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JPH01190582A - 動力舵取装置 - Google Patents

動力舵取装置

Info

Publication number
JPH01190582A
JPH01190582A JP63015228A JP1522888A JPH01190582A JP H01190582 A JPH01190582 A JP H01190582A JP 63015228 A JP63015228 A JP 63015228A JP 1522888 A JP1522888 A JP 1522888A JP H01190582 A JPH01190582 A JP H01190582A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
oil
pressure
casing
hydraulic
spool
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP63015228A
Other languages
English (en)
Inventor
Hirosuke Oishi
大石 博資
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Koyo Seiko Co Ltd
Original Assignee
Koyo Seiko Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Koyo Seiko Co Ltd filed Critical Koyo Seiko Co Ltd
Priority to JP63015228A priority Critical patent/JPH01190582A/ja
Priority to US07/295,640 priority patent/US4955446A/en
Priority to FR8900659A priority patent/FR2626235B1/fr
Priority to GB8901381A priority patent/GB2214144B/en
Publication of JPH01190582A publication Critical patent/JPH01190582A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B62LAND VEHICLES FOR TRAVELLING OTHERWISE THAN ON RAILS
    • B62DMOTOR VEHICLES; TRAILERS
    • B62D6/00Arrangements for automatically controlling steering depending on driving conditions sensed and responded to, e.g. control circuits
    • B62D6/02Arrangements for automatically controlling steering depending on driving conditions sensed and responded to, e.g. control circuits responsive only to vehicle speed

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Combustion & Propulsion (AREA)
  • Transportation (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Steering Control In Accordance With Driving Conditions (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は油圧シリンダを操舵補助力の発生源とする油圧
式の動力舵取装置に関し、更に詳述すれば、前記油圧シ
リンダへの圧油の送給方向を切換える方向切換弁の切換
動作を車速に応じて拘束する拘束装置を備えた動力舵取
装置に関する。
〔従来技術〕
舵取機構中に配設した油圧シリンダにより操舵補助力を
発生せしめ、舵輪操作に要する力の軽減を図る油圧式の
動力舵取装置は、前記油圧シリンダの両油室への圧油の
送給方向を、これと油圧発生源との間の油圧回路の中途
の設けた方向切換弁により、舵輪の操作方向に応じて切
換える構成としたものである。
この方向切換弁は、舵輪と連動回転する入力軸と、舵取
機構の動作に連動して回転する出力軸とをトーションバ
ーを介して同軸上に連結し、入力軸の連結端部近傍の外
周面に軸長方向に延びる複数本の長溝を形成して弁体と
なす一方、該長溝と同本数の軸長方向に延びる長溝をそ
の内周面に形成しである円筒状のケーシングを、出力軸
の連結側端部に同軸をなして固着し、該ケーシングに前
記弁体を回動自在に内嵌せしめ、両者の長溝が千鳥配置
されるように位置決めすると共に、ケーシングの長溝を
油圧シリンダの両油室に交互に連通させ、また弁体の長
溝を油圧発生源と油タンクとに交互に連通させて構成さ
れたものであり、舵輪操作に伴い前記トーションバーに
生じる涙れに応じて、弁体とケーシングとの間に相対角
変位が生じた場合、油圧発生源に連通ずる弁体の長溝と
、これの両側に相隣するケーシングの長溝との間の間隙
面積が、一方は増大し他方は減少する結果、前記ケーシ
ングの面長溝間、及びこれらに夫々連通する油圧シリン
ダの両袖室間に圧力差が生じ、この圧力差により油圧シ
リンダが動作して、舵輪の操作方向に対応する方向に操
舵補助力を発生するようになっている。
さて、手動により舵取りを行う場合に舵輪操作に要する
力は、車輪に作用する路面からの抵抗力に対応し、低速
走行時及び停止時には大きい操作力が必要である一方、
高速走行時には小さい操作力にて舵輪操作を行い得る。
従って、動力舵取装置においては、低速走行時及び停止
時には、舵輪操作に要する力を低減せしめるべく可及的
に大きい操舵補助力を発生する特性が要求される一方、
高速走行時には、舵輪に適度の剛性を付与し、直進安定
性を向上せしめるべく操舵補助力を殆ど発生しない特性
が要求される。ところが、前述の構成の動力舵取装置に
おいては、舵輪に加わる操作力と、油圧シリンダが発生
する操舵補助力との対応関係は、舵輪に加わる操作力と
、これにより前記トーションバーに生じる模れ角度との
間の対応関係に応じて定まり、トーションバーの捩れ特
性を低速走行時及び停止時における前記特性を実現すべ
く選定した場合、高速走行時に舵輪に加わるわずかな操
作力により舵取りがなされ、直進安定性が悪化し、一方
、前記捩れ特性を高速走行時の前記特性を実現すべく決
定した場合、低速走行時及び停止時に十分な操舵補助力
が得られないという難点がある。
そこでこの難点を解消するため、低速時及び停・正時に
十分な操舵補助力が得られるような涙れ特性を有するト
ーションバーを用いると共に、例えば特開昭61−20
0063号公報に開示されているように、方向切換弁の
弁体とケーシングとの間に車速に対応する大きさの拘束
力を加える拘束装置(油圧反力装置)を設け、該装置に
より前記相対角変位を拘束し、高速走行時に方向切換弁
の切換動作が生じ難くすることにより、前述の相反する
両特性を実現する動力舵取装置が提案されている。
この拘束装置は、ケーシングの端部を延長して形成され
た円筒状の部分に、複数個のプランジャを、先端部を内
側に向は半径方向に摺動自在に装着すると共に、該プラ
ンジャの基端部側に導入される油圧によりプランジャの
先端を弁体の外周面に押付け、前記拘束力を加える構成
としたものであり、該拘束装置においては、車速センサ
により検出される車速の大小に応じてその絞り開度を大
小に調節される可変絞りと、所定の絞り開度を有する固
定絞りとをこの順に経て、油圧源から油タンクに連なる
油圧回路において、可変絞りと固定絞りとの間の車速の
大小に応じて高低となる油圧が導入されており、車速に
応じた拘束力が得られるようになっている。
〔発明が解決しようとする課題〕
ところがこのような構成の拘束装置を備えた従来の動力
舵取装置においては、車速センサからの出力信号に基づ
いて、可変絞りの絞り開度を調節する制御部が、電磁波
等の外部からの外乱信号に反応して誤動作し、誤った制
御信号を発する虞があり、該信号に応じて調節される可
変絞りの絞り開度、即ち拘束装置により加えられる拘束
力が車速に対応せず、舵輪の剛性が急変し、操舵感覚が
悪化するだけでなく、高速走行中に急に舵輪が軽くなっ
た場合においては、これに起因して思わぬ事故を招来す
る虞さえあった。
本発明は斯かる事情に鑑みてなされたものであり、拘束
装置により加えられる拘束力と、車速との不対応を確実
に防止でき、操舵感覚の急変が生じることのない動力舵
取装置を提供することを目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
本発明に係る動力舵取装置は、舵輪操作に伴って相対回
転するケーシングと弁体とを有し、操舵補助力を発生す
る油圧シリンダへの圧油の送給方向を前記相対回転に応
じて切換える方向切換弁と、圧油により動作し、その油
圧に応じた拘束力を前記ケーシングと弁体との間に加え
、前記相対回転を拘束する拘束装置を備えてなる自動車
用の動力舵取装置において、車速に比例する速度にて回
転駆動され、回転速度に応じた油圧を発生する車速セン
サポンプと、前記方向切換弁及び拘束装置に夫々連通す
る連通口を設けてある筒状のケーシングに、前記拘束装
置への送給油圧に応じて軸長方向に摺動する円筒状の主
スプールを内嵌し、該主スプールに、前記センサポンプ
の発生油圧に応じて軸長方向に摺動する副スプールを内
嵌し、両スプール間に前記再連通口へ夫々連なる可変絞
りを形成してなり、該可変絞りの開口面積を、両スプー
ル間の相対変位に応じて、一方が大となる場合に他方が
小となるように変更し、前記方向切換弁及び拘束装置へ
の送給油圧を制御する油圧制御弁とを具備することを特
徴とする。
〔作用〕
本発明に係る動力舵取装置においては、前記油圧制御弁
の副スプールが、車速センサポンプが発生する車速に応
じて移動し、拘束装置に連なる可変絞りの開口面積が変
更されて、該拘束装置へ、車速の高低に応じて大小とな
る油圧が導入され、該油圧に応じて拘束装置が発生する
拘束力により、方向切換弁の弁体とケーシングとの相対
回転が拘束される。
〔実施例〕
以下本発明をその実施例を示す図面に基づいて詳述する
。第1図は本発明に係る動力舵取装置の油圧系統図であ
る。
図において1はエンジン、2は8亥エンジンlに図示し
ないクラッチを介して連結された変速機である。また3
は、エンジン1によりベルト駆動され、油タンク4内の
油を吸込み、エンジン1の回転数に対応する所定の圧力
にまで昇圧して、動力舵取装置の作動油を吐出する油圧
ポンプであり、5は、変速機2の出力軸に連動回転すべ
く配設され、油タンク4内の油を吸込み、前記出力軸の
回転数、即ち車速に対応する圧力にまで昇圧する車速セ
ンサポンプである。油圧ポンプ3の吐出油は、本発明の
特徴たる油圧制御弁6を経て、舵輪lOの回動に応じて
圧油の送給方向を切換える方向切換弁8に送給されてい
る。方向切換弁8の切換動作は、舵輪10に操作力が加
えられ、これが回動した場合、油圧ポンプ3から送給さ
れる圧油を、舵取機構中に配設された油圧シリンダ9の
両油室の内、前記操作力の方向に対応する側の一方の油
室に送給する一方、他方の油室内の油を油タンク5に還
流させ、該シリンダ9に舵輪10の操作方向に対応する
方向の操舵補助力を発生せしめるべく行われ、また、舵
輪10に操作力が加えられておらず、これが直進状態に
維持されている場合、油圧ポンプ3から送給される圧油
を、油圧シリンダ9のいずれの油室にも送給することな
く、油タンク4に還流させ、油圧シリンダ9に操舵補助
力を発生させないように行われる。また、後述する如く
、方向切換弁8と同軸上に構成される拘束装置7は、油
圧ポンプ3から油圧制御弁6を介してこれに導入される
油圧に応じた拘束力を発生し、方向切換弁8の前述の切
換動作を拘束するものであり、該拘束装置7に導入され
る油圧は、油圧制御弁6の後述する動作により調節され
るようになっている。
第2図は、前記車速センサポンプ5の一例を示す縦断面
図であり、本願出願人による実公昭60−38219号
公報に開示されているものである。
図示の車速センサポンプ5は、筒状のハウジング50の
一側大径部に、外周に対して所定量偏心した内周を有す
る短寸筒状をなし、内周面に所定の歯形状の歯面が形成
しであるアウタロータ51を、軸心回りに回動自在に内
嵌せしめる一方、該アウタロータ51に、前記歯面と整
合する歯形状と1枚少ない歯数とを有する歯面が、その
外周面に形成しであるインナロータ52を、互いの歯面
の一部を噛合させた状態で内嵌せしめ、該インナロータ
52を、ハウジング50に軸心回りに回動自在に支承し
である回転軸53の一端部近傍に同軸的に固着し、更に
ハウジング50の前記大径端部に、吸込管54及び吐出
管55を固着しである吸込、吐出プレート56を固着し
てなるトロコイドポンプであり、回転軸53の回転に伴
うインナロータ52の回転に応じて、前記歯面の噛合に
より、アウタロータ51をハウジング50の軸心回りに
回転させ、吸込口54から導入される油を、アウタロー
タ51の内周面とインナロータ52の外周面との間に封
止した状態で昇圧し、ハウジング50の一部に形成され
た固定絞り57及びチエツク弁58を通過させた後、吐
出口55から前記油タンク4に吐出するようになってい
る。このように構成された車速センサポンプ5は、変速
機2の外壁20に、第2図に示す如く固着され、ヘリカ
ル形状の歯を備え、回転軸53の他側端部に同軸的に嵌
着された従動ギヤ59を、変速機2の内部において、同
じくヘリカル形状の歯を備え、変速機2の出力軸21に
同軸的に嵌着された駆動ギヤ22に噛合させてあり、駆
動ギヤ22及び従動ギヤ59を介して、前記出力軸21
の回転速度に対応する回転速度にて回転駆動されるよう
になっている。さて前記油圧制御弁6へは、固定オリフ
ィス57の上流側の油圧が導入されており、この油圧は
、トロコイドポンプを用いてなる車速センサポンプ5の
特性上、インナロータ520回転速度に対応する一方、
この回転速度は前述した如く車速に対応するから、油圧
制御弁6に車速センサポンプ5から導入される油圧は、
車速に対応することになる。なお、車速センサポンプ5
としては、トロコイドポンプに限らず、ベーンポンプ、
ギヤポンプ、ねじポンプ等、その回転速度に対応する油
圧を発生するあらゆる種類のポンプが使用可能である。
第3図は、本発明に係る動力舵取装置の要部の縦断面図
であり、前記方向切換弁8、拘束装置7及び油圧制御弁
6の縦断面図を含んでいる。
方向切換弁8は、筒状をなすハウジング11内に共に回
動自在に支承され、トーションバー12を介して同軸上
に連結された入力軸13と出力軸14との連結部に構成
されている。入力軸13は、ハウジング11からの突出
端部を、図示しない連結部材を介して舵輪10に連結さ
れ、舵輪10の回動に伴ってその軸心回りに回動する中
空軸であり、また出力軸14は、その一端部近傍の外周
面に形成されたヘリカル形状の歯を有するピニオン14
aを、舵取機構中のラック軸15の外周に形成されたヘ
リカル形状のラック歯に噛合させ、該ラック軸15の軸
長方向への移動に伴ってその軸心回りに回動する中実軸
である。出力軸14の入力軸13との連結側端部は円筒
状に成形されており、人力軸13の先端部は、この円筒
部内に挿入され、針状ころ軸受にて支承されている。そ
して、方向切換弁8は、入力軸13の中途部外周面に、
軸長方向に延びる複数本の長溝80a 、 80a・・
・を、周方向に等配をなして形成してなる弁体80と、
前記長溝80a 、 80a・・・と同本数の軸長方向
に延びる長溝81a、81a・・・を、その内周面に周
方向に等配をなして形成しであると共に、3本の環状溝
81b、81b、81bを、その外周面に形成しである
円筒状をなす部材であり、ハウジング11に回動自在に
内嵌され、ピン81cにより出力軸14の円筒状端部に
係合されて、出力軸14の回動に伴ってハウジング11
内においてその軸心回りに回動するようになしであるケ
ーシング81とからなり、前記長溝80a 、 80a
・・・と前記長溝81a、 81a・・・とが周方向に
交互に位置し、各長溝80aが、これの両側に相隣する
長溝81a、81aと、周方向に等しい幅の微小な間隙
を介して連通ずるように、前記弁体80にケーシング8
1を外嵌せしめて構成されている。
このように構成された方向切換弁8において、弁体80
の長溝80a 、 80a・・・とケーシング81の内
周面との間には、これらに囲繞された複数の空間が夫々
形成され、またケーシング81の長溝81a、81a・
・・と弁体80の外周面との間にも同様の空間が形成さ
れる。前者の空間は、1つ置きに位置するこれらの半数
が、ケーシング81を半径方向に貫通する連通路を介し
て、該ケーシング8゛1外周の中央の環状a81bに連
通させてあり、また残りの半数が、弁体80を半径方向
に貫通する連通路を介して、入力軸13の中空部に連通
させである。一方、後者の空間は、ケーシング81を半
径方向に貫通する連通路を介して、該ケーシング81外
周の3本の前記環状溝81b、 81b、81bの内、
軸長方向両側に位置する環状溝81b、 81bに交互
に連通させである。中央の環状溝81bには、ハウジン
グ11に形成された油導入路16を介して、該ハウジン
グ11の外側に後述する如く構成される油圧制御弁6か
ら圧油が導入されるようになしてあり、また両側の環状
溝81b、81bは、ハウジング11に、外側に開口部
を有して形成された油導出孔17a、17bを介して、
前記油圧シリンダ9の両油室に夫々接続させである。ハ
ウジング11には、前記油タンク4に接続された油排出
孔18も、外側に開口部を有して形成されており、該油
排出孔18は、ハウジング11内部において入力軸13
の前記中空部に連通させである。
而して、油圧制御弁6から前記油導入路16及び中央に
環状溝81bを通過して導入される圧油は、弁体80の
長溝80a内に導入され、更に該長溝80aの両側の前
記間隙を通過し、これに相隣するケーシング81の長溝
81a、81a・・・内に導入される。舵輪10に操作
力が加えられておらず、舵輪10に連動する入力軸13
と、舵取機構中のラック軸15の移動に連動して回動す
る出力軸14との間、即ち弁体80とケーシング81と
の間に相対角変位が生じていない場合、長溝80a両側
の間隙面積は等しく、前記長−溝81a、81a内には
同量の圧油が導入され、これらの間に圧力差が生じない
から、これらに、夫々連通ずる油圧シリンダ9の両地室
間にも圧力差が発生せず、該シリンダ9は操舵補助力を
発生しない。
これは直進走行状態であり、長溝81a、81a内の圧
油は、これらに前記長溝80aの反対側に夫々相隣する
長溝80a、 80a内に流入し、入力軸13の中空部
及び油排出孔18を通過して油タンク4に還流する。
また、舵取りを行わしめるべく舵輪10が操作された場
合、これに伴って入力軸13は回動する一方、出力軸1
4はこれに噛合するラック軸15により回動を拘束され
ているから、両者を連結するトーションバー12に舵輪
10に加えられた操舵トルクに相当する捩れが生じ、弁
体80とケーシング81との間に相対角変位が生じる。
この相対角変位に伴い、弁体80の前記長溝80aの両
側の間隙面積は、一方が増加し他方が減少して、面積が
増加した側に該長溝80aに相隣する長溝81a内の圧
力が、他側に相隣する長溝81a内の圧力よりも高くな
り、油圧シリンダ9の両地室間に、前記相対角変位の方
向、換言すれば舵輪10の操作方向に対応する方向の圧
力差が生じ、該油圧シリンダ9が操舵補助力を発生する
のである。
また拘束装置7は、第3図及びこれのIV−IV線によ
る拡大横断面図である第4図に示す如く、出力軸14の
前記円筒部の周方向に等配をなす位置に、これを半径方
向に貫通する態様にて形成された4個の案内孔70.7
0・・・の夫々に、半球形の先端部を有する短寸円筒状
のプランジャ71.71・・・を、前記先端部を内側に
向け、軸長方向に摺動自在に嵌装する一方、該プランジ
ャ71.71・・・の装着位置と軸長方向に略一致する
入力軸13の外周面の周方向に等配をなす4個所に、前
記半球形部に略整合する半円形の軸断面形状を有する4
個所の凹部72.72・・・を形成し、また、出力軸1
4の円筒部の外周に、前記案内孔70.70・・・を相
互に連通ずる環状油室73を形成してなるものである。
このように構成された拘束装置7にあっては、前記油圧
制御弁6から、ハウジング11に形成された油路19を
介して、環状油室73に油圧が導入されており、該油圧
が各プランジャ71.71・・・の外側端面に作用して
、これらが各別の案内孔70.70・・・に沿って摺動
し、5夫々の半球状先端部を入力軸13外周の前記凹部
72,72・・・に夫々係合させる結果、入力軸13と
出力軸14との間の相対角変位が前記油圧に相当する力
にて拘束されることになる。
さて、本発明に係る動力舵取装置の特徴である油圧制御
弁6は、入力軸13及び出力軸14のノ\ウジング11
の外側Gご、これと略平行をなして形成された筒状のケ
ーシング60、該ケーシング60に軸長方向への摺動自
在に内嵌してあり、円筒状をなす主スプール61、及び
咳主スプール61に軸長方向への摺動自在に内嵌してあ
り、同じく円筒状をなす副スプール62等から構成され
ている。ケーシング60の一側開口部には、短寸の有底
円筒状をなす蓋部材63が螺着してあり、他側の開口部
には、前記副スプール62を駆動する駆動部90の円筒
状をなすケーシング91が、これと同軸をなして螺着し
である。
駆動部90は、前記ケーシング91に、円筒状をなし、
その内部にリリーフ弁93を組み込んでなる受圧ピスト
ン92を、軸長方向への摺動自在に内嵌すると共に、ケ
ーシング91の油圧制御弁6のケーシング60との連結
側と反対側の開口部に、油導入管95をその軸心位置に
固着しである短寸円筒状の蓋部材94を螺着せしめてな
り、受圧ピストン92は、これとケーシング91との間
に介装された押しばね96により、前記蓋部材94の端
部に押付けられる方向(第3図における右向き)の付勢
力を加えられており、また前記油導入管95からケーシ
ング90内に導入され、蓋部材94側の端面に作用する
油圧により、第3図における左向きに押圧力を加えられ
ている。油導入管94は、前記車速センサポンプ5の吐
出側に連結されており、受圧ピストン92は、前記端面
に作用する車速センサポンプ5の吐出圧と、前記押しば
ね96による押圧力との差に応じて、ケーシング91内
を軸長方向に両者が釣り合った位置にて停止する。
受圧ピストン92の蓋部材94と反対側の端部には、こ
れと同心をなす態様にて、連結管97の一側端部が圧入
固定しである。該連結管97の他側は、油圧制御弁6の
ケーシング60内に延長され、前記副スプール62内に
挿通させてあり、副スプール62の端部から適長突出す
る連結管97の端部外周に螺合する止めナンド66によ
り、副スプール62と連結管97とは一体的に固定され
ている。従って、前記副スプール62は、油圧制御弁6
の内部において、駆動部90内における受圧ピストン9
2の移動に伴ってその軸長方向に移動する。受圧ピスト
ン92と連結管97とは、単一の部品として一体的に構
成することも可能であるが、連結管97は、図示の如く
細径。
長寸の部材であり、これと受圧ピストン92とを単一の
部品とした場合、これの加工が困難となる上、受圧ピス
トン92に相当する部分を熱処理する際に連結管97に
相当する部分に歪みを生じる虞があるため、前述の如く
夫々別部品として構成し、圧入により一体化させるのが
望ましい。
第5図は、油圧制御弁6の拡大断面図であり、本図に示
す如り1.主スプール61には、その一端部寄りの外周
面に、所定の軸長方向幅を有する環状溝61aが形成し
てあり、また、中央部の外周面に、同じく所定の軸長方
向幅を有する環状溝61bが形成してあり、更に、他端
部の外周には、軸長方向に所定の長さ範囲に亘って、他
部より小さい外径を有する小径部61cが形成しである
。また、主スプール61の内周面には、軸長方向に所定
長離隔する2個所に、前記環状溝61a、61bと夫々
連通し、所定の軸長方向寸法を有する環状溝61d、6
1eが夫々形成しである。この主スカール61は、ケー
シング60内において、その小径部61c側の端面が、
ケーシング60内に突出する駆動部90のケーシング9
1の端面に当接する位置から、他側の端面が、ケーシン
グ60内に突出する蓋部材63の端面に当接する位置ま
での範囲内での摺動移動が可能であり、前記環状溝61
aは、主スプール61がこの移動範囲内のいかなる位置
にある場合においても、前記油導入路16のケーシング
60の内側における開口部をその形成範囲内に含むよう
に、形成位置及び幅寸法が設定しである。従って、主ス
プール61の移動位置の如何に拘わらず、該環状溝61
a内の圧油が、前記油導入路16を介して、方向切換弁
8に送給されることになる。また、前記環状溝61bは
、同じく主スプール61が前記移動範囲内のいかなる位
置にある場合においても、ケーシング60にこれを半径
方向に貫通する態様にて形成しである油導入孔64のケ
ーシング60の内側における開口部をその形成範囲内に
含むように形成位置及び幅寸法が設定しである。この油
導入孔64は、前記油圧ポンプ3の吐出側に接続してあ
り、油圧ポンプ3が吐出する動力舵取装置の作動油は、
主スプール61の移動位置の如何に拘わらず、油導入孔
64を介して・前記環状溝61b内に導入され、更に該
環状溝61bに連通ずる前記環状溝61e内に導入され
ることになる。また、前記小径部61cは、主スプール
61が前記移動範囲内のいかなる位置にある場合におい
ても、前記油路19のケーシング60内部における開口
部を、これとケーシング60の外周面との間に形成され
る環状空間の形成範囲内に含むように軸長方向の形成範
囲を設定してあり、また、小径部61cは、他部との境
界近傍に主スプール61を半径方向に貫通する態様にて
形成された連通油路61fを介して、主スプール61の
内側と連通させである。従って、前記連通油路61fを
介して前記環状空間内に導入される油圧が、前記油路1
9を介して、拘束装置7へ導入されることになる。
以上の如く構成された主スプール61は、ケーシング6
0内において、これと蓋部材63との間に介装された押
しばね65により、第3図及び第5図における右向きの
押圧力を加えられている一方、主スプール61と蓋部材
63との間に形成される空間は、ハウジング11を半径
方向に貫通する態様にて形成された連通路18aを介し
て、該ハウジング11内において、出力軸13の前記中
空部と連通させてあり、該中空部と油排出孔18を介し
て連通ずる前記油タンク4内の圧力と略等しい低圧状態
に保たれ、主スプール61の蓋部材63側の端面には、
この低い圧力が作用している。また主スプール61の前
記小径部61cと他部との間に形成される環状肩部には
、前述した如く、拘束装置7へ導入される圧油の圧力が
第3図及び第5図における左向きに作用している。従っ
て、主スプール61は、前記環状肩部に作用する圧力と
、前記押しばね65による押圧力との差に応じて軸長方
向に摺動移動し、両者が釣り合った位置にて停止する。
即ち主スプール61は、拘束装置7への導入油圧が低い
場合には、第3図及び第5図に示す如(、小径部61c
側の端面を駆動部90のケーシング91の端面に当接さ
せた状態にあり、拘束装置7への導入油圧が高くなるに
従って左方向に移動するようになっている。
一方副スプール62は、その外周面の軸長方向に所定長
離隔する2個所に、所定の軸長方向幅を存する環状溝6
2a 、 62bが夫々形成しである円筒状の部材であ
り、前述した如く、駆動部90内における受圧ピストン
92の移動に応じて、主スプール61の内周面に摺接し
つつ軸長方向に移動するようになっている。副スプール
62の移動範囲は、受圧ピストン92の一端面がケーシ
ング91内における蓋部材94の端面に当接する位置か
ら、受圧ピストン92の他端面が蓋部材94固着端と逆
側におけるケーシング91の内壁面に当接する位置まで
となるが、一方の環状溝62aは、副スプール62の移
動位置が前記移動範囲内のいかなる位置にある場合にお
いても、主スプール61内側の前記環状溝61dと連通
ずるようにその形成位置及び幅寸法が設定してあり、ま
た他方の環状溝62bは、同じく、主スプール61に形
成された前記連通油路61fをその形成範囲内に含むよ
うに形成位置及び幅寸法が設定しである。
またこれらの環状溝62a、62b間に副スプール62
の外周面によって形成される凸部62cは、その軸長方
向寸法が主スプール61内側の前記環状溝61eの幅よ
りもやや小さくなるようにしてあり、この凸部61cの
両側において主スプール61と副スプール62との間に
形成される間隙を介して、前記環状溝62a及び環状溝
62bが、前記環状溝61eに夫々連通されるようにな
っている。これらの間隙における連通面積は、主スプー
ル61と副スプール62との間の相対的な位置関係に応
じて変化し、例えば、第3図に示す如く主スプール61
及び副スプール62が夫々の移動範囲における最も右側
に共に位置している場合、環状溝62a側には大きい連
通面積が生じているのに対し、環状溝62b側の間隙は
Oであり、該環状溝62bと前記環状溝61eとは、主
スプール61の内周面と副スプール62の外周面間のわ
ずかな隙間を介して連通ずるのみである一方、第5図に
示す如く主スプール61が最も右側に位置し、副スプー
ル62が最も左側に位置している場合、環状溝62b側
には大きい連通面積が生じているのに対し、環状溝62
a側の連通面積は殆ど0となっている。即ち、環状溝6
2a側の前記連通面積は、主スプール61の左方向への
移動及び副スプール62の右方向への移動に伴って増大
し、逆に環状溝62b側の前記連通面積は、主スプール
61の右方向への移動及び副スプール62の左方向への
移動に伴って増大する。前述した如く、環状溝61eは
、主スプール61外側の環状溝61b及び前記油導入孔
64を介して油圧ポンプ3の吐出側に常時連通せしめて
あり、また環状溝62a及び環状溝62bは、これらに
常時連通ずる環状溝61d及び連通油路61f、環状溝
61a及び小径部61c、並びに油導入路16及び油路
19を介して、方向切換弁8及び拘束装置7に夫々連通
せしめであるから、凸部62c両側の前記間隙は、油圧
ポンプ3と、方向切換弁8及び拘束装置7との間に夫々
介装された可変絞りとして作用し、方向切換弁8への送
給油の圧力は、前記環状溝62a側の間隙における連通
面積の増大に応じて、換言すれば、副スプール62の主
スプール61に対す不右方向への相対移動量の増大に応
じて増大し、また拘束装置7への導入油の圧力は、環状
溝62b側の間隙における連通面積の増大に応じて、換
言すれば、副スプール62の主スプール61に対する左
方向への移動量の増大に応じて増大することになる。
さて、本発明に係る動力舵取装置においては、以上の如
く構成された油圧制御弁6の主スプール61及び副スプ
ール62の移動に応じて、両スプール間に形成され、可
変絞りとして作用する前記間隙の面積が車速に応じて変
更され、方向切換弁8を介して油圧シリンダ9へ送給さ
れる油圧及び拘束装置7へ送給される油圧が自動的に制
御される。
次にこの動作について、前記主スプール61及び副スプ
ール62の移動態様に従って説明する。
油圧制御弁6の主スプール61は、前述した如く、これ
の外周の小径部61cと他部との境界に形成された環状
肩部に作用する油圧に応じて移動するが、この油圧は、
連通油路61fを介して小径部61cに連通する副スプ
ール62外周の一方の環状溝62b内の油圧に略等しく
、該環状溝62b内の油圧は、油圧ポンプ3から油導入
孔64及び主スプール61外周の環状溝61bを介して
主スプール61内周の環状溝61e内に導入される油圧
が、該環状溝61eと前記環状溝62bとの間における
間隙(以下第1の絞り部という)を通流する際に減圧さ
れたものであり、この第1の絞り部における通流抵抗の
減少に応じて増大する一方、第1の絞り部の開口面積が
一定である場合には、環状溝61e内における油圧の高
低に対応する。また、前述した如く、環状溝61eは、
前記間隙と逆側の間隙(以下第2の絞り部という)を介
して副スプール62外周の他方の環状溝62aと連通し
ており、該環状溝62aは、油導入路16を介して方向
切換弁8に連通しているから、環状溝61e内の油圧の
高低は、第2の絞り部の面積が一定である場合には、方
向切換弁8内における通流抵抗の大小に対応することに
なる。方向切換弁8内における通流抵抗は、前述した如
く、舵輪10に操舵トルクが加えられ、これに応じてト
ーションバー12の捩れが生じた場合に、弁体80とケ
ーシング81との間に生じる相対角変位の増大に応じて
増大する。従って、主スプール61は、舵輪10に操舵
トルクが加えられていない場合、即ち直進走行状態にあ
る場合には、第3図及び第5図に示す如く、前記移動範
囲内の最も右側に位置しており、舵輪10に所定量以上
の操舵トルクが作用し、これに応じて変化する前記小径
部61cにおける油圧が、押しばね65による押圧力に
抗する大きさに達した後、前記操舵トルクの大きさに応
じて左方向に移動することになる。
一方、油圧制御弁6の副スプール61は、前述した如く
駆動部90内の受圧ピストン92の移動に伴って移動し
、受圧ピストン92は、駆動部90のケーシング91内
に導入される車速センサポンプ5の吐出圧と、押しばね
96によりこれに加えられる押圧力との差に応じて、第
3図における左方向に移動する。従って副スプール62
は、低速走行中又は停止中のように、車速センサポンプ
5の回転速度が低く、これの吐出圧が押しばね96の押
圧力に抗するだけの大きさに達しない場合には、第3図
に示す如く、前記移動範囲内の最も右寄りの位置に停止
しており、車速が増大し、これに応じて増大する車速セ
ンサポンプ5の吐出圧が、押しばね96の押圧力に抗す
るだけの大きさに達した後は、車速の増大に応じて左方
向に移動することになる。
以上の如く、油圧制御弁6の主スプール61及び副スプ
ール62は移動するから、低速直進走行中においては、
主スプール61と副スプール62との相対的な位置関係
は第3図に示す状態にあり、第1の絞り部は閉じており
、環状溝61eと環状溝62bとは、主スプール61の
内周面と副スプール62の外周面との間のわずかな隙間
を介して連通しているのみであるのに対し、前記第2の
絞り部は十分な開口面積を有しているから、油圧ポンプ
3から油導入孔64及び環状溝61bを介して前記環状
溝61e内に導入される圧油は、その大部分が、第2の
絞り部を通過して環状溝62aに流入し、更に主スプー
ル61の環状溝61d及び環状溝61a1並びに油導入
路16を介して方向切換弁8に送給されることになる。
この時、前記環状溝61b及びこれに連通油路61fを
介して連通ずる小径部61cにおける油圧は、環状溝6
1e内における油圧が、第2の絞り部において大きく減
圧されたち、のであるから、前記小径部61cに油路1
9を介して連通させである拘束装置7への導入油圧は低
く、拘束装置7のプランジャ71.71・・・は、入力
軸13の外周に小さい力にて押し付けられているのみで
あり、入力軸13と出力軸14とは、容易に相対角変位
を生じ得る状態にある。
従って、この状態で舵輪10に操舵トルクが加えられた
場合、方向切換弁8の前述の動作により、油圧ポンプ3
からの圧油が、操舵補助用の油圧シリンダ9の対応する
油室に送給される結果、該油圧シリンダ9が発生する力
により舵取りがなされ、運転者は、トーションバー12
に捩れを生せしめるのに要する力を舵輪10に加えるだ
けで舵取りがなされ、舵輪操作に要する力が大幅に軽減
される。
この場合、前述した如く、舵輪10の操作に応じて環状
溝61e内の油圧は高くなるが、第1の絞り部が閉じた
状態にあるから、環状溝62b内の油圧は殆ど変化せず
、小径部61cにおける環状肩部に作用する油圧が、押
しばね65による押圧力を超えることはなく、拘束装置
7が拘束力を発生するには至らない。
一方、高速直進走行中においては、主スプール61と副
スプール62との相対的な位置関係は第5図に示す状態
にあり、前記第2の絞り部は殆ど閉じた状態にあるのに
対し、前記第1の絞り部は十分な開口面積を有している
力ぐら、油圧ポンプ3がら油導入孔64及び環状溝61
bをこの順に介して環状溝61e内に導入される油圧は
、環状溝62b及び連通油路61fを介して、小径部6
1cとケーシング6゜の内周面との間の空間に導入され
、更に、該空間に油路19を介して連通している拘束装
置7に導入される結果、この油圧によりプランジャ71
.71・・・が進出動作して、入力軸13の外周に形成
された凹部72,72・・・に係合し、該入力軸13の
出力軸14に対する相対角変位が拘束された状態にある
。従って、この状態で舵輪10に操舵トルクが加えられ
た場合、該トルクによりトーションバー12に捩れが生
ずることはなく、方向切換弁8による圧油の送給方向の
切換動作は行われず、前記トルクにより、拘束装置7を
介して出力軸14が直接的に回転せしめられることにな
り、手動による舵取りの場合と同等の剛性が舵輪10に
付与せしめられ、直進走行時における走行安定性が向上
する。
また、この場合においても、方向切換弁8への圧油の送
給は、前記第2の絞り部におけるわずかな間隙を介して
なされているから、舵輪10に拘束装置7が発生してい
る拘束力を上回る操舵トルクが加えられ、方向切換弁8
の弁体80とケーシング81との間に相対角変位が生じ
たときには、方向切換弁8内における圧油の通流抵抗の
増大に伴い、油圧制御弁6の環状溝61e内の油圧が増
大する結果、小径部61cにおける油圧も増大し、拘束
装置7は更に大きい拘束力を発生して、方向切換弁8に
おける圧油の送給方向の切換え動作を拘束する。
しかしながら、小径部61cにおける油圧が所定値を超
え、前記環状肩部に作用するこの油圧が、押しばね65
の押圧力よりも大きくなった場合、これに応じて主スプ
ール61が左方向に移動し、第1の絞り部の開口面積が
減少するから、拘束装置7が発生する拘束力は、所定の
大きさを超えることはなく、以後は、油圧シリンダ9が
操舵補助力を発生する結果、舵輪10が必要以上に重く
なることはない。この所定の油圧の大きさは、直進状態
における前記第1の絞り部の開口面積の大小に応じて高
低に変化し、前記開口面積は、車速センサポンプ5の吐
出圧に応じて移動する副スプール62の移動位置に応じ
て変化し、車速の高低に応じて大小となるから、本発明
に係る動力舵取装置においては、車速に応じた適度の剛
性が舵輪10に付与され、車速か大になるに従って舵輪
1oの重さが増し、快適な操舵感覚が得られる。
第6図は、本発明に係る動力舵取装置において、舵輪1
0に加えられる操舵トルクと、これに応じて油圧シリン
ダ9の再抽室間に生じる圧力差との関係を、種々の車速
のもとで測定した結果を示すグラフであり、本図からも
前述した如き特性が得られることが明らかである。
〔効果〕
以上詳述した如く、本発明に係る動力舵取装置において
は、油圧制御弁の副スプールが、車速センサポンプが発
生する車速に対応した油圧に応じて移動し、この移動に
よる副スプールと主スプールとの相対的な位置関係の変
化により可変絞りの開口面積が変化し、拘束装置への導
入油圧が調整される結果、拘束装置が車速の高低に応じ
て大小となる拘束力を発生するから、電磁波等の外乱信
号に起因する前記拘束力の急変が生じる虞がなく、車速
に確実に対応する拘束力が得られ、操舵感覚の急変によ
る事故を未然に防止できる等、本発明は優れた効果を奏
する。
【図面の簡単な説明】
図面は本発明の一実施例を示すものであり、第1図は本
発明に係る動力舵取装置の油圧系統図、第2図は車速セ
ンサポンプの一例を示す縦断面図、第3図は本発明に係
る動力舵取装置の要部を示す縦断面図、第4図は第3図
のIV−IV線による拘束装置の横断面図、第5図は本
発明の特徴たる油圧制御弁の拡大断面図、第6図は本発
明に係る動力舵取装置において舵輪に加えられた操舵ト
ルクと操舵補助用の油圧シリンダに生じる圧力差との関
係を示すグラフである。 1・・・エンジン  2・・・変速機  3・・・油圧
ポンプ  5・・・車速センサポンプ  6・・・油圧
制御弁7・・・拘束装置  8・・・方向切換弁  9
・・・油圧シリンダ10・・・舵輪  12・・・トー
ションバー13・・・入力軸  14・・・出力軸  
61・・・主スプール62・・・副スプール  65・
・・押しばね  71・・・プランジャ  90・・・
駆動部  92・・・受圧ピストン96・・・押しばね 特 許 出願人  光洋精工株式会社 代理人 弁理士  河 野  登 夫 ソ 第1図 1日 第  4  図 左      撞舵トルク(kg −cm )    
  右第  6  図

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、舵輪操作に伴って相対回転するケーシングと弁体と
    を有し、操舵補助力を発生する油圧シリンダへの圧油の
    送給方向を前記相対回転に応じて切換える方向切換弁と
    、圧油により動作し、その油圧に応じた拘束力を前記ケ
    ーシングと弁体との間に加え、前記相対回転を拘束する
    拘束装置を備えてなる自動車用の動力舵取装置において
    、 車速に比例する速度にて回転駆動され、回転速度に応じ
    た油圧を発生する車速センサポンプと、 前記方向切換弁及び拘束装置に夫々連通する連通口を設
    けてある筒状のケーシングに、前記拘束装置への送給油
    圧に応じて軸長方向に摺動する円筒状の主スプールを内
    嵌し、該主スプールに、前記センサポンプの発生油圧に
    応じて軸長方向に摺動する副スプールを内嵌し、両スプ
    ール間に前記両連通口へ夫々連なる可変絞りを形成して
    なり、該可変絞りの開口面積を、両スプール間の相対変
    位に応じて、一方が大となる場合に他方が小となるよう
    に変更し、前記方向切換弁及び拘束装置への送給油圧を
    制御する油圧制御弁と を具備することを特徴とする動力舵取装置。
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