JPH05278566A - シートベルトリトラクタ - Google Patents
シートベルトリトラクタInfo
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- JPH05278566A JPH05278566A JP4082582A JP8258292A JPH05278566A JP H05278566 A JPH05278566 A JP H05278566A JP 4082582 A JP4082582 A JP 4082582A JP 8258292 A JP8258292 A JP 8258292A JP H05278566 A JPH05278566 A JP H05278566A
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- JP
- Japan
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- webbing
- reel shaft
- locking
- lock
- teeth
- Prior art date
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- Pending
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Classifications
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B60—VEHICLES IN GENERAL
- B60R—VEHICLES, VEHICLE FITTINGS, OR VEHICLE PARTS, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- B60R22/00—Safety belts or body harnesses in vehicles
- B60R22/34—Belt retractors, e.g. reels
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B60—VEHICLES IN GENERAL
- B60R—VEHICLES, VEHICLE FITTINGS, OR VEHICLE PARTS, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- B60R22/00—Safety belts or body harnesses in vehicles
- B60R22/34—Belt retractors, e.g. reels
- B60R22/36—Belt retractors, e.g. reels self-locking in an emergency
- B60R22/42—Belt retractors, e.g. reels self-locking in an emergency having means for acting directly upon the belt, e.g. by clamping or friction
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Automotive Seat Belt Assembly (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】フレームロックタイプのシートベルトリトラク
タにもウェビングをロックするクランプ手段を設けるこ
とができるようにしながら、しかもかみ合いの確実性を
更に一層向上させることができるとともに、部品点数お
よび組立作業工数を低減できる、軽量かつ安価で簡単な
構造のシートベルトリトラクタを得る。 【構成】メインパウル4が回動してロックリング23の
歯23aに係合すると、リールシャフトのウェビング引
出し方向αの回転力がロックリング23に伝達され、ロ
ックリング23が同方向αに回動する。このロックリン
グ23の回動が、アーム24を介してクランプ部材26
に伝達され、クランプ部材26が回転する。これによ
り、ウェビング3がクランプ部材26と力受け部材27
との間に挟圧され、ウェビング3がロックされ、ウェビ
ング3の引出しが阻止される。
タにもウェビングをロックするクランプ手段を設けるこ
とができるようにしながら、しかもかみ合いの確実性を
更に一層向上させることができるとともに、部品点数お
よび組立作業工数を低減できる、軽量かつ安価で簡単な
構造のシートベルトリトラクタを得る。 【構成】メインパウル4が回動してロックリング23の
歯23aに係合すると、リールシャフトのウェビング引
出し方向αの回転力がロックリング23に伝達され、ロ
ックリング23が同方向αに回動する。このロックリン
グ23の回動が、アーム24を介してクランプ部材26
に伝達され、クランプ部材26が回転する。これによ
り、ウェビング3がクランプ部材26と力受け部材27
との間に挟圧され、ウェビング3がロックされ、ウェビ
ング3の引出しが阻止される。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車等の車両に装備
され、乗員を保護するためのシートベルト装置に関し、
特に、緊急時にウェビングを巻き取るリールシャフトの
回転をロックしてウェビングの伸び出しを防止するシー
トベルトリトラクタに関するものである。
され、乗員を保護するためのシートベルト装置に関し、
特に、緊急時にウェビングを巻き取るリールシャフトの
回転をロックしてウェビングの伸び出しを防止するシー
トベルトリトラクタに関するものである。
【0002】
【従来の技術】自動車等の車両に装備されるシートベル
トリトラクタにおいては、車両に大きな減速度が作用し
た場合のような緊急時に、乗員の慣性移動によるウェビ
ングの伸び出しを防止するために、従来のシートベルト
リトラクタにはウェビングを巻き取るリールシャフトの
回転をロックするロック手段が設けられている。
トリトラクタにおいては、車両に大きな減速度が作用し
た場合のような緊急時に、乗員の慣性移動によるウェビ
ングの伸び出しを防止するために、従来のシートベルト
リトラクタにはウェビングを巻き取るリールシャフトの
回転をロックするロック手段が設けられている。
【0003】このようなリールシャフトのロック手段の
一つとして、例えば米国特許第4,796,918号明細
書および図面に開示されているような、リールシャフト
およびこのリールシャフトを支持しているフレームに歯
を形成するとともに、車両に所定値以上の減速度が作用
したとき、リールシャフトが移動せしめられてその歯が
フレームの歯に係合することにより、リールシャフトの
回転を阻止するフレームロックタイプのロック手段があ
る。このフレームロックタイプのロック手段は、歯がフ
レームに形成されることからこのような歯を有する特別
の部材が不要となるので、比較的軽量に形成することが
できる。したがって、このロック手段によれば、現在自
動車等の車両に求められている軽量化に十分対応するこ
とができる。
一つとして、例えば米国特許第4,796,918号明細
書および図面に開示されているような、リールシャフト
およびこのリールシャフトを支持しているフレームに歯
を形成するとともに、車両に所定値以上の減速度が作用
したとき、リールシャフトが移動せしめられてその歯が
フレームの歯に係合することにより、リールシャフトの
回転を阻止するフレームロックタイプのロック手段があ
る。このフレームロックタイプのロック手段は、歯がフ
レームに形成されることからこのような歯を有する特別
の部材が不要となるので、比較的軽量に形成することが
できる。したがって、このロック手段によれば、現在自
動車等の車両に求められている軽量化に十分対応するこ
とができる。
【0004】一方、上述のように、車両に所定値以上の
減速度が作用したときリールシャフトの回転を阻止する
ことによりウェビングの引出しを阻止しようとしても、
リールシャフトに巻き取られている余剰のウェビングが
ウェビング引出し力より巻き締められるため、この巻締
りによりウェビングが引き出される場合がある。
減速度が作用したときリールシャフトの回転を阻止する
ことによりウェビングの引出しを阻止しようとしても、
リールシャフトに巻き取られている余剰のウェビングが
ウェビング引出し力より巻き締められるため、この巻締
りによりウェビングが引き出される場合がある。
【0005】そこで、リールシャフトの回転をロックす
るとともに、クランプ手段によりウェビングをクランプ
してウェビングをロックすることにより、ウェビングの
伸び出しを防止するようにしたシートベルトリトラクタ
が、特開平 号公報により提案されている。
るとともに、クランプ手段によりウェビングをクランプ
してウェビングをロックすることにより、ウェビングの
伸び出しを防止するようにしたシートベルトリトラクタ
が、特開平 号公報により提案されている。
【0006】この公報に開示されているシートベルトリ
トラクタにおいては、リールシャフトに形成されたラチ
ェットホイールの歯にパウルを係止させることにより、
リールシャフトの回転を阻止するとともに、連動部材に
よってこのパウルの動きに連動させてクランプ手段を作
動することにより、ウェビングをロックするようにして
いる。
トラクタにおいては、リールシャフトに形成されたラチ
ェットホイールの歯にパウルを係止させることにより、
リールシャフトの回転を阻止するとともに、連動部材に
よってこのパウルの動きに連動させてクランプ手段を作
動することにより、ウェビングをロックするようにして
いる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前述の米国
特許明細書および図面に開示されているようなロック手
段を備えたリトラクタにおいては、リールシャフトに設
けられた歯がフレームの歯に噛み合い、リールシャフト
の回転がロックされるとき、リールシャフトの歯および
フレームの歯にはそれぞれ比較的大きな力が加えられ
る。このため、それらの歯の幅を大きく形成して、歯に
生じる応力を緩和する必要がある。そこで、従来は歯に
生じる応力を緩和する対策として、リールシャフトの歯
の厚さおよびフレームの板厚を厚くして歯の噛み合い幅
を大きくするか、またはフレームとは別体に形成した歯
をフレームに取り付けて補強するかしていた。しかしな
がら、前者の対策では重量が増大するという問題があ
り、また後者の対策では補強材が必要となるので部品点
数が多くなるばかりでなく、補強材の取付工程が必要と
なって作業工数が増大し、コストが高くなるという問題
がある。
特許明細書および図面に開示されているようなロック手
段を備えたリトラクタにおいては、リールシャフトに設
けられた歯がフレームの歯に噛み合い、リールシャフト
の回転がロックされるとき、リールシャフトの歯および
フレームの歯にはそれぞれ比較的大きな力が加えられ
る。このため、それらの歯の幅を大きく形成して、歯に
生じる応力を緩和する必要がある。そこで、従来は歯に
生じる応力を緩和する対策として、リールシャフトの歯
の厚さおよびフレームの板厚を厚くして歯の噛み合い幅
を大きくするか、またはフレームとは別体に形成した歯
をフレームに取り付けて補強するかしていた。しかしな
がら、前者の対策では重量が増大するという問題があ
り、また後者の対策では補強材が必要となるので部品点
数が多くなるばかりでなく、補強材の取付工程が必要と
なって作業工数が増大し、コストが高くなるという問題
がある。
【0008】また、前述のフレームロックタイプのロッ
ク手段では、リールシャフトの両端に設けられた歯がフ
レームの左右両側に設けられた歯に同時に噛み合うよう
にしなければならないが、実際には左右両側で同時に噛
み合うようにすることは難しく、片側のみで噛み合うこ
とが多い。特に、リールシャフトが移動することによ
り、リールシャフト側の歯とフレーム側の歯とが噛み合
うようになっているので、左右両側で同時に噛み合うよ
うにすることはきわめて難しい。そして、歯が片側のみ
で噛み合った場合には、その噛み合った歯に応力が集中
してしまい、更に一層強度を上げる必要があり、必然的
にリトラクタのサイズが大型となって重量が増大してし
まう。
ク手段では、リールシャフトの両端に設けられた歯がフ
レームの左右両側に設けられた歯に同時に噛み合うよう
にしなければならないが、実際には左右両側で同時に噛
み合うようにすることは難しく、片側のみで噛み合うこ
とが多い。特に、リールシャフトが移動することによ
り、リールシャフト側の歯とフレーム側の歯とが噛み合
うようになっているので、左右両側で同時に噛み合うよ
うにすることはきわめて難しい。そして、歯が片側のみ
で噛み合った場合には、その噛み合った歯に応力が集中
してしまい、更に一層強度を上げる必要があり、必然的
にリトラクタのサイズが大型となって重量が増大してし
まう。
【0009】更に、ウェビングの巻締りによるウェビン
グの引出しを防止するために、このようなフレームロッ
クタイプのシートベルトリトラクタにも、特開平 号
公報に開示されているようなウェビングのクランプ手段
を設けることが望ましい。
グの引出しを防止するために、このようなフレームロッ
クタイプのシートベルトリトラクタにも、特開平 号
公報に開示されているようなウェビングのクランプ手段
を設けることが望ましい。
【0010】しかしながら、この公報に開示されている
クランプ手段は、リールシャフトに形成されたラチェッ
トホイールの歯に第2連動部材の係止爪を係止させて、
ラチェットホイールの回転力を第2連動部材から第1連
動部材を介してクランプ手段に伝達することによりクラ
ンプ手段を作動しているため、リールシャフトが移動す
ることにより、リールシャフト側の歯とフレーム側の歯
とが噛み合うようになっている前述のフレームロックタ
イプのシートベルトリトラクタには、そのまま単純に適
用することは難しい。
クランプ手段は、リールシャフトに形成されたラチェッ
トホイールの歯に第2連動部材の係止爪を係止させて、
ラチェットホイールの回転力を第2連動部材から第1連
動部材を介してクランプ手段に伝達することによりクラ
ンプ手段を作動しているため、リールシャフトが移動す
ることにより、リールシャフト側の歯とフレーム側の歯
とが噛み合うようになっている前述のフレームロックタ
イプのシートベルトリトラクタには、そのまま単純に適
用することは難しい。
【0011】また、このクランプ手段は、リールシャフ
トをロックするためのパウル、リールシャフトの回転力
を取る第2連動部材、その回転力を第2連動部材からク
ランプ手段に伝達する第1連動部材及びパウルの動きと
第2連動部材の動きとを連動させるための連動部材が必
要であるため、部品点数が多いばかりでなく、このよう
に多くの部品を組み合わせなければならないので複雑な
構造となっている。
トをロックするためのパウル、リールシャフトの回転力
を取る第2連動部材、その回転力を第2連動部材からク
ランプ手段に伝達する第1連動部材及びパウルの動きと
第2連動部材の動きとを連動させるための連動部材が必
要であるため、部品点数が多いばかりでなく、このよう
に多くの部品を組み合わせなければならないので複雑な
構造となっている。
【0012】本発明は、このような事情に鑑みてなされ
たものであって、その目的は、フレームロックタイプの
シートベルトリトラクタにもウェビングをロックするク
ランプ手段を設けることができるようにしながら、しか
もかみ合いの確実性を更に一層向上させることができる
とともに、部品点数および組立作業工数を低減できる、
軽量かつ安価で簡単な構造のシートベルトリトラクタを
提供することである。
たものであって、その目的は、フレームロックタイプの
シートベルトリトラクタにもウェビングをロックするク
ランプ手段を設けることができるようにしながら、しか
もかみ合いの確実性を更に一層向上させることができる
とともに、部品点数および組立作業工数を低減できる、
軽量かつ安価で簡単な構造のシートベルトリトラクタを
提供することである。
【0013】
【課題を解決するための手段】前述の課題を解決するた
めに、請求項1の発明は、ウェビングを巻取るリールシ
ャフトと、該リールシャフトの両端を回動自在に支持す
るフレームと、該フレームおよびリールシャフト間に配
設されて通常時リールシャフトの回動を許容し必要時に
作動してリールシャフトの少なくともウェビング引出し
方向の回動を阻止するロック手段と、車両に所定値以上
の減速度が加えられたとき作動する減速度感知手段と、
通常時前記リールシャフトの回動と同期して回動し、該
減速度感知手段の作動で前記リールシャフトと相対回動
することにより前記ロック手段を作動するロック作動手
段と、前記ウェビングをロックするクランプ手段と、前
記ロック手段の作動に連動して前記クランプ手段を作動
する連動部材とを備えているシートベルトリトラクタに
おいて、前記ロック手段が、前記フレームの前記リール
シャフト一端側に所定量回動可能に設けられ、第1被係
合部を有するロックリングと、前記リールシャフトの一
端側に一端が回動可能に支持されるとともに他端に前記
第1被係合部と係合可能な第1係止部を有し、通常時に
は前記第1係止部が前記第1被係合部と係合しない非係
合位置に保持されるとともに、前記必要時には前記第1
係止部が前記第1被係合部と係合する係合位置に回動す
る第1係合部材と、前記フレームの前記リールシャフト
他端側に設けられた第2被係合部と、前記リールシャフ
トの他端側に一端が回動可能に支持されるとともに他端
に前記第2被係合部と係合可能な第2係止部を有し、通
常時には前記第2係止部が前記第2被係合部と係合しな
い非係合位置に保持されるとともに、前記必要時には前
記第2係止部が前記第2被係合部と係合する係合位置に
回動する第2係合部材とを備え、前記クランプ手段が、
前記ウェビングを押圧するクランプ部材とこのクランプ
部材の押圧力を受ける力受け部材とを有し、このクラン
プ部材の押圧力で前記ウェビングを前記クランプ部材と
前記力受け部材との間に挟圧することによりこのウェビ
ングをロックするようになっており、前記連動部材が、
前記ロックリングに係合するとともに前記クランプ部材
に係合し、前記ロックリングに伝達される前記リールシ
ャフトの回転力を前記クランプ部材に伝達するアームを
備えていることを特徴としている。
めに、請求項1の発明は、ウェビングを巻取るリールシ
ャフトと、該リールシャフトの両端を回動自在に支持す
るフレームと、該フレームおよびリールシャフト間に配
設されて通常時リールシャフトの回動を許容し必要時に
作動してリールシャフトの少なくともウェビング引出し
方向の回動を阻止するロック手段と、車両に所定値以上
の減速度が加えられたとき作動する減速度感知手段と、
通常時前記リールシャフトの回動と同期して回動し、該
減速度感知手段の作動で前記リールシャフトと相対回動
することにより前記ロック手段を作動するロック作動手
段と、前記ウェビングをロックするクランプ手段と、前
記ロック手段の作動に連動して前記クランプ手段を作動
する連動部材とを備えているシートベルトリトラクタに
おいて、前記ロック手段が、前記フレームの前記リール
シャフト一端側に所定量回動可能に設けられ、第1被係
合部を有するロックリングと、前記リールシャフトの一
端側に一端が回動可能に支持されるとともに他端に前記
第1被係合部と係合可能な第1係止部を有し、通常時に
は前記第1係止部が前記第1被係合部と係合しない非係
合位置に保持されるとともに、前記必要時には前記第1
係止部が前記第1被係合部と係合する係合位置に回動す
る第1係合部材と、前記フレームの前記リールシャフト
他端側に設けられた第2被係合部と、前記リールシャフ
トの他端側に一端が回動可能に支持されるとともに他端
に前記第2被係合部と係合可能な第2係止部を有し、通
常時には前記第2係止部が前記第2被係合部と係合しな
い非係合位置に保持されるとともに、前記必要時には前
記第2係止部が前記第2被係合部と係合する係合位置に
回動する第2係合部材とを備え、前記クランプ手段が、
前記ウェビングを押圧するクランプ部材とこのクランプ
部材の押圧力を受ける力受け部材とを有し、このクラン
プ部材の押圧力で前記ウェビングを前記クランプ部材と
前記力受け部材との間に挟圧することによりこのウェビ
ングをロックするようになっており、前記連動部材が、
前記ロックリングに係合するとともに前記クランプ部材
に係合し、前記ロックリングに伝達される前記リールシ
ャフトの回転力を前記クランプ部材に伝達するアームを
備えていることを特徴としている。
【0014】また請求項2の発明は、前記ロックリング
の内周面に前記第1被係合部が形成されているととも
に、前記ロックリングの外周面が前記フレームに形成さ
れた円形孔に摺動的に回動可能に嵌合されており、更に
前記円形孔の内周面に凹部および突起のいずれか一方が
形成されているとともに、前記外周面に凹部および突起
のいずれか他方が形成されており、前記凹部の周方向長
さが前記突起の周方向長さより所定量長く設定されてい
るとともに、前記凹部内に前記突起が位置するように前
記ロックリングが前記円形孔に配設されていることを特
徴としている。
の内周面に前記第1被係合部が形成されているととも
に、前記ロックリングの外周面が前記フレームに形成さ
れた円形孔に摺動的に回動可能に嵌合されており、更に
前記円形孔の内周面に凹部および突起のいずれか一方が
形成されているとともに、前記外周面に凹部および突起
のいずれか他方が形成されており、前記凹部の周方向長
さが前記突起の周方向長さより所定量長く設定されてい
るとともに、前記凹部内に前記突起が位置するように前
記ロックリングが前記円形孔に配設されていることを特
徴としている。
【0015】更に、請求項3の発明は、前記クランプ部
材が、トグルリンク機構からなるレバーと、このレバー
の先端に設けられ所定数の歯を有する歯部材とを備えて
おり、前記アームが前記ロックリングと前記レバーとの
間に介設され、更に前記クランプ部材が、前記アームに
よって前記レバーがロック方向へ回動することにより前
記歯が前記ウェビングをかみ込んだ後は、前記レバーが
前記ウェビングの引出し力によってのみロック方向へ回
動することにより、前記ウェビングを自動的にロックす
るセルフロック作用を行うように構成されていることを
特徴としている。
材が、トグルリンク機構からなるレバーと、このレバー
の先端に設けられ所定数の歯を有する歯部材とを備えて
おり、前記アームが前記ロックリングと前記レバーとの
間に介設され、更に前記クランプ部材が、前記アームに
よって前記レバーがロック方向へ回動することにより前
記歯が前記ウェビングをかみ込んだ後は、前記レバーが
前記ウェビングの引出し力によってのみロック方向へ回
動することにより、前記ウェビングを自動的にロックす
るセルフロック作用を行うように構成されていることを
特徴としている。
【0016】
【作用】このような構成をした本発明に係るシートベル
トリトラクタにおいては、第1係合部材の第1係止部が
回動してロックリングの第1被係合部に係合すると、リ
ールシャフトのウェビング引出し方向の回転力がロック
リングに伝達され、ロックリングが同方向に回動する。
このロックリングの回動が、アームを介してクランプ手
段のクランプ部材に伝達され、クランプ部材が回転す
る。これにより、ウェビングがクランプ部材と力受け部
材との間に挟圧され、ウェビングがロックされる。こう
して、ウェビングの引出しが阻止されるようになる。
トリトラクタにおいては、第1係合部材の第1係止部が
回動してロックリングの第1被係合部に係合すると、リ
ールシャフトのウェビング引出し方向の回転力がロック
リングに伝達され、ロックリングが同方向に回動する。
このロックリングの回動が、アームを介してクランプ手
段のクランプ部材に伝達され、クランプ部材が回転す
る。これにより、ウェビングがクランプ部材と力受け部
材との間に挟圧され、ウェビングがロックされる。こう
して、ウェビングの引出しが阻止されるようになる。
【0017】更に、クランプ部材と力受け部材との間の
挟圧力が不十分等によりウェビングが引き出されようと
すると、リールシャフトが更に回動し、そのリールシャ
フトの回動力が第1係合部材を介してロックリングに伝
達され、ロックリングが更に同方向に回動する。このロ
ックリングの初期位置からの総回動量が所定量に達する
と、このロックリングの回動が停止し、リールシャフト
がロックされる。こうして、ウェビングの引出しが確実
に阻止されるようになる。
挟圧力が不十分等によりウェビングが引き出されようと
すると、リールシャフトが更に回動し、そのリールシャ
フトの回動力が第1係合部材を介してロックリングに伝
達され、ロックリングが更に同方向に回動する。このロ
ックリングの初期位置からの総回動量が所定量に達する
と、このロックリングの回動が停止し、リールシャフト
がロックされる。こうして、ウェビングの引出しが確実
に阻止されるようになる。
【0018】そして、本発明のシートベルトリトラクタ
においては、第1係合部材がリールシャフトの回動をロ
ックする機能とリールシャフトの回動力をアームを介し
てクランプ部材に伝達する機能とを有するようになるの
で、第1係合部材の作動に連動してリールシャフトの回
動力をクランプ部材に伝達する伝達機構の部品点数が低
減するとともに、ロックリングに形成される伝達機構の
部品を制御するカム孔が不要となる。したがって、伝達
機構の構造が簡単になるとともに、ロックリングの加工
が容易となり、しかもシートベルトリトラクタが軽量か
つ安価なものとなる。
においては、第1係合部材がリールシャフトの回動をロ
ックする機能とリールシャフトの回動力をアームを介し
てクランプ部材に伝達する機能とを有するようになるの
で、第1係合部材の作動に連動してリールシャフトの回
動力をクランプ部材に伝達する伝達機構の部品点数が低
減するとともに、ロックリングに形成される伝達機構の
部品を制御するカム孔が不要となる。したがって、伝達
機構の構造が簡単になるとともに、ロックリングの加工
が容易となり、しかもシートベルトリトラクタが軽量か
つ安価なものとなる。
【0019】特に、請求項2の発明においては、ロック
リングの外周面がフレームの円形孔の内周面にガイドさ
れて摺動するようになるので、ロックリングの回転が滑
らかにかつ安定したものとなる。
リングの外周面がフレームの円形孔の内周面にガイドさ
れて摺動するようになるので、ロックリングの回転が滑
らかにかつ安定したものとなる。
【0020】更に請求項3の発明においては、クランプ
部材がセルフロック作用を行うまでは、連動部材である
アームがリールシャフトの回転力をクランプ部材に伝達
するが、クランプ部材がセルフロック作用を行うように
なると、アームがリールシャフトの回転力をクランプ部
材に伝達しないで済むようになる。これにより、アーム
は軽量部材で形成することができるようになり、その
分、シートベルトリトラクタは更に一層軽量になる。
部材がセルフロック作用を行うまでは、連動部材である
アームがリールシャフトの回転力をクランプ部材に伝達
するが、クランプ部材がセルフロック作用を行うように
なると、アームがリールシャフトの回転力をクランプ部
材に伝達しないで済むようになる。これにより、アーム
は軽量部材で形成することができるようになり、その
分、シートベルトリトラクタは更に一層軽量になる。
【0021】
【実施例】図1ないし図3は本発明に係るシートベルト
リトラクタの実施例を示す分解斜視図であり、図1はそ
の中央部分であり、図2はその左側部分であり、更に図
3はその右側部分である。そして、図1の線A1,B1,C
1,D1と図2の線A2,B2,C2,D2とがそれぞれ整合し、
図1の線F1,E1,C1,G1,H1と図3の線F3,E3,C3,
G3,H3とがそれぞれ整合することにより、この実施例
の全体の分解斜視図が構成される。また、図4ないし図
6はこの実施例のシートベルトリトラクタが組み立てら
れた状態を示し、図4はカバーを取り外した状態のシー
トベルトリトラクタの右側面図、図5は図4におけるV
ーV線に沿う断面図、図6は図5において付勢力付与手
段5を取り除いた状態を部分的に示す部分左側面図であ
る。
リトラクタの実施例を示す分解斜視図であり、図1はそ
の中央部分であり、図2はその左側部分であり、更に図
3はその右側部分である。そして、図1の線A1,B1,C
1,D1と図2の線A2,B2,C2,D2とがそれぞれ整合し、
図1の線F1,E1,C1,G1,H1と図3の線F3,E3,C3,
G3,H3とがそれぞれ整合することにより、この実施例
の全体の分解斜視図が構成される。また、図4ないし図
6はこの実施例のシートベルトリトラクタが組み立てら
れた状態を示し、図4はカバーを取り外した状態のシー
トベルトリトラクタの右側面図、図5は図4におけるV
ーV線に沿う断面図、図6は図5において付勢力付与手
段5を取り除いた状態を部分的に示す部分左側面図であ
る。
【0022】図1ないし図6に示すように、この実施例
におけるシートベルトリトラクタ1は右、左側壁2a,
2bを有するコ字形に形成されたフレーム2を備えてい
る。これらの右、左側壁2a,2bは連結部材2cによ
り互いに連結されており、これによりフレーム2は補強
されている。また、図7に示すように右側壁2aには円
形状の孔2dが形成されているとともに、右側壁2aの
孔2d内周面には、6個の凹部2fが周方向にほぼ等間
隔に形成されている。更に右側壁2aには、4個の係止
孔2k,2m,2n,2r、円弧状のガイド孔2p、後述
するウェビングガイド22の軸を支持する円弧状溝2
s、後述するクランプ手段25のクランプ部材26を回
動自在に支持するレバーピン30(図5に図示)が貫通
する孔2u、後述するアーム24の回動軸でありかつ一
方向に付勢するねじりばね29を支持するレバースクリ
ュー31が貫通固設される孔2v、このねじりばね29
の一端が係止される孔2wがそれぞれ形成されている。
におけるシートベルトリトラクタ1は右、左側壁2a,
2bを有するコ字形に形成されたフレーム2を備えてい
る。これらの右、左側壁2a,2bは連結部材2cによ
り互いに連結されており、これによりフレーム2は補強
されている。また、図7に示すように右側壁2aには円
形状の孔2dが形成されているとともに、右側壁2aの
孔2d内周面には、6個の凹部2fが周方向にほぼ等間
隔に形成されている。更に右側壁2aには、4個の係止
孔2k,2m,2n,2r、円弧状のガイド孔2p、後述
するウェビングガイド22の軸を支持する円弧状溝2
s、後述するクランプ手段25のクランプ部材26を回
動自在に支持するレバーピン30(図5に図示)が貫通
する孔2u、後述するアーム24の回動軸でありかつ一
方向に付勢するねじりばね29を支持するレバースクリ
ュー31が貫通固設される孔2v、このねじりばね29
の一端が係止される孔2wがそれぞれ形成されている。
【0023】一方、図8に示すように左側壁2bには円
形状の孔2eが形成されているとともに、左側壁2bに
おける孔2eの内周面には、全周にわたって所定数の山
形状の歯2g…が形成されている。その場合、歯2gは
ウェビング引出し方向αに対面する面が比較的急な傾斜
面となっているのに対して、ウェビング巻取り方向βに
対面する面が比較的緩やかな傾斜面となっている。更
に、左側壁2bには、3個の係止孔2h,2i,2j、円
弧状のガイド孔2q、後述するウェビングガイド22の
軸を支持する円弧状溝2t、およびクランプ部材25の
回動軸を回動自在に支持する孔2xがそれぞれ形成され
ている。
形状の孔2eが形成されているとともに、左側壁2bに
おける孔2eの内周面には、全周にわたって所定数の山
形状の歯2g…が形成されている。その場合、歯2gは
ウェビング引出し方向αに対面する面が比較的急な傾斜
面となっているのに対して、ウェビング巻取り方向βに
対面する面が比較的緩やかな傾斜面となっている。更
に、左側壁2bには、3個の係止孔2h,2i,2j、円
弧状のガイド孔2q、後述するウェビングガイド22の
軸を支持する円弧状溝2t、およびクランプ部材25の
回動軸を回動自在に支持する孔2xがそれぞれ形成され
ている。
【0024】この左側壁2bの歯2gには、後述するジ
ョイントピン19の一端に連結されかつ一端がリールシ
ャフト4のフランジ状部4cに形成された第5凹嵌部4
xに回動可能に支持され、他端が第4凹嵌部4uに配置
される係止部となっているバックアップパウル20が係
合可能となっている。図23に示すように、このバック
アップパウル20はほぼ扇形に形成され、扇のかなめの
部分に断面矩形状の貫通孔20aを有するボス部20b
が形成されている。扇のかなめと反対側の端部には爪部
20cが形成されており、更にこの爪部20cの先端に
は、フレーム2の左側壁2bの歯2gに係合可能な歯2
0dが形成されている。このバックアップパウル20の
取付等の詳細は後述する。
ョイントピン19の一端に連結されかつ一端がリールシ
ャフト4のフランジ状部4cに形成された第5凹嵌部4
xに回動可能に支持され、他端が第4凹嵌部4uに配置
される係止部となっているバックアップパウル20が係
合可能となっている。図23に示すように、このバック
アップパウル20はほぼ扇形に形成され、扇のかなめの
部分に断面矩形状の貫通孔20aを有するボス部20b
が形成されている。扇のかなめと反対側の端部には爪部
20cが形成されており、更にこの爪部20cの先端に
は、フレーム2の左側壁2bの歯2gに係合可能な歯2
0dが形成されている。このバックアップパウル20の
取付等の詳細は後述する。
【0025】右側壁2aの孔2dには、ロックリング2
3の外周面の一部が、ほとんど隙間なくかつ回動自在に
嵌入されている。図9に示すように、このロックリング
23はリング状に形成されており、その内周面には、全
周にわたって所定数の山形状の歯23a,…が形成され
ている。その場合、歯23aはウェビング引出し方向α
に対面する面が比較的急な傾斜面となっているのに対し
て、ウェビング巻取り方向βに対面する面が比較的緩や
かな傾斜面となっている。
3の外周面の一部が、ほとんど隙間なくかつ回動自在に
嵌入されている。図9に示すように、このロックリング
23はリング状に形成されており、その内周面には、全
周にわたって所定数の山形状の歯23a,…が形成され
ている。その場合、歯23aはウェビング引出し方向α
に対面する面が比較的急な傾斜面となっているのに対し
て、ウェビング巻取り方向βに対面する面が比較的緩や
かな傾斜面となっている。
【0026】また、同図(c)に示すようにロックリン
グ23の外周面は、左側と右側とで径が異なっていて断
面が段付き形状となっている。すなわち、左側外周面2
3bが小径の外周面となっており、右側外周面23cが
大径の外周面となっている。左側外周面23bの径は右
側壁2aの孔2dの径とほぼ等しいかまたは若干小さく
設定されている。更に、これらの外周面23b,23c
には6個の突起23dが周方向に等間隔をおいて形成さ
れている。これらの突起23dの周方向の長さは右側壁
2aの凹部2fの周方向の長さよりも所定量ηだけ短く
形成されている。更に、右側外周面23cには、後述す
るアーム24に相対回動可能に連結される。連結部23
eが形成されており、この連結部23eは、アーム24
に設けられた連結ピン24a(図27に図示)が嵌入さ
れる溝23fを備えている。
グ23の外周面は、左側と右側とで径が異なっていて断
面が段付き形状となっている。すなわち、左側外周面2
3bが小径の外周面となっており、右側外周面23cが
大径の外周面となっている。左側外周面23bの径は右
側壁2aの孔2dの径とほぼ等しいかまたは若干小さく
設定されている。更に、これらの外周面23b,23c
には6個の突起23dが周方向に等間隔をおいて形成さ
れている。これらの突起23dの周方向の長さは右側壁
2aの凹部2fの周方向の長さよりも所定量ηだけ短く
形成されている。更に、右側外周面23cには、後述す
るアーム24に相対回動可能に連結される。連結部23
eが形成されており、この連結部23eは、アーム24
に設けられた連結ピン24a(図27に図示)が嵌入さ
れる溝23fを備えている。
【0027】このように構成されたロックリング23
は、左側外周面23bが右側壁2aの孔2d内にほとん
ど隙間なくかつ回動自在に嵌入される。その場合、6個
の突起23dがそれぞれ凹部2f内に位置するようにさ
れているとともに、凹部2fの周方向長さが突起23d
の周方向長さよりも所定量ηだけ長くなっているので、
この所定量ηによって定まる回動角だけ、ロックリング
23は右側壁2aに対して回動可能となっている。
は、左側外周面23bが右側壁2aの孔2d内にほとん
ど隙間なくかつ回動自在に嵌入される。その場合、6個
の突起23dがそれぞれ凹部2f内に位置するようにさ
れているとともに、凹部2fの周方向長さが突起23d
の周方向長さよりも所定量ηだけ長くなっているので、
この所定量ηによって定まる回動角だけ、ロックリング
23は右側壁2aに対して回動可能となっている。
【0028】このロックリング23の歯23aには、一
端が後述するリールシャフト4のフランジ状部4bに形
成された第3凹嵌部4nに回動可能に支持され、他端が
第2凹嵌部4iに配置される係止部となっているメイン
パウル17が係合可能となっている。
端が後述するリールシャフト4のフランジ状部4bに形
成された第3凹嵌部4nに回動可能に支持され、他端が
第2凹嵌部4iに配置される係止部となっているメイン
パウル17が係合可能となっている。
【0029】図21に示すように、このメインパウル1
7はほぼ扇形に形成され、扇のかなめの部分に貫通孔1
7aを有するボス部17bが形成されている。扇のかな
めと反対側の端部には爪部17cが形成されており、更
にこの爪部17cの先端には、フレーム2の右側壁2a
に組み付けられたロックリング23の歯23aに係合可
能な歯17dが形成されている。このメインパウル17
の取付等の詳細は後述する。
7はほぼ扇形に形成され、扇のかなめの部分に貫通孔1
7aを有するボス部17bが形成されている。扇のかな
めと反対側の端部には爪部17cが形成されており、更
にこの爪部17cの先端には、フレーム2の右側壁2a
に組み付けられたロックリング23の歯23aに係合可
能な歯17dが形成されている。このメインパウル17
の取付等の詳細は後述する。
【0030】左側壁2bの歯2g、ロックリング23の
歯23a、メインパウル17およびバックアップパウル
20により、後述するリールシャフト4の少なくともウ
ェビング引き出し方向の回転をロックするロック手段が
構成されている。
歯23a、メインパウル17およびバックアップパウル
20により、後述するリールシャフト4の少なくともウ
ェビング引き出し方向の回転をロックするロック手段が
構成されている。
【0031】図5に示すように、フレーム2の左右側壁
2a,2b間にはウェビング3を巻き取るリールシャフ
ト4が配設されている。図10に示すように、このリー
ルシャフト4は、中央のウェビング巻取り部4aと、こ
のウェビング巻取り部4aの右、左両端に形成され、ウ
ェビング3を巻取りガイドする円形のフランジ状部4
b,4cと、フランジ状部4bの中心部に設けられ、軸
方向外方に突出する第1回転軸4dと、フランジ状部4
cの中心部に設けられ、第1回転軸4dと同軸の第2回
転軸4eとから構成されている。ウェビング巻取り部4
aには、ウェビング3を巻取り可能にするためにウェビ
ング3の先端が挿入されかつ係止される径方向の貫通孔
4fが穿設されている。この貫通孔4fの一端部側が幅
広に形成されており、したがって貫通孔4fは段部4g
を有した段付孔に形成され、この段部4gにウェビング
3の先端が係止されるようになっている。
2a,2b間にはウェビング3を巻き取るリールシャフ
ト4が配設されている。図10に示すように、このリー
ルシャフト4は、中央のウェビング巻取り部4aと、こ
のウェビング巻取り部4aの右、左両端に形成され、ウ
ェビング3を巻取りガイドする円形のフランジ状部4
b,4cと、フランジ状部4bの中心部に設けられ、軸
方向外方に突出する第1回転軸4dと、フランジ状部4
cの中心部に設けられ、第1回転軸4dと同軸の第2回
転軸4eとから構成されている。ウェビング巻取り部4
aには、ウェビング3を巻取り可能にするためにウェビ
ング3の先端が挿入されかつ係止される径方向の貫通孔
4fが穿設されている。この貫通孔4fの一端部側が幅
広に形成されており、したがって貫通孔4fは段部4g
を有した段付孔に形成され、この段部4gにウェビング
3の先端が係止されるようになっている。
【0032】図11に示すように右側のフランジ状部4
bには、パウルスプリング18(図1に図示)が収容さ
れる第1凹嵌部4hと、メインパウル17(詳細は後述
の図21に図示)の爪部17cが配置される第2凹嵌部
4iと、このメインパウル17の爪部17cに加えられ
る荷重を受ける荷重受け面4jが形成された荷重受け部
4kと、ジョイントピン19が回転可能に遊嵌される軸
方向の貫通孔4mと、この貫通孔4mの端部に形成され
た貫通孔4mと同心円形の第3凹嵌部4nとが設けられ
ている。第1、第2および第3凹嵌部4h,4i,4nが
フランジ状部4bの外周縁部4pの面に対して最も深く
軸方向にへこんでいるとともに、荷重受け部4kの面が
フランジ状部4bの外周縁部4pの面に対して各凹嵌部
4h,4i,4nよりは浅く軸方向にへこんでいる。した
がって、第2凹嵌部4iとフランジ状部4bの外周縁部
4pの第1凹嵌部4h形成部との間、フランジ状部4b
の外周縁部4pと荷重受け部4kとの間、および第2凹
嵌部4iと荷重受け部4kとの間には、それぞれ段部4
q,4r,4sが形成されている。また、荷重受け面4j
は貫通孔4mと同心円の所定長さの円弧から形成されて
いる。
bには、パウルスプリング18(図1に図示)が収容さ
れる第1凹嵌部4hと、メインパウル17(詳細は後述
の図21に図示)の爪部17cが配置される第2凹嵌部
4iと、このメインパウル17の爪部17cに加えられ
る荷重を受ける荷重受け面4jが形成された荷重受け部
4kと、ジョイントピン19が回転可能に遊嵌される軸
方向の貫通孔4mと、この貫通孔4mの端部に形成され
た貫通孔4mと同心円形の第3凹嵌部4nとが設けられ
ている。第1、第2および第3凹嵌部4h,4i,4nが
フランジ状部4bの外周縁部4pの面に対して最も深く
軸方向にへこんでいるとともに、荷重受け部4kの面が
フランジ状部4bの外周縁部4pの面に対して各凹嵌部
4h,4i,4nよりは浅く軸方向にへこんでいる。した
がって、第2凹嵌部4iとフランジ状部4bの外周縁部
4pの第1凹嵌部4h形成部との間、フランジ状部4b
の外周縁部4pと荷重受け部4kとの間、および第2凹
嵌部4iと荷重受け部4kとの間には、それぞれ段部4
q,4r,4sが形成されている。また、荷重受け面4j
は貫通孔4mと同心円の所定長さの円弧から形成されて
いる。
【0033】更に、フランジ状部4bの外周面には、リ
ールシャフト4が右、左側壁2a,2bの間に配設され
たとき、リールシャフト4を右側壁2aに対して軸方向
にガイドする右側ガイド部4tが3箇所周方向に等間隔
に形成されている。これらの右側ガイド部4tは、右、
左側壁2a,2bの孔2d,2eを容易に通過することが
できないような大きさに設定されている。しかし、これ
らの右側ガイド部4tは所定数の歯4t1を有してお
り、これらの歯4t1は左右側壁2a,2bに形成された
歯23a,2gと相似形にかつ若干小さく形成されてい
る。したがって、歯4t1が歯23aまたは歯2gと整
合されたとき、右側ガイド部4tを有するフランジ状部
4bは孔2dおよび孔2eを通過することができるよう
になる。
ールシャフト4が右、左側壁2a,2bの間に配設され
たとき、リールシャフト4を右側壁2aに対して軸方向
にガイドする右側ガイド部4tが3箇所周方向に等間隔
に形成されている。これらの右側ガイド部4tは、右、
左側壁2a,2bの孔2d,2eを容易に通過することが
できないような大きさに設定されている。しかし、これ
らの右側ガイド部4tは所定数の歯4t1を有してお
り、これらの歯4t1は左右側壁2a,2bに形成された
歯23a,2gと相似形にかつ若干小さく形成されてい
る。したがって、歯4t1が歯23aまたは歯2gと整
合されたとき、右側ガイド部4tを有するフランジ状部
4bは孔2dおよび孔2eを通過することができるよう
になる。
【0034】更に、第1回転軸4dの先端は小径部4d
1とされており、この小径部4d1は後述するようにロッ
クギヤ第1カバー13の小孔13nに回転可能に嵌入支
持される。
1とされており、この小径部4d1は後述するようにロッ
クギヤ第1カバー13の小孔13nに回転可能に嵌入支
持される。
【0035】また、図12に示すように左側のフランジ
状部4cには、バックアップパウル20(詳細は後述の
図23に図示)の爪部20cが配置される第4凹嵌部4
uと、このバックアップパウル20の爪部20cに加え
られる荷重を受ける荷重受け面4vが形成された荷重受
け部4wと、ジョイントピン19が回転可能に遊嵌され
る軸方向の貫通孔4mと、この貫通孔4mの端部に形成
された貫通孔4mと同心円形の第5凹嵌部4xが設けら
れている。第4および第5凹嵌部4u,4xがフランジ
状部4cの外周縁部4yの面に対して最も深く軸方向に
へこんでいるとともに、荷重受け部4wの面がフランジ
状部4cの外周縁部4yの面に対して各凹嵌部4u,4
xよりは浅く軸方向にへこんでいる。したがって、第4
凹嵌部4uとフランジ状部4cの外周縁部4yとの間、
フランジ状部4cの外周縁部4yと荷重受け部4wとの
間、および第4凹嵌部4uと荷重受け部4wとの間に
は、それぞれ段部4z,4A,4Bが形成されている。ま
た、荷重受け面4vは貫通孔4mと同心円の所定長さの
円弧から形成されている。
状部4cには、バックアップパウル20(詳細は後述の
図23に図示)の爪部20cが配置される第4凹嵌部4
uと、このバックアップパウル20の爪部20cに加え
られる荷重を受ける荷重受け面4vが形成された荷重受
け部4wと、ジョイントピン19が回転可能に遊嵌され
る軸方向の貫通孔4mと、この貫通孔4mの端部に形成
された貫通孔4mと同心円形の第5凹嵌部4xが設けら
れている。第4および第5凹嵌部4u,4xがフランジ
状部4cの外周縁部4yの面に対して最も深く軸方向に
へこんでいるとともに、荷重受け部4wの面がフランジ
状部4cの外周縁部4yの面に対して各凹嵌部4u,4
xよりは浅く軸方向にへこんでいる。したがって、第4
凹嵌部4uとフランジ状部4cの外周縁部4yとの間、
フランジ状部4cの外周縁部4yと荷重受け部4wとの
間、および第4凹嵌部4uと荷重受け部4wとの間に
は、それぞれ段部4z,4A,4Bが形成されている。ま
た、荷重受け面4vは貫通孔4mと同心円の所定長さの
円弧から形成されている。
【0036】更に、フランジ状部4cの外周面にも、リ
ールシャフト4が右、左側壁2a,2bの間に配設され
たとき、リールシャフト4を左側壁2bに対して軸方向
にガイドする左側ガイド部4Dが3箇所周方向に等間隔
に形成されている。これらの左側ガイド部4Dは、右、
左側壁2a,2bの孔2d,2eを容易に通過することが
できないような大きさに設定されている。しかし、これ
らの左側ガイド部4Dは所定数の歯4D1を有してお
り、これらの歯4D1は左右側壁2a,2bに形成された
歯23a,2gと相似形にかつ若干小さく形成されてい
る。したがって、歯4D1が歯23aまたは歯2gと整
合されたとき、左側ガイド部4tを有するフランジ状部
4cは孔2dおよび孔2eを通過することができるよう
になる。
ールシャフト4が右、左側壁2a,2bの間に配設され
たとき、リールシャフト4を左側壁2bに対して軸方向
にガイドする左側ガイド部4Dが3箇所周方向に等間隔
に形成されている。これらの左側ガイド部4Dは、右、
左側壁2a,2bの孔2d,2eを容易に通過することが
できないような大きさに設定されている。しかし、これ
らの左側ガイド部4Dは所定数の歯4D1を有してお
り、これらの歯4D1は左右側壁2a,2bに形成された
歯23a,2gと相似形にかつ若干小さく形成されてい
る。したがって、歯4D1が歯23aまたは歯2gと整
合されたとき、左側ガイド部4tを有するフランジ状部
4cは孔2dおよび孔2eを通過することができるよう
になる。
【0037】更にフランジ状部4cから軸方向に突出す
る第2回転軸4eは、先端部4e1が断面円形に形成さ
れているとともに、根元部4e2が断面角形(本実施例
の場合は正方形)に形成されている。
る第2回転軸4eは、先端部4e1が断面円形に形成さ
れているとともに、根元部4e2が断面角形(本実施例
の場合は正方形)に形成されている。
【0038】図10から明らかなように、貫通孔4mは
フランジ状部4b,4cを貫通するばかりでなく、中央
のウェビング巻取り部4aをも軸方向に貫通しており、
すなわち貫通孔4mはリールシャフト4を軸方向に貫通
して設けられている。
フランジ状部4b,4cを貫通するばかりでなく、中央
のウェビング巻取り部4aをも軸方向に貫通しており、
すなわち貫通孔4mはリールシャフト4を軸方向に貫通
して設けられている。
【0039】図2および図5に示すように、左側壁2b
には、リールシャフト4にウェビング3の巻取り力を付
与する付勢力付与手段5が取り付けられている。更に、
図1,図3および図5に示すように右側壁2aにはシー
トベルトロック作動手段6が取り付けられているととも
に、図3および図5に示すように車両に所定の減速度が
作用したとき、その減速度を感知してシートベルトロッ
ク作動手段6を動作させる減速度感知手段7が設けられ
ている。
には、リールシャフト4にウェビング3の巻取り力を付
与する付勢力付与手段5が取り付けられている。更に、
図1,図3および図5に示すように右側壁2aにはシー
トベルトロック作動手段6が取り付けられているととも
に、図3および図5に示すように車両に所定の減速度が
作用したとき、その減速度を感知してシートベルトロッ
ク作動手段6を動作させる減速度感知手段7が設けられ
ている。
【0040】図2に示すように、付勢力付与手段5は、
渦巻ばねからなるパワースプリング8、このパワースプ
リング8の内側端8aが連結されてばね力が加えられる
ブッシュ9、パワースプリング8の外側端8bが固定さ
れるとともにこのパワースプリング8を収容するスプリ
ングケース10およびスプリングケース10に取り付け
られてパワースプリング8を覆うカバー11とから構成
されている。
渦巻ばねからなるパワースプリング8、このパワースプ
リング8の内側端8aが連結されてばね力が加えられる
ブッシュ9、パワースプリング8の外側端8bが固定さ
れるとともにこのパワースプリング8を収容するスプリ
ングケース10およびスプリングケース10に取り付け
られてパワースプリング8を覆うカバー11とから構成
されている。
【0041】図13に示すように、ブッシュ9の中心部
には、リールシャフト4の第2回転軸4eの根元部4e
2が嵌入可能な貫通孔9aが軸方向に穿設されている。
この貫通孔9aの断面形状は第2回転軸4eの根元部4
e2の断面形状と同形状の角形とされている。また、ブ
ッシュ9には、その外周面に開口する4個の断面U字状
の溝9b,9c,9d,9eが設けられている。これらの
溝のうち、溝9bと溝9d、および溝9cと溝9eがそ
れぞれブッシュ9の中心に関して径方向反対側に配置さ
れている。後述するように、これらの溝にはスプリング
ピン12(図2に図示)が貫通されるようになってい
る。更に、ブッシュ9にはスプリング8の内側端8aが
嵌入、係止される係止溝9fが設けられている。
には、リールシャフト4の第2回転軸4eの根元部4e
2が嵌入可能な貫通孔9aが軸方向に穿設されている。
この貫通孔9aの断面形状は第2回転軸4eの根元部4
e2の断面形状と同形状の角形とされている。また、ブ
ッシュ9には、その外周面に開口する4個の断面U字状
の溝9b,9c,9d,9eが設けられている。これらの
溝のうち、溝9bと溝9d、および溝9cと溝9eがそ
れぞれブッシュ9の中心に関して径方向反対側に配置さ
れている。後述するように、これらの溝にはスプリング
ピン12(図2に図示)が貫通されるようになってい
る。更に、ブッシュ9にはスプリング8の内側端8aが
嵌入、係止される係止溝9fが設けられている。
【0042】このブッシュ9はその孔9aに第2回転軸
4eの根元部4e2が嵌入されることによりその第2回
転軸4eに相対回転不能に嵌合連結されるようになって
おり、これによりスプリング8のばね力がブッシュ9を
介してリールシャフト4にウェビング3の巻取り方向β
に常時作用するようになっている。
4eの根元部4e2が嵌入されることによりその第2回
転軸4eに相対回転不能に嵌合連結されるようになって
おり、これによりスプリング8のばね力がブッシュ9を
介してリールシャフト4にウェビング3の巻取り方向β
に常時作用するようになっている。
【0043】図14に示すように、スプリングケース1
0はほぼ中心部にリールシャフト4の第2回転軸4eの
根元部4e1が遊嵌される孔10aが穿設されていると
ともに、スプリングピン12が貫通する一対の小孔10
b,10cが孔10aを挟んで穿設されている。また、
スプリングケース10の外周端部近傍には、スプリング
8の外側端8bが係止する係止部10dが設けられてい
る。
0はほぼ中心部にリールシャフト4の第2回転軸4eの
根元部4e1が遊嵌される孔10aが穿設されていると
ともに、スプリングピン12が貫通する一対の小孔10
b,10cが孔10aを挟んで穿設されている。また、
スプリングケース10の外周端部近傍には、スプリング
8の外側端8bが係止する係止部10dが設けられてい
る。
【0044】図15に示すように、カバー11はほぼ中
央部にリールシャフト4の第2回転軸4eの先端部4e
1を回動自在に支持する孔11aが穿設されているとと
もに、スプリングピン12が貫通する一対の小孔11
b,11cが孔11aを挟んで穿設されている。また、
カバー11の端部に形成されたフランジ部には、3個の
係止突起11d,11e,11fが設けられている。これ
らの係止突起11d,11e,11fは、それぞれフレー
ム2の左側壁2bに穿設された対応する係止孔2h,2
i,2jに嵌入係止されるようになっており、これによ
り付勢力付与手段5がフレーム2の左側壁2bに着脱可
能に取り付けられる。
央部にリールシャフト4の第2回転軸4eの先端部4e
1を回動自在に支持する孔11aが穿設されているとと
もに、スプリングピン12が貫通する一対の小孔11
b,11cが孔11aを挟んで穿設されている。また、
カバー11の端部に形成されたフランジ部には、3個の
係止突起11d,11e,11fが設けられている。これ
らの係止突起11d,11e,11fは、それぞれフレー
ム2の左側壁2bに穿設された対応する係止孔2h,2
i,2jに嵌入係止されるようになっており、これによ
り付勢力付与手段5がフレーム2の左側壁2bに着脱可
能に取り付けられる。
【0045】ところで、シートベルトリトラクタを組み
立てる際には、付勢力付与手段5をサブアッセンブリと
して予め組み立て、このサブアッセンブリをフレーム2
の左側壁2bに取り付けるようにしている。その場合、
付勢力付与手段5をサブアッセンブリした状態では、リ
ールシャフト4に常時ばね力をウェビング巻取り方向β
に付与するようにするために、パワースプリング8をウ
ェビング引出し方向αに所定量巻いた状態に保持してお
く必要がある。そのために、図2に示すようなスプリン
グピン12が用いられている。
立てる際には、付勢力付与手段5をサブアッセンブリと
して予め組み立て、このサブアッセンブリをフレーム2
の左側壁2bに取り付けるようにしている。その場合、
付勢力付与手段5をサブアッセンブリした状態では、リ
ールシャフト4に常時ばね力をウェビング巻取り方向β
に付与するようにするために、パワースプリング8をウ
ェビング引出し方向αに所定量巻いた状態に保持してお
く必要がある。そのために、図2に示すようなスプリン
グピン12が用いられている。
【0046】図16に詳細に示すように、このスプリン
グピン12は弾性線材を折り曲げて形成されており、2
本の回転阻止腕12a,12bを備えている。そして、
付勢力付与手段5のサブアッセンブリ状態でパワースプ
リング8が巻き戻ることのないようにするため、これら
の回転阻止腕12a,12bを、図2に示すようにスプ
リングカバー11の小孔11b,11c、ブッシュ9の
溝9b,9cのいずれか一方、溝9d,9eのいずれか一
方、スプリングケース10の小孔10b,10cに貫通
することにより、パワースプリング8の巻戻りを阻止す
るようにしている。
グピン12は弾性線材を折り曲げて形成されており、2
本の回転阻止腕12a,12bを備えている。そして、
付勢力付与手段5のサブアッセンブリ状態でパワースプ
リング8が巻き戻ることのないようにするため、これら
の回転阻止腕12a,12bを、図2に示すようにスプ
リングカバー11の小孔11b,11c、ブッシュ9の
溝9b,9cのいずれか一方、溝9d,9eのいずれか一
方、スプリングケース10の小孔10b,10cに貫通
することにより、パワースプリング8の巻戻りを阻止す
るようにしている。
【0047】一方、図1および図3に示すようにシート
ベルトロック作動手段6は、フレーム2の右側壁2aに
固定されるロックギヤ第1カバー13と、ロックギヤ1
4と、このロックギヤ14に揺動可能に取り付けられる
慣性体15と、ロックギヤ14および慣性体15間に配
設されるコントロールばね16と、リールシャフト4の
第1凹嵌部4h内に収容されかつリールシャフト4およ
びメインパウル17間に縮設されるパウルスプリング1
8と、リールシャフト4の軸方向孔4mを貫通するジョ
イントピン19と、フレーム2の右側壁2aに嵌合支持
されて、ロックギヤ第1カバー13、ロックギヤ14、
慣性体15、メインパウル17、ジョイントピン19お
よび減速度感知手段7を覆うロックギヤ第2カバー21
とから構成されている。更に、図1に示すようにシート
ベルトリトラクタ1は、ウェビング3を案内するウェビ
ングガイド22を備えている。
ベルトロック作動手段6は、フレーム2の右側壁2aに
固定されるロックギヤ第1カバー13と、ロックギヤ1
4と、このロックギヤ14に揺動可能に取り付けられる
慣性体15と、ロックギヤ14および慣性体15間に配
設されるコントロールばね16と、リールシャフト4の
第1凹嵌部4h内に収容されかつリールシャフト4およ
びメインパウル17間に縮設されるパウルスプリング1
8と、リールシャフト4の軸方向孔4mを貫通するジョ
イントピン19と、フレーム2の右側壁2aに嵌合支持
されて、ロックギヤ第1カバー13、ロックギヤ14、
慣性体15、メインパウル17、ジョイントピン19お
よび減速度感知手段7を覆うロックギヤ第2カバー21
とから構成されている。更に、図1に示すようにシート
ベルトリトラクタ1は、ウェビング3を案内するウェビ
ングガイド22を備えている。
【0048】図17および図18に示すように、ロック
ギヤ第1カバー13は、フレーム2の右側壁2aに相対
する側の面にリング状部材13aを有しており、このリ
ング状部材13aの内周面には全周にわたって所定数の
歯13c,13c,…が形成されている。これらの環状の
歯13cは3角形の山形に形成されており、その場合ウ
ェビング引出し方向αに対面する面がほぼ垂直面となっ
ているのに対して、ウェビング巻取り方向βに対面する
面が比較的緩やかな傾斜面となっている。また、図17
に示すようにロックギヤ第1カバー13の、フレーム2
の右側壁2aに相対する側の面には、3個の係止突起1
3d,13e,13fが設けられている。これらの係止突
起13d,13e,13fが右側壁2aに形成された係止
孔2k,2m,2nにそれぞれ嵌合されることにより、ロ
ックギヤ第1カバー13がフレーム2に着脱可能に取り
付けられる。
ギヤ第1カバー13は、フレーム2の右側壁2aに相対
する側の面にリング状部材13aを有しており、このリ
ング状部材13aの内周面には全周にわたって所定数の
歯13c,13c,…が形成されている。これらの環状の
歯13cは3角形の山形に形成されており、その場合ウ
ェビング引出し方向αに対面する面がほぼ垂直面となっ
ているのに対して、ウェビング巻取り方向βに対面する
面が比較的緩やかな傾斜面となっている。また、図17
に示すようにロックギヤ第1カバー13の、フレーム2
の右側壁2aに相対する側の面には、3個の係止突起1
3d,13e,13fが設けられている。これらの係止突
起13d,13e,13fが右側壁2aに形成された係止
孔2k,2m,2nにそれぞれ嵌合されることにより、ロ
ックギヤ第1カバー13がフレーム2に着脱可能に取り
付けられる。
【0049】更に、図18に示すようにロックギヤ第1
カバー13の、係止突起13d,13e,13f側の面と
反対側の面に開口するようにして、減速度感知手段7の
収容部13gが設けられている。この収容部13gの内
壁には、減速度感知手段7を図18の紙面に対して垂直
方向に案内しかつ固定支持する一対のガイド部材13
h,13iが設けられている。これらのガイド部材13
h,13iの互いに対向する面には、それぞれガイド部
材13h,13iの長手方向に延びる断面台形の凹嵌部
13j,13kが形成されている。すなわち、凹嵌部1
3j,13kの両側壁13j1,13j2,13k1,13k2
は、それぞれ傾斜面とされている。
カバー13の、係止突起13d,13e,13f側の面と
反対側の面に開口するようにして、減速度感知手段7の
収容部13gが設けられている。この収容部13gの内
壁には、減速度感知手段7を図18の紙面に対して垂直
方向に案内しかつ固定支持する一対のガイド部材13
h,13iが設けられている。これらのガイド部材13
h,13iの互いに対向する面には、それぞれガイド部
材13h,13iの長手方向に延びる断面台形の凹嵌部
13j,13kが形成されている。すなわち、凹嵌部1
3j,13kの両側壁13j1,13j2,13k1,13k2
は、それぞれ傾斜面とされている。
【0050】更に、ロックギヤ第1カバー13の係止突
起側の面と反対側の面には、環状の歯13cが形成され
ている位置に円形の側壁13mが形成されており、この
側壁13mの中心位置、すなわち環状の歯13cの中心
位置には、小孔13nが穿設されている。この小孔13
nにはリールシャフト13における第1回転軸4dの先
端小径部4d1がほとんど隙間なく遊嵌されるようにな
っており、これにより第1回転軸4dは小孔13nに回
転可能に支持される。
起側の面と反対側の面には、環状の歯13cが形成され
ている位置に円形の側壁13mが形成されており、この
側壁13mの中心位置、すなわち環状の歯13cの中心
位置には、小孔13nが穿設されている。この小孔13
nにはリールシャフト13における第1回転軸4dの先
端小径部4d1がほとんど隙間なく遊嵌されるようにな
っており、これにより第1回転軸4dは小孔13nに回
転可能に支持される。
【0051】ロックギヤ14は、図19(a)に示すよ
うに円形の平板部14aとこの平板部14aの外周端に
形成された環状のフランジ14bとから構成されてい
る。フランジ14bの外周面には所定数の歯14c,1
4c,…が形成されている。これらの歯14cは3角形
の山形に形成されており、その場合ウェビング引出し方
向αに対面する面が比較的緩やかな傾斜面となっている
のに対して、ウェビング巻取り方向βに対面する面がほ
ぼ垂直面となっている。
うに円形の平板部14aとこの平板部14aの外周端に
形成された環状のフランジ14bとから構成されてい
る。フランジ14bの外周面には所定数の歯14c,1
4c,…が形成されている。これらの歯14cは3角形
の山形に形成されており、その場合ウェビング引出し方
向αに対面する面が比較的緩やかな傾斜面となっている
のに対して、ウェビング巻取り方向βに対面する面がほ
ぼ垂直面となっている。
【0052】同図(a)及び(b)に示すように、平板
部14aの、同図(b)において左側面(フランジ14
bにより囲まれている側の面)には、コントロールばね
16の一端を支持するばね受け部材14dが立設されて
おり、このばね受け部材14dにはばねガイド部14e
が平板部14aに平行に立設されている。更に平板部1
4aには軸14fが立設されており、この軸14fには
後述するように慣性体15が揺動自在に支持されるよう
になっている。そして、この軸14fに隣接して円弧状
の抜け止め部材14gが立設されている。
部14aの、同図(b)において左側面(フランジ14
bにより囲まれている側の面)には、コントロールばね
16の一端を支持するばね受け部材14dが立設されて
おり、このばね受け部材14dにはばねガイド部14e
が平板部14aに平行に立設されている。更に平板部1
4aには軸14fが立設されており、この軸14fには
後述するように慣性体15が揺動自在に支持されるよう
になっている。そして、この軸14fに隣接して円弧状
の抜け止め部材14gが立設されている。
【0053】同図(c)に示すように、この抜け止め部
材14gの先端には係止爪14g1が形成されており、
この係止爪14g1は上面が傾斜面とされているととも
に、軸14fに向かってほんのわずか突出するようにし
て形成されている。したがって、慣性体15が軸14f
に嵌合されるとき、慣性体15は係止爪14g1の傾斜
面を押圧するので、抜け止め部材14gが軸14fと抜
け止め部材14gとの間の間隙を若干開くように弾性変
形し、これにより慣性体15はこの係止爪14g1を乗
り越えて、軸14fおよび抜け止め部材14gによって
囲まれる空間内に収容される。
材14gの先端には係止爪14g1が形成されており、
この係止爪14g1は上面が傾斜面とされているととも
に、軸14fに向かってほんのわずか突出するようにし
て形成されている。したがって、慣性体15が軸14f
に嵌合されるとき、慣性体15は係止爪14g1の傾斜
面を押圧するので、抜け止め部材14gが軸14fと抜
け止め部材14gとの間の間隙を若干開くように弾性変
形し、これにより慣性体15はこの係止爪14g1を乗
り越えて、軸14fおよび抜け止め部材14gによって
囲まれる空間内に収容される。
【0054】この状態では、慣性体15は図19(c)
において上方へ軸方向に移動しようとしても、係止爪1
4g1によってその軸方向移動が阻止されるので、軸1
4fから抜け出ることが阻止される。しかし、係止爪1
4g1の突出量がわずかで、慣性体15と係止爪14g1
とは軽く係合するようになるので、慣性体に軸14fか
ら抜け出す方向にわずかの外力を加えることにより、慣
性体15は係止爪14g1を乗り越えて軸14fから容
易に抜け出ることができるようになっている。この抜け
止め部材14gにより、慣性体15の軸14fに対する
着脱が簡単となるとともに、慣性体15が軸14に確実
に揺動可能に支持されるようになる。
において上方へ軸方向に移動しようとしても、係止爪1
4g1によってその軸方向移動が阻止されるので、軸1
4fから抜け出ることが阻止される。しかし、係止爪1
4g1の突出量がわずかで、慣性体15と係止爪14g1
とは軽く係合するようになるので、慣性体に軸14fか
ら抜け出す方向にわずかの外力を加えることにより、慣
性体15は係止爪14g1を乗り越えて軸14fから容
易に抜け出ることができるようになっている。この抜け
止め部材14gにより、慣性体15の軸14fに対する
着脱が簡単となるとともに、慣性体15が軸14に確実
に揺動可能に支持されるようになる。
【0055】更に、平板部14aには第1ストッパ14
hおよび第2ストッパ14iが立設されているととも
に、平板部14aの中央には筒状の回転軸14jが軸方
向に立設されている。なお、この筒状の回転軸14jの
孔には、リールシャフト4の第1回転軸4dが貫通さ
れ、回転軸14jはこの第1回転軸4dを中心に回転可
能となっている。
hおよび第2ストッパ14iが立設されているととも
に、平板部14aの中央には筒状の回転軸14jが軸方
向に立設されている。なお、この筒状の回転軸14jの
孔には、リールシャフト4の第1回転軸4dが貫通さ
れ、回転軸14jはこの第1回転軸4dを中心に回転可
能となっている。
【0056】更に平板部14aには、この平板部14a
を貫通する所定形状の第1、第2および第3カム孔14
k,14m,14nがそれぞれ穿設されている。同図
(b)に示すように、これらの第1、第2および第3カ
ム孔14k,14m,14nの周縁部には、これらのカム
孔に嵌入されるカムフォロワが確実に案内されるように
し、しかもカム孔周縁部を補強するため、平板部14a
よりも厚肉に形成されている。第2および第3カム孔1
4m,14nのカム形状の詳細にについては後述する。
第1カム孔14kは回転軸14jを中心とする円弧とし
て形成されている。
を貫通する所定形状の第1、第2および第3カム孔14
k,14m,14nがそれぞれ穿設されている。同図
(b)に示すように、これらの第1、第2および第3カ
ム孔14k,14m,14nの周縁部には、これらのカム
孔に嵌入されるカムフォロワが確実に案内されるように
し、しかもカム孔周縁部を補強するため、平板部14a
よりも厚肉に形成されている。第2および第3カム孔1
4m,14nのカム形状の詳細にについては後述する。
第1カム孔14kは回転軸14jを中心とする円弧とし
て形成されている。
【0057】一方、同図(b)において平板部14aの
右側面(フランジ14bにより囲まれない側の面)に
は、パウルスプリング18の一端を支持するばね受け部
材14pが立設されており、このばね受け部材14pに
はばねガイド部14qが平板部14aに平行に立設され
ている。
右側面(フランジ14bにより囲まれない側の面)に
は、パウルスプリング18の一端を支持するばね受け部
材14pが立設されており、このばね受け部材14pに
はばねガイド部14qが平板部14aに平行に立設され
ている。
【0058】図20に示すように、慣性体15は平板か
ら概略C形状に形成されており、その中央に孔15aを
有するボス部15bが形成されている。また、一方の端
部には係止爪15cが形成されているとともに、他端に
はコントロールばね16の他端が支持されかつ案内され
るばね受け部15dおよびばねガイド部15eが設けら
れている。図4に示すようにこの慣性体15は孔15a
をロックギヤ14の軸14fに嵌合することにより揺動
自在にロックギヤ14に支持されるようになっており、
その場合前述したように抜け止め部材14gの係止爪1
4g1に慣性体15のボス部15bが係止されることに
より、慣性体15の軸14fからの抜けが防止される。
ら概略C形状に形成されており、その中央に孔15aを
有するボス部15bが形成されている。また、一方の端
部には係止爪15cが形成されているとともに、他端に
はコントロールばね16の他端が支持されかつ案内され
るばね受け部15dおよびばねガイド部15eが設けら
れている。図4に示すようにこの慣性体15は孔15a
をロックギヤ14の軸14fに嵌合することにより揺動
自在にロックギヤ14に支持されるようになっており、
その場合前述したように抜け止め部材14gの係止爪1
4g1に慣性体15のボス部15bが係止されることに
より、慣性体15の軸14fからの抜けが防止される。
【0059】図4に示すように、コントロールばね16
は、慣性体15が軸14fに揺動自在に支持された状態
でロックギヤ14および慣性体15の両ガイド部14
e,15eに嵌合されて、ばね受け部材14dとばね受
け部15dとの間に縮設されている。したがって、この
コントロールばね16のばね力により、慣性体15はロ
ックギヤ14に対してα方向に常時付勢されていて、通
常時は実線で示すように第1ストッパ14hに当接した
位置に保持される。また、慣性体15がロックギヤ14
に対してβ方向にコントロールばね15のばね力に抗し
て回転したとき二点鎖線で示すように第2ストッパ14
iに当接した位置となる。
は、慣性体15が軸14fに揺動自在に支持された状態
でロックギヤ14および慣性体15の両ガイド部14
e,15eに嵌合されて、ばね受け部材14dとばね受
け部15dとの間に縮設されている。したがって、この
コントロールばね16のばね力により、慣性体15はロ
ックギヤ14に対してα方向に常時付勢されていて、通
常時は実線で示すように第1ストッパ14hに当接した
位置に保持される。また、慣性体15がロックギヤ14
に対してβ方向にコントロールばね15のばね力に抗し
て回転したとき二点鎖線で示すように第2ストッパ14
iに当接した位置となる。
【0060】図4および図5に示すように、シートベル
トリトラクタ1を組み立てた状態では、ロックギヤ第1
カバー13の歯13cがロックギヤ14の環状のフラン
ジ14bの内側で、このフランジ14bと慣性体15と
の間に位置する。そして、慣性体15が通常時には図4
に実線で示す第1ストッパ14hに当接した位置に保持
されているので、係止爪15cは歯13cから離れた非
係合位置に保持されている。また、慣性体15が図4に
二点鎖線で示す第2ストッパ14iに当接した位置にあ
るときは、係止爪15cは歯13cとの係合可能位置と
なる。
トリトラクタ1を組み立てた状態では、ロックギヤ第1
カバー13の歯13cがロックギヤ14の環状のフラン
ジ14bの内側で、このフランジ14bと慣性体15と
の間に位置する。そして、慣性体15が通常時には図4
に実線で示す第1ストッパ14hに当接した位置に保持
されているので、係止爪15cは歯13cから離れた非
係合位置に保持されている。また、慣性体15が図4に
二点鎖線で示す第2ストッパ14iに当接した位置にあ
るときは、係止爪15cは歯13cとの係合可能位置と
なる。
【0061】係止爪15cがこの係合可能位置にある時
にロックギヤ14がウェビング引出し方向αに回転する
と、係止爪15cが歯13cと係合し、ロックギヤ14
はそれ以上のウェビング引出し方向αの回転が阻止され
る。係止爪15cが係合可能位置にある時にロックギヤ
14がウェビング巻取り方向βに回転すると、係止爪1
5cが歯13cのゆるやかな傾斜面に沿ってコントロー
ルばね16に抗して移動して歯13cを飛び越えるの
で、ロックギヤ14はウェビング巻取り方向βに対して
は回転可能となっている。
にロックギヤ14がウェビング引出し方向αに回転する
と、係止爪15cが歯13cと係合し、ロックギヤ14
はそれ以上のウェビング引出し方向αの回転が阻止され
る。係止爪15cが係合可能位置にある時にロックギヤ
14がウェビング巻取り方向βに回転すると、係止爪1
5cが歯13cのゆるやかな傾斜面に沿ってコントロー
ルばね16に抗して移動して歯13cを飛び越えるの
で、ロックギヤ14はウェビング巻取り方向βに対して
は回転可能となっている。
【0062】図11に示すようにメインパウル17のボ
ス部17bがリールシャフト4のフランジ状部4bの第
3凹嵌部4nに回動可能に嵌合されるようになってお
り、したがって、メインパウル17はボス部17bを中
心にリールシャフト4に対して揺動自在に設けられるよ
うになっている。その場合、メインパウル17はフラン
ジ状部4bに形成された段部4qに当接することによ
り、それ以上のα方向の回動が阻止されるとともに、フ
ランジ状部4bに形成された段部4rに当接することに
より、それ以上のβ方向の回動が阻止されるようになっ
ている。すなわち、これらの段部4q,4rはそれぞれ
メインパウル17のα方向の回動を規制するストッパと
なっている。
ス部17bがリールシャフト4のフランジ状部4bの第
3凹嵌部4nに回動可能に嵌合されるようになってお
り、したがって、メインパウル17はボス部17bを中
心にリールシャフト4に対して揺動自在に設けられるよ
うになっている。その場合、メインパウル17はフラン
ジ状部4bに形成された段部4qに当接することによ
り、それ以上のα方向の回動が阻止されるとともに、フ
ランジ状部4bに形成された段部4rに当接することに
より、それ以上のβ方向の回動が阻止されるようになっ
ている。すなわち、これらの段部4q,4rはそれぞれ
メインパウル17のα方向の回動を規制するストッパと
なっている。
【0063】また、メインパウル17は、段部4qに当
接した状態ではその先端の歯17dがフランジ状部4b
の外周面から完全に内側に位置し、また段部4qに当接
した状態では歯17dがフランジ状部4bの外周面から
外側に突出して後述するようにフレーム2の右側壁2a
の歯23aに係合する位置となるようされている。ま
た、爪部17cの歯17dと反対側の端には荷重伝達部
17eが形成されている。この荷重伝達部17eは、貫
通孔17aおよびボス部17bと同心の円からなる円弧
によって形成されている。
接した状態ではその先端の歯17dがフランジ状部4b
の外周面から完全に内側に位置し、また段部4qに当接
した状態では歯17dがフランジ状部4bの外周面から
外側に突出して後述するようにフレーム2の右側壁2a
の歯23aに係合する位置となるようされている。ま
た、爪部17cの歯17dと反対側の端には荷重伝達部
17eが形成されている。この荷重伝達部17eは、貫
通孔17aおよびボス部17bと同心の円からなる円弧
によって形成されている。
【0064】図11に二点鎖線で示すように、このメイ
ンパウル17は、そのボス部17bがリールシャフト4
の第3凹嵌部4nに回転可能に嵌合されることにより、
右側フランジ状部4bに取り付けられる。メインパウル
17が右側フランジ状部4bに取り付けられた状態で
は、爪部17cが第2凹嵌部4iに位置するとともに、
荷重伝達部17eがリールシャフト4の荷重受け面4j
に当接するようになる。その場合、荷重伝達部17eお
よびリールシャフト4の荷重受け面4jがともに同一同
心円の円弧によって形成されているので、荷重伝達部1
7eはメインパウル17の位置に関係なく荷重伝達部1
7eがリールシャフト4の荷重受け面4jに常時当接す
る。
ンパウル17は、そのボス部17bがリールシャフト4
の第3凹嵌部4nに回転可能に嵌合されることにより、
右側フランジ状部4bに取り付けられる。メインパウル
17が右側フランジ状部4bに取り付けられた状態で
は、爪部17cが第2凹嵌部4iに位置するとともに、
荷重伝達部17eがリールシャフト4の荷重受け面4j
に当接するようになる。その場合、荷重伝達部17eお
よびリールシャフト4の荷重受け面4jがともに同一同
心円の円弧によって形成されているので、荷重伝達部1
7eはメインパウル17の位置に関係なく荷重伝達部1
7eがリールシャフト4の荷重受け面4jに常時当接す
る。
【0065】このように荷重伝達部17eがリールシャ
フト4の荷重受け面4jに当接することにより、メイン
パウル17の爪部17cに加えられる荷重wが、同図
(b)に示すように荷重伝達部17eから荷重受け面4
jに伝達されてリールシャフト4によって支持されるよ
うになる。このような荷重支持構造においては、荷重点
である歯17dと荷重伝達部17eとが比較的近接して
いるため、メインパウル17には曲げがほとんど作用し
なく、ほぼ圧縮のみが作用するようになる。その上、荷
重伝達部17eと荷重受け面4jとが面接触するので、
荷重が広面積でリールシャフト4に伝達されるようにな
り、荷重が分散されて発生する応力が比較的小さなもの
となる。したがって、メインパウル17の強度は従来の
メインパウルに比して小さくてよく、メインパウル17
を樹脂等の比較的軽い材料で形成することができる。
フト4の荷重受け面4jに当接することにより、メイン
パウル17の爪部17cに加えられる荷重wが、同図
(b)に示すように荷重伝達部17eから荷重受け面4
jに伝達されてリールシャフト4によって支持されるよ
うになる。このような荷重支持構造においては、荷重点
である歯17dと荷重伝達部17eとが比較的近接して
いるため、メインパウル17には曲げがほとんど作用し
なく、ほぼ圧縮のみが作用するようになる。その上、荷
重伝達部17eと荷重受け面4jとが面接触するので、
荷重が広面積でリールシャフト4に伝達されるようにな
り、荷重が分散されて発生する応力が比較的小さなもの
となる。したがって、メインパウル17の強度は従来の
メインパウルに比して小さくてよく、メインパウル17
を樹脂等の比較的軽い材料で形成することができる。
【0066】更に、メインパウル17の荷重伝達部17
eと反対側の面には円柱状のカムフォロワ17fが突設
されており、このカムフォロワ17fはロックギヤ14
の第3カム孔14nに嵌入され、かつこの第3カム孔1
4nに沿って案内されるようになっている。
eと反対側の面には円柱状のカムフォロワ17fが突設
されており、このカムフォロワ17fはロックギヤ14
の第3カム孔14nに嵌入され、かつこの第3カム孔1
4nに沿って案内されるようになっている。
【0067】パウルスプリング18は、リールシャフト
4の第1凹嵌部4hに収容されるとともにロックギヤ1
4のばねガイド部14qに嵌合され、第1凹嵌部4hの
壁面とばね受け部14pとの間に縮設されている。した
がって、このパウルスプリング18は、メインパウル1
7をリールシャフト4に対してウェビング引出し方向α
に常時付勢している。したがって、このパウルスプリン
グ18の付勢力により、メインパウル17は通常時フラ
ンジ状部4bに形成された段部4qに当接されている。
4の第1凹嵌部4hに収容されるとともにロックギヤ1
4のばねガイド部14qに嵌合され、第1凹嵌部4hの
壁面とばね受け部14pとの間に縮設されている。した
がって、このパウルスプリング18は、メインパウル1
7をリールシャフト4に対してウェビング引出し方向α
に常時付勢している。したがって、このパウルスプリン
グ18の付勢力により、メインパウル17は通常時フラ
ンジ状部4bに形成された段部4qに当接されている。
【0068】図22に示すように、ジョイントピン19
はその本体19aが断面円形状に形成されており、本体
19aの同図(a)において右端には、本体19aに対
して直角に延びる腕19bが形成されている。この腕1
9bの先端には、断面円形のカムフォロワ19cが設け
られている。このカムフォロワ19cはロックギヤ14
の第2カム孔14m内に嵌入されて、この第2カム孔1
4mに案内されるようになっている。
はその本体19aが断面円形状に形成されており、本体
19aの同図(a)において右端には、本体19aに対
して直角に延びる腕19bが形成されている。この腕1
9bの先端には、断面円形のカムフォロワ19cが設け
られている。このカムフォロワ19cはロックギヤ14
の第2カム孔14m内に嵌入されて、この第2カム孔1
4mに案内されるようになっている。
【0069】また本体19aの他端には、断面矩形状の
軸部19dが形成されており、この軸部19dは後述す
るバックアップパウル20の一端に形成された孔に相対
回動不能に嵌入されるようになっている。したがって、
カムフォロワ19cが第2カム孔14mに案内されて腕
19bが回動したとき、本体19aが回転し、この本体
19aの回転がバックアップパウル20に伝達されて、
バックアップパウル20が第2カム孔14mに案内され
るカムフォロワ19cの動きに応じて回動するようにな
る。
軸部19dが形成されており、この軸部19dは後述す
るバックアップパウル20の一端に形成された孔に相対
回動不能に嵌入されるようになっている。したがって、
カムフォロワ19cが第2カム孔14mに案内されて腕
19bが回動したとき、本体19aが回転し、この本体
19aの回転がバックアップパウル20に伝達されて、
バックアップパウル20が第2カム孔14mに案内され
るカムフォロワ19cの動きに応じて回動するようにな
る。
【0070】そして、図12に示すようにバックアップ
パウル20のボス部20bがリールシャフト4のフラン
ジ状部4cの第5凹嵌部4xに回動可能に嵌合されるよ
うになっており、したがって、バックアップパウル20
はボス部20bを中心にリールシャフト4に対して揺動
自在に設けられるようになっている。その場合、バック
アップパウル20はフランジ状部4cに形成された段部
4zの、外周縁部4y端に位置する部分4z′に当接す
ることにより、それ以上のα方向の回動が阻止されると
ともに、フランジ状部4bに形成された段部4Aに当接
することにより、それ以上のβ方向の回動が阻止される
ようになっている。すなわち、これらの段部4z′,4
Aは、それぞれメインパウル7のα方向の回動を規制す
るストッパとなっている。
パウル20のボス部20bがリールシャフト4のフラン
ジ状部4cの第5凹嵌部4xに回動可能に嵌合されるよ
うになっており、したがって、バックアップパウル20
はボス部20bを中心にリールシャフト4に対して揺動
自在に設けられるようになっている。その場合、バック
アップパウル20はフランジ状部4cに形成された段部
4zの、外周縁部4y端に位置する部分4z′に当接す
ることにより、それ以上のα方向の回動が阻止されると
ともに、フランジ状部4bに形成された段部4Aに当接
することにより、それ以上のβ方向の回動が阻止される
ようになっている。すなわち、これらの段部4z′,4
Aは、それぞれメインパウル7のα方向の回動を規制す
るストッパとなっている。
【0071】そして、バックアップパウル20は、段部
4z′に当接した状態ではその先端の歯20dがフラン
ジ状部4cの外周面から完全に内側に位置し、また段部
4Aに当接した状態では歯20dがフランジ状部4cの
外周面から外側に突出して後述するようにフレーム2の
左側壁2bの歯2gに係合する位置となるようされてい
る。また、爪部20cの歯20dと反対側の端には荷重
伝達部20eが形成されている。この荷重伝達部20e
は、貫通孔20aおよびボス部20bと同心の円からな
る円弧によって形成されている。
4z′に当接した状態ではその先端の歯20dがフラン
ジ状部4cの外周面から完全に内側に位置し、また段部
4Aに当接した状態では歯20dがフランジ状部4cの
外周面から外側に突出して後述するようにフレーム2の
左側壁2bの歯2gに係合する位置となるようされてい
る。また、爪部20cの歯20dと反対側の端には荷重
伝達部20eが形成されている。この荷重伝達部20e
は、貫通孔20aおよびボス部20bと同心の円からな
る円弧によって形成されている。
【0072】図12に示すように、バックアップパウル
20が左側フランジ状部4cに取り付けられた状態で
は、爪部20cが第4凹嵌部4uに位置するとともに、
荷重伝達部20eがリールシャフト4の荷重受け面4v
に当接するようになる。その場合、荷重伝達部20eは
バックアップパウル20の位置に関係なく荷重伝達部2
0eがリールシャフト4の荷重受け面4vに常時当接す
る。
20が左側フランジ状部4cに取り付けられた状態で
は、爪部20cが第4凹嵌部4uに位置するとともに、
荷重伝達部20eがリールシャフト4の荷重受け面4v
に当接するようになる。その場合、荷重伝達部20eは
バックアップパウル20の位置に関係なく荷重伝達部2
0eがリールシャフト4の荷重受け面4vに常時当接す
る。
【0073】このように荷重伝達部20eがリールシャ
フト4の荷重受け面4vに当接することにより、バック
アップパウル20の爪部20cに加えられる荷重w′
が、同図(b)に示すように荷重伝達部20eから荷重
受け面4vに伝達されてリールシャフト4によって支持
されるようになる。前述のメインパウル17と同様に、
このような荷重支持構造においては、荷重点である歯2
0dと荷重伝達部20eとが比較的近接しているため、
バックアップパウル20には曲げがほとんど作用しな
く、ほぼ圧縮のみが作用するようになる。その上、荷重
伝達部20eと荷重受け面20jとが面接触するので、
荷重が広面積でリールシャフト4に伝達されるようにな
り、荷重が分散されて発生する応力が比較的小さなもの
となる。したがって、バックアップパウル20の強度は
従来のバックアップパウルに比して小さくてよく、バッ
クアップパウル17を樹脂等の比較的軽い材料で形成す
ることができる。
フト4の荷重受け面4vに当接することにより、バック
アップパウル20の爪部20cに加えられる荷重w′
が、同図(b)に示すように荷重伝達部20eから荷重
受け面4vに伝達されてリールシャフト4によって支持
されるようになる。前述のメインパウル17と同様に、
このような荷重支持構造においては、荷重点である歯2
0dと荷重伝達部20eとが比較的近接しているため、
バックアップパウル20には曲げがほとんど作用しな
く、ほぼ圧縮のみが作用するようになる。その上、荷重
伝達部20eと荷重受け面20jとが面接触するので、
荷重が広面積でリールシャフト4に伝達されるようにな
り、荷重が分散されて発生する応力が比較的小さなもの
となる。したがって、バックアップパウル20の強度は
従来のバックアップパウルに比して小さくてよく、バッ
クアップパウル17を樹脂等の比較的軽い材料で形成す
ることができる。
【0074】図24に示すように、減速度感知手段7
は、ケース7aと、このケース7aに揺動自在に支持さ
れるレバー7bと、ケース7aに収容され、通常時には
実線で示す状態にあるとともに、車両に所定以上の減速
度が生じたとき二点鎖線の位置に揺動する慣性体7cと
を備えている。
は、ケース7aと、このケース7aに揺動自在に支持さ
れるレバー7bと、ケース7aに収容され、通常時には
実線で示す状態にあるとともに、車両に所定以上の減速
度が生じたとき二点鎖線の位置に揺動する慣性体7cと
を備えている。
【0075】図25に示すように、ケース7aは断面矩
形状の容器状に形成されており、その底部には慣性体7
cの載置部7dが形成されている。また、ケース7aの
前壁7e及び後壁7fには、それぞれ断面台形状の係合
突条7g,7hが形成されている。すなわち、係合突条
7g,7hの両側壁7g1,7g2,7h1,7h2は、ガイド
部材13h,13iの凹嵌部13j,13kの両側壁13
j1,13j2,13k1,13k2と同じ傾斜角の傾斜面と
されている。同図(a)から明らかなように、係合突条
7gの長手方向の一端部は傾斜面7g3とされている。
図示しないが、もう一方の係合突条7hの長手方向の一
端部も同様に傾斜面とされている。これらの係合突条7
g,7hは、ロックギヤ第1カバー13におけるガイド
部材13h,13iの凹嵌部13j,13kに嵌合される
ようになっている。レバー7bは、後端がケース7aに
回動自在に支持されており、このレバー7bの前端に
は、ロックギヤ14の歯14cに係合可能な係止爪7i
が設けられている。
形状の容器状に形成されており、その底部には慣性体7
cの載置部7dが形成されている。また、ケース7aの
前壁7e及び後壁7fには、それぞれ断面台形状の係合
突条7g,7hが形成されている。すなわち、係合突条
7g,7hの両側壁7g1,7g2,7h1,7h2は、ガイド
部材13h,13iの凹嵌部13j,13kの両側壁13
j1,13j2,13k1,13k2と同じ傾斜角の傾斜面と
されている。同図(a)から明らかなように、係合突条
7gの長手方向の一端部は傾斜面7g3とされている。
図示しないが、もう一方の係合突条7hの長手方向の一
端部も同様に傾斜面とされている。これらの係合突条7
g,7hは、ロックギヤ第1カバー13におけるガイド
部材13h,13iの凹嵌部13j,13kに嵌合される
ようになっている。レバー7bは、後端がケース7aに
回動自在に支持されており、このレバー7bの前端に
は、ロックギヤ14の歯14cに係合可能な係止爪7i
が設けられている。
【0076】図26に示すように、慣性体7cは、下部
に中空円筒の小質量部7jが形成されており、この小質
量部7jの上にこれより大径でかつ中実の截頭円錐台状
の大質量部7kが形成されている。大質量部7kの外周
側面の傾斜角度は、後述するように慣性体7cが最大に
揺動したときに、前壁7eの内面にほぼ一致する大きさ
に設定されている。更に大質量部7kの上には、円錐形
状の作動突起7mが形成されている。このように、慣性
体7cの上部を下部よりも大質量とすることにより、慣
性体7cの減速度の感知がより一層敏感にすることがで
きる。
に中空円筒の小質量部7jが形成されており、この小質
量部7jの上にこれより大径でかつ中実の截頭円錐台状
の大質量部7kが形成されている。大質量部7kの外周
側面の傾斜角度は、後述するように慣性体7cが最大に
揺動したときに、前壁7eの内面にほぼ一致する大きさ
に設定されている。更に大質量部7kの上には、円錐形
状の作動突起7mが形成されている。このように、慣性
体7cの上部を下部よりも大質量とすることにより、慣
性体7cの減速度の感知がより一層敏感にすることがで
きる。
【0077】図24に示すように、このように構成され
た慣性体7cは前述したようにケース7aの載置部7d
に載置される。載置部7dに載置された慣性体7cは、
通常状態では実線で示すように載置部7dに対して垂直
に起立し、その上部の作動突起7mの上端が、レバー7
bに形成された截頭円錐台形状の凹部7nに嵌入してい
る。この通常状態では、レバー7bは実線で示すほぼ水
平位置に保持されており、レバー7bのこの実線位置で
は、レバー7bは係止爪7iがロックギヤ14の歯14
cに係合しない非係合位置となる。
た慣性体7cは前述したようにケース7aの載置部7d
に載置される。載置部7dに載置された慣性体7cは、
通常状態では実線で示すように載置部7dに対して垂直
に起立し、その上部の作動突起7mの上端が、レバー7
bに形成された截頭円錐台形状の凹部7nに嵌入してい
る。この通常状態では、レバー7bは実線で示すほぼ水
平位置に保持されており、レバー7bのこの実線位置で
は、レバー7bは係止爪7iがロックギヤ14の歯14
cに係合しない非係合位置となる。
【0078】車両に所定の大きさの減速度が作用する
と、慣性体7cは二点鎖線で示すように大質量部7kの
外周面が前壁7eの内面にほぼ当接するまで傾く。この
慣性体7cの傾きにより、作動突起7mがレバー7bを
上方へ押し上げるので、レバー7bは二点鎖線で示す位
置まで回動する。レバー7bのこの二点鎖線位置では、
レバー7bは係止爪がロックギヤ14の歯14cに係合
する係合位置となる。
と、慣性体7cは二点鎖線で示すように大質量部7kの
外周面が前壁7eの内面にほぼ当接するまで傾く。この
慣性体7cの傾きにより、作動突起7mがレバー7bを
上方へ押し上げるので、レバー7bは二点鎖線で示す位
置まで回動する。レバー7bのこの二点鎖線位置では、
レバー7bは係止爪がロックギヤ14の歯14cに係合
する係合位置となる。
【0079】ところで、慣性体7cには作動突起7mが
設けられているが、この作動突起7mにより、慣性体7
cの小さな傾きでレバー7bの回動ストロークが大きく
なる。これにより、レバー7bの腕の長さを短くでき、
減速度感知手段7をコンパクトに形成することができ
る。
設けられているが、この作動突起7mにより、慣性体7
cの小さな傾きでレバー7bの回動ストロークが大きく
なる。これにより、レバー7bの腕の長さを短くでき、
減速度感知手段7をコンパクトに形成することができ
る。
【0080】このように構成された減速度感知手段7
は、図24に示すように係合突条7g,7hを収容部1
3gにおけるガイド部材13h,13iの凹嵌部13j,
13kに長手方向に沿って嵌合させることにより、収容
部13g内に収容される。その場合、前述のように係合
突条7g,7hの一端部が傾斜面とされているので、係
合突条7g,7hの凹嵌部13j,13kへの嵌合はスム
ーズに行うことができる。
は、図24に示すように係合突条7g,7hを収容部1
3gにおけるガイド部材13h,13iの凹嵌部13j,
13kに長手方向に沿って嵌合させることにより、収容
部13g内に収容される。その場合、前述のように係合
突条7g,7hの一端部が傾斜面とされているので、係
合突条7g,7hの凹嵌部13j,13kへの嵌合はスム
ーズに行うことができる。
【0081】また、両係合突条7g,7hの突出端にお
ける、上下の側壁7g1,7g2,7h1,7h2間の長さa
が凹嵌部13j,13kの係合突条7g,7hの突出端位
置に対応する位置における、上下の側壁13j1,13j
2,13k1,13k2間の距離bよりも大きく設定されて
いる。係合突条7g,7hが凹嵌部13j,13kに嵌合
した状態では、収容部13gおよびケース7aの弾性変
形による弾性力により、ケース7aはガイド部材13
h,13iに比較的堅固に支持されるようになる。特
に、係合突条7g,7hおよび凹嵌部13j,13kの側
壁がそれぞれともに傾斜面とされているので、ガイド部
材13h,13iと係合突条7g,7hとの間にくさび効
果が得られ、ケース7aはガイド部材13h,13iに
更に一層堅固に支持される。
ける、上下の側壁7g1,7g2,7h1,7h2間の長さa
が凹嵌部13j,13kの係合突条7g,7hの突出端位
置に対応する位置における、上下の側壁13j1,13j
2,13k1,13k2間の距離bよりも大きく設定されて
いる。係合突条7g,7hが凹嵌部13j,13kに嵌合
した状態では、収容部13gおよびケース7aの弾性変
形による弾性力により、ケース7aはガイド部材13
h,13iに比較的堅固に支持されるようになる。特
に、係合突条7g,7hおよび凹嵌部13j,13kの側
壁がそれぞれともに傾斜面とされているので、ガイド部
材13h,13iと係合突条7g,7hとの間にくさび効
果が得られ、ケース7aはガイド部材13h,13iに
更に一層堅固に支持される。
【0082】図1および図4に示すように、リールシャ
フト4の上方のフレーム2には、必要時にウェビング3
を挟圧してウェビング3の伸び出しを防止するクランプ
手段25が設けられている。このクランプ手段25は、
ウェビング3を押圧するクランプ部材26と、このクラ
ンプ部材26の押圧力を受け止めてクランプ部材26と
の間にウェビング3を堅固に挟圧する力受け部材27と
を備えている。
フト4の上方のフレーム2には、必要時にウェビング3
を挟圧してウェビング3の伸び出しを防止するクランプ
手段25が設けられている。このクランプ手段25は、
ウェビング3を押圧するクランプ部材26と、このクラ
ンプ部材26の押圧力を受け止めてクランプ部材26と
の間にウェビング3を堅固に挟圧する力受け部材27と
を備えている。
【0083】図27に示すように、クランプ部材26
は、右、左側壁2a,2bに揺動自在に架設されたレバ
ー26aと、このレバー26aの自由端に所定角度揺動
可能に取り付けられ、ウェビング3を挟持する所定数の
波状の歯26bを有する歯部材26cとから構成されて
おり、更にレバー26aの右、左側面には、それぞれガ
イド孔2p,2qを貫通するとともにこれらのガイド孔
2p,2qに沿って案内されるレバースクリュー31
(図5に図示)が挿入固定される穴26d(図27では
左側面の孔のみ図示:右側面の孔も便宜上同符号で説明
する)が形成されている。このクランプ部材26は後述
する力受け部材27との間にウェビング3を挟圧するよ
うになっており、その場合クランプ部材26はその回動
にともなって押圧力が増大するトグルリンク機構を構成
している。
は、右、左側壁2a,2bに揺動自在に架設されたレバ
ー26aと、このレバー26aの自由端に所定角度揺動
可能に取り付けられ、ウェビング3を挟持する所定数の
波状の歯26bを有する歯部材26cとから構成されて
おり、更にレバー26aの右、左側面には、それぞれガ
イド孔2p,2qを貫通するとともにこれらのガイド孔
2p,2qに沿って案内されるレバースクリュー31
(図5に図示)が挿入固定される穴26d(図27では
左側面の孔のみ図示:右側面の孔も便宜上同符号で説明
する)が形成されている。このクランプ部材26は後述
する力受け部材27との間にウェビング3を挟圧するよ
うになっており、その場合クランプ部材26はその回動
にともなって押圧力が増大するトグルリンク機構を構成
している。
【0084】一方、同図(b)に示すように、力受け部
材27は、所定数の波状の歯27aを有する歯部材27
bと、この歯部材27bを保持するホルダー27cとか
ら構成されている。このホルダー27cは、フレーム2
の力受け部2yに取り付けられ、ウェビングガイド22
と一体に形成された案内保持部材28(図1および図4
に図示)に上下方向に摺動可能に保持されている。フレ
ーム2の力受け部2yは波状に形成されていて剛性が高
められているが、この力受け部2yは、後述するように
クランプ部材26と力受け部材27との間にウェビング
3が挟圧されたとき、クランプ部材26の押圧力により
若干弾性変形し、その弾性力を力受け部材27に作用す
るようになっている。したがって、この力受け部2yの
弾性力により、ウェビング3はクランプ部材26と力受
け部材27との間に強固に挟圧されるようになる。
材27は、所定数の波状の歯27aを有する歯部材27
bと、この歯部材27bを保持するホルダー27cとか
ら構成されている。このホルダー27cは、フレーム2
の力受け部2yに取り付けられ、ウェビングガイド22
と一体に形成された案内保持部材28(図1および図4
に図示)に上下方向に摺動可能に保持されている。フレ
ーム2の力受け部2yは波状に形成されていて剛性が高
められているが、この力受け部2yは、後述するように
クランプ部材26と力受け部材27との間にウェビング
3が挟圧されたとき、クランプ部材26の押圧力により
若干弾性変形し、その弾性力を力受け部材27に作用す
るようになっている。したがって、この力受け部2yの
弾性力により、ウェビング3はクランプ部材26と力受
け部材27との間に強固に挟圧されるようになる。
【0085】更に、レバー26aのレバースクリュー3
1における、右側壁2aのガイド孔2pを貫通して外方
に突出する突出部31a(図5に図示)と、ロックリン
グ23の連結部23eとを連結するアーム24が、右側
壁2aに隣接して設けられている。図28に示すよう
に、このアーム24はほぼ3角形状の本体24aを有し
ており、この本体24aの一つの角部には、ロックリン
グ23の溝23fに嵌合する連結ピン32(図4に図
示)を嵌合支持する孔24bが設けられ、他の角部の一
つには、右側壁2aの孔2vに嵌入固設されたピボット
ピン33(図5に図示)に遊嵌され、それによりピボッ
トピン33を中心にアーム24を回動自在にする孔24
cが設けられ、残りの角部には後述するクランプ部材2
6に固設された軸に係合する係合溝24dが形成されて
いる。更に、アーム24にはねじりばね29の一端が係
止する係止軸24eが設けられている。このねじりばね
29はピボットピン33に支持されるようになってい
る。
1における、右側壁2aのガイド孔2pを貫通して外方
に突出する突出部31a(図5に図示)と、ロックリン
グ23の連結部23eとを連結するアーム24が、右側
壁2aに隣接して設けられている。図28に示すよう
に、このアーム24はほぼ3角形状の本体24aを有し
ており、この本体24aの一つの角部には、ロックリン
グ23の溝23fに嵌合する連結ピン32(図4に図
示)を嵌合支持する孔24bが設けられ、他の角部の一
つには、右側壁2aの孔2vに嵌入固設されたピボット
ピン33(図5に図示)に遊嵌され、それによりピボッ
トピン33を中心にアーム24を回動自在にする孔24
cが設けられ、残りの角部には後述するクランプ部材2
6に固設された軸に係合する係合溝24dが形成されて
いる。更に、アーム24にはねじりばね29の一端が係
止する係止軸24eが設けられている。このねじりばね
29はピボットピン33に支持されるようになってい
る。
【0086】そして、ロックリング23の小径の外周面
23bを右側壁2aの孔2dの嵌合させた状態で、ロッ
クリング23の連結部23eの溝23fに、アーム24
に固設された連結ピン32を係合させるとともに、アー
ム24の係合溝24dを右側壁2aのガイド孔2pを貫
通して外方に突出するレバースクリュー31の突出部3
1aに係合させる。更に孔24cに嵌合されたピボット
ピン33に支持されたねじりばね29の一端を右側壁2
aの孔2wに係止すると共に、その他端を、ねじりばね
29を所定量ねじった状態でアーム24の係止軸24e
に係止する。
23bを右側壁2aの孔2dの嵌合させた状態で、ロッ
クリング23の連結部23eの溝23fに、アーム24
に固設された連結ピン32を係合させるとともに、アー
ム24の係合溝24dを右側壁2aのガイド孔2pを貫
通して外方に突出するレバースクリュー31の突出部3
1aに係合させる。更に孔24cに嵌合されたピボット
ピン33に支持されたねじりばね29の一端を右側壁2
aの孔2wに係止すると共に、その他端を、ねじりばね
29を所定量ねじった状態でアーム24の係止軸24e
に係止する。
【0087】このようにロックリング23、アーム24
およびねじりばね29を組み付けることにより、アーム
24はねじりばね29の復元力で、スプリング29の支
持軸を中心に図4において反時計方向(ウェビング3の
引き出し方向α)に回動付勢される。そして、通常時は
レバー26aに取り付けられたレバースクリュー31が
ガイド孔2pの下端に位置し、クランプ部材26は回動
可能範囲の最下位置に位置するようになり、歯部材26
cの歯26bがフレーム側の歯部材27bの歯27aか
ら大きく離れ、ウェビング3は何等挟圧されることな
く、自由状態となる。
およびねじりばね29を組み付けることにより、アーム
24はねじりばね29の復元力で、スプリング29の支
持軸を中心に図4において反時計方向(ウェビング3の
引き出し方向α)に回動付勢される。そして、通常時は
レバー26aに取り付けられたレバースクリュー31が
ガイド孔2pの下端に位置し、クランプ部材26は回動
可能範囲の最下位置に位置するようになり、歯部材26
cの歯26bがフレーム側の歯部材27bの歯27aか
ら大きく離れ、ウェビング3は何等挟圧されることな
く、自由状態となる。
【0088】また、ねじりばね29の復元力により、連
結ピン32を介してロックリング23が図4において時
計方向に付勢され、通常時は、外周面のそれぞれの突起
23dの一端が右側壁2aの孔2d内周面の対応する凹
部2fの一端に当接し、ロックリング23のそれ以上の
時計方向の回転が阻止されている。この状態では、凹部
2fの他端と突起23dの他端との間に、所定長さηの
周方向間隙が形成されている。
結ピン32を介してロックリング23が図4において時
計方向に付勢され、通常時は、外周面のそれぞれの突起
23dの一端が右側壁2aの孔2d内周面の対応する凹
部2fの一端に当接し、ロックリング23のそれ以上の
時計方向の回転が阻止されている。この状態では、凹部
2fの他端と突起23dの他端との間に、所定長さηの
周方向間隙が形成されている。
【0089】更にこの状態では、左側壁2bの歯2gの
位相がロックリング23の歯23aの位相に対してウェ
ビング引出し方向αの方へ所定角度(例えば3゜等)進
んで設定されている。更にこれらの歯23a,2gは3
角形の山形の同形状に形成されている。
位相がロックリング23の歯23aの位相に対してウェ
ビング引出し方向αの方へ所定角度(例えば3゜等)進
んで設定されている。更にこれらの歯23a,2gは3
角形の山形の同形状に形成されている。
【0090】この歯23,2gの急斜面側の形状は、後
述するようにメインパウル17およびバックアップパウ
ル20のそれぞれの歯17d,20dが対応する歯23,
2gに係合開始するスタンバイ位置にカム孔14m,1
4nにより誘導された後、歯23,20dが歯23,2g
に完全に係合するロック位置にメインパウル17および
バックアップパウル20を回動させるような形状、すな
わちメインパウル17およびバックアップパウル20が
それぞれリールシャフト4に対するセルフロック作用を
行うような形状に形成されている。このセルフロック作
用の詳細については後述する。
述するようにメインパウル17およびバックアップパウ
ル20のそれぞれの歯17d,20dが対応する歯23,
2gに係合開始するスタンバイ位置にカム孔14m,1
4nにより誘導された後、歯23,20dが歯23,2g
に完全に係合するロック位置にメインパウル17および
バックアップパウル20を回動させるような形状、すな
わちメインパウル17およびバックアップパウル20が
それぞれリールシャフト4に対するセルフロック作用を
行うような形状に形成されている。このセルフロック作
用の詳細については後述する。
【0091】また図4に示すように、力受け部材27は
ホルダースプリング34により常時下方に付勢されてお
り、通常時はその最下限位置に保持されている。このホ
ルダースプリング34は帯状のばね材で形成されてお
り、図29に示すように両端に力受け部材27を押圧す
る押圧部27a,27bを有する山形形状に形成されて
いる。
ホルダースプリング34により常時下方に付勢されてお
り、通常時はその最下限位置に保持されている。このホ
ルダースプリング34は帯状のばね材で形成されてお
り、図29に示すように両端に力受け部材27を押圧す
る押圧部27a,27bを有する山形形状に形成されて
いる。
【0092】次にメインパウル17とバックアップパウ
ル20との動作について図30および図31を用いて詳
細に説明する。なお、図30および図31において上側
の(I)がメインパウル17の作動を説明し、下側の(II)
がバックアップパウル20の作動を説明するものであ
る。また、図30および図31は模式的に表したもので
あり、メインパウル17側において、歯23a、係止爪
17dおよび三つのカム孔14k,14m,14nを、そ
れぞれ同一平面に記載してあるとともに、メインパウル
17側およびバックアップパウル20側とも、図5にお
いて右側からみた状態を記載してある。
ル20との動作について図30および図31を用いて詳
細に説明する。なお、図30および図31において上側
の(I)がメインパウル17の作動を説明し、下側の(II)
がバックアップパウル20の作動を説明するものであ
る。また、図30および図31は模式的に表したもので
あり、メインパウル17側において、歯23a、係止爪
17dおよび三つのカム孔14k,14m,14nを、そ
れぞれ同一平面に記載してあるとともに、メインパウル
17側およびバックアップパウル20側とも、図5にお
いて右側からみた状態を記載してある。
【0093】図30において、パウルスプリング18
(図30には不図示;図1等を参照)のばね力により、
リールシャフト4(図30にはジョイントピン19の本
体19aが貫通する貫通孔4mおよびこのリールシャフ
ト4に設けられるメインパウル17のみ図示)が、ロッ
クギヤ14(同様に図30にはカム孔14k,14m,1
4nのみ図示)に対して相対的にβ方向に常時付勢され
ているので、リールシャフト4がロックギヤ14に対し
てβ方向に本体19aがカム孔14kの上端縁に当接す
るまで相対回動し、同図(イ)に示す通常状態となる。
(図30には不図示;図1等を参照)のばね力により、
リールシャフト4(図30にはジョイントピン19の本
体19aが貫通する貫通孔4mおよびこのリールシャフ
ト4に設けられるメインパウル17のみ図示)が、ロッ
クギヤ14(同様に図30にはカム孔14k,14m,1
4nのみ図示)に対して相対的にβ方向に常時付勢され
ているので、リールシャフト4がロックギヤ14に対し
てβ方向に本体19aがカム孔14kの上端縁に当接す
るまで相対回動し、同図(イ)に示す通常状態となる。
【0094】この通常状態では、ジョイントピン19の
カムフォロワ19cがカム孔14mの上端縁に当接する
とともに、メインパウル17のカムフォロワ17fがカ
ム孔14nの上端縁に当接する。そして、メインパウル
17の係止爪17dがロックリング23の歯23aから
大きく離れ、メインパウル17は係止爪17dが歯23
aに係合しない非係合位置となる。一方、カムフォロワ
19c,17fのカム孔14m,14n上端縁へのそれぞ
れの当接位置によって定まるジョイントピン19の回転
角に応じて、バックップアップパウル20が同図(イ)
に示す位置となる。すなわち、バックアップパウル20
の係止爪20dが左側壁2bの歯2gから大きく離れ、
バックアップパウル20も係止爪20dが歯2gに係合
しない非係合位置となる。
カムフォロワ19cがカム孔14mの上端縁に当接する
とともに、メインパウル17のカムフォロワ17fがカ
ム孔14nの上端縁に当接する。そして、メインパウル
17の係止爪17dがロックリング23の歯23aから
大きく離れ、メインパウル17は係止爪17dが歯23
aに係合しない非係合位置となる。一方、カムフォロワ
19c,17fのカム孔14m,14n上端縁へのそれぞ
れの当接位置によって定まるジョイントピン19の回転
角に応じて、バックップアップパウル20が同図(イ)
に示す位置となる。すなわち、バックアップパウル20
の係止爪20dが左側壁2bの歯2gから大きく離れ、
バックアップパウル20も係止爪20dが歯2gに係合
しない非係合位置となる。
【0095】リールシャフト4がその第1回転軸4d
(図30には不図示:図10を参照)を中心にロックギ
ヤ14に対してα方向に相対回動する、すなわち本体1
9aが貫通している貫通孔4mが第1回転軸4dを中心
にロックギヤ14の第1ないし第3カム孔14k,14
m,14nに対してα方向に相対回動すると、同図
(ロ)に示すように本体19a及びメインパウル17の
ボス部17bが、それぞれ第1カム孔14kに対してこ
の第1カム孔14kに沿って下方へ若干相対移動する。
(図30には不図示:図10を参照)を中心にロックギ
ヤ14に対してα方向に相対回動する、すなわち本体1
9aが貫通している貫通孔4mが第1回転軸4dを中心
にロックギヤ14の第1ないし第3カム孔14k,14
m,14nに対してα方向に相対回動すると、同図
(ロ)に示すように本体19a及びメインパウル17の
ボス部17bが、それぞれ第1カム孔14kに対してこ
の第1カム孔14kに沿って下方へ若干相対移動する。
【0096】同時に、カムフォロワ17fが第3カム孔
14nに案内されて下方へ若干移動する。その場合、第
1カム孔14kのカム形状によりボス部17bが図にお
いて若干左方へも移動するとともに、第3カム孔14n
のカム形状によりカムフォロワ17fが若干左方へ移動
するようになるが、カムフォロワ17fの左方への移動
量がボス部17bの左方への移動量よりも若干大きいの
で、メインパウル17はβ方向へ若干回動するようにな
る。これにより、係止爪17dが歯23aに近づく。
14nに案内されて下方へ若干移動する。その場合、第
1カム孔14kのカム形状によりボス部17bが図にお
いて若干左方へも移動するとともに、第3カム孔14n
のカム形状によりカムフォロワ17fが若干左方へ移動
するようになるが、カムフォロワ17fの左方への移動
量がボス部17bの左方への移動量よりも若干大きいの
で、メインパウル17はβ方向へ若干回動するようにな
る。これにより、係止爪17dが歯23aに近づく。
【0097】更に同時に、カムフォロワ19cが第2カ
ム孔14mに案内されて下方へ移動する。その場合、第
2カム孔14mのカム形状により、カムフォロワ19c
は右方へも移動するので、腕19bは本体19aを中心
にα方向へ若干回動する。この腕19bのα方向への回
動により、本体19aもα方向へ若干回転するが、リー
ルシャフト4がα方向へ回動しているので、本体19a
および腕19bはリールシャフト4に対してほとんど相
対回動しない。したがって、同図(ロ)に示すようにバ
ックアップパウル20は非係合位置に保持される。
ム孔14mに案内されて下方へ移動する。その場合、第
2カム孔14mのカム形状により、カムフォロワ19c
は右方へも移動するので、腕19bは本体19aを中心
にα方向へ若干回動する。この腕19bのα方向への回
動により、本体19aもα方向へ若干回転するが、リー
ルシャフト4がα方向へ回動しているので、本体19a
および腕19bはリールシャフト4に対してほとんど相
対回動しない。したがって、同図(ロ)に示すようにバ
ックアップパウル20は非係合位置に保持される。
【0098】同図(ハ)に示すように、リールシャフト
4がロックギヤ14に対してα方向に更に相対回動する
と、本体19aおよびボス部17bが、それぞれ第1カ
ム孔14kに沿って更に下方へかつ左方へ移動する。同
時に、カムフォロワ17fが第3カム孔14nに案内さ
れて下方へ更に若干移動する。カムフォロワ17fの左
方への更なる移動量がボス部17bの左方への更なる移
動量よりも若干大きいので、メインパウル17はβ方向
へ更に若干回動し、係止爪17dが歯23aに更に接近
する。
4がロックギヤ14に対してα方向に更に相対回動する
と、本体19aおよびボス部17bが、それぞれ第1カ
ム孔14kに沿って更に下方へかつ左方へ移動する。同
時に、カムフォロワ17fが第3カム孔14nに案内さ
れて下方へ更に若干移動する。カムフォロワ17fの左
方への更なる移動量がボス部17bの左方への更なる移
動量よりも若干大きいので、メインパウル17はβ方向
へ更に若干回動し、係止爪17dが歯23aに更に接近
する。
【0099】更に同時に、カムフォロワ19cが第2カ
ム孔14mに案内されて下方へかつ左方へ更に若干移動
する。その場合、第2カム孔14mのカム形状により、
カムフォロワ19cも下方かつ左方へ若干移動するの
で、腕19bはほとんど回動しない。しかし、リールシ
ャフト4がα方向へ更に回動しているので、本体19a
および腕19bがリールシャフト4に対してβ方向へ相
対回動する。これにより、バックアップパウル20はリ
ールシャフト4に対してβ方向へ若干相対回動し、係止
爪20dが歯2gに近づく。
ム孔14mに案内されて下方へかつ左方へ更に若干移動
する。その場合、第2カム孔14mのカム形状により、
カムフォロワ19cも下方かつ左方へ若干移動するの
で、腕19bはほとんど回動しない。しかし、リールシ
ャフト4がα方向へ更に回動しているので、本体19a
および腕19bがリールシャフト4に対してβ方向へ相
対回動する。これにより、バックアップパウル20はリ
ールシャフト4に対してβ方向へ若干相対回動し、係止
爪20dが歯2gに近づく。
【0100】同図(ニ)に示すように、リールシャフト
4がロックギヤ14に対してα方向に更に相対回動する
と、同様にしてメインパウル17はリールシャフト4に
対してβ方向へ更に若干回動し、係止爪17dが歯23
aに更に一層大きく接近するようになる。同様に、バッ
クアップパウル20がβ方向へ更に若干回動し、係止爪
20dが歯2gに接近する。
4がロックギヤ14に対してα方向に更に相対回動する
と、同様にしてメインパウル17はリールシャフト4に
対してβ方向へ更に若干回動し、係止爪17dが歯23
aに更に一層大きく接近するようになる。同様に、バッ
クアップパウル20がβ方向へ更に若干回動し、係止爪
20dが歯2gに接近する。
【0101】図31(ホ)に示すように、リールシャフ
ト4がロックギヤ14に対してα方向に更に相対回動す
ると、同様にしてメインパウル17およびバックアップ
パウル20は、それぞれリールシャフト4に対してβ方
向へ更に回動するので、係止爪17dは歯23aに係合
可能な位置に移動する。また、バックアップパウル20
がβ方向へ更に若干回動し、係止爪20dが歯2gに更
に一層大きく接近するようになる。
ト4がロックギヤ14に対してα方向に更に相対回動す
ると、同様にしてメインパウル17およびバックアップ
パウル20は、それぞれリールシャフト4に対してβ方
向へ更に回動するので、係止爪17dは歯23aに係合
可能な位置に移動する。また、バックアップパウル20
がβ方向へ更に若干回動し、係止爪20dが歯2gに更
に一層大きく接近するようになる。
【0102】同図(ヘ)に示すように、リールシャフト
4のα方向への更なる相対回動により、係止爪17dが
歯23aに更に設定量だけ接近するが、それ以上は歯2
3aに接近しなくなる。この状態で、リールシャフト4
のα方向への更なる回動により、メインパウル17の歯
17dのα方向回動時の最前にある歯17d1が歯23aの
急斜面に当接する。このメインパウル17の位置は、メ
インパウル17の歯17dが右側壁2aの歯23aに係
合開始するスタンバイ位置である。歯17d1が歯23aの
急斜面に当接した後、リールシャフト4がα方向へ更に
回動すると、歯17d1の歯先が歯23aの急斜面側によっ
て歯23aの歯底の方へ誘導されるようになり、メイン
パウル17がβ方向に回動する。
4のα方向への更なる相対回動により、係止爪17dが
歯23aに更に設定量だけ接近するが、それ以上は歯2
3aに接近しなくなる。この状態で、リールシャフト4
のα方向への更なる回動により、メインパウル17の歯
17dのα方向回動時の最前にある歯17d1が歯23aの
急斜面に当接する。このメインパウル17の位置は、メ
インパウル17の歯17dが右側壁2aの歯23aに係
合開始するスタンバイ位置である。歯17d1が歯23aの
急斜面に当接した後、リールシャフト4がα方向へ更に
回動すると、歯17d1の歯先が歯23aの急斜面側によっ
て歯23aの歯底の方へ誘導されるようになり、メイン
パウル17がβ方向に回動する。
【0103】こうして、同図(ト)に示すように、リー
ルシャフト4のα方向への更なる相対回動により、係止
爪17dの歯先が歯23aの歯底に当接し、メインパウ
ル17の歯17dは右側壁2aの歯23aに完全に係合
し、メインパウル17はロック位置となる。このメイン
パウル17のスタンバイ位置からロック位置への運動
は、カム孔14nによって行われるものではなく、歯2
3aの急斜面側の誘導によって行われるものであり、こ
の運動により、メインパウル17はリールシャフト4に
対するセルフロック作用を行う。
ルシャフト4のα方向への更なる相対回動により、係止
爪17dの歯先が歯23aの歯底に当接し、メインパウ
ル17の歯17dは右側壁2aの歯23aに完全に係合
し、メインパウル17はロック位置となる。このメイン
パウル17のスタンバイ位置からロック位置への運動
は、カム孔14nによって行われるものではなく、歯2
3aの急斜面側の誘導によって行われるものであり、こ
の運動により、メインパウル17はリールシャフト4に
対するセルフロック作用を行う。
【0104】一方、メインパウル17の歯17dが右側
壁2aの歯23aに完全に係合した状態では、バックア
ップパウル20は、その歯20dのα方向回動時の最前
にある歯20d1が歯2gの急斜面に当接した状態となり、
バックアップパウル20の歯20dが左側壁2bの歯2
gに係合開始するスタンバイ位置となる。
壁2aの歯23aに完全に係合した状態では、バックア
ップパウル20は、その歯20dのα方向回動時の最前
にある歯20d1が歯2gの急斜面に当接した状態となり、
バックアップパウル20の歯20dが左側壁2bの歯2
gに係合開始するスタンバイ位置となる。
【0105】同図(チ)に示すように、リールシャフト
4のα方向への更なる相対回動により、係止爪17は歯
23aとの完全係合状態が保持される。また、バックア
ップパウル20は歯2gの急斜面に誘導されてメインパ
ウル17と同様のリールシャフトに対するセルフロック
作用を行って、左側壁2bの歯2gに完全に係合し、ロ
ック位置となる。このように、バックアップパウル20
における係止爪20dの歯2gへの係合は、メインパウ
ル17における係止爪17dの歯23aへの係合より若
干遅れるようになる。
4のα方向への更なる相対回動により、係止爪17は歯
23aとの完全係合状態が保持される。また、バックア
ップパウル20は歯2gの急斜面に誘導されてメインパ
ウル17と同様のリールシャフトに対するセルフロック
作用を行って、左側壁2bの歯2gに完全に係合し、ロ
ック位置となる。このように、バックアップパウル20
における係止爪20dの歯2gへの係合は、メインパウ
ル17における係止爪17dの歯23aへの係合より若
干遅れるようになる。
【0106】ところで、メインパウル17がスタンバイ
状態からセルフロック作用を行うとき、すなわちメイン
パウル17が図31(ヘ)から同図(ト)へ移行すると
き、メインパウル17及びロックギヤ14の動きとそれ
らの動きを行わせる第3カムのカム形状及び右側壁2a
の歯23aの形状とについて更に詳細に説明する。
状態からセルフロック作用を行うとき、すなわちメイン
パウル17が図31(ヘ)から同図(ト)へ移行すると
き、メインパウル17及びロックギヤ14の動きとそれ
らの動きを行わせる第3カムのカム形状及び右側壁2a
の歯23aの形状とについて更に詳細に説明する。
【0107】図32(a)および(b)は、それぞれ図
31(ヘ)および(ト)を拡大した図である。まず、リ
ールシャフト4がロックギヤ14に対してα方向に相対
回動したとき、メインパウル17の回動を制御するため
の第3カム孔14nのカム形状について説明する。図3
0(イ)に示すメインパウル17の非作動位置では、カ
ムフォロワ17fが第3カム孔14nの最上端位置にあ
る。第3カム孔14nのカム形状として、まずリールシ
ャフト4がロックギヤ14に対してα方向に相対回動し
たとき、このカムフォロワ17fが第3カム孔14nの
最上端位置からこの第3カム孔14nの第1案内カム面
14n1に案内されて下降するようにし、このカムフォ
ロワ17fの下降により、メインパウル17が図32
(a)に示すスタンバイ位置になるまでβ方向へ回動し
て、その歯17dが右側壁2aの歯23aに接近するよ
うなカム形状に設定している。
31(ヘ)および(ト)を拡大した図である。まず、リ
ールシャフト4がロックギヤ14に対してα方向に相対
回動したとき、メインパウル17の回動を制御するため
の第3カム孔14nのカム形状について説明する。図3
0(イ)に示すメインパウル17の非作動位置では、カ
ムフォロワ17fが第3カム孔14nの最上端位置にあ
る。第3カム孔14nのカム形状として、まずリールシ
ャフト4がロックギヤ14に対してα方向に相対回動し
たとき、このカムフォロワ17fが第3カム孔14nの
最上端位置からこの第3カム孔14nの第1案内カム面
14n1に案内されて下降するようにし、このカムフォ
ロワ17fの下降により、メインパウル17が図32
(a)に示すスタンバイ位置になるまでβ方向へ回動し
て、その歯17dが右側壁2aの歯23aに接近するよ
うなカム形状に設定している。
【0108】更に第3カム孔17fのカム形状として、
カムフォロワ17fが第3カム孔14nの図32(a)
に示す位置にきたとき、リールシャフト4がロックギヤ
14に対して更にα方向に相対回動しても、もはや第3
カム孔14nがカムフォロワ17fを案内しないような
形状に設定している。このように第3カム孔14nのカ
ム形状を設定することにより、第3カム孔14nによっ
ては、歯17dの歯先が歯23aの歯底までは到達しな
いようにしている。
カムフォロワ17fが第3カム孔14nの図32(a)
に示す位置にきたとき、リールシャフト4がロックギヤ
14に対して更にα方向に相対回動しても、もはや第3
カム孔14nがカムフォロワ17fを案内しないような
形状に設定している。このように第3カム孔14nのカ
ム形状を設定することにより、第3カム孔14nによっ
ては、歯17dの歯先が歯23aの歯底までは到達しな
いようにしている。
【0109】更に、カム形状として、図32(a)から
同図(b)に示す完全係合状態のロック位置に移行する
際、前述のようにメインパウル17は歯23aの急斜面
側の作用によりセルフロック作用を行うようになるが、
このセルフロック作用時に、カムフォロワ17fが第3
カム孔14nの第2案内カム面14n2を介してロック
ギヤ14(図32では第1ないし第3カム孔14k,1
4m,14nで表示している)を若干β方向に逆回転さ
せるようなカム形状に設定している。このようにカム形
状を設定することにより、メインパウル17の歯23a
への完全係合時には、減速度感知手段7におけるレバー
7bの係止爪7iがロックギヤ14の歯14cとの係合
から外れたフリー状態とすることができ、これによりエ
ンドロックを防止することができるようになる。
同図(b)に示す完全係合状態のロック位置に移行する
際、前述のようにメインパウル17は歯23aの急斜面
側の作用によりセルフロック作用を行うようになるが、
このセルフロック作用時に、カムフォロワ17fが第3
カム孔14nの第2案内カム面14n2を介してロック
ギヤ14(図32では第1ないし第3カム孔14k,1
4m,14nで表示している)を若干β方向に逆回転さ
せるようなカム形状に設定している。このようにカム形
状を設定することにより、メインパウル17の歯23a
への完全係合時には、減速度感知手段7におけるレバー
7bの係止爪7iがロックギヤ14の歯14cとの係合
から外れたフリー状態とすることができ、これによりエ
ンドロックを防止することができるようになる。
【0110】このように第3カム孔14nは、カムフォ
ロワ17fを図30(イ)に示すカム孔の上端の非作動
位置から図31(ヘ)に示すスタンバイ位置に誘導する
第1案内カム面14n1からなるメインパウル17の作動制
御部と、カムフォロワ17fが図31(ヘ)に示すスタ
ンバイ位置から同図(ト)に示すロック位置に移行する
とき、ロックギヤ14にカムフォロワ17fからの作用
力が伝達されて、ロックギヤ14をウェビング巻取り方
向に逆回転させる第2案内カム面14n2からなるロックギ
ヤ14の逆回転制御部とから構成されている。
ロワ17fを図30(イ)に示すカム孔の上端の非作動
位置から図31(ヘ)に示すスタンバイ位置に誘導する
第1案内カム面14n1からなるメインパウル17の作動制
御部と、カムフォロワ17fが図31(ヘ)に示すスタ
ンバイ位置から同図(ト)に示すロック位置に移行する
とき、ロックギヤ14にカムフォロワ17fからの作用
力が伝達されて、ロックギヤ14をウェビング巻取り方
向に逆回転させる第2案内カム面14n2からなるロックギ
ヤ14の逆回転制御部とから構成されている。
【0111】一方、右側壁2aの歯23aの急斜面にお
いては、メインパウル17が図32(a)に示すスタン
バイ状態から同図(b)に示す完全係合状態にセルフロ
ック作用を行うことができるように、その傾斜角度θ
〔図32(a)に示すように、歯23aの急斜面におけ
る歯17d1との当接部δとメインパウル17の回動中心ε
とを結ぶ直線に対する歯23aの急斜面のなす角度〕が
設定されている。また、左側壁2bの歯2gの急斜面の
傾斜角度も、バックアップパウル20がセルフロック作
用を行うことができるように設定されている。
いては、メインパウル17が図32(a)に示すスタン
バイ状態から同図(b)に示す完全係合状態にセルフロ
ック作用を行うことができるように、その傾斜角度θ
〔図32(a)に示すように、歯23aの急斜面におけ
る歯17d1との当接部δとメインパウル17の回動中心ε
とを結ぶ直線に対する歯23aの急斜面のなす角度〕が
設定されている。また、左側壁2bの歯2gの急斜面の
傾斜角度も、バックアップパウル20がセルフロック作
用を行うことができるように設定されている。
【0112】次に、リールシャフト4がロックギヤ14
に対してα方向に相対回動したとき、バックアップパウ
ル20の回動を制御するための第2カム孔14mのカム
形状について説明する。この第2カム孔14mのカム形
状としては、図30および図31に示すようにバックア
ップパウル20が、メインパウル17の作動に対して遅
れてメインパウル17の作動と同様の作動を行うような
カム形状に設定されている。特に、この第2カム孔14
mのカム形状は、メインパウル17が図31(ヘ)に示
すスタンバイ状態から同図(ト)に示すロック状態に移
行したとき、すなわちメインパウル17がセルフロック
作用を行ってロック位置となったときに、同図(ト)に
示すように、バックアップパウル20がスタンバイ状態
となるように設定されている。
に対してα方向に相対回動したとき、バックアップパウ
ル20の回動を制御するための第2カム孔14mのカム
形状について説明する。この第2カム孔14mのカム形
状としては、図30および図31に示すようにバックア
ップパウル20が、メインパウル17の作動に対して遅
れてメインパウル17の作動と同様の作動を行うような
カム形状に設定されている。特に、この第2カム孔14
mのカム形状は、メインパウル17が図31(ヘ)に示
すスタンバイ状態から同図(ト)に示すロック状態に移
行したとき、すなわちメインパウル17がセルフロック
作用を行ってロック位置となったときに、同図(ト)に
示すように、バックアップパウル20がスタンバイ状態
となるように設定されている。
【0113】この第2カム孔14mのカム形状により、
最初にメインパウル17が、その係止爪17dが右側壁
2aの歯23aに完全に係合したロック位置となり、こ
のときバックアップパウル20がスタンバイ状態に設定
され、その後遅れてバックアップパウル20は、その係
止爪20dが左側壁2bの歯2gに完全に係合したロッ
ク位置となる。このように、まず一方のメインパウル1
7の係止爪17dを歯23aに係合を完了させた後、遅
れて係止爪20dを歯2gに係合完了させることによ
り、メインパウル17と歯23aとの係合およびバック
アップパウル20と歯2gとの係合の少なくともいずれ
か一方に係合不良を生じることがなく、それらの係合が
確実に行われるようになる。
最初にメインパウル17が、その係止爪17dが右側壁
2aの歯23aに完全に係合したロック位置となり、こ
のときバックアップパウル20がスタンバイ状態に設定
され、その後遅れてバックアップパウル20は、その係
止爪20dが左側壁2bの歯2gに完全に係合したロッ
ク位置となる。このように、まず一方のメインパウル1
7の係止爪17dを歯23aに係合を完了させた後、遅
れて係止爪20dを歯2gに係合完了させることによ
り、メインパウル17と歯23aとの係合およびバック
アップパウル20と歯2gとの係合の少なくともいずれ
か一方に係合不良を生じることがなく、それらの係合が
確実に行われるようになる。
【0114】ウェビング3の引き出し力が解消すると、
パウルスプリング18のばね力により、ロックギヤ14
がリールシャフト4に対してα方向に回動するので、メ
インパウル17およびバックアップパウル20は、それ
ぞれカム孔14nおよびカム孔14mにより歯23aお
よび歯2gからともに外れる。これによりリールシャフ
ト4の回転が自由となり、付勢力付与手段5によりリー
ルシャフト4はウェビング3の巻取り方向に回動してウ
ェビング3を巻き取る。
パウルスプリング18のばね力により、ロックギヤ14
がリールシャフト4に対してα方向に回動するので、メ
インパウル17およびバックアップパウル20は、それ
ぞれカム孔14nおよびカム孔14mにより歯23aお
よび歯2gからともに外れる。これによりリールシャフ
ト4の回転が自由となり、付勢力付与手段5によりリー
ルシャフト4はウェビング3の巻取り方向に回動してウ
ェビング3を巻き取る。
【0115】次に、クランプ手段25によるウェビング
3の挟圧動作について説明する。図33(a)に示す通
常状態から、車両衝突等の緊急事態により車両に大きな
減速度が作用すると、同図(b)に示すように減速度感
知手段7の慣性体7cが前方へ傾き、レバー7bが時計
方向に回動し、係止爪7iがロックギヤ14の歯14c
との係合可能な位置に移動する。一方、この減速度によ
り、乗員がその慣性で前方へ移動しようとするために、
ウェビング3が引き出され、リールシャフト4およびロ
ックギヤ14がともにウェビング引き出し方向αに回転
する。
3の挟圧動作について説明する。図33(a)に示す通
常状態から、車両衝突等の緊急事態により車両に大きな
減速度が作用すると、同図(b)に示すように減速度感
知手段7の慣性体7cが前方へ傾き、レバー7bが時計
方向に回動し、係止爪7iがロックギヤ14の歯14c
との係合可能な位置に移動する。一方、この減速度によ
り、乗員がその慣性で前方へ移動しようとするために、
ウェビング3が引き出され、リールシャフト4およびロ
ックギヤ14がともにウェビング引き出し方向αに回転
する。
【0116】ロックギヤ14の回転により、その歯14
cがすぐに係止爪7iに係合して、ロックギヤ14の回
転が阻止されるので、リールシャフト4のみウェビング
3の引き出し方向に回転し、リールシャフト4とロック
ギヤ14との間に相対回転が生じる。これにより、前述
したようにメインパウル17がロックリング23の歯2
3aの方へ回動する。
cがすぐに係止爪7iに係合して、ロックギヤ14の回
転が阻止されるので、リールシャフト4のみウェビング
3の引き出し方向に回転し、リールシャフト4とロック
ギヤ14との間に相対回転が生じる。これにより、前述
したようにメインパウル17がロックリング23の歯2
3aの方へ回動する。
【0117】更に、リールシャフト4がウェビング3の
引き出し方向αに回転すると、前述の如く図34(a)
に示すようにメインパウル17が歯23aと完全に係合
するロック位置となる。このメインパウル17のロック
位置では、前述したようにロックギヤ14が若干逆転
(すなわちウェビング3の巻取り方向βに回転)するの
で、係止爪7iとロックギヤ14の歯14cとの係合が
外れ、係止爪7iは元の非作動位置に戻るとともに、ロ
ックギヤ14がフリー状態となる。
引き出し方向αに回転すると、前述の如く図34(a)
に示すようにメインパウル17が歯23aと完全に係合
するロック位置となる。このメインパウル17のロック
位置では、前述したようにロックギヤ14が若干逆転
(すなわちウェビング3の巻取り方向βに回転)するの
で、係止爪7iとロックギヤ14の歯14cとの係合が
外れ、係止爪7iは元の非作動位置に戻るとともに、ロ
ックギヤ14がフリー状態となる。
【0118】更にリールシャフト4がウェビング3の引
き出し方向αに回転すると、同図(b)に示すように、
そのリールシャフト4の回転がメインパウル17を介し
てロックリング23に伝達され、ロックリング23は引
き出し方向αに回転する。これにより、クランプ部材2
6が反時計方向に回転し、歯部材26cがフレーム2側
の歯部材27bの方へ接近するとともに、歯部材26c
の最上位置にある歯26bがウェビング3に噛み込むよ
うになる。
き出し方向αに回転すると、同図(b)に示すように、
そのリールシャフト4の回転がメインパウル17を介し
てロックリング23に伝達され、ロックリング23は引
き出し方向αに回転する。これにより、クランプ部材2
6が反時計方向に回転し、歯部材26cがフレーム2側
の歯部材27bの方へ接近するとともに、歯部材26c
の最上位置にある歯26bがウェビング3に噛み込むよ
うになる。
【0119】そして、歯26bがウェビング3に噛み込
んだ後は、ロックリング23の回転力を必要としなく、
ウェビング3の引き出し力でクランプ部材26が更に反
時計方向に回動することにより、ウェビング3は両歯部
材26c,27bの間に自動的に挟圧されるようにな
る。すなわち、歯26bがウェビング3に噛み込んだ後
は、クランプ手段25はウェビング3に対するセルフロ
ック作用を行うようになる。これにより、ウェビング3
がロックされる。
んだ後は、ロックリング23の回転力を必要としなく、
ウェビング3の引き出し力でクランプ部材26が更に反
時計方向に回動することにより、ウェビング3は両歯部
材26c,27bの間に自動的に挟圧されるようにな
る。すなわち、歯26bがウェビング3に噛み込んだ後
は、クランプ手段25はウェビング3に対するセルフロ
ック作用を行うようになる。これにより、ウェビング3
がロックされる。
【0120】またその場合、クランプ部材26の押圧力
により、フレーム2の力受け部2yが弾性変形するよう
になるので、力受け部2yの弾性復元力が力受け部材2
7に作用するようになる。これにより、ウェビング3は
両歯部材26c,27bの間に強固に挟圧され、ウェビ
ング3の引き出しが防止される。
により、フレーム2の力受け部2yが弾性変形するよう
になるので、力受け部2yの弾性復元力が力受け部材2
7に作用するようになる。これにより、ウェビング3は
両歯部材26c,27bの間に強固に挟圧され、ウェビ
ング3の引き出しが防止される。
【0121】クランプ手段25のセルフロック作用によ
るウェビング3の挟圧力が十分でなく、ウェビング3と
歯部材26c,27bとの間に滑りを生じて、ウェビン
グ3が更に引き出されると、ロックリング23が更に反
時計方向に回動して、図35に示すようにロックリング
23の突起23dの他端が右側壁2aの凹部2fの他端
に当接し、ロックリング23のそれ以上の引き出し方向
αの回転が阻止される。その結果リールシャフト4のウ
ェビング3の引き出し方向αの回転が完全にかつ確実に
停止する。これにより、ウェビング3の引き出しが完全
に停止する。また、突起23dの他端が凹部2fの他端
に当接することにより、ロックリング23を介してウェ
ビング3の引き出し力が右側壁2aによって確実に受け
とめられるようになる。
るウェビング3の挟圧力が十分でなく、ウェビング3と
歯部材26c,27bとの間に滑りを生じて、ウェビン
グ3が更に引き出されると、ロックリング23が更に反
時計方向に回動して、図35に示すようにロックリング
23の突起23dの他端が右側壁2aの凹部2fの他端
に当接し、ロックリング23のそれ以上の引き出し方向
αの回転が阻止される。その結果リールシャフト4のウ
ェビング3の引き出し方向αの回転が完全にかつ確実に
停止する。これにより、ウェビング3の引き出しが完全
に停止する。また、突起23dの他端が凹部2fの他端
に当接することにより、ロックリング23を介してウェ
ビング3の引き出し力が右側壁2aによって確実に受け
とめられるようになる。
【0122】ウェビング3の挟圧によるロックを解除す
るためには、ウェビング3の引き出し力を解消すると、
ホルダースプリング34のばね力によって力受け部材2
7が下方に移動して初期位置に戻る。同時にに、ねじり
ばね29のばね力によってアーム24が反時計方向に回
動するため、クランプ部材2が時計方向に回動して初期
位置に戻るとともに、ロックリング23が時計方向に回
動して初期位置に戻る。これにより、ウェビング3のロ
ックが解除される。
るためには、ウェビング3の引き出し力を解消すると、
ホルダースプリング34のばね力によって力受け部材2
7が下方に移動して初期位置に戻る。同時にに、ねじり
ばね29のばね力によってアーム24が反時計方向に回
動するため、クランプ部材2が時計方向に回動して初期
位置に戻るとともに、ロックリング23が時計方向に回
動して初期位置に戻る。これにより、ウェビング3のロ
ックが解除される。
【0123】次に、このように構成された本実施例のリ
トラクタの作用について説明する。 [車両に所定値以上の減速度が作用しない通常状態]こ
の状態では、減速度感知手段7の慣性体7cが前方へ傾
動しないので、レバー7bは図4に示す実線位置にあ
り、係止爪7iはロックギヤ14の歯14cから離れた
非係合位置にある。また、同様に慣性体15の係止爪1
5c、メインパウル17およびバックアップパウル20
もそれぞれ図4および図6に示すように非係合位置にあ
る。したがって、この状態ではシートベルトリトラクタ
1はおもに付勢力付与手段5の作用が行われる。すなわ
ち、この付勢力付与手段5のパワースプリング8のばね
力により、リールシャフト4はウェビング巻取り方向β
に付勢され、ウェビング3が巻き取られる。
トラクタの作用について説明する。 [車両に所定値以上の減速度が作用しない通常状態]こ
の状態では、減速度感知手段7の慣性体7cが前方へ傾
動しないので、レバー7bは図4に示す実線位置にあ
り、係止爪7iはロックギヤ14の歯14cから離れた
非係合位置にある。また、同様に慣性体15の係止爪1
5c、メインパウル17およびバックアップパウル20
もそれぞれ図4および図6に示すように非係合位置にあ
る。したがって、この状態ではシートベルトリトラクタ
1はおもに付勢力付与手段5の作用が行われる。すなわ
ち、この付勢力付与手段5のパワースプリング8のばね
力により、リールシャフト4はウェビング巻取り方向β
に付勢され、ウェビング3が巻き取られる。
【0124】(シートベルトの非装着状態)この状態で
は、ウェビング3に取り付けられているタング(不図
示)とバックル部材(不図示)とが離れている。したが
って、前述のようにパワースプリング8のばね力により
ウェビング3を巻き取っている状態となる。 (ウェビングを引き出すときの状態)ウェビング3を装
着するために乗員がウェビング3を引き出すと、これに
ともないリールシャフト4およびブッシュ9がウェビン
グ引出し方向αへ回転する。このため、パワースプリン
グ8が巻き締められていく。 (タングとバックル部材との結合後、ウェビングから手
を離したときの状態)乗員がタングとバックル部材とを
結合した時点では、ウェビング3は正規の装着状態のと
きの引出し長さよりも余分に引き出された状態となって
いるので、乗員が結合操作後にウェビング3を離すと、
パワースプリング8のばね力によってウェビング3は乗
員の体にフィットするまで巻き取られる。このとき、ウ
ェビング3により乗員に圧迫感を与えないように、パワ
ースプリング8のばね力が適宜決定されている。そして
車両走行中は、車両に所定値以上の減速度が作用しない
限り、シートベルトリトラクタ1はこの状態を保持して
いる。
は、ウェビング3に取り付けられているタング(不図
示)とバックル部材(不図示)とが離れている。したが
って、前述のようにパワースプリング8のばね力により
ウェビング3を巻き取っている状態となる。 (ウェビングを引き出すときの状態)ウェビング3を装
着するために乗員がウェビング3を引き出すと、これに
ともないリールシャフト4およびブッシュ9がウェビン
グ引出し方向αへ回転する。このため、パワースプリン
グ8が巻き締められていく。 (タングとバックル部材との結合後、ウェビングから手
を離したときの状態)乗員がタングとバックル部材とを
結合した時点では、ウェビング3は正規の装着状態のと
きの引出し長さよりも余分に引き出された状態となって
いるので、乗員が結合操作後にウェビング3を離すと、
パワースプリング8のばね力によってウェビング3は乗
員の体にフィットするまで巻き取られる。このとき、ウ
ェビング3により乗員に圧迫感を与えないように、パワ
ースプリング8のばね力が適宜決定されている。そして
車両走行中は、車両に所定値以上の減速度が作用しない
限り、シートベルトリトラクタ1はこの状態を保持して
いる。
【0125】[車両に所定値以上の減速度が作用したと
きの状態]車両走行中急ブレーキ等により車両に所定値
以上の減速度が作用すると、シートベルトロック作動手
段6および減速度感知手段7がともに動作する。まず第
1段階として、減速度感知手段7の慣性体7cが慣性に
より前方に(図4の二点鎖線で示す位置)傾動するの
で、レバー7bが上方へ回動して図4の二点鎖線で示す
位置となる。このため、レバー7bの係止爪7iがロッ
クギヤ14の歯14cと係合する係合位置となる。一
方、車両のこの所定値以上の減速度により乗員が前方へ
移動しようとするため、ウェビング3が引き出される
が、このウェビング3の引出しにより、リールシャフト
4およびロックギヤ14がともに引き出し方向αへ回動
しようとする。
きの状態]車両走行中急ブレーキ等により車両に所定値
以上の減速度が作用すると、シートベルトロック作動手
段6および減速度感知手段7がともに動作する。まず第
1段階として、減速度感知手段7の慣性体7cが慣性に
より前方に(図4の二点鎖線で示す位置)傾動するの
で、レバー7bが上方へ回動して図4の二点鎖線で示す
位置となる。このため、レバー7bの係止爪7iがロッ
クギヤ14の歯14cと係合する係合位置となる。一
方、車両のこの所定値以上の減速度により乗員が前方へ
移動しようとするため、ウェビング3が引き出される
が、このウェビング3の引出しにより、リールシャフト
4およびロックギヤ14がともに引き出し方向αへ回動
しようとする。
【0126】しかし、ロックギヤ14の歯14cがすぐ
に係止爪7eに係合するので、ロックギヤ14はすぐに
引き出し方向αへの回動が停止する。この結果、リール
シャフト4のみが引き出し方向αへ引続き回動するた
め、リールシャフト4はロックギヤ14に対してα方向
へ相対回動するようになる。
に係止爪7eに係合するので、ロックギヤ14はすぐに
引き出し方向αへの回動が停止する。この結果、リール
シャフト4のみが引き出し方向αへ引続き回動するた
め、リールシャフト4はロックギヤ14に対してα方向
へ相対回動するようになる。
【0127】このリールシャフト4のα方向への相対回
動により、第2段階として図30および図31に示すよ
うにメインパウル17がリールシャフト4に対してβ方
向に相対回動して歯23aに係合しロック位置となる。
その場合、メインパウル17がスタンバイ位置からロッ
ク位置に移行するとき、ロックギヤ14がウェビング巻
取り方向βに若干逆回転し、メインパウル17と歯23
aとの係合が外れる。メインパウル17がロック位置に
なったとき、バックアップパウル20がスタンバイ位置
となり、その後リールシャフト4がα方向へ更に相対回
動すると、メインパウル17がロック位置となったとき
から遅れてバックアップパウル20が歯2gに係合しロ
ック位置となる。
動により、第2段階として図30および図31に示すよ
うにメインパウル17がリールシャフト4に対してβ方
向に相対回動して歯23aに係合しロック位置となる。
その場合、メインパウル17がスタンバイ位置からロッ
ク位置に移行するとき、ロックギヤ14がウェビング巻
取り方向βに若干逆回転し、メインパウル17と歯23
aとの係合が外れる。メインパウル17がロック位置に
なったとき、バックアップパウル20がスタンバイ位置
となり、その後リールシャフト4がα方向へ更に相対回
動すると、メインパウル17がロック位置となったとき
から遅れてバックアップパウル20が歯2gに係合しロ
ック位置となる。
【0128】また、メインパウル17のロック位置設定
後、リールシャフト4のα方向への更なる相対回動によ
り、ロックリング23がα方向に回転する。これによ
り、クランプ部材26が反時計方向に回転して、歯部材
26cがフレーム2側の歯部材27bに接近するととも
に、歯部材26cの歯26bがウェビング3に噛み込
む。その後、クランプ手段25はセルフロック作用を行
い、ウェビング3の引き出し力により、ウェビング3は
両歯部材26c,27bの間に挟圧される。これによ
り、ウェビング3の引き出しが阻止される。
後、リールシャフト4のα方向への更なる相対回動によ
り、ロックリング23がα方向に回転する。これによ
り、クランプ部材26が反時計方向に回転して、歯部材
26cがフレーム2側の歯部材27bに接近するととも
に、歯部材26cの歯26bがウェビング3に噛み込
む。その後、クランプ手段25はセルフロック作用を行
い、ウェビング3の引き出し力により、ウェビング3は
両歯部材26c,27bの間に挟圧される。これによ
り、ウェビング3の引き出しが阻止される。
【0129】クランプ手段25はセルフロック作用によ
るウェビング3の挟圧力が十分でなく、ウェビング3が
更に引き出されると、ロックリング23が更に反時計方
向に回動して、ロックリング23の突起23dの他端が
右側壁2aの凹部2fの他端に当接し、ロックリング2
3の回転が停止するとともに、リールシャフト4のα方
向の回転が停止する。これにより、ウェビング3の引き
出しが確実に停止するとともに、クランプ部材26の歯
部材26cと歯部材27bとの間にウェビング3が更に
一層強固に挟圧される。したがって、ウェビング3の巻
締まりやウェビング3自体の伸びによるウェビング3の
伸び出しも確実に防止される。
るウェビング3の挟圧力が十分でなく、ウェビング3が
更に引き出されると、ロックリング23が更に反時計方
向に回動して、ロックリング23の突起23dの他端が
右側壁2aの凹部2fの他端に当接し、ロックリング2
3の回転が停止するとともに、リールシャフト4のα方
向の回転が停止する。これにより、ウェビング3の引き
出しが確実に停止するとともに、クランプ部材26の歯
部材26cと歯部材27bとの間にウェビング3が更に
一層強固に挟圧される。したがって、ウェビング3の巻
締まりやウェビング3自体の伸びによるウェビング3の
伸び出しも確実に防止される。
【0130】この結果、乗員はウェビング3により確実
にかつ堅固に拘束されて保護される。この状態では、減
速度感知手段7の係止爪7iがロックギヤ14の歯14
cから外れていて、ロックギヤ14がフリー状態となっ
ているので、再びウェビング3を巻き取る場合には、リ
ールシャフト4は容易にウェビング3を巻き取ることが
できるようになる。
にかつ堅固に拘束されて保護される。この状態では、減
速度感知手段7の係止爪7iがロックギヤ14の歯14
cから外れていて、ロックギヤ14がフリー状態となっ
ているので、再びウェビング3を巻き取る場合には、リ
ールシャフト4は容易にウェビング3を巻き取ることが
できるようになる。
【0131】[ウェビングに急激に引出し力が作用した
ときの状態]この状態ではウェビング3が急激に引き出
されるようになるため、リールシャフト4、ロックギヤ
14および慣性体15がウェビング引出し方向αへ急激
に回動しようとする。しかし、コントロールばね16の
ばね力がそれほど大きくないので、コントロールばね1
6が縮んで慣性体15は慣性遅れを生じる。すなわち、
慣性体15はロックギヤ14とともにウェビング引出し
方向αへ公転するばかりでなくロックギヤ14に対して
β方向へ相対的に自転する。
ときの状態]この状態ではウェビング3が急激に引き出
されるようになるため、リールシャフト4、ロックギヤ
14および慣性体15がウェビング引出し方向αへ急激
に回動しようとする。しかし、コントロールばね16の
ばね力がそれほど大きくないので、コントロールばね1
6が縮んで慣性体15は慣性遅れを生じる。すなわち、
慣性体15はロックギヤ14とともにウェビング引出し
方向αへ公転するばかりでなくロックギヤ14に対して
β方向へ相対的に自転する。
【0132】この慣性体15の自転により、図4に二点
鎖線で示すように係止爪15cが第2ストッパ14iに
当接する係合位置に移動してロックギヤ第1カバー13
の歯13cに係合する。このため、慣性体15の公転、
ロックギヤ14のウェビング引出し方向αの回転が阻止
されるようになる。したがって、リールシャフト4のみ
がウェビング引出し方向αへ回転する。これにより、前
述したようにリールシャフト4はロックギヤ14に対し
てα方向へ相対回動するようになる。
鎖線で示すように係止爪15cが第2ストッパ14iに
当接する係合位置に移動してロックギヤ第1カバー13
の歯13cに係合する。このため、慣性体15の公転、
ロックギヤ14のウェビング引出し方向αの回転が阻止
されるようになる。したがって、リールシャフト4のみ
がウェビング引出し方向αへ回転する。これにより、前
述したようにリールシャフト4はロックギヤ14に対し
てα方向へ相対回動するようになる。
【0133】このリールシャフト4のα方向への相対回
動により、前述と同様にメインパウル17が回動して歯
23aに係合するロック位置となり、その後遅れてバッ
クアップパウル20が歯2gに係合するロック位置とな
る。これにより、リールシャフト4はウェビング引出し
方向αの回動が阻止される。また前述と同様に、メイン
パウル17のロック位置設定後、リールシャフト4の更
なるα方向への相対回動により、ロックリング23がウ
ェビング3の引き出し方向αに回転し、ロックリング2
3のこの回転は、突起23dの他端が凹部2fの他端に
当接することにより停止する。この結果、ウェビング3
の急激な引き出しおよび伸び出しが確実に阻止される。
動により、前述と同様にメインパウル17が回動して歯
23aに係合するロック位置となり、その後遅れてバッ
クアップパウル20が歯2gに係合するロック位置とな
る。これにより、リールシャフト4はウェビング引出し
方向αの回動が阻止される。また前述と同様に、メイン
パウル17のロック位置設定後、リールシャフト4の更
なるα方向への相対回動により、ロックリング23がウ
ェビング3の引き出し方向αに回転し、ロックリング2
3のこの回転は、突起23dの他端が凹部2fの他端に
当接することにより停止する。この結果、ウェビング3
の急激な引き出しおよび伸び出しが確実に阻止される。
【0134】また、この場合にもロックギヤ14がウェ
ビング巻取り方向βに若干逆回転することにより、慣性
体15の係止爪15cがロックギヤ第1カバー13の歯
13cから外れ、ロックギヤ14はフリー状態となって
いるので、再びウェビング3を巻き取る場合には、リー
ルシャフト4は容易にウェビング3を巻き取ることがで
きるようになる。
ビング巻取り方向βに若干逆回転することにより、慣性
体15の係止爪15cがロックギヤ第1カバー13の歯
13cから外れ、ロックギヤ14はフリー状態となって
いるので、再びウェビング3を巻き取る場合には、リー
ルシャフト4は容易にウェビング3を巻き取ることがで
きるようになる。
【0135】なお、本発明は前述の実施例に限定される
ことなく、種々の設計変更が可能である。例えば前述の
実施例では、6個の凹部2fを右側壁2aの孔2dの内
周面に等間隔に形成するとともに、6個の突起23dを
ロックリング23の外周面に等間隔に形成するようにし
ているが、突起を孔2dの内周面に形成しかつ凹部をロ
ックリング23の外周面に形成することもできる。ま
た、突起および凹部は他の任意の数だけ設けることもで
きるし、その場合間隔も必ずしも等しくする必要はな
い。
ことなく、種々の設計変更が可能である。例えば前述の
実施例では、6個の凹部2fを右側壁2aの孔2dの内
周面に等間隔に形成するとともに、6個の突起23dを
ロックリング23の外周面に等間隔に形成するようにし
ているが、突起を孔2dの内周面に形成しかつ凹部をロ
ックリング23の外周面に形成することもできる。ま
た、突起および凹部は他の任意の数だけ設けることもで
きるし、その場合間隔も必ずしも等しくする必要はな
い。
【0136】また、前述の実施例では、付勢力付与手段
5はコンフォートデバイスが設けられていないものとし
ているが、本発明はコンフォートデバイスが設けられて
いるシートベルトリトラクタにも適用することができ
る。更に前述の実施例では、本発明を付勢力付与手段で
ウェビングにテンションを付与するようになっているシ
ートベルトリトラクタに適用した場合について説明して
いるが、本発明はテンションレスのシートベルトリトラ
クタにも適用できることは言うまでもない。
5はコンフォートデバイスが設けられていないものとし
ているが、本発明はコンフォートデバイスが設けられて
いるシートベルトリトラクタにも適用することができ
る。更に前述の実施例では、本発明を付勢力付与手段で
ウェビングにテンションを付与するようになっているシ
ートベルトリトラクタに適用した場合について説明して
いるが、本発明はテンションレスのシートベルトリトラ
クタにも適用できることは言うまでもない。
【0137】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
に係るシートベルトリトラクタによれば、第1係合部材
がリールシャフトの回動をロックする機能とリールシャ
フトの回動力をアームを介してクランプ部材に伝達する
機能とを有するので、第1係合部材の作動に連動してリ
ールシャフトの回動力をクランプ部材に伝達する伝達機
構の部品点数を低減できるとともに、ロックリングに形
成される伝達機構の部品を制御するカム孔が不要とな
る。したがって、伝達機構の構造が簡単になるととも
に、ロックリングの加工が容易となり、しかもシートベ
ルトリトラクタが軽量かつ安価なものとなる。
に係るシートベルトリトラクタによれば、第1係合部材
がリールシャフトの回動をロックする機能とリールシャ
フトの回動力をアームを介してクランプ部材に伝達する
機能とを有するので、第1係合部材の作動に連動してリ
ールシャフトの回動力をクランプ部材に伝達する伝達機
構の部品点数を低減できるとともに、ロックリングに形
成される伝達機構の部品を制御するカム孔が不要とな
る。したがって、伝達機構の構造が簡単になるととも
に、ロックリングの加工が容易となり、しかもシートベ
ルトリトラクタが軽量かつ安価なものとなる。
【0138】特に、請求項2の発明によれば、ロックリ
ングの外周面がフレームの円形孔の内周面にガイドされ
て摺動するようになるので、ロックリングの回転を滑ら
かにかつ安定したものにすることができる。
ングの外周面がフレームの円形孔の内周面にガイドされ
て摺動するようになるので、ロックリングの回転を滑ら
かにかつ安定したものにすることができる。
【0139】更に請求項3の発明によれば、クランプ部
材がセルフロック作用を行うようにしているので、アー
ムがリールシャフトの回転力をクランプ部材に伝達しな
いで済むようになる。これにより、アームは軽量部材で
形成することができ、その分、シートベルトリトラクタ
を更に一層軽量にすることができる。
材がセルフロック作用を行うようにしているので、アー
ムがリールシャフトの回転力をクランプ部材に伝達しな
いで済むようになる。これにより、アームは軽量部材で
形成することができ、その分、シートベルトリトラクタ
を更に一層軽量にすることができる。
【図1】 本発明に係るシートベルトリトラクタの一実
施例を分解斜視的に示し、その中央部分を示す分解斜視
図である。
施例を分解斜視的に示し、その中央部分を示す分解斜視
図である。
【図2】 本発明に係るシートベルトリトラクタの一実
施例を分解斜視的に示し、その左側部分を示す分解斜視
図である。
施例を分解斜視的に示し、その左側部分を示す分解斜視
図である。
【図3】 本発明に係るシートベルトリトラクタの一実
施例を分解斜視的に示し、その右側部分を示す分解斜視
図である。
施例を分解斜視的に示し、その右側部分を示す分解斜視
図である。
【図4】 この実施例のシートベルトリトラクタの組立
状態を示し、カバーを取り外した状態のシートベルトリ
トラクタの左側面図である。
状態を示し、カバーを取り外した状態のシートベルトリ
トラクタの左側面図である。
【図5】 この実施例のシートベルトリトラクタの組立
状態を示し、図4におけるVーV線に沿う断面図である。
状態を示し、図4におけるVーV線に沿う断面図である。
【図6】 この実施例のシートベルトリトラクタの組立
状態を示し、図5におけるVIーVI線に沿う部分断面図で
ある。
状態を示し、図5におけるVIーVI線に沿う部分断面図で
ある。
【図7】 この実施例に用いられるフレームの右側面図
である。
である。
【図8】 この実施例に用いられるフレームの左側面図
である。
である。
【図9】 この実施例に用いられるロックリングを示
し、(a)はその左側面図、(b)は右側面図、(c)
は(a)におけるIXCーIXC線に沿う断面図である。
し、(a)はその左側面図、(b)は右側面図、(c)
は(a)におけるIXCーIXC線に沿う断面図である。
【図10】この実施例に用いられるリールシャフトの正
面図である。
面図である。
【図11】この実施例に用いられるリールシャフトを示
し、(a)はその右側面図、(b)は(a)におけるXI
BーXIB線に沿う断面図である。
し、(a)はその右側面図、(b)は(a)におけるXI
BーXIB線に沿う断面図である。
【図12】この実施例に用いられるリールシャフトを示
し、(a)はその左側面図、(b)は(a)におけるXI
IBーXIIB線に沿う断面図である。
し、(a)はその左側面図、(b)は(a)におけるXI
IBーXIIB線に沿う断面図である。
【図13】この実施例に用いられるブッシュの左側面図
である。
である。
【図14】この実施例に用いられるスプリングケースを
示し、(a)はその右側面図、(b)はXIIIーXIII線に
沿う断面図である。
示し、(a)はその右側面図、(b)はXIIIーXIII線に
沿う断面図である。
【図15】この実施例に用いられるカバーを示し、
(a)はその左側面図、(b)はXIVーXIV線に沿う断面
図である。
(a)はその左側面図、(b)はXIVーXIV線に沿う断面
図である。
【図16】この実施例に用いられるスプリングピンを示
す図である。
す図である。
【図17】この実施例に用いられるロックギヤ第1カバ
ーを示す左側面図である。
ーを示す左側面図である。
【図18】この実施例に用いられるロックギヤ第1カバ
ーを示す右側面図である。
ーを示す右側面図である。
【図19】この実施例に用いられるロックギヤを示し、
(a)はその右側面図、(b)は(a)におけるXIXBー
XIXB線に沿う断面図、(c)は(a)におけるXIXCーXI
XC線に沿う断面図である。
(a)はその右側面図、(b)は(a)におけるXIXBー
XIXB線に沿う断面図、(c)は(a)におけるXIXCーXI
XC線に沿う断面図である。
【図20】この実施例に用いられる慣性体を示し、
(a)はその左側面図、(b)は(a)におけるXXBーX
XB線に沿う断面図である。
(a)はその左側面図、(b)は(a)におけるXXBーX
XB線に沿う断面図である。
【図21】この実施例に用いられるメインパウルを示
し、(a)はその左側面図、(b)はその正面図、
(c)はその右側面図である。
し、(a)はその左側面図、(b)はその正面図、
(c)はその右側面図である。
【図22】この実施例に用いられるジョイントピンを示
し、(a)はその正面図、(b)は(a)におけるXXII
BーXXIIB線に沿う断面図、(c)はその左側面図であ
る。
し、(a)はその正面図、(b)は(a)におけるXXII
BーXXIIB線に沿う断面図、(c)はその左側面図であ
る。
【図23】この実施例に用いられるバックアップパウル
を示し、(a)はその左側面図、(b)はその正面図、
(c)はその右側面図である。
を示し、(a)はその左側面図、(b)はその正面図、
(c)はその右側面図である。
【図24】この実施例に用いられる減速度感知手段を部
分的に切り欠いて示す図である。
分的に切り欠いて示す図である。
【図25】この減速度感知手段のケース、レバーおよび
係止爪を示し、(a)はその正面図、(b)は部分的に
切り欠いて示す右側面図である。
係止爪を示し、(a)はその正面図、(b)は部分的に
切り欠いて示す右側面図である。
【図26】この減速度感知手段の慣性体を示し、(a)
はその平面図、(b)は部分的に切り欠いて示す正面
図、(c)はその下面図である。
はその平面図、(b)は部分的に切り欠いて示す正面
図、(c)はその下面図である。
【図27】この実施例に用いられるクランプ手段を示
し、(a)はクランプ部座の斜視図、(b)は力受け部
材の斜視図である。
し、(a)はクランプ部座の斜視図、(b)は力受け部
材の斜視図である。
【図28】この実施例に用いられるアームを示し、
(a)はその正面図、(b)はその左側面図である。
(a)はその正面図、(b)はその左側面図である。
【図29】この実施例に用いられるホルダースプリング
を示す斜視図である。
を示す斜視図である。
【図30】この実施例におけるメインパウルとバックア
ップパウルとの動作の一部を説明する説明図である。
ップパウルとの動作の一部を説明する説明図である。
【図31】この実施例におけるメインパウルとバックア
ップパウルとの動作の他部を説明する説明図である。
ップパウルとの動作の他部を説明する説明図である。
【図32】メインパウルがセルフロック作用を行うとき
の、メインパウルおよびロックギヤの動作を説明し、
(a)はメインパウルのスタンバイ位置のとき、(b)
はメインパウルのロック位置のときを示す図である。
の、メインパウルおよびロックギヤの動作を説明し、
(a)はメインパウルのスタンバイ位置のとき、(b)
はメインパウルのロック位置のときを示す図である。
【図33】この実施例におけるクランプ手段の動作の一
部を説明する説明図である。
部を説明する説明図である。
【図34】この実施例におけるクランプ手段の動作の残
りの一部を説明する説明図である。
りの一部を説明する説明図である。
【図35】この実施例におけるクランプ手段の動作の残
りを説明する説明図である。
りを説明する説明図である。
1…シートベルトリトラクタ、2…フレーム、2a…右
側壁、2b…左側壁、2f…凹部、2g…歯、3…ウェ
ビング、4…リールシャフト、5…付勢力付与手段、6
…シートベルトロック作動手段、7…減速度感知手段、
8…パワースプリング、9…ブッシュ、10…スプリン
グケース、11…カバー、12…スプリングピン、13
…ロックギヤ第1カバー、14…ロックギヤ、15…慣
性体、16…コントロールばね、17…メインパウル、
18…パウルスプリング、19…ジョイントピン、20
…バックアップパウル、21…ロックギヤ第2カバー、
22…ウェビングガイド、23…ロックリング、23a
…歯、23d…突起、23b…外周面、24…アーム、
25…クランプ手段、26…クランプ部材、26a…レ
バー、26b…歯、26c…歯部材、27…力受け部
材、27a…歯、27b…歯部材、29…ねじりばね、
30…レバーピン、31…レバースクリュー、32…連
結ピン、33…ピボットピン、34…ホルダースプリン
グ
側壁、2b…左側壁、2f…凹部、2g…歯、3…ウェ
ビング、4…リールシャフト、5…付勢力付与手段、6
…シートベルトロック作動手段、7…減速度感知手段、
8…パワースプリング、9…ブッシュ、10…スプリン
グケース、11…カバー、12…スプリングピン、13
…ロックギヤ第1カバー、14…ロックギヤ、15…慣
性体、16…コントロールばね、17…メインパウル、
18…パウルスプリング、19…ジョイントピン、20
…バックアップパウル、21…ロックギヤ第2カバー、
22…ウェビングガイド、23…ロックリング、23a
…歯、23d…突起、23b…外周面、24…アーム、
25…クランプ手段、26…クランプ部材、26a…レ
バー、26b…歯、26c…歯部材、27…力受け部
材、27a…歯、27b…歯部材、29…ねじりばね、
30…レバーピン、31…レバースクリュー、32…連
結ピン、33…ピボットピン、34…ホルダースプリン
グ
Claims (3)
- 【請求項1】 ウェビングを巻取るリールシャフトと、
該リールシャフトの両端を回動自在に支持するフレーム
と、該フレームおよびリールシャフト間に配設されて通
常時リールシャフトの回動を許容し必要時に作動してリ
ールシャフトの少なくともウェビング引出し方向の回動
を阻止するロック手段と、車両に所定値以上の減速度が
加えられたとき作動する減速度感知手段と、通常時前記
リールシャフトの回動と同期して回動し、該減速度感知
手段の作動で前記リールシャフトと相対回動することに
より前記ロック手段を作動するロック作動手段と、前記
ウェビングをロックするクランプ手段と、前記ロック手
段の作動に連動して前記クランプ手段を作動する連動部
材とを備えているシートベルトリトラクタにおいて、 前記ロック手段は、前記フレームの前記リールシャフト
一端側に所定量回動可能に設けられた第1被係合部を有
するロックリングと、前記リールシャフトの一端側に一
端が回動可能に支持されるとともに他端に前記第1被係
合部と係合可能な第1係止部を有し、通常時には前記第
1係止部が前記第1被係合部と係合しない非係合位置に
保持されるとともに、前記必要時には前記第1係止部が
前記第1被係合部と係合する係合位置に回動する第1係
合部材と、前記フレームの前記リールシャフト他端側に
設けられた第2被係合部と、前記リールシャフトの他端
側に一端が回動可能に支持されるとともに他端に前記第
2被係合部と係合可能な第2係止部を有し、通常時には
前記第2係止部が前記第2被係合部と係合しない非係合
位置に保持されるとともに、前記必要時には前記第2係
止部が前記第2被係合部と係合する係合位置に回動する
第2係合部材とを備え、 前記クランプ手段は、前記ウェビングを押圧するクラン
プ部材とこのクランプ部材の押圧力を受ける力受け部材
とを有し、このクランプ部材の押圧力で前記ウェビング
を前記クランプ部材と前記力受け部材との間に挟圧する
ことによりこのウェビングをロックするようになってお
り、 前記連動部材は、前記ロックリングに係合するとともに
前記クランプ部材に係合し、前記ロックリングに伝達さ
れる前記リールシャフトの回転力を前記クランプ部材に
伝達するアームからなることを特徴とするシートベルト
リトラクタ。 - 【請求項2】 前記ロックリングの内周面に前記第1被
係合部が形成されているとともに、前記ロックリングの
外周面が前記フレームに形成された円形孔に摺動的に回
動可能に嵌合されており、更に前記円形孔の内周面に凹
部および突起のいずれか一方が形成されているととも
に、前記外周面に凹部および突起のいずれか他方が形成
されており、前記凹部の周方向長さが前記突起の周方向
長さより所定量長く設定されているとともに、前記凹部
内に前記突起が位置するように前記ロックリングが前記
円形孔に配設されていることを特徴とする請求項1記載
のシートベルトリトラクタ。 - 【請求項3】 前記クランプ部材は、トグルリンク機構
からなるレバーと、このレバーの先端に設けられ所定数
の歯を有する歯部材とを備えており、前記アームは前記
ロックリングと前記レバーとの間に介設され、更に前記
クランプ部材は、前記アームによって前記レバーがロッ
ク方向へ回動することにより前記歯が前記ウェビングを
かみ込んだ後は、前記レバーが前記ウェビングの引出し
力によってのみロック方向へ回動することにより、前記
ウェビングを自動的にロックするセルフロック作用を行
うように構成されていることを特徴とする請求項1また
は請求項2記載のシートベルトリトラクタ。
Priority Applications (7)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4082582A JPH05278566A (ja) | 1992-04-06 | 1992-04-06 | シートベルトリトラクタ |
US08/040,099 US5364048A (en) | 1992-04-06 | 1993-03-30 | Seat belt retractor |
DE4311201A DE4311201C2 (de) | 1992-04-06 | 1993-04-05 | Sicherheitsgurtaufroller mit Klemmvorrichtung |
FR9304062A FR2689472A1 (fr) | 1992-04-06 | 1993-04-06 | Enrouleur de ceinture de sécurité. |
GB9307198A GB2265815B (en) | 1992-04-06 | 1993-04-06 | Seat belt retractor |
KR1019930005784A KR100252819B1 (ko) | 1992-04-06 | 1993-04-06 | 시이트 벨트 리트랙터 |
SE9301140A SE9301140L (sv) | 1992-04-06 | 1993-04-06 | Indragningsanordning för säkerhetsbälte |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4082582A JPH05278566A (ja) | 1992-04-06 | 1992-04-06 | シートベルトリトラクタ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05278566A true JPH05278566A (ja) | 1993-10-26 |
Family
ID=13778481
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4082582A Pending JPH05278566A (ja) | 1992-04-06 | 1992-04-06 | シートベルトリトラクタ |
Country Status (7)
Country | Link |
---|---|
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