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JPH0354081B2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPH0354081B2
JPH0354081B2 JP56101352A JP10135281A JPH0354081B2 JP H0354081 B2 JPH0354081 B2 JP H0354081B2 JP 56101352 A JP56101352 A JP 56101352A JP 10135281 A JP10135281 A JP 10135281A JP H0354081 B2 JPH0354081 B2 JP H0354081B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pantetheine
skin
sulfonic acid
sulfonate
ingredients
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP56101352A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS584721A (ja
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed filed Critical
Priority to JP10135281A priority Critical patent/JPS584721A/ja
Publication of JPS584721A publication Critical patent/JPS584721A/ja
Publication of JPH0354081B2 publication Critical patent/JPH0354081B2/ja
Granted legal-status Critical Current

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  • Acyclic And Carbocyclic Compounds In Medicinal Compositions (AREA)
  • Cosmetics (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
本発明は皮膚外用剤に関する。 更に詳しくは、本発明はパンテテイン−S−ス
ルホン酸及び/又はその塩を外用剤、皮膚化粧用
基剤もしくは毛髪用基剤に配合してなる皮膚外用
剤に関するものであつて特に薬剤、化粧用剤に起
因する皮膚刺激を抑制するという著効を有する。 一般、皮膚外用剤、化粧料その他外皮に適用す
る局所適用剤は、油分、界面活性剤、水分などの
基材と、薬効成分や添加剤、香料などにより構成
されている。これら構成成分のうち界面活性剤、
微量添加剤などは処方構成上欠くべからざるもの
であるにもかかわらず、これらの経皮吸収により
好ましからざる副作用を起こすことが知られてい
る。また薬効成分においても、本来の“薬剤”と
しての作用以外に副作用として刺激感、発赤など
みられることが非常に多く、従つて薬効自体はす
ぐれているにもかかわらず、皮膚に対する刺激が
強すぎる為、実際に使用することが出来ない薬剤
が多数あり、また各種の薬効成分を混用するにも
自ずから限度があつた。 そこで従来は、製剤原料の精製、選択さらには
皮膚刺激試験を行うことにより、より刺激の少い
基剤処方を考案したり、また積極的に抗炎症剤の
添加を行つている状況であつたが、基剤原料の使
用には厳しい制限がある為、根本的な製剤の安定
性が損われたり、また抗炎剤自体による副作用が
発現するなど期待に沿つたものが得られない場合
が非常に多く、根本的な解決には全く到つていな
い。 このような現状に鑑み、本発明者らは、基剤及
び薬効成分の刺激を抑え、かつ製剤安定性に影響
を及ぼさない皮膚刺激抑制剤の開発を目的とし
て、莫大な数の化合物について、外用における皮
膚刺激抑制効果、製剤としての安定性、薬効成分
との共存性等について鋭意検討を続け、パンテチ
ンが皮膚刺激低減物質であることをつきとめた。
(特開昭57−35511) 本発明はその研究の延長であり、パンテチン類
縁体についてさらに詳細な検討を行つた結果、パ
ンテテイン−S−スルホン酸及びその塩が先のパ
ンテチンに比して同等以上の効果を有する物質で
あることをつきとめたのである。 さらにパンテチンは、非結晶性粘稠物質のた
め、べたついてやゝ扱いにくいという欠点がある
が、パンテテイン−S−スルホン酸塩は扱い易い
粉末であり、水への溶解性も高いばかりでなくコ
ストの面でもパンテチンに比べはるかに低廉とい
う特徴を有する。 またパンテテイン−S−スルホン酸及びその塩
は、現在臨床医薬として使用されているパンテチ
ンと全く同様に生体内におけるエネルギー代謝に
重要な役割を有するコエンザイムAの前駆物質と
して有用な化合物であることが知られており
(Japan J. Microbiol,vol16(3)239(1972))、局
所適用時も十分コエンザイムAの要求を補えるも
のと推察される。 本発明はこのような新知見に基ずき完成するに
到つたものであつて、パンテテイン−S−スルホ
ン酸及びその塩を含有することを特徴とする皮膚
外用剤である。 本発明における有効成分であるパンテテイン−
S−スルホン酸及びその塩は、外用剤として使用
するものであるが、その剤形としては特に限定さ
れるものではなく、液剤、軟膏、パウダー、その
他各種の剤型が適宜使用しうる。 その使用量についても特に制限はなく、使用す
る薬効成分、その他の配合基剤等に応じて適宜選
択することができるが、通常の場合0.5%以上配
合するのが良く、好適には1〜20%の範囲内とす
るのが好ましい。 製剤化にあたつては、薬効成分を適当な基剤に
溶解、分散、あるいは混合しておき、これにパン
テテイン−S−スルホン酸を、またその塩の場合
は基剤に合つた任意の塩をそれぞれ加え、必要に
応じて更に浸透剤、角質軟化剤、そして更に、剤
型の調整をはかる為に乳化剤、懸濁剤その他を加
えて製剤化する。 上記の他、パンテテイン−S−スルホン酸及び
その塩は必要に応じて薬効成分と同時に添加混合
してもよいし、他の成分と共に添加してもよく、
また必要な場合には全成分を1度に添加混合する
こともできる。調製法としては当分野における常
法が適宜使用される。 軟膏基剤としては、ワセリン、白色ワセリン、
流動パラフイン、脂肪(油)、ラノリン、グリセ
リン、ロウ、樹脂、高級アルコール、グリコール
類、又はこれらの混合物が使用できる。液剤とし
ては、例えば薬効成分1〜5重量部とパンテテイ
ン−S−スルホン酸及びその塩1〜5重量部とを
精製水に溶かして全量を100重量部としたもの等
を適宜使用することができる。 使用法は、通常の皮膚外用剤の場合と異なるも
のではなくて、使用する薬効成分にもよるけれど
も、通常の場合患部に1日当り2〜3回適量塗布
すればよいし、化粧品として使用した場合でも、
通常の化粧品と全く同様に使用しても何ら差し支
えがない。 パンテテイン−S−スルホン酸及びその塩が皮
膚刺激抑制剤として極めて卓越した効果を有する
ことは、以下に述べる試験例1〜3からも明らか
であるが、パンテテイン−S−スルホン酸及びそ
の塩は水溶液中において安定であるのみでなく、
物理化学的にも薬効成分はもちろんのこと他の配
合成分とも反応しにくいという非常にすぐれた利
点を有する。 従つてパンテテイン−S−スルホン酸及びその
塩を使用することによつて、薬効成分自体はすぐ
れているにもかかわらず、従来外用剤として実用
に供することが出来なかつた化合物も自由に使用
できるし、薬効成分の併用も可能となるので、従
来製造できなかつた複合作用を有する外用剤も製
造することができ、その製剤に及ぼす影響ははか
り知れないものがある。そしてパンテテイン−S
−スルホン酸及びその塩を使用すれば子供、婦人
等の敏感な皮膚に対しても自由に希望する薬剤を
適用することが可能である。 化粧品の場合においても、従来より皮膚のガブ
レを生じるクレームは後を絶たないが、本発明に
係る外用剤を配合すればそのようなことを未然に
防止することができ、希望する成分を自由に配合
することができる。 以下パンテテイン−S−スルホン酸及びその塩
が局所適用剤による皮膚刺激を抑制するのに極め
て有効であることを実証する試験例1,2及び3
を、常用される基剤成分、薬効成分、香料のう
ち、特に皮膚に対する刺激性が顕著なラウリル硫
酸ナトリウム、レゾルシン及びケイ皮アルデヒド
についてそれぞれ記述し、次いで本発明の実施例
を更に記述することにする。 試験例 1 ラウリル硫酸ナトリウム(以下「SLS」とい
う)の0.5%水溶液(A)及びこれにパンテテイン−
S−スルホン酸ナトリウムを1%混和した水溶液
(B)を試料として調製し人体パツチ試験を行つた。
試験は各試料約0.05mlをパツチテスト用絆創膏の
リント布に塗布し成人男子10名の左上腕内側に24
時間閉塞パツチして行つた。絆創膏を剥離後、残
留試料を除去し30分後に貼付部の皮膚反応を肉眼
観察して刺激の程度を判定した。 被験者数:健常成人男子 10名 判定規準:(−) 変化なし (±) わずかな紅斑 (+) 紅 斑 () 紅斑、浮腫又は丘診 () 紅斑、浮腫、水疱 尚判定は(+),(),()を陽性とし両者を
比較した。
【表】 上記の結果より明らかな如く(B)の1%パンテテ
イン−S−スルホン酸ナトリウムの添加は明らか
にSLSの刺激反応を抑制している。また(B)で陽性
となつた被験者に重篤な例はみられなかつた。 試験例 2
【表】 表の処方に従いレゾルシン軟膏を調製し、試
験例1と同様(但し塗布試料約0.05g,被験者
数、男子12名)人体パツチ試験を行つた。 尚この試験においては前処理としてセロフアン
テープにより貼付部位の表皮剥離を行つた。
【表】 上記の結果より(D)の3%パンテテイン−S−ス
ルホン酸ナトリウム添加レゾルシン軟膏はレゾル
シン軟膏の刺激反応を抑制している。 実施例 3
【表】 シウム
5.精製水 全量100ml 全量100ml 全量100ml
表の処方に従い、ケイ皮アルデヒド溶液を調
製し試験例1と同様(但し被験者数、男子12名)
人体パツチ試験を行つた。また併せてパンテチン
との比較も行つた。
【表】 上記の結果よりパンテテイン−S−スルホン酸
カルシウムはパンテチンと同等以上の効力で、ケ
イ皮アルデヒドの刺激反応を抑制している。 尚各試験と並行して1%パンテテイン−S−ス
ルホン酸カルシウム及びナトリウム水溶液自体の
パツチテストを行つたがその結果、いずれも10名
全員が陰性(−)でありパンテテイン−S−スル
ホン酸カルシウム及びナトリウム自身には皮膚刺
激性がないことを確認した。 以上詳述した如く本発明は局所適用剤使用時に
問題となる皮膚刺激を十分に抑制し得るものであ
り、従来知られていなかつたパンテテイン−S−
スルホン酸及びその塩の新用途に関するものであ
る。 次に本発明による皮膚外用剤(医薬品、医薬部
外品及び化粧品)の実施例を示すが、例中の数値
は重量%を表わす。 実施例 1 サリチル酸絆創膏 1 サリチル酸 50 2 パンテテイン−S−スルホン酸カルシウム1 3 絆創膏基剤 加えて100gとする。 3を融解混和し、半ば冷却したとき1,2を加
えて全質均等となるまでかきまぜ、練り合わせて
粘着性物質としこれを布上に均等に延ばして製品
とする。 実施例 2 尿素溶液 1 尿素 5 2 パンテテイン−S−スルホン酸カルシウム2 3 防腐剤 適量 4 精製水 加えて100mlとする。 上記成分を混合溶解して製品とする。 実施例 3 ヘヤーシヤンプー 1 ラウリルエーテル硫酸ナトリウム 20 2 ラウリル硫酸ナトリウム 10 3 ラウリン酸ジエタノールアミド 5 4 プロピレングリコール 2 5 パンテテイン−S−スルホン酸ナトリウム2 6 防腐剤、色素、香料 適量 7 精製水 加えて100mlとする。 上記成分を混合溶解して製品とする。 実施例 4 カラミンローシヨン 1 エタノール 14.0 2 グリセリン 5.0 3 ベンガラ 0.2 4 酸化亜鉛 0.5 5 カオリン 1 6 カンフル 0.2 7 パンテテイン−S−スルホン酸ナトリウム
1.5 8 香料、防腐剤 適量 9 精製水 加えて全量を100mlとする。 上記成分を均一に混合して製品とする。 実施例 5 レゾルシン軟膏 1 レゾルシン 5 2 パンテテイン−S−スルホン酸ナトリウム3 3 精製水 5 6 防腐剤 適量 7 マクロゴール400 52 8 マクロゴール4000 35 1,2を3に溶解し、これを予め6,7,8を
加熱溶解しておいた中へ添加し、撹拌冷却して製
品とする。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 皮膚外用剤中に次の式 (式中Mは水素、アルカリ金属または1/2アル
    カリ土類金属を表わす)で示されるパンテテイン
    −S−スルホン酸及び/又はその塩を含有せしめ
    てなる皮膚外用組成物。
JP10135281A 1981-07-01 1981-07-01 皮膚外用剤 Granted JPS584721A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10135281A JPS584721A (ja) 1981-07-01 1981-07-01 皮膚外用剤

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10135281A JPS584721A (ja) 1981-07-01 1981-07-01 皮膚外用剤

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS584721A JPS584721A (ja) 1983-01-11
JPH0354081B2 true JPH0354081B2 (ja) 1991-08-19

Family

ID=14298437

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10135281A Granted JPS584721A (ja) 1981-07-01 1981-07-01 皮膚外用剤

Country Status (1)

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Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5936606A (ja) * 1982-08-26 1984-02-28 Sogo Yatsukou Kk 美白化粧料
JPS6064922A (ja) * 1983-09-21 1985-04-13 Sogo Yatsukou Kk 皮膚外用剤
US6124406A (en) 1998-03-31 2000-09-26 The B. F. Goodrich Company Blocky chlorinated polyolefins, process for making and use as impact modifier compatibilizer for PVC or CPVC
JP4143201B2 (ja) * 1999-01-13 2008-09-03 ポーラ化成工業株式会社 美白用化粧料
US6277915B1 (en) 1999-09-29 2001-08-21 Pmd Holdings Corporation Block chlorinated polyolefins for use as impact modifier enhancers for PVC or CPVC

Non-Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Title
CHEM.ABSTR *
KHIM-FARM ZH=1981 *
KHIM-FARM=1981 *

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Publication number Publication date
JPS584721A (ja) 1983-01-11

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