JPH06235349A - 湿式シリンダライナ - Google Patents
湿式シリンダライナInfo
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- JPH06235349A JPH06235349A JP5328068A JP32806893A JPH06235349A JP H06235349 A JPH06235349 A JP H06235349A JP 5328068 A JP5328068 A JP 5328068A JP 32806893 A JP32806893 A JP 32806893A JP H06235349 A JPH06235349 A JP H06235349A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- cylinder
- liner
- cylinder liner
- cooling medium
- piston
- Prior art date
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- Pending
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Classifications
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F02—COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
- F02F—CYLINDERS, PISTONS OR CASINGS, FOR COMBUSTION ENGINES; ARRANGEMENTS OF SEALINGS IN COMBUSTION ENGINES
- F02F1/00—Cylinders; Cylinder heads
- F02F1/02—Cylinders; Cylinder heads having cooling means
- F02F1/10—Cylinders; Cylinder heads having cooling means for liquid cooling
- F02F1/16—Cylinder liners of wet type
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Combustion & Propulsion (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Cylinder Crankcases Of Internal Combustion Engines (AREA)
Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【目的】 シリンダライナと、このシリンダライナをそ
う入するシリンダブロックの孔との変形を最小限に抑え
ることができ、害を生ずることのより少い別の個所に変
形が生じるように構成できる内燃機関の湿式シリンダラ
イナを提供する。 【構成】 シリンダブロック孔壁に設けられた支承突起
44とシリンダライナ外周面に設けられた支持突起46
との接触区域60が、下方ガス密ピストンリング38の
下死点区域に設けられ、シリンダライナ12は、上方部
分が少なくとも1つの冷却媒体流路50,52に包囲さ
れ、更にこれらの流路とは別に、接触区域60まで下方
へ延びる空気用の冷却媒体スペース56によってもシリ
ンダライナ12が包囲される。
う入するシリンダブロックの孔との変形を最小限に抑え
ることができ、害を生ずることのより少い別の個所に変
形が生じるように構成できる内燃機関の湿式シリンダラ
イナを提供する。 【構成】 シリンダブロック孔壁に設けられた支承突起
44とシリンダライナ外周面に設けられた支持突起46
との接触区域60が、下方ガス密ピストンリング38の
下死点区域に設けられ、シリンダライナ12は、上方部
分が少なくとも1つの冷却媒体流路50,52に包囲さ
れ、更にこれらの流路とは別に、接触区域60まで下方
へ延びる空気用の冷却媒体スペース56によってもシリ
ンダライナ12が包囲される。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は請求項1の前段部分に記
載の型式の湿式シリンダライナに関するものである。
載の型式の湿式シリンダライナに関するものである。
【0002】
【従来の技術】湿式のシリンダライナの場合、ライナ外
側の少なくとも一定部分に、冷却媒体、通例はラジエー
タ用流体が直接に接触・流動せしめられる。
側の少なくとも一定部分に、冷却媒体、通例はラジエー
タ用流体が直接に接触・流動せしめられる。
【0003】本発明は、より具体的には、通常、「ミッ
ドストップ」(midstop)ライナと呼ばれる種類
の湿式シリンダライナを更に開発することに関わるもの
である。この種のシリンダライナは、シリンダブロック
の孔内にそう入されており、ライナが、ライナ両端部の
ほぼ中間に位置するところで、すなわちシリンダヘッド
に隣接する上端の頂部と、クランクケース側の下端底部
のところで孔壁の半径方向で支えられている。以下で、
ライナの端部又は部分について言われる「上方」及び
「下方」という表現は、単にそれぞれシリンダヘッド側
の端部又は部分と、シリンダヘッドとは反対側の、クラ
ンクケース側の端部又は部分を示しているにすぎない。
これらの表現は、したがって、当該車両の機関室内での
シリンダブロックの実際の方向とは全く無関係である
か、もしくは垂直の方向に関連して言われているもので
ある。
ドストップ」(midstop)ライナと呼ばれる種類
の湿式シリンダライナを更に開発することに関わるもの
である。この種のシリンダライナは、シリンダブロック
の孔内にそう入されており、ライナが、ライナ両端部の
ほぼ中間に位置するところで、すなわちシリンダヘッド
に隣接する上端の頂部と、クランクケース側の下端底部
のところで孔壁の半径方向で支えられている。以下で、
ライナの端部又は部分について言われる「上方」及び
「下方」という表現は、単にそれぞれシリンダヘッド側
の端部又は部分と、シリンダヘッドとは反対側の、クラ
ンクケース側の端部又は部分を示しているにすぎない。
これらの表現は、したがって、当該車両の機関室内での
シリンダブロックの実際の方向とは全く無関係である
か、もしくは垂直の方向に関連して言われているもので
ある。
【0004】冒頭に述べた種類の湿式シリンダライナの
一例は、US−A−4244330に記載の取外し可能
のシリンダライナである。この公知ライナは、まさに
「ミッドストップ」型のライナである。この公知シリン
ダライナは、その外殻周面に半径方向突起を有し、この
突起がシリンダブロック孔壁に設けられた円形支持面に
支えられている。熱伝達の観点から、この半径方向突起
によってシリンダライナは、水冷される上部部分と、水
冷されない下方部分とに分割されている。この構成は、
熱分布の観点から言って好ましいものである。なぜな
ら、ライナの最も高温の上方部分の効果的冷却が可能で
あると同時に、他方では、ライナ下方部分が水冷されな
い代りに、シリンダの燃焼室内での燃焼により生じる熱
が維持されることによって、他の場合に生じるような大
きい摩擦損失が生じないからである。加えて、このため
ライナの冷却面積を小さくできるので、冷却損失が「ミ
ッドストップ」型のシリンダライナでは、他の型式の場
合より低い値である。
一例は、US−A−4244330に記載の取外し可能
のシリンダライナである。この公知ライナは、まさに
「ミッドストップ」型のライナである。この公知シリン
ダライナは、その外殻周面に半径方向突起を有し、この
突起がシリンダブロック孔壁に設けられた円形支持面に
支えられている。熱伝達の観点から、この半径方向突起
によってシリンダライナは、水冷される上部部分と、水
冷されない下方部分とに分割されている。この構成は、
熱分布の観点から言って好ましいものである。なぜな
ら、ライナの最も高温の上方部分の効果的冷却が可能で
あると同時に、他方では、ライナ下方部分が水冷されな
い代りに、シリンダの燃焼室内での燃焼により生じる熱
が維持されることによって、他の場合に生じるような大
きい摩擦損失が生じないからである。加えて、このため
ライナの冷却面積を小さくできるので、冷却損失が「ミ
ッドストップ」型のシリンダライナでは、他の型式の場
合より低い値である。
【0005】機関のシリンダヘッドがシリンダブロック
(機関ブロック)に取付けられる場合、シリンダライナ
は締付力によって変形する。この締付力は、シリンダヘ
ッドが、シリンダヘッド・ガスケットとシリンダライナ
上方部分とに対して複数のボルトを介して押圧されるさ
いに生じる。これらの変形は、原則としてライナ全体に
わたって生じるが、変形の最も著しい区域、すなわち孔
壁に設けられた支持面にライナの円形突起が支えられて
いる区域に有害な影響を与えるだけである。シリンダラ
イナ内でのピストンの往復動に有害なこれらの変形を防
止するため、ピストンには比較的大きい隙間を設けてお
く必要がある。しかしながら、ピストン隙間を大きくす
れば、騒音レベル、燃料消費量、カーボンの摩砕傾向が
相応に高くなるので、好ましくない。また、ピストンリ
ングの摩耗度も大きくなると同時に、ピストンの正圧と
負圧とによるシリンダのえぐり損傷の危険も増大する。
ピストンの正圧と負圧とは、ピストンの下方部分が、シ
リンダライナとピストンとの軸方向中心線に対して斜め
方向の力を、耳軸を介して受ける結果、生じる。ピスト
ン隙間のため、これら斜め方向の力は、ライナ内でピス
トンを或る程度傾斜させる可能性がある。「ミッドスト
ップ」型公知シリンダライナのこうした欠点は、内燃機
関の設計者には周知のことであるが、これら基本的な問
題の満足のゆく解決策は、これまでのところ提案されて
いない。
(機関ブロック)に取付けられる場合、シリンダライナ
は締付力によって変形する。この締付力は、シリンダヘ
ッドが、シリンダヘッド・ガスケットとシリンダライナ
上方部分とに対して複数のボルトを介して押圧されるさ
いに生じる。これらの変形は、原則としてライナ全体に
わたって生じるが、変形の最も著しい区域、すなわち孔
壁に設けられた支持面にライナの円形突起が支えられて
いる区域に有害な影響を与えるだけである。シリンダラ
イナ内でのピストンの往復動に有害なこれらの変形を防
止するため、ピストンには比較的大きい隙間を設けてお
く必要がある。しかしながら、ピストン隙間を大きくす
れば、騒音レベル、燃料消費量、カーボンの摩砕傾向が
相応に高くなるので、好ましくない。また、ピストンリ
ングの摩耗度も大きくなると同時に、ピストンの正圧と
負圧とによるシリンダのえぐり損傷の危険も増大する。
ピストンの正圧と負圧とは、ピストンの下方部分が、シ
リンダライナとピストンとの軸方向中心線に対して斜め
方向の力を、耳軸を介して受ける結果、生じる。ピスト
ン隙間のため、これら斜め方向の力は、ライナ内でピス
トンを或る程度傾斜させる可能性がある。「ミッドスト
ップ」型公知シリンダライナのこうした欠点は、内燃機
関の設計者には周知のことであるが、これら基本的な問
題の満足のゆく解決策は、これまでのところ提案されて
いない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の第一の目的
は、「ミッドストップ」型ライナの周知の利点は活用し
ながら、前述の同じく周知の欠点を、最小限に抑える
か、もしくは好ましくは完全に除去することにある。こ
の目的を達成するために、本発明によればピストン隙間
をも同時に低減するようにする。この点での本発明の基
本思想は、シリンダライナと、このライナをそう入する
シリンダブロックの孔とを、変形が、最小限に抑えられ
るだけでなく、(そしてこれが第一の目的であるが)害
を生じることのより少ない別の個所に生じるように構成
でき、公知「ミッドストップ」型ライナに見られる問題
の発生を防止できるという点にある。
は、「ミッドストップ」型ライナの周知の利点は活用し
ながら、前述の同じく周知の欠点を、最小限に抑える
か、もしくは好ましくは完全に除去することにある。こ
の目的を達成するために、本発明によればピストン隙間
をも同時に低減するようにする。この点での本発明の基
本思想は、シリンダライナと、このライナをそう入する
シリンダブロックの孔とを、変形が、最小限に抑えられ
るだけでなく、(そしてこれが第一の目的であるが)害
を生じることのより少ない別の個所に生じるように構成
でき、公知「ミッドストップ」型ライナに見られる問題
の発生を防止できるという点にある。
【0007】本発明の別の目的は、変形の度合を低減す
るために、シリンダライナが場所によって異なる厚さを
有するようにし、そうすることによって強度と変形の観
点から最適の構成が達せられるようにすることにある。
るために、シリンダライナが場所によって異なる厚さを
有するようにし、そうすることによって強度と変形の観
点から最適の構成が達せられるようにすることにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】前述の目的は、本発明に
よれば、請求項1に記載の特徴を有するシリンダライナ
によって達成された。本発明により開発された更に別の
特徴は請求項2以下の各項に示されている。
よれば、請求項1に記載の特徴を有するシリンダライナ
によって達成された。本発明により開発された更に別の
特徴は請求項2以下の各項に示されている。
【0009】本発明によるシリンダライナの特に目立っ
た特徴は、シリンダブロック孔壁に設けられた支承突起
とシリンダライナに設けられた支持突起との接触区域
が、ガス密のピストンリングが取付けられているピスト
ン円形部の下死点位置の区域、好ましくは下死点位置の
直ぐ下方に設けられている点である。同時にシリンダラ
イナは、上方部分が冷却媒体流路に包囲されているのみ
でなく、シリンダライナは、異なる冷却媒体スペースに
よっても取囲まれている。このスペースは、前記冷却媒
体流路とは別個のもので、冷却媒体も別種のものを用い
るのが適当である。この冷却媒体スペースは支承突起と
支持突起との接触区域まで下方へ延びている。
た特徴は、シリンダブロック孔壁に設けられた支承突起
とシリンダライナに設けられた支持突起との接触区域
が、ガス密のピストンリングが取付けられているピスト
ン円形部の下死点位置の区域、好ましくは下死点位置の
直ぐ下方に設けられている点である。同時にシリンダラ
イナは、上方部分が冷却媒体流路に包囲されているのみ
でなく、シリンダライナは、異なる冷却媒体スペースに
よっても取囲まれている。このスペースは、前記冷却媒
体流路とは別個のもので、冷却媒体も別種のものを用い
るのが適当である。この冷却媒体スペースは支承突起と
支持突起との接触区域まで下方へ延びている。
【0010】公知「ミッドストップ」型ライナに生じる
既述の変形自体は、下方のガス密ピストンリングの下死
点に位置する接触区域によって解消はされないが、ピス
トンが言うまでもなく比較的緩速で運動する区域で、変
形は今や「ガス密のピストンリング対」の下死点のとこ
ろに生じるのみである。ピストンが比較的緩速で運動す
る場合には、リングには、変形したシリンダ壁に順応す
る時間があり、したがって、ピストン隙間が極めて狭く
とも、ピストンに有害な変形は生じない。
既述の変形自体は、下方のガス密ピストンリングの下死
点に位置する接触区域によって解消はされないが、ピス
トンが言うまでもなく比較的緩速で運動する区域で、変
形は今や「ガス密のピストンリング対」の下死点のとこ
ろに生じるのみである。ピストンが比較的緩速で運動す
る場合には、リングには、変形したシリンダ壁に順応す
る時間があり、したがって、ピストン隙間が極めて狭く
とも、ピストンに有害な変形は生じない。
【0011】別個の冷却媒体スペース内の冷却媒体は、
空気であるのが好ましく、このスペースは、シリンダブ
ロック内のダクトを介して周囲の大気と連通するように
するのが適切である。このスペースに空気が充填される
ことにより、公知シリンダライナの構成では、ライナの
冷却部分を非冷却部分から分離する突起/支持面の対応
部分(すなわち支承突起/支持突起)が、本発明により
下方へ、すなわちクランクケースのほうへ変位せしめら
れているにも拘らず、シリンダライナの外側の高い位置
に冷却水シールを有するようにすることができる。
空気であるのが好ましく、このスペースは、シリンダブ
ロック内のダクトを介して周囲の大気と連通するように
するのが適切である。このスペースに空気が充填される
ことにより、公知シリンダライナの構成では、ライナの
冷却部分を非冷却部分から分離する突起/支持面の対応
部分(すなわち支承突起/支持突起)が、本発明により
下方へ、すなわちクランクケースのほうへ変位せしめら
れているにも拘らず、シリンダライナの外側の高い位置
に冷却水シールを有するようにすることができる。
【0012】支承突起と支持突起との接触区域は、シリ
ンダライナの下半部に、それも、シリンダライナ下縁か
らそれぞれL/6と2L/6の距離に位置するのが好ま
しい上下の境界を有する縦方向帯域に設けておくのが好
都合である。この場合、符号Lはライナの全長の実際値
である。
ンダライナの下半部に、それも、シリンダライナ下縁か
らそれぞれL/6と2L/6の距離に位置するのが好ま
しい上下の境界を有する縦方向帯域に設けておくのが好
都合である。この場合、符号Lはライナの全長の実際値
である。
【0013】冷却媒体スペースの実際の延びは、ライナ
全長Lの15%〜60%を逸脱しないようにする。変形
度を更に低減するため、シリンダライナの壁厚は、変形
が半径方向内方へ生じる個所では厚くされ、半径方向外
方へ生じる個所では薄くされるようにする。
全長Lの15%〜60%を逸脱しないようにする。変形
度を更に低減するため、シリンダライナの壁厚は、変形
が半径方向内方へ生じる個所では厚くされ、半径方向外
方へ生じる個所では薄くされるようにする。
【0014】冷却媒体流路は、上部に外径減少部(浅い
周面みぞ)を有するシリンダライナにより形成するのが
好適である。この外径減少部は、シリンダブロックの孔
壁の対応部分と一緒に冷却媒体流路を形成する。これに
対して、冷却媒体スペースは、支持突起に隣接する上方
部分に外径減少部(同じく浅いみぞ)を有するシリンダ
ライナにより形成されている。この外径減少部も、シリ
ンダブロック孔壁の対応部分と一緒に冷却媒体スペース
を形成する。
周面みぞ)を有するシリンダライナにより形成するのが
好適である。この外径減少部は、シリンダブロックの孔
壁の対応部分と一緒に冷却媒体流路を形成する。これに
対して、冷却媒体スペースは、支持突起に隣接する上方
部分に外径減少部(同じく浅いみぞ)を有するシリンダ
ライナにより形成されている。この外径減少部も、シリ
ンダブロック孔壁の対応部分と一緒に冷却媒体スペース
を形成する。
【0015】
【実施例】以下、添付図面に示した一実施例につき本発
明を説明する。図1に示されている内燃機関2はシリン
ダブロック4を有している。シリンダブロック4は下方
のクランクケース6と結合され、一体の機関ブロックが
形成されている。シリンダヘッド10はシリンダブロッ
ク4の上面8に取付けられている。シリンダブロック上
面8とシリンダヘッド10の下面との間には、通常の形
式でシリンダヘッドガスケット(図示せず)が配置され
ている。このガスケットは、これら機関部材間をガス密
かつ液密に密封している。この図示されないガスケット
は、通常の形式で、図示されていないボルトを介してシ
リンダヘッドとシリンダブロックとが締付けられること
により圧縮され、密封効果が達成される。この圧縮によ
りシリンダライナに軸方向押圧力が作用し、シリンダラ
イナが変形する(ライナ壁に横方向のたわみが生じ
る)。シリンダ穴は、シリンダブロック4の孔14内に
取外し可能にそう入される湿式シリンダライナ12によ
り形成される。孔14は、シリンダブロック上面8から
クランクケース6の上部まで延びている。機関のピスト
ン16はシリンダライナ12内で往復動を行なう。クラ
ンクケース6内では機関のクランク軸18が機関ブロッ
ク内にクランク軸軸受により支承されている。軸受の一
部20が、関連する軸受ボルト22と共に図示されてい
る。横方向の耳軸26はピストン16内にそう入されて
いる。ピストン16は、連接棒28を介してクランク軸
18に結合されている。連接棒28は、上端が耳軸26
に支えられ、下端がクランク軸にそう入されたクランク
ピン30に支えられている。
明を説明する。図1に示されている内燃機関2はシリン
ダブロック4を有している。シリンダブロック4は下方
のクランクケース6と結合され、一体の機関ブロックが
形成されている。シリンダヘッド10はシリンダブロッ
ク4の上面8に取付けられている。シリンダブロック上
面8とシリンダヘッド10の下面との間には、通常の形
式でシリンダヘッドガスケット(図示せず)が配置され
ている。このガスケットは、これら機関部材間をガス密
かつ液密に密封している。この図示されないガスケット
は、通常の形式で、図示されていないボルトを介してシ
リンダヘッドとシリンダブロックとが締付けられること
により圧縮され、密封効果が達成される。この圧縮によ
りシリンダライナに軸方向押圧力が作用し、シリンダラ
イナが変形する(ライナ壁に横方向のたわみが生じ
る)。シリンダ穴は、シリンダブロック4の孔14内に
取外し可能にそう入される湿式シリンダライナ12によ
り形成される。孔14は、シリンダブロック上面8から
クランクケース6の上部まで延びている。機関のピスト
ン16はシリンダライナ12内で往復動を行なう。クラ
ンクケース6内では機関のクランク軸18が機関ブロッ
ク内にクランク軸軸受により支承されている。軸受の一
部20が、関連する軸受ボルト22と共に図示されてい
る。横方向の耳軸26はピストン16内にそう入されて
いる。ピストン16は、連接棒28を介してクランク軸
18に結合されている。連接棒28は、上端が耳軸26
に支えられ、下端がクランク軸にそう入されたクランク
ピン30に支えられている。
【0016】ピストンは、その上方部分に3つの周面み
ぞを有し、そのうちの上方の2つのみぞ32,34には
1対のガス密のピストンリング36,38がはめ込ま
れ、下方のみぞ40には油かきリング42がはめ込まれ
ている。
ぞを有し、そのうちの上方の2つのみぞ32,34には
1対のガス密のピストンリング36,38がはめ込ま
れ、下方のみぞ40には油かきリング42がはめ込まれ
ている。
【0017】シリンダライナ12は、軸方向で孔14内
に頂部がシリンダヘッド10により、底部が孔壁下方部
分に設けられた円形支承突起44により固定されてい
る。シリンダライナ12は、また、ライナ外周に設けら
れた円形支持突起46により支承突起44に支えられて
いる。支承突起44と支持突起46とは、互いに円形接
触区域60を形成している。この接触区域は、下方のピ
ストンリング38の、図1に示された下死点の丁度下方
に位置している。2つのガス密のピストンリング36,
38は、それぞれ、ピストン16の円形外殻区域48の
上下縁部に配置されている。
に頂部がシリンダヘッド10により、底部が孔壁下方部
分に設けられた円形支承突起44により固定されてい
る。シリンダライナ12は、また、ライナ外周に設けら
れた円形支持突起46により支承突起44に支えられて
いる。支承突起44と支持突起46とは、互いに円形接
触区域60を形成している。この接触区域は、下方のピ
ストンリング38の、図1に示された下死点の丁度下方
に位置している。2つのガス密のピストンリング36,
38は、それぞれ、ピストン16の円形外殻区域48の
上下縁部に配置されている。
【0018】シリンダライナ12は、その上方部分が1
対の周方向冷却媒体流路50,52により取囲まれてい
る。これらの流路50,52は符号54のところで互い
に連通している。シリンダライナ12は、その下半部
が、別の冷却媒体スペース56により取囲まれている。
このスペース56は流路52とは別個のもので、空気用
であり、シリンダブロック4のダクト58を介して、機
関の周囲の大気と連通している。シリンダライナ12の
軸方向に、冷却媒体スペース56は、支承突起44と支
持突起46との間の接触区域60から、ライナを取囲む
孔壁のシール個所62まで延びている。ライナ12の外
周に向いた表面に、シール個所62はシールガスケット
64を有しており、このガスケット64により、冷却媒
体流路52と空気の流動するスペース56との間で媒体
が入り混ることが防止される。
対の周方向冷却媒体流路50,52により取囲まれてい
る。これらの流路50,52は符号54のところで互い
に連通している。シリンダライナ12は、その下半部
が、別の冷却媒体スペース56により取囲まれている。
このスペース56は流路52とは別個のもので、空気用
であり、シリンダブロック4のダクト58を介して、機
関の周囲の大気と連通している。シリンダライナ12の
軸方向に、冷却媒体スペース56は、支承突起44と支
持突起46との間の接触区域60から、ライナを取囲む
孔壁のシール個所62まで延びている。ライナ12の外
周に向いた表面に、シール個所62はシールガスケット
64を有しており、このガスケット64により、冷却媒
体流路52と空気の流動するスペース56との間で媒体
が入り混ることが防止される。
【0019】支承突起44と支持突起46との間の接触
区域は軸方向の縦の範囲A内に設けておくのが適当であ
る。この範囲Aの上限は、クランクケース6の内側へ向
いている、ライナ12の下縁66から 1/3 ×Lだけ離
れたところに、また、下限は1/6 ×Lだけ離れたとこ
ろにそれぞれ位置している。図1に示されているよう
に、符号Lはライナの軸方向全長である。
区域は軸方向の縦の範囲A内に設けておくのが適当であ
る。この範囲Aの上限は、クランクケース6の内側へ向
いている、ライナ12の下縁66から 1/3 ×Lだけ離
れたところに、また、下限は1/6 ×Lだけ離れたとこ
ろにそれぞれ位置している。図1に示されているよう
に、符号Lはライナの軸方向全長である。
【0020】次に図2について見ると、図1のシリンダ
ライナ12が拡大して示してある。シリンダヘッド(図
1の符号10)側の上方部分68には、浅い周面みぞ7
0が設けられている。この周面みぞ70は、孔14の対
応部分(図1の符号72)と一緒に冷却媒体流路50を
形成している。支持突起46の直ぐ上方の部分74に
も、浅い周面みぞ76が設けられ、この周面みぞが、孔
壁の対応部分78と一緒に冷却媒体スペース56を形成
している。浅いみぞ70の直ぐ下方にも周面みぞ80が
設けられており、この周面みぞは冷却媒体流路52の上
方の延長部をなしている。これにより、流路52は連通
個所54を介して流路50と連通する。
ライナ12が拡大して示してある。シリンダヘッド(図
1の符号10)側の上方部分68には、浅い周面みぞ7
0が設けられている。この周面みぞ70は、孔14の対
応部分(図1の符号72)と一緒に冷却媒体流路50を
形成している。支持突起46の直ぐ上方の部分74に
も、浅い周面みぞ76が設けられ、この周面みぞが、孔
壁の対応部分78と一緒に冷却媒体スペース56を形成
している。浅いみぞ70の直ぐ下方にも周面みぞ80が
設けられており、この周面みぞは冷却媒体流路52の上
方の延長部をなしている。これにより、流路52は連通
個所54を介して流路50と連通する。
【0021】冷却媒体流路50と冷却媒体スペース56
とを形成する、孔壁14の部分72,78と、流路52
の外側を形成する孔壁部分とは、双方とも、浅いみぞの
形状を有するようにするのが好ましい。
とを形成する、孔壁14の部分72,78と、流路52
の外側を形成する孔壁部分とは、双方とも、浅いみぞの
形状を有するようにするのが好ましい。
【0022】最後に、図3に示された線図を見てみよ
う。この線図は、シリンダライナ壁の変形(たわみ)
が、シリンダライナの軸線方向で、どの様に変化するか
をグラフ形式で示したものである。この線図では、x軸
が、ライナ下縁66(図1参照)からシリンダライナ1
2に沿った軸線方向距離を示し、y軸は、y=0に対応
する未変形点からのシリンダ壁の変形、すなわちシリン
ダ壁の正負のたわみを示している。
う。この線図は、シリンダライナ壁の変形(たわみ)
が、シリンダライナの軸線方向で、どの様に変化するか
をグラフ形式で示したものである。この線図では、x軸
が、ライナ下縁66(図1参照)からシリンダライナ1
2に沿った軸線方向距離を示し、y軸は、y=0に対応
する未変形点からのシリンダ壁の変形、すなわちシリン
ダ壁の正負のたわみを示している。
【0023】曲線Bは、公知シリンダライナの壁部のた
わみの変化を示した曲線であり、破線Cは、本発明によ
る湿式シリンダライナに沿ったシリンダライナ壁の変形
の変化を示した曲線である。垂直の1点破線Dは、下方
のガス密ピストンリング38の下死点を示し、垂直の1
点破線Eはピストンリング38の上死点を示す。
わみの変化を示した曲線であり、破線Cは、本発明によ
る湿式シリンダライナに沿ったシリンダライナ壁の変形
の変化を示した曲線である。垂直の1点破線Dは、下方
のガス密ピストンリング38の下死点を示し、垂直の1
点破線Eはピストンリング38の上死点を示す。
【0024】公知技術によるシリンダライナの曲線Bの
変形最大値は、図3にYB,max で示されており、これに
対し、本発明によるシリンダライナの曲線Cの変形最大
値はYC,max で示されている。線図から明らかなよう
に、本発明により変形最大値がかなり低減されると同時
に、一層重要な点だが、この最大値の位置は、変形が発
生してもピストンにとって有害でない位置へ移動せしめ
られている。ピストンにとって有害でないのは、この区
域ではピストンの運動が緩速だからである。本発明によ
り達せられる最も有意な効果は、したがって、シリンダ
壁での値Ymax の位置が下方へ移動する結果が得られた
ことにある。最大変形値位置の「下方移動」は、図3で
は矢印Fで示されている。矢印Fは最大値位置がガスシ
ールリング38の下死点下方へ移動したことを示してい
る。
変形最大値は、図3にYB,max で示されており、これに
対し、本発明によるシリンダライナの曲線Cの変形最大
値はYC,max で示されている。線図から明らかなよう
に、本発明により変形最大値がかなり低減されると同時
に、一層重要な点だが、この最大値の位置は、変形が発
生してもピストンにとって有害でない位置へ移動せしめ
られている。ピストンにとって有害でないのは、この区
域ではピストンの運動が緩速だからである。本発明によ
り達せられる最も有意な効果は、したがって、シリンダ
壁での値Ymax の位置が下方へ移動する結果が得られた
ことにある。最大変形値位置の「下方移動」は、図3で
は矢印Fで示されている。矢印Fは最大値位置がガスシ
ールリング38の下死点下方へ移動したことを示してい
る。
【図1】本発明による湿式シリンダライナを有する内燃
機関の縦断面図。
機関の縦断面図。
【図2】図1のシリンダライナの拡大図。
【図3】シリンダライナの縦軸線方向でライナ壁の変形
が、どのように変化するかを示した線図。
が、どのように変化するかを示した線図。
2 内燃機関 4 シリンダブロック 8 シリンダブロック上面 10 シリンダヘッド 12 シリンダライナ 14 シリンダブロックの孔 16 ピストン 18 クランク軸 26 耳軸 30 クランクピン 44 支承突起 46 支持突起 50,52 冷却媒体流路 56 空気用の冷却媒体スペース 60 接触区域 62 シール部 B 公知シリンダライナの変形曲線 C 本発明によるシリンダライナの変形曲線 L シリンダライナの全長
Claims (8)
- 【請求項1】 シリンダブロック(4)と、シリンダブ
ロック(4)の平らな上面(8)上に取付けられたシリ
ンダヘッド(10)とを有する内燃機関(2)内で、ピ
ストン(16)用のシリンダ穴を形成する湿式シリンダ
ライナであって、このシリンダライナ(12)がシリン
ダブロック(4)の孔(14)内に取外し可能にそう入
されており、この孔(14)がシリンダブロック上面
(8)から内燃機関のクランクケース(6)の上部まで
延び、他方、機関のクランク軸(18)に結合されたピ
ストン(16)は、シリンダライナ(12)内で往復動
するよう配置されており、更にシリンダライナ(12)
が、軸方向に孔(14)内に固定され、しかもその頂部
はシリンダヘッド(10)により、またその底部は孔壁
下方部分に設けられている円形支承突起(44)により
固定されており、他方、孔壁とライナ外側との間にはラ
イナ冷却用の冷却媒体流路(50,52)が設けられて
いる形式のものにおいて、 支承突起(44)と支持突起(46)との間の接触区域
(60)が、ピストン(16)の円形外殻区域(48)
の下死点位置の区域に、好ましくは死点位置の直ぐ下方
に位置し、前記外殻区域(48)内にはピストンのガス
密のピストンリング(36,38)が配置されており、
更に、シリンダライナ(12)が、ライナの上部を取囲
んで設けられている少なくとも1つの流路(50,5
2)と、別個の冷却媒体スペース(56)との双方に取
囲まれており、別個の冷却媒体スペース(56)は単数
又は複数の冷却媒体流路とは別に接触区域(60)のと
ころまで下方へ延びていることを特徴とする湿式シリン
ダライナ。 - 【請求項2】 シリンダブロックの孔壁に設けられた支
承突起(44)とライナに設けられた支持突起(46)
との間の接触区域(60)は、円形であり、クランクケ
ース(6)側のシリンダライナ下半部に位置しているこ
とを特徴とする請求項1記載のシリンダライナ。 - 【請求項3】 接触区域(60)が、シリンダライナ下
半部の、縦軸線方向の範囲(A)内に位置し、この範囲
(A)の下限が、クランクケース(6)側のシリンダラ
イナ下縁(66)からL/6の距離のところに位置し、
上限が下縁(66)からL/3の距離のところに位置
し、前記符号Lがライナ(12)の全長を表わすことを
特徴とする請求項1または請求項2記載のシリンダライ
ナ。 - 【請求項4】 別個の冷却媒体スペース(56)が空気
用に予定され、シリンダブロック(4)内のダクト(5
8)を介して機関(2)の周囲の大気と連通しているこ
とを特徴とする請求項1または請求項3に記載のシリン
ダライナ。 - 【請求項5】 シリンダライナの軸方向での別個の冷却
媒体スペース(56)の延びが、ライナ全長(L)の最
大60%であることを特徴とする請求項1記載のシリン
ダライナ。 - 【請求項6】 シリンダライナの軸方向での冷却媒体ス
ペース(56)の延びが、ライナの全長の最低15%で
あることを特徴とする請求項5記載のシリンダライナ。 - 【請求項7】 シリンダヘッドに隣接する上方部分(6
8)に、シリンダライナ(12)が、浅い周面みぞ(7
0)の形状の外径減少部を有し、周面みぞ(70)は、
シリンダブロック孔壁の対応部分(72)と一緒に冷却
媒体流路(50)を形成しており、また更に、シリンダ
ライナが、支持突起(46)の直ぐ上方の部分(74)
に浅い周面みぞ(76)の形状の外径減少部を有してお
り、この周面みぞ(76)がシリンダブロック孔壁の対
応部分(78)と一緒に冷却媒体スペース(56)を形
成していることを特徴とする、請求項1から請求項6ま
でのいずれか1項に記載のシリンダライナ。 - 【請求項8】 ライナ(12)の壁厚が、半径方向内方
へ変形する単数又は複数のライナ区域では、より厚く、
半径方向外方へ変形する複数区域では、より薄くされて
いることを特徴とする、請求項1から請求項7までのい
ずれか1項に記載のシリンダライナ。
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
SE9203933-8 | 1992-12-30 | ||
SE9203933A SE508983C2 (sv) | 1992-12-30 | 1992-12-30 | Vått cylinderfoder |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06235349A true JPH06235349A (ja) | 1994-08-23 |
Family
ID=20388273
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5328068A Pending JPH06235349A (ja) | 1992-12-30 | 1993-12-24 | 湿式シリンダライナ |
Country Status (5)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US5402754A (ja) |
JP (1) | JPH06235349A (ja) |
BR (1) | BR9305262A (ja) |
DE (1) | DE4343238B4 (ja) |
SE (1) | SE508983C2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2017501336A (ja) * | 2013-12-31 | 2017-01-12 | ▲広▼西玉柴机器股▲フン▼有限公司 | 高速舶用ディーゼルエンジンのシリンダジャケット支持構造 |
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SE9503622L (sv) * | 1995-10-13 | 1996-09-23 | Scania Cv Ab | Anordning för avtätning av en förbränningsmotors förbränningsrum |
DE19861213B4 (de) * | 1997-07-21 | 2005-06-09 | Cummins Inc., Columbus | Verbrennungsmotor mit einer auswechselbaren Zylinderlaufbuchse |
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KR100394635B1 (ko) * | 2000-12-28 | 2003-08-14 | 현대자동차주식회사 | 피스톤 마찰력 측정용 라이너 장착 구조 |
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US8978620B2 (en) | 2012-02-10 | 2015-03-17 | Cummins Inc. | Seatless wet cylinder liner for internal combustion engine |
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CN108035816B (zh) * | 2017-11-17 | 2021-02-05 | 无锡开普动力有限公司 | V型大功率发动机气缸套冷却水腔的结构 |
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US4244330A (en) * | 1978-11-13 | 1981-01-13 | Cummins Engine Company, Inc. | Engine cylinder liner having a mid stop |
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1992
- 1992-12-30 SE SE9203933A patent/SE508983C2/sv not_active IP Right Cessation
-
1993
- 1993-12-16 US US08/168,769 patent/US5402754A/en not_active Expired - Lifetime
- 1993-12-17 DE DE4343238A patent/DE4343238B4/de not_active Expired - Fee Related
- 1993-12-24 JP JP5328068A patent/JPH06235349A/ja active Pending
- 1993-12-28 BR BR9305262A patent/BR9305262A/pt not_active IP Right Cessation
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SE508983C2 (sv) | 1998-11-23 |
SE9203933D0 (sv) | 1992-12-30 |
US5402754A (en) | 1995-04-04 |
SE9203933L (sv) | 1994-07-01 |
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