JPH0611952A - 帯電方法及びそれに用いる帯電装置 - Google Patents
帯電方法及びそれに用いる帯電装置Info
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- JPH0611952A JPH0611952A JP4554993A JP4554993A JPH0611952A JP H0611952 A JPH0611952 A JP H0611952A JP 4554993 A JP4554993 A JP 4554993A JP 4554993 A JP4554993 A JP 4554993A JP H0611952 A JPH0611952 A JP H0611952A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 感光体等の被帯電体を、その表面の損耗を発
生することなしに均一に帯電する方法及び装置を提供す
る。 【構成】 接触式帯電部材として可撓性の導電性エンド
レスシートと、このシートと被帯電体との接触位置でエ
ンドレスシートを支持し且つこれに押圧力を付与するブ
ラシとの組合せを使用し、しかもエンドレスシートを被
帯電体と実質上同期した速度で駆動乃至従動させ、しか
もブラシとエンドレスシートとに速度差を与えた。 【効果】 感光体等の被帯電体に一切摩耗や損傷を与え
ることなしに、該被帯電体に凹凸がある場合にも、また
感光体表面に異物が付着している場合にも均一且つ一様
に帯電させ、感光体表面にトナーフィルミングを形成す
ることもなく、比較的小さな力でも帯電部材と感光体と
の一様な接触状態が維持され、その結果として均一帯電
と摩耗防止とが可能となる。
生することなしに均一に帯電する方法及び装置を提供す
る。 【構成】 接触式帯電部材として可撓性の導電性エンド
レスシートと、このシートと被帯電体との接触位置でエ
ンドレスシートを支持し且つこれに押圧力を付与するブ
ラシとの組合せを使用し、しかもエンドレスシートを被
帯電体と実質上同期した速度で駆動乃至従動させ、しか
もブラシとエンドレスシートとに速度差を与えた。 【効果】 感光体等の被帯電体に一切摩耗や損傷を与え
ることなしに、該被帯電体に凹凸がある場合にも、また
感光体表面に異物が付着している場合にも均一且つ一様
に帯電させ、感光体表面にトナーフィルミングを形成す
ることもなく、比較的小さな力でも帯電部材と感光体と
の一様な接触状態が維持され、その結果として均一帯電
と摩耗防止とが可能となる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、新規な帯電方法及びそ
れに用いる帯電装置に関するもので、より詳細には感光
体等の被帯電体を、その表面の損耗を発生することなし
に均一に帯電する方法及び装置に関する。
れに用いる帯電装置に関するもので、より詳細には感光
体等の被帯電体を、その表面の損耗を発生することなし
に均一に帯電する方法及び装置に関する。
【0002】
【従来の技術】電子写真装置において静電潜像の形成に
は、感光体の表面を一様に帯電し、帯電後の感光体を直
像露光するシステムが採用されている。従来、感光体等
の被帯電体の帯電にはコロナワイヤーが広く使用されて
いるが、コロナ帯電にはコロナを発生させるための高電
圧発生装置が必要であり、このため帯電装置のコストが
高くつき、またコロナ放電に際してオゾンやNOx 等の
有害成分が発生して、環境を汚染したり、或いは感光体
を劣化させたりするという問題がある。この問題を解決
するため、帯電機構と感光体とを直接接触させて帯電を
行う所謂接触帯電方式が種々提案されており、これらは
ブラシ帯電方式、ローラ帯電方式、ブレード帯電方式に
大別される。
は、感光体の表面を一様に帯電し、帯電後の感光体を直
像露光するシステムが採用されている。従来、感光体等
の被帯電体の帯電にはコロナワイヤーが広く使用されて
いるが、コロナ帯電にはコロナを発生させるための高電
圧発生装置が必要であり、このため帯電装置のコストが
高くつき、またコロナ放電に際してオゾンやNOx 等の
有害成分が発生して、環境を汚染したり、或いは感光体
を劣化させたりするという問題がある。この問題を解決
するため、帯電機構と感光体とを直接接触させて帯電を
行う所謂接触帯電方式が種々提案されており、これらは
ブラシ帯電方式、ローラ帯電方式、ブレード帯電方式に
大別される。
【0003】ブラシ帯電方式の一例として、特公昭60
−220588号公報には、本体に導電性の接触子を設
けた導電性ブラシを感光体に接触して帯電するブラシ帯
電装置において、接触子の固有抵抗100 〜104 Ωcm
で太さを3d〜6dとすると共に、5万〜20万本/in
ch2 の密度で本体に設けたブラシ帯電装置が記載されて
いる。
−220588号公報には、本体に導電性の接触子を設
けた導電性ブラシを感光体に接触して帯電するブラシ帯
電装置において、接触子の固有抵抗100 〜104 Ωcm
で太さを3d〜6dとすると共に、5万〜20万本/in
ch2 の密度で本体に設けたブラシ帯電装置が記載されて
いる。
【0004】また、ローラ帯電装置の一例として、特開
昭63−149668号公報には、被帯電体表面に当接
させた導電性部材に電圧を印加して帯電を行う接触帯電
方法において、前記導電性部材は被帯電体表面に当接す
る面領域と、それに引続いて被帯電体の面移動方向下流
に向うに従って被帯電体面から徐々に離間する面領域を
具備させ、該導電性部材に対して帯電開始電圧の2倍以
上のピーク間電圧を有する脈流電圧を印加することによ
り該部材の前記離間領域と被帯電体面間で振動電界を形
成させ帯電を行わせる方法が記載されている。また、特
開平1−191161号公報には、ローラを導電性の下
層分と高抵抗体の上層部とで形成することも記載されて
いる。
昭63−149668号公報には、被帯電体表面に当接
させた導電性部材に電圧を印加して帯電を行う接触帯電
方法において、前記導電性部材は被帯電体表面に当接す
る面領域と、それに引続いて被帯電体の面移動方向下流
に向うに従って被帯電体面から徐々に離間する面領域を
具備させ、該導電性部材に対して帯電開始電圧の2倍以
上のピーク間電圧を有する脈流電圧を印加することによ
り該部材の前記離間領域と被帯電体面間で振動電界を形
成させ帯電を行わせる方法が記載されている。また、特
開平1−191161号公報には、ローラを導電性の下
層分と高抵抗体の上層部とで形成することも記載されて
いる。
【0005】更に、ブレード帯電方式の一例として、特
開平3−203754号公報には、被帯電体の移動方向
に対向して先端部分が被帯電体に当接し、かつ被帯電体
との間にくさび状の空隙を形成するように配置された帯
電ブレードを有し、該ブレードは、被帯電体に対向した
部分に、電圧を印加される放電電極としての抵抗体を有
していることを特徴とする帯電装置が記載されている。
開平3−203754号公報には、被帯電体の移動方向
に対向して先端部分が被帯電体に当接し、かつ被帯電体
との間にくさび状の空隙を形成するように配置された帯
電ブレードを有し、該ブレードは、被帯電体に対向した
部分に、電圧を印加される放電電極としての抵抗体を有
していることを特徴とする帯電装置が記載されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】これらの接触帯電方式
は、コロナ帯電方式に比して印加電圧が低く、従ってオ
ゾンやNOx 類の発生もないという利点を有している
が、コロナ帯電方式に比して帯電が不均一になるという
欠点がある。即ち、ブラシ帯電の場合、帯電部材(ブラ
シ)と被帯電体との接触が点接触乃至線接触となるた
め、帯電されない部分がミクロ的に発生し、帯電が不均
一になるという欠点がみられる。また、ブラシが直接感
光体の表面に当るため、感光体が摩耗しやすく、特によ
り均一な帯電を目的として、ブラシの高速回転を行う場
合には摩耗傾向が著しくなる。更に、ブラシ自体のヘタ
リや、毛抜け或いは他の性能劣化も生じるので、その寿
命も短いことも難点である。
は、コロナ帯電方式に比して印加電圧が低く、従ってオ
ゾンやNOx 類の発生もないという利点を有している
が、コロナ帯電方式に比して帯電が不均一になるという
欠点がある。即ち、ブラシ帯電の場合、帯電部材(ブラ
シ)と被帯電体との接触が点接触乃至線接触となるた
め、帯電されない部分がミクロ的に発生し、帯電が不均
一になるという欠点がみられる。また、ブラシが直接感
光体の表面に当るため、感光体が摩耗しやすく、特によ
り均一な帯電を目的として、ブラシの高速回転を行う場
合には摩耗傾向が著しくなる。更に、ブラシ自体のヘタ
リや、毛抜け或いは他の性能劣化も生じるので、その寿
命も短いことも難点である。
【0007】また、導電性ローラを使用する帯電方式で
は、ローラに線圧を印加しても、感光体に凹凸がある
と、この凹部とローラとを一様に接触させることが困難
となり、やはり帯電を均一に行うことがむづかしくな
る。また、感光体表面には、ゴミ、紙粉、トナー等が付
着している場合が普通であり、ローラと感光体との間に
これら異物が存在すると、幅方向に帯電不良部が発生す
る。これらの問題を解消すべく、ローラに高い圧力を印
加すると、感光体の摩耗が著しくなるという問題が生じ
る。ローラ表面に柔軟性クッション性を与えることが有
効であると考えられるが、導電性ゴムでは得られる柔軟
性に限度があると共に、ゴム中の柔軟剤(可塑剤)が表
面に移行し、感光層が汚染されるという不都合も生じ
る。
は、ローラに線圧を印加しても、感光体に凹凸がある
と、この凹部とローラとを一様に接触させることが困難
となり、やはり帯電を均一に行うことがむづかしくな
る。また、感光体表面には、ゴミ、紙粉、トナー等が付
着している場合が普通であり、ローラと感光体との間に
これら異物が存在すると、幅方向に帯電不良部が発生す
る。これらの問題を解消すべく、ローラに高い圧力を印
加すると、感光体の摩耗が著しくなるという問題が生じ
る。ローラ表面に柔軟性クッション性を与えることが有
効であると考えられるが、導電性ゴムでは得られる柔軟
性に限度があると共に、ゴム中の柔軟剤(可塑剤)が表
面に移行し、感光層が汚染されるという不都合も生じ
る。
【0008】更に、ブレード帯電方式においても、ロー
ラ帯電の場合と同様に帯電不均一の問題を生じるばかり
ではなく、感光体表面との摩擦によるブレード反転(め
くれ)やビビリ現象の発生によってその傾向は一層著し
いものとなると共に、感光体の摩耗、損傷発生も著しく
なる。
ラ帯電の場合と同様に帯電不均一の問題を生じるばかり
ではなく、感光体表面との摩擦によるブレード反転(め
くれ)やビビリ現象の発生によってその傾向は一層著し
いものとなると共に、感光体の摩耗、損傷発生も著しく
なる。
【0009】従って、本発明の目的は、感光体等の被帯
電体を損耗させることなく、均一且つ一様に帯電させる
ことが可能な帯電方法及び装置を提供するにある。本発
明の他の目的は、感光体等の被帯電体に凹凸がある場合
にも、また感光体表面に異物が付着している場合にも均
一且つ一様な帯電が可能となる帯電方法及び装置を提供
するにある。本発明の更に他の目的は、比較的小さな力
でも帯電部材と感光体との一様な接触状態が維持され、
その結果として均一帯電と摩耗防止とが可能となる帯電
方法及び装置を提供するにある。
電体を損耗させることなく、均一且つ一様に帯電させる
ことが可能な帯電方法及び装置を提供するにある。本発
明の他の目的は、感光体等の被帯電体に凹凸がある場合
にも、また感光体表面に異物が付着している場合にも均
一且つ一様な帯電が可能となる帯電方法及び装置を提供
するにある。本発明の更に他の目的は、比較的小さな力
でも帯電部材と感光体との一様な接触状態が維持され、
その結果として均一帯電と摩耗防止とが可能となる帯電
方法及び装置を提供するにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、電圧が
印加された帯電部材と被帯電体とを物理的に接触させて
被帯電体を帯電する方法において、帯電部材が可撓性の
導電性エンドレスシートと、前記エンドレスシートと被
帯電体との接触位置でエンドレスシートを支持し且つこ
れに押圧力を付与するブラシとから成り、該エンドレス
シートを、これに帯電電圧を印加しつつ被帯電体と実質
上同期した速度で駆動乃至従動させ且つブラシとエンド
レスシートとを異なる速度に維持させることを特徴とす
る帯電方法が提供される。
印加された帯電部材と被帯電体とを物理的に接触させて
被帯電体を帯電する方法において、帯電部材が可撓性の
導電性エンドレスシートと、前記エンドレスシートと被
帯電体との接触位置でエンドレスシートを支持し且つこ
れに押圧力を付与するブラシとから成り、該エンドレス
シートを、これに帯電電圧を印加しつつ被帯電体と実質
上同期した速度で駆動乃至従動させ且つブラシとエンド
レスシートとを異なる速度に維持させることを特徴とす
る帯電方法が提供される。
【0011】本発明によればまた、電圧が印加された帯
電部材と被帯電体とを物理的に接触させて被帯電体を帯
電させる装置において、上記帯電部材が可撓性の中空導
電性ローラと、前記中空導電性ローラ内に同軸にしかも
相互に回転可能に設けられたブラシローラと、中空導電
性ローラに帯電電圧を印加する給電機構と、中空導電性
ローラを被帯電体と同期した速度で駆動する駆動機構
と、ブラシローラを中空導電性ローラと異った速度で駆
動する駆動機構とから成ることを特徴とする帯電装置が
提供される。
電部材と被帯電体とを物理的に接触させて被帯電体を帯
電させる装置において、上記帯電部材が可撓性の中空導
電性ローラと、前記中空導電性ローラ内に同軸にしかも
相互に回転可能に設けられたブラシローラと、中空導電
性ローラに帯電電圧を印加する給電機構と、中空導電性
ローラを被帯電体と同期した速度で駆動する駆動機構
と、ブラシローラを中空導電性ローラと異った速度で駆
動する駆動機構とから成ることを特徴とする帯電装置が
提供される。
【0012】本発明によれば更に、電圧が印加された帯
電部材と、被帯電体とを物理的に接触させて被帯電体を
帯電させる装置において、上記帯電部材が可撓性の導電
性エンドレスベルトと、エンドレスベルトを介して被帯
電体に対向し且つエンドレスベルトを被帯電体に押圧す
る回転可能なブラシローラと、エンドレスベルトに帯電
電圧を印加する給電機構と、エンドレスベルトを被帯電
体と同期した速度で駆動する駆動機構と、ブラシローラ
をエンドレスベルトと異った速度で駆動する駆動機構と
から成ることを特徴とする帯電装置が提供される。
電部材と、被帯電体とを物理的に接触させて被帯電体を
帯電させる装置において、上記帯電部材が可撓性の導電
性エンドレスベルトと、エンドレスベルトを介して被帯
電体に対向し且つエンドレスベルトを被帯電体に押圧す
る回転可能なブラシローラと、エンドレスベルトに帯電
電圧を印加する給電機構と、エンドレスベルトを被帯電
体と同期した速度で駆動する駆動機構と、ブラシローラ
をエンドレスベルトと異った速度で駆動する駆動機構と
から成ることを特徴とする帯電装置が提供される。
【0013】
【作用】本発明によれば、電圧が印加されて被帯電部材
と接触する帯電部材として、可撓性の導電性エンドレス
シートと、このエンドレスシートと被帯電体との接触位
置でエンドレスシートを支持し且つこれに押圧部を付与
するブラシとの組合せを使用する。この組合せでは、被
帯電部材と接触するのは可撓性の導電性シートであり、
被帯電部材と接触するように付勢するのはブラシであっ
て、帯電部材を上記のように機能分離したことが本発明
の特徴である。
と接触する帯電部材として、可撓性の導電性エンドレス
シートと、このエンドレスシートと被帯電体との接触位
置でエンドレスシートを支持し且つこれに押圧部を付与
するブラシとの組合せを使用する。この組合せでは、被
帯電部材と接触するのは可撓性の導電性シートであり、
被帯電部材と接触するように付勢するのはブラシであっ
て、帯電部材を上記のように機能分離したことが本発明
の特徴である。
【0014】先ず、導電性シートは、可撓性であるた
め、変形自在であり被帯電体表面にどのような凹凸があ
っても、全表面と一様に接触することが可能であり、し
かも被帯電体表面にゴミ、紙粉、残留トナー等の異物が
付着していても、この付着部分以外の表面と一様に接触
することが可能である。また、ブラシは個々の穂が押圧
用スプリングとして、作用も最も微細且つ緻密な付勢用
スプリングとして作用し、導電性シートと被帯電体との
一様且つスムースな接触を可能にする。即ち、ブラシ帯
電では被帯電体との接触が点接触乃至線接触となること
は既に指摘した通りであるが、本発明では、ブラシと被
帯電体との間に可撓性の導電性シートを介在させること
によりブラシにより印加される小さな圧力で被帯電体と
の接触が一様な面接触となり、均一帯電が可能となるの
である。本発明では、上記導電性シートを被帯電体と実
質上同期した速度で駆動乃至従動させ且つブラシとエン
ドレスシートとを相対的に異なる速度に維持することも
重要である。
め、変形自在であり被帯電体表面にどのような凹凸があ
っても、全表面と一様に接触することが可能であり、し
かも被帯電体表面にゴミ、紙粉、残留トナー等の異物が
付着していても、この付着部分以外の表面と一様に接触
することが可能である。また、ブラシは個々の穂が押圧
用スプリングとして、作用も最も微細且つ緻密な付勢用
スプリングとして作用し、導電性シートと被帯電体との
一様且つスムースな接触を可能にする。即ち、ブラシ帯
電では被帯電体との接触が点接触乃至線接触となること
は既に指摘した通りであるが、本発明では、ブラシと被
帯電体との間に可撓性の導電性シートを介在させること
によりブラシにより印加される小さな圧力で被帯電体と
の接触が一様な面接触となり、均一帯電が可能となるの
である。本発明では、上記導電性シートを被帯電体と実
質上同期した速度で駆動乃至従動させ且つブラシとエン
ドレスシートとを相対的に異なる速度に維持することも
重要である。
【0015】被帯電体と可撓性導電性シートとの間に速
度差があると、このシートにヨジレ、ネジレが発生し、
帯電装置の円滑な運転や寿命の点で望ましくないばかり
ではなく、このようなヨジレ、ネジレが発生すると、均
一帯電が困難となるので好ましくない。本発明において
は、可撓性導電性シートを被帯電体と実質上同期した速
度で駆動乃至従動させることにより、両者の間の摩擦が
なく、被帯電体表面の摩耗及び損傷を防止できることに
なる。
度差があると、このシートにヨジレ、ネジレが発生し、
帯電装置の円滑な運転や寿命の点で望ましくないばかり
ではなく、このようなヨジレ、ネジレが発生すると、均
一帯電が困難となるので好ましくない。本発明において
は、可撓性導電性シートを被帯電体と実質上同期した速
度で駆動乃至従動させることにより、両者の間の摩擦が
なく、被帯電体表面の摩耗及び損傷を防止できることに
なる。
【0016】また、可撓性導電性シートとブラシとを異
なる速度に維持することにより、可撓性、導電性シート
を被導電体に当接させた状態で、この上をブラシがなぞ
る形となり、可撓性導電性シートと被帯電体表面との接
触が極めて一様且つ密実に行われることになる。
なる速度に維持することにより、可撓性、導電性シート
を被導電体に当接させた状態で、この上をブラシがなぞ
る形となり、可撓性導電性シートと被帯電体表面との接
触が極めて一様且つ密実に行われることになる。
【0017】
(帯電装置)本発明に用いる帯電装置において、可撓
性、導電性、エンドレスシートはシームレスのチュー
ブ、即ち、可撓性の中空導電性ロールであってもよい
し、可撓性の導電性エンドレスベルトであってもよい。
また、ブラシは回転可能なブラシローラとして使用する
が、ブラシの穂は、導電性の有機乃至金属繊維から成っ
ていてもよいし、また非導電性の有機乃至無機繊維から
成っていてもよい。導電性シートへの給電は、前者の場
合にはブラシを通して行い、後者の場合にはブラシとは
別個の給電機構により行う。
性、導電性、エンドレスシートはシームレスのチュー
ブ、即ち、可撓性の中空導電性ロールであってもよい
し、可撓性の導電性エンドレスベルトであってもよい。
また、ブラシは回転可能なブラシローラとして使用する
が、ブラシの穂は、導電性の有機乃至金属繊維から成っ
ていてもよいし、また非導電性の有機乃至無機繊維から
成っていてもよい。導電性シートへの給電は、前者の場
合にはブラシを通して行い、後者の場合にはブラシとは
別個の給電機構により行う。
【0018】本発明の帯電装置の一例を図1の(a)
(断面図)及び図1の(b)(側面図)を用いて説明す
る。この帯電装置1は、大まかに言って、可撓性の中空
導電性ローラ2と、この可撓性ローラ2内に同軸にしか
も相互に回転可能に設けられたブラシローラ3とから成
っている。
(断面図)及び図1の(b)(側面図)を用いて説明す
る。この帯電装置1は、大まかに言って、可撓性の中空
導電性ローラ2と、この可撓性ローラ2内に同軸にしか
も相互に回転可能に設けられたブラシローラ3とから成
っている。
【0019】ブラシローラ3は、駆動軸4とこの軸に植
接されたブラシ5とから成っており、この具体例ではブ
ラシ5は導電性繊維から成っている。中空導電性ローラ
2は、両端に剛性のあるエンド6を有しており、このエ
ンド6は大径部7と大径部からテーパ状に絞られた小径
部8とを備えており、小径部8には駆動用ギヤ9が固着
されている。また、エンド6の中心には、これを貫通す
る穴10が設けられており、この穴10をブラシローラ
の駆動軸4が貫通して、エンド6の外方に延びている。
エンド6とブラシ駆動軸4との間には、両者の相対的回
転を可能にする軸受11が設けられている。可撓性中空
ローラ2はエンド6の大径部7の外周で支持されてお
り、その端部は締結部材12によりエンド6の小径部8
に固定されている。この具体例において締結部材12は
熱収縮性の樹脂リング(チューブ)であり、熱収縮によ
り可撓性中空ローラ2の両端をエンド6に固定してい
る。また、可撓性中空ローラ2の内面はその内部に収容
されたブラシ5と当接して、ブラシ5により支持される
状態となっている。エンド6の大径部7はその周囲の可
撓性ローラを介して被帯電体(図示せず)への当接部分
13となるが、これら当接部分13、13間で可撓性中
空ローラ2はブラシ5で支持されて当接部分13、13
の外径よりも若干径が増大した状態となっている。更に
可撓性中空ローラ2を正しく位置決めするために、ブラ
シ5の端部14とエンド6の内側端部15との間には、
押しスプリング16、16が設けられ、可撓性導電性中
空ローラ2に軸方向への若干のテンションを付与してい
る。
接されたブラシ5とから成っており、この具体例ではブ
ラシ5は導電性繊維から成っている。中空導電性ローラ
2は、両端に剛性のあるエンド6を有しており、このエ
ンド6は大径部7と大径部からテーパ状に絞られた小径
部8とを備えており、小径部8には駆動用ギヤ9が固着
されている。また、エンド6の中心には、これを貫通す
る穴10が設けられており、この穴10をブラシローラ
の駆動軸4が貫通して、エンド6の外方に延びている。
エンド6とブラシ駆動軸4との間には、両者の相対的回
転を可能にする軸受11が設けられている。可撓性中空
ローラ2はエンド6の大径部7の外周で支持されてお
り、その端部は締結部材12によりエンド6の小径部8
に固定されている。この具体例において締結部材12は
熱収縮性の樹脂リング(チューブ)であり、熱収縮によ
り可撓性中空ローラ2の両端をエンド6に固定してい
る。また、可撓性中空ローラ2の内面はその内部に収容
されたブラシ5と当接して、ブラシ5により支持される
状態となっている。エンド6の大径部7はその周囲の可
撓性ローラを介して被帯電体(図示せず)への当接部分
13となるが、これら当接部分13、13間で可撓性中
空ローラ2はブラシ5で支持されて当接部分13、13
の外径よりも若干径が増大した状態となっている。更に
可撓性中空ローラ2を正しく位置決めするために、ブラ
シ5の端部14とエンド6の内側端部15との間には、
押しスプリング16、16が設けられ、可撓性導電性中
空ローラ2に軸方向への若干のテンションを付与してい
る。
【0020】上記図1の帯電装置を電子写真複写機に応
用した例を示す図2において、電子写真感光層(被帯電
体)20を備えた回転ドラム21の周囲に、上記帯電装
置1、画像露光機構22、現像機構23、トナー転写機
構24、クリーニング機構25及び露光除電機構26を
順次配置する。
用した例を示す図2において、電子写真感光層(被帯電
体)20を備えた回転ドラム21の周囲に、上記帯電装
置1、画像露光機構22、現像機構23、トナー転写機
構24、クリーニング機構25及び露光除電機構26を
順次配置する。
【0021】帯電装置1全体は一面が開口した箱18に
収納させ、これを押しスプリング27等の手段で感光体
ドラム21に一定の圧力で当接させる。また、可撓性中
空導電性ローラ2は感光体ドラム21と同期した速度で
駆動させ、一方ブラシローラ3はその駆動軸4を介して
中空導電性2とは異なった速度で駆動させる。また駆動
軸4は機枠や駆動系から電気的に絶縁された状態にあ
り、集電子(図示せず)、配線28、切換スイッチ29
を介して直流電源30、脈流帯電電源31に接続されて
いる。
収納させ、これを押しスプリング27等の手段で感光体
ドラム21に一定の圧力で当接させる。また、可撓性中
空導電性ローラ2は感光体ドラム21と同期した速度で
駆動させ、一方ブラシローラ3はその駆動軸4を介して
中空導電性2とは異なった速度で駆動させる。また駆動
軸4は機枠や駆動系から電気的に絶縁された状態にあ
り、集電子(図示せず)、配線28、切換スイッチ29
を介して直流電源30、脈流帯電電源31に接続されて
いる。
【0022】本発明の帯電装置1を使用すると、感光層
20の帯電が感光層20を摩耗することなく一様に行わ
れるので、画像露光により高いコントラストでしかも乱
れのない静電潜像を形成することができ、次いで行う現
像及び転写で、高濃度でしかも画質に優れた被写物を得
ることができる。尚、ブラシローラが電気絶縁性のブラ
シから成る場合には、図3に示すように可撓性中空導電
性ローラ2に圧接する集電子17を設け、この集電子1
7からローラ2に帯電用の電圧を供給すればよい。
20の帯電が感光層20を摩耗することなく一様に行わ
れるので、画像露光により高いコントラストでしかも乱
れのない静電潜像を形成することができ、次いで行う現
像及び転写で、高濃度でしかも画質に優れた被写物を得
ることができる。尚、ブラシローラが電気絶縁性のブラ
シから成る場合には、図3に示すように可撓性中空導電
性ローラ2に圧接する集電子17を設け、この集電子1
7からローラ2に帯電用の電圧を供給すればよい。
【0023】また、図4に示すように、可撓性の中空導
電性ローラ2の代りに、可撓性の導電性エンドレスベル
ト2aを使用することもでき、この場合には絶縁性ガイ
ドローラ19a,19b,19c,19d等を介して、
ブラシローラ3と被帯電体20との間に、可撓性導電性
エンドレスベルト2aを被帯電体20と同期した速度で
供給すればよい。
電性ローラ2の代りに、可撓性の導電性エンドレスベル
ト2aを使用することもでき、この場合には絶縁性ガイ
ドローラ19a,19b,19c,19d等を介して、
ブラシローラ3と被帯電体20との間に、可撓性導電性
エンドレスベルト2aを被帯電体20と同期した速度で
供給すればよい。
【0024】本発明において、可撓性の導電性シートと
しては、このものが導電性であり、且つ可撓性を有する
という条件を満す限り任意の材料が使用される。例え
ば、このシートは導電性の樹脂乃至ゴム、箔のような金
属或いは金属と樹脂乃至ゴムとの積層体から成っている
ことができる。
しては、このものが導電性であり、且つ可撓性を有する
という条件を満す限り任意の材料が使用される。例え
ば、このシートは導電性の樹脂乃至ゴム、箔のような金
属或いは金属と樹脂乃至ゴムとの積層体から成っている
ことができる。
【0025】導電性の樹脂乃至ゴムとしては、各種導電
剤を配合した樹脂乃至ゴムが使用され、樹脂としては、
ポリエステル系エラストマー、ポリアミド系エラストマ
ー、ポリウレタン系エラストマー、軟質塩化ビニル樹
脂、スチレン−ブタジエン、スチレン・ブロック共重合
体エラストマー、アクリル系エラストマー等の各種熱可
撓性エラストマーが好適に使用されるが、他にナイロン
6、ナイロン6,6、ナイロン6−ナイロン6,6共重
合体、ナイロン6,6−ナイロン6,10共重合体や、
メトキシメチル化ナイロン等のアルコキシメチル化ナイ
ロンの如きポリアミド、コポリアミド或いはそれらの変
性体も使用される。勿論、使用する樹脂は上に例示した
ものに限定されず、例えばシリコーン樹脂、ポリビニル
ブチラール等のアセタール樹脂、ポリ酢酸ビニル、エチ
レン酢酸ビニル共重合体、アイオノマー等も使用でき
る。ゴムとしては、天然ゴム、ブタジエンステレオラバ
ー、スチレン・ブタジエンゴム、ニトリル−ブタジエン
ゴム、エチレン−プロピレン共重合体ゴム、エチレン−
プロピレン−非共役ジエン共重合体ゴム、クロロプレン
ゴム、ブチルゴム、シリコーンゴム、ウレタンゴム、ア
クリルゴム等を挙げることができる。
剤を配合した樹脂乃至ゴムが使用され、樹脂としては、
ポリエステル系エラストマー、ポリアミド系エラストマ
ー、ポリウレタン系エラストマー、軟質塩化ビニル樹
脂、スチレン−ブタジエン、スチレン・ブロック共重合
体エラストマー、アクリル系エラストマー等の各種熱可
撓性エラストマーが好適に使用されるが、他にナイロン
6、ナイロン6,6、ナイロン6−ナイロン6,6共重
合体、ナイロン6,6−ナイロン6,10共重合体や、
メトキシメチル化ナイロン等のアルコキシメチル化ナイ
ロンの如きポリアミド、コポリアミド或いはそれらの変
性体も使用される。勿論、使用する樹脂は上に例示した
ものに限定されず、例えばシリコーン樹脂、ポリビニル
ブチラール等のアセタール樹脂、ポリ酢酸ビニル、エチ
レン酢酸ビニル共重合体、アイオノマー等も使用でき
る。ゴムとしては、天然ゴム、ブタジエンステレオラバ
ー、スチレン・ブタジエンゴム、ニトリル−ブタジエン
ゴム、エチレン−プロピレン共重合体ゴム、エチレン−
プロピレン−非共役ジエン共重合体ゴム、クロロプレン
ゴム、ブチルゴム、シリコーンゴム、ウレタンゴム、ア
クリルゴム等を挙げることができる。
【0026】導電剤としては、導電性カーボンブラック
や、銀、金、銅、黄銅、ニッケル、アルミニウム、ステ
ンレススチール等の金属粉や酸化スズ系導電剤等の粉末
導電剤を用いることができ、他に非イオン系、陰イオン
系、陽イオン系、両性系等の有機導電剤や有機スズ系導
電剤を用いることもできる。
や、銀、金、銅、黄銅、ニッケル、アルミニウム、ステ
ンレススチール等の金属粉や酸化スズ系導電剤等の粉末
導電剤を用いることができ、他に非イオン系、陰イオン
系、陽イオン系、両性系等の有機導電剤や有機スズ系導
電剤を用いることもできる。
【0027】導電性の樹脂乃至ゴムは、一般的にいっ
て、その電気抵抗(固有抵抗)が10乃至108 Ωcm、
特に102 乃至106 Ωcmの範囲にあるのが好ましい。
導電剤は、導電剤の種類によっても相違するが、樹脂乃
至ゴム100重量部に、1乃至20重量部、特に5乃至
15重量部の量の範囲で配合し、上記抵抗値が得られる
ようにする。導電性樹脂乃至ゴム中に導電剤粒子がチェ
ーンストラクチュアを形成している方がより高い導電性
が得られるが、この場合には、ムラ帯電、即ち点状の高
電位部の発生が生じる傾向があるので、導電性粒子は樹
脂乃至ゴム中に一様且つ微細に分散させることが好まし
い。このためには導電剤配合樹脂乃至ゴムを十分に混練
することが重要であるが、例えば樹脂乃至ゴムの少なく
とも一部として酸変性樹脂乃至ゴム、即ちアクリル酸、
メタクリル酸、無水マレイン酸等のエチレン系不飽和カ
ルボン酸を共重合させた樹脂乃至ゴムを使用するのも有
効である。
て、その電気抵抗(固有抵抗)が10乃至108 Ωcm、
特に102 乃至106 Ωcmの範囲にあるのが好ましい。
導電剤は、導電剤の種類によっても相違するが、樹脂乃
至ゴム100重量部に、1乃至20重量部、特に5乃至
15重量部の量の範囲で配合し、上記抵抗値が得られる
ようにする。導電性樹脂乃至ゴム中に導電剤粒子がチェ
ーンストラクチュアを形成している方がより高い導電性
が得られるが、この場合には、ムラ帯電、即ち点状の高
電位部の発生が生じる傾向があるので、導電性粒子は樹
脂乃至ゴム中に一様且つ微細に分散させることが好まし
い。このためには導電剤配合樹脂乃至ゴムを十分に混練
することが重要であるが、例えば樹脂乃至ゴムの少なく
とも一部として酸変性樹脂乃至ゴム、即ちアクリル酸、
メタクリル酸、無水マレイン酸等のエチレン系不飽和カ
ルボン酸を共重合させた樹脂乃至ゴムを使用するのも有
効である。
【0028】本発明に用いる導電性樹脂乃至ゴムのシー
トは、これらの柔軟性によっても変化するが、一般に5
0乃至400μm、特に100乃至300μmの厚みを
有することが好ましい。また、その表面は可及的に平滑
であることが好ましく、JIS B0601による平均
粗さは5μm以下、特に1μm以下であることが望まし
い。
トは、これらの柔軟性によっても変化するが、一般に5
0乃至400μm、特に100乃至300μmの厚みを
有することが好ましい。また、その表面は可及的に平滑
であることが好ましく、JIS B0601による平均
粗さは5μm以下、特に1μm以下であることが望まし
い。
【0029】シームレスチューブ或いはシームレスベル
トへの成形は、リングダイを用いた押出成形で行うこと
もできるし、また離型剤を塗布したマンドレル乃至円筒
型への樹脂乃至ゴム粉末の流動浸漬法や、またラテック
ス、エマルジョン、サスペンジョン或いは溶液の浸漬塗
布造膜法によっても行うことができる。
トへの成形は、リングダイを用いた押出成形で行うこと
もできるし、また離型剤を塗布したマンドレル乃至円筒
型への樹脂乃至ゴム粉末の流動浸漬法や、またラテック
ス、エマルジョン、サスペンジョン或いは溶液の浸漬塗
布造膜法によっても行うことができる。
【0030】本発明では、可撓性の導電性シートとして
シームレスの金属箔を用いることもできる。金属箔とし
ては、ニッケル、アルミニウム、銅、黄銅或いはスズ等
が挙げられ、これらは電鋳法或いは押出により得られ
る。金属箔の厚みは20乃至80μm、特に30乃至5
0μmの範囲にあることが望ましい。
シームレスの金属箔を用いることもできる。金属箔とし
ては、ニッケル、アルミニウム、銅、黄銅或いはスズ等
が挙げられ、これらは電鋳法或いは押出により得られ
る。金属箔の厚みは20乃至80μm、特に30乃至5
0μmの範囲にあることが望ましい。
【0031】可撓性の導電性シートは、単層の素材から
成っていてもよいし、また積層或いは複層の素材から成
っていてもよい。可撓性導電性シートの被帯電体と接触
する面を、高抵抗の層で形成すると、感光層の表面に導
電性のキズ或いは突起等が存在しても、放電等のリーク
を防止するのに有効である。この高抵抗層の固有抵抗は
108 乃至1013Ω・cm、特に109 乃至1012Ωcmの
範囲にあるのがよく、その厚みは40乃至60μmの範
囲にあるのがよい。電気抵抗の調節は、樹脂或いはゴム
に配合する導電剤の配合量を調節することにより容易に
行うことができる。導電剤及び樹脂乃至ゴムとしては、
既に述べたものを使用できるが、樹脂乃至ゴムとして
は、フッ素の樹脂乃至ゴム、例えばポリフッ化ビニリデ
ン(PVDF)、ポリテトラフルオロエチレン(PTF
E)、テトラフルオロエチレン−ヘキサフルオロプロピ
レン共重合体(PTFE・HFP)パーフルオロアルコ
キシ系フッ素樹脂等が使用される。高抵抗層としてこれ
らの樹脂乃至ゴムを使用すると、不活性でしかも摩擦係
数が小さいため、感光体の寿命や可撓性導電性シートの
寿命の点で大きなメリットがある。金属箔を使用する場
合には高抵抗層の被覆乃至積層が特に推奨される。高抵
抗層の形成は、コーティングや同時積層押出等により行
われる。
成っていてもよいし、また積層或いは複層の素材から成
っていてもよい。可撓性導電性シートの被帯電体と接触
する面を、高抵抗の層で形成すると、感光層の表面に導
電性のキズ或いは突起等が存在しても、放電等のリーク
を防止するのに有効である。この高抵抗層の固有抵抗は
108 乃至1013Ω・cm、特に109 乃至1012Ωcmの
範囲にあるのがよく、その厚みは40乃至60μmの範
囲にあるのがよい。電気抵抗の調節は、樹脂或いはゴム
に配合する導電剤の配合量を調節することにより容易に
行うことができる。導電剤及び樹脂乃至ゴムとしては、
既に述べたものを使用できるが、樹脂乃至ゴムとして
は、フッ素の樹脂乃至ゴム、例えばポリフッ化ビニリデ
ン(PVDF)、ポリテトラフルオロエチレン(PTF
E)、テトラフルオロエチレン−ヘキサフルオロプロピ
レン共重合体(PTFE・HFP)パーフルオロアルコ
キシ系フッ素樹脂等が使用される。高抵抗層としてこれ
らの樹脂乃至ゴムを使用すると、不活性でしかも摩擦係
数が小さいため、感光体の寿命や可撓性導電性シートの
寿命の点で大きなメリットがある。金属箔を使用する場
合には高抵抗層の被覆乃至積層が特に推奨される。高抵
抗層の形成は、コーティングや同時積層押出等により行
われる。
【0032】ブラシとしては、導電性ブラシも絶縁性ブ
ラシも使用される。導電性ブラシは導電性の有機乃至無
機繊維が使用され、体積抵抗率は102 乃至108 Ωc
m、特に103 乃至106 Ωcmの範囲にあるものが好ま
しい。繊維の太さは2乃至10デニール(d)、特に3
乃至6d、繊維長(毛足の長さ)は2乃至7mm、特に3
乃至5mmにあるのがよく、また植毛密度は1万乃至20
万本/平方インチ、特に3万乃至10万本/平方インチ
の範囲にあるのが、スムーズで一様な押圧力を与えるた
めに好ましい。また、ブラシの先端を丸めておくこと
が、可撓性導電性シートの摩耗を抑制する上で好適であ
る。
ラシも使用される。導電性ブラシは導電性の有機乃至無
機繊維が使用され、体積抵抗率は102 乃至108 Ωc
m、特に103 乃至106 Ωcmの範囲にあるものが好ま
しい。繊維の太さは2乃至10デニール(d)、特に3
乃至6d、繊維長(毛足の長さ)は2乃至7mm、特に3
乃至5mmにあるのがよく、また植毛密度は1万乃至20
万本/平方インチ、特に3万乃至10万本/平方インチ
の範囲にあるのが、スムーズで一様な押圧力を与えるた
めに好ましい。また、ブラシの先端を丸めておくこと
が、可撓性導電性シートの摩耗を抑制する上で好適であ
る。
【0033】有機の導電性繊維としては、導電剤粒子を
分散させた合成乃至再生繊維が使用され、例えばナイロ
ン6、ナイロン6,6等のポリアミド繊維、ポリエチレ
ンテレフタレート等のポリエステル繊維、アクリル繊
維、ポリビニルアルコール繊維、ポリ塩化ビニル繊維、
レーヨン、アセテート等が挙げられる。繊維に導電性を
付与するには、導電剤の配合による方法に限定されず、
繊維表面をメタライズする方法によってもよい。尚、導
電剤としては前述したものが使用される。
分散させた合成乃至再生繊維が使用され、例えばナイロ
ン6、ナイロン6,6等のポリアミド繊維、ポリエチレ
ンテレフタレート等のポリエステル繊維、アクリル繊
維、ポリビニルアルコール繊維、ポリ塩化ビニル繊維、
レーヨン、アセテート等が挙げられる。繊維に導電性を
付与するには、導電剤の配合による方法に限定されず、
繊維表面をメタライズする方法によってもよい。尚、導
電剤としては前述したものが使用される。
【0034】導電性無機繊維としては、カーボン繊維が
好適に使用されるが、ステンレススチールや黄銅等の金
属繊維も使用される。電気絶縁性ブラシとしては、導電
剤が含有されていない点を除けば、上記の有機繊維が使
用される。繊度、繊維長及び植毛密度は前述した範囲に
あることができる。
好適に使用されるが、ステンレススチールや黄銅等の金
属繊維も使用される。電気絶縁性ブラシとしては、導電
剤が含有されていない点を除けば、上記の有機繊維が使
用される。繊度、繊維長及び植毛密度は前述した範囲に
あることができる。
【0035】(帯電方法)本発明の帯電方法では、可撓
性の導電性エンドレスシートを、被帯電体の移動速度と
同期した速度で駆動乃至従動させると共に、ブラシを導
電性エンドレスシートとは異なった速度で駆動させる。
ブラシの駆動は、導電性エンドレスシートの駆動方向と
同方向でもよいし、反対方向であってもよい。同方向の
場合、一般にエンドレスシートの移動速度の1.1乃至
5倍、特に1.5乃至3倍の範囲にあるのがよく、反対
方向の場合、エンドレスシートの移動速度の1.1乃至
3倍、特に1.5乃至2倍の範囲にあるのが、可撓性導
電性シートと被帯電体表面との接触を一様且つ密実に行
う点で望ましい。本発明においては、導電性エンドレス
シートに印加する帯電電圧は、被帯電体の帯電開始電圧
値の1.5乃至3.5倍、特に2乃至3倍に設定するの
がよい。
性の導電性エンドレスシートを、被帯電体の移動速度と
同期した速度で駆動乃至従動させると共に、ブラシを導
電性エンドレスシートとは異なった速度で駆動させる。
ブラシの駆動は、導電性エンドレスシートの駆動方向と
同方向でもよいし、反対方向であってもよい。同方向の
場合、一般にエンドレスシートの移動速度の1.1乃至
5倍、特に1.5乃至3倍の範囲にあるのがよく、反対
方向の場合、エンドレスシートの移動速度の1.1乃至
3倍、特に1.5乃至2倍の範囲にあるのが、可撓性導
電性シートと被帯電体表面との接触を一様且つ密実に行
う点で望ましい。本発明においては、導電性エンドレス
シートに印加する帯電電圧は、被帯電体の帯電開始電圧
値の1.5乃至3.5倍、特に2乃至3倍に設定するの
がよい。
【0036】「図5」は、有機感光体を被帯電体とした
場合に本発明の帯電方法を適用したときの導電性エンド
レスシートに印加した電圧と被帯電体の表面電位との関
係を示している(詳細は後述する例参照)。この図によ
ると、有効帯電領域において、印加電圧と表面電位との
間に良好な直線関係が維持されていることがわかる。こ
のことから、本発明の帯電方式では、例えは感光体の周
囲に表面電位検出センサーを配置し、このセンサーで検
出される表面電位置に基いて、印加電圧を増減させるこ
とにより、感光体の表面電位を最適値に一定に維持し得
ることが了解されよう。
場合に本発明の帯電方法を適用したときの導電性エンド
レスシートに印加した電圧と被帯電体の表面電位との関
係を示している(詳細は後述する例参照)。この図によ
ると、有効帯電領域において、印加電圧と表面電位との
間に良好な直線関係が維持されていることがわかる。こ
のことから、本発明の帯電方式では、例えは感光体の周
囲に表面電位検出センサーを配置し、このセンサーで検
出される表面電位置に基いて、印加電圧を増減させるこ
とにより、感光体の表面電位を最適値に一定に維持し得
ることが了解されよう。
【0037】直流電圧を用いるのみで、均一でムラのな
い帯電を行い得ることが本発明の顕著な利点であるが、
一層ムラのない帯電を行うために、前述した直流電圧に
更に交流電圧を重畳した電圧を印加することもできる。
このような交流としては、周波数が300乃至1500
Hz、特に400乃至1000Hzで、ピーク間電圧が上記
直流電圧の2.5乃至4倍、特に2.8乃至3.5倍の
交流が使用できる。
い帯電を行い得ることが本発明の顕著な利点であるが、
一層ムラのない帯電を行うために、前述した直流電圧に
更に交流電圧を重畳した電圧を印加することもできる。
このような交流としては、周波数が300乃至1500
Hz、特に400乃至1000Hzで、ピーク間電圧が上記
直流電圧の2.5乃至4倍、特に2.8乃至3.5倍の
交流が使用できる。
【0038】本発明の帯電方法は、複写機、ファクシミ
リレーザプリンター等の各種電子写真法を用いる感光体
の帯電に有用であり、ここで感光体としては、単層乃至
積層構造の各種感光体、例えばa−Si感光体、セレン
感光体、単層または多層の有機感光体が挙げられる。こ
れらの内でも有機感光体に対して本発明の給電方法を適
用すると、オゾンやNOx の発生が殆んどないため、感
光体を構成する電荷発生顔料、電荷輸送物質、結着剤、
誘電体等の劣化がなく、その寿命を延長化することが可
能となる。勿論、本発明の帯電方法は狭義の帯電に限定
されることなく、バイアス電圧印加による除電に使用で
きることは当然である。
リレーザプリンター等の各種電子写真法を用いる感光体
の帯電に有用であり、ここで感光体としては、単層乃至
積層構造の各種感光体、例えばa−Si感光体、セレン
感光体、単層または多層の有機感光体が挙げられる。こ
れらの内でも有機感光体に対して本発明の給電方法を適
用すると、オゾンやNOx の発生が殆んどないため、感
光体を構成する電荷発生顔料、電荷輸送物質、結着剤、
誘電体等の劣化がなく、その寿命を延長化することが可
能となる。勿論、本発明の帯電方法は狭義の帯電に限定
されることなく、バイアス電圧印加による除電に使用で
きることは当然である。
【0039】
【実施例】本発明を次の実施例により更に具体的に説明
する。 実施例1 図1の帯電装置を、正帯電用有機感光体を用いた三田工
業(株)製電子写真複写機 DC−2556改造機に装
着し、交流電圧を印加することなしに帯電、露光、現
像、転写及び定着を行った。
する。 実施例1 図1の帯電装置を、正帯電用有機感光体を用いた三田工
業(株)製電子写真複写機 DC−2556改造機に装
着し、交流電圧を印加することなしに帯電、露光、現
像、転写及び定着を行った。
【0040】帯電装置の各部材の物性及び帯電条件は次
の通りである。導電性ローラ 材質:ポリウレタン系エラストマー 内径:20mm 厚さ:0.3mm 体積固有抵抗:1.4×105 Ω・cmブラシローラ 材質:導電性レーヨン 外径:19.8mm 体積固有抵抗:1.0×103 Ω・cm 繊維太さ:6デニール 繊維長さ:5mm 植毛密度:10万本/inch2 帯電条件 印加直流電圧:+1500V ブラシローラ回転数:225rpm (回転方向は導電性ロ
ーラと同一方向) 導電性ローラ回転数:150rpm (感光体と従動回転) 感光体周速度:157mm/sec 表面電位:+800V 帯電開始電圧:+600V 以上より得られた複写物の画像濃度は1.44で、カブ
リ濃度は0.002となり、黒斑点状のムラの無い良好
な画像であった。
の通りである。導電性ローラ 材質:ポリウレタン系エラストマー 内径:20mm 厚さ:0.3mm 体積固有抵抗:1.4×105 Ω・cmブラシローラ 材質:導電性レーヨン 外径:19.8mm 体積固有抵抗:1.0×103 Ω・cm 繊維太さ:6デニール 繊維長さ:5mm 植毛密度:10万本/inch2 帯電条件 印加直流電圧:+1500V ブラシローラ回転数:225rpm (回転方向は導電性ロ
ーラと同一方向) 導電性ローラ回転数:150rpm (感光体と従動回転) 感光体周速度:157mm/sec 表面電位:+800V 帯電開始電圧:+600V 以上より得られた複写物の画像濃度は1.44で、カブ
リ濃度は0.002となり、黒斑点状のムラの無い良好
な画像であった。
【0041】実施例2 図1の帯電装置を、正帯電用有機感光体を用いた三田工
業(株)製電子写真複写機 DC−2556改造機に装
着し、交流電圧を印加することなしに帯電、露光、現
像、転写及び定着を行った。
業(株)製電子写真複写機 DC−2556改造機に装
着し、交流電圧を印加することなしに帯電、露光、現
像、転写及び定着を行った。
【0042】帯電装置の各部材の物性及び帯電条件は次
の通りである。導電性ローラ 材質:ポリウレタン系エラストマー 内径:20mm 厚さ:0.3mm 体積固有抵抗:1.4×105 Ω・cmブラシローラ 材質:導電性レーヨン 外径:19.8mm 体積固有抵抗:1.0×103 Ω・cm 繊維太さ:6デニール 繊維長さ:5mm 植毛密度:10万本/inch2 帯電条件 印加直流電圧:+1500V ブラシローラ回転数:450rpm (回転方向は導電性ロ
ーラと同一方向) 導電性ローラ回転数:150rpm (感光体と従動回転) 感光体周速度:157mm/sec 表面電位:+825V 帯電開始電圧:+600V 以上より得られた複写物の画像濃度は1.45で、カブ
リ濃度は0.003となり、黒斑点状のムラの無い良好
な画像であった。
の通りである。導電性ローラ 材質:ポリウレタン系エラストマー 内径:20mm 厚さ:0.3mm 体積固有抵抗:1.4×105 Ω・cmブラシローラ 材質:導電性レーヨン 外径:19.8mm 体積固有抵抗:1.0×103 Ω・cm 繊維太さ:6デニール 繊維長さ:5mm 植毛密度:10万本/inch2 帯電条件 印加直流電圧:+1500V ブラシローラ回転数:450rpm (回転方向は導電性ロ
ーラと同一方向) 導電性ローラ回転数:150rpm (感光体と従動回転) 感光体周速度:157mm/sec 表面電位:+825V 帯電開始電圧:+600V 以上より得られた複写物の画像濃度は1.45で、カブ
リ濃度は0.003となり、黒斑点状のムラの無い良好
な画像であった。
【0043】実施例3 図1の帯電装置を、正帯電用有機感光体を用いた三田工
業(株)製電子写真複写機 DC−2556改造機に装
着し、交流電圧を印加することなしに帯電、露光、現
像、転写及び定着を行った。
業(株)製電子写真複写機 DC−2556改造機に装
着し、交流電圧を印加することなしに帯電、露光、現
像、転写及び定着を行った。
【0044】帯電装置の各部材の物性及び帯電条件は次
の通りである。導電性ローラ 材質:ポリウレタン系エラストマー 内径:20mm 厚さ:0.3mm 体積固有抵抗:1.4×105 Ω・cmブラシローラ 材質:導電性レーヨン 外径:19.8mm 体積固有抵抗:1.0×103 Ω・cm 繊維太さ:6デニール 繊維長さ:5mm 植毛密度:10万本/inch2 帯電条件 印加直流電圧:+1500V ブラシローラ回転数:225rpm (回転方向は導電性ロ
ーラと反対方向) 導電性ローラ回転数:150rpm (感光体と従動回転) 感光体周速度:157mm/sec 表面電位:+850V 帯電開始電圧:+600V 以上より得られた複写物の画像濃度は1.46で、カブ
リ濃度は0.002となり、黒斑点状のムラの無い良好
な画像であった。
の通りである。導電性ローラ 材質:ポリウレタン系エラストマー 内径:20mm 厚さ:0.3mm 体積固有抵抗:1.4×105 Ω・cmブラシローラ 材質:導電性レーヨン 外径:19.8mm 体積固有抵抗:1.0×103 Ω・cm 繊維太さ:6デニール 繊維長さ:5mm 植毛密度:10万本/inch2 帯電条件 印加直流電圧:+1500V ブラシローラ回転数:225rpm (回転方向は導電性ロ
ーラと反対方向) 導電性ローラ回転数:150rpm (感光体と従動回転) 感光体周速度:157mm/sec 表面電位:+850V 帯電開始電圧:+600V 以上より得られた複写物の画像濃度は1.46で、カブ
リ濃度は0.002となり、黒斑点状のムラの無い良好
な画像であった。
【0045】実施例4 図1の帯電装置を、正帯電用有機感光体を用いた三田工
業(株)製電子写真複写機 DC−2556改造機に装
着し、交流電圧を印加することなしに帯電、露光、現
像、転写及び定着を行った。帯電装置の各部材の物性及
び帯電条件は次の通りである。
業(株)製電子写真複写機 DC−2556改造機に装
着し、交流電圧を印加することなしに帯電、露光、現
像、転写及び定着を行った。帯電装置の各部材の物性及
び帯電条件は次の通りである。
【0046】導電性ローラ 材質:ポリウレタン系エラストマー 内径:20mm 厚さ:0.3mm 体積固有抵抗:1.4×105 Ω・cmブラシローラ 材質:導電性レーヨン 外径:19.8mm 体積固有抵抗:1.0×103 Ω・cm 繊維太さ:6デニール 繊維長さ:5mm 植毛密度:10万本/inch2 帯電条件 印加直流電圧:+1500V ブラシローラ回転数:300rpm (回転方向は導電性ロ
ーラと反対方向) 導電性ローラ回転数:150rpm (感光体と従動回転) 感光体周速度:157mm/sec 表面電位:+850V 帯電開始電圧:+600V 以上より得られた複写物の画像濃度は1.46で、カブ
リ濃度は0.003となり、黒斑点状のムラの無い良好
な画像であった。
ーラと反対方向) 導電性ローラ回転数:150rpm (感光体と従動回転) 感光体周速度:157mm/sec 表面電位:+850V 帯電開始電圧:+600V 以上より得られた複写物の画像濃度は1.46で、カブ
リ濃度は0.003となり、黒斑点状のムラの無い良好
な画像であった。
【0047】実施例5 図1の帯電装置を、正帯電用有機感光体を用いた三田工
業(株)製電子写真複写機 DC−2556改造機に装
着し、交流電圧を印加することなしに帯電、露光、現
像、転写及び定着を行った。帯電装置の各部材の物性及
び帯電条件は次の通りである。
業(株)製電子写真複写機 DC−2556改造機に装
着し、交流電圧を印加することなしに帯電、露光、現
像、転写及び定着を行った。帯電装置の各部材の物性及
び帯電条件は次の通りである。
【0048】導電性ローラ 材質:ポリ塩化ビニル系エラストマー 内径:20mm 厚さ:0.2mm 体積固有抵抗:1.0×103 Ω・cmブラシローラ 材質:導電性レーヨン 外径:19.8mm 体積固有抵抗:1.0×103 Ω・cm 繊維太さ:6デニール 繊維長さ:3mm 植毛密度:10万本/inch2 帯電条件 印加直流電圧:+1500V ブラシローラ回転数:225rpm (回転方向は導電性ロ
ーラと同一方向) 導電性ローラ回転数:150rpm (感光体と従動回転) 感光体周速度:157mm/sec 表面電位:+800V 帯電開始電圧:+600V 以上より得られた複写物の画像濃度は1.42で、カブ
リ濃度は0.003となり、黒斑点状のムラの無い良好
な画像であった。
ーラと同一方向) 導電性ローラ回転数:150rpm (感光体と従動回転) 感光体周速度:157mm/sec 表面電位:+800V 帯電開始電圧:+600V 以上より得られた複写物の画像濃度は1.42で、カブ
リ濃度は0.003となり、黒斑点状のムラの無い良好
な画像であった。
【0049】実施例6 図1の帯電装置を、負帯電型の有機感光体を用いられる
ように改造を行った三田工業(株)製電子写真複写機
DC−2556改造機に装着し、交流電圧を印加するこ
となしに帯電、露光、現像、転写及び定着を行った。
ように改造を行った三田工業(株)製電子写真複写機
DC−2556改造機に装着し、交流電圧を印加するこ
となしに帯電、露光、現像、転写及び定着を行った。
【0050】帯電装置の各部材の物性及び帯電条件は次
の通りである。導電性ローラ 材質:ポリウレタン系エラストマー 内径:20mm 厚さ:0.1mm 体積固有抵抗:8.0×105 Ω・cmブラシローラ 材質:導電性レーヨン 外径:19.8mm 体積固有抵抗:1.0×103 Ω・cm 繊維太さ:6デニール 繊維長さ:5mm 植毛密度:10万本/inch2 帯電条件 印加直流電圧:−1700V ブラシローラ回転数:225rpm (回転方向は導電性ロ
ーラと同一方向) 導電性ローラ回転数:150rpm (感光体と従動回転) 感光体周速度:157mm/sec 表面電位:−880V 帯電開始電圧:−800V 以上より得られた複写物の画像濃度は1.45で、カブ
リ濃度は0.002となり、黒斑点状のムラの無い良好
な画像であった。
の通りである。導電性ローラ 材質:ポリウレタン系エラストマー 内径:20mm 厚さ:0.1mm 体積固有抵抗:8.0×105 Ω・cmブラシローラ 材質:導電性レーヨン 外径:19.8mm 体積固有抵抗:1.0×103 Ω・cm 繊維太さ:6デニール 繊維長さ:5mm 植毛密度:10万本/inch2 帯電条件 印加直流電圧:−1700V ブラシローラ回転数:225rpm (回転方向は導電性ロ
ーラと同一方向) 導電性ローラ回転数:150rpm (感光体と従動回転) 感光体周速度:157mm/sec 表面電位:−880V 帯電開始電圧:−800V 以上より得られた複写物の画像濃度は1.45で、カブ
リ濃度は0.002となり、黒斑点状のムラの無い良好
な画像であった。
【0051】実施例7 図1の帯電装置を、正帯電用有機感光体を用いた三田工
業(株)製電子写真複写機 DC−2556改造機に装
着し、交流電圧を重畳印加しながら帯電、露光、現像、
転写及び定着を行った。
業(株)製電子写真複写機 DC−2556改造機に装
着し、交流電圧を重畳印加しながら帯電、露光、現像、
転写及び定着を行った。
【0052】帯電装置の各部材の物性及び帯電条件は次
の通りである。導電性ローラ 材質:ポリウレタン系エラストマー 内径:20mm 厚さ:0.3mm 体積固有抵抗:1.4×105 Ω・cmブラシローラ 材質:導電性レーヨン 外径:19.8mm 体積固有抵抗:1.0×103 Ω・cm 繊維太さ:6デニール 繊維長さ:5mm 植毛密度:10万本/inch2 帯電条件 印加直流電圧:+1100V 印加交流電圧:1800VP-P (波形は正弦波) 交流周波数:500Hz ブラシローラ回転数:225rpm (回転方向は導電性ロ
ーラと同一方向) 導電性ローラ回転数:150rpm (感光体と従動回転) 感光体周速度:157mm/sec 表面電位:+800V 帯電開始電圧:+600V 以上より得られた複写物の画像濃度は1.40で、カブ
リ濃度は0.002となり、黒斑点状のムラの無い良好
な画像であった。
の通りである。導電性ローラ 材質:ポリウレタン系エラストマー 内径:20mm 厚さ:0.3mm 体積固有抵抗:1.4×105 Ω・cmブラシローラ 材質:導電性レーヨン 外径:19.8mm 体積固有抵抗:1.0×103 Ω・cm 繊維太さ:6デニール 繊維長さ:5mm 植毛密度:10万本/inch2 帯電条件 印加直流電圧:+1100V 印加交流電圧:1800VP-P (波形は正弦波) 交流周波数:500Hz ブラシローラ回転数:225rpm (回転方向は導電性ロ
ーラと同一方向) 導電性ローラ回転数:150rpm (感光体と従動回転) 感光体周速度:157mm/sec 表面電位:+800V 帯電開始電圧:+600V 以上より得られた複写物の画像濃度は1.40で、カブ
リ濃度は0.002となり、黒斑点状のムラの無い良好
な画像であった。
【0053】
【発明の効果】本発明によれば、接触式帯電部材として
可撓性の導電性エンドレスシートと、このシートと被帯
電体との接触位置でエンドレスシートを支持し且つこれ
に押圧力を付与するブラシとの組合せを使用し、しかも
エンドレスシートを被帯電体と実質上同期した速度で駆
動乃至従動させ、しかもブラシとエンドレスシートとに
速度差を与えたことにより、被帯電体に一切摩耗や損傷
を与えることなしに、両者の一様且つ密実な面接触が可
能となり、均一且つ一様な帯電が可能となる。特に被帯
電体表面に凹凸がありまた感光体表面に異物が付着して
いても、その影響なしに一様且つ均一な帯電が可能とな
り、感光体表面にトナーフィルミングを形成することも
ないという利点もある。
可撓性の導電性エンドレスシートと、このシートと被帯
電体との接触位置でエンドレスシートを支持し且つこれ
に押圧力を付与するブラシとの組合せを使用し、しかも
エンドレスシートを被帯電体と実質上同期した速度で駆
動乃至従動させ、しかもブラシとエンドレスシートとに
速度差を与えたことにより、被帯電体に一切摩耗や損傷
を与えることなしに、両者の一様且つ密実な面接触が可
能となり、均一且つ一様な帯電が可能となる。特に被帯
電体表面に凹凸がありまた感光体表面に異物が付着して
いても、その影響なしに一様且つ均一な帯電が可能とな
り、感光体表面にトナーフィルミングを形成することも
ないという利点もある。
【図1】本発明の帯電装置の一例を示す図であり、
(a)は断面図であり、(b)は側面図である。
(a)は断面図であり、(b)は側面図である。
【図2】帯電装置を複写機に応用した例を示す模式図で
ある。
ある。
【図3】帯電装置への電圧印加手段として集電子を用い
た例を示す模式図である。
た例を示す模式図である。
【図4】ベルトを用いた帯電装置を示す模式図である。
【図5】本発明の帯電装置を使用した場合における、印
加電圧と被帯電体の表面電位との関係を示すグラフ図で
ある。
加電圧と被帯電体の表面電位との関係を示すグラフ図で
ある。
2 可撓性ローラ 3 ブラシローラ 4 駆動軸 5 ブラシ 2a エンドレスベルト
フロントページの続き (72)発明者 西田 昭憲 大阪市中央区玉造1丁目2番28号 三田工 業株式会社内 (72)発明者 東口 照昭 大阪市中央区玉造1丁目2番28号 三田工 業株式会社内 (72)発明者 岩川 功 大阪市中央区玉造1丁目2番28号 三田工 業株式会社内
Claims (12)
- 【請求項1】 電圧が印加された帯電部材と被帯電体と
を物理的に接触させて被帯電体を帯電する方法におい
て、帯電部材が可撓性の導電性エンドレスシートと、前
記エンドレスシートと被帯電体との接触位置でエンドレ
スシートを支持し且つこれに押圧力を付与するブラシと
から成り、該エンドレスシートを、これに帯電電圧を印
加しつつ被帯電体と実質上同期した速度で駆動乃至従動
させ且つブラシとエンドレスシートとを異なる速度に維
持させることを特徴とする帯電方法。 - 【請求項2】 可撓性の導電性エンドレスシートがシー
ムレスのチューブである請求項1記載の帯電方法。 - 【請求項3】 可撓性の導電性エンドレスシートがシー
ムレスのエンドレスベルトである請求項1記載の帯電方
法。 - 【請求項4】 ブラシが回転可能なブラシローラである
請求項1記載の帯電方法。 - 【請求項5】 ブラシが導電性の有機乃至無機繊維から
成るブラシである請求項1記載の帯電方法。 - 【請求項6】 ブラシが非導電性有機乃至無機繊維から
成るブラシである請求項1記載の帯電方法。 - 【請求項7】 ブラシをエンドレスシートの移動方向と
同方向に且つエンドレスシートの移動速度の1.1乃至
5倍の速度で駆動する請求項1記載の帯電方法。 - 【請求項8】 ブラシをエンドレスシートの移動方向と
反対方向に且つエンドレスシートの移動速度の1.1乃
至3倍の速度で駆動する請求項1記載の帯電方法。 - 【請求項9】 エンドレスシートに印加する帯電電圧が
被帯電体の帯電開始電圧値の1.5乃至3.5倍の直流
電圧である請求項1記載の帯電方法。 - 【請求項10】 エンドレスシートに印加する帯電電圧
が被帯電体の帯電開示電圧値の1.5乃至2倍の直流電
圧に、交流電圧を更に重畳した電圧である請求項1記載
の帯電方法。 - 【請求項11】 電圧が印加された帯電部材と被帯電体
とを物理的に接触させて被帯電体を帯電させる装置にお
いて、上記帯電部材が、可撓性の中空導電性ローラと、
前記中空導電性ローラ内に同軸にしかも相互に回転可能
に設けられたブラシローラと、中空導電性ローラに帯電
電圧を印加する給電機構と、中空導電性ローラを被帯電
体と同期した速度で駆動する駆動機構と、ブラシローラ
を中空導電性ローラと異った速度で駆動する駆動機構と
から成ることを特徴とする帯電装置。 - 【請求項12】 電圧が印加された帯電部材と、被帯電
体とを物理的に接触させて被帯電体を帯電させる装置に
おいて、上記帯電部材が可撓性の導電性エンドレスベル
トと、エンドレスベルトを介して被帯電体に対向し且つ
エンドレスベルトを被帯電体に押圧する回転可能なブラ
シローラと、エンドレスベルトに帯電電圧を印加する給
電機構と、エンドレスベルトを被帯電体と同期した速度
で駆動する駆動機構と、ブラシローラをエンドレスベル
トと異った速度で駆動する駆動機構とから成ることを特
徴とする帯電装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4554993A JPH0611952A (ja) | 1992-03-26 | 1993-03-05 | 帯電方法及びそれに用いる帯電装置 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6814892 | 1992-03-26 | ||
JP4-68148 | 1992-03-26 | ||
JP4554993A JPH0611952A (ja) | 1992-03-26 | 1993-03-05 | 帯電方法及びそれに用いる帯電装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0611952A true JPH0611952A (ja) | 1994-01-21 |
Family
ID=26385560
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4554993A Pending JPH0611952A (ja) | 1992-03-26 | 1993-03-05 | 帯電方法及びそれに用いる帯電装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0611952A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US8693903B2 (en) | 2010-08-05 | 2014-04-08 | Canon Kabushiki Kaisha | Image forming apparatus |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH06149004A (ja) * | 1992-11-05 | 1994-05-27 | Inoac Corp | 接触帯電装置 |
-
1993
- 1993-03-05 JP JP4554993A patent/JPH0611952A/ja active Pending
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH06149004A (ja) * | 1992-11-05 | 1994-05-27 | Inoac Corp | 接触帯電装置 |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US8693903B2 (en) | 2010-08-05 | 2014-04-08 | Canon Kabushiki Kaisha | Image forming apparatus |
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