JP6636276B2 - 乳化化粧料 - Google Patents
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(A)平均粒子径0.05〜0.5μmの酸化鉄被覆酸化チタンであって、該酸化鉄被覆酸化チタン中の酸化チタンの質量に対して、酸化鉄を0.5〜5質量%含む酸化鉄被覆酸化チタン 0.1〜40質量%、
(B)平均粒子径が1〜50μmの板状粉体であって、該粉体を黒色の人工皮革に8mg/100cm2となるように均一に塗布し、その正反射(入射光角45°、受光角−45°)において測色したとき、CIE1976 L*a*b*表色系で規定する彩度Cが10以上、色相角が120〜190°である板状粉体 0.1〜10質量%
を含有する乳化化粧料に関する。
ここで用いる酸化チタンは、平均粒子径が0.05〜0.5μmであり、0.07〜0.4μmであるのが好ましく、0.1〜0.35μmがより好ましく、0.15〜0.35μmがさらに好ましい。
酸化チタンの形状は、球状、板状、針状等のいずれでも良い。具体的には、MZ−150、MP−25(テイカ社製)、ST−710(チタン工業社製)等の市販品を用いることができる。
成分(A)は、このような酸化チタンを酸化鉄で被覆処理したものである。
酸化鉄の処理量は、粉体の透過光の分光スペクトルの中で600〜700nmの赤色光の透過度をより一層高め、肌の色むらをカバーし、肌を明るく見せる点から、該酸化鉄被覆酸化チタン中の酸化チタンの質量に対して、0.5〜5質量%であり、1〜4質量%が好ましく、1〜3質量%がより好ましい。
本発明において、比表面積(m2/g)は、成分(A)を試料管に約0.8g採取し、120℃の温度で2時間真空乾燥後、自動比表面積・細孔分布測定装置トライスター3000(島津製作所社製)を用いて、BET法にて測定することができる。
本発明において、平均粒子径は、電子顕微鏡観察で測定され、粒子径は、レーザー回折/散乱法による粒度分布測定機によって、測定できる。具体的には、レーザー回折/散乱法の場合、エタノールを分散媒として、レーザー回折散乱式粒度分布測定器(例えば、堀場製作所製、LA−920)により測定される。
成分(A)の分散性を向上させる点から、シリコン処理したものが好ましく、通常の方法により処理したものを用いることができる。
なお、酸化鉄被覆酸化チタンを疎水化処理した場合、成分(A)の含有量や平均粒子径は、疎水化処理した剤を含めての質量や平均粒子径を意味する。
ここで、板状とは、形状が狭義の板状の他、薄片状、鱗状等の形状の粉体も含まれる。
また、平均粒子径は、電子顕微鏡観察、レーザー回折/散乱法による粒度分布測定機によって、測定される。具体的には、レーザー回折/散乱法の場合、エタノールを分散媒として、レーザー回折散乱式粒度分布測定器(例えば、堀場製作所製、LA−920)で測定する。厚さは、原子間力顕微鏡により基準面との差を測定し、相加平均したものを平均厚さとする。
さらに、アスペクト比は、平均粒子径と平均厚さとの比により計算されるものであり、アスペクト比=(平均粒子径/平均厚さ)で定義される。
ここで、彩度Cは、以下の方法により求められる。
黒色の人工皮革(オカモト化成品、セラヌバック#010)に、市販の化粧料用スポンジ(ファンデーション用)を用いて、各粉体を8mg/100cm2となるよう均一に塗布する。得られた試料を、測色計(Gonio Spectrophotometer GSP−2、村上色彩技術研究所製)を用いて、入射角45°受光角−45°の条件で測色する。なお表色系は、CIE1976L*a*b*表色系を用い、彩度Cを測色する。
ここで、色相角は、CIE1976 L*a*b*表色系において、a*の赤方向の軸を0°として、ここから反時計周り方向に色相を移動した角度で、色の位置が示されるものである。例えば、90°であれば黄方向、180°であれば緑方向、270°であれば青方向ということになる。
酸化亜鉛等の屈折率の高い粉体が多く含まれている場合には、白浮せずに明るい仕上がりを得ることは困難であるが、そのような場合においても、白浮きせずに、明るい仕上がりを得ることができる。
成分(B)の分散性を向上させる点から、ジメチコン処理したものが好ましく、通常の方法により処理したものを用いることができる。
なお、板状粉体を疎水化処理した場合、成分(B)の含有量や平均粒子径、彩度C、色相角は、疎水化処理した剤を含めての質量や平均粒子径、彩度C、色相角を意味する。
成分(C)の板状粉体は、平均粒子径が1〜50μmであり、好ましくは、2〜30μmのものである。また、アスペクト比は、10〜150のものが好ましく、20〜100のものがより好ましい。
ここで、板状とは、形状が狭義の板状の他、薄片状、鱗状等の形状の粉体も含まれる。
また、平均粒子径は、電子顕微鏡観察、レーザー回折/散乱法による粒度分布測定機によって、測定される。具体的には、レーザー回折/散乱法の場合、エタノールを分散媒として、レーザー回折散乱式粒度分布測定器(例えば、堀場製作所製、LA−920)で測定する。厚さは、原子間力顕微鏡により基準面との差を測定し、相加平均したものを平均厚さとする。
さらに、アスペクト比は、平均粒子径と平均厚さとの比により計算されるものであり、アスペクト比=(平均粒子径/平均厚さ)で定義される。
成分(C)における彩度C、色相角は、成分(B)と同様のものである。
成分(C)の彩度Cは、白浮きや粉っぽさを抑制する点から、10以上が好ましく、15以上がより好ましく、20以上がさらに好ましい。
また、色相角は、白浮きや粉っぽさを抑制する点から、300〜355°が好ましく、310〜355°がより好ましく、320〜350°がさらに好ましく、330〜350°がよりさらに好ましい。
成分(C)の分散性を向上させる点から、ジメチコン処理したものが好ましく、通常の方法により処理したものを用いることができる。
なお、板状粉体を疎水化処理した場合、成分(C)の含有量や平均粒子径、彩度C、色相角は、疎水化処理した剤を含めての質量や平均粒子径、彩度C、色相角を意味する。
かかるシリコーン油としては、通常の化粧料に用いられるものであればいずれでも良く、揮発性シリコーン油、不揮発性シリコーン油のいずれでも良い。
例えば、ジメチルポリシロキサン、ジメチルシクロポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、メチルエチルポリシロキサン、メチルハイドロジェンポリシロキサン、フッ素変性シリコーン等が挙げられる。
フッ素変性シリコーンとしては、下記一般式(1)及び(2)
で表されるポリシロキサン単位を有するフッ素変性シリコーンが好ましい。
フッ素変性シリコーンは、25℃で液状のものが好ましい。ここで、液状とは、流動性を有するもので、ペースト状のものも含まれる。
pは3〜50の数を示し、好ましくは3〜10、より好ましくは3〜6である。sは1〜5の数を示し、好ましくは1〜3、より好ましくは1である。
また、フッ素変性シリコーンとしては、前記一般式(1)及び(2)で表されるポリシロキサン単位のみからなるフッ素変性シリコーンがより好ましく、次の一般式(3)で表されるものがさらに好ましい。
また、本発明の乳化化粧料は、化粧下地、ファンデーション、コンシーラー;ほお紅、アイシャドウ、マスカラ、アイライナー、アイブロウ、オーバーコート剤、口紅等のメイクアップ化粧料;日やけ止め乳液、日焼け止めクリーム等の紫外線防御化粧料などとして適用することができる。なかでも、化粧下地、リキッドファンデーション、コンシーラー、日やけ止め乳液、日焼け止めクリームがより好ましく、化粧下地、リキッドファンデーションがさらに好ましい。
本発明の乳化化粧料は、単品のみの使用においても、リキッドファンデーションやパウダーファンデーション・白粉等の粉体化粧料の重ね付けにおいても、使用することができる。
上述した実施形態に関し、本発明は、更に以下の組成物を開示する。
(A)平均粒子径0.05〜0.5μmの酸化鉄被覆酸化チタンであって、該酸化鉄被覆酸化チタン中の酸化チタンの質量に対して、酸化鉄を0.5〜5質量%含む酸化鉄被覆酸化チタン 0.1〜40質量%、
(B)平均粒子径が1〜50μmの板状粉体であって、該粉体を黒色の人工皮革に8mg/100cm2となるように均一に塗布し、その正反射(入射光角45°、受光角−45°)において測色したとき、CIE1976 L*a*b*表色系で規定する彩度Cが10以上、色相角が120〜190°である板状粉体 0.1〜10質量%
を含有する乳化化粧料。
<3>成分(A)の酸化鉄被覆酸化チタンにおいて、酸化鉄の処理量が、好ましくは、該酸化鉄被覆酸化チタン中の酸化チタンの質量に対して、1〜4質量%であって、1〜3質量%がより好ましい前記<1>又は<2>記載の乳化化粧料。
<4>成分(A)の酸化鉄被覆酸化チタンが、好ましくは、比表面積1〜40m2/gであって、2〜20m2/gがより好ましく、4〜10m2/gがさらに好ましい前記<1>〜<3>のいずれか1記載の乳化化粧料。
<5>成分(A)の酸化鉄被覆酸化チタンが、好ましくは、平均粒子径が0.07〜0.4μmであって、0.1〜0.35μmがより好ましく、0.15〜0.35μmがさらに好ましい前記<1>〜<4>のいずれか1記載の乳化化粧料。
<7>成分(A)の含有量が、好ましくは、全組成中に0.5質量%以上であって、1質量%以上がより好ましく、2質量%以上がさらに好ましく、30質量%以下が好ましく、20質量%以下がより好ましく、12質量%以下がさらに好ましい前記<1>〜<6>のいずれか1記載の乳化化粧料。
<9>成分(B)の板状粉体が、好ましくは、アスペクト比が10〜150であって、20〜100がより好ましい前記<1>〜<8>のいずれか1記載の乳化化粧料。
<10>成分(B)の板状粉体の彩度Cが、好ましくは、11以上であって、12以上がより好ましい前記<1>〜<9>のいずれか1記載の乳化化粧料。
<11>成分(B)の板状粉体の色相角が、好ましくは、130〜180°であって、130〜175°がより好ましい前記<1>〜<10>のいずれか1記載の乳化化粧料。
<12>成分(B)の板状粉体が、好ましくは、酸化チタン及び/又は酸化鉄で被覆された雲母、合成雲母又はガラスフレークである前記<1>〜<11>のいずれか1記載の乳化化粧料。
<14>成分(B)の含有量が、好ましくは、全組成中に0.3質量%以上であって、0.5質量%以上がより好ましく、1質量%以上がさらに好ましく、10質量%以下であり、7質量%以下が好ましく、4質量%以下がより好ましく、3質量%以下がさらに好ましい前記<1>〜<13>のいずれか1記載の乳化化粧料。
<15>成分(B)に対する成分(A)の質量割合(A)/(B)が、好ましくは、0.4以上であって、1以上がより好ましく、2以上がさらに好ましく、30以下が好ましく、15以下がより好ましく、7以下がさらに好ましい前記<1>〜<14>のいずれか1記載の乳化化粧料。
<17>成分(C)の彩度Cが、好ましくは、15以上であって、20以上がより好ましい前記<16>記載の乳化化粧料。
<18>成分(C)の色相角が、好ましくは、300〜355°であって、310〜355°がより好ましく、320〜350°がさらに好ましく、330〜350°がよりさらに好ましい前記<16>又は<17>記載の乳化化粧料。
<19>成分(C)の板状粉体が、好ましくは、酸化チタン及び/又は酸化鉄で被覆された雲母、合成雲母又はタルクである前記<16>〜<18>のいずれか1記載の乳化化粧料。
<21>成分(C)の含有量が、好ましくは、全組成中に0.1質量%以上であって、0.5質量%以上がより好ましく、1質量%以上が更に好ましく、10質量%以下が好ましく、7質量%以下がより好ましく、3質量%以下がさらに好ましい前記<16>〜<20>のいずれか1記載の乳化化粧料。
<22>成分(C)に対する成分(A)の質量割合(A)/(C)が、好ましくは、0.4以上であって、1以上がより好ましく、2以上がさらに好ましく、30以下が好ましく、15以下がより好ましく、7以下がさらに好ましい前記<16>〜<21>のいずれか1記載の乳化化粧料。
<23>成分(C)に対する成分(B)の質量割合(B)/(C)が、好ましくは、0.2以上であって、0.3以上がより好ましく、0.5以上がさらに好ましく、5以下が好ましく、3以下がより好ましく、2以下がさらに好ましい前記<16>〜<22>のいずれか1記載の乳化化粧料。
<25>フッ素変性シリコーンが、好ましくは、下記一般式(1)及び(2)
で表されるポリシロキサン単位を有するフッ素変性シリコーンであって、
前記一般式(1)及び(2)で表されるポリシロキサン単位のみからなるフッ素変性シリコーンがより好ましく、次の一般式(3)で表されるものがさらに好ましい前記<24>記載の乳化化粧料。
<26>成分(D)の含有量が、好ましくは、全組成中に、2質量%以上であって、5質量%以上がより好ましく、10質量%以上が更に好ましく、50質量%以下が好ましく、40質量%以下がより好ましく、30質量%以下がさらに好ましい前記<24>又は<25>記載の乳化化粧料。
<27>水の含有量が、好ましくは、全組成中に10質量%以上であって、30質量%以上がより好ましく、40質量%以上がさらに好ましく、75質量%以下が好ましく、60質量%以下がより好ましく、55質量%以下がさらに好ましい前記<1>〜<26>のいずれか1記載の乳化化粧料。
<28>成分(A)以外の酸化チタンの含有量が、好ましくは、全組成中に1質量%以下であって、0.5質量%以下がより好ましい前記<1>〜<27>のいずれか1記載の乳化化粧料。
水に平均粒子径が0.25μmのルチル型酸化チタン(テイカ社製、MP−25)100kgを分散させ、ポリ硫酸第二鉄(Fe2O3として、酸化チタンの質量に対して、1.75質量%)を投入し、60℃に加熱する。アンモニア水にてpH7.5へ中和し、水酸化鉄(酸化鉄)を酸化チタン表面に析出させる。得られた複合化物を水洗し、110℃で10〜12時間乾燥させる。乾燥物を650℃で焙焼させたのち、粉砕し、酸化鉄1.75質量%被覆酸化チタンを得た。
得られた酸化鉄1.75質量%被覆酸化チタンは、平均粒子径0.25μm、比表面積7m2/gであった。
水に平均粒子径が0.25μmのルチル型酸化チタン(テイカ社製、MP−25)100kgを分散させ、ポリ硫酸第二鉄(Fe2O3として、酸化チタンの質量に対して、3.5質量%)を投入し、60℃に加熱する。アンモニア水にてpH7.5へ中和し、水酸化鉄(酸化鉄)を酸化チタン表面に析出させる。得られた複合化物を水洗し、110℃で10〜12時間乾燥させる。乾燥物を650℃で焙焼させたのち、粉砕し、酸化鉄3.5質量%被覆酸化チタンを得た。
得られた酸化鉄3.5質量%被覆酸化チタンは、平均粒子径0.25μm、比表面積7m2/gであった。
水に平均粒子径が0.08μmのルチル型酸化チタン(テイカ社製、MZ−150)100kgを分散させ、ポリ硫酸第二鉄(Fe2O3として、酸化チタンの質量に対して、1.75質量%)を投入し、60℃に加熱する。アンモニア水にてpH7.5へ中和し、水酸化鉄(酸化鉄)を酸化チタン表面に析出させる。得られた複合化物を水洗し、110℃で10〜12時間乾燥させる。乾燥物を650℃で焙焼させたのち、粉砕し、酸化鉄1.75質量%被覆酸化チタンを得た。
得られた酸化鉄1.75質量%被覆酸化チタンは、平均粒子径0.08μm、比表面積7m2/gであった。
温度計、冷却管を備えた2Lの四つ口フラスコに、FA−6(ユニマッテク社製)800g(2.2mol)と粒状NaOH(和光純薬社製)175.78g(4.4mol)を加えた。窒素雰囲気下で、テフロン(登録商標)製12cm三日月攪拌翼にて200rpmにて攪拌しながら、加熱し、フラスコ内温度を60℃とした。そこへ臭化アリル(和光純薬社製)398.73g(3.3mol)を2時間かけて滴下した。滴下終了後70℃で1時間、80℃で1時間撹拌した。その後130℃に昇温し、過剰の臭化アリルを除去した。60℃まで冷却後、イオン交換水800gを入れ、30分間攪拌、その後静置して分層させた。上層の水層を抜き出し、さらにイオン交換水800gを入れ、再度攪拌、静置、水層除去を行った。60℃/5KPaにて脱水し、100℃/2KPaにて蒸留し、留分として、C6F13−CH2CH2−O−CH2CH=CH2 774.9gを得た(収率88%)。
(1)STEP−1(シリコーン鎖の両末端にシリコーン鎖中の他のアルキル基とは異なるアルキル基を有するテトラメチルジシロキサンの合成):
1,1,3,3−テトラメチルジシロキサン44.8g、Spiers触媒1.0g(2質量%塩化白金酸の2−プロパノール溶液)を三ツ口フラスコに加え70℃に加温した。窒素雰囲気下に70℃で、α−オレフィン(三菱化学社製「ダイアレン168」、炭素数16及び18の1/1(質量比)混合物))174.2gを滴下した後、2時間撹拌を行った。冷却後、水酸化ナトリウム水溶液で反応系内を中和し、減圧下に蒸留精製を行った。得られた生成物の1H−NMRスペクトル(400MHz)より、得られた生成物は両末端に炭素数16及び炭素数18のアルキル基を有する1,1,3,3−テトラメチルジシロキサン誘導体であることを確認した(22.1g、収率;85%)。
(1)で合成した両末端に炭素数16及び炭素数18のアルキル基を有する1,1,3,3−テトラメチルジシロキサン誘導体44.8g、デカメチルシクロペンタシロキサン78.6g、1,3,5,7−テトラメチルシクロテトラシロキサン19.8g、n−ヘプタン50g、活性白土5gを三ツ口フラスコに加え12時間環流した。冷却後、減圧下に蒸留精製を行った。得られた生成物の1H−NMRスペクトルより、得られた生成物は、下記式で表される、両末端に炭素数16及び炭素数18のアルキル基を有するジメチルシロキサン/メチルシロキサン共重合体であることを確認した(132.8g、収率;95%)。
(2)で合成した両末端に炭素数16及び炭素数18のアルキル基を有するジメチルシロキサン/メチルシロキサン共重合体50.0g、10−ウンデセニルグリセリルエーテル61.0g、5質量%白金担持カーボン触媒0.25gを三ツ口フラスコに加え70℃で3時間撹拌を行った。冷却後、減圧下に蒸留精製を行った。得られた生成物の1H−NMRスペクトルより、得られた生成物は、下記式で表される、両末端に炭素数16及び炭素数18のアルキル基を有するジメチルシロキサン・メチル(ウンデシルグリセリルエーテル)シロキサン共重合体であることを確認した(63.0g、収率;95%)。
表2に示す組成の油中水型乳化化粧料を製造し、塗布後の自然な仕上がり、塗布後の白浮きのなさ、粉っぽくない仕上がり、色むらカバー力、厚ぼったくない仕上がり、きれいな仕上がり及び明るい仕上がりを評価した。結果を表2に併せて示す。
なお、実施例及び比較例で用いた板状粉体において、平均粒子径、彩度C、色相角は、表1に示すとおりである。
粉体相成分を混合粉砕し、別途混合した油相成分に添加してディスパーで分散した。その後、水相成分を添加し、ディスパーで分散後、ホモミキサーで撹拌することにより、油中水型乳化化粧料を得た。
専門評価者5人が、各油中水型乳化化粧料を肌に塗布したとき、塗布後の自然な仕上がり、塗布後の白浮きのなさ、粉っぽくない仕上がり、色むらカバー力、厚ぼったくない仕上がり、きれいな仕上がり及び明るい仕上がりを、以下の基準で官能評価した。なお、表中の評価結果は、専門評価者5人の合計点で示した。
5;自然な肌の仕上りがかなりある。
4;自然な肌の仕上りがある。
3;自然な肌の仕上りがややある。
2;自然な肌の仕上りがない。
1;自然な肌の仕上りが全くない。
5;仕上りの白浮きが全くない。
4;仕上りの白浮きがない。
3;仕上りの白浮きがあまりない。
2;仕上りの白浮きがややある。
1;仕上りの白浮きがかなりある。
5;粉立ちが全くない。
4;粉立ちがない。
3;粉立ちがあまりない。
2;粉立ちがややある。
1;粉立ちがかなりある。
5;肌の色ムラをしっかりカバーしている。
4;肌の色ムラをカバーしている。
3;肌の色ムラをややカバーしている。
2;肌の色ムラをあまりカバーしていない。
1;肌の色ムラをカバーしていない。
5;仕上りの厚ぼったさが全くない。
4;仕上りの厚ぼったさがない。
3;仕上りの厚ぼったさがあまりない。
2;仕上りの厚ぼったさがややある。
1;仕上りの厚ぼったさがかなりある。
5;肌の仕上がりがかなり均一である。
4;肌の仕上がりが均一である。
3;肌の仕上がりがやや均一である。
2;肌の仕上がりがあまり均一でない。
1;肌の仕上がりが均一でない。
5;肌の仕上がりが明るく見える。
4;肌の仕上がりがやや明るく見える。
3;肌の仕上がりがあまり明るく見えない。
2;肌の仕上がりがやや暗く見える。
1;肌の仕上がりが暗く見える。
表3に示す組成の水中油型乳化化粧料(化粧下地)を製造した。
得られた化粧料は、塗布後に自然な仕上がりで、白浮きがなく、粉っぽくない仕上がりで、色むらカバー力に優れ、厚ぼったくなく、きれいで明るい仕上がりが得られた。
粉体相成分を混合粉砕し、油相成分を混合し、粉砕した粉体成分を添加して、ディスパーで分散した。さらに水相成分を混合し、油相と粉体の混合物に添加して、乳化した。その後、ホモミキサーで粘度調整して、水中油型乳化化粧料(化粧下地)を得た。
Claims (4)
- 次の成分(A)及び(B):
(A)平均粒子径0.05〜0.5μmの酸化鉄被覆酸化チタンであって、該酸化鉄被覆酸化チタン中の酸化チタンの質量に対して、酸化鉄を0.5〜5質量%含む酸化鉄被覆酸化チタン 0.1〜40質量%、
(B)平均粒子径が1〜50μmの板状粉体であって、該粉体を黒色の人工皮革に8mg/100cm2となるように均一に塗布し、その正反射(入射光角45°、受光角−45°)において測色したとき、CIE1976 L*a*b*表色系で規定する彩度Cが10以上、色相角が120〜190°である板状粉体 0.1〜10質量%
を含有し、成分(B)に対する成分(A)の質量割合(A)/(B)が、1〜7である乳化化粧料。 - さらに、(C)平均粒子径が1〜50μmの板状粉体であって、該粉体を黒色の人工皮革に8mg/100cm2となるように均一に塗布し、その正反射(入射光角45°、受光角−45°)において測色したとき、CIE1976 L*a*b*表色系で規定する彩度Cが10以上、色相角が300〜360°である板状粉体 0.1〜10質量%を含有する請求項1記載の乳化化粧料。
- 成分(C)に対する成分(A)の質量割合(A)/(C)が、0.4〜30である請求項2記載の乳化化粧料。
- 成分(C)に対する成分(B)の質量割合(B)/(C)が、0.2〜5である請求項2又は3記載の乳化化粧料。
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