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JP7274299B2 - 解体方法 - Google Patents

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JP7274299B2
JP7274299B2 JP2019023455A JP2019023455A JP7274299B2 JP 7274299 B2 JP7274299 B2 JP 7274299B2 JP 2019023455 A JP2019023455 A JP 2019023455A JP 2019023455 A JP2019023455 A JP 2019023455A JP 7274299 B2 JP7274299 B2 JP 7274299B2
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Description

本発明は、解体方法に関する。
従来、建物の躯体を解体する手法として、躯体を引倒して解体する工法が知られていた(例えば、特許文献1参照)。特に、バルコニー等で用いられる跳ね出し躯体を解体する工法としては、跳ね出し躯体を柱と共に屋内側に引倒して解体する工法が知られていた。
特開2015-74956号公報
しかしながら、比較的サイズの大きな跳ね出し躯体を解体する場合、当該跳ね出し躯体が意図していない方向(例えば、屋外側)に荷重バランス(自重重心)で倒れてしまう可能性があるが、このような跳ね出し躯体を安全に、短工期で解体する工法が確立されていない現状があった。
本発明は上記事実に鑑みなされたもので、安全且つ効率的に確実な短工期の解体方法を提供する事を目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、請求項に記載の解体方法は、建物を解体する解体方法であって、前記建物の解体対象躯体を軽量化する軽量化ステップと、前記軽量化ステップにて軽量化された前記解体対象躯体を所定の方向に引き倒す引倒ステップと、を含み、前記解体対象躯体は、少なくとも、片持ち梁部材と、前記片持ち梁部材の先端側に固定されて設けられている先端梁部材と、前記片持ち梁部材及び前記先端梁部材にて少なくとも一部が囲まれているスラブ部材とを備える跳ね出し躯体であり、前記軽量化するステップでは、少なくとも前記スラブ部材を解体し、前記先端梁部材は、水平方向において前記片持ち梁部材が延在する第1方向に対して直交する第2方向に沿って延在しており、前記引倒ステップは、前記先端梁部材における1個の前記片持ち梁部材が固定されている固定位置を基準にして、前記先端梁部材における前記固定位置の両側の所定位置を切断することにより、前記先端梁部材の一部を切断する第1ステップと、前記第1ステップで切断された前記先端梁部材の一部と、前記先端梁部材の一部に固定されている1個の前記片持ち梁部材とをまとめて引き倒す第2ステップと、を含む。
請求項に記載の解体方法は、請求項1に記載の解体方法において、前記引倒ステップでは、前記解体対象躯体を、前記所定の方向である前記建物の屋内側の方向に引き倒す。
請求項に記載の解体方法は、請求項に記載の解体方法において、前記引倒ステップでは、前記解体対象躯体が前記建物の屋外側に倒れないように支持した状態で、当該解体対象躯体を引き倒す。
請求項に記載の解体方法は、請求項1からの何れか一項に記載の解体方法において、前記引倒ステップにて引き倒された前記解体対象躯体を、当該解体対象躯体が引き倒された床上で解体する解体ステップ、を含む。
請求項に記載の解体方法によれば、軽量化ステップにて軽量化された解体対象躯体を所定の方向に引き倒すことによれば、例えば、解体対象躯体の荷重バランスを考慮して軽量化することができるので、安全且つ効率的に確実な短工期解体が可能となる。
また、例えば、スラブ部材を下向き作業で先行解体することで、スラブ部材を傾斜させずに解体でき、すなわち、傾斜していない水平な位置でスラブ部材の解体作業を行うことができるので、安全性及び作業効率を向上させることが可能となる。
請求項に記載の解体方法によれば、解体対象躯体を屋内側に引き倒すことによれば、例えば、解体対象躯体の少なくとも一部が屋外側の近隣の敷地に落下等することを防止することができるので、安全性を向上させることが可能となる。
請求項に記載の解体方法によれば、解体対象躯体が建物の屋外側に倒れないように支持した状態で、当該解体対象躯体を引き倒すことによれば、例えば、解体対象躯体の少なくとも一部が屋外側の近隣の敷地に落下等することを確実に防止することができるので、安全性を向上させることが可能となる。また、例えば、解体対象躯体を意図した方向に確実に引き倒すことが可能となる。
請求項に記載の解体方法によれば、引き倒された解体対象躯体を、当該解体対象躯体が引き倒された床上で解体することによれば、例えば、引き倒された解体対象躯体を細かくした状態で搬出することができるので、大掛かりな重機等が不要となり、低コスト化を図ることが可能となる。また、例えば、比較的作業を行い易い床上で解体作業を行うことができるので、作業効率を向上させることが可能となる。
本実施の形態に係る解体方法が適用される建物を示す図である。 ガラ受け及び支持部材が設置された状態の建物を示す図である。 軽量化されている状態の建物を示す図である。 先端梁部材が皮剥きされている状態の建物を示す図である。 柱部材が切断されている状態の建物を示す図である。 跳ね出し躯体が引き倒されている状態の建物を示す図である。
以下に添付図面を参照して、この発明に係る解体方法の実施の形態を詳細に説明する。まず、〔I〕実施の形態の基本的概念を説明した後、〔II〕実施の形態の具体的内容について説明し、最後に、〔III〕実施の形態に対する変形例について説明する。ただし、実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
〔I〕実施の形態の基本的概念
まず、実施の形態の基本的概念について説明する。実施の形態は、概略的に、解体方法に関する。
ここで、「解体方法」とは、建物を解体する方法であり、例えば、軽量化ステップ、及び引倒ステップを含み、任意で、設置ステップ、及び解体ステップ等を含む方法である。
「軽量化ステップ」とは、建物の解体対象躯体を軽量化するステップであり、例えば、後述する跳ね出し躯体の少なくともスラブ部材を解体するステップ等を含む概念である。
「解体対象躯体」とは、建物における少なくとも一部の躯体であり、例えば、跳ね出し躯体、及び跳ね出し躯体以外の任意の躯体等を含む概念である。「跳ね出し躯体」とは、建物の屋内側から屋外側に向かって突出して設けられる躯体であり、例えば、片持ち梁部材と、片持ち梁部材の先端側に設けられている先端梁部材と、片持ち梁部材及び先端梁部材にて少なくとも一部が囲まれているスラブ部材とを備える躯体等を含む概念である。
「引倒ステップ」とは、軽量化ステップにて軽量化された解体対象躯体を所定の方向に引き倒すステップであり、例えば、解体対象躯体を、所定の方向である建物の屋内側の方向に引き倒すステップ等を含む概念であり、また、解体対象躯体が建物の屋外側に倒れないように支持した状態で、当該解体対象躯体を引き倒すステップ等を含む概念である。
「所定の方向」とは、予め定められた方向であり、例えば、解体対象躯体を引き倒す場合の安全性をより確実に確保することが可能な方向であり、一例としては、建物の屋内側の方向等を含む概念である。
「設置ステップ」とは、解体対象躯体の下方側にガラ受けを設置するステップであり、具体的には、軽量化ステップよりも前に行われるステップ等を含む概念である。「ガラ受け」とは、建物を解体する場合に発生するガラ(例えば、砕かれたコンクリート片等)を受け止める物等を含む概念である。
「解体ステップ」とは、引倒ステップにて引き倒された解体対象躯体を、当該解体対象躯体が引き倒された床上で解体するステップ等を含む概念である。
そして、以下に示す実施の形態では、地上6階建ての建物を解体する場合を例示して説明する。
〔II〕実施の形態の具体的内容
次に、実施の形態の具体的内容について説明する。
(構成)
まず、本実施の形態に係る解体方法が適用される建物について説明する。図1は、本実施の形態に係る解体方法が適用される建物を示す図であり、(a)は平面図であり、(b)は側断面図である。
なお、図1の(b)においては、ハッチングは省略されている(以下の各側断面図でも同様)。また、図1に示すX―Y―Z方向が互いに直交する方向であり、具体的には、Z方向が鉛直方向であって、X方向及びY方向が鉛直方向に対して直交する水平方向であるものとして、例えば、Z方向を高さ方向と称し、+Z方向を上側(平面)と称し、-Z方向を下側(底面)と称し、+X方向が建物100の屋内側であり、-X方向が建物100の屋外側であることとし説明する。
(構成‐建物)
図1の建物100は、解体の対象となる建物である。この建物100の具体的な種類や構成は任意であるが、例えば、6階建ての建物であり、一例としては、柱部材21、両端固定梁部材22、四辺固定スラブ部材23、及び跳ね出し躯体1を備える。
(構成‐建物‐柱部材、両端固定梁部材、四辺固定スラブ部材)
柱部材21は、建物100を支持するも部材であり、例えば、高さ方向(Z軸方向)において立設しているものであり、また、鉄筋コンクリート(RC:Reinforced Concrete)製のものである。両端固定梁部材22は、四辺固定スラブ部材23を支持する部材であり、例えば、両端が柱部材21にて支持されているものであり、また、鉄骨鉄筋コンクリート(SRC:Steel Reinforced Concrete)製のものである。四辺固定スラブ部材23は、床又は天井(つまり、スラブ)を形成する部材であり、例えば、両端固定梁部材22にて支持されているものであり、また、鉄筋コンクリート製のものである。
(構成‐建物‐跳ね出し躯体)
跳ね出し躯体1は、解体対象躯体であり、例えば、建物100の屋内側(+X方向)から屋外側(-X方向)に向かって突出して設けられている躯体であり、また、建物100の各階に設けられているものであり、また、片持ち梁部材11、先端梁部材12、及び片持ちスラブ部材13を備えるものである。
(構成‐建物‐跳ね出し躯体‐片持ち梁部材)
片持ち梁部材11は、一端のみが支持されている片持ち梁を形成する部材である。この片持ち梁部材11の具体的な種類や構成は任意であるが、例えば、屋内側(+X方向)の端部が柱部材21に固定されて支持されているものであり、また、鉄骨鉄筋コンクリート製のものである。
(構成‐建物‐跳ね出し躯体‐先端梁部材)
先端梁部材12は、梁を形成する部材である。この先端梁部材12の具体的な種類や構成は任意であるが、例えば、片持ち梁部材11の先端側(-X方向)に固定されて設けられているものであり、また、鉄骨鉄筋コンクリート製のものである。なお、この先端梁部材12は、鉄骨鉄筋コンクリート製のもの以外にも、鉄骨(S:Steel)製のものを用いてもよいが、ここでは、例えば、鉄骨鉄筋コンクリート製のものを用いることとして説明する。
(構成‐建物‐跳ね出し躯体‐片持ちスラブ部材)
片持ちスラブ部材13は、スラブ部材であり、床又は天井(つまり、スラブ)を形成する部材である。この片持ちスラブ部材13の具体的な種類や構成は任意であるが、例えば、片持ち梁部材11及び先端梁部材12にて囲まれているものであり、また、鉄筋コンクリート製のものである。
(解体方法)
次に、このように構成される建物100に適用される解体方法について説明する。図2は、ガラ受け及び支持部材が設置された状態の建物を示す図であり、図3は、軽量化されている状態の建物を示す図であり、図4は、先端梁部材が皮剥きされている状態の建物を示す図であり、図5は、柱部材が切断されている状態の建物を示す図であり、図6は、跳ね出し躯体が引き倒されている状態の建物を示す図である。また、これらの図2~図6の(a)は、平面図であり、(b)は、側断面図である。なお、図6においては、図5の重機51~54は、説明の便宜上、図示が省略されている。
「解体方法」とは、概略的には、建物100を解体する方法(工法)であり、具体的には、図1の跳ね出し躯体1を引き倒して解体する方法であり、順次行われる設置ステップ、軽量化ステップ、引倒ステップを、及び解体ステップを含む方法である。なお、建物100における跳ね出し躯体1以外の部分の解体は、従来と同様にして行うことができるので、この従来と同様にして行える解体の説明については適宜省略する。
また、ここでは、例えば、図2に示すように、外周養生足場31が建物100の周囲に設けられ、また、着脱可能なサポートの如き支持部材32が各フロアに設けられた状態の建物100において、屋上の跳ね出し躯体1を引き倒して解体する場合を主に例示して説明する。
(解体方法‐設置ステップ)
まず、設置ステップを行う。具体的な内容は任意であるが、例えば、図2に示すように、ガラ受け33を屋上の跳ね出し躯体1の下側(下方側、-Z方向)に設置する。詳細には、例えば、単管及びベニヤ板等を用いて全体として平板形状のガラ受け33を作成し、作成したガラ受け33を高さ方向において上側(+Z方向)から下側(-Z方向)に向かうにつれて、屋外側(-X方向)から屋内側(+X方向)に向かうように傾斜させて設ける。
(解体方法‐軽量化ステップ)
次に、軽量化ステップを行う。具体的な内容は任意であるが、例えば、まず、図3に示すように、作業員が、片持ちスラブ部材13の一部(例えば、先端梁部材12の周辺等)を、工具を用いて手作業にて斫ることにより解体し、次に、不図示であるが、片持ちスラブ部材13の残りの一部を、重機を用いて斫ることにより解体して、跳ね出し躯体1を軽量化する。なお、ここでは、作業員による手作業、及び重機を用いる作業にて、軽量化する場合を例示したが、何れか一方のみで作業を行って軽量化してもよい。
そして、この軽量化ステップでは、片持ちスラブ部材13を斫って解体することにより、ガラ材が発生するが、このガラ材はガラ受け33にて受け止められて、建物100の屋外側(-X方向)への落下を防止することが可能となり、また、6階の床の一部の領域に山積され、搬出を容易に行うことが可能となる。
次に、ガラ受け33を撤去した上で、下がり壁部材42、立ち上がり部材41、及びカーテンウォールの枠を形成する枠部材43が設けられている場合、これらを解体して撤去し、従来と同様にして、建物100における屋上の四辺固定スラブ部材23を解体し、6階に設置されている支持部材32を撤去する。
(解体方法‐引倒ステップ)
次に、引倒ステップを行う。具体的な内容は任意であるが、例えば、1本の柱部材21単位で跳ね出し躯体1を引き倒す場合について説明する。
詳細には、まず、跳ね出し躯体1を含む引き倒される部材の重心が屋内側(+X方向)となるように、図5(a)の先端梁側切断部71、先端梁側切断部72、両端固定梁側切断部73、両端固定梁側切断部74、両端固定梁側切断部75を決定し、決定した各切断部について、図4に示すように重機5を用いて、鉄骨鉄筋コンクリートの鉄筋コンクリート部分を皮剥きして鉄骨部分を露出させる。なお、ここでの各切断部は、各部材における切断する位置を示している。
次に、図5に示すように、例えば、2本の転倒防止ワイヤ63、64を用いて、跳ね出し躯体1を含む引き倒される部材が屋外側(-X方向)に倒れないように支持する。「転倒防止ワイヤ」63、64とは、解体対象躯体である少なくとも跳ね出し躯体1が建物100の屋外側(-X方向)に倒れないように支持する支持手段であり、例えば、一端が跳ね出し躯体1と共に引き倒される両端固定梁部材22に固定され、また、他端が重機53、54に固定されているものである。
次に、前述の決定した図5(a)の先端梁側切断部71、先端梁側切断部72、両端固定梁側切断部73、両端固定梁側切断部74、両端固定梁側切断部75の露出している鉄骨部分を任意の手法(例えば、ガス切断)で切断する。次に、図5(a)に示すように、跳ね出し躯体1を含む引き倒される部材を、重機52にて挟持して支持した状態で、図5(b)に示すように、重機51にて建物100の6階部分の柱部材21の下側(-Z方向)寄りの位置である柱側切断部76を切断する。
次に、跳ね出し躯体1を含む引き倒される部材を、重機52にて挟持して支持しつつ、図6に示すように、屋内側(+X方向)に引き倒す。
(解体方法‐解体ステップ)
次に、解体ステップを行う。具体的な内容は任意であるが、例えば、引倒ステップで図6の建物100における6階の四辺固定スラブ部材23上に引き倒された部材(つまり、跳ね出し躯体1の片持ち梁部材11及び先端梁部材12、柱部材21、及び両端固定梁部材22)を、当該四辺固定スラブ部材23上(床上)で細かく解体して撤去する。そして、これらの各ステップを建物100の各階の跳ね出し躯体1に対して行い、また、説明を省略した建物100における跳ね出し躯体1以外の部分の解体を行うことにより、建物100が解体される。これにて、解体方法の説明を終了する。
(本実施の形態の効果)
本実施の形態によれば、軽量化ステップにて軽量化された跳ね出し躯体1を所定の方向に引き倒すことによれば、例えば、跳ね出し躯体1の荷重バランスを考慮して軽量化することができるので、安全且つ効率的に確実な短工期解体が可能となる。
また、跳ね出し躯体1は、少なくとも、片持ち梁部材11と、先端梁部材12と、片持ちスラブ部材13とを備えており、軽量化するステップでは、少なくとも片持ちスラブ部材13を解体することによれば、例えば、片持ちスラブ部材13を下向き作業で先行解体することで、片持ちスラブ部材13を傾斜させずに解体でき、すなわち、傾斜していない水平な位置で片持ちスラブ部材13の解体作業を行うことができるので、安全性及び作業効率を向上させることが可能となる。
また、跳ね出し躯体1を屋内側に引き倒すことによれば、例えば、跳ね出し躯体1の少なくとも一部が屋外側の近隣の敷地に落下等することを防止することができるので、安全性を向上させることが可能となる。
また、跳ね出し躯体1が建物100の屋外側に倒れないように支持した状態で、当該跳ね出し躯体1を引き倒すことによれば、例えば、跳ね出し躯体1の少なくとも一部が屋外側の近隣の敷地に落下等することを確実に防止することができるので、安全性を向上させることが可能となる。また、例えば、跳ね出し躯体1を意図した方向に確実に引き倒すことが可能となる。
また、ガラ受け33を設置することによれば、例えば、跳ね出し躯体1を軽量化する場合に発生するガラ(例えば、砕かれたコンクリート片等)が近隣の敷地に落下等することを防止することが可能となる。また、当該ガラを効率的に搬出することが可能となる。
また、引き倒された跳ね出し躯体1を、当該跳ね出し躯体1が引き倒された床上で解体することによれば、例えば、引き倒された跳ね出し躯体1を細かくした状態で搬出することができるので、大掛かりな重機等が不要となり、低コスト化を図ることが可能となる。また、例えば、比較的作業を行い易い床上で解体作業を行うことができるので、作業効率を向上させることが可能となる。
〔III〕実施の形態に対する変形例
以上、本発明に係る実施の形態について説明したが、本発明の具体的な構成及び手段は、特許請求の範囲に記載した各発明の技術的思想の範囲内において、任意に改変及び改良することができる。以下、このような変形例について説明する。
(解決しようとする課題や発明の効果について)
まず、発明が解決しようとする課題や発明の効果は、上述の内容に限定されるものではなく、発明の実施環境や構成の細部に応じて異なる可能性があり、上述した課題の一部のみを解決したり、上述した効果の一部のみを奏したりすることがある。
(分散や統合について)
また、上述した各電気的構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。
(形状、数値、構造、時系列について)
実施の形態や図面において例示した構成要素に関して、形状、数値、又は複数の構成要素の構造若しくは時系列の相互関係については、本発明の技術的思想の範囲内において、任意に改変及び改良することができる。
(軽量化及び引き倒しについて)
また、上記実施の形態においては、図3において、片持ちスラブ部材13を解体して軽量する場合を例示して説明したが、例えば、片持ちスラブ部材13の全部を解体して軽量化してもよく、あるいは、片持ちスラブ部材13の一部のみを解体して軽量化してもよい。
また、例えば、片持ちスラブ部材13と共に、あるいは、片持ちスラブ部材13の代わりに、別の部材を解体して軽量化してもよい。具体的には、図5(b)において、柱側切断部76を切断する前に、図5(a)の先端梁部材12を切断して撤去することにより軽量化した上で、跳ね出し躯体1の片持ち梁部材11、柱部材21、及び両端固定梁部材22を引き倒してもよい。また、例えば、柱側切断部76を切断する前に、両端固定梁部材22を切断して撤去した上で、引き倒してもよい。
また、例えば、各梁部材の切断部の位置を任意に変更して、一度に引き倒す部材を任意に変更してもよい。例えば、図5(a)において、各切断部の位置を任意に変更して、柱部材2個分の部材を一度に引き倒してもよい。
(付記)
付記1の解体方法は、建物を解体する解体方法であって、前記建物の解体対象躯体を軽量化する軽量化ステップと、前記軽量化ステップにて軽量化された前記解体対象躯体を所定の方向に引き倒す引倒ステップと、を含む。
付記2の解体方法は、付記1に記載の解体方法において、前記解体対象躯体は、少なくとも、片持ち梁部材と、前記片持ち梁部材の先端側に設けられている先端梁部材と、前記片持ち梁部材及び前記先端梁部材にて少なくとも一部が囲まれているスラブ部材とを備える跳ね出し躯体であり、前記軽量化するステップでは、少なくとも前記スラブ部材を解体する。
付記3の解体方法は、付記1又は2に記載の解体方法において、前記引倒ステップでは、前記解体対象躯体を、前記所定の方向である前記建物の屋内側の方向に引き倒す。
付記4の解体方法は、付記3に記載の解体方法において、前記引倒ステップでは、前記解体対象躯体が前記建物の屋外側に倒れないように支持した状態で、当該解体対象躯体を引き倒す。
付記5の解体方法は、付記1から4の何れか一項に記載の解体方法において、前記解体対象躯体の下方側にガラ受けを設置する設置ステップ、を含み、前記設置ステップは、前記軽量化ステップよりも前に行われる。
付記6の解体方法は、付記1から5の何れか一項に記載の解体方法において、前記引倒ステップにて引き倒された前記解体対象躯体を、当該解体対象躯体が引き倒された床上で解体する解体ステップ、を含む。
(付記の効果)
付記1に記載の解体方法によれば、軽量化ステップにて軽量化された解体対象躯体を所定の方向に引き倒すことによれば、例えば、解体対象躯体の荷重バランスを考慮して軽量化することができるので、安全且つ効率的に確実な短工期解体が可能となる。
付記2に記載の解体方法によれば、解体対象躯体は、少なくとも、片持ち梁部材と、先端梁部材と、スラブ部材とを備える跳ね出し躯体であり、軽量化するステップでは、少なくともスラブ部材を解体することによれば、例えば、スラブ部材を下向き作業で先行解体することで、スラブ部材を傾斜させずに解体でき、すなわち、傾斜していない水平な位置でスラブ部材の解体作業を行うことができるので、安全性及び作業効率を向上させることが可能となる。
付記3に記載の解体方法によれば、解体対象躯体を屋内側に引き倒すことによれば、例えば、解体対象躯体の少なくとも一部が屋外側の近隣の敷地に落下等することを防止することができるので、安全性を向上させることが可能となる。
付記4に記載の解体方法によれば、解体対象躯体が建物の屋外側に倒れないように支持した状態で、当該解体対象躯体を引き倒すことによれば、例えば、解体対象躯体の少なくとも一部が屋外側の近隣の敷地に落下等することを確実に防止することができるので、安全性を向上させることが可能となる。また、例えば、解体対象躯体を意図した方向に確実に引き倒すことが可能となる。
付記5に記載の解体方法によれば、ガラ受けを設置することによれば、例えば、解体対象躯体を軽量化する場合に発生するガラ(例えば、砕かれたコンクリート片等)が近隣の敷地に落下等することを防止することが可能となる。また、当該ガラを効率的に搬出することが可能となる。
付記6に記載の解体方法によれば、引き倒された解体対象躯体を、当該解体対象躯体が引き倒された床上で解体することによれば、例えば、引き倒された解体対象躯体を細かくした状態で搬出することができるので、大掛かりな重機等が不要となり、低コスト化を図ることが可能となる。また、例えば、比較的作業を行い易い床上で解体作業を行うことができるので、作業効率を向上させることが可能となる。
1 跳ね出し躯体
5 重機
11 片持ち梁部材
12 先端梁部材
13 片持ちスラブ部材
21 柱部材
22 両端固定梁部材
23 四辺固定スラブ部材
31 外周養生足場
32 支持部材
33 ガラ受け
41 立ち上がり部材
42 下がり壁部材
43 枠部材
51 重機
52 重機
53 重機
54 重機
63 転倒防止ワイヤ
64 転倒防止ワイヤ
71 先端梁側切断部
72 先端梁側切断部
73 両端固定梁側切断部
74 両端固定梁側切断部
75 両端固定梁側切断部
76 柱側切断部
100 建物

Claims (4)

  1. 建物を解体する解体方法であって、
    前記建物の解体対象躯体を軽量化する軽量化ステップと、
    前記軽量化ステップにて軽量化された前記解体対象躯体を所定の方向に引き倒す引倒ステップと、
    を含み、
    前記解体対象躯体は、少なくとも、片持ち梁部材と、前記片持ち梁部材の先端側に固定されて設けられている先端梁部材と、前記片持ち梁部材及び前記先端梁部材にて少なくとも一部が囲まれているスラブ部材とを備える跳ね出し躯体であり、
    前記軽量化するステップでは、少なくとも前記スラブ部材を解体し、
    前記先端梁部材は、水平方向において前記片持ち梁部材が延在する第1方向に対して直交する第2方向に沿って延在しており、
    前記引倒ステップは、
    前記先端梁部材における1個の前記片持ち梁部材が固定されている固定位置を基準にして、前記先端梁部材における前記固定位置の両側の所定位置を切断することにより、前記先端梁部材の一部を切断する第1ステップと、
    前記第1ステップで切断された前記先端梁部材の一部と、前記先端梁部材の一部に固定されている1個の前記片持ち梁部材とをまとめて引き倒す第2ステップと、を含む、
    解体方法。
  2. 前記引倒ステップでは、前記解体対象躯体を、前記所定の方向である前記建物の屋内側の方向に引き倒す、
    請求項に記載の解体方法。
  3. 前記引倒ステップでは、前記解体対象躯体が前記建物の屋外側に倒れないように支持した状態で、当該解体対象躯体を引き倒す、
    請求項に記載の解体方法。
  4. 前記引倒ステップにて引き倒された前記解体対象躯体を、当該解体対象躯体が引き倒された床上で解体する解体ステップ、を含む、
    請求項1からの何れか一項に記載の解体方法。
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