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JPH03161499A - ペプチドおよびその用途 - Google Patents

ペプチドおよびその用途

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Publication number
JPH03161499A
JPH03161499A JP30269989A JP30269989A JPH03161499A JP H03161499 A JPH03161499 A JP H03161499A JP 30269989 A JP30269989 A JP 30269989A JP 30269989 A JP30269989 A JP 30269989A JP H03161499 A JPH03161499 A JP H03161499A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
peptide
pro
lys
leu
serum
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP30269989A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshiaki Maeda
前田 義章
Hiroshi Shiraki
洋 白木
Yukiko Washitani
鷲谷 由紀子
Tadayoshi Kuroda
直敬 黒田
Kyoko Yamada
恭子 山田
Kiichirou Oka
岡 樹一郎
Toshihiko Nanba
難波 敏彦
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NIPPON SEKIJIYUUJISHIYA
Kuraray Co Ltd
Original Assignee
NIPPON SEKIJIYUUJISHIYA
Kuraray Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NIPPON SEKIJIYUUJISHIYA, Kuraray Co Ltd filed Critical NIPPON SEKIJIYUUJISHIYA
Priority to JP30269989A priority Critical patent/JPH03161499A/ja
Publication of JPH03161499A publication Critical patent/JPH03161499A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Medicines Containing Antibodies Or Antigens For Use As Internal Diagnostic Agents (AREA)
  • Peptides Or Proteins (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野コ 本発明はペプチドおよびその用途に関する。
本発明によって提供されるペプチドは新規であり、成人
T細胞白血病関連抗原(以下,これをATLAと略称す
る)に特異性を有する抗体(以下、これを抗ATLA抗
体と略称する)と特異的に結合する能力を有する。本発
明のペプチドは抗ATLA抗体の測定,抗ATLA抗体
の精製および成人T細胞白血病ウイルス保有者の体内か
らの抗ATI,A抗体の吸着除去に有用な吸着剤として
利用できる. 本発明によって提供される抗ATLA抗体の測定試薬お
よび抗ATLA抗体吸着剤は、血清または血漿中の抗A
TLA抗体を高感度で検出する能力、および血液中また
は血羞中の抗ATLA抗体を高度に特異的に吸着する能
力を有しており,抗ATLA抗体の測定、抗^TLA抗
体の精製および成人T細胞白血病ウイルス感染症の治療
において有用である. [従来の技術コ 成人Tlm胞白血病ウイルス(以下、これをATLVと
略称する)は戒人TM胞白血病(以下、これをATLと
略称する)患者からRL離され、免疫細胞に感染してA
TLをはじめ様々な免疫異常や免疫能の低下を引き起こ
すウイルスとして知られている[プロシーデインダス・
オブ・ザ・ナショナル・アカデ主一・オブ・サイエンス
・オブ・ザ・ユナイテッド・ステイツ・オブ・アメリカ (Proceedings  of  F+he  N
ational  Academy  ofScier
+ca  of  the  Uniセed  St.
ates  of  America) 、第78巻、
第6476頁(1981年)参照コ。その遺伝子配列は
すでに明らかにされており[プロシーディングス・オブ
・ザ・ナショナル・アカデミー・オブ・サイエンス・オ
ブ・ザ・ユナイテッド・ステイツ・オブ・アメリカ、第
80巻、第3618頁( 1983年)参照コ,抗AT
LA抗体検出やワクチン取得などのための、遺伝子工学
的技術によるATLV関連抗原の組換え蛋白作戒の試み
[特11J昭83−1 24983号公報; ジーン(
Gene)、 第38巻、 第57頁 (1985年)
;プロシーデインダス・オブ・ザ・ナショナル・アカデ
ミー・オブ・サイエンス・オブ・ザ・ユナイテッド・ス
テイッ・オブ・アメリカ、第81巻、第6202頁(1
984年)参照]、ペプチド合成技術によるATLV抗
yX5l連合成ペプチド作戒の試み[ジャーナル・オブ
・イムノロジ−( Journal ofre+n+u
nology)、  第138巻、 第7号.  W2
393頁 (1988年); ヴイロロジー( Vir
ology)、第136巻,第338頁( 1984年
); 特開昭63−301896号公報; 特開昭61
−30600号公報; リューケ亙ア リサーチ( L
eukemia  Research)、  第9巻,
 第9号、 第1111頁(1985年)参照コなどが
なされている。
また.  ATLVの関与する病態としては直接的には
ATLの他.  HTLV−I関連脊髄症、間接的には
慢性肺疾患、肺日和見感染症,M蛋白症、慢性腎不全、
井特異的皮膚真菌症などの免疫不全状態が知られている
。 現在、ATLの治療としては、自覚症状の無い病型
または慢性に経過する病型では対症療法が主として行わ
れ,進行性の病態を示すATLでは抗tail瘍剤を中
心とした多剤併用化学療法が行われているが、それらの
治療効果は明確ではない。より確実に治療できる方法が
望まれているのが現状である. [発明が解決しようとする課01 現在,抗A丁LA抗体の検出は,^TLV感染細胞をス
ライド上にコーティングし、蛍光色素標識抗体を用いて
検出する間接蛍光抗体法[ネイチャー( Nature
)、 第294巻、 ff 770頁(1981年)参
照コ、ATLVまたはその抗原成分を感作したゼラチン
粒子が抗ATLA抗体存在下で凝集する性質を利用した
粒子凝集法[ガン( Gann)、第7巻,第845頁
( 1984年)参照]、ATLV感染細胞より抽出し
た抗rFK戒分をコーティングしたマイクロカップによ
る放射免疫測定法[ジャーナル・オプ・イクスペリメン
タル”メデイスン(Journal of Expar
imer+talMediains)、 第159巻、
 第1l17頁(1984年)参照コまたは酵素免疫測
定法〔ガン、第74巻、第185頁( 1983年)参
照コを用いて行われている。しかしながら、ATLV!
6染細胞およびそれから部分精製して得られた抗yA戊
分は非特異な種々の抗原成分を含有していることから、
 これらを試薬として利用して抗ATLA抗体の測定を
行った場合には,該試薬は対象とする抗ATLA抗体以
外の試料中の他の非特異な抗体戒分,例えば抗核抗体ま
たは抗T細胞膜抗体をも認識することになり、測定結果
は必ずしも抗A丁LA抗体の存在を正確に表していると
は限らないことになる.この問題点の解決の手段として
、組換え蛋白や合戊ペプチドを用いた放射免疫測定法や
酵素免疫測定法に関する研究が多くみられる。
例えば、組換え蛋白の使用例としては、抗原性の高い部
分とされているenvl2白を用いる方法[サイエンス
( Sciense)、第226巻、第1094頁(1
984年); プロシーディングス・オブ・ザ・ナショ
ナル・アカデ主一・オブ・サイエンス・オブ・ザ・ユナ
イテッド・ステイツ・オブ・アメリカ、第81巻,第6
202頁( 1984年); 特開昭60−16662
4号公報; 特開昭60−166699号公報参照]ま
たはgag蛋白を用いる方法[ジーン、第38巻、第5
7頁( 1985年); 特開昭60−61534号公
報; 特開昭6 3 − 1.2 4 9 6 3号公
報参照]が知られている。合或ペプチドの使用例として
は、ATLVのtagm白領域またはenv蛋白領域か
ら選択された親水性領域と判断されるいくつかのアミノ
酸配列をペプチド合成機によって合成したペプチドを用
いた放射免疫測定法[ジャーナル・オブ・イムノロジー
 第136巻、第7巻、第2393頁( 1986年)
; ジャーナル・オブ・イムノロジー、第142巻,第
3巻、第971頁(1989年); プロシーディング
ス・オブ・ザ・ナショナル・アカデミー・オブ・サイエ
ンス・オブ・ザ・ユナイテッド・ステイツ・オブ・アメ
リカ、第84巻、1 2479頁(1987年)参照]
などが報告されている。
しかしながら、これまでの方法では前述のような非特異
成分が含有されていない組換え蛋白または合成ペプチド
を使用しているにもかかわらず、該組換え蛋白および該
合或ペプチドは抗ATLA抗体に対して低い特異性しか
示さず、また放射性物質を用いなければならない場合が
ある。従って,放射性物質を用いない簡便な、かつ抗A
TLA抗体に対して高い特異性を有する抗原ポリペプチ
ドを用いることによる抗ATLA抗体の測定方法の開発
が望まれているのが現状である. しかして、本発明の1つの目的は抗ATLA抗体と特異
的に結合する能力を有するペプチドを提供することにあ
る.本発明の他の1つの目的は抗ATLA抗体の測定試
薬を提供することにある。本発明のさらに他の1つの目
的は抗A丁LA抗体を有効に吸着する能力を有する吸着
剤を提供することにある.cyAaを解決するための手
段] 本発明によれば、上記の目的は、 ■ 一般式 H−X−A−Y         (r)[式中,Aは
6〜50個のアミノ酸が結合してなるペプチド断片を表
し、Xは1〜10個のLysがペプチド結合してなるペ
プチド断片を表し,Yは水酸基またはアミノ基を表す]
で示される、戒八T細胞白血病関連抗原に特異性を有す
る抗体と特異的に結合する能力を有するペプチド、 ■ 一般式(1)で示されるペプチドからなる抗A丁L
A抗体の測定試薬、および ■ 一般式(1)で示されるペプチドを担体上に固定化
してなる抗^TLA抗体の吸着剤を提供することによっ
て達成される。
本明細書においては各種アミノ酸残基を次の略号で記述
する. Ala:  L−アラニン残基 Asn:  L−アスパラギン残基 Asp:  L−アスパラギン酸残基 Cys:  L−システイン残基 Gin:  L−グルタミン残基 Glu:  L−グルタミン酸残基 Gly:  グリシン残基 His:  L−ヒスチジン残基 ■le:  L−イソロイシン残基 Leu:  L一ロイシン残基 しys:L・リシン残基 阿at:  L−メチオニン残基 Phe:  L−フエニルアラニン残基Pro:  L
−プロリン残基 Ser:  L−セリン残基 Thr:  L一トレオニン残基 Trp:  L一トリプトファン残基 Tyr:  L・チロシン残基 VaH  L−バリン残基 また本明細書においては,常法に従ってアミノ末端のア
ミノ酸残基が右側に位置するように記述する. 一般式(1)においてAが表すペプチド断片としては、
ATLVの遺伝子にコードされる抗原ポリペプチドから
選択された6〜50個のアミノ酸が結合してなるペプチ
ド断片が好ましく,なかでも、gar.遺伝子にコード
される式 −Pro−Pro−Pro−Pro−Ser−Ser−
Pro−Thr−His−^6p−Pro− Pro−
Asp−Ser−Asp−Pro−Gln−Ile−P
ro−Pro−Pro−Tyr−Val−Glu−Pr
o−Thr−Ala−Pro−Gln−Val−Lau
−で示されるペプチド断片,およびenv遺伝子により
コードされる式 一丁yr−Ala−Ala−Gln−Asn−Arg−
Arg−Gly−Leu−Asp−Leu−Leu−P
ha−Trp−Glu−Gln−Gly−Gly−[,
eu−および式 − Phel,eu−Asn−Thr−Glu− Pr
o−Ser−Gln− Leu−Pro−Pro− T
hr−Ala− Pro−Pro− Leu−Leu−
Pro−His−Ser−Asn−Leu−Asp−H
is−Ile− で示されるペプチド断片が特に好ましい.5個以下のア
ミノ酸が結合してなるペプチド断片は抗ATLA抗体に
対して特異的な抗原性を示さない.また,所望の抗AT
LA抗体に対する特異的な抗原性を有する51個以上の
アξノ酸が結合してなるペプチド断片を合成することは
難しい。
一般式(1)においてXが表すペプチド断片としては、
式−Lys−Lys一で示されるペプチド断片,式−L
ys−Lys−Lys−で示されるペプチド断片などが
好ましい。一般式(1)においてXが11個以上のLy
sがペプチド結合してなるペプチド断片であるペプチド
は,所望の抗ATLA抗体に対する特異的な抗原性を有
しない場合がある.また,一般式(1)においてXがL
ys以外のアミノ酸残基を含むペプチド断片であるペプ
チドは,抗^TLA抗体と特異的に結合する能力を有し
ない場合があり,また担体上に効率よくコーティングま
たは固定化されない場合がある。
一般式(1)で示されるペプチドの合或は、ペプチドの
合或において通常用いられる方法,例えば、固相合成法
または段階的伸長法、フラグメント縮合法のような液相
合戒法により行われるが、固相合或法により行うのが操
作上簡便である[例えば、ジャーナル・オブ・ジ・アメ
リカン・ケミカル・ソサエティ(Journal of
 the AmericanChemical Soc
iety)、 第85巻、 第2149 − 2154
頁( 1963年); 日本生化学会編「生化学実験講
座lタンパク質の化学■ 化学修飾とペプチド台IfC
J(昭和52年11月15日 株式会社東京化学同人発
行)、第207〜495頁; 日本生化学会騙「続生化
学実験講座2 タンパク質の化学(下)J(lli和6
2年5月20日 株式会社東京化学同人発行〉,第64
1〜694頁など参照]. 一般式(1)で示されるペプチドの同相合成法による製
造は.@えば、スチレンージビニルベンゼン共重合体な
どの反応溶媒に不溶性である重合体に目的とするペプチ
ドのC末端に対応するア主ノ酸またはそのアミドをそれ
らが有するα−COH基またはα−CONH2基からそ
れぞれ水素原子を除いて得られるα−CO〇一基または
α−CONH一基を介して結合させ,次いで該アミノ酸
またはそのアζドに目的とするペプチドのN末端の方向
に向って,対応するアミノ酸またはペプチド断片を該ア
ミノ酸またはペプチド断片が有するα−COOH基以外
のαーアミノ基などの官能基を保護したうえで縮合させ
て結合させる操作と,該結合したアミノ酸またはペプチ
ド断片におけるα−アξノ基などのペプチド結合を形成
するア主ノ基が有する保護基を除去する操作を11次繰
返すことによって、ペプチド鎖を伸長させ、目的とする
ペプチドに対応するペプチド鎖を形或し、次いで該ペプ
チド鎖を重合体からamさせ、かつ保護されている官能
基から保護基を除去することにより目的とするペプチド
を得、次いでこれを精製することによって実施される.
ここで,ペプチド鎖の重合体からの脱離および保護基の
除去は、フッ化水素を用いて同時に行うのが副反応を抑
制する観点から好ましい。また,得られたペプチドの精
製は逆相液体クロマトグラフイーで行うのが効果的であ
る. 一般式(1)で示されるペプチドは特異的に抗ATLA
抗体を結合する能力を有するので.  ATLV感染に
より出現する抗ATLA抗体の検出のための測定試薬と
して有効である。
一般式(1)で示されるペプチドを利用した抗ATLA
抗体の測定は,蛍光免疫測定法、受身血球凝集法、放射
免疫測定法、酵素免疫測定法のいずれかを利用すること
によって行われる.これらの方法はいずれも公知である
が,例えば酵素免疫測定法を利用する場合について以下
に説明する。
測定系全体の構成要素は担体、測定試薬としての一般式
(1)で示されるペプチド、プロツキング剤、被検試料
.Sw用抗体、酵素および基質からなる.担体に一般式
(1)で示されるペプチドをコーティングし、次いでペ
プチドコーティング担体にブロッキング剤を作用させて
担体上の非特異的な蛋白結合部位をブロックし,ペプチ
ドコーティング担体に被検試料を加えてインキユベート
し、続いて酵素Il識抗体を接触させてインキユベート
シ、次にこのように処理した担体に基質を加えてインキ
ユベートシ,基質の分解量を吸光度針を用いて測定する
.なお、 コーティングに用いられる一般式(1)で示
されるペプチドは1!!類でも2種類以上でもよい。担
体としてはエンザイムイムノアッセイ用カップ、または
ガラスもしくは樹脂製のビーズを用いるのが好ましい.
測定に先立ち、一般式(1)で示されるペプチドを0.
OIM炭酸緩衝液に溶解し、その溶液を例えばポリスチ
レン製エンザイムイムノアッセイ用カップに加えたのち
、4℃で一夜または室温で3時間静置することにより、
担体表面は一般式(I)で示されるペプチドによってコ
ートされる.担体上の非特異的な蛋白結合部位をブロツ
クするためのプロツキング剤としては例えば,牛血清ア
ルブミン,カゼイン、m脂粉乳,標識用抗体である抗ヒ
トIgG抗体または抗ヒトIgM抗体を得るための免疫
原動物の血清、ゼラチンなどが用いられる.標識用抗体
としては例えば,抗ヒトIgG抗体、抗ヒトIgM抗体
などが用いられる.また酵素としては例えば、アルカリ
フオスファターゼ、グルコースオキシダーゼ、ベルオキ
シダーゼ、ベータガラクトシダーゼなどが挙げられる.
測定に先立ち、グルタールアルデヒドなどの2個以上の
官能基を有する化合物を用いて、eA識用抗体に酵素を
結合せしめてコンジュゲートとし、測定系全体の構威要
素の一部として予め準備しておくことが好ましい。基質
は選択した酵素に応じて適宜使用すればよい。例えば、
酵素としてベルオキシダーゼを選択した場合には0−フ
ェニレンジアξンなどを使用することが好ましい. また、一般式(1)で示されるペプチドは、担体に固定
化されて抗ATLA抗体の吸着剤として使用される.な
お、固定化に用いられる一般式(1)で示されるペプチ
ドは1種類でも2種類以上でもよい。
一般式(1)で示されるペプチドを固定化する際に使用
する担体としては,親水性の表面を有し、かつペプチド
との間で共有結合を形成させるために利用しうるアミノ
基、カルボキシル基、水酸基などの反応性の官能基を有
するものが好ましい。
また一般式(1)で示されるペプチドを^TLVが関与
する疾病患者の体液中の抗ATLA抗体を吸着させるた
めの吸着剤として使用する場合には、上記の担体はさら
に体液に不溶性であるものが好ましい.担体は球状、粒
状,膜状、中空糸状、糸状などの任意の形状であること
ができる。球状、粒状などの粒子状の担体は、膜状、中
空糸状、糸状の担体と比較して,同一容積のカラムに満
たした場合に,吸着すべき.対象である抗ATLA抗体
と接触する面積が大きくなり、抗ATLA抗体を吸着で
きる効率が良好であるなどの点から好ましい。担体が粒
子状である場合、その粒子径が50〜2000μmの範
囲にあるものがより好ましい結果を与える。粒子径が5
0μmより小さい場合には、粒子と粒子の間隔が小さく
,体液中の細胞が詰まり易くなり、また2000μmよ
り大きい場合には、細胞は詰まりにくいが、抗ATLA
抗体と接触する面積は小となり、いずれの場合も好まし
くない.かかる担体としては,例えば、CMセル口ファ
インCL (生化学工業株式会社販売)などのセルロー
ス系担体; TSK−gel CM−}ヨパール650
C (東ソー株式会社製)などのポリビニルアルコール
系担体; セファロース4B.  CMセファロースc
t,−6B [スウェーデン国ファルマシアーLKB(
 Pharmacia−IJB)社製コなどのアガロー
ス系担体などの有機質担体、およびCPG−10−10
00 (:米国エレクトロ一二二一クレオニクス(El
ecセro−nuclgonics)社1u]などの多
孔性ガラスなどのII!s.賀担体が挙げられる。
一般式(I)で示されるペプチドの担体上へく固定化は
、一般にペプチドまたはタンパク質を1体上に固定化す
る場合に採月される方法に従っ行われる.その固定化方
法としては例えば、担イが有するカルボキシル碁をy−
ヒドロキシコハク2イξドと反応させることによってス
クシンイミオキシカルボニル基に変換し、これに一般式
(r)で示されるペプチドをアミノ基の部分でl応させ
る方法(活性エステル法)、担体が有す艶アξノ基また
はカルボキシル基に,ジシクロへdシルカルボジイよド
などの縮合試薬の存在下で一般式(1)で示されるペプ
チドをカルボキシル2またはアよノ基の部分で縮合反応
させる方法(讃合法)、担体と一般式(I)で示される
ペプチ1とをグルタルアルデヒドなどの2個以上の官能
基を有する化合物を用いて架橋する方法(担体架橋法)
などが挙げられる。一般式(r)で示されるペプチドを
活性エステル法で担体上に固定化して得られる吸着剤が
最も高い抗ATLA抗体の吸R能を有する.一般式(1
)で示されるペプチドの担体上への固定4化量は、得ら
れる吸着剤が抗ATLA抗体の有意量を吸着しうるため
には通常約IXIO−’モル/g(担体)以上が必要で
あり、担体上に固定化された一般式(1)で示されるペ
プチドが抗ATLA抗体の吸着に有効に利用されるため
には約IX10−7〜5X10−’モル/g(担体)の
範囲内であるのが好ましい. 抗A丁LA抗体の陥去は、一般式(1)で示されるペプ
チドを担体に固定化して得られる吸着剤を抗ATLA抗
体を含有する血液, リンパ液、脊髄液などの体液と接
触させて,吸着剤に抗ATLA抗体を吸着させることに
よって行われる.吸着剤は、例えば,カラムに充填して
使用する。この目的で使用するカラムは、血液回路と容
易に接続し得る形状の入口部と出口部を有し、かつ入口
部と吸着剤層の間および出口部と吸着剤層の間にそれぞ
れポリエステルなどの材質のフィルターを備えているこ
とが望ましい。カラムの材質としては、ポリエチレンボ
リプロビレン,ポリカーボネート、ポリエステル、 ポ
リメチルメタクリレートなどが例示されるこれらのうち
,ポリプロピレンおよびポリヵーボネートが,オートク
レープ滅稍、 γ・線滅菌などの滅菌に何することがで
きる点において特に好適に使用される。
上記の吸着剤が充填されたカラムを使用することによる
患者の体液からの抗ATLA抗体の除去は例えば、患者
の血管から取り出した血液または血漿を吸着剤が充填さ
れたカラムに送り,そこで血液または血漿から抗ATL
A抗体を吸着により除去し、次いでカラムを通過した血
液または血漿を患者の血管に循環する体外血液循環系で
行われる。
[実施例] 以下,実施例により本発明を具体的に説明するが、本発
明はこれらの実施例により限定されるものではない. 実施例エ 一般式(1)におけるXがーLys−Lys−である式
H−Lys−Lys−Pro−Pro−Pro−Pro
−Ser−Ser−Pro−Thr−His−Asp−
Pro゜Pro−Asp−Ser−Asp−Pro−G
lnile−F’ro−Pro−Pro一τyr−Va
l−Glu−Pro−Thr−Ala−Pro−Gln
−Val−Leu−OH で示されるペプチドをペブチド自動合戊装五[米国アプ
ライド・バイオシステムズ( AppliedBfos
ystams)社製,モデル430A (Mode1 
430A) ]を用いて固相合成法により合成した。
すなわち、4− [NCl− (H−ブトキシヵルボニ
ル)−l−oイシルフェニルアセトメチル基(CH3)
2 l CH を0.65ミリモル/g(樹脂)の割合で有するスチレ
ンージビニルベンゼン共重合体[スチレンとジビニルベ
ンゼンのlIt成モルよ:99対1コからなる粒状8!
脂〔米国アブライド・バイオシステムズ訃製、PANロ
イシン( Leucine)、仁−Boc−L−Leu
]を154m g用い,これに第1表に示す一連の操作
に従って目的とするペプチドのN末端の方向に向って対
応するし−アラニン、L−アスパラギン酸,L−グルタ
ミン、L−グルタミン酸、L・ヒスチジン、L−イソロ
イシン、L−リシン、L−プロリン、し−セリン、し−
トレオニン,L−チロシン、 し−バリンを順次結合さ
せた。縮合反応において、上記のアミノ酸はそれぞれN
−(t.−ブトキシカルボニル) −L−アラニン無水
物、N−(t−ブトキシカルボニル)一〇−ベンジルー
1、一アスパラギン酸無水物、N−(セーブトキシカル
ボニル) −L・グルタミン=(1−ペンゾトリアゾリ
ル)エステル、N−(e−ブトキシカルボニル) −Q
−ベンジルーL−グルタミン酸無水物、Nα−(ヒーブ
トキシカルボニル)−N”−ジニトロフェニルーL−ヒ
スチジンー(1−ペンゾトリアゾリル)エステル、N−
 (t.−ブトキシカルボニル)  −L−インロイシ
ン無水物、N CL − <ヒーブトキシカルボニル)
−N−2−クロロベンジルオキシカルボニルーし−リシ
ン無水物、N−(t一ブトキシカルボニル)−L−プロ
リン無水物、N−(ヒーブトキシカルボニル)一〇−ベ
ンジルーL−セリン無水物、N−(トブトキシカルボニ
ル) −0−ベンジルーL−トレオニン無水物、Nc!
−(t−ブトキシカルボニル)一〇−プロモベンジルオ
キシカルボニルーLーチロシン無水物、N−(e−ブト
キシカルボニル) −L−バリン無水物として用い、そ
れらの使用量は基質に対して約10倍モル量とした。縮
合反応は室温下で行った。反応時間は縮合させるアミノ
酸の種類によって異なるが10〜20分間の範囲内であ
った.全てのアミノ酸についての反応操作が終了したの
ち、得られた!Mnをグラスフィルター上でジエチルエ
ーテル、ジクロ口メタンおよびメタノールを用いて順次
洗浄し、次いで真空乾燥することによって0.25gの
98:燥樹脂を得た。ガラス製のフラスコ中で乾燥樹f
l0.25gをチオフェノール2mlおよびN,  N
−ジメチルホルムアミド48mlと混合し、室温で30
分間スターラーにより攪ヰした。上滑を陥去し、再び同
じ操作を3回繰り返した。残液をジクロ口メタンとメタ
ノールで洗浄したのち、減圧下に乾燥し、0.2gの樹
脂を得た.ポリトリフルオ口モノクロ口エチレン製の反
応容器(株式会社ペプチド研究所製、HF一反応装置■
型)中で,得られた乾燥樹nQ.2gをアニソール0.
3m lおよびエチルメチルスルフィド0.05m l
と混合し、この混合物に−20℃の温度でフン化水素1
0m lを加え、 同温度で30分間、次いで0℃の温
度で30分間攪斗した。得られた反応混合物からフン化
水素、アニソールおよびエチルメチルスルフィドを減圧
下に除去し、残留物をグラスフィルター上でジエチルエ
ーテルを用いて充分洗浄した.得られたその残留物を2
規定の#酸水溶液で抽出し、油出液を凍結蛇燥すること
によりペプチドの粗製物を120mg得た。得られた粗
製物を分取用逆相高速液体クロマトグラフィー[カラム
: オクタデシル化シリカゲル(粒径:15μm)充填
カラム(内径:50mm、長さ:  300m m )
、日本ウォーターズ社製, μBONOASP}IER
E  15μ Cll1−100人; 移動相:トリフ
ルオ口酢酸を0.05容量%含有するアセトニトリルと
水との混合溶N(アセトニトリルの濃度は18分間で2
4容量%から30容量%になるように漸次変化させた)
]で精製することによって、目的とするペプチドの精製
物を50m g得た。得られた精製物を分析用逆相高速
液体クロマトグラフィー[カラム: オクタデシル化シ
リカゲル(粒径:5μm)充填カラム(内径:4mm、
長さ:150mm).  東ソー株式会社製、TSK−
gel  00S−807M;移動相: トリフルオ口
酢酸を0.05容量%含有するアセトニトリルと水との
混合溶媒(アセトニトリルの濃度は30分間で5容量%
から50容量%になるように漸次変化させた); 流速
:1ml/分;検出法二 波長210nmにおける吸光
度〕に付したところ、18.0分に単一の鋭いピークが
示された。
高速原子(i撃法(以下、これをFAB法と略称する)
マススペクトルにより求められた′M製物の分子量は3
527であった(理論{11:  3526.88) 
.以下余白 第工表 以下余白 実施例2 実施例1におけると同様な方法でペプチドの面相合或お
よびw製を行うことにより、一般式(1)におけるXが
−Lys− Lys−Lys−である式H−Lys−L
ys−Lys−Pro−Pro−Pro−Pro−Se
r−Ser−Pro−Thr−His−Asp−Pro
−Pro−Asp−Ser−Asp−Pro−Gln−
Ile−Pro−011 で示されるペブチドを得た.得られたペプチドを分析用
逆相高速液体クロマトグラフィー(前記と同じ)に付し
たところ、18.2分に単一の鋭いピークが示された.
  FAB法マススペクトルにより求められたペプチド
の分子量は2363であった(理論値:  2382.
58). 実施例3 実施例lにおけると同様な方法でペプチドの固相合或お
よび精製を行うことにより、一般式(1)におけるXが
−Lys−Lys−Lys−Lys−Lys−である式 }!−Lys−Lys−Lys−Lys−Lys−Pr
o−Tyr−Val−Glu−Pro−Thr−Ala
−Pro−Gln−Val−Leu −OHで示される
ペプチドを得た.得られたペプチドを分析用逆相高速液
体クロマトグラフイー(前記と同じ)に付したところ.
  19.3分に単一の鋭いピークが示された.  F
AB法マススペクトルにより求められたペプチドの分子
量は2239であった(理論値: 2238.72) 
. 実施例4 実施例工におけると同様な方法でペプチドの固相合戊お
よび精製を行うことにより、一般式(1)におけるXが
ーLys−Lys−Lys−である式if−Lys−L
ys−Lys−Pro−Val−Met−His− P
ro−His−Gly −A la − Pro − 
Pro − Asn− }iis−Arg−Pro−T
rp−Gl n−Met−Lys−Asp−Leu−G
ln− Ala − Ile−Lys−Gin−Glu
−Val−Ser−Gin −Ala−OR で示されるペプチドを得た。得られたペプチドを分析用
逆相高速液体クロマトグラフイー(前記と同じ)に付し
たところ、19.8分に単一の鋭いピークが示された,
  FAB法マススペクトルにより求められたペプチド
の分子量は3814であった(理論値: 3813.4
0). 実施例5 実施例lにおけると同様な方法でペプチドの面相合或お
よび精製を行うことにより,一般式(1)におけるXが
ーLys−Lys一である式H−Lys−Lys−Gl
y−Leu−Pro−Glu−Gly−Thr−Pro
−Lys−Asp−Pro−Ile−Leu−Arg−
Ser−Leu−Ala−Tyr−Ser−^sn−A
la−Asn−Lys− Glu−Cys−Gln−L
ys− Leu−Leu−Gl n−Ala−OI{ で示されるペプチドを得た。得られたペプチドを分析用
逆相高速液体クロマトグラフィー(前記と同じ)に付し
たところ、■8.2分に単一の鋭いピークが示された.
  FAB法マススペクトルにより求められたペプチド
の分子量は35l2であった(理論値: 3512.0
3), 実施例6 実施例1におけると同様な方法でペプチドの固相合成お
よび精製を行うことにより,一般式(1)におけるXが
−Lys−Lys−Lys−Lys−Lys−である式 H−Lys−Lys−Lys−Lys−Lys−Asp
−Pro−Ile−Leu−Arg−Ser−Lau−
Ala−Tyr−Ser−Asn−Ala−Asn−L
ys−Glu−Cys−Gln−Lys−Leu−OH で示されるペプチドを得た。得られたペプチドを分析用
逆相高速液体クロマトグラフイー・(前記と同じ)に付
したところ、16.5分に単一の鋭いピークが示された
.  FAB法マススペクトルにより求められたペプチ
ドの分子量は2933であった(理論値: 2932.
48). 実施例7 実施例1におけると同様な方法でペプチドの固相合戊お
よび精製を行うことにより,一般式(1)におけるXが
−Lys−Lys−である式H−Lys−Lys−Gl
y−Asp−τyr−Ssr−Pro−Ssr−Cys
−Cys−Thr−Leu−Thr− Ile−Gly
−Val−Sar−Ser−Tyr−His−Ser−
Lys−Pro−Cys − Asn−Pro−Ala
−Gln− Pro− Val−Cys−Ser −O
H で示されるペプチドを得た.得られたペプチドを分析用
逆相高速液体クロマトグラフイー(前記と同じ)に付し
たところ.  21.5分に単一の鋭いピークが示され
た.  FAB法マススペクトルにより求められたペプ
チドの分子量は3359であった(理論値: 3358
.77) . 実施例8 実施例1におけると同様な方法でペプチドの固相合戒お
よび精製を行うことにより、一般式(I)にお・けるX
がーLys−Lys−Lys−である式H−Lys−L
ys−Lys−Thr−Lys−Lys−Pro−As
n−Arx−Asn−Gly−Gly−Gly−Tyr
−Tyr−Ser−Ala−Ser−Tyr−Ser−
Asp−Pro−Cys−Ser−Leu−Lys−C
ys−Pro−Tyr−Leu−ORで示されるペプチ
ドを得た。得られたペプチドを分析用逆相高速液体クロ
マトグラフィー(前記と同じ)に付したところ、16.
8分に単一の鋭いピークが示された.  FAB法マス
スペクトルにより求められたペプチドの分子量は335
5であった(理論値: 3354.7g)。
実施例9 実施例lにおけると同様な方法でペプチドの固相合成お
よび精製を行うことにより,一般式(1)におけるXが
ーLys−Lys−Lys−である式H−Lys−Ly
s−Lys−Phe−Leu−Asn−Thr−Glu
−Pro−Ser−Gln−Leu−Pro−Pro−
Thr−Ala−Pro−Pro−Leu−Leu−P
ro−}1is−Ser−^sn−Leu−Asp−}
1is−Ile−OHで示されるペプチドを得た.得ら
れたペプチドを分析用逆相高速液体クロマトグラフィ−
(前記と同じ)に付したところ.  20.3分に単一
の鋭いピークが示された。FAB法マススペクトルによ
り求められたペプチドの分子量は3261であった(理
論値: 3261.74). 実施例10 実施例1におけると同様な方法でペプチドの固相合成お
よび精製を行うことにより,一般式(HにおけるXが−
Lys−Lys−Lys−Lys−である式H−Lys
−Lys−Lys−Lys−Thr−Pro−Leu−
Leu−Tyr−Pro−Ser− Leu−Ala 
− Lau − Pro−Ala−Pro− His−
Leu−Thr−Leu −Pro − Phe− A
sn − Trp−Thr−His−Cys−Phe−
Asp− Pro−Gl n −Ile−Gln−0}
1 で示されるペプチドを得た.得られたペプチドを分析用
逆相高速液体クセマトグラフィー(前記と同じ)に付し
たところ、21.3分に単一の鋭いピークが示された.
  FAB法マススペクトルにより求められたべプチド
の分子量は3944であった(理論値: 3944.6
0) . 実施例1l 実施例1におけると同様な方法でペプチドの固相合成お
よび精製を行うことにより、一般式(1)におけるXが
ーLys−Lys−である式H−Lys−Lys−Th
r−Pro−Cys−His−Asn−Ser−Leu
−Ile−Leu−Pro−Pro− Phe−Ser
− Leu−Ser−Pro−Val − Pro− 
Thr −Leu−Gly−Sar−^rz−Sar−
Arg−Arg−Ala−Val−Pro−Val−A
la−OH で示されるペプチドを得た.得られたべブチドを分析用
逆相高速液体クロマトグラフイー(前記と同じ)に付し
たところ、19.8分に単一の鋭いピークが示された,
  FAB法マススペクトルにより求められたペプチド
の分子量は3426であった(理論値: 3426.0
4) . 実施例l2 実施例1におけると同様な方法でペプチドの固相合或お
よび精製を行うことにより、一般式(1)におけるXが
−Lys−Lys−Lys・である式}1−Lys−L
ys−Lys−Val−Asp−Lys−Asp−Il
e−Ser−Gln−Leu−Thr−Gln−Ala
−Ile−Val−Lys−Asn−His−Lys−
Asn−Leu−Leu−Lys−Ile−Ala−G
in−Tyr−Ala−Ala−Gin−Asn−Ar
(一八rg−Gly−Leu−Asp−Leu−Leu
−Phe−0}1で示されるペプチドを得た6 得られ
たペプチドを分析用逆相高速液体クロマトグラフイー(
前記と同じ)に付したところ、19.4分に単一の鋭い
ピークが示された。FAB法マススペクトルにより求め
られたペプチドの分子量は4260であった(理論値:
 4261.41). 実施例l3 実施例1におけると同様な方法でペプチドの固相合或お
よび精製を行うことにより,一般式(I)におけるXが
−Lys−Lys−である式H−Lys−Lys−Cy
s−Arg−Phe−Pro−Asn一丁1e−Thr
−Asn−Ser−His−Val − Pro− I
Ie−Leu−Gln−Glu−Arg−Pro−Pr
o−Leu−Gl u−Asn − Arg− Val
. − Leu−Thr−Gly−Trp−Gly−L
eu −01{ で示されるペプチドを得た。得られたペプチドを分析用
逆相高速液体クロマトグラフイ−(前記と同じ)に付し
たところ、20.3分に単一の鋭いピークが示された。
FAB法マススペクトルにより求められたペプチドの分
子量は3714であった(理論値: 3714.27)
 . 実施例工4 実施例1におけると同様な方法でペプチドの固相合或お
よび精製を行うことにより,一般式(1)におけるXが
−Lys−Lys−Lys−である式H−Lys−Ly
s−Lys−Leu−Ala−Gly−Pro−Cys
−Ile−Lau−^rg−Gln−Leu − Ar
(− His − Leu − Pro−Ser− A
rg−Val − Arg−Tyr−Pro−}1is
−Tyr−Ser−Lau − Ile − Lys 
− Pro−Glu−Ser−Ser−Leu−OH で示されるペプチドを得た。得られたペプチドを分析用
逆相高速液体クロマトグラフイー(前記と同じ)に付し
たところ、l7.1分に単一の鋭いピークが示されたゆ
 FAB法マススペクトルにより求められたべブチドの
分子量は3986であった(理論値: 3985.78
) , 実施例15 実施例1におけると同様な方法でペプチドの固相合成お
よび1’[を行うことにより、一般式(I)におけるX
がーLys−Lys−である式H−Lys−Lys−T
yr−Ala−Ala−Gin−Asn−Arg−^r
z−Gly−Leu − Asp−Leu− Leu−
Phe−Trp−Glu−Gln−Gly−Gly−L
eu−OH で示されるペプチドを得た。得られたペプチドを分析用
逆相高速液体クロマトグラフイー(前記と司じ)に付し
たところ.  21.6分に単一の鋭いピークが示され
た,  FAB法マススペクトルにより求められた精製
物の分子量は2464であった。 (理論値: 246
3.7g). 実施例16 実施例lにおけると同様な方法でペプチドの固相合成お
よび11Fglを行うことにより、一般式(1)におけ
るXがーLys−Lys−である式H−Lys−Lys
−Leu−Leu−Pro−His−Ser−Asn−
Leu−Asp−His − I le−Leu−Gl
u−Pro−Sar − Ile−Pro−Trp−L
ys−Ser−Lys−OH で示されるペプチドを得た。得られたペプチドを分析用
逆相高速液体クロマトグラフイー(前記と同じ)に付し
たところ、17.6分に単一の鋭いピークが示された.
  PAB法マススペクトルにより求められた精製物の
分子量は258lであった。 (理論値: 2581.
00). 実施例17 実施例1におけると同様な方法でペプチドの固相合或お
よび精製を行うことにより、一般式(I)におけるXが
−Lys−Lys−Lys−Lys−である式H−Ly
s−Lys−Lys−Lys−Tyr−Ala−Ala
−Gln− Asn−Arg−Arg−Gly−Leu
−Asp−Leu−Leu−Phe一丁rp−Glu−
Gln−Gly−Gly−Leu−OH で示されるペプチドを得た。得られたペプチドを分析用
逆相高速液体クロマトグラフィー(前記と同じ)に付し
たところ、19.8分に単一の鋭いピークが示された,
  FAB法マススペクトルにより求められた精製物の
分子量は2720であった。 (埋論値: 2720.
12). 実施例l8 実施例1におけると同様な方法でペプチドの固相合戒お
よび精製を行うことにより、一般式(1)におけるXが
−Lys−Lys−Lys−L−ys−Lys−である
式 H−Lys−Lys−Lys−Lys−Lys−Tyr
−Ala−Ala−Gln−Asn−Arg−Arg−
Gly−Leu−Asp−Leu−Lau−Phe−T
rp−Glu−Gln−Gly−Gly−Leu−OH で示されるペプチドを得た。得られたペプチドを分析用
逆相高速液体クロマトグラフィー(前記と同じ)に付し
たところ、18.0分に単一の鋭いピークが示された.
  FAB法マススペクトルにより求められた精製物の
分子量は2977であった。 (理論値: 2976.
46). 参考例1 実施j7s1におけると同様な方法でペプチドの,固相
合戊および精製を行うことにより,一般式(1)におい
てXを欠くペプチドに相当する式fl−Pro− Pr
o− Pro − Pro−Ser−Ser−Pro−
Thr− His−Asp−Pro − Pro − 
Asp − S.er−Asp−Pro−Gin − 
II e− Pro− Pro− Pro−Tyr−V
al−G1u−Pro−Thr−Ala−Pro−Gi
n−Val−Leu−OHで示されるペプチドを得た。
得られたペプチドを分析用逆相高速液体クロマトグラフ
ィー(#記と同じ)に付したところ、l9.3分に単一
の鋭いピークが示された,  FAB法マススペクトル
により求められたペプチドの分子量は327lであった
(理論値: 3270.54)。
参考例2 実施例1におけると同様な方法でペプチドの固相合成お
よび精製を行うことにより、一般式(1)においてXを
欠くペプチドに相当する式H−Leu−Leu−Pro
−His−Ser−Asn−Leu−Asp−His−
11a−Leu−Glu−Pro−Ser−Ile−P
ro−Trp−Lys−Ser−Lys−OBで示され
るペプチドを得た。得られたペプチドを分析用逆相高速
液体クロマトグラフィー(前記と同じ)に付したところ
.  19.4分に単一の鋭いピークが示された。FA
B法マススペクトルにより求められた精製物の分子量は
2289であった。 (理論値: 2289.00)。
参考例3 実施例lにおけると同様な.方法でペプチドの固相合或
および精製を行うことにより、一般式N)においてXを
欠くペプチドに相当する式H−Tyr−Ala−Ala
−Gin−Asn−Ar(一^rg−Gly−Leu−
Asp−しeu−Leu−Phe−Trp−Glu−G
ln−Gly−Gly−Lau−OHで示されるペプチ
ドを得た。得られたペプチドを分析用逆相高速液体クロ
マトグラフィー(前記と同じ)に付したところ、23.
3分に単一の鋭いピークが示された。FAB法マススペ
クトルにより求められたペプチドの分子量は2208で
あった(理論値: 2207.44). 参考例4 実施例lにおけると同様な方法でペプチドの固相合戊お
よび精製を行うことにより、一般式(1)においてXを
欠くペプチドに相当する式tl − Phe−Leu 
− Asn−Thr−Glu − Pro−Ser−G
in − Leu − Pro−Pro 4hr−Al
a − Pro− Pro−Leu−Leu−Pro−
His−Ser−Asn−Leu−Aspllis− 
Ile−OHで示されるペプチドを得た。得られたペプ
チドを分析用逆8I高速液体クロマトグラフィー(前記
と同じ)に付したところ.  15.8分に単一の鋭い
ピークが示された.  FAB法マススペクトルにより
求められたペプチドの分子量は2824であった(理論
値:  2823.74)。
実施例19 東迭X1 ATLVキャリアー血清 正常ヒト血清 20検体 10検体 によ 各血清検体について,下記の酵素免疫測定法により吸光
度を測定し,抗ATLA抗体の有無を検定した。
すなわち、実施例1で得られたペプチドまたは参考例1
で得られたペプチドをそれぞれ0.01M炭a緩街液(
P}19.5)に溶解し、得られたペプチド溶液をポリ
スチレン製エンザイムイムノアンセイ用カップ(ダイナ
テック社製)に各100μlづつ加えたのち、37℃で
3時間静置することにより、ペプチドによるコーティン
グを行った。次いで,それらのカップをO.OS容量%
Tween20を含む0.oIMリン酸緩衝生埋食塩水
(以下、これをPBSと略称する)で4回洗浄した。続
いて,それらのカップに20容量%のヤギ血清を含むP
BS150μ1を加えて室温で3時間静置し、非特異的
な蛋白結合部位をブ−ロックした.次いで、それらのカ
ップを0.05容量%のTween20を含むPBSで
4回洗浄した。
血清希釈用溶液として10容量%の正常ヤギ血清を含む
PBSを上記の各アッセイ用カップに100μ上づつ加
えたのち、各被検血清( ATLVキャリアー血清20
検体および正常ヒト血清10検体)を血清希釈用溶液と
被検血清の割合が8対1(容量比)となるように加えた
.37℃で1時間インキュベーション後、それらのカッ
プを0.05容量%のTween20を含むPBSで4
回洗浄した。
得られた各アッセイ用カップに、ヤギ抗ヒトIgG抗体
−ペルオキシダーゼコンジュゲート(10容量%の正常
ヤギ血清を含むPBSで至適濃度に希釈したもの) 1
00μ1を加えた。37℃で30分間インキュベーショ
ン後、それらのカップを0.05容量%のTween2
0を含むPBSで4回洗浄した。続いて、得られた各ア
ッセイ用カップに基質(0−フ二二レンジアミンを0.
3重量%となるように0.02容量%の過酸化水素を含
む0.1Mクエン酸一リン酸緩衝液 PH5.6に溶解
したもの) 100μ1を加えた.室温でl5分間静置
したのち、lN硫酸100μ1を加えて反応を停止し、
反応液の492n mの吸光度OD492値を測定した
. 緻羞 測定結果を第2a表および第2b表に示す。第2a表は
実施例1で得られたペプチドを用いた場合の測定結果を
示し、第2b表は参考例工で得られたペプチドを用いた
場合の測定結果を示す。第2a表および第2b表におけ
るそれぞれのODa 9 2値の分布を第1a図および
第1b図に示す。なお、これらの図において、ATLV
キャリアー血清が与えた00492値を●記号で示し、
正常ヒト血清が与えた00492値を○記号で示す.正
常ヒト血清1o検体のODa 9 2値よりカットオフ
値を設定し,抗ATLA抗体陽性・陰性の判定を行った
。カットオフ値は、((正常ヒト血清のODa 9 2
値の平均値)+2SD)の計算式により求めた.このカ
シトオフ値により、各血清検体の抗^TLA抗体の有無
の検定を行った場合、ATLVキャリアー血清はいずれ
も陽性と判定され、正常ヒト血清はいずれも陰性と判定
された6また第2a表,第2b表、第1a図およびjI
lb図より,検体が正常ヒト血清である場合,反応液の
492nmの吸光度は,実施例1で得られたペプチドを
用いた場合が、参考例1で得られたペプチドを用いた場
合よりも平均して低いことが判明した.このことは、実
施例1で得られたペプチドをコーティングした担体を用
いた場合には,抗ATLA抗体とは無関係な血清中のと
トIgG抗体などを非特異的に吸着するためにおこる反
応が生じないことを意味している。
以下余白 第2a表 第2b表 実施例20 也抜盈1 ^TLVキャリアー血清 :  5検体正常ヒト血清 
   :  2検体 ATLVキャリアーで実施例l9において陽性と判定さ
れたIO検体から任意に選択した5検体と、正常ヒト血
清で実施例19において陰性と判定された10検体から
任意に選択した2検体について、下記の酵素免疫測定法
により吸光度を測定し,抗ATLA抗体の有無を判定で
きるペプチドによる至適コーティング量を検定した。
すなわち、実施例lで得られたペプチドまたは参考例1
で得られたペプチドをそれぞれ0.OIM炭酸緩衝液(
 pH9.5)で0〜320μg/m1の濃度に希釈し
,得られたペプチド溶液をポリスチレン製エンザイムイ
ムノアッセイ用カップ(前記と同じ)に各100μlづ
つ加えたのち、4℃で一夜静置することにより、ペプチ
ドによるコーティングを行った.次いで、それらのカッ
プをO.OS容量%Tween20を含むPBSで3回
洗浄後.  Tween20を含まないPBSで1回洗
浄した.続いて、それらのカップに20容量%のヤギ血
清を含むPBS150μlを加えて室温で3時間静置し
、非特異的な蛋白結合部位をブロックした。次いで、そ
れらのカップを0.05容量%のTween20を含む
PBSで3回洗浄後,  Tween20を含まないP
BSで1回洗浄した. 血清希釈用溶液として10容量%の正常ヤギ血清を含む
PBSを上記の各アツセイ用カップに100μ1づつ加
えたのち、各被検血清( ATLVキャリアー血清5検
体および正常ヒト血清2検体; 以下、これらを血清N
o.1〜NO.7と略称することがある)を血清希釈用
溶液と被検血清の割合が8対1(容量比)となるように
加えた.37℃で1時間インキュベーション後、それら
のカップを0.05容量%のTwaen20を含むPB
Sで3回洗浄後.  Tween20を含まないPBS
で1回洗浄した. 得られた各アツセイ用カップに、ヤギ抗ヒトIgG抗体
一ペルオキシダーゼコンジュゲート(10容量%の正常
ヤギ血清を含むPBSで至適濃度に希釈したもの) 1
00μlを加えた.37℃で30分間インキュベーショ
ン後、それらのカップを0.05容量%の7veen2
0を含むPBSで3回洗浄後,Twaen20を含まな
いPBSで1回洗浄した。続いて、得られた各アッセイ
用カップに基質(0−フェニレンジアミンを0.3重量
%・となるように0.02容量%の過酸化水素を含む0
.1Mクエン酸−リン酸緩衝液PH5.8に溶解したも
の)100μlを加えた.室温で20分間静置したのち
、2N硫酸100μ1を加えて反応を停止し、反応液の
492n mの吸光度OD492値を測定した.緻羞 血清No.1〜No.7についての測定結果を第2a図
、第2 b図, 第2 C図, 第2 d図、 第2 
e図、 第2f図および第2g図に示す。これらの図は
ペプチドによるコーティング量に対する各血清検体が与
えるODA+i2値の変化を示している。なお、 これ
らの図において、実施例工で得られたペプチドを用いた
場合の各血清検体が与えたOD4s2値の変化を●記号
で示し,参考例lで得られたペプチドを用いた場合の各
血清検体が与えたOD4*2{1の変化を○記号で示す
.実施例19で陽性と判定された5検体(血清No.1
〜No.5)についての実施例1で得られたペプチドを
用いた酵素免疫測定法では、用いたペプチド量が0.2
ng/well以上で陽性と判定できるOD492値を
示し.1ng/wellでOD492値が最大値に達し
た。同じ血清検体についての参考例工で得られたペプチ
ドを用いた酵素免疫測定法では、陽性と判定するために
はlng/wel↓以上のペプチドが必要であり、最大
のOD=s2値に達するためには用いるペプチド量が1
0ng/well以上必要であった,また,実施例19
で陰性と判定された2検体(血清No.8〜No . 
7)についてはどちらのペプチドを用いた場合にも、ペ
プチドによる任意のコーティング量で陰性と判定される
ODa*2値を示した。このことは、.一般式(1)に
おいてAで示されるウイルスの抗原ポリペプチド部分に
Xで示されるペプチド断片を付加することにより、該ポ
リペプチド断片を用いる酵素免疫測定法の感度が10倍
以上上昇したことを示す。
実施例21 東ix玉 A丁LVキャリアー血清 ATLV偽陽性血清 正常ヒト血清 5検体 5検体 5検体 各血清検体について,下記の酵素免疫測定法により吸光
度を測定し、抗A TLA抗体の有無を検定した. すなわち、実施例1で得られたペプチドを0.01M炭
i1緩備液(pH9.5)で希釈し、得られたペプチド
溶液をポリスチレン製エンザイムイムノアツセイ用カッ
プ(前記と同じ)に各100μlづつ加えたのち、室温
で3時間静置し,ペプチドによるコーティングを行った
。次いで、それらのカップ中のペプチド溶液を除去した
のち.  208:jk%のヤギ血清を含むPBS20
0μ1を加えて室温で3時間静置し、担体上の非特異的
な蛋白結合部位をブロツクした。その後,得られたアツ
セイ用カップの一部については直ちに酵素免疫測定に供
した。また他の一部についてはプロッキングに要したブ
ロッキング溶液を保持させた状態でシールし、4℃で保
存した。また,他の一部についてはブロッキングに要し
たブロッキング溶液を除去し、室温で放置乾燥後、同様
にシールし、4℃で保存した.酵素免疫測定を以下の方
法に従って行った。 プロツキング後直ちに測定に用い
るアッセイ用カップ、またはプロッキング溶液を保持さ
せた状態で4℃で保存されていたアッセイ用カップにつ
いては、ブロッキング溶液を除去後、0.05容量%の
Tween20を含むPBSで3回洗浄後、Tveen
20を含まないeBSで1回洗浄し、以下の各被検血清
との反応を開始させた。ブロッキング溶液を除去後乾燥
させ,4℃で保存されていたアッセイ用カップについて
は、洗浄せずに直接以下の方法に従って各被検血清との
反応を開始した。
すなわち、血清希釈用溶液として10容量%の正常ヤギ
血清を含むPBSを各アッセイ用カップに100μ1づ
つ加えたのち,各被検血清(ATLVキャリアー血清5
検体、ATLV偽陽性血清5検体および正常ヒト血清5
検体)を前者対後者の割合が20対1(容量比)となる
ように加えた。37℃で1時間インキュベーション後、
それらのカップを0.05容量%のTween20を含
むPBSで3@洗浄後、Tween20を含まないPB
Sで1回洗浄した。得られた各アッセイ用カップに、ヤ
ギ抗ヒトIKG抗体−ベルオキシダーゼコンジュゲート
(10容量%の正常ヤギ血清を含むPBSで至適濃度に
希釈したもの) 100μ1を加えた。
37℃で30分間インキュベーション後,それらのカッ
プを0.05容量%のTween 20を含むPBSで
3回洗浄後、Tween20を含まないPBSで1回洗
浄した.続いて、得られた各アッセイ用カップに基質(
0−フエニレンジアミンを0.3重量%となるように0
.02容量%の過酸化水素を含む0.1Mクエン酸−リ
ン酸緩回液PI{5.fllに溶解したもの) 100
μ1を加えた。
室温で20分間静置したのち、IN硫!!!100μ1
を加えて反応を停止し、反応液の492nmの吸光度O
DJ92値を測定した。
直通 測定結果の分布を第3a図、第3b図および第30図に
示す.第3a図は実施例1で得られたペプチドをコーテ
ィング後,ブロッキング操作した直後のアッセイ用カッ
プを用いた場合の測定結果の分布を示す.第3b図はペ
プチドをコーティング後、ブロッキング剤を保持させた
状態で4℃で保存したアッセイ用カップを用いた場合の
測定結果の分布を示す。!!30図はペプチドをコーテ
ィング後、ブロッキング剤を除去、乾燥後,4℃で保存
したアッセイ用カップを用いた場合の測定結果の分布を
示す.なお、これらの図においてATLVキャリアー血
清が与えたODa92値を●記号で示し、ATLV偽陽
性血清が与えたO D a 9 2 {fiをO記号で
示し、また正常ヒト血清が与えたODa92値を×記号
で示す.正常ヒト血清5検体のOD4s2値よりカット
オフ値を殺定し、抗A TLA抗体陽性・陰性の判定を
行った.カットオフ値は、 ((正常ヒト血清のODast値の平均値)+2SD)
の計算式により求めた.このカットオフ値により、各血
清検体の抗ATLA抗体の有無の検定を行った場合、A
丁LVキャリアー血清はいずれも陽性と判定され、AT
LV偽陽性血清および正常ヒト血清はいずれも陰性と判
定された。これらの測定結果より、本発明のペプチドを
用いた酵素免疫測定法は、現在、抗ATLA抗体の有無
の確認試験で最も確実な方法として広く用いられている
間接蛍光抗体法と100%の相関があることが判明した
実施例22 也喪盈1 ATLVキャリアー血清 :20検体 正常ヒト血清    :10検体 に 各血清検体について、下記の酵素免疫測定法により吸光
度を測定し,抗ATLA抗体の有無を検定した。
すなわち、実施例15で得られたペプチドまたは実施例
工6で得られたペプチドをそれぞれ0.01M炭酸緩衝
液( pH9.5)で希釈し、得られたペプチド溶液を
ポリスチレン製エンザイムイムノアソセイ用カップ(前
記と同じ)に各100μ1づつ加えたのち,4℃で一夜
静置し、ペプチドによるコ一ティングを行った.次いで
、それらのカップを0.05%容量のTi+aen20
を含むPBSで4回洗浄した.続いて,それらのカップ
に20容量%のヤギ血清を含むPBS200μ1を加え
、室温で3時間静置し,担体上の非特異的な蛋白結合部
位をブロツクした。
次いで、それらのカップをO.OS容量%のTween
20を含むPBSで4回洗浄した。その後,実施例19
におけると同様の操作を行ったのち、上記の各血清検体
が与えるOD492値を測定した.緻遇 測定結果を第3a表および第3b表に示す。第3a表は
実施例15で得られたペプチドを用いた場合の測定結果
を示し、第3b表は実施例16で得られたペプチドを用
いた場合の測定結果を示す.f4 3 a表および第3
b表におけるそれぞれのODJ92僅の分布を第4a図
および第4b図に示す。
なお、これらの図において、ATLVキャリアー血清が
与えたODns2{dを●記号で示し、正常ヒト血清が
与えたOD49 2値を○記号で示す。正常ヒト血清1
0検体のODas2値よりカットオフ値を設定し、抗A
TLA抗体陽性・陰性の判定を行った。カットオフ値は
、 ((正常ヒト血清のOD=92値の平均’!)+2SD
)の計算式により求めた。このカットオフ値により、各
血清検体の抗ATLA抗体の有無の検定を行った場合、
ATLVキャリアー血清はいずれも陽性と判定され、正
常ヒト血清はいずれも陰性と判定された。
また第3a表、第3b表、第4a図および第4b図より
,本発明の実施例15で得られたペプチドまたは実施例
16で得られたペプチドを用いた抗ATLA抗体の酵素
免疫測定法では,非特異反応を抑えることができ、高感
度で陽性、陰性の判定が可能であることが判明した。
以下余白 第3a表 第3b表 実施例23 走喪盈1 ATLVキャリアー血清 正常ヒト血清 22検体 2検体 各血清検体について、下記の酵素免疫測定法により吸光
度を測定し,抗ATLA抗体の有無を検定した。
すなわち、実施例1で得られたペプチドまたは実施例1
5で得られたペプチドを0.OIM炭酸緩衝液( p}
19.5)に溶解し、それぞれ単独のペプチド溶液を調
製した.さらに2つのペプチド溶液を前者対後者の割合
が1対10(濃度比)になるように混合したペプチド溶
液をm製した.得られたペプチド溶液をポリスチレン製
エンザイムイムノアッセイ用カップ(前記と同じ)に各
100μ1づつ加え、4℃で一夜静置することにより,
ペプチドによるコーティングを行った。次いで、それら
のカップ中のペプチド溶液を除去したのち、各アッセイ
用カップに20%のヤギ血清を含むPBSを200μ1
づつ加えて室温で3時間静置することにより非特異的な
蛋白結合部位をブロックした.次いで,それらのカップ
を0.05容量%のTween20を含むPBSで3回
洗浄したのち、7ween20を含まないPBSで1回
洗浄した. 血清希釈用溶液として10容量%の正常ヤギ血清および
0.05%のTvaen20を含むPBSを用い,血清
希釈用溶液と各被検血清(ATLVキャリアー血清22
検体および正常ヒト血清2検体)の割合が20対1(容
量比)となるように混合したのち,得られた希釈血清を
上記のアッセイ用カップに各100μ1づつ加えた.3
7℃で1時間インキュベーション後、それらのカップを
O.OS容量%のτwaan20を含むPBSで3回洗
浄したのち、Tween20を含まないPBSで1回洗
浄した. 得られた各アッセイ用カップに、ヤギ抗ヒトIgG抗体
−ペルオキシダーゼコンジュゲート(10容量%の正常
ヤギ血清および0.2容量%のTween20を含むP
BSで至適濃度に希釈したもの)100μlを加えた.
37℃で30分間インキュベーション後、それらのカッ
プを0.05容量%のTween20を含むPBSで3
回洗浄したのち+  Tween20を含まないPBS
で1回洗浄した.続いて、得られた各アッセイ用カップ
に1!=’R (o−フ二二レンジアミンを0.31i
ffi%となるようにQ.Q2容量%の過酸化水素を含
む0.1Mクエン酸−リン酸緩衝液PH5.6に溶解し
たもの)100μ1を加えた.室温でl5分間静置した
のち、2N硫酸100μ1を加えて反応を停止し、反応
液の492nmの吸光度OD4*2{+I!を測定した
緻玉 測定結果を第4表に示す。正常ヒト血清2検体の00.
92値よりカットオフ値を設定し、抗ATI,A抗体陽
性・陰性の判定を行った.カットオフ値は,((正常ヒ
ト血清のOD49 2 {I1の平均{l!)+2SD
)の計算式により求めた.このカットオフ値により、各
血清検体の抗ATL^抗体の有無の検定を行った場合,
A丁LVキャリアー血清はいずれも陽性と判定された.
また第4表より,低い抗^TLA抗体価を示すdn清検
体について酵素免疫測定法により吸光度を測定し,該抗
ATLA抗体の有無を検定する際には、実施例1で得ら
れたペプチドと実施例工5で得られたペプチドとの混合
物を用いる場合がそれぞれのペプチドを単独で用いる場
合よりも吸光度を上げることができること、これにより
偽陰性の判定を排除することができることが判明した.
以下余白 実施例24 艶失盈1 A丁LVキャリアー血清 正常ヒト血清 15検体 15検体 に   る 各血清検体について,下記の酵素免疫測定法により吸光
度を測定し、抗ATLA抗体の有無を検定した。
すなわち、実施例lで得られたペプチドまたは実施例9
で得られたペプチドを0.01M炭酸tI街液( pH
9.5)に溶解し、それぞれ単独のペプチド溶液をv4
製した.さらに2つのペプチド溶液を前者対後者の割合
がl対1(11度比)になるように混合したペプチド溶
液を調製した.得られたペプチド溶液をボリスチレン製
エンザイムイムノアッセイ用カップ(前記と同じ)に各
100μlづつ加え,4℃で一夜静置することにより、
ペプチドによるコーティングを行った6 次いで,それ
らのカップ中のペプチド溶液を除去したのち、各アッセ
イ用カップに20%のヤギ血清を含むPBSを200μ
1づつ加えて室温で3時M静置することにより非特異的
な蛋白結合部位をブロツクした.次いで、それらのカッ
プ中のブロッキング用溶液を除去したのち、乾燥させ,
4℃で保存した。
血清希釈用溶液として10容量%の正常ヤギ血清および
O.OS%の丁ween20を含むPBSを用い、血清
希釈用溶液と各被検血清の割合が20対l(容量比)と
なるように混合したのち、得られた希釈血清を上記のア
ッセイ用カップに各100μ1づつ加えた。
37℃で1時間インキュベーション後、それらのカップ
を0.05容量%のTween 20を含むPBSで3
回洗浄したのち、Tween20を含まないPBSでl
回洗浄した.得られた各アッセイ用カップに,ヤギ抗ヒ
トIg(J’C体−ペルオキシダーゼコンジュゲート(
10容量%の正常ヤギ血清および0.2%のTween
20を含むPBSで至適濃度に希釈したもの)100μ
1を加えた。
37゜Cで30分間インキュベーション後、それらのカ
ップを0.05容量%のTween 20を含むPBS
で3回洗浄したのち,  Tween20を含まないP
BSで1回洗浄した,続いて、得られた各アフセイ用カ
ップに基質(o−フエニレンジアミンを0.3重量%と
なるように0.02容量%の過酸化水素を含む0.1M
クエン酸一リン酸緩衝液 pH5.6に溶解したもの)
 100μ1を加えた。室温で15分間静置したのち、
2Nm酸100μ1を加えて反応を停止し、反応液の4
92nmの吸光度ODae24I1を測定した。
緻l 測定結果を第5表に示す。正常ヒト血清l5検体のOD
492{l1よりカントオフ値を設定し,抗ATLA抗
体陽性・陰性の判定を行った.カットオフ値は、((正
常ヒト血清のOD492{lI!の平均値)+2SD)
の計算式により求めた。このカットオフ値により、各血
清検体の抗ATLA抗体の有無の検定を行った場合、A
TLVキャリアー血清はいずれも陽性と判定され,正常
ヒト血清はいずれも陰性と判定された。
また第5表より、実施例1で得られたペプチドまたは実
施例9で得られたペプチドの一方のペプチドを用いて酵
素免疫測定を行った場合には陰性と判定される検体が、
他方のペプチドに対しては曝性の反応を示している場合
においても、これら2種類のペプチドの混合物を用いて
酵素免疫測定を行えば、該検体が陽性であることが高感
度で判定できることが判明した. 以下余白 実施例25 シアン化ブロマイドによって活性化し、かつ0.1M 
l−リス緩衝液(p}17.4)によって緩衝化された
アガロース粒子(ファルマシア社製、セファロース4B
) 10m lに実施例1で得られたペプチド100m
 gを加え,4℃で一夜攪拌しながら反応させることに
よって,実施例1で得られたペプチドが固相化された吸
着剤を約10m l得た.実施例26 シアン化ブロマイドによって活性化し、かつ0.1M}
リス緩衝液(ρH1.4)によって緩備化されたアガロ
ース粒子(前記と同じ)10mlに実施例15で得られ
たペプチド100m gを加え,4℃で一夜攪拌しなが
ら反応させることによって、実施例15で得られたペプ
チドが固定化された吸着剤を約10m l得た. 実施例27 シアン化ブロマイドによって活性化し、かつ0.1M 
トリスv1街液( pH7−4)によって緩衝化された
アガロース粒子(前記と同じ) 10m lに実施例1
6で得られたペプチド100m gを加え,4℃で一夜
攪ヰしながら反応させることによって,実施例l6で得
られたペプチドが固定化された吸着剤を約10ml得た
. 実施例28 無水ジオキサン(市販のジオキサンを金属ナトリウムの
存在下で蒸留したもの) 50m l中にセルロース粒
子(生化学工業株式会社販売、CMセルロファインCL
) Logを懸濁させ.得られた懸濁液にN−ヒドロキ
シコハク酸イミド0.5gおよびジシクロへキシルカル
ボジイミド1.0gを加え、混合物を室温で一夜振盪攪
拌した.得られた粒子を、実施例1で得られたペプチド
20mgを含有する0.02Mのリン酸塩緩衝液(pH
7.4) 20m lと混合し、この混合物を4℃で一
夜攪ヰした.得られた混合物を吸引濾過した.濾液を分
析用逆相高速クロマトグラフィー(前記と同じ)に付し
たが、残存する未反応のペプチドは認められなかった(
担体上のペプチドの固定化率: 約100%).このよ
うにして実施例1で得られたペプチド20m gが固定
化された吸着剤を約Log得た. 実施例29〜39 実施例4〜14でそれぞれ得られたペプチド20mgを
用いて実施例28におけると同様の方法により、これら
のペプチドの20m gが固定化された吸着剤をそれぞ
れ約10g得た(担体上のそれぞれのペプチドの固定化
率: 約100%).実施例40 実施例28においてセルロース粒子10gの代わりにポ
リビニルアルコール粒子(東ソー株式会社’MA.  
TSK−gel CM−}ヨパール650C) Log
を用いる以外は同様の方法により、実施例工で得られた
ペプチド20m gが固定化されたポリビニルアルコー
ル粒子を約log得た(担体上のペプチドの固定化率:
 約93%). 実施例41〜51 実施例4〜14でそれぞれ得られたペプチド20mgを
用いて実施例40におけると同様の方法により、これら
のべブチド20m gが固定化された吸着剤をそれぞれ
約10g1sた.1%られた吸着剤におげる担体上への
ペプチドのそれぞれの固定化率の結果を第6表に示した
. 第6表 以下余白 実施例52 多孔性ガラス粒子(米国エレクトローニュークレオニク
ス社製.  CPG−10−1000) 10gを. 
γ−アミノプロピルトリエトキシシランを5ml含有す
るトルエン溶液100m l中で24時間加熱還流下に
反応させた.得られた混合物を無水ジオキサンで洗浄し
、吸引濾過した.得られた粒子を無ホジオキサン100
m l中に懸濁させ,得られた懸濁液に無ホコハクft
13 gを加え,混合物を室温で一夜Wlヰした.得ら
れた混合物を無水ジオキサンで洗浄し、吸引濾過した.
得られた粒子を無水ジオキサン50m l中に懸濁させ
,得られた懸濁液にN−ヒドロキシコハク酸イミド0.
5gおよびジシクロへキシルカルボジイミド1.0gを
加え,混合物を室温で一夜攪ヰした.得られた混合物を
0.02Mのリンa塩緩衝液( pH7.4)で洗浄し
,吸引濾過した.得られた粒子を,実施例1で得られた
ペプチド20m gを含有する0.02Mのリン酸!!
債液(pH7.4) 20m lと混合し,この混合物
を4℃の温度で一夜攪拌した.得られた混合物を吸引濾
過し、実施例lで得られたペプチド20mgが固定化さ
れた吸着剤を約Log得た(担体上のペプチドの固定化
率: 約l00%).実施例53 実施例15で得られたペプチド20m gを用いて実施
例52のおけると同様の方法により、このペプチド20
m gが固定化された吸着剤を約Log得た(担体上の
ペプチドの固定化率: 約100%).試験例1 実施例25で得られた吸着剤をカラム(アミコン社製.
  10mmφX 150m m )に充填し,アフィ
ニティクロマトグラフィ用のカラムを作製した。
このカラムをO.15M 塩化ナトリウムを含む0.1
Mトリス!1賃液(P}18.5)および0.5M }
リス緩衝液でj榎次洗浄したのち,0.1M}リス緩衝
液で平衡化した.抗ATLA抗体陽性血清10m lを
0.1M トリス緩fl液で一夜透析したのち、平衡化
されたカラムに流した,0.1M}リス緩衝液で洗浄し
たのち、セファロース4B上に固定化されたペプチドと
結合している抗A丁LA抗体を0.5M }リス緩衝液
で溶出させた、実施例21におけると同様の方法により
各両分について抗^TLA抗体の有無を検定した.血清
中の抗^TLA抗体の約100%が溶出画分から検出さ
れ,素通り画分の抗^TLA抗体は検出限界以下であっ
た. 試験例2 実施例26で得られた吸着剤を試験例1におけると同様
の方法によりカラム(前記と同じ)に充填し、アブィニ
ティクロマトグラフィ用のカラムを作製した.このカラ
ムに0.1M }リス緩衝液で一夜透析した抗ATLA
抗体陽性血清10mlを流して,血清中の抗^TL^抗
体を回収し,実施例21におけると同様の方法により各
面分について抗^TL^抗体の有無を検定した。血清中
の抗ATLA抗体の約100%が溶出画分から検出され
、素通り面分の抗ATLA抗体は検出限界以下であった
. 試験例3 実施例27で得られた吸着剤を試験例lにおけると同様
の方法によりカラム(前記と同じ)に充填し、アブイニ
テイクロマトグラフイ用のカラムを作製した.このカラ
ムにO.lM }リス緩衝液で一夜透析した抗ATLA
抗体陽性血清10m lを流して,血清中の抗^TLA
抗体を回収し,実施例21におけると同様の方法により
各画分について抗ATLA抗体の有無を検・定した。血
清中の抗ATLA抗体の約100%が溶出画分から検出
され、素通り画分の抗ATLA抗体は検出限界以下であ
った。
試験例4 抗^TLA抗体陽性血清10m lをO.15Mの塩化
ナトリウムを含む0.01Mリン酸緩衝液(PI17.
2)で4℃で一夜透析した。この血清1mlに実施例2
8で得られた吸着剤1mlを加え,37℃で1時間振盪
したのち、上記のリン酸緩衝液30mlで洗浄した。
透析後の血清中の抗ATLA抗体量と洗浄液中の抗AT
LA抗体量を実施例2lにおけると同様の方法でそれぞ
れのOrJao24flを測定することによって求め、
それによって吸着剤に吸着した抗ATLA抗体の割合を
求めた.その結果、血清中の抗ATLA抗体の約100
%が吸着剤に吸着されていた。
試験例5〜9 実施例29〜33で得られた吸着剤を用いて試験例4に
おけると同様な方法により血清中の抗^TLA抗体の吸
着実験を行った.透析後の血清中の抗ATLA抗体量と
洗浄液中の抗ATLA抗体量を実施例21におけると同
様の方法でそれぞれのODaez値を測定することによ
って求め、それによって吸着剤に吸着した抗ATLA抗
体の割合を求めた.その結果,血清中の抗ATLA抗体
の約100%が吸着剤に吸着されていた. 試験例10 抗ATL^抗体陽性血清10m lを試験例4における
と同様にして透析し、実施例40で得られた吸着剤を加
え,血清中の抗ATLA抗体の吸着試験を行った.その
M果,血清中の抗ATLA抗体の約100%が吸着剤に
吸着されていた. 試験例11 抗ATLA抗体陽性血清10m lを試験例4における
と同様にして透析し、実施例38で得られた吸着剤を加
え,血清中の抗ATLA抗体の吸着試験を行った.その
結果,血清中の抗ATLA抗体の釣100%が’fi着
剤に吸着されていた. [発明の効果] 本発明によれば、抗ATLA抗体と特異的に結合する能
力を有する一般式(I)で示されるペプチドが提供され
る.該一般式(1)で示されるペプチドにより抗ATL
A抗体測定試薬および抗ATLA抗体を有効に吸着する
能力を有する吸着剤を提供することが可能となった.
【図面の簡単な説明】
第1a図および!lb図は実施例lで得られたペプチド
または参考例1で得られたペプチドを用いてそれぞれ実
施例19に記載された方法により測定した各血清検体が
与えたODa*2値の分布図である.第1a図およびW
lb図において各記号は次のことを示す. ●:  ATLVキャリアー血清が与えたODa*2値
O: 正常ヒト血清が与えたOD492{lI!第2a
図,第2b図,第2c図,第2d図,第2e図、$2f
図およびII2g図は実施例1で得られたべブチドまた
は参考例1で得られたペプチドを用いてそれぞれ実施例
20に記載された方法により、各血清検体が与えたペプ
チドのコーティング量に対するODasz値の変化を測
定した結果を示す.第2a図、第2b図,第2c図、第
2d図、第2e図、第2f図および第2g図において各
記号は次のことを示す。 一●−: 実施例1で得られたペプチドを用いた場合の
各血清検体が与えた OD4st値の変化 −0−:  参考例工で得られたペプチドを用いた場合
の各血清検体が与えた OD.92僅の変化 第3a図、第3b図および第3C図は実施例1で得られ
たペプチドをコーティングした3[類のアッセイ用カッ
プを用いてそれぞれ実施例21に記載された方法により
測定した、各血清検体が与えたOD492値の分布図で
ある。第3a図、第3b図および第3C図において各記
号はそれぞれ次のことを示す. ● .   ATLVキャリアー血清が与えたODa*
2値0:ATLV偽陽性血清が与えたODJ92値X 
:  正常ヒト血清が与えたODs92値第4a図およ
び第4b図は実施例l5で得られたペプチドまたは実施
例16で得られたペプチドを用いてそれぞれ実施例22
に記載された方法により測定した,各血清検体が与えた
OD4s2値の分布図である.1!4a図および第4b
図において各記号は次のことを示す.

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、一般式 H−X−A−Y [式中、Aは6〜50個のアミノ酸が結合してなるペプ
    チド断片を表し、X1〜10個のLysがペプチド結合
    してなるペプチド断片を表し、Yは水酸基またはアミノ
    基を表す]で示される、成人T細胞白血病関連抗原に特
    異性を有する抗体と特異的に結合する能力を有するペプ
    チド。 2、Aが式 −Pro−Pro−Pro−Pro−Ser−Ser−
    Pro−Thr−His−Asp−Pro−Pro−A
    sp−Ser−Asp−Pro−Gln−Ile−Pr
    o−Pro−Pro−Tyr−Val−Glu−Pro
    −Thr−Ala−Pro−Gln−Val−Leu− で示されるペプチド断片である請求項1記載のペプチド
    。 3、Aが式 −Tyr−Ala−Ala−Gln−Asn−Arg−
    Arg−Gly−Leu−Asp−Leu−Leu−P
    he−Trp−Glu−Gln−Gly−Gly−Le
    u−で示されるペプチド断片である請求項1記載のペプ
    チド。 4、Aが式 −Phe−Leu−Asn−Thr−Glu−Pro−
    Ser−Gln−Leu−Pro−Pro−Thr−A
    la−Pro−Pro−Leu−Leu−Pro−Hi
    s−Ser−Asn−Leu−Asp−His−Ile
    −で示されるペプチド断片である請求項1記載のペプチ
    ド。 5、請求項1記載のペプチドからなる成人T細胞白血病
    関連抗原に特異性を有する抗体の測定試薬。 6、請求項1記載のペプチドを担体上に固定化してなる
    成人T細胞白血病関連抗原に特異性を有する抗体の吸着
    剤。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2005076002A1 (ja) * 2004-02-06 2005-08-18 Kyowa Medex Co., Ltd. 抗体の測定方法

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