JP7274299B2 - 解体方法 - Google Patents
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Description
また、例えば、スラブ部材を下向き作業で先行解体することで、スラブ部材を傾斜させずに解体でき、すなわち、傾斜していない水平な位置でスラブ部材の解体作業を行うことができるので、安全性及び作業効率を向上させることが可能となる。
まず、実施の形態の基本的概念について説明する。実施の形態は、概略的に、解体方法に関する。
次に、実施の形態の具体的内容について説明する。
まず、本実施の形態に係る解体方法が適用される建物について説明する。図1は、本実施の形態に係る解体方法が適用される建物を示す図であり、(a)は平面図であり、(b)は側断面図である。
図1の建物100は、解体の対象となる建物である。この建物100の具体的な種類や構成は任意であるが、例えば、6階建ての建物であり、一例としては、柱部材21、両端固定梁部材22、四辺固定スラブ部材23、及び跳ね出し躯体1を備える。
柱部材21は、建物100を支持するも部材であり、例えば、高さ方向(Z軸方向)において立設しているものであり、また、鉄筋コンクリート(RC:Reinforced Concrete)製のものである。両端固定梁部材22は、四辺固定スラブ部材23を支持する部材であり、例えば、両端が柱部材21にて支持されているものであり、また、鉄骨鉄筋コンクリート(SRC:Steel Reinforced Concrete)製のものである。四辺固定スラブ部材23は、床又は天井(つまり、スラブ)を形成する部材であり、例えば、両端固定梁部材22にて支持されているものであり、また、鉄筋コンクリート製のものである。
跳ね出し躯体1は、解体対象躯体であり、例えば、建物100の屋内側(+X方向)から屋外側(-X方向)に向かって突出して設けられている躯体であり、また、建物100の各階に設けられているものであり、また、片持ち梁部材11、先端梁部材12、及び片持ちスラブ部材13を備えるものである。
片持ち梁部材11は、一端のみが支持されている片持ち梁を形成する部材である。この片持ち梁部材11の具体的な種類や構成は任意であるが、例えば、屋内側(+X方向)の端部が柱部材21に固定されて支持されているものであり、また、鉄骨鉄筋コンクリート製のものである。
先端梁部材12は、梁を形成する部材である。この先端梁部材12の具体的な種類や構成は任意であるが、例えば、片持ち梁部材11の先端側(-X方向)に固定されて設けられているものであり、また、鉄骨鉄筋コンクリート製のものである。なお、この先端梁部材12は、鉄骨鉄筋コンクリート製のもの以外にも、鉄骨(S:Steel)製のものを用いてもよいが、ここでは、例えば、鉄骨鉄筋コンクリート製のものを用いることとして説明する。
片持ちスラブ部材13は、スラブ部材であり、床又は天井(つまり、スラブ)を形成する部材である。この片持ちスラブ部材13の具体的な種類や構成は任意であるが、例えば、片持ち梁部材11及び先端梁部材12にて囲まれているものであり、また、鉄筋コンクリート製のものである。
次に、このように構成される建物100に適用される解体方法について説明する。図2は、ガラ受け及び支持部材が設置された状態の建物を示す図であり、図3は、軽量化されている状態の建物を示す図であり、図4は、先端梁部材が皮剥きされている状態の建物を示す図であり、図5は、柱部材が切断されている状態の建物を示す図であり、図6は、跳ね出し躯体が引き倒されている状態の建物を示す図である。また、これらの図2~図6の(a)は、平面図であり、(b)は、側断面図である。なお、図6においては、図5の重機51~54は、説明の便宜上、図示が省略されている。
まず、設置ステップを行う。具体的な内容は任意であるが、例えば、図2に示すように、ガラ受け33を屋上の跳ね出し躯体1の下側(下方側、-Z方向)に設置する。詳細には、例えば、単管及びベニヤ板等を用いて全体として平板形状のガラ受け33を作成し、作成したガラ受け33を高さ方向において上側(+Z方向)から下側(-Z方向)に向かうにつれて、屋外側(-X方向)から屋内側(+X方向)に向かうように傾斜させて設ける。
次に、軽量化ステップを行う。具体的な内容は任意であるが、例えば、まず、図3に示すように、作業員が、片持ちスラブ部材13の一部(例えば、先端梁部材12の周辺等)を、工具を用いて手作業にて斫ることにより解体し、次に、不図示であるが、片持ちスラブ部材13の残りの一部を、重機を用いて斫ることにより解体して、跳ね出し躯体1を軽量化する。なお、ここでは、作業員による手作業、及び重機を用いる作業にて、軽量化する場合を例示したが、何れか一方のみで作業を行って軽量化してもよい。
次に、引倒ステップを行う。具体的な内容は任意であるが、例えば、1本の柱部材21単位で跳ね出し躯体1を引き倒す場合について説明する。
次に、解体ステップを行う。具体的な内容は任意であるが、例えば、引倒ステップで図6の建物100における6階の四辺固定スラブ部材23上に引き倒された部材(つまり、跳ね出し躯体1の片持ち梁部材11及び先端梁部材12、柱部材21、及び両端固定梁部材22)を、当該四辺固定スラブ部材23上(床上)で細かく解体して撤去する。そして、これらの各ステップを建物100の各階の跳ね出し躯体1に対して行い、また、説明を省略した建物100における跳ね出し躯体1以外の部分の解体を行うことにより、建物100が解体される。これにて、解体方法の説明を終了する。
本実施の形態によれば、軽量化ステップにて軽量化された跳ね出し躯体1を所定の方向に引き倒すことによれば、例えば、跳ね出し躯体1の荷重バランスを考慮して軽量化することができるので、安全且つ効率的に確実な短工期解体が可能となる。
以上、本発明に係る実施の形態について説明したが、本発明の具体的な構成及び手段は、特許請求の範囲に記載した各発明の技術的思想の範囲内において、任意に改変及び改良することができる。以下、このような変形例について説明する。
まず、発明が解決しようとする課題や発明の効果は、上述の内容に限定されるものではなく、発明の実施環境や構成の細部に応じて異なる可能性があり、上述した課題の一部のみを解決したり、上述した効果の一部のみを奏したりすることがある。
また、上述した各電気的構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。
実施の形態や図面において例示した構成要素に関して、形状、数値、又は複数の構成要素の構造若しくは時系列の相互関係については、本発明の技術的思想の範囲内において、任意に改変及び改良することができる。
また、上記実施の形態においては、図3において、片持ちスラブ部材13を解体して軽量する場合を例示して説明したが、例えば、片持ちスラブ部材13の全部を解体して軽量化してもよく、あるいは、片持ちスラブ部材13の一部のみを解体して軽量化してもよい。
付記1の解体方法は、建物を解体する解体方法であって、前記建物の解体対象躯体を軽量化する軽量化ステップと、前記軽量化ステップにて軽量化された前記解体対象躯体を所定の方向に引き倒す引倒ステップと、を含む。
付記1に記載の解体方法によれば、軽量化ステップにて軽量化された解体対象躯体を所定の方向に引き倒すことによれば、例えば、解体対象躯体の荷重バランスを考慮して軽量化することができるので、安全且つ効率的に確実な短工期解体が可能となる。
5 重機
11 片持ち梁部材
12 先端梁部材
13 片持ちスラブ部材
21 柱部材
22 両端固定梁部材
23 四辺固定スラブ部材
31 外周養生足場
32 支持部材
33 ガラ受け
41 立ち上がり部材
42 下がり壁部材
43 枠部材
51 重機
52 重機
53 重機
54 重機
63 転倒防止ワイヤ
64 転倒防止ワイヤ
71 先端梁側切断部
72 先端梁側切断部
73 両端固定梁側切断部
74 両端固定梁側切断部
75 両端固定梁側切断部
76 柱側切断部
100 建物
Claims (4)
- 建物を解体する解体方法であって、
前記建物の解体対象躯体を軽量化する軽量化ステップと、
前記軽量化ステップにて軽量化された前記解体対象躯体を所定の方向に引き倒す引倒ステップと、
を含み、
前記解体対象躯体は、少なくとも、片持ち梁部材と、前記片持ち梁部材の先端側に固定されて設けられている先端梁部材と、前記片持ち梁部材及び前記先端梁部材にて少なくとも一部が囲まれているスラブ部材とを備える跳ね出し躯体であり、
前記軽量化するステップでは、少なくとも前記スラブ部材を解体し、
前記先端梁部材は、水平方向において前記片持ち梁部材が延在する第1方向に対して直交する第2方向に沿って延在しており、
前記引倒ステップは、
前記先端梁部材における1個の前記片持ち梁部材が固定されている固定位置を基準にして、前記先端梁部材における前記固定位置の両側の所定位置を切断することにより、前記先端梁部材の一部を切断する第1ステップと、
前記第1ステップで切断された前記先端梁部材の一部と、前記先端梁部材の一部に固定されている1個の前記片持ち梁部材とをまとめて引き倒す第2ステップと、を含む、
解体方法。 - 前記引倒ステップでは、前記解体対象躯体を、前記所定の方向である前記建物の屋内側の方向に引き倒す、
請求項1に記載の解体方法。 - 前記引倒ステップでは、前記解体対象躯体が前記建物の屋外側に倒れないように支持した状態で、当該解体対象躯体を引き倒す、
請求項2に記載の解体方法。 - 前記引倒ステップにて引き倒された前記解体対象躯体を、当該解体対象躯体が引き倒された床上で解体する解体ステップ、を含む、
請求項1から3の何れか一項に記載の解体方法。
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