JP7297425B2 - 現像装置、プロセスカートリッジ及び画像形成装置 - Google Patents
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Description
電子写真プロセスを用いて画像を形成する方法は、現在様々な分野で利用されており、高速化と高画質化を始めとする性能の向上が求められている。高速化と高画質化の両立を行うためには、トナーの帯電量を増やすことと、寿命を通してそのトナーの帯電量を維持することが必要である。
また、トナーの主たる帯電手段は摩擦によるため、トナーの耐摩擦性が向上すれば、帯電付与部材とのシェア(摩擦機会や摩擦力)を増やすことができ、トナーの帯電量を増やすことに繋がる。
ここで、現像耐久性および保存安定性に優れたトナーとして、特許文献1では有機ケイ素重合体を含有する表層を有するトナーが開示されている。
表面に現像剤を担持する現像剤担持体と、
前記現像剤担持体の表面に当接して前記現像剤担持体の表面へ前記現像剤を供給する供給部材と、
前記現像剤担持体の表面に当接して前記現像剤担持体の表面に担持される前記現像剤を規制する規制部材と、を備える現像装置であって、
前記現像剤は、トナー粒子を有するトナーを含有し、
前記トナーは、最大荷重2.0×10-4Nの条件で測定した時のマルテンス硬度が、200MPa以上1100MPa以下であり、
前記トナー粒子は、有機ケイ素重合体を含有する表層を有し、
前記有機ケイ素重合体のケイ素原子に直接結合している炭素原子が、ケイ素原子1個当たり、平均1個以上3個以下であり、
前記規制部材における前記現像剤担持体の表面に対する圧接圧をN(gf/mm)とし、前記供給部材における前記現像剤担持体の表面に対する圧接圧をD(gf/mm)とした場合に、
D+2×N-6≧0、
1.5≦N≦4.5、
2.0≦D≦4.5
であることを特徴とする。
上記目的を達成するため、本発明のプロセスカートリッジは、
画像形成装置の装置本体に着脱可能なプロセスカートリッジであって、
本発明の現像装置と、
前記現像装置によって現像される潜像が形成される像担持体と、
を備えることを特徴とする。
上記目的を達成するため、本発明の画像形成装置は、
記録材に画像を形成する画像形成装置であって、
本発明の現像装置と、
前記現像装置によって現像される潜像が形成される像担持体と、
を備え、
前記潜像が現像されて前記像担持体に形成された現像剤像が記録材に転写されることを特徴とする。
トナー粒子が有機ケイ素重合体を含有する表層を有する場合、式(1)で表される構造を有することが好ましい。
R-SiO3/2 式(1)
(Rは、炭素数が1以上、6以下の炭化水素基を示す。)
合体としてのSi原子とO原子を考えると、Si原子2個でO原子3個を有することになるため、-SiO3/2と表現される。この有機ケイ素重合体の-SiO3/2構造は、多数のシロキサン結合で構成されるシリカ(SiO2)と類似の性質を有することが考えられる。従って、従来の有機樹脂により表層形成されたトナーに比べて無機物に近い構造のため、マルテンス硬度を高くすることが可能であると考えられる。
式(1)で表される構造において、Rは、炭素数が1以上、6以下の炭化水素基であることが好ましい。これにより帯電量が安定しやすい。特に環境安定性に優れている、炭素数が1以上、5以下の脂肪族炭化水素基、又はフェニル基が好ましい。
本発明において、上記Rは、炭素数が1以上、3以下の炭化水素基であることが、帯電性のさらなる向上のためにより好ましい。帯電性が良好であると、転写性が良く転写残トナーが少ないためドラム、帯電部材及び転写部材の汚染が良化する。
炭素数が1以上、3以下の炭化水素基としては、メチル基、エチル基、プロピル基、又はビニル基が好ましく例示できる。環境安定性と保存安定性の観点から、より好ましくは、Rはメチル基である。
この有機ケイ素重合体を含有する表層をトナー粒子に設けることによって、環境安定性が向上し、かつ、長期使用時におけるトナーの性能低下が生じにくく、保存安定性に優れたトナーを得ることができる。
トナー粒子の表層の有機ケイ素重合体は、下記式(Z)で表される構造を有する有機ケイ素化合物の縮重合物であることが好ましい。
R1の炭化水素基(好ましくはアルキル基)により疎水性を向上することができ、環境安定性に優れたトナー粒子を得ることができる。また、炭化水素基として芳香族炭化水素基であるアリール基、例えばフェニル基を用いることもできる。R1の疎水性が大きい場
合、様々な環境において帯電量変動が大きくなる傾向を示すことから、環境安定性を鑑みてR1は、炭素数が1以上、3以下の炭化水素基であることが好ましく、メチル基であることがより好ましい。
本発明に用いられる有機ケイ素重合体を得るには、上記に示す式(Z)中のR1を除く一分子中に3つの反応基(R2、R3及びR4)を有する有機ケイ素化合物(以下、三官能性シランともいう)を1種又は複数種を組み合わせて用いるとよい。
有機ケイ素重合体の含有量が0.5質量%以上であることで、表層の表面自由エネルギーを更に小さくすることができ、流動性が向上し、部材汚染やカブリの発生を抑制することができる。10.5質量%以下であることで、チャージアップを発生し難くすることができる。有機ケイ素重合体の含有量は有機ケイ素重合体形成に用いる有機ケイ素化合物の種類及び量、有機ケイ素重合体形成時のトナー粒子の製造方法、反応温度、反応時間、反応溶媒及びpHによって制御することができる。
トナー粒子は、結着樹脂を含有する。結着樹脂は特段限定されず、従来公知のものを用いることができる。ビニル系樹脂、ポリエステル樹脂などが好ましい。
トナー粒子の製造方法は公知の手段を用いることができ、混練粉砕法や湿式製造法を用いることができる。粒子径の均一化や形状制御性の観点からは湿式製造法を好ましく用いることができる。さらに、湿式製造法には懸濁重合法、溶解懸濁法、乳化重合凝集法、乳化凝集法などを挙げることができる。
造粒工程における水系媒体は分散安定剤を含有していることが、トナー粒子の粒径制御
、粒度分布のシャープ化、製造過程におけるトナー粒子の合一を抑制するために好ましい。
分散安定剤としては、一般的に立体障害による反発力を発現させる高分子と、静電気的な反発力で分散安定化を図る難水溶性無機化合物とに大別される。難水溶性無機化合物の微粒子は、酸やアルカリにより溶解するため、重合後に酸やアルカリで洗浄することにより溶解させて容易に除去することができるため、好適に用いられる。
重合工程では容器内の温度分布が均一になる様に攪拌操作を行うことが好ましい。重合開始剤を添加する場合、任意のタイミングと所要時間で行うことができる。また、所望の分子量分布を得る目的で重合反応後半に昇温してもよく、さらに、未反応の重合性単量体、副生成物などを系外に除去するために反応後半、または反応終了後に、一部水系媒体を蒸留操作により留去してもよい。蒸留操作は常圧又は減圧下で行うことができる。
硬度とは、物体の表面又は表面近傍の機械的性質の一つであり、異物によって変形や傷を与えられようとするときの、物体の変形しにくさ、物体の傷つきにくさであり、様々な測定方法や定義が存在する。例えば測定方法は測定領域の広さによって使い分けられ、測定領域が10μm以上の場合にはビッカース法、10μm以下の場合にはナノインデンテーション法、1μm以下の場合にはAFMなどと使い分けられることが多い。定義としては、例えば押し込み硬さとしてはブリネル硬度やビッカース硬度、引っ掻き硬さとしてはマルテンス硬度、反発硬さとしてはショア硬度などが使い分けられている。
果を発現するための硬度の規定として、引っ掻き硬さを表すマルテンス硬度が適当であった。これは、トナーが現像機内で金属や外添剤などの硬い物質に引っ掻かれることに対する強さを表し得るのが引っ掻き硬さであるためと考えている。
試験モード :負荷-除荷試験
試験荷重 :20.000mgf(=2.0×10-4N)
分割数:1000step
ステップインターバル:10msec
トナーの最大荷重2.0×10-4Nの条件で測定したときのマルテンス硬度を200MPa以上1100MPa以下に調整することにより、従来のトナーよりも現像部におけるトナーの耐摩耗性を大幅に向上させることが可能となった。それにより、高速高画質化のためのプロセス設計の自由度を上げることが可能となった。
つまり、規制ブレードニップ幅増、現像ローラ回転速度増、キャリア混合撹拌速度増など選択の幅が広がる。その結果、部材削れ起因による現像スジを抑制しつつ、帯電量を維持することができた。したがって、濃度ムラの発生を抑制できた。
一方、当該マルテンス硬度が1100MPaよりも高い場合、現像ブレードや現像ローラを傷つけてしまい、現像スジが発生した。当該マルテンス硬度の好ましい値は1000MPa以下であり、より好ましい値は900MPa以下である。
最大荷重2.0×10-4Nの条件で測定する時のマルテンス硬度を200MPa以上1100MPa以下に調整するための手段は特に限定されない。ただし、当該硬度は一般的なトナーに用いられている有機樹脂の硬さに比べて大幅に硬いため、硬度を上げるために通常行われている手段では達成が困難である。例えば、ガラス転移温度の高い樹脂設計にする手段、樹脂分子量を上げる手段、熱硬化する手段、表層にフィラーを添加する手段などでは達成が難しい。
上記特定の硬度範囲に調整するための1つの手段として、例えば、適切な硬度を持つ無機物などの物質でトナー粒子に表層を形成させ、更にその化学構造やマクロ構造を適切な硬度を持つ様に制御する方法が挙げられる。
具体的な例示として、上記特定の硬度を持ち得る物質としては有機ケイ素重合体が挙げられ、材料の選択として有機ケイ素重合体のケイ素原子に直接結合している炭素原子の数や炭素鎖長などによって硬度を調整することが可能である。
トナー粒子が、有機ケイ素重合体を含有する表層を有し、該有機ケイ素重合体のケイ素原子に直接結合している炭素原子の数が、ケイ素原子1個当たり、平均1個以上3個以下(好ましくは1個以上2個以下、より好ましくは1個)であると、上記特定の硬度に調整しやすいため好ましい。
も反応が進みにくいpHを中心として、±0.5以内が好ましい。
一方、有機ケイ素化合物は加水分解処理を行ったものを用いることが好ましい。例えば、有機ケイ素化合物の前処理として別容器で加水分解しておく。加水分解の仕込み濃度は有機ケイ素化合物の量を100質量部とした場合、イオン交換水やRO水などイオン分を除去した水40質量部以上500質量部以下が好ましく、より好ましくは水100質量部以上400質量部以下である。加水分解の条件としては、好ましくはpHが2~7、温度が15~80℃、時間が30~600分である。
細孔電気抵抗法による精密粒度分布測定装置(商品名:コールター・カウンター Multisizer 3)と、専用ソフト(商品名:ベックマン・コールター Multisizer 3 Version3.51、ベックマン・コールター社製)を用いた。アパーチャー径は100μmを用い、実効測定チャンネル数2万5千チャンネルで測定し、測定データの解析を行い、算出した。測定用の電解水溶液は、特級塩化ナトリウムをイオン交換水に溶解して濃度が約1質量%となるようにしたもの、ベックマン・コールター社製のISOTON II(商品名)を使用した。なお、測定、解析を行う前に、以下のように前記専用ソフトの設定を行った。
専用ソフトの「パルスから粒径への変換設定画面」において、ビン間隔を対数粒径に、粒径ビンを256粒径ビンに、粒径範囲を2μm以上60μm以下に設定した。
(1)Multisizer 3専用のガラス製250mL丸底ビーカーに前記電解水溶液約200mLを入れ、サンプルスタンドにセットし、スターラーロッドの撹拌を反時計回りで24回転/秒にて行った。そして、解析ソフトの「アパーチャーチューブのフラッシュ」機能により、アパーチャーチューブ内の汚れと気泡を除去しておいた。
(2)ガラス製の100mL平底ビーカーに前記電解水溶液約30mLを入れた。ここにコンタミノンN(商品名)(精密測定器洗浄用中性洗剤の10質量%水溶液、和光純薬工業(株)製)をイオン交換水で3質量倍に希釈した希釈液を約0.3mL加えた。
(3)発振周波数50kHzの発振器2個を、位相を180度ずらした状態で内蔵し、電
気的出力120Wの超音波分散器(商品名:Ultrasonic Dispersion System Tetora150、日科機バイオス(株)製)の水槽内にイオン交換水所定量とコンタミノンN(商品名)を約2mL添加した。
(4)前記(2)のビーカーを前記超音波分散器のビーカー固定穴にセットし、超音波分散器を作動させた。そして、ビーカー内の電解水溶液の液面の共振状態が最大となるようにビーカーの高さ位置を調整した。
(5)前記(4)のビーカー内の電解水溶液に超音波を照射した状態で、トナー(粒子)約10mgを少量ずつ前記電解水溶液に添加し、分散させた。そして、さらに60秒間超音波分散処理を継続した。なお、超音波分散にあたっては、水槽の水温が10℃以上40℃以下となる様に適宜調節した。
(6)サンプルスタンド内に設置した前記(1)の丸底ビーカーに、ピペットを用いてトナー(粒子)を分散した前記(5)の電解水溶液を滴下し、測定濃度が約5%となるように調整した。そして、測定粒子数が50000個になるまで測定を行った。
(7)測定データを装置付属の前記専用ソフトにて解析を行い、重量平均粒径(D4)を算出した。なお、専用ソフトでグラフ/体積%と設定したときの、分析/体積統計値(算術平均)画面の「平均径」が重量平均粒径(D4)である。専用ソフトでグラフ/個数%と設定したときの、「分析/個数統計値(算術平均)」画面の「平均径」が個数平均粒径(D1)である。
有機ケイ素重合体の含有量の測定は、波長分散型蛍光X線分析装置「Axios」(PANalytical社製)と、測定条件設定及び測定データ解析をするための付属の専用ソフト「SuperQ ver.4.0F」(PANalytical社製)を用いた。なお、X線管球のアノードとしてはRhを用い、測定雰囲気は真空、測定径(コリメーターマスク径)は27mm、測定時間10秒とした。また、軽元素を測定する場合にはプロポーショナルカウンタ(PC)、重元素を測定する場合にはシンチレーションカウンタ(SC)で検出した。
イオン交換水100mLにスクロース(キシダ化学製)160gを加え、湯せんをしながら溶解させ、ショ糖濃厚液を調製した。遠心分離用チューブ(容量50ml)に上記シ
ョ糖濃厚液を31gと、コンタミノンN(非イオン界面活性剤、陰イオン界面活性剤、有機ビルダーからなるpH7の精密測定器洗浄用中性洗剤の10質量%水溶液、和光純薬工業社製)を6mL入れ分散液を作製した。この分散液にトナー1.0gを添加し、スパチュラなどでトナーのかたまりをほぐした。
測定装置としては、波長分散型蛍光X線分析装置「Axios」(PANalytical社製)と、測定条件設定及び測定データ解析をするための付属の専用ソフト「SuperQ ver.4.0F」(PANalytical社製)を用いた。なお、X線管球のアノードとしてはRhを用い、測定雰囲気は真空、測定径(コリメーターマスク径)は10mm、測定時間10秒とした。また、軽元素を測定する場合にはプロポーショナルカウンタ(PC)、重元素を測定する場合にはシンチレーションカウンタ(SC)で検出した。
測定サンプルとしては、専用のプレス用アルミリング直径10mmの中に水洗後のトナー粒子と初期のトナー粒子を約1g入れて平らにならし、錠剤成型圧縮機「BRE-32」(前川試験機製作所社製)を用いて、20MPaで60秒間加圧し、厚さ約2mmに成型したペレットを用いた。
上記条件で測定を行い、得られたX線のピーク位置をもとに元素を同定し、単位時間あたりのX線光子の数である計数率(単位:cps)からその濃度を算出した。
トナー粒子中の定量方法としては、例えばケイ素量はトナー粒子100質量部に対して、例えば、シリカ(SiO2)微粉末を0.5質量部となるように添加し、コーヒーミルを用いて充分混合した。同様にして、シリカ微粉末を2.0質量部、5.0質量部となるようにトナー粒子とそれぞれ混合し、これらを検量線用の試料とした。
それぞれの試料について、錠剤成型圧縮機を用いて上記のようにして検量線用の試料のペレットを作製し、PETを分光結晶に用いた際に回折角(2θ)=109.08°に観測されるSi-Kα線の計数率(単位:cps)を測定した。この際、X線発生装置の加速電圧、電流値はそれぞれ、24kV、100mAとした。得られたX線の計数率を縦軸に、各検量線用試料中のSiO2添加量を横軸として、一次関数の検量線を得た。
次に、分析対象のトナー粒子を、錠剤成型圧縮機を用いて上記のようにしてペレットとし、そのSi-Kα線の計数率を測定した。そして、上記の検量線からトナー粒子中の有機ケイ素重合体の含有量を求めた。上記方法により算出した洗浄前のトナー粒子のケイ素量に対して、洗浄後のトナー粒子のケイ素量の比率を求め固着率(%)とした。
トナー粒子のテトラヒドロフラン(THF)不溶分は、以下のように調製した。
トナー粒子10.0gを秤量し、円筒濾紙(東洋濾紙製No.86R)に入れてソックスレー抽出器にかける。溶媒としてTHF200mLを用いて20時間抽出し、円筒濾紙中の濾物を40℃で数時間真空乾燥を行って得られたものをNMR測定用のトナー粒子のTHF不溶分とした。
なお、外添剤などでトナー粒子の表面が処理されている場合は、下記方法によって外添
剤を除去し、トナー粒子を得る。
イオン交換水100mLにスクロース(キシダ化学製)160gを加え、湯せんをしながら溶解させ、ショ糖濃厚液を調製する。遠心分離用チューブ(容量50mL)に該ショ糖濃厚液を31gと、コンタミノンN(非イオン界面活性剤、陰イオン界面活性剤、有機ビルダーからなるpH7の精密測定器洗浄用中性洗剤の10質量%水溶液、和光純薬工業社製)を6mL入れ分散液を作製する。この分散液にトナー1.0gを添加し、スパチュラなどでトナーのかたまりをほぐす。
遠心分離用チューブをシェイカーにて350spm(strokes per min)、20分間振とうする。振とう後、溶液をスイングローター用ガラスチューブ(容量50mL)に入れ替えて、遠心分離機(H-9R株式会社コクサン製)にて3500rpm、30分間の条件で分離する。この操作により、トナー粒子と外れた外添剤が分離する。トナーと水溶液が十分に分離されていることを目視で確認し、最上層に分離したトナーをスパチュラ等で採取する。採取したトナーを減圧濾過器で濾過した後、乾燥機で1時間以上乾燥し、トナー粒子を得る。この操作を複数回実施して、必要量を確保する。
トナー粒子に含有される有機ケイ素重合体における、式(1)で示される構造の確認には以下の方法を用いる。
式(1)のRで表される炭化水素基は、13C-NMRにより確認した。
≪13C-NMR(固体)の測定条件≫
装置:JEOLRESONANCE製JNM-ECX500II
試料管:3.2mmφ
試料:NMR測定用のトナー粒子のテトラヒドロフラン不溶分150mg
測定温度:室温
パルスモード:CP/MAS
測定核周波数:123.25MHz(13C)
基準物質:アダマンタン(外部標準:29.5ppm)
試料回転数:20kHz
コンタクト時間:2ms
遅延時間:2s
積算回数:1024回
当該方法にて、ケイ素原子に結合しているメチル基(Si-CH3)、エチル基(Si-C2H5)、プロピル基(Si-C3H7)、ブチル基(Si-C4H9)、ペンチル基(Si-C5H11)、ヘキシル基(Si-C6H13)またはフェニル基(Si-C6H5-)などに起因するシグナルの有無により、式(1)のRで表される炭化水素基を確認した。
トナー粒子のTHF不溶分の29Si-NMR(固体)測定を、以下の測定条件で行う。
≪29Si-NMR(固体)の測定条件≫
装置:JEOLRESONANCE製JNM-ECX500II
試料管:3.2mmφ
試料:NMR測定用のトナー粒子のテトラヒドロフラン不溶分150mg
測定温度:室温
パルスモード:CP/MAS
測定核周波数:97.38MHz(29Si)
基準物質:DSS(外部標準:1.534ppm)
試料回転数:10kHz
コンタクト時間:10ms
遅延時間:2s
積算回数:2000~8000回
上記測定後に、トナー粒子のテトラヒドロフラン不溶分の、置換基及び結合基の異なる複数のシラン成分をカーブフィティングにて下記X1構造、X2構造、X3構造、及びX4構造にピーク分離して、それぞれピーク面積を算出する。
X1構造:(Ri)(Rj)(Rk)SiO1/2 (2)
X2構造:(Rg)(Rh)Si(O1/2)2 (3)
X3構造:RmSi(O1/2)3 (4)
X4構造:Si(O1/2)4 (5)
なお、上記式(1)で示される構造をさらに詳細に確認する必要がある場合、上記13C-NMR及び29Si-NMRの測定結果と共に1H-NMRの測定結果によって同定してもよい。
<画像形成装置の全体的な概略構成>
図1を参照して、本発明の実施例に係る電子写真画像形成装置(以下、画像形成装置)の全体構成について説明する。図1は、本実施例の画像形成装置100の概略断面図である。本発明が適用可能な画像形成装置としては、電子写真方式を利用した複写機、プリンタ、ファクシミリなどが挙げられ、ここではレーザプリンタに適用した場合について説明する。本実施例の画像形成装置100は、インライン方式、中間転写方式を採用したフルカラーレーザプリンタである。画像形成装置100は、画像情報に従って、記録材(例えば、記録用紙、プラスチックシート、布など)にフルカラー画像を形成することができる。画像情報は、画像形成装置本体100Aに接続された画像読み取り装置、或いは、画像形成装置本体100Aに通信可能に接続されたパーンナルコンピュータ等のホスト機器から、画像形成装置本体100Aに入力される。
トリッジ化されて、プロセスカートリッジ7を形成している。プロセスカートリッジ7は、画像形成装置本体100Aに設けられた装着ガイド、位置決め部材などの装着手段を介して、画像形成装置100に着脱可能となっている。本実施例では、各色用のプロセスカートリッジ7は、全て同一形状を有しており、各色用のプロセスカートリッジ7内には、それぞれイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の各色のトナーが収容されている。
図2を参照して、本実施例の画像形成装置100に装着されるプロセスカートリッジ7の全体構成について説明する。本実施例では、収容しているトナーの種類(色)を除いて、各色用のプロセスカートリッジ7の構成及び動作は実質的に同一である。図2は、感光ドラム1の長手方向(回転軸線方向)に沿って見た本実施例のプロセスカートリッジ7の概略断面(主断面)図である。図2のプロセスカートリッジ7の姿勢は、画像形成装置本体に装着された状態での姿勢であり、以下でプロセスカートリッジの各部材の位置関係や方向等について記載する場合はこの姿勢における位置関係や方向等を示している。すなわち、図2における紙面の上下方向が鉛直方向に対応し、紙面の左右方向が水平方向に対応する。なお、この配置構成の設定は、画像形成装置が、通常の設置状態として、水平面に設置されることを前提とした設定である。
現像ユニット4は、現像ローラ17と、現像ブレード21と、トナー供給ローラ20と、攪拌搬送部材22と、を備える。現像ローラ17は、現像剤担持体として、トナー40を担持する。現像ブレード21は、規制部材として、現像ローラ17上に担持されるトナー40(の層厚)を規制する。トナー供給ローラ20は、現像剤供給部材として、現像ローラ17にトナー40を供給する。攪拌搬送部材22は、搬送部材として、トナー40をトナー供給ローラ20へ搬送する。現像ユニット4は、現像ローラ17、トナー供給ローラ20、撹拌搬送部材22がそれぞれ回転可能に組み付けられる枠体としての現像容器18を備える。現像容器18は、撹拌搬送部材22が配置されるトナー収容室18aと、現像ローラ17及びトナー供給ローラ20が配置される現像室18bと、トナー収容室18aと現像室18bとをトナー40の移動が可能なように互いに連通する連通口18cと、を有する。連通口18cは、トナー収容室18aと現像室18bとを仕切る仕切壁部18d(18d1~18d3)に設けられている。
区画する。仕切壁部18dは、現像枠体18内部空間を、連通口18c上方で仕切る第1壁部18d1と、連通口18c下方で仕切る第2壁部18d2と、第2壁部18d2に連なり、トナー供給ローラ20、現像ローラ17の下方で仕切る第3壁部18d3と、を有する。第1壁部18d1、第2壁部18d2は、連通口18cのトナー収容室18aから現像室18bに向かう開口方向が水平方向よりも上方に向くように、鉛直方向に対して傾斜した方向に延びている。連通口18cは、仕切壁部18dにおけるトナー供給ローラ20に対して現像ローラ17とは反対側の領域において、現像室18bにおけるトナー供給ローラ20よりも上方の空間と対向するように開口している。これにより、現像室18bの内部空間が上方に向かうほど水平方向に広がるとともに、トナー収容室18aの下方から上方に向かって攪拌搬送部材22に汲み上げられるトナー40を連通口18cが受け入れやすいように構成される。第3壁部18d3は、第2壁部18d2の下端からトナー供給ローラ20、現像ローラ17の下方を略水平方向に延びている。第3壁部18d3は、第2壁部18d2とともに、連通口18cを通過したトナー40のうち、トナー供給ローラ20や現像ローラ17からこぼれ落ちたトナー40を受けとめるような構成(トナー40の貯留槽)を形成している。この第2壁部18d2、第3壁部18d3からなる構成は、長手方向(現像ローラ17またはトナー供給ローラ20の回転軸線に沿った方向)において現像枠体18の一方の側面から他方の側面にわたって形成されている。
ここで狭小部とは、現像室18bの内部空間を区画する壁部18dの第3壁部18d3と、トナー供給ローラ20周面との対向領域において、両者の間隔が最も狭くなる部分を指す。
より具体的には、第2の空間は、トナー供給ローラ20周面と第3壁部18d3との対向空間において狭小部を境にトナー供給ローラ20の回転方向下流側に向かうほど、トナー供給ローラ20周面と第3壁部18d3との間の間隔が徐々に拡大する空間領域である。第2の空間は、狭小部よりもトナー供給ローラ20回転方向下流側において、第3壁部18d3と、これに対向するトナー供給ローラ20及び現像ローラ17の周面の領域と、現像ブレード21と、現像室18bの長手方向両側面と、によって囲まれる。
本実施例では、図2、図8等に示す断面において、第2の空間の方が第3の空間よりも広くなるように構成されている。
以上の動作が繰り返されると、第2の空間にトナー40が蓄積されていきトナー40の圧密状態を形成する。圧密状態が形成されると圧密部からトナー供給ローラ20表面、乃至は内部にトナー40が供給されるようになる。また、圧密状態の形成により、狭小部を通り抜け、第2の空間(圧密空間)から第3の空間にトナー40が移動する。そのトナー40の流れの圧力により、トナー40の一部は、連通口18c下方の第2壁部18d2の上端を乗り越え、トナー収容室18aへと戻される。
本実施例においては、(i)現像室18bとトナー収容室18aとを隔てている連通口18cの上端(第1壁部18d1における連通口18cとの境目)は、トナー供給ローラ20上端に対して上方に配置した。すなわち、図8に示すように、連通口18cの上端を通る水平線h1は、トナー供給ローラ20の上端を通る水平線h2よりも上方に位置している。
また、(ii)ニップ部Nの中心(高さ方向における中央部、又はトナー供給ローラ20と現像ローラ17の回転中心を結ぶ線と交わる位置)は、連通口18c下端に対して上方に、ニップ部Nの下端は、連通口18c下端に対して上方に配置した。すなわち、図8に示すように、ニップ部Nの中心を通る水平線h4は、連通口18cの下端(第2壁部18d2の上端(第2壁部18d2における連通口18cとの境目))を通る水平線h6よりも上方に位置している。また、ニップ部Nの下端を通る水平線h5は、連通口18cの下端を通る水平線h6よりも上方に位置している。
また、(iii)連通口18c下端(第2壁部18d2の上端)は、現像ブレード21と現像ローラ17との当接位置21cの現像ローラ17回転方向上流側の端部21bに対して上方に配置した。すなわち、図8に示すように、連通口18cの下端(第2壁部18d2の上端)を通る水平線h6は、現像ブレード21の現像ローラ17との当接位置21
cを通る水平線h7よりも上方に位置している。
また、(iv)第2の空間と第3の空間を形成する現像室18b内面のうち第3壁部18d3上面は、次のように配置した。まず、現像ブレード21における現像ローラ17との当接位置21cよりも現像ローラ17回転方向上流側に位置する端部21b(自由端先端)を基準とした鉛直線を引く(図8参照)。そして、その鉛直線と第2の空間に面する現像室18b内面(第3壁部18d3上面)との交点の位置を基準とし、その基準点から狭小部に対して水平方向に離れた位置から、狭小部を挟んだ第3の空間側に向かって略水平に延びる面となるように配置した。
(v)連通口18cの下端は、トナー供給ローラ20の下端よりも上方に配置した。すなわち、図8に示すように、連通口18cの下端(第2壁部18d2の上端)を通る水平線h6は、トナー供給ローラ20の下端を通る水平線h8よりも上方に位置している。
(i)連通口18c上端とトナー供給ローラ20上端の配置関係
前述したようにトナー供給ローラ20への主なトナー供給は、攪拌搬送部材22によりトナー40が汲み上げられ、ニップ部Nの上方(第1の空間)に直接供給されることで行われる。本実施例では連通口18cの上端がトナー供給ローラ20の上端よりも上方に配置されているため、トナー供給ローラ20を乗り越えてニップ部Nの上方(第1の空間)のトナー供給ローラ20の吸い込み口にトナー40を供給することができる。(トナー供給ローラ20は、現像ローラ17に対してカウンター方向に回転しているためニップ部Nの上方でトナー40を吸い込む)。連通口18cの上端がトナー供給ローラ20の上端よりも下方に配置されている場合には、連通口18cの上端がトナー供給経路を塞ぐため、攪拌搬送部材22により直接、ニップ部Nの上方の空間にトナー供給することが困難となる。また、そのような場合には、トナー供給ローラ20の側面に供給されたトナー40は、トナー供給ローラ20の回転によりトナー収容室18a方向に戻されてしまって、トナー供給ローラ20に対して十分なトナー供給を行うことができない場合がある。
(ii)ニップ部Nの中心(高さ方向における中央部)と連通口18c下端の配置関係
連通口18cの下端がニップ部Nの中心位置(高さ方向における中央部の高さ)よりも上方では、現像室18b内の第2の空間と第3の空間に収容されるトナー面の高さがニップ部Nの中心を超える。このような配置ではニップ部Nにトナー40が侵入しやすくなり、現像動作後に現像ローラ17上に残ったトナー40に対するトナー供給ローラ20の機械的剥ぎ取り力が弱くなって、剥ぎ取り不足に起因する現像スジが発生しやすくなった。そのため連通口18cの下端の位置は、少なくともニップ部Nの上端よりも下方に設けることが必要である。すなわち、図8に示すように、連通口18c下端を通る水平線h6が、ニップ部N上端を通る水平線h3よりも下方に位置するように構成する。さらに、連通口18cの下端を、ニップ部Nの中心位置よりも下方に配置することで、トナー供給ローラ20の剥ぎ取り性能を向上させることができるため望ましい。更には、連通口18cの下端は、ニップ部Nの下端よりも下方に配置することでトナー供給ローラ20の剥ぎ取り性能を更に向上させることができるため、より望ましい。すなわち、図8に示すように、連通口18c下端を通る水平線h6が、ニップ部N下端を通る水平線h5よりも下方に位置するように構成することが望ましい。
(iii)連通口18c下端と現像ブレード21先端部との配置関係
連通口18cの下端を、現像ブレード21と現像ローラ17との当接位置21cの現像ローラ17の回転方向上流側の端部21bに対して、同じ位置、乃至は上方に配置する。こうすることで、現像ブレード21で規制された余剰のトナー40が第2の空間に絶え間なく供給される。こうすることで、第2の空間でのトナー40の圧密度がより高まり、第2の空間からのトナー供給ローラ20へのトナー供給と、第3の空間から連通口18c下端の壁を乗り越えてトナー収容室18aに戻るトナー40の流れと、を形成することができる。本実施例の他の構成要件を満たしつつ、連通口18cの下端が、現像ブレード21における現像ローラ17との当接位置21cよりも現像ローラ17の回転方向上流側の端
部21bに対して下方にある場合には、第2の空間の圧密度が高まり難かった。
(iv)現像ブレード21先端部と現像容器内壁の角度の配置関係
また、第2の空間から第3の空間にトナー40が移動するためには、トナー40の移動を妨げないように第2の空間と第3の空間に面する現像枠体18壁部内面(第3壁部30c上面)の角度を適切に設定することが必要である。そこで、本実施例では、上述した鉛直線(図8参照)と現像枠体18壁部内面(第3壁部18d3上面)との交点よりも、狭小部に対して水平方向に離れた位置から現像枠体18壁部内面が略水平となるように構成した。こうすることで、トナー供給ローラ20から現像ローラ17に供給され現像ブレード21で規制された後、第2の空間に落下したトナー40が狭小部を挟んだ第3の空間の方向に向かって移動しやすくなる。
なお、第2の空間から第3の空間に向かってトナーがより移動しやすくなるように、第2の空間から第3の空間に向かって降下する(第3壁部18d3上面に傾斜をつける)ように構成してもよい。こうすることで、第2の空間から第3の空間へのトナー循環をより促進することができる。
(v)連通口18cの下端とトナー供給ローラ20との配置関係
また、本実施例の構成において、連通口18cの下端はトナー供給ローラ20の下端よりも上方に配置した。こうすることで第3の空間からトナー収容室18aに戻るトナー量を適正量に制御することができ、それにより第2の空間に適切な圧密空間を形成することができる。
現像ブレード21は、現像ローラ17の回転に対し、カウンター方向を向くように配置されており、現像ローラ17に担持されるトナー量を規制する部材である。また、トナー40は、現像ブレード21と現像ローラ17との摺擦により摩擦帯電されて電荷を付与されると同時に層厚規制される。現像ブレード21は、長手方向と直交する短手方向の一方の端部21aが現像容器18にビス等の締結具によって固定され、他方の端部21bは自
由端となっている。現像ブレード21が、現像容器18に固定された一端21aから現像ローラ17に当接する他端21bへ延びる方向は、現像ローラ17と当接する部分において、現像ローラ17の回転方向とは逆方向(カウンター方向)となる。
本実施例においては、現像ブレード21として短手方向の自由長が8mm、厚みが0.08mmの板バネ状のSUS性の薄板を用いている。ここで、現像ブレード21としてはこの限りではなく、リン青銅やアルミニウム等の金属薄板でも良い。
トナー供給ローラ20と現像ローラ17とは、互いに当接するニップ部Nにおいて各々の表面が異なる方向に移動するようにそれぞれ回転する。本実施例では、トナー供給ローラ20が、ニップ部Nにおいてその表面が下方から上方へ向かう方向に移動するように回転し、現像ローラ17が、ニップ部Nにおいてその表面が上方から下方へ向かう方向に移動するように回転する。すなわち、トナー供給ローラ20は図示矢印E方向(時計回りの方向)に、現像ローラ17は矢印D方向(反時計回りの方向)に回転している。
なお、ここで示すトナー供給ローラ20と現像ローラ17の単位時間当たりの回転数(rpm)は一例であり、それぞれの周面の移動速度の相対的な兼ね合いで適宜設定されるものである。すなわち、ニップ部Nにおいてトナー供給ローラ20周面が、現像ローラ17周面が移動する方向とは逆方向かつ下方から上方に向かって移動し、かつ本実施例の構成と同様の周速差を持つように回転する構成となるのであれば、ここで示した回転数に限
定されない。
現像ブレード21における現像ローラ17の表面に対する圧接圧N(gf/mm)の測定は、次のように行った。現像ローラ17を取り外した現像装置を専用の測定治具に装着し、仮想の現像ローラとしての現像ローラ17と等しい直径のアルミスリーブに現像ブレード21を当接させて測定する。測定子の長手は50mmであり、両端2点と中央3点の測定ポイントでの平均値からトナー供給ローラ20の当接圧を算出した。
本実施例における、トナー供給ローラの現像ローラの表面に対する圧接圧D(gf/mm)と、トナー供給ローラが現像ローラにより凹状とされるその凹み量△Eと、の関係を表1に示す。また、本実施例における、現像ブレードの現像ローラの表面に対する圧接圧N(gf/mm)と、現像ブレ―ド先端21bのX値、Y値と、の関係を表2に示す。
本実施例に用いたトナー40の模式図を図5に示す。本実施例では、トナー母粒子40aに有機ケイ素重合体を含有する表層40bを有するトナー粒子を用いている。
以下、各材料の「部」は特に断りがない場合、全て質量基準である。
反応容器中のイオン交換水1000.0部に、リン酸ナトリウム(ラサ工業社製・12水和物)14.0部を投入し、窒素パージしながら65℃で1.0時間保温した。
T.K.ホモミクサー(特殊機化工業株式会社製)を用いて、12000rpmにて攪拌しながら、イオン交換水10.0部に9.2部の塩化カルシウム(2水和物)を溶解した塩化カルシウム水溶液を一括投入し、分散安定剤を含む水系媒体を調製した。さらに、水系媒体に10質量%塩酸を投入し、pHを5.0に調整し、水系媒体1を得た。
撹拌機、温度計を備えた反応容器に、イオン交換水60.0部を秤量し、10質量%の塩酸を用いてpHを3.0に調整した。これを撹拌しながら加熱し、温度を70℃にした。その後、表層用有機ケイ素化合物であるメチルトリエトキシシラン40.0部を添加して2時間以上撹拌して加水分解を行った。加水分解の終点は目視にて油水が分離せず1層になったことで確認を行い、冷却して表層用有機ケイ素化合物の加水分解液を得た。
・スチレン :60.0部
・C.I.ピグメントブルー15:3 :6.5部
前記材料をアトライタ(三井三池化工機株式会社製)に投入し、さらに直径1.7mmのジルコニア粒子を用いて、220rpmで5.0時間分散させて、顔料分散液を調製した。前記顔料分散液に下記材料を加えた。
・スチレン :20.0部
・n-ブチルアクリレート :20.0部
・架橋剤(ジビニルベンゼン) :0.3部
・飽和ポリエステル樹脂 :5.0部
(プロピレンオキサイド変性ビスフェノールA(2モル付加物)とテレフタル酸との重縮合物(モル比10:12)、ガラス転移温度Tg=68℃、重量平均分子量Mw=10000、分子量分布Mw/Mn=5.12)
・フィッシャートロプシュワックス(融点78℃) :7.0部
これを65℃に保温し、T.K.ホモミクサー(特殊機化工業株式会社製)を用いて、500rpmにて均一に溶解、分散し、重合性単量体組成物を調製した。
水系媒体1の温度を70℃、T.K.ホモミクサーの回転数を12000rpmに保ちながら、水系媒体1中に重合性単量体組成物を投入し、重合開始剤であるt-ブチルパーオキシピバレート9.0部を添加した。そのまま該撹拌装置にて12000rpmを維持しつつ10分間造粒した。
造粒工程の後、攪拌機をプロペラ撹拌羽根に換え150rpmで攪拌しながら70℃を保持して5.0時間重合を行い、85℃に昇温して2.0時間加熱することで重合反応を行ってコア粒子を得た。スラリーの温度を55℃に冷却してpHを測定したところ、pH=5.0だった。55℃で撹拌を継続したまま、表層用有機ケイ素化合物の加水分解液を20.0部添加してトナー粒子の表層形成を開始した。そのまま30分保持した後に、水酸化ナトリウム水溶液を用いてスラリーを縮合完結用にpH=9.0に調整して更に300分保持し、表層を形成させた。
重合工程終了後、トナー粒子のスラリーを冷却し、トナー粒子のスラリーに塩酸を加えpH=1.5以下に調整して1時間撹拌放置してから加圧ろ過器で固液分離し、トナーケーキを得た。これをイオン交換水でリスラリーして再び分散液とした後に、前述のろ過器で固液分離した。リスラリーと固液分離とを、ろ液の電気伝導度が5.0μS/cm以下となるまで繰り返した後に、最終的に固液分離してトナーケーキを得た。
本実施例においては、外添せずそのままトナーa~eを用いたが、外添剤を用いてもよい。
本実施例の構成において、以下の実験を行った。
現像ブレードにおける現像ローラの表面に対する圧接圧を3.5(gf/mm)、トナー供給ローラにおける現像ローラの表面に対する圧接圧を4.0(gf/mm)に設定し、トナーa~eを用いて、現像スジ、トナー帯電量の維持性能、濃度ムラ、ボタ落ちを評価した。
評価条件は、常温常湿(25℃/50%)の環境下において1晩放置し、十分に環境になじませた後、実験用画像を記録材に形成する画像形成を、10000枚の記録材に対して間欠的に行った(耐久テスト)後に、上記の評価を行った。本実施例では、実験用画像として、画像印字率5%の横線を用いた。
評価方法に関しては、以下に詳しく述べる。
LETTERサイズのXEROX4200用紙(XEROX社製、75g/m2)にハーフトーン(トナーの載り量:0.2mg/cm2)の画像をプリントアウトし、現像スジを以下の通りランク付けした。B以上を良好と判断した。
A:現像ローラ上にも、画像上にも排紙方向の縦スジは見られない。
B:現像ローラの両端に周方向の細いスジが軽微に見られる。または画像上に排紙方向の縦スジがほんの少し見られる。
C:現像ローラ上に多数のスジが見られる。または、画像上に1本以上の顕著なスジ、あるいは多数の細かいスジが見られる。
ベタ黒画像を10枚出力した。10枚目の出力中に強制的にマシンを停止して、規制ブレードを通過した直後の現像ローラ上のトナー帯電量を測定した。現像ローラ上の帯電量の測定は、図6の透視図に示すファラデーケージを用いて行った。内部(図の右側)を減圧状態にして現像ローラ上のトナーが吸い込まれるようにし、トナーフィルター33を設けてトナーを捕集した。なお、31は吸引部であり、32はホルダーである。この捕集したトナーの質量Mとクーロンメーターにて直接測定した総電荷量Qより、単位質量当たりの電荷量Q/M(μC/g)を計算し、トナー帯電量(Q/M)とし、以下の通りランク付けした。
A:-35μC/g未満
B:-35μC/g以上-29μC/g未満
C:-29μC/g以上
LETTERサイズのXEROX4200用紙(XEROX社製、75g/m2)にハーフトーン(トナーの載り量:0.2mg/cm2)の画像をプリントアウトし、濃度ムラを以下の通りランク付けした。B以上を良好と判断した。測定は、X-Rite社製spectordensitometer 500を用いて行った。
A:画像上の濃度差が0.2未満
B:画像上の濃度差が0.2以上0.3未満
C:画像上の濃度差が0.3以上
耐久テストを実施し終了した画像形成装置を分解し、現像ブレード上にトナーのボタ落ちがあるか無いかを調査し、○×で評価した。
この評価における「トナーボタ落ち」の発生とは、現像ローラのトナー規制部より下流部において、トナーが現像ローラ上に保持されずに現像ブレード上にトナーが落下している状態である。トナーボタ落ちが発生した状態で画像形成を継続すると、画像形成本体内や記録紙への汚染に発展し画像品質の低下が生じる。
以下、本実施例の現像スジ、トナー帯電量の維持性能、濃度ムラの評価結果を表5に示す。
ンス硬度が185Mpaと柔らかいため、帯電付与部材としての現像ブレードとのシェアに耐えられず、トナーの帯電量が低下し、電位ムラ起因の濃度ムラとボタ落ちが発生した。さらに、固着率が90%以下であるトナーeはトナー粒子表層の有機ケイ素重合体が剥がれやすくなるため、帯電の低下量が大きくなる。したがって、固着率90%以上であることが好ましい。
現像ブレードにおける現像ローラの表面に対する圧接圧を3.5(gf/mm)、トナー供給ローラにおける現像ローラの表面に対する圧接圧を4.0(gf/mm)に設定し、トナーの最大荷重2.0×10-4Nの条件で測定したときのマルテンス硬度を200MPa以上1100MPa以下とした場合、部材削れ起因による現像スジを抑制しつつ、帯電量を維持することができた。
本実施例の構成において、以下の実験を行った。
現像ブレードにおける現像ローラの表面に対する圧接圧N(gf/mm)、トナー供給ローラにおける現像ローラの表面に対する圧接圧D(gf/mm)をいくつか振り、トナーa及びcを用いて、現像スジ、濃度ムラ、ボタ落ちを評価した。
マルテンス硬度が1100Mpaより大きいトナーdと、マルテンス硬度が200Mpa未満であるトナーeは、現像スジとトリボ維持の問題があるため、用いていない。また、トナーbに関しては、マルテンス硬度の値がトナーaとトナーcの中間であることから用いていない。評価条件、評価方法は<実験内容1>と同様に行った。
以下、圧接圧N及びDを振った場合の、トナーa及びcにおける現像スジ、濃度ムラの評価結果を表6、表7に示す。また、画像弊害なく、現像剤の高帯電性を長期にわたって維持することができ、かつ、電位ムラ起因の濃度ムラの発生を抑制することができる範囲を、図7の黒線枠で示す。
D+2×N-6<0の場合、トナーへの帯電付与部材(現像ブレード)とのシェアが弱
いため、トナーの帯電量が足りず、電位ムラ起因の濃度ムラが発生する。
N>4.5、あるいはD>4.5の場合、トナーへのシェアが強すぎるため、トナー供給ローラあるいは現像ブレードにトナーが融着し、現像スジが発生する。
D<2.0の場合、トナー供給ローラから現像ローラへのトナー供給量が足りず、濃度ムラが発生する。
N<1.5の場合、現像ブレードにおける現像ローラの表面に対する圧接圧が足りず、ボタ落ちが発生する。さらに、ボタ落ちたトナーが現像ローラ上のコートを阻害し、現像スジが発生する。
D+2×N-6≧0、1.5≦N≦4.5、2.0≦D≦4.5
かかる構成を採用すれば、画像弊害なく、現像剤の高帯電性を長期にわたって維持することができ、電位ムラ起因の濃度ムラの発生を抑制することができる。
Claims (13)
- 表面に現像剤を担持する現像剤担持体と、
前記現像剤担持体の表面に当接して前記現像剤担持体の表面へ前記現像剤を供給する供給部材と、
前記現像剤担持体の表面に当接して前記現像剤担持体の表面に担持される前記現像剤を規制する規制部材と、を備える現像装置であって、
前記現像剤は、トナー粒子を有するトナーを含有し、
前記トナーは、最大荷重2.0×10-4Nの条件で測定した時のマルテンス硬度が、200MPa以上1100MPa以下であり、
前記トナー粒子は、有機ケイ素重合体を含有する表層を有し、
前記有機ケイ素重合体のケイ素原子に直接結合している炭素原子が、ケイ素原子1個当たり、平均1個以上3個以下であり、
前記規制部材における前記現像剤担持体の表面に対する圧接圧をN(gf/mm)とし、前記供給部材における前記現像剤担持体の表面に対する圧接圧をD(gf/mm)とした場合に、
D+2×N-6≧0、
1.5≦N≦4.5、
2.0≦D≦4.5
であることを特徴とする現像装置。 - 前記トナー粒子の表面における前記有機ケイ素重合体の固着率が90%以上であることを特徴とする請求項1に記載の現像装置。
- 前記有機ケイ素重合体は、式(1)で表される構造を有することを特徴とする請求項1又は2に記載の現像装置。
R-SiO3/2 式(1)
(Rは、炭素数が1以上、6以下の炭化水素基を示す。) - 前記Rは、炭素数が1以上、3以下の炭化水素基であることを特徴とする請求項3に記
載の現像装置。 - 前記現像剤担持体と前記供給部材は、互いに当接するニップ部において各々の表面が異なる方向に移動するようにそれぞれ回転することを特徴とする請求項1~4のいずれか1項に記載の現像装置。
- 使用時の姿勢において、前記供給部材は、前記ニップ部においてその表面が下方から上方へ向かう方向に移動するように回転することを特徴とする請求項5に記載の現像装置。
- 使用時の姿勢において、前記規制部材が前記現像剤担持体に当接する位置は、前記ニップ部よりも下方であることを特徴とする請求項5または6に記載の現像装置。
- 現像剤を収容する枠体をさらに備え、
前記規制部材は、
一端が前記枠体に固定され、自由端である他端の側において前記現像剤担持体に当接し、
前記一端から前記他端へ延びる方向が、前記現像剤担持体と当接する部分において、前記現像剤担持体の回転方向とは逆方向であることを特徴とする請求項1~6のいずれか1項に記載の現像装置。 - 現像剤を収容する枠体をさらに備え、
前記枠体は、
前記現像剤担持体、前記供給部材及び前記規制部材が配置される現像室と、
使用時の姿勢において前記現像室の下方に位置し前記現像室へ供給される前記現像剤を収容する収容室と、
前記収容室と前記現像室を連通する連通口を備える仕切壁部と、
を備え、
前記収容室に配置され、前記収容室から前記連通口を介して前記現像室へ現像剤を搬送する搬送部材をさらに備えることを特徴とする請求項1~8のいずれか1項に記載の現像装置。 - 前記仕切壁部と前記連通口の上端との境目の位置が、前記供給部材の上端よりも上方にあることを特徴とする請求項9に記載の現像装置。
- 前記仕切壁部と前記連通口の下端との境目の位置が、前記供給部材の下端よりも上方にあることを特徴とする請求項9または10に記載の現像装置。
- 画像形成装置の装置本体に着脱可能なプロセスカートリッジであって、
請求項1~11のいずれか1項に記載の現像装置と、
前記現像装置によって現像される潜像が形成される像担持体と、
を備えることを特徴とするプロセスカートリッジ。 - 記録材に画像を形成する画像形成装置であって、
請求項1~11のいずれか1項に記載の現像装置と、
前記現像装置によって現像される潜像が形成される像担持体と、
を備え、
前記潜像が現像されて前記像担持体に形成された現像剤像が記録材に転写されることを特徴とする画像形成装置。
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