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JP6909389B2 - 無線通信装置 - Google Patents

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Description

本発明は、再送ヘッダを利用する無線通信装置に関する。
アマチュア無線のデジタル化技術の標準方式(略称D−STAR:Digital Smart Technologies for Amateur Radio)の通信フレーム(以下、D−STARフレームと称する)は無線部ヘッダとデータで構成される。無線部ヘッダは、コールサインなどの管理情報を含む。データは、音声セグメントとデータセグメントを含む。
特開2007−043232号公報
無線部ヘッダは、PTT(Push To Talk)スイッチが押され、送信開始直後に1回送信されるだけである。受信局が無線部ヘッダを取り逃すとコールサインなどの管理情報を利用することができない。そのため、受信局は、音声が出ている周波数にチューニングできたとしても、誰がどの経路で送信しているのかを表示することができず、相手に呼び返すこともできない。送信局は、データセグメントを使用して無線部ヘッダと同じ内容の再送ヘッダを送信することができる。しかしながら、再送ヘッダには誤り訂正がないため、信頼性が乏しいという問題があった。
また、D−STARフレームがインターネット網を介して転送されるとき、無線部ヘッダの内容はD−STARゲートウェイによって書き換えられるが再送ヘッダの内容は書き換えられない。そのため、受信局がD−STARフレームを途中から受信し、無線部ヘッダを受信できずに再送ヘッダだけを受信した場合、経路判定が正しく動作せずに誤った経路表示をしたり、正常に相手に呼び返すことができないケースが発生したりするという問題があった。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであり、アマチュア無線のデジタル通信方式の通信フレームを途中から受信した場合であっても、より正確に相手局を呼び出すための情報を抽出できる無線通信装置を提供することを目的とする。
本発明に係る無線通信装置は、無線部ヘッダの後に続けて送信されるデータに含まれる再送ヘッダを取得する受信部と、前記無線部ヘッダを受信しなかったときは、同一の前記再送ヘッダを所定の回数以上受信した場合に当該再送ヘッダは有効であると判定する判定部と、を備えることを特徴とする。
本発明によれば、アマチュア無線のデジタル通信方式の通信フレームを途中から受信した場合であっても、より正確に相手局を呼び出すための情報を抽出できる。
本実施形態の無線通信装置が使用される通信システムの構成を示す概略図である。 D−STARフレームの構成を示す図である。 D−STARフレームのデータセグメントを使用して送信される再送ヘッダの構成を示す図である。 本実施形態の無線通信装置の構成を示す機能ブロック図である。 本実施形態の再送ヘッダの有効性を判定する処理の流れを示すフローチャートである。 無線部ヘッダと再送ヘッダの差異を示す図である。 自身の送信設定と再送ヘッダに基づいて無線部ヘッダを推定する処理を説明するための図である。
以下、一実施形態の無線通信装置について、図面を参照して説明する。
まず、図1を用いて、本実施形態の無線通信装置が使用される通信システムについて説明する。
同図に示す通信システムでは、複数のゾーンA,Bがゲートウェイ装置(GW)を介してインターネット網に接続される。各ゾーンA,Bは、1以上のレピータエリア1〜4で構成される。ゾーンA,Bのそれぞれにおいて、レピータエリア1、2および3、4は、アシスト局と幹線により接続される。各レピータエリア1〜4は、レピータ局によって形成される。端末局は、その端末局が存在するレピータエリア1〜4を形成するレピータ局に接続する。端末局は、直接、あるいはレピータ局を介して他の端末局と交信する。レピータ局、アシスト局、GW、及び端末局には、識別情報としてコールサインが付与される。
端末局は、レピータ局を使用して交信する場合、D−STARフレームの無線部ヘッダに中継局のコールサインを設定する。より具体的には、端末局は、送り先中継局のコールサイン、送り元中継局のコールサイン、相手局のコールサイン、自局のコールサインを無線部ヘッダに設定する。送り先中継局のコールサインには、相手局が存在するレピータエリア1〜4のレピータ局のコールサインを設定する。送り元中継局のコールサインには、自局が存在するレピータエリア1〜4のレピータ局のコールサインを設定する。
端末局が、他ゾーンと交信する場合は、送り先中継局のコールサインとして自ゾーンのGWのコールサインを設定する。例えば、図1において、レピータエリア1に属するコールサインが「J¥1QQQ」の端末局がレピータエリア4に属するコールサインが「J¥1WWW」の端末局と交信する場合、図1に示したヘッダ情報H1のように、送り先中継局のコールサインとしてゾーンAのGWのコールサインである「J¥1TTT G」を設定する。
ゾーンAのGWは、他のゾーンBへのD−STARフレームを受信すると、管理サーバに相手局の情報を問い合わせて、無線部ヘッダの中継局のコールサインを書き換える。具体的には、ゾーンAのGWは、図1のヘッダ情報H1をヘッダ情報H2のように、送り先中継局のコールサインを相手局が存在するレピータエリア4のレピータ局のコールサインである「J¥1SSS」に書き換え、送り元中継局のコールサインをゾーンBのGWのコールサインである「J¥1VVV G」に書き換える。
ゾーンBのGWは、D−STARフレームを受信すると、無線部ヘッダの情報に従ってD−STARフレームを転送する。
一方、上記のD−STARフレームを受信した端末局が呼び返す場合、図1のヘッダ情報H3のように、送り先中継局のコールサインにゾーンBのGWのコールサインを設定する。ゾーンBのGWは、他のゾーンAへのD−STARフレームを受信すると、ヘッダ情報H3をヘッダ情報H4のように書き換えて、D−STARフレームをゾーンAへ転送する。
なお、ゾーンを超えたD−STARフレームは、無線部ヘッダの中継局のコールサインがGWによって書き換えられるが、データセグメントを使用して送信される再送ヘッダは書き換えられずにそのままGWを通過する。つまり、図1において、ゾーンAの端末局からゾーンBへ送信された再送ヘッダに設定されたコールサインは、送信当初に無線部ヘッダに設定されたヘッダ情報H1のコールサインのままである。
次に、図2を参照し、D−STARフレームについて説明する。図2に示すように、D−STARフレームは、無線部ヘッダとデータで構成される。
無線部ヘッダは、ビット同期、フレーム同期、フラグ1−3、ID、及びP_FCSからなる。ビット同期は、ビットのタイミングを取るための同期信号である。フレーム同期は、D−STARフレームの開始点を知るための同期信号である。フラグ1−3には、送信するデータの区別等の情報がセットされる。IDは、送り先中継局コールサイン、送り元中継局コールサイン、相手局コールサイン、及び自局コールサインを含む。P_FCSは、フラグ1−3とIDに対するエラーチェック用のCRC(Cyclic Redundancy Check)である。無線部ヘッダのうち、フラグ1−3、ID、及びP_FCSは、雑音に対してエラー検出及び訂正ができるように、誤り訂正符号が付与され、インターリーブされる。
データは、音声セグメントとデータセグメントを交互に含み、最後にラストフレームを含む。音声セグメントは、送信すべき音声が圧縮された音声信号を含む。データセグメントは、送信すべき通信データを含む。2つの連続するデータセグメントをつなぎ合わせてミニヘッダと通信データが構成される。ミニヘッダには、通信データの用途がセットされる。データセグメントには、21個目毎に再同期のための再同期信号が挿入される。
次に、図3を参照し、データセグメントで送信される再送ヘッダについて説明する。
端末局は、データセグメントを使用して無線部ヘッダを再送することができる。再送ヘッダは、無線部ヘッダのうち、フラグ1−3、ID、及びP_FCSを含み、ビット同期及びフレーム同期は含まない。再送ヘッダには、誤り訂正符号は付与されない。再送ヘッダの送信には、連続する複数のデータセグメントを使用する。端末局は、データセグメントで再送ヘッダを送信するときは、ミニヘッダに「0x5*」の値を設定する。受信側の端末局は、データセグメントで送信された通信データをつなぎ合わせて再送ヘッダを構築する。
次に、図4を参照し、本実施形態の無線通信装置100について説明する。無線通信装置100は、図1の端末局に相当する。
無線通信装置100は、メインコントローラ部1、表示部11、操作部12、周辺部13、ベースバンド信号処理部2、ボコーダ21、オーディオコーデック部3、送信部41、受信部42、RFスイッチ43、アンテナ5、マイク6、及びスピーカ7を備える。
メインコントローラ部1は、無線通信装置100の全体を制御する。メインコントローラ部1は、CPU(Central Processing Unit)によって構成することができる。本実施形態では、メインコントローラ部1は、D−STARフレームのデータから再送ヘッダを取得し、再送ヘッダの有効性を判定するとともに、有効と判定した再送ヘッダから相手局を呼び出すための情報を抽出する。具体的には、メインコントローラ部1は、同一の再送ヘッダを複数回受信した場合に、その再送ヘッダは正しいと判定する。また、メインコントローラ部1は、無線部ヘッダを受信できなかった場合、自身の送信設定と再送ヘッダの情報から無線部ヘッダを推定する。
メインコントローラ部1には、表示部11、操作部12、及び周辺部13が接続される。
表示部11は、メインコントローラ部1からの指示により、各種の情報を表示する。表示部11は、例えば、LCD(Liquid Crystal Display)によって構成することができる。
操作部12は、PTTスイッチ及び各種の操作キーを含み、ユーザからの操作を受け付ける。メインコントローラ部1は、操作部12で入力した操作に応じた処理を行う。
周辺部13は、GPS(Global Positioning System)モジュール、無線通信装置100をUSBデバイスとして動作させる機能などの周辺機能を有する。周辺部13は、再送ヘッダから抽出された情報に基づく受信履歴情報を格納する記憶装置を有してもよい。
PTTスイッチが押されて送信を開始すると、メインコントローラ部1は、送信する相手先と経路を決定し、送信設定情報としてベースバンド信号処理部2に伝える。
ベースバンド信号処理部2は、送信設定情報をメインコントローラ部1から受け取り、送信設定情報に基づいて無線部ヘッダを構築し、ベースバンド信号として送信部41に引き渡す。
以降、オーディオコーデック部3は、マイク6から入力される音声信号をPCM(Pulse Code Modulation)データに変換する。ボコーダ21は、PCMデータを圧縮して音声フレームに変換する。ベースバンド信号処理部2は、音声フレームを音声セグメントとして構築し、さらに送信すべきデータをデータセグメントとして構築し、適切なタイミングでベースバンド信号として送信部41に引き渡す。
PTTスイッチが離されると、メインコントローラ部1は、送信終了をベースバンド信号処理部2に伝える。ベースバンド信号処理部2は、送信終了が伝えられると、ラストフレームを構築し、ベースバンド信号として送信部41に引き渡す。
受信時、ベースバンド信号処理部2は、無線信号から復調したベースバンド信号を受信部42から受け取り、ベースバンド信号を処理してD−STARフレームを取得する。ベースバンド信号処理部2は、取得したD−STARフレームのうち、無線部ヘッダ及びデータセグメントから得られるデータをメインコントローラ部1に引き渡し、音声セグメントから得られる音声フレームをボコーダ21に引き渡す。ボコーダ21は、音声フレームをPCMデータに変換する。オーディオコーデック部3は、PCMデータをAF(Audio Frequency)信号に変換し、スピーカ7に出力する。
送信部41は、搬送波をベースバンド信号で変調し、RFスイッチ43を介してアンテナ5から無線信号として出力する。
受信部42は、アンテナ5で受信した無線信号をベースバンド信号に復調する。
RFスイッチ43は、送信時は、送信部41から入力した信号をアンテナ5に出力し、受信時は、アンテナ5から入力した信号を受信部42に出力する。
次に、図5を参照し、再送ヘッダの有効性の判定処理について説明する。
再送ヘッダには、誤り訂正符号は付与されず、電波環境によってはCRCエラーが多発する。あるいは、ビット誤りが発生してもCRCが偶然一致することも起こり得る。メインコントローラ部1は、再送ヘッダを有効活用するために、以下で説明する判定処理により再送ヘッダの有効性を判定する。
図5の判定処理は、無線部ヘッダを受信していないD−STARフレームについて、メインコントローラ部1が複数のデータセグメントから再送ヘッダを構築すると開始する。なお、メインコントローラ部1は、既に再送ヘッダが有効であると判定したD−STARフレームについては、図5の判定処理を行わない。
メインコントローラ部1は、チェック用に保存された再送ヘッダの有無を調べ、再送ヘッダが未受信であるか否か判定する(ステップS11)。初めて再送ヘッダを受信したときは、チェック用の再送ヘッダは保存されておらず、未受信と判定される。
再送ヘッダが未受信の場合、メインコントローラ部1は、チェックカウンタをリセットし(ステップS12)、受信した再送ヘッダをチェック用に保存して(ステップS13)、判定処理を終了する。次に再送ヘッダを受信したときは、チェック用の再送ヘッダが保存されているので、再送ヘッダは受信済と判定される。チェック用の再送ヘッダは、メインコントローラ部1の備える記憶手段に保存してよい。
再送ヘッダを受信済の場合、メインコントローラ部1は、受信した再送ヘッダがチェック用に保存した再送ヘッダと完全一致するか否か判定する(ステップS14)。
受信した再送ヘッダとチェック用の再送ヘッダが不一致の場合、メインコントローラ部1は、チェックカウンタをリセットし(ステップS12)、受信した再送ヘッダをチェック用に保存して(ステップS13)、判定処理を終了する。なお、チェック用の再送ヘッダに関して、チェック用に保存していた再送ヘッダをそのまま保持し、新たに受信した再送ヘッダを破棄してもよい。あるいは、再送ヘッダをチェック用に保存する際に、CRCチェックがOKのものを保存してもよい。
受信した再送ヘッダとチェック用の再送ヘッダが一致する場合、メインコントローラ部1は、チェックカウンタをインクリメントし(ステップS15)、チェックカウンタが満了したか否か判定する(ステップS16)。メインコントローラ部1は、チェックカウンタが所定の値(例えば2〜3)になったときに、チェックカウンタが満了したと判定する。つまり、メインコントローラ部1は、同一の再送ヘッダを所定の回数受信したときに、チェックカウンタが満了したと判定する。チェックカウンタが満了していない場合は判定処理を終了する。
チェックカウンタが満了した場合、メインコントローラ部1は、再送ヘッダのP_FCSを用いてCRCをチェックする(ステップS17)。
CRCチェックがOKの場合、メインコントローラ部1は、再送ヘッダを有効と判定する(ステップS18)。
CRCチェックがNGの場合、メインコントローラ部1は、チェックカウンタをリセットし(ステップS19)、チェック用の再送ヘッダをクリアする(ステップS20)。
以上の処理により再送ヘッダの有効性を判定することができる。メインコントローラ部1は、有効と判定した再送ヘッダから得られる情報を、受信情報として表示したり、受信履歴情報として保存したりする。
次に、再送ヘッダから無線部ヘッダを推定する処理について説明する。
図1を用いて説明したように、ゲートウェイを超えたD−STARフレームは、無線部ヘッダの中継局のコールサインがゲートウェイによって書き換えられるが、データセグメントを使用して送信される再送ヘッダは書き換えられずにそのままゲートウェイを通過する。つまり、再送ヘッダ内の中継局のコールサインは、送信局が送信当初に無線部ヘッダに設定した内容である。図6に示すように、ゲートウェイを超えたD−STARフレーム及びノード局を使用したD−STARフレームでは、無線部ヘッダと再送ヘッダの内容に差異が発生する。無線部ヘッダと再送ヘッダの内容に差異がある場合、正常に相手を呼び出すことができないケースが発生する。
無線通信装置100は、自身の送信設定と再送ヘッダに設定された内容に基づいて無線部ヘッダを推定することで、相手を呼び出すための情報を抽出する。
図7は、自身の送信設定と再送ヘッダに基づいて無線部ヘッダを推定する処理を説明するための図である。図7では、自身の送信設定と、相手局が送信してきた(自局が受信した)送り元中継局コールサイン(R1)、送り先中継局コールサイン(R2)、及び相手局コールサイン(UR)を示している。図7では、自身の送信設定として、DR(D−STAR REPEATER)モードとDV(DIGITAL VOICE)モードを示し、DRモードについては、レピータを使用した交信と、それ以外の交信に分けている。また、自身の送信設定のそれぞれについてダイレクトリプライの可否を示している。ダイレクトリプライとは、DRモードでレピータを使用した交信において、受信した相手に対してPTTスイッチを押すだけで簡単に呼び出すことができる機能である。CQや自分宛の呼び出しにすぐ応答する場合、一時的に送信設定が自動で変更されて応答できる。あるいは、ダイレクトリプライができなくてもワンタッチ的な操作で相手に応答する送信設定に切り換えることできるかどうかを示す意味も含む。
DRモードは、公開されているD−STARレピータのリストを選択して直接指定したレピータを受信するモードである。レピータのリストには、レピータ名、送信周波数、受信周波数、コールサイン、ゲートウェイコールサイン、設置場所(緯度/経度)などの情報が記載される。また、DRモードでは、既知のD−STARノード局をユーザ自身がレピータリストに追加登録することでノード局を使用した交信も可能である。このように、DRモードには自身の送信設定がレピータを使用して交信する設定とレピータを使用しない交信設定の場合がある。レピータのコールサインの上位3桁には必ず数字を含む決まりがあるので、自身の送信設定のR1のコールサインの上位3桁に数字が含まれている場合は、レピータを使用した交信設定と判断する。レピータ以外の場合において、一般的には、ノード局と交信する場合は「DIRECT」というキーワードを設定する。
DVモードは、アナログFMのVFOモードと同様に、周波数をエンコーダなどの操作つまみでチューニングするモードである。周波数が頼りで、主にバンドをスキャンして使用する。既知のD−STARノード局の周波数で交信する場合にも使用する。
まず、無線通信装置100の送信設定がDRモードであって、レピータと交信する場合について説明する。メインコントローラ部1は、再送ヘッダのR1が自身の送信設定のアクセスレピータのコールサインと同じであれば、ゲートウェイ超えではないと判断する。ゲートウェイ超えではない場合、無線部ヘッダは書き換えられておらず、無線部ヘッダと再送ヘッダは同じである。ダイレクトリプライ時には、再送ヘッダの内容に基づいて、相手を呼び出すことができる。
メインコントローラ部1は、再送ヘッダのR1が自身の送信設定のアクセスレピータのコールサインと異なる場合は、ゲートウェイ超えと判断する。メインコントローラ部1は、再送ヘッダのR1を自身のアクセスレピータのゲートウェイコールサインに差し替え、再送ヘッダのR2を自身のアクセスレピータのコールサインに差し替えて、無線部ヘッダを生成する。なお、ゲートウェイ超えのCQ呼び出しのときは、先頭にスラッシュを付けた特殊なコールサインを用いるので、メインコントローラ部1は、再送ヘッダのURをCQCQCQに差し替える。ゲートウェイ超えの交信であっても、自身の送信設定と再送ヘッダから生成した無線部ヘッダを用いてダイレクトリプライできる。
続いて、無線通信装置100の送信設定がDRモードであって、レピータ以外と交信する場合について説明する。この場合、メインコントローラ部1は、ノード局を使用した交信として扱い、再送ヘッダの情報にかかわらず、R1,R2を直接交信を示す「DIRECT」に差し替える。
最後に、無線通信装置100の送信設定がDVモードの場合について説明する。DVモードの場合は、直接交信かノード局を使用した交信が想定される。直接交信とノード局を使用した交信のどちらの場合であっても、メインコントローラ部1は、R1,R2を直接交信を示す「DIRECT」に差し替える。
上記のように、再送ヘッダだけでは経路が判定できないケースがある。そのため、呼び返しの可否を表示部11などでユーザに通知することが望ましい。
表示部11が再送ヘッダから抽出した受信情報を表示する場合は、再送ヘッダから抽出した受信情報であることをユーザに通知してもよい。その上で、送信設定を再送ヘッダに合わせて設定してよいかユーザに選択させてもよい。再送ヘッダを活用するか否かを設定メニューなどでユーザに選択させてもよい。
次に、再送ヘッダの別の利用方法について説明する。
再送ヘッダは、ゲートウェイによりコールサインが書き換えられないので、送信局のアクセスレピータ情報が含まれている可能性が高い。メインコントローラ部1は、保持するレピータリストから再送ヘッダに設定された送信局のアクセスレピータ情報を検索し、一致するレピータがあれば、そのレピータが送信局のアクセスレピータであると判断する。レピータリストには設置場所の情報が記載されているので、送信局が位置情報を送信しなくても、送信局の大まかな位置を知ることができ、受信表示や受信履歴情報などに利用可能である。
以上説明したように、本実施形態の無線通信装置100は、D−STARフレームの無線部ヘッダを受信しなかったときは、データに含まれる再送ヘッダを取得し、所定の回数、同一の再送ヘッダを受信した場合に、その再送ヘッダは有効であると判定する。これにより、無線部ヘッダを受信しなかった場合であっても、より正確に相手局を呼び出すための情報を抽出することが可能となる。
本実施形態の無線通信装置100は、有効であると判定された再送ヘッダと自身の送信設定に基づいて相手局を呼び出す情報を抽出する。これにより、ゲートウェイが無線部ヘッダを書き換えた場合でも、相手局を呼び出すための情報を抽出することが可能となる。
本実施形態の無線通信装置100は、再送ヘッダに設定された送信局のアクセスレピータ情報をレピータリストから検索し、レピータリストに記載された設置場所を送信局の位置情報とする。これにより、送信局が位置情報を送信しなくても、送信局の大まかな位置を知ることができる。
100…無線通信装置
1…メインコントローラ部
11…表示部
12…操作部
13…周辺部
2…ベースバンド信号処理部
21…ボコーダ
3…オーディオコーデック部
41…送信部
42…受信部
43…RFスイッチ
5…アンテナ
6…マイク
7…スピーカ

Claims (3)

  1. 無線部ヘッダの後に続けて送信されるデータに含まれる再送ヘッダを取得する受信部と、
    前記無線部ヘッダを受信しなかったときは、同一の前記再送ヘッダを所定の回数以上受信した場合に当該再送ヘッダは有効であると判定する判定部と、
    を備え
    有効であると判定された前記再送ヘッダと自身の送信設定に基づいて相手局を呼び出す情報を抽出することを特徴とする無線通信装置。
  2. 前記無線部ヘッダには誤り訂正符号が付与され、前記再送ヘッダには誤り訂正符号が付与されないことを特徴とする請求項1に記載の無線通信装置。
  3. 有効であると判定された前記再送ヘッダに設定された中継局の情報を自身の保持する中継局のリストから検索し、前記中継局のリストに記載の位置情報を相手局の位置情報とすることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の無線通信装置。


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