JP2017501336A - 高速舶用ディーゼルエンジンのシリンダジャケット支持構造 - Google Patents

Abstract

シリンダジャケット取付穴と、該取付穴の上に配置されたウォータージャケットチャンバと、２層に分かれた矩形波シリンダジャケット支持構造と、上から第１の、第２の、および第３のシリンダジャケット貫通孔と、これら３層に分かれたシリンダジャケット貫通孔とを含み、第１のシリンダジャケット貫通孔は、ウォータージャケットチャンバの下部に配置され、矩形波シリンダジャケット支持構造の第１層は、第１および第２のシリンダジャケット貫通孔間に配置され、矩形波シリンダジャケット支持構造の第２層は、第２および第３のシリンダジャケット貫通孔の間に配置される高速舶用ディーゼルエンジンのシリンダジャケット支持構造である。該シリンダジャケット支持構造が高い剛性を有するため、動作時にシリンダジャケットは変形しにくい。重量は軽く、体積が小さく、機械の振動が小さく、騒音が低い。シリンダジャケットの位置決め、密封とメンテナンスによい。

Description

本発明は、エンジン分野に関し、特に、高速舶用ディーゼルエンジンのシリンダジャケット支持構造に関する。

今日、伝統的な大規模電力の高速舶用ディーゼルエンジンのシリンダジャケット支持構造は、大型で、重く、かつ、複雑な構造を持ち、その構造サイズが大きく、コンパクトでない、多くの部品を必要とする。その結果、生産、組立、インストールとメンテナンスが困難である。

また、特大のシリンダジャケット支持構造は、シリンダ本体の剛性の低下と支持力の低下の原因となり、高負荷運転時、シリンダー本体の変形と振動を起こしやすい。この結果、シリンダジャケットの位置決めと密封に影響がある。

本発明は前述の課題を解決するためになされたものであり、本発明の目的は、構造が簡単で、コンパクト化し、高い剛性を有しており、重量は軽く、体積が小さく、メンテナンスによい高速舶用ディーゼルエンジンのシリンダジャケット支持構造を提供することにある。

前述の目的を達成するために、本発明の一態様は、シリンダジャケット取付穴と、前記シリンダジャケット取付穴の上に配置されたウォータージャケットチャンバと、２層に分かれた矩形波シリンダジャケット支持構造と、上から第１のシリンダジャケット貫通孔、第２のシリンダジャケット貫通孔と第３のシリンダジャケット貫通孔、これら３層に分かれたシリンダジャケット貫通孔とを含み、前記第１のシリンダジャケット貫通孔は、前記ウォータージャケットチャンバの下部に配置され、前記矩形波シリンダジャケット支持構造の第１層は、前記第１のシリンダジャケット貫通孔と第２のシリンダジャケット貫通孔との間に配置され、前記矩形波シリンダジャケット支持構造の第２層は、前記第２のシリンダジャケット貫通孔と第３のシリンダジャケット貫通孔との間に配置されている高速舶用ディーゼルエンジンのシリンダジャケット支持構造に関係する。

本発明の一態様では、前記矩形波シリンダジャケット支持構造は、前記シリンダジャケット取付穴の長手方向の内壁に沿って相対的に後退するフレームであり、前記フレームは支持空間を形成する。

本発明の一態様では、前記矩形波シリンダジャケット支持構造は、矩形波構造の横方向縁部、矩形波構造の縦方向縁部、及び隣接する前記矩形波構造の横方向縁部を連結する円弧支持面を含む。

本発明の一態様では、前記矩形波シリンダジャケット支持構造に、また補強リブが設けられている。

本発明の一態様では、前記補強リブは、直角三角形に形成されている。

従来の技術と比べて、本発明にかかる高速舶用ディーゼルエンジンのシリンダジャケット支持構造は、簡単で、コンパクト化し、高い剛性を有しており、動作時にシリンダジャケットは変形しにくい。重量は軽く、体積が小さく、機械の振動が小さく、騒音が低い。シリンダジャケットの位置決め、密封とメンテナンスによい。これにより、シリンダ本体の全体的な剛性および軸受性能を向上させ、高負荷運転によるシリンダ本体の変形や振動を回避することができる。

以下、本発明を添付図面と実施形態に基づいて詳細に説明する。

本発明の高速舶用ディーゼルエンジンのシリンダジャケット支持構造の構造を示す概略図である。 図１のＡ−Ａ断面図である。 本発明の高速舶用ディーゼルエンジンのシリンダジャケット支持構造の使用状態を示す概略図である。

以下、本発明の好適な実施形態を添付図面に基づいて詳細に説明する。本発明の好適な実施形態は、本発明をの内容を不当に限定するものではなく、本発明の説明と解釈のためのものである。

本発明にかかる高速舶用ディーゼルエンジンのシリンダジャケット支持構造は、簡単で、コンパクト化し、高い剛性を有しており、動作時にシリンダジャケットは変形しにくい。重量は軽く、体積が小さく、機械の振動が小さく、騒音が低い。シリンダジャケットの位置決め、密封とメンテナンスによい。これにより、シリンダ本体の全体的な剛性および軸受性能を向上させ、高負荷運転によるシリンダブロックの変形や振動を回避することができる。

図１及び図２のように、当該高速舶用ディーゼルエンジンのシリンダジャケット支持構造は、具体的に、シリンダブロック本体１の内部に配置されたシリンダジャケット取付穴２、間隔を隔てシリンダジャケット取付穴２の周側に敷設されたウォータージャケットチャンバ３、矩形波シリンダジャケット支持構造４及びシリンダジャケット貫通孔を含み、シリンダジャケット取付穴２は、シリンダジャケットのインストールに使用される。ウォータージャケットチャンバ３は、シリンダジャケットの冷却に使用される。矩形波シリンダジャケット支持構造４は、シリンダジャケット取付穴の内壁に沿って後退し、シリンダジャケット貫通孔と間隔を隔てシリンダジャケット取付穴の長手方向に敷設されることによって、シリンダジャケットはシリンダジャケット取付穴の長さ方向にわたって一定の間隔で適切に支持される。これにより、該高速舶用ディーゼルエンジンのシリンダジャケット支持構造は、高い剛性を有しており、動作時にシリンダジャケットは変形しにくい。重量は軽く、体積が小さく、機械の振動が小さく、騒音が低い。シリンダジャケットの位置決め、密封とメンテナンスによい。この結果、シリンダ本体の全体的な剛性および軸受性能を向上させ、高負荷運転によるシリンダブロックの変形や振動を回避することができる。

ウォータージャケットチャンバ３は、シリンダジャケット取付穴２の上に配置され、シリンダジャケットの冷却に使用される。シリンダジャケット貫通孔は、シリンダジャケットの外壁に密着し、上から第１のシリンダジャケット貫通孔５１、第２のシリンダジャケット貫通孔５２と第３のシリンダジャケット貫通孔５３これら３層に分かれ、矩形波シリンダジャケット支持構造４は２層に分かれる。第１のシリンダジャケット貫通孔５１は、ウォータージャケットチャンバ３の下部に配置され、矩形波シリンダジャケット支持構造４の第１層は、第１のシリンダジャケット貫通孔５１の下部に配置され、矩形波シリンダジャケット支持構造４の第１層の下部は、第２のシリンダジャケット貫通孔５２であり、矩形波シリンダジャケット支持構造４の第２層は、第２のシリンダジャケット貫通孔５２の下部に配置され、第３のシリンダジャケット貫通孔５３は、矩形波シリンダジャケット支持構造４の第２層の下部に配置され、即ち、矩形波シリンダジャケット支持構造４の第１層は、第１のシリンダジャケット貫通孔５１と第２のシリンダジャケット貫通孔５２との間に配置され、矩形波シリンダジャケット支持構造４の第２層は、第２のシリンダジャケット貫通孔５２と第３のシリンダジャケット貫通孔５３との間に配置されている。

矩形波シリンダジャケット支持構造４は、シリンダジャケット取付穴の長手方向の内壁に沿って相対的に後退するフレームであり、当該フレームは支持空間を形成し、具体的に、矩形波構造の横方向縁部４１、矩形波構造の縦方向縁部４２、及び隣接する矩形波構造の横方向縁部４１を連結する円弧支持面４３を含む。同時に、矩形波シリンダジャケット支持構造は、強化するための補強リブ４４を有り、当該補強リブ４４は直角三角形に形成されている。これにより、シリンダジャケットはシリンダジャケット取付穴の長さ方向にわたって一定の間隔で適切に支持される。矩形波シリンダジャケット支持構造４によって、該高速舶用ディーゼルエンジンのシリンダジャケット支持構造は、高い剛性を有しており、動作時にシリンダジャケットは変形しにくい。同時に、矩形波シリンダジャケット支持構造は、体重を減らすことによって、該高速舶用ディーゼルエンジンのシリンダジャケット支持構造の重量は軽くなるとともに、体積が小さくなる。また、矩形波構造の横方向縁部４１と矩形波構造の縦方向縁部４２は、シリンダジャケット取付穴２とシリンダの共振を防止することによって、機械の振動幅が小さくなって、騒音が低くなって、かつ、シリンダジャケットの位置決め、密封とメンテナンスによい。

また、矩形波シリンダジャケット支持構造４のフレーム幅Ｘとシリンダジャケット取付穴２の直径Ｄの比率は、０.７５〜０.８５の範囲であり、矩形波構造の横方向縁部４１の厚さＹと矩形波シリンダジャケット支持構造４のフレーム幅Ｘの比率は、０.０６〜０.０７の範囲であり、円弧支持面４３の半径Ｒと矩形波シリンダジャケット支持構造４のフレーム幅Ｘの比率は、０.６５〜０.７４の範囲である。

図３のように、シリンダジャケット６は、シリンダジャケット取付穴２の中に配置され、シリンダジャケット貫通孔は、シリンダジャケットの外壁に密着し、矩形波シリンダジャケット支持構造４と間隔を隔てシリンダジャケット取付穴の長手方向に敷設されることによって、シリンダジャケットはシリンダジャケット取付穴の長さ方向にわたって一定の間隔で適切に支持される。これにより、該高速舶用ディーゼルエンジンのシリンダジャケット支持構造は、高い剛性を有しており、動作時にシリンダジャケットは変形しにくい。

以上から、該高速舶用ディーゼルエンジンのシリンダジャケット支持構造は、簡単で、コンパクト化し、高い剛性を有しており、動作時にシリンダジャケットは変形しにくい。重量は軽く、体積が小さく、機械の振動が小さく、騒音が低い。シリンダジャケットの位置決め、密封とメンテナンスによい。これにより、シリンダ本体の全体的な剛性および軸受性能を向上させ、高負荷運転によるシリンダブロックの変形や振動を回避することができる。

なお、上記の実施形態は、本発明の内容を不当に限定するものではなく、本発明の内容を説明するものである。上記の実施例を参照し本発明を詳細に説明したが、本発明の新規事項および効果から実体的に逸脱しない多くの変形が可能であること、本発明の趣旨を逸脱することなく、変更、置換され得ると共に、本発明にはその等価物が含まれることは当業者には容易に理解できるであろう。これら変形や置換は本発明の範囲および趣旨から実体的に逸脱しないものである。

１…シリンダブロック本体
２…シリンダジャケット取付穴
３…ウォータージャケットチャンバ
４…矩形波シリンダジャケット支持構造
４１…矩形波構造の横方向縁部
４２…矩形波構造の縦方向縁部
４３…円弧支持面
４４…補強リブ
５１…第１のシリンダジャケット貫通孔
５２…第２のシリンダジャケット貫通孔
５３…第３のシリンダジャケット貫通孔
６…シリンダジャケット

前述の目的を達成するために、本発明の一態様は、シリンダジャケット取付穴と、前記シリンダジャケット取付穴の上側部分に配置されるとともに前記シリンダジャケット取付穴に対して半径方向外側に位置するウォータージャケットチャンバと、２層に分かれた矩形波シリンダジャケット支持構造と、上から第１のシリンダジャケット貫通孔、第２のシリンダジャケット貫通孔と第３のシリンダジャケット貫通孔、これら３層に分かれたシリンダジャケット貫通孔とを含み、前記第１のシリンダジャケット貫通孔は、前記ウォータージャケットチャンバの下部に配置され、前記矩形波シリンダジャケット支持構造の第１層は、前記第１のシリンダジャケット貫通孔と第２のシリンダジャケット貫通孔との間に配置され、前記矩形波シリンダジャケット支持構造の第２層は、前記第２のシリンダジャケット貫通孔と第３のシリンダジャケット貫通孔との間に配置されている高速舶用ディーゼルエンジンのシリンダジャケット支持構造に関係する。

ウォータージャケットチャンバ３は、シリンダジャケット取付穴の上側部分に配置されるとともに前記シリンダジャケット取付穴２に対して半径方向外側に位置しており、シリンダジャケットの冷却に使用される。シリンダジャケット貫通孔は、シリンダジャケットの外壁に密着し、上から第１のシリンダジャケット貫通孔５１、第２のシリンダジャケット貫通孔５２と第３のシリンダジャケット貫通孔５３これら３層に分かれ、矩形波シリンダジャケット支持構造４は２層に分かれる。第１のシリンダジャケット貫通孔５１は、ウォータージャケットチャンバ３の下部に配置され、矩形波シリンダジャケット支持構造４の第１層は、第１のシリンダジャケット貫通孔５１の下部に配置され、矩形波シリンダジャケット支持構造４の第１層の下部は、第２のシリンダジャケット貫通孔５２であり、矩形波シリンダジャケット支持構造４の第２層は、第２のシリンダジャケット貫通孔５２の下部に配置され、第３のシリンダジャケット貫通孔５３は、矩形波シリンダジャケット支持構造４の第２層の下部に配置され、即ち、矩形波シリンダジャケット支持構造４の第１層は、第１のシリンダジャケット貫通孔５１と第２のシリンダジャケット貫通孔５２との間に配置され、矩形波シリンダジャケット支持構造４の第２層は、第２のシリンダジャケット貫通孔５２と第３のシリンダジャケット貫通孔５３との間に配置されている。

Claims (5)

1. シリンダジャケット取付穴と、
   前記シリンダジャケット取付穴の上に配置されたウォータージャケットチャンバと、
   ２層に分かれた矩形波シリンダジャケット支持構造と、
   上から第１のシリンダジャケット貫通孔、第２のシリンダジャケット貫通孔と第３のシリンダジャケット貫通孔、これら３層に分かれたシリンダジャケット貫通孔とを含み、
   前記第１のシリンダジャケット貫通孔は、前記ウォータージャケットチャンバの下部に配置され、前記矩形波シリンダジャケット支持構造の第１層は、前記第１のシリンダジャケット貫通孔と第２のシリンダジャケット貫通孔との間に配置され、前記矩形波シリンダジャケット支持構造の第２層は、前記第２のシリンダジャケット貫通孔と第３のシリンダジャケット貫通孔との間に配置されていることを特徴とする高速舶用ディーゼルエンジンのシリンダジャケット支持構造。
2. 前記矩形波シリンダジャケット支持構造は、前記シリンダジャケット取付穴の長手方向の内壁に沿って相対的に後退するフレームであり、前記フレームは支持空間を形成することを特徴とする請求項１に記載の高速舶用ディーゼルエンジンのシリンダジャケット支持構造。
3. 前記矩形波シリンダジャケット支持構造は、矩形波構造の横方向縁部、矩形波構造の縦方向縁部、及び隣接する前記矩形波構造の横方向縁部を連結する円弧支持面を含むことを特徴とする請求項２に記載の高速舶用ディーゼルエンジンのシリンダジャケット支持構造。
4. 前記矩形波シリンダジャケット支持構造に、また補強リブが設けられていることを特徴とする請求項１乃至３のいずれか１の高速舶用ディーゼルエンジンのシリンダジャケット支持構造。
5. 前記補強リブは、直角三角形に形成されていることを特徴とする請求項４に記載の高速舶用ディーゼルエンジンのシリンダジャケット支持構造。

Images