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JPH0580891B2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPH0580891B2
JPH0580891B2 JP13452987A JP13452987A JPH0580891B2 JP H0580891 B2 JPH0580891 B2 JP H0580891B2 JP 13452987 A JP13452987 A JP 13452987A JP 13452987 A JP13452987 A JP 13452987A JP H0580891 B2 JPH0580891 B2 JP H0580891B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sheet paper
toilet seat
sheet
paper
feeding
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP13452987A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS63294818A (ja
Inventor
Mitsuhiro Higuchi
Hiroshi Yamamoto
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toto Ltd
Original Assignee
Toto Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toto Ltd filed Critical Toto Ltd
Priority to JP13452987A priority Critical patent/JPS63294818A/ja
Publication of JPS63294818A publication Critical patent/JPS63294818A/ja
Publication of JPH0580891B2 publication Critical patent/JPH0580891B2/ja
Granted legal-status Critical Current

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  • Toilet Supplies (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 (イ) 産業上の利用分野 本発明は、シートペーパー供給便座に関する。
(ロ) 従来の技術 従来、衛生面を考慮して便座上にシートペーパ
ーをセツトする方法ないし装置として、以下の形
態のものが知られている。
実開昭55−179600号公報に記載されているよ
うな装置であり、同装置は、便蓋にシートペー
パーロール体を収納する収納函を設け、同収納
函からシートペーパーを便座上に引き出し可能
とするとともに、同シートペーパーを、着座に
連動して押圧挟持可能とし、シートペーパーを
一枚づつ切り離すようにした構成に特徴を有す
るものである。
実開昭60−155399号公報に記載されているよ
うな装置であり、同装置は、便座の上面を覆う
ことができる大きさ、形状に整形され、かつ、
それがシート上に連続した用紙を巻取り、或い
は折り畳んで収容するとともに、同用紙を連続
的に繰出すようにしたシート状用紙ホルダー
と、同ホルダーの用紙繰出側にあつて、前記用
紙の所定長さ分を上記便座の上面近くにおい
て、前方へ送り出すための送りローラを具備す
るとともに、送り出された所定長さの用紙の後
端を切断する切断刃を具備した前記用紙の送り
出し切断部とからなる構成に特徴を有するもの
である。
(ハ) 発明が解決しようとする問題点 しかし、以上述べてきた、従来方法や装置は、
未だ、以下の問題点を有していた。
すなわち、シートペーパーの繰出供給作業を手
作業で行う第1の装置については、シートペー
パーの便座への引き出し動作は全て手作業で行わ
なければならず、使用者に不便をもたらしてい
た。
また、上記装置では、次の使用者の収納函から
のシートペーパーの引き出しを容易にするため、
シートペーパーの先端を収納函より露出させてい
る。しかし、シートペーパーの先端は、不使用時
を含めて常時露出した状態となつているため、シ
ートペーパーの一部に使用後洗浄水が飛散してシ
ートペーパーに付着したりして非衛生的であつ
た。
さらに、長期間使用しない場合は、シートペー
パーの先端にほこりが付着し、この面でも非衛生
的であつた。
また、シートペーパーの繰出供給作業が、モー
ターによつて自動的に行われる第2の装置につ
いては、シートペーパーの繰出量をどのように制
御するかについて、何ら記載されていない。
本発明は、上記問題点を解決することができる
シートペーパー供給便座を提供することを目的と
する。
(ニ) 問題点を解決するための手段 本発明は、便座本体の後方に設けた機能部ケー
シング内に、シートペーパーを繰出可能なシート
ペーパー繰出機構部と、同シートペーパー繰出機
構部の作動を制御する制御部とを一体的に収納配
置し、かつ、通常状態では、シートペーパーの先
端が機能部ケーシング内に位置しているシートペ
ーパー供給便座において、前記制御部は、繰出操
作手段の操作によつて前記シートペーパー繰出機
構部を作動し、前記シートペーパーの先端を、機
能部ケーシングより摘み代分だけ外部に繰出し、
手で引出可能とすることを特徴とするシートペー
パー供給便座に係わるものである。
(ホ) 作用及び効果 以上述べてきた構成により、本発明は、以下の
効果を奏する。
シートペーパー繰出機構部を、繰出操作手段の
操作したときのみ、制御部を介して作動させ、シ
ートペーパーを、機能部ケーシングから外部に摘
み代分だけ自動的に繰り出すことができるように
している。
従つて、繰出操作手段を操作しない限りは、シ
ートペーパーは完全に機能部ケーシング内に収納
されているので、使用後の洗浄飛散水がシートペ
ーパーの付着するのを確実に防止することができ
衛生的である。
同様に、シートペーパー供給便座を、長期間使
用しない場合であつても、ほこりがシートペーパ
ーの先端に付着するのを確実に防止することがで
き、この面でも衛生的である。
一方、繰出操作手段によつて速やかにシートペ
ーパーを摘み代分だけ自動的に繰り出すことがで
き、その後、手でシートペーパーを便座上に引き
出すことによつて、容易かつ確実にシートペーパ
ーを便座上に載置することができる。
このように、特に公共の場所(パブリツク)に
おける使用において、使用者は、使用毎に新しい
シートペーパーを機能部ケーシングから取出して
使用できるので、衛生面からの使用感を向上する
ことができる。
(ヘ) 実施例 以下、添付図に示す実施例に基づいて、本発明
を詳説する。
第1図に本発明に係るシートペーパー供給便座
Aを具備したトイレ装置Bの全体構成を示してお
り、図示するように、シートペーパー供給便座A
は、トイレ装置Bを構成する水洗便器10上に上
下方向に開閉自在に載置されている。
第2図から第5図を参照して、上記シートペー
パー供給便座Aの構成について詳説する。
図示するごとく、シートペーパー供給便座A
は、水洗便器10上に開閉自在に載置される便座
本体11と、水洗便器10の後部上に固定状態に
載置し、前部に、便座本体11の後部を枢軸12
によつて上下方向に回動自在に枢支連結する機能
部13とから形成される。
第2図〜第5図に示すように、機能部13は、
水洗便器10の後部に取付け、かつ平面視におい
て、矩形板の一端側を便座本体11の前方に向け
て直角に屈曲したL字形状の取付基板20と、同
取付基板20上に取付けたシートペーパー繰出機
構部C、シートペーパー切断機構部D、シートペ
ーパーロール収納部E、制御部F及び操作部Gと
から形成されている。
まず、シートペーパー繰出機構部C及びシート
ペーパー切断機構部Dの構成について説明する
と、第2図及び第3図から明らかなように、取付
基板20は、その両端側に回転軸支持板21,2
2を立設しており、同支持板21,22間には、
複数の回転軸を回転自在に横架支持している。
即ち、23は支持板21,21の上部前端間に
横架したシートペーパー繰出軸であり、同繰出軸
23は、軸線方向に所定間隔で多数の繰出ローラ
ー24を取付けている。
そして、同繰出ローラー24は、後述する押さ
えローラー71と協働して、シートペーパーPの
引き出し端を押圧・挟持してシートペーパーロー
ル収納部EからシートペーパーPを便座本体11
上に繰出し、供給することができる。
なお、多数の繰出ローラー24は所定間隔を開
けて軸線方向に配設されているため、シートペー
パーPを、その全幅にわたつて同一速度かつ均一
押圧力で繰り出すことができ、シートペーパーP
によじれが発生するのを効果的に防止している。
また、多数の繰出ローラー24には、全てOリ
ング24aが取付けられており、シートペーパー
P繰出時の空回りや滑りの発生を防止している。
なお、かかる空回りや滑りの防止は、繰出ローラ
ー24自体をゴム製とすることによつても対応で
き、また、ゴム製ベルト等によつて対応すること
もできる。
また、第4図及び第5図において、25は支持
板22,22の下部前端間に横架し螺杆から形成
した切断刃移動軸であり、同移動軸25の直上に
は、中実杆から形成した切断刃移動案内軸26が
設けられている。
そして、切断刃移動軸25と切断刃移動案内軸
26とには切断刃取付板27が取付けられてお
り、同取付板27は、切断刃移動軸25に螺着さ
れている。
また、切断刃取付板27の上端には、円盤状の
切断刃28が回転自在に枢支されている。
かかる構成によつて、切断刃移動軸25を回転
すると、切断刃28は、切断刃取付板27ととも
に、軸線方向に往復移動することになり、シート
ペーパーPを瞬間的に切断することができる。
なお、切断刃28を移動する機構を、上記した
構成に代えて、無端ワイヤや無端ベルトを回動モ
ータで駆動して左右幅方向に往復移動可能とな
し、同無端ワイヤ等に切断刃28を結着すること
によつて構成することもできる。
また、切断刃28の往復移動によりシートペー
パーPを切断する方法を、第7図及び第8図に示
すようなそれぞれ切断刃90と切断刃受溝91と
を具備する回転軸93,94を回転させること
で、シートペーパーPを切断することも可能であ
る。その際、上記180゜での回転による切断は、任
意の角度に変更することも可能である。
なお、第7図はシートペーパーPを送る状態に
おけるかかる回転軸93,94を示しており、第
8図はシートペーパーPを切断する状態における
回転軸93,94を示す。また、95,96はそ
れぞれ押さえローラーと繰出ローラーを示す。
さらに、切断刃28は、実施例では、耐久性を
考慮して円盤状としたが、平板状とすることもで
きる。
また、第2図及び第4図において、30は上記
シートペーパー繰出軸23と切断刃移動軸25
を、クラツチ機構Mを介して選択的に回転させる
ことができる回動モータであり、クラツチ機構M
によるシートペーパー繰出軸23と切断刃移動軸
25への切り替えは、回動モータ30の正転、逆
転の切り替えにより行うものである。なお、本実
施例において、回動モータ30は、一側支持板2
1に固着されている。
そして、同回動モータ30からシートペーパー
繰出軸23への回転力の伝達は、回動モータ30
の出力軸に固着したギア31の回転を、ギアトレ
イン32,33,34,35,36を介してシー
トペーパー繰出軸23に固着したギア37へ伝達
することによつて行われることになる。
一方、回動モータ30から切断刃移動軸25へ
の回転力の伝達は、切断刃移動軸25へギア38
を固着し、かつ、クラツチ機構Mによつてギア3
3と噛合するギア32との噛合を回動モータ30
の逆転により解除するとともに、ギア32と一体
をなすギア32aと噛合するギア39をギア38
と噛合させることによつて行うことができる。
即ち、回動モータ30の回転力は、ギア31,
32,32a,39,38を介して切断刃移動軸
25へ伝達されることになる。
かかる構成によつて、クラツチ機構Mの作動に
より、単一の回転モータ30を駆動し、同回動モ
ータ30の正転・逆転駆動によつて、シートペー
パーPの供給動作とシートペーパーPの切断動作
とを選択的に順次行うことができる。
しかし、供給動作と切断動作を、それぞれ、専
用のモータを用いて行うこともできる。
なお、回動モータ30の回転力のシートペーパ
ー繰出軸23や切断刃移動軸25への伝達は、ギ
アトレインによることなく、ベルトやワイヤを用
いて行うこともできる。
ついで、上記シートペーパー繰出機構部C及び
シートペーパー切断機構部Dの作動を制御する制
御部Fの構成について説明する。
第2図及び第4図に示すように、取付基板20
の一側端部から前方に延設した前方延設部20a
には、制御部取付板50が立設されており、同制
御部取付板50には、上記した回動モータ30の
作動等を制御する制御パネル51が取付けられて
おり、制御部Fを形成している。なお、制御パネ
ル51はトランス51aも一体的に取付けてい
る。
また、上記した取付基板20上に配設したシー
トペーパー繰出機構部C、シートペーパー切断機
構部D及び制御部Fは、一体的に、取付基板20
と等しい外形を有するL字形状のカバーケーシン
グ60によつて囲繞されている。
ついで、操作部Gについて説明すると、第4図
から最も明らかなように、操作部Gは、カバーケ
ーシング60の内、制御部Fの上方に位置する個
所に設けられており、同操作部Gは、カバーケー
シング60の内部に配置した操作部取付板59の
上面に、シートペーパー繰出用押しボタン61、
発光ダイオード等からなる電源ランプ62や、紙
詰まり・紙補充等の異常が発生した場合の警告機
能を有する紙補充ランプ63、紙詰まりランプ6
4等を取付けることによつて構成されている。な
お、紙補充ランプ63等に代えて、ブザー等も取
付けることができる。
さらに、シートペーパー繰出機構部Cの上方を
なす個所には、第3図、第4図及び第5図に示す
ように、シートペーパーロール収納部Eが配設さ
れている。
そして、かかるシートペーパーロール収納部E
は、カバーケーシング60の左右上面に一体的に
立設した左右側壁65,66の間に形成した空間
内に着だ自在に取付けたシートペーパーロールR
と、シートペーパーロール収納ボツクス70の下
部前方に横架した押えローラー71とから形成さ
れる。
そして、上記構成において、シートペーパーロ
ール収納ボツクス70は、その左右両端壁70
a,70bにシートペーパーロールRの中軸両端
開口と連通する開口を設けており、同開口内に
は、左右両端壁70a,70bに回転自在かつ取
り外し自在にシートペーパーロールRを連結する
連結プラグ72が具備されており、同連結プラグ
72を軸線方向に進退させることによつて、容易
にシートペーパーロールRの連結、取り外しを行
うことができる。
なお、連結プラグ72は、カバーケーシング6
0上の左右両端壁65,66によつて、抜止防止
が図られている。
また、押さえローラー71は、前述したシート
ペーパー繰出機構部Cのシートペーパー繰出軸2
3に取付けた繰出ローラー24に押圧状態に接触
するとともに、押さえローラー71の一端に固着
したギア74は、シートペーパー繰出軸23の対
応端に固着したギア73と噛合している。
かかる構成によつて、シートペーパー繰出軸2
3と繰出ローラー24が一方向に回転すると、押
さえローラー71は、ギア73,74を介して逆
方向に回転し、シートペーパーPをシートペーパ
ーロールRから繰り出すことができる。
また、押さえローラー71には、繰出ローラー
24の所定位置に合わせ、同様にOリング71b
が取付けられており、シートペーパーP繰出時の
空回りや、滑り及びよじれの発生を効果的に防止
している。
さらに、第5図に示すように、押さえローラー
71の両端は、基端をシートペーパーロール収納
ボツクス70の前壁下部に上下方向に揺動自在に
枢支した揺動レバー71aの先端に回動自在に枢
支している。
また、押さえローラー71は、繰出ローラー2
4と押圧接触し、シートペーパーPをシートペー
パーロールRより確実に繰り出すために、比重の
重い材質のローラーを使用している。
かかる構成によつて、押さえローラー71は、
その自重によつて、繰出ローラー24に押圧接触
することができ、回動モータ30の駆動によつて
シートペーパーPを繰り出すことができる。
また、シートペーパーPの先端を、後述する如
く、手で摘み、便座本体11上まで引き出す場合
は、押さえローラー71の重量は適当な重さに設
定されているので、シートペーパーPを破損しな
い程度の適度の引き出し力で引き出しても、同引
き出し力によつて、押さえローラー71は容易に
上方に浮揚し、従つて、シートペーパーPを破損
することなく、円滑に便座本体11上まで引き出
すことができる。
また、引き出しについては、適当長さ引き出し
たら制御部Fによつてロツクされるように構成し
ている。
さらに、上記構成によつて、押さえローラー2
4を、シートペーパーロールRの交換時に、下方
に向けて揺動させることができるので、シートペ
ーパーロールRのシートペーパーロール収納ボツ
クス70への交換作業を容易に行うことができ
る。
また、第5図に示すように、カバーケーシング
60の上部壁60cとシートペーパーロール収納
ボツクス70の前部壁70cの下端との間には、
シートペーパー取出用スリツト75が形成されて
いる。
従つて、シートペーパーロール収納ボツクス7
0内のシートペーパーロールRから巻出したシー
トペーパーPは、第5図に示すように、いつた
ん、押さえローラー71によつて外側に折り曲げ
られシートペーパーPのカーリングを戻した後、
同押さえローラー71と繰出ローラー24間を通
り、その後、シートペーパー取出用スリツト75
を通して、便座本体11上に繰り出されることに
なる。
なお、シートペーパーロール収納ボツクス70
と上記したカバーケーシング60とは、一体とな
つて、機能部ケーシングHを形成することにな
る。
次に、シートペーパーPについて説明すると、
第4図及び第6図に示すように、シートペーパー
PはシートペーパーロールRの一部を形成するも
のであり、切断して使用するものである。
シートペーパーPをシートペーパーロールRか
ら形成するようにしたのは、多人数分のシートペ
ーパーPをコンパクトに便座本体11の後方に設
けた機能部ケーシングH内に収納することと、便
座本体11の上面に自動的にかつ正確に繰り出す
ことができるようにするためである。
また、第2図及び第6図に示すように、シート
ペーパーPは一定間隔毎に、その中央部に長手方
向に所定間隔を開けて便座本体11の内側形状に
適合した形状の切り抜き用ミシン目80を設けて
おり、同ミシン目80に沿つて水洗便器10の内
部と連通する開口を設けることができる。
但し、ミシン目80は完全な環状となつておら
ず、その後部両端間に、無ミシン目部81を形成
しているので、ミシン目80を切り取ると、切り
取つた中央部分は、水栓便器10内に垂れ、その
下端は溜まり水につかることになる。
また、シートペーパーPを完全に穴あきのもの
とせず、無ミシン目81と切り抜き用ミシン目8
0を設けたのは、穴あきとした場合は、腰がなく
なり、シートペーパーPを便座本体11上に供給
する際に、折れ曲がつたり、シートペーパーロー
ルRを形成することがほとんど不可能であるから
である。
これに対して、ミシン目80を設けたシートペ
ーパーPは、十分な腰の強さを有し、自動供給・
ロール加工の双方が容易に可能となる。
また、シートペーパーPのミシン目80は、繰
出時にシートペーパーPが繰出ローラー24や押
さえローラー71に巻き込むのを可及的に防止す
ることができる。
また、シートペーパーPの切り抜き用ミシン目
80は、便座本体11の内側形状に適合した形状
の中で全体にミシン目とすることも可能であり、
また、所々にミシン目を設け、他は切目とするこ
とも可能である。
さらに、第2図及び第6図に示すように、カバ
ーケーシング60の中央部には、位置検出用セン
サ83を設けている。
そして、かかる位置検出用センサ83は、シー
トペーパーPがシートペーパーロールRからシー
トペーパー取出用スリツト75を通して便座本体
11上に摘み代分繰り出されてきた時に、シート
ペーパーPの先端を検出して、シートペーパー繰
出機構部Cの作動を停止し、正確にシートペーパ
ーPを便座本体11上に摘み代分だけ繰出供給す
ることができる。
なお、位置検出センサ83は、カバーケーシン
グ60の中央部のみならず、他の個所に設けるこ
ともでき、さらに、シートペーパーPの任意個所
に透孔や着色マークを設け、これを感知させるよ
うにすることもできる。
また、シートペーパーPの上記供給・位置決め
は、上記位置検出用センサ83を用いることな
く、回動モータ30の回転数を所望のカウンター
で計数し、同計数値に基づいて制御部Fを作動さ
せて行うこともできる。
また、第2図において、84は取付基板20の
一端前部に設けた反射式赤外線センサからなる着
座センサであり、使用者が便座本体11上に着座
した後便座本体11から離れた時に検出信号を発
生し、制御部Fを作動させ、切断刃28を軸線方
向に往復移動することでシートペーパーPを瞬間
的に切断させるものである。
そして、繰り出されたシートペーパーPは、所
定の位置まで引き出され、制御部Fによつてロツ
クされたことを検出しないと、着座センサが上記
のように検出しても切断刃28を動作させないよ
うに構成している。
かかる着座センサ84は、使用条件・使用環境
によつて、シートペーパー供給便座Aに一体とし
て組み込んだり、分離させて別体とすることも可
能である。
さらに、着座センサ84の他にも、着座時の荷
重をロードセル等で検出して制御部Fを作動さ
せ、シートペーパーPを切断することも可能であ
る。
また、第2図において、85は便座本体11が
着座不可能な状態にある時(便座本体11が自立
時)に便座本体11から検出が外れることによ
り、回動モータ30への通電を遮断してシートペ
ーパーPの供給を停止させるためのセンサであ
り、便座本体11が着座可能な状態にあるときの
み便座本体11を検出して動作可能な状態とする
ものである。
なお、センサ85に代えて、マイクロスイツチ
やリミツトスイツチ等を用いることもできる。
以下、上記構成を有するシートペーパー供給便
座Aの作動について、第9図に示すフローチヤー
トを参照して説明する。
まず、電源スイツチSにより電源を入れて、電
源ランプ62が点灯しているか確認する(100)。
電源スイツチSは、使用中は特に必要としない
ために、取付基板20の一端前部裏面に設けてい
る(第4図参照)。
確認後、シートペーパー繰出用押しボタン61
を押す(101)。
この時点で、紙詰まりやシートペーパーロール
Rがない場合は、接作部Gの紙詰まりランプ64
若しくは紙補給ランプ63が点灯する(102)
(103)。
紙詰まりがなく、かつシートペーパーロールR
が十分にあるとき、或いは上記紙詰まりを解消し
たりシートペーパーロールRをシートペーパーロ
ール収納ボツクス70内にセツトしたとき、制御
部Fが作動して、回動モータ30を駆動するとと
もに、クラツチ機構Mを駆動して、繰出ローラー
24と押さえローラー71に連絡するギアトレイ
ンを選択する。
これによつて、回動モータ30の回転は、ギア
トレインを介して繰出ローラー24と押さえロー
ラー71に伝達される。ところで、繰出ローラー
24と押さえローラー71は、相互に反対する方
向に回転しかつ押圧状態にシートペーパーPを挟
持しているので、シートペーパーPは、シートペ
ーパーロール収納ボツクス70内のシートペーパ
ーロールRから巻出されることになる。
即ち、シートペーパーPは、第5図に示すよう
に、いつたん、押さえローラー71によつて上方
外側に折り曲げられたシートペーパーロールRの
カーリングを戻した後、繰出ローラー24と押さ
えローラー71との間を通り、その後、シートペ
ーパー取出用スリツト75を通して、摘み代分だ
け便座本体11上に繰出・供給されることにな
る。
また、かかる供給動作において、シートペーパ
ーPが便座本体11上に所定長さだけ繰り出され
ると、位置検出用センサ83が、シートペーパー
Pの先端を検出して、制御部Fを作動して、回転
モータ30の回転を停止する。これによつて、繰
出ローラー24と押さえローラー71によるシー
トペーパーPの繰出・供給動作も瞬時に停止し
て、シートペーパーPは、正確に摘み代分だけ、
便座本体11上に繰り出されることになる
(104)。
なお、シートペーパーロールRから巻出された
段階でのシートペーパーPは上方に向けてカーリ
ングしているが、本実施例では、押さえローラ7
1によつてシートペーパーPの上記上方カーリン
グを戻すとともに、逆に下方へ向かうカーリング
を与えることができ、その後、ペーパー取出用ス
リツト75から下向き状態で便座本体11上に送
り出すことができる。
従つて、シートペーパーPが上向きにカーリン
グして機能部ケーシングH内のみに送り出され、
便座本体11上に供給されないといつた紙詰まり
事故を確実に防止することができるのと、便座本
体11の上面に繰り出されたシートペーパーPが
所定位置まで供給されずにペーパー取出用スリツ
ト75付近にカールしてしまうことを防止するこ
とができる。
ついで、使用者は、手で、シートペーパーPの
摘み代分を摘んで、便座本体11の上面に引き出
し(105)、その後、ミシン目80に沿つてシート
ペーパーPの中央部を無ミシン目部81のみを残
して切り離し、切り離し部分を下方に垂らし、そ
の先端を水洗便器10内の溜まり水中に付ける。
なお、シートペーパーPの引き出しについて
は、適当長さ引き出したら制御部Fによつてロツ
クされるように構成している。
また、この状態では、シートペーパーPはシー
トペーパーロールRから切断されていないので、
水洗便器10からの脱落の心配や位置合わせの必
要がない。
また、制御部Fの作動によつて、同シートペー
パー供給完了状態のままシートペーパー繰出用押
しボタン61を押しても、次のシートペーパーP
は繰出・供給されないようになつており、いたず
ら防止や使用可否の判断等を考慮している。
その後、使用者は便座本体11上のシートペー
パーP上に着座する(106)。
便座本体11上に着座し(106)、用便後に同便
座本体11から立ち上がると(107)、着座センサ
84は、使用者が便座本体11から離れたことを
検出し、同検出信号によつて、制御部Fを作動し
て、回動モータ30を回転するとともに、クラツ
チ機構Mを作動して、回動モータ30をギアトレ
インを介して切断刃移動軸25と連絡させ、切断
刃28を往復移動して、シートペーパーPを瞬間
的に切断する(108)。
なお、上記作動において、着座センサ84は、
少なくとも継続して10秒間感知しない限り(即
ち、使用者が継続して10秒間着座していない限
り)、その後、使用者が便座本体11から立ち上
がつても制御部Fを作動できないようにしてい
る。
従つて、送り出し途中のシートペーパーPを感
知したり、着座以外の使用者の瞬時動作を感知し
たりする等の誤感知によるシートペーパーPの切
断動作を防止することを考慮している。
なお、着座センサ84のセツトタイミングや誤
動作対策のタイムラグについては、制御部Fの対
応で環境に合わせて設定することができる。
その後、洗浄装置を駆動して水洗便器10内を
洗浄し、洗浄水の水勢によつて、洗浄水、汚物と
ともに、シートペーパーPの切り離し部分を巻き
込み、流出することができる(109)。
そして、新しい使用者は、上記動作を繰り返す
ことになる。
以上説明してきたように、本実施例において
は、繰出操作手段としてのシートペーパー繰出用
押しボタン61を押したときのみ、シートペーパ
ー繰出機構部Cが作動してシートペーパーPを機
能部ケーシングHから繰出し、かつ、位置検出用
センサ83によりシートペーパーPが便座本体1
1上に摘み代分繰り出されてきた時にシートペー
パーPの先端を検出して、シートペーパー繰出機
構部Cの作動を停止し、正確にシートペーパーP
を便座本体11上に摘み代分だけ繰出供給するこ
とができる。
そして、その後、手でシートペーパーPを便座
本体11上に引き出し、載置するようにしてい
る。
このように、本実施例では、シートペーパー繰
出用押しボタン61を操作しない限りは、シート
ペーパーPは完全に機能部ケーシングH内に収納
されているので、使用後の洗浄飛散水がシートペ
ーパーPに付着するのを確実に防止することがで
き衛生的である。
同様に、シートペーパー供給便座Aを、長期間
使用しない場合であつても、ほこりがシートペー
パーPに付着するのを確実に防止することがで
き、この面でも衛生的である。
さらに、上記した実施例以外において、その他
の実施例としての構成上の特徴、及び、望ましい
その他の実施例・変容例について説明すると以下
の如くなる。
操作部Gは使用者の使い勝手の面より、シー
トペーパー供給便座Aに向かつて右側に配置
し、文字も操作時に(立つた状態で)前向きに
なるようにしたので、操作性を著しく向上する
ことができる。
本実施例において、シートペーパー供給便座
Aにはリセツト機構が設けられており、かかる
リセツト機構によつて、便座本体11上に供給
されたシートペーパーPが不良紙だつたり、便
座本体11上に付着していた水滴によつて、シ
ートペーパーPが濡れたりしている場合、かか
るシートペーパーPを容易に取り除くことがで
きる。
即ち、リセツト機構は、本実施例では、取付
基板20の前方延設部20aの裏面に設けたリ
セツトスイツチ87から構成されており、同ス
イツチ87を操作することにより、上記した通
常の使用手順によることなく、どのような段階
でも、シートペーパーPを切断して、シートペ
ーパー供給便座Aを初期状態に戻すことができ
る。
本実施例における安全機構について説明する
と、メンテナンスの安全を図るため、切断刃2
8は所望のセンサ(図示せず)によつて完全に
カバーケーシング60内に収納されたことを検
知して動作を停止するようになつている。
また、シートペーパーPの切断は、機能部ケ
ーシングH内で行うように設定されているの
で、使用者の安全を図つているのみならず、シ
ートペーパーPは機能部ケーシングHの外には
露出していないので、水の付着を防止すること
もできる。
シートペーパーPには、一回使用分毎に容易
に切れる横断ミシン目を入れておき、使用者が
便座本体11上に着座すると同時にその体重で
自然に切断するようにすることもできる。
この場合、シートペーパー切断機構部Dを削
除でき、便座構成の多様化を図ることができ
る。
電気部品(制御部Fや操作部G等)を機能部
ケーシングHの一側にまとめてカバーすること
により、耐水性や電気的安全性を向上すること
ができる。
シートペーパーロールRの収納は、シートペ
ーパー繰出機構部Cやシートペーパー切断機構
部Dと完全に分離しており、シートペーパーロ
ールR交換時の電気的安全性及び切断刃28の
安全性を考慮した箱形構造としている。
カバーケーシング60の上部に位置するシー
トペーパー取出用スリツト75には、水返し用
の傾斜を設けており、シートペーパーPへの水
の付着を可及的に防止している。
また、同様な目的で、シートペーパーロール
Rの収納位置は、シートペーパー取付用スリツ
ト75の上方に配置している。
カバーケーシング60側にシートペーパーロ
ール収納ボツクス70のセツト状態を検出する
マイクロスイツチを設け、シートペーパーロー
ル収納ボツクス70のセツト不良や同収納ボツ
クス70を取り外した状態では、メンテナンス
の際の安全確保や誤動作防止のために、シート
ペーパー繰出用操作ボタン61を押しても制御
部Fは作動不能としている。
なお検出手段は、マイクロスイツチに限定さ
れるものではなく、センサやリミツトスイツチ
等を用いることもできる。
シートペーパーロール収納ボツクス70は、
外観上及び作業性の観点より、前側をスライド
させ、フツクで引掛け、後側をねじ固定できる
ような構造にしている。
シートペーパーロール収納ボツクス70に取
付けられている押さえローラー71は、シート
ペーパーロールRの交換を容易に行えるように
するため、押さえローラー71を所望のスライ
ド機構により開放状態にして、作業性の向上を
図つている。
また、押さえローラー71のシートペーパー
ロール収納ボツクス70へのセツト時は、所望
のスプリングによつて、動作時にロツクが外れ
ないようにしている。
シートペーパーロールR交換時に、シートペ
ーパーロールRの中軸が、連結プラグ72の中
心に合うようにして、ロール取付作業の作業性
を容易にするため、連結プラグ72の先端を、
先細テーパ状にしている。
連結プラグ72の取付は、Oリング方式の他
に、L字フツク式や、シートペーパーロール収
納ボツクス70側の左右両側壁70a,70b
に取付けることも可能である。
図示の実施例において、シートペーパー供給
便座Aは、普通型便座に一体的に装着されかつ
半自動型としているが、暖房便座、局部洗浄装
置付便座、芳香便座等にも適用できるものであ
る。
また、同便座Aは、デザイン的メリツトや設
置スペース等を考慮して、機能部13を便座本
体11から完全に別体となし、例えば、壁面の
裏側に配設することもできる。
さらに、遠隔装置によつて、便座Aを操作す
ることもできる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係わるシートペーパー供給便
座を具備するトイレ装置の全体斜視図、第2図は
同便座の一部切欠平面図、第3図は同便座の一部
切欠正面図、第4図は同便座の一部切欠右側面
図、第5図は同便座の一部切欠左側面図、第6図
はシートペーパーの使用状態説明図、第7図及び
第8図は切断刃の変容例の説明図、第9図は同便
座の使用状態を示すフローチヤートである。 図中、C:シートペーパー繰出機構部、F:制
御部、G:操作部、H:機能部ケーシング、P:
シートペーパー、R:シートペーパーロール、1
1:便座本体、75:シートペーパー取出用スリ
ツト。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 便座本体11の後方に設けた機能部ケーシン
    グH内に、シートペーパーPを繰出可能なシート
    ペーパー繰出機構部Cと、同シートペーパー繰出
    機構部Cの作動を制御する制御部Fとを一体的に
    収納配置し、かつ、通常状態では、シートペーパ
    ーPの先端が機能部ケーシングH内に位置してい
    るシートペーパー供給便座において、 前記制御部Fは、繰出操作手段の操作によつて
    前記シートペーパー繰出機構部Cを作動し、前記
    シートペーパーPの先端を、機能部ケーシングH
    より摘み代分だけ外部に繰出し、手で引出可能と
    することを特徴とするシートペーパー供給便座。
JP13452987A 1987-05-28 1987-05-28 シートペーパー供給便座 Granted JPS63294818A (ja)

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JP13452987A JPS63294818A (ja) 1987-05-28 1987-05-28 シートペーパー供給便座

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JPH0580891B2 true JPH0580891B2 (ja) 1993-11-10

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0733749U (ja) * 1993-12-07 1995-06-23 株式会社アイバワークス 自動車用ラダー

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPH0733749U (ja) * 1993-12-07 1995-06-23 株式会社アイバワークス 自動車用ラダー

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