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JPH0130025B2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPH0130025B2
JPH0130025B2 JP59176301A JP17630184A JPH0130025B2 JP H0130025 B2 JPH0130025 B2 JP H0130025B2 JP 59176301 A JP59176301 A JP 59176301A JP 17630184 A JP17630184 A JP 17630184A JP H0130025 B2 JPH0130025 B2 JP H0130025B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
oil chamber
pressure
clutch
hydraulic
brake
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP59176301A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS6155447A (ja
Inventor
Masanori Kubo
Yutaka Taga
Shinya Nakamura
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Motor Corp
Priority to JP59176301A priority Critical patent/JPS6155447A/ja
Publication of JPS6155447A publication Critical patent/JPS6155447A/ja
Publication of JPH0130025B2 publication Critical patent/JPH0130025B2/ja
Granted legal-status Critical Current

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  • Control Of Transmission Device (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
産業上の利用分野 本発明は、自動車等の車輌に用いられる自動変
速機の油圧制御装置に係り、特にクリープ低減制
御とヒルホールド制御とを行う油圧制御装置に係
る。 従来の技術 自動車等の車輌に用いられる自動変速機は、一
般に、内燃機関より回転動力を与えられる流体式
トルクコンバータと、前記流体式トルクコンバー
タより回転動力を与えられ複数個の摩擦係合装置
の係合と解放により複数個の変速段の間に切換え
られる遊星歯車式の歯車変速装置とを有し、前記
歯車変速装置は車速とアクセルペダルの踏込量と
に応じて予め定められた変速パターンに従つて変
速段を換えられるようになつている。 従来一般に、上述の如き車輌用自動変速機に於
てはシフト用ブレーキがDレンジの如き走行レン
ジに設定されていると、アクセルペダルの踏込み
が解除され且車速が実質的に零であつても、即ち
アイドル運転時にも前記歯車変速装置は、ニユー
トラル状態にはならず、第一速段に設定され、こ
のため車輌の発進はアクセルペダルの踏込みに対
して優れた応答性をもつて行われるが、しかしア
イドル運転時に前記歯車変速装置が第一速段に設
定されていると、内燃機関の出力が流体式トルク
コンバータを経て前記歯車変速装置の前進走行用
入力部材に伝達されるため、アイドル振動が大き
く、またクリープが生じ、車輌を完全に停止させ
るためには車輌走行制動用ブレーキを制動作動さ
せるべくブレーキペダルが比較的強く踏込まれな
ければならず、更にこの時の流体式トルクコンバ
ータの引摺りによつてアイドル運転時の燃料経済
性が悪化し、しかも流体式トルクコンバータの作
動油の温度が上昇することが知られている。 上述の如き問題に鑑み、車輌が実質的に停止し
ているアイドル運転時には、前記歯車変速装置の
摩擦係合装置のうち流体式トルクコンバータの出
力部材と歯車変速装置の車輌前進走行用入力部材
とを選択的に接続する所謂フオワードクラツチの
係合圧を前進変速段達成時より低く該フオワード
クラツチが滑りを生じる程度の値に設定し、また
車輌の後退を阻止するシフト用ブレーキを係合さ
せ、流体式トルクコンバータの出力トルクが歯車
変速装置の前進走行用入力部材に伝達されないよ
うにしてクリープの低減を図ると共に前記シフト
用ブレーキの係合から坂道等にて車輌が不用意に
後退することを阻止すること、即ちヒルホールド
制御を行うことが既に提案されている。これは例
えば特開昭58−207553号公報に示されている。 発明が解決しようとする問題点 上述の如きクリープ低減制御とヒルホールド制
御とは互いに関連して確実に同時制御されなけれ
ばならず、さもないと、適切なクリープ低減制御
域いはヒルホールド制御が行われなくなつたり、
最低速変速段以外の変速段が成立する如き不具合
が生じる。 本発明は、クリープ低減のためのフオワードク
ラツチの係合圧低減制御とヒルホールドのための
ブレーキ係合制御とを簡単な構造にて確実に同時
に行うよう構成された油圧制御装置を提供するこ
とを目的としている。 問題点を解決するための手段 上述の如き目的は、本発明によれば、サーボピ
ストンの一方の側に設けられたクラツチ係合圧増
大用油室と前記サーボピストンの他方の側に設け
られ前記係合圧増大用油室によるクラツチ係合圧
の増大に対抗してクラツチ係合圧を減少させるク
ラツチ係合圧減少用油室とを有し前記クラツチ係
合圧減少用油室の押圧作用面積は前記クラツチ係
合圧増大用油室の押圧作用面積より小さいフオワ
ードクラツチ用油圧サーボ装置と、油室を有し該
油室に油圧を供給されることにより車輌の後退を
阻止するシフト用ブレーキを係合させるブレーキ
用油圧サーボ装置と、前記クラツチ係合圧減少用
油室に対する油圧の給排と前記ブレーキ用油圧サ
ーボ装置の前記油室に対する油圧の給排を制御す
るアイドル制御弁とを有し、前記アイドル制御弁
は前記クラツチ係合圧減少用油室に対する油圧の
供給と前記ブレーキ用油圧サーボ装置の前記油室
に対する油圧の供給とを互いに同時に行うよう構
成されていることを特徴とする車輌用自動変速機
の油圧制御装置によつて達成される。 発明の作用及び効果 上述の如き構成によれば、クリープ低減を目的
としたフオワードクラツチの係合圧の低減はクラ
ツチ係合圧低減用油室に油圧を供給することによ
り行われ、またヒルホールド制御を目的としたブ
レーキの係合圧の増大は前記油圧と同じ油圧、例
えばライン油圧をブレーキ用油圧サーボ装置の油
室に供給することにより行われ、そしてこの二つ
の油圧供給制御が一つのアイドル制御弁によつて
一括して行われることによりクリープ低減制御と
ヒルホールド制御とが互いに絶対的な関係をもつ
て確実に同時に行われるようになる。このことか
ら該作動等によりその二つの制御のうちの一方の
みが実行される如き不具合が確実に回避される。 クラツチ係合圧増大用油室とクラツチ係合圧減
少用油室、更にはブレーキ用油圧サーボ装置の油
室にはライン油圧の如き同一油圧が供給されてよ
く、クラツチ係合圧油室に対する油圧の供給は一
般的な油圧制御装置が従来より備えているマニユ
アルシフト弁により制御され、クラツチ係合圧減
少用油室とブレーキ用油圧サーボ装置の油室に対
する油圧の供給はこれら油室を油圧供給ポートと
ドレーンポートとに選択的に切換接続する単純な
切換弁よりなるアイドル制御弁により行われれば
よく、油圧制御装置にはこのアイドル制御弁が新
に設けられるだけでよい。 実施例 以下に添付の図を参照して本発明を実施例につ
いて詳細に説明する。 第1図は一般的な車輌用自動変速機の構成を解
図的に示している。自動変速機1は、ポンプ羽根
車3とタービン羽根車4とステータ羽根車5と直
給クラツチ6とを有する三要素一段二相型の一般
的な直給クラツチ付流体式トルクコンバータ2
と、補助変速装置としての歯車変速装置7とを有
し、流体式トルクコンバータ3の入力部材である
ポンプ羽根車3は内燃機関100の出力軸101
に駆動連結され、流体式トルクコンバータ2の出
力部材であるタービン羽根車4は歯車変速装置7
の入力軸9に駆動連結され、歯車変速装置7の出
力軸8は車輌の図示されていない駆動車輪に差動
歯車装置を経て駆動連結されている。 歯車変速装置7は副歯車変速装置10と主歯車
変速装置11とを互いに直列に有している。 副歯車変速装置10は、サンギア12と、サン
ギア12と同芯に設けられたリングギア13と、
サンギア12とリングギア13との間にあつて該
両者に噛合したプラネタリピニオン14と、プラ
ネタリピニオン14を回転可能に支持したキヤリ
ア15と、サンギア12に対するキヤリア15の
左回転を阻止するワンウエイクラツチ(F0)1
6と、サンギア12とキヤリア15とを選択的に
連結するODクラツチ(C0)17と、サンギア1
2をトランスミツシヨンケースに対し選択的に固
定するODブレーキ(B0)18とを含んでおり、
キヤリア15を入力軸9に駆動連結され、ODク
ラツチ17とODブレーキ18との選択的な係合
によつて二つの変速段の間に切換えられるように
なつている。 主歯車変速装置11は、中間軸19によつて互
いに連結されたフロントサンギア20及びリアサ
ンギア21と、フロントサンギア20と同心に設
けられたフロントリングギア22と、リアサンギ
ア21と同心に設けられたリアリングギア23
と、フロントサンギア20とフロントリングギア
22との間にあつて該両者に噛合したフロントプ
ラネタリピニオン24と、リアサンギア21とリ
アリングギア23との間にあつて該両者に噛合し
たリアプラネタリピニオン25と、フロントプラ
ネタリピニオン24を回転可能に支持したフロン
トキヤリア26と、リアプラネタリピニオン25
を回転可能に支持したリアキヤリア27と、主歯
車変速装置11の前進走行用入力部材であるフロ
ントリングギア22を副歯車変速装置10の出力
部材であるリングギア13に選択的にトルク伝達
関係に接続するフオワードクラツチ(C1)28
と、中間軸19とリングギア13とを選択的にト
ルク伝達関係に接続するダイレクトクラツチ
(C2)29と、中間軸19をトランスミツシヨン
ケースに対し選択的に固定するシフト用ブレーキ
(B1)30と、リアキヤリア27をトランスミツ
シヨンケースに対し選択的に固定するもう一つの
シフト用ブレーキ(B2)31と、リアキヤリア
27の左回転をロツクするワンウエイクラツチ
(F1)32とを有しており、フロントキヤリア2
6及びリアリングギア23を出力軸8に駆動連結
され、前記複数個のクラツチと前記複数個のブレ
ーキとが各々の所定の組合せにて係合及び解放さ
れることにより前進三段と後進一段の複数個の変
速段の間に切換えられるようになつている。 歯車変速装置7は、副歯車変速装置10と主歯
車変速装置11の複数個のクラツチと複数個のブ
レーキとが次に示された表に従つて係合及び解放
されることにより、副歯車変速装置10と主歯車
変速装置11との共働作用によつてオーバドライ
ブ段を含む前進五段と後進一段の複数個の変速段
を選択的に達成する。
【表】
【表】 この表に於て、〇印は当該クラツチ或いはブレ
ーキが係合されていることを示し、×印は当該ク
ラツチ又はブレーキが解放されていることを示
し、△印は当該ワンウエイクラツチが内燃機関側
より駆動車輪を駆動するエンジンドライブ時には
係合(ロツク)され、駆動車輪側より内燃機関が
駆動されるエンジンブレーキ時には解放(フリ
ー)されることを示している。 尚、Lレンジに於ては、第二速段へのアツプシ
フトは行われず、第二速段より第一速段へのダウ
ンシフトのみが行われる。 副歯車変速装置10と主歯車変速装置11のク
ラツチ17,28,29とブレーキ18,30,
31は各々油圧サーボ装置により駆動されて選択
的に係合作動するようになつている。 次に第2図を用いて本発明の油圧制御装置の一
実施例について説明する。 フオワードクラツチ28の油圧サーボ装置33
は第2図に示されている。油圧サーボ装置33
は、トランスミツシヨンケース56に設けられた
円環状のボア57に軸線方向、即ち図にて左右方
向に移動可能に係合したサーボピストン35aを
有しており、該サーボピストンは、図にて右方へ
移動することにより延長筒部35dの先端部にて
フオワードクラツチ28のクラツチデイスク28
aに当接し、該クラツチデイスクをクラツチプレ
ート28bに押付けてフオワードクラツチ28を
係合せしめるようになつている。サーボピストン
35aの図にて左側にはクラツチ係合圧増大用油
室35cが設けられており、またサーボピストン
35aの図にて右側にはクラツチ係合圧減少用油
室35bが設けられている。クラツチ係合圧増大
用油室35bに供給された油圧は、サーボピスト
ン35aの一方の側の受圧面35eに作用してサ
ーボピストン35aを戻しばね34のばね力に抗
して図にて右方、即ちクラツチ係合方向へ駆動す
るようになつている。クラツチ係合圧減少用油室
35cは、延長筒部35dの内側に固定要素58
によつてトランスミツシヨンケース56に係止さ
れたバツクプレツシヤプレート59とサーボピス
トン35aとの間に形成され、該油室に供給され
た油圧は、サーボピストン35aの他方の側の受
圧面35fに作用して戻しばね34のばね力と共
にサーボピストン35aを図にて左方、即ちクラ
ツチ解放方向へ駆動するようになつている。サー
ボピストン35aのクラツチ係合圧減少用油室3
5cのため受圧面35fはクラツチ係合圧増大用
油室35bのための受圧面35eより所定量小さ
くなつている。即ち、クラツチ係合圧減少用油室
35cの押圧作用面積はクラツチ係合圧増大用油
室35bの押圧作用面積より小さくなつている。 クラツチ係合圧増大用油室35bは、油路54
及び38を経てマニユアルシフト弁39のフオワ
ードポートに接続され、マニユアルシフトレンジ
がDレンジ、Sレンジ、Lレンジの如き前進走行
レンジに設定されている時にはマニユアルシフト
弁39より常にライン油圧を供給されるようにな
つている。 尚、マニユアルシフト弁39は油路40によつ
てライン油圧制御弁(プライマリレギユレータ
弁)41に接続され、またライン油圧制御弁41
は油路42によつてオイルポンプ43に接続され
ている。 クラツチ係合圧減少用油室35cは油路55に
よつてアイドル制御弁36のポートfに接続され
ている。 またシフト用ブレーキ30の油室52は、油路
51、チエツク弁50及び油路49によつてアイ
ドル制御弁36のポートgに接続されている。 アイドル制御弁36は、f及びg以外に、油路
38によりマニユアルシフト弁39の前記フオワ
ードポートに接続されたライン油圧供給ポートb
及びcと、ドレンポートdとを有しており、ソレ
ノイド37に通電が行われている時にはポートf
及びgを各々ライン油圧供給ポートb及びcに接
続し、これに対しソレノイド37に通電が行われ
ていない時にはポートf及びgを各々ライン油圧
供給ポートb及びcより切り離してドレーンポー
トdに接続するようになつている。 このアイドル制御弁36のソレノイド37に対
する通電制御は電子制御装置60により第3図に
示されている如きフローチヤートに従つて上述し
た実施例と同様に行われてよい。 従つて、マニユアルシフトレンジがDレンジの
如き前進走行レンジである時にはソレノイド37
に通電が行われると、クラツチ係合圧増大用油室
35bとクラツチ係合圧減少用油室35cの両油
室、更にはシフト用ブレーキ30の油室52に同
じライン油圧が供給され、これに対しソレノイド
37に通電が行われていない時にはクラツチ係合
圧増大用油室35bにのみライン油圧が供給され
る。 尚、シフト用ブレーキ30の油室52は、油路
51、チエツク弁50及び油路53を経て図示さ
れていない変速制御弁にも接続され、第三速段達
成時には前記変速制御弁より油圧を供給されるよ
うになつている。 アイドル制御弁36のソレノイド37に対する
通電制御は電子制御装置60により行われるよう
になつている。電子制御装置60は、一般的なマ
イクロコンピユータを含んでおり、マニユアルシ
フトレンジセンサ61よりマニユアルシフトレン
ジに関する情報を、スロツトル開度センサ62よ
り内燃機関100のスロツトル弁の開度に関する
情報を、車速センサ63より車速に関する情報
を、フツトブレーキスイツチ65より車輌走行制
動用のフツトブレーキが制動作動しているか否か
に関する情報を、パーキングブレーキスイツチ6
6より車輌走行制動用のパーキングブレーキが制
動作動しているか否かに関する情報を、制御選択
スイツチ67よりクリープ低減制御モードが選択
されているか否かに関する情報を各々与えられ、
第3図に示されている如きフローチヤートに従つ
てソレノイド37に対する通電を制御するように
なつている。 次に第3図に示されたフローチヤートを参照し
てソレノイド37に対する通電制御、換言すれば
アンチクリーブ制御の実施要領について説明す
る。第3図に示されたフローチヤートのルーチン
は所定時間毎、或いは所定クランク角毎に繰返し
実行される。 ステツプ100に於ては、マニユアルシフトレン
ジがDレンジ、Sレンジ或いはLレンジの如き前
進走行レンジであるか否かの判別が行われる。マ
ニユアルシフトレンジが前進走行レンジである時
にはステツプ101へ進み、これに対しマニユアル
シフトレンジが前進走行レンジでない時、即ちP
レンジ、Rレンジ或いはNレンジである時にはス
テツプ107へ進む。 ステツプ101に於ては、スロツトル弁が全閉、
即ちアイドル開度位置にあるか否かの判別が行わ
れる。スロツトル弁がアイドル開度位置にある時
にはステツプ102へ進み、これに対しスロツトル
弁がアイドル開度位置にない時にはステツプ107
へ進む。 ステツプ102に於ては、車速が零に近い非常に
低い所定値以下であるか否かの判別が行われる。
即ち車速が実質的に零であるか否かの判別が行わ
れる。車速が前記所定値以下である時にはステツ
プ103へ進み、これに対し車速が前記所定値以下
でない時にはステツプ107へ進む。 ステツプ103に於ては、制御選択スイツチ67
がオン状態であるか否かの判別が行われる。制御
選択スイツチ57は前記クリープ低減制御モード
が選択されていない時にはオフ信号を出力し、こ
れに対しクリープ発生制御モードが選択されてい
る時にはオン信号を出力するようになつており、
クリープ低減制御モードが選択されている時には
ステツプ104へ進み、これに対しクリープ発生制
御モードが選択されていない時にはステツプ107
へ進む。 ステツプ104に於ては、フツトブレーキ或いは
パーキングブレーキのうちの少なくとも何れか一
方が制動作動しているか否かの判別が行われる。
フツトブレーキ或いはパーキングブレーキが制動
作動している車輌制動中はステツプ105へ進み、
これに対し車輌制動中でない時にアンチクリープ
制御のための制御ステツプを終了する。 ステツプ105に於ては、フラツグFが1である
か否かの判別が行われる。フラツグF=1である
時はソレノイド37に通電が行われてアンチクリ
ープ制御が実行されている時であり、この時には
クリープ低減制御のための制御ステツプを終了
し、これに対しフラツグF=1でない時にはステ
ツプ106へ進む。 ステツプ106に於ては、アイドル制御弁36の
ソレノイド37に通電が行われ、またフラツグF
を1に変換することが行われる。 この時には油圧サーボ装置33のクラツチ係合
圧増大用油室35bとクラツチ係合圧減少用油室
35cの何れにも同じライン油圧が供給され、そ
の両油室に於ける押圧作用面積の差によつてクラ
ツチ係合圧増大用油室35bにのみライン油圧が
供給されている時に比してサーボピストン35a
のクラツチ係合方向の実効駆動力が低減し、これ
によりフオワードクラツチ28の係合圧が前進変
速段達成時より低い値に設定され、フオワードク
ラツチ28はまさにトルク伝達を開始する寸前の
状態に保たれて滑りを生じるようになり、流体式
トルクコンバータ2の出力トルクが歯車変速装置
7の前進走行用入力部材であるフロントリングギ
ア22に伝達されることが阻止され、これにより
アイドル振動が低減し、またクリープの発生が防
止される。またこれと同時にシフト用ブレーキ3
0の油室52にもライン油圧が供給され、これが
係合するようになる。これによつて中間軸19と
共にリアサンギア21がトランスミツシヨンケー
スに対し固定され、且リアキヤリア25がワンウ
エイクラツチ32による左回転のロツク作用によ
つて左回転することを阻止され、出力軸8が左回
転、即ち車輌後進方向へ回転することが阻止さ
れ、これにより上り坂に於ける停車時に車輌走行
制動用ブレーキが解放されても車輌が運転者の意
に反して後退することが阻止され、坂道発進が容
易に行われ得るようになる。 ステツプ107に於ては、フラツグFが1である
か否かの判別が行われる。フラツグF=1である
時にはステツプ108へ進み、これに対しフラツ
グF=1でない時にはクリープ低減制御のため制
御ステツプを終了する。 ステツプ108に於ては、アイドル制御弁36の
ソレノイド37に対する通電が停止され、またフ
ラツグFが0に変換される。この時のマニユアル
シフトレンジが前進走行レンジであれば、アイド
ル制御弁36のソレノイド37に対する通電が停
止されることにより、油圧サーボ装置33のクラ
ツチ係合圧減少用油室35cの油圧及びシフト用
ブレーキ30の油室52の油圧が排出され、この
時にはクラツチ係合圧増大用油室35bにのみラ
イン油圧が供給されるようになつてサーボピスト
ン35aのクラツチ係合方向の実効駆動力が増大
し、これによりフオワードクラツチ28がトルク
伝達を行う完全な係合状態になり、またシフト用
ブレーキ30が解放され、通常の第一速段が達成
されるようになる。 以上に於ては、本発明を特定の実施例について
詳細に説明したが、本発明は、これに限定される
ものではなく、本発明の範囲内にて種々の実施例
が可能であることは当業者にとつて明らかであろ
う。
【図面の簡単な説明】
第1図は一般的な車輌用自動変速機の概略構成
図、第2図は本発明による油圧制御装置の一つの
実施例を示す概略構成図、第3図はアンチクリー
プ制御及びヒルホールド制御の実施要領の一例を
示すフローチヤートである。 1……車輌用自動変速機、2……流体式トルク
コンバータ、3……ポンプ羽根車、4……タービ
ン羽根車、5……ステータ羽根車、6……直給ク
ラツチ、7……歯車変速装置、8……出力軸、9
……入力軸、10……副歯車変速装置、11……
主歯車変速装置、12……サンギア、13……リ
ングギア、14……プラネタリピニオン、15…
…キヤリア、16……ワンウエイクラツチ、17
……ODクラツチ、18……ODブレーキ、19
……中間軸、20……フロントサンギア、21…
…リアサンギア、22……フロントリングギア、
23……リアリングギア、24……フロントプラ
ネタリピニオン、25……リアプラネタリピニオ
ン、26……フロントキヤリア、27……リアキ
ヤリア、28……フオワードクラツチ、29……
ダイレクトクラツチ、30,31……シフト用ブ
レーキ、32……ワンウエイクラツチ、33……
油圧サーボ装置、34……戻しばね、35a……
サーボピストン、35b……クラツチ係合圧増大
用油室、35c……クラツチ係合圧減少用油室、
35d……延長筒部、35e,35f……受圧
面、36……アイドル制御弁、37……ソレノイ
ド、38……油路、39……マニユアルシフト
弁、40……油路、41……ライン油圧制御弁、
42……油路、43……オイルポンプ、50……
チエツク弁、51……油路、52……油室、53
〜55……油路、56……トランスミツシヨンケ
ース、57……ボア、58……固定要素、59…
…バツクプレツシヤプレート、60……電子制御
装置、61……マニユアルシフトレンジセンサ、
62……スロツトル開度センサ、63……車速セ
ンサ、65……フツトブレーキスイツチ、66…
…パーキングブレーキスイツチ、67……制御選
択スイツチ、100……内燃機関、101……出
力軸。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 サーボピストンの一方の側に設けられたクラ
    ツチ係合圧増大用油室と前記サーボピストンの他
    方の側に設けられ前記係合圧増大用油室によるク
    ラツチ係合圧の増大に対抗してクラツチ係合圧を
    減少させるクラツチ係合圧減少用油室とを有し前
    記クラツチ係合圧減少用油室の押圧作用面積は前
    記クラツチ係合圧増大用油室の押圧作用面積より
    小さいフオワードクラツチ用油圧サーボ装置と、
    油室を有し該油室に油圧を供給されることにより
    車輌の後退を阻止するシフト用ブレーキを係合さ
    せるブレーキ用油圧サーボ装置と、前記クラツチ
    係合圧減少用油室に対する油圧の給排と前記ブレ
    ーキ用油圧サーボ装置の前記油室に対する油圧の
    給排を制御するアイドル制御弁とを有し、前記ア
    イドル制御弁は前記クラツチ係合圧減少用油室に
    対する油圧の供給と前記ブレーキ用油圧サーボ装
    置の前記油室に対する油圧の供給とを互いに同時
    に行うよう構成されていることを特徴とする車輌
    用自動変速機の油圧制御装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS5372964A (en) * 1976-12-09 1978-06-28 Mitsubishi Motors Corp Variable speed gear for hydraulic automatic speed gear
JPS5697636A (en) * 1980-01-08 1981-08-06 Aisin Warner Ltd Centrifugal clutch

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