JP2005058167A - 吸収具およびペットシーツ - Google Patents
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Abstract
【課題】 吸収される液体の色を確認することができる吸収具およびペットシーツを提供する。
【解決手段】 透光性を有する白色または無色透明の表面シート2、裏側シート3および吸収シート4であって、表面シート2と裏側シート3との間に吸収シート4が設けられ、表面シート2を透過した液体を、吸収シート4でペットシーツ1を形成する。これによって吸収された液体の色をペットシーツ1の外方から目視するときに、ペットシーツ1の内部が隠蔽されることなく、また液体の色にペットシーツ1の構成要素の色が混色されて他の色相の色に見えてしまうことが防ぐことができる。また液体が、固形物を含む場合、表側シート2および吸収シート4の表面部によって固形物を分離して、液体を吸収シート4に吸収させることができる。これによって液体の色と固形物の色とを互いに影響しない状態で、それぞれ確認することができる。
【選択図】 図1
Description
本発明は、液体を吸収することができる吸収具およびペットシーツに関する。
ペットの尿を吸収するために用いられるペットシーツは、不織布から成る表側シートと、ポリエチレンから成る裏側シートとの間に、ティシュおよび綿状パルプから成る吸収シートを挟んで構成される。このペットシーツは、表側シートを透過させて、吸収シートで尿を吸収している。
またペットシーツとして、表面部の一部領域に尿検査のための試薬を設けたペットシーツが知られている(たとえば特許文献1参照)。
従来の吸収具の一実施形態であるペットシーツは、ティシュおよび裏側シートなどの構成要素の一部が、不透光性を有するか、または透光性を有していても有彩色である。このような構成であると、ペットの健康管理などを目的に、吸収した尿の色を確認しようとしても、不透光性を有する構成要素に隠蔽されて確認できない、または確認できたとしても尿の色が構成要素の色と混色されて異なる色相の色に見えてしまう。このように尿の色を確認することができない。
また特許文献1に示されるペットシーツでは、試薬によって尿の検査をすることが可能であるが、ペットが試薬のある位置に尿を排泄しなければ検査ができないので、試薬がある場所以外で尿が排泄されると、尿を検査することができず、また吸収された尿の色を目視確認することができない。
したがって健康状態を確認できるように、吸収された尿の色を目視確認できるペットシーツが望まれている。
本発明の目的は、吸収される液体の色を確認することができる吸収具およびペットシーツを提供することである。
本発明は、透水性を有する表側表面層と、
不透水性を有する裏側表面層と、
表側表面層と裏側表面層との間に設けられ、液体を吸収する吸収層とを含み、
表側表面層、裏側表面層および吸収層は、透光性を有する白色または無色透明であることを特徴とする吸収具である。
不透水性を有する裏側表面層と、
表側表面層と裏側表面層との間に設けられ、液体を吸収する吸収層とを含み、
表側表面層、裏側表面層および吸収層は、透光性を有する白色または無色透明であることを特徴とする吸収具である。
本発明に従えば、表側表面層と裏側表面層との間に吸収層が設けられ、表側表面層を透過した液体を、吸収層で吸収することができる。表側表面層、裏側表面層および吸収層は、透光性を有する白色または無色透明であるので、吸収された液体の色を目視確認するときに、吸収具の内部が隠蔽されることがなく、また液体の色に吸収具の構成要素の色が混色されて他の色相の色に見えてしまうことが防がれる。したがって吸収された液体の色を、吸収具の外部から目視確認することができる。
さらに吸収具に導かれた液体が、固形物を含むような場合、表側表面層および吸収層の表側表面層側の表面部で固形物を捕捉し、固形物を分離して、液体を吸収層に吸収させることができる。これによって表側表面層側から固形物の色を確認することができるとともに、裏側表面層側から液体の色を確認することができる。したがって液体の色と、固形物の色とを、互いに影響しない状態で、それぞれ確認することができる。
また本発明は、前記吸収具を用いて構成されることを特徴とするペットシーツである。
本発明に従えば、ペットシーツに吸収されるペットの排泄物および排泄液の色を目視確認することができる。
本発明に従えば、ペットシーツに吸収されるペットの排泄物および排泄液の色を目視確認することができる。
本発明によれば、吸収された液体の色を目視確認することができる利便性の高い吸収具を得ることができる。しかも液体が固形物を含む場合には、固形物を分離して、液体の色と固定物の色とを個別に確認することができ、極めて利便性の高い吸収具を得ることができる。
また本発明に従えば、ペットの排泄物および排泄液の色を確認して、ペットの健康状態を把握することができる。
図1は、本発明の実施の一形態のペットシーツ1の断面図である。図2は、ペットシーツ1の正面図である。吸収具を含むペットシーツ1は、液体であるペットが排泄する排泄液および排泄物を吸収し、保持することができる。本発明において、液体は、固形物(固体)を含有しない液体はもちろん、固形物を含有する液体を含み、排泄液は、固形物を含まない液体であって、たとえば尿であり、排泄物は、固形物を含む液体であって、たとえば軟便である。
吸収具の一実施形態であるペットシーツ1は、表側シート2と裏側シート3との間に吸収シート4を挟んで積層され、表側シート2および裏側シート3の周縁部が相互に固着された状態で吸収シート4を内部に収納して構成されている。表側シート2と裏側シート3との周縁部は、たとえばホットメルト型接着剤を用いる接着によって固着される。
表側表面層である表側シート2は、たとえば不織布によって実現され、透水性を有しており、液体の透過を許容することができる。また表側シート2の色は、透光性を有する白色、つまり半透明の白色である。透水性は、水性の液体を含む液体が透過する性質を意味する。半透明は、可視光(以下、単に「光」という)を透過させるが、透過する光が透過時に乱反射し、反対側の物体を目視確認したときに形状が不鮮明となる濁った色を意味する。白色は、明度の高い略無彩色(無彩色を含む)を意味し、たとえば日本工業規格に規定される標準色票(JIS Z8721準拠)における彩度記号が0であり、明度記号が10の純白はもちろん、その付近の色である彩度記号が0以上1以下で明度記号が8以上10以下で表される色を含む。表側シート2の色としては、最も好ましい色は、前記標準色票における彩度記号が0で明度記号が10の純白であり、できるだけこの純白に近い色が採用される。
裏側表面層である裏側シート3は、たとえばポリエチレンなどの熱可塑性合成樹脂によって実現され、不透水性を有しており、液体の透過を防止することができる。また裏側シート3の色は、無色透明である。不透水性は、水性の液体を含む液体が透過することができない性質を意味する。透明は、乱反射せずに光を透過させ、その厚みが一様である場合には反対側の物体を目視確認したときに形状が鮮明である透き通った色を意味する。さらに無色は、可視光領域の全ての波長成分における透過率が略一様(一様を含む)である色を意味する。ここで透過率が略一様な色とは、透過した光の波長分布が、前述の本発明における白色の物体での反射光の波長分布と同様の波長分布となる色を含む。
吸収層である吸収シート4は、表側シート2を透過する液体を吸収し、保持することができる。吸収シート4は、吸収シート本体5が、両側から吸収シート外套層6a,6bによって挟まれるように積層されて構成されている。吸収シート4は、その全体の色が、透光性を有する白色である。以下、各吸収シート外套層6a,6bを総称するときには、添え字「a」,「b」を省略する。
吸収シート本体5は、たとえば吸水ポリマから成る第1および第2凝固層7,8間に、たとえば綿状パルプから成る拡散保持層9が挟まれるように積層されて構成される。第1および第2凝固層7,8は、液体を吸収し、その吸収した液体をゲル状に凝固させて保持することができる。吸水ポリマは、たとえばアクリル酸ナトリウム塩またはアクリル酸カリウム塩である。拡散保持層9は、液体を吸収し、その吸収した液体を、毛細管現象によって液体を広範囲に拡散させて、繊維間の空間に保持することができる。綿状パルプは、たとえばフラッフパルプとも呼ばれる。
各吸収シート外套層6は、吸収シート本体5を、表側シート2側から覆う表側吸収シート外套層6aと、吸収シート本体5を、裏側シート3側から覆う裏側吸収シート外套層6bとを有する。各吸収シート外套層6は、液体が透過することができる多孔質の透水性シートから成る。この透水性シートは、たとえばティシュなどと呼ばれる耐水性を有する薄模造紙で実現される。各吸収シート外套層6は、吸収シート本体5を構成する吸水ポリマおよび綿状パルプなどの構成材が偏ることなく略均一に分散された状態を維持するとともに、吸収シート4の表面部を均一にするために用いられる。
さらに詳細に述べると、吸収シート4は、吸収シート本体5と各吸収シート外套層6が熱エンボス加工によって圧着されている。さらに具体的には、第1および第2凝固層7,8、拡散保持層9および各吸収シート外套層6が、相互に熱エンボス加工によって圧着され、一体化されて多層構造のシート状に形成されている。またエンボス加工によって、吸収シート4の表面部は、凹凸形状に形成されている。
ペットシーツ1は、たとえば、厚み方向に垂直な平面に投影した形状が矩形状であり、長手方向寸法T1は、45cm以上60cm以下に選ばれ、長手方向に垂直な幅寸法T2は、32cm以上44cm以下に選ばれる。また表側シート2の厚みが0.2mm、表側吸収シート外套層6aの厚みが0.2mm、第1凝固層7の厚みが0.1mm、拡散保持層9の厚みが0.5mm、第2凝固層8の厚みが0.1mm、裏側吸収シート外套層6bの厚みが0.2mmおよび裏側シート3の厚みが0.3mmにそれぞれ選ばれている。これらの各層が積層されて、吸収シート4が構成される。
図3は、ペットシーツ1の一部を拡大して示す断面図である。図3には、ペットシーツ1における液体の吸収メカニズムを理解しやすくするために、各層を離間させた状態で示す。ここでは、ペットが固形物を含まない排泄液を排泄した場合を例に挙げて説明する。ペットシーツ1は、ペットが排泄行為をするときに、表側シート2がペットに臨むように配置され、ペットが排泄する排泄液が表側シート2に付着するように用いられる。
ペットが排泄する固形物を含まない排泄液が、表側シート2に付着すると、その排泄液は、表側シート2を透過して、吸収シート4に導かれる。吸収シート4に導かれる排泄液は、まず表側吸収シート外套層6aに導かれる。
表側吸収シート外套層6aは、導かれる排泄液を吸収する。吸収される排泄液は、一部がこの表側吸収シート外套層6aに保持され、残余が表側吸収シート外套層6aを透過して第1凝固層7に導かれる。表側吸収シート外套層6aは、吸収した排泄液を、その表側吸収シート外套層6a内で、ペットシーツ1の厚み方向と交差する方向へ拡散させる。これによって排泄液は、表側吸収シート外套層6aに拡散されて保持され、また拡散されながら表側吸収シート外套層6aを透過し、広範囲で第1凝固層7に導かれる。
第1凝固層7は、導かれる排泄物を吸収する。吸収される排泄物は、その一部がこの第1凝固層7でゲル状に凝固されて保持され、凝固されなかった残余が第1凝固層7を透過して拡散保持層9に導かれる。
拡散保持層9は、導かれる排泄液を吸収する。吸収される排泄液は、一部がこの拡散保持層9に保持され、残余が拡散保持層9を透過して第2凝固層8に導かれる。拡散保持層9は、吸収した排泄液を、その拡散保持層9内で、ペットシーツ1の厚み方向と交差する方向へ拡散させる。これによって排泄液は、拡散保持層9に拡散されて保持され、また拡散されながら拡散保持層9を透過し、さらに広範囲で第2凝固層8に導かれる。
第2凝固層8は、導かれる排泄物を吸収する。吸収される排泄物は、その一部がこの第2凝固層8でゲル状に凝固されて保持され、凝固されなかった残余が第2凝固層8を透過して裏側吸収シート外套層6bに導かれる。
裏側吸収シート外套層6bは、導かれる排泄液を吸収する。吸収される排泄液は、一部がこの裏側吸収シート外套層6bに保持され、残余が裏側吸収シート外套層6bを透過して裏側表面シート3に導かれる。裏側吸収シート外套層6bは、吸収した排泄液を、その裏側吸収シート外套層6b内で、ペットシーツ1の厚み方向と交差する方向へ拡散させる。これによって排泄液は、裏側吸収シート外套層6bに拡散されて保持され、また拡散されながら裏側吸収シート外套層6bを透過し、広範囲で裏側表面シート3に導かれる。
裏側表面シート3は、不透水性のシートであるので、導かれる排泄液は、透過が阻止され、ペットシーツ1から裏側へ漏れ出てしまうことが防がれる。また裏側表面シート3は、排泄液を吸収することができないので、排泄液は、裏側表面シート3に案内され、再び裏側吸収シート外套層6bに吸収される。
裏側吸収シート外套層6bに吸収される排泄液は、この裏側吸収シート外套層6bから第2凝固層8側に戻るようにも排出され、再び第2凝固層8に吸収され、前述のようにして凝固され、保持される。また拡散保持層9でも、吸収される排泄液が、拡散保持層9から第1凝固層7側に戻るようにも排出され、再び第1凝固層7に吸収され、前述のようにして凝固され、保持される。
ペットシーツ1は、このような吸収メカニズムで、排泄液を吸収し、保持することができる。
このペットシーツ1は、表側シート2および吸収シート4が透光性を有し、裏側シート3が透明である。したがってペットシーツ1の外方から、表側シート2を透過して吸収シート4に吸収される排泄液の色を、目視確認することができる。具体的には、吸収シート4の表側シート2側の表面部である表側表面シート外套層6aおよび第1凝固層7に保持される排泄液の色を、表側シート2を透して確認することができ、かつ吸収シート4の裏側シート3側の表面部である裏側表面シート外套層6bおよび第2凝固層8に保持される排泄液の色を、裏側シート3を透して確認することができる。このように吸収、保持される排泄液の色を、ペットシーツ1の厚み方向両側から確認することができる。
ペットシーツ1は、ペットシーツ1の厚さ方向の中央面10に対して両側の構成がほぼ対称となるように、つまり表側シート2と裏側シート3とが相互に異なるだけで、吸収シート4は、対称に形成される。表面シート2に水を付着させると、表側シート2および吸収シート4の各層にそれぞれに吸収される液体の割合がペットシーツ1の中央面10に関して対称となる様に分布する。これによってペットシーツ1の外部から表側シート2側および裏側シート4側のどちらを目視しても、吸収された水の色を確認することができる。
特に裏側シート3は、透明であり、吸収シート4で吸収される排泄液の色を容易に確認することができる。さらに表側シート2および吸収シート4が白色であり、裏側シート3が無色透明であるので、排泄液の色が、表側シート2、吸収シート4および裏側シート3の色に混色されて、排泄液本来の色とは異なる色相の色に見えてしまうことが防がれる。したがって排泄液の色を、ペットシーツ1の色に惑わされることなく、正確に目視確認することができる。
さらに吸収シート4は、第1および第2凝固層7,8を有し、排泄液を凝固して保持するので、排泄液が有する色素成分を局所的に凝集させることができる。したがってペットシーツ1の外方から排泄液の色を確認しやすくなる。しかもこの第1および第2凝固層7,8は、吸収シート本体5の表面部を構成するので、外方からの排泄液の色の確認がさらに容易になる。
このように排泄液の色を確認することができるので、この色を容易に確認することによって、ペットの健康状態を容易に把握することができる。しかもその色を正確に確認することができるので、ペットの健康状態を正確に把握することができる。
また排泄液が、血液に含まれる血漿などの粘度の高い液体成分と、尿などの粘度の低い液体成分とを含む液体、たとえば血漿を含む血尿である場合、粘度の高い液体成分は、ペットシーツ1の表側シート2寄りの層、具体的には、表側吸収シート外套層6aおよび第1凝固層7で吸収して保持され、粘度の低い液体成分は、ペットシーツ1の裏側シート3寄りの層、具体的には、裏側吸収シート外套層6bおよび第2凝固層8で吸収して保持される。このように血漿などの粘度の高い液体と、尿などの粘度の低い液体とを分離して、保持することができる。したがって表側シート2側から目視することによって、粘度の高い液体の色を確認し、裏側シート3側から目視することによって、粘度の低い液体の色を正確かつ詳細に確認することができる。このように2つの成分について、個別に色を確認することができ、ペットの健康状態をより正確かつ詳細に把握することができる。
さらにまた、ペットが固形物を含む排泄物、たとえば軟便を排泄した場合、固形物を除く液体成分は、前述と同様のメカニズムでペットシーツ1に吸収される。このとき、固形物は、表面シート2、表側吸収シート外套層6aおよび第1凝固層7の表側シート2側の表面部に捕捉される。このようにして固形物は、液体成分から分離されて捕捉される。
このように軟便を吸収して保持した場合、表側シート2側から目視することによって、固形物の色を確認し、裏側シート3側から目視することによって、液体成分の色を確認することができる。このように固形物と液体成分とを分離して個別に色を確認することができる。このように軟便である排泄物の場合であっても、より正確に色を正確かつ詳細に確認し、ペットの健康状態をより正確かつ詳細に把握することができる。
図4は、ペットシーツ1が、血球を含む血尿を吸収した状態を拡大して示す断面図である。また固形物を含む排泄物が、固形物である赤血球などの血球を含む尿、つまり血尿である場合も、軟便と同様に、固形物である血球は、表面シート2、表側吸収シート外套層6aおよび第1凝固層7の表側シート2側の表面部に捕捉される。
さらに詳細には、血球などの固形物は、前述のように、中央面10よりも表側シート2側で捕捉され、第1凝固層7近傍での捕捉量が最も多く、厚み方向両側に向かうにつれて捕捉量が少なくなるような血液分布で捕捉され、保持される。このようにして血球は、尿から分離されて捕捉される。
したがって血尿を吸収して保持した場合、表側シート2側から目視することによって、血球の色を確認し、裏側シート3側から目視することによって、尿の色を確認することができる。このように血球と尿とを分離して個別に色を確認することができる。このように血尿である排泄物の場合であっても、より正確に色を正確かつ詳細に確認し、ペットの健康状態をより正確かつ詳細に把握することができる。
以上のように、いくつかの排泄液および排泄物の例を挙げて説明したように、ペットシーツ1で排泄液および排泄物を吸収して保持することによって、その色を容易に、しかも正確かつ詳細に確認することができる。たとえば前述のように血尿を吸収保持した場合、表側シート2側から目視すると、赤血球および血漿などの排泄された血液の色を確認することができ、血尿に赤血球および血漿が含まれていたことが確認できる。これによってペットが尿路結石などの尿路疾患を発症している恐れがあることを把握することができる。
また裏側シート3側を目視すると、尿の色を確認することができる。たとえば尿に血色素が含まれている場合、尿に血色素が溶け込むので、裏側シート3側から目視すると、尿を吸収する第2吸水ポリマー8および吸収シート外套層6bが赤褐色に見える。これによって尿に血色素が溶け込んでいることが確認でき、腎臓結石および腎盂腎炎などの腎臓疾患を発症している怖れがあることを把握することができる。
またペットが固形物である糖タンパクを含む尿を排泄した場合、糖タンパクは、表側シート2、表側吸収シート外套層6aおよび第1凝固層7などの表側シート2側の層で捕捉されるので、表側シート2側から目視すると、白い固形物が見える。この場合、糖タンパクが尿に含まれている可能性があり、糖尿病を発症している怖れがあることを把握することができる。
このようにペットシーツ1に吸収、保持される排泄液および排泄物の色を、ペットシーツ1の表側シート2側および裏側シート側3側の両側か目視確認することができる。これによってペットの健康状態を、容易に、しかも正確かつ詳細に把握することができる。
本実施の形態では、ペットシーツ1は表側シート2と裏側シート3と吸収シート4を含んで構成されているが、この他に検査薬をペットシーツ1の内部に含んでもよい。たとえば、尿のペーハー(ph)測定をする場合、ph試験紙を拡散保持層の内部に配置すると、固形物が取り除かれた尿がph試験紙に付着し、固形物を含まない尿のphの測定が可能となる。したがってこの試験紙を裏側シート3側から目視することによって、尿の正確なph値を得ることができる。このようにして排泄物を固形物と液体とに分離し、固形物と液体とを個別の検査薬で検査および測定をすることが可能となり、ペットの健康状態を把握することができる。
また本実施の形態では、ペットに使用する場合について述べたが、人間が排泄する排泄物を付着させて、排泄物の固形物および液体の色を外部から確認できるようにして、健康状態を確認することができるようにしてもよい。
1 ペットシーツ
2 表側シート
3 裏側シート
4 吸収シート
2 表側シート
3 裏側シート
4 吸収シート
Claims (2)
- 透水性を有する表側表面層と、
不透水性を有する裏側表面層と、
表側表面層と裏側表面層との間に設けられ、液体を吸収する吸収層とを含み、
表側表面層、裏側表面層および吸収層は、透光性を有する白色または無色透明であることを特徴とする吸収具。 - 請求項1記載の吸収具を用いて構成されることを特徴とするペットシーツ。
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