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JP7237653B2 - ボイラ伝熱管の支持装置、ボイラ、ボイラ伝熱管の支持方法、ボイラ伝熱管の交換方法およびボイラ伝熱管の支持装置の交換方法 - Google Patents

ボイラ伝熱管の支持装置、ボイラ、ボイラ伝熱管の支持方法、ボイラ伝熱管の交換方法およびボイラ伝熱管の支持装置の交換方法 Download PDF

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Description

本開示は、ボイラ伝熱管を支持部材に支持させるためのボイラ伝熱管の支持装置、ボイラ伝熱管の支持装置を搭載したボイラ、ボイラ伝熱管を支持部材に支持させる支持方法、ボイラ伝熱管の交換方法、およびボイラ伝熱管の支持装置の交換方法に関する。
ボイラには、ボイラ火炉と、ボイラ火炉の上部に接続される水平煙道と、水平煙道から下方に曲がるように接続される後部煙道と、後部煙道の下部に接続されるダクトと、を備えるものがある(例えば特許文献1)。ボイラ火炉から排出される燃焼ガスは、水平煙道、後部煙道、ダクトの順に流れる。水平煙道や後部煙道の内部に吊り下げられたボイラ伝熱管は、水平煙道や後部煙道を流れる燃焼ガスに接触し、燃焼ガスから熱を吸収することで、ボイラ伝熱管内を流れる流体(飽和蒸気、過熱蒸気やボイラー給水など)を加熱(予熱)するようになっている。
ボイラ伝熱管は、流体の流れ方向が反転するように屈曲される配管屈曲部と、流体の流れ方向が直線状になるように延在する配管直線部と、が交互に設けられており、燃焼ガスの流れ方向に直交する方向に沿って配管直線部が配置されている。水平煙道や後部煙道の内部に配置されたボイラ伝熱管は、配管直線部を吊下げ金具等により支持されている。配管直線部は、吊下げ金具に溶接により吊下げ金具に対して相対移動不能に固定されることがある。
特開平11-51303号公報
ところで、水平煙道や後部煙道の内部に吊り下げられたボイラ伝熱管は、燃焼ガスから吸収した熱によりボイラ伝熱管の長さ方向に沿って伸縮しようとする。この伸縮を制限せずにボイラ伝熱管の位置を固定できる金物を提供する必要がある。
また、ボイラを支持する支持構造部では、ボイラ伝熱管を支持する支持部材とボイラ伝熱管の交差部の間隙が狭く、上記間隙を通過する燃焼ガスの流速が速くなるため、ボイラ伝熱管に燃焼灰やダスト、砂などが高速で衝突し、ボイラ伝熱管が損傷や摩耗する虞がある。
上述した事情に鑑みて、本発明の少なくとも一実施形態の目的は、ボイラ伝熱管の熱伸縮を阻害せず、ボイラ伝熱管の損傷や摩耗を抑制することができるボイラ伝熱管の支持装置を提供することにある。
(1)本発明の少なくとも一実施形態にかかるボイラ伝熱管の支持装置は、
ボイラ伝熱管の長さ方向に交差する方向に沿って延在する支持部材に上記ボイラ伝熱管を支持させるように構成されたボイラ伝熱管の支持装置であって、
嵌合部を含むとともに、上記支持部材に固定されるように構成された第1部材と、
上記嵌合部に上記長さ方向に沿って摺動可能に嵌合するように構成された被嵌合部を含むとともに、上記ボイラ伝熱管に固定されるように構成された第2部材と、を備える。
上記(1)の構成によれば、支持部材に固定された第1部材の嵌合部が、ボイラ伝熱管に固定された第2部材の被嵌合部に嵌合することで、ボイラ伝熱管は、第1部材および第2部材を介して、支持部材に支持される。また、上記の構成によれば、第2部材の被嵌合部は、第1部材の嵌合部にボイラ伝熱管の長さ方向に沿って摺動可能に嵌合するので、第2部材は、ボイラ伝熱管の長さ方向に沿って第1部材に対して相対移動が可能であり、ボイラ伝熱管の長さ方向に沿った伸縮が拘束されない。また、支持部材に固定された第1部材の嵌合部が、ボイラ伝熱管に固定された第2部材の被嵌合部に嵌合することで、燃焼灰や砂とボイラ伝熱管とが接触するのを抑制することができるので、ボイラ伝熱管の燃焼灰や砂による損傷や摩耗を抑制することができる。よって、上記の構成によれば、ボイラ伝熱管の熱伸縮を阻害せず、ボイラ伝熱管の損傷や摩耗を抑制することができる。
(2)幾つかの実施形態では、上記(1)に記載のボイラ伝熱管の支持装置であって、上記嵌合部および上記被嵌合部のうちの一方は、上記長さ方向に沿って延在する嵌合凹部を含み、上記嵌合部および上記被嵌合部のうちの他方は、上記嵌合凹部に嵌合するように構成された嵌合凸部を含む。
上記(2)の構成によれば、嵌合凹部は、ボイラ伝熱管の長さ方向に沿って延在しており、嵌合凸部は、上記嵌合凹部に嵌合するように構成されているので、第2部材がボイラ伝熱管の長さ方向に沿って第1部材に対して相対移動しても、第1部材の嵌合部と第2部材の被嵌合部との嵌合状態が維持される。よって、上記の構成によれば、ボイラ伝熱管を支持部材に安定的に支持させることができる。
(3)幾つかの実施形態では、上記(2)に記載のボイラ伝熱管の支持装置であって、上記第1部材は、上記長さ方向に直交する断面形状が円弧状に形成され、且つ、上記ボイラ伝熱管の外周面の少なくとも一部を覆うように構成された被覆部を含み、上記第1部材の上記嵌合部は、上記嵌合凸部を含み、上記嵌合凸部は、上記被覆部の一端側に位置する一端側先端部、又は上記被覆部の他端側に位置する他端側先端部の少なくとも一方を含む。
上記(3)の構成によれば、第1部材の被覆部は、ボイラ伝熱管の長さ方向に直交する断面形状が円弧状に形成され、且つ、ボイラ伝熱管の少なくとも一部を覆うように構成されている。上記の構成によれば、ボイラ伝熱管の被覆部により被覆された部分が、砂や燃焼灰とが接触するのを抑制することができるため、上記部分が減肉することを抑制することができる。
(4)幾つかの実施形態では、上記(3)に記載のボイラ伝熱管の支持装置であって、上記第2部材の上記被嵌合部は、上記嵌合凹部を含み、上記第2部材は、上記嵌合凸部に嵌合される上記嵌合凹部を内側に画定する鉤状部を含む。
上記(4)の構成によれば、第1部材の嵌合凸部(嵌合部)は、被覆部の一端側先端部又は他端側先端部の少なくとも一方を含み、第2部材は、嵌合凸部に嵌合される嵌合凹部(被嵌合部)を内側に画定する鉤状部を含む。このため、第1部材の嵌合凸部は、内側に嵌合凹部を画定する第2部材の鉤状部により覆われる。上記の構成によれば、第1部材の嵌合凸部と第2部材の嵌合凹部とが嵌合する部分が、砂や燃焼灰と接触するのを抑制することができるため、嵌合凸部や嵌合凹部が減肉して嵌合凸部と嵌合凹部との嵌合が緩むのを抑制することができる。
(5)幾つかの実施形態では、上記(4)に記載のボイラ伝熱管の支持装置であって、上記第1部材の上記嵌合凸部は、上記一端側先端部および上記他端側先端部の両方を含み、上記第2部材の上記鉤状部は、上記一端側先端部に嵌合するように構成された上記嵌合凹部である一端側嵌合凹部を内側に画定する一端側鉤状部と、上記他端側先端部に嵌合するように構成された上記嵌合凹部である他端側嵌合凹部を内側に画定する他端側鉤状部と、を含む。
上記(5)の構成によれば、第1部材の被覆部の一端側先端部は、第2部材の一端側嵌合凹部に嵌合し、第1部材の被覆部の他端側先端部は、第2部材の他端側嵌合凹部に嵌合する。つまり、第1部材の被覆部の両端の二箇所が第2部材に嵌合するので、第1部材の被覆部の一端が第2部材に嵌合する場合に比べて、より強固に嵌合させることができる。よって、上記の構成によれば、ボイラ伝熱管を支持部材に安定的に支持させることができる。
(6)幾つかの実施形態では、上記(5)に記載のボイラ伝熱管の支持装置であって、上記第2部材は、上記一端側鉤状部を備える一方側部材と、上記一方側部材とは異なる部材であり、且つ、上記他端側鉤状部を備える他方側部材と、を含む。
上記(6)の構成によれば、一端側鉤状部を備える一方側部材と他端側鉤状部を備える他方側部材とが一体である場合に比べて、第2部材の小型化、軽量化が図れる。
(7)幾つかの実施形態では、上記(1)~(6)の何れかに記載のボイラ伝熱管の支持装置であって、上記支持部材に固定された上記第1部材の上記嵌合部が、上記ボイラ伝熱管に固定された上記第2部材の上記被嵌合部に嵌合した状態を嵌合状態としたときに、上記ボイラ伝熱管は、上記嵌合状態において上記第2部材よりも上記長さ方向の一方側に突出する一方側突出部と、上記嵌合状態において上記第2部材よりも上記長さ方向の他方側に突出する他方側突出部と、を含み、上記ボイラ伝熱管の支持装置は、上記第1部材に支持されるように構成されるプロテクタであって、上記嵌合状態における上記一方側突出部および上記他方側突出部並びに上記第2部材を収容するように構成されたプロテクタをさらに備える。
上記(7)の構成によれば、プロテクタは、嵌合状態におけるボイラ伝熱管の一方側突出部および他方側突出部並びに第2部材を収容するように構成されているので、ボイラ伝熱管の一方側突出部および他方側突出部並びに第2部材に、砂や燃焼灰が接触するのを抑制することができるため、ボイラ伝熱管の一方側突出部および他方側突出部並びに第2部材の減肉することを抑制することができ、ひいてはボイラ伝熱管の交換までの期間を長くすることができる。
(8)幾つかの実施形態では、上記(7)に記載のボイラ伝熱管の支持装置であって、上記プロテクタは、上記プロテクタの内側面に設けられる凹部であって、上記第2部材を上記長さ方向に沿って摺動可能に収容するように構成された凹部を含む。
上記(8)の構成によれば、プロテクタは、第1部材に支持されるように構成されるとともに、第2部材を長さ方向に沿って摺動可能に収容するように構成された凹部を含むので、第2部材は、ボイラ伝熱管の長さ方向に沿ってプロテクタに対して相対移動が可能である。つまり、ボイラ伝熱管の長さ方向に沿った伸縮が、プロテクタにより拘束されないようになっている。よって、上記の構成によれば、ボイラ伝熱管の熱伸縮を阻害しない。
(9)幾つかの実施形態では、上記(7)又は(8)に記載のボイラ伝熱管の支持装置であって、上記プロテクタは、上記ボイラ伝熱管の軸線に直交する断面における上記ボイラ伝熱管の周面の、上記支持部材の延在する方向における一方側を覆うように構成される第1プロテクタと、上記ボイラ伝熱管の軸線に直交する断面における、上記ボイラ伝熱管の周面における上記支持部材の延在する方向における他方側を覆うように構成される第2プロテクタと、を含む。
上記(9)の構成によれば、プロテクタは、ボイラ伝熱管の周面の上記一方側を覆うように構成される第1プロテクタと、ボイラ伝熱管の周面の上記他方側を覆うように構成される第2プロテクタと、を含む。つまり、プロテクタは、二分割構成であるので、第1部材に対する取り付け、取り外し作業を簡単なものにすることができる。
(10)本発明の少なくとも一実施形態にかかるボイラは、
水平方向に沿って延在するボイラ伝熱管と、
上記ボイラ伝熱管の長さ方向に交差する方向に沿って延在する支持部材と、
上記(1)~(9)の何れかに記載のボイラ伝熱管の支持装置と、を備える。
上記(10)の構成によれば、ボイラ伝熱管は、ボイラ伝熱管の支持装置(第1部材および第2部材)を介して、支持部材に支持されるので、ボイラ伝熱管の長さ方向に沿った伸縮は、ボイラ伝熱管の支持装置により拘束されないようになっている。また、支持部材に固定された第1部材の嵌合部が、ボイラ伝熱管に固定された第2部材の被嵌合部に嵌合することで、燃焼灰や砂とボイラ伝熱管とが接触するのを抑制することができるので、ボイラ伝熱管の燃焼灰や砂による損傷や摩耗を抑制することができる。よって、上記の構成によれば、ボイラ伝熱管の熱伸縮を阻害せず、ボイラ伝熱管の損傷や摩耗を抑制することができる。
(11)本発明の少なくとも一実施形態にかかるボイラ伝熱管の支持方法は、
ボイラ伝熱管の長さ方向に交差する方向に沿って延在する支持部材に上記ボイラ伝熱管を支持させるためのボイラ伝熱管の支持方法であって、
嵌合部を含む第1部材を上記支持部材に固定する第1部材固定ステップと、
上記嵌合部に上記長さ方向に沿って摺動可能に嵌合するように構成された被嵌合部を含む、第2部材の上記被嵌合部を上記嵌合部に嵌合させる嵌合ステップと、
上記第2部材を上記ボイラ伝熱管に固定する第2部材固定ステップと、を備える。
上記(11)の方法によれば、ボイラ伝熱管の支持方法は、第1部材に支持部材を固定する第1部材固定ステップと、第2部材の被嵌合部を第1部材の嵌合部に嵌合させる嵌合ステップと、第2部材にボイラ伝熱管を固定する第2部材固定ステップと、を備える。支持部材に固定された第1部材の嵌合部が、ボイラ伝熱管に固定された第2部材の被嵌合部に嵌合することで、ボイラ伝熱管は、第1部材および第2部材を介して、支持部材に支持される。また、上記の方法によれば、第2部材の被嵌合部は、第1部材の嵌合部にボイラ伝熱管の長さ方向に沿って摺動可能に嵌合するので、第2部材は、ボイラ伝熱管の長さ方向に沿って第1部材に対して相対移動が可能であり、ボイラ伝熱管の長さ方向に沿った伸縮が拘束されない。また、支持部材に固定された第1部材の嵌合部が、ボイラ伝熱管に固定された第2部材の被嵌合部に嵌合することで、燃焼灰や砂とボイラ伝熱管とが接触するのを抑制することができるので、ボイラ伝熱管の燃焼灰や砂による損傷や摩耗を抑制することができる。よって、上記の方法によれば、ボイラ伝熱管の熱伸縮を阻害せず、ボイラ伝熱管の損傷や摩耗を抑制することができる。
(12)本発明の少なくとも一実施形態にかかるボイラ伝熱管の交換方法は、
ボイラ伝熱管の長さ方向に交差する方向に沿って延在する支持部材にボイラ伝熱管の支持装置を介して支持されるボイラ伝熱管の交換方法であって、
上記ボイラ伝熱管の支持装置は、
嵌合部を含むとともに、上記支持部材に固定されるように構成された第1部材と、
上記嵌合部に上記長さ方向に沿って摺動可能に嵌合するように構成された被嵌合部を含むとともに、上記ボイラ伝熱管に固定されるように構成された第2部材と、を備え、
上記ボイラ伝熱管の交換方法は、
上記第2部材を既設のボイラ伝熱管から取り外す第2部材取り外しステップと、
上記既設のボイラ伝熱管における上記第2部材が固定されていた部分を含む交換対象部位を、上記交換対象部位に連続する一対の連結部から抜管する抜管ステップと、
上記一対の連結部の間に新たなボイラ伝熱管を配置して、上記新たなボイラ伝熱管を上記一対の連結部の夫々に連結するボイラ伝熱管取り付けステップと、
上記第2部材を上記新たなボイラ伝熱管に取り付ける第2部材取り付けステップと、を備える。
上記(12)の方法によれば、ボイラ伝熱管の交換方法は、既設のボイラ伝熱管における第2部材が固定されていた部分を含む交換対象部位を、交換対象部位に連続する一対の連結部から抜管する抜管ステップと、一対の連結部の間に新たなボイラ伝熱管を配置して、新たなボイラ伝熱管を一対の連結部の夫々に連結するボイラ伝熱管取り付けステップと、を備えるので、既設のボイラ伝熱管の交換対象部位を新たなボイラ伝熱管に交換することができる。上記交換対象部位は、既設のボイラ伝熱管における第2部材が固定されていた部分を含む、すなわち、ボイラ伝熱管の減肉が生じ易い部分を含むため、交換対象部位を新たなボイラ伝熱管に交換することで、ボイラ運転中にボイラ伝熱管内を流れる流体が漏洩することを未然に防止することができる。
また、上記の方法によれば、既設のボイラ伝熱管の交換対象部位を新たなボイラ伝熱管に交換する際に、支持部材に対して第1部材の取り付け、取り外しをしなくて済むので、交換作業を簡単なものにすることができる。
(13)本発明の少なくとも一実施形態にかかるボイラ伝熱管の交換方法は、
ボイラ伝熱管の長さ方向に交差する方向に沿って延在する支持部材にボイラ伝熱管の支持装置を介して支持されるボイラ伝熱管の交換方法であって、
上記ボイラ伝熱管の支持装置は、
嵌合部を含むとともに、上記支持部材に固定されるように構成された第1部材と、
上記嵌合部に上記長さ方向に沿って摺動可能に嵌合するように構成された被嵌合部を含むとともに、上記ボイラ伝熱管に固定されるように構成された第2部材と、を備え、
上記支持部材に固定された上記第1部材の上記嵌合部が、上記ボイラ伝熱管に固定された上記第2部材の上記被嵌合部に嵌合した状態を嵌合状態としたときに、
上記ボイラ伝熱管は、上記嵌合状態において上記第2部材よりも上記長さ方向の一方側に突出する一方側突出部と、上記嵌合状態において上記第2部材よりも上記長さ方向の他方側に突出する他方側突出部と、を含み、
上記第1部材に支持されるように構成されるプロテクタであって、上記嵌合状態における上記一方側突出部および上記他方側突出部並びに上記第2部材を収容するように構成されたプロテクタをさらに備え、
上記ボイラ伝熱管の交換方法は、
既設のボイラ伝熱管における交換対象部位を抜管する抜管ステップと、
抜管された上記ボイラ伝熱管に代えて新たな上記ボイラ伝熱管に上記第1部材、上記第2部材および上記プロテクタの夫々を取り付ける一体化ステップと、
上記第1部材、上記第2部材および上記プロテクタが一体化された上記新たなボイラ伝熱管を上記既設のボイラ伝熱管が抜管された位置に設置する設置ステップと、を備える。
上記(13)の方法によれば、ボイラ伝熱管の交換方法は、既設のボイラ伝熱管における交換対象部位を抜管する抜管ステップと、抜管されたボイラ伝熱管に代えて新たなボイラ伝熱管に第1部材、第2部材およびプロテクタの夫々を取り付ける一体化ステップと、第1部材、第2部材およびプロテクタが一体化された新たなボイラ伝熱管を既設のボイラ伝熱管が抜管された位置に設置する設置ステップと、を備える。つまり、抜管されたボイラ伝熱管に代えて設置される新たなボイラ伝熱管は、第1部材、第2部材およびプロテクタが一体化されているので、ボイラなどの設置位置における交換作業を容易なものにし、上記設置位置における交換作業にかかる時間を短縮することができる。また、第1部材、第2部材およびプロテクタをボイラ伝熱管に一体化させることで、広範囲にわたるボイラ伝熱管の交換を一度に行うことができるので、これによっても交換作業の容易化や作業時間の短縮化が図れる。
(14)本発明の少なくとも一実施形態にかかるボイラ伝熱管の支持装置の交換方法は、
ボイラ伝熱管の長さ方向に交差する方向に沿って延在する支持部材にボイラ伝熱管を支持させるボイラ伝熱管の支持装置の交換方法であって、
上記ボイラ伝熱管の支持装置は、
嵌合部を含むとともに、上記支持部材に固定されるように構成された第1部材と、
上記嵌合部に上記長さ方向に沿って摺動可能に嵌合するように構成された被嵌合部を含むとともに、上記ボイラ伝熱管に固定されるように構成された第2部材と、を備え、
上記ボイラ伝熱管の支持装置の交換方法は、
上記第2部材を既設のボイラ伝熱管から取り外す第2部材取り外しステップと、
上記第1部材を既設の支持部材から取り外す第1部材取り外しステップと、
上記第1部材よりも上記長さ方向における長さが長い新たな第1部材を上記既設の支持部材に取り付ける第1部材交換ステップと、
上記新たな第1部材の上記嵌合部に上記第2部材の上記被嵌合部を嵌合させる嵌合ステップと、上記第2部材を上記既設のボイラ伝熱管に取り付ける第2部材取り付けステップと、を備える。
上記(14)の方法によれば、ボイラ伝熱管の支持装置の交換方法は、第1部材を既設の支持部材から取り外す第1部材取り外しステップと、第1部材よりもボイラ伝熱管の長さ方向における長さが長い新たな第1部材を既設の支持部材に取り付ける第1部材交換ステップと、を備えるので、第1部材をボイラ伝熱管の長さ方向における長さが長いものに交換することができる。第1部材のボイラ伝熱管の長さ方向における長さを長くすることで、第1部材によりボイラ伝熱管の減肉が生じ易い部分を覆うことができ、上記部分に砂や燃焼灰が接触するのを抑制することができる。よって、上記の方法によれば、ボイラ伝熱管が減肉することを抑制することができ、ひいてはボイラ伝熱管の交換までの期間を長くすることができる。
(15)本発明の少なくとも一実施形態にかかるボイラ伝熱管の支持装置の交換方法は、
ボイラ伝熱管の長さ方向に交差する方向に沿って延在する支持部材にボイラ伝熱管を支持させるボイラ伝熱管の支持装置の交換方法であって、
上記ボイラ伝熱管の支持装置は、
嵌合部を含むとともに、上記支持部材に固定されるように構成された第1部材と、
上記嵌合部に上記長さ方向に沿って摺動可能に嵌合するように構成された被嵌合部を含むとともに、上記ボイラ伝熱管に固定されるように構成された第2部材と、を備え、
上記支持部材に固定された上記第1部材の上記嵌合部が、上記ボイラ伝熱管に固定された上記第2部材の上記被嵌合部に嵌合した状態を嵌合状態としたときに、
上記ボイラ伝熱管は、上記嵌合状態において上記第2部材よりも上記長さ方向の一方側に突出する一方側突出部と、上記嵌合状態において上記第2部材よりも上記長さ方向の他方側に突出する他方側突出部と、を含み、
上記第1部材に支持されるように構成されるプロテクタであって、上記嵌合状態における上記一方側突出部および上記他方側突出部並びに上記第2部材を収容するように構成されたプロテクタをさらに備え、
上記ボイラ伝熱管の支持装置の交換方法は、
上記プロテクタを上記第1部材から取り外すプロテクタ取り外しステップと、
取り外した上記プロテクタに代えて新たな上記プロテクタを上記第1部材に取り付けるプロテクタ交換ステップと、を備える。
上記(15)の方法によれば、ボイラ伝熱管の支持装置の交換方法は、プロテクタを第1部材から取り外すプロテクタ取り外しステップと、取り外したプロテクタに代えて新たなプロテクタを第1部材に取り付けるプロテクタ交換ステップと、を備える。ここで、プロテクタは、嵌合状態におけるボイラ伝熱管の一方側突出部および他方側突出部並びに第2部材を収容するように構成されているので、ボイラ伝熱管の一方側突出部および他方側突出部並びに第2部材の代わりにプロテクタが減肉する。プロテクタを交換することで、ボイラ伝熱管の一方側突出部および他方側突出部並びに第2部材の減肉することを抑制することができる。プロテクタのみを交換する場合には、第1部材と第2部材との嵌合状態を解除することなく交換が可能であるため、交換作業を容易に行うことができる。上記の方法によれば、プロテクタを交換することで、ボイラ伝熱管が減肉することを抑制することができ、ひいてはボイラ伝熱管の交換までの期間を長くすることができる。
本発明の少なくとも一実施形態によれば、ボイラ伝熱管の熱伸縮を阻害せず、ボイラ伝熱管の損傷や摩耗を抑制することができるボイラ伝熱管の支持装置が提供される。
本発明の一実施形態にかかるボイラ伝熱管の支持装置を搭載したボイラの全体構成を概略的に示す概略断面図である。 本発明の一実施形態にかかるボイラ伝熱管の支持装置の概略斜視図である。 図2に示すボイラ伝熱管の支持装置のボイラ伝熱管の軸線に直交する断面を示す概略断面図である。 図2に示すボイラ伝熱管の支持装置の支持部材の軸線に直交する断面を示す概略断面図である。 本発明の他の一実施形態にかかるボイラ伝熱管の支持装置の概略斜視図である。 図5に示すボイラ伝熱管の支持装置のボイラ伝熱管の軸線に直交する断面を示す概略断面図である。 図5に示すボイラ伝熱管の支持装置の支持部材の軸線に直交する断面を示す概略断面図である。 図5に示す第1プロテクタの概略斜視図である。 比較例にかかるボイラ伝熱管の支持装置の支持部材の軸線に直交する断面を示す概略断面図である。 本発明の一実施形態にかかるボイラ伝熱管の支持方法の一例を示すフロー図である。 本発明の一実施形態にかかるボイラ伝熱管の交換方法およびボイラ伝熱管の補修方法の一例を示すフロー図である。 図11に示すボイラ伝熱管の交換方法を説明するための図であって、ボイラ伝熱管の支持装置の支持部材の軸線に直交する断面を概略的に示す図である。 本発明の一実施形態にかかるボイラ伝熱管の支持装置の交換方法の一例を示すフロー図である。 図13に示すボイラ伝熱管の支持装置の交換方法を説明するための図であって、ボイラ伝熱管の支持装置の支持部材の軸線に直交する断面を概略的に示す図である。 本発明の一実施形態にかかるボイラ伝熱管の交換方法の一例を示すフロー図である。
以下、添付図面を参照して本発明の幾つかの実施形態について説明する。ただし、実施形態として記載されている又は図面に示されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対的配置等は、本発明の範囲をこれに限定する趣旨ではなく、単なる説明例にすぎない。
例えば、「ある方向に」、「ある方向に沿って」、「平行」、「直交」、「中心」、「同心」或いは「同軸」等の相対的或いは絶対的な配置を表す表現は、厳密にそのような配置を表すのみならず、公差、若しくは、同じ機能が得られる程度の角度や距離をもって相対的に変位している状態も表すものとする。
例えば、「同一」、「等しい」及び「均質」等の物事が等しい状態であることを表す表現は、厳密に等しい状態を表すのみならず、公差、若しくは、同じ機能が得られる程度の差が存在している状態も表すものとする。
例えば、四角形状や円筒形状等の形状を表す表現は、幾何学的に厳密な意味での四角形状や円筒形状等の形状を表すのみならず、同じ効果が得られる範囲で、凹凸部や面取り部等を含む形状も表すものとする。
一方、一の構成要素を「備える」、「含む」、又は、「有する」という表現は、他の構成要素の存在を除外する排他的な表現ではない。
なお、同様の構成については同じ符号を付し説明を省略することがある。
図1は、本発明の一実施形態にかかるボイラ伝熱管の支持装置を搭載したボイラの全体構成を概略的に示す概略断面図である。
幾つかの実施形態にかかるボイラ1は、図1に示されるように、ボイラ伝熱管の支持装置2と、ボイラ伝熱管3と、支持部材4と、を備える。
図示される実施形態では、ボイラ1は、図1に示されるように、ボイラ火炉11と、ボイラ火炉11の上部に接続され、水平方向に沿って延在する水平煙道12と、水平煙道12に上部が接続され、水平煙道12から下方に曲がるように鉛直方向に沿って下方に向かって延在する後部煙道13と、後部煙道13の下部に接続されるダクト14と、を備える。
以下、ボイラ火炉11を備えるボイラ1を例に説明するが、ボイラ伝熱管の支持装置2は、ボイラ火炉11を備えないボイラに搭載してもよいし、ボイラ以外の燃焼ガスCなどの熱エネルギーを有する流体が内部を流れるように構成されている装置や設備に搭載してもよい。排ガスボイラ火炉11を備えるボイラ1としては、微粉炭焚きボイラや流動床ボイラなどが挙げられる。ボイラ火炉11を備えないボイラとしては、排熱回収ボイラなどが挙げられる。
ボイラ火炉11は、図1に示されるように、燃料Fおよび燃焼用気体Oが内部に導入され、ボイラ火炉11内で燃料Fを燃焼させることで生じた燃焼ガスCを外部に排出するように構成されている。ボイラ火炉11から排出された燃焼ガスCは、図1に示されるように、水平煙道12を通り、後部煙道13の導入口131から後部煙道13内に導入される。燃焼ガスCは、後部煙道13内を下方に向かって流れて、排出口132を通り、ダクト14に排出される。
図示される実施形態では、上述したボイラ伝熱管の支持装置2、ボイラ伝熱管3および支持部材4の夫々は、後部煙道13内に配設されている。
ボイラ伝熱管3は、図1に示されるように、内部を流れる流体の流れ方向が直線状になるように、ボイラ伝熱管3の長さ方向に沿って延在する配管直線部35と、内部を流れる流体の流れ方向が反転するように屈曲する配管屈曲部36と、を交互に備える。以下、特に言及しないかぎり、ボイラ伝熱管3とは、ボイラ伝熱管3の配管直線部35を意味し、ボイラ伝熱管3の長さ方向とは配管直線部35が延在する方向を意味する。
支持部材4は、図1に示されるように、ボイラ伝熱管3の長さ方向に交差(直交)する方向に沿って延在している。
図示される実施形態では、図1に示されるように、燃焼ガスCは、後部煙道13内を鉛直方向(図中上下方向)に沿って流れるので、ボイラ伝熱管3は、燃焼ガスCの流れ方向に直交する方向である水平方向(図中左右方向)に沿って延在し、支持部材4は、ボイラ伝熱管3の長さ方向に直交する鉛直方向に沿って延在している。
図1に示される実施形態では、二つの支持部材4が、後部煙道13の内部に吊り下げられている。上記二つの支持部材4は、後部煙道13を画定する上壁面133に一端が固定され、他端が鉛直方向に沿って下方に延在する吊り下げ管である。
ボイラ伝熱管3は、図1に示されるように、ボイラ伝熱管の支持装置2を介して、支持部材4に支持される。ボイラ伝熱管の支持装置2は、図1に示されるように、支持部材4にボイラ伝熱管3を支持させるように構成されている。
ボイラ伝熱管3は、後部煙道13内を流れる燃焼ガスCに接触し、燃焼ガスCから熱を吸収することで、ボイラ伝熱管3内を流れる流体を加熱するようになっている。或る実施形態では、ボイラ伝熱管3内を流れる流体は、飽和蒸気、過熱蒸気である。また、或る実施形態では、ボイラ伝熱管3内を流れる流体は、ボイラ給水である。
後部煙道13内を流れる燃焼ガスCの熱により、後部煙道13内に配設されたボイラ伝熱管3および支持部材4、各々の長さ方向に沿って伸縮するようになっている。
図2は、本発明の一実施形態にかかるボイラ伝熱管の支持装置の概略斜視図である。図3は、図2に示すボイラ伝熱管の支持装置のボイラ伝熱管の軸線に直交する断面を示す概略断面図である。図4は、図2に示すボイラ伝熱管の支持装置の支持部材の軸線に直交する断面を示す概略断面図である。
図2に示されるように、ボイラ伝熱管3は、外周面31および内周面32を有する筒状に形成され、内部に流体を流れるようになっている。
幾つかの実施形態にかかるボイラ伝熱管の支持装置2は、図2~4に示されるように、支持部材4に固定されるように構成された第1部材5と、ボイラ伝熱管3に固定されるように構成された第2部材6と、を備える。第1部材5は、嵌合部51を含み、第2部材6は、嵌合部51にボイラ伝熱管3の長さ方向に沿って摺動可能に嵌合するように構成された被嵌合部61を含む。
上記の構成によれば、支持部材4に固定された第1部材5の嵌合部51が、ボイラ伝熱管3に固定された第2部材6の被嵌合部61に嵌合することで、ボイラ伝熱管3は、第1部材5および第2部材6を介して、支持部材4に支持される。
ここで、ボイラ伝熱管3は、燃焼ガスCから伝達される熱により、ボイラ伝熱管3の長さ方向に沿って伸縮しようとする。ボイラ伝熱管3が長さ方向に沿って伸縮するのに応じて、ボイラ伝熱管3に固定された第2部材6は、ボイラ伝熱管3の長さ方向に沿って第1部材5に対して相対移動しようとする。仮に、第2部材6が、ボイラ伝熱管3の長さ方向に沿って第1部材5に対して相対移動が不能である場合には、ボイラ伝熱管3の長さ方向に沿った伸縮が拘束されるので、ボイラ伝熱管3に圧縮応力や引張応力が生じて、ボイラ伝熱管3が損傷する虞がある。
上記の構成によれば、第2部材6の被嵌合部61は、第1部材5の嵌合部51にボイラ伝熱管3の長さ方向に沿って摺動可能に嵌合するので、第2部材6は、ボイラ伝熱管3の長さ方向に沿って第1部材5に対して相対移動が可能であり、ボイラ伝熱管3の長さ方向に沿った伸縮が拘束されない。また、支持部材4に固定された第1部材5の嵌合部51が、ボイラ伝熱管3に固定された第2部材6の被嵌合部61に嵌合することで、燃焼灰や砂とボイラ伝熱管3とが接触するのを抑制することができるので、ボイラ伝熱管3の燃焼灰や砂による損傷や摩耗を抑制することができる。よって、上記の構成によれば、ボイラ伝熱管3の熱伸縮を阻害せず、ボイラ伝熱管3の損傷や摩耗を抑制することができる。
幾つかの実施形態では、図2~4に示されるように、上述した嵌合部51および上述した被嵌合部61のうちの一方は、ボイラ伝熱管3の長さ方向に沿って延在する嵌合凹部62を含み、嵌合部51および被嵌合部61のうちの他方は、嵌合凹部62に嵌合するように構成された嵌合凸部52を含む。
図示される実施形態では、図2~4に示されるように、上述した被嵌合部61は、嵌合凹部62を含み、上述した嵌合部51は、嵌合凸部52を含む。なお、他の幾つかの実施形態では、上述した被嵌合部61が、嵌合凸部52を含み、上述した嵌合部51が、嵌合凹部62を含んでいてもよい。
上記の構成によれば、嵌合凹部62は、ボイラ伝熱管3の長さ方向に沿って延在しており、嵌合凸部52は、上記嵌合凹部62に嵌合するように構成されているので、第2部材6がボイラ伝熱管3の長さ方向に沿って第1部材5に対して相対移動しても、第1部材5の嵌合部51と第2部材6の被嵌合部61との嵌合状態が維持される。よって、上記の構成によれば、ボイラ伝熱管3を支持部材4に安定的に支持させることができる。
幾つかの実施形態では、例えば図3に示されるように、上述した第1部材5は、ボイラ伝熱管3の長さ方向に直交する断面形状が円弧状に形成された被覆部53を含む。被覆部53は、ボイラ伝熱管3の外周面31の少なくとも一部を覆うように構成されている。また、第1部材5の嵌合部51は、嵌合凸部52を含み、嵌合凸部52は、被覆部53の一端側に位置する一端側先端部54、又は被覆部53の他端側に位置する他端側先端部55の少なくとも一方を含む。
図示される実施形態では、第1部材5は、図2~4に示されるように、上述した被覆部53と、支持部材4に固定される固定部56と、を含み、被覆部53と固定部56とが一体的に設けられている。第1部材5は、図4に示されるように、ボイラ伝熱管3の軸線LAおよび支持部材4の軸線LBの夫々に直交する方向(図4中左右方向)に沿って延在し、ボイラ伝熱管3と支持部材4とが対向する部分を塞ぐように配置される。或る実施形態では、第1部材5は、ボイラ伝熱管3の外周面31と支持部材4の外周面41との間の距離が最小となる最小隙間Dを塞ぐように配置される。
また、図示される実施形態では、第1部材5は、第1部材5の延在方向における支持部材4側に固定部56が位置し、上記延在方向におけるボイラ伝熱管3側に被覆部53が位置している。固定部56は、図4に示されるように、支持部材4の外周面41を覆うような形状を有する凹曲面561を含み、上記凹曲面561を支持部材4の外周面41に当接するように配置し、凹曲面561に隣接する面と、外周面41における凹曲面561に覆われた部分に隣接する部分とを溶接W2することで、第1部材5は、支持部材4に固定される。被覆部53は、ボイラ伝熱管3の外周面31を覆うような形状を有する凹曲面531を含み、上記凹曲面531をボイラ伝熱管3の外周面31に当接するように配置されている。図3に示される実施形態では、被覆部53は、ボイラ伝熱管3の半周を覆うようになっている。
上記の構成によれば、第1部材5の被覆部53は、ボイラ伝熱管3の長さ方向に直交する断面形状が円弧状に形成され、且つ、ボイラ伝熱管3の少なくとも一部を覆うように構成されている。上記の構成によれば、ボイラ伝熱管3の被覆部53により被覆された部分(凹曲面531に面する部分)が、砂や燃焼灰と接触するのを抑制することができるため、上記部分が減肉することを抑制することができる。
幾つかの実施形態では、図3に示されるように、上述した第2部材6の被嵌合部61は、上述した嵌合凹部62を含む。上述した第2部材6は、上述した嵌合凸部52に嵌合される嵌合凹部62を内側に画定する鉤状部63を含む。
図示される実施形態では、鉤状部63は、図3に示されるように、ボイラ伝熱管3の径方向外側に向かって延在する基端部631と、基端部631から第1部材5の被覆部53の外周面を覆うような曲がり形状を有する先端部632と、を備える。嵌合凹部62は、先端部632の内側面633により画定される。基端部631の端面634がボイラ伝熱管3の外周面31に溶接W1により固定されることで、第2部材6は、ボイラ伝熱管3に固定される。
上記の構成によれば、第1部材5の嵌合凸部52(嵌合部51)は、被覆部53の一端側先端部54又は他端側先端部55の少なくとも一方を含み、第2部材6は、嵌合凸部52に嵌合される嵌合凹部62(被嵌合部61)を内側に画定する鉤状部63を含む。このため、第1部材5の嵌合凸部52は、内側に嵌合凹部62を画定する第2部材6の鉤状部63により覆われる。上記の構成によれば、第1部材5の嵌合凸部52と第2部材6の嵌合凹部62とが嵌合する部分が、砂や燃焼灰と接触するのを抑制することができるため、嵌合凸部52や嵌合凹部62が減肉して嵌合凸部52と嵌合凹部62との嵌合が緩むのを抑制することができる。
幾つかの実施形態では、図3に示されるように、上述した第1部材5の嵌合凸部52(嵌合部51)は、上述した一端側先端部54および上述した他端側先端部55の両方を含む。上述した第2部材6の鉤状部63は、一端側先端部54に嵌合するように構成された嵌合凹部62である一端側嵌合凹部62Aを内側に画定する一端側鉤状部63Aと、他端側先端部55に嵌合するように構成された嵌合凹部62である他端側嵌合凹部62Bを内側に画定する他端側鉤状部63Bと、を含む。
図示される実施形態では、図3に示されるように、一端側先端部54および一端側鉤状部63Aの夫々は、ボイラ伝熱管3よりも鉛直方向における上方に位置し、他端側先端部55および他端側鉤状部63Bの夫々は、ボイラ伝熱管3よりも鉛直方向における下方に位置している。
上記の構成によれば、第1部材5の被覆部53の一端側先端部54は、第2部材の6一端側嵌合凹部62Aに嵌合し、第1部材5の被覆部53の他端側先端部55は、第2部材6の他端側嵌合凹部62Bに嵌合する。つまり、第1部材5の被覆部53の両端(上下端)の二箇所が第2部材6に嵌合するので、第1部材5の被覆部53の一端が第2部材6に嵌合する場合に比べて、より強固に嵌合させることができる。よって、上記の構成によれば、ボイラ伝熱管3を支持部材4に安定的に支持させることができる。
幾つかの実施形態では、上述した第2部材6は、一端側鉤状部63Aを備える一方側部材6Aと、一方側部材6Aとは異なる部材であり、且つ、他端側鉤状部63Bを備える他方側部材6Bと、を含む。一方側部材6Aおよび他方側部材6Bの夫々は、上述した基端部631と、上述した先端部632と、を備える。この場合には、一端側鉤状部63Aを備える一方側部材6Aと他端側鉤状部63Bを備える他方側部材6Bとが一体である場合に比べて、第2部材6の小型化、軽量化が図れる。
図5は、本発明の他の一実施形態にかかるボイラ伝熱管の支持装置の概略斜視図である。図6は、図5に示すボイラ伝熱管の支持装置のボイラ伝熱管の軸線に直交する断面を示す概略断面図である。図7は、図5に示すボイラ伝熱管の支持装置の支持部材の軸線に直交する断面を示す概略断面図である。図8は、図5に示す第1プロテクタの概略斜視図である。
例えば図6に示されるように、上述した支持部材4に固定された第1部材5の嵌合部51が、上述しボイラ伝熱管3に固定された第2部材6の被嵌合部61に嵌合した状態を嵌合状態とする。図7に示されるように、上述したボイラ伝熱管3(配管直線部35)は、上述した嵌合状態において第2部材6よりも長さ方向の一方側に突出する一方側突出部33と、上述した嵌合状態において第2部材6よりも長さ方向の他方側に突出する他方側突出部34と、を含む。一方側突出部33および他方側突出部34の夫々は、第2部材6に隣接する部分を少なくとも含む。
幾つかの実施形態では、上述したボイラ伝熱管の支持装置2は、図5~7に示される上述した第1部材5に支持されるように構成されるプロテクタ7であって、上述した嵌合状態における一方側突出部33および他方側突出部34並びに第2部材6を収容するように構成されたプロテクタ7をさらに備える。
図示される実施形態では、プロテクタ7は、図6に示されるように、ボイラ伝熱管3の軸線LAに直交する断面におけるボイラ伝熱管3の外周面31の、支持部材4の延在する方向における一方側(上方側)を覆うように構成される第1プロテクタ7Aと、上記断面におけるボイラ伝熱管3の外周面31の、支持部材4の延在する方向における他方側(下方側)を覆うように構成される第2プロテクタ7Bと、を含む。
第1プロテクタ7Aは、例えば図6に示されるように、ボイラ伝熱管3の外周面31の半周を覆うように構成された半環状のボイラ伝熱管収容部71と、ボイラ伝熱管収容部71から径方向外側に突出する第2部材収容部72と、を備える。第2部材収容部72は、第2部材収容部72の内側面に設けられた凹部74であって、一端側先端部54および一方側部材6Aを収容するように構成された凹部74を含む。
第2プロテクタ7Bは、例えば図6に示されるように、ボイラ伝熱管3の外周面31の半周を覆うように構成された半環状のボイラ伝熱管収容部75と、ボイラ伝熱管収容部75から径方向外側に突出する第2部材収容部76と、を備える。第2部材収容部76は、第2部材収容部76の内側面に設けられた凹部78であって、他端側先端部55および他方側部材6Bを収容するように構成された凹部78を含む。
第2プロテクタ7Bは、ボイラ伝熱管収容部75の端面を第1プロテクタ7Aのボイラ伝熱管収容部71に突き合わせた状態で溶接することで、第1プロテクタ7Aに固定される。
第1プロテクタ7Aは、例えば図6に示されるように、ボイラ伝熱管収容部71の円弧端から第2部材収容部72までにわたりコの字状に切り欠かれた切欠き部73を含む。第1プロテクタ7Aは、切欠き部73により第1部材5に干渉しないようになっている。
第2プロテクタ7Bは、例えば図6に示されるように、ボイラ伝熱管収容部75の円弧端から第2部材収容部76までにわたりコの字状に切り欠かれた切欠き部77を含む。第2プロテクタ7Bは、切欠き部77により第1部材5に干渉しないようになっている。
なお、切欠き部73、77の端面は、第1部材5に接触していてもよい。
プロテクタ7は、切欠き部73、77の周りを溶接することで、第1部材5に固定される。プロテクタ7は、ボイラ伝熱管3の長さ方向に沿った伸縮を拘束しないようになっている。
図9は、比較例にかかるボイラ伝熱管の支持装置の支持部材の軸線に直交する断面を示す概略断面図である。
比較例にかかるボイラ伝熱管の支持装置2Aは、図9に示されるように、上述した第1部材5と、上述した第2部材6と、プロテクタ7Cと、を備える。
プロテクタ7Cは、ボイラ伝熱管3の上半分を覆うような半環状に形成されており、ボイラ伝熱管3の上に被せられている。プロテクタ7Cは、図9に示されるように、ボイラ伝熱管3の長さ方向に沿って延在し、ボイラ伝熱管3の一方側突出部33および他方側突出部34の夫々を覆うように構成されている。また、プロテクタ7Cは、第1部材5および第2部材6が露出するように切り欠かれた切欠き部70を有する。
ここで、ボイラ伝熱管3の支持部材4により支持される部分と、支持部材4との間の隙間が狭く、上記隙間を通る燃焼ガスCの流速が他の部分よりも早くなるので、燃焼ガスCに含まれる砂や燃焼灰がボイラ伝熱管3に高速で衝突することで、ボイラ伝熱管3の砂や燃焼灰が衝突した部分が摩耗により減肉する虞がある。
比較例にかかるボイラ伝熱管の支持装置2Aは、プロテクタ7Cの切欠き部70と第2部材との間に隙間が形成されるので、上記隙間に砂や燃焼灰が堆積して、ボイラ伝熱管3が摩耗により減肉する虞がある。
上述したプロテクタ7は、嵌合状態におけるボイラ伝熱管3の一方側突出部33および他方側突出部並びに第2部材6を収容するように構成されているので、ボイラ伝熱管3の一方側突出部33および他方側突出部34並びに第2部材6に、砂や燃焼灰が接触するのを抑制することができるため、ボイラ伝熱管3の一方側突出部33および他方側突出部34並びに第2部材6の減肉することを抑制することができ、ひいてはボイラ伝熱管3の交換までの期間を長くすることができる。
幾つかの実施形態では、例えば図6に示されるように、上述したプロテクタ7は、プロテクタ7の内側面に設けられる上述した凹部74、78を含む。凹部74、78の夫々は、第2部材6(一方側部材6A、他方側部材6B)をボイラ伝熱管3の長さ方向に沿って摺動可能に収容するように構成されている。つまり、凹部74、78の夫々は、ボイラ伝熱管3の長さ方向における長さが、第2部材6のボイラ伝熱管3の長さ方向における長さL1よりも長く形成されている。このため、ボイラ伝熱管3が熱伸縮しても、凹部74、78の夫々と、第2部材6とが接触しないようになっている。
上記の構成によれば、プロテクタ7は、第1部材5に支持されるように構成されるとともに、第2部材6を長さ方向に沿って摺動可能に収容するように構成された凹部74、78を含むので、第2部材6は、ボイラ伝熱管3の長さ方向に沿ってプロテクタ7に対して相対移動が可能である。つまり、ボイラ伝熱管3の長さ方向に沿った伸縮が、プロテクタ7により拘束されないようになっている。よって、上記の構成によれば、ボイラ伝熱管3の熱伸縮を阻害しない。
上述したように、幾つかの実施形態では、上述したプロテクタ7は、上述した第1プロテクタ7Aと、上述した第2プロテクタ7Bと、を含む。この場合には、プロテクタ7は、ボイラ伝熱管3の外周面31の一方側を覆うように構成される第1プロテクタ7Aと、ボイラ伝熱管3の外周面31の他方側を覆うように構成される第2プロテクタ7Bと、を含む。つまり、プロテクタ7は、二分割構成であるので、第1部材5に対する取り付け、取り外し作業を簡単なものにすることができる。
上述したように、幾つかの実施形態にかかるボイラ1は、図1に示されるように、水平方向に沿って延在する上述したボイラ伝熱管3と、ボイラ伝熱管3の長さ方向に交差(直交)する方向に沿って延在する上述した支持部材4と、上述したボイラ伝熱管の支持装置2と、を備える。この場合には、ボイラ伝熱管3は、ボイラ伝熱管の支持装置2(第1部材5および第2部材6)を介して、支持部材4に支持されるので、ボイラ伝熱管3の長さ方向に沿った伸縮は、ボイラ伝熱管の支持装置2により拘束されないようになっている。また、支持部材4に固定された第1部材5の嵌合部51が、ボイラ伝熱管3に固定された第2部材6の被嵌合部61に嵌合することで、燃焼灰や砂とボイラ伝熱管3とが接触するのを抑制することができるので、ボイラ伝熱管3の燃焼灰や砂による損傷や摩耗を抑制することができる。よって、上記の構成によれば、ボイラ伝熱管3の熱伸縮を阻害せず、ボイラ伝熱管3の損傷や摩耗を抑制することができる。
図10は、本発明の一実施形態にかかるボイラ伝熱管の支持方法の一例を示すフロー図である。
ボイラ伝熱管の支持方法100は、上述した支持部材4に上述したボイラ伝熱管3を支持させるための方法である。
幾つかの実施形態にかかるボイラ伝熱管の支持方法100は、図10に示されるように、嵌合部51を含む上述した第1部材5を支持部材4に固定する第1部材固定ステップS101と、上述した第2部材6の被嵌合部61を嵌合部51に嵌合させる嵌合ステップS102と、第2部材6をボイラ伝熱管3に固定する第2部材固定ステップS103と、を備える。上述したように、第2部材6の被嵌合部61は、第1部材5の嵌合部51にボイラ伝熱管3の長さ方向に沿って摺動可能に嵌合する。
図示される実施形態では、例えば図3に示されるように、被嵌合部61(嵌合凹部62)が鉤状部63の内側に画定されているので、嵌合ステップS102と、第2部材固定ステップS103と、が同時に行われる。つまり、第2部材6をボイラ伝熱管3に固定することで、被嵌合部61が嵌合部51に嵌合するようになっている。また、第1部材固定ステップS101は、嵌合ステップS102および第2部材固定ステップS103よりも前に行われる。
また、図示される実施形態では、図10に示されるように、ボイラ伝熱管の支持方法100は、上述したプロテクタ7を第1部材5に固定するプロテクタ固定ステップS104をさらに備える。プロテクタ固定ステップS104は、第2部材固定ステップS103よりも後に行われる。
上記の方法によれば、ボイラ伝熱管の支持方法100は、図10に示されるように、第1部材5に支持部材4を固定する第1部材固定ステップS101と、第2部材6の被嵌合部61を第1部材5の嵌合部51に嵌合させる嵌合ステップS102と、第2部材6にボイラ伝熱管3を固定する第2部材固定ステップS103と、を備える。支持部材4に固定された第1部材5の嵌合部51が、ボイラ伝熱管3に固定された第2部材6の被嵌合部61に嵌合することで、ボイラ伝熱管3は、第1部材5および第2部材6を介して、支持部材4に支持される。
また、上記の方法によれば、第2部材6の被嵌合部61は、第1部材5の嵌合部51にボイラ伝熱管3の長さ方向に沿って摺動可能に嵌合するので、第2部材6は、ボイラ伝熱管3の長さ方向に沿って第1部材5に対して相対移動が可能であり、ボイラ伝熱管3の長さ方向に沿った伸縮が拘束されない。また、支持部材4に固定された第1部材5の嵌合部51が、ボイラ伝熱管3に固定された第2部材6の被嵌合部61に嵌合することで、燃焼灰や砂とボイラ伝熱管3とが接触するのを抑制することができるので、ボイラ伝熱管3の燃焼灰や砂による損傷や摩耗を抑制することができる。よって、上記の方法によれば、ボイラ伝熱管3の熱伸縮を阻害せず、ボイラ伝熱管3の損傷や摩耗を抑制することができる。
図11は、本発明の一実施形態にかかるボイラ伝熱管の交換方法およびボイラ伝熱管の補修方法の一例を示すフロー図である。図12は、図11に示すボイラ伝熱管の交換方法を説明するための図であって、ボイラ伝熱管の支持装置の支持部材の軸線に直交する断面を概略的に示す図である。
図11に示されるように、ボイラ伝熱管3の損傷や摩耗、減肉の度合などからボイラ伝熱管3の交換が必要であるか否が判断される(ステップS207)。ボイラ伝熱管3の交換が必要と判断される場合には(S207で「YES」)、ボイラ伝熱管3の交換が行われ、ボイラ伝熱管3の交換が不要と判断される場合には(S207で「NO」)、ボイラ伝熱管3の補修が行われる。
ボイラ伝熱管の交換方法200は、上述した支持部材4に上述したボイラ伝熱管の支持装置2を介して支持されるボイラ伝熱管3を交換するための方法である。
幾つかの実施形態にかかるボイラ伝熱管の交換方法200は、図11に示されるように、上述した第2部材6を既設のボイラ伝熱管3から取り外す第2部材取り外しステップS201と、既設のボイラ伝熱管3における第2部材6が固定されていた部分を含む交換対象部位3A(図12参照)を、交換対象部位3Aに連続する一対の連結部37、38から抜管する抜管ステップS202と、一対の連結部37、38の間に新たなボイラ伝熱管3Bを配置して、新たなボイラ伝熱管3B(ボイラ伝熱管3)を一対の連結部37、38の夫々に連結するボイラ伝熱管取り付けステップS203と、第2部材6を新たなボイラ伝熱管3Bに取り付ける第2部材取り付けステップS204と、を備える。
図示される実施形態では、図11に示されるように、ボイラ伝熱管の交換方法200は、第2部材取り外しステップS201、抜管ステップS202、ボイラ伝熱管取り付けステップS203、第2部材取り付けステップS204の順に行われる。
図示される実施形態では、図12に示されるように、交換対象部位3Aおよび新たなボイラ伝熱管3Bの夫々は、上述した嵌合状態における一方側突出部33および他方側突出部34に相当する部分を含んでいる。
図12に示される実施形態では、第2部材6のボイラ伝熱管3の長さ方向における長さL1は、支持部材4の外形寸法D1および第1部材5の上記長さ方向の長さLよりも長く形成されている。交換対象部位3Aおよび新たなボイラ伝熱管3Bの上記長さ方向における長さL3は、プロテクタ7の上記長さ方向における長さL2や上記長さL1よりも長く形成されている。
図示される実施形態では、ボイラ伝熱管3が切断されることで、上述した交換対象部位3Aが取り外される。一対の連結部37、38の夫々は、交換対象部位3A(ボイラ伝熱管3)が切断された際に形成された端部である。新たなボイラ伝熱管3Bは、溶接により一対の連結部37、38の夫々に固定される。なお、新たなボイラ伝熱管3Bは、一対の連結部37、38の何れか一方との間に配置され、上記一方および新たなボイラ伝熱管3Bに溶接により固定されるスペーサを介して上記一方に固定されていてもよい。
上記の方法によれば、ボイラ伝熱管の交換方法200は、既設のボイラ伝熱管3における第2部材6が固定されていた部分を含む交換対象部位3Aを、交換対象部位3Aに連続する一対の連結部37、38から抜管する抜管ステップS202と、一対の連結部37、38の間に新たなボイラ伝熱管3Bを配置して、新たなボイラ伝熱管3Bを一対の連結部37、38の夫々に連結するボイラ伝熱管取り付けステップS203と、を備えるので、既設のボイラ伝熱管3の交換対象部位3Aを新たなボイラ伝熱管3Bに交換することができる。上記交換対象部位3Aは、既設のボイラ伝熱管3における第2部材6が固定されていた部分を含む、すなわち、ボイラ伝熱管3の減肉が生じ易い部分を含むため、交換対象部位3Aを新たなボイラ伝熱管3Bに交換することで、ボイラ1運転中にボイラ伝熱管3内を流れる流体が漏洩することを未然に防止することができる。
また、上記の方法によれば、既設のボイラ伝熱管3の交換対象部位3Aを新たなボイラ伝熱管3Bに交換する際に、支持部材4に対して第1部材5の取り付け、取り外しをしなくて済むので、交換作業を簡単なものにすることができる。
ボイラ伝熱管の補修方法400は、上述したボイラ伝熱管3を補修するための方法である。
幾つかの実施形態にかかるボイラ伝熱管の補修方法は、図11に示されるように、第1部材5の嵌合部51と第2部材6の被嵌合部61との嵌合を外すステップS401と、ボイラ伝熱管3の損傷部位(減肉が生じた部分)に肉盛を施工するステップS402と、肉盛部位をスムージング加工するステップS403と、第1部材5の嵌合部51と第2部材6の被嵌合部61とを再度嵌合させるステップS404と、を備える。
上記の方法によれば、第1部材5の嵌合部51と第2部材6の被嵌合部61との嵌合を外すことで、ボイラ伝熱管3の損傷部位に肉盛を施工することができ、肉盛を施工することで減肉部位を補修することができる。また、上記の方法によれば、肉盛部位をスムージング加工して肉盛部位近傍に平滑な面を形成することで、再度の損傷や摩耗を抑制することができる。
幾つかの実施形態では、図11に示されるように、ボイラ伝熱管の交換方法200又はボイラ伝熱管の補修方法400の少なくとも一方は、上述したプロテクタ7を上述した第1部材5から取り外すプロテクタ取り外しステップS205と、プロテクタ7を第1部材5に取り付けるプロテクタ取り付けステップS206と、を備える。つまり、第1部材5には予めプロテクタ7が取り付けられている。
図示される実施形態では、プロテクタ取り外しステップS205は、第2部材取り外しステップS201やステップS401よりも前に行われる。プロテクタ取り付けステップS206は、第2部材取り付けステップS204やステップS404よりも後に行われる。
ボイラ伝熱管3、第1部材5や第2部材6の交換や補修が必要ない場合には、ボイラ伝熱管の交換方法200では、プロテクタ取り外しステップS205およびプロテクタ取り付けステップS206だけを行うようにしてもよい。つまり、幾つかの実施形態では、ボイラ伝熱管の交換方法200は、プロテクタ取り外しステップS205およびプロテクタ取り付けステップS206を備え、第2部材取り外しステップS201、抜管ステップS202、ボイラ伝熱管取り付けステップS203および第2部材取り付けステップS204を備えない。この場合には、プロテクタ7の第1部材5と第2部材6との嵌合状態を解除することなく交換が可能であるため、交換作業を容易に行うことができる。
図11に示されるように、第1部材5に支持されたプロテクタ7の損傷や摩耗、減肉の度合などから、第1部材5に支持されたプロテクタ7の交換が必要であるか否が判断される(ステップS208)。第1部材5に支持された既設のプロテクタ7の交換が必要と判断される場合には(S208で「YES」)、プロテクタ取り外しステップS205で取り外されたプロテクタ7に代えて新たなプロテクタ7が第1部材5に取り付けられる(S206A)。また、第1部材5に支持された既設のプロテクタ7の交換が不要と判断される場合には(S208で「NO」)、プロテクタ取り外しステップS205で取り外されたプロテクタ7が再度第1部材5に取り付けられる(S206B)。プロテクタ取り付けステップS206は、プロテクタ交換ステップS206Aと、プロテクタ再取り付けステップS206Bと、を含む。
幾つかの実施形態では、図11に示されるように、ボイラ伝熱管の交換方法200又はボイラ伝熱管の補修方法400の少なくとも一方は、プロテクタ7を第1部材5から取り外す上述したプロテクタ取り外しステップS205と、取り外したプロテクタ7に代えて新たなプロテクタ7を第1部材5に取り付ける上述したプロテクタ交換ステップS206Aと、を備える。
上記の方法によれば、ボイラ伝熱管の交換方法200又はボイラ伝熱管の補修方法400の少なくとも一方は、プロテクタ7を第1部材5から取り外すプロテクタ取り外しステップS205と、取り外したプロテクタ7に代えて新たなプロテクタ7を第1部材5に取り付けるプロテクタ交換ステップS206Aと、を備える。ここで、プロテクタ7は、嵌合状態におけるボイラ伝熱管3の一方側突出部33および他方側突出部並びに第2部材6を収容するように構成されているので、ボイラ伝熱管3の一方側突出部33および他方側突出部34並びに第2部材6の代わりにプロテクタ7が減肉する。プロテクタ7を交換することで、ボイラ伝熱管3の一方側突出部33および他方側突出部並びに第2部材6の減肉することを抑制することができる。上記の方法によれば、プロテクタ7を交換することで、ボイラ伝熱管3が減肉することを抑制することができ、ひいてはボイラ伝熱管3の交換までの期間を長くすることができる。
図13は、本発明の一実施形態にかかるボイラ伝熱管の支持装置の交換方法の一例を示すフロー図である。図14は、図13に示すボイラ伝熱管の支持装置の交換方法を説明するための図であって、ボイラ伝熱管の支持装置の支持部材の軸線に直交する断面を概略的に示す図である。
ボイラ伝熱管の支持装置の交換方法300は、上述した支持部材4に上述したボイラ伝熱管3を支持させるボイラ伝熱管の支持装置2を交換するための方法である。
幾つかの実施形態にかかるボイラ伝熱管の支持装置の交換方法300は、図13に示されるように、上述した第2部材6を既設のボイラ伝熱管3から取り外す第2部材取り外しステップS301と、上述した第1部材5を既設の支持部材4から取り外す第1部材取り外しステップS302と、既設の第1部材5よりも長さ方向における長さが長い新たな第1部材5Aを既設の支持部材4に取り付ける第1部材交換ステップS303と、新たな第1部材5Aの嵌合部51に第2部材6の被嵌合部61を嵌合させる嵌合ステップS304と、第2部材6を既設のボイラ伝熱管3に取り付ける第2部材取り付けステップS305と、を備える。
図示される実施形態では、図13に示されるように、ボイラ伝熱管の支持装置の交換方法300は、第2部材取り外しステップS301、第1部材取り外しステップS302、第1部材交換ステップS303、嵌合ステップS304、第2部材取り付けステップS305の順に行われる。
また、図示される実施形態では、図13に示されるように、ボイラ伝熱管の支持装置の交換方法300は、上述した第1部材5から上述したプロテクタ7を取り外すプロテクタ取り外しステップS306と、プロテクタ7を新たな第1部材5Aに取り付けるプロテクタ取り付けステップS307と、をさらに備える。プロテクタ取り外しステップS306は、第2部材取り外しステップS301よりも前に行われる。プロテクタ取り付けステップS307は、第2部材取り付けステップS305よりも後に行われる。
図示される実施形態では、図14に示されるように、新たな第1部材5Aは、ボイラ伝熱管3の長さ方向における長さL4が、既設の第1部材5の上記長さ方向における長さL(図4参照)および第2部材6の上記長さ方向における長さL1よりも長く形成されている。新たな第1部材5Aは、ボイラ伝熱管3の一方側突出部33および他方側突出部34の夫々を覆うように構成されている。
図14に示される実施形態では、新たな第1部材5Aは、ボイラ伝熱管3の長さ方向において、支持部材4より長さL5だけ一方側に突出し、支持部材4より長さL6だけ他方側に突出するように構成されている。長さL4は、支持部材4の外形寸法D1と、支持部材4より一方側に突出した長さL5と、支持部材4より他方側に突出した長さL6と、の和である。或る実施形態では、長さL5、L6の夫々は、20mm以上40mm以下の長さである。
上記の方法によれば、ボイラ伝熱管の支持装置の交換方法300は、第1部材5を既設の支持部材4から取り外す第1部材取り外しステップS302と、既設の第1部材5よりもボイラ伝熱管3の長さ方向における長さが長い新たな第1部材5Aを既設の支持部材4に取り付ける第1部材交換ステップS303と、を備えるので、第1部材5をボイラ伝熱管3の長さ方向における長さが長いものに交換することができる。第1部材5のボイラ伝熱管3の長さ方向における長さを長くすることで、第1部材5によりボイラ伝熱管3の減肉が生じ易い部分を覆うことができ、上記部分に砂や燃焼灰が接触するのを抑制することができる。よって、上記の方法によれば、ボイラ伝熱管3が減肉することを抑制することができ、ひいてはボイラ伝熱管3の交換までの期間を長くすることができる。
図15は、本発明の一実施形態にかかるボイラ伝熱管の交換方法の一例を示すフロー図である。
幾つかの実施形態にかかるボイラ伝熱管の交換方法500は、図15に示されるように、既設のボイラ伝熱管3における交換対象部位を抜管する抜管ステップS501と、抜管されたボイラ伝熱管3に代えて新たなボイラ伝熱管3に第1部材5、第2部材6およびプロテクタ7の夫々を取り付ける一体化ステップS502と、第1部材5、第2部材6およびプロテクタ7が一体化された新たなボイラ伝熱管3を既設のボイラ伝熱管3が抜管された位置に設置する設置ステップS505と、を備える。ここでいう「交換対象部位を抜管する」には、既設のボイラ伝熱管3から一部を取り外すことだけでなく、既設のボイラ伝熱管3全体を設置位置から取り外すことが含まれる。
図示される実施形態における抜管ステップS501では、図15に示されるように、ボイラ伝熱管3だけでなく、抜管されるボイラ伝熱管3に取り付けられているボイラ伝熱管の支持装置2(第1部材5、第2部材6およびプロテクタ7)が取り外される。
また、図示される実施形態では、図15に示されるように、一体化ステップS502には、ボイラ伝熱管3に第1部材5を取り付けるステップS503や、第1部材5の嵌合部51と第2部材6の被嵌合部61とを嵌合させるステップS504、プロテクタ7を第1部材5に取り付けるステップS505が含まれる。
上記の方法によれば、ボイラ伝熱管の交換方法500は、既設のボイラ伝熱管3における交換対象部位を抜管する抜管ステップS501と、抜管されたボイラ伝熱管3に代えて新たなボイラ伝熱管3に第1部材5、第2部材6およびプロテクタ7の夫々を取り付ける一体化ステップS502と、第1部材5、第2部材6およびプロテクタ7が一体化された新たなボイラ伝熱管3を既設のボイラ伝熱管3が抜管された位置に設置する設置ステップS505と、を備える。つまり、抜管されたボイラ伝熱管3に代えて設置される新たなボイラ伝熱管3は、第1部材5、第2部材6およびプロテクタ7が一体化されているので、ボイラ1などのボイラ伝熱管3の設置位置における交換作業を容易なものにし、上記設置位置における交換作業にかかる時間を短縮することができる。また、第1部材5、第2部材6およびプロテクタ7をボイラ伝熱管3に一体化させることで、広範囲にわたるボイラ伝熱管3の交換を一度に行うことができるので、これによっても交換作業の容易化や作業時間の短縮化が図れる。
本発明は上述した実施形態に限定されることはなく、上述した実施形態に変形を加えた形態や、これらの形態を適宜組み合わせた形態も含む。
1 ボイラ
11 ボイラ火炉
12 水平煙道
13 後部煙道
14 ダクト
2 ボイラ伝熱管の支持装置
2A 比較例にかかるボイラ伝熱管の支持装置
3,3B ボイラ伝熱管
3A 交換対象部位
31 外周面
32 内周面
33,34 突出部
35 配管直線部
36 配管屈曲部
37,38 連結部
4 支持部材
41 外周面
5,5A 第1部材
51 嵌合部
52 嵌合凸部
53 被覆部
531 凹曲面
54 一端側先端部
55 他端側先端部
56 固定部
561 凹曲面
6 第2部材
6A 一方側部材
6B 他方側部材
61 被嵌合部
62 嵌合凹部
62A 一端側嵌合凹部
62B 他端側嵌合凹部
63 鉤状部
63A 一端側鉤状部
63B 他端側鉤状部
631 基端部
632 先端部
633 内側面
634 端面
7,7C プロテクタ
7A 第1プロテクタ
7B 第2プロテクタ
70,73,77 切欠き部
71,75 伝熱管収容部
72,76 第2部材収容部
74,78 凹部
100 ボイラ伝熱管の支持方法
200 ボイラ伝熱管の交換方法
300 ボイラ伝熱管の支持装置の交換方法
C 燃焼ガス
D 最小隙間
F 燃料
LA ボイラ伝熱管の軸線
LB 支持部材の軸線
O 燃焼用気体
W1,W2 溶接

Claims (14)

  1. ボイラ伝熱管の長さ方向に交差する方向に沿って延在する支持部材に前記ボイラ伝熱管を支持させるように構成されたボイラ伝熱管の支持装置であって、
    嵌合部を含むとともに、前記支持部材に固定されるように構成された第1部材と、
    前記嵌合部に前記長さ方向に沿って摺動可能に嵌合するように構成された被嵌合部を含むとともに、前記ボイラ伝熱管に固定されるように構成された第2部材と、を備え
    前記支持部材に固定された前記第1部材の前記嵌合部が、前記ボイラ伝熱管に固定された前記第2部材の前記被嵌合部に嵌合した状態を嵌合状態としたときに、
    前記ボイラ伝熱管は、前記嵌合状態において前記第2部材よりも前記長さ方向の一方側に突出する一方側突出部と、前記嵌合状態において前記第2部材よりも前記長さ方向の他方側に突出する他方側突出部と、を含み、
    前記ボイラ伝熱管の支持装置は、前記第1部材に支持されるように構成されるプロテクタであって、前記嵌合状態における前記一方側突出部および前記他方側突出部並びに前記第2部材を収容するように構成されたプロテクタをさらに備える
    ボイラ伝熱管の支持装置。
  2. ボイラ伝熱管の長さ方向に交差する方向に沿って延在する支持部材に前記ボイラ伝熱管を支持させるように構成されたボイラ伝熱管の支持装置であって、
    嵌合部を含むとともに、前記支持部材に固定されるように構成された第1部材と、
    前記嵌合部に前記長さ方向に沿って摺動可能に嵌合するように構成された被嵌合部を含むとともに、前記ボイラ伝熱管に固定されるように構成された第2部材と、を備え
    前記支持部材に固定された前記第1部材の前記嵌合部が、前記ボイラ伝熱管に固定された前記第2部材の前記被嵌合部に嵌合した状態を嵌合状態としたときに、
    前記ボイラ伝熱管は、前記嵌合状態において前記第2部材よりも前記長さ方向の一方側に突出する一方側突出部と、前記嵌合状態において前記第2部材よりも前記長さ方向の他方側に突出する他方側突出部と、を含み、
    前記第1部材は、前記嵌合状態において前記支持部材及び前記第2部材よりも前記ボイラ伝熱管の前記長さ方向における前記一方側及び前記他方側に突出しており、
    前記嵌合状態における前記第1部材の前記ボイラ伝熱管の前記長さ方向において前記支持部材から前記一方側に突出した部分の長さを第1長さと定義し、前記ボイラ伝熱管の前記長さ方向において前記支持部材から前記他方側に突出した部分の長さを第2長さと定義した場合において、前記第1長さ及び前記第2長さは、20mm以上40mm以下の条件を満たす、
    ボイラ伝熱管の支持装置。
  3. 前記嵌合部および前記被嵌合部のうちの一方は、前記長さ方向に沿って延在する嵌合凹部を含み、
    前記嵌合部および前記被嵌合部のうちの他方は、前記嵌合凹部に嵌合するように構成された嵌合凸部を含む
    請求項1又は2に記載のボイラ伝熱管の支持装置。
  4. 前記第1部材は、前記長さ方向に直交する断面形状が円弧状に形成され、且つ、前記ボイラ伝熱管の外周面の少なくとも一部を覆うように構成された被覆部を含み、
    前記第1部材の前記嵌合部は、前記嵌合凸部を含み、
    前記嵌合凸部は、前記被覆部の一端側に位置する一端側先端部、又は前記被覆部の他端側に位置する他端側先端部の少なくとも一方を含む
    請求項に記載のボイラ伝熱管の支持装置。
  5. 前記第2部材の前記被嵌合部は、前記嵌合凹部を含み、
    前記第2部材は、前記嵌合凸部に嵌合される前記嵌合凹部を内側に画定する鉤状部を含む
    請求項に記載のボイラ伝熱管の支持装置。
  6. 前記第1部材の前記嵌合凸部は、前記一端側先端部および前記他端側先端部の両方を含み、
    前記第2部材の前記鉤状部は、前記一端側先端部に嵌合するように構成された前記嵌合凹部である一端側嵌合凹部を内側に画定する一端側鉤状部と、前記他端側先端部に嵌合するように構成された前記嵌合凹部である他端側嵌合凹部を内側に画定する他端側鉤状部と、を含む
    請求項に記載のボイラ伝熱管の支持装置。
  7. 前記第2部材は、前記一端側鉤状部を備える一方側部材と、前記一方側部材とは異なる部材であり、且つ、前記他端側鉤状部を備える他方側部材と、を含む
    請求項に記載のボイラ伝熱管の支持装置。
  8. 前記プロテクタは、前記プロテクタの内側面に設けられる凹部であって、前記第2部材を前記長さ方向に沿って摺動可能に収容するように構成された凹部を含む
    請求項に記載のボイラ伝熱管の支持装置。
  9. 前記プロテクタは、
    前記ボイラ伝熱管の軸線に直交する断面における、前記ボイラ伝熱管の周面における前記支持部材の延在する方向における一方側を覆うように構成される第1プロテクタと、
    前記ボイラ伝熱管の軸線に直交する断面における、前記ボイラ伝熱管の周面における前記支持部材の延在する方向における他方側を覆うように構成される第2プロテクタと、を含む
    請求項又は8に記載のボイラ伝熱管の支持装置。
  10. 水平方向に沿って延在するボイラ伝熱管と、
    前記ボイラ伝熱管の長さ方向に交差する方向に沿って延在する支持部材と、
    請求項1乃至9の何れか1項に記載のボイラ伝熱管の支持装置と、を備える
    ボイラ。
  11. ボイラ伝熱管の長さ方向に交差する方向に沿って延在する支持部材にボイラ伝熱管の支持装置を介して支持されるボイラ伝熱管の交換方法であって、
    前記ボイラ伝熱管の支持装置は、
    嵌合部を含むとともに、前記支持部材に固定されるように構成された第1部材と、
    前記嵌合部に前記長さ方向に沿って摺動可能に嵌合するように構成された被嵌合部を含むとともに、前記ボイラ伝熱管に固定されるように構成された第2部材と、を備え、
    前記ボイラ伝熱管の交換方法は、
    前記第2部材を既設のボイラ伝熱管から取り外す第2部材取り外しステップと、
    前記既設のボイラ伝熱管における前記第2部材が固定されていた部分を含む交換対象部位を、前記交換対象部位に連続する一対の連結部から抜管する抜管ステップと、
    前記一対の連結部の間に新たなボイラ伝熱管を配置して、前記新たなボイラ伝熱管を前記一対の連結部の夫々に連結するボイラ伝熱管取り付けステップと、
    前記第2部材を前記新たなボイラ伝熱管に取り付ける第2部材取り付けステップと、を備える
    ボイラ伝熱管の交換方法。
  12. ボイラ伝熱管の長さ方向に交差する方向に沿って延在する支持部材にボイラ伝熱管の支持装置を介して支持されるボイラ伝熱管の交換方法であって、
    前記ボイラ伝熱管の支持装置は、
    嵌合部を含むとともに、前記支持部材に固定されるように構成された第1部材と、
    前記嵌合部に前記長さ方向に沿って摺動可能に嵌合するように構成された被嵌合部を含むとともに、前記ボイラ伝熱管に固定されるように構成された第2部材と、を備え、
    前記支持部材に固定された前記第1部材の前記嵌合部が、前記ボイラ伝熱管に固定された前記第2部材の前記被嵌合部に嵌合した状態を嵌合状態としたときに、
    前記ボイラ伝熱管は、前記嵌合状態において前記第2部材よりも前記長さ方向の一方側に突出する一方側突出部と、前記嵌合状態において前記第2部材よりも前記長さ方向の他方側に突出する他方側突出部と、を含み、
    前記第1部材に支持されるように構成されるプロテクタであって、前記嵌合状態における前記一方側突出部および前記他方側突出部並びに前記第2部材を収容するように構成されたプロテクタをさらに備え、
    前記ボイラ伝熱管の交換方法は、
    既設のボイラ伝熱管における交換対象部位を抜管する抜管ステップと、
    抜管された前記ボイラ伝熱管に代えて新たな前記ボイラ伝熱管に前記第1部材、前記第2部材および前記プロテクタの夫々を取り付ける一体化ステップと、
    前記第1部材、前記第2部材および前記プロテクタが一体化された前記新たなボイラ伝熱管を前記既設のボイラ伝熱管が抜管された位置に設置する設置ステップと、を備える
    ボイラ伝熱管の交換方法。
  13. ボイラ伝熱管の長さ方向に交差する方向に沿って延在する支持部材にボイラ伝熱管を支持させるボイラ伝熱管の支持装置の交換方法であって、
    前記ボイラ伝熱管の支持装置は、
    嵌合部を含むとともに、前記支持部材に固定されるように構成された第1部材と、
    前記嵌合部に前記長さ方向に沿って摺動可能に嵌合するように構成された被嵌合部を含むとともに、前記ボイラ伝熱管に固定されるように構成された第2部材と、を備え、
    前記ボイラ伝熱管の支持装置の交換方法は、
    前記第2部材を既設のボイラ伝熱管から取り外す第2部材取り外しステップと、
    前記第1部材を既設の支持部材から取り外す第1部材取り外しステップと、
    前記第1部材よりも前記長さ方向における長さが長い新たな第1部材を前記既設の支持部材に取り付ける第1部材交換ステップと、
    前記新たな第1部材の前記嵌合部に前記第2部材の前記被嵌合部を嵌合させる嵌合ステップと、前記第2部材を前記既設のボイラ伝熱管に取り付ける第2部材取り付けステップと、を備える
    ボイラ伝熱管の支持装置の交換方法。
  14. ボイラ伝熱管の長さ方向に交差する方向に沿って延在する支持部材にボイラ伝熱管を支持させるボイラ伝熱管の支持装置の交換方法であって、
    前記ボイラ伝熱管の支持装置は、
    嵌合部を含むとともに、前記支持部材に固定されるように構成された第1部材と、
    前記嵌合部に前記長さ方向に沿って摺動可能に嵌合するように構成された被嵌合部を含むとともに、前記ボイラ伝熱管に固定されるように構成された第2部材と、を備え、
    前記支持部材に固定された前記第1部材の前記嵌合部が、前記ボイラ伝熱管に固定された前記第2部材の前記被嵌合部に嵌合した状態を嵌合状態としたときに、
    前記ボイラ伝熱管は、前記嵌合状態において前記第2部材よりも前記長さ方向の一方側に突出する一方側突出部と、前記嵌合状態において前記第2部材よりも前記長さ方向の他方側に突出する他方側突出部と、を含み、
    前記第1部材に支持されるように構成されるプロテクタであって、前記嵌合状態における前記一方側突出部および前記他方側突出部並びに前記第2部材を収容するように構成されたプロテクタをさらに備え、
    前記ボイラ伝熱管の支持装置の交換方法は、
    前記プロテクタを前記第1部材から取り外すプロテクタ取り外しステップと、
    取り外した前記プロテクタに代えて新たな前記プロテクタを前記第1部材に取り付けるプロテクタ交換ステップと、を備える
    ボイラ伝熱管の支持装置の交換方法。
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