JPH0559488A - 機械加工性の優れた析出硬化型高強度軟窒化用鋼 - Google Patents
機械加工性の優れた析出硬化型高強度軟窒化用鋼Info
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- JPH0559488A JPH0559488A JP25035491A JP25035491A JPH0559488A JP H0559488 A JPH0559488 A JP H0559488A JP 25035491 A JP25035491 A JP 25035491A JP 25035491 A JP25035491 A JP 25035491A JP H0559488 A JPH0559488 A JP H0559488A
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- Japan
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- steel
- soft
- less
- soft nitriding
- nitriding
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- Solid-Phase Diffusion Into Metallic Material Surfaces (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 軟窒化処理前には硬さがHv250 未満で機械
加工が容易であり、軟窒化処理後は芯部硬さがHv250
以上および表面硬さがHv600 以上で、且つ0.2mm 以上
の有効硬化層深さを得て浸炭処理材並みの強度を有する
様な析出硬化型軟窒化用鋼を提供する。 【構成】 C:0.04〜0.4 %,Si:0.05〜0.5%,M
n:0.4 〜2%,Ni:0.5 〜3%,Al:0.1 〜1.5
%,V:0.03〜0.3 %を含有し、残部鉄および不可避不
純物からなる。また必要に応じてTi,Cu,Cr,M
o,S,Nb,Bi,Te,Se,Zr,Ca等を含有
する。
加工が容易であり、軟窒化処理後は芯部硬さがHv250
以上および表面硬さがHv600 以上で、且つ0.2mm 以上
の有効硬化層深さを得て浸炭処理材並みの強度を有する
様な析出硬化型軟窒化用鋼を提供する。 【構成】 C:0.04〜0.4 %,Si:0.05〜0.5%,M
n:0.4 〜2%,Ni:0.5 〜3%,Al:0.1 〜1.5
%,V:0.03〜0.3 %を含有し、残部鉄および不可避不
純物からなる。また必要に応じてTi,Cu,Cr,M
o,S,Nb,Bi,Te,Se,Zr,Ca等を含有
する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、軟窒化処理前には機械
加工性に優れ、軟窒化処理後には浸炭処理材と同等以上
の強度特性を有する高強度軟窒化用鋼に関し、本発明に
係る軟窒化用鋼は、従来浸炭材が用いられていた産業機
械用部品のうち、例えば歯車,継手,シヤフト等の様に
熱処理時に歪が発生するのを嫌う部材に好適に利用でき
るものである。
加工性に優れ、軟窒化処理後には浸炭処理材と同等以上
の強度特性を有する高強度軟窒化用鋼に関し、本発明に
係る軟窒化用鋼は、従来浸炭材が用いられていた産業機
械用部品のうち、例えば歯車,継手,シヤフト等の様に
熱処理時に歪が発生するのを嫌う部材に好適に利用でき
るものである。
【0002】
【従来の技術】窒化法としては、アンモニアガス中で50
0 〜525 ℃で処理するガス窒化法が従来から行なわれて
きたが、この方法は50時間以上もの長時間を必要とする
ことから、窒化を短時間で処理できる方法として軟窒化
法が開発されている。軟窒化法は、開発当初溶融シアン
塩浴(約 570℃)を用い、該塩浴中に空気を吹き込みつ
つ処理するのが一般的な方法であったが、近年シアン化
合物を使用せずにRXガス(CO20%,H2 40%,N2
40%の組成ガス)とNH3 ガスを50:50の割合で混合し
た雰囲気中で窒化を行なうガス軟窒化法も開発が進めら
れている。尚本発明に係る軟窒化用鋼は、いずれの軟窒
化法にも適用できるものである。
0 〜525 ℃で処理するガス窒化法が従来から行なわれて
きたが、この方法は50時間以上もの長時間を必要とする
ことから、窒化を短時間で処理できる方法として軟窒化
法が開発されている。軟窒化法は、開発当初溶融シアン
塩浴(約 570℃)を用い、該塩浴中に空気を吹き込みつ
つ処理するのが一般的な方法であったが、近年シアン化
合物を使用せずにRXガス(CO20%,H2 40%,N2
40%の組成ガス)とNH3 ガスを50:50の割合で混合し
た雰囲気中で窒化を行なうガス軟窒化法も開発が進めら
れている。尚本発明に係る軟窒化用鋼は、いずれの軟窒
化法にも適用できるものである。
【0003】JISに規格化されている窒化鋼としては
SACM645 があり、これ以外にもSCM435 等の合金
鋼や炭素鋼も窒化用鋼として使用されている。これらの
鋼を軟窒化処理すると、表層部に炭窒化物の化合物層が
生成すると共に、その内部に炭窒化物の析出および高濃
度の窒素が固溶した拡散層が生成して高い表面硬度が得
られる。また軟窒化処理は処理温度が低く、浸炭処理材
に比べて熱処理歪が小さいという特徴がある。
SACM645 があり、これ以外にもSCM435 等の合金
鋼や炭素鋼も窒化用鋼として使用されている。これらの
鋼を軟窒化処理すると、表層部に炭窒化物の化合物層が
生成すると共に、その内部に炭窒化物の析出および高濃
度の窒素が固溶した拡散層が生成して高い表面硬度が得
られる。また軟窒化処理は処理温度が低く、浸炭処理材
に比べて熱処理歪が小さいという特徴がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで軟窒化処理材
において浸炭処理材なみの強度を得るには、浸炭処理材
と同等の有効硬化層深さおよび芯部硬度にする必要があ
る。しかしながら軟窒化処理では処理温度が低いので、
JIS規格鋼を使った場合、10時間の処理でも0.2mm 程
度の有効硬化層深さしか得られず、通常の窒化用鋼では
希望する有効硬化層深さは得られない。また軟窒化処理
後の芯部硬さを確保するには、C含有量を増したり、合
金元素量を調整して焼入性を上げ、ベイナイトまたはベ
イナイト+マルテンサイトの組織にすれば良いと考えら
れている。しかしながらこの様にすると、軟窒化処理前
の機械加工が困難になるという不都合が生じる。逆に機
械加工を容易にする為に芯部硬度を低くすると、十分な
疲労強度が得られなくなってしまう。一般に軟窒化処理
前の機械加工時には、硬さがHv250 未満でなければ機
械加工は困難であると言われている。
において浸炭処理材なみの強度を得るには、浸炭処理材
と同等の有効硬化層深さおよび芯部硬度にする必要があ
る。しかしながら軟窒化処理では処理温度が低いので、
JIS規格鋼を使った場合、10時間の処理でも0.2mm 程
度の有効硬化層深さしか得られず、通常の窒化用鋼では
希望する有効硬化層深さは得られない。また軟窒化処理
後の芯部硬さを確保するには、C含有量を増したり、合
金元素量を調整して焼入性を上げ、ベイナイトまたはベ
イナイト+マルテンサイトの組織にすれば良いと考えら
れている。しかしながらこの様にすると、軟窒化処理前
の機械加工が困難になるという不都合が生じる。逆に機
械加工を容易にする為に芯部硬度を低くすると、十分な
疲労強度が得られなくなってしまう。一般に軟窒化処理
前の機械加工時には、硬さがHv250 未満でなければ機
械加工は困難であると言われている。
【0005】本発明はこの様な事情に着目してなされた
ものであって、その目的は、軟窒化処理前にはHv250
未満で機械加工が容易であり、軟窒化処理後は芯部硬さ
がHv250 以上および表面硬さがHv600 以上で、且つ
0.2mm 以上の有効硬化層深さを得て浸炭処理材並みの強
度を有する様な析出硬化型軟窒化用鋼を提供することに
ある。
ものであって、その目的は、軟窒化処理前にはHv250
未満で機械加工が容易であり、軟窒化処理後は芯部硬さ
がHv250 以上および表面硬さがHv600 以上で、且つ
0.2mm 以上の有効硬化層深さを得て浸炭処理材並みの強
度を有する様な析出硬化型軟窒化用鋼を提供することに
ある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成し得た本
発明の軟窒化用鋼とは、C:0.04〜0.4 %(重量%の意
味、以下同じ)、Si:0.05〜0.5 %,Mn:0.4 〜2
%,Ni:0.5 〜3%,Al:0.1 〜1.5 %,V:0.03
〜0.3 %を含有し、残部鉄および不可避不純物からなる
点に要旨を有するものである。本発明に係る軟窒化用鋼
は、上記の元素を基本成分とするものであるが、必要に
応じてTi,Cu,Cr,Mo等を含有することも有効
であり、これらの元素を含有することによって軟窒化用
鋼の特性を高めることもできる。更に、S,Nb,B
i,Te,Se,ZrおよびCaよりなる群から選ばれ
る1種または2種以上を所定量含有することも有効であ
り、これらの添加は被削性改善に効果的である。
発明の軟窒化用鋼とは、C:0.04〜0.4 %(重量%の意
味、以下同じ)、Si:0.05〜0.5 %,Mn:0.4 〜2
%,Ni:0.5 〜3%,Al:0.1 〜1.5 %,V:0.03
〜0.3 %を含有し、残部鉄および不可避不純物からなる
点に要旨を有するものである。本発明に係る軟窒化用鋼
は、上記の元素を基本成分とするものであるが、必要に
応じてTi,Cu,Cr,Mo等を含有することも有効
であり、これらの元素を含有することによって軟窒化用
鋼の特性を高めることもできる。更に、S,Nb,B
i,Te,Se,ZrおよびCaよりなる群から選ばれ
る1種または2種以上を所定量含有することも有効であ
り、これらの添加は被削性改善に効果的である。
【0007】
【作用】本発明者らは、上記目的を達成する為、鋼材の
組成と機械的特質の関係について検討を重ねた。本発明
ではまず、機械加工時(軟化処理前)には硬さがHv25
0 未満であって機械加工が容易であり、且つ軟窒化処理
後には芯部硬さがHv250 以上を達成することが当面の
第1目的となり、その為、軟窒化処理時に同時に時効硬
化が起きるようにしている。この時効硬化を発揮させる
ために、NiおよびAlを添加し、更に大きな効果を得
たいときには必要によりCuやTiを添加する。これら
の添加によって、軟窒化処理時にNiAl,Ni3 A
l,Ni3 Ti等の金属間化合物やFe−Cu,Fe−
Ti,Cu−Ni等のε化合物を鋼中に微細に析出さ
せ、軟窒化後十分な芯部硬さを得る。一方軟窒化処理後
の表面硬さをHv600 以上とする手段としては、Cr,
Al(必要により更にTi)を添加し、軟窒化処理時に
Cr,Al,Ti等が窒化層中に表層部窒化物および炭
化物として析出し、より硬い表面硬化層を得る。更に、
0.2mm 以上の有効硬化層を得る手段として、Vを添加す
る。尚本発明に係る軟窒化用鋼を機械加工するに当たっ
ては、機械加工前に600 ℃以上に加熱して前熱処理を行
なうことが好ましく、これによって機械加工が容易にな
ると共に、軟窒化処理時の析出硬化をより効果的に発揮
できる。
組成と機械的特質の関係について検討を重ねた。本発明
ではまず、機械加工時(軟化処理前)には硬さがHv25
0 未満であって機械加工が容易であり、且つ軟窒化処理
後には芯部硬さがHv250 以上を達成することが当面の
第1目的となり、その為、軟窒化処理時に同時に時効硬
化が起きるようにしている。この時効硬化を発揮させる
ために、NiおよびAlを添加し、更に大きな効果を得
たいときには必要によりCuやTiを添加する。これら
の添加によって、軟窒化処理時にNiAl,Ni3 A
l,Ni3 Ti等の金属間化合物やFe−Cu,Fe−
Ti,Cu−Ni等のε化合物を鋼中に微細に析出さ
せ、軟窒化後十分な芯部硬さを得る。一方軟窒化処理後
の表面硬さをHv600 以上とする手段としては、Cr,
Al(必要により更にTi)を添加し、軟窒化処理時に
Cr,Al,Ti等が窒化層中に表層部窒化物および炭
化物として析出し、より硬い表面硬化層を得る。更に、
0.2mm 以上の有効硬化層を得る手段として、Vを添加す
る。尚本発明に係る軟窒化用鋼を機械加工するに当たっ
ては、機械加工前に600 ℃以上に加熱して前熱処理を行
なうことが好ましく、これによって機械加工が容易にな
ると共に、軟窒化処理時の析出硬化をより効果的に発揮
できる。
【0008】本発明に係る軟窒化用鋼における化学成分
限定理由は下記の通りである。 C:0.04〜0.4 % Cは芯部硬さを確保するために必要な元素であり、その
含有量が0.04%未満では十分な芯部硬さが得られない。
また0.4 %を超えて過剰に添加すると、機械加工時の硬
さをHv250 未満に抑制することができず、被削性が大
幅に低下する。 Si:0.05〜0.5 % Siは脱酸剤として必要な元素であり、その効果を発揮
させる為には0.05%以上添加する必要がある。しかしな
がら過剰になると冷間鍛造性等の加工性が劣化するので
0.5 %以下とすべきである。 Mn:0.4 〜2% Mnは脱酸剤として、また焼入性確保の為に0.4 %以上
必要であるが、過剰に添加すると機械加工時の硬さをH
v250 未満に抑制することができないので、2%以下と
する必要がある。
限定理由は下記の通りである。 C:0.04〜0.4 % Cは芯部硬さを確保するために必要な元素であり、その
含有量が0.04%未満では十分な芯部硬さが得られない。
また0.4 %を超えて過剰に添加すると、機械加工時の硬
さをHv250 未満に抑制することができず、被削性が大
幅に低下する。 Si:0.05〜0.5 % Siは脱酸剤として必要な元素であり、その効果を発揮
させる為には0.05%以上添加する必要がある。しかしな
がら過剰になると冷間鍛造性等の加工性が劣化するので
0.5 %以下とすべきである。 Mn:0.4 〜2% Mnは脱酸剤として、また焼入性確保の為に0.4 %以上
必要であるが、過剰に添加すると機械加工時の硬さをH
v250 未満に抑制することができないので、2%以下と
する必要がある。
【0009】Ni:0.5 〜3% NiはAlと金属間化合物を形成し、析出硬化に必須の
元素であるが、過剰に添加すると硬くなり過ぎ、被削性
を劣化させるので、上記範囲とする必要がある。 Al:0.1 〜1.5 % AlはNiと金属間化合物を形成し、析出硬化に必須の
元素であり、また軟窒化時に窒化物を形成して表面硬さ
を向上させる効果がある。これらの効果を発揮させる為
には、0.1 %以上を添加する必要があるが、過剰に添加
すると加工性を害するので1.5 %以下とする必要があ
る。 V:0.03〜0.3 % Vは有効硬化層深さを深めるのに有効であるが、過剰に
添加すると機械加工時の硬さが高くなり過ぎるので、0.
03〜0.3 %の範囲とすべきである。
元素であるが、過剰に添加すると硬くなり過ぎ、被削性
を劣化させるので、上記範囲とする必要がある。 Al:0.1 〜1.5 % AlはNiと金属間化合物を形成し、析出硬化に必須の
元素であり、また軟窒化時に窒化物を形成して表面硬さ
を向上させる効果がある。これらの効果を発揮させる為
には、0.1 %以上を添加する必要があるが、過剰に添加
すると加工性を害するので1.5 %以下とする必要があ
る。 V:0.03〜0.3 % Vは有効硬化層深さを深めるのに有効であるが、過剰に
添加すると機械加工時の硬さが高くなり過ぎるので、0.
03〜0.3 %の範囲とすべきである。
【0010】本発明の軟窒化用鋼は、以上の元素を基本
成分とし、残部鉄および不可避不純物からなるものであ
るが、必要に応じてTi,Cu,Cr,Mo等を含有し
てもよい。これらの元素の添加効果および適正な範囲は
下記の通りである。
成分とし、残部鉄および不可避不純物からなるものであ
るが、必要に応じてTi,Cu,Cr,Mo等を含有し
てもよい。これらの元素の添加効果および適正な範囲は
下記の通りである。
【0011】Ti:0.05〜1% Tiはパーライト組織を減少させて硬度を下げるので被
削性を良好にし、またNiやAl等の析出硬化元素との
同時添加によって析出硬化を促進する。これらの効果を
発揮させる為には、0.05%以上添加する必要があるが、
過剰に添加すると窒化性を阻害するので1%以下とすべ
きである。 Cu:0.2 〜1.5 % CuはFeやNiと金属間化合物を形成し、析出硬化に
有効な元素であるが、過剰に添加すると熱間加工性を極
端に低下させるので0.2 〜1.5 %の範囲とすべきであ
る。尚Cuを添加する場合は、熱間脆性を促進するの
で、これを改善するにはNiとの比(Cu/Ni)を0.
5 以下とすべきである。即ちこの値より大きい場合に
は、鋼片表層部に残留していたCu富有部の融点が低く
なり、熱間加工中に結晶粒間に浸潤して脆弱になり、熱
間加工時に割れが発生しやすくなる。
削性を良好にし、またNiやAl等の析出硬化元素との
同時添加によって析出硬化を促進する。これらの効果を
発揮させる為には、0.05%以上添加する必要があるが、
過剰に添加すると窒化性を阻害するので1%以下とすべ
きである。 Cu:0.2 〜1.5 % CuはFeやNiと金属間化合物を形成し、析出硬化に
有効な元素であるが、過剰に添加すると熱間加工性を極
端に低下させるので0.2 〜1.5 %の範囲とすべきであ
る。尚Cuを添加する場合は、熱間脆性を促進するの
で、これを改善するにはNiとの比(Cu/Ni)を0.
5 以下とすべきである。即ちこの値より大きい場合に
は、鋼片表層部に残留していたCu富有部の融点が低く
なり、熱間加工中に結晶粒間に浸潤して脆弱になり、熱
間加工時に割れが発生しやすくなる。
【0012】Cr:2%以下 Crは軟窒化処理時の窒素化合物の形成に寄与し、表面
硬さを上げるのに有効であるが、過剰になると機械加工
時の硬さをHv250 未満に抑制することができないので
2%以下とすべきである。 Mo:1%以下 Moは軟窒化処理時に芯部硬さを上げるのに有効である
が、過剰になると機械加工時の硬さをHv250 未満に抑
制することができないので1%以下とすべきである。
硬さを上げるのに有効であるが、過剰になると機械加工
時の硬さをHv250 未満に抑制することができないので
2%以下とすべきである。 Mo:1%以下 Moは軟窒化処理時に芯部硬さを上げるのに有効である
が、過剰になると機械加工時の硬さをHv250 未満に抑
制することができないので1%以下とすべきである。
【0013】本発明の軟窒化用鋼は、更にS:0.07%以
下,Pb:0.15%以下,Bi:0.15%以下,Te:0.06
%以下,Se:0.06%以下,Zr:0.12%以下,Ca:
0.0005〜0.01%よりなる群から選ばれる1種または2種
以上を含有させることも有効であり、これらの元素は被
削性改善に有効である。またこれらの元素は、過剰に添
加すると熱間加工性や疲労特性に悪影響を及ぼすので上
記範囲とする必要がある。
下,Pb:0.15%以下,Bi:0.15%以下,Te:0.06
%以下,Se:0.06%以下,Zr:0.12%以下,Ca:
0.0005〜0.01%よりなる群から選ばれる1種または2種
以上を含有させることも有効であり、これらの元素は被
削性改善に有効である。またこれらの元素は、過剰に添
加すると熱間加工性や疲労特性に悪影響を及ぼすので上
記範囲とする必要がある。
【0014】以下本発明を実施例によって更に詳細に説
明するが、下記実施例は本発明を限定する性質のもので
はなく、前・後期の趣旨に徴して設計変更することはい
ずれも本発明の技術的範囲に含まれるものである。
明するが、下記実施例は本発明を限定する性質のもので
はなく、前・後期の趣旨に徴して設計変更することはい
ずれも本発明の技術的範囲に含まれるものである。
【0015】
【実施例】表1および表2に示す化学成分の試験片(直
径10mm)を作製し、発明鋼(No.1〜23) については950
℃×0.5時間(その後空冷)で溶体化処理を施し、1000
℃にてグリーブル試験を行ない、加工性(絞り値)を調
査し、その後下記条件で軟窒化処理を施し、その特性
(軟窒化処理前の芯部硬さ、軟窒化処理後の芯部および
表層部硬さ、並びに回転曲げ疲労強度等)を調査した。
また比較鋼および規格鋼(No.24〜33)については、90
0 ℃×0.5 時間(その後空冷)で焼ならしを行ない、以
下同様にして加工性および軟窒化処理後の特性を調査し
た。尚表2には浸炭用鋼(No.34)の組成についても示
し、この鋼の加工性、浸炭処理後の特性についても調査
した。また浸炭用鋼については、浸炭処理後900 ℃×3
時間の油焼入れを行なった後、180 ℃×2時間(その後
空冷)の焼戻しを行なった。 (軟窒化処理条件) (1) 570 ℃×5時間(その後空冷) (2) 雰囲気ガス組成;NH3 :RX=50:50
径10mm)を作製し、発明鋼(No.1〜23) については950
℃×0.5時間(その後空冷)で溶体化処理を施し、1000
℃にてグリーブル試験を行ない、加工性(絞り値)を調
査し、その後下記条件で軟窒化処理を施し、その特性
(軟窒化処理前の芯部硬さ、軟窒化処理後の芯部および
表層部硬さ、並びに回転曲げ疲労強度等)を調査した。
また比較鋼および規格鋼(No.24〜33)については、90
0 ℃×0.5 時間(その後空冷)で焼ならしを行ない、以
下同様にして加工性および軟窒化処理後の特性を調査し
た。尚表2には浸炭用鋼(No.34)の組成についても示
し、この鋼の加工性、浸炭処理後の特性についても調査
した。また浸炭用鋼については、浸炭処理後900 ℃×3
時間の油焼入れを行なった後、180 ℃×2時間(その後
空冷)の焼戻しを行なった。 (軟窒化処理条件) (1) 570 ℃×5時間(その後空冷) (2) 雰囲気ガス組成;NH3 :RX=50:50
【0016】
【表1】
【0017】
【表2】
【0018】その結果を表3および表4に示す。尚硬度
については、硬化層深さを比較するため、表面から0.6m
m の深さ(d)まで0.05mm毎に測定した。また回転曲げ
疲労試験は、切欠き底の半径が0.8mm ,切欠き形状係数
αが2.0 の試験片を用いた。
については、硬化層深さを比較するため、表面から0.6m
m の深さ(d)まで0.05mm毎に測定した。また回転曲げ
疲労試験は、切欠き底の半径が0.8mm ,切欠き形状係数
αが2.0 の試験片を用いた。
【0019】
【表3】
【0020】
【表4】
【0021】
【発明の効果】以上述べた如く本発明によれば、軟窒化
処理前には硬さがHv250 未満で機械加工が容易であ
り、軟窒化処理後は芯部および表面層の硬さが十分で且
つ0.2mm以上の有効硬化層深さを得て浸炭処理材並みの
強度を有する様な析出硬化型軟窒化用鋼が得られた。
処理前には硬さがHv250 未満で機械加工が容易であ
り、軟窒化処理後は芯部および表面層の硬さが十分で且
つ0.2mm以上の有効硬化層深さを得て浸炭処理材並みの
強度を有する様な析出硬化型軟窒化用鋼が得られた。
Claims (6)
- 【請求項1】 C:0.04〜0.4 %(重量%の意味、以下
同じ)、Si:0.05〜0.5 %,Mn:0.4 〜2%,N
i:0.5 〜3%,Al:0.1 〜1.5 %,V:0.03〜0.3
%を含有し、残部鉄および不可避不純物からなることを
特徴とする機械加工性の優れた析出硬化型高強度軟窒化
用鋼。 - 【請求項2】 請求項1に記載の軟窒化用鋼において、
更にTi:0.05〜1%を含有するものである軟窒化用
鋼。 - 【請求項3】 請求項1または2に記載の軟窒化用鋼に
おいて、更にCu:0.2 〜1.5 %を含有し、且つCu/
Ni≦0.5 である軟窒化用鋼。 - 【請求項4】 請求項1〜3のいずれかに記載の軟窒化
用鋼において、更にCr:2%以下を含有するものであ
る軟窒化用鋼。 - 【請求項5】 請求項1〜4のいずれかに記載の軟窒化
用鋼において、更にMo:1%以下を含有するものであ
る軟窒化用鋼。 - 【請求項6】 請求項1〜5のいずれかに記載の軟窒化
用鋼において、更にS:0.07%以下,Pb:0.15%以
下,Bi:0.15%以下,Te:0.06%以下,Se:0.06
%以下,Zr:0.12%以下,Ca:0.0005〜0.01%より
なる群から選ばれる1種または2種以上を含有するもの
である軟窒化用鋼。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25035491A JPH0559488A (ja) | 1991-09-02 | 1991-09-02 | 機械加工性の優れた析出硬化型高強度軟窒化用鋼 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25035491A JPH0559488A (ja) | 1991-09-02 | 1991-09-02 | 機械加工性の優れた析出硬化型高強度軟窒化用鋼 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0559488A true JPH0559488A (ja) | 1993-03-09 |
Family
ID=17206674
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP25035491A Withdrawn JPH0559488A (ja) | 1991-09-02 | 1991-09-02 | 機械加工性の優れた析出硬化型高強度軟窒化用鋼 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0559488A (ja) |
Cited By (10)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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