以下、本明細書についてより詳細に説明する。
本明細書は、前記化学式1で表される化合物を提供する。
本出願の一実施態様によれば、前記化学式1で表される化合物は、前記のようなコア構造を有することにより、三重項エネルギーを調節できるという長所があり、長寿命および高効率の特性を示すことができる。
本明細書において置換基の例示は以下で説明するが、これらに限定されるものではない。
前記「置換」という用語は化合物の炭素原子に結合された水素原子が他の置換基に換わることを意味し、置換される位置は水素原子が置換される位置、すなわち、置換基が置換可能な位置であれば特に限定されず、2以上置換される場合、2以上の置換基は互いに同一であるかまたは異なってもよい。
本明細書において、「置換もしくは非置換」という用語は、水素;ハロゲン基;ニトリル基;ニトロ基;ヒドロキシ基;置換もしくは非置換のアルキル基;置換もしくは非置換のシクロアルキル基;置換もしくは非置換のアルケニル基;置換もしくは非置換のアミン基;置換もしくは非置換のアリール基;および置換もしくは非置換の複素環基からなる群より選択された1または2以上の置換基で置換されるか、前記例示された置換基のうち2以上の置換基が連結された置換基で置換されるか、またはいかなる置換基も有しないことを意味する。例えば、「2以上の置換基が連結された置換基」はビフェニル基であってもよい。すなわち、ビフェニル基はアリール基であってもよく、2個のフェニル基が連結された置換基と解釈されてもよい。
本明細書において、ハロゲン基の例としてはフッ素、塩素、臭素またはヨウ素が挙げられる。
本明細書において、前記アルキル基は直鎖もしくは分岐鎖であってもよく、炭素数は特に限定されないが、1~50であることが好ましい。具体的な例としてはメチル、エチル、プロピル、n-プロピル、イソプロピル、ブチル、n-ブチル、イソブチル、tert-ブチル、sec-ブチル、1-メチル-ブチル、1-エチル-ブチル、ペンチル、n-ペンチル、イソペンチル、ネオペンチル、tert-ペンチル、ヘキシル、n-ヘキシル、1-メチルペンチル、2-メチルペンチル、4-メチル-2-ペンチル、3,3-ジメチルブチル、2-エチルブチル、ヘプチル、n-ヘプチル、1-メチルヘキシル、シクロペンチルメチル、シクロヘキシルメチル、オクチル、n-オクチル、tert-オクチル、1-メチルヘプチル、2-エチルヘキシル、2-プロピルペンチル、n-ノニル、2,2-ジメチルヘプチル、1-エチル-プロピル、1,1-ジメチル-プロピル、イソヘキシル、2-メチルペンチル、4-メチルヘキシル、5-メチルヘキシルなどが挙げられるが、これらに限定されるものではない。
本明細書において、シクロアルキル基は特に限定されないが、炭素数3~60であることが好ましく、具体的にはシクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、3-メチルシクロペンチル、2,3-ジメチルシクロペンチル、シクロヘキシル、3-メチルシクロヘキシル、4-メチルシクロヘキシル、2,3-ジメチルシクロヘキシル、3,4,5-トリメチルシクロヘキシル、4-tert-ブチルシクロヘキシル、シクロヘプチル、シクロオクチルなどが挙げられるが、これらに限定されるものではない。
本明細書において、前記アルケニル基は直鎖もしくは分岐鎖であってもよく、炭素数は特に限定されないが、2~40であることが好ましい。具体的な例としてはビニル、1-プロペニル、イソプロペニル、1-ブテニル、2-ブテニル、3-ブテニル、1-ペンテニル、2-ペンテニル、3-ペンテニル、3-メチル-1-ブテニル、1,3-ブダジエニル、アリル、1-フェニルビニル-1-イル、2-フェニルビニル-1-イル、2,2-ジフェニルビニル-1-イル、2-フェニル-2-(ナフチル-1-イル)ビニル-1-イル、2,2-ビス(ジフェニル-1-イル)ビニル-1-イル、スチルベニル基、スチレニル基などが挙げられるが、これらに限定されるものではない。
本明細書において、前記アリール基が単環式アリール基である場合、炭素数は特に限定されないが、炭素数6~25であることが好ましい。具体的には、単環式アリール基としてはフェニル基、ビフェニル基、テルフェニル基などが挙げられるがが、これらに限定されるものではない。
前記アリール基が多環式アリール基である場合、炭素数は特に限定されないが、炭素数10~24であることが好ましい。具体的には、多環式アリール基としてはナフチル基、アントラセニル基、フェナントリル基、ピレニル基、ペリレニル基、クリセニル基、フルオレニル基などが挙げられるが、これらに限定されるものではない。
本明細書において、前記フルオレニル基は置換されてもよく、隣接した置換基が互いに結合して環を形成してもよい。
前記フルオレニル基が置換される場合、
などであってもよいが、これらに限定されるものではない。
本明細書において、複素環基は炭素ではない原子、ヘテロ原子を1以上含むものであり、具体的には、前記へテロ原子はO、N、SeおよびSなどからなる群より選択される原子を1以上含むことができる。複素環基の炭素数は特に限定されないが、炭素数2~60であることが好ましい。複素環基の例としてはチオフェン基、フラン基、ピロール基、イミダゾール基、チアゾール基、オキサゾール基、オキサジアゾール基、トリアゾール基、ピリジル基、ビピリジル基、ピリミジル基、トリアジン基、トリアゾール基、アクリジル基、ピリダジン基、ピラジニル基、キノリニル基、キナゾリン基、キノキサリニル基、フタラジニル基、ピリドピリミジニル基、ピリドピラジニル基、ピラジノピラジニル基、イソキノリン基、インドール基、カルバゾール基、ベンズオキサゾール基、ベンズイミダゾール基、ベンゾチアゾール基、ベンゾカルバゾール基、ベンゾチオフェン基、ジベンゾチオフェン基、ベンゾフラニル基、フェナントロリン(phenanthroline)基、チアゾリル基、イソオキサゾリル基、オキサジアゾリル基、チアジアゾリル基、ベンゾチアゾリル基、フェノチアジニル基およびジベンゾフラニル基などが挙げられるが、これらに限定されるものではない。
本明細書において、アミン基は-NH2;アルキルアミン基;N-アルキルアリールアミン基;アリールアミン基;N-アリールヘテロアリールアミン基;N-アルキルヘテロアリールアミン基およびヘテロアリールアミン基からなる群より選択され、炭素数は特に限定されないが、1~30であることが好ましい。アミン基の具体的な例としてはメチルアミン基、ジメチルアミン基、エチルアミン基、ジエチルアミン基、フェニルアミン基、ナフチルアミン基、ビフェニルアミン基、アントラセニルアミン基、9-メチル-アントラセニルアミン基、ジフェニルアミン基、N-フェニルナフチルアミン基、ジトリルアミン基、N-フェニルトリルアミン基、トリフェニルアミン基、N-フェニルビフェニルアミン基、N-フェニルナフチルアミン基、N-ビフェニルナフチルアミン基、N-ナフチルフルオレニルアミン基、N-フェニルフェナントレニルアミン基、N-ビフェニルフェナントレニルアミン基、N-フェニルフルオレニルアミン基、N-フェニルテルフェニルアミン基、N-フェナントレニルフルオレニルアミン基、N-ビフェニルフルオレニルアミン基などが挙げられるが、これらに限定されるものではない。
本明細書において、N-アルキルアリールアミン基は、アミン基のNにアルキル基およびアリール基が置換されたアミン基を意味する。
本明細書において、N-アリールヘテロアリールアミン基は、アミン基のNにアリール基およびヘテロアリール基が置換されたアミン基を意味する。
本明細書において、N-アルキルヘテロアリールアミン基は、アミン基のNにアルキル基およびヘテロアリール基が置換されたアミン基を意味する。
本明細書において、アルキルアミン基;N-アルキルアリールアミン基;アリールアミン基;N-アリールヘテロアリールアミン基;N-アルキルヘテロアリールアミン基およびヘテロアリールアミン基中のアルキル基、アリール基およびヘテロアリール基は、各々前述したアルキル基、アリール基およびヘテロアリール基の説明が適用されることができる。
本明細書において、「隣接した」基は、該当置換基が置換された原子と直接連結された原子に置換された置換基、該当置換基と立体構造的に最も近く位置した置換基、または該当置換基が置換された原子に置換された他の置換基を意味することができる。例えば、ベンゼン環においてオルト(ortho)位置に置換された2個の置換基および脂肪族環において同一炭素に置換された2個の置換基は互いに「隣接した」基として解釈されることができる。
本明細書において、隣接した基が互いに結合して環を形成するということは、前述したように、隣接した基が互いに結合して、置換もしくは非置換の炭化水素環または置換もしくは非置換の複素環を形成することを意味し、単環もしくは多環を形成してもよく、脂肪族、芳香族またはこれらの縮合した形態であってもよく、これを限定するものではない。
本明細書において、隣接する基と互いに結合して環を形成するということは、隣接する基と互いに結合して置換もしくは非置換の脂肪族炭化水素環;置換もしくは非置換の芳香族炭化水素環;置換もしくは非置換の脂肪族複素環;置換もしくは非置換の芳香族複素環;またはこれらが組み合わせられた形態を形成することを意味する。
本明細書において、脂肪族炭化水素環とは、芳香族ではない環であって、炭素と水素原子のみからなる環を意味する。
本明細書において、芳香族炭化水素環は、2価基であることを除いては、前述したアリール基に関する説明が適用されることができる。芳香族炭化水素環の例としてはフェニル基、ナフチル基、アントラセニル基などが挙げられるが、これらに限定されるものではない。
本明細書において、複素環は、2価基であることを除いては、前述した複素環基に関する説明が適用されることができる。
本明細書において、脂肪族複素環とは、ヘテロ原子のうち1個以上を含む脂肪族環を意味する。
本明細書において、芳香族複素環とは、ヘテロ原子のうち1個以上を含む芳香族環を意味する。
前記化学式1で表される化合物は、下記化学式2~4のいずれか一つとして選択される。
[化学式2]
[化学式3]
[化学式4]
前記化学式2~4において、R1~R6およびa~dは化学式1で定義されたとおりである。
本出願の一実施態様によれば、R1~R4は各々独立して、水素;または重水素である。
本出願の一実施態様によれば、R1~R4は水素である。
本出願の一実施態様によれば、b~dが各々独立して2以上である場合、2以上のR2~R4は各々独立して互いに隣接した基同士が結合して環を形成してもよい。
本出願の一実施態様によれば、bが2以上である場合、2以上のR2は互いに隣接した基同士が結合して環を形成してもよい。
本出願の一実施態様によれば、bが2以上である場合、2以上のR2は互いに隣接した基同士が結合してベンゼン環を形成してもよい。
本出願の一実施態様によれば、cが2以上である場合、2以上のR3は互いに隣接した基同士が結合して環を形成してもよい。
本出願の一実施態様によれば、cが2以上である場合、2以上のR3は互いに隣接した基同士が結合してベンゼン環を形成してもよい。
本出願の一実施態様によれば、dが2以上である場合、2以上のR4は互いに隣接した基同士が結合して環を形成してもよい。
本出願の一実施態様によれば、dが2以上である場合、2以上のR4は互いに隣接した基同士が結合してベンゼン環を形成してもよい。
前記化学式1で表される化合物は、下記化学式2-1~2-8、3-1~3-8および4-1~4-8のいずれか一つとして選択される。
[化学式2-1]
[化学式2-2]
[化学式2-3]
[化学式2-4]
[化学式2-5]
[化学式2-6]
[化学式2-7]
[化学式2-8]
[化学式3-1]
[化学式3-2]
[化学式3-3]
[化学式3-4]
[化学式3-5]
[化学式3-6]
[化学式3-7]
[化学式3-8]
[化学式4-1]
[化学式4-2]
[化学式4-3]
[化学式4-4]
[化学式4-5]
[化学式4-6]
[化学式4-7]
[化学式4-8]
前記化学式2-1~2-8、3-1~3-8および4-1~4-8において、R4~R6およびdは化学式1で定義されたとおりであり、
R7およびR8は各々独立して水素;または重水素であり、
e1およびe2は各々0または1であり、e1とe2の和は1~2であり、
eは0~10の整数であり、fは0~8の整数であり、
eが2以上である場合、複数のR7は互いに同一であるかまたは異なり、
fが2以上である場合、複数のR8は互いに同一であるかまたは異なる。
本出願の一実施態様によれば、R5およびR6は各々独立して、置換もしくは非置換の炭素数6~60のアリール基;または置換もしくは非置換の炭素数2~60の複素環基である。
本出願の一実施態様によれば、R5およびR6は各々独立して、置換もしくは非置換の炭素数6~30のアリール基;または置換もしくは非置換の炭素数2~30の複素環基である。
本出願の一実施態様によれば、R5およびR6は各々独立して、置換もしくは非置換の炭素数6~15のアリール基;または置換もしくは非置換の炭素数2~15の複素環基である。
本出願の一実施態様によれば、R5およびR6は各々独立して、置換もしくは非置換のフェニル基;置換もしくは非置換のナフチル基;置換もしくは非置換のビフェニル基;置換もしくは非置換のフェナントレン基;置換もしくは非置換のカルバゾール基;置換もしくは非置換のジベンゾチオフェン基;または置換もしくは非置換のジベンゾフラン基である。
本出願の一実施態様によれば、R5およびR6は各々独立して、フェニル基;ナフチル基;ビフェニル基;フェナントレン基;フェニル基で置換もしくは非置換されたカルバゾール基;ジベンゾチオフェン基;またはジベンゾフラン基である。
また、本明細書の一実施態様によれば、前記化学式1で表される化合物は、下記構造式の中から選択されるいずれか一つである。
また、本明細書は、前記化合物を含む有機発光素子を提供する。
本明細書の一実施態様において、第1電極、前記第1電極と対向して備えられた第2電極、および前記第1電極と前記第2電極との間に備えられた1層以上の有機物層を含み、前記有機物層のうち1層以上は前記化合物を含む有機発光素子を提供する。
本明細書において、ある部材が他の部材「上に」位置しているとする時、これは、ある部材が他の部材に接している場合だけでなく、二つの部材の間にまた他の部材が存在する場合も含む。
本明細書において、ある部分がある構成要素を「含む」とする時、これは、特に反する記載がない限り、他の構成要素を除くものではなく、他の構成要素をさらに含んでもよいことを意味する。
本明細書の有機発光素子の有機物層は、単層構造からなってもよいが、2層以上の有機物層が積層された多層構造からなってもよい。例えば、本発明の有機発光素子は、有機物層として正孔注入層、正孔輸送層、発光層、電子輸送層、電子注入層などを含む構造を有することができる。しかし、有機発光素子の構造は、これに限定されず、さらに少ない数の有機層を含むことができる。
本明細書の一実施態様において、前記有機物層は正孔注入層または正孔輸送層を含み、前記正孔注入層または正孔輸送層は前記化合物を含む。
本明細書の一実施態様において、前記有機物層は発光層を含み、前記発光層は前記化合物を含む。
本明細書の一実施態様において、前記有機物層は発光層を含み、前記発光層は前記化合物をホストとして含む。
本明細書の一実施態様において、前記有機物層は発光層を含み、前記発光層は、前記化学式1の化合物を第1ホストとして含み、下記化学式Hで表される第2ホストをさらに含む。
[化学式H]
前記化学式Hにおいて、
Aは置換もしくは非置換のナフタレン環であり、
Ar1は置換もしくは非置換の炭素数6~60のアリール基であり、
L1~L3は各々独立して、単結合;または置換もしくは非置換の炭素数6~60のアリーレン基であり、
Ar2およびAr3は各々独立して、置換もしくは非置換の炭素数6~60のアリール基;または置換もしくは非置換のN、OおよびSのうち1個以上のヘテロ原子を含む炭素数2~60のヘテロアリール基であり、
pは0~9の整数である。
本明細書の一実施態様において、Aは置換もしくは非置換のナフタレン環である。
本明細書の一実施態様において、Aは重水素で置換もしくは非置換されたナフタレン環である。
本明細書の一実施態様において、Aはナフタレン環である。
本明細書の一実施態様において、pは重水素の置換個数を意味し、pが0である場合は全て水素で置換されている状態を意味する。
本明細書の一実施態様において、L1~L3は各々独立して、単結合;または置換もしくは非置換の炭素数6~30のアリーレン基である。
本明細書の一実施態様において、L1~L3は各々独立して、単結合;置換もしくは非置換のフェニレン基;または置換もしくは非置換のナフタレン基である。
本明細書の一実施態様において、L1~L3は各々独立して、単結合;重水素で置換もしくは非置換されたフェニレン基;または重水素で置換もしくは非置換されたナフタレン基である。
本明細書の一実施態様において、L1~L3は各々独立して、単結合;フェニレン基;またはナフタレン基である。
本明細書の一実施態様において、Ar1は置換もしくは非置換の炭素数6~30のアリール基である。
本明細書の一実施態様において、Ar1は置換もしくは非置換のフェニル基;置換もしくは非置換のビフェニル基;置換もしくは非置換のテルフェニル基;または置換もしくは非置換のナフチル基である。
本明細書の一実施態様において、Ar1は重水素、アルキル基、シクロアルキル基およびアリール基からなる群より選択された基で置換もしくは非置換されたフェニル基;重水素、アルキル基、シクロアルキル基およびアリール基からなる群より選択された基で置換もしくは非置換されたビフェニル基;重水素、アルキル基、シクロアルキル基およびアリール基からなる群より選択された基で置換もしくは非置換されたテルフェニル基;または重水素、アルキル基、シクロアルキル基およびアリール基からなる群より選択された基で置換もしくは非置換されたナフチル基である。
本明細書の一実施態様において、Ar1は重水素、アルキル基、シクロアルキル基およびアリール基からなる群より選択された基で置換もしくは非置換されたフェニル基;ビフェニル基;テルフェニル基;またはナフチル基である。
本明細書の一実施態様において、Ar1は重水素、tert-ブチル基、アダマンチル基、フェニル基およびナフチル基からなる群より選択された基で置換もしくは非置換されたフェニル基;ビフェニル基;テルフェニル基;またはナフチル基である。
本明細書の一実施態様において、Ar2およびAr3は各々独立して、置換もしくは非置換の炭素数6~30のアリール基;または置換もしくは非置換のN、OおよびSのうち1個以上のヘテロ原子を含む炭素数2~30のヘテロアリール基である。
本明細書の一実施態様において、Ar2およびAr3は各々独立して、置換もしくは非置換のフェニル基;置換もしくは非置換のビフェニル基;置換もしくは非置換のテルフェニル基;置換もしくは非置換のナフチル基;置換もしくは非置換のフルオレニル基;置換もしくは非置換のジベンゾフラニル基;または置換もしくは非置換のジベンゾチオフェニル基である。
本明細書の一実施態様において、Ar2およびAr3は各々独立して、重水素、アルキル基、シクロアルキル基およびアリール基からなる群より選択された基で置換もしくは非置換されたフェニル基;重水素で置換もしくは非置換されたビフェニル基;重水素で置換もしくは非置換されたテルフェニル基;重水素で置換もしくは非置換されたナフチル基;アルキル基で置換もしくは非置換されたフルオレニル基;重水素で置換もしくは非置換されたジベンゾフラニル基;または重水素で置換もしくは非置換されたジベンゾチオフェニル基である。
本明細書の一実施態様において、Ar2およびAr3は各々独立して、重水素、tert-ブチル基、アダマンチル基およびフェニル基からなる群より選択された基で置換もしくは非置換されたフェニル基;ビフェニル基;テルフェニル基;ナフチル基;ジメチルフルオレニル基;ジベンゾフラニル基;またはジベンゾチオフェニル基である。
本明細書の一実施態様において、前記化学式Hで表される第2ホストは下記構造のいずれか一つで表されることができ、これらに限定されるものではない。
本明細書の一実施態様において、前記有機物層は電子輸送層または電子注入層を含み、前記電子輸送層または電子注入層は前記化合物を含む。
本明細書の一実施態様において、前記有機発光素子は、正孔注入層、正孔輸送層、電子輸送層、電子注入層、電子阻止層および正孔阻止層からなる群より選択される1層または2層以上をさらに含む。
本出願の一実施態様において、前記有機発光素子は第1電極、前記第1電極と対向して備えられた第2電極、前記第1電極と前記第2電極との間に備えられた発光層、および前記発光層と前記第1電極との間、または前記発光層と前記第2電極との間に備えられた2層以上の有機物層を含み、前記2層以上の有機物層のうち少なくとも一つは前記化合物を含む。本出願の一実施態様において、前記2層以上の有機物層は、電子輸送層、電子注入層、電子輸送と電子注入を同時にする層および正孔阻止層からなる群より2以上が選択されることができる。
また一つの実施態様において、有機発光素子は、基板上に第1電極、1層以上の有機物層および第2電極が順次積層された構造(normal type)の有機発光素子であってもよい。
また一つの実施態様において、有機発光素子は、基板上に第2電極、1層以上の有機物層および第1電極が順次積層された逆方向構造(inverted type)の有機発光素子であってもよい。
前記有機発光素子は、例えば、下記のような積層構造を有することができるが、これらに限定されるのではない。
(1)陽極/正孔輸送層/発光層/陰極
(2)陽極/正孔注入層/正孔輸送層/発光層/陰極
(3)陽極/正孔輸送層/発光層/電子輸送層/陰極
(4)陽極/正孔輸送層/発光層/電子輸送層/電子注入層/陰極
(5)陽極/正孔注入層/正孔輸送層/発光層/電子輸送層/陰極
(6)陽極/正孔注入層/正孔輸送層/発光層/電子輸送層/電子注入層/陰極
(7)陽極/正孔輸送層/電子阻止層/発光層/電子輸送層/陰極
(8)陽極/正孔輸送層/電子阻止層/発光層/電子輸送層/電子注入層/陰極
(9)陽極/正孔注入層/正孔輸送層/電子阻止層/発光層/電子輸送層/陰極
(10)陽極/正孔注入層/正孔輸送層/電子阻止層/発光層/電子輸送層/電子注入層/陰極
(11)陽極/正孔輸送層/発光層/正孔阻止層/電子輸送層/陰極
(12)陽極/正孔輸送層/発光層/正孔阻止層/電子輸送層/電子注入層/陰極
(13)陽極/正孔注入層/正孔輸送層/発光層/正孔阻止層/電子輸送層/陰極
(14)陽極/正孔注入層/正孔輸送層/発光層/正孔阻止層/電子輸送層/電子注入層/陰極
(15)陽極/正孔注入層/正孔輸送層/電子阻止層/発光層/正孔阻止層/電子輸送層/電子注入層/陰極
(16)陽極/正孔注入層/正孔輸送層/電子阻止層/発光層/正孔阻止層/電子輸送および注入層/陰極
例えば、本明細書の一実施態様による有機発光素子の構造は図1および2に例示されている。
図1には、基板1、第1電極2、発光層3、第2電極4が順次積層された有機発光素子の構造が例示されている。このような構造において、前記化合物は前記発光層3に含まれることができる。
図2には、基板1、第1電極2、正孔注入層5、正孔輸送層6、電子阻止層7、発光層3、正孔阻止層8、電子注入および輸送層9および第2電極4が順次積層された有機発光素子の構造が例示されている。このような構造において、前記化合物は前記正孔注入層5、正孔輸送層6、電子阻止層7、発光層3、正孔阻止層8、および電子注入および輸送層9のうち1層以上に含まれることができる。このような構造において、前記化合物は前記発光層3に含まれることができる。
本明細書の有機発光素子は、有機物層のうち1層以上が本明細書の化合物、すなわち、前記化合物を含むことを除いては、当技術分野で周知の材料と方法により製造されることができる。
前記有機発光素子が複数の有機物層を含む場合、前記有機物層は、同一な物質または異なる物質から形成されることができる。
本明細書の有機発光素子は、有機物層のうち1層以上が前記化合物、すなわち、前記化学式1で表される化合物を含むことを除いては、当技術分野で周知の材料と方法により製造されることができる。
例えば、本明細書の有機発光素子は、基板上に第1電極、有機物層および第2電極を順次積層させることによって製造することができる。この時、スパッタリング法(sputtering)や電子ビーム蒸着法(e-beam evaporation)のようなPVD(physical Vapor Deposition)方法を利用して、基板上に金属または導電性を有する金属酸化物またはこれらの合金を蒸着して第1電極を形成し、その上に正孔注入層、正孔輸送層、発光層および電子輸送層を含む有機物層を形成した後、その上に第2電極として使用できる物質を蒸着することによって製造することができる。このような方法の他にも、基板上に第2電極物質から有機物層、第1電極物質を順に蒸着して有機発光素子を作ることができる。
また、前記化学式1の化合物は、有機発光素子の製造時、真空蒸着法だけでなく、溶液塗布法により有機物層として形成されることができる。ここで、溶液塗布法とはスピンコーティング、ディップコーティング、ドクターブレード、インクジェット印刷、スクリーン印刷、スプレー法、ロールコーティングなどを意味するが、これらに限定されるものではない。
このような方法の他にも、基板上に第2電極物質から有機物層、第1電極物質を順に蒸着して有機発光素子を作ることもできる(国際特許出願公開第2003/012890号)。但し、製造方法がこれに限定されるものではない。
本明細書の一実施態様において、前記第1電極は陽極であり、前記第2電極は陰極である。
また一つの実施態様において、前記第1電極は陰極であり、前記第2電極は陽極である。
前記第1電極物質としては、通常、有機物層への正孔注入が円滑になるように仕事関数の大きい物質が好ましい。本発明で使用できる第1電極物質の具体的な例としてはバナジウム、クロム、銅、亜鉛、金のような金属またはこれらの合金;亜鉛酸化物、インジウム酸化物、インジウムスズ酸化物(ITO)、インジウム亜鉛酸化物(IZO)のような金属酸化物;ZnO:AlまたはSnO2:Sbのような金属と酸化物の組み合わせ;ポリ(3-メチルチオフェン)、ポリ[3,4-(エチレン-1,2-ジオキシ)チオフェン](PEDOT)、ポリピロールおよびポリアニリンのような導電性高分子などが挙げられるが、これらのみに限定されるものではない。
前記第2電極物質としては、通常、有機物層への電子注入が容易となるように仕事関数の小さい物質が好ましい。第2電極物質の具体的な例としてはマグネシウム、カルシウム、ナトリウム、カリウム、チタニウム、インジウム、イットリウム、リチウム、ガドリニウム、アルミニウム、銀、スズおよび鉛のような金属またはこれらの合金;LiF/AlまたはLiO2/Alのような多層構造の物質などが挙げられるが、これらのみに限定されるものではない。
前記正孔注入層は電極から正孔を注入する層であり、正孔注入物質としては、正孔を輸送する能力を有して第1電極での正孔注入効果、発光層または発光材料に対して優れた正孔注入効果を有し、発光層から生成された励起子の電子注入層または電子注入材料への移動を防止し、また、薄膜形成能力に優れた化合物が好ましい。正孔注入物質のHOMO(highest occupied molecular orbital)が第1電極物質の仕事関数と周辺有機物層のHOMOとの間であることが好ましい。正孔注入物質の具体的な例としては金属ポルフィリン(porphyrin)、オリゴチオフェン、アリールアミン系の有機物、ヘキサニトリルヘキサアザトリフェニレン系の有機物、キナクリドン(quinacridone)系の有機物、ペリレン(perylene)系の有機物、アントラキノンおよびポリアニリンとポリチオフェン系の導電性高分子などが挙げられるが、これらのみに限定されるものではない。
前記正孔輸送層は正孔注入層から正孔を受け取って発光層まで正孔を輸送する層であり、正孔輸送物質としては、第1電極や正孔注入層から正孔の輸送を受けて発光層に移せる物質であって、正孔に対する移動性の大きい物質が好ましい。具体的な例としてはアリールアミン系の有機物、導電性高分子、および共役部分と非共役部分が共に存在するブロック共重合体などが挙げられるが、これらのみに限定されるものではない。
前記正孔輸送層と発光層との間に電子阻止層が備えられることができる。前記電子阻止層としては、当技術分野で周知の材料が用いられることができる。
前記発光層はホスト材料およびドーパント材料を含むことができる。ホスト材料は本願化学式1の化合物を含み、その他の縮合芳香族環誘導体または複素環含有化合物などをさらに含むことができる。具体的には、縮合芳香族環誘導体としてはアントラセン誘導体、ピレン誘導体、ナフタレン誘導体、ペンタセン誘導体、フェナントレン化合物、フルオランテン化合物などが挙げられ、複素環含有化合物としてはカルバゾール誘導体、ジベンゾフラン、ジベンゾフラン誘導体、ジベンゾチオフェン、ジベンゾチオフェン誘導体、ラダー型フラン化合物、ピリミジン誘導体などが挙げられるが、これらに限定されるものではない。
前記ドーパント材料としては下記のような化合物などが挙げられるが、これらに限定されるものではない。
前記電子輸送層は、電子注入層から電子を受け取って発光層まで電子を輸送する層であり、電子輸送物質としては、第2電極から電子の注入を円滑に受けて発光層に移しうる物質であって、電子に対する移動性の大きい物質が好適である。具体的な例としては8-ヒドロキシキノリンのAl錯体;Alq3を含む錯体;有機ラジカル化合物;ヒドロキシフラボン-金属錯体などが挙げられるが、これらのみに限定されるものではない。電子輸送層は、従来技術により使用されているような、任意の所望のカソード物質と共に使用可能である。特に、適切なカソード物質の例は、低い仕事関数を有し、アルミニウム層またはシルバー層が後に続く通常の物質である。具体的には、セシウム、バリウム、カルシウム、イッテルビウムおよびサマリウムであり、各場合、アルミニウム層またはシルバー層が後に続く。
前記電子注入層は、電極から電子を注入する層であり、電子を輸送する能力を有し、第2電極からの電子注入効果、発光層または発光材料に対して優れた電子注入効果を有し、発光層から生成された励起子の正孔注入層への移動を防止し、また、薄膜形成能力に優れた化合物が好ましい。具体的には、フルオレノン、アントラキノジメタン、ジフェノキノン、チオピランジオキシド、オキサゾール、オキサジアゾール、トリアゾール、イミダゾール、ペリレンテトラカルボン酸、フルオレニリデンメタン、アントロンなどとこれらの誘導体、金属錯体化合物および含窒素5員環誘導体などが挙げられるが、これらに限定されるものではない。
前記金属錯体化合物としては、8-ヒドロキシキノリナートリチウム、ビス(8-ヒドロキシキノリナート)亜鉛、ビス(8-ヒドロキシキノリナート)銅、ビス(8-ヒドロキシキノリナート)マンガン、トリス(8-ヒドロキシキノリナート)アルミニウム、トリス(2-メチル-8-ヒドロキシキノリナート)アルミニウム、トリス(8-ヒドロキシキノリナート)ガリウム、ビス(10-ヒドロキシベンゾ[h]キノリナート)ベリリウム、ビス(10-ヒドロキシベンゾ[h]キノリナート)亜鉛、ビス(2-メチル-8-キノリナート)クロロガリウム、ビス(2-メチル-8-キノリナート)(o-クレゾラート)ガリウム、ビス(2-メチル-8-キノリナート)(1-ナフトラート)アルミニウム、ビス(2-メチル-8-キノリナート)(2-ナフトラート)ガリウムなどが挙げられるが、これらに限定されるものではない。
前記正孔阻止層は、正孔の第2電極到達を阻止する層であり、一般的に、正孔注入層と同じ条件で形成される。具体的には、オキサジアゾール誘導体やトリアゾール誘導体、フェナントロリン誘導体、BCP、アルミニウム錯体(aluminum complex)などが挙げられるが、これらに限定されるものではない。
本明細書に係る有機発光素子は、用いられる材料に応じて、前面発光型、背面発光型または両面発光型であってもよい。
以下では、実施例を通じて本明細書をより詳しく説明する。但し、以下の実施例は本明細書を例示するためのものに過ぎず、本明細書を限定するためのものではない。
本明細書に係る化合物は、代表的な反応としてBuchwald-Hartwig coupling reaction、Heck coupling reaction、Suzuki coupling reactionなどを利用して製造された。
[製造例1]化学式a(5H-benzo[b]carbazole)の製造
1)化学式a-1の製造
ナフタレン-2-アミン(naphthalen-2-amine) 300.0g(1.0eq)、1-ブロモ-2-ヨードベンゼン(1-bromo-2-iodobenzene) 592.7g(1.0eq)、NaOtBu 302.0g(1.5eq)、パラジウムアセテート(Pd(OAc)2) 4.70g(0.01eq)および4,5-ビス(ジフェニルホスフィノ)-9,9-ジメチルキサンテン(4,5-Bis(diphenylphosphino)-9,9-dimethylxanthene、Xantphos) 12.12g(0.01eq)を1,4-ジオキサン(1,4-dioxane) 5Lに溶かして還流し攪拌した。3時間後、反応が終了すれば、減圧して溶媒を除去した。その後、エチルアセテート(Ethylacetate)に完全に溶かして水で洗浄し、再び減圧して溶媒を70%程度除去した。再び還流状態でヘキサン(Hexane)を入れ、結晶を沈殿させて冷ました後に濾過した。それをカラムクロマトグラフィーして化合物a-1を443.5g(収率71%)得た。[M+H]=299
2)化学式a(5H-benzo[b]carbazole)の製造
化学式a-1 443.5g(1.0eq)にPd(t-Bu3P)2 8.56g(0.01eq)、K2CO3 463.2g(2.00eq)をジメチルアセトアミド(Dimethylacetamide、DMAC) 4Lに入れて還流し攪拌した。3時間後、反応物を水に注いで結晶を沈殿させて濾過した。濾過した固体を1,2-ジクロロベンゼン(1,2-dichlorobenzene)に完全に溶かした後に水で洗浄し、生成物が溶けている溶液を減圧濃縮して結晶を沈殿させて冷ました後に濾過した。それをカラムクロマトグラフィーで精製して化学式a(5H-benzo[b]carbazole )を174.8g(収率48%)得た。[M+H]=218
ここで、tBuはtert-ブチルを意味する。
[製造例2]化学式b(7H-dibenzo[b,g]carbazole)の製造
1-ブロモ-2-ヨードベンゼンの代わりに1-ブロモ-2-ヨードナフタレン(1-bromo-2-iodonaphthalene)を用いて、化学式aの製造方法と同様の方法により化学式b(7H-dibenzo[b,g]carbazole)を合成した。
[製造例3]化学式c(6H-dibenzo[b,h]carbazole)の製造
1-ブロモ-2-ヨードベンゼンの代わりに2,3-ジブロモナフタレン(2,3-dibromonaphthalene)を用いて、化学式aの製造方法と同様の方法により化学式c(6H-dibenzo[b,h]carbazole)を合成した。
[製造例4]化学式d(13H-dibenzo[a,h]carbazole)の製造
1-ブロモ-2-ヨードベンゼンの代わりに2-ブロモ-1-ヨードナフタレン(2-bromo-1-iodonaphthalene)を用いて、化学式aの製造方法と同様の方法により化学式d(13H-dibenzo[a,h]carbazole)を合成した。
[製造例5]化学式eの製造
1)化学式e-2の製造
1-ブロモ-4-クロロ-3-フルオロ-2-ヨードベンゼン(1-bromo-4-chloro-3-fluoro-2-iodobenzene) 200.0g(1.0eq)、(2-ヒドロキシフェニル)ボロン酸((2-hydroxyphenyl)boronic acid) 82.3g(1.0eq)、K2CO3 164.6g(2.0eq)およびPd(PPh3)4(Tetrakis(triphenylphosphine)palladium(0)) 13.77g(0.02eq)をテトラヒドロフラン(THF) 3Lに溶かして還流し攪拌した。2時間後、反応が終了すれば、減圧して溶媒を除去した。その後、Ethylacetateに完全に溶かして水で洗浄し、再び減圧して溶媒を80%程度除去した。再び還流状態でHexaneを入れ、結晶を沈殿させて冷ました後に濾過した。それをカラムクロマトグラフィーして化合物e-2を129.5g(収率72%)得た。[M+H]+=300
2)化学式e-1の製造
化学式e-2 129.5g(1.0eq)とK2CO3 118.5g(2.00eq)をジメチルアセトアミド(Dimethylacetamide) 2Lに入れて還流し攪拌した。1時間後、反応物を水に注いで結晶を沈殿させて濾過した。濾過した固体をEthylacetateに完全に溶かして水で洗浄し、再び減圧して溶媒を70%程度除去した。再び還流状態でHexaneを入れ、結晶を沈殿させて冷ました後に濾過した。それをカラムクロマトグラフィーして化合物e-1を101.6g(収率84%)得た。[M+H]+=280
3)化学式eの製造
化学式e-1 101.6g(1.0eq)、ビス(ピナコラート)ジボロン(Bis(pinacolato)diboron) 119.1g(1.3eq)にPd(dppf)Cl2((1,1'-Bis(diphenylphosphino)ferrocene)palladium dichloride) 5.28g(0.02eq)およびKOAc(potassium acetate) 40.4g(2.00eq)をdioxane 2Lに入れて還流し攪拌した。3時間後、反応が終了すれば、減圧して溶媒を除去した。濾過した固体をCHCl3に完全に溶かした後に水で洗浄し、生成物が溶けている溶液を減圧濃縮して溶媒を90%程度除去した。それを再び還流状態でエタノールを入れ、結晶を沈殿させて冷ました後に濾過して化学式eを103.1g(収率87%)得た。[M+H]+=329
[製造例6]化学式fの製造
1-ブロモ-4-クロロ-3-フルオロ-2-ヨードベンゼンの代わりに1-ブロモ-5-クロロ-3-フルオロ-2-ヨードベンゼン(1-bromo-5-chloro-3-fluoro-2-iodobenzene)を用いて、化学式eの製造方法と同様の方法により下記化学式fを合成した。[M+H]+=329
[製造例7]化学式gの製造
1-ブロモ-4-クロロ-3-フルオロ-2-ヨードベンゼンの代わりに2-ブロモ-1-クロロ-4-フルオロ-3-ヨードベンゼン(2-bromo-1-chloro-4-fluoro-3-iodobenzene)を用いて、化学式eの製造方法と同様の方法により下記化学式gを合成した。[M+H]+=329
[製造例8]化学式hの製造
(2-ヒドロキシフェニル)ボロン酸((2-hydroxyphenyl)boronic acid)の代わりに(3-ヒドロキシナフタレン-2-イル)ボロン酸((3-hydroxynaphthalen-2-yl)boronic acid)を用いて、化学式eの製造方法と同様の方法により下記化学式hを合成した。[M+H]+=379
[製造例9]化学式iの製造
(2-ヒドロキシフェニル)ボロン酸((2-hydroxyphenyl)boronic acid)の代わりに(3-ヒドロキシナフタレン-2-イル)ボロン酸((3-hydroxynaphthalen-2-yl)boronic acid)を用いて、化学式fの製造方法と同様の方法により下記化学式iを合成した。[M+H]+=379
[製造例10]化学式jの製造
(2-ヒドロキシフェニル)ボロン酸の代わりに(3-ヒドロキシナフタレン-2-イル)ボロン酸((3-hydroxynaphthalen-2-yl)boronic acid)を用いて、化学式gの製造方法と同様の方法により下記化学式jを合成した。[M+H]+=379
[製造例11]化学式kの製造
(2-ヒドロキシフェニル)ボロン酸の代わりに(1-ヒドロキシナフタレン-2-イル)ボロン酸((1-hydroxynaphthalen-2-yl)boronic acid)を用いて、化学式eの製造方法と同様の方法により下記化学式kを合成した。[M+H]+=379
[製造例12]化学式lの製造
(2-ヒドロキシフェニル)ボロン酸の代わりに(1-ヒドロキシナフタレン-2-イル)ボロン酸((1-hydroxynaphthalen-2-yl)boronic acid)を用いて、化学式fの製造方法と同様の方法により下記化学式lを合成した。[M+H]+=379
[製造例13]化学式mの製造
(2-ヒドロキシフェニル)ボロン酸の代わりに(1-ヒドロキシナフタレン-2-イル)ボロン酸((1-hydroxynaphthalen-2-yl)boronic acid)を用いて、化学式gの製造方法と同様の方法により下記化学式mを合成した。[M+H]+=379
[製造例14]化学式nの製造
1-ブロモ-4-クロロ-3-フルオロ-2-ヨードベンゼンの代わりに2-ブロモ-1-クロロ-4-フルオロ-3-ヨードナフタレン(2-bromo-1-chloro-4-fluoro-3-iodonaphthalene)を用いて、化学式eの製造方法と同様の方法により下記化学式nを合成した。[M+H]+=379
[製造例15]化学式oの製造
1-ブロモ-4-クロロ-3-フルオロ-2-ヨードベンゼンの代わりに1-ブロモ-4-クロロ-3-フルオロ-2-ヨードナフタレン(1-bromo-4-chloro-3-fluoro-2-iodonaphthalene)を用いて、化学式eの製造方法と同様の方法により下記化学式oを合成した。[M+H]+=379
前記製造例1~15で合成された中間体を活用して、トリアジン(Triazine)が含まれた中間体をSuzuki coupling reactionを通じて進行し、以下の合成例の化合物を合成した。
[合成例1]
窒素雰囲気で中間体1(10g、20.7mmol)と化学式a(4.5g、20.7mmol)をキシレン200mlに入れて攪拌および還流した。その後、ナトリウムtert-ブトキシド(NaOtBu)(6g、62mmol)を投入し、十分に攪拌した後、ビス(トリ-tert-ブチルホスフィン)パラジウム(Pd(t-Bu3P)2)(0.2g、0.4mmol)を投入した。2時間反応後に常温に冷ました後、有機層をフィルタ処理して塩を除去した後、濾過した有機層を蒸留した。それを再びクロロホルムに投入して溶かし、水で2回洗浄後に有機層を分離して、無水硫酸マグネシウムを入れて攪拌した後に濾過して、濾液を減圧蒸留した。濃縮した化合物をクロロホルムおよびエチルアセテートを用いてシリカカラムを通じて精製して、黄色の固体化合物1(8.2g、60%、MS:[M+H]+=665.8)を製造した。
[合成例2]
窒素雰囲気で中間体2(10g、23mmol)と化学式a(5g、23mmol)をキシレン200mlに入れて攪拌および還流した。その後、ナトリウムtert-ブトキシド(6.6g、69.1mmol)を投入し、十分に攪拌した後、ビス(トリ-tert-ブチルホスフィン)パラジウム(0.2g、0.5mmol)を投入した。3時間反応後に常温に冷ました後、有機層をフィルタ処理して塩を除去した後、濾過した有機層を蒸留した。それを再びクロロホルムに投入して溶かし、水で2回洗浄後に有機層を分離して、無水硫酸マグネシウムを入れて攪拌した後に濾過して、濾液を減圧蒸留した。濃縮した化合物をクロロホルムおよびエチルアセテートを用いてシリカカラムを通じて精製して、黄色の固体化合物2(9.9g、70%、MS:[M+H]+=615.2)を製造した。
[合成例3]
窒素雰囲気で中間体3(10g、19.1mmol)と化学式a(4.1g、19.1mmol)をキシレン200mlに入れて攪拌および還流した。その後、ナトリウムtert-ブトキシド(5.5g、57.3mmol)を投入し、十分に攪拌した後、ビス(トリ-tert-ブチルホスフィン)パラジウム(0.2g、0.4mmol)を投入した。2時間反応後に常温に冷ました後、有機層をフィルタ処理して塩を除去した後、濾過した有機層を蒸留した。それを再びクロロホルムに投入して溶かし、水で2回洗浄後に有機層を分離して、無水硫酸マグネシウムを入れて攪拌した後に濾過して、濾液を減圧蒸留した。濃縮した化合物をクロロホルムおよびエチルアセテートを用いてシリカカラムを通じて精製して、黄色の固体化合物3(9.3g、69%、MS:[M+H]+=705.2)を製造した。
[合成例4]
窒素雰囲気で中間体4(10g、15.9mmol)と化学式a(3.4g、15.9mmol)をキシレン200mlに入れて攪拌および還流した。その後、ナトリウムtert-ブトキシド(4.6g、47.6mmol)を投入し、十分に攪拌した後、ビス(トリ-tert-ブチルホスフィン)パラジウム(0.2g、0.3mmol)を投入した。2時間反応後に常温に冷ました後、有機層をフィルタ処理して塩を除去した後、濾過した有機層を蒸留した。それを再びクロロホルムに投入して溶かし、水で2回洗浄後に有機層を分離して、無水硫酸マグネシウムを入れて攪拌した後に濾過して、濾液を減圧蒸留した。濃縮した化合物をクロロホルムおよびエチルアセテートを用いてシリカカラムを通じて精製して、黄色の固体化合物4(8.7g、68%、MS:[M+H]+=811.2)を製造した。
[合成例5]
窒素雰囲気で中間体5(10g、23mmol)と化学式a(5g、23mmol)をキシレン200mlに入れて攪拌および還流した。その後、ナトリウムtert-ブトキシド(6.6g、69.1mmol)を投入し、十分に攪拌した後、ビス(トリ-tert-ブチルホスフィン)パラジウム(0.2g、0.5mmol)を投入した。2時間反応後に常温に冷ました後、有機層をフィルタ処理して塩を除去した後、濾過した有機層を蒸留した。それを再びクロロホルムに投入して溶かし、水で2回洗浄後に有機層を分離して、無水硫酸マグネシウムを入れて攪拌した後に濾過して、濾液を減圧蒸留した。濃縮した化合物をクロロホルムおよびエチルアセテートを用いてシリカカラムを通じて精製して、黄色の固体化合物5(8.5g、60%、MS:[M+H]+=615.2)を製造した。
[合成例6]
窒素雰囲気で中間体6(10g、17.9mmol)と化学式a(3.9g、17.9mmol)をキシレン200mlに入れて攪拌および還流した。その後、ナトリウムtert-ブトキシド(5.1g、53.6mmol)を投入し、十分に攪拌した後、ビス(トリ-tert-ブチルホスフィン)パラジウム(0.2g、0.4mmol)を投入した。3時間反応後に常温に冷ました後、有機層をフィルタ処理して塩を除去した後、濾過した有機層を蒸留した。それを再びクロロホルムに投入して溶かし、水で2回洗浄後に有機層を分離して、無水硫酸マグネシウムを入れて攪拌した後に濾過して、濾液を減圧蒸留した。濃縮した化合物をクロロホルムおよびエチルアセテートを用いてシリカカラムを通じて精製して、黄色の固体化合物6(8.3g、63%、MS:[M+H]+=741.3)を製造した。
[合成例7]
窒素雰囲気で中間体7(10g、18.5mmol)と化学式a(4g、18.5mmol)をキシレン200mlに入れて攪拌および還流した。その後、ナトリウムtert-ブトキシド(5.3g、55.6mmol)を投入し、十分に攪拌した後、ビス(トリ-tert-ブチルホスフィン)パラジウム(0.2g、0.4mmol)を投入した。2時間反応後に常温に冷ました後、有機層をフィルタ処理して塩を除去した後、濾過した有機層を蒸留した。それを再びクロロホルムに投入して溶かし、水で2回洗浄後に有機層を分離して、無水硫酸マグネシウムを入れて攪拌した後に濾過して、濾液を減圧蒸留した。濃縮した化合物をクロロホルムおよびエチルアセテートを用いてシリカカラムを通じて精製して、黄色の固体化合物7(8.7g、65%、MS:[M+H]+=721.2)を製造した。
[合成例8]
窒素雰囲気で中間体8(10g、16.7mmol)と化学式a(3.6g、16.7mmol)をキシレン200mlに入れて攪拌および還流した。その後、ナトリウムtert-ブトキシド(4.8g、50.1mmol)を投入し、十分に攪拌した後、ビス(トリ-tert-ブチルホスフィン)パラジウム(0.2g、0.3mmol)を投入した。2時間反応後に常温に冷ました後、有機層をフィルタ処理して塩を除去した後、濾過した有機層を蒸留した。それを再びクロロホルムに投入して溶かし、水で2回洗浄後に有機層を分離して、無水硫酸マグネシウムを入れて攪拌した後に濾過して、濾液を減圧蒸留した。濃縮した化合物をクロロホルムおよびエチルアセテートを用いてシリカカラムを通じて精製して、黄色の固体化合物8(8.2g、63%、MS:[M+H]+=780.3)を製造した。
[合成例9]
窒素雰囲気で中間体9(10g、23mmol)と化学式a(5g、23mmol)をキシレン200mlに入れて攪拌および還流した。その後、ナトリウムtert-ブトキシド(6.6g、69.1mmol)を投入し、十分に攪拌した後、ビス(トリ-tert-ブチルホスフィン)パラジウム(0.2g、0.5mmol)を投入した。2時間反応後に常温に冷ました後、有機層をフィルタ処理して塩を除去した後、濾過した有機層を蒸留した。それを再びクロロホルムに投入して溶かし、水で2回洗浄後に有機層を分離して、無水硫酸マグネシウムを入れて攪拌した後に濾過して、濾液を減圧蒸留した。濃縮した化合物をクロロホルムおよびエチルアセテートを用いてシリカカラムを通じて精製して、黄色の固体化合物9(9.1g、64%、MS:[M+H]+=615.2)を製造した。
[合成例10]
窒素雰囲気で中間体10(10g、18.7mmol)と化学式a(4.1g、18.7mmol)をキシレン200mlに入れて攪拌および還流した。その後、ナトリウムtert-ブトキシド(5.4g、56.2mmol)を投入し、十分に攪拌した後、ビス(トリ-tert-ブチルホスフィン)パラジウム(0.2g、0.4mmol)を投入した。3時間反応後に常温に冷ました後、有機層をフィルタ処理して塩を除去した後、濾過した有機層を蒸留した。それを再びクロロホルムに投入して溶かし、水で2回洗浄後に有機層を分離して、無水硫酸マグネシウムを入れて攪拌した後に濾過して、濾液を減圧蒸留した。濃縮した化合物をクロロホルムおよびエチルアセテートを用いてシリカカラムを通じて精製して、黄色の固体化合物10(7.9g、59%、MS:[M+H]+=715.2)を製造した。
[合成例11]
窒素雰囲気で中間体11(10g、18.7mmol)と化学式a(4.1g、18.7mmol)をキシレン200mlに入れて攪拌および還流した。その後、ナトリウムtert-ブトキシド(5.4g、56.2mmol)を投入し、十分に攪拌した後、ビス(トリ-tert-ブチルホスフィン)パラジウム(0.2g、0.4mmol)を投入した。3時間反応後に常温に冷ました後、有機層をフィルタ処理して塩を除去した後、濾過した有機層を蒸留した。それを再びクロロホルムに投入して溶かし、水で2回洗浄後に有機層を分離して、無水硫酸マグネシウムを入れて攪拌した後に濾過して、濾液を減圧蒸留した。濃縮した化合物をクロロホルムおよびエチルアセテートを用いてシリカカラムを通じて精製して、黄色の固体化合物11(8.6g、64%、MS:[M+H]+=715.2)を製造した。
[合成例12]
窒素雰囲気で中間体12(10g、16.3mmol)と化学式a(3.5g、16.3mmol)をキシレン200mlに入れて攪拌および還流した。その後、ナトリウムtert-ブトキシド(4.7g、48.9mmol)を投入し、十分に攪拌した後、ビス(トリ-tert-ブチルホスフィン)パラジウム(0.2g、0.3mmol)を投入した。2時間反応後に常温に冷ました後、有機層をフィルタ処理して塩を除去した後、濾過した有機層を蒸留した。それを再びクロロホルムに投入して溶かし、水で2回洗浄後に有機層を分離して、無水硫酸マグネシウムを入れて攪拌した後に濾過して、濾液を減圧蒸留した。濃縮した化合物をクロロホルムおよびエチルアセテートを用いてシリカカラムを通じて精製して、黄色の固体化合物12(8.9g、69%、MS:[M+H]+=795.2)を製造した。
[合成例13]
窒素雰囲気で中間体13(10g、16.7mmol)と化学式a(3.6g、16.7mmol)をキシレン200mlに入れて攪拌および還流した。その後、ナトリウムtert-ブトキシド(4.8g、50.1mmol)を投入し、十分に攪拌した後、ビス(トリ-tert-ブチルホスフィン)パラジウム(0.2g、0.3mmol)を投入した。2時間反応後に常温に冷ました後、有機層をフィルタ処理して塩を除去した後、濾過した有機層を蒸留した。それを再びクロロホルムに投入して溶かし、水で2回洗浄後に有機層を分離して、無水硫酸マグネシウムを入れて攪拌した後に濾過して、濾液を減圧蒸留した。濃縮した化合物をクロロホルムおよびエチルアセテートを用いてシリカカラムを通じて精製して、黄色の固体化合物13(8.6g、66%、MS:[M+H]+=780.3)を製造した。
[合成例14]
窒素雰囲気で中間体14(10g、20.7mmol)と化学式a(4.5g、20.7mmol)をキシレン200mlに入れて攪拌および還流した。その後、ナトリウムtert-ブトキシド(6g、62mmol)を投入し、十分に攪拌した後、ビス(トリ-tert-ブチルホスフィン)パラジウム(0.2g、0.4mmol)を投入した。3時間反応後に常温に冷ました後、有機層をフィルタ処理して塩を除去した後、濾過した有機層を蒸留した。それを再びクロロホルムに投入して溶かし、水で2回洗浄後に有機層を分離して、無水硫酸マグネシウムを入れて攪拌した後に濾過して、濾液を減圧蒸留した。濃縮した化合物をクロロホルムおよびエチルアセテートを用いてシリカカラムを通じて精製して、黄色の固体化合物14(9.1g、66%、MS:[M+H]+=665.2)を製造した。
[合成例15]
窒素雰囲気で中間体15(10g、16.9mmol)と化学式a(3.7g、16.9mmol)をキシレン200mlに入れて攪拌および還流した。その後、ナトリウムtert-ブトキシド(4.9g、50.8mmol)を投入し、十分に攪拌した後、ビス(トリ-tert-ブチルホスフィン)パラジウム(0.2g、0.3mmol)を投入した。2時間反応後に常温に冷ました後、有機層をフィルタ処理して塩を除去した後、濾過した有機層を蒸留した。それを再びクロロホルムに投入して溶かし、水で2回洗浄後に有機層を分離して、無水硫酸マグネシウムを入れて攪拌した後に濾過して、濾液を減圧蒸留した。濃縮した化合物をクロロホルムおよびエチルアセテートを用いてシリカカラムを通じて精製して、黄色の固体化合物15(8.4g、64%、MS:[M+H]+=771.2)を製造した。
[合成例16]
窒素雰囲気で中間体16(10g、18.7mmol)と化学式a(4.1g、18.7mmol)をキシレン200mlに入れて攪拌および還流した。その後、ナトリウムtert-ブトキシド(5.4g、56.2mmol)を投入し、十分に攪拌した後、ビス(トリ-tert-ブチルホスフィン)パラジウム(0.2g、0.4mmol)を投入した。2時間反応後に常温に冷ました後、有機層をフィルタ処理して塩を除去した後、濾過した有機層を蒸留した。それを再びクロロホルムに投入して溶かし、水で2回洗浄後に有機層を分離して、無水硫酸マグネシウムを入れて攪拌した後に濾過して、濾液を減圧蒸留した。濃縮した化合物をクロロホルムおよびエチルアセテートを用いてシリカカラムを通じて精製して、黄色の固体化合物16(7.8g、58%、MS:[M+H]+=715.2)を製造した。
[合成例17]
窒素雰囲気で中間体17(10g、15.7mmol)と化学式a(3.4g、15.7mmol)をキシレン200mlに入れて攪拌および還流した。その後、ナトリウムtert-ブトキシド(4.5g、47.2mmol)を投入し、十分に攪拌した後、ビス(トリ-tert-ブチルホスフィン)パラジウム(0.2g、0.3mmol)を投入した。2時間反応後に常温に冷ました後、有機層をフィルタ処理して塩を除去した後、濾過した有機層を蒸留した。それを再びクロロホルムに投入して溶かし、水で2回洗浄後に有機層を分離して、無水硫酸マグネシウムを入れて攪拌した後に濾過して、濾液を減圧蒸留した。濃縮した化合物をクロロホルムおよびエチルアセテートを用いてシリカカラムを通じて精製して、黄色の固体化合物17(7.6g、59%、MS:[M+H]+=817.3)を製造した。
[合成例18]
窒素雰囲気で中間体18(10g、20.7mmol)と化学式a(4.5g、20.7mmol)をキシレン200mlに入れて攪拌および還流した。その後、ナトリウムtert-ブトキシド(6g、62mmol)を投入し、十分に攪拌した後、ビス(トリ-tert-ブチルホスフィン)パラジウム(0.2g、0.4mmol)を投入した。3時間反応後に常温に冷ました後、有機層をフィルタ処理して塩を除去した後、濾過した有機層を蒸留した。それを再びクロロホルムに投入して溶かし、水で2回洗浄後に有機層を分離して、無水硫酸マグネシウムを入れて攪拌した後に濾過して、濾液を減圧蒸留した。濃縮した化合物をクロロホルムおよびエチルアセテートを用いてシリカカラムを通じて精製して、黄色の固体化合物18(7.8g、57%、MS:[M+H]+=665.2)を製造した。
[合成例19]
窒素雰囲気で中間体19(10g、18.7mmol)と化学式a(4.1g、18.7mmol)をキシレン200mlに入れて攪拌および還流した。その後、ナトリウムtert-ブトキシド(5.4g、56.2mmol)を投入し、十分に攪拌した後、ビス(トリ-tert-ブチルホスフィン)パラジウム(0.2g、0.4mmol)を投入した。3時間反応後に常温に冷ました後、有機層をフィルタ処理して塩を除去した後、濾過した有機層を蒸留した。それを再びクロロホルムに投入して溶かし、水で2回洗浄後に有機層を分離して、無水硫酸マグネシウムを入れて攪拌した後に濾過して、濾液を減圧蒸留した。濃縮した化合物をクロロホルムおよびエチルアセテートを用いてシリカカラムを通じて精製して、黄色の固体化合物19(8.7g、65%、MS:[M+H]+=715.2)を製造した。
[合成例20]
窒素雰囲気で中間体20(10g、15.4mmol)と化学式a(3.3g、15.4mmol)をキシレン200mlに入れて攪拌および還流した。その後、ナトリウムtert-ブトキシド(4.4g、46.1mmol)を投入し、十分に攪拌した後、ビス(トリ-tert-ブチルホスフィン)パラジウム(0.2g、0.3mmol)を投入した。2時間反応後に常温に冷ました後、有機層をフィルタ処理して塩を除去した後、濾過した有機層を蒸留した。それを再びクロロホルムに投入して溶かし、水で2回洗浄後に有機層を分離して、無水硫酸マグネシウムを入れて攪拌した後に濾過して、濾液を減圧蒸留した。濃縮した化合物をクロロホルムおよびエチルアセテートを用いてシリカカラムを通じて精製して、黄色の固体化合物20(7.7g、60%、MS:[M+H]+=831.3)を製造した。
[合成例21]
窒素雰囲気で中間体21(10g、15.7mmol)と化学式a(3.4g、15.7mmol)をキシレン200mlに入れて攪拌および還流した。その後、ナトリウムtert-ブトキシド(4.5g、47.2mmol)を投入し、十分に攪拌した後、ビス(トリ-tert-ブチルホスフィン)パラジウム(0.2g、0.3mmol)を投入した。3時間反応後に常温に冷ました後、有機層をフィルタ処理して塩を除去した後、濾過した有機層を蒸留した。それを再びクロロホルムに投入して溶かし、水で2回洗浄後に有機層を分離して、無水硫酸マグネシウムを入れて攪拌した後に濾過して、濾液を減圧蒸留した。濃縮した化合物をクロロホルムおよびエチルアセテートを用いてシリカカラムを通じて精製して、黄色の固体化合物21(7.3g、57%、MS:[M+H]+=817.3)を製造した。
[合成例22]
窒素雰囲気で中間体22(10g、15.6mmol)と化学式a(3.4g、15.6mmol)をキシレン200mlに入れて攪拌および還流した。その後、ナトリウムtert-ブトキシド(4.5g、46.9mmol)を投入し、十分に攪拌した後、ビス(トリ-tert-ブチルホスフィン)パラジウム(0.2g、0.3mmol)を投入した。2時間反応後に常温に冷ました後、有機層をフィルタ処理して塩を除去した後、濾過した有機層を蒸留した。それを再びクロロホルムに投入して溶かし、水で2回洗浄後に有機層を分離して、無水硫酸マグネシウムを入れて攪拌した後に濾過して、濾液を減圧蒸留した。濃縮した化合物をクロロホルムおよびエチルアセテートを用いてシリカカラムを通じて精製して、黄色の固体化合物22(8.2g、64%、MS:[M+H]+=821.2)を製造した。
[合成例23]
窒素雰囲気で中間体23(10g、17.9mmol)と化学式b(4.8g、17.9mmol)をキシレン200mlに入れて攪拌および還流した。その後、ナトリウムtert-ブトキシド(5.1g、53.6mmol)を投入し、十分に攪拌した後、ビス(トリ-tert-ブチルホスフィン)パラジウム(0.2g、0.4mmol)を投入した。2時間反応後に常温に冷ました後、有機層をフィルタ処理して塩を除去した後、濾過した有機層を蒸留した。それを再びクロロホルムに投入して溶かし、水で2回洗浄後に有機層を分離して、無水硫酸マグネシウムを入れて攪拌した後に濾過して、濾液を減圧蒸留した。濃縮した化合物をクロロホルムおよびエチルアセテートを用いてシリカカラムを通じて精製して、黄色の固体化合物23(7.8g、55%、MS:[M+H]+=791.3)を製造した。
[合成例24]
窒素雰囲気で中間体24(10g、17.1mmol)と化学式b(4.6g、17.1mmol)をキシレン200mlに入れて攪拌および還流した。その後、ナトリウムtert-ブトキシド(4.9g、51.4mmol)を投入し、十分に攪拌した後、ビス(トリ-tert-ブチルホスフィン)パラジウム(0.2g、0.3mmol)を投入した。3時間反応後に常温に冷ました後、有機層をフィルタ処理して塩を除去した後、濾過した有機層を蒸留した。それを再びクロロホルムに投入して溶かし、水で2回洗浄後に有機層を分離して、無水硫酸マグネシウムを入れて攪拌した後に濾過して、濾液を減圧蒸留した。濃縮した化合物をクロロホルムおよびエチルアセテートを用いてシリカカラムを通じて精製して、黄色の固体化合物24(8.8g、63%、MS:[M+H]+=815.3)を製造した。
[合成例25]
窒素雰囲気で中間体25(10g、15.4mmol)と化学式b(4.1g、15.4mmol)をキシレン200mlに入れて攪拌および還流した。その後、ナトリウムtert-ブトキシド(4.4g、46.2mmol)を投入し、十分に攪拌した後、ビス(トリ-tert-ブチルホスフィン)パラジウム(0.2g、0.3mmol)を投入した。2時間反応後に常温に冷ました後、有機層をフィルタ処理して塩を除去した後、濾過した有機層を蒸留した。それを再びクロロホルムに投入して溶かし、水で2回洗浄後に有機層を分離して、無水硫酸マグネシウムを入れて攪拌した後に濾過して、濾液を減圧蒸留した。濃縮した化合物をクロロホルムおよびエチルアセテートを用いてシリカカラムを通じて精製して、黄色の固体化合物25(7.6g、56%、MS:[M+H]+=880.3)を製造した。
[合成例26]
窒素雰囲気で中間体26(10g、19.6mmol)と化学式b(5.2g、19.6mmol)をキシレン200mlに入れて攪拌および還流した。その後、ナトリウムtert-ブトキシド(5.7g、58.8mmol)を投入し、十分に攪拌した後、ビス(トリ-tert-ブチルホスフィン)パラジウム(0.2g、0.4mmol)を投入した。3時間反応後に常温に冷ました後、有機層をフィルタ処理して塩を除去した後、濾過した有機層を蒸留した。それを再びクロロホルムに投入して溶かし、水で2回洗浄後に有機層を分離して、無水硫酸マグネシウムを入れて攪拌した後に濾過して、濾液を減圧蒸留した。濃縮した化合物をクロロホルムおよびエチルアセテートを用いてシリカカラムを通じて精製して、黄色の固体化合物26(9.4g、65%、MS:[M+H]+=741.3)を製造した。
[合成例27]
窒素雰囲気で中間体27(10g、16.3mmol)と化学式b(4.4g、16.3mmol)をキシレン200mlに入れて攪拌および還流した。その後、ナトリウムtert-ブトキシド(4.7g、48.9mmol)を投入し、十分に攪拌した後、ビス(トリ-tert-ブチルホスフィン)パラジウム(0.2g、0.3mmol)を投入した。3時間反応後に常温に冷ました後、有機層をフィルタ処理して塩を除去した後、濾過した有機層を蒸留した。それを再びクロロホルムに投入して溶かし、水で2回洗浄後に有機層を分離して、無水硫酸マグネシウムを入れて攪拌した後に濾過して、濾液を減圧蒸留した。濃縮した化合物をクロロホルムおよびエチルアセテートを用いてシリカカラムを通じて精製して、黄色の固体化合物27(8.5g、62%、MS:[M+H]+=845.3)を製造した。
[合成例28]
窒素雰囲気で中間体28(10g、14.3mmol)と化学式b(3.8g、14.3mmol)をキシレン200mlに入れて攪拌および還流した。その後、ナトリウムtert-ブトキシド(4.1g、42.9mmol)を投入し、十分に攪拌した後、ビス(トリ-tert-ブチルホスフィン)パラジウム(0.1g、0.3mmol)を投入した。2時間反応後に常温に冷ました後、有機層をフィルタ処理して塩を除去した後、濾過した有機層を蒸留した。それを再びクロロホルムに投入して溶かし、水で2回洗浄後に有機層を分離して、無水硫酸マグネシウムを入れて攪拌した後に濾過して、濾液を減圧蒸留した。濃縮した化合物をクロロホルムおよびエチルアセテートを用いてシリカカラムを通じて精製して、黄色の固体化合物28(7.3g、55%、MS:[M+H]+=930.3)を製造した。
[合成例29]
窒素雰囲気で中間体29(10g、23mmol)と化学式c(6.2g、23mmol)をキシレン200mlに入れて攪拌および還流した。その後、ナトリウムtert-ブトキシド(6.6g、69.1mmol)を投入し、十分に攪拌した後、ビス(トリ-tert-ブチルホスフィン)パラジウム(0.2g、0.5mmol)を投入した。2時間反応後に常温に冷ました後、有機層をフィルタ処理して塩を除去した後、濾過した有機層を蒸留した。それを再びクロロホルムに投入して溶かし、水で2回洗浄後に有機層を分離して、無水硫酸マグネシウムを入れて攪拌した後に濾過して、濾液を減圧蒸留した。濃縮した化合物をクロロホルムおよびエチルアセテートを用いてシリカカラムを通じて精製して、黄色の固体化合物29(9g、59%、MS:[M+H]+=665.2)を製造した。
[合成例30]
窒素雰囲気で中間体30(10g、20.7mmol)と化学式c(5.5g、20.7mmol)をキシレン200mlに入れて攪拌および還流した。その後、ナトリウムtert-ブトキシド(6g、62mmol)を投入し、十分に攪拌した後、ビス(トリ-tert-ブチルホスフィン)パラジウム(0.2g、0.4mmol)を投入した。3時間反応後に常温に冷ました後、有機層をフィルタ処理して塩を除去した後、濾過した有機層を蒸留した。それを再びクロロホルムに投入して溶かし、水で2回洗浄後に有機層を分離して、無水硫酸マグネシウムを入れて攪拌した後に濾過して、濾液を減圧蒸留した。濃縮した化合物をクロロホルムおよびエチルアセテートを用いてシリカカラムを通じて精製して、黄色の固体化合物30(10.2g、69%、MS:[M+H]+=715.2)を製造した。
[合成例31]
窒素雰囲気で中間体31(10g、17.9mmol)と化学式c(4.8g、17.9mmol)をキシレン200mlに入れて攪拌および還流した。その後、ナトリウムtert-ブトキシド(5.1g、53.6mmol)を投入し、十分に攪拌した後、ビス(トリ-tert-ブチルホスフィン)パラジウム(0.2g、0.4mmol)を投入した。3時間反応後に常温に冷ました後、有機層をフィルタ処理して塩を除去した後、濾過した有機層を蒸留した。それを再びクロロホルムに投入して溶かし、水で2回洗浄後に有機層を分離して、無水硫酸マグネシウムを入れて攪拌した後に濾過して、濾液を減圧蒸留した。濃縮した化合物をクロロホルムおよびエチルアセテートを用いてシリカカラムを通じて精製して、黄色の固体化合物31(8g、57%、MS:[M+H]+=791.3)を製造した。
[合成例32]
窒素雰囲気で中間体32(10g、17.4mmol)と化学式c(4.7g、17.4mmol)をキシレン200mlに入れて攪拌および還流した。その後、ナトリウムtert-ブトキシド(5g、52.3mmol)を投入し、十分に攪拌した後、ビス(トリ-tert-ブチルホスフィン)パラジウム(0.2g、0.3mmol)を投入した。3時間反応後に常温に冷ました後、有機層をフィルタ処理して塩を除去した後、濾過した有機層を蒸留した。それを再びクロロホルムに投入して溶かし、水で2回洗浄後に有機層を分離して、無水硫酸マグネシウムを入れて攪拌した後に濾過して、濾液を減圧蒸留した。濃縮した化合物をクロロホルムおよびエチルアセテートを用いてシリカカラムを通じて精製して、黄色の固体化合物32(8g、57%、MS:[M+H]+=805.2)を製造した。
[合成例33]
窒素雰囲気で中間体33(10g、23mmol)と化学式c(6.2g、23mmol)をキシレン200mlに入れて攪拌および還流した。その後、ナトリウムtert-ブトキシド(6.6g、69.1mmol)を投入し、十分に攪拌した後、ビス(トリ-tert-ブチルホスフィン)パラジウム(0.2g、0.5mmol)を投入した。3時間反応後に常温に冷ました後、有機層をフィルタ処理して塩を除去した後、濾過した有機層を蒸留した。それを再びクロロホルムに投入して溶かし、水で2回洗浄後に有機層を分離して、無水硫酸マグネシウムを入れて攪拌した後に濾過して、濾液を減圧蒸留した。濃縮した化合物をクロロホルムおよびエチルアセテートを用いてシリカカラムを通じて精製して、黄色の固体化合物33(10.4g、68%、MS:[M+H]+=665.2)を製造した。
[合成例34]
窒素雰囲気で中間体34(10g、17.9mmol)と化学式c(4.8g、17.9mmol)をキシレン200mlに入れて攪拌および還流した。その後、ナトリウムtert-ブトキシド(5.1g、53.6mmol)を投入し、十分に攪拌した後、ビス(トリ-tert-ブチルホスフィン)パラジウム(0.2g、0.4mmol)を投入した。3時間反応後に常温に冷ました後、有機層をフィルタ処理して塩を除去した後、濾過した有機層を蒸留した。それを再びクロロホルムに投入して溶かし、水で2回洗浄後に有機層を分離して、無水硫酸マグネシウムを入れて攪拌した後に濾過して、濾液を減圧蒸留した。濃縮した化合物をクロロホルムおよびエチルアセテートを用いてシリカカラムを通じて精製して、黄色の固体化合物34(9g、64%、MS:[M+H]+=791.9)を製造した。
[合成例35]
窒素雰囲気で中間体35(10g、19.1mmol)と化学式c(5.1g、19.1mmol)をキシレン200mlに入れて攪拌および還流した。その後、ナトリウムtert-ブトキシド(5.5g、57.4mmol)を投入し、十分に攪拌した後、ビス(トリ-tert-ブチルホスフィン)パラジウム(0.2g、0.4mmol)を投入した。2時間反応後に常温に冷ました後、有機層をフィルタ処理して塩を除去した後、濾過した有機層を蒸留した。それを再びクロロホルムに投入して溶かし、水で2回洗浄後に有機層を分離して、無水硫酸マグネシウムを入れて攪拌した後に濾過して、濾液を減圧蒸留した。濃縮した化合物をクロロホルムおよびエチルアセテートを用いてシリカカラムを通じて精製して、黄色の固体化合物35(9.9g、69%、MS:[M+H]+=754.3)を製造した。
[合成例36]
窒素雰囲気で中間体36(10g、19.1mmol)と化学式d(5.1g、19.1mmol)をキシレン200mlに入れて攪拌および還流した。その後、ナトリウムtert-ブトキシド(5.5g、57.4mmol)を投入し、十分に攪拌した後、ビス(トリ-tert-ブチルホスフィン)パラジウム(0.2g、0.4mmol)を投入した。2時間反応後に常温に冷ました後、有機層をフィルタ処理して塩を除去した後、濾過した有機層を蒸留した。それを再びクロロホルムに投入して溶かし、水で2回洗浄後に有機層を分離して、無水硫酸マグネシウムを入れて攪拌した後に濾過して、濾液を減圧蒸留した。濃縮した化合物をクロロホルムおよびエチルアセテートを用いてシリカカラムを通じて精製して、黄色の固体化合物36(9.9g、69%、MS:[M+H]+=754.3)を製造した。
[合成例37]
窒素雰囲気で中間体37(10g、16.2mmol)と化学式d(4.3g、16.2mmol)をキシレン200mlに入れて攪拌および還流した。その後、ナトリウムtert-ブトキシド(4.7g、48.7mmol)を投入し、十分に攪拌した後、ビス(トリ-tert-ブチルホスフィン)パラジウム(0.2g、0.3mmol)を投入した。3時間反応後に常温に冷ました後、有機層をフィルタ処理して塩を除去した後、濾過した有機層を蒸留した。それを再びクロロホルムに投入して溶かし、水で2回洗浄後に有機層を分離して、無水硫酸マグネシウムを入れて攪拌した後に濾過して、濾液を減圧蒸留した。濃縮した化合物をクロロホルムおよびエチルアセテートを用いてシリカカラムを通じて精製して、黄色の固体化合物37(8.1g、59%、MS:[M+H]+=847.3)を製造した。
[合成例38]
窒素雰囲気で中間体38(10g、16.2mmol)と化学式d(4.3g、16.2mmol)をキシレン200mlに入れて攪拌および還流した。その後、ナトリウムtert-ブトキシド(4.7g、48.7mmol)を投入し、十分に攪拌した後、ビス(トリ-tert-ブチルホスフィン)パラジウム(0.2g、0.3mmol)を投入した。2時間反応後に常温に冷ました後、有機層をフィルタ処理して塩を除去した後、濾過した有機層を蒸留した。それを再びクロロホルムに投入して溶かし、水で2回洗浄後に有機層を分離して、無水硫酸マグネシウムを入れて攪拌した後に濾過して、濾液を減圧蒸留した。濃縮した化合物をクロロホルムおよびエチルアセテートを用いてシリカカラムを通じて精製して、黄色の固体化合物38(7.7g、56%、MS:[M+H]+=847.3)を製造した。
[合成例39]
窒素雰囲気で中間体39(10g、16.7mmol)と化学式d(4.5g、16.7mmol)をキシレン200mlに入れて攪拌および還流した。その後、ナトリウムtert-ブトキシド(4.8g、50.2mmol)を投入し、十分に攪拌した後、ビス(トリ-tert-ブチルホスフィン)パラジウム(0.2g、0.3mmol)を投入した。3時間反応後に常温に冷ました後、有機層をフィルタ処理して塩を除去した後、濾過した有機層を蒸留した。それを再びクロロホルムに投入して溶かし、水で2回洗浄後に有機層を分離して、無水硫酸マグネシウムを入れて攪拌した後に濾過して、濾液を減圧蒸留した。濃縮した化合物をクロロホルムおよびエチルアセテートを用いてシリカカラムを通じて精製して、黄色の固体化合物39(8g、58%、MS:[M+H]+=830.3)を製造した。
[合成例40]
窒素雰囲気で中間体40(10g、20.7mmol)と化学式a(4.5g、20.7mmol)をキシレン200mlに入れて攪拌および還流した。その後、ナトリウムtert-ブトキシド(6g、62mmol)を投入し、十分に攪拌した後、ビス(トリ-tert-ブチルホスフィン)パラジウム(0.2g、0.4mmol)を投入した。2時間反応後に常温に冷ました後、有機層をフィルタ処理して塩を除去した後、濾過した有機層を蒸留した。それを再びクロロホルムに投入して溶かし、水で2回洗浄後に有機層を分離して、無水硫酸マグネシウムを入れて攪拌した後に濾過して、濾液を減圧蒸留した。濃縮した化合物をクロロホルムおよびエチルアセテートを用いてシリカカラムを通じて精製して、黄色の固体化合物40(8.5g、62%、MS:[M+H]+=665.2)を製造した。
[合成例41]
窒素雰囲気で中間体41(10g、17.4mmol)と化学式a(3.8g、17.4mmol)をキシレン200mlに入れて攪拌および還流した。その後、ナトリウムtert-ブトキシド(5g、52.3mmol)を投入し、十分に攪拌した後、ビス(トリ-tert-ブチルホスフィン)パラジウム(0.2g、0.3mmol)を投入した。3時間反応後に常温に冷ました後、有機層をフィルタ処理して塩を除去した後、濾過した有機層を蒸留した。それを再びクロロホルムに投入して溶かし、水で2回洗浄後に有機層を分離して、無水硫酸マグネシウムを入れて攪拌した後に濾過して、濾液を減圧蒸留した。濃縮した化合物をクロロホルムおよびエチルアセテートを用いてシリカカラムを通じて精製して、黄色の固体化合物41(8.3g、63%、MS:[M+H]+=755.2)を製造した。
[合成例42]
窒素雰囲気で中間体42(10g、18.7mmol)と化学式c(5g、18.7mmol)をキシレン200mlに入れて攪拌および還流した。その後、ナトリウムtert-ブトキシド(5.4g、56.2mmol)を投入し、十分に攪拌した後、ビス(トリ-tert-ブチルホスフィン)パラジウム(0.2g、0.4mmol)を投入した。2時間反応後に常温に冷ました後、有機層をフィルタ処理して塩を除去した後、濾過した有機層を蒸留した。それを再びクロロホルムに投入して溶かし、水で2回洗浄後に有機層を分離して、無水硫酸マグネシウムを入れて攪拌した後に濾過して、濾液を減圧蒸留した。濃縮した化合物をクロロホルムおよびエチルアセテートを用いてシリカカラムを通じて精製して、黄色の固体化合物42(9.3g、65%、MS:[M+H]+=765.3)を製造した。
[比較例1]
ITO(indium tin oxide)が1,000Å厚さで薄膜コーティングされたガラス基板を洗剤を溶かした蒸留水に入れて超音波で洗浄した。この時、洗剤としてはFischer社製のものを用い、蒸留水としてはMillipore社製のフィルタ(Filter)で2次濾過した蒸留水を用いた。ITOを30分間洗浄した後、蒸留水で2回繰り返して超音波洗浄を10分間行った。蒸留水洗浄が終わった後、イソプロピルアルコール、アセトン、メタノールの溶剤で超音波洗浄をし乾燥させた後にプラズマ洗浄機に移送した。また、酸素プラズマを用いて前記基板を5分間洗浄した後に真空蒸着機に基板を移送した。
このように準備したITO透明電極上に正孔注入層として下記HI-1化合物を1150Å厚さで形成し、下記A-1化合物を1.5%濃度でp-ドーピング(p-doping)した。前記正孔注入層上に下記HT-1化合物を真空蒸着して膜厚さ800Åの正孔輸送層を形成した。次に、前記正孔輸送層上に膜厚さ150Åで下記EB-1化合物を真空蒸着して電子阻止層を形成した。次に、前記EB-1蒸着膜上に下記RH-1化合物と下記Dp-7化合物を98:2の重量比で真空蒸着して400Å厚さの赤色発光層を形成した。前記発光層上に膜厚さ30Åで下記HB-1化合物を真空蒸着して正孔阻止層を形成した。次に、前記正孔阻止層上に下記ET-1化合物と下記LiQ化合物を2:1の重量比で真空蒸着して300Å厚さで電子注入および輸送層を形成した。前記電子注入および輸送層上に12Å厚さでフッ化リチウム(LiF)と1,000Å厚さでアルミニウムを順次蒸着して陰極を形成した。
前記過程で有機物の蒸着速度は0.4~0.7Å/secを維持し、陰極のフッ化リチウムは0.3Å/sec、アルミニウムは2Å/secの蒸着速度を維持し、蒸着時の真空度は2×10-7~5×10-6torrを維持して、有機発光素子を製作した。
[実施例1~実施例42]
比較例1の有機発光素子において、RH-1の代わりに下記表1に記載された化合物を用いることを除いては、前記比較例1と同様の方法により有機発光素子を製造した。
[比較例2~比較例13]
比較例1の有機発光素子において、RH-1の代わりに下記表1に記載された化合物を用いることを除いては、前記比較例1と同様の方法により有機発光素子を製造した。
前記実施例1~実施例42および比較例1~比較例13で製造された有機発光素子に電流を印加した時、電圧、効率、寿命を測定(6000nit基準)し、その結果を下記表1に示す。寿命T95は、輝度が初期輝度(6000nit)から95%に減少するのにかかる時間を意味する。
[表1]
実施例1~42および比較例1~13により製作された有機発光素子に電流を印加した時、前記表1の結果を得た。前記比較例1の赤色有機発光素子としては従来広く用いられている物質を用い、電子遮断層として化合物[EB-1]、赤色発光層としてRH-1/Dp-7を用いる構造である。比較例2~13は、RH-1の代わりにC-1~C-12を用いて有機発光素子を製造した。前記表1の結果を見てみれば、本発明の化合物を赤色発光層のホストとして用いた時、比較例の物質に比べて、駆動電圧が大きくは30%近く低くなり、効率の側面では25%以上上昇したことから、ホストから赤色ドーパントへのエネルギー伝達がよくなされることが分かった。また、高い効率を維持しつつ寿命特性を2倍以上大きく改善できることが分かった。つまり、これは比較例の化合物より本発明の化合物が電子と正孔に対する安定度が高いためであると判断することができる。
[実施例43~142]
比較例1の有機発光素子において、RH-1の代わりに下記表1に記載された第1ホストと第2ホストを1:1の重量比で真空共蒸着を行い、それを除いては、前記比較例1と同様の方法により有機発光素子を製造し、表1と同様の方法により素子の性能を評価して表2に示す。
[表2]
表2の結果は2種類のホストを共蒸着した結果を示しており、第1ホストと第2ホストを1:1の比率で用いた時、第1ホストのみを用いた結果より優れた結果を示した。第2ホストを用いることにより、正孔の量が多くなるにつれて赤色発光層内で電子と正孔がより安定した均衡を維持するようになり、効率と寿命が多く上昇することを確認することができた。
結論的に、本発明の化合物を赤色発光層のホストとして用いた時、有機発光素子の駆動電圧、発光効率および寿命特性を改善可能であることを確認することができた。