JPH04156517A - 光波長変換装置 - Google Patents
光波長変換装置Info
- Publication number
- JPH04156517A JPH04156517A JP28281190A JP28281190A JPH04156517A JP H04156517 A JPH04156517 A JP H04156517A JP 28281190 A JP28281190 A JP 28281190A JP 28281190 A JP28281190 A JP 28281190A JP H04156517 A JPH04156517 A JP H04156517A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- wavelength conversion
- conversion element
- optical
- light
- optical wavelength
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
(産業上の利用分野)
本発明は、基本波を第2高調波や和周波、差周波等に波
長変換する光波長変換装置、特に詳細には、有機非線形
光学材料を用いた光波長変換素子により波長変換を行な
う光波長変換装置に関するものである。
長変換する光波長変換装置、特に詳細には、有機非線形
光学材料を用いた光波長変換素子により波長変換を行な
う光波長変換装置に関するものである。
(従来の技術)
従来より、非線形光学材料を利用して、レーザー光を第
2高調波等に波長変換(短波長化)する試みが種々なさ
れている。このようにして波長変換を行なう光波長変換
素子として具体的には、例えば「光エレクトロニクスの
基礎JA、YARIV著、多田邦雄、神谷武志訳(丸善
株式会社)のp200〜204に示されるようなバルク
結晶型のものがよく知られている。
2高調波等に波長変換(短波長化)する試みが種々なさ
れている。このようにして波長変換を行なう光波長変換
素子として具体的には、例えば「光エレクトロニクスの
基礎JA、YARIV著、多田邦雄、神谷武志訳(丸善
株式会社)のp200〜204に示されるようなバルク
結晶型のものがよく知られている。
また、いわゆるファイバー型の光波長変換素子も提案さ
れている。この光波長変換素子は、クラッド内に非線形
光学材料からなるコアが充てんされた光ファイバーであ
り、応用物理学会懇話会微小光学研究グループ機関誌V
OL、 3. No、2’、 p28〜32にはそ
の一例が示されている。
れている。この光波長変換素子は、クラッド内に非線形
光学材料からなるコアが充てんされた光ファイバーであ
り、応用物理学会懇話会微小光学研究グループ機関誌V
OL、 3. No、2’、 p28〜32にはそ
の一例が示されている。
また、例えば特開昭61−15233号、同63−15
234号公報に示されるように、クラッド層となる2枚
の基板の間に非線形光学材料からなるスラブ状光導波路
を形成した、2次元光導波路型の光波長変換素子も知ら
れている。さらには、クラッド層となる1枚の基板内に
非線形光学材料からなる3次元光導波路を埋め込んだ、
3次元光導波路型の光波長変換素子も知られている。
234号公報に示されるように、クラッド層となる2枚
の基板の間に非線形光学材料からなるスラブ状光導波路
を形成した、2次元光導波路型の光波長変換素子も知ら
れている。さらには、クラッド層となる1枚の基板内に
非線形光学材料からなる3次元光導波路を埋め込んだ、
3次元光導波路型の光波長変換素子も知られている。
ところで、近時、これらバルク結晶型、ファイバー型、
光導波路型の光波長変換素子において、非線形光学材料
として単結晶の有機非線形光学材料を用いる提案が種々
なされている。この有機非線形光学材料は、無機材料に
比べて非線形光学定数が極めて大きいので、この有機非
線形光学材料を用いれば高い波長変換効率を得ることが
可能となる。この有機非線形光学材料としては、例えば
特開昭60−250334号公報および“Non1in
er Optieal P roperties o
rOrganic andPolyserlc M
aterials’ACS S′YMPO3IU
M 5ERIES 223. David
J、Wi111ams編(AIllerican C
hemical 5ociety、 1983年刊)、
「有機非線形光学材料」加藤政雄。
光導波路型の光波長変換素子において、非線形光学材料
として単結晶の有機非線形光学材料を用いる提案が種々
なされている。この有機非線形光学材料は、無機材料に
比べて非線形光学定数が極めて大きいので、この有機非
線形光学材料を用いれば高い波長変換効率を得ることが
可能となる。この有機非線形光学材料としては、例えば
特開昭60−250334号公報および“Non1in
er Optieal P roperties o
rOrganic andPolyserlc M
aterials’ACS S′YMPO3IU
M 5ERIES 223. David
J、Wi111ams編(AIllerican C
hemical 5ociety、 1983年刊)、
「有機非線形光学材料」加藤政雄。
中西へ部監修(シー・エム・シー社、1985年刊)、
”Non1inear 0ptical Prop
ertiesofOrganic Mo1ecule
s and Crystals ’ D。
”Non1inear 0ptical Prop
ertiesofOrganic Mo1ecule
s and Crystals ’ D。
S、 Chea+laおよびJ、Zyss編(A ca
demic Press Inc、 、 1987
年刊) 、R,T、 Ba1ley等による’The
Qualjty and Perf’orman
ceof The Organic Non
−Linear OpticalMaterial
(−) 2− (a−Methylbenzylam
ino)−5−Nitropyridine(MBA−
NP)’ coptics Communicati
ons、 Vol、 65. No、3 、 P2
29)等に示されるMNA (2−メチル−4−ニトロ
アニリン) 、mNA (メタニトロアニリン)、PO
M (3−メチル−4−ニトロピリジン−1−オキサイ
ド)、尿素、NPP [N−(4−ニトロフェニル)−
(S)−プロリノール] 、NPAN(2−[N−(4
−ニトロフェニル)−N−メチルアミノコアセトニトリ
ルl 、DAN (2−ジメチルアミノ−5−ニトロア
セトアニリド) 、MBA−NP [2−N (α−メ
チルベンジルアミノ)−5−二トロビリジン]、さらに
は特開昭62−210432号公報に示される3、5−
ジメチル−1−(4−ニトロフェニル)ピラゾール、3
゜5−ジメチル−1−(4−ニトロフェニル)−1゜2
.4−トリアゾール、2−エチル−1−(4−ニトロフ
ェニル)イミダゾール、1−(4−ニトロフェニル)ビ
ロール、2−ジメチルアミノ1−5−ニトロアセトアニ
リド、5−ニトロ−2−ピロリジノアセトアニリド、3
−メチル−4−ニトロピリジン−N−オキシド等が挙げ
られる。
demic Press Inc、 、 1987
年刊) 、R,T、 Ba1ley等による’The
Qualjty and Perf’orman
ceof The Organic Non
−Linear OpticalMaterial
(−) 2− (a−Methylbenzylam
ino)−5−Nitropyridine(MBA−
NP)’ coptics Communicati
ons、 Vol、 65. No、3 、 P2
29)等に示されるMNA (2−メチル−4−ニトロ
アニリン) 、mNA (メタニトロアニリン)、PO
M (3−メチル−4−ニトロピリジン−1−オキサイ
ド)、尿素、NPP [N−(4−ニトロフェニル)−
(S)−プロリノール] 、NPAN(2−[N−(4
−ニトロフェニル)−N−メチルアミノコアセトニトリ
ルl 、DAN (2−ジメチルアミノ−5−ニトロア
セトアニリド) 、MBA−NP [2−N (α−メ
チルベンジルアミノ)−5−二トロビリジン]、さらに
は特開昭62−210432号公報に示される3、5−
ジメチル−1−(4−ニトロフェニル)ピラゾール、3
゜5−ジメチル−1−(4−ニトロフェニル)−1゜2
.4−トリアゾール、2−エチル−1−(4−ニトロフ
ェニル)イミダゾール、1−(4−ニトロフェニル)ビ
ロール、2−ジメチルアミノ1−5−ニトロアセトアニ
リド、5−ニトロ−2−ピロリジノアセトアニリド、3
−メチル−4−ニトロピリジン−N−オキシド等が挙げ
られる。
例えば上記MNAは、無機非線形光学材料であるLiN
bO3に比べると2000倍程度高い波長変換効率を有
するので、この有機非線形光学材料を用いて光波長変換
素子を形成すれば、一般的な小型かつ低コストの半導体
レーザーからの赤外レーザー光を基本波として第2高調
波等を発生させることにより、青領域の短波長レーザー
光を得ることも可能となる。
bO3に比べると2000倍程度高い波長変換効率を有
するので、この有機非線形光学材料を用いて光波長変換
素子を形成すれば、一般的な小型かつ低コストの半導体
レーザーからの赤外レーザー光を基本波として第2高調
波等を発生させることにより、青領域の短波長レーザー
光を得ることも可能となる。
(発明が解決しようとする課題)
ところが、上述の有機非線形光学材料によって光ファイ
バーのコア、あるいは光導波路を構成して得られたファ
イバー型あるいは光導波路型の光波長変換素子にあって
は、従来、波長変換効率および基本波の入射結合効率が
時間経過にともなって著しく悪化する、という問題が認
められていた。
バーのコア、あるいは光導波路を構成して得られたファ
イバー型あるいは光導波路型の光波長変換素子にあって
は、従来、波長変換効率および基本波の入射結合効率が
時間経過にともなって著しく悪化する、という問題が認
められていた。
すなわち、光波長変換素子を構成する有機非線形光学材
料は、その端面において周囲の空気等の雰囲気と接する
ので、この部分から昇華して単結晶部分が短くなり、あ
るいは変成して単結晶でなくなってしまって上述の問題
を招くのである。
料は、その端面において周囲の空気等の雰囲気と接する
ので、この部分から昇華して単結晶部分が短くなり、あ
るいは変成して単結晶でなくなってしまって上述の問題
を招くのである。
また、以上説明したような問題は、有機非線形光学材料
のバルク結晶からなる光波長変換素子においても同様に
認められる。
のバルク結晶からなる光波長変換素子においても同様に
認められる。
そこで例えば本出願人による特願平1−237887号
明細書に示されるように、有機非線形光学材料を用いた
ファイバー型あるいは光導波路型、さらにはバルク結晶
型の光波長変換素子を、該素子から出射した波長変換波
を透過させる透明窓を備えた密閉容器内に収納した上で
、該密閉容器内に不活性媒体を封入しておくことが考え
られる。
明細書に示されるように、有機非線形光学材料を用いた
ファイバー型あるいは光導波路型、さらにはバルク結晶
型の光波長変換素子を、該素子から出射した波長変換波
を透過させる透明窓を備えた密閉容器内に収納した上で
、該密閉容器内に不活性媒体を封入しておくことが考え
られる。
この構成は非常に効果的であるが、その半面、この構成
を採用しても、有機非線形光学材料からなる光波長変換
素子の劣化が認められることがある。
を採用しても、有機非線形光学材料からなる光波長変換
素子の劣化が認められることがある。
本発明は上記のような事情に鑑みてなされたものであり
、有機非線形光学材料からなる光波長変換素子の劣化を
さらに確実に防止することができる光波長変換装置を提
供することを目的とするものである。
、有機非線形光学材料からなる光波長変換素子の劣化を
さらに確実に防止することができる光波長変換装置を提
供することを目的とするものである。
(課題を解決するための手段)
本発明による光波長変換装置は、上述したように有機非
線形光学材料からなる光波長変換素子を、そこから出射
した波長変換波を透過させる透明窓を備えた密閉容器内
に収めた上で、該密閉容器内に不活性媒体を充填させて
なる光波長変換装置において、 上記透明窓に入射する外部光のうち、有機非線形光学材
料の吸収波長領域に含まれる光を遮断し、波長変換波は
透過させるフィルターを設けたことを特徴とするもので
ある。
線形光学材料からなる光波長変換素子を、そこから出射
した波長変換波を透過させる透明窓を備えた密閉容器内
に収めた上で、該密閉容器内に不活性媒体を充填させて
なる光波長変換装置において、 上記透明窓に入射する外部光のうち、有機非線形光学材
料の吸収波長領域に含まれる光を遮断し、波長変換波は
透過させるフィルターを設けたことを特徴とするもので
ある。
(作 用)
本発明者等の研究によると、有機非線形光学材料からな
る光波長変換素子を密閉容器内に収納してもなおかつ起
こりうる光波長変換素子の劣化は、外部光の影響による
ものであることが判明した。
る光波長変換素子を密閉容器内に収納してもなおかつ起
こりうる光波長変換素子の劣化は、外部光の影響による
ものであることが判明した。
すなわち、密閉容器には前述した通りの透明窓が設けら
れるので、そこを通って外部光が容器内に侵入し、有機
非線形光学材料がこの光により光化学反応を起こして変
成してしまうのである。
れるので、そこを通って外部光が容器内に侵入し、有機
非線形光学材料がこの光により光化学反応を起こして変
成してしまうのである。
そこで上記のようなフィルターを設けておくと、有機非
線形光学材料を劣化させる波長領域の外部光が該材料に
入射することがなくなり、よって有機非線形光学材料の
劣化が確実に防止されうる。
線形光学材料を劣化させる波長領域の外部光が該材料に
入射することがなくなり、よって有機非線形光学材料の
劣化が確実に防止されうる。
(実 施 例)
以下、図面に示す実施例に基づいて本発明の詳細な説明
する。
する。
く第1実施例〉
第1図は、本発明の第1実施例による光波長変換装置を
示すものである。この光波長変換装置は密閉容器20と
、その中に収納されたファイバー型の光波長変換素子l
Oと、この光波長変換素子10により波長変換される基
本波15を発する半導体レーザー16と、上記基本波1
5を光波長変換素子10のコアll内に入射させる入射
光学系としてのコリメーターレンズ17および対物レン
ズ18とを有している。
示すものである。この光波長変換装置は密閉容器20と
、その中に収納されたファイバー型の光波長変換素子l
Oと、この光波長変換素子10により波長変換される基
本波15を発する半導体レーザー16と、上記基本波1
5を光波長変換素子10のコアll内に入射させる入射
光学系としてのコリメーターレンズ17および対物レン
ズ18とを有している。
そして上記密閉容器20内には、不活性媒体の1つであ
る乾燥Nz (窒素)ガス50が充填されている。
る乾燥Nz (窒素)ガス50が充填されている。
なお光波長変換素子10は、密閉容器20内で保持部材
22により保持されている。また密閉容器20には、基
本波15を透過させる透明窓27と、後述する第2高調
波を透過させる透明窓28とが設けられている。
22により保持されている。また密閉容器20には、基
本波15を透過させる透明窓27と、後述する第2高調
波を透過させる透明窓28とが設けられている。
次に光波長変換素子10について詳しく説明する。
この光波長変換素子10は、第2図に分かりゃすく示す
通り、クラッド12の中心の中空部分内に、非線形光学
材料からなるコア11が充てんされた光ファイバーであ
る。上記非線形光学材料としては、前述したように波長
変換効率が高い有機非線形光学材料が用いられる。本例
では特に、下記の分子式 で示される4−シアノ−2メトキシ−フェノールによっ
てコア11を形成している。
通り、クラッド12の中心の中空部分内に、非線形光学
材料からなるコア11が充てんされた光ファイバーであ
る。上記非線形光学材料としては、前述したように波長
変換効率が高い有機非線形光学材料が用いられる。本例
では特に、下記の分子式 で示される4−シアノ−2メトキシ−フェノールによっ
てコア11を形成している。
ここで、−例としてコア11を上述の4−シアノ−2メ
トキシ−フェノール、クラッド12を5F15ガラスか
ら形成する場合について、この光波長変換素子lOの製
造方法を説明する。まずクラッド12となる中空のガラ
スファイバー12°が用意される。
トキシ−フェノール、クラッド12を5F15ガラスか
ら形成する場合について、この光波長変換素子lOの製
造方法を説明する。まずクラッド12となる中空のガラ
スファイバー12°が用意される。
このガラスファイバー12゛ は−例として、外径が1
mmで、中空部の径が2μmのものである。そして第3
図に示すように、炉内等において4−シアノ−2メトキ
シ−フェノール11’ を融液状態に保ち、この融液内
にガラスファイバー12′の一端部を浸入させる。する
と毛細管現象により、融液状態の4−シアノ−2メトキ
シ−フェノール11′がガラスファイバー12゛ の中
空部内に進入する。
mmで、中空部の径が2μmのものである。そして第3
図に示すように、炉内等において4−シアノ−2メトキ
シ−フェノール11’ を融液状態に保ち、この融液内
にガラスファイバー12′の一端部を浸入させる。する
と毛細管現象により、融液状態の4−シアノ−2メトキ
シ−フェノール11′がガラスファイバー12゛ の中
空部内に進入する。
なお該融液の温度は、4−シアノ−2メトキシ−フェノ
ール11’の分解を防止するため、その融点(88℃)
よりも僅かに高い温度とする。その後ガラスファイバー
12′ を急冷させると、中空部に進入していた4−シ
アノ−2メトキシ−フェノール11′が多結晶化する。
ール11’の分解を防止するため、その融点(88℃)
よりも僅かに高い温度とする。その後ガラスファイバー
12′ を急冷させると、中空部に進入していた4−シ
アノ−2メトキシ−フェノール11′が多結晶化する。
次いでこのガラスファイバー12゛ を、4−シアノ−
2メトキシ−フェノール11’ の融点より高い温度(
例えば91”C)に保たれた炉内から、該融点より低い
温度に保たれた炉外に徐々に引き出すことにより、溶融
状態の4−シアノ−2メトキシ−フェノール11゛ を
炉外への引出し部分から単結晶化させる。それにより、
極めて長い単結晶状態で結晶方位も一定に揃ったコア1
1が形成され、光波長変換素子10を十分に長くするこ
とができる。周知のようにこの種の光波長変換素子の波
長変換効率は素子の長さに比例するので、光波長変換素
子は長いほど実用的価値が高くなる。
2メトキシ−フェノール11’ の融点より高い温度(
例えば91”C)に保たれた炉内から、該融点より低い
温度に保たれた炉外に徐々に引き出すことにより、溶融
状態の4−シアノ−2メトキシ−フェノール11゛ を
炉外への引出し部分から単結晶化させる。それにより、
極めて長い単結晶状態で結晶方位も一定に揃ったコア1
1が形成され、光波長変換素子10を十分に長くするこ
とができる。周知のようにこの種の光波長変換素子の波
長変換効率は素子の長さに比例するので、光波長変換素
子は長いほど実用的価値が高くなる。
以上述べたようにしてコア11が充てんされた後、適宜
両端が切断されたガラスファイバー12°の両端面には
、ゼラチン水溶液が塗布され、それが乾燥、固化されて
遮断層13a、 13bが形成される。
両端が切断されたガラスファイバー12°の両端面には
、ゼラチン水溶液が塗布され、それが乾燥、固化されて
遮断層13a、 13bが形成される。
それにより第1図および第2図に示すような光波長変換
素子】0が得られる。なお遮断層13aS13bは例え
ば厚さ1μm程度に形成される。
素子】0が得られる。なお遮断層13aS13bは例え
ば厚さ1μm程度に形成される。
上記光波長変換素子10は第1図図示のようにして使用
される。すなわち、半導体レーザー16から射出された
発散ビームである波長820nmのレーザー光(基本波
)15は、コリメーターレンズ17によって平行ビーム
とされ、さらに対物レンズ18で集光した上で密閉容器
20の透明窓27を透過させ、遮断層13aを通して素
子端面1oa上に照射される。
される。すなわち、半導体レーザー16から射出された
発散ビームである波長820nmのレーザー光(基本波
)15は、コリメーターレンズ17によって平行ビーム
とされ、さらに対物レンズ18で集光した上で密閉容器
20の透明窓27を透過させ、遮断層13aを通して素
子端面1oa上に照射される。
このレーザー光15は、コア11の端面上においてそれ
と同径(本例では2μm)の小さなスポットに収束する
。それにより該レーザー光15が、コア11内に入射す
る。この基本波15は、コア11を構成する4−シアノ
−2メトキシ−フェノールにより、波長が1/2すなわ
ち410nmの第2高調波15’に変換される。この第
2高調波15°はクラッド12中に放射し素子10内を
端面側に進行する。位相整合は、基本波15のコア部で
の導波モードと、第2高調波15゛ のクラッド部への
放射モードとの間で取られる(いわゆるチェレンコフ放
射の場合)。
と同径(本例では2μm)の小さなスポットに収束する
。それにより該レーザー光15が、コア11内に入射す
る。この基本波15は、コア11を構成する4−シアノ
−2メトキシ−フェノールにより、波長が1/2すなわ
ち410nmの第2高調波15’に変換される。この第
2高調波15°はクラッド12中に放射し素子10内を
端面側に進行する。位相整合は、基本波15のコア部で
の導波モードと、第2高調波15゛ のクラッド部への
放射モードとの間で取られる(いわゆるチェレンコフ放
射の場合)。
光波長変換素子10の出射端面10bからは、上記第2
高調波15’ を含むビーム15”が出射する。この出
射ビーム15′は、密閉容器20の透明窓28を通して
容器外に出射し、コリメーターレンズ30で平行ビーム
とされ、集光レンズ31で集光される。またこの際、出
射ビームI5”はフィルター32に通され、第2高調波
15′のみが取り出される。
高調波15’ を含むビーム15”が出射する。この出
射ビーム15′は、密閉容器20の透明窓28を通して
容器外に出射し、コリメーターレンズ30で平行ビーム
とされ、集光レンズ31で集光される。またこの際、出
射ビームI5”はフィルター32に通され、第2高調波
15′のみが取り出される。
なお、N2ガス50の充填は、例えば密閉容器20にガ
ス流入口とガス排出口(図示せず)を設けておき、密閉
容器20内の空気をガス流入口から送り込んだN2ガス
50によって置換し、次いでガス流入口および排出口を
閉じる、という操作によってなされ得る。また、N2ガ
ス50の充填は、このガス50で置換したキャンバ−1
あるいはグローブボックス内で密閉容器20を組み立て
ることによっても実現でき、この場合は密閉容器20に
ガス流入口および排出口を設ける必要がない。
ス流入口とガス排出口(図示せず)を設けておき、密閉
容器20内の空気をガス流入口から送り込んだN2ガス
50によって置換し、次いでガス流入口および排出口を
閉じる、という操作によってなされ得る。また、N2ガ
ス50の充填は、このガス50で置換したキャンバ−1
あるいはグローブボックス内で密閉容器20を組み立て
ることによっても実現でき、この場合は密閉容器20に
ガス流入口および排出口を設ける必要がない。
ここで本装置においては、光波長変換素子10を不活性
媒体であるN2ガス50内に閉じ込めているので、有機
材料の4−シアノル2メトキシーフエノールからなるコ
ア11の端面が空気等の雰囲気に接することがなく、し
たがってこのコア11の昇華や変成が防止される。しか
も本実施例では、光波長変換素子IOの両端面に遮断層
13a、 13bを設けているので、コア11の端面が
N2ガス50に接することさえもなく、よって上記昇華
や変成がより確実に防止される。
媒体であるN2ガス50内に閉じ込めているので、有機
材料の4−シアノル2メトキシーフエノールからなるコ
ア11の端面が空気等の雰囲気に接することがなく、し
たがってこのコア11の昇華や変成が防止される。しか
も本実施例では、光波長変換素子IOの両端面に遮断層
13a、 13bを設けているので、コア11の端面が
N2ガス50に接することさえもなく、よって上記昇華
や変成がより確実に防止される。
なお遮断層13a、 13bを設ければ、上述の通りの
好ましい結果が得られるが、このような遮断層は必ずし
も設けられなくてもよい。
好ましい結果が得られるが、このような遮断層は必ずし
も設けられなくてもよい。
ここで本発明の特徴部分として透明窓27.28は、コ
ア材料の4−シアノ−2メトキシ−フェノールの吸収波
長領域の光を遮断するフィルターで形成されている。4
−シアノ−2メトキシーフェノールの光吸収特性は、第
4図図示のようなものとなっている。すなわち、吸収端
波長は約350nmで、それよりも短波長側に行くにつ
れて、吸収率が次第に高くなる。なお吸収係数αは、入
射光量をIi、透過光量をIO1透過長をt (cm)
としたとき、 1o/l1−e” で規定される値である。
ア材料の4−シアノ−2メトキシ−フェノールの吸収波
長領域の光を遮断するフィルターで形成されている。4
−シアノ−2メトキシーフェノールの光吸収特性は、第
4図図示のようなものとなっている。すなわち、吸収端
波長は約350nmで、それよりも短波長側に行くにつ
れて、吸収率が次第に高くなる。なお吸収係数αは、入
射光量をIi、透過光量をIO1透過長をt (cm)
としたとき、 1o/l1−e” で規定される値である。
それに対応させて透明窓27.28は、第5図図示のよ
うな分光透過率特性を有するフィルター(−例としてメ
レスグリオ社製のシャープカットオフフィルター:GG
375)を用いて形成されている。また第5図から明ら
かなようにこのフィルターは、波長410nmの第2高
調波15′は透過率97%以上で良好に透過させる。ま
たこのフィルターは、波長820nmの基本波15も、
透過率99%以上で良好に透過させる。
うな分光透過率特性を有するフィルター(−例としてメ
レスグリオ社製のシャープカットオフフィルター:GG
375)を用いて形成されている。また第5図から明ら
かなようにこのフィルターは、波長410nmの第2高
調波15′は透過率97%以上で良好に透過させる。ま
たこのフィルターは、波長820nmの基本波15も、
透過率99%以上で良好に透過させる。
上記のような特性のフィルターにより透明窓27.28
が形成されていることにより、4−シアノ−2メトキシ
−フェノールの吸収波長領域に含まれる外部光はこれら
の透明窓27.28において吸収され、密閉容器20内
に侵入し得ない。したがって、そのような外部光により
4−シアノ−2メトキシ−フェノールが光化学反応を起
こして変成してしまうことが確実に防止される。
が形成されていることにより、4−シアノ−2メトキシ
−フェノールの吸収波長領域に含まれる外部光はこれら
の透明窓27.28において吸収され、密閉容器20内
に侵入し得ない。したがって、そのような外部光により
4−シアノ−2メトキシ−フェノールが光化学反応を起
こして変成してしまうことが確実に防止される。
なお上記実施例では、密閉容器20内に充填させる不活
性媒体としてN2ガス50が用いられているが、この不
活性媒体としてはその他例えば、液体ではフッ素系オイ
ル、シリコンオイル、流動パラフィン、気体ではHeS
N eSA r、 K rs X es等を用いること
ができる。
性媒体としてN2ガス50が用いられているが、この不
活性媒体としてはその他例えば、液体ではフッ素系オイ
ル、シリコンオイル、流動パラフィン、気体ではHeS
N eSA r、 K rs X es等を用いること
ができる。
さらに、上記実施例では、遮断層13a、 13bの材
料としてゼラチンが用いられているが、この遮断層13
a、13bの材料としては、そのほか、たとえばアクリ
ル樹脂、シリコン樹脂、エポキシ樹脂、フッ素系樹脂、
ゼラチン、カゼイン、コラーゲン、セルロース、ポリビ
ニールアルコール、ポリ酢酸ビニル、ポリエチレンテレ
フタレート、ポリウレタン、不飽和ポリエステル、フェ
ノール、ポリアミド、アルキド樹脂等を用いることがで
きる。
料としてゼラチンが用いられているが、この遮断層13
a、13bの材料としては、そのほか、たとえばアクリ
ル樹脂、シリコン樹脂、エポキシ樹脂、フッ素系樹脂、
ゼラチン、カゼイン、コラーゲン、セルロース、ポリビ
ニールアルコール、ポリ酢酸ビニル、ポリエチレンテレ
フタレート、ポリウレタン、不飽和ポリエステル、フェ
ノール、ポリアミド、アルキド樹脂等を用いることがで
きる。
またこの第1図の装置においては特に、密閉容器20内
に脱酸素剤51、脱水剤52および吸着剤53が固定さ
れている。これらの脱酸素剤51、脱水剤52および吸
着剤53を密閉容器20内に収めておくと、N2ガス5
0に混入していたり、あるいは遮断層13a、13bを
構成する樹脂等から蒸発した水分や溶剤や酸素等の活性
なガスを、さらには、前記置換に用いるガス中に不純物
として存在していたり、密封容器20の内壁に付着して
いた水分や酸素等の活性なガスを、光波長変換素子10
の雰囲気から取り除くことが可能となる。そうなってい
れば、遮断層13a、 13bが樹脂からなる場合それ
らが酸化により劣化したり、あるいは遮断層13a、
13bがゼラチン、カゼイン、コラーゲン、セルロース
等の天然または半合成高分子化合物からなる場合それら
にカビが発生する、等の不具合発生を防止可能である。
に脱酸素剤51、脱水剤52および吸着剤53が固定さ
れている。これらの脱酸素剤51、脱水剤52および吸
着剤53を密閉容器20内に収めておくと、N2ガス5
0に混入していたり、あるいは遮断層13a、13bを
構成する樹脂等から蒸発した水分や溶剤や酸素等の活性
なガスを、さらには、前記置換に用いるガス中に不純物
として存在していたり、密封容器20の内壁に付着して
いた水分や酸素等の活性なガスを、光波長変換素子10
の雰囲気から取り除くことが可能となる。そうなってい
れば、遮断層13a、 13bが樹脂からなる場合それ
らが酸化により劣化したり、あるいは遮断層13a、
13bがゼラチン、カゼイン、コラーゲン、セルロース
等の天然または半合成高分子化合物からなる場合それら
にカビが発生する、等の不具合発生を防止可能である。
上述の効果を得る上では、脱酸素剤51、脱水剤52お
よび吸着剤53のすべてを密閉容器20内に収めておく
のが最も好ましいが、それらのうちの1つあるいは2つ
を収めておいても、それなりの効果が得られる。
よび吸着剤53のすべてを密閉容器20内に収めておく
のが最も好ましいが、それらのうちの1つあるいは2つ
を収めておいても、それなりの効果が得られる。
上記の脱酸素剤51としては例えば鉄系脱酸素剤、活性
炭とオルト−ジ−フェノールを用いた脱酸素剤等を用い
ることができる。また脱水剤52としては例えば、活性
アルミナ、モレキュラシーブ(結晶性ゼオライト)、シ
リカゲル、P205 、Mg(C104) ! 、B
a O,%KOH% N a OHs CaO,CaS
O4、Mg0SCaC12等を用いることができる。ま
た吸着剤53としては例えば、活性アルミナ、モレキュ
ラシーブ、シリカゲル等を用いることができる。
炭とオルト−ジ−フェノールを用いた脱酸素剤等を用い
ることができる。また脱水剤52としては例えば、活性
アルミナ、モレキュラシーブ(結晶性ゼオライト)、シ
リカゲル、P205 、Mg(C104) ! 、B
a O,%KOH% N a OHs CaO,CaS
O4、Mg0SCaC12等を用いることができる。ま
た吸着剤53としては例えば、活性アルミナ、モレキュ
ラシーブ、シリカゲル等を用いることができる。
く第2実施例〉
第1実施例装置における透明窓27.28に代えて、吸
収係数αzo、2cm−’となる波長領域の光を遮断す
るフィルターにより透明窓27.2Bを形成し、その他
は第1実施例と同様に形成して、第2実施例装置を得た
。第4図に示されるように、4−シアノ−2メト牛シー
フエノールの場合、α〉0.2cm’となる波長領域は
、約340nm以下の領域である。そのようなフィルタ
ーとして本実施例では、メレスグリオ社製のシャープカ
ットオフフィルター:WG360を用いた。
収係数αzo、2cm−’となる波長領域の光を遮断す
るフィルターにより透明窓27.2Bを形成し、その他
は第1実施例と同様に形成して、第2実施例装置を得た
。第4図に示されるように、4−シアノ−2メト牛シー
フエノールの場合、α〉0.2cm’となる波長領域は
、約340nm以下の領域である。そのようなフィルタ
ーとして本実施例では、メレスグリオ社製のシャープカ
ットオフフィルター:WG360を用いた。
次に上記第1実施例および第2実施例装置における4−
シアノ−2メトキシ−フェノールの劣化について調べた
結果を説明する。比較例として、第1図の装置の透明窓
27.28を、前述のようなフィルター作用は備えない
通常の石英ガラスで形成したものを作成した。
シアノ−2メトキシ−フェノールの劣化について調べた
結果を説明する。比較例として、第1図の装置の透明窓
27.28を、前述のようなフィルター作用は備えない
通常の石英ガラスで形成したものを作成した。
これら3つの装置に対して、第6図図示のような分光強
度特性を有する蛍光ランプが発する白色光を外部光とし
て照射した。この外部光照射は、透明窓28を通して密
閉容器20内の光波長変換素子10を6ケ月間連続照射
することにより行なった。
度特性を有する蛍光ランプが発する白色光を外部光とし
て照射した。この外部光照射は、透明窓28を通して密
閉容器20内の光波長変換素子10を6ケ月間連続照射
することにより行なった。
また光波長変換素子10の位置における外部光強度は、
5mW/cm2となるようにした。このような条件の下
での各別の耐久性は、下記の通りであった。
5mW/cm2となるようにした。このような条件の下
での各別の耐久性は、下記の通りであった。
以上説明の通り、本発明による第1実施例、第2実施例
装置は、比較例と比べると、長期に亘って波長変換効率
を高く維持可能であり、よって有機非線形光学材料の光
化学反応による劣化が極めて少ないことが証明された。
装置は、比較例と比べると、長期に亘って波長変換効率
を高く維持可能であり、よって有機非線形光学材料の光
化学反応による劣化が極めて少ないことが証明された。
また上記第2実施例か示す通り、有機非線形光学材料の
吸収波長領域の光をすべて遮断しなくても、上述のよう
に概ねα>0.2cm−”となる波長領域の光を遮断す
るようにしておけば、実用上は、有機非線形光学材料の
波長変換効率を1ケ月〜数ケ月に亘って良好に保てるこ
とが多い。
吸収波長領域の光をすべて遮断しなくても、上述のよう
に概ねα>0.2cm−”となる波長領域の光を遮断す
るようにしておけば、実用上は、有機非線形光学材料の
波長変換効率を1ケ月〜数ケ月に亘って良好に保てるこ
とが多い。
く第3実施例〉
次に、第7図を参照して本発明の第3実施例について説
明する。なおこの第7図において、前記第1図中の要素
と同等の要素には同番号を付し、それらについての重複
した説明は省略する(以下、同様)。
明する。なおこの第7図において、前記第1図中の要素
と同等の要素には同番号を付し、それらについての重複
した説明は省略する(以下、同様)。
この第3実施例装置において、密閉容器20に設けられ
た透明窓27’ 、28’ は、前述したようなフィル
ター作用を備えない、通常の石英ガラスによって形成さ
れている。そしてこれら透明窓27゛、28゛ の内側
にそれぞれ、第1実施例で用いられたものと同じフィル
ター(GG375)60.61が配置されている。この
ように透明窓とは別にフィルターを配置しても、前記と
同様の作用、効果が得られる。
た透明窓27’ 、28’ は、前述したようなフィル
ター作用を備えない、通常の石英ガラスによって形成さ
れている。そしてこれら透明窓27゛、28゛ の内側
にそれぞれ、第1実施例で用いられたものと同じフィル
ター(GG375)60.61が配置されている。この
ように透明窓とは別にフィルターを配置しても、前記と
同様の作用、効果が得られる。
く第4実施例〉
次に、第8図を参照して本発明の第4実施例について説
明する。この第4実施例装置においては、光波長変換素
子10とともに、基本波光源としての半導体レーザー1
6、コリメータレンズ17および対物レンズ18も密閉
容器20内に収納されている。したがってこの場合は、
基本波15を通すための透明窓は設けられない。
明する。この第4実施例装置においては、光波長変換素
子10とともに、基本波光源としての半導体レーザー1
6、コリメータレンズ17および対物レンズ18も密閉
容器20内に収納されている。したがってこの場合は、
基本波15を通すための透明窓は設けられない。
以上のような構成においても、透明窓27を前述のよう
なフィルターで形成すれば、前記と同様の作用、効果が
得られる。
なフィルターで形成すれば、前記と同様の作用、効果が
得られる。
く第5実施例〉
次に、第9図を参照して本発明の第5実施例について説
明する。この第5実施例装置は、前述した4−シアノ−
2メトキシ−フェノールのバルク結晶からなる光波長変
換素子70が密閉容器71内に収められ、そして該容器
71内にN2ガス50が充填されてなる。そして密閉容
器71には、基本波入射のための透明窓72と、波長変
換波出射のための透明窓73とが設けられている。
明する。この第5実施例装置は、前述した4−シアノ−
2メトキシ−フェノールのバルク結晶からなる光波長変
換素子70が密閉容器71内に収められ、そして該容器
71内にN2ガス50が充填されてなる。そして密閉容
器71には、基本波入射のための透明窓72と、波長変
換波出射のための透明窓73とが設けられている。
この装置において、YAGレーザ−75から射出された
波長11064nの基本波15は、透明窓72を通って
光波長変換素子70に入射し、波長532nmの第2高
調波15“に変換される。この第2高調波15′ は、
透明窓73を通って密閉容器71外に出射する。
波長11064nの基本波15は、透明窓72を通って
光波長変換素子70に入射し、波長532nmの第2高
調波15“に変換される。この第2高調波15′ は、
透明窓73を通って密閉容器71外に出射する。
上記透明窓72は、第1実施例の透明窓27.28を構
成するフィルターと同じフィルターを用いて形成されて
いる。勿論、他方の透明窓73も同様としても構わない
か、本実施例では特にこの透明窓73を、第2高調波1
5″の波長領域の光のみを透過させるバンドパスフィル
ターにより形成している。
成するフィルターと同じフィルターを用いて形成されて
いる。勿論、他方の透明窓73も同様としても構わない
か、本実施例では特にこの透明窓73を、第2高調波1
5″の波長領域の光のみを透過させるバンドパスフィル
ターにより形成している。
したがってこの場合も、透明窓72.73から侵入する
外部光によって光波長変換素子70が劣化することが防
止され、そして透明窓73において基本波15がカット
されて、第2高調波15’のみが取り出される。
外部光によって光波長変換素子70が劣化することが防
止され、そして透明窓73において基本波15がカット
されて、第2高調波15’のみが取り出される。
なお、以上説明したようなバンドパスフィルターは、第
1図あるいは第8図に示した装置においても、透明窓2
8に代えて、また第7図の装置ではフィルター61に代
えて利用されうるちのである。
1図あるいは第8図に示した装置においても、透明窓2
8に代えて、また第7図の装置ではフィルター61に代
えて利用されうるちのである。
そのようにすれば、フィルター32を省くことができる
。
。
ところで有機非線形光学材料の中には、短波長側だけで
なく、第1θ図に概略特性を示すように赤外領域に吸収
を示すものや、第11図に概略特性を示すように赤外領
域および赤色領域に吸収(各々矢印a1矢印すで示す)
を示すものが存在する。
なく、第1θ図に概略特性を示すように赤外領域に吸収
を示すものや、第11図に概略特性を示すように赤外領
域および赤色領域に吸収(各々矢印a1矢印すで示す)
を示すものが存在する。
本発明においては、このような吸収波長領域の光をもフ
ィルターによって遮断するのか望ましい。
ィルターによって遮断するのか望ましい。
しかし、このような吸収波長領域を有しても、それらの
波長領域の光による変成が無い、あるいはあってもその
程度が低い有機非線形光学材料に対しては、それらの光
をフィルターによって吸収しなくても構わない。
波長領域の光による変成が無い、あるいはあってもその
程度が低い有機非線形光学材料に対しては、それらの光
をフィルターによって吸収しなくても構わない。
また本発明は、前述した2次元あるいは3次元光導波路
型の光波長変換素子を用いて構成された光波長変換装置
に適用することも勿論可能である。
型の光波長変換素子を用いて構成された光波長変換装置
に適用することも勿論可能である。
さらに、上記の各実施例は基本波を第2高調波に変換す
るものであるが、本発明はその他、基本波を和周波、差
周波等に変換する光波長変換装置に適用することも可能
である。
るものであるが、本発明はその他、基本波を和周波、差
周波等に変換する光波長変換装置に適用することも可能
である。
(発明の効果)
以上詳細に説明した通り本発明の光波長変換装置におい
ては、有機非線形光学材料によって波長変換を行なう光
波長変換素子を密閉容器に閉じ込めた上で、該密閉容器
内に不活性媒体を充填させ、そしてこの容器の透明窓に
入射する光のうち、有機非線形光学材料の吸収波長領域
に含まれる光をフィルターによってカットする構成とし
たので、有機非線形光学材料が周囲雰囲気と接して昇華
あるいは変成したり、さらには外部光との光化学変化に
より変成することが確実に防止される。したがってこの
光波長変換装置によれば、波長変換効率を高く維持する
ことが可能となる。
ては、有機非線形光学材料によって波長変換を行なう光
波長変換素子を密閉容器に閉じ込めた上で、該密閉容器
内に不活性媒体を充填させ、そしてこの容器の透明窓に
入射する光のうち、有機非線形光学材料の吸収波長領域
に含まれる光をフィルターによってカットする構成とし
たので、有機非線形光学材料が周囲雰囲気と接して昇華
あるいは変成したり、さらには外部光との光化学変化に
より変成することが確実に防止される。したがってこの
光波長変換装置によれば、波長変換効率を高く維持する
ことが可能となる。
第1図は、本発明の第1実施例による光波長変換装置を
示す一部破断側面図、 第2図は、上記実施例の装置に用いられた光波長変換素
子を示す斜視図、 第3図は上記光波長変換素子の製造方法を説明する概略
図、 第4図は、上記光波長変換素子を構成する有機非線形光
学材料の分光吸収特性を示すグラフ、第5図は、上記第
1実施例装置に用いられたフィルターの分光透過特性を
示すグラフ、第6図は、本発明装置の耐久試験に用いら
れた蛍光灯の分光強度特性を示すグラフ、 第7,8および9図はそれぞれ、本発明の第3.4およ
び5実施例による光波長変換装置を示す一部破断側面図
、 第1θ図と第11図は、有機非線形光学材料の分光吸収
特性の別の例を示す概略図である。 10、70・・・光波長変換素子 11・・・コア12
・・・クラッド 13a、13b・・・遮断
層15・・・基本波 15゛ ・・・第2
高調波16・・・半導体レーザー 17.30・・・コリメーターレンズ 18・・・対物レンズ 20.71・・・密閉
容器27.27’ 、2g、28’ 、72.73・・
・透明窓31・・・集光レンズ 50・・・N
2ガス51・・・脱酸素剤 52・・・脱水
剤53・・・吸着剤 60.61・・・フ
ィルター75・・・YAGレーザー 第3図 第9図 第10図 毒 液に 第11図 ↑ 汲表 −−1、 j゛ 【尉懲り←蓼
示す一部破断側面図、 第2図は、上記実施例の装置に用いられた光波長変換素
子を示す斜視図、 第3図は上記光波長変換素子の製造方法を説明する概略
図、 第4図は、上記光波長変換素子を構成する有機非線形光
学材料の分光吸収特性を示すグラフ、第5図は、上記第
1実施例装置に用いられたフィルターの分光透過特性を
示すグラフ、第6図は、本発明装置の耐久試験に用いら
れた蛍光灯の分光強度特性を示すグラフ、 第7,8および9図はそれぞれ、本発明の第3.4およ
び5実施例による光波長変換装置を示す一部破断側面図
、 第1θ図と第11図は、有機非線形光学材料の分光吸収
特性の別の例を示す概略図である。 10、70・・・光波長変換素子 11・・・コア12
・・・クラッド 13a、13b・・・遮断
層15・・・基本波 15゛ ・・・第2
高調波16・・・半導体レーザー 17.30・・・コリメーターレンズ 18・・・対物レンズ 20.71・・・密閉
容器27.27’ 、2g、28’ 、72.73・・
・透明窓31・・・集光レンズ 50・・・N
2ガス51・・・脱酸素剤 52・・・脱水
剤53・・・吸着剤 60.61・・・フ
ィルター75・・・YAGレーザー 第3図 第9図 第10図 毒 液に 第11図 ↑ 汲表 −−1、 j゛ 【尉懲り←蓼
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 有機非線形光学材料からなる部分を有し、そこに入射し
た基本波を波長変換して出射させる光波長変換素子と、 この光波長変換素子を収納し、該素子から出射した波長
変換波を透過させる透明窓を有する密閉容器と、 この密閉容器内に充填された不活性媒体とを備えた光波
長変換装置において、 前記透明窓に入射する外部光のうち、前記有機非線形光
学材料の吸収波長領域に含まれる光を遮断し、前記波長
変換波は透過させるフィルターが設けられたことを特徴
とする光波長変換装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28281190A JPH04156517A (ja) | 1990-10-19 | 1990-10-19 | 光波長変換装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28281190A JPH04156517A (ja) | 1990-10-19 | 1990-10-19 | 光波長変換装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04156517A true JPH04156517A (ja) | 1992-05-29 |
Family
ID=17657394
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP28281190A Pending JPH04156517A (ja) | 1990-10-19 | 1990-10-19 | 光波長変換装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH04156517A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013195915A (ja) * | 2012-03-22 | 2013-09-30 | Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> | Ktn光スキャナーの遮蔽機構 |
-
1990
- 1990-10-19 JP JP28281190A patent/JPH04156517A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013195915A (ja) * | 2012-03-22 | 2013-09-30 | Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> | Ktn光スキャナーの遮蔽機構 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US4830447A (en) | Optical wavelength conversion device | |
JP4099192B2 (ja) | レーザ光源 | |
US4838638A (en) | Optical wavelength conversion device | |
JPH01105220A (ja) | 光波長変換素子 | |
US5049762A (en) | Optical wavelength converter system | |
JPH04156517A (ja) | 光波長変換装置 | |
JP4568313B2 (ja) | レーザ光源 | |
US4909596A (en) | Optical wavelength converter module | |
JP4463842B2 (ja) | レーザ光源 | |
JPH02167531A (ja) | 光波長変換装置 | |
JP2704308B2 (ja) | 光波長変換方法 | |
JPH03200939A (ja) | 光波長変換装置 | |
JP2641053B2 (ja) | 光波長変換素子 | |
JPH0279821A (ja) | 光波長変換素子の作成方法 | |
JPH03263017A (ja) | 光波長変換装置 | |
JPH03263016A (ja) | 光波長変換素子およびその作成方法 | |
JPH02203324A (ja) | 光波長変換モジュールの駆動方法 | |
JPH073527B2 (ja) | 光波長変換モジュール | |
JPH03111826A (ja) | 波長変換素子 | |
JPH0437731A (ja) | 光波長変換素子 | |
JPH01167812A (ja) | 光ファイバケーブル | |
JPH0440431A (ja) | 光波長変換素子 | |
JPH03279928A (ja) | 波長変換素子 | |
JPH041615A (ja) | 光波長変換モジュール | |
JPH0224637A (ja) | 光波長変換素子 |