとなっていたが、本発明では、上述
した様に、表面に低電気抵抗層を設けているため、この
ような問題を有効に解決できたものである。
【0012】本発明において、上述した三層構成の可撓
性シートは、表面抵抗率が106 〜107 Ω/□の範囲
にあるのが好ましい。即ち、この表面抵抗率が107 Ω
/□よりも大きくなると、該表面からの被帯電体への放
電が不均一となり、均一帯電を行うことが困難となり、
帯電ムラを生じ易く、画像の濃度ムラを生じる。また1
6 Ω/□よりも低いと、感光体等の被帯電体にピンホ
ールなどの欠陥が存在していた場合の大電流の流入を防
止することが困難となる。従って、各層の電気抵抗や厚
み等は、可撓性シートの表面抵抗率が上記範囲内となる
様に、各層の機能に基づいて設定するのがよい。
【0013】
【発明の好適態様】以下、本発明を添付図面に示す具体
例に基づいて詳細に説明する。図1は、本発明の帯電ロ
ーラの側断面を示す図である。
【0014】この帯電ローラ(全体として1で示す)
は、大まかに言って、シームレスチューブ状の可撓性の
積層シート2と、該シート2内を貫通して延びている金
属軸3とから成っている。金属軸3には、アルミニウム
等の導電性且つ剛性材から成る一対のフランジローラ4
が嵌合されており、これには、導電性のゴムリング5を
介して上記可撓性積層シート2の両端が固定されてい
る。即ち、この可撓性シート2には、金属軸3からフラ
ンジローラ4及びゴムリング5を介して給電されるよう
な構造となっている。また可撓性積層シート2は、内層
2a、中間層2b及び表面層2cの三層構造となってい
る。
【0015】本発明において、上記の可撓性積層シート
2を構成する各層の電気抵抗や厚みは、先に述べた通
り、積層シート2の表面抵抗率が106 〜107 Ω/□
の範囲と成る様に、各層の機能に応じて設定されるのが
よい。
【0016】例えば、前記内層2aは低電気抵抗の層で
あり、その体積抵抗値は、一般に、107 Ω以下とし且
つその厚みは50乃至150μm 程度の範囲に設定され
る。内層2aの構成材料としては、このものが所定の導
電性を有しており且つ可撓性を有するという条件を満足
している限り、任意の材料が使用されるが、一般的に
は、各種の導電剤を配合した樹脂乃至ゴムが使用され
る。
【0017】かかる樹脂としては、ポリエステル系エラ
ストマー、ポリアミド系エラストマー、ポリウレタン系
エラストマー、軟質塩化ビニル樹脂、スチレン−ブタジ
エン−スチレンブロック共重合体エラストマー、アクリ
ル系エラストマー等の各種熱可塑性エラストマーが好適
であるが、他にナイロン6、ナイロン6,6 、ナイロン6
−ナイロン6,6 共重合体、ナイロン6,6 −ナイロン6,10
共重合体や、メトキシメチル化ナイロン等のアルコキシ
メチル化ナイロンの如きポリアミド、コポリアミド或い
はそれらの変性体、シリコーン樹脂、ポリビニルブチラ
ール等のアセタール樹脂、ポリ酢酸ビニル、エチレン−
酢酸ビニル共重合体、アイオノマー等も使用できる。ゴ
ムとしては、天然ゴム、ブタジエンゴム、スチレンゴ
ム、ブタジエン−スチレンゴム、ニトリル−ブタジエン
ゴム、エチレン−プロピレン共重合体ゴム、エチレン−
プロピレン−非共役ジエン共重合体ゴム、クロロプレン
ゴム、ブチルゴム、シリコーンゴム、ウレタンゴム、ア
クリルゴム等が好ましい。またニッケル、アルミニウ
ム、銅、黄銅あるいはスズ等の金属箔を使用することも
できる。
【0018】また体積抵抗値を調整するために、上記の
樹脂乃至ゴムに配合される導電剤としては、導電性カー
ボンブラックや、銀、金、銅、黄銅、ニッケル、アルミ
ニウム、ステンレススチール等の金属粉や、酸化スズ系
導電剤等の粉末導電剤を用いることができ、他に、非イ
オン系、陰イオン系、陽イオン系、両性系等の有機導電
剤や、有機スズ系導電剤を用いることもできる。一般
に、これらの導電剤粒子が樹脂乃至ゴム中でチェーンス
トラクチュアを形成しているほうがより高い導電性が得
られるが、この場合には、電圧を印加したときに点状の
高電位部が発生し、帯電ムラを生じるおそれがある。従
って、これらの導電剤は、樹脂乃至ゴム中に一様且つ微
細に分散させることが好ましく、このためには、導電剤
配合樹脂乃至ゴムを十分に混練することが重要である。
また、導電剤の均一分散を有効に行うためには、アクリ
ル酸、メタクリル酸、無水マレイン酸等のエチレン系不
飽和カルボン酸等を共重合させた酸変性樹脂乃至ゴム
を、一部使用することも有効である。
【0019】中間層2bは高抵抗の層であり、通常、そ
の体積抵抗値は107 〜1010Ωの範囲とするのがよ
く、また厚みは10乃至150μm 程度に設定される。
この中間層形成用材料としては、前述した樹脂乃至ゴム
が使用され、このものは、前記と同様、導電剤の配合に
より、上記範囲の体積抵抗値に設定される。
【0020】また表面層2cは、中間層2bよりも低抵
抗の層であり、特に内層2a以上の電気抵抗を有してい
ることが好ましく、通常、その体積抵抗値は105 〜1
6Ωの範囲とするのがよく、また厚みは10乃至15
0μm 程度に設定される。さらに表面層形成用材料とし
ては、前述した樹脂乃至ゴムが使用されるが、これら以
外にも、フッ素系の樹脂乃至ゴム、例えばポリフッ化ビ
ニリデン(PVDF)、ポリテトラフルオロエチレン
(PTFE)、テトラフルオロエチレン−ヘキサフルオ
ロプロピレン共重合体(PTFE・HFP)、パーフル
オロアルコキシ系フッ素樹脂等が好適に使用される。特
にこれらフッ素系の樹脂乃至ゴムを使用すると、不活性
でしかも摩擦係数が小さいため、被帯電体である感光体
の寿命及びシート寿命の点で大きなメリットがある。こ
れらの樹脂乃至ゴムは、前記と同様、導電剤の配合によ
り、上記範囲の体積抵抗値に設定される。
【0021】積層シート2の成形は、例えば同時積層押
出等の一体成形やコーティング等により容易に行うこと
ができる。この場合、各層を形成するための樹脂乃至ゴ
ムは、融点乃至軟化点が近い範囲にあるものを選択使用
することが、両層の接着強度を高める上で望ましい。
【0022】積層シート3の表面(表面層)は、可及的
に平滑であることが好ましく、例えばJIS B060
1による平均粗さが5μm 以下、特に1μm 以下である
ことが望ましい。
【0023】上述した帯電ローラ1において、導電性ゴ
ムリング5は、金属軸3から積層シート2への電流路を
構成するものであるから、十分な導電性を有しているこ
とが必要であるが、通常、上記内層2aと同程度の体積
抵抗値を有していればよい。このゴムリング形成材料と
しては、内層2a形成用の材料で例示したものと同様の
ゴムを使用することができる。また、かかる導電性ゴム
リング5は必須のものではなく、例えば積層シート2の
端部を直接フランジローラ4に接着剤等を用いて固定し
てもよいが、通常は、このようなゴムリング5を使用す
るのがよい。即ち、かかるゴムリング5を使用すること
により、積層シート2を被帯電体に圧接した場合、ゴム
リング5が設けられている部分で積層シート2が被帯電
体に密着し、十分なニップ幅を確保できるので、均一帯
電を有効に行う上で極めて有利となる。
【0024】本発明において、帯電ローラ1の構造は、
可撓性の積層シート2が前述した三層構成となっている
限り、図1に示す態様に限定されず、それ以外にも種々
の構造とすることができる。その一例を、図2乃至図4
に示す。
【0025】図2の帯電ローラでは、金属軸2に絶縁性
のブラシ10が植設されており、またブラシ10とフラ
ンジローラ4との間には、絶縁性のゴムリング11が金
属軸2に嵌め込まれている。即ち、可撓性の積層シート
2は、絶縁性ゴムリング11によって一定のテンション
が加わるようにして、その端部がフランジローラ4に固
定されている。この固定は、例えば熱収縮性の樹脂リン
グ12を用い、シート2の端部をフランジローラ4と樹
脂リング12との間でしっかりと挟持することによって
容易に行われる。勿論、熱収縮性のリング12を使用す
ることなく、適当な接着剤を用いて積層シート2の固定
を行うこともできる。
【0026】この図2の帯電ローラにおいては、絶縁性
ブラシ10は、その先端がシート2の内面に接触するよ
うに設けられる。従って、感光体等の被帯電体に帯電ロ
ーラを圧接した場合、ブラシ10の押圧力によって、積
層シート2は、軸方向全体にわたって被帯電体に密着す
るため、均一帯電の点で極めて有利である。
【0027】上記の絶縁性ブラシ10としては、それ自
体公知の有機乃至無機繊維を使用することができる。こ
のような有機繊維の好適な例としては、合成乃至再生繊
維、例えばナイロン6、ナイロン6,6等のポリアミド
繊維、ポリエチレンテレフタレート等のポリエステル繊
維、アクリル繊維、ポリビニルアルコール繊維、ポリ塩
化ビニル繊維、レーヨン、アセテート等がある。また無
機繊維としては、カーボン繊維が好適である。上記の有
機乃至無機繊維の太さは2乃至10デニール(d)、特
に3乃至6d、繊維長(毛足の長さ)は2乃至7mm、
特に3乃至5mmの範囲にあるのがよく、また植毛密度
は3万乃至10万本/平方インチ、特に4万乃至9万本
/平方インチの範囲にあることが、スムーズで一様な押
圧力を与える上で好適である。また繊維の先端(ブラシ
先端)を丸めておくことが、積層シート2の磨耗を抑制
する上で好ましい。
【0028】また上記の絶縁性ブラシ10に代えて導電
性ブラシを使用することもできる。導電性ブラシを使用
した場合には、このブラシを通して積層シート2への給
電が行われるため、前記フランジリング4としては、絶
縁性のもの、例えばプラスチックから成るものが使用さ
れる。この場合、導電性ブラシの体積抵抗率は102
至108 Ω・cm、特に103乃至106 Ω・cmの範囲に
あるものが好ましい。ブラシ繊維の太さ、繊維長は、前
述した絶縁性ブラシの場合と同様でよいが、植毛密度は
1万乃至20万本/平方インチ、特に3万乃至10万本
/平方インチの範囲にあることが好適である。かかる導
電性ブラシとしては、前述した有機繊維に導電剤を配合
し、或いは繊維表面をメタライズしてて抵抗値を調整し
たものや、カーボン繊維等の導電性無機繊維、ステンレ
ススチールや黄銅等の金属繊維が使用される。尚、導電
剤を使用する場合には、先に述べた導電剤を使用するこ
とができる。
【0029】また図3は、図2の絶縁性ブラシ10の代
わりに、絶縁性スポンジ層20を金属軸3上に設けた例
であり、それ以外は、図2と全く同様である。この帯電
ローラも、絶縁性スポンジ層20の押圧力によって、積
層シート2は、軸方向全体にわたって被帯電体に密着す
るため、均一帯電の点で極めて有利となる。
【0030】上述した帯電ローラにおいて、図1に示し
たものは、例えば径が10mm以下の小径のものとして好
適であり、図2及び図3に示したものは、径が10mm以
上の比較的大径のものして好適である。
【0031】(帯電方法)上述した帯電ローラ1は、例
えば図4に示す様に、感光体ドラム50に可撓性積層シ
ート2が接触するように配置されて、感光体ドラム50
の接触帯電が行われる。即ち、金属軸3には、直流電源
51が接続され、感光体ドラム50に帯電ローラ1を従
動回転させながら直流電圧を印加することによって、感
光体ドラム50の帯電が行われる。この場合、帯電ロー
ラ1を、スプリング等の弾性部材(図示せず)によって
押圧賦勢しながら帯電を行うのが、一定の接触幅を確実
に確保できるという点で望ましい。
【0032】また、上記帯電ローラ1は、必ずしも感光
体ドラム50に従動回転する様に設ける必要はなく、例
えば帯電ローラ1の金属軸3に駆動機構を連結し、感光
体ドラム50とは独立して駆動回転させることもできる
し、また適当な駆動伝達機構を金属軸3に連結し、感光
体ドラム50の駆動回転を金属軸3に伝達して帯電ロー
ラ1を駆動回転させることもできる。
【0033】上記帯電ローラ1(積層シート2)に印加
する帯電電圧は、感光体ドラム1表面の帯電開始電圧値
の1.5乃至3.5倍、特に2乃至3倍に設定することが好
ましい。また、交流電源52を直流電源51に組み合わ
せ、上記直流電圧にさらに交流電圧を重畳した電圧を印
加することも可能である。このような交流としては、周
波数が300乃至1500Hz、特に400乃至100
0Hzで、ピーク間電圧が上記直流電圧の2.5乃至4
倍、特に2.8乃至3.5倍の交流を使用することが好適で
ある。
【0034】上記の帯電後は、それ自体公知の手段によ
って画像形成が行われる。例えば、図示はされていない
が、感光体ドラム50の周囲には、画像露光機構、現像
機構、転写機構、クリーニング機構、除電機構が配置さ
れており、主帯電後に画像露光が行われて原稿像に対応
する静電像が形成され、この静電像は、現像機構によっ
て現像され、顕像化されたトナー像が形成される。この
トナー像は、転写機構によって所定の用紙に転写され、
転写像は、熱、圧力等によって用紙に定着される。一
方、転写終了後の感光体ドラム50は、クリーニング機
構によって表面から残存トナーや紙粉が除去され、次い
で除電機構によって除電され、これにより画像形成サイ
クルの一サイクルが完了する。
【0035】上述した例は、本発明の帯電ローラを感光
体ドラムの主帯電に用いた例であるが、勿論、この帯電
ローラは、感光体ドラムの除電等にも使用し得ることは
言うまでもない。
【0036】本発明の帯電ローラは、複写機、ファクシ
ミリ、レーザプリンター等の各種電子写真法に使用され
る感光体の帯電に有用であり、単層乃至積層構造の各種
感光体、例えばa−Si感光体、セレン感光体、単層ま
たは多層の有機感光体等の任意の感光体の帯電に適用可
能である。これらの内でも、有機感光体に対して本発明
の帯電ローラを適用すると、オゾンやNOX の発生がな
いため、感光体を構成する電荷発生顔料、電荷輸送物
質、結着剤、誘電体等の劣化がなく、その寿命を延ばす
ことが可能である。
【0037】
【実施例】実験例1 内層形成用樹脂としてポリウレタン、内層形成用樹脂と
してポリウレタン、中間層及び表層形成用樹脂として、
ポリフッ化ビニリデンを使用し、表1に示す表面抵抗
率、体積抵抗値を有する三層構成の可撓性積層シートを
作成した。また比較のために、表層のない二層構成の積
層シートも作成した。これらの積層シートを用いて図1
に示す構造の帯電ローラを組み立て、有機感光体を用い
た三田工業(株)製電子写真複写機DC−2566改造
機に装着し、交流電圧を印加することなしに、帯電、露
光、現像、転写及び定着を行った。
【0038】尚、帯電条件は、以下の様に設定した。 帯電条件; 印加直流電圧 :+1600V(帯電開始電圧:+
600V) 帯電ローラ回転数 :298.89rpm (感光体と従動
回転) 感光体周速度 :156.5mm/sec
【0039】得られた画像の画質を目視で評価した。そ
の結果を表1に示す。その判断基準は、次の通りであ
る。 画質の判断基準: ○:濃度ムラのない画像が得られた。 △:やや濃度ムラが認められた。 ×:画像中に白筋が発生し、濃度ムラがはっきりと確認
された。
【0040】また、ピンホールのある感光体を用いて同
様の条件で帯電を行ったところ、全ての帯電ローラで、
ピンホール部に対する帯電電流の集中リークに起因する
白スジ等の画像欠陥は全く発生しなかった。
【0041】
【表1】
【0042】
【発明の効果】本発明の帯電ローラによれば、高抵抗の
中間層の上に低抵抗層が形成されているため、低抵抗層
が被帯電体に直接接触し、被帯電体との間に良好な電流
路が確保される。従って、被帯電体への放電が均一に行
われ、濃度ムラがなく、画像全体として均一な濃度の画
像を得ることができる。また中間層として高抵抗層が設
けられているため、感光体表面にピンホール等の欠陥が
生じていた場合にも、電源の出力低下を生じることな
く、感光体表面の帯電を均一且つ安定に、しかも感光体
の寿命を低下させることなく行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の帯電ローラを示す側断面図。
【図2】本発明の帯電ローラの他の例を示す側断面図。
【図3】本発明の帯電ローラのさらに他の例を示す側断
面図。
【図4】本発明の帯電ローラを用いての感光体ドラムの
帯電方法を説明するための図。
フロントページの続き (72)発明者 白井 昌宏 大阪市中央区玉造1丁目2番28号 三田工 業株式会社内 (72)発明者 松田 政準 大阪市中央区玉造1丁目2番28号 三田工 業株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 導電性軸を内蔵し且つ該軸と導通する様
    に設けられた無端状の可撓性シートから成る接触帯電用
    の帯電ローラにおいて、 前記可撓性シートは、低電気抵抗の内層、高電気抵抗の
    中間層及び中間層よりも低電気抵抗の表面層とから構成
    されていることを特徴とする帯電ローラ。
  2. 【請求項2】 前記可撓性シートは、106 〜107 Ω
    /□の表面抵抗率を有するものである請求項1に記載の
    帯電ローラ。
  3. 【請求項3】 前記内層は、107 Ω以下の体積抵抗値
    を有し、前記中間層は、107 〜1010Ωの体積抵抗値
    を有し、且つ前記表面層は、105 〜106Ωの体積抵
    抗値を有するものである請求項2に記載の帯電ローラ。
  4. 【請求項4】 前記表面層は、内層よりも高い体積抵抗
    値を有するものである請求項1の帯電ローラ。
JP4445295A 1995-03-03 1995-03-03 接触帯電用帯電ローラ Pending JPH08240965A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4445295A JPH08240965A (ja) 1995-03-03 1995-03-03 接触帯電用帯電ローラ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4445295A JPH08240965A (ja) 1995-03-03 1995-03-03 接触帯電用帯電ローラ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH08240965A true JPH08240965A (ja) 1996-09-17

Family

ID=12691889

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP4445295A Pending JPH08240965A (ja) 1995-03-03 1995-03-03 接触帯電用帯電ローラ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH08240965A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6308039B1 (en) * 1998-07-01 2001-10-23 Konica Corporation Apparatus for fixing toner images on a transfer material
US7713458B2 (en) 2003-10-31 2010-05-11 Sumitomo Rubber Industries, Ltd. Method of manufacturing laminated seamless belt and laminated seamless belt
JP2016038511A (ja) * 2014-08-08 2016-03-22 住友ゴム工業株式会社 導電性ローラおよび画像形成装置
JP2021021770A (ja) * 2019-07-25 2021-02-18 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 画像形成装置及び画像形成方法

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6308039B1 (en) * 1998-07-01 2001-10-23 Konica Corporation Apparatus for fixing toner images on a transfer material
US7713458B2 (en) 2003-10-31 2010-05-11 Sumitomo Rubber Industries, Ltd. Method of manufacturing laminated seamless belt and laminated seamless belt
JP2016038511A (ja) * 2014-08-08 2016-03-22 住友ゴム工業株式会社 導電性ローラおよび画像形成装置
JP2021021770A (ja) * 2019-07-25 2021-02-18 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 画像形成装置及び画像形成方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5172173A (en) Image forming device and transfer belt having contact-type electricity feeding means
US5483323A (en) Electrophotographic apparatus utilizing a hollow roller changing mechanism
KR100203004B1 (ko) 화상 담지 벨트 및 상기 화상 담지 벨트를 사용하는 화상 형성 장치
US5659853A (en) Electrically charging method and electrically charging device used therefor
US5485344A (en) Method of contact-charging the surface of a photosensitive material
JP2008203669A (ja) 画像形成装置
JP2009048032A (ja) 中間転写ベルト及び画像形成装置
US5446615A (en) Electrifying method and electrifying apparatus used therefor
JPH1073983A (ja) 画像形成装置
JPH08240965A (ja) 接触帯電用帯電ローラ
JPH07140762A (ja) 接触帯電機構のクリ−ニング装置
JP3293970B2 (ja) 感光体表面の接触帯電方法
JPH0844142A (ja) 電子写真法に用いる帯電装置
JPH07168417A (ja) 帯電装置
JPH08262841A (ja) 接触帯電装置、接触転写装置、接触現像装置、クリーニング装置及び画像形成装置
JPH0713403A (ja) 接触帯電装置の製造方法
JPH07168419A (ja) 帯電方法及びそれに用いる帯電装置
JP3023192B2 (ja) 画像形成装置
US6999699B2 (en) Contact charger and image forming apparatus
JP2016136029A (ja) 回転体ユニットおよび画像形成装置
JPH06337570A (ja) 帯電装置
JPH08146709A (ja) 接触帯電装置
JPH0764370A (ja) 帯電装置
JPH06337572A (ja) 帯電装置
JPH0862927A (ja) 電子写真法に適用する感光体の帯電方法及び該方法に用いる帯電装置