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JP6785726B2 - 動物用排泄物処理シート - Google Patents

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Description

本発明は、犬などの動物を飼育する際に用いられる動物用排泄物処理シートに関する。
ペットが排泄した尿などの排泄物を処理するための動物用排泄物処理シートとして、液透過性の表面シートと、液不透過性の裏面シートと、これらの間に位置する吸収体とを備えた動物用排泄物処理シートが知られている。
そして、中には、ペットから排出された尿などの排泄液を、シートの面方向に拡散させ易くした動物用排泄物処理シートも知られている。そのような動物用排泄物処理シートとして、例えば、特許文献1には、上層と下層の2層からなる液透過性の表面シートと、液不透過性の裏面シートと、それらの間に設けられた吸収体とを有するペット用排泄物吸収性物品であって、表面シートの下層として拡散紙やクレープ紙等の拡散性シートを用いたペット用排泄物吸収性物品が開示されている。
特開2009−254345号公報
この特許文献1に開示されたペット用排泄物吸収性物品のような従来の動物用排泄物処理シートにおいては、一般に、吸収体の上面側に配置される拡散性シート(中間シート)として、液透過性に優れた親水性の繊維シート(例えば、ティッシュ、クレープ紙、不織布等)が用いられているため、動物用排泄物処理シートに尿などの排泄液が供給されると、かかる排泄液は、表面シートを透過して拡散性シートに到達したときに、拡散性シートの内部に浸透し、その内部において面方向に流れて拡散するようになる(図3(b)を参照)。
しかしながら、排泄液がこのように拡散性シートの内部を流れる場合、拡散性シートの内部を流れる排泄液は、拡散性シートを形成する繊維シートの構成繊維によって流動抵抗を受け易いため、従来の動物用排泄物処理シートでは、十分な拡散性を得難く、排泄液を吸収体の広範囲の領域に吸収させることができない(すなわち、吸収体を効率よく利用できない)虞があった。
そこで、本発明は、排泄液の拡散性に優れ、吸収体を効率よく利用することのできる動物用排泄物処理シートを提供することを目的とする。
本発明の一態様(態様1)は、排泄物の供給面を形成する液透過性の表面シートと、吸収体と、これらの間に位置する中間シートと、を含み、前記中間シートは、0より大きく且つ前記表面シートより小さい液体透過率を有する、動物用排泄物処理シートである。
本態様の動物用排泄物処理シートは、表面シートと吸収体の間に位置する中間シートが、0より大きく且つ表面シートより小さい液体透過率を有するため、動物から排出された尿などの排泄液が、表面シートを透過して液体透過率の小さい中間シートに到達したときに、中間シートの内部に移行するよりも、中間シートの表面上を面方向に拡散し易くなっている。このように、本態様の動物用排泄物処理シートは、表面シートを透過してきた排泄液を、中間シートの表面上において面方向に拡散させ易くなっているため、中間シートの内部を拡散させる従来の動物用排泄物処理シートと比べて、排泄液が流動抵抗を受け難く、排泄液を面方向のより広範囲に拡散させることができ、結果的に、排泄液をより広範囲の領域から吸収体に吸収させることができる。
また、本発明の別の態様(態様2)では、上記態様1の動物用排泄物処理シートにおいて、前記中間シートは、液体透過速度が前記表面シートよりも遅い。
本態様の動物用排泄物処理シートは、中間シートの液体透過速度が表面シートよりも遅いため、表面シートを透過してきた排泄液が、中間シートで透過し難くなり(すなわち、中間シートの表面上で滞留し易くなり)、中間シートの表面上において、より面方向に拡散し易くなっている。これにより、本態様の動物用排泄物処理シートは、排泄液を面方向の更に広範囲に拡散させることができ、結果的に、排泄液を更に広範囲の領域から吸収体に吸収させることができる。
本発明の更に別の態様(態様3)では、上記態様1又は2の動物用排泄物処理シートにおいて、前記表面シートは、厚さ方向に貫通する複数の開孔部を有する。
本態様の動物用排泄物処理シートは、表面シートが厚さ方向に貫通する複数の開孔部を有しているため、当該複数の開孔部を介して、排泄液を素早く中間シートの表面へ移行させることができる上、表面シートと中間シートとの液透過性の差をより明確にし易く、排泄液の面方向への拡散性をより確実に確保することができる。
本発明の更に別の態様(態様4)では、上記態様3の動物用排泄物処理シートにおいて、前記開孔部は、前記表面シートの前記供給面を形成する第1面における開孔径が前記第1面とは反対側の第2面における開孔径よりも大きく形成されており、
前記表面シートは、隣接する前記開孔部間において、前記第2面が前記供給面側に向かって窪んだ空隙部を有する。
本態様の動物用排泄物処理シートは、表面シートの開孔部において、第1面における開孔径が第2面における開孔径よりも大きく形成された特定の構造を有しているため、表面シートの第1面に供給された排泄液を、かかる特定の構造を有する開孔部を介して、液戻りを最小限に抑えながら素早く中間シートの表面へ移行させることができる。さらに、本態様の動物用排泄物処理シートは、表面シートが、隣接する開孔部間において、第2面が供給面側に向かって窪んだ空隙部を有しているため、表面シートを透過して中間シートの表面に到達した排泄液を、毛細管現象によって、表面シートの空隙部へ吸い上げつつ、中間シートの表面上で面方向に拡散させ易くすることができる。
したがって、本態様の動物用排泄物処理シートは、排泄液をより一層面方向の広範囲に拡散させることができ、結果的に、排泄液をより一層広範囲の領域から吸収体に吸収させることができる。
本発明の更に別の態様(態様5)では、上記態様1〜4のいずれかの動物用排泄物処理シートにおいて、前記表面シートは親水性を有する。
本態様の動物用排泄物処理シートは、表面シートが親水性を有しているため、動物から排出された尿などの排泄液が表面シートを透過し易く(すなわち、表面シートにおいて面方向に拡散し難く)、排泄液をより有利に中間シートの表面上において拡散させ易くすることができる。
本発明の更に別の態様(態様6)では、上記態様1〜5のいずれかの動物用排泄物処理シートにおいて、前記中間シートは、パルプを含み、40g/m以上の坪量を有する。
本態様の動物用排泄物処理シートは、中間シートがパルプを含み、40g/m以上の坪量を有するものであるため、中間シートの表面上において面方向に拡散した排泄液を、液残りが少なく、より確実に吸収体へ移行させることができる。
本発明の更に別の態様(態様7)では、上記態様1〜5のいずれかの動物用排泄物処理シートにおいて、前記中間シートは、疎水性の合成繊維によって形成された繊維シートである。
本態様の動物用排泄物処理シートは、中間シートが疎水性の合成繊維によって形成された繊維シートであるため、合成繊維の疎水性によって排泄液を厚さ方向に透過し難くしつつも、繊維シート内の合成繊維間の間隙を、排泄液の流路として確保することができる。
したがって、本態様の動物用排泄物処理シートは、中間シートの表面に到達した排泄液を面方向にゆっくりと拡散させることができる上、拡散した排泄液をより確実に吸収体へ移行させることができる。
本発明の更に別の態様(態様8)では、上記態様1〜7のいずれかの動物用排泄物処理シートにおいて、前記中間シートは、厚さ方向に貫通する複数の開孔部を有する。
本態様の動物用排泄物処理シートは、中間シートが厚さ方向に貫通する複数の開孔部を有しているため、中間シートの表面上において面方向に拡散した排泄液を、より確実に吸収体へ移行させることができる上、中間シートの開孔部の個数や開孔径(開孔率)、形状、位置等を適宜設定することで、中間シートの液透過性を調節することができ、排泄液の面方向への拡散性を任意に制御することができる。
本発明の更に別の態様(態様9)では、上記態様1〜8のいずれかの動物用排泄物処理シートにおいて、前記吸収体は、パルプ及び高吸収性ポリマーを含む。
本態様の動物用排泄物処理シートは、吸収体がパルプ及び高吸収性ポリマーを含むものであるため、吸収体において、一定の吸収率(吸収許容量)を確保しつつ、パルプよりも吸収速度の遅い高吸収性ポリマーを含むことによって、吸収体の吸収速度を抑制することができる。これにより、吸収体に到達した排泄液が、吸収体の表面上に滞留し易くなり、当該吸収体の表面上においても排泄液を面方向に拡散させ易くすることができる。
したがって、本態様の動物用排泄物処理シートは、排泄液をより一層広範囲の領域から吸収体内に吸収させることができる。
本発明の更に別の態様(態様10)では、上記態様1〜9のいずれかの動物用排泄物処理シートにおいて、前記表面シートと前記中間シートは、これらの間に配置された接着剤層を介して部分的に接合されている。
本態様の動物用排泄物処理シートは、表面シートと中間シートが接着剤層を介して部分的に接合されているため、表面シートと中間シートの間において面方向に拡散する排泄液の流路を確保しつつ、表面シートと中間シートを一定の間隔をあけて保持し、排泄液の面方向への拡散を促す毛細管現象を、より発現し易くすることができる。
したがって、本態様の動物用排泄物処理シートは、表面シート及び中間シートの間において(すなわち、中間シートの表面上において)排泄液をより一層面方向の広範囲に拡散させることができる。
本発明の更に別の態様(態様11)では、上記態様1〜10のいずれかの動物用排泄物処理シートにおいて、前記中間シートと前記吸収体は、これらの間に配置された接着剤層を介して部分的に接合されている。
本態様の動物用排泄物処理シートは、中間シートと吸収体が接着剤層を介して部分的に接合されているため、中間シートと吸収体の間において面方向に拡散し得る排泄液の流路を確保しつつ、中間シートと吸収体を一定の間隔をあけて保持し、排泄液の面方向への拡散を促す毛細管現象を、より発現し易くすることができる。
したがって、本態様の動物用排泄物処理シートは、中間シート及び吸収体の間において(すなわち、吸収体の表面上において)排泄液を面方向のより広範囲に拡散させることができる。
本発明の動物用排泄物処理シートは、表面シートを透過してきた排泄液を、中間シートの表面上において面方向に拡散させ易くなっているため、中間シートの内部を拡散させる従来の動物用排泄物処理シートと比べて、排泄液が流動抵抗を受け難く、排泄液を面方向のより広範囲に拡散させることができ、結果的に、排泄液をより広範囲の領域から吸収体に吸収させることができる。
したがって、本発明の動物用排泄物処理シートは、排泄液の拡散性に優れ、吸収体を効率よく利用することができる。
図1は、本発明の一実施形態に係る動物用排泄物処理シート1の斜視図である。 図2は、動物用排泄物処理シート1の図1におけるII−II線に沿った断面の断面図である。 図3(a)は、動物用排泄物処理シート1の図2に対応する要部の拡大断面図であり、図3(b)は、従来の動物用排泄物処理シート1’の図3(a)に対応する要部の拡大断面図である。
以下、本発明の動物用排泄物処理シートの好適な実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。本明細書においては、特に断りのない限り、「展開した状態で排泄物の供給面が上方を向くように、水平面上に置いた対象物(例えば、動物用排泄物処理シート等)を垂直方向の上方側から対象物の厚さ方向に見ること」を単に「平面視」という。
本明細書において、「厚さ方向」は、「展開した状態で水平面上に置いた対象物の垂直方向」を指し、「面方向」は、「平面視における略シート状の対象物(例えば、動物用排泄物処理シート、表面シート、中間シート等)の平面が延在する方向(すなわち、水平面方向)」を指し、これらの厚さ方向と面方向は、互いに直交する関係にある。
さらに、本明細書では、「動物用排泄物処理シート及び当該動物用排泄物処理シートの各種構成部材(例えば、表面シート、中間シート、吸収体等)の厚さ方向において、動物から排出される排泄物の供給面に相対的に近位側」を「供給面側」といい、「動物用排泄物処理シート及び当該動物用排泄物処理シートの各種構成部材の厚さ方向において、動物から排出される排泄物の供給面に相対的に遠位側」を「非供給面側」という。
なお、本明細書においては、「動物用排泄物処理シート及び当該動物用排泄物処理シートの各種構成部材の供給面側の表面」を単に「表面」ということがある(例えば、「中間シートの供給面側の表面」を単に「中間シートの表面」ということがある)。
図1は、本発明の一実施形態に係る動物用排泄物処理シート1の斜視図であり、図2は、動物用排泄物処理シート1の図1におけるII−II線に沿った断面の断面図である。また、図3(a)は、動物用排泄物処理シート1の図2に対応する要部の拡大断面図であり、図3(b)は、従来の動物用排泄物処理シート1’の図3(a)に対応する要部の拡大断面図である。
図1及び図2に示すように、本発明の一実施形態に係る動物用排泄物処理シート1は、互いに直交する第1方向D、第2方向D及び厚さ方向Dを有し、平面視にて、略正方形状の外形形状を有する積層シートによって構成されている。なお、本発明において、動物用排泄物処理シートの外形形状は、このような略正方形状に限定されず、各種用途や意匠性等に応じて、長方形状、多角形状、円形状等の任意の外形形状を採用することができる。また、動物用排泄物処理シートの平面視における外形寸法は、当該排泄物処理シートが適用される動物の種類やサイズ等に応じて適宜設定することができ、例えば、適用される動物が犬の場合、第1方向D及び第2方向Dの各々の長さは、250mm〜1200mmの範囲内である。
本実施形態に係る動物用排泄物処理シート1は、図2に示すように、厚さ方向Dにおいて、動物用排泄物処理シート1の供給面側Sに位置し、犬などの動物から排出された排泄物の供給面11を形成する液透過性の表面シート2と、該表面シート2の非供給面側Sに位置する吸液性の吸収体3と、これらの間に位置し(すなわち、表面シート2の非供給面側Sに位置し)、液拡散性を有する中間シート4と、上記吸収体3の非供給面側Sに位置し、動物用排泄物処理シート1が載置される表面(すなわち、載置面)と対向する液不透過性の裏面シート5と、を備えている。
さらに、動物用排泄物処理シート1は、平面視にて、当該動物用排泄物処理シート1の中央に位置し且つ上記表面シート2、中間シート4、吸収体3及び裏面シート5が厚さ方向Dに重なる部分として区画される中央部と、該中央部の外周縁から動物用排泄物処理シート1の外周縁まで面方向に延在し且つ上記表面シート2及び裏面シート5が厚さ方向Dに重なる部分として区画される枠状のフラップ部と、を有している。
そして、本実施形態に係る動物用排泄物処理シート1においては、上述の中間シート4が、0より大きく且つ表面シート2より小さい液体透過率を有している。
なお、本明細書において、液体透過率は、対象物(すなわち、表面シート又は中間シート)の表面に供給された所定量(10ml)の擬似尿(すなわち、生理食塩水(22℃、0.9%NaClaq))が、所定の時間以内(10分以内)に、当該対象物を透過する量の質量割合(すなわち、生理食塩水の供給量に対する透過量の質量割合(質量%))を意味し、後述する測定方法によって得ることができる。
本実施形態に係る動物用排泄物処理シート1は、表面シート2と吸収体3の間に位置する中間シート4が、0より大きく且つ表面シート2より小さい液体透過率を有する(すなわち、排泄液を一定程度透過し得るものの、表面シート2よりも排泄液を透過し難い)ため、図3(a)に示すように、動物から排出された尿などの排泄液Uが、表面シート2を透過して液体透過率の小さい中間シート4に到達したときに、中間シート4の内部に移行するよりも、中間シート4の供給面側Sの表面上を面方向(すなわち、上述の第1方向D及び第2方向Dに延在する平面を含む方向)に拡散し易くなっている。
このように、本実施形態に係る動物用排泄物処理シート1は、排泄液Uを中間シート4の表面上において面方向に拡散させ易くなっているため、図3(b)に示すような中間シート4’の内部を拡散させる従来の動物用排泄物処理シート1’と比べて、排泄液Uが流動抵抗を受け難く、排泄液Uを面方向のより広範囲に拡散させることができ、結果的に、排泄液Uをより広範囲の領域から吸収体3に吸収させることができる。
なお、本発明の動物用排泄物処理シートは、ペット等の動物の飼育空間(例えば、室内等)の所定位置において、図1に示すような展開した状態で表面シートが排泄物の供給面側に位置するように載置され、動物から尿などの排泄液が排出されたときに、当該排泄液を吸収及び保持して、飼育空間を清潔な状態に保つために使用される。さらに、本発明の動物用排泄物処理シートは、飼育空間の床面又は室外の地面に直接載置しても、システムトイレのホルダーやトレイ等の所定位置に載置してもよい。
また、本発明の動物用排泄物処理シートが適用される「動物」は、ペット等として飼育し得る動物であれば特に制限されず、犬や猫、ウサギ等の様々な動物を対象とすることができる。なお、本発明の動物用排泄物処理シートが吸収及び保持する対象の「排泄物」は、上述の尿に限定されず、例えば、よだれ等の唾液、血液、低粘度の便などの液状ないし低粘度の各種体液を含む。したがって、本明細書においては、かかる排泄物を「排泄液」と称することがある。
以下、本発明の動物用排泄物処理シートを構成する各種部材について、上述の実施形態に係る動物用排泄物処理シート1を用いて更に詳細に説明する。
[表面シート]
上述の実施形態に係る動物用排泄物処理シート1において、表面シート2は、図1に示すように、動物用排泄物処理シート1の第1方向Dにおける一方側の端縁から他方側の端縁にわたって延在するとともに、第2方向Dにおける一方側の端縁から他方側の端縁にわたって延在する、動物用排泄物処理シート1の外形形状と同様の略正方形状の外形形状を有しており、動物用排泄物処理シート1の厚さ方向Dにおいて、動物から排出された尿などの排泄液を最初に受ける位置(すなわち、供給面側Sの位置)に配置されて(すなわち、動物用排泄物処理シート1の供給面11を形成し)、排泄液を、供給面11から非供給面側Sに位置する中間シート4へと移行させる、液透過性のシート状部材によって形成されている。
なお、本発明において、表面シートの外形形状は、このような態様に限定されず、吸収体の供給面側の表面をすべて覆うことができるものであれば、各種用途等に応じた任意の外形形状を採用することができる。
また、本明細書では、表面シートにおいて、動物用排泄物処理シートの供給面(すなわち、動物から排出された排泄物が供給される面)を形成する表面を「第1面」といい、その反対側(すなわち、非供給面側)の表面を「第2面」という。
そして、上述の実施形態においては、表面シート2は、図1及び図2に示すように、厚さ方向Dに貫通する複数の開孔部20を有していて、さらに、当該複数の開孔部20の各々は、表面シート2の第1面21における開孔径(すなわち、開孔部20の直径)が第2面22における開孔径よりも大きく形成された特定の構造を有している。より具体的には、開孔部20は、図2に示すように、第1面21から第2面22に向かうにつれて開孔径が徐々に小さくなるテーパ型の開孔構造を有している。
さらに、表面シート2は、図2に示すように、隣接する開孔部20、20間において、第2面22が供給面側Sに向かって窪んだ空隙部24を有している。
このように、表面シート2が厚さ方向Dに貫通する複数の開孔部20を有していると、表面シート2の第1面21(すなわち、動物用排泄物処理シート1の供給面11)に供給された排泄液を、上述の複数の開孔部20を介して素早く中間シート4の表面へ移行させることができる上、表面シート2と中間シート4との液透過性の差をより明確にし易く、排泄液の面方向への拡散性をより確実に確保することができる。
そして、本実施形態においては、表面シート2の開孔部20は、第1面21における開孔径が第2面22における開孔径よりも大きく形成された特定の構造を有しているため、表面シート2の第1面21に供給された排泄液を、上記特定の構造を有する開孔部20を介して、液戻りを最小限に抑えながら素早く中間シート4の表面へ移行させることができる。
さらに、表面シート2は、隣接する開孔部20、20間において、第2面22が供給面側Sに向かって窪んだ空隙部24を有しているため、図3(a)に示すように、表面シート2を透過して中間シート4の表面に到達した排泄液Uを、毛細管現象によって、表面シート2の空隙部24へ吸い上げつつ、中間シート4の表面上で面方向に拡散させ易くすることができる。
したがって、このような特有の表面シート2を備えた動物用排泄物処理シート1は、排泄液Uをより一層面方向の広範囲に拡散させることができ、結果的に、排泄液Uをより一層広範囲の領域から吸収体3に吸収させることができる。
なお、本発明において、表面シートの構造は、本発明の効果を奏し得るものであれば上述の複数の開孔部を有するものに限定されないが、表面シートがこのような複数の開孔部を有する場合、かかる開孔部の平面視形状やサイズ、個数、配置形態等の態様は、上述の開孔部による効果を阻害しない限り特に制限されず、所望の液透過性や柔軟性、強度等に応じた任意の態様の開孔部を採用することができる。
ここで、本発明において、表面シートとして用い得る液透過性のシート状部材としては、所定の液透過性を有するものであれば特に制限されず、例えば、上述のような複数の開孔部を有する樹脂シート;エアースルー不織布、SMS不織布(すなわち、スパンボンド/メルトブローン/スパンボンドの積層不織布)、スパンボンド不織布、ポイントボンド不織布等の不織布や織布、編布などのシート状繊維構造体(すなわち、繊維シート);該繊維構造体に複数の貫通孔(開孔)を施した多孔繊維構造体(すなわち、多孔繊維シート)などを好適に用いることができる。
また、表面シートは、親水性を有していることが好ましい。表面シートが親水性を有していると、動物から排出された尿などの排泄液が、表面シートを透過し易く(すなわち、表面シートにおいて面方向に拡散し難く)なるため、かかる排泄液をより有利に中間シートの表面上において面方向に拡散させ易くすることができる。
なお、表面シートに親水性を付与する手段は、特に制限されず、例えば、上述のシート状部材の表面又は該シート状部材を構成する繊維の表面に界面活性剤や親水化剤等の処理剤を塗布する表面処理、上述のシート状部材を形成する樹脂材料(例えば、樹脂繊維、樹脂シート等)の内部に界面活性剤や親水化剤を練り込むコンパウンド処理などの任意の手段を採用することができる。
本発明において、表面シートとして上述の樹脂シートを用いる場合、その構成樹脂は、特に制限されず、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィン系樹脂、ポリエチレンテレフタレート、ポリ乳酸等のポリエステル系樹脂、6−ナイロン等のポリアミド系樹脂などの熱可塑性樹脂又はこれらの熱可塑性樹脂の二種類以上を任意に組み合わせた熱可塑性樹脂組成物などが挙げられる。
また、表面シートとして上述のシート状繊維構造体を用いる場合も、その構成繊維は、特に制限されず、例えば、粉砕パルプ、コットン等のセルロース繊維、レーヨン、フィブリルレーヨン等の再生セルロース繊維、アセテート、トリアセテート等の半合成セルロース繊維などのセルロース系繊維;ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィン系樹脂;ポリエチレンテレフタレート、ポリ乳酸等のポリエステル系樹脂;6−ナイロン等のポリアミド系樹脂などの熱可塑性樹脂又はこれらの熱可塑性樹脂の二種類以上を任意に組み合わせた熱可塑性樹脂組成物からなる樹脂繊維などが挙げられ、これらの繊維は単独で用いても、二種類以上の繊維を併用してもよい。なお、上述のシート状繊維構造体の構成繊維として樹脂繊維を用いる場合、その構造は特に制限されず、一般的な単一構造の繊維のほか、例えば、鞘成分が高密度ポリエチレンであり、芯成分がポリエチレンテレフタレートである芯鞘型繊維等の複合繊維などを用いてもよい。
上述の構成樹脂及び構成繊維は、本発明の効果を阻害しない限り、その表面及び/又は内部に顔料や香料、消臭剤、抗菌剤などの任意の添加剤を含むことができ、これらの添加剤は、単独で使用しても、二種類以上を併用してもよい。
本発明において、表面シートの坪量は、所定の液透過性及び強度を有するものであれば特に制限されず、例えば、6g/m〜40g/mの範囲内であり、好ましくは10g/m〜30g/mの範囲内である。表面シートの坪量がこのような範囲内にあると、表面シートとして機能し得る所定の液透過性を維持しつつ、一定の強度を確保することができるため、動物用排泄物処理シートの上に犬などの動物が乗っても破れ難く、また、かかる表面シートが、上述のシート状の繊維構造体からなる場合は、構成繊維の繊維間距離が所定の範囲内となるため、当該表面シートにおいて、尿などの排泄液を供給面側から非供給面側へ移行させる毛細管現象が発現し易くなる。さらに、排泄液が表面シートを透過した後に、中間シートの表面上において面方向に拡散された排泄液が、表面シートにおける構成繊維の密集した構造によって視認され難くなるという利点もある。
なお、上述のとおり、本発明において、表面シートの構造は、本発明の効果を奏し得るものであれば上述の複数の開孔部を有するものに限定されず、表面シートは、例えば、開孔部のない略平坦な構造又は任意の凹凸構造を有するものを採用することができる。
さらに、表面シートとして凹凸構造を有するものを用いる場合、その凹凸構造の形態は、特に制限されず、例えば、平面視にて、表面シートの所定方向に延び且つ当該所定方向に直交する方向に所定間隔で並ぶ複数本の凸条部と、隣り合う凸条部の間において凸条部と並行して延びる複数本の凹溝部と、によって構成され且つ上記凸条部の内部構造が中空又は中実である畝溝構造;略平坦な基部の上に半球状や円柱状等の凸部が複数個配置された凹凸構造;表面シートの第1面の略全体に亘って凸部と凹部が不規則に形成された凹凸構造などが挙げられる。
中でも、排泄液の供給面となる第1面に凹凸構造を有する表面シートは、排泄液を厚さ方向に透過させる液透過性に優れる上、凸条部又は凸部が表面シートの第1面上を流れる排泄液の障害となり、排泄液が表面シートの第1面上で面方向に拡散し難くなるため、動物用排泄物処理シートの供給面(すなわち、表面シートの第1面)に供給された排泄液を非供給面側へ(すなわち、中間シートの表面上へ)素早く移行させることができるという利点がある。
表面シートを形成するシート状部材に凹凸構造を付与する手段は、特に制限されず、例えば、繊維ウェブに連続的に気体(例えば、エア等)を吹き付ける方法や圧縮成形法、ギア延伸法などの任意の賦形方法を採用することができる。
なお、上述の実施形態における複数の開孔部を有する樹脂シートは、網体や多孔構造の基材の表面に開孔処理前の樹脂シートを設置し、加熱等によりこの樹脂シートを軟化させた後又は軟化させながら、上述の網体や多孔構造の基材の裏側から軟化した樹脂シートを吸引し、該樹脂シートを局所的に破断して複数の開孔部を形成することにより、得ることができる。
また、本発明において、表面シートのその他の寸法形状や厚み等は、本発明の効果を阻害しない限り特に制限されず、所望の液透過性や液拡散性、強度等に応じた任意の寸法形状や厚み等を採用することができる。
[中間シート]
上述の実施形態に係る動物用排泄物処理シート1において、中間シート4は、図1及び図2に示すように、厚さ方向Dにおいて表面シート2と吸収体3の間に位置し、平面視にて、吸収体3の供給面側Sの表面の略全体を覆うように上述の第1方向D及び第2方向Dに延在する略正方形状の外形形状を有している。かかる中間シート4は、図3(a)に示すように、供給面側Sに位置する表面シート2を透過してきた排泄液Uを、当該中間シート4の供給面側Sの表面上で面方向に拡散し得るシート状部材によって形成されている。さらに、このシート状部材は、上述の中間シート4の供給面側Sの表面上を拡散した排泄液Uを、当該中間シート4の非供給面側Sに位置する吸収体3へと移行させ得る所定の液透過性を有している。
なお、本発明において、中間シートの外形形状及びサイズは、上述の略正方形状に限定されず、中間シートの非供給面側に配置される吸収体の供給面側の表面を少なくとも部分的に覆い得るものであれば、各種用途等に応じた任意の外形形状及びサイズのものを採用することができるが、吸収体の存在しない領域への排泄液の拡散を防止する観点から、中間シートのサイズは、吸収体の供給面側の表面と略同等のサイズ又はそれより小さいサイズであることが好ましい。
そして、本発明においては、中間シートは、0より大きく且つ表面シートより小さい液体透過率を有していることが必要である。この液体透過率が0よりも大きいことで、中間シートにおいて、排泄液が、中間シートの表面上を面方向に拡散した後に又は拡散しながら、中間シートを厚さ方向に透過することができる所定の液透過性を確保することができる。さらに、この液体透過率が表面シートよりも小さいこと、すなわち、中間シートが表面シートよりも排泄液を透過し難いことで、表面シートを透過してきた排泄液が中間シートの表面に到達したときに、表面シートとの液体透過率の差異により、排泄液の一部は中間シートの内部に浸透し得るものの、排泄液の大部分は、中間シートの表面上を面方向に広がるように流れ、拡散していくこととなる。このとき、中間シートの表面上を流れる排泄液は、従来の動物用排泄物処理シートにおける拡散性シート(すなわち、内部において排泄液を拡散させる拡散性シート)のような構成繊維の流動抵抗を受け難いため、かかる従来の動物用排泄物処理シートと比べて、排泄液を面方向のより広範囲に拡散させることができ、結果的に、排泄液をより広範囲の領域から吸収体に吸収させることができる。
なお、排泄液を面方向に拡散させる手段として、中間シートにエンボス加工等により凹部を形成する手段も知られているが、このような凹部を単に形成しただけでは、この凹部に沿った拡散しか得られず、凹部以外の部分を含む十分な面方向の拡散は得られない。特に、動物用排泄物処理シートが犬に適用される場合、犬は、前に排尿した場所とは異なる場所に排尿する習性があるため、上述のような凹部を単に形成しただけでは、犬の排尿位置によっては限定的な拡散(すなわち、凹部に沿った拡散)しか得られず、排泄液を広範囲の領域から吸収体に吸収させることができない(すなわち、吸収体を効率よく利用することができない)虞がある。
しかしながら、本発明の動物用排泄物処理シートは、表面シートと中間シートの液体透過率の関係により、中間シートの表面におけるいずれの箇所でも、面方向の拡散性を発揮することができるため、動物の排尿位置によらず、排泄液をより広範囲に拡散させることが可能である。
ここで、本明細書において、「液体透過率」は、上述のとおり、対象物(すなわち、表面シート又は中間シート)の表面に供給された所定量(10ml)の擬似尿(すなわち、生理食塩水(22℃、0.9%NaClaq))が、所定の時間以内(10分以内)に、当該対象物を透過する量の質量割合(すなわち、生理食塩水の供給量に対する透過量の質量割合(質量%))を意味し、また、「液体透過速度」は、対象物の表面に供給された上記所定量の模擬尿が、上記所定の時間内において、当該対象物の表面上から捌ける速さ(すなわち、当該対象物の表面上から捌けるのに要する時間(秒))を意味する。これらの液体透過率及び液体透過速度は、以下のようにして測定することができる。
<液体透過率及び液体透過速度の測定方法>
(1)予め質量(g)を測定した濾紙(例えば、質量20gの縦10cm×横10cmの正方形状の濾紙)の上に、測定対象物(すなわち、表面シート又は中間シート)を載置し、さらに、その測定対象物の表面(具体的には、動物用排泄物処理シート内において供給面側となる表面)の上に、内径60mmの円筒を設置する。
(2)予め質量(g)を測定した生理食塩水10mlを上記円筒内に投入し、測定対象物の表面に生理食塩水を供給する。
(3)生理食塩水の投入から、生理食塩水がすべて測定対象物の表面上から捌ける(すなわち、測定対象物内に移行する)までの時間(秒)を計測し、この計測された時間を測定対象物の液透過速度(秒)とする。なお、この時間の計測は、最大10分までとする。
(4)上記の円筒及び測定対象物を取り除いた後、測定対象物の下で生理食塩水を吸収した濾紙の質量(g)を測定する。なお、上記(3)の工程において、生理食塩水の投入から10分を経過しても、生理食塩水が測定対象物の表面上から捌けきらない場合は、10分経過時点における濾紙の質量(g)を測定する。
(5)生理食塩水を吸収した濾紙の質量から予め測定した濾紙の質量を差し引くことにより、濾紙に吸収された生理食塩水の質量、すなわち、測定対象物を透過した生理食塩水の質量(g)を算出し、さらに、この測定対象物を透過した生理食塩水の質量を、予め測定した生理食塩水の供給量(g)で除し、百分率に換算することで、生理食塩水の供給量に対する透過量の質量割合(質量%)を算出する。このようにして得られた生理食塩水の供給量に対する透過量の質量割合を、測定対象物の液体透過率(質量%)とする。
また、本発明においては、中間シートは、上述の液体透過率の要件(すなわち、0より大きく且つ表面シートより小さい液体透過率を有するという要件)に加えて、液体透過速度が表面シートよりも遅いことが好ましい。中間シートの液体透過速度が表面シートよりも遅いと、表面シートを透過してきた排泄液が中間シートの表面に到達したときに、当該中間シートの表面において、排泄液の厚さ方向の透過速度が律速となるため、中間シート内に移行できない排泄液が、中間シートの表面上に滞留して、中間シートの表面上を面方向に拡散し易くなる。これにより、このような中間シートを備えた動物用排泄物処理シートは、排泄液を面方向の更に広範囲に拡散させることができ、結果的に、排泄液を更に広範囲の領域から吸収体に吸収させることができる。
ここで、本発明において、中間シートとして用い得るシート状部材としては、上述の液体透過率の要件を満たすものであれば特に制限されず、例えば、木材パルプ等のパルプを含み且つ40g/m以上の坪量を有するパルプ含有シート(例えば、上質紙、中質紙等の非クレープ紙や吸油紙、コーヒーフィルター、濾紙など);疎水性の合成繊維によって形成された、スパンボンド不織布等の不織布や織布、編布などのシート状繊維構造体(すなわち、疎水性の繊維シート);有孔又は無孔の樹脂シートなどを好適に用いることができる。
これらのシート状部材の中でも、液体透過率や液体透過速度、液拡散性等に優れるという点から、上述のパルプ含有シート又は疎水性の繊維シートが好ましく、特に、上質紙が好ましい。中間シートが上述のパルプ含有シートによって構成されていると、中間シートの表面上において面方向に拡散した排泄液を、液残りが少なく、より確実に吸収体へ移行させることができる。また、中間シートが上述の疎水性の繊維シートによって構成されていると、合成繊維の疎水性によって排泄液を厚さ方向に透過し難くしつつも、繊維シート内の合成繊維間の間隙を、排泄液の流路として確保することができるので、中間シートの表面に到達した排泄液を面方向にゆっくりと拡散させることができる上、拡散した排泄液をより確実に吸収体へ移行させることができる。
また、中間シートとして上述の疎水性の繊維シート又は樹脂シートを用いる場合、その構成樹脂は特に制限されず、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィン系樹脂、ポリエチレンテレフタレート等のポリエステル系樹脂などの熱可塑性樹脂が挙げられ、これらの樹脂は単独で用いても、二種類以上の樹脂を併用してもよい。
なお、中間シートは、本発明の効果を阻害しない限り、その表面及び/又は内部に顔料や香料、消臭剤、抗菌剤などの任意の添加剤を含むことができ、これらの添加剤は、二種類以上を併用してもよい。
さらに、中間シートとして用い得るシート状部材の坪量は、本発明の効果を阻害しない限り特に制限されず、例えば、10g/m〜250g/mの範囲内であり、好ましくは15g/m〜150g/mの範囲内である。
また、上述の実施形態において、中間シート4は、供給面側S及び非供給面側Sの両面がそれぞれ略平坦に形成されていて、シート全体として略一定の厚みを有している。ここで、略平坦とは、中間シートを構成するシート状部材に対して、凹凸構造を付与するための賦形加工が施されていない程度の平坦な状態を意味し、シート状部材が本来備えている微小な凹凸構造(例えば、構成繊維の突出や窪みによる凹凸構造等)を包含するものである。
しかしながら、本発明においては、中間シートの構造は、本発明の効果を阻害しない限り特に制限されず、中間シートは、例えば、面方向の拡散性に加えて、特定方向の拡散性を制御したい場合等には、本発明の効果を阻害しない範囲内において、エンボス加工等の任意の賦形手段により、供給面側及び/又は非供給面側の表面に任意の凹凸構造を有していてもよい。
さらに、中間シートは、上述の液体透過率の要件を満たす限り、厚さ方向に貫通する複数の開孔部を有していてもよい。中間シートがこのような複数の開孔部を有していると、所定の液透過性を確保することができるため、中間シートの表面上を面方向に拡散した排泄液を、より確実に吸収体へ移行させることができる上、開孔部の個数や開孔径(開孔率)、形状、位置等を適宜設定することで、中間シートの液透過性を調節することができ、排泄液の面方向への拡散性を任意に制御することができる。
また、上述の実施形態においては、表面シート2と中間シート4は、図2に示すように、これらの間に配置された第1接着剤層6を介して部分的に接合されている。表面シート2と中間シート4がこのような第1接着剤層6を介して部分的に接合されていると、図2に示すように、第1接着剤層6が表面シート2と中間シート4の間においてスペーサとして機能し、所定の空間6Gを確保することができるため、当該空間6Gにより面方向に拡散する排泄液の流路を確保しつつ、表面シート2と中間シート4の間において面方向への拡散を促す毛細管現象をより発現し易くすることができる。その結果、本実施形態に係る動物用排泄物処理シート1は、表面シート2及び中間シート4の間において(すなわち、中間シート4の表面上において)排泄液をより一層面方向の広範囲に拡散させることができる。
なお、上述の第1接着剤層を形成する接着剤の種類、塗工量及び塗工形態は、本発明の効果を阻害しない限り特に制限されず、第1接着剤層は、ホットメルト型接着剤等の任意の接着剤を、任意の塗工量(例えば、0.1g/m〜10g/mの範囲内の塗工量)及び任意の塗工形態(例えば、スパイラル状、ドット状、ストライプ状等の形態)で、表面シートと中間シートの間に配置することにより形成することができる。
また、本発明において中間シートのその他の寸法形状や厚み等は、本発明の効果を阻害しない限り特に制限されず、所望の液透過性や液拡散性、強度等に応じた任意の寸法形状や厚み等を採用することができる。
[吸収体]
上述の実施形態に係る動物用排泄物処理シート1において、吸収体3は、平面視にて、動物用排泄物処理シート1の中央部分を含む領域に位置し、上述の第1方向D及び第2方向Dに延在する略正方形状の外形形状を有している。また、吸収体3は、動物用排泄物処理シート1の厚さ方向Dにおいて中間シート4と裏面シート5との間に配置され、中間シート4の表面上で面方向に拡散された後に又は拡散されながら非供給面側Sに移行してきた排泄液を、吸収して保持し得る吸収性部材によって形成されている。
なお、本発明において、吸収体の外形形状は、このような略正方形状に限定されず、所定の吸収性能を発揮し得るものであれば、各種用途等に応じた任意の外形形状(矩形状、円形状、長円形状等)を採用することができる。
上述の実施形態においては、吸収体3は、図2に示すように、排泄液を吸収及び保持し得る吸収性材料によって形成された吸収コア30と、該吸収コア30の供給面側Sに位置する親水性の第1のコアラップシート33と、これらの吸収コア30及び第1のコアラップシート33を非供給面側Sから覆い包むように被覆する親水性の第2のコアラップシート34と、によって構成されている。さらに、吸収コア30は、図2に示すように、パルプ31及び高吸収性ポリマー32の混合物からなる吸収性材料によって形成されている。
吸収体3がこのようなパルプ31及び高吸収性ポリマー32を含むものであると、一定の吸収率(吸収許容量)を確保しつつも、吸収速度の遅い高吸収性ポリマー32を含むことによって、吸収体3の吸収速度を抑制することができるため、吸収体3に到達した排泄液が、吸収体3の表面上に滞留し易くなり、さらに、かかる吸収体3の表面上を面方向に拡散し易くなる。
したがって、このような吸収体3を備えた動物用排泄物処理シート1は、中間シート4の表面上だけでなく、吸収体3の表面上においても排泄液を面方向に拡散することができるため、排泄液をより一層広範囲の領域から吸収体3内に吸収させることができる。
ここで、本発明において、吸収体に用い得る吸収性材料は、尿などの排泄液を吸収及び保持し得るものであれば上述の実施形態のものに限定されず、当分野において公知の任意の吸収性材料を用いることができる。そのような吸収性材料としては、例えば、フラッフパルプ等のパルプ、コットン、レーヨン、アセテートなどのセルロース系繊維;アクリル酸ナトリウムコポリマー等の高吸収性ポリマーからなる粒状物;及びこれらを任意に組み合わせた混合物などが挙げられる。なお、これらの吸収性材料の坪量は、本発明の効果を阻害しない限り特に制限されず、所望の吸収性能や液拡散性等を考慮した任意の坪量(例えば、10g/m〜250g/mの範囲内の坪量)を採用することができる。
また、吸収体を構成する吸収性部材の構造も、本発明の効果を阻害しない限り特に制限されず、吸収性部材は、上述の実施形態のように、単一層の吸収コアを備えた単層構造を有していても、2層以上の吸収コアを備えた多層構造を有していてもよい。
なお、吸収コアの供給面側及び非供給面側の各々に位置するコアラップシートも、本発明の効果を阻害しない限り特に制限されず、例えば、針葉樹晒クラフトパルプを主原料として形成された、坪量が13.0g/m〜13.5g/m程度のティッシュペーパーやエアースルー不織布、スパンボンド不織布などの任意の不織布を用いることができる。
さらに、吸収体が配置される平面視における位置についても、動物用排泄物処理シートが上述の中央部とフラップ部に区画され得る限り特に限定されず、吸収体は、平面視にて、動物用排泄物処理シートの中心に対して任意の方向に一定程度偏って配置されていてもよい。
また、上述の実施形態においては、中間シート4と吸収体3は、図2に示すように、これらの間に配置された第2接着剤層7を介して部分的に接合されている。中間シート4と吸収体3がこのような第2接着剤層7を介して部分的に接合されていると、図2に示すように、第2接着剤層7が中間シート4と吸収体3の間においてスペーサとして機能し、所定の空間7Gを確保することができるため、当該空間7Gにより面方向に拡散する排泄液の流路を確保しつつ、中間シート4と吸収体3の間において面方向への拡散を促す毛細管現象をより発現し易くすることができる。その結果、動物用排泄物処理シート1は、中間シート4及び吸収体3の間において(すなわち、吸収体3の表面上において)排泄液を面方向のより広範囲に拡散させることができる。
なお、上述の第2接着剤層を形成する接着剤の種類、塗工量及び塗工形態は、本発明の効果を阻害しない限り特に制限されず、第2接着剤層は、上述の第1接着剤層を形成する接着剤と同様の接着剤、塗工量及び塗工形態を採用することができる。
また、上述の実施形態において、吸収体3は、平面視にて、表面シート2及び裏面シート5よりも一回り小さい外形寸法を有しているが、本発明においては、吸収体の外形寸法や厚み等は、本発明の効果を阻害しない限り特に制限されず、本発明の動物用排泄物処理シートが適用される動物のサイズや種類等に応じた任意の外形寸法や厚み等を採用することができる。
[裏面シート]
上述の実施形態に係る動物用排泄物処理シート1において、裏面シート5は、図1に示すように、動物用排泄物処理シート1の第1方向Dにおける一方側の端縁から他方側の端縁にわたって延在するとともに、第2方向Dにおける一方側の端縁から他方側の端縁にわたって延在する、動物用排泄物処理シート1の外形形状と同様の略正方形状の外形形状を有しており、動物用排泄物処理シート1の厚さ方向Dにおいて、当該動物用排泄物処理シート1が載置される表面(すなわち、載置面)と対向する位置(すなわち、非供給面側Sの位置)に配置されて、動物用排泄物処理シート1内に吸収及び保持された排泄液が動物用排泄物処理シート1の外部へ漏れ出ないように機能する、液不透過性のシート状部材によって形成されている。
なお、上述の実施形態においては、裏面シート5は、動物用排泄物処理シート1のフラップ部において、任意の接合手段(例えば、ホットメルト型接着剤等を用いた接着手段、熱融着又は超音波融着等を用いた融着手段など)により表面シート2と接合されている。
本発明において、裏面シートとして用い得る液不透過性のシート状部材としては、所定の液不透過性を有するものであれば特に制限されず、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィン系樹脂やポリエチレンテレフタレート等のポリエステル樹脂などの熱可塑性樹脂によって形成された樹脂シート;該樹脂シートに不織布を貼り合わせた積層体;各種樹脂シート同士を積層した積層樹脂シート(例えば、ポリエチレン/ポリプロピレンの積層シート);撥水性又は疎水性の不織布などを好適に用いることができる。
さらに、裏面シートの坪量は、所定の液不透過性及び強度を有するものであれば特に制限されず、例えば、5g/m〜50g/mの範囲内であり、好ましくは10g/m〜30g/mの範囲内である。
また、上述の実施形態において、裏面シート5は、平面視にて、表面シート2と略同一の外形形状及び外形寸法を有しているが、本発明においては、裏面シートの外形形状及び外形寸法は、少なくとも吸収体における非供給面側の表面を、非供給面側からすべて覆い得るものであれば、各種用途等に応じた任意の外形形状及び外形寸法を採用することができる。
なお、裏面シートのその他の寸法形状や厚み等は、本発明の効果を阻害しない限り特に制限されず、所望の液不透過性や強度等に応じた任意の寸法形状や厚み等を採用することができる。
また、本発明の動物用排泄物処理シートは、上述の実施形態等に制限されず、本発明の目的や趣旨を逸脱しない範囲内において、適宜組み合わせや代替、変更等が可能である。なお、本明細書において、「第1」、「第2」等の序数は、当該序数が付された事項を区別するためのものであり、各事項の順序や優先度、重要度等を意味するものではない。
以下、実施例及び比較例を例示して本発明を更に具体的に説明するが、本発明はこれら実施例のみに限定されるものではない。
実施例1
低密度ポリエチレン製の開孔フィルム(Perforated Film、略称:PFフィルム、開孔率:48%、供給面側開孔径:0.7mm、非供給面側開孔径:0.5mm、坪量:24g/m、厚み:0.4mm)からなる表面シートと、上質紙(管公工業株式会社製の「丈夫な白上質模造紙」タ200、坪量:68g/m、厚み0.09mm)からなる中間シートと、高吸収性ポリマー(略称:SAP、住友精化株式会社製の「アクアキープ」SA60)100g/m及びパルプ50g/mの混合物からなる吸収性材料を坪量13.5g/mのティッシュで被覆してなる吸収体と、ポリエチレン製フィルムからなる裏面シートと、を構成部材として用意し、これらの構成部材をホットメルト型接着剤で接合することにより(接着剤の配置形態:スパイラル状、幅:10mm、ピッチ:50mm)、実施例1の動物用排泄物処理シートを得た。
実施例2〜7
中間シートを、それぞれ中質紙(日本製紙株式会社製の「ハイランド」、坪量:54g/m、厚み:0.07mm)、吸油紙(ニットク株式会社製の「天ぷら敷き紙用44g」、坪量:44g/m、厚み:0.11mm)、ポリエチレン製開孔フィルム(略称:開孔フィルム、坪量17g/mのポリエチレンフィルムに対して直径1.5mmの円形穴を格子状に30mmのピッチで開孔処理したフィルム)、低坪量のスパンボンド不織布(略称:SB−1、坪量18g/m)、高坪量のスパンボンド不織布(略称:SB−2、坪量30g/m)及び開孔を有するスパンボンド不織布(略称:開孔SB、開孔径:1.5mm、開孔ピッチ:20mm、坪量:30g/m)に変更したこと以外は、実施例1と同様にして、実施例2〜7の動物用排泄物処理シートを得た。
実施例8
表面シートを、エアースルー不織布(略称:AT、ハビックス株式会社製、坪量:20g/m、厚み:0.37mm)に変更したこと以外は、実施例1と同様にして、実施例8の動物用排泄物処理シートを得た。
比較例1〜4
中間シートを、それぞれティッシュ(坪量:13.5g/m)、エンボス加工により凹部を形成したティッシュ(略称:エンボスティッシュ、坪量:13.5g/m、エンボス加工条件:20Kg/cmの圧力により、幅1.5mm、線間ピッチ16.5mmの格子状の凹部を形成)、クラフト紙(管公工業株式会社製の「クラフト紙ロール」タ250、坪量:85g/m、厚み:0.14mm)及び親水化処理を施したスパンボンド不織布(略称:親水性SB、坪量:18g/m、厚み:0.18mm)に変更したこと以外は、実施例1と同様にして、比較例1〜4の動物用排泄物処理シートを得た。
上述の各実施例及び各比較例の動物用排泄物処理シートに用いた表面シート及び中間シートの液体透過率及び液体透過速度を、上述の<液体透過率及び液体透過速度の測定方法>に従ってそれぞれ測定した。各種表面シート及び中間シートの構成並びにそれらの液体透過率及び液体透過速度の測定結果は、以下の表1に示す。
また、上述の各実施例及び各比較例の動物用排泄物処理シートについて、以下の<液拡散性及び液戻り評価試験方法>に従って拡散面積(cm)及び液戻り量(g)をそれぞれ測定した。これらの拡散面積及び液戻り量の測定結果は、以下の表1に示す。
<液拡散性及び液戻り評価試験方法>
(1)水平面上に展開した状態の動物用排泄物処理シートを載置し、当該動物用排泄物処理シートの上方に、模擬尿としての10mlの生理食塩水を入れたビュレットを設置する。
(2)ビュレット内の生理食塩水10ml全量を、動物用排泄物処理シートに滴下する。
(3)生理食塩水を滴下してから2分経過後に、動物用排泄物処理シート内で拡散した生理食塩水の第1方向における拡散長(L)と、第2方向における拡散長(L)を測定し、以下の計算式に基づいて、拡散面積(cm)を算出する。
拡散面積(cm)=(L/2)×(L/2)×3.14
(4)生理食塩水を滴下してから3分経過後に、動物用排泄物処理シートの上に20gの濾紙(例えば、縦10cm×横10cmの正方形状の濾紙)を載置し、さらに、その濾紙の上に3.5Kgの錘を載せる。
(5)生理食塩水を滴下してから5分経過後に、錘を取り除いて濾紙の質量(g)を測定し、濾紙の質量変化量(g)から、濾紙に吸収された生理食塩水の質量(g)を算出する。算出した値を液戻り量(g)とする。
また、上述の各実施例及び各比較例の動物用排泄物処理シートについて、中間シートの液体透過率及び動物用排泄物処理シートの拡散面積の測定結果から、以下の<判断基準>に基づいて、吸収体への移行性及び拡散性の総合評価を行った。この総合評価の結果は、以下の表1に示す。
<判断基準>
◎ 吸収体への移行性及び拡散性の両方が特に優れている
○ 吸収体への移行性及び拡散性の両方が良好である
△ 吸収体への移行性及び拡散性の少なくとも一方が劣っている
× 吸収体への移行性及び拡散性の少なくとも一方がまったく又はほとんど発揮 されていない
Figure 0006785726
表1に示すように、上述の液体透過率の要件(すなわち、0より大きく且つ表面シートより小さい液体透過率を有するという要件)を満たす実施例1〜8の動物用排泄物処理シートは、上述の液体透過率の要件を満たさない比較例1〜4の動物用排泄物処理シートに比べて、吸収体への移行性及び拡散性の両方が特に優れているか、良好であった。
特に、従来のように、液透過性の優れた親水性の中間シートを用いた比較例1及び4の動物用排泄物処理シートやエンボス加工により凹部が形成された中間シートを用いた比較例2の動物用排泄物処理シートは、それぞれ中間シートの液体透過率が高く、吸収体への移行性に優れるものの、面方向への拡散性は限定的であり、模擬尿を十分に面方向へ拡散させることができなかった。
さらに、比較例3の動物用排泄物処理シートは、面方向への拡散性に優れるものの、中間シートの液体透過率が0であり、模擬尿が中間シートを厚さ方向に透過しないため、模擬尿を吸収体に吸収させることができなかった。
また、実施例1と実施例8の比較から、表面シートとして開孔フィルム(PFフィルム)を用いた場合は、液戻り量を低減できることが分かった。
1 動物用排泄物処理シート
2 表面シート
20 開孔部
21 第1面
22 第2面
23 基部
24 空隙部
3 吸収体
30 吸収コア
31 パルプ
32 高吸収性ポリマー
33 第1のコアラップシート
34 第2のコアラップシート
4 中間シート
5 裏面シート
6 第1接着剤層
7 第2接着剤層

Claims (10)

  1. 排泄物の供給面を形成する液透過性の表面シートと、吸収体と、これらの間に位置する中間シートと、を含み、
    前記中間シートは、0より大きく且つ前記表面シートより小さい液体透過率を有し、疎水性の合成繊維によって形成された繊維シートである、動物用排泄物処理シート。
  2. 前記中間シートは、液体透過速度が前記表面シートよりも遅い、請求項1に記載の動物用排泄物処理シート。
  3. 前記表面シートは、厚さ方向に貫通する複数の開孔部を有する、請求項1又は2に記載の動物用排泄物処理シート。
  4. 前記開孔部は、前記表面シートの前記供給面を形成する第1面における開孔径が前記第1面とは反対側の第2面における開孔径よりも大きく形成されており、
    前記表面シートは、隣接する前記開孔部間において、前記第2面が前記供給面側に向かって窪んだ空隙部を有する、請求項3に記載の動物用排泄物処理シート。
  5. 前記表面シートは親水性を有する、請求項1〜4のいずれか一項に記載の動物用排泄物処理シート。
  6. 前記中間シートは、パルプを含み、40g/m以上の坪量を有する、請求項1〜5のいずれか一項に記載の動物用排泄物処理シート。
  7. 前記中間シートは、厚さ方向に貫通する複数の開孔部を有する、請求項1〜のいずれか一項に記載の動物用排泄物処理シート。
  8. 前記吸収体は、パルプ及び高吸収性ポリマーを含む、請求項1〜のいずれか一項に記載の動物用排泄物処理シート。
  9. 前記表面シートと前記中間シートは、これらの間に配置された接着剤層を介して部分的に接合されている、請求項1〜のいずれか一項に記載の動物用排泄物処理シート。
  10. 前記中間シートと前記吸収体は、これらの間に配置された接着剤層を介して部分的に接合されている、請求項1〜のいずれか一項に記載の動物用排泄物処理シート。
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