JP7210236B2 - 現像装置、画像形成装置、及びプロセスカートリッジ - Google Patents
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Description
ー)を供給するためのトナー搬送路を備えた現像装置に関するものである。ここで、電子
写真画像形成装置(以下、単に「画像形成装置」ともいう)とは、電子写真画像形成方式を用いて記録材(記録媒体)に画像を形成するものである。画像形成装置の例としては、複写機、プリンタ(レーザービームプリンタ、LEDプリンタ等)、ファクシミリ装置、ワードプロセッサ、及び、これらの複合機(マルチファンクションプリンタ)などが含まれる。
画像形成装置に用いられる現像装置であって、
像担持体に形成された潜像を現像するための現像剤を担持する現像剤担持体と、
前記現像剤担持体に担持される前記現像剤を規制するための規制部材と、
前記現像剤担持体と前記規制部材を支持し、前記現像剤の収容部を有する枠体と、
前記現像剤を収容する現像剤容器と、
前記現像剤容器から前記枠体の前記収容部へ前記現像剤を搬送するための搬送経路と、を有し、
前記搬送経路には、回転することにより前記現像剤を搬送する第1搬送部材と、前記第1搬送部材よりも下流において回転することにより前記現像剤を搬送する第2搬送部材と、が配置され、
前記第2搬送部材は、前記第1搬送部材から回転力を受ける駆動受け部を有し、
前記現像剤は、トナー粒子を有するトナーを含有し、
前記トナーは、最大荷重2.0×10-4Nの条件で測定したときのマルテンス硬度が、200MPa以上1100MPa以下であり、
前記トナー粒子は、有機ケイ素重合体を含有する表層を有し、
前記有機ケイ素重合体のケイ素原子に直接結合している炭素原子が、ケイ素原子1個当たり、平均1個以上3個以下である
ことを特徴とする。
上記目的を達成するため、本発明における画像形成装置は、
潜像が形成される像担持体と、
前記像担持体に形成された潜像を現像するための現像剤を担持する現像剤担持体と、
前記現像剤担持体に担持される前記現像剤を規制するための規制部材と、
少なくとも前記現像剤担持体と前記規制部材を支持し、前記現像剤の収容部を有する枠体と、
前記現像剤を収容する現像剤容器と、
前記現像剤容器から前記枠体の前記収容部へ前記現像剤を搬送するための搬送経路と、を有し、
前記搬送経路には、回転することにより前記現像剤を搬送する第1搬送部材と、前記第1搬送部材よりも下流において回転することにより前記現像剤を搬送する第2搬送部材と、が配置され、
前記第2搬送部材は、前記第1搬送部材から回転力を受ける駆動受け部を有し、
前記現像剤は、トナー粒子を有するトナーを含有し、
前記トナーは、最大荷重2.0×10-4Nの条件で測定したときのマルテンス硬度が、200MPa以上1100MPa以下であり、
前記トナー粒子は、有機ケイ素重合体を含有する表層を有し、
前記有機ケイ素重合体のケイ素原子に直接結合している炭素原子が、ケイ素原子1個当たり、平均1個以上3個以下である
ことを特徴とする。
上記目的を達成するため、本発明におけるプロセスカートリッジは、
画像形成装置に用いられるプロセスカートリッジであって、
像担持体に形成された潜像を現像するための現像剤を担持する現像剤担持体と、
前記現像剤担持体に担持される前記現像剤を規制するための規制部材と、
前記現像剤担持体と前記規制部材を支持し、前記現像剤の収容部を有する枠体と、
前記現像剤を収容する現像剤容器と、
前記現像剤容器から前記枠体の前記収容部へ前記現像剤を搬送するための搬送経路と、
を有し、
前記搬送経路は、回転することにより前記現像剤を搬送する第1搬送部材と、前記第1搬送部材よりも下流において回転することにより前記現像剤を搬送する第2搬送部材と、が配置され、
前記第2搬送部材は、前記第1搬送部材から回転力を受ける駆動受け部を有し、
前記現像剤は、トナー粒子を有するトナーを含有し、
前記トナーは、最大荷重2.0×10-4Nの条件で測定したときのマルテンス硬度が、200MPa以上1100MPa以下であり、
前記トナー粒子は、有機ケイ素重合体を含有する表層を有し、
前記有機ケイ素重合体のケイ素原子に直接結合している炭素原子が、ケイ素原子1個当たり、平均1個以上3個以下である
ことを特徴とする。
以下、図面を参照して、本発明の実施形態又は実施例を例示的に詳しく説明する。ただし、該実施形態又は実施例に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対位置等は、発明が適用される装置の構成や各種条件により適宜変更されるから、特に特定的な記載が無い限りは、発明の範囲をそれらのみに限定する趣旨のものではない。
<画像形成装置>
図1を参照して、本発明の実施形態1に係る電子写真画像形成装置の全体構成について説明する。図1は、本発明の実施形態1に係る画像形成装置1の模式的断面図である。本発明が適用可能な画像形成装置としては、電子写真方式を利用した複写機、プリンタなどが挙げられ、ここでは、本実施形態の画像形成装置1として、タンデム方式、中間転写方式を採用したフルカラーレーザービームプリンタに本発明を適用した場合について説明する。
なお、図1の画像形成装置1の姿勢は、画像形成装置が、通常の設置状態(動作時の設置状態)として、水平面に設置された状態を示しており、各図における紙面の上下方向が重力方向(鉛直方向)に略対応し、紙面の左右方向が水平方向に略対応する。
ートリッジ4y、4m、4c、4kにトナーを供給するために各々配置されている。プロセスカートリッジ4y、4m、4c、4kにはトナー収容部44y、44m、44c、44kがそれぞれ設けられており、トナーカートリッジ20y、20m、20c、20kから供給されるトナーがそれぞれ収容される。
より詳細に説明すると、プロセスカートリッジ4は、ドラムユニット46と現像ユニット(現像装置)45に分かれていて、両者を一体として、またはそれぞれが個別に、画像形成装置1本体に対して着脱可能に構成されている。ドラムユニット46は、感光体ドラム5と、帯電ローラ6と、ドラムクリーニング部材8と、それらを一体的に支持するとともにドラムクリーニング部材8によって感光体ドラム5から掻き取られた残トナーを収容する廃トナー収容部を有する枠体と、が一体となったカートリッジである。現像ユニット45は、現像剤担持体としての現像ローラ7と、トナー供給ローラと、規制部材としての規制ブレード9と、それらを一体的に支持するとともにトナー収容部44を有する枠体(現像容器)と、が一体となったカートリッジである。
本実施例では、トナーカートリッジ20が、現像ユニット45とは略水平方向に並び、ドラムユニット46との略垂直方向の下方に並ぶように、配置されている。
プロセスカートリッジ4に対するトナーの搬送経路に関しては詳細を後述する。
トナー像が転写されたシートは、定着器15に送られ、加熱、加圧されてトナー像がシートに定着された後、排出ローラ16によって搬送されて排出部(排紙トレー)に排出される。
現像ブレード9は、現像ローラ7の回転に対し、カウンター方向を向くように配置されており、現像ローラ7に担持されるトナー量を規制する部材である。また、トナーは現像ブレード9と現像ローラ7との摺擦により摩擦帯電されて電荷を付与されると同時に層厚規制される。現像ブレード9は短手方向の一方の端部が現像容器にビス等の締結具によって固定され、他方の端部は自由端となっている。
を用いている。当該ブレードは、自由端側を現像ローラ7表面に線圧が20N/m~40N/mとなる押圧力で使用可能である。本実施形態では線圧30N/mを使用した。
現像ローラ7として、弾性ゴム層を被覆したローラを用いた。弾性ゴム層は、感光ドラム5との接触状態を均一に保つ為に、その硬度はMD1硬度で20°~50°の硬度が好適に用いられる。実施形態においては、ゴム硬度38°のものを用いた。ゴム硬度は高分子計器株式会社製のMD-1硬度計(押針形状:タイプA)により測定した。表面粗さは中心線平均粗さRaで0.2μm~2μmに設定され、必要量のトナーが表面に保持される。Raが0.2μm未満となると所望のトナー量が得られにくく、濃度が薄くなる傾向にある。またRaが2μmより大きくなると、トナー個々に十分な帯電を与えにくく、非画像部にトナーが付着しやすく、所謂「かぶり」が発生しやすくなる。実施例においては、Ra=1.0μmのものを用いた。中心線平均粗さRaは、小坂研究所社製「サーフコーダSE3500」により測定した。
ここからの説明は、イエロー、マゼンダ、シアン、ブラックの各プロセスカートリッジに対して同様であるため、y、m、c、kの表記は省略する。図2(a)、(b)、(c)で示すようにプロセスカートリッジ4にトナーを供給するためのトナー容器(現像剤補給装置)としてのトナーカートリッジ20には、トナー排出口24およびトナー搬送スクリュー23が配置されている。図2(a)は、トナーカートリッジ20の模式的斜視図、図2(b)は、図2(a)中の点線Aにおけるトナーカートリッジ20の模式的断面図、図2(c)は、図2(a)中の点線Bにおけるトナーカートリッジ20の模式的断面図となっている。
図4(a)は、トナーカートリッジ20およびプロセスカートリッジ4が本体1に装着
された状態における、本体搬送路形成部材70周辺の構成の模式的斜視図、図4(b)は、図4(a)中の点線Hにおける模式的断面図を示している。
トナーカートリッジ20から排出されたトナーは、本体搬送路形成部材70のトナー受け入れ口71に自重によって受け渡される。そして、搬送スクリュー36の回転によって矢印Dの方向に搬送される。
なお、トナー排出スクリュー37が不図示のモータ等の駆動源から回転力を直接受けるものとし、トナー搬送スクリュー36がトナー排出スクリュー37から回転力を受けて従動回転する構成としてもよい。
なお、トナー搬送スクリュー36の回転軸36kとトナー排出スクリュー37の回転軸37kは、両者に直交する方向(図5では図の上下方向)において互いにずれた位置関係にある。そのため、トナー搬送スクリュー36の第1ブレード歯面36gの移動領域(ブレード歯面がトナーに対して直接的に搬送作用を及ぼす(接触する)空間領域)と、トナー排出スクリュー37の第2ブレード歯面37gの移動領域も、互いにずれた位置関係となる。したがって、各スクリューのそれぞれブレード歯面の移動領域のずれに対応して、搬送路形成部材70の中空空間も、第1搬送部701の中空空間と第2搬送部702の中空空間とが、各スクリューの回転軸と直交する方向においてずれた構成とすると好適である。すなわち、トナー搬送路の底面と天井のそれぞれの高さが、第1搬送部701と第2搬送部702との間で上下にずれるような構成である。このように、各スクリューと搬送路形成部材70の中空内壁面との間のギャップをトナー搬送に好適な設定にしてトナーの搬送効率を高めるのが好適である。
なお、図4では、第1搬送部701と第2搬送部702が同じ高さに形成された構成となっているが、例えば、壁の厚みを変化させる等により、それぞれの内部空間を上述したようにブレード歯面の移動領域のずれに合せて互いにずらすように構成してよい。あるいは、搬送路形成部材70全体で壁の厚みを均一にするなら、図4における外観構成として、第1搬送部701と第2搬送部702のそれぞれの上面及び下面の高さが上下にずれたような構成としてもよい。
このようにブレード歯面の移動領域の高さのずれに合せて搬送路形成部材の構成を変化させることは、他の実施形態の構成においても同様に適用してよい。
本発明の実施形態に用いたトナー40の模式図を図6に示す。
現像剤は、トナー粒子を有するトナーを含有し、該トナー粒子は、有機ケイ素重合体を
含有する表層を有する。
前述したように、従来から用いられているトナーでは、駆動受け部において搬送中のトナーが変形する場合があった。トナーの変形を抑制するために必要なトナーのマルテンス硬度を検討したところ、トナーの最大荷重2.0×10-4Nの条件で測定した時のマルテンス硬度が200MPa以上であることがわかった。また、該マルテンス硬度は400MPa以上であることが好ましい。
一方、該マルテンス硬度は1100MPa以下である。マルテンス硬度が1100MPaよりも高いと、規制ブレードや現像ローラが傷つき、ベタ黒画像もしくは中間諧調画像に縦スジ状の濃度ムラの画像弊害(縦スジ画像)が出る場合があった。
トナー粒子の製造方法は公知の手段を用いることができ、混練粉砕法や湿式製造法を用いることができる。粒子径の均一化や形状制御性の観点からは湿式製造法を好ましく用いることができる。さらに、湿式製造法には懸濁重合法、溶解懸濁法、乳化重合凝集法、乳化凝集法などを挙げることができる。
より測定することができる。例えば、「コールター・カウンター Multisizer
3」(ベックマン・コールター(株)製)用いて測定することができる。こうして得られたトナー粒子分散液は、トナー粒子と水系媒体を固液分離する濾過工程へと送られる。
硬度とは、物体の表面又は表面近傍の機械的性質の一つであり、異物によって変形や傷を与えられようとするときの、物体の変形しにくさ、物体の傷つきにくさであり、様々な測定方法や定義が存在する。例えば測定方法は測定領域の広さによって使い分けられ、測定領域が10μm以上の場合にはビッカース法、10μm以下の場合にはナノインデンテーション法、1μm以下の場合にはAFMなどと使い分けられることが多い。定義としては、例えば押し込み硬さとしてはブリネル硬度やビッカース硬度、引っ掻き硬さとしてはマルテンス硬度、反発硬さとしてはショア硬度などが使い分けられている。
量の誤差を極力無くすため、粒子径(D)が個数平均粒径(D1)の±0.5μmの範囲にあるもの(D1-0.5μm≦D≦D1+0.5μm)を選択する。なお、測定対象粒子の粒径測定は装置付属のソフトを用いてトナーの長径と短径を測定し、[(長径+短径)/2]をもって粒子径D(μm)とした。また、個数平均粒径は「コールター・カウンター Multisizer 3(ベックマン・コールター株式会社製)により下記方法にて測定する。
<トナー(粒子)の粒径の測定>
細孔電気抵抗法による精密粒度分布測定装置(商品名:コールター・カウンター Multisizer 3)と、専用ソフト(商品名:ベックマン・コールター Multisizer 3 Version3.51、ベックマン・コールター社製)を用いた。アパーチャー径は100μmを用い、実効測定チャンネル数2万5千チャンネルで測定し、測定データの解析を行い、算出した。測定用の電解水溶液は、特級塩化ナトリウムをイオン交換水に溶解して濃度が約1質量%となるようにしたもの、ベックマン・コールター社製のISOTON II(商品名)を使用した。なお、測定、解析を行う前に、以下のように前記専用ソフトの設定を行った。
前記専用ソフトの「標準測定方法(SOM)を変更画面」において、コントロールモードの総カウント数を50000粒子に設定し、測定回数を1回、Kd値は(標準粒子10.0μm、ベックマン・コールター社製)を用いて得られた値を設定した。閾値/ノイズレベルの測定ボタンを押すことで、閾値とノイズレベルを自動設定した。また、カレントを1600μAに、ゲインを2に、電解液をISOTON II(商品名)に設定し、測定後のアパーチャーチューブのフラッシュにチェックを入れた。
専用ソフトの「パルスから粒径への変換設定画面」において、ビン間隔を対数粒径に、粒径ビンを256粒径ビンに、粒径範囲を2μm以上60μm以下に設定した。
具体的な測定法は以下の通りである。
(1)Multisizer 3専用のガラス製250mL丸底ビーカーに前記電解水溶液約200mLを入れ、サンプルスタンドにセットし、スターラーロッドの撹拌を反時計回りで24回転/秒にて行った。そして、解析ソフトの「アパーチャーチューブのフラッシュ」機能により、アパーチャーチューブ内の汚れと気泡を除去しておいた。
(2)ガラス製の100mL平底ビーカーに前記電解水溶液約30mLを入れた。ここにコンタミノンN(商品名)(精密測定器洗浄用中性洗剤の10質量%水溶液、和光純薬工業(株)製)をイオン交換水で3質量倍に希釈した希釈液を約0.3mL加えた。
(3)発振周波数50kHzの発振器2個を、位相を180度ずらした状態で内蔵し、電気的出力120Wの超音波分散器(商品名:Ultrasonic Dispersion System Tetora150、日科機バイオス(株)製)の水槽内にイオン交換水所定量とコンタミノンN(商品名)を約2mL添加した。
(4)前記(2)のビーカーを前記超音波分散器のビーカー固定穴にセットし、超音波分散器を作動させた。そして、ビーカー内の電解水溶液の液面の共振状態が最大となるようにビーカーの高さ位置を調整した。
(5)前記(4)のビーカー内の電解水溶液に超音波を照射した状態で、トナー(粒子)約10mgを少量ずつ前記電解水溶液に添加し、分散させた。そして、さらに60秒間超音波分散処理を継続した。なお、超音波分散にあたっては、水槽の水温が10℃以上40℃以下となる様に適宜調節した。
(6)サンプルスタンド内に設置した前記(1)の丸底ビーカーに、ピペットを用いてトナー(粒子)を分散した前記(5)の電解水溶液を滴下し、測定濃度が約5%となるように調整した。そして、測定粒子数が50000個になるまで測定を行った。
(7)測定データを装置付属の前記専用ソフトにて解析を行い、重量平均粒径(D4)を算出した。なお、専用ソフトでグラフ/体積%と設定したときの、分析/体積統計値(算術平均)画面の「平均径」が重量平均粒径(D4)である。専用ソフトでグラフ/個数%と設定したときの、「分析/個数統計値(算術平均)」画面の「平均径」が個数平均粒径(D1)である。
試験モード :負荷-除荷試験
試験荷重 :2.0×10-4N
分割数:1000step
ステップインターバル:10msec
上記特定の硬度範囲に調整するための1つの手段として、例えば、適切な硬度を持つ無機物などの物質でトナーの表層を形成させ、更にその化学構造やマクロ構造を適切な硬度を持つ様に制御する方法が挙げられる。
トナー粒子が、有機ケイ素重合体を含有する表層を有し、該有機ケイ素重合体のケイ素原子に直接結合している炭素原子が、ケイ素原子1個当たり、平均1個以上3個以下(好ましくは1個以上2個以下、より好ましくは1個)であると、上記特定の硬度に調整しやすいため好ましい。
合させながらトナー粒子のコア粒子表面に表層付けすることができる。縮合と表層付けは35℃以上で60分間以上取ることが好ましい。また、縮合に適したpHに調整する前に35℃以上で保持する時間を調整することで表面のマクロ構造を調整可能であるが、特定のマルテンス硬度を得やすくするため、3分以上120分以下が好ましい。
本実施形態では、トナー母粒子40aに有機ケイ素重合体を含有する表層40bを有するトナー粒子を有するトナー40を用いている。
該有機ケイ素重合体は、下記式(1)で表される構造を有することが好ましい。
R-SiO3/2 式(1)
(該Rは、炭素数が1以上、6以下の炭化水素基を示す。)
式(1)で表される構造において、Rは、炭素数が1以上、6以下の炭化水素基であることが好ましい。これにより帯電量が安定しやすい。特に環境安定性に優れている、炭素数が1以上、5以下の脂肪族炭化水素基、又はフェニル基が好ましい。
また、上記Rは、炭素数が1以上、3以下の炭化水素基であることが、帯電性のさらなる向上のためにより好ましい。帯電性が良好であると、転写性が良く転写残トナーが少ないためドラム、帯電部材及び転写部材の汚染が良化する。
炭素数が1以上、3以下の炭化水素基としては、メチル基、エチル基、プロピル基、又はビニル基が好ましく例示できる。環境安定性と保存安定性の観点から、より好ましくは、Rはメチル基である。
この有機ケイ素重合体を含有する表層をトナー粒子に設けることによって、環境安定性が向上し、かつ、長期使用時におけるトナーの性能低下が生じにくく、保存安定性に優れたトナーを得ることができる。
親水性によってトナー粒子の表面に析出させやすくなる。上記微細構造及び形状は反応温度、反応時間、反応溶媒、pHや有機金属化合物の種類及び量などによって調整することができる。
有機ケイ素重合体の含有量が0.5質量%以上であることで、表層の表面自由エネルギーを更に小さくすることができ、流動性が向上し、部材汚染やカブリの発生を抑制することができる。10.5質量%以下であることで、チャージアップを発生し難くすることができる。有機ケイ素重合体の含有量は有機ケイ素重合体形成に用いる有機ケイ素化合物の種類及び量、有機ケイ素重合体形成時のトナー粒子の製造方法、反応温度、反応時間、反応溶媒及びpHによって制御することができる。
きる。表層には上記の有機ケイ素重合体の他に、スチレン-アクリル系共重合体樹脂、ポリエステル樹脂、ウレタン樹脂などの樹脂や各種添加剤などを含有させてもよい。
トナー粒子のテトラヒドロフラン(THF)不溶分は、以下のように調製した。
トナー粒子10.0gを秤量し、円筒濾紙(東洋濾紙製No.86R)に入れてソックスレー抽出器にかける。溶媒としてTHF200mLを用いて20時間抽出し、円筒濾紙中の濾物を40℃で数時間真空乾燥を行って得られたものをNMR測定用のトナー粒子のTHF不溶分とした。
イオン交換水100mLにスクロース(キシダ化学製)160gを加え、湯せんをしながら溶解させ、ショ糖濃厚液を調製する。遠心分離用チューブ(容量50mL)に該ショ糖濃厚液を31gと、コンタミノンN(非イオン界面活性剤、陰イオン界面活性剤、有機ビルダーからなるpH7の精密測定器洗浄用中性洗剤の10質量%水溶液、和光純薬工業社製)を6mL入れ分散液を作製する。この分散液にトナー1.0gを添加し、スパチュラなどでトナーのかたまりをほぐす。
遠心分離用チューブをシェイカーにて350spm(strokes per min)、20分間振とうする。振とう後、溶液をスイングローター用ガラスチューブ(容量50mL)に入れ替えて、遠心分離機(H-9R株式会社コクサン製)にて3500rpm、30分間の条件で分離する。この操作により、トナー粒子と外れた外添剤が分離する。トナーと水溶液が十分に分離されていることを目視で確認し、最上層に分離したトナーをスパチュラ等で採取する。採取したトナーを減圧濾過器で濾過した後、乾燥機で1時間以上乾燥し、トナー粒子を得る。この操作を複数回実施して、必要量を確保する。
トナー粒子に含有される有機ケイ素重合体における、式(1)で示される構造の確認には以下の方法を用いる。
式(1)のRで表される炭化水素基は、13C-NMRにより確認した。
装置:JEOLRESONANCE製JNM-ECX500II
試料管:3.2mmφ
試料:NMR測定用のトナー粒子のテトラヒドロフラン不溶分150mg
測定温度:室温
パルスモード:CP/MAS
測定核周波数:123.25MHz(13C)
基準物質:アダマンタン(外部標準:29.5ppm)
試料回転数:20kHz
コンタクト時間:2ms
遅延時間:2s
積算回数:1024回
トナー粒子のTHF不溶分の29Si-NMR(固体)測定を、以下の測定条件で行う。
≪29Si-NMR(固体)の測定条件≫
装置:JEOLRESONANCE製JNM-ECX500II
試料管:3.2mmφ
試料:NMR測定用のトナー粒子のテトラヒドロフラン不溶分150mg
測定温度:室温
パルスモード:CP/MAS
測定核周波数:97.38MHz(29Si)
基準物質:DSS(外部標準:1.534ppm)
試料回転数:10kHz
コンタクト時間:10ms
遅延時間:2s
積算回数:2000~8000回
X1構造:(Ri)(Rj)(Rk)SiO1/2 (2)
X2構造:(Rg)(Rh)Si(O1/2)2 (3)
X3構造:RmSi(O1/2)3 (4)
X4構造:Si(O1/2)4 (5)
なお、上記式(1)で示される構造をさらに詳細に確認する必要がある場合、上記13C-NMR及び29Si-NMRの測定結果と共に1H-NMRの測定結果によって同定してもよい。
トナー粒子は、外添剤を外添せずにトナーとすることもできるが、流動性、帯電性、クリーニング性などを改良するために、いわゆる外添剤である流動化剤、クリーニング助剤などを添加してトナーとしてもよい。
することができる。
以下、検討に用いたトナーa~eの作製方法を示す。なお、各材料の「部」は特に断りがない場合、全て質量基準である。
(水系媒体1の調製工程)
反応容器中のイオン交換水1000.0部に、リン酸ナトリウム(ラサ工業社製・12水和物)14.0部を投入し、窒素パージしながら65℃で1.0時間保温した。
T.K.ホモミクサー(特殊機化工業株式会社製)を用いて、12000rpmにて攪
拌しながら、イオン交換水10.0部に9.2部の塩化カルシウム(2水和物)を溶解した塩化カルシウム水溶液を一括投入し、分散安定剤を含む水系媒体を調製した。さらに、水系媒体に10質量%塩酸を投入し、pHを5.0に調整し、水系媒体1を得た。
撹拌機、温度計を備えた反応容器に、イオン交換水60.0部を秤量し、10質量%の塩酸を用いてpHを3.0に調整した。これを撹拌しながら加熱し、温度を70℃にした。その後、表層用有機ケイ素化合物であるメチルトリエトキシシラン40.0部を添加して2時間以上撹拌して加水分解を行った。加水分解の終点は目視にて油水が分離せず1層になったことで確認を行い、冷却して表層用有機ケイ素化合物の加水分解液を得た。
・スチレン :60.0部
・C.I.ピグメントブルー15:3 :6.5部
前記材料をアトライタ(三井三池化工機株式会社製)に投入し、さらに直径1.7mmのジルコニア粒子を用いて、220rpmで5.0時間分散させて、顔料分散液を調製した。前記顔料分散液に下記材料を加えた。
・スチレン :20.0部
・n-ブチルアクリレート :20.0部
・架橋剤(ジビニルベンゼン) : 0.3部
・飽和ポリエステル樹脂 : 5.0部
(プロピレンオキサイド変性ビスフェノールA(2モル付加物)とテレフタル酸との重縮合物(モル比10:12)、ガラス転移温度Tg=68℃、重量平均分子量Mw=10000、分子量分布Mw/Mn=5.12)
・フィッシャートロプシュワックス(融点78℃) : 7.0部
上記材料を加えた前記顔料分散液を65℃に保温し、T.K.ホモミクサー(特殊機化工業株式会社製)を用いて、500rpmにて均一に溶解、分散し、重合性単量体組成物を調製した。
水系媒体1の温度を70℃、T.K.ホモミクサーの回転数を12000rpmに保ちながら、水系媒体1中に重合性単量体組成物を投入し、重合開始剤であるt-ブチルパーオキシピバレート9.0部を添加した。そのまま該撹拌装置にて12000rpmを維持しつつ10分間造粒した。
造粒工程の後、攪拌機をプロペラ撹拌羽根に換え150rpmで攪拌しながら70℃を保持して5.0時間重合を行い、85℃に昇温して2.0時間加熱することで重合反応を行ってコア粒子を得た。スラリーの温度を55℃に冷却してpHを測定したところ、pH=5.0だった。55℃で撹拌を継続したまま、表層用有機ケイ素化合物の加水分解液を20.0部添加してトナー粒子の表層形成を開始した。そのまま30分保持した後に、水酸化ナトリウム水溶液を用いてスラリーを縮合完結用にpH=9.0に調整して更に300分保持し、表層を形成させた。
重合工程終了後、トナー粒子のスラリーを冷却し、トナー粒子のスラリーに塩酸を加えpH=1.5以下に調整して1時間撹拌放置してから加圧ろ過器で固液分離し、トナーケーキを得た。これをイオン交換水でリスラリーして再び分散液とした後に、前述のろ過器で固液分離した。リスラリーと固液分離とを、ろ液の電気伝導度が5.0μS/cm以下となるまで繰り返した後に、最終的に固液分離してトナーケーキを得た。
トナーbは、(重合工程)における加水分解液を添加する時の条件、及び添加後の保持時間を表1のように変えた以外は、実施例1と同様の方法でトナーを作製した。なお、スラリーのpH調整は塩酸及び水酸化ナトリウム水溶液で行った。得られたトナーbの測定結果を表1に示す。
トナーcは、(重合工程)における加水分解液を添加する時の条件、及び添加後の保持時間を表1のように変えた以外は、実施例1と同様の方法でトナーを作製した。なお、スラリーのpH調整は塩酸及び水酸化ナトリウム水溶液で行った。得られたトナーcの測定結果を表1に示す。
トナーdは、(重合工程)における加水分解液を添加する時の条件、及び添加後の保持時間を表1のように変えた以外は、実施例1と同様の方法でトナーを作製した。なお、スラリーのpH調整は塩酸及び水酸化ナトリウム水溶液で行った。得られたトナーdの測定結果を表1に示す。
トナーeは、(重合工程)における加水分解液を添加する時の条件、及び添加後の保持時間を表1のように変えた以外は、実施例1と同様の方法でトナーを作製した。なお、スラリーのpH調整は塩酸及び水酸化ナトリウム水溶液で行った。得られたトナーeの測定結果を表1に示す。
実施例1~3、比較例1~2のトナー変形、縦スジ画像の発生及び現像ローラのスジ削れを確認するため、プロセスカートリッジ4にトナーを搬送しながら600dpi 2dot 100spaceの横線を一日5000枚間欠通紙後に画像サンプルを取り、下記評価を実施した。なお、間欠通紙は、画像形成2枚ごとに間欠時間3秒を設けた。
トナーの搬送量(プロセスカートリッジ4への補給量)は印字したトナー量とほぼ同等の1000枚で約8gとした。画像サンプルは、中間諧調画像を1枚印字し評価した。評価は以下の通りである。
通紙及び画像サンプル形成は、32℃、80%RHの環境で行った。全通紙量は50000枚とした。下記評価は、50000枚における評価である。
〇:発生なし 画像全域で縦スジ状の濃度ムラなし
△:若干発生 画像の一部に軽微な縦スジ状の濃度ムラが発生したが、使用上問題なし
×:発生 画像の一部もしくは全域で縦スジ状の濃度ムラ発生
〇:発生なし 走査型顕微鏡による観察で100個確認し、つぶれたトナーなし
△:若干発生 走査型顕微鏡による観察で100個確認し、軽微な変形は見られるが、使用上問題なし
×:発生 走査型顕微鏡による観察で100個確認し、つぶれたトナーあり
走査型顕微鏡は、日立ハイテクノロジー製のSU8020を用いて、加速電圧3kVの条件(拡大倍率5000倍)で観察を行った。
変形に係る判断は以下の通りである。
通紙前のトナー100個の真円度を測定し、平均値-標準偏差3σの真円度を基準MIN真円度とし、基準MIN真円度×0.9未満のトナーはつぶれたと判断した。一方、基準MIN真円度以上のトナーはつぶれていないと判断した。また、基準MIN真円度未満かつ基準MIN真円度×0.9以上のトナーは軽微な変形と判断した。
〇:発生なし 現像ローラ清掃後の目視による観察で、削れ跡なし
△:若干発生 現像ローラ清掃後の目視による観察で、軽微な削れ跡は見られるが、使用上問題なし
×:発生 現像ローラ清掃後の目視による観察で、削れ跡あり
結果を表2に示す。
これは、本実施例のトナーの硬度であれば、トナー搬送部材がトナー搬送路中において駆動受け部を有する構成においてもトナーの変形が起きていないことを示している。
また、比較例1は縦スジ画像及びトナーの変形が発生している。これはマルテンス硬度が200MPaを下回るとトナー搬送部材の駆動受け部においてトナーが変形するためと考えられる。
そして、比較例2は縦スジ画像が発生している。これはマルテンス硬度が1100MPaを上回ると現像ローラ7や現像ブレード9がトナーによって傷ついたことが原因と考えられる。実際に現像ローラ7および現像ブレード9を観察すると、縦スジ画像に対応する位置に削れ溝が発生していることが確認できた。
尚、本実施例の説明で用いた設定条件は一例であり、これに限定されない。
以上述べたように、トナーの最大荷重2.0×10-4Nの条件で測定したときのマルテンス硬度が、200MPa以上1100MPa以下であるトナーを用いることで、トナー搬送路中において搬送部材同士の駆動受け部を有する構成においてもトナーの変形を抑制することができる。
本発明の実施形態2について説明する。実施形態2は実施形態1と異なる部分を詳細に説明し、実施形態1と同様の部分については説明を省略する。
図7は、本実施形態における本体1の簡略図である。実施形態1と違い、トナーカートリッジ25が、現像ローラ7等をハウジングしている現像容器部分である現像ユニット45の枠体の下方に、ドラムユニット46とは略水平方向に並ぶように、配置されている。このトナーカートリッジ25の配置を取ることで、現像枠体45までのトナー搬送経路が短くなり本体構成が簡素にできる等のメリットがある。
図8は、トナーカートリッジ25の外観構成を示す模式的斜視図である。本実施形態に
おけるトナーカートリッジ25は、実施形態1におけるトナーカートリッジ20の構成を、左右反転したような構成となっているすなわち、トナーカートリッジ25におけるトナー排出の構成は、トナーカートリッジ20と同様であり、説明は省略する。
トナーカートリッジ25の連結部253(実施形態1のトナーカートリッジ20の連結部203と同様の構成である)のトナー排出口24から排出されたトナーは、本体搬送路形成部材80の受け入れ口81に自重によって受け渡される。
なお、トナー搬送スクリュー86が不図示のモータ等の駆動源から回転力を直接受けるものとし、トナー排出スクリュー87がトナー搬送スクリュー86から回転力を受けて従動回転する構成としてもよい。
ー収容部44)にトナーが供給される。
検討には、トナーa~fを用いた。トナーa~eは、実施形態1と同様のものである。トナーfは、(重合工程)における加水分解液を添加する時の条件、及び添加後の保持時間を表3のように変えた以外は、トナーaと同様の方法でトナーを作製した。なお、スラリーのpH調整は塩酸及び水酸化ナトリウム水溶液で行った。得られたトナーfの測定結果を表3に示す。
実施例4~7、比較例3~4のトナー変形、縦スジ画像の発生及び現像ローラのスジ削れを確認するため、プロセスカートリッジ4にトナーを搬送しながら600dpi 2dot 100spaceの横線で一日5000枚間欠通紙後に画像サンプルを取り、下記評価を実施した。なお、間欠通紙は、画像形成2枚ごとに間欠時間3秒を設けた。
トナーの搬送量(プロセスカートリッジ4への補給量)は印字したトナー量とほぼ同等の1000枚で約8gとした。画像サンプルは、中間諧調画像を1枚印字し評価した。評価は以下の通りである。
通紙及びサンプルは、32℃、80%RHの環境で行った。全通紙量は50000枚とした。下記評価は、50000枚における評価である。
効果の確認の方法は、実施形態1と同様の方法で行った。結果を表4に示す。
これは、本実施例のトナーの硬度であれば、トナー搬送部材がトナー搬送路中において駆動受け部を有する構成においても、使用上問題となるようなトナーの変形が起きていないことを示している。
検討を行うと、トナーが排出スクリュー87から零れ落ちる条件は、トナー排出スクリュー87の回転軸の角度が水平面に対してトナーの安息角以上であることがわかった。このような、過酷環境下であっても、トナーのマルテンス硬度が上記数値範囲を満たす場合、トナーの変形を抑制し、縦スジ状の濃度ムラを抑制することが可能である。
ルテンス硬度のより好適な範囲は、400MPa以上1100MPa以下である。
尚、本実施例の説明で用いた設定条件は一例であり、これに限定されない。
本発明の実施形態3について説明する。実施形態3は、実施形態1において、装置本体に備え付けられていた搬送路形成部材70がトナーカートリッジ20の一部になったような構成としたことを特徴とする。すなわち、実施形態1の搬送路形成部材70がトナーカートリッジ20と一体となって装置本体1に対し、着脱自在になったような構成である。
実施形態3のトナーカートリッジ26は、装置本体への装着方向の下流側の側面に搬送路形成部27が設けられている。
搬送路形成部27は、搬送路形成部材70と同様のダクト状の中空部材で構成され、その中空内部空間がトナー搬送路を構成する。搬送路形成部27によるトナー搬送路は、トナーカートリッジ26の内部空間と、プロセスカートリッジ4の連結部43の内部空間と、の間を連通する。搬送路形成部27は、上流のトナーカットリッジ26側から下流のプロセスカートリッジ4の連結部43側にかけて、搬送方向が互いに異なる第1搬送部271、第2搬送部272、第3搬送部273を有している。
トナーカートリッジ26の内部構造は、実施形態1のトナーカートリッジ20と同様であり、トナー搬送スクリュー26の先端が、搬送路形成部27の第1搬送部271の内部まで延びている。したがって、トナー搬送スクリュー26により、第1搬送部271の内部上方までトナーが搬入され、第1搬送部271内部を落下する。以降のトナーの搬送は、実施形態1の搬送路形成部材70と同様、第2搬送部272、第3搬送部273の内部にそれぞれ配置された不図示のトナー搬送スクリュー、トナー排出スクリューによって行われる。
尚、本実施例の説明で用いた設定条件は一例であり、これに限定されない。
本発明の実施形態4について説明する。実施形態4は、実施形態1において、装置本体に備え付けられていた搬送路形成部材70がプロセスカートリッジ4の一部になったような構成としたことを特徴とする。すなわち、実施形態1の搬送路形成部材70がプロセスカートリッジ4と一体となって装置本体1に対し、着脱自在になったような構成である。
実施形態4のプロセスカートリッジ4は、装置本体への装着方向の下流側の側面に搬送路形成部47が設けられている。
トナーカートリッジ20は、実施形態1の物と同様の構成である。
搬送路形成部47は、搬送路形成部材70と同様のダクト状の中空部材で構成され、その中空内部空間がトナー搬送路を構成する。搬送路形成部47によるトナー搬送路は、トナーカートリッジ20の内部空間と、プロセスカートリッジ4の内部空間(現像ユニット45のトナー収容部44)と、の間を連通する。搬送路形成部47は、上流のトナーカットリッジ20側から下流のプロセスカートリッジ4の内部空間側にかけて、搬送方向が互いに異なる第1搬送部471、第2搬送部472、第3搬送部473、第4搬送部474を有している。
第2搬送部472、第3搬送部473、第4搬送部474には、それぞれ不図示のトナー搬送スクリューが配置され、回転駆動力が直列的に伝達するように順次連結されている。
尚、本実施例の説明で用いた設定条件は一例であり、これに限定されない。
Claims (18)
- 画像形成装置に用いられる現像装置であって、
像担持体に形成された潜像を現像するための現像剤を担持する現像剤担持体と、
前記現像剤担持体に担持される前記現像剤を規制するための規制部材と、
前記現像剤担持体と前記規制部材を支持し、前記現像剤の収容部を有する枠体と、
前記現像剤を収容する現像剤容器と、
前記現像剤容器から前記枠体の前記収容部へ前記現像剤を搬送するための搬送経路と、を有し、
前記搬送経路には、回転することにより前記現像剤を搬送する第1搬送部材と、前記第1搬送部材よりも下流において回転することにより前記現像剤を搬送する第2搬送部材と、が配置され、
前記第2搬送部材は、前記第1搬送部材から回転力を受ける駆動受け部を有し、
前記現像剤は、トナー粒子を有するトナーを含有し、
前記トナーは、最大荷重2.0×10-4Nの条件で測定したときのマルテンス硬度が、200MPa以上1100MPa以下であり、
前記トナー粒子は、有機ケイ素重合体を含有する表層を有し、
前記有機ケイ素重合体のケイ素原子に直接結合している炭素原子が、ケイ素原子1個当たり、平均1個以上3個以下であることを特徴とする現像装置。 - 前記第1搬送部材または前記第2搬送部材のいずれか一方の回転軸は、動作時の水平面に対して前記現像剤の安息角よりも大きく、
前記トナーは、最大荷重2.0×10-4Nの条件で測定したときのマルテンス硬度が、400MPa以上1100MPa以下である、請求項1に記載の現像装置。 - 前記有機ケイ素重合体は、下記式(1)で表される構造を有する、請求項1又は2に記載の現像装置。
R-SiO3/2 式(1)
(前記Rは、炭素数が1以上、6以下の炭化水素基を示す。) - 前記Rは、炭素数が1以上、3以下の炭化水素基である、請求項3に記載の現像装置。
- 前記搬送経路は、前記枠体と前記現像剤容器との対向方向とは異なる方向に迂回して前記現像剤容器から前記枠体の前記収容部まで延びている、請求項1~4のいずれか1項に記載の現像装置。
- 前記現像剤担持体と前記規制部材と前記枠体とが、第1のカートリッジとして画像形成装置の装置本体に対して着脱可能であり、
前記現像剤容器が、第2のカートリッジとして前記第1のカートリッジとは個別に画像形成装置の装置本体に対して着脱可能であり、
前記搬送経路は、前記装置本体に設けられている、
請求項1~5のいずれか1項に記載の現像装置。 - 潜像が形成される像担持体と、
前記像担持体に形成された潜像を現像するための現像剤を担持する現像剤担持体と、
前記現像剤担持体に担持される前記現像剤を規制するための規制部材と、
少なくとも前記現像剤担持体と前記規制部材を支持し、前記現像剤の収容部を有する枠体と、
前記現像剤を収容する現像剤容器と、
前記現像剤容器から前記枠体の前記収容部へ前記現像剤を搬送するための搬送経路と、を有し、
前記搬送経路には、回転することにより前記現像剤を搬送する第1搬送部材と、前記第1搬送部材よりも下流において回転することにより前記現像剤を搬送する第2搬送部材と、が配置され、
前記第2搬送部材は、前記第1搬送部材から回転力を受ける駆動受け部を有し、
前記現像剤は、トナー粒子を有するトナーを含有し、
前記トナーは、最大荷重2.0×10-4Nの条件で測定したときのマルテンス硬度が、200MPa以上1100MPa以下であり、
前記トナー粒子は、有機ケイ素重合体を含有する表層を有し、
前記有機ケイ素重合体のケイ素原子に直接結合している炭素原子が、ケイ素原子1個当たり、平均1個以上3個以下であることを特徴とする画像形成装置。 - 前記第1搬送部材または前記第2搬送部材のいずれか一方の回転軸は、動作時の水平面に対して前記現像剤の安息角よりも大きく、
前記トナーは、最大荷重2.0×10-4Nの条件で測定したときのマルテンス硬度が、400MPa以上1100MPa以下である、請求項7に記載の画像形成装置。 - 前記有機ケイ素重合体は、下記式(1)で表される構造を有する、請求項7又は8に記載の画像形成装置。
R-SiO3/2 式(1)
(前記Rは、炭素数が1以上、6以下の炭化水素基を示す。) - 前記Rは、炭素数が1以上、3以下の炭化水素基である、請求項9に記載の画像形成装置。
- 前記搬送経路は、前記枠体と前記現像剤容器との対向方向とは異なる方向に迂回して前記現像剤容器から前記枠体の前記収容部まで延びている、請求項7~10のいずれか1項に記載の画像形成装置。
- 前記現像剤担持体と前記規制部材と前記枠体とが、第1のカートリッジとして、前記現
像剤容器が、第2のカートリッジとして前記第1のカートリッジとは個別に、それぞれ着脱可能に構成された装置本体をさらに備え、
前記搬送経路は、前記装置本体に設けられている、
請求項7~11のいずれか1項に記載の画像形成装置。 - 画像形成装置に用いられるプロセスカートリッジであって、
像担持体に形成された潜像を現像するための現像剤を担持する現像剤担持体と、
前記現像剤担持体に担持される前記現像剤を規制するための規制部材と、
前記現像剤担持体と前記規制部材を支持し、前記現像剤の収容部を有する枠体と、
前記現像剤を収容する現像剤容器と、
前記現像剤容器から前記枠体の前記収容部へ前記現像剤を搬送するための搬送経路と、を有し、
前記搬送経路は、回転することにより前記現像剤を搬送する第1搬送部材と、前記第1搬送部材よりも下流において回転することにより前記現像剤を搬送する第2搬送部材と、が配置され、
前記第2搬送部材は、前記第1搬送部材から回転力を受ける駆動受け部を有し、
前記現像剤は、トナー粒子を有するトナーを含有し、
前記トナーは、最大荷重2.0×10-4Nの条件で測定したときのマルテンス硬度が、200MPa以上1100MPa以下であり、
前記トナー粒子は、有機ケイ素重合体を含有する表層を有し、
前記有機ケイ素重合体のケイ素原子に直接結合している炭素原子が、ケイ素原子1個当たり、平均1個以上3個以下であることを特徴とするプロセスカートリッジ。 - 前記第1搬送部材または前記第2搬送部材のいずれか一方の回転軸は、動作時の水平面に対して前記現像剤の安息角よりも大きく、
前記トナーは、最大荷重2.0×10-4Nの条件で測定したときのマルテンス硬度が、400MPa以上1100MPa以下である、請求項13に記載のプロセスカートリッジ。 - 前記有機ケイ素重合体は、下記式(1)で表される構造を有する、請求項13又は14に記載のプロセスカートリッジ。
R-SiO3/2 式(1)
(前記Rは、炭素数が1以上、6以下の炭化水素基を示す。) - 前記Rは、炭素数が1以上、3以下の炭化水素基である、請求項15に記載のプロセスカートリッジ。
- 前記搬送経路は、前記枠体と前記現像剤容器との対向方向とは異なる方向に迂回して前記現像剤容器から前記枠体の前記収容部まで延びている、請求項13~16のいずれか1項に記載のプロセスカートリッジ。
- 前記現像剤担持体と前記規制部材と前記枠体とが、第1のカートリッジとして画像形成装置の装置本体に対して着脱可能であり、
前記現像剤容器が、第2のカートリッジとして前記第1のカートリッジとは個別に画像形成装置の装置本体に対して着脱可能であり、
前記搬送経路は、前記装置本体に設けられている、
請求項13~17のいずれか1項に記載のプロセスカートリッジ。
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