JP7398868B2 - 組成物 - Google Patents
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Description
かかる楕円偏光板に用いられる位相差板としては、逆波長分散性を示すものが、可視光の広い波長範囲で同等の位相差性能を発揮する点で好適である。逆波長分散性を示す位相差板として、逆波長分散性を示す重合性液晶化合物を水平方向に配向させた状態で重合し硬化させた水平配向液晶硬化膜からなる位相差板が知られている。
また、斜め方向から見た場合にも、正面方向から見たときと同様の光学性能を発揮させるように補償する機能を有する光学補償機能付き偏光板も求められている。このような光学補償機能付き偏光板として、逆波長分散性の水平配向液晶硬化膜と共に、垂直配向させた状態で重合性液晶化合物を重合硬化させた垂直配向液晶硬化膜をさらに備えたものが知られている。さらにこの垂直配向液晶硬化膜の中でも、逆波長分散性を示す重合性液晶化合物を使用した垂直配向液晶硬化膜が特許文献1に提案されている。
[1]下記式(I)-1:
[式(I)-1中、Arは、2つ以上の環構造を有する2価の基を表し、該2つ以上の環構造のうちの1つが6員環であり、該6員環の1位及び4位でL1及びL2と結合し、
L1及びL2は、それぞれ独立に、単結合又は二価の連結基を表し、
G1及びG2は、それぞれ独立に、二価の芳香族基又は二価の脂環式炭化水素基を表し、該二価の芳香族基及び該二価の脂環式炭化水素基に含まれる水素原子は、それぞれ独立に、ハロゲン原子、炭素数1~4のアルキル基、炭素数1~4のフルオロアルキル基、炭素数1~4のアルコキシ基、シアノ基、又はニトロ基で置換されていてもよく、該二価の芳香族基及び該二価の脂環式炭化水素基に含まれる炭素原子は、それぞれ独立に、酸素原子、硫黄原子、又は窒素原子で置換されていてもよく、
*は結合手を表す]
で表される構造を有する1種以上の液晶化合物と、非イオン性シラン化合物及びイオン性化合物からなる群から選択される少なくとも一つとを含む組成物。
[2]前記式(I)-1で表される構造を有する1種以上の液晶化合物が波長260nm以上400nm以下の領域に極大吸収を有する、[1]に記載の組成物。
[3]前記式(I)-1で表される構造を有する液晶化合物は、下記式(I)-2:
[式(I)-2中、Arは、2つ以上の環構造を有する2価の基を表し、該2つ以上の環構造のうちの1つが6員環であり、該6員環の1位及び4位でL1及びL2と結合し、
L1、L2、及びB1は、それぞれ独立に、単結合又は二価の連結基を表し、
G1、G2、及びG3は、それぞれ独立に、二価の芳香族基又は二価の脂環式炭化水素基を表し、該二価の芳香族基及び該二価の脂環式炭化水素基に含まれる水素原子は、それぞれ独立に、ハロゲン原子、炭素数1~4のアルキル基、炭素数1~4のフルオロアルキル基、炭素数1~4のアルコキシ基、シアノ基、又はニトロ基で置換されていてもよく、該二価の芳香族基及び該二価の脂環式炭化水素基に含まれる炭素原子は、それぞれ独立に、酸素原子、硫黄原子、又は窒素原子で置換されていてもよく、
*は結合手を表す]
で表される構造を有する液晶化合物である、[1]又は[2]に記載の組成物。
[4]前記式(I)-1で表される構造を有する液晶化合物は、下記式(I)-3:
[式(I)-3中、Arは、2つ以上の環構造を有する2価の基を表し、該2つ以上の環構造のうちの1つが6員環であり、該6員環の1位及び4位でL1及びL2と結合し、
L1、L2、B1、及びB2は、それぞれ独立に、単結合又は二価の連結基を表し、
G1、G2、G3、及びG4は、それぞれ独立に、二価の芳香族基又は二価の脂環式炭化水素基を表し、該二価の芳香族基及び該二価の脂環式炭化水素基に含まれる水素原子は、それぞれ独立に、ハロゲン原子、炭素数1~4のアルキル基、炭素数1~4のフルオロアルキル基、炭素数1~4のアルコキシ基、シアノ基、又はニトロ基で置換されていてもよく、該二価の芳香族基及び該二価の脂環式炭化水素基に含まれる炭素原子は、それぞれ独立に、酸素原子、硫黄原子、又は窒素原子で置換されていてもよく、
*は結合手を示す]
で表される液晶化合物である、[1]~[3]のいずれかに記載の組成物。
[5]前記液晶化合物は、重合性基を1つ以上有する、[1]~[4]のいずれかに記載の組成物。
[6]前記非イオン性シラン化合物がシランカップリング剤である、[1]~[5]のいずれかに記載の組成物。
[7]前記非イオン性シラン化合物が、アルコキシシリル基と極性基とを有するシランカップリング剤である、[1]~[6]のいずれかに記載の組成物。
[8]前記イオン性化合物が全て非金属元素からなる、[1]~[7]のいずれかに記載の組成物。
[9]前記イオン性化合物の分子量が100以上10,000以下である、[1]~[8]のいずれかに記載の組成物。
[10][1]~[9]のいずれかに記載の組成物の硬化物である垂直配向液晶硬化膜であって、前記組成物に含まれる液晶化合物が液晶硬化膜の面内方向に対して垂直方向に配向している、垂直配向液晶硬化膜。
[11]下記関係式(1):
-150nm≦RthC(550)≦-30nm・・・(1)
[関係式(1)中、RthC(550)は垂直配向液晶硬化膜の波長550nmにおける厚み方向の位相差値を示す]
を満たす、[10]に記載の垂直配向液晶硬化膜。
[12]下記関係式(2):
RthC(450)/RthC(550)≦1・・・(2)
[関係式(2)中、RthC(450)は垂直配向液晶硬化膜の波長450nmにおける厚み方向の位相差値を示し、RthC(550)は垂直配向液晶硬化膜の波長550nmにおける厚み方向の位相差値を示す]
を満たす、[10]又は[11]に記載の垂直配向液晶硬化膜。
[13]基材と、[10]~[12]のいずれかに記載の垂直配向液晶硬化膜とを備え、
前記垂直配向液晶硬化膜が前記基材と隣接している、積層体。
[14][10]~[12]のいずれかに記載の垂直配向液晶硬化膜と、前記垂直配向液晶硬化膜の面内方向に対して水平方向に配向したフィルムとを備える、積層体。
[15]下記関係式(3):
ReA(450)/ReA(550)≦1・・・(3)
[関係式(3)中、ReA(450)は前記垂直配向液晶硬化膜の面内方向に対して水平方向に配向したフィルムの波長450nmにおける面内位相差値を示し、ReA(550)は前記垂直配向液晶硬化膜の面内方向に対して水平方向に配向したフィルムの波長550nmにおける面内位相差値を示す]
を満たす、[14]に記載の積層体。
[16]下記関係式(4):
|R0(550)-R40(550)|≦10nm・・・(4)
[関係式(4)中、R0(550)は、波長550nmにおける積層体の面内位相差値を示し、R40(550)は、前記垂直配向液晶硬化膜の面内方向に対して水平方向に配向したフィルムの進相軸方向周りで40°回転させた時の、波長550nmにおける位相差値を示す]
を満たす、[14]又は[15]に記載の積層体。
[17]下記関係式(5):
|R0(450)-R40(450)|≦10nm・・・(5)
[関係式(5)中、R0(450)は波長450nmにおける積層体の面内位相差値を示し、R40(450)は、前記垂直配向液晶硬化膜の面内方向に対して水平方向に配向したフィルムの進相軸方向周りで40°回転させた時の、波長450nmにおける位相差値を示す]
を満たす、請求項14~16のいずれかに記載の積層体。
[18]下記関係式(6):
|{R0(450)-R40(450)}-{R0(550)-R40(550)}|≦3nm・・・(6)
[関係式(6)中、R0(450)は波長450nmにおける積層体の面内位相差値を示し、R0(550)は波長550nmにおける積層体の面内位相差値を示し、R40(450)は、前記垂直配向液晶硬化膜の面内方向に対して水平方向に配向したフィルムの進相軸方向周りで40°回転させた時の、波長450nmにおける位相差値を示し、R40(550)は、前記垂直配向液晶硬化膜の面内方向に対して水平方向に配向したフィルムの進相軸方向周りで40°回転させた時の、波長550nmにおける位相差値を示す]
を満たす、[14]~[17]のいずれかに記載の積層体。
[19]前記垂直配向液晶硬化膜の面内方向に対して水平方向に配向したフィルムが水平配向液晶硬化膜である、[14]~[18]のいずれかに記載の積層体。
[20][14]~[19]のいずれかに記載の積層体と、偏光フィルムとを含む、楕円偏光板。
[21]前記垂直配向液晶硬化膜の面内方向に対して水平方向に配向したフィルムが水平配向液晶硬化膜である、[20]に記載の楕円偏光板。
[22]前記水平方向に配向したフィルムの遅相軸と、偏光フィルムの吸収軸との成す角が45±5°である、[20]又は[21]に記載の楕円偏光板。
[23]前記偏光フィルムは、偏光フィルムのフィルム面内に対して液晶化合物が水平方向に配向した水平配向液晶硬化膜を含み、該水平配向液晶硬化膜が二色性色素を含む、[20]~[22]のいずれかに記載の楕円偏光板。
[24]前記二色性色素はアゾ基を有する、[23]に記載の楕円偏光板。
[25]前記偏光フィルムを構成する水平配向液晶硬化膜は、液晶化合物が膜の面内方向に対して水平方向に配向したスメクチック相の状態で硬化した硬化膜である、[23]又は[24]に記載の楕円偏光板。
[26][20]~[25]のいずれかに記載の楕円偏光板を含む、有機EL表示装置。
本発明の組成物(以下、垂直配向液晶硬化膜形成用組成物と記載することがある)は、下記式(I)-1:
[式(I)-1中、Arは、2つ以上の環構造を有する2価の基を表し、該2つ以上の環構造のうちの1つが6員環であり、該6員環の1位及び4位でL1及びL2と結合し、
L1及びL2は、それぞれ独立に、単結合又は二価の連結基を表し、
G1及びG2は、それぞれ独立に、二価の芳香族基又は二価の脂環式炭化水素基を表し、該二価の芳香族基及び該二価の脂環式炭化水素基に含まれる水素原子は、それぞれ独立に、ハロゲン原子、炭素数1~4のアルキル基、炭素数1~4のフルオロアルキル基、炭素数1~4のアルコキシ基、シアノ基、又はニトロ基で置換されていてもよく、該二価の芳香族基及び該二価の脂環式炭化水素基に含まれる炭素原子は、それぞれ独立に、酸素原子、硫黄原子、又は窒素原子で置換されていてもよく、
*は結合手を表す]
で表される構造を有する1種以上の液晶化合物と、非イオン性シラン化合物及びイオン性化合物からなる群から選択される少なくとも一つとを含み、非イオン性シラン化合物およびイオン性化合物をともに含むことが好ましい。
L1及びL2は、それぞれ独立に、単結合又は二価の連結基を表し、
G1及びG2は、それぞれ独立に、二価の芳香族基又は二価の脂環式炭化水素基を表し、該二価の芳香族基及び該二価の脂環式炭化水素基に含まれる水素原子は、それぞれ独立に、ハロゲン原子、炭素数1~4のアルキル基、炭素数1~4のフルオロアルキル基、炭素数1~4のアルコキシ基、シアノ基、又はニトロ基で置換されていてもよく、該二価の芳香族基及び該二価の脂環式炭化水素基に含まれる炭素原子は、それぞれ独立に、酸素原子、硫黄原子、又は窒素原子で置換されていてもよく、
*は結合手を表す。
Uは、少なくとも1つの環構造を含み、該環構造としては前述の段落0016~0018に記載の単環及び/又は多環を含む構造が挙げられ、
Yは、任意の置換基であってもよいが、逆波長分散性を向上させる観点から少なくとも1つ以上の環構造を含むことが好ましく、該環構造としては前述の段落0016~0018に記載の単環及び/又は多環を含む構造が挙げられる。
L10は、二価の連結基であって、単結合、-O-CO-O-、-N=N-、-C≡C-、-CRa=CRb-、-CH=N-N=CH-、又は-CRc=N-を表す。
L11は、二価の連結基であって、単結合、-CO-、-COO-、-O-CO-O-、-CO-NH-、-CH=CH-COO-、-CH=CH-OCO-、-CH2CH2-COO-、-CH2CH2-OCO-、-CH2-COO-、-CH2-OCO-、-N=N-、-C≡C-、-CRd=CRe-、-CH=N-N=CH-、-CRf=N-、-CRg=N-NRh-、-N=N-CRiRj-、-N=CRk-CRlRm-、-N=CRn-NRo-、-CRp=CRq-NRr-、又は-CRsRt-N=CRu-を表す。ここで、Rc~Ruは、それぞれ独立に、水素原子又は炭素数1~10のアルキル基を示し、該アルキル基中の炭素原子は窒素原子、酸素原子、硫黄原子で置換されていてもよい(この場合、原子価数に合わせて適宜水素原子数が増減される)。
Zは、水素原子又は置換基が結合していてもよい第14~16族の非金属原子を表す。Zは、逆波長分散性を向上させる観点から、共役系の空間的広がりを拡張させるような構造(より具体的には、2重結合部位、3重結合部位、並びにヒュッケル則を満たす芳香環及び複素環等)、並びに窒素原子及び硫黄原子から選ばれる原子からなる群から選択される少なくとも一つ以上を有することが好ましい。
L1、L2、及びB1は、それぞれ独立に、単結合又は二価の連結基を表し、
G1、G2、及びG3は、それぞれ独立に、二価の芳香族基又は二価の脂環式炭化水素基を表し、該二価の芳香族基及び該二価の脂環式炭化水素基に含まれる水素原子は、それぞれ独立に、ハロゲン原子、炭素数1~4のアルキル基、炭素数1~4のフルオロアルキル基、炭素数1~4のアルコキシ基、シアノ基、又はニトロ基で置換されていてもよく、該二価の芳香族基及び該二価の脂環式炭化水素基に含まれる炭素原子は、それぞれ独立に、酸素原子、硫黄原子、又は窒素原子で置換されていてもよく、
*は結合手を表す。
L1、L2、B1、及びB2は、それぞれ独立に、単結合又は二価の連結基を表し、
G1、G2、G3、及びG4は、それぞれ独立に、二価の芳香族基又は二価の脂環式炭化水素基を表し、該二価の芳香族基又は該二価の脂環式炭化水素基に含まれる水素原子は、ハロゲン原子、炭素数1~4のアルキル基、炭素数1~4のフルオロアルキル基、炭素数1~4のアルコキシ基、シアノ基、又はニトロ基で置換されていてもよく、該二価の芳香族基又は該二価の脂環式炭化水素基に含まれる炭素原子は、酸素原子、硫黄原子、又は窒素原子で置換されていてもよく、
*は結合手を示す。
(液晶化合物(A)-2)
(液晶化合物(A)-3)
(液晶化合物(A)-4)
(液晶化合物(A)-5)
本明細書において、非イオン性シラン化合物は、非イオン性であってSi元素を含む化合物である。非イオン性シラン化合物は、垂直配向液晶硬化膜の作製において、液晶化合物(I)-1の垂直配向性を十分に向上させ、イオン性化合物との組み合わせにより液晶化合物(I)-1の垂直配向性を更に向上させることができる。また、非イオン性シラン化合物は、組成物の表面張力を低下させやすく、組成物の基材に対するぬれ性を向上させることができる。非イオン性シラン化合物としては、たとえば、ポリシランのようなケイ素ポリマー、シリコーンオイル及びシリコーンレジンのようなシリコーン樹脂、並びにシリコーンオリゴマー、シルセスシロキサン、及びアルコキシシランのような有機無機シラン化合物(より具体的には、シランカップリング剤等)が挙げられる。
イオン性化合物は、垂直配向液晶硬化膜の作製において、液晶化合物(I)-1の垂直配向性を十分に向上させ、非イオン性シラン化合物との組み合わせにより液晶化合物(I)-1の垂直配向性を更に向上させることができる。
クロライドアニオン〔Cl-〕、
ブロマイドアニオン〔Br-〕、
ヨーダイドアニオン〔I-〕、
テトラクロロアルミネートアニオン〔AlCl4 -〕、
ヘプタクロロジアルミネートアニオン〔Al2Cl7 -〕、
テトラフルオロボレートアニオン〔BF4 -〕、
ヘキサフルオロホスフェートアニオン〔PF6 -〕、
パークロレートアニオン〔ClO4 -〕、
ナイトレートアニオン〔NO3 -〕、
アセテートアニオン〔CH3COO-〕、
トリフルオロアセテートアニオン〔CF3COO-〕、
フルオロスルホネートアニオン〔FSO3 -〕、
メタンスルホネートアニオン〔CH3SO3 -〕、
トリフルオロメタンスルホネートアニオン〔CF3SO3 -〕、
p-トルエンスルホネートアニオン〔p-CH3C6H4SO3 -〕、
ビス(フルオロスルホニル)イミドアニオン〔(FSO2)2N-〕、
ビス(トリフルオロメタンスルホニル)イミドアニオン〔(CF3SO2)2N-〕、
トリス(トリフルオロメタンスルホニル)メタニドアニオン〔(CF3SO2)3C-〕、
ヘキサフルオロアーセネートアニオン〔AsF6 -〕、
ヘキサフルオロアンチモネートアニオン〔SbF6 -〕、
ヘキサフルオロニオベートアニオン〔NbF6 -〕、
ヘキサフルオロタンタレートアニオン〔TaF6 -〕、
ジメチルホスフィネートアニオン〔(CH3)2POO-〕、
(ポリ)ハイドロフルオロフルオライドアニオン〔F(HF)n -〕(たとえば、nは1~3の整数を表す)、
ジシアナミドアニオン〔(CN)2N-〕、
チオシアンアニオン〔SCN-〕、
パーフルオロブタンスルホネートアニオン〔C4F9SO3 -〕、
ビス(ペンタフルオロエタンスルホニル)イミドアニオン〔(C2F5SO2)2N-〕、
パーフルオロブタノエートアニオン〔C3F7COO-〕、及び
(トリフルオロメタンスルホニル)(トリフルオロメタンカルボニル)イミドアニオン
〔(CF3SO2)(CF3CO)N-〕。
N-ヘキシルピリジニウム ヘキサフルオロホスフェート、
N-オクチルピリジニウム ヘキサフルオロホスフェート、
N-メチル-4-ヘキシルピリジニウム ヘキサフルオロホスフェート、
N-ブチル-4-メチルピリジニウム ヘキサフルオロホスフェート、
N-オクチル-4-メチルピリジニウム ヘキサフルオロホスフェート、
N-ヘキシルピリジニウム ビス(フルオロスルホニル)イミド、
N-オクチルピリジニウム ビス(フルオロスルホニル)イミド、
N-メチル-4-ヘキシルピリジニウム ビス(フルオロスルホニル)イミド、
N-ブチル-4-メチルピリジニウム ビス(フルオロスルホニル)イミド、
N-オクチル-4-メチルピリジニウム ビス(フルオロスルホニル)イミド、
N-ヘキシルピリジニウム ビス(トリフルオロメタンスルホニル)イミド、
N-オクチルピリジニウム ビス(トリフルオロメタンスルホニル)イミド、
N-メチル-4-ヘキシルピリジニウム ビス(トリフルオロメタンスルホニル)イミド、
N-ブチル-4-メチルピリジニウム ビス(トリフルオロメタンスルホニル)イミド、
N-オクチル-4-メチルピリジニウム ビス(トリフルオロメタンスルホニル)イミド、
N-ヘキシルピリジニウム p-トルエンスルホネート、
N-オクチルピリジニウム p-トルエンスルホネート、
N-メチル-4-ヘキシルピリジニウム p-トルエンスルホネート、
N-ブチル-4-メチルピリジニウム p-トルエンスルホネート、及び
N-オクチル-4-メチルピリジニウム p-トルエンスルホネート。
1-エチル-3-メチルイミダゾリウム ヘキサフルオロホスフェート、
1-エチル-3-メチルイミダゾリウム ビス(フルオロスルホニル)イミド、
1-エチル-3-メチルイミダゾリウム ビス(トリフルオロメタンスルホニル)イミド、
1-エチル-3-メチルイミダゾリウム p-トルエンスルホネート、
1-ブチル-3-メチルイミダゾリウム メタンスルホネートなど。
N-ブチル-N-メチルピロリジニウム ヘキサフルオロホスフェート、
N-ブチル-N-メチルピロリジニウム ビス(フルオロスルホニル)イミド、
N-ブチル-N-メチルピロリジニウム ビス(トリフルオロメタンスルホニル)イミド、
N-ブチル-N-メチルピロリジニウム p-トルエンスルホネートなど。
テトラブチルアンモニウム ヘキサフルオロホスフェート、
テトラブチルアンモニウム ビス(フルオロスルホニル)イミド、
テトラヘキシルアンモニウム ビス(フルオロスルホニル)イミド、
トリオクチルメチルアンモニウム ビス(フルオロスルホニル)イミド、
(2-ヒドロキシエチル)トリメチルアンモニウム ビス(フルオロスルホニル)イミド、
テトラブチルアンモニウム ビス(トリフルオロメタンスルホニル)イミド、
テトラヘキシルアンモニウム ビス(トリフルオロメタンスルホニル)イミド、
トリオクチルメチルアンモニウム ビス(トリフルオロメタンスルホニル)イミド、
(2-ヒドロキシエチル)トリメチルアンモニウム ビス(トリフルオロメタンスルホニル)イミド、
テトラブチルアンモニウム p-トルエンスルホネート、
テトラヘキシルアンモニウム p-トルエンスルホネート、
トリオクチルメチルアンモニウム p-トルエンスルホネート、
(2-ヒドロキシエチル)トリメチルアンモニウム p-トルエンスルホネート、
(2-ヒドロキシエチル)トリメチルアンモニウム ジメチルホスフィネート、
1-(3-トリメトキシシリルプロピル)-1,1,1-トリブチルアンモニウム ビス(トリフルオロメタンスルホニル)イミド、
1-(3-トリメトキシシリルプロピル)-1,1,1-トリメチルアンモニウム ビス(トリフルオロメタンスルホニル)イミド、
1-(3-トリメトキシシリルブチル)-1,1,1-トリブチルアンモニウム ビス(トリフルオロメタンスルホニル)イミド、
1-(3-トリメトキシシリルブチル)-1,1,1-トリメチルアンモニウム ビス(トリフルオロメタンスルホニル)イミド、
N-{(3-トリエトキシシリルプロピル)カルバモイルオキシエチル)}-N,N,N-トリメチルアンモニウム ビス(トリフルオロメタンスルホニル)イミド、及び
N-[2-{3-(3-トリメトキシシリルプロピルアミノ)-1-オキソプロポキシ}エチル]-N,N,N-トリメチルアンモニウム ビス(トリフルオロメタンスルホニル)イミド。
トリブチル(2-メトキシエチル)ホスホニウム ビス (トリフルオロメタンスルホニル)イミド、
トリブチルメチルホスホニウムビス (トリフルオロメタンスルホニル)イミド、
1,1,1-トリメチル-1-[(トリメトキシシリル)メチル]ホスホニウム ビス (トリフルオロメタンスルホニル)イミド、
1,1,1-トリメチル-1-[2-(トリメトキシシリル)エチル]ホスホニウム ビス(トリフルオロメタンスルホニル)イミド、
1,1,1-トリメチル-1-[3-(トリメトキシシリル)プロピル]ホスホニウムビス(トリフルオロメタンスルホニル)イミド、
1,1,1-トリメチル-1-[4-(トリメトキシシリル)ブチル]ホスホニウム ビス(トリフルオロメタンスルホニル)イミド、
1,1,1-トリブチル-1-[(トリメトキシシリル)メチル]ホスホニウム ビス(トリフルオロメタンスルホニル)イミド、
1,1,1-トリブチル-1-[2-(トリメトキシシリル)エチル]ホスホニウム ビス(トリフルオロメタンスルホニル)イミド、及び
1,1,1-トリブチル-1-[3-(トリメトキシシリル)プロピル]ホスホニウム ビス(トリフルオロメタンスルホニル)イミド。
5<M<16・・・(10)
式(10)中、Mは下記式(11)で表される。
M=(プラスの電荷を有する原子上に直接結合される置換基の内、分子鎖末端までの共有結合数が最も多い置換基の、プラスの電荷を有する原子から分子鎖末端までの共有結合数)÷(プラスの電荷を有する原子の数)・・・(11)
本発明の組成物は、必要に応じて他の成分として、たとえば、溶媒、光重合開始剤、重合禁止剤、光増感剤、レベリング剤、密着性向上剤のような添加剤を更に含んでもよい。これらの添加剤は1種を単独で用いてもよく、又は2種以上組み合わせて用いてもよい。
本発明の組成物は、通常、溶媒に溶解した状態で基材等に塗布されるため、溶剤を含むことが好ましい。溶媒としては、たとえば、水、メタノール、エタノール、エチレングリコール、イソプロピルアルコール、プロピレングリコール、エチレングリコールメチルエーテル、エチレングリコールブチルエーテル、1-メトキシ-2-プロパノール、2-ブトキシエタノール、及びプロピレングリコールモノメチルエーテルのようなアルコール溶媒;酢酸エチル、酢酸ブチル、エチレングリコールメチルエーテルアセテート、γ-ブチロラクトン、プロピレングリコールメチルエーテルアセテート及び乳酸エチルのようなエステル溶媒;アセトン、メチルエチルケトン、シクロペンタノン、シクロヘキサノン、2-ヘプタノン、及びメチルイソブチルケトンのようなケトン溶媒;ペンタン、ヘキサン、及びヘプタンのような脂肪族炭化水素溶媒;エチルシクロヘキサンのような脂環式炭化水素溶媒;トルエン及びキシレンのような芳香族炭化水素溶媒;アセトニトリルのようなニトリル溶媒;テトラヒドロフラン及びジメトキシエタンのようなエーテル溶媒;クロロホルム及びクロロベンゼンのような塩素含有溶媒;ジメチルアセトアミド、ジメチルホルミアミド、N-メチル-2-ピロリドン(NMP)、及び1,3-ジメチル-2-イミダゾリジノンのようなアミド系溶媒が挙げられる。これらの溶媒は、1種を単独で用いてもよく、又は2種以上組み合わせて用いてもよい。これらの溶媒のうち、アルコール溶媒、エステル溶媒、ケトン溶媒、塩素含有溶媒、アミド系溶媒、及び芳香族炭化水素溶媒が好ましい。これらの溶媒は1種を単独で用いてもよく、又は2種以上を組み合わせて用いてもよい。
本発明の組成物は、重合反応を進行させる目的で、光重合開始剤を含んでもよい。本明細書において、光重合開始剤は、活性エネルギー線を吸収し、重合反応を開始させる活性種を提供する。光重合開始剤は、ラジカル重合で硬化する硬化性組成物、たとえば(メタ)アクリレート、ウレタン(メタ)アクリレートを硬化性材料として使用する場合に光ラジカル重合開始剤を使用することができ、カチオン重合で硬化する硬化性組成物、たとえばエポキシ化合物、オキセタン化合物を硬化性組成物として使用する場合に光カチオン重合開始剤を使用することができる。
レベリング剤は、本発明の組成物の塗布性を調製する目的、すなわち、塗布するための組成物の流動性を調整し、該組成物を塗布して得られる層表面をより平坦にさせる目的で組成物に添加してもよい。レベリング剤としては、たとえば、シランカップリング剤等のシリコーン系のレベリング剤、ポリアクリレート系のレベリング剤、及びフルオロアルキル系のレベリング剤が挙げられる。これらのレベリング剤のうち、液晶化合物の垂直配向性を更に向上させる観点から、シリコーン系のレベリング剤及びフルオロアルキル系のレベリング剤が好ましい。
本発明の組成物は、たとえば、液晶化合物(I)-1と、非イオン性シラン化合物若しくはイオン性化合物のどちらか一方、又は両方と、必要に応じて添加する添加剤とを所定の温度で撹拌等することにより、これらの成分を略均一に分散又は溶解して得ることができる。
垂直配向液晶硬化膜は、本発明の組成物の硬化物であって、液晶化合物が面内方向に対して垂直方向に配向している。すなわち、垂直配向液晶硬化膜は、垂直配向液晶硬化膜の面内方向に対して垂直方向に配向した状態の液晶化合物を含む。また、垂直配向液晶硬化膜は、垂直配向液晶硬化膜の面内方向に対して垂直方向に配向した状態の液晶化合物の重合体を含んでもよい。垂直配向液晶硬化膜が形成する3次元屈折率楕円体は2軸性を有していてもよいが、1軸性を有することが好ましい。
下記関係式(1):
-150nm≦RthC(550)≦-30nm・・・(1)
[関係式(1)中、RthC(550)は垂直配向液晶硬化膜の波長550nmにおける厚み方向の位相差値を示す]
を満たすことが好ましい。垂直配向液晶硬化膜の厚み方向の位相差値RthC(550)は、前記ディスプレイの斜方反射色相の悪化を更に抑制する観点から、-100nm以上-40nm以下であることがより好ましく、-80nm以上-40nm以下であることが更に好ましい。
RthC(550)=[(nxC(550)+nyC(550))/2-nzC(550)]×dC・・・(1-2)
[式(1-2)中、nxC(550)は垂直配向液晶硬化膜のフィルム面内における波長550nmの主屈折率を示し、nyC(550)はnxC(550)と同一面内で直交する方向の波長550nmの屈折率を示し、nzC(550)は垂直配向液晶硬化膜の厚み方向の波長550nmの屈折率を示し、dCは垂直配向液晶硬化膜の膜厚を示す]
によって決定されることから、所望の厚み方向の位相差値RthC(550)を得るためには、3次元屈折率と膜厚dCとを調整すればよい。なお、3次元屈折率は、上述の液晶化合物の分子構造並びに配向性に依存する。また、nxC(550)=nyC(550)である場合には、nxC(550)はフィルム面内で任意の方向の屈折率とすることができる。
下記関係式(2):
RthC(450)/RthC(550)≦1・・・(2)
[関係式(2)中、RthC(450)は垂直配向液晶硬化膜の波長450nmにおける厚み方向の位相差値を示し、RthC(550)は垂直配向液晶硬化膜の波長550nmにおける厚み方向の位相差値を示す]
を満たすことが好ましい。前記楕円率の低下を更に抑制する観点から、垂直配向液晶硬化膜のRthC(450)/RthC(550)は、0.95以下であることがより好ましく、0.90以下であることが更に好ましい。また、垂直配向液晶硬化膜の厚み方向の位相差値RthC(450)は、RthC(550)と同様に、垂直配向液晶硬化膜の厚さdCによって、調整することができる。
垂直配向液晶硬化膜の製造方法は、垂直配向液晶硬化膜形成用組成物を基材に塗布し、基材上に塗布膜を形成する塗布膜形成工程と、塗布膜を乾燥させ、乾燥被膜を形成する乾燥被膜形成工程と、乾燥被膜に活性エネルギー線を照射し、垂直配向液晶硬化膜を形成する硬化膜形成工程とを含む。本製造方法で製造される積層体は、基材と垂直配向液晶硬化膜とから構成される。液晶化合物が重合性基を1つ以上有し、該組成物が光重合開始剤を更に含む場合を例に挙げて説明する。
塗布膜形成工程では、たとえば、印刷装置を用いて、前記組成物を基材に塗布し基材上に塗布膜を形成する。塗布する方法としては、たとえば、グラビアコーティング法、ダイコーティング法、及びフレキソ法のような印刷方法が挙げられる。
乾燥被膜形成工程では、たとえば、加熱装置を用いて、塗布膜を乾燥させ、乾燥被膜を形成する。塗布膜は加熱され、塗布膜中の溶剤が除去された後、液晶化合物が垂直に配向し、乾燥被膜に転化する。加熱温度は、溶剤を除去でき、かつ液晶化合物の相転移温度以上であることが好ましい。
硬化膜形成工程では、たとえば、光照射装置を用いて、乾燥被膜に活性エネルギー線(より具体的には、紫外線等)を照射し、垂直配向液晶硬化膜を形成する。本発明において、垂直配向液晶硬化膜形成用組成物は非イオン性シラン化合物及び/又はイオン性化合物を含むことにより液晶化合物に対して垂直配向規制力を発現するため、液晶化合物は乾燥被膜中で基材平面に対して垂直に配向した液晶状態を保持している。乾燥被膜に活性エネルギー線を照射することで、液晶化合物は垂直配向した液晶状態を保持して光重合する。これにより、基材上に直接的に垂直配向液晶硬化膜を形成することができる。
すでに説明したように、本発明の垂直配向液晶硬化膜は、配向膜を形成せずに基材上に直接的に形成することができる。一方、垂直配向液晶硬化膜の製造方法は、垂直配向液晶硬化膜の配向性を更に向上させる目的で、垂直配向膜を形成する垂直配向膜形成工程を更に含んでもよい。かかる場合、垂直配向液晶硬化膜は、垂直配向膜を介して間接的に基材上に形成される。
塗布膜形成工程では、たとえば、印刷装置を用いて、基材上に垂直配向膜形成用組成物を塗布して、塗布膜を形成する。垂直配向膜形成用組成物として、たとえば、後述するような配向性ポリマーと溶剤とを含む組成物を用いることができる。乾燥被膜形成工程では、たとえば、加熱装置を用いて前記塗布膜を加熱して塗布膜を乾燥させ、乾燥被膜を形成する。さらにUV照射により硬化させる工程が必要な場合には、UV照射装置を用いて、第2乾燥被膜にUVを照射して硬化させて垂直配向膜を形成する。垂直配向液晶硬化膜の製造方法が垂直配向膜形成工程を含む場合は、垂直配向膜上に垂直配向液晶硬化膜を形成する。
本発明の積層体は、前記垂直配向液晶硬化膜を備える。積層体は、基材、垂直配向膜、水平配向用の配向膜(以下、水平配向膜と記載することがある)、粘着層、及び/又は後述の前記垂直配向液晶硬化膜の面内方向に対して水平方向に配向したフィルム(以下、水平配向フィルムと記載することがある)を更に備えてもよい。積層体の構成としては、たとえば、前記垂直配向液晶硬化膜と水平配向膜と水平配向フィルムとを備える積層体、前記垂直配向液晶硬化膜と基材とを備える積層体、及び前記垂直配向液晶硬化膜と水平配向膜と水平配向フィルムと基材とを備える積層体が挙げられる。ただし、本発明では、垂直配向膜がなくても垂直配向液晶硬化膜を形成できるため、積層体は、垂直配向膜を備えなくてもよい。たとえば、積層体が基材と垂直配向液晶硬化膜とを備える場合、垂直配向液晶硬化膜は基材と隣接することができる。また、前述の方法で作製した基材に隣接する垂直配向液晶硬化膜は、粘着層を介して垂直配向液晶硬化膜だけを転写し、基材を取り除いて積層体を製造することもできる。
基材としては、ガラス基材及びフィルム基材が挙げられ、加工性の観点からフィルム基材が好ましく、連続的に製造できる点で長尺のロール状フィルムがより好ましい。フィルム基材を構成する樹脂としては、たとえば、ポリエチレン、ポリプロピレン、及びノルボルネン系ポリマーのようなポリオレフィン;環状オレフィン系樹脂;ポリビニルアルコール;ポリエチレンテレフタレート;ポリメタクリル酸エステル;ポリアクリル酸エステル;トリアセチルセルロース、ジアセチルセルロース、及びセルロースアセテートプロピオネートのようなセルロースエステル;ポリエチレンナフタレート;ポリカーボネート;ポリスルホン;ポリエーテルスルホン;ポリエーテルケトン;ポリフェニレンスルフィド及びポリフェニレンオキシドのようなプラスチックが挙げられる。この基材の粘着層との接合面に、シリコーン処理のような離型処理が施されたものであることができる。市販のセルロースエステル基材としては、たとえば、フジタックフィルムのような富士写真フイルム株式会社製のセルロースエステル基材;「KC8UX2M」、「KC8UY」、及び「KC4UY」のようなコニカミノルタオプト株式会社製のセルロースエステル基材が挙げられる。このような樹脂を、溶媒キャスト法、溶融押出法等の公知の手段により製膜して、基材とすることができる。
配向膜は液晶硬化膜の液晶化合物を所定方向に配向させる配向規制力を有する膜である。配向膜の形成方法に関しては配向膜材料の種類、ラビング条件や光照射条件によって、垂直配向、水平配向、ハイブリッド配向、及び傾斜配向等の様々な配向の制御が可能である。このように配向規制力を発現させる処理を配向処理という。この中でも、垂直配向膜は液晶化合物を垂直方向に配向させる配向規制力を有する配向膜である。垂直配向膜を用いることで、垂直配向液晶硬化膜を形成することができる。
水平配向膜は、液晶化合物を水平方向に配向させる配向規制力を有する。水平配向膜は、水平配向液晶硬化膜形成用組成物を水平配向膜上に製膜した際に水平配向液晶硬化膜の水平配向状態を形成することができる。配向規制力は、たとえば、配向膜の種類、表面状態、及びラビング条件によって任意に調整することが可能であり、光配向性ポリマーから形成されている場合は、偏光照射条件等によって任意に調整することが可能である。このように配向規制力を発現させる処理を配向処理という。
本発明の積層体を構成する、垂直配向液晶硬化膜の面内方向に対して水平方向に配向したフィルムは、位相差フィルムである。水平配向フィルムとしては、たとえば、延伸フィルム及び水平配向液晶硬化膜(以下、水平配向液晶硬化膜Aともいう)が挙げられる。水平配向フィルムの光学特性は、重合性液晶化合物の配向状態又は延伸方法により調整することができる。水平配向フィルムの薄膜化の観点から、水平配向液晶硬化膜Aが好ましい。
本明細書において、水平配向液晶硬化膜Aは、重合性液晶化合物が垂直配向液晶硬化膜の面内方向に対して水平方向に配向した状態で硬化した液晶硬化膜である。水平配向液晶硬化膜Aは、重合性液晶化合物の光軸が垂直配向液晶硬化膜の面内方向に対して水平方向に配向している。重合性液晶化合物としては、例えば、重合性基を少なくとも1つ有する液晶化合物(I)-1が挙げられる。なお、本明細書では、本発明の積層体に含まれる水平配向液晶硬化膜を水平配向液晶硬化膜Aと称し、後述する偏光板の偏光フィルムに含まれる水平配向液晶硬化膜を水平配向液晶硬化膜Bと称し、それぞれを区別する。
水平配向液晶硬化膜Aは、組成物(以下、水平配向液晶硬化膜A形成用組成物と記載することがある)の硬化物である。水平配向液晶硬化膜Aの製造方法の一例としては、予め作製した水平配向膜上に水平配向液晶硬化膜A形成用組成物を塗布し、塗布膜を形成する塗布工程と、塗布膜を乾燥させて乾燥被膜を形成する乾燥被膜形成工程と、乾燥被膜に活性エネルギー線を照射し、水平配向液晶硬化膜を形成する硬化膜形成工程とを含む。
延伸フィルムとしては、たとえば、ポリカーボネート系樹脂からなる延伸フィルムが挙げられる。市販の延伸フィルムとしては、例えば、「ピュアエース(登録商標)WR」のような帝人株式会社製の延伸フィルムが挙げられる。延伸フィルムは、通常、基材フィルムを延伸することで得られる。基材フィルムを延伸する方法としては、たとえば、基材フィルムがロールに巻き取られている巻き取り体を準備し、巻き取り体から、基材フィルムを連続的に巻き出し、巻き出された基材フィルムを加熱炉に搬送する。加熱炉の設定温度は、基材フィルムのガラス転移温度近傍~ガラス転移温度+50℃の範囲が好ましい。加熱炉において、基材フィルムの搬送方向、又は搬送方向と直交する方向へ延伸する。延伸する際は、搬送方向や張力を調整し任意の角度に傾斜をつけて一軸延伸、二軸延伸、又は斜め延伸の熱延伸処理を行う。延伸フィルムの遅延軸方向は延伸方法により異なり、延伸方法に応じて遅延軸又は光軸が決定される。延伸フィルムと本発明の積層体とは、粘着層を介して接着させることができる。
ReA(450)/ReA(550)≦1・・・(3)
[関係式(3)中、ReA(450)は前記垂直配向液晶硬化膜の面内方向に対して水平方向に配向したフィルムの波長450nmにおける面内位相差値を示し、ReA(550)は前記垂直配向液晶硬化膜の面内方向に対して水平方向に配向したフィルムの波長550nmにおける面内位相差値を示す]
を満たすことが好ましい。楕円率の低下を更に抑制する観点から、ReA(450)/ReA(550)は、0.95以下であることがより好ましく、0.90以下であることが更に好ましい。
また、同様に積層体を備える楕円偏光板の楕円率が向上する観点から、以下(3)-2:
120nm≦ReA(550)≦170nm・・・(3)-2
を満たすことが好ましい。積層体を備える楕円偏光板の楕円率が向上する観点から、好ましくは130nm≦ReA(550)≦160nmである。
|R0(550)-R40(550)|≦10nm・・・(4)
[関係式(4)中、R0(550)は、波長550nmにおける積層体の面内位相差値を示し、R40(550)は、前記垂直配向液晶硬化膜の面内方向に対して水平方向に配向したフィルムの進相軸方向周りで40°回転させた時の、波長550nmにおける位相差値を示す]
を満たすことが好ましい。斜方反射色相の悪化を更に抑制する観点から、8nm以下であることがより好ましく、4nm以下であることが更に好ましい。
|R0(450)-R40(450)|≦10nm・・・(5)
[関係式(5)中、R0(450)は波長450nmにおける積層体の面内位相差値を示し、R40(450)は、前記垂直配向液晶硬化膜の面内方向に対して水平方向に配向したフィルムの進相軸方向周りで40°回転させた時の、波長450nmにおける位相差値を示す]
を満たすことが好ましい。斜方反射色相の悪化を更に抑制する観点から、8nm以下であることがより好ましく、4nm以下であることが更に好ましい。
|{R0(450)-R40(450)}-{R0(550)-R40(550)}|≦3nm・・・(6)
[関係式(6)中、R0(450)は波長450nmにおける積層体の面内位相差値を示し、R0(550)は波長550nmにおける積層体の面内位相差値を示し、R40(450)は、前記垂直配向液晶硬化膜の面内方向に対して水平方向に配向したフィルムの進相軸方向周りで40°回転させた時の、波長450nmにおける位相差値を示し、R40(550)は、前記垂直配向液晶硬化膜の面内方向に対して水平方向に配向したフィルムの進相軸方向周りで40°回転させた時の、波長550nmにおける位相差値を示す]
を満たすことが好ましい。斜方反射色相の悪化を更に抑制する観点から2nm以下であることがより好ましく、1nm以下であることが更に好ましい。
本発明の積層体の製造方法は、垂直配向液晶硬化膜形成工程を含む。垂直配向液晶硬化膜形成工程は、上述の垂直配向液晶硬化膜の製造方法であってよい。すでに説明した垂直配向液晶硬化膜の製造方法により、基材及び垂直配向液晶硬化膜から構成される積層体、並びに基材、配向膜、及び垂直配向液晶硬化膜からなる積層体を製造することができる。
積層体が垂直配向液晶硬化膜の面内方向に対して水平配向に配向したフィルムを備える場合、積層体の製造方法は、延伸フィルム貼合工程又は水平配向液晶硬化膜A形成工程を更に含む。延伸フィルム貼合工程は、粘接着剤を用いて延伸フィルムを、たとえば、垂直配向液晶硬化膜に貼り合わせる。水平配向液晶硬化膜Aを備える積層体の製造方法は、たとえば、粘着層を介して垂直配向液晶硬化膜と水平配向液晶硬化膜とを貼合して製造してもよいし、水平配向膜及び水平配向液晶硬化膜Aを垂直配向液晶硬化膜上に形成してもよい。また、延伸フィルム上又は水平配向液晶硬化膜Aに垂直配向液晶硬化膜を形成してもよい。
粘接着剤としては、たとえば、感圧式粘着剤、乾燥固化型接着剤、及び化学反応型接着剤が挙げられる。化学反応型接着剤としては、たとえば、活性エネルギー線硬化型接着剤が挙げられる。
楕円偏光板は、前記積層体と、偏光フィルムとを含む。楕円偏光板は、必要に応じて、任意の層(より具体的には、保護層及び粘接着剤等)を更に含んでもよい。積層体及び偏光フィルムは、たとえば、粘接着剤を介して接着する。
偏光フィルムは、偏光機能を有するフィルムである。偏光フィルムとしては、たとえば、二色性色素を含み、偏光フィルムのフィルム表面に対して水平方向に配向したフィルム(より具体的には二色性色素を吸着させた延伸フィルム(以下、偏光フィルムAと記載することがある)、及び二色性色素を含む水平配向液晶硬化膜(以下、偏光フィルムを構成する前記水平配向液晶硬化膜を水平配向液晶硬化膜B、水平配向液晶硬化膜Bから構成される偏光フィルムを偏光フィルムBと記載することがある)等)が挙げられる。楕円偏光板の薄膜化の観点から、二色性色素を含む水平配向液晶硬化膜Bが好ましい。二色性色素は、吸収異方性を示し、二色性色素の分子の長軸方向における吸光度と、短軸方向における吸光度とが異なる性質を有する色素を意味する。
水平配向液晶硬化膜Bは、二色性色素と、重合性液晶化合物(以下、水平配向液晶硬化膜Bを形成する重合性液晶化合物を重合性液晶化合物(B)と記載することがある)とを含有する組成物(以下、偏光フィルムB形成用組成物と記載することがある)の硬化物である。水平配向液晶硬化膜Bは、二色性色素を含み、重合性液晶化合物(B)が面内方向に対して水平方向に配向した状態で硬化した液晶硬化膜である。
[式(B1)中、
X1、X2、及びX3は、それぞれ独立に、2価の芳香族基又は2価の脂環式炭化水素基を表し、ここで、該2価の芳香族基又は該2価の脂環式炭化水素基に含まれる水素原子は、ハロゲン原子、炭素数1~4のアルキル基、炭素数1~4のフルオロアルキル基、炭素数1~4のアルコキシ基、シアノ基、又はニトロ基で置換されていてもよく、該2価の芳香族基又は該2価の脂環式炭化水素基を構成する炭素原子が、酸素原子、硫黄原子、又は窒素原子で置換されていてもよい。ただし、X1、X2、及びX3のうち少なくとも1つは、置換基を有していてもよい1,4-フェニレン基、又は置換基を有していてもよいシクロヘキサン-1,4-ジイル基を表す。
Y1、Y2、W1、及びW2は、それぞれ独立に、単結合又は二価の連結基を表す。
V1及びV2は、それぞれ独立に、置換基を有していてもよい炭素数1~20のアルカンジイル基を表し、該アルカンジイル基を構成する-CH2-は、-O-、-CO-、-S-又はNH-で置換されていてもよい。
U1及びU2は、それぞれ独立に、重合性基又は水素原子を表し、U1及びU2のうちの少なくとも1つは重合性基を表す。
置換基を有していてもよい炭素数1~20のアルカンジイル基が任意に有する置換基としては、たとえば、シアノ基、並びに塩素原子及びフッ素原子のようなハロゲン原子が挙げられるが、該アルカンジイル基は、無置換であることが好ましく、無置換かつ直鎖状のアルカンジイル基であることがより好ましい。
二色性色素とは、分子の長軸方向における吸光度と、短軸方向における吸光度とが異なる性質を有する色素をいう。二色性色素としては、可視光を吸収する特性を有する特性を有することが好ましく、380~680nmの波長範囲に吸収極大波長(λMAX)を有するものがより好ましい。二色性色素としては、たとえば、ヨウ素、及び二色性の有機染料が挙げられる。二色性の有機染料としては、例えば、アクリジン色素、オキサジン色素、シアニン色素、ナフタレン色素、アゾ色素、及びアントラキノン色素が挙げられる。これらの二色性の有機染料のうち、アゾ色素が好ましい。アゾ色素としては、たとえば、モノアゾ色素、ビスアゾ色素、トリスアゾ色素、テトラキスアゾ色素、及びスチルベンアゾ色素が挙げられる。これらのアゾ色素のうち、好ましくはビスアゾ色素及びトリスアゾ色素である。二色性の有機染料は、1種を単独で用いてもよく、2種以上を組み合わせて用いてもよいが、可視光全域で吸収を得るためには、3種類以上の二色性色素を組み合わせて用いることが好ましく、3種類以上のアゾ色素を組み合わせて用いることがより好ましい。ポリビニルアルコール系樹脂フィルムは、染色処理前に、水への浸漬処理を施しておくことが好ましい。
T1-A1(-N=N-A2)p-N=N-A3 -T2(I)
[式(I)中、
A1、A2、及びA3は、それぞれ独立に、置換基を有していてもよい1,4-フェニレン基、ナフタレン-1,4-ジイル基、又は置換基を有していてもよい2価の複素環基を表し、T1及びT2は、それぞれ独立に、電子吸引基又は電子放出基を表し、アゾ結合面内に対して実質的に180°の位置に有する。pは0~4の整数を表す。pが2以上の整数を表す場合、複数のA2は互いに同一でも異なっていてもよい。アゾ色素が可視域に吸収を示す範囲で-N=N-結合は、-C=C-結合、-COO-結合、-NHCO-結合、又は-N=CH-結合に置き換わっていてもよい。]
B1~B30は、それぞれ独立に、水素原子、炭素数1~6のアルキル基、炭素数1~6のアルコキシ基、シアノ基、ニトロ基、置換又は無置換のアミノ基(置換アミノ基及び無置換アミノ基の定義は前記のとおり)、塩素原子、又はトリフルオロメチル基を表す。また、スメクチック液晶と組み合わせる場合には高い偏光性能が得られる観点から、B2、B6、B9、B14、B18、B19、B22、B23、B24、B27、B28、及びB29は、それぞれ独立に、水素原子又はメチル基を表すことが好ましく、水素原子を表すことがさらに好ましい。
n1~n4は、それぞれ独立に、0~2の整数を表す。
n1が2を表す場合、複数のB2は、互いに同一であってもよいし、異なっていてもよく、
n2が2を表す場合、複数のB6は、互いに同一であってもよいし、異なっていてもよく、
n3が2を表す場合、複数のB9は、互いに同一であってもよいし、異なっていてもよく、
n4が2を表す場合、複数のB14は、互いに同一であってもよいし、異なっていてもよい。
R1~R8は、それぞれ独立に、水素原子、-Rx、-NH2、-NHRx、-NRx 2、-SRx、又はハロゲン原子を表す。
Rxは、炭素数1~4のアルキル基又は炭素数6~12のアリール基を表す。]
R9~R15は、それぞれ独立に、水素原子、-Rx、-NH2、-NHRx、-NRx 2、-SRx、又はハロゲン原子を表す。
Rxは、炭素数1~4のアルキル基又は炭素数6~12のアリール基を表す。]
R16~R23は、それぞれ独立に、水素原子、-Rx、-NH2、-NHRx、-NRx 2、-SRx、又はハロゲン原子を表す。
Rxは、炭素数1~4のアルキル基又は炭素数6~12のアリール基を表す。]
二色性色素を吸着させた延伸フィルムの少なくとも一方には、透明保護フィルムを備えてもよい。二色性色素を吸着させた延伸フィルムを偏光子として含むフィルムは通常、ポリビニルアルコール系樹脂フィルムを一軸延伸する工程、ポリビニルアルコール系樹脂フィルムを二色性色素で染色することにより、その二色性色素を吸着させる工程、二色性色素が吸着されたポリビニルアルコール系樹脂フィルムをホウ酸水溶液で処理する工程、及びホウ酸水溶液による処理後に水洗する工程を経て製造された偏光子の少なくとも一方の面に接着剤を介して透明保護フィルムで挟み込むことで作製される。
有機EL表示装置は、前記楕円偏光板を含む。有機EL表示装置の好ましい態様としては、たとえば、粘着剤を介して、楕円偏光板を有機ELパネルと貼合した装置が挙げられる。
液晶化合物Aは特開2010-31223号公報に記載の方法に準じて製造した。また、液晶化合物Bは、特開2009-173893号公報に記載の方法に準じて製造した。以下に、液晶化合物A及び液晶化合物Bの分子構造をそれぞれ示す。
(極大吸収波長及び最大吸光度の比の算出方法)
液晶化合物Aの1mg/50mLテトラヒドロフラン溶液を調製し、測定用試料とした。光路長1cmの測定用セルに測定用試料を入れた。測定用試料を紫外可視分光光度計(株式会社島津製作所製「UV-2450」)にセットして、吸収スペクトルを測定した。なお、レファレンスは測定用試料の溶媒のみとした。得られた吸収スペクトルから極大吸収度となる波長を読み取り、これを極大吸収波長λmaxとした。更に、得られた吸収スペクトルから波長260nm以上400nm以下の領域における液晶化合物Aの極大吸収波長を読み取った。尚、波長260nm以上400nm以下の領域において複数の極大吸収波長が存在する場合は、複数の極大吸収波長の中で最も吸光度が高い波長をλmaxとした。得られた極大吸収波長を表1に示す。
イオン性化合物(1)は、特願2016-514802号公報に記載の方法に準じて製造した。また、イオン性化合物(2)及びイオン性化合物(3)は、特開2013-28586号公報又は特開2013-199509号公報に記載の方法に準じて製造した。以下に、イオン性化合物(1)~(3)の構造式をそれぞれ示す。
〔垂直配向液晶硬化膜形成用組成物(A-1)の調製〕
液晶化合物A及び液晶化合物Bを質量比90:10で混合し、混合物を得た。得られた混合物100質量部に対して、レベリング剤(DIC社製「F-556」)1.5質量部と、光重合開始剤としての2-ジメチルアミノ-2-ベンジル-1-(4-モルホリノフェニル)ブタン-1-オン(BASFジャパン株式会社製「イルガキュア(登録商標)369(Irg369)」)6質量部とを添加した。また、シラン化合物としての3-トリエトキシシリル-N-(1,3-ジメチル-ブチリデン)プロピルアミン(信越化学工業株式会社製「KBE-9103」)を0.5%となるように、イオン性化合物(1)を2.0%となるように更に添加した。
コロナ処理装置(春日電機株式会社製「AGF-B10」)を用いて、基材としての非晶質シクロオレフィンポリマーフィルム(COPフィルム)(日本ゼオン株式会社「ZF-14-23」)に対して、出力0.3kW及び処理速度3m/分の条件でコロナ処理を1回実施した。バーコーターを用いて、コロナ処理を施した基材の表面に、組成物(A-1)を塗布し、塗布膜を形成した。塗布膜を120℃で1分間乾燥させ、乾燥被膜を形成した。次いで、高圧水銀ランプ(ウシオ電機株式会社製「ユニキュアVB-15201BY-A」)を用いて、窒素雰囲気下及び波長365nmにおける積算光量500mJ/cm2の条件で、乾燥被膜に紫外線を照射した。その結果、垂直配向液晶硬化膜(A-1)(膜厚:1.0μm)を形成した。
得られた垂直配向液晶硬化膜(A-1)を粘着剤(リンテック社製感圧式粘着剤 15μm)を介してガラスと貼合して、光学特性測定用サンプルを作製した。
基材であるZF-14-23は波長550nmにおける位相差値RF(550)が1nm以下の光学的等方フィルムであり、光学特性測定用サンプルの測定値に影響が出ないことを確認した。続いて、測定機(王子計測社製「KOBRA-WPR」)を用いて、光学特性測定用サンプルへの光の入射角を変えて位相差値を測定した。
波長λ=450nm及び550nmにおける平均屈折率は屈折率計(株式会社アタゴ製「多波長アッベ屈折計DR-M4」)を用いて測定した。得られた膜厚、平均屈折率、及び測定機(王子計測機器株式会社製「KOBRA-WPR」)の測定結果から算出されるRthはそれぞれ、Rth(450)=-60nm、Rth(550)=-70nmであり、Rth(450)/Rth(550)=0.85であった。
偏光顕微鏡(オリンパス株式会社製「BX-51」)を用いて、倍率200倍の条件で観察し、視野480μm×320μmにおける配向欠陥数をカウントした。ここで、測定用サンプルに起因する配向欠陥数のみをカウントし、光学特性サンプル以外の環境異物等に起因する欠陥数は除外しカウントしなかった。偏光顕微鏡での観察結果から、以下の評価基準に基づいて垂直配向液晶硬化膜(A-1)の配向性を評価した。A、B及びCを配向性が優れると判断した。表1に示すように、組成物(A-1)で作製した垂直配向液晶硬化膜(A-1)の配向性は、Aであった。
(評価基準)
A(極めて良い):配向欠陥数が0個以上3個以下である。
B(非常に良い):配向欠陥数が4個以上10個以下である。
C(良い) :配向欠陥数が11個以上50個以下である。
D(悪い) :配向欠陥数が51個以上であるか、又は全く配向していない。
実施例1の基材、シラン化合物0.5%、及びイオン性化合物(2)2%を表1に記載の基材の種類、シラン化合物の種類及び添加量、並びにイオン性化合物の種類及び添加量に変更した以外は、実施例1の組成物(A-1)の調製方法と同様にして実施例2~9及び実施例20、実施例21、比較例1の組成物(A-2)~(A-9)、(A-20)、(A-21)、及び(B-1)をそれぞれ調製した。組成物(A-1)を組成物(A-2)~(A-9)、(A-20)、(A-21)、及び(B-1)に変更し、更に塗布膜の膜厚を変更して表1に示す位相差値となるように変更した以外は、実施例1の垂直配向液晶硬化膜(A-1)の作製方法と同様にして、実施例2~9、実施例20、実施例21、及び比較例1の垂直配向液晶硬化膜(A-2)~(A-9)、(A-20)、(A-21)、及び(B-1)をそれぞれ作製した。また、実施例1と同様の方法で、光学特性測定用サンプルを作製し、位相差値、平均屈折率及び配向性を評価した。結果を表1に示す。
基材をCOPフィルム(日本ゼオン株式会社製「ZF-14-23」)から保護層付きポリエチレンテレフタラート(以下、保護層付きPETと記載することがある)に変更したこと、及び光学特性測定時にはPET基材を剥離してサンプルを作製したこと以外は、実施例1の垂直配向液晶硬化膜(A-1)の調製方法と同様にして、垂直配向液晶硬化膜(A-10)を調製した。また、実施例1と同様の方法で、光学特性測定用サンプルを作製し、位相差値、平均屈折率及び配向性を評価した。結果を表1に示す。以下、保護層付きPETの調製方法を説明する。
ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート(東亞合成株式会社製「アロニックス(登録商標)M-403」多官能アクリレート)50部と、アクリレート樹脂(ダイセルユーシービー株式会社製「エベクリル4858」)50部と、2-メチル-1[4-(メチルチオ)フェニル]-2-モリフォリノプロパン-1-オン(チバ スペシャルティケミカルズ社製「イルガキュア(登録商標)907」)3部とをイソプロパノール250部に溶解させて、溶液を調製した。得られた溶液を保護層形成用組成物とした。
バーコーターを用いて、PETフィルム(膜厚38μm)上に保護層形成用組成物を塗布し、塗布膜を形成した。塗布膜を50℃で1分間乾燥させ、乾燥被膜を形成した。高圧水銀ランプ(ウシオ電機株式会社製「ユニキュアVB-15201BY-A」)を用いて、窒素雰囲気下及び波長365nmにおける積算光量400mJ/cm2の条件で、紫外線を乾燥被膜に照射した。その結果、アクリル樹脂からなる保護層付きPETを形成した。尚、実施例1に記載の光学特性測定方法に準じて、粘着剤を介してガラスへ貼合し、PETフィルムを剥離した後に保護層の波長550nmにおける位相差値を測定したところ1nm以下であり、光学的等方フィルムであることを確認した。また、形成した保護層の膜厚をエリプソメータで測定したところ2μmであった。
実施例1の液晶化合物の組成を液晶化合物A/液晶化合物B=90%/10%から液晶化合物(A)-2 100%に変更した以外は、実施例1の組成物(A-1)及び垂直配向液晶硬化膜(A-1)の調製方法と同様にして、それぞれ実施例11の組成物(A-11)及び垂直配向液晶硬化膜(A-11)を作製した。液晶化合物(A)-2は、特開2016-81035号公報を参考にして調製した。液晶化合物(A)-2は、下記式(A)-2で表される。また、実施例1と同様の方法で、測定用サンプルを作製し、位相差値、平均屈折率及び配向性を評価した。更に、液晶化合物(A)-2の極大吸収波長及び最大吸光度の比も実施例1と同様にして算出した。結果を表1に示す。
実施例1の液晶化合物の組成を液晶化合物A/液晶化合物B=90%/10%から液晶化合物(A)-3 100%に変更した以外は、実施例1の組成物(A-1)及び垂直配向液晶硬化膜(A-1)の調製方法と同様にして、それぞれ実施例12の組成物(A-12)及び垂直配向液晶硬化膜(A-12)を作製した。液晶化合物(A)-3は、国際特許公開2015/025793号公報を参考にして調製した。液晶化合物(A)-3は、下記式(A)-3で表される。また、実施例1と同様の方法で、光学特性測定用サンプルを作製し、位相差値、平均屈折率及び配向性を評価した。更に、液晶化合物(A)-3の極大吸収波長及び最大吸光度の比も実施例1と同様にして算出した。結果を表1に示す。
実施例1の液晶化合物の組成を液晶化合物A/液晶化合物B=90%/10%から液晶化合物(A)-4 100%に変更した以外は、実施例1の組成物(A-1)及び垂直配向液晶硬化膜(A-1)の調製方法と同様にして、それぞれ実施例11の組成物(A-13)及び垂直配向液晶硬化膜(A-13)を作製した。液晶化合物(A)-4は、特開2011-207765号公報を参考にして調製した。液晶化合物(A)-4は、下記式(A)-4で表される。また、実施例1と同様の方法で、光学特性測定用サンプルを作製し、位相差値、平均屈折率及び配向性を評価した。更に、液晶化合物(A)-4の極大吸収波長及び最大吸光度の比も実施例1と同様にして算出した。結果を表1に示す。
実施例1の液晶化合物の組成を液晶化合物A/液晶化合物B=90%/10%から液晶化合物(A)-5 100%に変更した以外は、実施例1の組成物(A-1)及び垂直配向液晶硬化膜(A-1)の調製方法と同様にして、それぞれ実施例14の組成物(A-14)及び垂直配向液晶硬化膜(A-14)を作製した。液晶化合物(A)-5は、特開2010-31223号公報を参考にして調製した。液晶化合物(A)-5は、下記式(A)-5で表される。また、実施例1と同様の方法で、光学特性測定用サンプルを作製し、位相差値、平均屈折率及び配向性を評価した。更に、液晶化合物(A)-5の極大吸収波長及び最大吸光度の比も実施例1と同様にして算出した。結果を表1に示す。
実施例1のシラン化合物を3-トリエトキシシリル-N-(1,3-ジメチル-ブチリデン)プロピルアミン(信越化学工業株式会社製「KBE-9103」)から3-グリシドキシプロピルトリエトキシシラン(信越化学工業株式会社製「KBE-403」へ変更した以外は、実施例1の組成物(A-1)及び垂直配向液晶硬化膜(A-1)の調製方法と同様にして、それぞれ実施例15の組成物(A-15)及び垂直配向液晶硬化膜(A-15)を作製した。また、実施例1と同様の方法で、光学特性測定用サンプルを作製し、位相差値、平均屈折率及び配向性を評価した。結果を表1に示す。
〔偏光フィルムAの製造〕
ポリビニルアルコールフィルム(平均重合度約2,400、ケン化度99.9モル%以上、厚さ75μm)を、30℃の純水に浸漬した後、ヨウ素/ヨウ化カリウム/水の質量比が0.02/2/100の水溶液に30℃で浸漬してヨウ素染色を行った(ヨウ素染色工程)。ヨウ素染色工程を経たポリビニルアルコールフィルムを、ヨウ化カリウム/ホウ酸/水の質量比が12/5/100の水溶液に、56.5℃で浸漬してホウ酸処理を行った(ホウ酸処理工程)。ホウ酸処理工程を経たポリビニルアルコールフィルムを8℃の純水で洗浄した後、65℃で乾燥して、ポリビニルアルコールにヨウ素が吸着配向している偏光子(延伸後の厚さ27μm)を得た。この際、ヨウ素染色工程とホウ酸処理工程において延伸を行った。かかる延伸におけるトータル延伸倍率は5.3倍であった。得られた偏光子と、ケン化処理されたトリアセチルセルロースフィルム(コニカミノルタ製「KC4UYTAC」40μm)とを水系接着剤を介してニップロールで貼り合わせた。得られた貼合物の張力を430N/mに保ちながら、60℃で2分間乾燥して、片面に保護フィルムとしてトリアセチルセルロースフィルムを有する偏光フィルムAを得た。なお、前記水系接着剤は水100部に、カルボキシル基変性ポリビニルアルコール(クラレ製「クラレポバール KL318」)3部と、水溶性ポリアミドエポキシ樹脂(住化ケムテックス製「スミレーズレジン650」、固形分濃度30%の水溶液)1.5部とを添加して調製した。
得られた偏光フィルムAについて光学特性の測定を行った。測定は上記で得られた偏光フィルムAの偏光子面を入射面として分光光度計(日本分光製「V7100」)にて実施した。偏光フィルムの吸収軸はポリビニルアルコールの延伸方向と一致しており、得られた偏光フィルムの視感度補正単体透過率は42.1%、視感度補正偏光度は99.996%、単体色相aは-1.1、単体色相bは3.7であった。
下記構造の光配向性材料(重量平均分子量:30000)5部と、溶媒としてのシクロペンタノン95部とを混合し、得られた混合物を80℃で1時間攪拌することにより、水平配向膜形成用組成物を得た。
液晶化合物A、及び液晶化合物Bを質量比90:10で混合し、混合物を得た。得られた混合物100質量部に対して、レベリング剤(DIC社製「F-556」)1.0部と、重合開始剤としての2-ジメチルアミノ-2-ベンジル-1-(4-モルホリノフェニル)ブタン-1-オン(BASFジャパン株式会社製「イルガキュア(登録商標)369(Irg369)」)6部とを添加した。また、固形分濃度が13%となるようにN-メチル-2-ピロリドン(NMP)を添加した。80℃で1時間攪拌することにより、水平配向液晶硬化膜A形成用組成物を得た。
COPフィルム(日本ゼオン株式会社製「ZF-14-50」)上にコロナ処理を実施した。その後、バーコーターを用いて、水平配向膜形成用組成物を塗布し、塗布膜を形成した。塗布膜を80℃で1分間乾燥させ、乾燥被膜を形成した。偏光UV照射装置(ウシオ電機株式会社製「SPOT CURE SP-9」)を用いて、波長313nmにおける積算光量100mJ/cm2及び軸角度45°の条件で偏光UV露光を実施して水平配向膜を得た。得られた水平配向膜の膜厚をエリプソメータで測定したところ、100nmであった。
基材、水平配向膜及び水平配向液晶硬化膜Aからなる積層体を粘着剤を介してガラスに貼合した後、基材であるCOPフィルムを剥離した。これによりRe測定用の水平配向液晶硬化膜Aを得た。測定機(王子計測機器株式会社製「KOBRA-WPR」)を用いて、水平配向液晶硬化膜Aの面内位相差値ReA(λ)を測定した。各波長(450nm、550nm、及び650nm)における位相差値ReA(λ)を測定結果は、ReA(450)=121nm、ReA(550)=142nm、ReA(650)=146nm、及びReA(450)/ReA(550)=0.85であった。
上記方法にて製造した水平配向液晶硬化膜A、及び実施例1の方法で作製した垂直配向液晶硬化膜(A-1)を粘着剤(リンテック社製感圧式粘着剤 15μm)を介して貼合し、水平配向液晶硬化膜Aと垂直配向液晶硬化膜(A-1)とを含む積層体を作製した。更に、同積層体から基材として使用しているCOPフィルムを1枚剥離し、粘着剤を介してガラスと貼合し、位相差値測定用の積層体を得た。COPフィルム及び水平配向膜に位相差がないことを確認した上で、位相差値測定用の積層体の正面方向の位相差値R0(λ)、及び水平配向液晶硬化膜Aの進相軸を中心として40°傾斜させた時の位相差値R40(λ)(λ=450nm及び550nm)を測定機(王子計測機器株式会社製「KOBRA-WPR」)を用いて測定した。測定結果を表2に示す。得られたR0(λ)及びR40(λ)(λ=450nm及び550nm)の値から|R0(550)-R40(550)|、|R0(450)-R40(450)|、及び|{R0(450)-R40(450)}-{R0(550)-R40(550)}|を算出した。結果を表3に示す。
上記方法にて作製した積層体(水平配向液晶硬化膜Aと垂直配向液晶硬化膜(A-1)とを含む積層体)と偏光フィルムAとを、偏光フィルムAの吸収軸と水平配向液晶硬化膜Aの遅相軸との成す角度が45°となるように粘着剤を介して貼合し、基材を剥離して光学補償機能付き楕円偏光板を作製した。その後、粘着剤を介してアルミホイルに貼合し、仰角45°、方位角0~360°方向から楕円偏光板の斜方反射色相を目視で観察した。目視での観察結果から下記評価基準に基づいて斜方反射色相を評価した。結果を表3に示す。
(評価基準)
A(良い):目視で黒色が確認される。
B(悪い):目視で明らかな着色が確認される。
垂直配向液晶硬化膜の膜厚を変更することでRthC(450)、及びRthC(550)の値を表2に記載のように変更したこと以外は、実施例16と同様に位相差値測定、斜方反射色相確認を実施した。結果を表2及び表3に示す。
偏光フィルムAを、以下に示す方法で作製した水平方向に配向した水平配向液晶硬化膜Bと二色性色素とを含む偏光フィルムBへ変更した以外は、実施例16と同様に位相差値の測定、及び斜方反射色相の評価を実施した。結果を表2及び表3に示す。
下記の成分を混合し、80℃で1時間攪拌することで、重合性液晶化合物(B)と二色性色素とを含む偏光フィルムB形成用組成物を得た。二色性色素には、特開2013-101328号公報の実施例に記載のアゾ系色素を用いた。重合性液晶化合物(B)としての式(1-6)及び(1-7)で示される重合性液晶化合物は、lub et al., Recl.Trav.Chim.Pays-Bas, 115, 321-328(1996)に記載の方法に従って製造した。
重合性液晶化合物(B):
二色性色素1:
ポリアゾ色素;化合物(1-8) 2.5部
2-ジメチルアミノ-2-ベンジル-1-(4-モルホリノフェニル)ブタン-1-オン(イルガキュア369;チバスペシャルティケミカルズ社製) 6部
レベリング剤;
ポリアクリレート化合物(BYK-Chemie社製「BYK-361N」)
1.2部
溶剤;o-キシレン 250部
(水平配向膜の作製)
トリアセチルセルロースフィルム(TAC)(コニカミノルタ社製「KC4UY」)上にコロナ処理を実施した。次いで、バーコーターを用いて、コロナ処理を施したTAC表面に水平配向膜形成用組成物を塗布し、塗布膜を形成した。塗布膜を80℃で1分間乾燥させて、乾燥被膜を形成した。偏光UV照射装置(ウシオ電機株式会社製「SPOT CURE SP-7」)を用いて、積算光量100mJ/cm2及び軸角度90°の条件で乾燥被膜に対して偏光UV露光を実施して水平配向膜を得た。得られた水平配向膜の膜厚をエリプソメータで測定したところ、150nmであった。
更に、バーコーターを用いて、偏光フィルムB形成用組成物を水平配向膜に塗布し、塗布膜を形成した。その後、120℃に設定した乾燥オーブンで1分間塗布膜を乾燥させた。その結果、重合性液晶化合物(B)及び二色性色素が配向した乾燥塗膜を得た。この乾燥塗膜を室温(25℃)まで自然冷却した後に高圧水銀ランプ(ウシオ電機株式会社製「ユニキュアVB―15201BY-A」)を用いて、窒素雰囲気下、波長365nm、及び波長365nmにおける積算光量1000mJ/cm2の条件で、紫外線を照射することにより重合性液晶化合物(B)を重合して、二色性色素を含む水平配向液晶硬化膜Bを有する偏光フィルムBを作製した。
得られた偏光フィルムBの偏光度、及び単体透過率は以下のように測定した。透過軸方向の透過率(T1)及び吸収軸方向の透過率(T2)を、分光光度計(島津製作所株式会社製「UV-3150」)に偏光子付フォルダーをセットした装置を用いて、ダブルビーム法により2nmステップ380~680nmの波長範囲で測定した。下記式(p)及び(q)を用いて、各波長における単体透過率、及び偏光度を算出した。さらに、日本工業規格JIS Z 8701の2度視野(C光源)により視感度補正を行い、視感度補正単体透過率(Ty)及び視感度補正偏光度(Py)を算出したところ、単体透過率は42%、偏光度は97%であり、偏光フィルムとして有用な値であることを確認した。
単体透過率(%)=(T1+T2)/2・・・(p)
偏光度(%)={(T1-T2)/(T1+T2)}×100・・・(q)
以下に示す垂直配向膜及び垂直配向液晶硬化膜を作製したこと以外は、実施例16と同様にサンプルを作製し、位相差値の測定及び斜方反射色相の評価を実施した。結果を表2及び表3に示す。
0.5%のポリイミド(日産化学工業株式会社製「サンエバーSE-610」)、72.3%のN-メチル-2-ピロリドン、18.1%の2-ブトキシエタノール、9.1%のエチルシクロヘキサン、及び0.01%のDPHA(新中村化学製)を混合して、垂直配向膜形成用組成物(B)を作製した。
下記式(LC242)に示す液晶化合物LC242:PaliocolorLC242(BASF社 登録商標)に対して、レベリング剤(DIC社製「F-556」)0.1部と、重合開始剤Irg369 3部とを添加し、固形分濃度が13%となるようにシクロペンタノンを添加して、これらを混合し、垂直配向液晶硬化膜形成用組成物(B)を得た。
液晶化合物LC242:PaliocolorLC242(BASF社登録商標)
基材としてのCOPフィルム(日本ゼオン株式会社「ZF-14-23」)に対してコロナ処理を実施した。バーコーターを用いて、コロナ処理を実施したCOPフィルムにバーコーターを用いて、垂直配向膜形成用組成物(B)を塗布し、塗布膜を形成した。塗布膜を80℃で1分間乾燥させ、垂直配向膜を得た。得られた垂直配向膜の膜厚をエリプソメータで測定したところ、0.2μmであった。続いて、作製した垂直配向膜上に垂直配向液晶硬化膜形成用組成物(B)を塗布し、塗布膜を形成した。塗布膜を80℃で1分乾燥させ、乾燥被膜を形成した。その後、高圧水銀ランプ(ウシオ電機株式会社製「ユニキュアVB-15201BY-A」)を用いて、窒素雰囲気下、及び波長365nmにおける積算光量500mJ/cm2の条件で乾燥被膜に紫外線を照射して、垂直配向液晶硬化膜を形成した。得られた垂直配向液晶硬化膜の膜厚は0.5μmであった。
Claims (17)
- 下記式(I)-1:
[式(I)-1中、Arは、2つ以上の環構造を有する2価の基を表し、該2つ以上の環構造のうちの1つが6員環であり、該6員環の1位及び4位でL1及びL2と結合し、
L1及びL2は、それぞれ独立に、単結合又は二価の連結基を表し、
G1及びG2は、それぞれ独立に、二価の芳香族基又は二価の脂環式炭化水素基を表し、該二価の芳香族基及び該二価の脂環式炭化水素基に含まれる水素原子は、それぞれ独立に、ハロゲン原子、炭素数1~4のアルキル基、炭素数1~4のフルオロアルキル基、炭素数1~4のアルコキシ基、シアノ基、又はニトロ基で置換されていてもよく、該二価の芳香族基及び該二価の脂環式炭化水素基に含まれる炭素原子は、それぞれ独立に、酸素原子、硫黄原子、又は窒素原子で置換されていてもよく、
*は結合手を表す]
で表される構造を有する1種以上の液晶化合物と、非イオン性シラン化合物及びイオン性化合物とを含む組成物の硬化物である垂直配向液晶硬化膜と、前記垂直配向液晶硬化膜の面内方向に対して水平方向に配向したフィルムとを備える積層体であって、
前記組成物に含まれる液晶化合物が液晶硬化膜の面内方向に対して垂直方向に配向しており、
前記非イオン性シラン化合物は、その分子内に少なくとも一つのアルコキシシリル基と、エポキシ基、アミノ基、イソシアヌレート基、メルカプト基、カルボキシ基、及びヒドロキシ基から選択される少なくとも一つの極性基を有するシランカップリング剤であり、
前記イオン性化合物は、全て非金属元素からなり、カチオン部位の分子構造中にSi元素又はF元素を有し、下記式(10)を満たし、
5<M<16・・・(10)
[式(10)中、Mは下記式(11):
M=(プラスの電荷を有する原子上に直接結合される置換基の内、分子鎖末端までの共有結合数が最も多い置換基の、プラスの電荷を有する原子から分子鎖末端までの共有結合数)÷(プラスの電荷を有する原子の数)・・・(11)
で表される]
前記垂直配向液晶硬化膜は下記関係式(1):
-150nm≦RthC(550)≦-30nm・・・(1)
[関係式(1)中、RthC(550)は垂直配向液晶硬化膜の波長550nmにおける厚み方向の位相差値を示す]
を満たし、
前記積層体が下記関係式(4)、(5)、(6)を満たす、積層体。
|R0(550)-R40(550)|≦10nm・・・(4)
[関係式(4)中、R0(550)は、波長550nmにおける積層体の面内位相差値を示し、R40(550)は、前記垂直配向液晶硬化膜の面内方向に対して水平方向に配向したフィルムの進相軸方向周りで40°回転させた時の、波長550nmにおける位相差値を示す]
|R0(450)-R40(450)|≦10nm・・・(5)
[関係式(5)中、R0(450)は波長450nmにおける積層体の面内位相差値を示し、R40(450)は、前記垂直配向液晶硬化膜の面内方向に対して水平方向に配向したフィルムの進相軸方向周りで40°回転させた時の、波長450nmにおける位相差値を示す]
|{R0(450)-R40(450)}-{R0(550)-R40(550)}|≦3nm・・・(6)
[関係式(6)中、R0(450)は波長450nmにおける積層体の面内位相差値を示し、R0(550)は波長550nmにおける積層体の面内位相差値を示し、R40(450)は、前記垂直配向液晶硬化膜の面内方向に対して水平方向に配向したフィルムの進相軸方向周りで40°回転させた時の、波長450nmにおける位相差値を示し、R40(550)は、前記垂直配向液晶硬化膜の面内方向に対して水平方向に配向したフィルムの進相軸方向周りで40°回転させた時の、波長550nmにおける位相差値を示す] - 前記式(I)-1で表される構造を有する1種以上の液晶化合物が波長260nm以上400nm以下の領域に極大吸収を有する、請求項1に記載の積層体。
- 前記式(I)-1で表される構造を有する液晶化合物は、下記式(I)-2:
[式(I)-2中、Arは、2つ以上の環構造を有する2価の基を表し、該2つ以上の環構造のうちの1つが6員環であり、該6員環の1位及び4位でL1及びL2と結合し、
L1、L2、及びB1は、それぞれ独立に、単結合又は二価の連結基を表し、
G1、G2、及びG3は、それぞれ独立に、二価の芳香族基又は二価の脂環式炭化水素基を表し、該二価の芳香族基及び該二価の脂環式炭化水素基に含まれる水素原子は、それぞれ独立に、ハロゲン原子、炭素数1~4のアルキル基、炭素数1~4のフルオロアルキル基、炭素数1~4のアルコキシ基、シアノ基、又はニトロ基で置換されていてもよく、該二価の芳香族基及び該二価の脂環式炭化水素基に含まれる炭素原子は、それぞれ独立に、酸素原子、硫黄原子、又は窒素原子で置換されていてもよく、
*は結合手を表す]
で表される構造を有する液晶化合物である、請求項1又は請求項2に記載の積層体。 - 前記式(I)-1で表される構造を有する液晶化合物は、下記式(I)-3:
[式(I)-3中、Arは、2つ以上の環構造を有する2価の基を表し、該2つ以上の環構造のうちの1つが6員環であり、該6員環の1位及び4位でL1及びL2と結合し、
L1、L2、B1、及びB2は、それぞれ独立に、単結合又は二価の連結基を表し、
G1、G2、G3、及びG4は、それぞれ独立に、二価の芳香族基又は二価の脂環式炭化水素基を表し、該二価の芳香族基及び該二価の脂環式炭化水素基に含まれる水素原子は、それぞれ独立に、ハロゲン原子、炭素数1~4のアルキル基、炭素数1~4のフルオロアルキル基、炭素数1~4のアルコキシ基、シアノ基、又はニトロ基で置換されていてもよく、該二価の芳香族基及び該二価の脂環式炭化水素基に含まれる炭素原子は、それぞれ独立に、酸素原子、硫黄原子、又は窒素原子で置換されていてもよく、
*は結合手を示す]
で表される液晶化合物である、請求項1~3のいずれかに記載の積層体。 - 前記液晶化合物は、重合性基を1つ以上有する、請求項1~4のいずれかに記載の積層体。
- 前記イオン性化合物の分子量が100以上10,000以下である、請求項1~5のいずれかに記載の積層体。
- 垂直配向液晶硬化膜が、下記関係式(2):
RthC(450)/RthC(550)≦1・・・(2)
[関係式(2)中、RthC(450)は垂直配向液晶硬化膜の波長450nmにおける厚み方向の位相差値を示し、RthC(550)は垂直配向液晶硬化膜の波長550nmにおける厚み方向の位相差値を示す]
を満たす、請求項1~6のいずれかに記載の積層体。 - 基材をさらに備え、前記垂直配向液晶硬化膜が前記基材と隣接している、請求項1~7のいずれかに記載の積層体。
- 垂直配向液晶硬化膜の面内方向に対して水平方向に配向したフィルムが、下記関係式(3):
ReA(450)/ReA(550)≦1・・・(3)
[関係式(3)中、ReA(450)は前記垂直配向液晶硬化膜の面内方向に対して水平方向に配向したフィルムの波長450nmにおける面内位相差値を示し、ReA(550)は前記垂直配向液晶硬化膜の面内方向に対して水平方向に配向したフィルムの波長550nmにおける面内位相差値を示す]
を満たす、請求項1~8のいずれかに記載の積層体。 - 前記垂直配向液晶硬化膜の面内方向に対して水平方向に配向したフィルムが水平配向液晶硬化膜である、請求項1~9のいずれかに記載の積層体。
- 請求項1~10のいずれかに記載の積層体と、偏光フィルムとを含む、楕円偏光板。
- 前記垂直配向液晶硬化膜の面内方向に対して水平方向に配向したフィルムが水平配向液晶硬化膜である、請求項11に記載の楕円偏光板。
- 前記水平方向に配向したフィルムの遅相軸と、偏光フィルムの吸収軸との成す角が45±5°である、請求項11又は請求項12に記載の楕円偏光板。
- 前記偏光フィルムは、偏光フィルムのフィルム面内に対して液晶化合物が水平方向に配向した水平配向液晶硬化膜を含み、該水平配向液晶硬化膜が二色性色素を含む、請求項11~13のいずれかに記載の楕円偏光板。
- 前記二色性色素はアゾ基を有する、請求項14に記載の楕円偏光板。
- 前記偏光フィルムを構成する水平配向液晶硬化膜は、液晶化合物が膜の面内方向に対して水平方向に配向したスメクチック相の状態で硬化した硬化膜である、請求項14又は請求項15に記載の楕円偏光板。
- 請求項11~16のいずれかに記載の楕円偏光板を含む、有機EL表示装置。
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