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JPH0435433B2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPH0435433B2
JPH0435433B2 JP11073083A JP11073083A JPH0435433B2 JP H0435433 B2 JPH0435433 B2 JP H0435433B2 JP 11073083 A JP11073083 A JP 11073083A JP 11073083 A JP11073083 A JP 11073083A JP H0435433 B2 JPH0435433 B2 JP H0435433B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
water
weight
parts
repellent
fatty acids
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP11073083A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS605054A (ja
Inventor
Katsuhiko Kuroda
Tooru Tagawa
Hiroo Katayama
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Kasei Corp
Original Assignee
Mitsubishi Kasei Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Kasei Corp filed Critical Mitsubishi Kasei Corp
Priority to JP11073083A priority Critical patent/JPS605054A/ja
Publication of JPS605054A publication Critical patent/JPS605054A/ja
Publication of JPH0435433B2 publication Critical patent/JPH0435433B2/ja
Granted legal-status Critical Current

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  • Materials Applied To Surfaces To Minimize Adherence Of Mist Or Water (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
本発明は撥水性組成物、主として、セメント、
石膏スラグ、マグネシアセメント、ケイ酸カルシ
ウム等の無機質材料の成形体に撥水性を付与する
組成物に関する。従来、これらの無機質成形体へ
の撥水性付与剤としてはステアリン酸等の直鎖脂
肪酸、オキソ酸又はその塩、或はシリコーン化合
物等が使用されていた。しかしながら、一般に撥
水剤は添加量を多くすると物性の低下やコスト高
等の不都合が生じるので添加量を少なくすること
が必要であるが、上述の撥水剤は低添加量領域で
は十分な効果が発現されず、また耐久性が不十分
である等の問題があつた。本発明者らはこれらの
問題点を解消すべく鋭意検討を重ねた結果、特定
の炭素原子数を有するα−分岐脂肪酸又はそのア
ミン塩を使用することにより上述の問題点を解消
しうることを見出し、本発明に到達した。すなわ
ち、本発明は、 一般式 (式中、R1は炭素原子数10〜35のアルキル
基、R2は低級アルキル基、R3は水素原子又は低
級アルキル基を示す。) で表わされるα−アルキル分岐脂肪酸を60重量%
以上含有するα−分岐鎖脂肪酸又はそのアミン塩
を含有し、かつ、これらを固形分中の含量が70重
量%以上になるような割合で水中に分散せしめた
撥水性組成物に存する。以下、本発明を詳細に説
明する。 本発明の撥水性組成物を構成するα−分岐脂肪
酸はα−オレフインと脂肪酸とをラジカル反応さ
せることにより製造される。α−オレフインとし
ては炭素原子数10〜35のα−オレフインが使用さ
れる。α−オレフインは単品であつても混合物で
あつてもよいが直鎖状であることが望ましい。撥
水効果の点からは前記一般式のR1が炭素原子数
12〜28のアルキル基となるように炭素原子数12〜
28のα−オレフインを使用することが好ましい。
脂肪酸としては該脂肪酸のα位炭素にα−オレフ
インが付加する様な脂肪酸、即ちカルボキシル基
に連結する炭化水素骨格が炭素数2以上であつ
て、かつ、比較的低分子量の脂肪酸、例えば、プ
ロピオン酸、酪酸、イソ酪酸、吉草酸等が使用さ
れる。反応に際し、脂肪酸/α−オレフインのモ
ル比があまりに小さい場合はα−オレフインのオ
リゴマーが多量に生成し、一方、この比があまり
に大きい場合は反応効率が低下するので、上記モ
ル比は6〜1の範囲が好ましい。ラジカル反応の
開始剤としては、通常のラジカル発生剤が使用さ
れ、特にジターシヤリーブチルペルオキシドが好
ましい。ラジカル開始剤は通常、α−オレフイン
に対し25モル%程度使用され、無溶媒で反応を行
なう。反応条件は135〜165℃で4〜8時間が適当
である。反応終了後反応混合物から脂肪酸を蒸留
により分離することにより反応生成物を得る。か
くして得られたα−分岐脂肪酸は前記一般式で表
わされるα−オレフインと脂肪酸との1:1付加
物のほかにα−オレフイン/脂肪酸のモル比が2
〜3/1の付加物を含有しており、これらは分離
することなく本発明の撥水性組成物として使用し
うる。撥水効果の点からはR2及びR3の全炭素原
子数は1〜2で、上記反応生成物中のα−オレフ
インと脂肪酸との1:1付加物の含量が60重量%
以上であり、また、反応生成物の酸価は50〜300、
好ましくは70〜200であることが望ましい。 α−分岐脂肪酸のアミン塩を製造するためには
アミン類、例えばモノエチルエタノールアミン、
ジメチルエタノールアミン、ジエチルエタノール
アミン、トリエタノールアミン等のアルカノール
アミン類、ジエチルアミン、トリメチルアミン、
トリエチルアミン等のアルキルアミン類、モルホ
リン等の複素環式アミン類或は水酸化アンモニウ
ム等が使用される。これらアミン類或は水酸化ア
ンモニウムはα−分岐脂肪酸が、その酸価換算で
5〜200%中和される量用いられる。中和率5%
以下では得られるα−分岐脂肪酸のアミン塩が水
中に分散し難く、一方、200%以上では撥水性が
低下するので好ましくない。また、α−分岐脂肪
酸のアミン塩は水中に分散する前に製造してもよ
いが、水中でα−分岐脂肪酸とアミン類等を反応
させる方が該酸のアミン塩の製造し易さの点から
好ましい。なお、α−分岐脂肪酸は水に不溶性で
あるので、該酸を単独で撥水性付与成分とする場
合は分散剤を併用することが好ましい。分散剤と
してはポリエチレングリコールアルキルエーテ
ル、ポリプロピレングリコールポリエチレングリ
コールエーテル、ポリエチレングリコール脂肪酸
等の非イオン界面活性剤、アルキルベンゼンスル
ホン酸塩等のアニオン界面活性剤、ポリビニルア
ルコール、カルボキシメチルセルロース、ヒドロ
キシエチルセルロース等の水溶性高分子物質が使
用される。これらの分散剤はα−分岐脂肪酸に対
し、界面活性剤の場合は0.1〜10重量%、好まし
くは0.1〜5重量%、水溶性高分子物質の場合は
0.01〜5重量%、好ましくは0.01〜3重量%の割
合で使用される。水中への分散はホモミキサー、
バルブホモゲナイザー、コロイドミル、或は超音
波を利用して行なう。また、本発明の撥水性組成
物においては前述のα−オレフインの2〜3量体
と脂肪酸との付加体も含めたα−分岐脂肪酸また
はそのアミン塩が固形分中に70重量%以上、好ま
しくは90重量%以上含有されるように調製され
る。 本発明の撥水性組成物は主として軽量セメン
ト、珪酸カルシウム等の無機質材料の成形体に適
用される。その使用量は無機質材料に対しα−分
岐脂肪酸又はそのアミン塩が0.02〜10重量%とな
る量である。この比率が0.02重量%より少ない場
合は十分な撥水性が発現せず、一方、10重量%を
こえると製品の物性に悪影響を及ぼす。本発明の
撥水性組成物により無機質材料の成形体に撥水性
を付与する方法としては、例えば、成形時、無機
質材料のスラリーに本発明の組成物を添加し、必
要に応じて養生、乾燥し、成形体を形成する。こ
の場合、他の添加剤、例えば空気連通剤、ポリマ
ーエマルジヨン等を併用することは何ら差支えな
い。 次に本発明を製造例及び実施例によりさらに詳
細に説明するが、本発明はその要旨をこえない限
りこれらの例に限定されるものではない。なお、
以下の例において「部」は「重量部」を意味す
る。 製造例 2の4つ口フラスコにプロピオン酸740g
(10mol)を仕込み、窒素雰囲気下、140℃に加熱
し次いで、これに攪拌下ジターシヤリーブチルペ
ルオキシド36.5g(0.25mol)と炭素数16〜18の
α−オレフイン〔三菱化成工業(株)製、商品名 ダ
イヤレン 168〕231g(1mol)の均一混合物
(α−オレフインが固体の場合は加温して均一混
合物を得、必要により加温し液状に保つ)を5時
間で連続的に添加し、添加後さらに同温度で1時
間反応を行なつた。反応終了後、10mmHg以下の
減圧下に、軽沸分およびプロピオン酸を留去し、
α−メチル分岐脂肪酸305gを得た。得られたα
−メチル分岐脂肪酸は融点40〜45℃、酸価166で、
その組成は次のとうりであつた。 C16〜18 α−オレフインと プロピオン酸との1:1付加物
65wt% 〃 2:1付加物 27wt
% 〃 3:1付加物 8wt% 同様にして表−1に示す各種のα−オレフイン
と脂肪酸とを反応させて得られたα−分岐脂肪酸
を用いて、以下に示す処方により、各成分を反応
器に仕込み、80℃に加温し、ホモミキサーで攪拌
して撥水性組成物を調製した。
【表】 (1) 撥水剤 a (C16〜181〜3CH(CH3)COOH 100部 ポリビニルアルコール 4〃 水 300〃 (2) 撥水剤 b (C16〜181〜3CH(CH3)COOH 100部 ジメチルエタノールアミン 26.3〃 水 700〃 (3) 撥水剤 c (C16〜181〜3C(CH32COOH 100部 ジメチルエタノールアミン 20.5〃 水 700〃 (4) 撥水剤 d (C16〜181〜3CH(C2H5)COOH 100部 ジメチルエタノールアミン 21.4〃 水 700〃 (5) 撥水剤 e (C16〜181〜3CH(CH3)COOH 100部 トリエチルアミン 29.8〃 水 700〃 (6) 撥水剤 f (C20〜281〜3CH(CH3)COOH 100部 ジメチルエタノールアミン 20.8〃 水 700〃 (7) 撥水剤 g (C12〜141〜3CH(CH3)COOH 100部 ジメチルエタノールアミン 30.3〃 水 700〃 また、撥水効果の比較のために以下の処方によ
り撥水剤hを調製した。 (8) 撥水剤 h (C16〜181〜3CH(CH3)COOH 60部 ステアリン酸 40〃 ポリビニルアルコール 4〃 水 300〃 実施例1〜7、比較例1〜4 ポルトランドセメント100部、粉末珪石200部、
金属アルミニウム0.3部、水酸化アルミニウム0.3
部及び水107.5部からなるスラリーに表−2に示
す各種の撥水剤を、表−2に示す割合で混合し、
型枠に注入した。発泡硬化させた後脱型し、オー
トクレーブ中で180℃、10Kg/cm2Gの条件下に5.5
時間水熱養生を行ない、さらに105℃で10時間乾
燥し軽量気泡コンクリートを得た。これを20℃の
水中に水面下30cmのところに置き、24時間放置後
の重量変化より吸水率を求めた。また比較のため
に撥水剤無添加及び撥水剤としてステアリン酸カ
ルシウム分散液、ポリジメチルシロキサンエマル
ジヨン及び撥水剤hを用いた場合についても同様
にして吸水率を測定した。結果を表−2に示す。
表−2から明らかなようにα−分岐脂肪酸は低添
加量域で優れた撥水製を示し、また撥水剤hとの
対比からも明らかなように、オキソ酸のように直
鎖脂肪酸を多く含有する直鎖/分岐鎖の混合脂肪
酸よりも有効である。
【表】
【表】 *1 無機質材料に対する撥水剤中の分散剤
を除く固形分の重量%
実施例8、比較例5〜7 生石灰43.2部に温水を加えて消化し、これに珪
石46.8部を添加した後、固形分に対する割合が30
倍となるような割合で水を加えた。かくして得ら
れた懸濁液をオートクレーブ中で200℃、15Kg/
cm2Gの条件下で2.5時間攪拌しながら反応させ水
性スラリーを得た。このスラリーに撥水剤bを表
−3に示す割合で加え、さらに耐アルカリガラス
繊維3部を加えて混合し、加圧成形後オートクレ
ーブ中で180℃で7時間養生し、さらに乾燥して
比重0.10±0.02の成形体を得た。これを実施例1
と同様に水中に浸漬し吸水率を求めた。また、比
較のために撥水剤無添加及び撥水剤としてステア
リン酸のジメチルエタノールアミン塩及びポリジ
メチルシロキサンエマルジヨンを用いた場合につ
いても同様にして吸水率を求めた。結果を表−3
に示す。
【表】 *1 表−2に同じ
実施例9,10、比較例8〜10 塩化マグネシウム(MgCl2・6H2O)100部を
水88.5部に溶解し、さらに活性マグネシア
(MgO)139部を添加して混合し水性スラリーを
得た。これに撥水剤b及びgを、撥水剤中の固形
分が塩化マグネシウム及び活性マグネシアの合計
量に対し5重量%となる割合で加え混合した。こ
のスラリーを型枠に注入し、固化させた後脱型
し、20℃で28日間養生した。得られた成形体を流
速2/minの流水中に25日間浸漬し、重量減少
率を求めた。また、比較のために、撥水剤無添加
及び撥水剤としてステアリン酸カルシウム分散液
及びポリジメチルシロキサンエマルジヨンを添加
率5重量%で用いた場合についても同様にして重
量減少率を求めた。結果を表−4に示す。なお、
重量減少率は成形体の水浸漬前の重量(Wo)、
水浸漬後の重量(W)及び水浸漬後45℃で恒量に
なるまで乾燥し、さらに20℃で4日間放置した後
の重量(Wf)を測定し、以下の式により計算し
たものである。 重量減少率=Wo−Wf/W×100
【表】

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 一般式 (式中、R1は炭素原子数10〜35のアルキル基、
    R2は低級アルキル基、R3は水素原子又は低級ア
    ルキル基を示す。) で表わされるα−アルキル分岐脂肪酸を60重量%
    以上含有するα−分岐脂肪酸又はそのアミン塩を
    含有し、かつ、これらを固形分中の含量が70重量
    %以上になるような割合で水中に分散せしめた撥
    水性組成物。
JP11073083A 1983-06-20 1983-06-20 撥水性組成物 Granted JPS605054A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11073083A JPS605054A (ja) 1983-06-20 1983-06-20 撥水性組成物

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JP11073083A JPS605054A (ja) 1983-06-20 1983-06-20 撥水性組成物

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JPS605054A JPS605054A (ja) 1985-01-11
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US5443845A (en) * 1993-04-22 1995-08-22 Bionutratech, Inc. Composition for enhanced bioremediation of petroleum
CN1300037C (zh) * 2004-08-20 2007-02-14 姜哲 混凝土、砂浆防水剂及其生产工艺和施工方法
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