[go: up one dir, main page]

JPH0341371B2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPH0341371B2
JPH0341371B2 JP61228337A JP22833786A JPH0341371B2 JP H0341371 B2 JPH0341371 B2 JP H0341371B2 JP 61228337 A JP61228337 A JP 61228337A JP 22833786 A JP22833786 A JP 22833786A JP H0341371 B2 JPH0341371 B2 JP H0341371B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
steering
level
lamp
output
straight
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP61228337A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS6382842A (ja
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed filed Critical
Priority to JP61228337A priority Critical patent/JPS6382842A/ja
Publication of JPS6382842A publication Critical patent/JPS6382842A/ja
Publication of JPH0341371B2 publication Critical patent/JPH0341371B2/ja
Granted legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Lighting Device Outwards From Vehicle And Optical Signal (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、車輌前面左右に各々灯光手段を備
え、この灯光手段の照射方向をハンドル操舵に連
動して可変する車輌用コーナリングランプシステ
ムに関するものである。
〔従来の技術〕
車輌、殊に自動車には夜間前方を照射するため
の灯光手段として、その前面左右に前照灯を備え
ているが、この前照灯は自動車の正面のみを固定
して照射するものであり、カーブに差し掛かつた
場合等は自動車の進行方向を照射し得ない状態と
なる。つまり、カーブを曲がるコーナリングの際
等において実際に進もうとする進行方向への充分
な照射がなされず危険の生ずる虞れがあつた。
そこで、このような問題を改善するために、従
来より、自動車のハンドル操舵に連動させて前照
射の照射方向を可変し、進行方向を照射するよう
に構成したコーナリングランプシステムが提案さ
れている。すなわち、ハンドル操舵に連動させて
センサ出力を送出するようになし、このセンサ出
力に基づきそのハンドルの回転方向および位置を
検出して、進行方向に応じた前照灯の照射方向可
変動作を得ている。
〔発明が解決しようとする問題点〕
しかしながら、このような従来のコーナリング
ランプシステムによると、センサ出力に基づくそ
のハンドルの回転方向および位置の検出に誤りが
生じた場合、これを補正するべき手段がなく、前
照灯の照射方向可変動作が車輌の進行方向に対し
てずれてしまうという問題が生ずるものであつ
た。
すなわち、直進操舵位置において正面を向くべ
き前照灯の照射方向が、ハンドルの回転方向およ
び位置の誤検出に伴つて、右方向あるいは左方向
を向いてしまい、実際の進行方向に合致した照射
方向の可変動作を得ることができなくなるという
不具合が生ずるものであつた。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明はこのような問題点に鑑みてなされたも
ので、ハンドル操舵時の直進操舵位置を検出する
と共に、この直進操舵位置において車輌前面右お
よび左に配置された第1および第2の灯光手段の
照射方向を補正するようになし、この補正がなさ
れるまでの間、第1および第2の灯光手段の内少
なくともその一方の灯光手段の照射方向を所定振
れ角度位置に固定しておくようにしたものであ
る。
〔作用〕
したがつてこの発明によれば、ハンドル操舵時
の直進操舵位置において第1および第2の灯光手
段の照射方向の補正がなされ、且つこの補正が行
われるまでの間、前記灯光手段の照射方向を安全
方向に固定しておくことが可能となる。
〔実施例〕
以下、本発明に係る車輌用コーナリングランプ
システムを詳細に説明する。第1図はこのコーナ
リングランプシステムの一実施例を示す回路構成
図である。同図において、1は時計方向および反
時計方向へのハンドル操舵に連動してそのハンド
ルの一回転毎に上昇および下降するアナログ電圧
信号を送出するステアリングセンサ、2はこのス
テアリングセンサ1の送出するアナログ電圧信号
を処理する処理回路、3はこの処理回路2の送出
する処理信号に基づいて車輌前面右側に備え付け
られた図示せぬフオグランプ(以下、右ランプと
呼ぶ)を駆動する右ランプ駆動ユニツト、4は同
じく処理回路2の送出する処理信号に基づいて車
輌前面左側に備え付けられた図示せぬフオグラン
プ(以下、左ランプと呼ぶ)を駆動する左ランプ
駆動ユニツト、5は直流電源である。
ステアリングセンサ1は、摺動接点式の可変抵
抗器11により構成されており、この可変抵抗器
11に対する出力端子1aの接続位置がハンドル
操舵に連動して可変するようになつている。すな
わち、ハンドルが直進操舵位置にあるとき、つま
りステアリング回転角が0゜のとき、出力端子1a
に生ずる分圧電圧(アナログ電圧信号)が、定電
圧電源21を介して可変抵抗器11の両端に印加
される電圧の略1/2となるように、可変抵抗器1
1に対する出力端子1aの接続位置が設定されて
いる。そして、この出力端子1aに生ずるアナロ
グ電圧信号の電圧値が、直進操舵位置を起点とす
る時計方向(以下、右方向と定める)へのハンド
ル操舵に連動して徐々に上昇し、反時計方向(以
下、左方向と定める)へのハンドル操舵に連動し
て徐々に下降するようになつている。第2図a
は、ステアリングセンサ1の出力端子1aに発生
するアナログ電圧信号の波形を示し、ステアリン
グ回転角が0゜のとき(同図におけるN点)、V0な
る電圧値のアナログ電圧信号が発生し、このよう
な状態からハンドルを右方向へ回転すると、即ち
ステアリング回転角を正方向へ増大すると、この
ステアリング回転角の増大に比例してアナログ電
圧信号の電圧値が徐々に上昇し、ステアリング回
転角が+180゜に達した時点で最大電圧値Vmaxと
なる。また、ハンドルを左方向へ回転しステアリ
ング回転角を負方向へ増大すると、これに比例し
てそのアナログ電圧信号の電圧値が徐々に下降
し、ステアリング回転角が−180゜となつた時点で
最小電圧値Vminとなる。すなわち、直進操舵位
置を起点とするハンドルの左方向半回転位置から
右方向半回転位置までの1回転の間に、最小電圧
値Vminから最大電圧値Vmaxまで連続的に変化
するアナログ電圧信号がそのステアリング回転角
に対応して発生するようになつており、ステアリ
ング回転角が+180゜を越えて正方向へ増大する場
合には、+180゜を越えた時点でアナログ電圧信号
が最大電圧値から最小電圧値にレベルダウンし、
以降ハンドルの右方向への1回転毎に最小電圧値
Vminから最大電圧値Vmaxへと上昇するアナロ
グ電圧信号が発生するようになつている。また、
ステアリング回転角が−180゜を越えて負方向へ増
大する場合には、−180゜を越えた時点でアナログ
電圧信号が最小電圧値Vminから最大電圧値
Vmaxへとレベルアツプし、以降ハンドルの左方
向への1回転毎に最大電圧値Vmaxから最小電圧
値Vminへと下降するアナログ電圧信号が発生す
るようになつている。
そして、このステアリングセンサ1の出力端子
1aに生ずるアナログ電圧信号が、処理回路2に
おけるコンパレータ221,222,223の反
転入力端子およびコンパレータ224の非反転入
力端子に入力されるようになつており、コンパレ
ータ221,222,223の非反転入力端子に
は、抵抗R1,R2により定まる比較基準電圧
V2、抵抗R3,R4により定まる比較基準電圧
V1および抵抗R5,R6により定まる比較基準
電圧V3が設定されている。また、コンパレータ
224の反転入力端子には抵抗R7,R8により
定まる比較基準電圧V4が設定されている。本実
施例においては、第2図aに示すように、比較基
準電圧V1が直進操舵位置において発生するアナ
ログ電圧信号の電圧値V0よりもステアリング回
転角にして+60゜分だけ高く、比較基準電圧V2が
V0よりもステアリング回転角にして−60゜分だけ
低く設定されており、比較基準電圧V3がV0より
もステアリング回転角にして+15゜分だけ高く、
比較基準電圧V4がV0よりもステアリング回転角
にして−15゜分だけ低く設定されている。そして、
コンパレータ221および222の出力がデコー
ダ23の入力端子23Aおよび23Bに入力され
るようになつており、デコーダ23はその入力端
子23Aおよび23Bに共に「0」レベルの信号
が入力されたとき、その出力端子23aのレベル
を「1」レベルとし、「0」および「1」レベル
の信号が入力されたとき、その出力端子23bの
レベルを「1」レベルとし、共に「1」レベルの
信号が入力されたとき、その出力端子23cのレ
ベルを「1」レベルとするようになつている。
そして、デコーダ23の出力端子23aがR・
Sフリツプフロツプ回路241および243のセ
ツト端子およびリセツト端子に接続され、出力端
子23aが「1」レベルとなつたとき、ワンシヨ
ツトマルチバイブレータ253が所定時間継続し
て、アンドゲート262および265の一端へ
「1」レベルのワンシヨツト信号を送出するよう
になつている。また、デコーダ23の出力端子2
3bが、R・Sフリツプフロツプ回路241およ
び242のリセツト端子およびセツト端子に接続
され、出力端子23bが「1」レベルなつたと
き、ワンシヨツトマルチバイブレータ252が所
定時間継続して、アンドゲート263および26
6の一端へ「1」レベルのワンシヨツト信号を送
出するようになつている。さらに、デコーダ23
の出力端子23cがR・Sフリツプフロツプ回路
242および243のリセツト端子およびセツト
端子に接続されており、出力端子23cが「1」
レベルなつたとき、ワンシヨツトマルチバイブレ
ータ251が所定時間継続して、アンドゲート2
61および264の一端へ「1」レベルのワンシ
ヨツト信号を送出するようになつている。
一方、フリツプフロツプ回路241のQ出力お
よび出力は、アンドゲート261および264
の他端へ入力されるようになつており、フリツプ
フロツプ回路242のQ出力および出力がアン
ドゲート262および265の他端に、フリツプ
フロツプ回路243のQ出力および出力がアン
ドゲート263および266の他端に入力される
ようになつている。そして、アンドゲート261
〜263およびアンドゲート264〜266の出
力が3入力オアゲート271および272の各入
力端に入力されるようになつている。そして、オ
アゲート271および272の出力が、アツプ/
ダウンカウンタ27のアツプ入力端子27uおよ
びダウン入力端子27dに入力されるようになつ
ており、アツプ/ダウンカウンタ27はその入力
端子27uあるいは27dに「1」レベルの信号
が入力される毎にそのカウント値をアツプあるい
はダウンし、そのカウント値に応じたデジタル信
号をデコーダ28に送出するようになつている。
そして、デコーダ28はこのデジタル信号を受け
て、その出力端子28a〜28iの内の所定の出
力端子を選択し、そのレベルを「0」レベルとす
るようになつている。すなわち、第2図aにおけ
るN点において、アツプ/ダウンカウンタ27に
おけるカウント値が零となるように設定されてお
り、この時デコーダ28は出力端子28eを選択
し、この出力端子28eのレベルのみを「0」レ
ベルとするようになつている。そして、アツプ/
ダウンカウンタ27においてカウント値が1ずつ
アツプする毎に、「0」レベルとする出力端子を
28eから28d,28c…28aと順次繰り上
げるようになつている。また、アツプ/ダウンカ
ウンタ27におけるカウント値が零から1ずつダ
ウンする毎に、「0」レベルとする出力端子を2
8eから28f,28g…28iと順次繰り下げ
るようになつている。尚、カウントアツプ後のカ
ウントダウンあるいはカウントダウン後のカウン
トアツプにおいても、「0」レベルとなる出力端
子は順次隣接する出力端子へと繰り下がりあるい
は繰り上げるようになつていることは言うでもな
い。そして、デコーダ28の出力端子28a〜2
8dがインバータ291およびアンドゲート27
0を経由して本処理回路2の出力端子2aに、2
8f〜28iがインバータ292を介して出力端
子2b接続されている。
しかして、処理回路2の出力端子2aおよび2
bが、右ランプ駆動ユニツト3のリレーコイル3
1および左ランプ駆動ユニツト4のリレーコイル
41の一端に接続されている。右ランプ駆動ユニ
ツト3は、直流モータ32およびこの直流モータ
32により回転駆動されるランプ駆動軸33を備
えており、このランプ駆動軸33と一体となつて
可動接点34が回転するように構成されている。
そして、この可動接点34が直流電源5の正極性
側に接続されており、その両端に形成された接点
部24aおよび34bが、ランプ駆動軸33の回
転に伴つて、その下端部に配置された円弧状の導
体パターン35および36に摺接するようになつ
ている。導体パターン35は、リレーコイル31
によつて駆動される第1の常開・常閉接点37の
常閉接点端子37bに接続されており、そのコモ
ン端子37cは直流モータ32の一端に接続され
ている。また、導体パターン36は、リレーコイ
ル31によつて駆動される第2の常開・常閉接点
38の常開接点端子38aに接続されており、そ
のコモン端子38cは直流モータ32の他端に接
続されている。可動接点34と導体パターン35
および36との相対位置関係は、リコーコイル3
1に電源が供給されない場合、即ち常開・常閉接
点37および38のコモン端子37cおよび38
cが常閉接点端子37bおよび38bに接続され
ているとき、図に示すようにその接点部34aお
よび34bが導体パターン35および36に対し
て非接触および接触状態となるようになつてい
る。そして、接点部34b、導体パターン36、
常開・常閉接点38の経路で供給される電流によ
り、直流モータ32が時計方向に回転してランプ
駆動軸33を図示右回転させるようになつてお
り、可動接点34の接点部34bが導体パターン
36に対して離れた後も、接点部34aと導体パ
ターン35とはその接触状態を保つようになつて
いる。尚、直流モータ32は接点部34a、導体
パターン35、常開・常閉接点37の経路で供給
される電流により反時計方向に回転して、ランプ
駆動軸33を左回転させることは言うまでもな
く、リレーコイル31の他端、常開・常閉接点3
7および38の常開接点端子37aおよび常閉接
点端子38bは接地されている。そして、ランプ
駆動軸33の右回転および左回転によつて、車輌
前面右側に備え付けられた右ランプの照射方向が
変化するようになつており、ランプ駆動軸33が
右回転することにより、右ランプの照射方向が運
転席から見て右方向へ回転移動し、左回転するこ
とによつてその照射方向が左方向に回転移動する
ようになつている。
以上は右ランプ駆動ユニツト3についての構成
について説明したが、左ランプ駆動ユニツト4に
ついても同様構成となつており、各部に右ランプ
駆動ユニツト3と対応する番号を付与してその説
明は省略する。但し、ランプ駆動軸43の右回転
および左回転によつて、車輌前面左側に備え付け
られた左ランプの照射方向が変化するようになつ
ており、ランプ駆動軸43が右回転することによ
り、左ランプの照射方向が運転席から見て左方向
へ回転移動し、左回転することによつてその照射
方向が右方向へ回転移動するようになつている。
尚、ランプ駆動軸33および43が図に示すよう
な位置に部位しているとき、右ランプおよび左ラ
ンプの照射方向が正面方向に向いた状態を維持す
るように設定されている。
また、アンドゲート261および265の出力
は、インバータ293および294を介して負論
理入力の3入力オアゲート273に入力され、オ
アゲート273の残る一方の入力端には4入力オ
アゲート274の出力が入力されるようになつて
いる。オアゲート274の各入力端には、ワンシ
ヨツトマルチバイブレータ254,255,25
6および257の送出するワンシヨツト信号が入
力されるようになつており、マルチバイブレータ
254,255,256および257はアンドゲ
ート262,263,264および266の出力
が「1」レベルとなつたとき、所定時間継続して
(本実施例においては、10sec)「1」レベルのワ
ンシヨツト信号を送出するようになつている。そ
して、オアゲート274の出力が分岐して、アン
ドゲート267の一端へも入力されるようになつ
ており、アンドゲート267の他端へは基準クロ
ツク発生器50の送出するクロツク信号が入力さ
れるようになつている。そして、アンドゲート2
67を通過するクロツク信号が分周器51に入力
されるようになつており、分周器51はこの入力
されるクロツク信号のオーバフロー時に、「1」
レベルの分周出力をフリツプフロツプ回路244
のセツト端子に送出するようになつている。尚、
分周器51およびフリツプフロツプ回路244の
リセツト端子には、オアゲート273の出力が入
力されるようになつており、フリツプフロツプ回
路244のQ出力がアンドゲート269の一端へ
入力されるようになつている。そして、アンドゲ
ート269の他端に、コンパレータ223および
224の出力が入力されるようになつており、ア
ンドゲート269の出力がオアゲート275を介
してアツプ/ダウンカウンタ27のリセツト端子
およびフリツプフロツプ回路246のセツト端子
に入力されるようになつている。
一方、基準クロツク発生器50の送出するクロ
ツク信号はアンドゲート268の一端へも入力さ
れ、アンドゲート268の他端にはコンパレータ
223および224の出力が入力されるようにな
つている。そして、アンドゲート268を通過す
るクロツク信号が分周器52に入力され、分周器
52はこの入力されるクロツク信号のオーバフロ
ー時に、「1」レベルの分周出力をフリツプフロ
ツプ回路245のセツト端子に送出するようにな
つている。尚、分周器52およびフリツプフロツ
プ回路245のリセツト端子には、コンパレータ
223および224の出力がインバータ295に
より反転されて入力されるようになつており、フ
リツプフロツプ回路245のQ出力がオアゲート
275を介してアツプ/ダウンカウンタ27のリ
セツト端子およびフリツプフロツプ回路246の
セツト端子に入力されるようになつている。そし
て、フリツプフロツプ回路246のQ出力がアン
ドゲート270の他端およびインバータ292に
入力されるようになつており、フリツプフロツプ
回路246のリセツト端子には、コンデンサC1
と抵抗R12との接続点に発生する分圧電圧が入
力されるようになつている。尚、コンデンサC1
の他端は、該コーナリングランプシステム作動時
のスイツチ(図示せず)操作に連動して高電位電
源に接続されるようになつている。
次に、このように構成された車輌用コーナリン
グランプシステムの動作を説明する。すなわち、
今、自動車が直進走行を行つており、ハンドルが
直進操舵位置にあるものとする(第2図eにおけ
るN点)。また、この時、オアゲート269の出
力が「0」レベルで、フリツプフロツプ回路24
6がセツト状態にあり、そのQ出力が「1」レベ
ルを維持しているものとする。この時、正常であ
れば、アツプ/ダウンカウンタ27におけるカウ
ント値は零であり、デコーダ28はその出力端子
28eのみが「0」レベルとなつている。つま
り、出力端子28a〜28dおよび28f〜28
iは「1」レベル状態にあり、したがつて出力端
子2aおよび2bの出力レベルはインバータ29
1および292による反転により「0」レベルと
なる。すなわち、この時、右ランプ駆動ユニツト
3および左ランプ駆動ユニツト4のリレーコイル
31および41には電流が流れず、常開・常閉接
点37,38および47,48は図示状態を維持
している。したがつて、直流電源5からの直流モ
ータ32および42への給電が行われず、ランプ
駆動軸33および43が回転しないので、右およ
び左ランプの照射方向は正面方向を向いて停止し
続ける。また、このとき、ステアリングセンサ1
の送出するアナログ電圧信号はその電圧値がV0
であるので、コンパレータ221の出力が「0」
レベルとなり、コンパレータ222の出力が
「1」レベルとなつている。すなわち、デコーダ
23の出力端子23a〜12cの内、23bのみ
が「1」レベル状態にあり、フリツプフロツプ回
路241および242がリセツトおよびセツトさ
れ、その出力およびQ出力が「1」レベルとな
つて、アンドゲート264および262に入力さ
れている。
しかして、このような状態からハンドルを右回
転し右操舵を開始すると、ステアリング回転角が
正方向へ増大し、ステアリングセンサ1の送出す
るアナログ電圧信号が徐々に上昇し始める。そし
て、ステアリング回転角が+60゜を越えた時点で
アナログ電圧信号の電圧値がV1を越え、コンパ
レータ222の出力が「1」レベルから「0」レ
ベルへと反転する。(第2図cにおけるa点)。即
ち、コンパレータ221および222の出力が共
に「0」レベルとなり、デコーダ23の「1」レ
ベルを送出する出力端子位置が23bより23a
へと繰り上がる。これにより、フリツプフロツプ
回路241がセツト状態となると共にマルチバイ
ブレータ253に「1」レベルの信号が入力さ
れ、マルチバイブレータ253が「1」レベルの
ワンシヨツト信号をアンドゲート262および2
65へ送出する。一方、フリツプフロツプ回路2
42は、そのセツト端子への「1」レベルの信号
が消失した後も、「1」レベルのQ出力を維持し、
これによりアンドゲート262の2入力が共に
「1」レベルとなるので、アンドゲート262が
「1」レベルの出力を送出し始める。したがつて、
オアゲート271の出力が「1」レベルとなり、
アツプ/ダウンカウンタ27におけるカウント値
が1だけアツプする。これにより、デコーダ28
がそれまで送出していた「0」レベルの信号を出
力端子28eから出力端子28bに繰り上げて送
出するようになり、この「0」レベルの信号がイ
ンバータ291により反転され、このときアンド
ゲート270の他端にはフリツプフロツプ回路2
46の「1」レベルのQ出力が入力されているの
で、処理回路2の出力端子2aが「1」レベルと
なり、右ランプ駆動ユニツト3のリレーコイル3
1が通電付勢される(第2図dのa点)。このリ
レーコイル31の通電付勢により、その常開・常
閉接点37および38のコモン端子37cおよび
38cと常開接点端子37aおよび38aとが導
通状態となり、直流モータ32に加動接点34の
接点部34b、導体パターン36、常開・常閉接
点38、常開・常閉接点37の経路で駆動電流が
流れ始める(第2図dにおけるa点)。この駆動
電流により、直流モータ32が時計方向に回転
し、ランプ駆動軸33を右回転させて、右ランプ
の照射方向を右方向へ回転移動させる。そして、
ランプ駆動軸33の右回転に伴つて、可動接点3
4の接点部34aが導体パターン35に接して移
動するようになり、接点部34bが導体パターン
36に対して離れた時点で、直流モータ32への
駆動電流の供給が遮断される。すなわち、この時
点でランプ駆動軸33の回転が停止し、右ランプ
の照射方向がハンドル操舵方向の一点に固定され
る。
このような状態に達した後もさらに右操舵を続
けると、ステアリングセンサ1の送出するアナロ
グ電圧信号がさらに上昇し、ステアリング回転角
が+180゜となる第2図aにおけるb点において、
その電圧値が最大電圧値Vmaxから最小電圧値
Vminへとレベルダウンする。これにより、コン
パレータ221の出力が「0」レベルより「1」
レベルへと反転する(第2図bにおけるb点)と
共に、コンパレータ222の出力も「0」レベル
より「1」レベルへと反転する(第2図cにおけ
るb点)。したがつて、デコーダ23の「1」レ
ベルを送出する出力端子位置が23aから23c
へと繰り下がり、フリツプフロツプ回路243が
セツトされると共に、マルチバイブレータ251
が「1」レベルのワンシヨツト信号をアンドゲー
ト261および264へ送出し始める。一方、フ
リツプフロツプ回路241は、そのセツト端子へ
の「1」レベルの信号が消失した後も「1」レベ
ルのQ出力を維持するので、アンドゲート261
が「1」レベルの出力を送出し、オアゲート26
7の出力が「1」レベルとなつて、アツプ/ダウ
ンカウンタ27におけるカウント値がさらに1だ
けアツプする。これにより、デコーダ28はそれ
まで送出していた「0」レベルの信号を出力端子
28dから出力端子28cに繰り上げて送出する
ようになる。そして、ステアリング回転角が+
300゜に達すると(第2図aにおけるc点)、コン
パレータ221および222の出力が「0」およ
び「1」レベルとなり(第2図bおよびcにおけ
るc点)、デコーダ23の出力端子23bが再び
「1」レベルの信号を送出するようになり、アン
ドゲート263の出力が「1」レベルとなつて、
アツプ/ダウンカウンタ27におけるカウント値
がさらにアツプする。つまり、直進操舵位置を起
点として右操舵を続けると、アンドゲート26
2,261,263の出力が順次「1」レベルと
なり、アツプ/ダウンカウンタ27におけるカウ
ント値が1ずつアツプして、デコーダ28の
「0」レベルを送出する出力端子位置が28d,
28c…28aと順次繰り上がるようになる。こ
こで、出力端子28c〜28aは出力端子28d
と同じく、インバータ291およびアンドゲート
270を介して出力端子2aに接続されているの
で、ステアリング回転角が+60゜を越えてデコー
ダ28の出力端子28dが「1」レベルとなつた
以降は、出力端子2aのレベルが「1」レベルを
維持し、右ランプの照射方向はハンドル操舵方向
の一点に固定された状態を維持する。
一方、上述した直進操舵位置を起点とする右操
舵時においては、デコーダ28の出力端子28f
〜28iが「1」レベルであるので、処理回路2
の出力端子2bのレベルが「0」レベルを維持し
続け、左ランプ駆動ユニツト4におけるリレーコ
イル41には付勢電流が流れず、直流モータ42
が回転しないので、左ランプの照射方向は変化せ
ず、正面を向いた状態を維持し続ける。すなわ
ち、直進操舵位置を起点として右操舵を行つた場
合には、右ランプの照射方向のみがハンドル操舵
に連動して操舵方向側の所定振れ角度位置まで移
動して固定され、この照射方向の可変動作によつ
て右操舵によるコーナリングの際の視界が確保さ
れるようになる。この時、左ランプは正面方向を
固定的に照射するので、車輌前方の視界も確保さ
れ、より安全な右方向へのコーナリングを行うこ
とができる。
直進操舵位置を起点として左操舵を行う場合に
は、第2図aにおけるe点において、コンパレー
タ221および222の出力が共に「1」レベル
となつて(第2図bおよびcにおけるe点)、デ
コータ23の「1」レベルを送出する出力端子位
置が23bから23cへと繰り下がり、アンドゲ
ート264の出力が「1」レベルとなつて、アツ
プ/ダウンカウンタ27におけるカウント値が1
だけダウンする。これにより、デコーダ28の
「0」レベルを送出する出力端子位置が28eか
ら28fへ繰り下がり、処理回路2の出力端子2
bが「1」レベルとなつて、左ランプ駆動ユニツ
ト4のリレーコイル41が通電付勢され(第2図
eにおけるe点)、直流モータ42によりランプ
駆動軸43が駆動されて、左ランプの照射方向が
左方向へ移動する。そして、可動接点44の接点
部44bが導体パターン46より離れた時点で、
直流モータ42が停止し、左ランプの照射方向が
操舵方向側の一点に固定される。
このような状態に達した後もさらに左操舵を続
けると、ステアリングセンサ1の送出するアナロ
グ電圧信号がさらに下降し、ステアリング回転角
が−180゜となる第2図aにおけるf点において、
その電圧値が最小電圧値Vminから最大電圧値
Vmaxへとレベルアツプする。この時、コンパレ
ータ221および222の出力が共に「0」レベ
ルとなり(第2図bおよびcのf点)、デコーダ
23の「1」レベルを送出する出力端子位置が2
3cから23aへと繰り上がり、アンドゲート2
65の出力が「1」レベルとなつて、アツプ/ダ
ウンカウンタ27におけるカウント値がダウン
し、デコーダ28の「0」レベルを送出する出力
端子位置が28fから28gへ繰り下がる。しか
して、第2図aにおけるg点において、コンパレ
ータ221および222の出力が「0」および
「1」レベルとなり(第2図bおよびcのg点)、
h点においてコンパレータ221および222の
出力が共に「1」レベルとなつて、デコーダ23
の「1」レベルを送出する出力端子位置が23a
から23b、23bから23cへと繰り下がり、
アンドゲート266,264の出力が「1」レベ
ルとなつて、アツプ/ダウンカウンタ27におけ
るカウント値をさらにダウンする。これにより、
デコーダ28の「0」レベルを送出する出力端子
位置が28gから28h、28hから28iへと
順次繰り下がる。ここで、出力端子28g〜28
iは出力端子28fと同じく、インバータ292
を介して出力端子2bに接続されているので、ス
テアリング回転角が−60゜を越えてデコーダ28
の出力端子28fが「1」レベルとなつた以降
は、リレーコイル41が通電付勢状態を維持し、
直流モータ42が停止状態を維持し、左ランプの
照射方向はハンドル操舵方向の一点に固定された
状態を維持する。
一方、上述した直進操舵位置を起点とする左操
舵時においては、デコーダ28の出力端子28a
〜28dが「1」レベルであるので、処理回路2
の出力端子2aが「0」レベルを維持し続け、右
ランプ駆動ユニツト3におけるリレーコイル31
には付勢電流が流れず、直流モータ32が回転し
ないので、右ランプの照射方向は正面を向いた状
態に停止し続ける。すなわち、直進操舵位置を起
点として左操舵を行つた場合には、左ランプの照
射方向のみがハンドル操舵に連動して操舵方向側
の所定振れ角度位置まで移動して固定され、この
照射方向の可変動作によつて、左操舵によるコー
ナリングの際の視界が確保されるようになる。こ
の時、右ランプは正面方向を固定的に照射するの
で、車輌前方への視界が確保され、より安全な左
方向へのコーナリングを行うことができる。
尚、本実施例においては、ハンドルを直進操舵
位置から右回転および左回転したときの動作につ
いて説明したが、右回転した後からの左回転、あ
るいは左回転した後からの右回転の場合であつて
も、デコーダ28における「0」レベルとなる出
力端子位置が28a〜28d、28f〜28iに
ある間は右ランプおよび左ランプの照射方向は可
変ぜず、右および左方向への固定的な照射を維持
し続ける。そして、アツプ/ダウンカウンタ27
におけるカウント値がダウンして、デコーダ28
の出力端子28eが「0」レベルの信号を送出し
始めた時点、あるいはアツプ/ダウンカウンタ2
7におけるカウント値がアツプし、デコーダ28
の出力端子28eが「0」レベルの信号を送出し
始めた時点で、直流モータ32あるいは42が可
動接点34の接点部34a、導体パターン35、
常開・常閉接点37、常開・常閉接点38あるい
は可動接点44の接点部44a、導体パターン4
5、常開・常閉接点47、常開・常閉接点48の
経路で再駆動され、右ランプあるいは左ランプの
照射方向が正面を向いた状態に戻されて停止す
る。
ところで、このような基本動作を行うコーナリ
ングランプシステムにおいて、アツプ/ダウンカ
ウンタ27におけるカウント値が真のカウント値
に対してずれた状態にある場合について考えてみ
る。すなわち、例えば今、自動車の停止状態にお
いて、ハンドルの回転位置が直進操舵位置を起点
とする左方向にあるものとする。このような状態
で、該コーナリングランプシステムの作動を開始
すると、アツプ/ダウンカウンタ27はこのとき
のカウント値を零として、以降ハンドル操舵に連
動したカウント動作を行う。したがつて、ハンド
ルを直進操舵位置に戻した際、アツプ/ダウンカ
ウンタ27におけるカウント値が零に対してアツ
プし、直進走行中右ランプの照射方向が右方向
(対向車線側)を向いてしまい、すれちがう対向
車に眩惑を与えてしまう虞れがある。しかし、本
実施例においては、以下に説明するような補正動
作が速やかに行われるので、支障なく右および左
ランプの照射方向をハンドル操舵に連動させて可
変することができるようになる。
すなわち、自動車の走行路はその殆どが直線路
であるといつても過言ではなく、ハンドルを1回
転させた状態で長い時間走行することはない。つ
まり、ステアリングセンサ1の送出するアナログ
電圧信号が、直進操舵位置を起点とするハンドル
の時計および反時計方向への1回転毎の回転角度
位置(原点位置)付近で上昇および下降する時間
は短く、その殆どが直進操舵位置付近において上
昇および下降する。したがつて、直進操舵位置を
含むハンドルの一回転毎に位置する原点位置の
内、ステアリングセンサ1の送出するアナログ電
圧信号がその原点位置を中心とする所定範囲内に
留まる時間の長い原点位置、およびその原点位置
を中心とする所定範囲内において上昇および下降
する頻度の高い原点位置を直進操舵位置と判定す
ることができる。
今、自動車が直進走行状態にあり、ステアリン
グセンサ1が第2図aにおけるN点においてV0
なる電圧値のアナログ電圧信号を送出しているも
のとする。このとき、、コンパレータ223およ
び224は「1」レベルの出力状態にあり、基準
クロツク発生器50の送出するクロツク信号がア
ンドゲート268を通過し、分周器52に入力さ
れる。分周器52はこの入力されるクロツク信号
の数が所定値に達する毎に、即ち分周器52にお
いて所定時間τ1(本実施例においては10sec)が経
過する毎に「1」レベルの分周出力を送出する。
この分周出力は、フリツプフロツプ回路245の
セツト端子に入力され、このときフリツプフロツ
プ回路245のリセツト端子にはインバータ29
5を介する「0」レベルの信号が入力されている
ので、そのQ出力が「1」レベルとなり、この
「1」レベル状態を維持し、オアゲート275を
介してアツプ/ダウンカウンタ27のリセツト端
子に入力される。この「1」レベルのリセツト入
力により、アツプ/ダウンカウンタ27における
カウント値が強制的に零となる。そして、この後
ステアリングセンサ1の送出するアナログ電圧信
号がV3を越えて上昇、あるいはV4を下回つて下
降した時点で、コンパレータ223および224
を介してフリツプフロツプ回路245のリセツト
端子に入力される信号が「1」レベルとなり、該
フリツプフロツプ回路245のQ出力が「0」レ
ベルとなり、アツプ/ダウンカウンタ27におけ
るリセツト動作が解除される。
直進操舵位置を起点とするハンドルの1回転毎
の原点位置においても、ステアリングセンサ1の
送出するアナログ電圧信号の電圧値はV0となる
が、この場合アナログ電圧信号の電圧値がV4か
らV3の間に留まる時間は、発明者の実情に基づ
く実験からいつて10secに満たない。すなわち、
直進操舵位置を起点とするハンドルの1回転毎の
原点位置においては、分周器52において最初の
クロツク信号が入力されてからその分周時間τ1
(10sec)が経過するまでの間に、アナログ電圧信
号がV3を越えて上昇、あるいはV2を下回つて下
降することになり、コンパレータ223および2
24を介して分周器52の分周動作がリセツトさ
れるので、アツプ/ダウンカウンタ27における
補正動作は行われない。
このようにして、真の直進操舵位置においての
み、アツプ/ダウンカウンタ27におけるカウン
ト値の適切な補正がなされ、以降右および左ラン
プはハンドル操舵に連動して、正常な照射方向の
可変動作を行うようになる。
一方、アンドゲート261あるいはアンドゲー
ト265が「1」レベルとなつた時点において、
分周器51にはオアゲート273を介して「1」
レベルのリセツト信号が入力される。そして、ア
ンドゲート262,263,264,266の出
力が「1」レベルとなる毎に、マルチバイブレー
タ254,255,256,257が「1」レベ
ルのワンシヨツト信号を送出し、オアゲート27
4の出力が「1」レベルとなる。すなわち、オア
ゲート274の出力が「1」レベルである間、基
準クロツク発生器50の送出するクロツク信号が
アンドゲート267を通過し、分周器51に入力
される。そして、分周器51はこの入力されるク
ロツク信号の数が所定値に達する毎に、即ち分周
器51において所定時間τ2(本実施例においては
20sec)が経過する毎に「1」レベルの分周出力
を送出し、フリツプフロツプ回路244はこの
「1」レベルの分周出力を受けてそのQ出力を
「1」レベルとする。しかして、アンドゲート2
69の他端にコンパレータ223および224を
介して「1」レベルの信号が入力された時点で、
オアゲート275の出力が「1」レベルとなり、
アツプ/ダウンカウンタ27におけるカウント値
が強制的に零に戻される。すなわち、直進操舵位
置を起点とするハンドルの±180゜の回転角度範囲
において、そのアナログ電圧信号の電圧値がV1
およびV2を上下する頻度は、他の原点位置にお
けるそれに比して高く、このときマルチバイブレ
ータ254〜257はその出力時間をだぶらせて
「1」レベルのワンシヨツト信号を次々に送出す
る。つまり、マルチバイブレータ254〜257
の送出するワンシヨツト信号のだぶる時間が
20secよりも長くなつたとき、換言すれば10secを
最大周期としてアナログ電圧信号の電圧値がV1
およびV2を上下する頻度が高いとき、分周器5
1が「1」レベルの分周出力を送出し、アナログ
電圧信号の電圧値がV4〜V3の範囲内に部位した
時点でアツプ/ダウンカウンタ27におけるカウ
ント値の補正が行われる。これにより、アナログ
電圧信号の電圧値がV4〜V3の範囲内に10sec以
上停留し得ない±180゜未満のスラローム走行時の
直進操舵位置を検出することができ、この直進操
舵位置の検出結果に基づきアツプ/ダウンカウン
タ27におけるカウント値の適切な補正がなさ
れ、以降右および左ランプはハンドル操舵に連動
して、正常な照射方向の可変動作を行うようにな
る。
尚、直進操舵位置を起点とする±180゜の回転角
度範囲であつても、そのアナログ電圧信号の電圧
値がV1およびV2を上下する周期が10secを越え
る場合にあつては、マルチバイブレータ254〜
257の送出するワンシヨツト信号の出力時間が
だぶらないので、オアゲート274が20secを越
えて継続する「1」レベルの信号を送出し得ず、
アツプ/ダウンカウンタ27における補正動作は
行われない。
また、本実施例においては、真の直進操舵位置
を判定するために、アナログ電圧信号の電圧値が
V4〜V3の範囲内に10sec以上停留するか、ある
いはアナログ電圧信号の電圧値がV1およびV2を
上下する頻度が高いかの両方の判定方法を並行し
て採用したが、必ずしも並行して採用する必要は
なく、それぞれ独立的に用いてもよい。
ところで、上述したアツプ/ダウンカウンタ2
7におけるカウント値の補正動作は、あくまでも
ハンドルの直進操舵位置を判定した時点で行われ
る。すなわち、本コーナリングランプシステムを
作動させてから直進操舵位置を判定するまでの間
は、アツプ/ダウンカウンタ27におけるカウン
ト値の補正がなされず、デコーダ28がそのカウ
ント値に応じた出力端子を選択しそのレベルを
「0」としている。つまり、デコーダ28はハン
ドルの直進操舵位置においてその出力端子28e
のレベルを「0」としなければならないはずであ
るが、該コーナリングランプシステムを作動して
から直進操舵位置を判定するまでの間、他の出力
端子位置を「0」レベルとすることがある。しか
し、本実施例においては、コーナリングランプシ
ステムを作動させると同時にコンデンサC1およ
び抵抗R12の直列回路に電流が流れ、コンデン
サC1と抵抗R12との接続点の電位が上昇し、
フリツプフロツプ回路246がリセツトされ、こ
のQ出力が「0」レベルとなる。したがつて、ア
ンドゲート270の一端およびインバータ292
に「0」レベルの信号が入力され、デコーダ28
の出力状態に係わらずアンドゲート270の出力
が「0」レベル、インバータ292の出力が
「1」レベルとなり、右ランプの照射方向が正面
方向に固定されると共に、左ランプの照射方向が
左方向の所定振れ角度位置に固定される。そし
て、コンデンサC1の充電に伴つてフリツプフロ
ツプ回路246のリセツト端子へのリセツト信号
が消失し、直進操舵位置の判定が行われた時点で
オアゲート275の出力レベルが「1」となり、
アツプ/ダウンカウンタ27におけるカウント値
が補正されると同時に、フリツプフロツプ回路2
46がセツト状態となつてそのQ出力が「1」レ
ベルとなり、アンドゲート270のゲートを開く
と共に、インバータ292がデコーダ28の出力
端子28f〜28iの送出する「0」レベルの信
号を着実に反転するようになる。すなわち、コー
ナリングランプシステムの作動と同時に、右ラン
プおよび左ランプの照射方向が正面および左方向
に固定され、最初の直進操舵位置が判定された時
点で、即ちアツプ/ダウンカウンタ27における
カウント値の補正が確実に行われた時点から、右
および左ランプの照射方向の可変動作がハンドル
操舵に連動して行われるようになる。したがつ
て、コーナリングランプシステムの作動開始時
に、アツプ/ダウンカウンタ27におけるカウン
ト値に誤差が生じていたとしても、右および左ラ
ンプの照射方向が対向車線側に向くことがなく、
逆に歩行者側への視界が確保されることになり、
コーナリングランプシステム作動時の安全性が向
上する。
尚、本実施例においては、コーナリングランプ
システムの作動と同時に右ランプの照射方向を正
面に、また左ランプの照射方向を左方向に固定す
るようにしたが、右側通行の諸外国の輸出向けに
あては、右ランプの照射方向を右方向に、左ラン
プの照射方向を正面に向けて固定するように構成
するようにすることは言うまでもない。また、必
ずしも片方のランプの照射方向を正面に向けて固
定するようにせずともよく、右および左ランプの
照射方向をそれぞれ右および左方向の所定振れ角
度位置に固定するように構成してもよい。すなわ
ち、対向車に対して眩惑を与えない振れ角度位置
を選べば、対向車線側のランプの照射方向を拡げ
てもよく、このようにすることによつて、左右両
方への視界が充分確保され、走行開始時の安全性
が向上する。
〔発明の効果〕
以上説明したように本発明による車輌用コーナ
リングランプシステムによると、ハンドル操舵時
の直進操舵位置を検出すると共に、この直進操舵
位置において車輌前面右および左に配置された第
1および第2の灯光手段の照射方向を補正するよ
うになし、この補正がなされるまでの間、第1お
よび第2の灯光手段の内少なくともその一方の灯
光手段の照射方向を所定振れ角度位置に固定する
ようにしたので、ハンドル操舵時の直進操舵位置
において第1および第2の灯光手段の照射方向の
補正がなされ、且つこの補正が行われるまでの
間、前記灯光手段の照射方向を安全方向に固定し
ておくことが可能となり、ハンドル操舵に連動し
た照射方向の可変動作の補正を支障なく実現する
ことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係る車輌用コーナリングラン
プシステムの一実施例を示す回路構成図、第2図
はこのコーナリングランプシステムの動作を説明
するタイムチヤートである。 1……ステアリングセンサ、2……処理回路、
221〜224……コンパレータ、254〜25
7……ワンシヨツトマルチバイブレータ、244
〜246……R・Sフリツプフロツプ回路、27
……アツプ/ダウンカウンタ、3……右ランプ駆
動ユニツト、4……左ランプ駆動ユニツト、50
……基準クロツク発生器、51,52……分周
器。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 車輌前面右および左に配置された第1および
    第2の灯光手段と、この第1および第2の灯光手
    段の照射方向をハンドル操舵に連動して可変する
    照射方向可変手段とを備えてなる車輌用コーナリ
    ングランプシステムにおいて、前記ハンドル操舵
    時の直進操舵位置を検出すると共にこの直進操舵
    位置において前記第1および第2の灯光手段の照
    射方向を補正する照射方向補正手段と、この照射
    方向補正手段によつて前記灯光手段の照射方向が
    補正されるまでの間、前記第1および第2の灯光
    手段の内少なくともその一方の灯光手段の照射方
    向を所定振れ角度位置に固定する照射方向固定手
    段とを設けたことを特徴とする車輌用コーナリン
    グランプシステム。
JP61228337A 1986-09-29 1986-09-29 車輌用コ−ナリングランプシステム Granted JPS6382842A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP61228337A JPS6382842A (ja) 1986-09-29 1986-09-29 車輌用コ−ナリングランプシステム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP61228337A JPS6382842A (ja) 1986-09-29 1986-09-29 車輌用コ−ナリングランプシステム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS6382842A JPS6382842A (ja) 1988-04-13
JPH0341371B2 true JPH0341371B2 (ja) 1991-06-21

Family

ID=16874876

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP61228337A Granted JPS6382842A (ja) 1986-09-29 1986-09-29 車輌用コ−ナリングランプシステム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS6382842A (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
NL1011050C2 (nl) 1999-01-18 2000-07-19 Doornes Transmissie Bv Drijfriem, dwarselement daarvoor en transmissie waarin zulks is toegepast.

Also Published As

Publication number Publication date
JPS6382842A (ja) 1988-04-13

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4733333A (en) Cornering lamp system for vehicle
JPH0579535B2 (ja)
JPH0657517B2 (ja) ランプシステム
JPH0579536B2 (ja)
JPH0341371B2 (ja)
JPS6277249A (ja) 車輛用コ−ナリングランプシステム
JPH0523216B2 (ja)
JPH0211461B2 (ja)
JPH0471732B2 (ja)
JPH0229539B2 (ja) Sharyoyokoonaringuranpushisutemu
JPH0241451B2 (ja)
JPH0525696B2 (ja)
JPS62181938A (ja) 車輛用コ−ナリングランプシステム
JPH0525697B2 (ja)
JPH0211463B2 (ja)
JPS6277251A (ja) 車輛用コ−ナリングランプシステム
JPH0577962B2 (ja)
JPH01249541A (ja) 車両用コーナリングランプシステム
JPH0579538B2 (ja)
JPS62181935A (ja) 車輛用コ−ナリングランプシステム
JPS62163845A (ja) 回転体のセンタ位置判定方法
JPS63305051A (ja) 車輌用コ−ナリングランプシステム
JPH0574495B2 (ja)
KR200154218Y1 (ko) 헤드램프 조사각 조절장치
JPH06104433B2 (ja) 車輌用コーナリングランプシステム