JPH0544960B2 - - Google Patents
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- JPH0544960B2 JPH0544960B2 JP1028655A JP2865589A JPH0544960B2 JP H0544960 B2 JPH0544960 B2 JP H0544960B2 JP 1028655 A JP1028655 A JP 1028655A JP 2865589 A JP2865589 A JP 2865589A JP H0544960 B2 JPH0544960 B2 JP H0544960B2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- peptide
- group
- immobilized
- carrier
- amino acid
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02P—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
- Y02P20/00—Technologies relating to chemical industry
- Y02P20/50—Improvements relating to the production of bulk chemicals
- Y02P20/55—Design of synthesis routes, e.g. reducing the use of auxiliary or protecting groups
Landscapes
- Medicines That Contain Protein Lipid Enzymes And Other Medicines (AREA)
- Peptides Or Proteins (AREA)
Description
[産業上の利用分野]
本発明は、新規なペプチドに関する。
本発明によつて提供されるペプチドは担体上に
容易に固定化され、次いで熱処理されることによ
り、ニコチン性アセチルコリンレセプターに対す
るヒト抗体と特異的に反応し、該抗体を選択的に
吸着しうる性能を発現する。従つて、本発明によ
つて提供されるペプチドは、神経筋接合部のシナ
プス後膜上に存在するニコチン性アセチルコリン
レセプターに対する自己抗体に原因する神経筋伝
達障害が病態の中心であるとされている重症筋無
力症の治療において有用である。 [従来の技術] ネイチヤー(Nature)、第299巻、第793〜797
頁(1982年)には、シビレエイの1種であるトル
ペド・カリホルニカ(Torpedo californica)の
電気器管から取得されるニコチン性アセチルコリ
ンレセプターのα−サブユニツト前駆体が461個
のアミノ酸から構成されており、その一次構造を
解明し得たことが報告されている。この報告によ
れば、該α−サブユニツト前駆体の一次構造にお
ける第183〜200位のアミノ酸配列は式−Gly−
Trp−Lys−His−Trp−Val−Tyr−Tyr−Thr
−Cys−Cys−Pro−Asp−Thr−Pro−Tyr−Leu
−Asp−で示されている。プロシーデイングス・
オブ・ザ・ナシヨナル・アカデミー・オブ・サイ
エンシス・オブ・ザ・ユナイテツド・ステーツ・
オブ・アメリカ(Proceedings of the National
Academy of Sciences of the United States
of America)、第84巻、第3633〜3637頁(1987
年)には、トルペド・カリホルニカの電気器管か
ら取得されるニコチン性アセチルコリンレセプタ
ーのα−サブユニツトの一次構造における第182
〜198位のアミノ酸配列に対応するペプチドが合
成され、このペプチドをアガロース系担体
[CNBr−活性化セフアロースCL−4B(CNBr−
activated Sepharose CL−4B)]に固定化して
形成させた吸着剤が、ニコチン性アセチルコリン
レセプターに対するマウス抗体およびウサギ抗体
と結合することが報告されている。バイオケミカ
ル・アンド・バイオフイジカル・リサーチ・コミ
ユニケーシヨンズ(Biochemical and
Biophysical Research Communications)、第
135巻、第82〜89頁(1986年)には、トルペド・
カリホルニカから取得されたニコチン性アセチル
コリンレセプターのα−サブユニツトをプロテア
ーゼで分解することによつて該α−サブユニツト
の一次構造における第153〜350位のアミノ酸配列
に対応すると考えられる分子量18キロドルトンの
フラグメント得られ、このフラグメントがニコチ
ン性アセチルコリンレセプターのリガンド結合部
位に対するマウスモノクローン抗体およびα−ブ
ンガロトキシンと結合することが報告されてい
る。 [発明が解決しようとする課題] 重症筋無力症の治療において重症筋無力症の主
たる原因物質であるとされているニコチン性アセ
チルコリンレセプターに対するヒト自己抗体を除
去する手段の確立が望まれているが、その実用的
な手段はまだ確立されていないのが実状である。 しかして、本発明の目的は、ニコチン性アセチ
ルコリンレセプターに対するヒト抗体を有効に吸
着する能力を有する吸着剤を効率的に製造するた
めに有用な新規なペプチドを提供することにあ
る。 [課題を解決するための手段] 本発明によれば、上記の目的は、一般式H−X
−Gly−A−Lys−His−B−Val−Tyr−Tyr−
Thf−Cys−Cys−Pro−Asp−Thr−Pro−Tyr−
Leu−Asp−Y−Z () [式中、AおよびBはそれぞれPheまたはTyrを
表わし、XおよびYはそれぞれ単結合を表わす
か、またはAsp、Glu、Lysおよび式 (式中、nは1〜17の整数を表わす。)で示され
る二価の基からなる群から選ばれるアミノ酸残基
もしくは該群から選ばれる少なくとも1種のアミ
ノ酸残基の2〜10個がペプチド結合によつて形成
するペプチド残基を表わし、Zは水酸基またはア
ミノ基を表わし、上記アミノ酸配列のCys−Cys
において各々のCysが有するメルカプト基は相互
に結合してジスルフイド結合を形成していてもよ
い。]で示されるペプチドを提供することによつ
て達成される。 本明細書においては各種アミノ酸残基を慣例の
略号で記述する。略号は本発明の技術分野におい
てよく知られたものであるが、本発明に関係ある
ものを以下に列記する。 Asp:L−アスパラギン酸残基 Cys:L−システイン残基 Glu:L−グルタミン酸残基 Gly:グリシン残基 His:L−ヒスチジン残基 Leu:L−ロイシン残基 Lys:L−リジン残基 Phe:L−フエニルアラニン残基 Pro:L−プロリン残基 Thr:L−トレオニン残基 Tyr:L−チロシン残基 Val:L−バリン残基 また本明細書においては、常法に従つてアミノ
酸配列をN末端のアミノ酸が左側に位置し、C末
端のアミノ酸が右側に位置するように記述する。 一般式()におけるXおよびYは上記のとおり
定義されるが、XおよびYの両方が単結合である
ペプチドならびにXおよびYのいずれかが上記で
定義されたものと異なるアミノ酸残基またはペプ
チド残基であるペプチドは、担体上に効率よく固
定化されない場合があるだけでなく、担体上に固
定化され熱処理されることによつてもニコチン性
アセチルコリンレセプターに対するヒト抗体を吸
着する能力が充分には発現しない場合がある。一
般式()におけるXおよびYが表わすペプチド残
基としては、例えば、次のペプチド残基を挙げる
ことができる。
容易に固定化され、次いで熱処理されることによ
り、ニコチン性アセチルコリンレセプターに対す
るヒト抗体と特異的に反応し、該抗体を選択的に
吸着しうる性能を発現する。従つて、本発明によ
つて提供されるペプチドは、神経筋接合部のシナ
プス後膜上に存在するニコチン性アセチルコリン
レセプターに対する自己抗体に原因する神経筋伝
達障害が病態の中心であるとされている重症筋無
力症の治療において有用である。 [従来の技術] ネイチヤー(Nature)、第299巻、第793〜797
頁(1982年)には、シビレエイの1種であるトル
ペド・カリホルニカ(Torpedo californica)の
電気器管から取得されるニコチン性アセチルコリ
ンレセプターのα−サブユニツト前駆体が461個
のアミノ酸から構成されており、その一次構造を
解明し得たことが報告されている。この報告によ
れば、該α−サブユニツト前駆体の一次構造にお
ける第183〜200位のアミノ酸配列は式−Gly−
Trp−Lys−His−Trp−Val−Tyr−Tyr−Thr
−Cys−Cys−Pro−Asp−Thr−Pro−Tyr−Leu
−Asp−で示されている。プロシーデイングス・
オブ・ザ・ナシヨナル・アカデミー・オブ・サイ
エンシス・オブ・ザ・ユナイテツド・ステーツ・
オブ・アメリカ(Proceedings of the National
Academy of Sciences of the United States
of America)、第84巻、第3633〜3637頁(1987
年)には、トルペド・カリホルニカの電気器管か
ら取得されるニコチン性アセチルコリンレセプタ
ーのα−サブユニツトの一次構造における第182
〜198位のアミノ酸配列に対応するペプチドが合
成され、このペプチドをアガロース系担体
[CNBr−活性化セフアロースCL−4B(CNBr−
activated Sepharose CL−4B)]に固定化して
形成させた吸着剤が、ニコチン性アセチルコリン
レセプターに対するマウス抗体およびウサギ抗体
と結合することが報告されている。バイオケミカ
ル・アンド・バイオフイジカル・リサーチ・コミ
ユニケーシヨンズ(Biochemical and
Biophysical Research Communications)、第
135巻、第82〜89頁(1986年)には、トルペド・
カリホルニカから取得されたニコチン性アセチル
コリンレセプターのα−サブユニツトをプロテア
ーゼで分解することによつて該α−サブユニツト
の一次構造における第153〜350位のアミノ酸配列
に対応すると考えられる分子量18キロドルトンの
フラグメント得られ、このフラグメントがニコチ
ン性アセチルコリンレセプターのリガンド結合部
位に対するマウスモノクローン抗体およびα−ブ
ンガロトキシンと結合することが報告されてい
る。 [発明が解決しようとする課題] 重症筋無力症の治療において重症筋無力症の主
たる原因物質であるとされているニコチン性アセ
チルコリンレセプターに対するヒト自己抗体を除
去する手段の確立が望まれているが、その実用的
な手段はまだ確立されていないのが実状である。 しかして、本発明の目的は、ニコチン性アセチ
ルコリンレセプターに対するヒト抗体を有効に吸
着する能力を有する吸着剤を効率的に製造するた
めに有用な新規なペプチドを提供することにあ
る。 [課題を解決するための手段] 本発明によれば、上記の目的は、一般式H−X
−Gly−A−Lys−His−B−Val−Tyr−Tyr−
Thf−Cys−Cys−Pro−Asp−Thr−Pro−Tyr−
Leu−Asp−Y−Z () [式中、AおよびBはそれぞれPheまたはTyrを
表わし、XおよびYはそれぞれ単結合を表わす
か、またはAsp、Glu、Lysおよび式 (式中、nは1〜17の整数を表わす。)で示され
る二価の基からなる群から選ばれるアミノ酸残基
もしくは該群から選ばれる少なくとも1種のアミ
ノ酸残基の2〜10個がペプチド結合によつて形成
するペプチド残基を表わし、Zは水酸基またはア
ミノ基を表わし、上記アミノ酸配列のCys−Cys
において各々のCysが有するメルカプト基は相互
に結合してジスルフイド結合を形成していてもよ
い。]で示されるペプチドを提供することによつ
て達成される。 本明細書においては各種アミノ酸残基を慣例の
略号で記述する。略号は本発明の技術分野におい
てよく知られたものであるが、本発明に関係ある
ものを以下に列記する。 Asp:L−アスパラギン酸残基 Cys:L−システイン残基 Glu:L−グルタミン酸残基 Gly:グリシン残基 His:L−ヒスチジン残基 Leu:L−ロイシン残基 Lys:L−リジン残基 Phe:L−フエニルアラニン残基 Pro:L−プロリン残基 Thr:L−トレオニン残基 Tyr:L−チロシン残基 Val:L−バリン残基 また本明細書においては、常法に従つてアミノ
酸配列をN末端のアミノ酸が左側に位置し、C末
端のアミノ酸が右側に位置するように記述する。 一般式()におけるXおよびYは上記のとおり
定義されるが、XおよびYの両方が単結合である
ペプチドならびにXおよびYのいずれかが上記で
定義されたものと異なるアミノ酸残基またはペプ
チド残基であるペプチドは、担体上に効率よく固
定化されない場合があるだけでなく、担体上に固
定化され熱処理されることによつてもニコチン性
アセチルコリンレセプターに対するヒト抗体を吸
着する能力が充分には発現しない場合がある。一
般式()におけるXおよびYが表わすペプチド残
基としては、例えば、次のペプチド残基を挙げる
ことができる。
【表】
‖
O
(−Asp)−10、(−Glu)−10、(−Lys)−10、(−Gl
y)−10、
〓−NH(CH2)11C〓−10、〓−NH(CH2)17C〓−1
0、−Lys−Glu
‖ ‖
O O
−Gly−NH(CH2)11C−、Asp−Asp−Lys−Lys−Glu
‖
O
−Gly−、−Lys−Glu−Glu−Asp−Asp−Lys−Lys
−Gly−Gly−
一般式()で示されるペプチドの合成は、ペプ
チドの合成において通常用いられる方法、例え
ば、固相合成法;または段階的伸長法、フラグメ
ント縮合法のような液相合成法により行われる
が、固相合成法により行うのが操作上簡便である
[例えば、ジヤーナル・オブ・ジ・アメリカン・
ケミカル・ソサエテイー(Journal of the
American Chemical Society)、第85巻、第2149
〜2154頁(1963年);日本生化学会編「生化学実
験講座1タンパク質の化学化学修飾とペプチド
合成」(昭和52年11月15日株式会社東京化学同人
発行)、第207〜495頁;日本生化学会編「続生化
学実験講座2タンパク質の化学(下)」(昭和62年
5月20日株式会社東京化学同人発行)、第641〜
694頁など参照]。 一般式()で示されるペプチドの固相合成法に
よる製造は、例えば、目的とするペプチドのC末
端に対応するアミノ酸またはアミノ酸アミドが有
するα−カルボキシル基またはα−カルバモイル
基からそれぞれ水素原子を除いて得られるアシル
オキシ基またはアシルアミノ基を結合させたスチ
レン−ジビニルベンゼン共重合体などの反応溶媒
に不溶性の重合体に、目的とするペプチドのN末
端の方向に向つて、対応するアミノ酸を該アミノ
酸が有するα−カルボキシル基以外のα−アミノ
基などの官能基を保護したうえで縮合させて結合
させる操作と該結合したアミノ酸におけるα−ア
ミノ基などのペプチド結合を形成するアミノ基が
有する保護基を除去する操作を順次繰返すことに
よつて、ペプチド鎖を伸長させ、目的とするペプ
チドに対応するペプチド鎖を形成し、次いで該ペ
プチド鎖を重合体から脱離させ、かつ保護されて
いる官能基から保護基を除去することにより目的
とするペプチドを得、次いでこれを精製すること
によつて実施される。ここで、ペプチド鎖の重合
体からの脱離および保護基の除去は、フツ化水素
を用いて同時に行うのが副反応を抑制する観点か
ら好ましい。また、得られたペプチドの精製は逆
相液体クロマトグラフイーで行うのが効果的であ
る。 一般式()で示されるペプチドは担体上に効率
的に固定化することができる。担体上に固定化さ
れた一般式()で示されるペプチドは、熱処理を
受けることによつて、血清などの体液中のニコチ
ン性アセチルコリンレセプターに対するヒト抗体
を吸着する能力を顕著に発現する。一般式()で
示されるペプチドを固定化する際に使用する担体
としては、親水性の表面を有し、かつペプチドと
の間で共有結合を形成させるために利用しうるア
ミノ基、カルボキシル基、水酸基などの反応性の
官能基を有するものが好ましい。また該ペプチド
を体液中のニコチン性アセチルコリンレセプター
に対するヒト抗体を吸着させるための吸着剤とし
て使用する場合には、上記の担体はさらに体液に
不溶性であり、多孔性であるものが好ましい。多
孔性の担体はニコチン性アセチルコリンレセプタ
ーに対するヒト抗体を吸着させうる有効表面積が
広いことから、このような担体としては排除限界
タンパク質分子量が約106〜109の範囲内であるか
または平均細孔径が約50〜1000ナノメートルの範
囲内であるものを使用するのが好ましい。担体は
粒子状、繊維状、シート状、中空糸状などの任意
の形状であることができる。かかる担体として
は、例えば、CM−セルロフアインCH(排除限界
タンパク質分子量:約3×106;生化学工業株式
会社販売)などのセルロース系担体;CM−トヨ
パール650C(排除限界タンパク質分子量:5×
106;東ソー株式会社製)などのポリビニルアル
コール系担体;CM−トリスアクリルM(CM−
Trisacryl M)[排除限界タンパク質分子量:1
×107;スウエーデン国フアルマシア−LKB
(Pharmacia−LKB)社製]などのポリアクリル
アミド系担体;セフアロースCL−4B(Sepharose
CL−4B)[排除限界タンパク質分子量:2×
107;スウエーデン国フアルマシア−LKB
(Pharmacia−LKB)社製]などのアガロース系
担体などの有機質担体;およびCPG−10−1000
[排除限界タンパク質分子量:1×108;平均細孔
径:100nm;米国エレクトロ−ニユークレオニク
ス(Electro−nucleonics)社製]などの多孔性
ガラスなどの無機質担体が挙げられる。 一般式()で示されるペプチドの担体上への固
定化は、一般にペプチドまたはタンパク質を担体
上に固定化する場合に採用される方法に従つて行
われる。その固定化方法としては、例えば、担体
が有するカルボキシル基をN−ヒドロキシコハク
酸イミドと反応させることによつてスクシンイミ
ドオキシカルボニル基に変換し、これに一般式
()で示されるペプチドをアミノ基の部分で反応
させる方法(活性エステル法)、担体が有するア
ミノ基またはカルボキシル基にジシクロヘキシル
カルボジイミドなどの縮合試薬の存在下で一般式
()で示されるペプチドのカルボキシル基または
アミノ基を縮合反応させる方法(縮合法)、担体
と一般式()で示されるペプチドとをグルタルア
ルデヒドなどの2個以上の官能基を有する化合物
を用いて架橋する方法(担体架橋法)などが挙げ
られる。一般式()で示されるペプチドを活性エ
ステル法で担体上に固定化して得られる吸着剤が
最も高いニコチン性アセチルコリンレセプターに
対するヒト抗体の吸着能力を有する。一般式()
で示されるペプチドの担体上への固定化量は、得
られる吸着剤がニコチン性アセチルコリンレセプ
ターに対するヒト抗体の有意量を吸着しうるため
には通常約3×108モル/g(担体)以上が必要
であり、担体上に固定化された一般式()で示さ
れるペプチドがヒト抗体の吸着に有効に利用され
るためには約1×10-7〜2×10-6モル/g(担
体)の範囲内であるのが好ましい。 担体上に固定化された一般式()で示されるペ
プチドは、前述のとおり熱処理を受けることによ
つてニコチン性アセチルコリンレセプターに対す
るヒト抗体を吸着する高い活性を発現する。熱処
理温度は60℃以上であることが好ましいが、熱処
理温度が高すぎる場合にはペプチドおよび/また
は担体が分解する場合があるので、該熱処理温度
は180℃以下に抑えることが好ましい。また熱処
理時間は約5分間以上であることが好ましいが、
熱処理時間が長すぎる場合にはペプチドおよび/
または担体が分解する場合があるので、該熱処理
時間は約1時間以内とするのが好ましい。熱処理
は、担体上に固定化されたペプチドを水または水
溶液中で所定の温度に加熱することによつて実施
することができる。熱処理は塩化ナトリウムを含
むリン酸塩緩衝液などの緩衝塩類水溶液中で実施
するのがペプチドの分解を抑制しうる点から好ま
しい。 ニコチン性アセチルコリンレセプターに対する
抗体の除去は、一般式()で示されるペプチドを
担体に固定化して得られる吸着剤を該抗体を含有
する血液、血漿、血清などの体液と接触させて、
吸着剤に該抗体を吸着させることによつて行われ
る。例えば、吸着剤はカラムに充填して使用す
る。この目的で使用するカラムは、血液回路と容
易に接続し得る形状の入口部と出口部を有し、か
つ入口部と吸着剤層の間および出口部と吸着剤層
の間にそれぞれポリエステルなどの材質のフイル
ターを備えていることが望ましい。カラムの材質
としては、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ
カーボネート、ポリエステル、ポリメチルメタク
リレートなどが例示される。これらのうちポリプ
ロピレンおよびポリカーボネートが、吸着剤を充
填したカラムを使用前にオートクレーブ滅菌、γ
−線滅菌などの滅菌に付することができる点にお
いて特に好適である。 上記の充填されたカラムを使用する患者の体液
からのニコチン性アセチルコリンレセプターに対
する抗体の除去は、例えば体外血液循環系で行わ
れる。体外血液循環系としては次の二つを例示す
ることができる。 (1) 患者の血管から取り出した血液を吸着剤を充
填したカラムに送り、そこで血液からニコチン
性アセチルコリンレセプターに対する抗体を吸
着により除去し、次いでカラムを通過した処理
された血液を患者の血管に循環する。 (2) 患者の血管から取り出した血液をまず血球成
分と血漿成分に分離し、分離された血漿成分を
吸着剤を充填したカラムに送り、そこで血漿成
分からニコチン性アセチルコリンレセプターに
対する抗体を吸着により除去し、カラムを通過
した処理された血漿成分を上記の分離された血
球成分と混合し、次いで得られた混合物を患者
の血管に循環する。 [実施例] 以下、実施例により本発明を説明するが、本発
明は実施例により限定されるものではない。 実施例 1
O
(−Asp)−10、(−Glu)−10、(−Lys)−10、(−Gl
y)−10、
〓−NH(CH2)11C〓−10、〓−NH(CH2)17C〓−1
0、−Lys−Glu
‖ ‖
O O
−Gly−NH(CH2)11C−、Asp−Asp−Lys−Lys−Glu
‖
O
−Gly−、−Lys−Glu−Glu−Asp−Asp−Lys−Lys
−Gly−Gly−
一般式()で示されるペプチドの合成は、ペプ
チドの合成において通常用いられる方法、例え
ば、固相合成法;または段階的伸長法、フラグメ
ント縮合法のような液相合成法により行われる
が、固相合成法により行うのが操作上簡便である
[例えば、ジヤーナル・オブ・ジ・アメリカン・
ケミカル・ソサエテイー(Journal of the
American Chemical Society)、第85巻、第2149
〜2154頁(1963年);日本生化学会編「生化学実
験講座1タンパク質の化学化学修飾とペプチド
合成」(昭和52年11月15日株式会社東京化学同人
発行)、第207〜495頁;日本生化学会編「続生化
学実験講座2タンパク質の化学(下)」(昭和62年
5月20日株式会社東京化学同人発行)、第641〜
694頁など参照]。 一般式()で示されるペプチドの固相合成法に
よる製造は、例えば、目的とするペプチドのC末
端に対応するアミノ酸またはアミノ酸アミドが有
するα−カルボキシル基またはα−カルバモイル
基からそれぞれ水素原子を除いて得られるアシル
オキシ基またはアシルアミノ基を結合させたスチ
レン−ジビニルベンゼン共重合体などの反応溶媒
に不溶性の重合体に、目的とするペプチドのN末
端の方向に向つて、対応するアミノ酸を該アミノ
酸が有するα−カルボキシル基以外のα−アミノ
基などの官能基を保護したうえで縮合させて結合
させる操作と該結合したアミノ酸におけるα−ア
ミノ基などのペプチド結合を形成するアミノ基が
有する保護基を除去する操作を順次繰返すことに
よつて、ペプチド鎖を伸長させ、目的とするペプ
チドに対応するペプチド鎖を形成し、次いで該ペ
プチド鎖を重合体から脱離させ、かつ保護されて
いる官能基から保護基を除去することにより目的
とするペプチドを得、次いでこれを精製すること
によつて実施される。ここで、ペプチド鎖の重合
体からの脱離および保護基の除去は、フツ化水素
を用いて同時に行うのが副反応を抑制する観点か
ら好ましい。また、得られたペプチドの精製は逆
相液体クロマトグラフイーで行うのが効果的であ
る。 一般式()で示されるペプチドは担体上に効率
的に固定化することができる。担体上に固定化さ
れた一般式()で示されるペプチドは、熱処理を
受けることによつて、血清などの体液中のニコチ
ン性アセチルコリンレセプターに対するヒト抗体
を吸着する能力を顕著に発現する。一般式()で
示されるペプチドを固定化する際に使用する担体
としては、親水性の表面を有し、かつペプチドと
の間で共有結合を形成させるために利用しうるア
ミノ基、カルボキシル基、水酸基などの反応性の
官能基を有するものが好ましい。また該ペプチド
を体液中のニコチン性アセチルコリンレセプター
に対するヒト抗体を吸着させるための吸着剤とし
て使用する場合には、上記の担体はさらに体液に
不溶性であり、多孔性であるものが好ましい。多
孔性の担体はニコチン性アセチルコリンレセプタ
ーに対するヒト抗体を吸着させうる有効表面積が
広いことから、このような担体としては排除限界
タンパク質分子量が約106〜109の範囲内であるか
または平均細孔径が約50〜1000ナノメートルの範
囲内であるものを使用するのが好ましい。担体は
粒子状、繊維状、シート状、中空糸状などの任意
の形状であることができる。かかる担体として
は、例えば、CM−セルロフアインCH(排除限界
タンパク質分子量:約3×106;生化学工業株式
会社販売)などのセルロース系担体;CM−トヨ
パール650C(排除限界タンパク質分子量:5×
106;東ソー株式会社製)などのポリビニルアル
コール系担体;CM−トリスアクリルM(CM−
Trisacryl M)[排除限界タンパク質分子量:1
×107;スウエーデン国フアルマシア−LKB
(Pharmacia−LKB)社製]などのポリアクリル
アミド系担体;セフアロースCL−4B(Sepharose
CL−4B)[排除限界タンパク質分子量:2×
107;スウエーデン国フアルマシア−LKB
(Pharmacia−LKB)社製]などのアガロース系
担体などの有機質担体;およびCPG−10−1000
[排除限界タンパク質分子量:1×108;平均細孔
径:100nm;米国エレクトロ−ニユークレオニク
ス(Electro−nucleonics)社製]などの多孔性
ガラスなどの無機質担体が挙げられる。 一般式()で示されるペプチドの担体上への固
定化は、一般にペプチドまたはタンパク質を担体
上に固定化する場合に採用される方法に従つて行
われる。その固定化方法としては、例えば、担体
が有するカルボキシル基をN−ヒドロキシコハク
酸イミドと反応させることによつてスクシンイミ
ドオキシカルボニル基に変換し、これに一般式
()で示されるペプチドをアミノ基の部分で反応
させる方法(活性エステル法)、担体が有するア
ミノ基またはカルボキシル基にジシクロヘキシル
カルボジイミドなどの縮合試薬の存在下で一般式
()で示されるペプチドのカルボキシル基または
アミノ基を縮合反応させる方法(縮合法)、担体
と一般式()で示されるペプチドとをグルタルア
ルデヒドなどの2個以上の官能基を有する化合物
を用いて架橋する方法(担体架橋法)などが挙げ
られる。一般式()で示されるペプチドを活性エ
ステル法で担体上に固定化して得られる吸着剤が
最も高いニコチン性アセチルコリンレセプターに
対するヒト抗体の吸着能力を有する。一般式()
で示されるペプチドの担体上への固定化量は、得
られる吸着剤がニコチン性アセチルコリンレセプ
ターに対するヒト抗体の有意量を吸着しうるため
には通常約3×108モル/g(担体)以上が必要
であり、担体上に固定化された一般式()で示さ
れるペプチドがヒト抗体の吸着に有効に利用され
るためには約1×10-7〜2×10-6モル/g(担
体)の範囲内であるのが好ましい。 担体上に固定化された一般式()で示されるペ
プチドは、前述のとおり熱処理を受けることによ
つてニコチン性アセチルコリンレセプターに対す
るヒト抗体を吸着する高い活性を発現する。熱処
理温度は60℃以上であることが好ましいが、熱処
理温度が高すぎる場合にはペプチドおよび/また
は担体が分解する場合があるので、該熱処理温度
は180℃以下に抑えることが好ましい。また熱処
理時間は約5分間以上であることが好ましいが、
熱処理時間が長すぎる場合にはペプチドおよび/
または担体が分解する場合があるので、該熱処理
時間は約1時間以内とするのが好ましい。熱処理
は、担体上に固定化されたペプチドを水または水
溶液中で所定の温度に加熱することによつて実施
することができる。熱処理は塩化ナトリウムを含
むリン酸塩緩衝液などの緩衝塩類水溶液中で実施
するのがペプチドの分解を抑制しうる点から好ま
しい。 ニコチン性アセチルコリンレセプターに対する
抗体の除去は、一般式()で示されるペプチドを
担体に固定化して得られる吸着剤を該抗体を含有
する血液、血漿、血清などの体液と接触させて、
吸着剤に該抗体を吸着させることによつて行われ
る。例えば、吸着剤はカラムに充填して使用す
る。この目的で使用するカラムは、血液回路と容
易に接続し得る形状の入口部と出口部を有し、か
つ入口部と吸着剤層の間および出口部と吸着剤層
の間にそれぞれポリエステルなどの材質のフイル
ターを備えていることが望ましい。カラムの材質
としては、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ
カーボネート、ポリエステル、ポリメチルメタク
リレートなどが例示される。これらのうちポリプ
ロピレンおよびポリカーボネートが、吸着剤を充
填したカラムを使用前にオートクレーブ滅菌、γ
−線滅菌などの滅菌に付することができる点にお
いて特に好適である。 上記の充填されたカラムを使用する患者の体液
からのニコチン性アセチルコリンレセプターに対
する抗体の除去は、例えば体外血液循環系で行わ
れる。体外血液循環系としては次の二つを例示す
ることができる。 (1) 患者の血管から取り出した血液を吸着剤を充
填したカラムに送り、そこで血液からニコチン
性アセチルコリンレセプターに対する抗体を吸
着により除去し、次いでカラムを通過した処理
された血液を患者の血管に循環する。 (2) 患者の血管から取り出した血液をまず血球成
分と血漿成分に分離し、分離された血漿成分を
吸着剤を充填したカラムに送り、そこで血漿成
分からニコチン性アセチルコリンレセプターに
対する抗体を吸着により除去し、カラムを通過
した処理された血漿成分を上記の分離された血
球成分と混合し、次いで得られた混合物を患者
の血管に循環する。 [実施例] 以下、実施例により本発明を説明するが、本発
明は実施例により限定されるものではない。 実施例 1
【表】
で示されるペプチドをペプチド自動合成装置[米
国アプライド・バイオシステムズ(Applied
Biosystems)社製モデル430A(Model 430A)]
を用いて固相合成法により合成した。4−[N−
(t−ブトキシカルボニル)グリシルオキシメチ
ル]フエニルアセトアミドメチル 基を0.78ミリモル/g(樹脂)の割合で有するス
チレン−ジビニルベンゼン共重合体[スチレンと
ジビニルベンゼンの構成比(モル比):99対1]
からなる粒状樹脂[米国アプライド・バイオシス
テムズ(Applied Biosystems)社製PAMグリシ
ン(Glycine)、t−Boc−Gly]を0.64g用い、
これに第1表に示す一連の操作に従つて目的とす
るペプチドのN末端の方向に向つて対応するL−
アスパラギン酸、L−システイン、グリシン、L
−ヒスチジン、L−ロイシン、L−リジン、L−
プロリン、L−トレオニン、L−フエニルアラニ
ン、L−チロシンおよびL−バリンを順次結合さ
せた。縮合反応において上記のアミノ酸はそれぞ
れN−(t−ブトキシカルボニル)−O4−ベンジ
ル−L−アスパラギン酸無水物、N−(t−ブト
キシカルボニル)−S−(p−メトキシベンジル)
−L−システイン無水物、N−(t−ブトキシカ
ルボニル)グリシン無水物、Na−(t−ブトキシ
カルボニル)−NIm−トシル−L−ヒスチジン無
水物、N−(t−ブトキシカルボニル)−L−ロイ
シン無水物、N2−(t−ブトキシカルボニル)−
N6−ベンジルオキシカルボニル−L−リジン無
水物、N−(t−ブトキシカルボニル)−L−プロ
リン無水物、N−(t−ブトキシカルボニル)−
O3−ベンジル−L−トレオニン無水物、Na−(t
−ブトキシカルボニル)−L−フエニルアラニン
無水物、N−(t−ブニキシカルボニル)−O4−
ベンジル−L−チロシン無水物およびN−(t−
ブトキシカルボニル)−L−バリン無水物として
用い、それらの使用量は基質に対して約2倍モル
量とした。縮合反応は室温下で行い、反応時間は
縮合させるアミノ酸の種類によつて異なるが18〜
30分間の範囲内であつた。またNa−(t−ブトキ
シカルボニル)−NIm−トシル−L−ヒスチジン
無水物を用いる縮合反応では変換率が低いため
に、第1表に示す一連の操作を終了したのち、さ
らに第1表における工程4〜6の操作を繰り返す
ことによつて縮合反応を再度実施した。
国アプライド・バイオシステムズ(Applied
Biosystems)社製モデル430A(Model 430A)]
を用いて固相合成法により合成した。4−[N−
(t−ブトキシカルボニル)グリシルオキシメチ
ル]フエニルアセトアミドメチル 基を0.78ミリモル/g(樹脂)の割合で有するス
チレン−ジビニルベンゼン共重合体[スチレンと
ジビニルベンゼンの構成比(モル比):99対1]
からなる粒状樹脂[米国アプライド・バイオシス
テムズ(Applied Biosystems)社製PAMグリシ
ン(Glycine)、t−Boc−Gly]を0.64g用い、
これに第1表に示す一連の操作に従つて目的とす
るペプチドのN末端の方向に向つて対応するL−
アスパラギン酸、L−システイン、グリシン、L
−ヒスチジン、L−ロイシン、L−リジン、L−
プロリン、L−トレオニン、L−フエニルアラニ
ン、L−チロシンおよびL−バリンを順次結合さ
せた。縮合反応において上記のアミノ酸はそれぞ
れN−(t−ブトキシカルボニル)−O4−ベンジ
ル−L−アスパラギン酸無水物、N−(t−ブト
キシカルボニル)−S−(p−メトキシベンジル)
−L−システイン無水物、N−(t−ブトキシカ
ルボニル)グリシン無水物、Na−(t−ブトキシ
カルボニル)−NIm−トシル−L−ヒスチジン無
水物、N−(t−ブトキシカルボニル)−L−ロイ
シン無水物、N2−(t−ブトキシカルボニル)−
N6−ベンジルオキシカルボニル−L−リジン無
水物、N−(t−ブトキシカルボニル)−L−プロ
リン無水物、N−(t−ブトキシカルボニル)−
O3−ベンジル−L−トレオニン無水物、Na−(t
−ブトキシカルボニル)−L−フエニルアラニン
無水物、N−(t−ブニキシカルボニル)−O4−
ベンジル−L−チロシン無水物およびN−(t−
ブトキシカルボニル)−L−バリン無水物として
用い、それらの使用量は基質に対して約2倍モル
量とした。縮合反応は室温下で行い、反応時間は
縮合させるアミノ酸の種類によつて異なるが18〜
30分間の範囲内であつた。またNa−(t−ブトキ
シカルボニル)−NIm−トシル−L−ヒスチジン
無水物を用いる縮合反応では変換率が低いため
に、第1表に示す一連の操作を終了したのち、さ
らに第1表における工程4〜6の操作を繰り返す
ことによつて縮合反応を再度実施した。
【表】
【表】
全てのアミノ酸についての反応操作が終了した
のち、得られた樹脂をグラスフイルター上でジエ
チルエーテル、ジクロロメタンおよびメタノール
を用いて順次洗浄し、次いで真空乾燥することに
よつて2.1gの乾燥樹脂を得た。ポリトリフルオ
ロモノクロロエチレン製の反応容器(株式会社ペ
プチド研究所製HF−反応装置I型)中で、乾燥
樹脂1gをアニソール1.5mlおよびエチルメチル
スルフイド0.25mlと混合し、この混合物に−20℃
の温度でフツ化水素10mlを加え、同温度で30分
間、次いで0℃の温度で30分間攪拌した。得られ
た反応混合物からフツ化水素、アニソールおよび
エチルメチルスルフイドを減圧下に除去し、残留
物をグラスフイルター上でジエチルエーテルを用
いて充分洗浄した。得られた残留物を2規定の酢
酸水溶液で抽出し、抽出液を凍結乾燥することに
よりペプチドの粗製物を0.5mg得た。 得られた粗製物を分取用逆相高速液体クロマト
グラフイー[カラム:オクタデシル化シリカゲル
(粒径:5μm)充填カラム(内径:10mm、長さ:
300mm)(株式会社ケムコ製デベロシル
(Develosil)ODS10mmφ×300mm);移動相:トリ
フルオロ酢酸を0.05容量%含有するアセトニトリ
ルと水の混合溶媒(アセトニトリルの濃度は20分
間で20容量%から35容量%になるように漸次変化
させた)]で精製することによつて、目的とする
ペプチドの精製物を50mg得た。 得られた精製物を分析用逆相高速液体クロマト
グラフイー[カラム:オクタデシル化シリカゲル
(粒径:5μm)充填カラム(内径:4mm、長さ:
150mm)(東ソー株式会社製TSKgel ODS−
80TM 4mmφ×150mm);移動相:トリフルオロ
酢酸を0.05容量%含有するアセトニトリルと水の
混合溶液(アセトニトリルの濃度は30分間で5容
量%から50容量%になるように漸次変化させ
た);流速:1ml/分;検出法:波長210nmにお
ける吸光度]に付したところ、18.1分に単一の鋭
いピークが示された。FAB(高速原子衝撃)法マ
ススペクトルにより求められた精製物の分子量は
2737であつた(理論値:2737.15)。また、精製物
を塩酸を用いて加水分解して得られた生成物をア
ミノ酸組成分析に付した結果は次のとおりであつ
た(括弧内の数字は理論値を示す)。リジン:
5.22(5)、グリシン:1.95(2)、フエニルアラニン:
2.01(2)、ヒスチジン:0.97(1)、バリン:0.93(1)、
チロシン:3.70(3)、トレオニン:2.05(2)、シスチ
ン:0.87(1)、プロリン:2.13(2)、アスパラギン
酸:2.10(2)、ロイシン:1.01(1)。実施例 2〜16 実施例1におけると同様な方法でペプチドの固
相合成および精製を行うことにより第2表に示す
ペプチドを得た。ただし、固相用の樹脂として、
実施例2および実施例10では4−[N−(t−ブト
キシカルボニル)グリシルオキシメチル]フエニ
ルアセトアミドメチル基を0.78ミリモル/g(樹
脂)の割合を有するスチレン−ジビニルベンゼン
共重合体[スチレンとジビニルベンゼンの構成比
(モル比):99対1]からなる粒状樹脂[米国アプ
ライド・バイオシステムズ(Applied
Biosystems)社製PAMグリシン(Glycine)、t
−Boc−Gly]を用い、実施例3、実施例5、実
施例8、および実施例12では4−[N−(t−ブト
キシカルボニル)−O4−ベンジル−α−L−アス
パルチルオキシメチル]フエニルアセトアミドメ
チル基を0.78ミリモル/g(樹脂)の割合で有す
るスチレン−ジビニルベンゼン共重合体[スチレ
ンとジビニルベンゼンの構成比(モル比):99対
1]からなる粒状樹脂[米国アプライド・バイオ
システムズ(Applied Biosystems)社製PAMア
スパラギン酸(Aspartic acid)、t−Boc−L−
Asp(OBzl)]を用い、実施例4および実施例6
では4−[N−(t−ブトキシカルボニル)−O5−
ベンジル−α−L−グルタミルオキシメチル]フ
エニルアセトアミドメチル基を0.78ミリモル/g
(樹脂)の割合で有するスチレン−ジビニルベン
ゼン共重合体[スチレンとジビニルベンゼンの構
成比(モル比):99対1]からなる粒状樹脂[米
国アプライド・バイオシステムズ(Applied
Biosystems)社製PAMグルタミン酸
(Glutamicacid)、t−Boc−L−Glu(OBzl)]
を用い、実施例7、実施例9および実施例11では
4−[N2−(t−ブトキシカルボニル)−N6−(ク
ロロベンジルオキシカルボニル)−L−リジルオ
キシメチル]フエニルアセトアミドメチル基を
0.78ミリモル/g(樹脂)の割合で有するスチレ
ン−ジビニルベンゼン共重合体[スチレンとジビ
ニルベンゼンの構成比(モル比):99対1]から
なる粒状樹脂[米国アプライド・バイオシステム
ズ(Applied Biosystems)社製PAMリジン
(Lysine)、t−Boc−L−Lys(Cl−Z)]を用
い、また実施例13〜16ではα−アミノ−p−メチ
ルベンジル基を0.78ミリモル/g(樹脂)の割合
で有するスチレン−ジビニルベンゼン共重合体
[スチレンとジビニルベンゼンの構成比(モル
比):99対1]からなる粒状樹脂[米国アプライ
ド・バイオシステムズ(Applied Biosystems)
社製p−メチルBHAレジン(p−Methyl BHA
Resin)]を用いた。また縮合反応においてL−
グルタミン酸、12−アミノドデカン酸および18−
アミノオクタデカン酸はそれぞれ、N−(t−ブ
トキシカルボニル)−O5−ベンジル−L−グルタ
ミン酸無水物、12−(t−ブトキシカルボニルア
ミノ)ドデカン酸無水物および18−(t−ブトキ
シカルボニルアミノ)オクタデカン酸無水物とし
て用いた。 得られたペプチドの精製物を分析用逆相高速液
体クロマトグラフイーに付したところ、いずれも
単一のピークが示された。それらの精製物につい
てFAB法マススペクトルにより求められた分子
量および塩酸を用いて加水分解して得られた生成
物のアミノ酸組成分析値をそれぞれ第3表に示
す。
のち、得られた樹脂をグラスフイルター上でジエ
チルエーテル、ジクロロメタンおよびメタノール
を用いて順次洗浄し、次いで真空乾燥することに
よつて2.1gの乾燥樹脂を得た。ポリトリフルオ
ロモノクロロエチレン製の反応容器(株式会社ペ
プチド研究所製HF−反応装置I型)中で、乾燥
樹脂1gをアニソール1.5mlおよびエチルメチル
スルフイド0.25mlと混合し、この混合物に−20℃
の温度でフツ化水素10mlを加え、同温度で30分
間、次いで0℃の温度で30分間攪拌した。得られ
た反応混合物からフツ化水素、アニソールおよび
エチルメチルスルフイドを減圧下に除去し、残留
物をグラスフイルター上でジエチルエーテルを用
いて充分洗浄した。得られた残留物を2規定の酢
酸水溶液で抽出し、抽出液を凍結乾燥することに
よりペプチドの粗製物を0.5mg得た。 得られた粗製物を分取用逆相高速液体クロマト
グラフイー[カラム:オクタデシル化シリカゲル
(粒径:5μm)充填カラム(内径:10mm、長さ:
300mm)(株式会社ケムコ製デベロシル
(Develosil)ODS10mmφ×300mm);移動相:トリ
フルオロ酢酸を0.05容量%含有するアセトニトリ
ルと水の混合溶媒(アセトニトリルの濃度は20分
間で20容量%から35容量%になるように漸次変化
させた)]で精製することによつて、目的とする
ペプチドの精製物を50mg得た。 得られた精製物を分析用逆相高速液体クロマト
グラフイー[カラム:オクタデシル化シリカゲル
(粒径:5μm)充填カラム(内径:4mm、長さ:
150mm)(東ソー株式会社製TSKgel ODS−
80TM 4mmφ×150mm);移動相:トリフルオロ
酢酸を0.05容量%含有するアセトニトリルと水の
混合溶液(アセトニトリルの濃度は30分間で5容
量%から50容量%になるように漸次変化させ
た);流速:1ml/分;検出法:波長210nmにお
ける吸光度]に付したところ、18.1分に単一の鋭
いピークが示された。FAB(高速原子衝撃)法マ
ススペクトルにより求められた精製物の分子量は
2737であつた(理論値:2737.15)。また、精製物
を塩酸を用いて加水分解して得られた生成物をア
ミノ酸組成分析に付した結果は次のとおりであつ
た(括弧内の数字は理論値を示す)。リジン:
5.22(5)、グリシン:1.95(2)、フエニルアラニン:
2.01(2)、ヒスチジン:0.97(1)、バリン:0.93(1)、
チロシン:3.70(3)、トレオニン:2.05(2)、シスチ
ン:0.87(1)、プロリン:2.13(2)、アスパラギン
酸:2.10(2)、ロイシン:1.01(1)。実施例 2〜16 実施例1におけると同様な方法でペプチドの固
相合成および精製を行うことにより第2表に示す
ペプチドを得た。ただし、固相用の樹脂として、
実施例2および実施例10では4−[N−(t−ブト
キシカルボニル)グリシルオキシメチル]フエニ
ルアセトアミドメチル基を0.78ミリモル/g(樹
脂)の割合を有するスチレン−ジビニルベンゼン
共重合体[スチレンとジビニルベンゼンの構成比
(モル比):99対1]からなる粒状樹脂[米国アプ
ライド・バイオシステムズ(Applied
Biosystems)社製PAMグリシン(Glycine)、t
−Boc−Gly]を用い、実施例3、実施例5、実
施例8、および実施例12では4−[N−(t−ブト
キシカルボニル)−O4−ベンジル−α−L−アス
パルチルオキシメチル]フエニルアセトアミドメ
チル基を0.78ミリモル/g(樹脂)の割合で有す
るスチレン−ジビニルベンゼン共重合体[スチレ
ンとジビニルベンゼンの構成比(モル比):99対
1]からなる粒状樹脂[米国アプライド・バイオ
システムズ(Applied Biosystems)社製PAMア
スパラギン酸(Aspartic acid)、t−Boc−L−
Asp(OBzl)]を用い、実施例4および実施例6
では4−[N−(t−ブトキシカルボニル)−O5−
ベンジル−α−L−グルタミルオキシメチル]フ
エニルアセトアミドメチル基を0.78ミリモル/g
(樹脂)の割合で有するスチレン−ジビニルベン
ゼン共重合体[スチレンとジビニルベンゼンの構
成比(モル比):99対1]からなる粒状樹脂[米
国アプライド・バイオシステムズ(Applied
Biosystems)社製PAMグルタミン酸
(Glutamicacid)、t−Boc−L−Glu(OBzl)]
を用い、実施例7、実施例9および実施例11では
4−[N2−(t−ブトキシカルボニル)−N6−(ク
ロロベンジルオキシカルボニル)−L−リジルオ
キシメチル]フエニルアセトアミドメチル基を
0.78ミリモル/g(樹脂)の割合で有するスチレ
ン−ジビニルベンゼン共重合体[スチレンとジビ
ニルベンゼンの構成比(モル比):99対1]から
なる粒状樹脂[米国アプライド・バイオシステム
ズ(Applied Biosystems)社製PAMリジン
(Lysine)、t−Boc−L−Lys(Cl−Z)]を用
い、また実施例13〜16ではα−アミノ−p−メチ
ルベンジル基を0.78ミリモル/g(樹脂)の割合
で有するスチレン−ジビニルベンゼン共重合体
[スチレンとジビニルベンゼンの構成比(モル
比):99対1]からなる粒状樹脂[米国アプライ
ド・バイオシステムズ(Applied Biosystems)
社製p−メチルBHAレジン(p−Methyl BHA
Resin)]を用いた。また縮合反応においてL−
グルタミン酸、12−アミノドデカン酸および18−
アミノオクタデカン酸はそれぞれ、N−(t−ブ
トキシカルボニル)−O5−ベンジル−L−グルタ
ミン酸無水物、12−(t−ブトキシカルボニルア
ミノ)ドデカン酸無水物および18−(t−ブトキ
シカルボニルアミノ)オクタデカン酸無水物とし
て用いた。 得られたペプチドの精製物を分析用逆相高速液
体クロマトグラフイーに付したところ、いずれも
単一のピークが示された。それらの精製物につい
てFAB法マススペクトルにより求められた分子
量および塩酸を用いて加水分解して得られた生成
物のアミノ酸組成分析値をそれぞれ第3表に示
す。
【表】
【表】
【表】
【表】
括弧内の数字は理論値を示す。
実施例 17〜32 実施例1におけると同様な方法でペプチドの固
相合成および精製を行うことにより第4表に示す
ペプチドを得た。ただし、固相用の樹脂として、
実施例17、実施例18および実施例26では4−[N
−(t−ブトキシカルボニル)グリシルオキシメ
チル]フエニルアセトアミドメチル基を0.78ミリ
モル/g(樹脂)の割合で有するスチレン−ジビ
ニルベンゼン共重合体[スチレンとジビニルベン
ゼンの構成比(モル比):99対1]からなる粒状
樹脂[米国アプライド・バイオシステムズ
(Applied Biosystems)社製PAMグリシン
(Glycine)、t−Boc−Gly]を用い、実施例19、
実施例21、実施例24および実施例28では4−[N
−(t−ブトキシカルボニル−O4−ベンジル−α
−L−アスパルチルオキシメチル]フエニルアセ
トアミドメチル共重合体を0.78ミルモル/g(樹
脂)の割合で有するスチレン−ジビニルベンゼン
共重合体[スチレンとジビニルベンゼンの構成比
(モル比):99対1]からなる粒状樹脂[米国アプ
ライド・バイオシステムズ(Applied
Biosystems)社製PAMアスパラギン酸
(Aspartic acid)、t−Boc−L−Asp(OBzl)]
を用い、実施例20および実施例22では4−[N−
(t−ブトキシカルボニル)−O5−ベンジル−α
−L−グルタミルオキシメチル]フエニルアセト
アミドメチル基を0.78ミリモル/g(樹脂)の割
合で有するスチレン−ジビニルベンゼン共重合体
[スチレンとジビニルベンゼンの構成比(モル
比):99対1]からなる粒状樹脂[米国アプライ
ド・バイオシステムズ(Applied Biosystems)
社製PAMグルタミン酸(Glutamic acid)、t−
Boc−L−Glu(OBzl)]を用い、実施例23、実施
例25および実施例27では4−[N2−(t−ブトキ
シカルボニル)−N6−(クロロベンジルオキシカ
ルボニル)−L−リジルオキシメチル]フエニル
アセトアミドメチル基を0.78ミリモル/g(樹
脂)の割合で有するスチレン−ジビニルベンゼン
共重合体[スチレンとジビニルベンゼンの構成比
(モル比):99対1]からなる粒状樹脂[米国アプ
ライド・バイオシステムズ(Applied
Biosystems)社製PAMリジン(Lysine)、t−
Boc−L−Lys(Cl−Z)]を用い、また実施例24
〜32ではα−アミノ−p−メチルベンジン基を
0.78ミリモル/g(樹脂)の割合で有するスチレ
ン−ジビニルベンゼン共重合体[スチレンとジヒ
ニルベンゼンの構成比(モル比):99対1]から
なる粒状樹脂]米国アプライド・バイオシステム
ズ(Applied Biosystems)社製p−メチルBHA
レジン(p−Methyl BHA Resin)]を用いた。
また縮合反応においてL−グルタミン酸、12−ア
ミノドデカン酸および18−アミノオクタデカン酸
はそれぞれ、N−(t−ブトキシカルボニル)−
O5−ベンジル−L−グルタミン酸無水物、12−
(t−ブトキシカルボニルアミノ)ドデカン酸無
水物および18−(t−ブトキシカルボニルアミノ)
オクタデカン酸無水物として用いた。得られたペ
プチドの精製物を分析用逆相高速液体クロマトグ
ラフイーに付したところ、いずれも単一のピーク
が示された。それらの精製物についてFAB法マ
ススペクトルにより求められた分子量および塩酸
を用いて加水分解して得られた生成物のアミノ酸
組成物分析値をそれぞれ表5に示す。
実施例 17〜32 実施例1におけると同様な方法でペプチドの固
相合成および精製を行うことにより第4表に示す
ペプチドを得た。ただし、固相用の樹脂として、
実施例17、実施例18および実施例26では4−[N
−(t−ブトキシカルボニル)グリシルオキシメ
チル]フエニルアセトアミドメチル基を0.78ミリ
モル/g(樹脂)の割合で有するスチレン−ジビ
ニルベンゼン共重合体[スチレンとジビニルベン
ゼンの構成比(モル比):99対1]からなる粒状
樹脂[米国アプライド・バイオシステムズ
(Applied Biosystems)社製PAMグリシン
(Glycine)、t−Boc−Gly]を用い、実施例19、
実施例21、実施例24および実施例28では4−[N
−(t−ブトキシカルボニル−O4−ベンジル−α
−L−アスパルチルオキシメチル]フエニルアセ
トアミドメチル共重合体を0.78ミルモル/g(樹
脂)の割合で有するスチレン−ジビニルベンゼン
共重合体[スチレンとジビニルベンゼンの構成比
(モル比):99対1]からなる粒状樹脂[米国アプ
ライド・バイオシステムズ(Applied
Biosystems)社製PAMアスパラギン酸
(Aspartic acid)、t−Boc−L−Asp(OBzl)]
を用い、実施例20および実施例22では4−[N−
(t−ブトキシカルボニル)−O5−ベンジル−α
−L−グルタミルオキシメチル]フエニルアセト
アミドメチル基を0.78ミリモル/g(樹脂)の割
合で有するスチレン−ジビニルベンゼン共重合体
[スチレンとジビニルベンゼンの構成比(モル
比):99対1]からなる粒状樹脂[米国アプライ
ド・バイオシステムズ(Applied Biosystems)
社製PAMグルタミン酸(Glutamic acid)、t−
Boc−L−Glu(OBzl)]を用い、実施例23、実施
例25および実施例27では4−[N2−(t−ブトキ
シカルボニル)−N6−(クロロベンジルオキシカ
ルボニル)−L−リジルオキシメチル]フエニル
アセトアミドメチル基を0.78ミリモル/g(樹
脂)の割合で有するスチレン−ジビニルベンゼン
共重合体[スチレンとジビニルベンゼンの構成比
(モル比):99対1]からなる粒状樹脂[米国アプ
ライド・バイオシステムズ(Applied
Biosystems)社製PAMリジン(Lysine)、t−
Boc−L−Lys(Cl−Z)]を用い、また実施例24
〜32ではα−アミノ−p−メチルベンジン基を
0.78ミリモル/g(樹脂)の割合で有するスチレ
ン−ジビニルベンゼン共重合体[スチレンとジヒ
ニルベンゼンの構成比(モル比):99対1]から
なる粒状樹脂]米国アプライド・バイオシステム
ズ(Applied Biosystems)社製p−メチルBHA
レジン(p−Methyl BHA Resin)]を用いた。
また縮合反応においてL−グルタミン酸、12−ア
ミノドデカン酸および18−アミノオクタデカン酸
はそれぞれ、N−(t−ブトキシカルボニル)−
O5−ベンジル−L−グルタミン酸無水物、12−
(t−ブトキシカルボニルアミノ)ドデカン酸無
水物および18−(t−ブトキシカルボニルアミノ)
オクタデカン酸無水物として用いた。得られたペ
プチドの精製物を分析用逆相高速液体クロマトグ
ラフイーに付したところ、いずれも単一のピーク
が示された。それらの精製物についてFAB法マ
ススペクトルにより求められた分子量および塩酸
を用いて加水分解して得られた生成物のアミノ酸
組成物分析値をそれぞれ表5に示す。
【表】
【表】
【表】
【表】
【表】
括弧内の数字は理論値を示す。
実施例 33および34 実施例1におけると同様な方法でペプチドの固
相合成および精製を行うことにより、式
実施例 33および34 実施例1におけると同様な方法でペプチドの固
相合成および精製を行うことにより、式
【表】
で示されるるペプチド(実施例34)を得た。ただ
し、固相用の樹脂として、4−[N−(t−ブトキ
シカルボニル)−O4−ベンジン−α−L−アスパ
ルチルオキシメチル]フエニルアセトアミドメチ
ル基を0.78ミリモル/g(樹脂)の割合で有する
スチレン−ジビニルベンゼン共重合体[スチレン
とジビニルベンゼンの構成比(モル比):99対1]
からなる粒状樹脂[米国アプライド・バイオシス
テムズ(Applied Biosystems)社製PAMアスパ
ラギン酸(Aspartic acid)、t−Boc−L−Asp
(OBzl)]を用いた。 得られたペプチドの精製物を分析用逆相高速液
体クロマトグラフイーに付したところ、いずれも
単一のピークが示された。それらの精製物につい
てFAB法マススペクトルにより求められた分子
量および塩酸を用いて加水分解して得られた生成
物のアミノ酸組成分析値をそれぞれ第6表に示
す。
し、固相用の樹脂として、4−[N−(t−ブトキ
シカルボニル)−O4−ベンジン−α−L−アスパ
ルチルオキシメチル]フエニルアセトアミドメチ
ル基を0.78ミリモル/g(樹脂)の割合で有する
スチレン−ジビニルベンゼン共重合体[スチレン
とジビニルベンゼンの構成比(モル比):99対1]
からなる粒状樹脂[米国アプライド・バイオシス
テムズ(Applied Biosystems)社製PAMアスパ
ラギン酸(Aspartic acid)、t−Boc−L−Asp
(OBzl)]を用いた。 得られたペプチドの精製物を分析用逆相高速液
体クロマトグラフイーに付したところ、いずれも
単一のピークが示された。それらの精製物につい
てFAB法マススペクトルにより求められた分子
量および塩酸を用いて加水分解して得られた生成
物のアミノ酸組成分析値をそれぞれ第6表に示
す。
【表】
括弧内の数字は理論値を示す。
参考例 1 (a) 金属ナトリウムの存在下で蒸留することによ
つて得られたジオキサン50ml中にセルロース粒
子(生化学工業株式会社販売、CM−セルロフ
アインCH)10gを懸濁し、得られた懸濁液に
N−ヒドロキシコハク酸イミド0.5gおよびジ
シクロヘキシルカルボジイミド1.0gを加え、
混合物を室温下で1晩振盪攪拌した。得られた
混合物を0.02モル/のリン酸塩緩衝液(PH:
7.4)で洗浄し、吸引過した。得られた粒子
を、実施例1で得られたペプチドの20mgを含有
する0.02モル/のリン酸塩緩衝液(PH:7.4)
20mlと混合し、この混合物を4℃の温度で1晩
攪拌した。得られた混合物を吸引過した。
液を分析用逆相高速液体クロマトグラフイーに
付したが、残存する未反応のペプチドは認めら
れなかつた(担体上のペプチドの固定化率:約
100%)。このようにして、実施例1で得られた
ペプチドの20mgが固定化されたセルロース粒子
を約10g得た。 (b) 上記のようにして得られたペプチドが固定化
されたセルロース粒子の1gずつを、塩化ナト
リウムを0.15モル/含有する0.02モル/の
リン酸塩緩衝液(PH:7.4)5ml中に懸濁し、
オートクレーブ滅菌器中で加圧下で121℃の温
度で20分間熱処理した。このようにして吸着剤
を得た。 参考例 3 (a) 多孔性ガラス粒子[米国エレクトロ−ニユー
クレオニクス(Electro−nucleonics)社製
CPG−10−1000]10gを、γ−アミノプロピ
ルトリエトキシシラン5ml含有するトルエン溶
液100ml中で24時間加熱還流下に反応させた。
得られた混合物を、金属ナトリウムの存在下で
蒸留することによつて得られたジオキサンで洗
浄し、吸引過した。得られた粒子を、金属ナ
トリウムの存在下で蒸留することによつて得ら
れたジオキサン100ml中に懸濁し、この懸濁液
に無水コハク酸3gを加え、混合物を室温下で
1晩攪拌した。得られた混合物を、金属ナトリ
ウムの存在下で蒸留することによつて得られた
ジオキサンで洗浄し、吸引過した。得られた
粒子を、金属ナトリウムの存在下で蒸留するこ
とによつて得られたジオキサン50ml中に懸濁
し、この懸濁液にN−ヒドロキシコハク酸イミ
ド0.5gおよびジシクロヘキシルカルボジイミ
ド1.0gを加え、混合物を室温下で1晩攪拌し
た。得られた混合物を0.02モル/のリン酸塩
緩衝液(PH:7.4)で洗浄し、吸引過した。
得られた粒子を、実施例3で得られたペプチド
20mgを含有する0.02モル/のリン酸塩緩衝液
(PH:7.4)20mlと混合し、この混合物を4℃の
温度で1晩攪拌した。得られた混合物を吸引
過し、実施例3で得られたペプチドの20mgが固
定化された多孔性ガラス粒子を約10g得た(ペ
プチドの固定化率:約100%)。 (b) 上記のようにして得られたペプチドが固定化
された多孔性ガラス粒子の1gをペプチドが固
定化されたポリビニルアルコール粒子1gの代
りに用いる以外は参考例2(b)におけると同様な
方法により、吸着剤を得た。 参考例 4〜16 (a) 第7表に示すペプチドの20mgを用いる以外は
参考例1(a)、参考例2(a)または参考例3(a)のい
ずれかにおけると同様な方法によりペプチドが
固定化された粒子状担体をそれぞれ得た。使用
した粒子状担体および担体上へのペプチドの固
定化率をそれぞれ第7表に示す。 (b) 上記のようにして得られたペプチドが固定化
された粒子状担体の1gを参考例2(a)で得られ
たペプチドが固定化されたポリビニルアルコー
ル粒子1gの代りに用いる以外は参考例2(b)に
おけると同様な方法により、吸着剤をそれぞれ
得た。
参考例 1 (a) 金属ナトリウムの存在下で蒸留することによ
つて得られたジオキサン50ml中にセルロース粒
子(生化学工業株式会社販売、CM−セルロフ
アインCH)10gを懸濁し、得られた懸濁液に
N−ヒドロキシコハク酸イミド0.5gおよびジ
シクロヘキシルカルボジイミド1.0gを加え、
混合物を室温下で1晩振盪攪拌した。得られた
混合物を0.02モル/のリン酸塩緩衝液(PH:
7.4)で洗浄し、吸引過した。得られた粒子
を、実施例1で得られたペプチドの20mgを含有
する0.02モル/のリン酸塩緩衝液(PH:7.4)
20mlと混合し、この混合物を4℃の温度で1晩
攪拌した。得られた混合物を吸引過した。
液を分析用逆相高速液体クロマトグラフイーに
付したが、残存する未反応のペプチドは認めら
れなかつた(担体上のペプチドの固定化率:約
100%)。このようにして、実施例1で得られた
ペプチドの20mgが固定化されたセルロース粒子
を約10g得た。 (b) 上記のようにして得られたペプチドが固定化
されたセルロース粒子の1gずつを、塩化ナト
リウムを0.15モル/含有する0.02モル/の
リン酸塩緩衝液(PH:7.4)5ml中に懸濁し、
オートクレーブ滅菌器中で加圧下で121℃の温
度で20分間熱処理した。このようにして吸着剤
を得た。 参考例 3 (a) 多孔性ガラス粒子[米国エレクトロ−ニユー
クレオニクス(Electro−nucleonics)社製
CPG−10−1000]10gを、γ−アミノプロピ
ルトリエトキシシラン5ml含有するトルエン溶
液100ml中で24時間加熱還流下に反応させた。
得られた混合物を、金属ナトリウムの存在下で
蒸留することによつて得られたジオキサンで洗
浄し、吸引過した。得られた粒子を、金属ナ
トリウムの存在下で蒸留することによつて得ら
れたジオキサン100ml中に懸濁し、この懸濁液
に無水コハク酸3gを加え、混合物を室温下で
1晩攪拌した。得られた混合物を、金属ナトリ
ウムの存在下で蒸留することによつて得られた
ジオキサンで洗浄し、吸引過した。得られた
粒子を、金属ナトリウムの存在下で蒸留するこ
とによつて得られたジオキサン50ml中に懸濁
し、この懸濁液にN−ヒドロキシコハク酸イミ
ド0.5gおよびジシクロヘキシルカルボジイミ
ド1.0gを加え、混合物を室温下で1晩攪拌し
た。得られた混合物を0.02モル/のリン酸塩
緩衝液(PH:7.4)で洗浄し、吸引過した。
得られた粒子を、実施例3で得られたペプチド
20mgを含有する0.02モル/のリン酸塩緩衝液
(PH:7.4)20mlと混合し、この混合物を4℃の
温度で1晩攪拌した。得られた混合物を吸引
過し、実施例3で得られたペプチドの20mgが固
定化された多孔性ガラス粒子を約10g得た(ペ
プチドの固定化率:約100%)。 (b) 上記のようにして得られたペプチドが固定化
された多孔性ガラス粒子の1gをペプチドが固
定化されたポリビニルアルコール粒子1gの代
りに用いる以外は参考例2(b)におけると同様な
方法により、吸着剤を得た。 参考例 4〜16 (a) 第7表に示すペプチドの20mgを用いる以外は
参考例1(a)、参考例2(a)または参考例3(a)のい
ずれかにおけると同様な方法によりペプチドが
固定化された粒子状担体をそれぞれ得た。使用
した粒子状担体および担体上へのペプチドの固
定化率をそれぞれ第7表に示す。 (b) 上記のようにして得られたペプチドが固定化
された粒子状担体の1gを参考例2(a)で得られ
たペプチドが固定化されたポリビニルアルコー
ル粒子1gの代りに用いる以外は参考例2(b)に
おけると同様な方法により、吸着剤をそれぞれ
得た。
【表】
参考例 17
(a) 参考例1(a)において実施例1で得られたペプ
チド20mgの代りに実施例33で得られたペプチド
20mgを用いる以外は同様な方法により、実施例
33で得られたペプチドの15.0mgが固定化させた
セルロース粒子を約10g得た(ペプチドの固定
化率:約75%)。 (b) 上記のようにして得られたペプチドが固定化
されたセルロース粒子の1gをペプチドが固定
化されたポリビニルアルコール粒子1gの代り
に用いる以外は参考例2(b)におけると同様な方
法により、吸着剤を得た。 参考例 18 (a) 参考例2(a)において実施例2で得られたペプ
チド20mgの代りに実施例34で得られたペプチド
20mgを用いる以外は同様な方法により、実施例
34で得られたペプチドの15.2mgが固定化された
ポリビニルアルコール粒子を約10g得た(ペプ
チドの固定化率:約76%)。 (b) 上記の固定化操作に付して得られたポリビニ
ルアルコール粒子の1gを参考例2(a)で得られ
たペプチドが固定化されたポリビニルアルコー
ル粒子1gの代りに用いる以外は参考例2(b)に
おけると同様な方法により、吸着剤を得た。 参考例 19〜34 第8表に示すペプチドを30mg用いる以外は参考
例1(a)、参考例2(a)または参考例3(a)のいずれか
におけると同様な方法によりペプチドが固定化さ
れた粒子状担体をそれぞれ得た。使用した粒子状
担体および担体上へのペプチドの固定化率をそれ
ぞれ第8表に示す。 (b) 上記のようにして得られたペプチドが固定化
された粒子状担体の1gを参考例2(a)で得られ
たペプチドが固定化されたポリビニルアルコー
ル粒子1gの代に用いる以外は参考例2(b)にお
けると同様な方法により、吸着剤をそれぞれ得
た。
チド20mgの代りに実施例33で得られたペプチド
20mgを用いる以外は同様な方法により、実施例
33で得られたペプチドの15.0mgが固定化させた
セルロース粒子を約10g得た(ペプチドの固定
化率:約75%)。 (b) 上記のようにして得られたペプチドが固定化
されたセルロース粒子の1gをペプチドが固定
化されたポリビニルアルコール粒子1gの代り
に用いる以外は参考例2(b)におけると同様な方
法により、吸着剤を得た。 参考例 18 (a) 参考例2(a)において実施例2で得られたペプ
チド20mgの代りに実施例34で得られたペプチド
20mgを用いる以外は同様な方法により、実施例
34で得られたペプチドの15.2mgが固定化された
ポリビニルアルコール粒子を約10g得た(ペプ
チドの固定化率:約76%)。 (b) 上記の固定化操作に付して得られたポリビニ
ルアルコール粒子の1gを参考例2(a)で得られ
たペプチドが固定化されたポリビニルアルコー
ル粒子1gの代りに用いる以外は参考例2(b)に
おけると同様な方法により、吸着剤を得た。 参考例 19〜34 第8表に示すペプチドを30mg用いる以外は参考
例1(a)、参考例2(a)または参考例3(a)のいずれか
におけると同様な方法によりペプチドが固定化さ
れた粒子状担体をそれぞれ得た。使用した粒子状
担体および担体上へのペプチドの固定化率をそれ
ぞれ第8表に示す。 (b) 上記のようにして得られたペプチドが固定化
された粒子状担体の1gを参考例2(a)で得られ
たペプチドが固定化されたポリビニルアルコー
ル粒子1gの代に用いる以外は参考例2(b)にお
けると同様な方法により、吸着剤をそれぞれ得
た。
【表】
試験例 1
重症筋無力症患者の血清0.5mlに参考例1で得
られた吸着剤50mgを加え、37℃の温度で3時間懸
濁させた。得られた懸濁物を遠心分離し、上清を
得た。得られた上清中におけるニコチン性アセチ
ルコリンレセプターに対するヒト抗体の濃度を
Con A法[蛋白質核酸酵素、第26巻、第1578〜
1591頁(1981年)など参照]により求めた。すな
わち、被検液をニコチン性アセチルコリンレセプ
ターおよび放射線標識したα−ブンガロトキシン
と順次接触させ、得られた処理液をコンカナバリ
ンA(Con A)を固定化さたセフアロース
(Sepharose)を充填したカラムに通したのちカ
ラムの放射活性を計測することによつて、該被検
液中に含まれていたα−ブンガロトキシンとニコ
チン性アセチルコリンレセプターとの結合を阻害
するヒト抗体の量をトキシン結合阻害活性度(カ
ラムの放射活性の減少率)として定量した。結果
を第9表に示す。なお、比較のために、参考例1
(a)で得られたペプチドが固定化されたセルロース
粒子(熱処理せず)を使用した場合に得られた結
果、ならびに実施例1で得られたペプチドの代り
にグリシンを用いる以外は参考例1(a)におけると
同様な方法により得られたグリシンが固定化され
たセルロース粒子、およびこのグシンが固定化さ
れたセルロース粒子をペプチドが固定化されたセ
ルロース粒子の代りに用いる以外は参考例1(b)に
おけると同様な方法により121℃で熱処理して得
られた吸着剤を使用した場合に得られた結果をあ
わせて第9表に示す。
られた吸着剤50mgを加え、37℃の温度で3時間懸
濁させた。得られた懸濁物を遠心分離し、上清を
得た。得られた上清中におけるニコチン性アセチ
ルコリンレセプターに対するヒト抗体の濃度を
Con A法[蛋白質核酸酵素、第26巻、第1578〜
1591頁(1981年)など参照]により求めた。すな
わち、被検液をニコチン性アセチルコリンレセプ
ターおよび放射線標識したα−ブンガロトキシン
と順次接触させ、得られた処理液をコンカナバリ
ンA(Con A)を固定化さたセフアロース
(Sepharose)を充填したカラムに通したのちカ
ラムの放射活性を計測することによつて、該被検
液中に含まれていたα−ブンガロトキシンとニコ
チン性アセチルコリンレセプターとの結合を阻害
するヒト抗体の量をトキシン結合阻害活性度(カ
ラムの放射活性の減少率)として定量した。結果
を第9表に示す。なお、比較のために、参考例1
(a)で得られたペプチドが固定化されたセルロース
粒子(熱処理せず)を使用した場合に得られた結
果、ならびに実施例1で得られたペプチドの代り
にグリシンを用いる以外は参考例1(a)におけると
同様な方法により得られたグリシンが固定化され
たセルロース粒子、およびこのグシンが固定化さ
れたセルロース粒子をペプチドが固定化されたセ
ルロース粒子の代りに用いる以外は参考例1(b)に
おけると同様な方法により121℃で熱処理して得
られた吸着剤を使用した場合に得られた結果をあ
わせて第9表に示す。
【表】
せず
グリシン 121 45
グリシン 121 45
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 一般式 H−X−Gly−A−Lys−His−B−Val−Tyr
−Tyr−Thr−Cys−Cys−Pro−Asp−Thr−Pro
−Tyr−Leu−Asp−Y−Z [式中、AおよびBはそれぞれPheまたはTyrを
表わし、XおよびYはそれぞれ単結合を表わす
か、またはAsp、Glu、Lysおよび式 (式中、nは1〜17の整数を表わす。)で示され
る二価の基からなる群から選ばれるアミノ酸残基
もしくは該群から選ばれる少なくとも1種のアミ
ノ酸残基の2〜10個がペプチド結合によつて形成
するペプチド残基を表わし、Zは水酸基またはア
ミノ基を表わし、上記アミノ酸配列のCys−Cys
において各々のCysが有するメルカプト基は相互
に結合してジスルフイド結合を形成していてもよ
い。] で示されるペプチド。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1028655A JPH02209890A (ja) | 1989-02-09 | 1989-02-09 | 新規なペプチド |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1028655A JPH02209890A (ja) | 1989-02-09 | 1989-02-09 | 新規なペプチド |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH02209890A JPH02209890A (ja) | 1990-08-21 |
JPH0544960B2 true JPH0544960B2 (ja) | 1993-07-07 |
Family
ID=12254523
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1028655A Granted JPH02209890A (ja) | 1989-02-09 | 1989-02-09 | 新規なペプチド |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH02209890A (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
GB9107434D0 (en) * | 1991-04-09 | 1991-05-22 | Medical Res Council | Peptide-based assay |
-
1989
- 1989-02-09 JP JP1028655A patent/JPH02209890A/ja active Granted
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH02209890A (ja) | 1990-08-21 |
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