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JP6780929B2 - 油中水型乳化化粧料 - Google Patents

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JP6780929B2 JP2015231886A JP2015231886A JP6780929B2 JP 6780929 B2 JP6780929 B2 JP 6780929B2 JP 2015231886 A JP2015231886 A JP 2015231886A JP 2015231886 A JP2015231886 A JP 2015231886A JP 6780929 B2 JP6780929 B2 JP 6780929B2
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Description

本発明は、油中水型乳化化粧料に関する。
従来、化粧の仕上がりを明るくするため、化粧料にパール光沢を有する雲母チタン等を配合することが検討されている。例えば、特許文献1には、特定の着色雲母チタンと球状粉体を含有する化粧料が、見る角度による塗布色の彩度変化が少なく、明るく、凹凸が目立たない自然な仕上がりが得られることが記載されている。
特開2004−83422号公報
一方、油中水型乳化化粧料において、カバー力を上げようとすると、粉っぽさや白浮きが目立ってしまう。本発明は、カバー力を維持しつつ、自然な艶感がある仕上がりが得られる油中水型乳化化粧料を得ることを課題とする。
本発明者らは、紫色干渉色と白色干渉色の板状粉体を特定の割合で用い、さらに、特定粒径の雲母を組み合わせることにより、肌全体を自然に仕上げることができ、白浮きや粉っぽさがなく、色むらカバー力を維持しつつ、自然な艶感があり、きれいで明るい仕上りを実現する油中水型乳化化粧料が得られることを見出した。
本発明は、次の成分(A)、(B)及び(C):
(A)平均粒子径が1〜50μmの板状粉体であって、該粉体を黒色の人工皮革に8mg/100cm2となるように均一に塗布し、その正反射(入射光角45°、受光角−45°)において測色したとき、CIE1976 L*a*b*表色系で規定する彩度Cが20以上、色相角が300〜360°である板状粉体 0.1〜10質量%、
(B)平均粒子径が1〜50μmの板状粉体であって、該粉体を黒色の人工皮革に8mg/100cm2となるように均一に塗布し、その正反射(入射光角45°、受光角−45°)において測色したとき、CIE1976 L*a*b*表色系で規定する彩度Cが20未満、L*値が90〜150である板状粉体 0.02〜10質量%、
(C)成分(A)及び(B)以外であって、平均粒子径が25〜100μmの雲母 0.2〜30質量%
を含有し、成分(B)に対する成分(A)の質量割合(A)/(B)が、1.0〜10である油中水型乳化化粧料に関する。
本発明の油中水型乳化化粧料は、自然な仕上りで、白浮きや粉っぽさがなく、色むらカバー力に優れ、自然な艶感があり、きれいで明るい仕上りを得ることができる。
成分(A)の板状粉体は、平均粒子径が1〜50μmであり、好ましくは、2〜30μmのものである。また、アスペクト比は、10〜150のものが好ましく、20〜100のものがより好ましい。
ここで、板状とは、形状が狭義の板状の他、薄片状、鱗状等の形状の粉体も含まれる。
また、平均粒子径は、電子顕微鏡観察、レーザー回折/散乱法による粒度分布測定機によって、測定される。具体的には、レーザー回折/散乱法の場合、エタノールを分散媒として、レーザー回折散乱式粒度分布測定器(例えば、堀場製作所製、LA−920)で測定する。厚さは、原子間力顕微鏡により基準面との差を測定し、相加平均したものを平均厚さとする。
さらに、アスペクト比は、平均粒子径と平均厚さとの比により計算されるものであり、アスペクト比=(平均粒子径/平均厚さ)で定義される。
成分(A)の板状粉体は、該粉体を黒色の人工皮革に8mg/100cm2となるように均一に塗布し、その正反射(入射光角45°、受光角−45°)において測色したとき、CIE1976 L*a*b*表色系で規定する彩度Cが20以上であり、白浮きや粉っぽさを抑制し、自然な艶感に優れる点から、30以上が好ましく、40以上がより好ましい。
ここで、彩度Cは、以下の方法により求められる。
黒色の人工皮革(オカモト化成品、セラヌバック#010)に、市販の化粧料用スポンジ(ファンデーション用)を用いて、各粉体を8mg/100cm2となるよう均一に塗布する。得られた試料を、測色計(Gonio Spectrophotometer GSP−2、村上色彩技術研究所製)を用いて、入射角45°受光角−45°の条件で測色する。なお表色系は、CIE1976L*a*b*表色系を用い、彩度Cを測色する。
また、成分(A)の板状粉体は、該粉体を黒色の人工皮革に8mg/100cm2となるように均一に塗布し、その正反射(入射光角45°、受光角−45°)において測色したとき、CIE1976 L*a*b*表色系で規定する色相角が、300〜360°であり、白浮きや粉っぽさを抑制し、自然な艶感に優れる点から、305〜350°が好ましく、305〜340°がより好ましい。
ここで、色相角は、CIE1976 L*a*b*表色系において、a*の赤方向の軸を0°として、ここから反時計周り方向に色相を移動した角度で、色の位置が示されるものである。例えば、90°であれば黄方向、180°であれば緑方向、270°であれば青方向ということになる。
成分(A)の板状粉体としては、薄片状基材の上に屈折率の異なる光学透過性材料を被覆したパール光沢を有するものが好ましい。薄片状基材としては、雲母、合成雲母、シリカフレーク、アルミニウムフレーク、酸化アルミニウムフレーク、酸化鉄フレーク、ガラスフレーク等が挙げられ、透明性が高いことから、雲母、合成雲母、ガラスフレークが好ましく、雲母、ガラスフレークがより好ましく、雲母がさらに好ましい。また、薄片状基材を被覆する光学透過性材料としては、酸化チタン、酸化ジルコニウム、酸化亜鉛、酸化スズ、酸化鉄、酸化クロム、シリカ、クロム、窒化チタン、チタン、フッ化マグネシウムアルミナ、ベーマイト、酸化ホウ素、これらの混合物などが挙げられ、発色の点から、酸化チタン、酸化スズ、酸化鉄、これらの混合物が好ましい。なかでも、酸化チタン、酸化鉄が好ましく、酸化チタンがより好ましい。
より具体的には、酸化チタン及び/又は酸化鉄で被覆された雲母、合成雲母又はガラスフレークが好ましく、紫色干渉色を有するものが好ましい。酸化チタン被覆雲母として、例えば、フラメンコシルクバイオレット(BASF社製)、プレステージバイオレット(SUDARSHAN社製)、フラメンコサテンバイオレット(BASF社製)等の市販品を好適に用いることができる。
成分(A)の板状粉体は、そのまま使用することができるが、必要に応じて、例えば、シリコン処理、ジメチコン処理、脂肪酸処理、ラウロイルリジン処理、レシチン処理、N−アシルアミノ酸処理、金属石鹸処理、フッ素化合物処理、アルキルシラン処理等の疎水化処理したものを用いることもできる。
油中水型乳化化粧料中での分散性優れ、肌に塗布した際の色むらを抑制する点から、ジメチコン処理、フッ素化合物処理したものが好ましく、通常の方法により処理したものを用いることができる。
なお、板状粉体を疎水化処理した場合、成分(A)の含有量や平均粒子径、彩度C、色相角は、疎水化処理した剤を含めての質量や平均粒子径、彩度C、色相角を意味する。
成分(A)は、1種又は2種以上を用いることができ、白浮きや粉っぽさを抑制し、自然な艶感に優れる点から、含有量は、全組成中に0.1質量%以上であり、0.3質量%以上が好ましく、0.5質量%以上がより好ましく、10質量%以下であり、5質量%以下が好ましく、1質量%以下がより好ましい。また、成分(A)の含有量は、全組成中に0.1〜10質量%であり、0.3〜5質量%が好ましく、0.5〜1質量%がより好ましい。
成分(B)の板状粉体は、平均粒子径が1〜50μmであり、好ましくは、2〜30μmのものである。また、アスペクト比は、10〜150のものが好ましく、20〜100のものがより好ましい。
ここで、板状とは、形状が狭義の板状の他、薄片状、鱗状等の形状の粉体も含まれる。
また、平均粒子径、アスペクト比は、成分(A)と同様に求められる。
成分(B)の板状粉体は、該粉体を黒色の人工皮革に8mg/100cm2となるように均一に塗布し、その正反射(入射光角45°、受光角−45°)において測色したとき、E1976 L*a*b*表色系で規定する彩度Cが20未満であり、きれいで明るい仕上りが得られる点から、17以下が好ましく、13以下がより好ましい。
ここで、彩度Cは、成分(A)と同様の方法により求められる。
また、成分(B)の板状粉体は、該粉体を黒色の人工皮革に8mg/100cm2となるように均一に塗布し、その正反射(入射光角45°、受光角−45°)において測色したとき、CIE1976 L*a*b*表色系で規定するL*値が、90〜150であり、きれいで明るい仕上りが得られる点から、95〜145が好ましく、100〜140がより好ましい。
成分(B)の板状粉体としては、酸化チタン及び/又は酸化鉄で被覆された雲母、合成雲母又はタルクが好ましく、白色干渉色を有するものが好ましい。酸化チタン被覆雲母として、例えば、TIMCA SOFT LUSTER WHITE 6500(BASF社製)、プレステージシルバー(BASF社製)等の市販品を好適に用いることができる。
成分(B)の板状粉体は、成分(A)と同様、そのまま使用することができるが、必要に応じて、疎水化処理したものを用いることもできる。
油中水型乳化化粧料中での分散性優れ、肌に塗布した際の色むらを抑制する点から、ジメチコン処理、フッ素化合物処理したものが好ましく、通常の方法により処理したものを用いることができる。
なお、板状粉体を疎水化処理した場合、成分(B)の含有量や平均粒子径、彩度C、L*値は、疎水化処理した剤を含めての質量や平均粒子径、彩度C、L*値を意味する。
成分(B)は、1種又は2種以上を用いることができ、きれいで明るい仕上りが得られる点から、含有量は、全組成中に0.02質量%以上であり、0.05質量%以上が好ましく、0.1質量%以上がより好ましく、10質量%以下であり、5質量%以下が好ましく、0.5質量%以下がより好ましい。また、成分(B)の含有量は、全組成中に0.02〜10質量%であり、0.05〜5質量%が好ましく、0.1〜0.5質量%がより好ましい。
本発明において、成分(B)に対する成分(A)の質量割合(A)/(B)は、自然な仕上りで、白浮きや粉っぽさを抑制し、色むらカバー力に優れ、自然な艶感があり、きれいで明るい仕上りが得られる点から、1.0以上であり、1.1以上が好ましく、1.2以上がより好ましく、10以下であり、8以下が好ましく、6以下がより好ましい。また、成分(B)に対する成分(A)の質量割合(A)/(B)は、1.0〜10であり、1.1〜8が好ましく、1.2〜6がより好ましい。
成分(C)の雲母は、前記成分(A)及び(B)以外のものである。平均粒子径が25〜100μmであり、好ましくは、30〜60μmのものである。また、アスペクト比は、10〜120のものが好ましく、40〜90のものがより好ましい。
ここで、板状とは、形状が狭義の板状の他、薄片状、鱗状等の形状の粉体も含まれる。
また、平均粒子径、アスペクト比は、成分(A)と同様に求められる。
成分(C)の雲母としては、天然雲母、合成金雲母を用いることができる。
天然雲母としては、白雲母が挙げられ、例えば、SA−350(山口雲母工業所社製;平均粒子径42μm)、FA−450(山口雲母工業所社製;平均粒子径28μm)、SA−310(山口雲母工業所社製;平均粒子径26μm)等の市販品を用いることができる。
合成金雲母としては、例えば、無水ケイ酸、酸化アルミニウム、酸化マグネシウム、ケイフッ化カリウムを混合・溶融後、結晶を晶出させ、粉砕、熱処理して得られるものが挙げられる。
このような合成金雲母は、前記製法により製造して用いることができ、また、市販品を用いることもできる。市販品としては、例えば、PDM−40L(トピー工業社製、平均粒子径40μm、アスペクト比80)等を用いることができる。
成分(C)としては、自然な仕上がりや白浮き、粉っぽさの抑制の点から、合成金雲母が好ましい。
また、きれいで明るい仕上りが得られる点から、成分(C)の平均粒子径は、成分(A)、成分(B)の平均粒子径より大きいのが好ましい。
成分(C)の雲母は、成分(A)、(B)と同様、そのまま使用することができるが、必要に応じて、疎水化処理したものを用いることもできる。
油中水型乳化化粧料中での分散性優れ、肌に塗布した際の色むらを抑制する点から、ジメチコン処理したものが好ましく、通常の方法により処理したものを用いることができる。
なお、雲母を疎水化処理した場合、成分(C)の含有量や平均粒子径は、疎水化処理した剤を含めての質量や平均粒子径を意味する。
成分(C)は、1種又は2種以上を用いることができ、自然な仕上がりや白浮き、粉っぽさの抑制の点から、含有量は、全組成中に0.2質量%以上であり、0.4質量%以上が好ましく、0.6質量%以上がより好ましく、30質量%以下であり、10質量%以下が好ましく、2.5質量%以下がより好ましい。また、成分(C)の含有量は、全組成中に0.2〜30質量%であり、0.4〜10質量%が好ましく、0.6〜2.5質量%がより好ましい。
本発明において、成分(A)及び(B)の総和に対する成分(C)の質量割合(C)/((A)+(B))は、自然な仕上りで、白浮きや粉っぽさを抑制し、色むらカバー力に優れ、自然な艶感があり、きれいで明るい仕上りが得られる点から、0.4以上が好ましく、0.7以上がより好ましく、1.0以上がさらに好ましく、30以下が好ましく、20以下がより好ましく、2.5以下がさらに好ましい。また、成分(A)及び(B)の総和に対する成分(C)の質量割合(C)/((A)+(B))は、0.4〜30が好ましく、0.7〜20がより好ましく、1.0〜2.5がさらに好ましい。
本発明の油中水型乳化化粧料は、さらに、(D)(ジメチコン/ビニルジメチコン)クロスポリマーを含有することができ、化粧料の肌への密着性および肌へのなじみを向上させ、色むらカバー力に優れ、明るい仕上りを得ることができる。
成分(D)としては、例えば、KSG−15、KSG−16、KSG−1610(信越化学工業社製);9546 Silicone Elastomer Blend(東レ・ダウコーニング社製);SFE−839(GE Silicones社製);SUNGEL C7、SUNGEL CD20、SUNGEL D20、SUNGEL CP20、DC 1−9852(SUNJIN社製);CHEMSIL K−61、CHEMSIL K−51(Thornley Company社製);Lotioncrafter EL51、Lotioncrafter EL61(Lotioncrafter社製)等の市販品を用いることができる。
成分(D)は、1種又は2種以上を用いることができ、白浮きを抑制し、色むらカバー力に優れ、明るい仕上りが得られる点から、含有量は、全組成中に、0.01質量%以上が好ましく、0.03質量%以上がより好ましく、0.06質量%以上が更に好ましく、10質量%以下が好ましく、3質量%以下がより好ましく、0.4質量%以下がさらに好ましい。また、成分(D)の含有量は、全組成中に、0.01〜10質量%が好ましく、0.03〜3質量%がより好ましく、0.06〜0.4質量%がさらに好ましい。
本発明において、成分(D)に対する成分(A)の質量割合(A)/(D)は、白浮きを抑制し、色むらカバー力に優れ、明るい仕上りが得られる点から、0.2以上が好ましく、0.5以上がより好ましく、1以上がさらに好ましく、40以下が好ましく、20以下がより好ましく、10以下がさらに好ましい。また、成分(D)に対する成分(A)の質量割合(A)/(D)は、0.2〜40が好ましく、0.5〜20がより好ましく、1〜10がさらに好ましい。
さらに、本発明の油中水型乳化化粧料は、水を含有することができる。水の含有量は、使用感や保存安定性に優れる点から、全組成中に10質量%以上が好ましく、15質量%以上がより好ましく、20質量%以上がさらに好ましく、60質量%以下が好ましく、45質量%以下がより好ましく、35質量%以下がさらに好ましい。また、水の含有量は、全組成中に10〜60質量%が好ましく、15〜45質量%がより好ましく、20〜35質量%がさらに好ましい。
本発明の油中水型乳化化粧料は、前記成分(A)、(B)及び(C)以外の粉体を含有することができる。前記以外の粉体としては、化粧料に通常用いられる粉体であれば、球状、板状、針状等の形状、煙霧状、微粒子、顔料級等の粒子径、多孔質、無孔質等の粒子構造等により特に限定されず用いることができる。
具体的には、ベンガラ、水酸化鉄、チタン酸鉄、黄酸化鉄、黒酸化鉄、カーボンブラック、紺青、群青、マンガンバイオレット、コバルトバイオレット、酸化クロム、水酸化クロム、酸化コバルト、チタン酸コバルト等の有色顔料類;酸化チタン、酸化亜鉛、酸化ジルコニウム、酸化マグネシウム、酸化セリウム、酸化アルミニウム、硫酸バリウム、硫酸カルシウム、硫酸マグネシウム、炭酸マグネシウム、炭酸カルシウム、タルク、マイカ、カオリン、セリサイト、ケイ酸、無水ケイ酸、ケイ酸アルミニウム、ケイ酸マグネシウム、ケイ酸アルミニウムマグネシウム、ケイ酸カルシウム、ケイ酸バリウム、ケイ酸ストロンチウム、タングステン酸金属塩、ヒドロキシアパタイト、バーミキュライト、ベントナイト、モンモリロナイト、ヘクトライト、スメクタイト、ゼオライト、セラミックスパウダー、第二リン酸カルシウム、アルミナ、シリカ、水酸化アルミニウム、窒化ホウ素、合成セリサイト等の白色又は体質顔料類;魚鱗箔、酸化チタン被覆雲母(雲母チタン)、オキシ塩化ビスマス、酸化チタン被覆オキシ塩化ビスマス、酸化チタン被覆タルク、酸化チタン被覆着色雲母、酸化チタン酸化鉄被覆雲母、微粒子酸化チタン被覆雲母チタン、微粒子酸化亜鉛被覆雲母チタン、有機顔料処理雲母チタン、低次酸化チタン被覆雲母、酸化チタン被覆合成雲母、酸化チタン被覆板状シリカ、中空板状酸化チタン、酸化鉄被覆雲母、板状酸化鉄(MIO)、アルミニウムフレーク、ステンレスフレーク、酸化チタン被覆板状アルミナ、真珠殻、金箔、金蒸着樹脂フィルム、金属蒸着樹脂フィルム等のパール顔料(光輝性粉体)類;オルガノポリシロキサンエラストマー、ポリメチルシルセスキオキサン、ナイロンパウダー、シルクパウダー、ウレタンパウダー、セルロースパウダー等の有機粉体類;赤色104号、赤色102号、赤色226号、赤色201号、赤色202号、黄色4号、黒色401号等の有機タール系顔料、有機色素及びそのレーキ化物類が挙げられ、これらを1種又は2種以上用いることができる。
これらの粉体は、いずれも、そのまま使用することができ、これらの1種又は2種以上が疎水化処理されたものを用いることもできる。疎水化処理としては、通常の化粧料用粉体に施されている処理であれば制限されず、フッ素化合物、シリコーン系化合物、金属石鹸、アミノ酸系化合物、レシチン、アルキルシラン、油剤、有機チタネート等の表面処理剤を用い、乾式処理、湿式処理等を行えばよい。
表面処理剤の具体例としては、パーフルオロポリエーテル、パーフルオロアルキルリン酸エステル、パーフルオロアルキルアルコキシシラン、フッ素変性シリコーン等のフッ素系化合物;ジメチルポリシロキサン、メチルハイドロジェンポリシロキサン、環状シリコーン、片末端又は両末端トリアルコキシ基変性オルガノポリシロキサン、架橋型シリコーン、シリコーン樹脂、フッ素変性シリコーン樹脂、アクリル変性シリコーン等のシリコーン系化合物;ステアリン酸アルミニウム、ミリスチン酸アルミニウム、ステアリン酸亜鉛、ステアリン酸マグネシウム等の金属石鹸;プロリン、ヒドロキシプロリン、アラニン、グリシン、サルコシン、グルタミン酸、アスパラギン酸、リジン及びそれらの誘導体等のアミノ酸系化合物;レシチン、水添レシチン;メチルトリメトキシシラン、エチルトリメトキシシラン、ヘキシルトリメトキシシラン、オクチルトリメトキシシラン、オクチルトリエトキシシラン等のアルキルシラン;ポリイソブチレン、ワックス、油脂等の油剤;トリイソステアリン酸イソプロピルチタン等の有機チタネートなどが挙げられる。
本発明の油中水型乳化化粧料は、前記成分のほか、通常の化粧料に用いられる成分、例えば、油性成分、界面活性剤、水溶性及び油溶性ポリマー、エタノール、多価アルコール、防腐剤、酸化防止剤、色素、増粘剤、pH調整剤、香料、紫外線吸収剤、保湿剤、血行促進剤、冷感剤、制汗剤、殺菌剤、皮膚賦活剤、保湿剤などを含有することができる。
本発明の油中水型乳化化粧料は、通常の方法により製造することができ、液状、乳液状、ペースト状、クリーム状、ジェル状等の剤型にすることができ、乳液状、クリーム状が好ましい。
また、本発明の油中水型乳化化粧料は、化粧下地、ファンデーション、コンシーラー;ほお紅、アイシャドウ、マスカラ、アイライナー、アイブロウ、オーバーコート剤、口紅等のメイクアップ化粧料;日やけ止め乳液、日焼け止めクリーム等の紫外線防御化粧料などとして適用することができる。なかでも、化粧下地、リキッドファンデーション、コンシーラー、日やけ止め乳液、日焼け止めクリームがより好ましく、化粧下地、リキッドファンデーションがさらに好ましい。
本発明の油中水型乳化化粧料は、単品のみの使用においても、リキッドファンデーションやパウダーファンデーション・白粉等の粉体化粧料の重ね付けにおいても、使用することができる。
製造例1(フッ素変性シリコーンの製造)
Figure 0006780929
613−CH2CH2−O−CH2CH=CH2 の合成:
温度計、冷却管を備えた2Lの四つ口フラスコに、FA−6(ユニマッテク社製)800g(2.2mol)と粒状NaOH(和光純薬社製)175.78g(4.4mol)を加えた。窒素雰囲気下で、テフロン(登録商標)製12cm三日月攪拌翼にて200rpmにて攪拌しながら、加熱し、フラスコ内温度を60℃とした。そこへ臭化アリル(和光純薬社製)398.73g(3.3mol)を2時間かけて滴下した。滴下終了後70℃で1時間、80℃で1時間撹拌した。その後130℃に昇温し、過剰の臭化アリルを除去した。60℃まで冷却後、イオン交換水800gを入れ、30分間攪拌、その後静置して分層させた。上層の水層を抜き出し、さらにイオン交換水800gを入れ、再度攪拌、静置、水層除去を行った。60℃/5KPaにて脱水し、100℃/2KPaにて蒸留し、留分として、C613−CH2CH2−O−CH2CH=CH2 774.9gを得た(収率88%)。
温度計を備えた300mLの四つ口フラスコに、下式で表されるハイドロジェンポリシロキサン(信越化学社製)52.89g(111mmol)を加え、窒素雰囲気下、テフロン(登録商標)製8cm三日月翼にて200rpmで攪拌し、2質量%塩化白金酸6水和物/イソプロピルアルコール0.66gを加え、110℃に昇温した。
Figure 0006780929
613−CH2CH2−O−CH2CH=CH2 197.11g(488mmol)を2時間で滴下した。滴下終了後、110℃で2時間撹拌した。その後、70℃まで下げた。0.1%NaOH溶液25.07gを加え、2時間攪拌した。60℃/5KPaにて脱水し、脱水終了後、同温度にてカルボラフィン3(日本エンバイロケミカルズ社製)2.51gを加え、2時間攪拌した。0.1μm PTFEメンブランフィルターにてろ過し、ろ液を100℃/5KPa、水62.5gを用いて水蒸気蒸留し、目的化合物(化合物B1)206.3gを得た(収率89%)。
製造例2(ポリ(N−プロピオニルエチレンイミン)ジメチルシロキサン共重合体の製造)
2−エチル−2−オキサゾリン12.9g(0.13モル)と酢酸エチル27.7gとを混合し、混合液をモレキュラーシーブ(ゼオラムA−4、東ソー社製)2.0gで、28℃15時間脱水を行った。
また、側鎖一級アミノプロピル変性ポリジメチルシロキサン(KF−8015、信越シリコーン社製、質量平均分子量100000、アミン当量20000)100gと酢酸エチル203gとを混合し、混合液をモレキュラーシーブ15.2gで、28℃15時間脱水を行った。
上記の脱水2−エチル−2−オキサゾリンの酢酸エチル溶液に硫酸ジエチル0.77g(0.005モル)を加え、窒素雰囲気下8時間、80℃で加熱還流し、末端反応性ポリ(N−プロピオニルエチレンイミン)を合成した。GPCにより測定した数平均分子量は2700であった。
この末端反応性ポリ(N−プロピオニルエチレンイミン)溶液を、上記の脱水した側鎖一級アミノプロピル変性ポリジメチルシロキサン溶液を一括して加え、10時間、80℃で加熱還流した。
反応混合物を減圧濃縮し、N−プロピオニルエチレンイミン−ジメチルシロキサン共重合体を白色ゴム状固体(108g)として得た。最終生成物におけるオルガノポリシロキサンセグメントの質量比は0.87、最終生成物の質量平均分子量は115000であった。
実施例1〜10及び比較例1〜6
表2に示す組成の油中水型乳化化粧料(リキッドファンデーション)を製造し、塗布後の自然な仕上がり、塗布後の白浮きのなさ、塗布後の粉っぽくない仕上がり、塗布後の色むらカバー力、塗布後の自然な艶感のある仕上がり、塗布後のきれいな仕上がり及び塗布後の明るい仕上がりを評価した。結果を表2に併せて示す。
なお、実施例及び比較例で用いた板状粉体において、平均粒子径、L*値、彩度C、色相角は、表1に示すとおりである。
(製法)
成分(A)、(B)、(C)、その他の粉体を分散して混合した後、成分(D)及び油剤成分を含む油相を加え、さらに水を含む水相を混合し、油中水型乳化化粧料(ファンデーション)を得た。
(評価方法)
各油中水型乳化化粧料を指にとり、肌に塗布した。塗布後の自然な仕上がり、塗布後の白浮きのなさ、塗布後の粉っぽくない仕上がり、塗布後の色むらカバー力、塗布後の自然な艶感のある仕上がり、塗布後のきれいな仕上がり及び塗布後の明るい仕上がりを評価した。なお、表中の評価結果は、専門評価者5人が下記の5段階で官能評価し、5人の合計点で示した。
(1)塗布後の自然な仕上がり:
5;仕上がりがかなり自然に見える。
4;仕上がりが自然に見える。
3;仕上がりがやや自然に見える。
2;仕上がりがあまり自然に見えない。
1;仕上がりが自然に見えない。
(2)塗布後の白浮きのなさ:
5;白浮きがほとんど目立たない。
4;白浮きが目立たない。
3;白浮きがあまり目立たない。
2;白浮きがやや目立つ。
1;白浮きが目立つ。
(3)塗布後の粉っぽくない仕上がり:
5;仕上がりが粉っぽく見えない。
4;仕上がりがあまり粉っぽく見えない。
3;仕上がりがやや粉っぽく見える。
2;仕上がりが粉っぽく見える。
1;仕上がりがかなり粉っぽく見える。
(4)塗布後の色むらカバー力:
5;肌の色むらをしっかりカバーしている。
4;肌の色むらをカバーしている。
3;肌の色むらをややカバーしている。
2;肌の色むらをあまりカバーしていない。
1;肌の色むらをカバーしていない
(5)塗布後の自然な艶感のある仕上がり:
5;仕上がりに自然な艶感が強く感じられる。
4;仕上がりに自然な艶感が感じられる。
3;仕上がりに自然な艶感がやや感じられる。
2;仕上がりに自然な艶感があまり感じられない。
1;仕上がりに自然な艶感が感じられない。
(6)塗布後のきれいな仕上がり:
5;肌の仕上がりがかなり均一である。
4;肌の仕上がりが均一である。
3;肌の仕上がりがやや均一である。
2;肌の仕上がりがあまり均一でない。
1;肌の仕上がりが均一でない。
(7)塗布後の明るい仕上がり:
5;肌がかなり明るい。
4;肌が明るい。
3;肌がやや明るい。
2;肌があまり明るくない。
1;肌が明るくない。
Figure 0006780929
Figure 0006780929
実施例11
実施例1〜10と同様にして、表3に示す組成の油中水型乳化化粧料(リキッドファンデーション)を製造した。
得られた化粧料は、塗布後に自然な仕上がりで、白浮きがなく、粉っぽくない仕上がりで、色むらカバー力に優れ、自然な艶感のある仕上がりで、きれいで明るい仕上がりが得られた。
Figure 0006780929

Claims (5)

  1. 次の成分(A)、(B)及び(C):
    (A)平均粒子径が1〜50μmの板状粉体であって、該粉体を黒色の人工皮革に8mg/100cm2となるように均一に塗布し、その正反射(入射光角45°、受光角−45°)において測色したとき、CIE1976 L*a*b*表色系で規定する彩度Cが20以上、色相角が300〜360°である板状粉体 0.5〜1質量%、
    (B)酸化チタン及び/又は酸化鉄で被覆された雲母、合成雲母及びタルクから選ばれ、平均粒子径が1〜50μmの板状粉体であって、該粉体を黒色の人工皮革に8mg/100cm2となるように均一に塗布し、その正反射(入射光角45°、受光角−45°)において測色したとき、CIE1976 L*a*b*表色系で規定する彩度Cが20未満、L*値が90〜150である板状粉体 0.1〜0.5質量%、
    (C)成分(A)及び(B)以外であって、平均粒子径が25〜100μmの雲母 0.6〜2.5質量%
    を含有し、成分(B)に対する成分(A)の質量割合(A)/(B)が、1.0〜10である油中水型乳化化粧料。
  2. 成分(C)が、合成金雲母である請求項1記載の油中水型乳化化粧料。
  3. 成分(A)及び(B)の総和に対する成分(C)の質量割合(C)/((A)+(B))が、0.4〜30である請求項1又は2記載の油中水型乳化化粧料。
  4. さらに、(D)(ジメチコン/ビニルジメチコン)クロスポリマー 0.01〜10質量%を含有する請求項1〜3のいずれか1項記載の油中水型乳化化粧料。
  5. 成分(D)に対する成分(A)の質量割合(A)/(D)が、0.2〜40である請求項4記載の油中水型乳化化粧料。
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