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JPH0761889B2 - 撥水性石膏組成物 - Google Patents

撥水性石膏組成物

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Publication number
JPH0761889B2
JPH0761889B2 JP60221163A JP22116385A JPH0761889B2 JP H0761889 B2 JPH0761889 B2 JP H0761889B2 JP 60221163 A JP60221163 A JP 60221163A JP 22116385 A JP22116385 A JP 22116385A JP H0761889 B2 JPH0761889 B2 JP H0761889B2
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JP
Japan
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water
maleic anhydride
gypsum
emulsion
olefin
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JP60221163A
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勝彦 黒田
徹 田川
清春 吉見
八十治 小沢
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Yoshino Gypsum Co Ltd
Mitsubishi Chemical Corp
Original Assignee
Yoshino Gypsum Co Ltd
Mitsubishi Chemical Corp
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Priority to AU62917/86A priority patent/AU588916B2/en
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  • Curing Cements, Concrete, And Artificial Stone (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は従来にない優れた性能を有する撥水性石膏組成
物に関する。さらに詳しくは、耐水性及び作業性の改善
された撥水性石膏組成物に関する。
〔従来の技術〕
石膏ボード、石膏プラスター等の石膏を用いる製品は、
石膏の有する特性により、防火性、防音性、強度、廉価
等の著しい特徴にもかかわらず耐水性に問題があり使用
範囲が限定されているのが現状である。
このような石膏の欠点を補うために種々の方法が提案さ
れている。例えば、アスフアルトやパラフインを粉末の
まま添加し成型後溶融する方法、アスフアルトとパラフ
インを乳化して添加する方法、シリコーン化合物や合成
樹脂エマルジヨンを添加する方法等であるが、上記の方
法では撥水性に満足し得る性能のものが得られなかつ
た。上述の欠点を改良するために撥水性付与剤としてパ
ラフインと酸化パラフインとを使用するもの(特公昭55
-50906)、ワツクスとカルボキシル基含有ワツクスとを
使用するもの(特開昭55-37423)、パラフインとオレフ
インの飽和脂肪酸付加物とを使用するもの(特開昭60-1
4932)、ワツクスとスチレン−無水マレイン酸共重合体
のモノエステルとを使用するもの(特公昭58-58304)、
アルキル又はアルケニルコハク酸塩とアルミニウムの水
溶性化合物とを使用するもの(特開昭55-113650)等が
提案されている。
〔発明が解決しようとする問題点〕
しかしながら、これ等の方法ではワツクスやパラフイン
を乳化する際に使用する助剤が多くないと石膏への撥水
性付与性や石膏スラリー中での安定性が不十分であつた
り、助剤もしくは撥水剤そのもののコストが高い等の問
題点があつた。
〔問題を解決するための手段〕
本発明者らはかかる問題の解消法につき鋭意検討を行な
つたところ、ワツクス類の乳化に際し、オレフイン−無
水マレイン酸誘導体を用いると驚くべきことにその使用
量が少量でも生成したエマルジヨンの石膏スラリー中で
の安定性が良く、石膏スラリーの流動性及び撥水性付与
性も良好であることを見い出し本発明に到達した。
すなわち、本発明の要旨は(A)融点40〜90℃のワツク
ス類、及び(B)オレフイン−無水マレイン酸誘導体を
(C)水溶性のアルカリ性化合物の存在下水中に乳化し
てなるパラフインエマルジヨンに(F)ポリビニルアル
コールを含有させてなるエマルジョンと(D)石膏とを
含有する撥水性石膏組成物に存する。以下、本発明を詳
細に説明する。
本発明の撥水性石膏組成物の一成分である融点40〜90℃
のワツクス類とはパラフイン系あるいはオレフイン系の
炭化水素を意味する。具体的にはパラフインワツクス、
モンタンワツクス、低融点のポリオレフインワツクス等
があげられる。
ワツクス類の融点が40℃より低ければ、夏季において製
品の品質劣化が起こり、90℃より高ければ、良好な撥水
性を有する製品が得られない。
また、他の成分であるオレフイン−無水マレイン酸誘導
体としては炭素数4〜6のα−オレフインもしくはエチ
レン、プロピレン、イソブチレン、イソアミレン等の炭
素数2〜5のα−オレフインを低重合して得られる炭素
数4〜60のα位に二重結合を有する直鎖状または分枝状
オレフインと無水マレイン酸との付加物、これらのα−
オレフインと無水マレイン酸とをラジカル開始剤により
共重合した共重合体、およびこれらの有機モノヒドロキ
シ化合物の部分エステルが使用される。部分エステルの
合成はオレフインと無水マレイン酸の反応後に行なつて
も、また、無水マレイン酸の部分エステルとオレフイン
との反応によつて行なつてもよい。オレフインと無水マ
レイン酸もしくはその部分エステルのモル比は3:1〜1:2
の範囲が好ましい。モル比がこの範囲外となるとエマル
ジヨンの安定性もしくは石膏組成物の撥水性を損なうの
で好ましくない。
部分エステルを生成するのに用いられる有機モノヒドロ
キシ化合物としては、メタノール、エタノール、イソプ
ロパノール、ブタノール、2エチルヘキサノール等のア
ルコール類、ブチルセロソルブ、エチルセロソルブ等の
セロソルブ類があげられる。有機モノヒドロキシ化合物
は無水マレイン酸1モルに対し1モル以下の範囲で使用
される。有機モノヒドロキシ化合物と無水マレイン酸も
しくはオレフイン−無水マレイン酸誘導体との反応は常
圧下または必要に応じオートクレーブ中で加圧下、90〜
130℃の温度で1〜10時間程度で行なわれる。
本発明においては前述のワツクス類及びオレフイン−無
水マレイン酸誘導体にさらに、炭化水素樹脂を併用する
事により撥水性を向上させることができる。炭化水素樹
脂としては、石油精製や石油化学工業の工程で得られる
炭素数9の芳香族炭化水素または炭素数5の脂肪族炭化
水素留分をフリーデルクラフト触媒により重合して得ら
れる分子量500〜3000のクマロン−インデン樹脂、テレ
ピン油から得られる分子量500〜3000のテルペン樹脂、
ロジン、分子量500〜3000で融点が95℃以上のエチレ
ン、プロピレン、ブテン、イソブチレン、スチレンのオ
リゴマー、アスフアルト等があげられる。
炭化水素樹脂はワツクス類:炭化水素樹脂の重量比が10
0:0〜30:70の範囲で使用される。炭化水素樹脂を極端に
多く用いるとワツクス類の有する撥水性を損なう恐れが
あり、かつ原料のコストアツプにもなる。
乳化に際し使用する水溶性のアルカリ性化合物の具体例
としては、水酸化リチウム、水酸化ナトリウム、水酸化
カリウム等のアルカリ金属水酸化物、炭酸ナトリウム、
炭酸カリウム等のアルカリ金属炭酸塩、アンモニア、水
酸化アンモニウム、ジメチルアミン、トリメチルアミ
ン、トリエチルアミン等のアミン類、トリエタノールア
ミン、ジエタノールアミン、ジメチルエタノールアミ
ン、メチルジエタノールアミン等のエタノールアミン類
があげられる。これらのアルカリ性化合物の添加量はオ
レフイン−無水マレイン酸誘導体を中和するに必要な量
の0.3〜3倍量で十分である。
添加量をこの範囲外にするとエマルジヨンの安定性が不
良になることがあるので好ましくない。
上記ワツクス類、または、ワツクス類と炭化水素樹脂と
の混合物とオレフイン−無水マレイン酸誘導体の組成比
は重量比で1:0.01〜1:0.7、好ましくは1:0.02〜1:0.4の
範囲から適宜選択される。
さらに、前述のエマルジヨンにポリビニルアルコールを
併用することにより、エマルジヨンの安定性及び撥水性
をより向上させることができる。ポリビニルアルコール
としてはケン化度70%以上のものが好ましく通常、ワツ
クス類(又はワツクス類及び炭化水素樹脂)とオレフイ
ン−無水マレイン酸誘導体の合計量:ポリビニルアルコ
ールの重量比が1:0.01〜1:0.4の範囲で使用する。ポリ
ビニルアルコールはエマルジヨンの生成後に添加して
も、或は乳化時に添加してもよい。
また、必要に応じ、ポリアクリルアミド、メチルセルロ
ース、カルボキシメチルセルロース、ハイドロキシエチ
ルセルロース、ハイドロキシプロピルセルロース等の水
溶性高分子を共存させることもできる。
本発明における撥水剤成分のエマルジヨンを製造する方
法としては転相乳化法、機械的乳化法があげられ、これ
らの方法の単独または併用も可能である。機械的乳化法
としてはホモミキサー、バルブホモゲナイザー、コロイ
ドミル、超音波法等があるが均一なエマルジヨンを製造
できる方法であればいずれの方法でもよい。
本発明組成物は以上の様にして調製された撥水剤成分と
石膏とを含有する。石膏としては工業用に多用されるβ
−石膏やα−半水および2型無水石膏のいずれも使用す
ることができる。さらに必要に応じ、パーライト、バー
ミユキライト、等の軽量骨材、各種発泡剤、石膏用減水
剤、石膏凝結速度調節剤、補強繊維等を併用してもよ
い。
本発明組成物を製造するには、前述のごとくに調製した
エマルジヨンを石膏を含む水スラリー中に添加し硬化後
必要に応じて乾燥する。本発明における上記エマルジヨ
ンはその中の固形分が焼石膏100部に対して通常0.5〜20
重量部、好ましくは、0.7〜10重量部となるように添加
される。固形分が上記範囲より少なければ十分な効果は
達成されず、また、上記範囲より多ければ石膏組成物の
特色である防火性、経済性が失なわれるので好ましくな
い。
次に本発明を実施例、比較例及び製造例によりさらに具
体的に説明する。なお、以下の例において「部」及び
「%」はそれぞれ「重量部」及び「重量%」を意味す
る。
〔A〕オレフイン−無水マレイン酸誘導体の製造 製造例A−1 炭素数30〜60のα−オレフイン(数平均炭素数48;三菱
化成工業(株)製品、商品名ダイヤレン30)1200gをフ
ラスコに仕込み、系内を窒素ガスで充分置換したのち18
5℃に加熱し、攪拌下にこれに無水マレイン酸180gおよ
びジ−t−ブチルペルオキシド45.5gを2時間かけて同
時に供給し重合させた。さらに1時間熟成したのち冷却
し、無水マレイン酸含量0.725ミリモル/gのオレフイン
−無水マレイン酸共重合物(共重合物A)を得た。
製造例A−2 炭素数8のオレフイン(ジイソブチレン)560gと無水マ
レイン酸196gをフラスコに仕込み系内を窒素ガスで充分
置換したのち80〜100℃に加熱し、攪拌下にt−ブチル
パーオクトエート73.3gを2時間かけて供給して重合さ
せた。さらに1時間熟成したのち冷却し、これを過後
得られた重合物を乾燥して無水マレイン酸含量2.6ミリ
モル/gのオレフイン−無水マレイン酸共重合物(共重合
物B)を得た。
製造例A−3 炭素数6のα−オレフイン(三菱化成工業(株)製品、
商品名ダイヤレン6)420gと無水マレイン酸196gをオー
トクレーブに仕込み、製造例A−2と同様にしてオレフ
イン−無水マレイン酸共重物を得た。これにメタノール
96gを添加し、60℃で3時間反応させ、無水マレイン酸
含量2.25ミリモル/gのオレフイン−無水マレイン酸共重
合物の部分エステル(共重合物C)を得た。
製造例A−4 炭素数12のオレフイン(主成分、2,4,6−トリメチル−
1−ノネン)484gおよび無水マレイン酸311gをオートク
レーブに仕込み、系内を窒素ガスで充分置換したのち攪
拌下200℃に加熱し、同温度にて8時間反応させた。つ
いで徐々に減圧度を高めながら未反応のオレフインと無
水マレイン酸を留去し、無水マレイン酸含量1.34ミリモ
ル/gのオレフイン−無水マレイン酸付加物(付加物D)
を得た。
〔B〕エマルジヨンの製造 製造例B−1 融点68.3℃のパラフインワツクス95部共重合物A5部及び
温水122.2部を85℃で加熱溶融し、水酸化カリウム0.4部
を添加し、ホモミキサーにより乳化した。さらにピスト
ン型高圧均質機にかけ250kg/cm2の圧力で均質化後冷却
し、固形分45%のパラフインエマルジヨンAを得た。
製造例B−2 共重合物Bおよび水酸化カリウム1.5部を用いた以外は
製造例B−1と同様にしてパラフインエマルジヨンBを
得た。
製造例B−3 共重合物Cを用い、水酸化カリウム0.6部を用いた以外
は製造例B−1と同様にしてパラフインエマルジヨンC
を得た。
製造例B−4 付加物Dを用い、水酸化カリウム0.75部を用いた以外は
製造例B−1と同様にして、パラフインエマルジヨンD
を得た。
製造例B−5 融点68.3℃のパラフインワツクス76.4部及び融点97℃、
臭素化31.2の石油樹脂19.1部を120℃で溶融し、ついで
系の温度を98℃に下げ、共重合物B1.94部、98℃の温水1
22部、水酸化カリウム0.52部、及びケン化度97%、25℃
における4%水溶液の粘度5センチポイズのポリビニル
アルコール(10%水溶液)を固形分で2.5部加え、製造
例B−1と同様にしてパラフインエマルジヨンFを得
た。
製造例B−6 製造例B−3で得られたパラフインエマルジヨンCに、
製造例B−5で用いたと同様のポリビニルアルコール
(20%水溶液)を、上記エマルジヨン中のパラフインワ
ツクス及び共重合物Cに対して重量比で0.2の割合とな
るように添加して固形分約37%のパラフインエマルジヨ
ンC′を得た。
製造例B−7 製造例B−1で得られたパラフィンエマルジョンAに製
造例B−5で用いたのと同様のポリビニルアルコール
(20%水溶液)を、上記エマルジョン中のパラフィンワ
ックス及び共重合物Aに対して重量比で0.05の割合とな
るように添加して固形分約42%のパラフィンエマルジョ
ンA′を得た。
製造例B−8 製造例B−2で得られたパラフィンエマルジョンBに製
造例B−5で用いたのと同様のポリビニルアルコール
(20%水溶液)を、上記エマルジョン中のパラフィンワ
ックス及び共重合物Bに対して重量比で0.05の割合とな
るように添加して固形分約42%のパラフィンエマルジョ
ンB′を得た。
製造例B−9 製造例B−4で得られたパラフィンエマルジョンDに製
造例B−5で用いたのと同様のポリビニルアルコール
(20%水溶液)を、上記エマルジョン中のパラフィンワ
ックス及び付加物Dに対して重量比で0.05の割合となる
ように添加して固形分約42%のパラフィンエマルジョン
D′を得た。
比較製造例1 特開昭60-14932の実施例1に従い、以下の処方により該
実施例と同様にしてエマルジヨンaを得た。
融点130゜Fのパラフイン 49.5部 C2028のα−オレフイン(三菱化成工業(株)製品、
商品名ダイヤレン208)の酪酸付加物(mp.47℃酸価610.
5部 苛性カリ 0.03部(中和当量) 温 水 50部 比較製造例2 特公昭58-58304の実施例4に従い、以下の処方により該
実施例と同様にしてエマルジヨンbを得た。
軟化点120℃、臭素価30の石油樹脂 71部 融点145゜Fのパラフイン 259部 ステアリン酸アルミニウム 40部 スチレン無水マレイン酸共重合体モノメチルエステルの
カリウム塩の6%水溶液 678部 比較製造例3 特開昭55-37423記載の方法に準拠して融点60℃のパラフ
イン95部と酸価65、軟化点111℃の無水マレイン酸変性
ワツクス5部を130℃で溶融し、これを加圧容器中で温
水122.2部、苛性カリ0.3部を加えて乳化し、同温度で製
造例B−1と同様にしてエマルジヨンcを得た。
実施例1 β半水石膏(桜印A級、吉野石膏(株)製)に製造例B
−1〜B−4、B−6〜B−9、及び比較製造例1及び
3で得られたパラフインエマルジヨンを固形分で石膏10
0部に対し1.0部および水80部を添加してスラリーとし、
これを石膏ボード用原紙の間に流し込み石膏ボードと
し、70℃で約2.5時間乾燥した。
得られたボードの比重は約0.95であつた。
これを20℃±1℃の水中に24時間浸漬後の吸水率(AW
を測定した。
結果を表1に示す。
実施例2 β半水石膏(桜印A級、吉野石膏(株)製)に製造例B
−6及び比較製造例2で得られたパラフインエマルジヨ
ンを固形分で石膏100部に対し1.0部添加し、更に凝結促
進剤として二水石膏2部、水80部及び得られる石膏ボー
ドの比重が約0.75〜0.8となるように起泡剤を0.01〜0.0
2%添加して実施例1と同様にして石膏ボードを得た。
このボードにつき実施例1と同様にして2時間後の吸水
率を測定した。結果を表2に示す。
また、石膏の流動性を調べるために、上記の石膏100部
にエマルジヨンを固型分で1.5部及び水80部を添加して
得られたスラリーを、ガラス板上に設置した底のない円
錐台型の容器(下部内径50mm、上部内径35mm、高さ30m
m)に直ちに投入し、上部にあふれた余分のスラリーを
金属製のヘラで掻き取り、次いで該容器を徐々に垂直に
上方に引き上げて取り外し、ガラス板上に拡がつた石膏
スラリーの最大径を測定し、フロー値とした。結果を表
−2に併記する。
実施例3 日本において石膏ボードに使用される石膏は排脱石膏、
リン酸副生石膏等、スラリーが酸性になるものが多い。
そこで、これ等に対する撥水剤の安定性を調べるために
各パラフインエマルジヨン一滴を、pH5の飽和石膏水溶
液中に滴下し、その安定性を目視により観察し、一様に
分散するものを○、分散するが凝集物が生じるもの△、
として結果を表1および2に示した。
〔発明の効果〕
本発明の石膏組成物は、 (1)従来の撥水剤を使用したものよりも高い耐水性を
有し、 (2)従来の撥水剤を使用した場合と比較して、酸性の
石膏を用いたときにより良好な作業性を示し、さらに (3)従来の撥水剤を使用した場合よりもスラリーの流
動性が優れ、従つて混水量の減少、ラインスピードの増
大が可能となる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 // C04B 111:27 (72)発明者 吉見 清春 神奈川県横浜市緑区鴨志田町1000番地 三 菱化成工業株式会社総合研究所内 (72)発明者 小沢 八十治 神奈川県横浜市緑区鴨志田町1000番地 三 菱化成工業株式会社総合研究所内 (56)参考文献 特開 昭55−37423(JP,A)

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(A)融点40〜90℃のワックス類及び
    (B)オレフイン−無水マレイン酸誘導体を(C)水溶
    性のアルカリ性化合物の存在下、水中に乳化してなるエ
    マルジョンに(F)ポリビニルアルコールを含有させて
    なるエマルジョンと(D)石膏とを含有する撥水性石膏
    組成物。
  2. 【請求項2】エマルジョンが(A)融点40〜90℃のワッ
    クス類、(B)オレフイン−無水マレイン酸誘導体及び
    (E)炭化水素樹脂を(C)水溶性のアルカリ性化合物
    の存在下、水中に乳化してなるエマルジョンに(F)ポ
    リビニルアルコールを含有させたものである特許請求の
    範囲第1項記載の組成物。
  3. 【請求項3】オレフイン−無水マレイン酸誘導体が炭素
    数4〜60のα−オレフインと無水マレイン酸の付加物も
    しくは共重合物、及びこれらの部分エステルである特許
    請求の範囲第1項または第2項に記載の組成物。
  4. 【請求項4】炭化水素樹脂が石油樹脂、クマロン−イン
    デン樹脂、テルペン樹脂、ロジン、低分子量ポリオレフ
    イン類またはアスフアルトである特許請求の範囲第2項
    記載の組成物。
  5. 【請求項5】(A)と(B)との重量比が1:0.01〜1:0.
    7である特許請求の範囲第1項又は第2項に記載の組成
    物。
  6. 【請求項6】(A)及び(E)の合計量と(B)との重
    量比が1:0.01〜1:0.7である特許請求の範囲第2項記載
    の組成物。
  7. 【請求項7】(A)及び(B)の合計量と(F)との重
    量比が1:0.01〜1:0.4である特許請求の範囲第1項記載
    の組成物。
  8. 【請求項8】(A)、(B)及び(E)の合計量と
    (F)との重量比が1:0.01〜1:0.4である特許請求の範
    囲第2項記載の組成物。
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