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JP2967956B2 - ペプチドまたはその塩 - Google Patents

ペプチドまたはその塩

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JP2967956B2
JP2967956B2 JP3246613A JP24661391A JP2967956B2 JP 2967956 B2 JP2967956 B2 JP 2967956B2 JP 3246613 A JP3246613 A JP 3246613A JP 24661391 A JP24661391 A JP 24661391A JP 2967956 B2 JP2967956 B2 JP 2967956B2
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JP
Japan
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ile
lys
ser
seq
formula
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JP3246613A
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立雄 須田
悦子 阿部
正夫 谷原
千絵 藤原
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KURARE KK
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KURARE KK
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P20/00Technologies relating to chemical industry
    • Y02P20/50Improvements relating to the production of bulk chemicals
    • Y02P20/55Design of synthesis routes, e.g. reducing the use of auxiliary or protecting groups

Landscapes

  • Medicines That Contain Protein Lipid Enzymes And Other Medicines (AREA)
  • Peptides Or Proteins (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はヒトインタ−ロイキン−
1結合能を有するペプチドまたはその塩に関する。本発
明により提供されるペプチドまたはその塩は、ヒトイン
タ−ロイキン−1(以下、これをヒトIL−1と略称す
る)と結合することによりヒトIL−1の活性発現を阻
害することからリウマチ、骨粗鬆症などのIL−1が関
与する疾患の治療に有用である。
【0002】
【従来の技術】IL−1は免疫応答の重要な因子である
とともに、各種の炎症性疾患において重要な役割を果た
している。歯周囲炎の際の歯槽骨破壊、骨粗鬆症におけ
る骨の吸収、リウマチ性関節炎における軟骨の破壊にお
いてIL−1が関与することが示唆されている(インタ
−ロイキン 1、蛋白質 核酸 酵素、33巻第10
号、1728−1741頁、1988年参照)。また、
モノサイトの培養上清中に見出だされるIL−1阻害活
性物質が分子量約17,000の、IL−1受容体のア
ンタゴニストであり、種々のIL−1の生理活性を阻害
することが報告されている〔W.P.Arend ら、ジャ−ナル
・オブ・クリニカル・インヴェスティゲ−ション(J.Cli
n.Invest.)、85巻、1694−1697頁、(199
0年)参照〕。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記のアンタゴニスト
は、分子量が大きいこと、細胞上のIL−1受容体と結
合することから、肝臓および腎臓に対する毒性、非特異
的な免疫抑制などの種々の副作用が発現する可能性があ
る。しかるに、本発明の目的は、IL−1受容体と結合
することなく、IL−1阻害活性を有するペプチドを提
供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、上記の
目的は、下記の一般式(I) H− 1 −Cys−A−B−A−B−A−Ser− 2 −Y (I) (式中、AはVal、Leu、IleおよびNleよりなる群から選
ばれるアミノ酸残基を表し、BはArg、Lys、Gln、Hisお
よびSerよりなる群から選ばれるアミノ酸残基を表し、
1 および 2 はそれぞれ単結合またはGly、Ala、Val、A
rg、Asn、Ser、Phe、Pro、Leu、Glu、Asp、Lys、Thr、H
is、Tyr、NleおよびIleよりなる群から選ばれる1〜1
0個のアミノ酸残基よりなるペプチド断片を表し、Yは
水酸基またはアミノ基を表す)で示され、かつヒトイン
ターロイキン−1結合能を有するペプチドまたはその
塩、より好ましくは下記の一般式(II) H− 3 −D− 4 −Y (II) (式中、Dは式(1):Cys Leu Arg Ile Lys Ile Ser
(配列番号:1)で示されるペプチド断片、式(2):
Cys Leu Gln Ile Lys Ile Ser(配列番号:2)で示さ
れるペプチド断片または式(3):Cys Leu Gln Ile Gl
n Ile Ser(配列番号:3)で示されるペプチド断片を
表し、 3 および 4 はそれぞれ単結合またはGly、Ala、
Val、Arg、Asn、Ser、Phe、Pro、Leu、Glu、Asp、Lys、
Thr、His、TyrおよびIleよりなる群から選ばれる1〜1
0個のアミノ酸残基からなるペプチド断片を表し、Yは
水酸基またはアミノ基を表す)で示されるペプチドまた
はその塩を提供することによって達成される。
【0005】本明細書においては各種アミノ酸残基を次
の略号で記述する。 Ala :L−アラニン残基 Arg :L−アルギニン残基 Asn :L−アスパラギン残基 Asp :L−アスパラギン酸残基 Cys :L−システイン残基 Gln :L−グルタミン残基 Glu :L−グルタミン酸残基 Gly :グリシン残基 His :L−ヒスチジン残基 Ile :L−イソロイシン残基 Leu :L−ロイシン残基 Lys :L−リシン残基 Phe :L−フェニルアラニン残基 Pro :L−プロリン残基 Ser :L−セリン残基 Thr :L−トレオニン残基 Trp :L−トリプトファン残基 Tyr :L−チロシン残基 Val :L−バリン残基 Nle :L−ノルロイシン残基 また、本明細書においては、常法に従ってペプチドのア
ミノ酸配列を、そのN末端のアミノ酸残基が左側に位置
し、C末端のアミノ酸残基が右側に位置するように記述
する。
【0006】本発明により提供されるペプチドの代表例
を次に示す。 (a):Val Val Arg Asn Ser Ser Tyr Cys Leu Arg Il
e Lys Ile Ser Ala Lys(配列番号:4)、 (b):Lys Asn Ser Ser Tyr Cys Leu Arg Ile Lys Il
e Ser Ala Lys Phe ValGlu(配列番号:5)、 (c):Lys Tyr Cys Leu Arg Ile Lys Ile Ser Ala Ly
s Phe Val Glu Asn GluPro(配列番号:6)、 (d):Tyr Cys Leu Arg Ile Lys Ile Ser Ala Lys
(配列番号:7)、 (e):Tyr Cys Leu Arg Ile Lys Ile Ser(配列番
号:8)、 (f):Cys Leu Arg Ile Lys Ile Ser(配列番号:
1)、 (g):Lys Cys Leu Arg Ile Lys Ile Ser(配列番
号:9)、 (h):Cys Leu Gln Ile Lys Ile Ser(配列番号:
2)、 (i):Lys Cys Leu Gln Ile Gln Ile Ser(配列番
号:10)、 (j):Lys Ile Cys Ile Arg Ile Gln Ile Ser(配列
番号:11)、 (k):Lys Xaa Cys Xaa Arg Xaa Gln Xaa Ser(配列
番号:12)(ただし、Xaa はいずれもNleを表す)、 (l):Lys Ile Cys Ile His Ile Gln Ile Ser(配列
番号:13)、 (m):Lys Ile Cys Leu Arg Ile Gln Ile Ser(配列
番号:14)、 (n):Lys Cys Val Gln Val Gln Val Ser(配列番
号:15)および (o):Lys Ile Cys Ile Arg Ile Gln Ile Xaa(配列
番号:16)(ただし、XaaはSerの−COOH基を−C
ONH 2 基で置換したものを表す)。
【0007】本発明のペプチドの塩は生理学的に許容さ
れる塩であり、その塩としては、例えば、塩酸、硫酸、
燐酸、乳酸、酒石酸、マレイン酸、フマ−ル酸、シュウ
酸、リンゴ酸、クエン酸、オレイン酸、パルミチン酸な
どの酸との塩;ナトリウム、カリウム、カルシウム、ア
ルミニウムなどのアルカリ金属またはアルカリ土類金属
の水酸化物または炭酸塩との塩;トリエチルアミン、ベ
ンジルアミン、ジエタノ−ルアミン、t−ブチルアミ
ン、ジシクロヘキシルアミン、アルギニンなどとの塩な
どが挙げられる。
【0008】本発明のペプチドは、ペプチドの合成にお
いて通常用いられる方法、例えば固相合成法または液相
合成法によって調製されるが、固相合成法が操作上簡便
である〔例えば、日本生化学会編「続生化学実験講座2
タンパク質の化学(下)」(昭和62年5月20日
株式会社東京化学同人発行)、第641−694頁参
照〕。
【0009】本発明のペプチドの固相合成法による調製
は、例えば、スチレン−ジビニルベンゼン共重合体など
の反応溶媒に不溶性である重合体に目的とするペプチド
のC末端に対応するアミノ酸をそれが有するα−COO
H基を介して結合させ、次いで該アミノ酸に目的とする
ペプチドのN末端の方向に向かって、対応するアミノ酸
またはペプチド断片を該アミノ酸またはペプチド断片が
有するα−COOH基以外のα−アミノ基などの官能基
を保護したうえで縮合させて結合させる操作と、該結合
したアミノ酸またはペプチド断片におけるα−アミノ基
などのペプチド結合を形成するアミノ基が有する保護基
を除去する操作とを順次繰り返すことによってペプチド
鎖を伸長させ、目的とするペプチドに対応するペプチド
鎖を形成し、次いで該ペプチド鎖を重合体から脱離さ
せ、かつ保護されている官能基から保護基を除去するこ
とにより目的とするペプチドを得、次いでこれを精製す
ることによって実施される。ここで、ペプチド鎖の重合
体からの脱離および保護基の除去は、フッ化水素を用い
て同時に行うのが副反応を抑制する観点から好ましい。
また、得られたペプチドの精製は逆相液体クロマトグラ
フィ−で行うのが効果的である。
【0010】また、本発明のペプチドの塩は、通常の塩
生成反応を利用することにより調製される。
【0011】本発明のペプチドおよびその塩(以下、こ
れらをペプチド類と略称する)は、ヒトIL−1と結合
する能力を有しているので、IL−1受容体と結合する
ことなくIL−1の活性を阻害することができる。ま
た、本発明のペプチド類は、毒性試験において低毒性で
あることが確認されている。
【0012】したがって、本発明のペプチド類はIL−
1の過剰産生が原因となるリウマチ、骨粗鬆症などの疾
患の治療に有効である。
【0013】本発明のペプチド類は、リウマチ、骨粗鬆
症などの疾患の罹患者に投与することにより血清中およ
び関節液中のIL−1と結合し、これを中和することが
できるので、上記罹患者の症状を軽減することができ
る。
【0014】ペプチド類の有効な活性発現のための投与
量は、通常0.01μg/kg〜2g/kg(成人)であ
り、好ましくは0.01μg/kg〜200mg/kg(成
人)である。
【0015】投与形態としてはペプチド類を5%ブドウ
糖液や生理食塩水などの生理学的に許容し得る溶液に溶
解させて得られる溶液が好ましく、また該溶液は薬理学
的に許容される種々の添加剤を含んでいてもよい。投与
方法としては静脈投与、皮下投与、腹腔投与、関節投与
などが挙げられ、さらにペプチド類をカプセル化または
リポソ−ム化することにより経口投与も可能である。
【0016】
【実施例】以下、実施例により本発明を具体的に説明す
る。なお、本発明はこれらの実施例により限定されるも
のではない。
【0017】実施例1 式(4):Val Val Arg Asn Ser Ser Tyr Cys Leu Arg
Ile Lys Ile Ser Ala Lys(配列番号:4)で示される
ペプチドをペプチド自動合成装置を用いて固相合成法に
より合成した。すなわち、4−〔 α −(t−ブトキシ
カルボニル)− ε −(p−クロロベンジルオキシカル
ボニル)−L−リジルオキシメチル〕−フェニルアセト
アミドメチル基を0.65ミリモル/g(樹脂)の割合
で有するスチレン−ジビニルベンゼン共重合体〔スチレ
ンとジビニルベンゼンの構成モル比:99対1〕からな
る粒状樹脂〔米国アプライド・バイオシステムズ社製、
PAMリジン、t-Boc-L-Lys(Cl-Z)〕0.1ミリモルを
用い、ペプチドのN端に向かって順次アミノ酸を結合さ
せた。結合反応において、アミノ酸として、米国アプラ
イド・バイオシステムズ社製の α −(t−ブトキシカ
ルボニル)− ε −(p−クロロベンジルオキシカルボ
ニル)−L−リジン〔t-Boc リジン〕、N−(t−ブト
キシカルボニル)−L−ロイシン〔t-Boc ロイシン〕、
N−(t−ブトキシカルボニル)−O−(2−ブロモベ
ンジルオキシカルボニル)−L−チロシン〔t-Boc チロ
シン〕、N−(t−ブトキシカルボニル)−L−イソロ
イシン〔t-Boc イソロイシン〕、N−(t−ブトキシカ
ルボニル)−L−アスパラギン〔t-Boc アスパラギ
ン〕、N−(t−ブトキシカルボニル)−O−ベンジル
−L−セリン〔t-Boc セリン〕、N−(t−ブトキシカ
ルボニル)−S−(p−メトキシベンジル)−L−シス
テイン〔t-Boc システイン〕、N−(t−ブトキシカル
ボニル)−L−バリン〔t-Boc バリン〕、 α −(t−
ブトキシカルボニル)− G −(メシチレン−2−スル
フォニル)−L−アルギニン〔t-Boc アルギニン〕、N
−(t−ブトキシカルボニル)−L−アラニン〔t-Boc
アラニン〕をそれぞれ1ミリモル用いた。
【0018】得られたペプチドについて株式会社ペプチ
ド研究所製のHF反応装置I型を用いて脱保護と固相か
らの脱離を行った。粗生成物をミリポア・ウォ−タ−ズ
社製分取用高速液体クロマトグラフ〔カラム:デルタパ
ックC18 47×300mmプレップパック1000加
圧モジュ−ル付〕で精製した。得られた精製ペプチドを
島津製作所株式会社製LC6A分析用高速液体クロマト
グラフ〔カラム:東ソ−株式会社製TSKgel OD
S−80TM CTR、移動相:トリフルオロ酢酸を
0.05容量%含有するアセトニトリルと水の混合溶媒
(アセトニトリル濃度を30分間で5容量%から50容
量%に変化させた)〕に付したところ、17.1minに
単一のピ−クが示された。FAB法マススペクトルによ
り求めた精製ペプチドの分子量は1838であった(理
論値:1837.2)。
【0019】実施例2〜15および比較例 式(5):Lys Asn Ser Ser Tyr Cys Leu Arg Ile Lys
Ile Ser Ala Lys PheVal Glu(配列番号:5)で示され
るペプチド(実施例2)、式(6):Lys TyrCys Leu A
rg Ile Lys Ile Ser Ala Lys Phe Val Glu Asn Glu Pro
(配列番号:6)で示されるペプチド(実施例3)、式
(7):Tyr Cys Leu Arg Ile Lys Ile Ser Ala Lys
(配列番号:7)で示されるペプチド(実施例4)、式
(8):Tyr Cys Leu Arg Ile Lys Ile Ser(配列番
号:8)で示されるペプチド(実施例5)、式(9):
Cys Leu Arg Ile Lys Ile Ser(配列番号:1)で示さ
れるペプチド(実施例6)、式(10):Lys Cys Leu
Arg Ile Lys Ile Ser(配列番号:9)で示されるペプ
チド(実施例7)、式(11):Cys Leu Gln Ile LysI
le Ser(配列番号:2)で示されるペプチド(実施例
8)、式(12):Lys Cys Leu Gln Ile Gln Ile Ser
(配列番号:10)で示されるペプチド(実施例9)、
式(13):Lys Ile Cys Ile Arg Ile Gln Ile Ser
(配列番号:11)で示されるペプチド(実施例1
0)、式(14):Lys Xaa Cys Xaa Arg Xaa GlnXaa S
er(配列番号:12)(ただし、XaaはいずれもNleを表
す)で示されるペプチド(実施例11)、式(15):
Lys Ile Cys Ile His Ile Gln Ile Ser(配列番号:1
3)で示されるペプチド(実施例12)、式(16):
Lys Ile Cys Leu Arg Ile Gln Ile Ser(配列番号:1
4)で示されるペプチド(実施例13)、式(17):
Lys Cys Val Gln Val Gln Val Ser(配列番号:15)
で示されるペプチド(実施例14)、式(18):Lys
Ile Cys Ile Arg Ile Gln Ile Xaa(配列番号:16)
(ただし、XaaはSerの−COOH基を−CONH 2 基で
置換したものを表す)で示されるペプチド(実施例1
5)および式(19):Tyr Ser Leu Glu Ile Lys Ile
Ser(配列番号:17)で示されるペプチド(比較例)
を実施例1と同様の方法で合成した。
【0020】実施例2では4−〔N−(t−ブトキシカ
ルボニル)−γ−ベンジル−L−グルタミルオキシメチ
ル〕−フェニルアセトアミドメチル基を0.70ミリモ
ル/g(樹脂)の割合で有するスチレン−ジビニルベン
ゼン共重合体〔スチレンとジビニルベンゼンの構成モル
比:99対1〕からなる粒状樹脂〔米国アプライド・バ
イオシステムズ社製、PAMグルタミン酸、t-Boc-L-Gl
u(OBzl)〕0.1ミリモルを用い、実施例3では4−
〔N−(t−ブトキシカルボニル)−L−プロリルオキ
シメチル〕−フェニルアセトアミドメチル基を0.78
ミリモル/g(樹脂)の割合で有するスチレン−ジビニ
ルベンゼン共重合体〔スチレンとジビニルベンゼンの構
成モル比:99対1〕からなる粒状樹脂〔米国アプライ
ド・バイオシステムズ社製、PAMプロリン、t-Boc-L-
Pro〕0.1ミリモルを用い、実施例4では4−〔 α
−(t−ブトキシカルボニル)− ε −(p−クロロベ
ンジルオキシカルボニル)−L−リジルオキシメチル〕
−フェニルアセトアミドメチル基を0.65ミリモル/
g(樹脂)の割合で有するスチレン−ジビニルベンゼン
共重合体〔スチレンとジビニルベンゼンの構成モル比:
99対1〕からなる粒状樹脂〔米国アプライド・バイオ
システムズ社製、PAMリジン、t-Boc-L-Lys(Cl-Z)〕
0.1ミリモルを用い、実施例5〜実施例14および比
較例では4−〔N−(t−ブトキシカルボニル)−O−
ベンジル−L−セリルオキシメチル〕−フェニルアセト
アミドメチル基を0.72ミリモル/g(樹脂)の割合
で有するスチレン−ジビニルベンゼン共重合体〔スチレ
ンとジビニルベンゼンの構成モル比:99対1〕からな
る粒状樹脂〔米国アプライド・バイオシステムズ社製、
PAMセリン、t-Boc-L-Ser(Bzl)〕0.1ミリモルを用
い、実施例15ではα−アミノ−p−メチルベンジル基
を0.78ミリモル/g(樹脂)の割合で有するスチレ
ン−ジビニルベンゼン共重合体〔スチレンとジビニルベ
ンゼンの構成モル比:99対1〕からなる粒状樹脂〔米
国アプライド・バイオシステムズ社製、p−メチルBH
Aレジン〕0.1ミリモルを用いた。
【0021】また、アミノ酸としては、実施例1で用い
たものに加えて米国アプライド・バイオシステムズ社製
のN−(t−ブトキシカルボニル)−L−フェニルアラ
ニン〔t-Boc フェニルアラニン〕、N−(t−ブトキシ
カルボニル)−γ−ベンジル−L−グルタミン酸〔t-Bo
c グルタミン酸〕、N−(t−ブトキシカルボニル)−
L−グルタミン〔t-Boc グルタミン〕、N−(t−ブト
キシカルボニル)−L−ノルロイシン〔t-Boc ノルロイ
シン〕、N−(t−ブトキシカルボニル)− Im
(2,4−ジニトロフェニル)−L−ヒスチジン〔t-Bo
c ヒスチジン〕を用いた。
【0022】得られたそれぞれのペプチドについて実施
例1におけると同様にして脱保護と固相からの脱離を行
い、粗生成物を精製した。それぞれの精製ペプチドにつ
いて、分析用高速液体クロマトグラフにおける溶出時間
およびFAB法マススペクトルによる分子量測定結果を
第1表にまとめて示す。
【0023】
【表1】
【0024】試験例 ヒトIL−1との結合性試験 金属ナトリウムの存在下で蒸留することによって得られ
たジオキサン5ml中にセルロ−ス粒子(生化学工業株式
会社販売、CM−セルロファインCH)1gを懸濁さ
せ、得られた懸濁液にN−ヒドロキシコハク酸イミド
0.05gおよびジシクロヘキシルカルボジイミド0.
1gを加え、混合物を室温下で1晩振盪攪拌した。得ら
れた混合物を0.02モル/lのリン酸塩緩衝液(pH:
7.4)で洗浄し、吸引瀘過した。得られた粒子を、実
施例1〜15で得られたペプチドの1mgを含有する、
0.02モル/lのリン酸塩緩衝液(pH:7.4)また
は精製水1mlと混合し、この混合物を4℃の温度で1晩
攪拌した。得られた混合物を吸引瀘過した。瀘液を分析
用逆相高速液体クロマトグラフに付したが、残存する未
反応のペプチドはいずれも認められなかった(担体上の
ペプチドの固定化率:約100%)。このようにして、
実施例1〜15で得られたペプチドの各1mgが固定化さ
れた吸着剤各1gを得た。
【0025】吸着剤100mgを秤取り、これに5%の牛
血清アルブミンを含むPBS(0.15MのNaClを
含む10mMリン酸塩緩衝液、pH:7.4)100μ
lを加えて4℃で1晩インキュベ−トし、次いで 125
識ヒトIL−1β(アマシャム・ジャパン社より購入)
約300Bqを加えて室温で3時間インキュベ−トし
た。得られた反応混合物を0.2%のトリトンX−10
0を含むトリス緩衝液(pH:7.4)で5回洗浄した
のち、吸着剤上に残存する放射活性をγカウンタ−で測
定した。その結果を第2表に示す。
【0026】
【表2】
【0027】第2表に示すように、実施例1〜15で得
られたペプチドを固定化した吸着剤は、比較例を固定化
した吸着剤およびグリシン(H-Gly-OH)(対照例)を固
定化した吸着剤と比較して有意に高い放射活性が観測さ
れ、実施例1〜15で得られたペプチドがヒトIL−1
結合能を有することが確認された。
【0028】
【発明の効果】本発明によれば、リウマチ、骨粗鬆症な
どのIL−1が関与する疾患の治療に有効なペプチド類
が提供される。本発明により提供されるペプチド類は、
上記の試験例から明らかなように、ヒトIL−1と特異
的に結合する能力を有しており、ヒトIL−1とヒトI
L−1受容体との結合を阻害することから、上記罹患者
に投与されることにより体液中のヒトIL−1を中和し
て該罹患者の症状を軽減することができる。
【0029】
【配列表】
配列番号:1 配列の長さ:7 配列の型:アミノ酸 トポロジ−:直鎖状 配列の種類:ペプチド 配列 Cys Leu Arg Ile Lys Ile Ser 1 5
【0030】 配列番号:2 配列の長さ:7 配列の型:アミノ酸 トポロジ−:直鎖状 配列の種類:ペプチド 配列 Cys Leu Gln Ile Lys Ile Ser 1 5
【0031】 配列番号:3 配列の長さ:7 配列の型:アミノ酸 トポロジ−:直鎖状 配列の種類:ペプチド 配列 Cys Leu Gln Ile Gln Ile Ser 1 5
【0032】 配列番号:4 配列の長さ:16 配列の型:アミノ酸 トポロジ−:直鎖状 配列の種類:ペプチド 配列 Val Val Arg Asn Ser Ser Tyr Cys Leu Arg Ile Lys Ile Ser Ala Lys 1 5 10 15
【0033】 配列番号:5 配列の長さ:17 配列の型:アミノ酸 トポロジ−:直鎖状 配列の種類:ペプチド 配列 Lys Asn Ser Ser Tyr Cys Leu Arg Ile Lys Ile Ser Ala Lys Phe Val 1 5 10 15 Glu
【0034】 配列番号:6 配列の長さ:17 配列の型:アミノ酸 トポロジ−:直鎖状 配列の種類:ペプチド 配列 Lys Tyr Cys Leu Arg Ile Lys Ile Ser Ala Lys Phe Val Glu Asn Glu 1 5 10 15 Pro
【0035】 配列番号:7 配列の長さ:10 配列の型:アミノ酸 トポロジ−:直鎖状 配列の種類:ペプチド 配列 Tyr Cys Leu Arg Ile Lys Ile Ser AlaLys 1 5 10
【0036】 配列番号:8 配列の長さ:8 配列の型:アミノ酸 トポロジ−:直鎖状 配列の種類:ペプチド 配列 Tyr Cys Leu Arg Ile Lys Ile Ser 1 5
【0037】 配列番号:9 配列の長さ:8 配列の型:アミノ酸 トポロジ−:直鎖状 配列の種類:ペプチド 配列 Lys Cys Leu Arg Ile Lys Ile Ser 1 5
【0038】 配列番号:10 配列の長さ:8 配列の型:アミノ酸 トポロジ−:直鎖状 配列の種類:ペプチド 配列 Lys Cys Leu Gln Ile Gln Ile Ser 1 5
【0039】 配列番号:11 配列の長さ:9 配列の型:アミノ酸 トポロジ−:直鎖状 配列の種類:ペプチド 配列 Lys Ile Cys Ile Arg Ile Gln Ile Ser 1 5
【0040】 配列番号:12 配列の長さ:9 配列の型:アミノ酸 トポロジ−:直鎖状 配列の種類:ペプチド 配列の特徴 特徴を表す記号:modified site 存在位置:2、4、6、8 特徴を決定した方法:E その他の情報:Xaa はいずれもNle を表す。 配列 Lys Xaa Cys Xaa Arg Xaa Gln Xaa Ser 1 5
【0041】 配列番号:13 配列の長さ:9 配列の型:アミノ酸 トポロジ−:直鎖状 配列の種類:ペプチド 配列 Lys Ile Cys Ile His Ile Gln Ile Ser 1 5
【0042】 配列番号:14 配列の長さ:9 配列の型:アミノ酸 トポロジ−:直鎖状 配列の種類:ペプチド 配列 Lys Ile Cys Leu Arg Ile Gln Ile Ser 1 5
【0043】 配列番号:15 配列の長さ:8 配列の型:アミノ酸 トポロジ−:直鎖状 配列の種類:ペプチド 配列 Lys Cys Val Gln Val Gln Val Ser 1 5
【0044】 配列番号:16 配列の長さ:9 配列の型:アミノ酸 トポロジ−:直鎖状 配列の種類:ペプチド 配列の特徴 特徴を表す記号:modified site 存在位置:9 特徴を決定した方法:E その他の情報:XaaはSerの−COOH基を−CONH 2
基で置換したものを表す。 配列 Lys Ile Cys Ile Arg Ile Gln Ile Xaa 1 5
【0045】 配列番号:17 配列の長さ:8 配列の型:アミノ酸 トポロジ−:直鎖状 配列の種類:ペプチド 配列 Tyr Ser Leu Glu Ile Lys Ile Ser 1 5
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI A61K 38/00 A61K 37/02 (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) C07K 7/08 ZNA C07K 7/06 C07K 14/715 CA(STN) REGISTRY(STN)

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式 H− 1 −Cys−A−B−A−B−A−Ser− 2 −Y (式中、AはVal、Leu、IleおよびNleよりなる群から選
    ばれるアミノ酸残基を表し、BはArg、Lys、Gln、Hisお
    よびSerよりなる群から選ばれるアミノ酸残基を表し、
    1 および 2 はそれぞれ単結合またはGly、Ala、Val、A
    rg、Asn、Ser、Phe、Pro、Leu、Glu、Asp、Lys、Thr、H
    is、Tyr、NleおよびIleよりなる群から選ばれる1〜1
    0個のアミノ酸残基よりなるペプチド断片を表し、Yは
    水酸基またはアミノ基を表す)で示され、かつヒトイン
    ターロイキン−1結合能を有するペプチドまたはその
    塩。
  2. 【請求項2】 該ペプチドが一般式 H− 3 −D− 4 −Y (式中、Dは式(1):Cys Leu Arg Ile Lys Ile Ser
    (配列番号:1)で示されるペプチド断片、式(2):
    Cys Leu Gln Ile Lys Ile Ser(配列番号:2)で示さ
    れるペプチド断片または式(3):Cys Leu Gln Ile Gl
    n Ile Ser(配列番号:3)で示されるペプチド断片を
    表し、 3 および 4 はそれぞれ単結合またはGly、Ala、
    Val、Arg、Asn、Ser、Phe、Pro、Leu、Glu、Asp、Lys、
    Thr、His、TyrおよびIleよりなる群から選ばれる1〜1
    0個のアミノ酸残基からなるペプチド断片を表し、Yは
    水酸基またはアミノ基を表す)で示される、請求項1記
    載のペプチドまたはその塩。
  3. 【請求項3】 該ペプチドが下記の 式(4):Val Val Arg Asn Ser Ser Tyr Cys Leu Arg
    Ile Lys Ile Ser Ala Lys(配列番号:4)、 式(5):Lys Asn Ser Ser Tyr Cys Leu Arg Ile Lys
    Ile Ser Ala Lys Phe Val Glu(配列番号:5)、 式(6):Lys Tyr Cys Leu Arg Ile Lys Ile Ser Ala
    Lys Phe Val Glu Asn Glu Pro(配列番号:6)、 式(7):Tyr Cys Leu Arg Ile Lys Ile Ser Ala Lys
    (配列番号:7)、 式(8):Tyr Cys Leu Arg Ile Lys Ile Ser(配列番
    号:8)、 式(9):Cys Leu Arg Ile Lys Ile Ser(配列番号:
    1)、 式(10):Lys Cys Leu Arg Ile Lys Ile Ser(配列
    番号:9)、 式(11):Cys Leu Gln Ile Lys Ile Ser(配列番
    号:2)、 式(12):Lys Cys Leu Gln Ile Gln Ile Ser(配列
    番号:10)、 式(13):Lys Ile Cys Ile Arg Ile Gln Ile Ser
    (配列番号:11)、 式(14):Lys Xaa Cys Xaa Arg Xaa Gln Xaa Ser
    (配列番号:12)(ただし、XaaはいずれもNleを表
    す)、 式(l5):Lys Ile Cys Ile His Ile Gln Ile Ser
    (配列番号:13)、 式(16):Lys Ile Cys Leu Arg Ile Gln Ile Ser
    (配列番号:14)、 式(17):Lys Cys Val Gln Val Gln Val Ser(配列
    番号:15)または 式(18):Lys Ile Cys Ile Arg Ile Gln Ile Xaa
    (配列番号:16)(ただし、XaaはSerの−COOH基
    −CONH 2 基で置換したものを表す)で示されるペ
    プチドである、請求項1または請求項2記載のペプチド
    またはその塩。
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