JPH0422830B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 (イ) 産業上の利用分野 本発明は、画像形成装置から排出されるシート
を分配・集積するシート分配装置、就中複写機に
付設して用いられる小型のソータに係り、詳しく
はビントレイに確実にシートを集積する構成に関
する。

(ロ) 従来技術 近時、画像形成装置、特に複写機に付設すべ
く、小型かつ低価格のシート分配装置が案出され
ている。該軽量小型のシート分配装置は、多数の
ビントレイを、その基端部に設けたトラニオンを
上下方向に延びる案内溝に案内して上下移送自在
に配設する。そして、画像形成装置からのシート
を排出するシート蹴出し回転体位置にてトレイが
開拡するように、順次各ビントレイのトラニオン
を搬送部材に係合して上方に移送し、排出シート
を該開拡したトレイに順次受入れ・集積してい
た。そして、ビントレイの入口端は、上方に移送
する際にシート蹴出し回転体に干渉しないよう
に、該蹴出し回転体のシート搬送下流側鉛直接線
よりシート搬送下流側に位置していた（一例とし
て、特開昭57−4855号公報及び特開昭57−160860
号公報参照）。

(ハ) 発明が解決しようとする問題点 しかし、該従来の小型のシート分配装置は、ビ
ントレイ間の開拡間隔も比較的コンパクトに設定
されているため、シートを多数枚集積する際に
は、後から搬送されるシートはトレイ上に既に集
積されているシートとその上方のトレイとにより
大きな抵抗を受け易い。そのため、シートが完全
に蹴出されないで、シート後部がトレイの入口端
に残留する現象が生じている。従来は、該現象を
解決すべく、蹴出し回転体の速度を上げている
が、回転体回転数の増加に伴い、騒音が発生する
と共に、少量集積時の回転蹴出し量にバラツキが
生じてシートが不揃いになつてしまう虞れがあ
る。小型・低価格のために回転体駆動を複写機等
の本体から受ける際の増速比アツプによる負荷の
増大等が相俟つて、安定したシートの集積が非常
に困難になつている。

(ニ) 問題を解決するための手段 本発明は、上述問題点を解消することを目的と
するものであり、基端部にトラニオン１５を有
し、このトラニオン１５を縦方向に延びている案
内溝３６に案内させて上昇可能な多数段のビント
レイ３ａ〜３ｅと、上記基端部側に配置されてい
て、シート材Ｓを上記ビントレイ３ａ〜３ｅに排
出するシート蹴り出し回転体１０と、上記ビント
レイ３ａ〜３ｅの各トラニオン１５ａ〜１５ｅに
順次に係合して各ビントレイ３ａ〜３ｅを順に上
昇させる溝２９ａを有し、各ビントレイ３ａ〜３
ｅを上記シート蹴り出し回転体１０に順に対向さ
せるビントレイ移送回転手段２９と、を備えるシ
ート分配装置１において、上記トラニオン１５が
上記溝２９ａに係合した上記ビントレイ３ａ〜３
ｅをシート材Ｓの排出方向に移動自在に支持する
手段４４，４５を備え、且つ、上記案内溝３６
は、上記シート蹴り出し回転体１０よりも下方に
あるビントレイ３ａ〜３ｅのトラニオン１５ａ〜
１５ｅを案内して、上記回転体１０から排出され
るシート材Ｓを受けるビントレイ３ａ〜３ｅの回
転体側シート受け端４３が該回転体１０よりもシ
ート排出方向の上流側に位置するようにする案内
溝部３６ｃと、上記回転体１０よりも下方にある
ビントレイ３ａ〜３ｅを上記ビントレイ移送回転
手段２９により上昇させるときトラニオン１５を
案内して、ビントレイ３ａ〜３ｅの回転体側端４
３が上記回転体１０よりもシート排出方向の下流
側にシフトする斜行した偏向案内溝部３６ｂと、
を有することを特徴とする。

また、上記ビントレイ移送回転手段は移送輪２
９であつて、上記溝２９ａは移動輪の外周に形成
されたスロツトであることを特徴とする。

また、上記ビントレイ移送回転手段はリードカ
ムであつて、上記溝はらせん溝であることを特徴
とする。

(ホ) 作用 以上構成に基づき、トラニオン１５がシートを
排出する蹴り出し回転体１０の下方にあるとき、
該トラニオンは案内溝部３６ｃに位置してビント
レイ３ａ〜３ｅの回転体側シート受け端４３は上
記回転体１０よりもシート排出方向の上流側に位
置し、回転体１０より排出されたシートＳは、該
回転体の蹴り出し速度が小さい場合でも確実にビ
ントレイ上に排出される。そして、該ビントレイ
がビントレイ移送回転手段２５により上昇される
際、該ビントレイのトラニオン１５が偏向案内溝
部３６ｂに案内されて、ビントレイの回転体側端
４３が回転体１０と干渉しないように、ビントレ
イが上記回転体１０よりもシート排出下流方向に
シフトする。

なお、上述カツコ内の符号は、図面を示すため
のものであつて、本発明の構成を何等限定するも
のではない。

(ヘ) 実施例 以下、図面に沿つて、本発明を複写機に付設し
たソータに適用した実施例について説明する。

ソータ１は、第１図及び第２図に示すように、
ソータ本体２、多数段のビントレイ３…及び上下
の搬入ガイド５，６を有しており、かつ該搬入ガ
イド５，６が１対の排紙蹴出しローラ７に整列す
るように複写機の排紙部８に付設されている。更
に、下搬入ガイド６には用紙Ｓの通過を検知する
回転アーム型マイクロスイツチ９が設置されてお
り、また両ガイド５，６の端には上下１対の搬送
蹴出しローラ１０が配設されている。また、ソー
タ本体２はトレイ３…及び搬入ガイド５，６の左
右両側に配設されたケース１１，１１′を有して
おり、これらケース１１，１１′にはそれぞれビ
ントレイ３…を上下方向に移送する移送装置１
３，１３′が内蔵されていると共に、両移送装置
１３，１３′は伝動軸１４により連結されている。
更に、多数段のビントレイ３…その基端部分に設
置されたトラニオン１５…がソータ本体２の両ケ
ース１１，１１′に上下方向移動自在に案内され、
かつその先端部が互に積重ねられ、更に最下段の
トレイ３ｅはケース１１，１１′に渡つて固設さ
れた支持杆１６に支持されている。なお、図中、
１７は紙押え板で、ポリプロピレン等の可撓性の
優れた合成樹脂からなる。

そして、右側移送装置１３′は、第２図に詳示
するように、モータ２５を有しており、該モータ
２５の出力軸に固定された歯車２６には伝動軸１
４に固定されている歯車２７′が噛合している。
また、伝動軸１４の左側移送装置１３部分には同
様な歯車２７が固定されており、更にこれら歯車
２７，２７′はゼネバ機構様の移送輪２９，２
９′に設けられた歯車３０，３０′にそれぞれ噛合
している。なお、これら左右の移送装置１３，１
３′は上述したモータ部分を除いて、左右対象に
構成されているので、以降、左側移送装置１３の
みを説明して、右側移送装置１３′の説明を省略
する。移送輪２９は、第３図及び第４図に詳示す
るように、180度間隔で形成された２個のスロツ
ト２９ａ，２９ａ及び該スロツト２９ａの一側面
に臨んで形成されたすくい上げ用突起２９ｂ，２
９ｂを有していると共に、歯車３０が一体に固定
又は樹脂により一体成形されている。また、移送
輪２９はケース１１の側板１１ａに固定された支
軸３２に回転自在に支持されており、該支軸３２
の先端にはスプリング受けカラー３３が固定され
ていると共に、側板１１ａに接して端面カム３４
が固定されている。該端面カム３４は、第５図に
詳示するように180度間隔に設けられた２個の山
形状突部３４ａ，３４ａを有しており、また移送
輪２９の側面にも該端面カム３４に整合する形状
からなる凹部２９ｃが形成されている。そして、
移送輪２９とスプリング受けカラー３３との間に
はスプリング３５が縮設されており、該スプリン
グ３５は移送輪２９をその凹部２９ｃを有する一
側面が端面カム３４に摺接するように付勢してい
る。更に、移送輪２９の外周縁は幅のある円弧面
２９ｄから形成されており、該円弧面２９ｄの幅
方向外側の約1/2部に外周方向に突出して前記す
くい上げ用突起２９ｂが形成されている。従つて
端面カム３４との摺接に基づき、移送輪２９は、
トラニオン１５が突起２９ｂに係合する位置（第
４図ａ）と、突起２９ｂから外れて円弧面２９ｄ
に当接する位置（第４図ｂ）に移動される。

一方、ケース側板１１ａには、第３図に詳示す
るように、上下方向に延びる案内溝３６が形成さ
れており、該案内溝３６は移送輪２９に臨む中間
部分で一部偏向され、従つて該偏向斜め部分３６
ｂによりその下側部分３６ｃが上側部分３６ａに
対して僅かに紙搬送上流方向にずれている。ま
た、該案内溝３６には、第２図に示すように、樹
脂製のスライドカバー３７が嵌着されており、該
カバー３７にてトラニオン１５を案内溝３６にス
ムースに案内していると共に、該カバー３７には
長方形状の支持枠３９が上下方向移動自在に案内
されている。支持枠３９は、第１図及び第６図に
示すように、多数のトラニオン１５ａ〜１５ｅを
貫通・収納している長孔３９ａを有しており、該
長孔３９ａはトラニオン１５が上方に移送された
分だけ下方トラニオンを押上げるべくその長さが
規定されている。

また、各ビントレイ３…は、第１図及び第２図
に示すように、薄い鋼板又は合成樹脂板からな
り、その中央部分に用紙を案内・集積する凹部４
０が形成されていると共に、その先端部分に用紙
を抜取るための切欠き４１が形成されており、更
にビントレイ先端両側部分には側方に突出してい
る耳部４２，４２が一体に形成されている。ま
た、これらビントレイ３…の基端部はその両側に
突出してトラニオン１５…が設置されており、か
つ入口端には上方に突出している舌状の立上り部
４３…が形成され、ビントレイのシート蹴り出し
回転体側シート受け端を構成している。そして、
上から２段目及び４段目のビントレイ３ｂ，３ｄ
の耳部４２にはトレイ上下面に所定肉厚を有する
合成樹脂からなる支承部材４４が固定されてお
り、該支承部材４４はトレイ基端側に向けて下り
勾配の傾斜方向に突出しているカム形状４４ａを
有している。また、第１段目、第３段目及び第５
段目のビントレイ３ａ，３ｃ，３ｅの耳部４２に
はトレイ基端側に向けて下り勾配の傾斜面からな
るカム部４５が一体に形成されており、該カム部
４５は支承部材４４のカム形状４４ａに整合・摺
接し得る形状からなる。更に、立上り部４３…
は、第７図に示すように、トラニオン１５…が未
移送部分である案内溝下側部分３６ｃに位置する
ビントレイ待機位置にては、搬送蹴出しローラ１
０の紙搬送下流側鉛直接線ｖ−ｖより所定量ａだ
け搬送上流方向に位置し、かつトラニオン１５…
が案内溝上側部分３６ａに位置するビントレイ上
方移送位置にては、搬送蹴出しローラ１０の紙搬
送下流側鉛直接線ｖ−ｖより搬送下流方向に位置
している。また第８図に示すように、第１段目、
第３段目及び第５段目と、第２段目及び第４段目
とは立上り部４３…の位置が横方向にずれて配設
されている。従つて、ビントレイ３…は、支承部
材４４を有しかつ立上り部４３ｂ，４３ｄが所定
位置にある第１群のものと、支承部材を有さずか
つ立上り部４３ａ，４３ｃ，４３ｅが横方向にず
れた所定位置にある第２群のものとの２種類から
なる。そして第１群のビントレイ３ｂ，３ｄと第
２群のビントレイ３ａ，３ｃ，３ｅが交互に配設
されて、支承部材４４がカム部４５に接するよう
に、かつ隣接する立上り部４３…が互に干渉しな
いように、更に最下段ビントレイ３ｅを支持して
いる支持杆１６に基づき、トレイ先端部が基端部
より高くなるように積重ねられている。

なお、第２図中４６は移送輪２９の180度毎の
回転位置を検知するマイクロスイツチであり、ま
た第３図中４７はビントレイ３…が全部下方にあ
る基準位置即ちホームポジシヨンにあることを検
知するマイクロスイツチであり、また４９はその
センサアームである。

本実施例は以上のような構成からなるので、丁
合作業に先立ち、まずソータ１はすべてのビント
レイ３ａ〜３ｅが下方に位置するホームポジシヨ
ンに設定される。この状態で、複写機排紙部８の
蹴出しローラ７によりコピー用紙Ｓが蹴出される
と、該コピー用紙Ｓは搬入ガイド５，６に案内さ
れ、紙通過検知用のマイクロスイツチ９をオン
し、更に搬送蹴出しローラ１０により最上段のビ
ントレイ３ａに搬送される。この際、紙押え板１
７によりコピー用紙Ｓがカールすることを防止さ
れる。かつ第７図に実線で示すように、立上り部
４３ａがローラ１０の鉛直接線ｖ−ｖの内側に位
置することにより、コピー用紙Ｓに搬送方向の抵
抗が作用していても、蹴出しローラ１０により蹴
出された用紙Ｓの後端部分は、該立上り部４３ａ
上に引つ掛かることを阻止されて、該立上り部４
３ａの内側に合わせられたビントレイ３ａ上の規
定位置に正確に載置される。

そして、該コピー用紙Ｓが載置されると、紙通
過検知用スイツチ９の検知に基づきモータ２５が
回転し、左右の移送装置１３，１３′が同速にて
回転する。すると、歯車２７及び３０の噛合によ
り、第６図ａに示すように、移送輪２９が矢印Ａ
方向に回転して、移送輪のスロツト２９ａに臨ん
だ位置にある最上段ビントレイ３ａのトラニオン
１５ａがすくい上げ用突起２９ｂによりすくい上
げられてスロツト２９ａに係合する。更に第６図
ｂ，ｃに示すように、移送輪２９の回転に伴つて
トラニオン１５ａはスロツト２９ａにより案内溝
３６に沿つて上方に移送される。この際、第６図
ａに示す移送輪２９の始動位置では、第４図ａに
示すように、移送輪一側面の凹部２９ｃが端面カ
ム３４の突部３４ａに一致した位置にあり、幅狭
のすくい上げ用突起２９ｂがトラニオン１５ａに
係合するが、移送輪２９の回転に伴い凹部２９ｃ
が端面カム３４の突部３４ａから外れると、第４
図ｂに示すように、移送輪２９はスプリング３５
に抗して矢印Ｂ方向に摺動され、すくい上げ用突
起２９ｂはトラニオン１５ａの端面から外され
る。そして、第６図ｄに示すように、トラニオン
１５ａが移送輪２９のスロツト２９ａから外れる
略々90度回転した位置では、トラニオン１５は突
起２９ｂから外れて円弧面２９ｄに位置し、該円
弧面２９ｄにて上方位置に保持される。

また、最上段ビントレイ３ａの上方移送に伴
い、第１図実線に示すように２段目ビントレイ３
ｂの支承部材４４上に整合していたトレイ３ａの
カム部４５が、第１図鎖線に示すように、支承部
材４４のカム形状４４ａに沿つて上方に移動し、
ビントレイ３ａの先端部分も上方に移送される。
これにより、最上段ビントレイ３ａと２段目ビン
トレイ３ｂとの間が大きく開拡し、次のコピー用
紙の集積に備える。

なおこの際、案内溝３６はその上側部分３６ａ
が下側部分３６ｃよりも紙搬送下流側に位置する
ので、ビントレイ３ａは上方移送に伴い、後方向
にも移動され、カム部４５の支承部材４４のカム
形状４４ａとの摺接による上方移送を更に確実に
すると共に、第７図に鎖線で示すように、下側部
分３６ｃにおいてはビントレイ３ａの立上り部４
３ａがローラ１０の内側にあるにもかかわらず、
該立上り部４３ａがローラ１０に干渉することな
く上方に移送される。

そして、トラニオン１５ａが上方に移送される
と、該トラニオン１５ａは支持枠３９の上面に当
接してトラニオンの直径分だけ支持枠３９を上方
に摺動する。すると、下方のトラニオン１５ｂ〜
１５ｅも支持枠３９にて吊上げられ、２段目ビン
トレイ３ｂのトラニオン１５ｂが移送輪２９に近
接した位置に保持される。そして、移送輪２９が
180度回転して、他方のスロツト２９ｂがトラニ
オン１５ｂに臨む位置に至ると、マイクロスイツ
チ４６に基づき左右移送装置１３，１３′の回転
は停止する。この状態で、蹴出しローラ７及び１
０により次のコピー用紙Ｓが２段目のビントレイ
３ｂに搬送・載置されると、前述と同様に移送輪
２９が回転し、２段目ビントレイ３ｂのトラニオ
ン１５ｂが上方に移送され、更に支持枠３９によ
り３段目ビントレイ３ｃのトラニオン１５ｃが移
送輪２９に近接した位置に保持される。このよう
にして、順次ビントレイ３…が上方に移送され、
それぞれ各ビントレイ３…に蹴出しローラ１０か
ら所定コピー用紙Ｓが搬送・載置される。

そして、所定部数の丁合作業が終了すると、モ
ータ２５を逆転して左右移送装置１３，１３′を
逆方向に回転する。すると、移送輪２９も逆転
し、重力により移送輪２９の円弧面２９ｄに接し
ているトラニオン１５…が順次スロツト２９ａに
係合して下方に移送され、すべてのビントレイ３
ａ〜３ｅのトラニオン１５ａ〜１５ｂが下方に移
送されると、センサアーム４９を介してマイクロ
スイツチ４７が作動し、モータ２５の逆転が停止
される。これにより、すべてのビントレイ３ａ〜
３ｅが下方に位置するホームポジシヨンに復帰
し、次の丁合作業に備える。

なお、上述実施例は、支持枠３９により下方の
トラニオンを吊上げて、下方のトラニオンの最上
のものを移送輪２９に設けたすくい上げ用突起２
９ｂによりすくい上げたが、これを、従来公知
（一例として特開昭56−78770号公報参照）の移送
輪、即ち移送輪２９にすくい上げ用突起を設け
ず、かつ最下段のトラニオン１５ｅをスプリング
により上方に付勢して、トラニオンを移送輪の移
送溝２９ａに係合してもよく、また従来公知（一
例として特開昭57−156960号公報参照）の送りネ
ジ様のリードカムを用いたものでもよいことは勿
論である。

また、蹴出しローラ１０は、ソータ１に設けず
に、複写機８側の排紙蹴出しローラ７を兼用して
もよい。更に、蹴出しローラ１０は、単なる円筒
状のゴムローラでも足りるが、第８図鎖線で示す
ように、突起ｔ…を設け、該突起ｔ…に用紙Ｓの
後端を引つ掛けて、確実にビントレイ３…に排出
するようにしてもよい。

また、ビントレイの回転側受け端を構成する立
上り部４３…は、垂直に立上らなくとも、第９図
に示すように斜め上方に突出するように立上らせ
てもよく、この場合も、立上り部４３の先端ｍが
蹴出しローラ１０の紙搬送下流側鉛直接線ｖ−ｖ
より所定量ａ搬送上流方向にずれていることは勿
論である。

(ト) 発明の効果 以上説明したように、本発明によると、シート
蹴り出し回転体によつて排出されるシート材を受
けるビントレイの回転体側シート受け端が、この
回転体よりもシート排出方向の上流側に位置する
ので、蹴り出されたシートは、ビントレイに確実
に収納される。すなわち、シートの後端がビント
レイのシート受け端側部分に引つ掛かつて残留す
るという現象が防止できる。

また、蹴り出し回転体の回転速度を必ずしも高
くする必要がないので、少量集積時にも所定規定
位置にシートを集積してシートの不揃いをなくす
ことができると共に、蹴り出し回転体の回転速度
増加に伴う騒音の発生及び負荷の増大等を回避で
きる。

更に、本発明によると、ビントレイを上昇させ
るとき、ビントレイをシート排出方向の下流側に
シフトするので、ビントレイの上昇は蹴り出し回
転体に阻害されることなくスムーズに行なえる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例を示す一部破断した
正面図、第２図はその一部破断した平面図、第３
図は移送装置部分を示す正面図、第４図ａ，ｂは
それぞれ異なつた状態を示す移送装置部分の一部
破断した側面図、第５図は端面カムを示す斜視
図、第６図ａ，ｂ，ｃ，ｄは移送装置の作用を示
すそれぞれ異なる状態の概略正面図、第７図はビ
ントレイの入口端部分を示す断面図、第８図はそ
の斜視図、そして第９図は一部変更した実施例を
示す断面図である。 １……シート分配装置（ソータ）、３ａ〜３ｅ
……ビントレイ、８……画像形成装置（複写機）
の排紙部、１０……蹴出し回転体（ローラ）、１
３，１３′……移送装置、１５ａ〜１５ｅ……ト
ラニオン、２９……移送部材（移送輪）、３６…
…案内溝、３６ａ……移送部分、３６ｂ……偏向
部分、３６ｃ……案内溝部（未移送部分）、４３
ａ〜４３ｅ……ビントレイ回転側端（立上り部）、
４４，４５……移動自在に支持する手段（支承部
材、カム部）、ｖ−ｖ……蹴出し回転体のシート
搬送下流側鉛直接線、Ｓ……シート（コピー用
紙）。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 基端部にトラニオンを有し、このトラニオン
   を縦方向に延びている案内溝に案内させて上昇可
   能な多数段のビントレイと、 上記基端部側に配置されていて、シート材を上
   記ビントレイに排出するシート蹴り出し回転体
   と、 上記ビントレイの各トラニオンに順次に係合し
   て各ビントレイを順に上昇させる溝を有し、各ビ
   ントレイを上記シート蹴り出し回転体に順に対向
   させるビントレイ移送回転手段と、を備えるシー
   ト分配装置において、 上記トラニオンが上記溝に係合した上記ビント
   レイをシート材の排出方向に移動自在に支持する
   手段を備え、 且つ、上記案内溝は、上記シート蹴り出し回転
   体よりも下方にあるビントレイのトラニオンを案
   内して、上記回転体から排出されるシート材を受
   けるビントレイの回転体側シート受け端が該回転
   体よりもシート排出方向の上流側に位置するよう
   にする案内溝部と、上記回転体よりも下方にある
   ビントレイを上記ビントレイ移送回転手段により
   上昇させるときトラニオンを案内して、ビントレ
   イの回転体側端が上記回転体よりもシート排出方
   向の下流側にシフトする斜行した偏向案内溝部
   と、を有することを特徴とするシート分配装置。 ２ 上記ビントレイ移送回転手段は移送輪であつ
   て、上記溝は移動輪の外周に形成されたスロツト
   である特許請求の範囲第１項に記載のシート分配
   装置。 ３ 上記ビントレイ移送回転手段はリードカムで
   あつて、上記溝はらせん溝である特許請求の範囲
   第１項に記載のシート分配装置。