JPH05307262A - 感放射線性樹脂組成物 - Google Patents
感放射線性樹脂組成物Info
- Publication number
- JPH05307262A JPH05307262A JP4134431A JP13443192A JPH05307262A JP H05307262 A JPH05307262 A JP H05307262A JP 4134431 A JP4134431 A JP 4134431A JP 13443192 A JP13443192 A JP 13443192A JP H05307262 A JPH05307262 A JP H05307262A
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- JP
- Japan
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- group
- polymer
- hydrogen atom
- radiation
- general formula
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- Pending
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- Materials For Photolithography (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 エキシマレーザー等の遠紫外線を含む各種の
放射線により、高感度、且つ高解像度で良好なパターン
プロファイルに超微細加工することができる新規感放射
線性組成物を提供する。 【構成】 感放射線性樹脂組成物は、(A)ポリ(ヒド
ロキシスチレン)系重合体のフェノール性水酸基の水素
原子の一部をアリールメチル基で置換した構造を有する
重合体、並びに(B)放射線の照射により酸を発生する
化合物を主成分とする。
放射線により、高感度、且つ高解像度で良好なパターン
プロファイルに超微細加工することができる新規感放射
線性組成物を提供する。 【構成】 感放射線性樹脂組成物は、(A)ポリ(ヒド
ロキシスチレン)系重合体のフェノール性水酸基の水素
原子の一部をアリールメチル基で置換した構造を有する
重合体、並びに(B)放射線の照射により酸を発生する
化合物を主成分とする。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、エキシマレーザー等の
遠紫外線、シンクロトロン放射線等のX線、電子線等の
荷電粒子線の如き、各種の放射線を用いる超微細加工に
有用なポジ型レジストとして好適な感放射線性樹脂組成
物に関する。
遠紫外線、シンクロトロン放射線等のX線、電子線等の
荷電粒子線の如き、各種の放射線を用いる超微細加工に
有用なポジ型レジストとして好適な感放射線性樹脂組成
物に関する。
【0002】
【従来の技術】集積回路素子の製造分野においては、よ
り高い集積度を得るために、リソグラフィープロセスに
おける加工サイズの微細化が進んでおり、近年では、サ
ブハーフミクロンオーダーでの超微細加工を可能にする
技術の開発が進められている。このリソグラフィープロ
セスに使用される従来のレジストとしては、代表的に
は、環化ゴムとビスアジド系感光剤とを用いるネガ型レ
ジスト、およびノボラック樹脂とキノンジアジド系感光
剤とを用いるポジ型レジストが挙げられるが、これらの
レジストはいずれも、性能的に、サブハーフミクロンオ
ーダーでの超微細加工に使用するには非常な困難を伴
う。即ち、前記従来のレジストのうち、前者のネガ型レ
ジストにおいては、現像時のレジストの膨潤により、良
好な形状のパターンが得られない。一方、後者のポジ型
レジストにおいては、例えば遠紫外線を照射した場合に
は、その光吸収が強過ぎてパターンの断面形状が逆三角
形となってしまう。したがって、これらのレジストは、
サブミクロンオーダーのリソグラフィープロセスに適用
することが困難である。これらの問題を解決するため
に、最近では、酸を発生する化合物を用い、放射線の照
射(以下、「露光」という。)によって酸を発生させ、
その触媒作用により感度を向上させた「化学増幅型レジ
スト」が提案されている。そのうち、特にポリ(ヒドロ
キシスチレン)系重合体中のフェノール性水酸基の全部
または一部を酸解離性置換基で保護した樹脂を含有する
ポリ(ヒドロキシスチレン)系化学増幅型レジストは、
KrFエキシマレーザーの波長248nmの遠紫外線の
吸収が小さく、ドライエッチング耐性が高いという長所
を有する しかしながら、ポリ(ヒドロキシスチレン)系化学増幅
型レジストは、露光により酸を発生する化合物や発生し
た酸と樹脂成分との相溶性が悪いため、良好なパターン
を再現性よく得ることが難しく、また耐熱性も不十分で
あった。また、ポリ(ヒドロキシスチレン)系重合体の
フェノール性水酸基の一部を脂肪族炭化水素基で保護し
た樹脂を用いたポリ(ヒドロキシスチレン)系化学増幅
型レジストは、耐熱性は十分であるが、露光により生成
した酸による酸解離性置換基の解離反応のための活性化
エネルギーが高く、感度が低いという問題を有してい
た。
り高い集積度を得るために、リソグラフィープロセスに
おける加工サイズの微細化が進んでおり、近年では、サ
ブハーフミクロンオーダーでの超微細加工を可能にする
技術の開発が進められている。このリソグラフィープロ
セスに使用される従来のレジストとしては、代表的に
は、環化ゴムとビスアジド系感光剤とを用いるネガ型レ
ジスト、およびノボラック樹脂とキノンジアジド系感光
剤とを用いるポジ型レジストが挙げられるが、これらの
レジストはいずれも、性能的に、サブハーフミクロンオ
ーダーでの超微細加工に使用するには非常な困難を伴
う。即ち、前記従来のレジストのうち、前者のネガ型レ
ジストにおいては、現像時のレジストの膨潤により、良
好な形状のパターンが得られない。一方、後者のポジ型
レジストにおいては、例えば遠紫外線を照射した場合に
は、その光吸収が強過ぎてパターンの断面形状が逆三角
形となってしまう。したがって、これらのレジストは、
サブミクロンオーダーのリソグラフィープロセスに適用
することが困難である。これらの問題を解決するため
に、最近では、酸を発生する化合物を用い、放射線の照
射(以下、「露光」という。)によって酸を発生させ、
その触媒作用により感度を向上させた「化学増幅型レジ
スト」が提案されている。そのうち、特にポリ(ヒドロ
キシスチレン)系重合体中のフェノール性水酸基の全部
または一部を酸解離性置換基で保護した樹脂を含有する
ポリ(ヒドロキシスチレン)系化学増幅型レジストは、
KrFエキシマレーザーの波長248nmの遠紫外線の
吸収が小さく、ドライエッチング耐性が高いという長所
を有する しかしながら、ポリ(ヒドロキシスチレン)系化学増幅
型レジストは、露光により酸を発生する化合物や発生し
た酸と樹脂成分との相溶性が悪いため、良好なパターン
を再現性よく得ることが難しく、また耐熱性も不十分で
あった。また、ポリ(ヒドロキシスチレン)系重合体の
フェノール性水酸基の一部を脂肪族炭化水素基で保護し
た樹脂を用いたポリ(ヒドロキシスチレン)系化学増幅
型レジストは、耐熱性は十分であるが、露光により生成
した酸による酸解離性置換基の解離反応のための活性化
エネルギーが高く、感度が低いという問題を有してい
た。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明が解決
しようとする課題は、エキシマレーザ等の遠紫外線を含
む各種放射線に感応し、高感度、且つ高解像度で、しか
も現像液による膨潤が起こることがなく、現像性に優れ
るのみならず、パターンプロファイル、耐熱性、基板と
の接着性等も極めて良好な、超微細加工用のポジ型レジ
ストとして好適な感放射線性樹脂組成物を提供すること
にある。
しようとする課題は、エキシマレーザ等の遠紫外線を含
む各種放射線に感応し、高感度、且つ高解像度で、しか
も現像液による膨潤が起こることがなく、現像性に優れ
るのみならず、パターンプロファイル、耐熱性、基板と
の接着性等も極めて良好な、超微細加工用のポジ型レジ
ストとして好適な感放射線性樹脂組成物を提供すること
にある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明によると、前記課
題は、(A)下記一般式(1)で表される少なくとも1
種の繰返し単位と下記一般式(2)で表される少なくと
も1種の繰返し単位とを有し、一般式(1)で表される
繰返し単位の数をx、一般式(2)で表される繰返し単
位の数をyとすると、xおよびyが0.05≦x/(x
+y)<0.9の関係を満たす重合体またはその水素添
加物、並びに(B)放射線の照射により酸を発生する化
合物を含有することを特徴とする感放射線性樹脂組成物
により達成される。
題は、(A)下記一般式(1)で表される少なくとも1
種の繰返し単位と下記一般式(2)で表される少なくと
も1種の繰返し単位とを有し、一般式(1)で表される
繰返し単位の数をx、一般式(2)で表される繰返し単
位の数をyとすると、xおよびyが0.05≦x/(x
+y)<0.9の関係を満たす重合体またはその水素添
加物、並びに(B)放射線の照射により酸を発生する化
合物を含有することを特徴とする感放射線性樹脂組成物
により達成される。
【化1】〔一般式(1)において、R1は水素原子または
メチル、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、
n−ブチル基、sec−ブチル基、t−ブチル基等のア
ルキル基を示し、4個のR2は互いに同一でも異なっても
よく、水素原子、塩素原子、臭素原子等のハロゲン原
子、水酸基、前記と同様のアルキル基、ビニル基、アリ
ル基等のアルケニル基、メトキシ基、エトキシ基、プロ
ポキシ基、ブトキシ基等のアルコキシ基、フェニル基、
ナフチル基等のアリール基、またはベンジル基、α−メ
チルベンジル基、フェニルエチル基等のアラルキル基を
示し、R3〜 R5は互いに同一でも異なってもよく、水素
原子、前記と同様のハロゲン原子、水酸基、前記と同様
のアルキル基、前記と同様のアルケニル基、前記と同様
のアルコキシ基、前記と同様のアリール基、または前記
と同様のアラルキル基を示し、R3〜R5のうちの少なくと
も1つ、好ましくは少なくとも2つはアリール基であ
る。〕
メチル、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、
n−ブチル基、sec−ブチル基、t−ブチル基等のア
ルキル基を示し、4個のR2は互いに同一でも異なっても
よく、水素原子、塩素原子、臭素原子等のハロゲン原
子、水酸基、前記と同様のアルキル基、ビニル基、アリ
ル基等のアルケニル基、メトキシ基、エトキシ基、プロ
ポキシ基、ブトキシ基等のアルコキシ基、フェニル基、
ナフチル基等のアリール基、またはベンジル基、α−メ
チルベンジル基、フェニルエチル基等のアラルキル基を
示し、R3〜 R5は互いに同一でも異なってもよく、水素
原子、前記と同様のハロゲン原子、水酸基、前記と同様
のアルキル基、前記と同様のアルケニル基、前記と同様
のアルコキシ基、前記と同様のアリール基、または前記
と同様のアラルキル基を示し、R3〜R5のうちの少なくと
も1つ、好ましくは少なくとも2つはアリール基であ
る。〕
【化2】〔一般式(2)において、R6は水素原子または
アルキル基を示し、4個のR7は互いに同一でも異なって
もよく、一般式(1)のR2について挙げた置換基を示
す。〕
アルキル基を示し、4個のR7は互いに同一でも異なって
もよく、一般式(1)のR2について挙げた置換基を示
す。〕
【0005】以下本発明を具体的に説明するが、これに
より、本発明の課題、構成および効果が明確となるであ
ろう。まず、本発明の感放射線性樹脂組成物を構成する
各成分について、順次説明する。重合体 本発明の(A)成分である重合体(以下、「重合体
(A)」という。)は、前記一般式(1)で表される繰
返し単位と一般式(2)で表される繰返し単位とを、そ
れぞれ1種以上有し、両者の繰返し単位数が前記特定の
関係を満たすものであるが、さらに他の繰返し単位を含
むこともできる。前記他の繰返し単位としては、例えば
無水マレイン酸、フマロニトリル、アクリルアミド、ア
クリロニトリル、ビニルピリジン、ビニルピロリドン、
ビニルイミダゾール、ビニルアニリン等の二重結合が開
裂した単位を挙げることができる。本発明における重合
体(A)中の一般式(1)および(2)で表される繰返
し単位の合計含有量は、前記他の繰返し単位の種類によ
り一概には決定できないが、通常25モル%以上、好ま
しくは50モル%以上である。
より、本発明の課題、構成および効果が明確となるであ
ろう。まず、本発明の感放射線性樹脂組成物を構成する
各成分について、順次説明する。重合体 本発明の(A)成分である重合体(以下、「重合体
(A)」という。)は、前記一般式(1)で表される繰
返し単位と一般式(2)で表される繰返し単位とを、そ
れぞれ1種以上有し、両者の繰返し単位数が前記特定の
関係を満たすものであるが、さらに他の繰返し単位を含
むこともできる。前記他の繰返し単位としては、例えば
無水マレイン酸、フマロニトリル、アクリルアミド、ア
クリロニトリル、ビニルピリジン、ビニルピロリドン、
ビニルイミダゾール、ビニルアニリン等の二重結合が開
裂した単位を挙げることができる。本発明における重合
体(A)中の一般式(1)および(2)で表される繰返
し単位の合計含有量は、前記他の繰返し単位の種類によ
り一概には決定できないが、通常25モル%以上、好ま
しくは50モル%以上である。
【0006】重合体(A)は、(i)一般式(2)で表さ
れる繰返し単位を与えうるモノマー(以下、「ヒドロキ
シスチレン系モノマー」という。)の単独重合体および
/または共重合体(以下、これらをまとめて「ポリ(ヒ
ドロキシスチレン)系重合体」という。)中のフェノー
ル性水酸基の水素原子の一部を、一般式(1)に示す-C
(R3)(R4)(R5)基(以下、これを「ポリアリールメチル保
護基」という。)で置換する方法、(ii)一般式(1)で
表される繰返し単位を与えうるモノマーと前記ヒドロキ
シスチレン系モノマーとを、場合により他のモノマーと
共に、直接共重合する方法等によって製造することがで
きるが、特に前者の(i) の方法が好ましい。
れる繰返し単位を与えうるモノマー(以下、「ヒドロキ
シスチレン系モノマー」という。)の単独重合体および
/または共重合体(以下、これらをまとめて「ポリ(ヒ
ドロキシスチレン)系重合体」という。)中のフェノー
ル性水酸基の水素原子の一部を、一般式(1)に示す-C
(R3)(R4)(R5)基(以下、これを「ポリアリールメチル保
護基」という。)で置換する方法、(ii)一般式(1)で
表される繰返し単位を与えうるモノマーと前記ヒドロキ
シスチレン系モノマーとを、場合により他のモノマーと
共に、直接共重合する方法等によって製造することがで
きるが、特に前者の(i) の方法が好ましい。
【0007】前記(i) の方法で使用されるポリ(ヒドロ
キシスチレン)系重合体は、(iii)ヒドロキシスチレン
系モノマーを、場合により他のモノマーと共に、ラジカ
ル重合、カチオン重合、アニオン重合、熱重合等によっ
て直接重合する方法、あるいは(iv)Macromole
cules,22,509〜516(1989)等に記
載されているように、ヒドロキシスチレン系モノマーの
フェノール性水酸基をt−ブチル基、アセチル基、t−
ブトキシカルボニル基、トリアルキルシリル基等で保護
して重合したのち、加水分解して、これらの保護基を脱
離させる方法によって製造することができるが、特に後
者の(iv)の方法が好ましい。
キシスチレン)系重合体は、(iii)ヒドロキシスチレン
系モノマーを、場合により他のモノマーと共に、ラジカ
ル重合、カチオン重合、アニオン重合、熱重合等によっ
て直接重合する方法、あるいは(iv)Macromole
cules,22,509〜516(1989)等に記
載されているように、ヒドロキシスチレン系モノマーの
フェノール性水酸基をt−ブチル基、アセチル基、t−
ブトキシカルボニル基、トリアルキルシリル基等で保護
して重合したのち、加水分解して、これらの保護基を脱
離させる方法によって製造することができるが、特に後
者の(iv)の方法が好ましい。
【0008】前記ヒドロキシスチレン系モノマーとして
は、例えばo−ヒドロキシスチレン、m−ヒドロキシス
チレン、p−ヒドロキシスチレン、3−クロロ−4−ヒ
ドロキシスチレン、4−クロロ−3−ヒドロキシスチレ
ン、4−ブロモ−3−ヒドロキシスチレン、3−エチル
−4−ヒドロキシスチレン、3−プロピル−4−ヒドロ
キシスチレン、3−t−ブチル−4−ヒドロキシスチレ
ン、3−フェニル−4−ヒドロキシスチレン、3−ナフ
チル−4−ヒドロキシスチレン、3−ベンジル−4−ヒ
ドロキシスチレン、3−スチリル−4−ヒドロキシスチ
レン、3−ビニル−4−ヒドロキシスチレン、3−プロ
ペニル−4−ヒドロキシスチレン、3−クミル−4−ヒ
ドロキシスチレン、2−メチル−4−ヒドロキシスチレ
ン、2,6−ジメチル−4−ヒドロキシスチレン、o−
ヒドロキシ−α−メチルスチレン、m−ヒドロキシ−α
−メチルスチレン、p−ヒドロキシ−α−メチルスチレ
ン等が挙げられる。
は、例えばo−ヒドロキシスチレン、m−ヒドロキシス
チレン、p−ヒドロキシスチレン、3−クロロ−4−ヒ
ドロキシスチレン、4−クロロ−3−ヒドロキシスチレ
ン、4−ブロモ−3−ヒドロキシスチレン、3−エチル
−4−ヒドロキシスチレン、3−プロピル−4−ヒドロ
キシスチレン、3−t−ブチル−4−ヒドロキシスチレ
ン、3−フェニル−4−ヒドロキシスチレン、3−ナフ
チル−4−ヒドロキシスチレン、3−ベンジル−4−ヒ
ドロキシスチレン、3−スチリル−4−ヒドロキシスチ
レン、3−ビニル−4−ヒドロキシスチレン、3−プロ
ペニル−4−ヒドロキシスチレン、3−クミル−4−ヒ
ドロキシスチレン、2−メチル−4−ヒドロキシスチレ
ン、2,6−ジメチル−4−ヒドロキシスチレン、o−
ヒドロキシ−α−メチルスチレン、m−ヒドロキシ−α
−メチルスチレン、p−ヒドロキシ−α−メチルスチレ
ン等が挙げられる。
【0009】前記ポリ(ヒドロキシスチレン)系重合体
中のフェノール性水酸基の水素原子の一部を置換する前
記ポリアリールメチル保護基の具体例としては、トリフ
ェニルメチル基、ジフェニルメチル基、α,α′−ジフ
ェニルエチル基、α,α′−ジフェニルイソプロピル
基、4,4′−ジフェニルメチルジイソシアネート基等
が挙げられるが、一般式(1)で表される繰返し単位を
導入することができる限り、他のポリアリールメチル保
護基を用いることもできる。
中のフェノール性水酸基の水素原子の一部を置換する前
記ポリアリールメチル保護基の具体例としては、トリフ
ェニルメチル基、ジフェニルメチル基、α,α′−ジフ
ェニルエチル基、α,α′−ジフェニルイソプロピル
基、4,4′−ジフェニルメチルジイソシアネート基等
が挙げられるが、一般式(1)で表される繰返し単位を
導入することができる限り、他のポリアリールメチル保
護基を用いることもできる。
【0010】また、重合体(A)は、水素添加物として
も使用することができる。その場合の水素添加率は、一
般に70%以下、好ましくは50%以下、さらに好まし
くは40%以下である。水素添加率が70%を超える
と、重合体(A)のアルカリ現像液に対する溶解性の低
下によるパターンプロファイルの悪化、ドライエッチン
グ耐性の低下によるエッチング不良等を来すおそれがあ
る。
も使用することができる。その場合の水素添加率は、一
般に70%以下、好ましくは50%以下、さらに好まし
くは40%以下である。水素添加率が70%を超える
と、重合体(A)のアルカリ現像液に対する溶解性の低
下によるパターンプロファイルの悪化、ドライエッチン
グ耐性の低下によるエッチング不良等を来すおそれがあ
る。
【0011】重合体(A)中のポリアリールメチル保護
基の導入率、即ち重合体(A)中の、一般式(1)で表
される繰返し単位数xと一般式(2)で表される繰返し
単位数yとの合計単位数(x+y)に対する一般式
(1)で表される繰返し単位数xの比x/(x+y)
は、0.05≦x/(x+y)<0.9の関係を満足し
なければならない。ポリアリールメチル保護基の好まし
い導入率は、該保護基の種類、ポリ(ヒドロキシスチレ
ン)系重合体の構造や分子量等によって変わるが、一般
に0.1以上0.8以下であり、より好ましくは0.1
以上0.5以下である。ポリアリールメチル保護基の導
入率が0.05未満では、重合体(A)のアルカリ現像
液に対する溶解性が高過ぎて、良好なパターンが得られ
なくなり、また0.9以上では、重合体(A)における
水素結合が少なくなるため、耐熱性が低下する。
基の導入率、即ち重合体(A)中の、一般式(1)で表
される繰返し単位数xと一般式(2)で表される繰返し
単位数yとの合計単位数(x+y)に対する一般式
(1)で表される繰返し単位数xの比x/(x+y)
は、0.05≦x/(x+y)<0.9の関係を満足し
なければならない。ポリアリールメチル保護基の好まし
い導入率は、該保護基の種類、ポリ(ヒドロキシスチレ
ン)系重合体の構造や分子量等によって変わるが、一般
に0.1以上0.8以下であり、より好ましくは0.1
以上0.5以下である。ポリアリールメチル保護基の導
入率が0.05未満では、重合体(A)のアルカリ現像
液に対する溶解性が高過ぎて、良好なパターンが得られ
なくなり、また0.9以上では、重合体(A)における
水素結合が少なくなるため、耐熱性が低下する。
【0012】本発明において使用される重合体(A)の
重量平均分子量(以下、「Mw」という。))は、好ま
しくは1,500〜300,000、より好ましくは
3,000〜100,000である。Mwが1,500
未満であると、感度、耐熱性等が低下する傾向があり、
また300,000を超えると、現像性、解像度等が低
下する傾向を示す。
重量平均分子量(以下、「Mw」という。))は、好ま
しくは1,500〜300,000、より好ましくは
3,000〜100,000である。Mwが1,500
未満であると、感度、耐熱性等が低下する傾向があり、
また300,000を超えると、現像性、解像度等が低
下する傾向を示す。
【0013】露光により酸を発生する化合物 また、本発明の(B)成分である露光により酸を発生す
る化合物(以下、「酸発生剤」という。)としては、例
えば特開昭60−115932号公報、特開昭60−3
7549号公報、特開昭60−52845号公報、特開
昭63−292128号公報、特開平1−293339
号公報等に記載されている化合物、具体的には、つぎの
オニウム塩、ハロアルキル基含有化合物、o−キ
ノンジアジド化合物、ニトロベンジル化合物、スル
ホン酸エステル化合物、スルホン化合物等を挙げるこ
とができる。
る化合物(以下、「酸発生剤」という。)としては、例
えば特開昭60−115932号公報、特開昭60−3
7549号公報、特開昭60−52845号公報、特開
昭63−292128号公報、特開平1−293339
号公報等に記載されている化合物、具体的には、つぎの
オニウム塩、ハロアルキル基含有化合物、o−キ
ノンジアジド化合物、ニトロベンジル化合物、スル
ホン酸エステル化合物、スルホン化合物等を挙げるこ
とができる。
【0014】オニウム塩 下記式(3)、(4)または(5)で表される化合物。
【化3】
【0015】
【化4】
【0016】
【化5】 〔式(3)〜(5)において、R8、R9およびR10 は互い
に同一でも異なってもよく、水素原子、アミノ基、ニト
ロ基、シアノ基、アルキル基もしくはアルコキシ基を示
し、X はSbF6、AsF6、PF6 、BF4 、CF3CO2、ClO4、CF3S
O3、
に同一でも異なってもよく、水素原子、アミノ基、ニト
ロ基、シアノ基、アルキル基もしくはアルコキシ基を示
し、X はSbF6、AsF6、PF6 、BF4 、CF3CO2、ClO4、CF3S
O3、
【化6】 (ここで、R11 は水素原子、アミノ基、アニリノ基、ア
ルキル基またはアルコキシ基である。)、
ルキル基またはアルコキシ基である。)、
【化7】 (ここで、各R12 は互いに同一でも異なってもよく、ア
ルコキシ基である。)、
ルコキシ基である。)、
【化8】 (ここで、R13 は水素原子、アミノ基、アニリノ基、ア
ルキル基またはアルコキシ基である。)または
ルキル基またはアルコキシ基である。)または
【化9】 を示す。〕
【0017】ハロアルキル基含有化合物 下記式(6)または(7)で表される化合物。
【化10】 〔式(6)において、R14 はトリクロロメチル基、フェ
ニル基、メトキシフェニル基、ナフチル基またはメトキ
シナフチル基を示す。〕
ニル基、メトキシフェニル基、ナフチル基またはメトキ
シナフチル基を示す。〕
【0018】
【化11】 〔式(7)において、R15 〜R17 は互いに同一でも異な
ってもよく、水素原子、ハロゲン原子、メチル基、メト
キシ基または水酸基を示す。〕
ってもよく、水素原子、ハロゲン原子、メチル基、メト
キシ基または水酸基を示す。〕
【0019】o−キノンジアジド化合物 下記式(8)または(9)で表される化合物。
【0020】
【化12】 〔式(8)において、Ar1 は
【化13】 または
【化14】 (ここで、D は水素原子あるいは1,2−ナフトキノン
ジアジド−4−スルホニル基であり、mおよびnはそれ
ぞれ0〜3の整数である。)を示す。〕
ジアジド−4−スルホニル基であり、mおよびnはそれ
ぞれ0〜3の整数である。)を示す。〕
【0021】
【化15】 〔式(9)において、Ar2 は
【化16】 または
【化17】 (ここで、D は水素原子あるいは1,2−ナフトキノン
ジアジド−4−スルホニル基である。)を示す。〕
ジアジド−4−スルホニル基である。)を示す。〕
【0022】ニトロベンジル化合物 下記式(10)で表される化合物。
【化18】 〔式(10)において、p は1〜3の整数であり、R18
はアルキル基を示し、 R19は水素原子またはアルキル基
を示し、R20 は
はアルキル基を示し、 R19は水素原子またはアルキル基
を示し、R20 は
【化19】 (ここで、R21 は水素原子またはアルキル基であ
る。)、
る。)、
【20】(ここで、R22 はアルコキシ基である。)また
は
は
【化21】 を示す。〕
【0023】スルホン酸エステル化合物 下記式(11)〜(14)で表される化合物。
【化22】 〔式(11)において、R23 およびR26 は互いに同一で
も異なってもよく、水素原子またはアルキル基を示し、
R24 およびR25 は互いに同一でも異なってもよく、水素
原子、アルキル基またはアリール基を示す。〕
も異なってもよく、水素原子またはアルキル基を示し、
R24 およびR25 は互いに同一でも異なってもよく、水素
原子、アルキル基またはアリール基を示す。〕
【0024】
【化23】 〔式(12)において、R27 は水素原子またはアルキル
基を示し、R28 およびR29 は互いに同一でも異なっても
よく、アルキル基またはアリール基を示すか、あるいは
互いに結合して式(12)中の窒素原子とともに形成し
た環の構成単位を示す。〕
基を示し、R28 およびR29 は互いに同一でも異なっても
よく、アルキル基またはアリール基を示すか、あるいは
互いに結合して式(12)中の窒素原子とともに形成し
た環の構成単位を示す。〕
【0025】
【化24】 〔式(13)において、R30 はメチル基、トリフルオロ
メチル基、トリクロロメチル基、フェニル基、トリル
基、シアノフェニル基、トリクロロフェニル基またはト
リフルオロメチルフェニル基を示す。〕
メチル基、トリクロロメチル基、フェニル基、トリル
基、シアノフェニル基、トリクロロフェニル基またはト
リフルオロメチルフェニル基を示す。〕
【0026】
【化25】 〔式(14)において、Z はフッ素原子、塩素原子、水
素原子、アルキル基またはアリール基を示す。〕
素原子、アルキル基またはアリール基を示す。〕
【0027】スルホン化合物 下記式(15)で表される化合物。
【化26】 〔式(15)において、Y は-CO-基もしくは-SO2- 基を
示し、R31 〜R34 は互いに同一でも異なってもよく、ハ
ロゲン原子またはアルキル基を示し、mは0〜3の整数
である。〕
示し、R31 〜R34 は互いに同一でも異なってもよく、ハ
ロゲン原子またはアルキル基を示し、mは0〜3の整数
である。〕
【0028】これらの酸発生剤のうち、特にオニウム塩
が好ましい。
が好ましい。
【0029】酸発生剤は、単独でまたは2種以上を混合
して使用されるが、その使用量は、重合体(A)100
重量部に対して、通常0.1〜20重量部であり、好ま
しくは0.5〜10重量部である。酸発生剤の使用量が
0.1重量部未満では感度が低下する傾向があり、また
20重量部を超えると、現像性が悪化するおそれがあ
る。
して使用されるが、その使用量は、重合体(A)100
重量部に対して、通常0.1〜20重量部であり、好ま
しくは0.5〜10重量部である。酸発生剤の使用量が
0.1重量部未満では感度が低下する傾向があり、また
20重量部を超えると、現像性が悪化するおそれがあ
る。
【0030】添加剤 本発明の感放射線性樹脂組成物は、重合体(A)および
酸発生剤を主成分とするが、必要に応じて、さらに各種
添加剤を配合することができる。
酸発生剤を主成分とするが、必要に応じて、さらに各種
添加剤を配合することができる。
【0031】このような添加剤としては、例えば塗布
性、現像性等を改良する作用を示す界面活性剤を挙げる
ことができる。このような界面活性剤としては、例えば
ポリオキシエチレンラウリルエーテル、ポリオキシエチ
レンステアリルエーテル、ポリオキシエチレンオレイル
エーテル、ポリオキシエチレンオクチルフェニルエーテ
ル、ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル、ポリ
エチレングリコールジラウレート、ポリエチレングリコ
ールジステアレート等のノニオン系界面活性剤、市販品
としては、例えばオルガノシロキサンポリマーであるK
P341(商品名、信越化学工業製)、アクリル酸系ま
たはメタクリル酸系の(共)重合体であるポリフローN
o.75,No.95(商品名、共栄社油脂化学工業
製)のほか、商品名で、エフトップEF301、同EF
303、同EF352(以上、新秋田化成製)、メガフ
ァックF171、同F173(以上、大日本インキ
製)、フロラードFC430、同FC431(以上、住
友スリーエム製)、アサヒガードAG710、サーフロ
ンSー382、同SCー101、同SCー102、同S
Cー103、同SCー104、同SCー105、同SC
ー106(以上、旭硝子製)等が挙げられる。界面活性
剤の配合量は、重合体(A)および酸発生剤の合計10
0重量部当たり、通常2重量部以下である。
性、現像性等を改良する作用を示す界面活性剤を挙げる
ことができる。このような界面活性剤としては、例えば
ポリオキシエチレンラウリルエーテル、ポリオキシエチ
レンステアリルエーテル、ポリオキシエチレンオレイル
エーテル、ポリオキシエチレンオクチルフェニルエーテ
ル、ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル、ポリ
エチレングリコールジラウレート、ポリエチレングリコ
ールジステアレート等のノニオン系界面活性剤、市販品
としては、例えばオルガノシロキサンポリマーであるK
P341(商品名、信越化学工業製)、アクリル酸系ま
たはメタクリル酸系の(共)重合体であるポリフローN
o.75,No.95(商品名、共栄社油脂化学工業
製)のほか、商品名で、エフトップEF301、同EF
303、同EF352(以上、新秋田化成製)、メガフ
ァックF171、同F173(以上、大日本インキ
製)、フロラードFC430、同FC431(以上、住
友スリーエム製)、アサヒガードAG710、サーフロ
ンSー382、同SCー101、同SCー102、同S
Cー103、同SCー104、同SCー105、同SC
ー106(以上、旭硝子製)等が挙げられる。界面活性
剤の配合量は、重合体(A)および酸発生剤の合計10
0重量部当たり、通常2重量部以下である。
【0032】また、その他の添加剤としては、ハレーシ
ョン防止剤、接着助剤、保存安定剤、消泡剤等が挙げら
れる。
ョン防止剤、接着助剤、保存安定剤、消泡剤等が挙げら
れる。
【0033】本発明の感放射線性樹脂組成物は、前述し
た重合体(A)および酸発生剤、並びに場合により配合
される前記添加剤からなるが、その使用に際しては、例
えば固形分濃度が5〜50重量%となるように、溶剤に
溶解したのち、通常、例えば孔径0.2μm程度のフィ
ルターで濾過することによって、溶液として調製され
る。したがって、本発明で言う感放射線性樹脂組成物と
は、1つの態様においては、(イ)重合体(A)および
酸発生剤、並びに場合により配合される各種添加剤から
なるものを意味し、また他の態様においては、(ロ)前
記(イ)の成分を溶剤に溶解した溶液を意味するもので
あることは、理解されなければならない。
た重合体(A)および酸発生剤、並びに場合により配合
される前記添加剤からなるが、その使用に際しては、例
えば固形分濃度が5〜50重量%となるように、溶剤に
溶解したのち、通常、例えば孔径0.2μm程度のフィ
ルターで濾過することによって、溶液として調製され
る。したがって、本発明で言う感放射線性樹脂組成物と
は、1つの態様においては、(イ)重合体(A)および
酸発生剤、並びに場合により配合される各種添加剤から
なるものを意味し、また他の態様においては、(ロ)前
記(イ)の成分を溶剤に溶解した溶液を意味するもので
あることは、理解されなければならない。
【0034】本発明において、前記溶液の調製に使用さ
れる溶剤としては、例えばエチレングリコールモノメチ
ルエーテル、エチレングリコールモノエチルエーテル、
エチレングリコールモノプロピルエーテル、エチレング
リコールモノブチルエーテル、ジエチレングリコールジ
メチルエーテル、ジエチレングリコールジエチルエーテ
ル、ジエチレングリコールジプロピルエーテル、ジエチ
レングリコールジブチルエーテル、2−メトキシエチル
アセテート、2−エトキシエチルアセテート、プロピレ
ングリコールモノメチルエーテルアセテート、プロピレ
ングリコールモノエチルエーテルアセテート、プロピレ
ングリコールモノプロピルエーテルアセテート、トルエ
ン、キシレン、メチルエチルケトン、2−ヘプタノン、
3−ヘプタノン、4−ヘプタノン、シクロヘキサノン、
2−ヒドロキシプロピオン酸メチル、2−ヒドロキシ−
プロピオン酸エチル、2−ヒドロキシ−2−メチルプロ
ピオン酸エチル、エトキシ酢酸エチル、ヒドロキシ酢酸
エチル、2−ヒドロキシ−3−メチル酪酸メチル、3−
メトキシブチルアセテート、3−メチル−3−メトキシ
ブチルアセテート、3−メチル−3−メトキシブチルプ
ロピオネート、3−メチル−3−メトキシブチルブチレ
ート、酢酸エチル、酢酸ブチル、アセト酢酸メチル、ア
セト酢酸エチル、3−メトキシプロピオン酸メチル、3
−エトキシプロピオン酸エチル、ピルビン酸メチル、ピ
ルビン酸エチル、N−メチルピロリドン、N,N−ジメ
チルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド等が
挙げられる。これらの溶剤は、単独でまたは2種以上を
混合して使用される。
れる溶剤としては、例えばエチレングリコールモノメチ
ルエーテル、エチレングリコールモノエチルエーテル、
エチレングリコールモノプロピルエーテル、エチレング
リコールモノブチルエーテル、ジエチレングリコールジ
メチルエーテル、ジエチレングリコールジエチルエーテ
ル、ジエチレングリコールジプロピルエーテル、ジエチ
レングリコールジブチルエーテル、2−メトキシエチル
アセテート、2−エトキシエチルアセテート、プロピレ
ングリコールモノメチルエーテルアセテート、プロピレ
ングリコールモノエチルエーテルアセテート、プロピレ
ングリコールモノプロピルエーテルアセテート、トルエ
ン、キシレン、メチルエチルケトン、2−ヘプタノン、
3−ヘプタノン、4−ヘプタノン、シクロヘキサノン、
2−ヒドロキシプロピオン酸メチル、2−ヒドロキシ−
プロピオン酸エチル、2−ヒドロキシ−2−メチルプロ
ピオン酸エチル、エトキシ酢酸エチル、ヒドロキシ酢酸
エチル、2−ヒドロキシ−3−メチル酪酸メチル、3−
メトキシブチルアセテート、3−メチル−3−メトキシ
ブチルアセテート、3−メチル−3−メトキシブチルプ
ロピオネート、3−メチル−3−メトキシブチルブチレ
ート、酢酸エチル、酢酸ブチル、アセト酢酸メチル、ア
セト酢酸エチル、3−メトキシプロピオン酸メチル、3
−エトキシプロピオン酸エチル、ピルビン酸メチル、ピ
ルビン酸エチル、N−メチルピロリドン、N,N−ジメ
チルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド等が
挙げられる。これらの溶剤は、単独でまたは2種以上を
混合して使用される。
【0035】さらに前記溶剤は、必要に応じて、ベンジ
ルエチルエーテル、ジヘキシルエーテル、ジエチレング
リコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモ
ノエチルエーテル、アセトニルアセトン、イソホロン、
カプロン酸、カプリル酸、1−オクタノール、1−ノナ
ノール、ベンジルアルコール、酢酸ベンジル、安息香酸
エチル、シュウ酸ジエチル、マレイン酸ジエチル、γ−
ブチロラクトン、炭酸エチレン、炭酸プロピレン、フェ
ニルセロソルブアセテート等の高沸点溶剤と併用するこ
ともできる。
ルエチルエーテル、ジヘキシルエーテル、ジエチレング
リコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモ
ノエチルエーテル、アセトニルアセトン、イソホロン、
カプロン酸、カプリル酸、1−オクタノール、1−ノナ
ノール、ベンジルアルコール、酢酸ベンジル、安息香酸
エチル、シュウ酸ジエチル、マレイン酸ジエチル、γ−
ブチロラクトン、炭酸エチレン、炭酸プロピレン、フェ
ニルセロソルブアセテート等の高沸点溶剤と併用するこ
ともできる。
【0036】本発明の感放射線性樹脂組成物を用いてレ
ジストパターンを形成する際には、一般に溶液として、
回転塗布、流延塗布、ロール塗布等の方法により、例え
ばシリコンウエハー、アルミニウム等が被覆されたウエ
ハー等の基板上に塗布されて、レジスト膜を形成する。
ついで、形成されたレジスト膜を、所定のマスクパター
ンを介して、部分的に露光する。この際用いられる放射
線は特に制限されず、例えばg線、i線等の紫外線、エ
キシマレーザ等の遠紫外線、シンクロトロン放射線等の
X線、電子線等の荷電粒子線の如き各種放射線が、使用
される重合体(A)、酸発生剤等の種類や特性等に応じ
て使い分けられる。本発明においては、レジスト膜のみ
かけの感度を向上させるために、露光後焼成を行なうこ
とが好ましい。その焼成温度は、感放射線性樹脂組成物
の配合組成、各添加剤の種類等のよって変わるが、通常
30〜200°Cであり、好ましくは50〜150°C
である。
ジストパターンを形成する際には、一般に溶液として、
回転塗布、流延塗布、ロール塗布等の方法により、例え
ばシリコンウエハー、アルミニウム等が被覆されたウエ
ハー等の基板上に塗布されて、レジスト膜を形成する。
ついで、形成されたレジスト膜を、所定のマスクパター
ンを介して、部分的に露光する。この際用いられる放射
線は特に制限されず、例えばg線、i線等の紫外線、エ
キシマレーザ等の遠紫外線、シンクロトロン放射線等の
X線、電子線等の荷電粒子線の如き各種放射線が、使用
される重合体(A)、酸発生剤等の種類や特性等に応じ
て使い分けられる。本発明においては、レジスト膜のみ
かけの感度を向上させるために、露光後焼成を行なうこ
とが好ましい。その焼成温度は、感放射線性樹脂組成物
の配合組成、各添加剤の種類等のよって変わるが、通常
30〜200°Cであり、好ましくは50〜150°C
である。
【0037】ついでレジスト膜を、現像液で現像するこ
とにより、レジストパターンを形成させる。本発明の感
放射線性樹脂組成物に対する現像液としては、例えば水
酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸ナトリウム、珪
酸ナトリウム、メタ珪酸ナトリウム、アンモニア水、エ
チルアミン、n−プロピルアミン、ジエチルアミン、ジ
−n−プロピルアミン、トリエチルアミン、メチルジエ
チルアミン、ジメチルエタノールアミン、トリエタノー
ルアミン、テトラメチルアンモニウムヒドロキシド、テ
トラエチルアンモニウムヒドロキシド、ピロール、ピペ
リジン、コリン、1,8−ジアザビシクロ−[5,4,
0]−7−ウンデセン、1,5−ジアザビシクロ−
[4,3,0]−5−ノナン等のアルカリ性化合物を溶
解したアルカリ性水溶液が使用される。また現像液に
は、水溶性有機溶剤(例えばメタノール、エタノール等
のアルコール類)、界面活性剤等を適量添加することも
できる。なお、アルカリ性水溶液からなる現像液で現像
したのちは、一般に、水で洗浄して乾燥する。
とにより、レジストパターンを形成させる。本発明の感
放射線性樹脂組成物に対する現像液としては、例えば水
酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸ナトリウム、珪
酸ナトリウム、メタ珪酸ナトリウム、アンモニア水、エ
チルアミン、n−プロピルアミン、ジエチルアミン、ジ
−n−プロピルアミン、トリエチルアミン、メチルジエ
チルアミン、ジメチルエタノールアミン、トリエタノー
ルアミン、テトラメチルアンモニウムヒドロキシド、テ
トラエチルアンモニウムヒドロキシド、ピロール、ピペ
リジン、コリン、1,8−ジアザビシクロ−[5,4,
0]−7−ウンデセン、1,5−ジアザビシクロ−
[4,3,0]−5−ノナン等のアルカリ性化合物を溶
解したアルカリ性水溶液が使用される。また現像液に
は、水溶性有機溶剤(例えばメタノール、エタノール等
のアルコール類)、界面活性剤等を適量添加することも
できる。なお、アルカリ性水溶液からなる現像液で現像
したのちは、一般に、水で洗浄して乾燥する。
【0038】
【実施例】以下実施例および比較例を挙げて、本発明を
さらに具体的に説明するが、本発明は、これらの実施例
に限定されるものではない。 合成例1 4−t−ブトキシスチレンモノマー176gをジオキサ
ン176gに溶解し、30分間窒素バブルを行なったの
ち、開始剤として2,2′−アゾビスイソブチロニトリ
ル1.64gを加え、70°Cで6時間重合した。この
重合生成物を大量のメタノール中に滴下して重合体を析
出させ、析出重合体を60°Cに維持された真空乾燥器
内で24時間乾燥した。
さらに具体的に説明するが、本発明は、これらの実施例
に限定されるものではない。 合成例1 4−t−ブトキシスチレンモノマー176gをジオキサ
ン176gに溶解し、30分間窒素バブルを行なったの
ち、開始剤として2,2′−アゾビスイソブチロニトリ
ル1.64gを加え、70°Cで6時間重合した。この
重合生成物を大量のメタノール中に滴下して重合体を析
出させ、析出重合体を60°Cに維持された真空乾燥器
内で24時間乾燥した。
【0039】合成例2 合成例1で得られたポリ−4−t−ブトキシスチレン1
00gをジオキサン1リットルに溶解したのち、7.2
重量%塩酸水溶液100gを加え、窒素気流下、100
°Cで6時間、加水分解を行なった。ついで、反応生成
物を大量の純水中に滴下して重合体を析出させ、析出重
合体を60°Cに維持された真空乾燥器内で24時間乾
燥した。得られた重合体は、1H−NMRスペクトル、F
T−IRスペクトルにより、t−ブチル基が完全に脱離
したポリ−4−ヒドロキシスチレンであることが確認さ
れた。
00gをジオキサン1リットルに溶解したのち、7.2
重量%塩酸水溶液100gを加え、窒素気流下、100
°Cで6時間、加水分解を行なった。ついで、反応生成
物を大量の純水中に滴下して重合体を析出させ、析出重
合体を60°Cに維持された真空乾燥器内で24時間乾
燥した。得られた重合体は、1H−NMRスペクトル、F
T−IRスペクトルにより、t−ブチル基が完全に脱離
したポリ−4−ヒドロキシスチレンであることが確認さ
れた。
【0040】合成例3 合成例2で得られたポリ−4−ヒドロキシスチレン12
gをテトラヒドロフラン50gに溶解して、トリエチル
アミンの存在下室温で、塩化トリチル5.57gと4時
間反応させた。反応生成物に酢酸エチル50gおよび純
水50gを加えて静置し、溶液が2層に分離したのち上
層を抽出して、純水で数回洗浄した。洗浄後の溶液に3
−メトキシプロピオン酸メチル200gを加え、エバポ
レーターを用いて、減圧下60°Cで、テトラヒドロフ
ラン、酢酸エチルおよび水をほぼ完全に除去して濃縮
し、重合体濃度20重量%の溶液を得た。この重合体溶
液の一部から重合体を回収して、1H−NMRスペクトル
で分析した結果、重合体中のフェノール性水酸基の20
%の水素原子がトリフェニルメチル基で置換された構造
を有することが確認された。また、この重合体のMwは
49,000であり、Mw/Mn(但し、Mnは数平均
分子量)は2.0であった。
gをテトラヒドロフラン50gに溶解して、トリエチル
アミンの存在下室温で、塩化トリチル5.57gと4時
間反応させた。反応生成物に酢酸エチル50gおよび純
水50gを加えて静置し、溶液が2層に分離したのち上
層を抽出して、純水で数回洗浄した。洗浄後の溶液に3
−メトキシプロピオン酸メチル200gを加え、エバポ
レーターを用いて、減圧下60°Cで、テトラヒドロフ
ラン、酢酸エチルおよび水をほぼ完全に除去して濃縮
し、重合体濃度20重量%の溶液を得た。この重合体溶
液の一部から重合体を回収して、1H−NMRスペクトル
で分析した結果、重合体中のフェノール性水酸基の20
%の水素原子がトリフェニルメチル基で置換された構造
を有することが確認された。また、この重合体のMwは
49,000であり、Mw/Mn(但し、Mnは数平均
分子量)は2.0であった。
【0041】合成例4 合成例3の塩化トリチルを塩化ジフェニルメタンに変
え、合成例3と同様の手順で反応および反応後処理を行
なって、重合体中のフェノール性水酸基の30%の水素
原子がジフェニルメチル基で置換された重合体の20重
量%溶液を得た。この重合体のMwは50,000、M
w/Mnは2.1であった。
え、合成例3と同様の手順で反応および反応後処理を行
なって、重合体中のフェノール性水酸基の30%の水素
原子がジフェニルメチル基で置換された重合体の20重
量%溶液を得た。この重合体のMwは50,000、M
w/Mnは2.1であった。
【0042】実施例1 合成例3で得られた重合体溶液10gにトリフェニルス
ルホニウムトリフレート0.1gを溶解したのち、孔径
0.2μmのフィルターで濾過して、感放射線性樹脂組
成物溶液を調製した。この組成物溶液を、スピナーを用
いて、シリコンウエハー上に塗布したのち、90°Cで
2分間焼成して、膜厚1.0μmのレジスト膜を形成し
た。このレジスト膜にパターンマスクを密着させ、波長
248nmのKrFエキシマレーザーを60mJ/cm
2 露光したのち、90°Cで2分間、露光後焼成を行な
った。その後、2.38重量%テトラメチルアンモニウ
ムヒドロキシド水溶液により120秒間現像し、ついで
水で30秒間洗浄した。その結果、0.4μmのライン
・アンド・スペースのレジストパターンが良好なプロフ
ァイルで形成された。このレジストパターンは、130
°Cで2分間加熱しても、レジストパターンの歪みは全
く認められず、優れた耐熱性を有していることが明らか
となった。また、基板との接着性も優れていた。
ルホニウムトリフレート0.1gを溶解したのち、孔径
0.2μmのフィルターで濾過して、感放射線性樹脂組
成物溶液を調製した。この組成物溶液を、スピナーを用
いて、シリコンウエハー上に塗布したのち、90°Cで
2分間焼成して、膜厚1.0μmのレジスト膜を形成し
た。このレジスト膜にパターンマスクを密着させ、波長
248nmのKrFエキシマレーザーを60mJ/cm
2 露光したのち、90°Cで2分間、露光後焼成を行な
った。その後、2.38重量%テトラメチルアンモニウ
ムヒドロキシド水溶液により120秒間現像し、ついで
水で30秒間洗浄した。その結果、0.4μmのライン
・アンド・スペースのレジストパターンが良好なプロフ
ァイルで形成された。このレジストパターンは、130
°Cで2分間加熱しても、レジストパターンの歪みは全
く認められず、優れた耐熱性を有していることが明らか
となった。また、基板との接着性も優れていた。
【0043】実施例2 実施例1と同様にして形成したレジスト膜に、パターン
マスクを密着させて、KrFエキシマレーザーを90m
J/cm2 露光したのち、露光後焼成を行なわずに、
2.38重量%テトラメチルアンモニウムヒドロキシド
水溶液で120秒間現像し、ついで水で30秒間洗浄し
た。その結果、0.4μmのライン・アンド・スペース
のレジストパターンが良好なプロファイルで形成され
た。また、このレジストパターンの耐熱性、基板との接
着性等も優れていた。
マスクを密着させて、KrFエキシマレーザーを90m
J/cm2 露光したのち、露光後焼成を行なわずに、
2.38重量%テトラメチルアンモニウムヒドロキシド
水溶液で120秒間現像し、ついで水で30秒間洗浄し
た。その結果、0.4μmのライン・アンド・スペース
のレジストパターンが良好なプロファイルで形成され
た。また、このレジストパターンの耐熱性、基板との接
着性等も優れていた。
【0044】実施例3 合成例4で得られた重合体溶液10gに9,10−ジエ
トキシアントラセン−2−スルホン酸ジフェニルヨード
ニウム塩0.2gを溶解したのち、孔径0.2μmのフ
ィルターで濾過して、感放射線性樹脂組成物溶液を調製
した。この組成物溶液を、スピナーを用いて、シリコン
ウエハー上に塗布したのち、90°Cで3分間焼成し
て、膜厚1.0μmのレジスト膜を形成した。このレジ
スト膜に3μC/cm2 の電子線(ビーム径:0.25
μm)で描画したのち、実施例1と同様にして露光後焼
成、現像および洗浄を行なった。その結果、0.5μm
のライン・アンド・スペースのレジストパターンが良好
なプロファイルで形成された。また、このレジストパタ
ーンの耐熱性、基板との接着性等も優れていた。
トキシアントラセン−2−スルホン酸ジフェニルヨード
ニウム塩0.2gを溶解したのち、孔径0.2μmのフ
ィルターで濾過して、感放射線性樹脂組成物溶液を調製
した。この組成物溶液を、スピナーを用いて、シリコン
ウエハー上に塗布したのち、90°Cで3分間焼成し
て、膜厚1.0μmのレジスト膜を形成した。このレジ
スト膜に3μC/cm2 の電子線(ビーム径:0.25
μm)で描画したのち、実施例1と同様にして露光後焼
成、現像および洗浄を行なった。その結果、0.5μm
のライン・アンド・スペースのレジストパターンが良好
なプロファイルで形成された。また、このレジストパタ
ーンの耐熱性、基板との接着性等も優れていた。
【0045】実施例4 実施例1と同様にして形成したレジスト膜に、パターン
マスクを密着させて、100mJ/cm2 のX線を露光
したのち、実施例1と同様にして露光後焼成、現像およ
び洗浄を行なった。その結果、0.5μmのライン・ア
ンド・スペースのレジストパターンが良好な形状で形成
された。また、このレジストパターンの耐熱性、基板と
の接着性等も優れていた。
マスクを密着させて、100mJ/cm2 のX線を露光
したのち、実施例1と同様にして露光後焼成、現像およ
び洗浄を行なった。その結果、0.5μmのライン・ア
ンド・スペースのレジストパターンが良好な形状で形成
された。また、このレジストパターンの耐熱性、基板と
の接着性等も優れていた。
【0046】比較例1 合成例1で得られたポリ−4−t−ブトキシスチレンを
3−メトキシプロピオン酸メチルに溶解した20重量%
溶液10gに、トリフェニルスルホニウムトリフレート
0.3gを溶解したのち、孔径0.2μmのフィルター
で濾過して、感放射線性樹脂組成物溶液を調製した。こ
の組成物溶液を、スピナーを用いて、シリコンウエハー
上に塗布したのち、90°Cで2分間焼成して、膜厚
1.0μmのレジスト膜を形成した。このレジスト膜に
パターンマスクを密着させ、波長248nmのKrFエ
キシマレーザーを150mJ/cm2 露光したのち、1
10°Cで3分間露光後焼成を行なった。その後、2.
38重量%テトラメチルアンモニウムヒドロキシド水溶
液により120秒間現像し、ついで水で30秒間洗浄し
た。その結果、1.2μm以上のライン・アンド・スペ
ースのレジストパターンしか形成することができず、さ
らに130°Cで2分間加熱するとレジストパターンが
歪み、耐熱性が不十分であった。
3−メトキシプロピオン酸メチルに溶解した20重量%
溶液10gに、トリフェニルスルホニウムトリフレート
0.3gを溶解したのち、孔径0.2μmのフィルター
で濾過して、感放射線性樹脂組成物溶液を調製した。こ
の組成物溶液を、スピナーを用いて、シリコンウエハー
上に塗布したのち、90°Cで2分間焼成して、膜厚
1.0μmのレジスト膜を形成した。このレジスト膜に
パターンマスクを密着させ、波長248nmのKrFエ
キシマレーザーを150mJ/cm2 露光したのち、1
10°Cで3分間露光後焼成を行なった。その後、2.
38重量%テトラメチルアンモニウムヒドロキシド水溶
液により120秒間現像し、ついで水で30秒間洗浄し
た。その結果、1.2μm以上のライン・アンド・スペ
ースのレジストパターンしか形成することができず、さ
らに130°Cで2分間加熱するとレジストパターンが
歪み、耐熱性が不十分であった。
【0047】比較例2 合成例2おいて、加水分解を1時間で中断することによ
り、フェノール性水酸基の約30%の水素原子がt−ブ
トキシ基で置換された構造を有する重合体が得られた。
この重合体を3−メトキシプロピオン酸メチルに溶解し
た20重量%溶液10gに、トリフェニルスルホニウム
トリフレート0.3gを溶解したのち、孔径0.2μm
のフィルターで濾過して、感放射線性樹脂組成物溶液を
調製した。この組成物溶液を、スピナーを用いて、シリ
コンウエハー上に塗布したのち、90°Cで2分間焼成
して、膜厚1.0μmのレジスト膜を形成した。このレ
ジスト膜にパターンマスクを密着させ、波長248nm
のKrFエキシマレーザーを150mJ/cm2 露光し
たのち、110°Cで3分間、露光後焼成を行なった。
その後、2.38重量%テトラメチルアンモニウムヒド
ロキシド水溶液で120秒間現像し、ついで水で30秒
間洗浄した。その結果、0.8μm以上のライン・アン
ド・スペースのレジストパターンしか形成することがで
きず、またパターンプロファイルは逆三角形状であっ
た。
り、フェノール性水酸基の約30%の水素原子がt−ブ
トキシ基で置換された構造を有する重合体が得られた。
この重合体を3−メトキシプロピオン酸メチルに溶解し
た20重量%溶液10gに、トリフェニルスルホニウム
トリフレート0.3gを溶解したのち、孔径0.2μm
のフィルターで濾過して、感放射線性樹脂組成物溶液を
調製した。この組成物溶液を、スピナーを用いて、シリ
コンウエハー上に塗布したのち、90°Cで2分間焼成
して、膜厚1.0μmのレジスト膜を形成した。このレ
ジスト膜にパターンマスクを密着させ、波長248nm
のKrFエキシマレーザーを150mJ/cm2 露光し
たのち、110°Cで3分間、露光後焼成を行なった。
その後、2.38重量%テトラメチルアンモニウムヒド
ロキシド水溶液で120秒間現像し、ついで水で30秒
間洗浄した。その結果、0.8μm以上のライン・アン
ド・スペースのレジストパターンしか形成することがで
きず、またパターンプロファイルは逆三角形状であっ
た。
【0048】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明の感放射線
性樹脂組成物は、高感度、且つ高解像度であり、しかも
現像液による膨潤が起こることがなく現像性に優れるの
みならず、パターンプロファイル、耐熱性、基板との接
着性等も極めて良好である。しかも、g線、i線等の紫
外線、エキシマレーザー等の遠紫外線、シンクロトロン
放射線等のX線、電子線等の荷電粒子線といった各種の
放射線に有効に感応するとともに、安定したリソグラフ
ィープロセス特性を有するものである。したがって、特
に高集積回路製造用のポジ型レジストとして極めて有用
である。
性樹脂組成物は、高感度、且つ高解像度であり、しかも
現像液による膨潤が起こることがなく現像性に優れるの
みならず、パターンプロファイル、耐熱性、基板との接
着性等も極めて良好である。しかも、g線、i線等の紫
外線、エキシマレーザー等の遠紫外線、シンクロトロン
放射線等のX線、電子線等の荷電粒子線といった各種の
放射線に有効に感応するとともに、安定したリソグラフ
ィープロセス特性を有するものである。したがって、特
に高集積回路製造用のポジ型レジストとして極めて有用
である。
【化20】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 三浦 孝夫 東京都中央区築地二丁目11番24号 日本合 成ゴム株式会社内
Claims (1)
- 【請求項1】 (A)下記一般式(1)で表される少な
くとも1種の繰返し単位と下記一般式(2)で表される
少なくとも1種の繰返し単位とを有し、一般式(1)で
表される繰返し単位の数をx、一般式(2)で表される
繰返し単位の数をyとすると、xおよびyが0.05≦
x/(x+y)<0.9の関係を満たす重合体またはそ
の水素添加物、並びに(B)放射線の照射により酸を発
生する化合物を含有することを特徴とする感放射線性樹
脂組成物。 【化1】 〔一般式(1)において、R1は水素原子またはアルキル
基を示し、4個のR2は互いに同一でも異なってもよく、
水素原子、ハロゲン原子、水酸基、アルキル基、アルケ
ニル基、アルコキシ基、アリール基またはアラルキル基
を示し、R3〜 R5は互いに同一でも異なってもよく、水
素原子、ハロゲン原子、水酸基、アルキル基、アルケニ
ル基、アルコキシ基、アリール基またはアラルキル基を
示し、R3〜R5 のうちの少なくとも1つはアリール基で
ある。〕 【化2】 〔一般式(2)において、R6は水素原子またはアルキル
基を示し、4個のR7は互いに同一でも異なってもよく、
一般式(2)のR2について挙げた置換基を示す。〕
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4134431A JPH05307262A (ja) | 1992-04-28 | 1992-04-28 | 感放射線性樹脂組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4134431A JPH05307262A (ja) | 1992-04-28 | 1992-04-28 | 感放射線性樹脂組成物 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05307262A true JPH05307262A (ja) | 1993-11-19 |
Family
ID=15128223
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4134431A Pending JPH05307262A (ja) | 1992-04-28 | 1992-04-28 | 感放射線性樹脂組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05307262A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH08123032A (ja) * | 1994-09-02 | 1996-05-17 | Wako Pure Chem Ind Ltd | レジスト材料及びこれを用いたパターン形成方法 |
WO2000010056A1 (en) * | 1998-08-14 | 2000-02-24 | Shipley Company, L.L.C. | Photoacid generators and photoresists comprising same |
US8614033B2 (en) | 2011-02-21 | 2013-12-24 | Fujifilm Corporation | Resist film, resist coated mask blanks and method of forming resist pattern using the resist film, and chemical amplification type resist composition |
-
1992
- 1992-04-28 JP JP4134431A patent/JPH05307262A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH08123032A (ja) * | 1994-09-02 | 1996-05-17 | Wako Pure Chem Ind Ltd | レジスト材料及びこれを用いたパターン形成方法 |
WO2000010056A1 (en) * | 1998-08-14 | 2000-02-24 | Shipley Company, L.L.C. | Photoacid generators and photoresists comprising same |
US6458506B2 (en) | 1998-08-14 | 2002-10-01 | Shipley Company, Llc | Photoacid generators and photoresists comprising same |
US8614033B2 (en) | 2011-02-21 | 2013-12-24 | Fujifilm Corporation | Resist film, resist coated mask blanks and method of forming resist pattern using the resist film, and chemical amplification type resist composition |
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